JP2017223130A - ターボチャージャの制御方法、制御装置及び運転制御プログラム並びに過給システム - Google Patents
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Abstract
Description
しかしながら、エンジンの過渡状態における、様々なエンジン回転数又は負荷に応じた、各燃料噴射圧に対応する過給圧を求めるための具体的な手法は、特許文献1には記載されていない。
エンジンからの排ガスにより回転駆動されるように構成されたタービンと、前記タービンに流入する前記排ガスの流路面積を変えるように開度調節可能なノズルベーンと、を含むターボチャージャの制御方法であって、
前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第1状態量を用いた予測モデルに基づいて、前記エンジンの過渡状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第1暫定指令値を取得する第1取得ステップと、
前記エンジンの定常状態における、前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第2状態量と、該第2状態量に対応する前記ノズルベーンの開度指令値との関係を表すマップに基づいて、前記エンジンの定常状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第2暫定指令値を取得する第2取得ステップと、
前記エンジンの現在の状態が前記過渡状態又は前記定常状態のいずれの状態であるかを判定する状態判定ステップと、
前記状態判定ステップでの判定結果に基づいて、前記第1暫定指令値又は前記第2暫定指令値の少なくとも一方を用いて、実際に前記ターボチャージャに与える前記ノズルベーンの最終開度指令値を取得する最終指令値取得ステップと、
を備える。
前記第1取得ステップでは、前記少なくとも1つの前記第1状態量から、前記予測モデルに基づいて前記第1暫定指令値を算出する。
前記第1取得ステップでは、前記予測モデルを用いて予め作成され、前記エンジンの過渡状態における、前記少なくとも1つの第1状態量と、該第1状態量に対応する前記ノズルベーンの開度指令値との関係を表すマップを参照することにより前記第1暫定指令値を取得する。
前記少なくとも1つの第1状態量は、前記エンジンの過給圧、前記エンジンの回転数、前記エンジンのマニホールドの温度、前記マニホールドの圧力、前記ノズルベーンの開度、または、前記エンジンの目標過給圧の少なくとも一つのパラメータの現在値を含む。
前記少なくとも1つの第2状態量は、前記エンジンの目標過給圧を含むことを特徴とする。
前記状態判定ステップでは、前記エンジンの第3状態量の現在値と、前記エンジンの前記第3状態量の目標値との差と、閾値との比較に基づいて、前記エンジンの現在の状態が前記過渡状態又は前記定常状態のいずれの状態であるかを判定する。
前記最終指令値取得ステップでは、前記第1暫定指令値をAとし、前記第2暫定指令値をBとしたとき、重み付け係数α(0≦α≦1)を用いて、X=α×A+(1−α)×Bにより表される値Xに基づいて、前記最終開度指令値を算出する。
前記エンジンが前記過渡状態のときに1であり、前記エンジンが前記定常状態のとき0である過渡度α0に対して、レートリミット処理を施すことで前記重み付け係数αを求める重み付け係数算出ステップをさらに備える。
前記レートリミット処理では、
前記過渡度α0が0から1に変化したとき前記重み付け係数αの変化速度の絶対値が第1レート制限Rmax1以下に制限されるとともに、
前記過渡度α0が1から0に変化したとき前記重み付け係数αの変化速度の絶対値が第2レート制限Rmax2以下に制限され、
前記第1レート制限Rmax1と前記第2レート制限Rmax2とは、Rmax1>Rmax2の関係を満たす。
一方、上記(9)の方法によれば、エンジンの状態が過渡状態から定常状態に遷移するとき(すなわち過渡度α0が1から0に変化したとき)には、重み付け係数αの変化速度の絶対値が比較的小さいRmax2以下に制限される。よって、このとき、重み付け係数αによって定まるXについても比較的小さな時間変化率で変化するので、最終開度指令値の急激な変化を効果的に抑制して、ノズルベーン開度又は過給圧のオーバーシュート又はハンチングを抑制することができる。
前記最終指令値取得ステップでは、
前記状態判定ステップでの判定結果が前記定常状態から前記過渡状態に変化したときには、前記定常状態から前記過渡状態に変化してから少なくとも規定時間の間、前記状態判定ステップでの判定結果に関わらず、前記第1暫定指令値に基づいて前記最終開度指令値を決定し、
前記規定時間を除く期間において、前記第2暫定指令値に基づいて前記最終開度指令値を決定する。
