JP2017221277A - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
測定対象の粒子が、吸収性物品において他の部材(例えば親水性シート)と接着剤によって接合している場合には、その接着剤をドライヤー等の加熱手段で加熱することで溶融軟化させた後に、測定対象の粒子を吸収性物品からピンセットでランダムに抽出する。株式会社キーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−900を用いて、粒子を吸収性物品の厚み方向(該粒子が接合していた部材の厚み方向)に対し垂直に約20〜100倍程度拡大することで観察し、粒子の最大高さを測定する。N=10以上の平均値を粒子の粒径と定義する。
また、液拡散層5の全面積に占める粒子配置領域53の総面積の割合(粒子配置領域占有率)は、好ましくは10%以上、さらに好ましくは30%以上、そして、好ましくは70%以下、さらに好ましくは50%以下である。
また、液拡散層5における粒子52の単位面積当たりの量(坪量)は、好ましくは3g/m2以上、さらに好ましくは7g/m2以上、そして、好ましくは1400g/m2以下、さらに好ましくは1500g/m2以下である。
測定対象の粒子が、吸収性物品において他の部材(例えば親水性シート)と接着剤によって接合している場合には、その接着剤をドライヤー等の加熱手段で加熱することで溶融軟化させた後に、測定対象の粒子を吸収性物品からピンセットでランダムに複数抽出し、抽出した粒子における接着剤の付着していない表面での水の接触角を測定する。測定装置として、協和界面科学株式会社製の自動接触角計MCA−Jを用いる。接触角の測定には脱イオン水を用いる。インクジェット方式水滴吐出部(クラスターテクノロジー社製、吐出部孔径が25μmのパルスインジェクターCTC−25)から吐出される液量を10ピコリットルに設定して、水滴を、粒子の真上に滴下する。滴下の様子を水平に設置されたカメラに接続された高速度録画装置に録画する。録画装置は後に画像解析をする観点から、高速度キャプチャー装置が組み込まれたパーソナルコンピュータが望ましい。本測定では、17msecごとに画像が録画される。録画された映像において、粒子に水滴が着滴した最初の画像を、付属ソフトFAMAS(ソフトのバージョンは2.6.2、解析手法は液滴法、解析方法はθ/2法、画像処理アルゴリズムは無反射、画像処理イメージモードはフレーム、スレッシホールドレベルは200、曲率補正はしない、とする)にて画像解析を行い、水滴の空気に触れる面と粒子の表面とのなす角を算出し、接触角とする。N=5の粒子の接触角を小数点以下1桁まで計測し、平均した値(小数点以下第1桁で四捨五入)を粒子の表面の接触角と定義する。
測定対象の粒子1.0gを、生理食塩水(食塩濃度0.9質量%)20gの入ったφ90のシャーレに入れ、素早く、粒子の偏りがないように且つ個々の粒子が確認できるように薄く広げ、その直後に顕微鏡でシャーレ内の粒子を撮影する。撮影後、シャーレに入れた粒子をそのまま動かさないように放置し、30分後に顕微鏡で再びシャーレ内の粒子を撮影する。こうして得た放置前後の画像を、公知の画像処理ソフト(商品名「Image−Pro Plus」米国Media Cybernetics社製)を用いて、それぞれ二値化し、粒径を測定する。画像を比較し、放置前の粒子の粒径と放置後の粒子の粒径とから下記式(1)に従い各粒子の増大倍率を算出し、粒径の増大倍率とする。
粒子の増大倍率(倍)=放置後の粒子の粒径/放置前の粒子の粒径 ・・・(1)
前記の「無機材料からなる粒子」としては、(1)無機金属及びその化合物材料からなる粒子、(2)無機非金属及びその化合物材料からなる粒子、(3)無機金属及びその化合物と無機非金属及びその化合物材料とからなる粒子が挙げられる。
前記の「有機材料からなる粒子」としては(4)天然有機材料からなる粒子、(5)合成有機材料からなる粒子、(6)天然有機材料と合成有機材料とからなる粒子が挙げられる。
前記の「無機材料と有機材料とからなる粒子」としては、(7)前記(1)〜(6)の中から2種以上を組み合わせた材料からなる粒子が挙げられる。
これらは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
前記(2)の「無機非金属及びその化合物材料からなる粒子」としては、ガラスビーズ、セラミックビーズ、シリカビーズ、石英ビーズ、グラフェンビーズ、ダイヤモンドビーズ、フラーレンビーズ、カーボンナノチューブビーズ等が挙げられる。
前記(3)の「無機金属及びその化合物と無機非金属及びその化合物材料とからなる粒子」としては、ゼオライトビーズ、アルミナ−シリカビーズ、銀−セラミックビーズ、シリコーンビーズ等が挙げられる。
