JP2017227702A - 反射型フォトマスク - Google Patents

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匡司 米谷
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Abstract

【課題】 本発明は、遮光領域における、アウトオブバンド光の反射率をより低減可能な反射型フォトマスクを提供することを目的とする。【解決手段】 反射型フォトマスクは、基板11上に、波長5nm以上15nm以下の光であるEUV光を含む露光光を反射する多層反射層12及び露光光を吸収する吸収層14がこの順に積層されている。そして、吸収層14は、回路パターン領域10を有しており、吸収層14の回路パターン領域10の外周部には、基板11上に多層反射層12及び吸収層14が存在しない領域であって、EUV光を遮光する遮光領域20が形成されており、遮光領域20の底面は、基板11の表面の少なくとも一部が除去されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、リソグラフィ用の反射型フォトマスク(反射型フォトマスクブランクも含む)に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、半導体デバイスの微細化に伴い、フォトリソグラフィ技術における微細化の要求が高まっている。2000年頃のフォトリソグラフィの露光光は193nmのArFエキシマレーザー光が主流であった。現在では、EUV(Extreme Ultra Violet:極端紫外線)光と呼ばれる主に15nm以下の波長領域の光(以下、「EUV光」という)、特に13.5nmのEUV光の適用が進められている。
EUV光は、ほとんどの物質に対して非常に吸収され易い性質をもつため、EUV光を露光に用いるフォトマスク(以下、「EUVマスク」という)は、従来の透過型のフォトマスクとは異なり、反射型のフォトマスクである。EUVマスクは、例えば、ガラス基板上にモリブデン(Mo)層及びシリコン(Si)層を交互に積層した多層反射層が形成され、その上にタンタル(Ta)を主成分とする光吸収層が形成され、この光吸収層に回路パターンが形成されて構成される。
反射型のEUVマスクを用いたリソグラフィでは、一般にEUVマスクへのEUV光の入射角度を6度程度とし、反射したEUV光を、露光させる対象物であるウェハーに導き、ウェハー上に塗布されたEUV光に感光性を有するレジストを感光させる。
ここで、上記のようにEUVマスクに入射するEUV光の入射光軸を傾斜させると、EUVマスク上の回路パターンでEUV光が反射する際、反射光の方向によっては、光吸収層の一部が影となり、ウェハー上に放射されない現象(いわゆる射影効果)が生じることが指摘されている。そこで射影効果を抑制するために、回路パターンが形成される光吸収層の厚みを薄くして、影の影響を低減する手法が用いられている。
しかし、単に光吸収層を薄くすると、本来、光吸収層において必要な光の減衰量が不足するため、ウェハー上のレジストへ放射されるEUV光の反射光が必要以上に増加し、回路パターンの形成精度が劣化することが懸念される。加えて、実際の露光作業では、一枚のウェハーにチップが多面付けされることが多いため、隣接するチップどうしの境界領域におけるレジストの露光量が増加することが、特に懸念される。すなわち、チップどうしの境界領域において回路パターンの形成精度に影響を及ぼす多重露光が発生し、この多重露光により、後工程で得られるチップの品質低下やスループットの低下が生じてしまう。そのため、このように光吸収層を薄くする場合には、EUVマスクに光吸収層に加えさらに多層反射層をも全て除去し、ガラス基板の表面まで掘り込んだ溝を形成するという方法がある(特許文献1参照)。これは、上記した溝をEUV光の波長に対する遮光性の高い遮光領域とし、この遮光領域におけるEUV光の反射を抑制して隣接するチップどうしの境界領域における多重露光を抑制しようとするものである。