この点、上記(10)の方法によれば、規定時間の間は、状態判定ステップでの判定結果に関わらず、過渡状態での制御のための第1暫定指令値に基づいて最終開度指令値を決定するとともに、それ以外の期間においては、定常状態の制御のための第2暫定指令値に基づいて最終開度指令値を決定するので、エンジンが完全な定常状態に近づくのを待ってから、定常状態に適した制御に移行できる。これにより、エンジンの状態によらず、ターボチャージャを適切に制御することができる。
前記最終指令値取得ステップで取得される前記最終開度指令値の時間変化率は、レート制限以下に制限されている。
前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第4状態量に基づいて、前記予測モデルを修正するステップをさらに備える。
エンジンからの排ガスにより回転駆動されるように構成されたタービンと、前記タービンに流入する前記排ガスの流路面積を変えるように開度調節可能なノズルベーンと、を含むターボチャージャの制御装置であって、
前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第1状態量を用いた予測モデルに基づいて、前記エンジンの過渡状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第1暫定指令値を取得する第1取得部と、
前記エンジンの定常状態における、前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第2状態量と、該第2状態量に対応する前記ノズルベーンの開度指令値との関係を表すマップに基づいて、前記エンジンの定常状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第2暫定指令値を取得する第2取得部と、
前記エンジンの現在の状態が前記過渡状態又は前記定常状態のいずれの状態であるかを判定する状態判定部と、
前記状態判定部による判定結果に基づいて、前記第1暫定指令値又は前記第2暫定指令値の少なくとも一方を用いて、実際に前記ターボチャージャに与える前記ノズルベーンの最終開度指令値を取得する最終指令値取得部と、
を備える。
エンジンからの排ガスにより回転駆動されるように構成されたタービンと、前記タービンに流入する前記排ガスの流路面積を変えるように開度調節可能なノズルベーンと、を含むターボチャージャと、
前記ターボチャージャを制御するための制御装置と、
を備える過給システムであって、
前記制御装置は、上記(13)の制御装置である。
エンジンからの排ガスにより回転駆動されるように構成されたタービンと、前記タービンに流入する前記排ガスの流路面積を変えるように開度調節可能なノズルベーンと、を含むターボチャージャの運転制御プログラムであって、
前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第1状態量を用いた予測モデルに基づいて、前記エンジンの過渡状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第1暫定指令値を取得する手順と、
前記エンジンの定常状態における、前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第2状態量と、該第2状態量に対応する前記ノズルベーンの開度指令値との関係を表すマップに基づいて、前記エンジンの定常状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第2暫定指令値を取得する手順と、
前記エンジンの現在の状態が前記過渡状態又は前記定常状態のいずれの状態であるかを判定する手順と、
前記エンジンの状態の判定結果に基づいて、前記第1暫定指令値又は前記第2暫定指令値の少なくとも一方を用いて、実際に前記ターボチャージャに与える前記ノズルベーンの最終開度指令値を取得する手順と、
をコンピュータに実行させる。
コンプレッサ3aで圧縮された吸気は、吸気管路4に設けられたインタークーラ8で冷却され、スロットルバルブ7でその吸気量が調整されて、吸気マニホールド5を介してエンジン2の各燃焼室2aに供給される。エンジン2の各燃焼室2aには、圧縮空気及び燃料が供給されて、これらが燃焼して生成した排ガスは、排気マニホールド9を介して排気管路6に排出されるようになっている。
ノズルベーン3dの開度を変更してタービン3bに流入する排ガスの流路面積を調節することで、タービン3b及びこれと同軸駆動するコンプレッサ3aの回転数を調節し、これによりターボチャージャ3による過給圧が調節されるようになっている。
図1に示すように、制御装置10は、エンジンECU10A(エンジンコントローラ)と、ターボECU10B(ターボコントローラ)と、を含む。エンジンECU10A及びターボECU10Bの各々は、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、およびI/Oインターフェイス等から構成される。
