JP2017227016A - 梁主筋の移動治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハーフプレキャストコンクリート梁のせん断補強筋に損傷を及ぼすことなく、設置容易な、梁主筋の移動治具を提供する。
【解決手段】ハーフプレキャストコンクリート梁において、梁主筋を移動させる移動治具20であって、ハーフプレキャストコンクリート梁のコンクリート面上に載置される支持脚部21と、該支持脚部21に支持された台座部22と、前記梁主筋を搬送支持するローラ部23と、前記台座部22から下方に延びて前記ローラ部23を軸支する軸受部24と、を備え、前記支持脚部21は、隣接するせん断補強筋間に複数設置されている、梁主筋の移動治具20を提供する。
【選択図】図2
【解決手段】ハーフプレキャストコンクリート梁において、梁主筋を移動させる移動治具20であって、ハーフプレキャストコンクリート梁のコンクリート面上に載置される支持脚部21と、該支持脚部21に支持された台座部22と、前記梁主筋を搬送支持するローラ部23と、前記台座部22から下方に延びて前記ローラ部23を軸支する軸受部24と、を備え、前記支持脚部21は、隣接するせん断補強筋間に複数設置されている、梁主筋の移動治具20を提供する。
【選択図】図2
Description
本発明は、梁主筋の移動治具に関するものである。
一般に、柱梁架構を構築して建築構造物を施工するに際し、梁の下側をプレキャストコンクリート化したハーフプレキャストコンクリート梁(以下、ハーフPCa梁)を用いることが、広く行われている。
例えば、柱の柱頭部に4本のハーフPCa梁を取り付ける場合の施工手順は、以下のとおりである。まず、柱の頂部に、先付け梁として、互いに対向するように2本のハーフPCa梁を取り付け、先付け梁の下側主筋同士を機械式継手で接合する。次に、後付け梁として、先付け梁に直交するように、2本のハーフPCa梁を取り付ける。その後、例えばせん断補強筋の内側を挿通させるように、各梁のコンクリート部分の上方に上側主筋を設ける。
この、上側主筋の設置作業は、以下のような理由で容易ではなかった。まず、主筋の径が太くなるに伴い、主筋が重くなる。また、プレキャストコンクリート部分の上方には後にコンクリートが打設されるため、プレキャストコンクリート部分の上面には適度に目荒し処理が施されているが、主筋を移動するにあたり、この上面上で主筋を摺動させると、この目荒らし処理のために滑りが悪くなる。これにより、主筋をせん断補強筋に固定する位置まで移動させることは容易ではなく、作業員に大きな負担がかかっていた。
例えば、柱の柱頭部に4本のハーフPCa梁を取り付ける場合の施工手順は、以下のとおりである。まず、柱の頂部に、先付け梁として、互いに対向するように2本のハーフPCa梁を取り付け、先付け梁の下側主筋同士を機械式継手で接合する。次に、後付け梁として、先付け梁に直交するように、2本のハーフPCa梁を取り付ける。その後、例えばせん断補強筋の内側を挿通させるように、各梁のコンクリート部分の上方に上側主筋を設ける。
この、上側主筋の設置作業は、以下のような理由で容易ではなかった。まず、主筋の径が太くなるに伴い、主筋が重くなる。また、プレキャストコンクリート部分の上方には後にコンクリートが打設されるため、プレキャストコンクリート部分の上面には適度に目荒し処理が施されているが、主筋を移動するにあたり、この上面上で主筋を摺動させると、この目荒らし処理のために滑りが悪くなる。これにより、主筋をせん断補強筋に固定する位置まで移動させることは容易ではなく、作業員に大きな負担がかかっていた。
これに対し、例えば、特許文献1には、図4に示されるような移動治具100が開示されている。移動治具100は、せん断補強筋106の上に載置される支持板101と、支持板101から下方に延びる一対の垂下板102と、一対の垂下板102に回転可能に支持されるローラ103と、を備えている。この移動治具100によれば、ローラ103上に上側主筋107を載せて移動すると、ローラ103が回転するため、軽い力で容易に上側主筋107を移動できる。
しかし、特許文献1に開示されている移動治具100においては、上側主筋107をローラ103に載せて移動した際、上側主筋107がローラ103に引っ掛かって、せん断補強筋106上の支持板101の位置がずれてしまい、この位置ずれによりせん断補強筋106が損傷する場合がある。
しかし、特許文献1に開示されている移動治具100においては、上側主筋107をローラ103に載せて移動した際、上側主筋107がローラ103に引っ掛かって、せん断補強筋106上の支持板101の位置がずれてしまい、この位置ずれによりせん断補強筋106が損傷する場合がある。
これに対し、例えば、特許文献2には、図5に示されるような移動治具110が開示されている。移動治具110は、梁の下側主筋およびせん断補強筋がコンクリート体116に打ち込まれたハーフPCa梁について、上側主筋117を移動する。移動治具110は、コンクリート体116の上面に載置された台座部111と、上側主筋117が載置されるローラ112と、台座部111から上方に延びてローラ112を回転可能に軸支する軸受け部113と、を備えている。台座部111のコンクリート体116に接する部分には、粘弾性体114が設けられている。
しかし、特許文献2に開示されている移動治具110においては、移動治具110をせん断補強筋の内側に設置するに当たり、隣接するせん断補強筋間の間隙を介して移動治具110をせん断補強筋によって囲われた空間内に挿入する必要があるため、設置が容易ではない場合があった。