ところが、EUV光を発生させる光源からは、13.5nm付近のEUV領域の光だけでなく、真空紫外線(VUV;約200nm以下)、深紫外線(DUV;約300nm以下)、紫外線(UV;約400nm以下)、近赤外線(約800nm付近)、さらには赤外領域(1000nm以上)に亘る波長帯の光も放射される場合が多い。この波長帯は、一般にアウトオブバンド(Out of Band)と呼ばれる。このように、EUVマスクには、EUV光に伴ってアウトオブバンドの波長を有する光(以下、「アウトオブバンド光」という)も入射する。そして、上記した従来のEUVマスクの遮光領域では、EUV光の遮光性は比較的高いものの、アウトオブバンド光の遮光性は比較的低い。そのため遮光領域において、光源から放射された光のうちEUV光の反射は殆ど抑えることができるが、アウトオブバンド光の一部は遮光領域で反射してウェハー上に放射される。そしてチップ同士の境界領域で、上記したような多重露光を生じさせてしまうという問題がある。ウェハー上で用いられるEUVリソグラフィ用のレジストは、元々、KrF光(波長248nm)やArF光(波長193nm)のリソグラフィ用レジストをベースに開発されているため、特に100〜400nmの波長領域のアウトオブバンド光(以下、「OOB光」と略す)に感光性が高い。
このような問題を解決する技術としては、例えば、特許文献2に記載の技術がある。この特許文献2に記載の技術は、ガラス基板の多層反射層とは反対側の面である裏面に、微細構造のパターンを形成し、これによって、遮光領域に入射したOOB光が真空からガラス基板の裏面に至った後、裏面導電膜で反射することを抑制するものである。
特開2009−212220号公報 特開2013−074195号公報
しかし、本発明者らは、特許文献2に記載の技術を検証するため、遮光領域で反射してウェハーに放射されるOOB光の成分を調べたところ、基板の表面で反射する光の方が、基板の裏面で反射する光よりも優勢的であることが判明した。それゆえ、遮光領域に入射したOOB光の反射率を低減するためには、基板の裏面で反射する反射光を抑制するだけでは十分でなく、基板の表面における反射光を抑制する必要があるとの結論に至った。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、遮光領域における、アウトオブバンド光の反射率をより低減可能な反射型フォトマスクを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、基板上に、波長5nm以上15nm以下の光であるEUV光を含む露光光を反射する多層反射層及び露光光を吸収する吸収層がこの順に積層されており、吸収層は、回路パターン領域を有しており、吸収層の回路パターン領域の外周部には、基板上に多層反射層及び吸収層が存在しない領域であって、EUV光を遮光する遮光領域が形成されており、遮光領域の底面は、基板の反射層側の面の少なくとも一部が除去されている。
本発明の一態様によれば、基板の反射層側の面でのアウトバンド光の反射を抑制でき、遮光領域でのアウトオブバンド光の反射をより低減できる。
反射型フォトマスクの概略を表す図である。 遮光領域を表す図である。 遮光領域の凹凸パターンを表す図である。 実施例1のEUVマスクの作製工程を表す図である。 実施例1のEUVマスクの作製工程を表す図である。 実施例1のEUVマスクの作製工程を表す図である。 実施例1の遮光領域のOOB光の分光反射率の測定結果を表す図である。 実施例2のEUVマスクの作製工程を表す図である。 実施例2の遮光領域のOOB光の分光反射率の測定結果を表す図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。
(本実施形態のEUVマスクの膜構造の説明)
図1は、本実施形態の反射型フォトマスクの概略図である。図1(a)は平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線で破断した場合の端面図である。図1に示すように、本実施形態の反射型フォトマスクは、波長5nm以上15nm以下のEUV光、特に13.5nmのEUV光を含む光を露光光とするEUVリソグラフィ用のマスクであり、その膜構造は、基板11の一方の面上に、多層反射層12、保護層13及び吸収層14がこの順に積層されており、基板11の他方の面上に、裏面導電膜15が形成されている。
基板11の材料としては、基板11の表面上に、後述する微細な凹凸パターン31を形成する加工に適した特性を備える材料が望ましい。例えば、石英(SiO)を主成分とし、酸化チタン(TiO)を含む材料等が挙げられる。また、上記加工の加工技術としてリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いる場合、基板11の材料には、石英ガラス(SiO)を用いるのが望ましい。例えば、石英(SiO)を用いた極低熱膨張性ガラス(Corning社製、屈折率1.4801〜1.4892)を採用できる。