図2に示すように、タービン3bは、タービンケーシング50内に複数の動翼56が取り付けられたタービンロータ54を備える。タービンロータ54は回転シャフト3cを介してコンプレッサ3aに接続される。エンジン2からの排ガスがタービン3bに流入すると、動翼56が排ガスの流れを受けてタービンロータ54が回転し、これによりコンプレッサ3aが回転駆動されるようになっている。複数のノズルベーン3dは、タービンロータ54の外周側において、支持軸3eを回動軸として回動自在に設けられている。
例えば、エンジン2の過給圧は、吸気管路4において吸気マニホールド5よりも上流側に設けられた圧力センサ30aにより取得してもよい。エンジン2の回転数は、エンジン2の回転数を検出するための回転数センサ30bにより取得してもよい。吸気マニホールド5の圧力又は温度は、吸気マニホールド5に設けられた圧力センサ30c又は温度センサ30dにより取得してもよい。排気マニホールド9の圧力又は温度は、排気マニホールド9に設けられた圧力センサ30e又は温度センサ30fにより取得してもよい。
ノズルベーン3dの開度は、ノズルベーン3dを作動させるためのアクチュエータの作動量を検出するセンサ(不図示)から取得されるデータに基づいて算出してもよい。
また、エンジン2の目標過給圧は、エンジン2又はターボチャージャ3に設けられた各種センサから取得したデータに基づいてエンジンECU10Aによって算出された値であってもよい。
例えば、時間ステップkからNpステップ先までのモデル行列は、以下のように表現できる。
xk+1=Axk+Buk ・・・(1)
xk+2=Axk+1+Buk+1 ・・・(2)
…
xk+Np=Axk+Np−1+Buk+Np−1 ・・・(Np)
ただし、上記式において、uはノズルベーン3dの開度指令値であり、添え字k、k+1、k+2、…、k+Npは、時間ステップを表し、A及びBは、それぞれ、エンジン2及びターボチャージャ3のモデルを行列形式で表現したものである。A及びBは、それぞれ、運動方式等から導出される物理関係から導かれる。
xk+Np=Axk+Np−1+Buk+Np−1
=ANpxk+ANp−1Buk+ANp−2Buk+1+…+Buk+Np−1
この式に、既知のA〜ANp、AB〜ANp−1B、xkを入力すれば、uk,…,uk+Np−1を変数としてxk+Npを表現できる。これより、xk+Npを最適にするuk,…,uk+Np−1を導出する。そして、このようにして求められたukを、第1暫定指令値Aとして取得する。
以上のようにして、第1取得部12により、少なくとも1つの第1状態量から、予測モデルに基づいて第1暫定指令値Aを算出することができる。
第1状態量とノズルベーン3dの開度指令値との関係を表すマップは、ターボECU10Bの内部又は外部に設けられた記憶部(例えばメモリ)に記憶されていてもよい。
第2状態量とノズルベーン3dの開度指令値との関係を表すマップ16は、ターボECU10Bの内部又は外部に設けられた記憶部15(例えばメモリ)に記憶されていてもよい。
エンジン2の目標過給圧とノズルベーン3dの開度指令値との相関関係は、エンジン2の回転数によって異なる場合がある。この観点から、マップ16は、エンジン2の異なる回転数に対応するエンジン2の目標過給圧とノズルベーン3dの開度指令値との関係を表す複数のマップを含んでいてもよい。
一方、ステップS202での比較の結果、エンジン2の過給圧の現在値と目標値との差が閾値範囲外である場合(S202のNO)、状態判定部17は、エンジン2は過渡状態であると判断する(過渡度α0を1とする)(ステップS206)。
ここで、過渡度α0はエンジン2の状態を示すパラメータであり、エンジン2が過渡状態のときに1であり、エンジン2が定常状態のとき0であると定義する。
例えば、状態判定部17によってエンジン2の状態が定常状態であるか過渡状態であるかを判定した後、その判定結果に基づいて、第1暫定指令値A又は第2暫定指令値Bのうち、最終開度指令値Zの取得のために必要とされる一方のみが取得されるようになっていてもよい。
また、例えば、一実施形態では、エンジン2の状態が過渡状態(α0=1)から定常状態(α0=0)に遷移するとき、重み付け係数αは、過渡状態における過渡度α0=1から開始するとともに、ある時刻からΔtの期間におけるαの変化速度の絶対値(時間変化率)|Δα/Δt|に上限値である第2レート制限Rmax2が設けられる。そして、変化速度がRmax2以下との制限のもと、αは1から0まで変化する。
一方、上述の例では、エンジン2の状態が過渡状態から定常状態に遷移するときには、重み付け係数αの変化速度の絶対値が比較的小さいRmax2以下に制限される。よって、このとき、重み付け係数αによって定まるXについても比較的小さな時間変化率で変化するので、最終開度指令値Zの急激な変化を効果的に抑制して、ノズルベーン3dの開度又は過給圧のオーバーシュート又はハンチングを抑制することができる。