前記(4)の「天然有機材料からなる粒子」としては、セルロースビーズ、キチンビーズ、リグニンビーズ、油脂ビーズ等が挙げられる。一例として、セルロースビーズには、木材パルプを原料とした粒子(例えばレンゴー株式会社製の商品名「ビスコパール」)が挙げられる。
前記(5)の「合成有機材料からなる粒子」としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系ビーズ、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系ビーズ、ポリスチレンビーズ、ポリウレタンビーズ、ポリカーボネートビーズ、ポリ塩化ビニルビーズ、ポリアクリルビーズ、ナイロンビーズ、ポリフェノールビーズ、ポリ乳酸ビーズ、アセテートビーズ、メラミン樹脂等のアミノ樹脂ビーズ、ワセリン等のパラフィンビーズ等が挙げられる。
前記(6)の「天然有機材料と合成有機材料とからなる粒子」としては、セルロース−アセテートビーズ、キチン−キトサンビーズ等が挙げられる。
前記(7)の「前記(1)〜(6)の中から2種以上を組み合わせた材料からなる粒子」としては、銀−セルロースビーズ等が挙げられる。
吸収性物品において測定対象の層が他の部材と接着剤によって接合している場合には、その接着剤をコールドスプレー等の冷却手段で固化させて、液拡散層(液拡散性シート)から測定対象の層を、該層の厚みを変えないよう注意して取り出してサンプルとし、JIS P8141の試験方法に準じてクレム吸水高さを測定する。具体的には、サンプルを幅30mm、長さ100mm以上にカットする。カットに際しては、押し切りカッターなど、サンプルを押しつぶす可能性のある切断方法は、結果に影響を及ぼす可能性が高く、好ましくない。そのため、カットに際しては、ナイフ、カッター、剃刀等を用いてサンプルの切断面が潰れないようにカットする。カットしたサンプルを、JIS P8141に規定する冶具にセットし、試験液として、温度25℃における粘度が8cPの馬血を用いて、1分後のクレム吸水高さを測定する。具体的には、カットしたサンプルをその長手方向が鉛直方向に一致するように支持した状態で該サンプルの下端を馬血中に浸漬し、浸漬開始から1分後に、馬血の毛管力による該サンプルでの上昇高さを測定する。以上の測定を2回行い、その平均値を当該サンプルのクレム吸水高さとする。
粒子配置領域が図6(a)に示す如きストライプパターンで配置された液拡散性シートを作製した。親水性シートとして、全構成繊維が親水性繊維である木材パルプである坪量25g/m2の紙を用い、2枚の親水性シートの間に介在させる粒子として、中実構造の球状のガラスビーズ(アズワン株式会社製、商品名「ガラスビーズ BZ−02, BZ−04, BZ−06, BZ−1, BZ−2」から所望の粒径に応じて適宜選択)を用いた。実施参考例1〜3で用いた粒子は、前記方法によって測定される粒子の表面の接触角が22.1度であって該表面が親水性であり、且つ前記膨潤試験における粒子の増大倍率が1.0倍であって非膨潤性である。
平面視長方形形状(縦100mm、横100mm)の1枚の親水性シートの片面に、ホットメルト接着剤を、長手方向の全長にわたって連続する幅2mmの平面視直線状の接着剤塗布部が幅方向に幅2mmの間隔を置いて間欠配置されたパターンとなるように塗布した後、その接着剤塗布面に粒子(ガラスビーズ)を散布し、さらにその粒子散布面に、同様のパターンでホットメルト接着剤が塗布された他の1枚の親水性シートの接着剤塗布面を重ね合わせて液拡散性シートを作製した。粒子は平面視において互いに重なっておらず、粒径がシート間の距離と等しくなるようにした。
2枚の親水性シートとして、紙に替えて、親水化処理されたポリエステル-ポリエチレン複合繊維からなるスパンボンド不織布(25g/m2)を用いた以外は、実施参考例1と同様にして液拡散性シートを作製した。
実施参考例1で用いた1枚の親水性シートをそのまま液拡散性シートとした。
粒子(ガラスビーズ)の粒径を変更した以外は、実施参考例1と同様にして液拡散性シートを作製した。
親水性シートに替えて疎水性シートを用いた以外は、実施参考例1と同様にして液拡散性シートを作製した。比較参考例4で用いた疎水性シートは、ポリプロピレン製のスパンボンド不織布(25g/m2)である。
比較参考例4で用いた1枚の疎水性シートをそのまま液拡散性シートとした。
実施参考例4で用いた1枚の親水性シートをそのまま液拡散性シートとした。