多層反射層12は、露光光(EUV光)を反射する膜である。多層反射層12の材料としては、EUV光に対する吸収(消衰係数)が小さく、積層される膜間のEUV光での屈折率差が大きい材料が望ましい。例えば、EUV光に対して理論上72%程度の反射率を達成できるように設計された、厚さ2〜3nmのモリブデン(Mo)層と厚さ4〜5nmのシリコン(Si)層とが交互に40〜50ペア積層されたものを採用できる。モリブデン(Mo)やシリコン(Si)は、EUV光に対する吸収(消衰係数)が小さく、EUV光に対する各々の屈折率の差が大きいので、これらの界面での反射率が高くなる。
保護層13は、酸やアルカリに対する洗浄耐性を有する膜である。例えば、厚さ2〜3nmのルテニウム(Ru)や厚さ10nm程度のシリコン(Si)を採用できる。ルテニウム(Ru)を採用した場合、保護層13は、吸収層14の加工におけるストッパー層としての役割や、マスク洗浄における薬液に対する保護層としての役割を果たす。なお、ルテニウム(Ru)の保護層13の下に位置する多層反射層12の最上層はSi層となる。
一方、シリコン(Si)を採用した場合、吸収層14との間に、吸収層14のエッチングやパターン修正時に緩衝層の下に位置するシリコン(Si)層を保護するための緩衝層を設けてもよい。緩衝層の材料としては、クロムの窒素化合物(CrN)を採用できる。
また、保護層13は、単層構造でも積層構造でもよい。保護層13は、積層構造の場合には、保護層13の最上層がルテニウム(Ru)及びその酸化物、窒化物、酸窒化物やシリコン(Si)及びその酸化物、窒化物、酸窒化物のいずれかを含む材料で形成される。
吸収層14は、露光光(EUV光)を吸収する膜である。吸収層14の構造は、単層構造でも2層構造でもよい。単層構造の場合、吸収層14は、例えば、EUV光に対して吸収率の高いタンタル(Ta)及びその酸化物、窒化物、酸窒化物のいずれかを含む材料を採用できる。具体的には、タンタルホウ素窒化物(TaBN)、タンタルシリコン(TaSi)、タンタル(Ta)や、それらの酸化物(TaBON、TaSiO、TaO)を用いることができる。また、吸収層14が2層構造の場合、上層として波長190〜260nmの紫外光に対して反射防止機能を有する低反射層(不図示)を設けてもよい。
低反射層としては、例えば、タンタル(Ta)の酸化物、窒化物、酸窒化物やシリコン(Si)の酸化物、窒化物、酸窒化物のいずれかを含む材料を用いることができる。低反射層は、反射型フォトマスクの欠陥検査機の検査波長に対して、コントラストを高くし、検査性を向上させるためのものである。吸収層14の膜厚は、50〜70nmとされる。
また、吸収層14は、回路パターンを形成するための回路パターン領域10を有している。回路パターン領域10には、露光光(EUV光)を反射する回路パターンが形成されている。回路パターンは、基板11の多層反射層12側の面でEUV光を反射する。
裏面導電膜15の材料としては、導電性があればよい。例えば、クロム(Cr)またはタンタル(Ta)のいずれかの金属もしくはその酸化物、窒化物、酸窒化物のいずれか、または、導電性のあるその他の金属材料を含む材料を採用できる。具体的には、CrNが用いられることが多い。裏面導電膜15の膜厚は、20〜400nmを採用できる。
なお、上記した多層反射層12、保護層13、吸収層14及び裏面導電膜15は、スパッタリング法等を用いて形成することができる。
(本実施形態の反射型フォトマスクの遮光領域20の説明)
図1に示すように、吸収層14の回路パターン領域10の外周部には、遮光領域20が形成されている。遮光領域20の幅は、EUV露光機の構造と半導体メーカーがウェハーへの露光する際のチップ配置の間隔とに依存する。通常は2〜5mm程度であるが、最低限必要な幅以上であれば十分な効果が得られるため、これに限定されるものではない。
遮光領域20は、吸収層14、保護層13、及び多層反射層12が完全に除去された領域、つまり、これらの層14、13、12が存在しない領域である。遮光領域20の底面には、基板11の多層反射層12側の面が露出し、さらに、露出している面の少なくとも一部が除去され、基板11の多層反射層12側の面に対して、傾斜している傾斜部30もしくは湾曲している湾曲部30を有している。このように、遮光領域20は、露光光(EUV光)の反射を担っている多層反射層12が存在しないため、露光光(EUV光)を遮光する遮光性能を有している。基板11だけでは露光光(EUV光)は反射しない。