幾つかの実施形態では、最終指令値取得部18は、上述の可変の重み付け係数α(0≦α≦1)を用いる代わりに、エンジン2が定常状態であるか、又は過渡状態であるかにかかわらず、第1暫定指令値A又は第2暫定指令値Bに基づいて最終開度指令値Zを決定するように構成されていてもよい。
ステップS322で、エンジン2が定常状態(α0=0)から過渡状態(α0=1)に変化したと判定された場合(ステップS322のYES)、エンジン2が定常状態から過渡状態に変化してから規定時間T0が経過しなければ(ステップS324のYES)、過渡度α0=1を重み付け係数αとして用い、過渡状態での制御のための第1暫定指令値AがXとして算出される(ステップS326)。
一方、それ以外の場合、すなわち、エンジン2が定常状態から過渡状態に変化してから規定時間T0が経過していた場合(ステップS324のNO)、又はエンジン2が定常状態(α0=0)から過渡状態(α0=1)に変化したと判定さていない場合(ステップS322のNO)は、過渡度α0=0を重み付け係数αとして用い、定常状態での制御のための第2暫定指令値BがXとして算出される(ステップS328)。
この場合、最終開度指令値の時間変化率がレート制限以下に制限されるので、最終指令値は徐々に変化する。これにより、最終開度指令値の急激な変化を効果的に抑制して、ノズルベーン開度又は過給圧のオーバーシュート又はハンチングを抑制することができる。
一方、上述の例では、エンジン2の状態が過渡状態から定常状態に遷移するときには、最終開度指令値Zを決定するための値Xの変化速度の絶対値が比較的小さいSmax2以下に制限される。よって、このとき、値Xによって定まる最終開度指令値Zについても比較的小さな時間変化率で変化するので、最終開度指令値Zの急激な変化を効果的に抑制して、ノズルベーン3dの開度又は過給圧のオーバーシュート又はハンチングを抑制することができる。
このようにして得られたシミュレーションの算出値が図9A及び図9Bに示されている。
これに従い、時刻t1〜t2では、比較的大きな第1レート制限Rmax1を用いてノズルベーン開度が算出され、時刻t2〜t3では、比較的小さな第2レート制限Rmax2を用いてノズルベーン開度が算出された。これにより、時刻t1〜t2では、ノズルベーン開度の増加速度(変化速度)は比較的大きく、時刻t2〜t3では、ノズルベーン開度の減少速度(変化速度)は比較的小さくなっている。
すなわち、時刻t1〜t3の過程において、過給圧のオーバーシュートやハンチングが抑制されている。
この点、以上説明した実施形態によれば、モデル予測に基づいて将来の過給圧を予測できるので、過給圧の目標値を超えないように制御することが可能となる。したがって、過給圧制限値を低めに設定する必要がないため、エンジン2の性能低下を抑制することができる。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
2 エンジン
2a 燃焼室
3 ターボチャージャ
3a コンプレッサ
3b タービン
3c 回転シャフト
3d ノズルベーン
3e 支持軸
4 吸気管路
5 吸気マニホールド
6 排気管路
7 スロットルバルブ
8 インタークーラ
9 排気マニホールド
10 制御装置
10A エンジンECU
10B ターボECU
12 第1取得部
14 第2取得部
15 記憶部
16 マップ
17 状態判定部
18 最終指令値取得部
19 予測モデル修正部
30a 圧力センサ
30b 回転数センサ
30c 圧力センサ
30d 温度センサ
30e 圧力センサ
30f 温度センサ
50 タービンケーシング
54 タービンロータ
56 動翼
100 過給システム
Claims (15)
- エンジンからの排ガスにより回転駆動されるように構成されたタービンと、前記タービンに流入する前記排ガスの流路面積を変えるように開度調節可能なノズルベーンと、を含むターボチャージャの制御方法であって、
前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第1状態量を用いた予測モデルに基づいて、前記エンジンの過渡状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第1暫定指令値を取得する第1取得ステップと、
前記エンジンの定常状態における、前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第2状態量と、該第2状態量に対応する前記ノズルベーンの開度指令値との関係を表すマップに基づいて、前記エンジンの定常状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第2暫定指令値を取得する第2取得ステップと、
前記エンジンの現在の状態が前記過渡状態又は前記定常状態のいずれの状態であるかを判定する状態判定ステップと、
前記状態判定ステップでの判定結果に基づいて、前記第1暫定指令値又は前記第2暫定指令値の少なくとも一方を用いて、実際に前記ターボチャージャに与える前記ノズルベーンの最終開度指令値を取得する最終指令値取得ステップと、