しかし、特許文献2に開示されている移動治具110においては、移動治具110をせん断補強筋の内側に設置するに当たり、隣接するせん断補強筋間の間隙を介して移動治具110をせん断補強筋によって囲われた空間内に挿入する必要があるため、設置が容易ではない場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、ハーフPCa梁のせん断補強筋に損傷を及ぼすことなく、設置容易な、梁主筋の移動治具を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、ハーフプレキャストコンクリート梁において、梁主筋を移動させる移動治具であって、ハーフプレキャストコンクリート梁のコンクリート面上に載置される支持脚部と、該支持脚部に支持された台座部と、前記梁主筋を搬送支持するローラ部と、前記台座部から下方に延びて前記ローラ部を軸支する軸受部と、を備え、前記支持脚部は、隣接するせん断補強筋間に複数設置されている、梁主筋の移動治具を提供する。
上記のような構成によれば、移動治具は支持脚部を備えており、この支持脚部を、隣接するせん断補強筋間に挿入して、ハーフプレキャストコンクリート梁のコンクリート面上に載置させることにより設置可能となっている。すなわち、本移動治具は、せん断補強筋に触れることなく設置できるために、せん断補強筋に損傷を及ぼすことはない。
また、移動治具を支持するのは支持脚部であるため、隣接するせん断補強筋間への挿入が容易であり、したがって、移動治具の設置が容易である。
上記のような構成によれば、移動治具は支持脚部を備えており、この支持脚部を、隣接するせん断補強筋間に挿入して、ハーフプレキャストコンクリート梁のコンクリート面上に載置させることにより設置可能となっている。すなわち、本移動治具は、せん断補強筋に触れることなく設置できるために、せん断補強筋に損傷を及ぼすことはない。
また、移動治具を支持するのは支持脚部であるため、隣接するせん断補強筋間への挿入が容易であり、したがって、移動治具の設置が容易である。
本発明の一態様においては、前記支持脚部の高さを調整する、支持脚部高さ調整手段を更に備えている。
上記のような構成によれば、支持脚部高さ調整手段によって支持脚部の高さ、すなわち、ハーフプレキャストコンクリート梁のコンクリート面より上方側に設置するローラ部の高さ位置が調整可能であるため、コンクリート面から突出されたせん断補強筋の高さ位置や梁主筋の外径サイズなどに依らずに、移動治具を使用可能である。すなわち、移動治具は、PC工場のみならず、多くの施工現場においても容易に設置可能で、かつ多様なハーフPCa梁に使用可能であり、その汎用性は高い。
上記のような構成によれば、支持脚部高さ調整手段によって支持脚部の高さ、すなわち、ハーフプレキャストコンクリート梁のコンクリート面より上方側に設置するローラ部の高さ位置が調整可能であるため、コンクリート面から突出されたせん断補強筋の高さ位置や梁主筋の外径サイズなどに依らずに、移動治具を使用可能である。すなわち、移動治具は、PC工場のみならず、多くの施工現場においても容易に設置可能で、かつ多様なハーフPCa梁に使用可能であり、その汎用性は高い。
本発明の一態様においては、前記軸受部は、前記台座部と前記ローラ部の間の高さを調整する、軸受部高さ調整手段を備えている。
上記のような構成によれば、軸受部高さ調整手段によって台座部とローラ部との間の高さが調整可能であるため、コンクリート面より突出させたせん断補強筋の側部に梁上端筋を2段配置する場合であっても、梁上端筋を其々の高さ位置に結束することができる。すなわち、移動治具は、PC工場のみならず、多くの施工現場においても、多様な配筋形式のハーフPCa梁に使用できる。
上記のような構成によれば、軸受部高さ調整手段によって台座部とローラ部との間の高さが調整可能であるため、コンクリート面より突出させたせん断補強筋の側部に梁上端筋を2段配置する場合であっても、梁上端筋を其々の高さ位置に結束することができる。すなわち、移動治具は、PC工場のみならず、多くの施工現場においても、多様な配筋形式のハーフPCa梁に使用できる。
本発明によれば、ハーフPCa梁のせん断補強筋に損傷を及ぼすことなく、多様な配筋形式のハーフPCa梁であっても、容易に設定可能な梁主筋の移動治具を提供することができる。
本発明者らは、ハーフPCa梁に結束させる梁上端筋の移動方法として、ハーフPCa梁のコンクリート面上に支持脚部を設置し、その支持脚部に台座部が取り付けられ、かつ台座部に鉄筋を搬送するローラー部を備えた梁主筋の移動治具を発明した。
本移動治具の特徴は、ハーフPCa梁のコンクリート面上に設置される支持脚部と台座部との接合部分、及び台座部とローラー部を軸支持する軸受部との接合部分に、其々高さ調整手段を備えることで、多様な配筋形状のハーフPCa梁であっても、梁主筋を所定の配筋位置まで短時間に、かつ少人力によっても移動させることができる。また、移動治具を構成する支持脚部は、鉄筋を損傷を及ぼすことなく、ハーフPCa梁のコンクリート面上に容易に設置させることができる。
本発明の移動治具は、支持脚部にねじ節鉄筋を有する第1実施形態(例えば、図2)と、支持脚部にL型鋼材を有する第2実施形態(例えば、図3)である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本移動治具の特徴は、ハーフPCa梁のコンクリート面上に設置される支持脚部と台座部との接合部分、及び台座部とローラー部を軸支持する軸受部との接合部分に、其々高さ調整手段を備えることで、多様な配筋形状のハーフPCa梁であっても、梁主筋を所定の配筋位置まで短時間に、かつ少人力によっても移動させることができる。また、移動治具を構成する支持脚部は、鉄筋を損傷を及ぼすことなく、ハーフPCa梁のコンクリート面上に容易に設置させることができる。
本発明の移動治具は、支持脚部にねじ節鉄筋を有する第1実施形態(例えば、図2)と、支持脚部にL型鋼材を有する第2実施形態(例えば、図3)である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態として示した梁主筋の移動治具20を利用した、施工中の柱梁架構1の斜視図である。本実施形態の特徴は、支持脚部にねじ節鉄筋を有する点である。