そして、遮光領域20は、傾斜部30もしくは湾曲部30によって、露光光の光源(プラズマ光源)からEUV光に伴って放射される波長100nm以上400nm以下の光であるOOB光の反射を、EUV露光装置の結像光学系から外すことで抑制し、ウェハー上のレジストへの不必要な露光を抑制する機能を発現している。傾斜部30もしくは湾曲部30が無い場合には、OOB光の反射率は5〜20%程度であるが、傾斜部30もしくは湾曲部30がある場合には、OOB光の反射率は2%以下に低減することができる。
傾斜部30または湾曲部30の例を図2に示す。図2(a)は平面図であり、図2(b)〜(j)は図2(a)のB−B線で破断して拡大した場合の端面図である。図2(b)〜(j)に示すように、遮光領域20の底面の総面積(反射型フォトマスクを多層反射層12側から見た場合、つまり、平面視した場合の面積)の2分の1以上には、傾斜部30もしくは湾曲部30が形成されている。つまり、遮光領域20の底面のうち、除去されていない基板11の多層反射層12側の面の面積は、その底面の総面積の2分の1以下とした。傾斜部30の傾斜もしくは湾曲部30の湾曲は、基板11の多層反射層12側の面に対して、1度以上の角度をなしている。湾曲の角度としては、湾曲のうち、基板11の多層反射層12側の面との境界の角度を採用できる。傾斜向きもしくは湾曲向きは関係なく、各々の傾斜部30もしくは湾曲部30にばらつきがあったとしても一定の効果は得られる。
遮光領域20は、遮光領域20全体で1つの傾斜部30もしくは湾曲部30を有しいている構成としてもよい。また、複数の傾斜部30もしくは複数の湾曲部30を有している構成としてもよい。複数の傾斜部30もしくは複数の湾曲部30を有している構成とした場合、各傾斜部30もしくは各湾曲部30は、一定の幅W、一定の間隔Pで隣接配置される。幅Wについては0.5um以上、間隔Pについては1um以上で、波長100〜400nmのOOB光によりウェハーへ照射されるOOB光を回折現象によりEUV露光装置の結像光学系から外すことで、効果的に低減することができる。このように、回折現象による正反射成分の低減効果によって、本実施形態の反射型フォトマスクが実現できる。
傾斜部30もしくは湾曲部30は、1種類でも効果は充分得られるが、例えば、図3(b)、(c)のように、傾斜部30もしくは湾曲部30上にこれらより微細な凹凸パターン31が形成されていても良い。図3(a)は平面図であり、図3(b)、(c)は図3(a)のC−C線で破断して拡大した場合の端面図である。これにより、OOB光の中で、特に反射率を下げたい波長がある場合、その波長に対して有効な間隔の凹凸パターン31を用いることで、モスアイ構造による低反射効果を得て、回折現象と同時に発現することでよい高い低減効果が得られる。
本実施形態の傾斜部30及び湾曲部30は、基板11の多層反射層12側の面(吸収層14に形成された回路パターンの面)に対して、平行でない領域が、全体の2分の1以上になれば効果が得られる。つまり、遮光領域20の底面のうち、基板11の多層反射層12側の面の面積は、その底面の総面積の2分の1以下であればよい。そのため、様々な形状の組合せによっても効果が得られる。上述した形状以外に、傾斜部30もしくは湾曲部30としては、繰り返しパターンを有するノコギリ型等もその一例として挙げられる。
以上のようにして、OOB光に対して反射率の低い遮光領域20を有する反射型フォトマスクを得ることができる。
なお、本発明に係る反射型フォトマスクは、本実施形態の構成に限定されない。例えば、本実施形態では、EUV光として13.5nmの波長のEUV光を用いたが、EUV光の波長はこれに限定されず、例えば、6〜7nmレベル等、他の波長を選択してもよい。
また、本発明に係る反射型フォトマスクの反射層は、多層反射層12に限定されず単層反射層であってもよい。また基板11に裏面導電膜15を設けない構成であってもよい。
また、本実施形態に係る凹凸パターン31は、遮光領域20の底面の基板11の露出した部分全体に形成されているが、本実施形態の構成に限定されない。例えばOOB光の反射を抑制できる限り、基板11の露出した部分の一部に形成される構成であってもよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係る発明は、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態に係る反射型フォトマスクは、基板11上に、波長5nm以上15nm以下の光であるEUV光を含む露光光を反射する多層反射層12及び露光光を吸収する吸収層14がこの順に積層されている。そして、吸収層14は、回路パターン領域10を有している。また、吸収層14の回路パターン領域10の外周部には、基板11上に多層反射層12及び吸収層14が存在しない領域であってEUV光を遮光する遮光領域20が形成されている。さらに、遮光領域20の底面では、基板11の多層反射層12側の面が露出しており、その面の少なくとも一部が除去されている。