を備えることを特徴とするターボチャージャの制御方法。 - 前記第1取得ステップでは、前記少なくとも1つの前記第1状態量から、前記予測モデルに基づいて前記第1暫定指令値を算出することを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャの制御方法。
- 前記第1取得ステップでは、前記予測モデルを用いて予め作成され、前記エンジンの過渡状態における、前記少なくとも1つの第1状態量と、該第1状態量に対応する前記ノズルベーンの開度指令値との関係を表すマップを参照することにより前記第1暫定指令値を取得することを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャの制御方法。
- 前記少なくとも1つの第1状態量は、前記エンジンの過給圧、前記エンジンの回転数、前記エンジンのマニホールドの温度、前記マニホールドの圧力、前記ノズルベーンの開度、または、前記エンジンの目標過給圧の少なくとも一つのパラメータの現在値を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のターボチャージャの制御方法。
- 前記少なくとも1つの第2状態量は、前記エンジンの目標過給圧を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のターボチャージャの制御方法。
- 前記状態判定ステップでは、前記エンジンの第3状態量の現在値と、前記エンジンの前記第3状態量の目標値との差と、閾値との比較に基づいて、前記エンジンの現在の状態が前記過渡状態又は前記定常状態のいずれの状態であるかを判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のターボチャージャの制御方法。
- 前記最終指令値取得ステップでは、前記第1暫定指令値をAとし、前記第2暫定指令値をBとしたとき、重み付け係数α(0≦α≦1)を用いて、X=α×A+(1−α)×Bにより表される値Xに基づいて、前記最終開度指令値を算出することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のターボチャージャの制御方法。
- 前記エンジンが前記過渡状態のときに1であり、前記エンジンが前記定常状態のとき0である過渡度α0に対して、レートリミット処理を施すことで前記重み付け係数αを求める重み付け係数算出ステップをさらに備えることを特徴とする請求項7に記載のターボチャージャの制御方法。
- 前記レートリミット処理では、
前記過渡度α0が0から1に変化したとき前記重み付け係数αの変化速度の絶対値が第1レート制限Rmax1以下に制限されるとともに、
前記過渡度α0が1から0に変化したとき前記重み付け係数αの変化速度の絶対値が第2レート制限Rmax2以下に制限され、
前記第1レート制限Rmax1と前記第2レート制限Rmax2とは、Rmax1>Rmax2の関係を満たす
ことを特徴とする請求項8に記載のターボチャージャの制御方法。 - 前記最終指令値取得ステップでは、
前記状態判定ステップでの判定結果が前記定常状態から前記過渡状態に変化したときには、前記定常状態から前記過渡状態に変化してから少なくとも規定時間の間、前記状態判定ステップでの判定結果に関わらず、前記第1暫定指令値に基づいて前記最終開度指令値を決定し、
前記規定時間を除く期間において、前記第2暫定指令値に基づいて前記最終開度指令値を決定する
ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のターボチャージャの制御方法。 - 前記最終指令値取得ステップで取得される前記最終開度指令値の時間変化率は、レート制限以下に制限されていることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載のターボチャージャの制御方法。
- 前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第4状態量に基づいて、前記予測モデルを修正するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載のターボチャージャの制御方法。
- エンジンからの排ガスにより回転駆動されるように構成されたタービンと、前記タービンに流入する前記排ガスの流路面積を変えるように開度調節可能なノズルベーンと、を含むターボチャージャの制御装置であって、
前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第1状態量を用いた予測モデルに基づいて、前記エンジンの過渡状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第1暫定指令値を取得する第1取得部と、
