本発明について、これから、本発明の好ましい実施形態が示されている付属の図面を参照してより十全に述べる。しかしながら、本発明は種々の形で具現されうるものであり、本稿に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は本発明の例を教示するものとして与えられている。
上記のように、超音波血栓溶解卒中療法のための臨床試験において現在評価中の超音波送達装置は、脳内での血栓位置を位置特定するためにも使用できるようにする撮像機能を欠く。これは、過剰処置(すなわち、再疎通を実現するために(願わくは)血栓を含む、より大きな領域が処置される必要がある)または全く処置なし(そもそも血栓を含んでいない領域が処置されるため)につながり、超音波エネルギーの投与の間に提供される処置フィードバックは限られているないしは皆無である。
理想的には、STL卒中処置システムは、卒中診断および血栓位置の位置特定のための超音波撮像機能ならびに卒中処置/血管再疎通のための超音波療法機能の両方を単一の装置に組み込む。これは、両方の機能(診断/撮像および処置)が相互位置合わせされ、同じ座標系を共有するので、血栓同定から処置計画立案を介して血栓標的化までの段階を単純なプロセスにすることができるという利点をもつ。しかしながら、超音波自身は典型的には卒中を診断するためには使われない。超音波が卒中診断のために効果的であるためには、超音波造影剤と組み合わされる必要がある。超音波造影剤は、卒中を引き起こす血管閉塞を位置特定する能力を著しく改善する。しかしながら、超音波造影剤は、現在のところ、米国および他のいくつかの国では卒中診断のための使われるよう適応症が指示されていない。
このように、超音波案内のもとでの処置計画立案および血栓標的化は困難である。
最終的な課題は、ケアの現在の作業フローおよび標準に関係している。(造影剤を用いる)CTが卒中診断のためのデファクトの「黄金標準」であり、よく確立されており、他のモダリティー(たとえば造影超音波)を用いた卒中診断に、近い将来に容易に取って代わられることはありそうもない。
STLのための組み合わされた超音波撮像/処置の装置および手順が臨床使用のために承認されてクリニックにおいて利用可能になり、超音波造影剤が卒中診断のために適応症指示されるまで、それでも卒中処置のために超音波を利用できるために代替的な方法が用意される必要がある。
下記のシステムおよび方法は、血管再疎通を達成し、よって卒中を治療するために、標的領域を位置特定するよう超音波造影剤を使う必要なしに、別個の計算機断層撮影(CT)スキャンから診断および標的化情報を得ることによって、超音波を用いて閉塞の領域を正確に標的とすることができる。
図1は、閉塞または血栓110の存在を示す脳血管造影計算機断層撮影(CT)画像100を示している。
上記のように、下記のシステムおよび方法の実施形態は、CT画像100によって表わされるようなCT画像データセットを、閉塞または血栓110のエリアに超音波血栓溶解処置を案内するために用いる。
図2は、閉塞または血栓110のエリアまで超音波血栓溶解処置を案内するために提案された一つの方法を示している。特に、図2は、CT画像データセットおよび被験者の頭部の間の定位(stereotactic)(規則に基づく)位置合わせのプロセスと、その後の療法超音波トランスデューサの位置決めおよびアラインメントを示している。図2に示されるように、閉塞または血栓210は、参照点220と一緒にCT画像215上で同定される。次いでCT画像は、ある座標系において参照点220から閉塞または血栓210までの距離を示すようマークアップされる。次いで、距離を測るために患者の頭部の参照点と一緒に定規250が用いられて、患者の頭部における閉塞または血栓210の位置を見出す。
上記の定位法が、患者の頭部に対する閉塞または血栓の位置を同定する最適な解決策でないことは明白であり、その位置まで超音波血栓溶解処置を案内するためとなるとなおさらである。
図3は、計算機断層撮影(CT)画像を生成し、該CT画像を超音波血栓溶解処置システムと位置合わせするための装置300のある実施形態を示す図である。装置300は、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320から閉塞または血栓が識別された被験体の標的エリアまで、超音波血栓溶解処置の案内を支援するよう、計算機断層撮影(CT)撮像システム310によって生成されたCT画像データセットを用いる。他のコンポーネントのなかで、CT撮像システム310は一つまたは複数のプロセッサ312と、関連するメモリ314と、表示装置316とを含む。CT撮像システム310のある実施形態のさらなる詳細は、図7に関連して後述される。他のコンポーネントのなかで、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、一つまたは複数のプロセッサ322と、関連するメモリ324と、表示装置326とを含む。超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320のある実施形態のさらなる詳細は、図8に関連して後述される。