このような構成によれば、基板11の表面でのアウトバンド光の反射を抑制でき、遮光領域20でのアウトオブバンド光の反射をより低減できる。それゆえ、例えば、ウェハーへチップを多面付けする際、EUV光だけでなく、OOB光による、チップ同士の境界領域での多重露光を効果的に抑制できる。これにより、高精度・高品質の回路パターンをウェハーに転写可能な反射型フォトマスクを提供することができる。
(2)本実施形態に係る反射型フォトマスクでは、遮光領域20の底面のうち、除去されていない基板11の多層反射層12側の面の面積は、底面の総面積の2分の1以下である。
このような構成によれば、OOB光の反射率をより適切に低減できる。
(3)本実施形態に係る反射型フォトマスクでは、遮光領域20の底面の総面積の2分の1以上は、基板11の多層反射層12側の面に対して、傾斜している傾斜部30もしくは湾曲している湾曲部30を有している。
このような構成によれば、OOB光の反射率をより適切に低減できる。
(4)本実施形態に係る反射型フォトマスクは、傾斜もしくは湾曲は、基板11の多層反射層12側の面に対して、1度以上の角度をなす。
このような構成によれば、OOB光の反射率をより適切に低減できる。
(5)本実施形態に係る反射型フォトマスクは、遮光領域20全体で1つの傾斜部30もしくは1つの湾曲部30を有している。
このような構成によれば、多様な形状とすることができる。
(6)本実施形態に係る反射型フォトマスクは、遮光領域20は、複数の傾斜部30もしくは複数の湾曲部30を有している。
このような構成によれば、多様な形状とすることができる。
(7)本実施形態に係る反射型フォトマスクは、複数の傾斜部30もしくは複数の湾曲部30は、繰り返しパターンを有するノコギリ型を形成している。
このような構成によれば、多様な形状とすることができる。
(8)本実施形態に係る反射型フォトマスクは、各傾斜部もしくは各湾曲部の幅は、0.5um以上である。
このような構成によれば、ウェハーへ照射されるOOB光を回折現象によりEUV露光装置の結像光学系から外すことができ、OOB光の反射率を効果的に低減できる。
(9)本実施形態に係る反射型フォトマスクは、各傾斜部もしくは各湾曲部の間隔は、1um以上である。
このような構成によれば、ウェハーへ照射されるOOB光を回折現象によりEUV露光装置の結像光学系から外すことができ、OOB光の反射率を効果的に低減できる。
(10)本実施形態に係る反射型フォトマスクは、傾斜部30もしくは湾曲部30上に凹凸パターン31を有する。
このような構成によれば、OOB光の中で、特に反射率を下げたい波長がある場合、その波長に対して有効な間隔の凹凸パターン31を用いることで、モスアイ構造による低反射効果を得て、回折現象と同時に発現することでよい高い低減効果が得られる。
(使用した反射型フォトマスクブランクの説明)
(実施例1)
以下、上記した本実施形態の反射型フォトマスクを製造し、OOB光に対する反射率を評価した実施例1を説明する。図4(a)は使用した反射型フォトマスクブランクである。反射型フォトマスクブランクには、基板11の上に、波長13.5nmのEUV光に対して反射率が64%程度となるように設計されたMo層とSi層の40ペアの多層反射層12が、その上に2.5nm厚のRuの保護層13が、更にその上に70nm厚のTaSiからなる吸収層14が、順次形成されている。裏面にも裏面導電膜15が形成されている。
(反射型フォトマスクの作製工程)
反射型フォトマスクブランクに回路パターンを形成するため、まず、反射型フォトマスクブランク(図4(a))の表面に、ポジ型化学増幅レジスト(レジスト21)(FEP171:富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ製)を150nmの膜厚に塗布した(図4(b))。次に、電子線描画機(JBX3040:日本電子製)によって、マスク中心の10cm×10cmの領域に、線幅100nmの1:1のライン&スペースパターンを電子線描画機(JBX3040:日本電子製)によって描画(図4(c))した。
次に、110℃で10分間のPEBを行い、更にスプレー現像(SFG3000:シグマメルテック製)して、レジストパターンを形成した((図4(d))。次に、ドライエッチング装置を用いて、CF4プラズマとCl2プラズマにより、吸収層14をドライエッチング(図4(e))した。その後、残ったレジストパターンを剥離・洗浄・乾燥し、吸収層14に回路パターンを有する反射型フォトマスクを作製した(図4(f))。