本第1の実施形態においては、柱梁架構1は、柱2と、4本の梁3を備えている。4本の梁3の各々は、ハーフPCa梁10(10A、10B)によって構築されており、各ハーフPCa梁10の一端が、柱2の柱頭部2a上に設けられた、梁3を支持するための受け部材4上に載置されて設けられている。図1は柱梁架構1の施工途中の状況を示すものであり、4本の梁3のうち、2本の梁3に対応する2本のハーフPCa梁10A(先付け梁10A)が受け部材4上に載置された後に、1本の梁3に対応するハーフPCa梁10B(後付け梁10B)が載置されようとしている状況が示されている。
先付け梁10Aは、方向X上に、互いに対向して配置されており、後付け梁10Bは、方向Xと水平面内で直交する方向Y上に、先付け梁10Aと同様に互いに対向して配置される。これにより、先付け梁10Aと後付け梁10Bとは、互いに直交して配設される。
図1は、本発明の第1の実施形態として示した梁主筋の移動治具20を利用した、施工中の柱梁架構1の斜視図である。本実施形態の特徴は、支持脚部にねじ節鉄筋を有する点である。
本第1の実施形態においては、柱梁架構1は、柱2と、4本の梁3を備えている。4本の梁3の各々は、ハーフPCa梁10(10A、10B)によって構築されており、各ハーフPCa梁10の一端が、柱2の柱頭部2a上に設けられた、梁3を支持するための受け部材4上に載置されて設けられている。図1は柱梁架構1の施工途中の状況を示すものであり、4本の梁3のうち、2本の梁3に対応する2本のハーフPCa梁10A(先付け梁10A)が受け部材4上に載置された後に、1本の梁3に対応するハーフPCa梁10B(後付け梁10B)が載置されようとしている状況が示されている。
先付け梁10Aは、方向X上に、互いに対向して配置されており、後付け梁10Bは、方向Xと水平面内で直交する方向Y上に、先付け梁10Aと同様に互いに対向して配置される。これにより、先付け梁10Aと後付け梁10Bとは、互いに直交して配設される。
各ハーフPCa梁10(10A、10B)は、梁3の下側をプレキャストコンクリート化したものである。各ハーフPCa梁10(10A、10B)は、コンクリート体11、下側主筋12、せん断補強筋13、及び、上側主筋14(梁主筋)を備えている。
コンクリート体11は、直方体状に形成されており、梁3の下側を構成している。
下側主筋12は、コンクリート体11の延在する方向X、Yに延在するように、コンクリート体11の下端近傍に埋設されて設けられている。下側主筋12の端部12aは、コンクリート体11の端面11aから突出している。
上側主筋14は、下側主筋12と平行に、コンクリート体11の上面11b(コンクリート面)の上方に設けられている。
せん断補強筋13は、下側主筋12と上側主筋14の延在する方向に直交する平面内で、下側主筋12と上側主筋14を囲むように設けられている。せん断補強筋13の下側は、コンクリート体11内に埋設されている。せん断補強筋13は、ハーフPCa梁10の長さ方向に、間隔を置いて設けられている。
コンクリート体11は、直方体状に形成されており、梁3の下側を構成している。
下側主筋12は、コンクリート体11の延在する方向X、Yに延在するように、コンクリート体11の下端近傍に埋設されて設けられている。下側主筋12の端部12aは、コンクリート体11の端面11aから突出している。
上側主筋14は、下側主筋12と平行に、コンクリート体11の上面11b(コンクリート面)の上方に設けられている。
せん断補強筋13は、下側主筋12と上側主筋14の延在する方向に直交する平面内で、下側主筋12と上側主筋14を囲むように設けられている。せん断補強筋13の下側は、コンクリート体11内に埋設されている。せん断補強筋13は、ハーフPCa梁10の長さ方向に、間隔を置いて設けられている。
先付け梁10Aのコンクリート体11の上面11b上に、移動治具20が設けられている。移動治具20は、コンクリート体11に対して、上側主筋14(梁主筋)を移動させるものである。図2(a)は、移動治具の斜視図、図2(b)は正面図である。
移動治具20は、ハーフPCa梁10の上面11b(コンクリート面)上に載置される支持脚部21と、支持脚部21に支持された台座部22と、梁主筋を搬送支持するローラ部23と、台座部から下方に延びて前記ローラ部を軸支する軸受部24とを備えている。
移動治具20は、ハーフPCa梁10の上面11b(コンクリート面)上に載置される支持脚部21と、支持脚部21に支持された台座部22と、梁主筋を搬送支持するローラ部23と、台座部から下方に延びて前記ローラ部を軸支する軸受部24とを備えている。
台座部22は、鉛直板22a、22b、外側水平板22c、内側水平板22d、及び機械式継手22eを備えている。本第1の実施形態においては、鉛直板22a、22b、外側水平板22c、及び内側水平板22dは鋼板であるが、強度が確保できれば木製等他の材質の板であっても構わない。
鉛直板22a、22bは、矩形形状を成しており、4枚の鉛直板22a、22bが、互いに垂直になるように短辺で接合されることにより、筒状に形成されている。
2組の、互いに対向する鉛直版22a、22bのうち、一方の組の2枚の鉛直板22aの下端辺には、鉛直板22aの外側に、鉛直板22aに対して垂直に、鉛直板22aと略同一形状の外側水平板22cが接合されている。
他方の組の鉛直板22bの下端辺には、鉛直板22bの内側に、鉛直板22bに対して垂直に、鉛直板22bと略同一形状の内側水平板22dが接合されている。
鉛直板22a、22b同士が互いに接合されている、鉛直板22a、22bの短辺には、短辺と略同一方向、すなわち鉛直方向に延在するように、機械式継手22eが接合されている。機械式継手22eは筒状に形成されており、その内壁には雌ネジ部が形成されている。
鉛直板22a、22bは、矩形形状を成しており、4枚の鉛直板22a、22bが、互いに垂直になるように短辺で接合されることにより、筒状に形成されている。
2組の、互いに対向する鉛直版22a、22bのうち、一方の組の2枚の鉛直板22aの下端辺には、鉛直板22aの外側に、鉛直板22aに対して垂直に、鉛直板22aと略同一形状の外側水平板22cが接合されている。
他方の組の鉛直板22bの下端辺には、鉛直板22bの内側に、鉛直板22bに対して垂直に、鉛直板22bと略同一形状の内側水平板22dが接合されている。