各実施参考例及び比較参考例の液拡散性シートについて、前記方法に準じて、液拡散性シートの長手方向の下端を馬血に浸漬させる方法によって、長手方向におけるクレム吸水高さを測定した。各液拡散性シートにつき測定を2回行い、その平均値を当該液拡散性シートのクレム吸水高さとした。クレム吸水高さの数値が大きいほど、経血の拡散範囲が大きく液拡散性に優れ、高評価となる。結果を下記表1に示す。
近接する粒子配置領域どうしのシート幅方向における間隔、即ち粒子非配置領域(空間部)のシート幅方向の長さを変更した以外は、実施参考例2と同様にして液拡散性シートを作製した。
粒子を介在させずに2枚の親水性シートを重ね合わせた以外は、実施参考例2と同様にして液拡散性シートを作製した。
各実施参考例及び比較参考例の液拡散性シートについて、下記方法により液吸収時間及び液拡散比をそれぞれ測定した。結果を下記表2に示す。
評価対象の液拡散性シートを水平に載置し、該シートの上に、直径1cmの注入孔を有する筒高さ50mmのアクリル製注入円筒部が一体成形されたアクリル製注液プレートを、その注液孔が該シートの中央に位置するように重ねて置き、適当な重り板を乗せて(注液プレート自身を含む)荷重が1.25g/cm2となるよう調整した。株式会社日本バイオテスト研究所製馬脱繊維血液を予め室温(25℃)で馴化させておき、8.0±0.1cPに調整した馬脱繊維血1gを前記注液プレートの筒内に注入した後、5分間静置した。斯かる「馬脱繊維血1gを筒内に注入後に5分間静置」という操作を連続して3回繰り返し、各回につき、筒内に注入された馬脱繊維血が液拡散性シートに移行して該筒内から無くなるまでに要した時間を測定し、その測定された時間を液吸収時間とした。各液拡散性シートにつき測定を2回行い、その平均値を当該液拡散性シートの液吸収時間とした。液吸収時間が短いほど、経血の拡散速度が速く液拡散性に優れ、高評価となる。
また、前記操作を3回繰り返した直後に、液拡散性シートにおける馬脱繊維血の吸収部分について、シート長手方向の長さ及びシート幅方向の長さをそれぞれ測定し、両長さの比(前者/後者)を算出して液拡散比とした。液拡散比が1を超える場合は、シート幅方向よりもシート長手方向に優先的に液が拡散されたことになる。
A 前方部
B 排泄部対向部
C 後方部
2 表面シート
3 裏面シート
4,4A 吸収体
40,42 吸収性コア
41,43 コアラップシート
5 液拡散層
50,51 親水性シート
52 粒子
53 粒子配置領域
54 粒子固定手段
55 空間部
6 吸収性本体
7 サイドシート
8 防漏溝
Claims (8)
- 吸収体と、該吸収体よりも着用者の肌に近い位置に配された表面シートと、該表面シートと該吸収体との間に介在された液拡散層とを具備する吸収性物品であって、
前記液拡散層は、互いに重なり合う2枚の親水性シートと、該2枚の親水性シートの間に介在され、該2枚の親水性シートそれぞれに固定された粒径1mm未満の粒子とを含んで構成され、該2枚の親水性シートは、該粒子によって互いに厚み方向に離間されており、
前記2枚の親水性シートの間において、複数の前記粒子がまとまって存在する粒子配置領域が、該親水性シートの面方向に複数散在している吸収性物品。 - 前記粒子配置領域に存する複数の前記粒子は、該粒子配置領域の平面視において互いに重なっていない請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記粒子の表面は親水性である請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記粒子は非膨潤性である請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記粒子配置領域は、前記吸収性物品の着用者の前後方向に延び且つ該前後方向と直交する方向に間欠的に配されている請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記親水性シートは、JIS P 8141に準じて粘度8cPの馬血を用いて測定された30mm幅のクレム吸水高さが、1分で0mm超である請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記親水性シートは紙である請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は、吸収性材料を含む吸収性コアと、該吸収性コアの肌対向面を被覆するコアラップシートとを含んで構成され、
前記2枚の親水性シートのうち、着用者の肌から相対的に遠い方の親水性シートが、前記コアラップシートである請求項1〜7の何れか1項に記載の吸収性物品。
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