(従来の遮光領域20の作製工程)
次に、上記した回路パターン付きの反射型フォトマスクのパターン面に、i線レジスト(レジスト22)を500nmの膜厚で塗布し(図5(a))、そこへi線描画機(ALTA3000:アプライドマテリアル社製)により遮光領域20を描画し(図5(b))、現像(図5(c))を行った。これにより、吸収層14上で後に遮光領域20となる部分を開口させたレジストパターン22aを形成した。その際、レジストパターン22aの開口幅は5mmとし、この開口部の端から、予め10cm×10cm領域に敷き詰めた回路パターン領域10の端までの距離を3μmとなるように描画形成した。
その後、CHF3プラズマを用いた下記の条件での垂直性ドライエッチングにより、上記レジストパターン22aの開口部の吸収層14、保護層13及び多層反射層12を選択的に除去し(図5(d))、残ったレジストの剥膜・洗浄・乾燥により、従来の遮光領域20を有する回路パターン付きの反射型フォトマスクを作製した(図5(e))。
ドライエッチング装置内の圧力:4mTorr
ICP(誘導結合プラズマ)パワー:350W
RIE(反応性イオンエッチング)パワー:200W
CHF3の流量:20sccm
処理時間:6分
(本実施形態の遮光領域20の作製工程)
次に、本実施形態の反射型フォトマスク(傾斜部30を有する反射型フォトマスク)の作製方法について説明する。反射型マスクブランクに回路パターンを作製し、その後、EUV光に対する遮光領域20となる吸収層14、保護層13、多層反射層12を除去する工程までは、上述の従来の遮光領域20の作製工程と同様に実施した(図5(e))。
そこへ、上記の遮光領域20部分に反射型フォトマスクの全面に、ポジ型化学増幅レジスト(レジスト23)(FEP171:富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ製)を400nmの膜厚で塗布した(図6(a))。次に、遮光領域20内の基板11表面上のレジスト23に電子ビームの強度を段階的に振った条件で照射し、その後、110℃で10分間のPEB及びスプレー現像(SFG3000:シグマメルテック製)により、基板11上のレジスト23の部分にレジスト23の傾斜パターンを形成した(図6(c)。
次に、ドライエッチング装置を用いて、CF4プラズマにより基板11の表面を60秒の処理時間でエッチングし(図6(d))、その後、残ったレジストの剥離と洗浄・乾燥させた。これにより、遮光領域20の底面に、傾斜部30を有する本実施形態の反射型フォトマスクを作製した(図6(e))。
(OOB光の反射率確認)
このようにして作製した、従来の遮光領域20を有する反射型フォトマスクと、遮光領域20の底面(基板11)に傾斜部30を有する本実施形態の反射型フォトマスクの両方について、波長200〜400nmのOOB光の分光反射率測定を実施した結果を図7に示す。これにより、遮光領域20の底面に傾斜部30を有する遮光領域20の反射率は、傾斜部30の無い場合と比較して1/2〜1/4程度に低減していることを確認できた。
(実施例2)
実施例2として、遮光領域20の底面(基板11の表面)が湾曲部30である場合ついても、反射型フォトマスクを作製し、OOB光の反射率測定を実施した。反射型フォトマスクの遮光領域20の形成の作製手順及び作製条件については、実施例1と同様である。
そこへ、上記の遮光領域20部分に反射型フォトマスクの全面に、ポジ型化学増幅レジスト(レジスト23)(FEP171:富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ製)を400nmの膜厚で塗布した(図8(a))。次に、遮光領域20内の基板11表面上のレジスト23に、電子ビームを照射した(図8(b))。その後、110℃で10分間のPEB及びスプレー現像(SFG3000:シグマメルテック製)により、基板11上のレジスト23の部分に、レジスト23の開口部を形成した(図8(c)。
次に、ウェットエッチング装置を用いて、BHFバッファードフッ酸溶液により基板11の表面を45秒の処理時間でウェットエッチングした(図8(d))。その後、残ったレジストの剥離と洗浄・乾燥により、遮光領域20の底面に湾曲部30を有する本実施形態の反射型フォトマスクを作製した(図8(e))。
(OOB光の反射率確認)