鉛直板22a、22b同士が互いに接合されている、鉛直板22a、22bの短辺には、短辺と略同一方向、すなわち鉛直方向に延在するように、機械式継手22eが接合されている。機械式継手22eは筒状に形成されており、その内壁には雌ネジ部が形成されている。
移動治具20は、4本の支持脚部21を備えている。各々の支持脚部21は、表面に雄ネジ部が形成された長尺のねじ節鉄筋21aの一端に、ナット21bが螺着固定されることにより形成されている。支持脚部21は、ナット21bが螺着されていない側の一端、すなわち先端21cを、台座部22の機械式継手22eに上方から螺合させながら下方に向かって挿通させることにより、台座部22に固定されている。
移動治具20は支持脚部高さ調整手段26を備えている。具体的には、支持脚部21のナット21bを、インパクトドリルなどで機械式継手22eに対して回転させることでねじ節鉄筋21aを回転させて、支持脚部21の高さ、すなわち、支持脚部21の先端21cからの台座部22の高さを調整することができる。
移動治具20は支持脚部高さ調整手段26を備えている。具体的には、支持脚部21のナット21bを、インパクトドリルなどで機械式継手22eに対して回転させることでねじ節鉄筋21aを回転させて、支持脚部21の高さ、すなわち、支持脚部21の先端21cからの台座部22の高さを調整することができる。
軸受部24は、矩形形状の鋼板である。台座部22と同様に、強度が確保できれば木製の板であっても構わない。
軸受部24には、長さ方向に間隔を空けて、複数の孔24aが開設されている。軸受部24は、長さ方向が鉛直方向と一致して、台座部22の、内側水平板22dが設けられている鉛直板22bの外側に接触して沿うように、位置せしめられている。計2枚の同一形状の軸受部24が、各鉛直板22bに対応して設けられている。各鉛直板22bには図示されない孔が開設されており、軸受部24は、軸受部24の複数の孔24aの中の1つが、鉛直板22bの孔と同じ高さに位置して互いに連通するように設けられて、ボルト・ナット25によって台座部22に固定されている。これにより、軸受部24の下端は、台座部22の下側に位置せしめられている。
この、軸受部24の下端近傍には、軸受部24の幅方向中央近傍から斜め上方に向けて開口する切欠き24bが形成されている。2枚の軸受部24の各々の切欠き24bは、同じ高さ位置に位置して、開口が同一方向を向くように、軸受部24は台座部22に固定されている。
軸受部24は、台座部22と、切欠き24bに固定される後述するローラ部23の間の高さを調整する、軸受部高さ調整手段27を備えている。具体的には、図2に示される移動治具20において、ボルト・ナット25を外し、軸受部24の長さ方向、すなわち鉛直方向に間隔を空けて設けられた他の孔24aが鉛直板22bの孔と連通するように、軸受部24の位置を調整して、再度ボルト・ナット25により固定することで、台座部22と、軸受部24の切欠き24bすなわちローラ部23間の高さを調整することができる。
軸受部24には、長さ方向に間隔を空けて、複数の孔24aが開設されている。軸受部24は、長さ方向が鉛直方向と一致して、台座部22の、内側水平板22dが設けられている鉛直板22bの外側に接触して沿うように、位置せしめられている。計2枚の同一形状の軸受部24が、各鉛直板22bに対応して設けられている。各鉛直板22bには図示されない孔が開設されており、軸受部24は、軸受部24の複数の孔24aの中の1つが、鉛直板22bの孔と同じ高さに位置して互いに連通するように設けられて、ボルト・ナット25によって台座部22に固定されている。これにより、軸受部24の下端は、台座部22の下側に位置せしめられている。
この、軸受部24の下端近傍には、軸受部24の幅方向中央近傍から斜め上方に向けて開口する切欠き24bが形成されている。2枚の軸受部24の各々の切欠き24bは、同じ高さ位置に位置して、開口が同一方向を向くように、軸受部24は台座部22に固定されている。
軸受部24は、台座部22と、切欠き24bに固定される後述するローラ部23の間の高さを調整する、軸受部高さ調整手段27を備えている。具体的には、図2に示される移動治具20において、ボルト・ナット25を外し、軸受部24の長さ方向、すなわち鉛直方向に間隔を空けて設けられた他の孔24aが鉛直板22bの孔と連通するように、軸受部24の位置を調整して、再度ボルト・ナット25により固定することで、台座部22と、軸受部24の切欠き24bすなわちローラ部23間の高さを調整することができる。
ローラ部23は、円柱状のローラ23aの中心を、棒状の軸23bが挿通して、軸23bの両端部が、ローラ23aの各端面から突出するように形成されている。
ローラ部23は、軸23bの2つの端部が、同じ高さに位置している2つの軸受部24の切欠き24bの各々の中に位置して、水平方向に延在するように載置されている。これにより、ローラ部23は軸受部24に対して回転可能な構造となっている。
ローラ部23は、軸23bの2つの端部が、同じ高さに位置している2つの軸受部24の切欠き24bの各々の中に位置して、水平方向に延在するように載置されている。これにより、ローラ部23は軸受部24に対して回転可能な構造となっている。
上記のような移動治具20は、図1に示されるように、コンクリート体11の上面11b上に設置されている。
支持脚部21は、隣接するせん断補強筋13間に複数設置されている。具体的には、移動治具20の4本の支持脚部21は、その各々が先端21cを下にして、先端21cが隣接するせん断補強筋13間に位置せしめられてコンクリート体11の上面11b上に載置されるように、移動治具20は設けられている。
移動治具20は、ローラ部23の長軸方向が、上側主筋14と水平面内で直交するように、例えば先付け梁10Aに関しては、上側主筋14の延在する方向Xに直交する方向Yと、ローラ部23の長さ方向とが一致するように設けられている。上側主筋14は、図2(b)に示される、台座部22とローラ部23の間の空間Sを挿通して、ローラ部23の上に載置されるように設けられている。