ここで、超音波血栓溶解処置のために装置300を用いるプロセスの例を述べる。
この例では、CT撮像システム310が脳卒中(虚血性または出血性)を診断するために用いられる。卒中が虚血性であれば、CT撮像システム310は灌流または血管造影CTを用いて、血栓、不可逆的に梗塞を起こした組織コアおよび潜在的に救済可能な組織の存在および位置を判別する。CT撮像システム310は、CT画像を含むCT画像データセット(たとえば3D画像データセット)を生成する。CT画像データセットに一つまたは複数のマーカーが加えられて、閉塞(単数または複数)または血栓(単数または複数)の位置(単数または複数)を同定またはハイライトする。何らかの実施形態では、CT画像データセットはさらに、CT画像データセットにおいて、また超音波画像においても容易に識別可能な被験体の解剖学的構造の一つまたは複数の特徴の位置を示す一つまたは複数の基準マーカーをも含んでいてもよい。たとえば、一つの基準マーカーは、頭蓋を通って伝搬する際の療法超音波パルスの減衰を最小限にするよう、側頭骨、すなわち最も適切な音響窓に対応する頭蓋骨内の位置であってもよい。本稿での用法では、用語「基準マーカー(fiducial marker)」とは、撮像システムの視野において、該撮像システムによって生成される画像に現われ、尺度または参照の点として用いられうるオブジェクトをいう。本稿に開示される例示的実施形態では、基準マーカーは:被験体の頭蓋骨の少なくとも一部の輪郭、被験体の対側頭蓋骨の位置、被験体の頭蓋骨の位置、脳幹、中大脳動脈(MCA: middle cerebral artery)またはウィリス環のような被験体の一つまたは複数の脳血管を同定するマーカーを含んでいてもよい。他の基準マーカーの使用が考えられる。いくつかの実施形態では、基準マーカー(単数または複数)および/またはCT撮像データセットに関して閉塞(単数または複数)または血栓(単数または複数)の位置(単数または複数)を同定またはハイライトするマーカーは、CT撮像システム310を介してユーザーまたは臨床担当者によって生成されてもよい。他の実施形態では、CT撮像システム310によって生成されるCT撮像データは、別個のコンピュータ、ワークステーションまたは他のデータ処理装置に転送されてもよく、CTデータセットにおける基準マーカー(単数または複数)および/またはCT撮像データセットに関して閉塞(単数または複数)または血栓(単数または複数)の位置(単数または複数)を同定またはハイライトするマーカーは、そのコンピュータ、ワークステーションまたは他のデータ処理装置を介してユーザーまたは臨床担当者によって生成されてもよい。さらに他の実施形態では、CTデータセットにおける基準マーカー(単数または複数)および/またはCT撮像データセットに関して閉塞(単数または複数)または血栓(単数または複数)の位置(単数または複数)を同定またはハイライトするマーカーは、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320を介してユーザーまたは臨床担当者によって生成されてもよい。
CT画像データセットは、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320に転送される。閉塞または血栓の位置を同定またはハイライトするマーカー(単数または複数)および基準マーカーが(たとえば臨床担当者によって)CT撮像システム310を介して、あるいは図3には示されない仲介データ処理システムによって、CT画像データセットに加えられてもよい。後者の場合、CT画像データセットは、閉塞または血栓の位置を同定またはハイライトする一つまたは複数のマーカーおよび基準マーカーと一緒に、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320に転送される。代替的な構成では、CT撮像システム310から超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320に転送されたCT画像データセットならびに閉塞または血栓の位置を同定またはハイライトするマーカー(単数または複数)および基準マーカーは、(たとえば臨床担当者によって)超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320を介してCT画像データセットに加えられてもよい。