このようにして作製した、遮光領域20の底面(基板11)に湾曲部30を有する本実施形態の反射型フォトマスクについて、波長200〜400nmのOOB光の分光反射率測定を実施した結果を図9に示す。これにより、遮光領域20の底面に湾曲部30を有する遮光領域20の反射率は、ドットアレイパターンやホールアレイパターンでも、湾曲部30の無い場合と比較して、1/2〜1/4程度に低減することを確認できた。
(露光評価)
次に、実施例1で作成した従来の反射型フォトマスクと、実施例1、2で作成した本実施形態の反射型フォトマスクとを用いて、EUV露光機により露光評価を行い、ウェハー内で隣接する各チップのコーナー部におけるレジストの寸法変動を調べた。チップのコーナー部は、自らのパターン形成のための露光に加えて、余分に3回の多重露光(遮光帯から反射するOOB光が3回照射)されるため、寸法変動が最も大きくなりやすい箇所である。露光機は、ASML社のNXE3300を用い、露光条件は、通常証明、ドーズ量30mJ/cmで実施した。このときのチップ中心部に対する寸法変動量を表1に示す。
Figure 2017227702
表1より、OOB光の平均反射率が5.3%ある従来の反射型フォトマスクに対して、本実施形態の反射型フォトマスクでは、OOB光の平均反射率が1.8%と、コーナー部の寸法変動量を低減できた。このように、OOB光の反射率が小さいほど、ウェハー上のチップコーナー部のレジストパターン寸法の変動が少なく、均一なレジストパターン形成が得られることを確認した。
10 回路パターン領域
11 基板
12 多層反射層
13 保護層
14 吸収層
15 裏面導電膜
20 遮光領域
21、22、23 レジスト
22a レジストパターン
30 傾斜部、湾曲部
31 凹凸パターン

Claims (10)

  1. 基板上に、波長5nm以上15nm以下の光であるEUV光を含む露光光を反射する反射層、及び前記露光光を吸収する吸収層がこの順に積層されており、
    前記吸収層は、回路パターン領域を有しており、
    前記吸収層の前記回路パターン領域の外周部には、前記基板上に前記反射層及び前記吸収層が存在しない領域であって、EUV光を遮光する遮光領域が形成されており、
    前記遮光領域の底面では、前記基板の前記反射層側の面が露出しており、該面の少なくとも一部が除去されていることを特徴とする反射型フォトマスク。
  2. 前記遮光領域の底面のうち、除去されていない前記基板の前記反射層側の面の面積は、該底面の総面積の2分の1以下であることを特徴とする請求項1に記載の反射型フォトマスク。
  3. 前記遮光領域の底面の総面積の2分の1以上には、前記基板の前記反射層側の面に対して、傾斜している傾斜部もしくは湾曲している湾曲部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の反射型フォトマスク。
  4. 前記傾斜もしくは前記湾曲は、前記基板の前記反射層側の面に対して、1度以上の角度をなすことを特徴とする請求項3に記載の反射型フォトマスク。
  5. 前記遮光領域は、前記遮光領域全体で1つの前記傾斜部もしくは1つの前記湾曲部を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の反射型フォトマスク。
  6. 前記遮光領域は、複数の前記傾斜部もしくは複数の前記湾曲部を有していることを特徴とする請求項3または4に記載の反射型フォトマスク。
  7. 複数の前記傾斜部もしくは複数の前記湾曲部は、繰り返しパターンを有するノコギリ型を形成していることを特徴とする請求項6に記載の反射型フォトマスク。
  8. 各傾斜部もしくは各湾曲部の幅は、0.5um以上であることを特徴とする請求項6または7に記載の反射型フォトマスク。
  9. 各傾斜部もしくは各湾曲部の間隔は、1um以上であることを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の反射型フォトマスク。
  10. 前記傾斜部もしくは前記湾曲部上に凹凸パターンを有することを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の反射型フォトマスク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20200124957A1 (en) * 2018-10-17 2020-04-23 Astrileux Corporation Photomask having reflective layer with non-reflective regions
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