支持脚部21は、隣接するせん断補強筋13間に複数設置されている。具体的には、移動治具20の4本の支持脚部21は、その各々が先端21cを下にして、先端21cが隣接するせん断補強筋13間に位置せしめられてコンクリート体11の上面11b上に載置されるように、移動治具20は設けられている。
移動治具20は、ローラ部23の長軸方向が、上側主筋14と水平面内で直交するように、例えば先付け梁10Aに関しては、上側主筋14の延在する方向Xに直交する方向Yと、ローラ部23の長さ方向とが一致するように設けられている。上側主筋14は、図2(b)に示される、台座部22とローラ部23の間の空間Sを挿通して、ローラ部23の上に載置されるように設けられている。
次に、移動治具20を使用して柱梁架構1を構築する方法について、図1、図2を用いて説明する。
まず、柱2を施工し、柱2の柱頭部2aに受け部材4を取り付ける。
次に、移動治具20の、支持脚部高さ調整手段26、及び/または、軸受部高さ調整手段27を調整して、支持脚部21の先端21cとローラ部23のローラ23aの上端との高さが、先付け梁10AであるハーフPCa梁10のコンクリート体11の上面11bと、上側主筋14の下端の設置予定位置との距離と略等しくなるようにする。
そして、柱2に接合する前の、先付け梁10Aのコンクリート体11の上面11b上に、移動治具20を、コンクリート体11の長さ方向に複数個載置し、移動治具20のローラ部23の上に上側主筋14を載置する。このとき、上側主筋14を、その一方の端部14aがコンクリート体11の端面11aよりも内側に位置するように、上側主筋14の水平位置を調整する。
まず、柱2を施工し、柱2の柱頭部2aに受け部材4を取り付ける。
次に、移動治具20の、支持脚部高さ調整手段26、及び/または、軸受部高さ調整手段27を調整して、支持脚部21の先端21cとローラ部23のローラ23aの上端との高さが、先付け梁10AであるハーフPCa梁10のコンクリート体11の上面11bと、上側主筋14の下端の設置予定位置との距離と略等しくなるようにする。
そして、柱2に接合する前の、先付け梁10Aのコンクリート体11の上面11b上に、移動治具20を、コンクリート体11の長さ方向に複数個載置し、移動治具20のローラ部23の上に上側主筋14を載置する。このとき、上側主筋14を、その一方の端部14aがコンクリート体11の端面11aよりも内側に位置するように、上側主筋14の水平位置を調整する。
その後、先付け梁10AであるハーフPCa梁10をクレーン等で吊り上げて、上側主筋14の端部14aがコンクリート体11の端面11aの内側に位置するように設けられている側の、ハーフPCa梁10の端部を、受け部材4の上に載せて支持させることにより、柱2の柱頭部2aに、一対の先付け梁10Aを取り付ける。
更に、一対の先付け梁10Aの下側主筋12同士を、機械式継手15で接合する。
更に、一対の先付け梁10Aの下側主筋12同士を、機械式継手15で接合する。
先付け梁10Aを柱2に取付けた後に、後付け梁10BであるハーフPCa梁10をクレーン等で吊り上げて、ハーフPCa梁10の端部を、受け部材4の上に載せて支持させることにより、柱2の柱頭部2aに、後付け梁10Bを取り付ける。
このとき、先付け梁10Aの上側主筋14は、柱2側の端面11aよりもコンクリート体11側に収納されており、上側主筋14は柱2のパネルゾーンPには突出していないため、後付け梁10Bの設置時に、先付け梁10Aの上側主筋14が干渉することはない。
このとき、先付け梁10Aの上側主筋14は、柱2側の端面11aよりもコンクリート体11側に収納されており、上側主筋14は柱2のパネルゾーンPには突出していないため、後付け梁10Bの設置時に、先付け梁10Aの上側主筋14が干渉することはない。
そして、上側主筋14を、移動治具20のローラ部23を転動させながら柱2のパネルゾーンPに向けて移動させて、コンクリート体11の柱2側の端面11aから突出させる。これにより端部14a同士が対向するように位置せしめられた、2本のハーフPCa梁10の上側主筋14同士を、下側主筋12と同様に、機械式継手で接合する。
後付け梁10Bの下側主筋12同士および上側主筋14同士も、同様に、機械式継手で接合する。
最後に、上側主筋14をせん断補強筋13等に仮固定して、移動治具20のローラ部23を、軸受部24の切欠き24bの開口方向に移動させることで軸受部24から取り外した後、移動治具20本体を撤去する。その後、型枠を設置し、パネルゾーンP及びハーフPCa梁10の上方にコンクリートを打設する。
後付け梁10Bの下側主筋12同士および上側主筋14同士も、同様に、機械式継手で接合する。
最後に、上側主筋14をせん断補強筋13等に仮固定して、移動治具20のローラ部23を、軸受部24の切欠き24bの開口方向に移動させることで軸受部24から取り外した後、移動治具20本体を撤去する。その後、型枠を設置し、パネルゾーンP及びハーフPCa梁10の上方にコンクリートを打設する。
次に、上記の梁主筋の移動治具20の効果について説明する。
移動治具20は、ローラ部23を備えており、ローラ部23を転動させながら上側主筋14を移動させることができるため、上側主筋14の移動を容易に行うことができる。これにより、施工期間や、施工に必要な人員数を低減し、なおかつ、施工の安全性を向上させることができる。
ここで、移動治具20は支持脚部21を備えており、この支持脚部21を、隣接するせん断補強筋13間に挿入して、ハーフPCa梁10のコンクリート面上(コンクリート体11の端面11a上)に載置させることにより設置可能となっている。すなわち、移動治具20は、せん断補強筋13に触れることなく設置できるために、せん断補強筋13に損傷を及ぼすことはない。
また、移動治具20を支持するのは棒状の支持脚部21であるため、隣接するせん断補強筋13間への挿入が容易であり、したがって、移動治具20の設置が容易である。
ここで、移動治具20は支持脚部21を備えており、この支持脚部21を、隣接するせん断補強筋13間に挿入して、ハーフPCa梁10のコンクリート面上(コンクリート体11の端面11a上)に載置させることにより設置可能となっている。すなわち、移動治具20は、せん断補強筋13に触れることなく設置できるために、せん断補強筋13に損傷を及ぼすことはない。