前記エンジンの定常状態における、前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第2状態量と、該第2状態量に対応する前記ノズルベーンの開度指令値との関係を表すマップに基づいて、前記エンジンの定常状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第2暫定指令値を取得する第2取得部と、
前記エンジンの現在の状態が前記過渡状態又は前記定常状態のいずれの状態であるかを判定する状態判定部と、
前記状態判定部による判定結果に基づいて、前記第1暫定指令値又は前記第2暫定指令値の少なくとも一方を用いて、実際に前記ターボチャージャに与える前記ノズルベーンの最終開度指令値を取得する最終指令値取得部と、
を備えることを特徴とするターボチャージャの制御装置。 - エンジンからの排ガスにより回転駆動されるように構成されたタービンと、前記タービンに流入する前記排ガスの流路面積を変えるように開度調節可能なノズルベーンと、を含むターボチャージャと、
前記ターボチャージャを制御するための制御装置と、
を備える過給システムであって、
前記制御装置は、請求項13に記載の制御装置である
ことを特徴とする過給システム。 - エンジンからの排ガスにより回転駆動されるように構成されたタービンと、前記タービンに流入する前記排ガスの流路面積を変えるように開度調節可能なノズルベーンと、を含むターボチャージャの運転制御プログラムであって、
前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第1状態量を用いた予測モデルに基づいて、前記エンジンの過渡状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第1暫定指令値を取得する手順と、
前記エンジンの定常状態における、前記エンジン又は前記ターボチャージャの状態を示す少なくとも1つの第2状態量と、該第2状態量に対応する前記ノズルベーンの開度指令値との関係を表すマップに基づいて、前記エンジンの定常状態での制御のための前記ノズルベーンの開度指令値である第2暫定指令値を取得する手順と、
前記エンジンの現在の状態が前記過渡状態又は前記定常状態のいずれの状態であるかを判定する手順と、
前記エンジンの状態の判定結果に基づいて、前記第1暫定指令値又は前記第2暫定指令値の少なくとも一方を用いて、実際に前記ターボチャージャに与える前記ノズルベーンの最終開度指令値を取得する手順と、
をコンピュータに実行させるためのターボチャージャの運転制御プログラム。
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| JP2016117595A Expired - Fee Related JP6647148B2 (ja) | 2016-06-14 | 2016-06-14 | ターボチャージャの制御方法、制御装置及び運転制御プログラム並びに過給システム |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN118911848A (zh) * | 2024-08-27 | 2024-11-08 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种增压发动机进气量控制方法及电子设备、车辆 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001522016A (ja) * | 1997-11-04 | 2001-11-13 | デトロイト・ディーゼル・コーポレイション | 可変形状ターボチャージャを制御するためのシステム及び方法 |
| JP2006189050A (ja) * | 2004-12-29 | 2006-07-20 | Honeywell Internatl Inc | エンジンの制御に使用のペダル位置および/またはペダル変化率 |
| JP2010216305A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の過給圧制御装置 |
| JP2011021518A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | A & D Co Ltd | エンジンの仮想適合システム |
| JP2014202085A (ja) * | 2013-04-02 | 2014-10-27 | 日野自動車株式会社 | 可変容量型ターボチャージャーの制御装置及び制御方法 |
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2016
- 2016-06-14 JP JP2016117595A patent/JP6647148B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (5)
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