また、移動治具20を支持するのは棒状の支持脚部21であるため、隣接するせん断補強筋13間への挿入が容易であり、したがって、移動治具20の設置が容易である。
また、支持脚部高さ調整手段26によって支持脚部21の高さ、すなわちハーフPCa梁10のコンクリート面より上方側に設置するローラ部23の高さ位置が調整可能であるため、コンクリート面から突出されたせん断補強筋13の高さ位置や上側主筋14の外径サイズなどに依らずに、移動治具20を使用可能である。すなわち、移動治具20は、PC工場のみならず、多くの施工現場においても容易に設置可能で、かつ多様なハーフPCa梁に使用可能であり、その汎用性は高い。
更に、軸受部高さ調整手段27によって台座部22とローラ部23との間の高さが調整可能であるため、コンクリート面より突出させたせん断補強筋13の側部に梁上端筋を2段配置する場合であっても、梁上端筋を其々の高さ位置に結束することができる。すなわち、移動治具20は、PC工場のみならず、多くの施工現場においても、多様な配筋形式のハーフPCa梁に使用できる。
移動治具20は、上記のように、支持脚部高さ調整手段26と軸受部高さ調整手段27の2種類の高さ調整手段を備えている。これにより、例えば支持脚部高さ調整手段26を調整してねじ節鉄筋21aの先端21cとローラ部23の間隔を短くしたいが台座部22がせん断補強筋13に接触するために難しい場合等においては、軸受部高さ調整手段27を調整して台座部22とローラ部23の距離を開くことで対応可能である。すなわち、2つの高さ調整手段を備えることにより、高さ調整の柔軟性が高い構造となっている。
更に、軸受部高さ調整手段27によって台座部22とローラ部23との間の高さが調整可能であるため、コンクリート面より突出させたせん断補強筋13の側部に梁上端筋を2段配置する場合であっても、梁上端筋を其々の高さ位置に結束することができる。すなわち、移動治具20は、PC工場のみならず、多くの施工現場においても、多様な配筋形式のハーフPCa梁に使用できる。
移動治具20は、上記のように、支持脚部高さ調整手段26と軸受部高さ調整手段27の2種類の高さ調整手段を備えている。これにより、例えば支持脚部高さ調整手段26を調整してねじ節鉄筋21aの先端21cとローラ部23の間隔を短くしたいが台座部22がせん断補強筋13に接触するために難しい場合等においては、軸受部高さ調整手段27を調整して台座部22とローラ部23の距離を開くことで対応可能である。すなわち、2つの高さ調整手段を備えることにより、高さ調整の柔軟性が高い構造となっている。
また、本第1の実施形態においては、支持脚部高さ調整手段26はねじ節鉄筋21aと機械式継手22eを備えた構成となっているため、インパクトドリル等によりローラ部23の高さ位置の調整を容易に行うことができる。
また、ローラ部23は、軸受部24に形成された切欠き24bに挿入されて載置されているため、ローラ部23を軸受部24から容易に取り外すことができる。これにより、施工終了後の移動治具20の撤去を容易に行うことができる。
また、移動治具20は、施工現場で調達可能な部材により構成された、小型の治具であるため、製作や運搬、設置が容易であり、使用性、運用性に優れている。
また、ローラ部23は、軸受部24に形成された切欠き24bに挿入されて載置されているため、ローラ部23を軸受部24から容易に取り外すことができる。これにより、施工終了後の移動治具20の撤去を容易に行うことができる。
また、移動治具20は、施工現場で調達可能な部材により構成された、小型の治具であるため、製作や運搬、設置が容易であり、使用性、運用性に優れている。
(第2の実施形態)
本実施形態の特徴は、支持脚部にL型鋼材を有する点である。支持脚部と台座部との接合部分、及び台座部とローラー部を軸支持する軸受部との接合部分の其々の高さ調整手段は、支持脚部、及び軸受部に鉛直方向に複数の孔部を設けることで、支持脚部と台座部、または台座部と軸受部を、所定の高さ位置にてボルト・ナットで固定できる点である。
図3は、第2の実施形態として示した梁主筋の移動治具の、(a)は斜視図、(b)は平面図である。本第2の実施形態における梁主筋の移動治具30においては、上記第1の実施形態における移動治具20とは、台座部32と支持脚部31の形状が異なっている。ローラ部33、軸受部34は、移動治具20のローラ部23、軸受部24と同様に構成されている。
本実施形態の特徴は、支持脚部にL型鋼材を有する点である。支持脚部と台座部との接合部分、及び台座部とローラー部を軸支持する軸受部との接合部分の其々の高さ調整手段は、支持脚部、及び軸受部に鉛直方向に複数の孔部を設けることで、支持脚部と台座部、または台座部と軸受部を、所定の高さ位置にてボルト・ナットで固定できる点である。
図3は、第2の実施形態として示した梁主筋の移動治具の、(a)は斜視図、(b)は平面図である。本第2の実施形態における梁主筋の移動治具30においては、上記第1の実施形態における移動治具20とは、台座部32と支持脚部31の形状が異なっている。ローラ部33、軸受部34は、移動治具20のローラ部23、軸受部24と同様に構成されている。
台座部32は、鉛直板32a、32bと内側水平板32dを備えている。本第2の実施形態においては、鉛直板32aと内側水平板32dは鋼板であるが、強度が確保できれば木製等他の材質の板であっても構わない。
鉛直板32a、32bは、矩形形状を成しており、4枚の鉛直板32a、32bが、互いに垂直になるように短辺で接合されることにより、筒状に形成されている。
4枚の鉛直板32a、32bの各々の下端辺には、鉛直板32a、32bの内側に、鉛直板32a、32bに対して垂直に、鉛直板32a、32bと略同一形状の内側水平板32dが接合されている。
2組の、互いに対向する鉛直版32a、32bのうち、一方の組の鉛直板32bには、上記第1の実施形態と同様に軸受部34が接合されており、軸受部34には上記第1の実施形態と同様にローラ部33が設けられている。
他方の組の鉛直板32aの各々には、水平方向に間隔を空けて、複数の孔32eが開設されている。
鉛直板32a、32bは、矩形形状を成しており、4枚の鉛直板32a、32bが、互いに垂直になるように短辺で接合されることにより、筒状に形成されている。
4枚の鉛直板32a、32bの各々の下端辺には、鉛直板32a、32bの内側に、鉛直板32a、32bに対して垂直に、鉛直板32a、32bと略同一形状の内側水平板32dが接合されている。
2組の、互いに対向する鉛直版32a、32bのうち、一方の組の鉛直板32bには、上記第1の実施形態と同様に軸受部34が接合されており、軸受部34には上記第1の実施形態と同様にローラ部33が設けられている。
他方の組の鉛直板32aの各々には、水平方向に間隔を空けて、複数の孔32eが開設されている。
移動治具30は、4本の支持脚部31を備えている。各々の支持脚部31は、長尺のL形鋼31aにより形成されている。L形鋼31aには、長さ方向に間隔を空けて、複数の孔31dが開設されている。L形鋼31aは、長さ方向が鉛直方向と一致して、台座部32の、軸受部34が設けられていない鉛直板32aの外側に接触して沿うように、位置せしめられている。L形鋼31aは、L形鋼31aの孔31dの中の1つが、鉛直板32aの複数の孔32eの中の1つと互いに連通するように位置づけられて、ボルト・ナット31bによって台座部32に固定されている。
移動治具30は支持脚部高さ調整手段36を備えている。具体的には、図3に示される移動治具30において、ボルト・ナット31bを外し、支持脚部31の長さ方向、すなわち鉛直方向に間隔を空けて設けられた他の孔31dが鉛直板32aの孔32eと連通するように、支持脚部31の位置を高さ方向に調整して、再度ボルト・ナット31bにより固定することで、支持脚部31の高さ、すなわち、支持脚部31の先端31cからの台座部32の高さを調整することができる。
また、図3に示される移動治具30において、ボルト・ナット31bを外し、鉛直板32aの長さ方向、すなわち水平方向に間隔を空けて設けられた他の孔32eと、L形鋼31aの孔31dとが連通するように、支持脚部31の位置を水平方向に調整して、再度ボルト・ナット31bにより固定することで、支持脚部31の台座部32上での水平位置を調整することができる。
また、軸受部34は、第1実施形態と同様に、台座部32とローラ部33の間の高さを調整する、軸受部高さ調整手段37を備えている。具体的には、台座部32と軸受部34には、図3に示すように軸受部34の鉛直方向に複数の孔34aが設けられ、台座部32に対して、軸受部34が所定の高さ位置にボルト・ナットで固定されている。
移動治具30は支持脚部高さ調整手段36を備えている。具体的には、図3に示される移動治具30において、ボルト・ナット31bを外し、支持脚部31の長さ方向、すなわち鉛直方向に間隔を空けて設けられた他の孔31dが鉛直板32aの孔32eと連通するように、支持脚部31の位置を高さ方向に調整して、再度ボルト・ナット31bにより固定することで、支持脚部31の高さ、すなわち、支持脚部31の先端31cからの台座部32の高さを調整することができる。
また、図3に示される移動治具30において、ボルト・ナット31bを外し、鉛直板32aの長さ方向、すなわち水平方向に間隔を空けて設けられた他の孔32eと、L形鋼31aの孔31dとが連通するように、支持脚部31の位置を水平方向に調整して、再度ボルト・ナット31bにより固定することで、支持脚部31の台座部32上での水平位置を調整することができる。
また、軸受部34は、第1実施形態と同様に、台座部32とローラ部33の間の高さを調整する、軸受部高さ調整手段37を備えている。具体的には、台座部32と軸受部34には、図3に示すように軸受部34の鉛直方向に複数の孔34aが設けられ、台座部32に対して、軸受部34が所定の高さ位置にボルト・ナットで固定されている。
本第2の実施形態が、上記第1の実施形態と同様の効果を奏することはいうまでもない。
特に本第2の実施形態においては、支持脚部31の台座部32上での水平位置を調整することができるため、コンクリートの表面形状や配筋と支持脚部31が干渉して移動治具30の設置が難しいような場合であっても、支持脚部31が干渉しないように、支持脚部31の位置を変更することが可能となる。これにより、移動治具30の使用性を更に高めることができる。
特に本第2の実施形態においては、支持脚部31の台座部32上での水平位置を調整することができるため、コンクリートの表面形状や配筋と支持脚部31が干渉して移動治具30の設置が難しいような場合であっても、支持脚部31が干渉しないように、支持脚部31の位置を変更することが可能となる。これにより、移動治具30の使用性を更に高めることができる。
なお、本発明の梁主筋の移動治具は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において他の様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、図1に示されるように、先付け梁10Aの幅方向Yに2つの移動治具20を設けられているが、例えば移動治具20を大きくして全ての上側主筋14を1つの移動治具20で支持するようにしてもよいし、3つ以上の移動治具20を幅方向Yに設けても構わない。
また、上記実施形態においては、柱2に設置前のハーフPCa梁10に移動治具20と上側主筋14を設置し、ハーフPCa梁10を柱2に接合した後、上側主筋14を移動して移動治具20を撤去したが、これに限られない。例えば、移動治具20及び上側主筋14を設置しない状態のハーフPCa梁10を柱2に接合し、その後に、移動治具20をコンクリート体11の上面11b上に設けて、上側主筋14を設置してもよい。
また、上記実施形態においては、上側主筋14は同じ水平位置に1本のみが設置されているが、これに限られず、同じ水平位置に、高さを変えて、複数の上側主筋14が設置されていても構わない。移動治具20、30は、ローラ部23、33の高さ位置を自由に変更することが可能であり、移動治具20、30の水平位置を変更せずに上側主筋14の設置高さのみを変更することができるため、このような場合においても、施工を容易に行うことが可能である。
また、上記実施形態においては、上側主筋14はせん断補強筋13の内側を挿通するように配筋されていたが、これに限られず、図1に示されるせん断補強筋13の上方に位置するように配筋する目的で、移動治具20、30を使用しても構わない。
また、上記実施形態においては、柱2に設置前のハーフPCa梁10に移動治具20と上側主筋14を設置し、ハーフPCa梁10を柱2に接合した後、上側主筋14を移動して移動治具20を撤去したが、これに限られない。例えば、移動治具20及び上側主筋14を設置しない状態のハーフPCa梁10を柱2に接合し、その後に、移動治具20をコンクリート体11の上面11b上に設けて、上側主筋14を設置してもよい。
また、上記実施形態においては、上側主筋14は同じ水平位置に1本のみが設置されているが、これに限られず、同じ水平位置に、高さを変えて、複数の上側主筋14が設置されていても構わない。移動治具20、30は、ローラ部23、33の高さ位置を自由に変更することが可能であり、移動治具20、30の水平位置を変更せずに上側主筋14の設置高さのみを変更することができるため、このような場合においても、施工を容易に行うことが可能である。
また、上記実施形態においては、上側主筋14はせん断補強筋13の内側を挿通するように配筋されていたが、これに限られず、図1に示されるせん断補強筋13の上方に位置するように配筋する目的で、移動治具20、30を使用しても構わない。
また、上記実施形態においては、支持脚部21、31の数は4本であったが、これに限られず、台座部22、32が十分に支持されるような構造であれば、3本であっても構わないし、5本以上でも構わない。
また、例えば上記第1の実施形態のように、支持脚部21としてねじ節鉄筋21aを使用する場合においては、機械式継手22eの代わりに、内部に雌ネジが設けられておらず、側面にボルト孔が設けられた筒管を台座部に固定して、筒管の中にねじ節鉄筋を挿通させ、筒管の外側からボルト孔を介してボルトをねじ込むことで、ねじ節鉄筋を台座部に固定してもよい。筒管を使用する場合においては、支持脚部を固定するにあたり、ボルトを使用する代わりに、ねじ節鉄筋にナットを螺着させ、このナットによって筒管の下端を支持するようにしてもよい。
また、例えば上記第1の実施形態のように、支持脚部21としてねじ節鉄筋21aを使用する場合においては、機械式継手22eの代わりに、内部に雌ネジが設けられておらず、側面にボルト孔が設けられた筒管を台座部に固定して、筒管の中にねじ節鉄筋を挿通させ、筒管の外側からボルト孔を介してボルトをねじ込むことで、ねじ節鉄筋を台座部に固定してもよい。筒管を使用する場合においては、支持脚部を固定するにあたり、ボルトを使用する代わりに、ねじ節鉄筋にナットを螺着させ、このナットによって筒管の下端を支持するようにしてもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記各実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 柱梁架構 22 台座部
2 柱 22e 機械式継手
3 梁 23 ローラ部
10 ハーフPCa梁 24 軸受部
10A 先付け梁(ハーフPCa梁) 26 支持脚部高さ調整手段
10B 後付け梁(ハーフPCa梁) 27 軸受部高さ調整手段
11 コンクリート体 30 梁主筋の移動治具
11b 上面(コンクリート面) 31 支持脚部
12 下側主筋 31a L形鋼
13 せん断補強筋 32 台座部
14 上側主筋(梁主筋) 33 ローラ部
20 梁主筋の移動治具 34 軸受部
21 支持脚部 36 支持脚部高さ調整手段
21a ねじ節鉄筋 37 軸受部高さ調整手段
21b ナット
2 柱 22e 機械式継手
3 梁 23 ローラ部
10 ハーフPCa梁 24 軸受部
10A 先付け梁(ハーフPCa梁) 26 支持脚部高さ調整手段
10B 後付け梁(ハーフPCa梁) 27 軸受部高さ調整手段
11 コンクリート体 30 梁主筋の移動治具
11b 上面(コンクリート面) 31 支持脚部
12 下側主筋 31a L形鋼
13 せん断補強筋 32 台座部
14 上側主筋(梁主筋) 33 ローラ部
20 梁主筋の移動治具 34 軸受部
21 支持脚部 36 支持脚部高さ調整手段
21a ねじ節鉄筋 37 軸受部高さ調整手段
21b ナット
Claims (3)
- ハーフプレキャストコンクリート梁において、梁主筋を移動させる移動治具であって、
ハーフプレキャストコンクリート梁のコンクリート面上に載置される支持脚部と、
該支持脚部に支持された台座部と、
前記梁主筋を搬送支持するローラ部と、
前記台座部から下方に延びて前記ローラ部を軸支する軸受部と、
を備え、
前記支持脚部は、隣接するせん断補強筋間に複数設置されている、梁主筋の移動治具。 - 前記支持脚部の高さを調整する、支持脚部高さ調整手段を更に備えている、請求項1に記載の梁主筋の移動治具。
- 前記軸受部は、前記台座部と前記ローラ部の間の高さを調整する、軸受部高さ調整手段を備えている、請求項1または2に記載の梁主筋の移動治具。
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116657785A (zh) * | 2023-05-17 | 2023-08-29 | 佳木斯大学 | 一种抗震结构 |
-
2016
- 2016-06-22 JP JP2016123092A patent/JP2017227016A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116657785A (zh) * | 2023-05-17 | 2023-08-29 | 佳木斯大学 | 一种抗震结构 |
| CN116657785B (zh) * | 2023-05-17 | 2023-10-20 | 佳木斯大学 | 一种抗震结构 |
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