図4は、被験者の脳の主要な脳動脈における血栓の位置を同定する血管造影計算機断層撮影(CT)画像400の例を示している。特に、画像400は、被験者の脳内の閉塞または血栓の位置を指示するマーカー410をもって注釈付けまたはマークされている。
超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320のデータ入力インターフェースに依存して、CT画像データは無線リンクを介して、ネットワーク(たとえばイントラネットまたはインターネット)を介して、DVDまたはフラッシュ・メモリ・デバイスのような可搬なデータ記憶媒体を介してなどで転送されてもよい。いくつかの実施形態では、CT画像データセットはCT撮像装置310からネットワーク・サーバーおよび関連するデータ記憶装置に転送され、次いで該ネットワーク・サーバーから超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320に転送されてもよい。
超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、造影なしに脳および頭蓋を撮像するために超音波を用い、療法送達のために超音波血栓溶解パルスを送達するためにも超音波を用いてもよい。これはたとえば被験者の頭に置かれたプローブ/ヘッドセットを介してなされる。
超音波血栓溶解処置のために用いられうるヘッドセットの例示的実施形態は、2013年11月21日に出願された米国仮特許出願第61/906,973号、2013年10月19日に出願された米国仮特許出願第61/716,007号、2013年8月13日に出願された米国仮特許出願第61/865279号および2013年10月10日に出願された国際特許出願第PCT/IB2013/059268号に開示されている。
図5は、超音波血栓溶解処置装置のためのヘッドセット500のある実施形態を示している。ヘッドセット500は、超音波血栓溶解処置および超音波撮像のために用いられてもよい少なくとも一つの超音波トランスデューサ・アレイ505を含む。超音波療法および撮像は、超音波トランスデューサ・アレイ(単数または複数)505の動作を制御することによって関心エリアに向けられてもよい。
動作では、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、たとえばヘッドセット500を介して、被験者の頭部10の2Dおよび/または3D超音波画像をリアルタイムで取得する。超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、処置計画立案、療法送達および処置モニタリングのために、CT撮像システム310から受領されたCT画像データセットを、リアルタイムの2Dおよび3D超音波データセットと組み合わせる。
有益なことに、閉塞または血栓が位置していることがありうる所望される標的エリアへの超音波血栓溶解処置を容易にするために、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320(たとえばプロセッサ322およびメモリ324)は、CT画像データセットのCT画像をライブの超音波画像と位置合わせするよう位置合わせアルゴリズムを実行してもよい。
いくつかの実施形態では、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320(たとえばプロセッサ322およびメモリ324)は、CT画像データセット中の一つまたは複数の基準マーカーおよび超音波画像中の一つまたは複数の対応する基準マーカーをリアルタイム位置合わせのために用いる自動位置合わせアルゴリズムを実行してもよい。いくつかの実施形態では、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320(たとえばプロセッサ322およびメモリ324)は、表示装置326上に、ライブの超音波画像およびCT画像のオーバーレイまたは隣り合わせの位置合わせされたビューを提示するために画像融合アルゴリズムを実行してもよい。画像融合は療法送達のための標的位置を同定するために共通の座標系を提供してもよい。
図6は、閉塞または血栓110への超音波血栓溶解処置の適用の間の、ライブの超音波画像602とCT画像604との隣り合わせの位置合わせされたビュー600の例を示している。図6には、超音波画像602をCT画像604と位置合わせするために、単独でまたは一緒に用いられてもよい三つの異なる型の基準マーカーも示されている。基準マーカーは:超音波画像602およびCT画像604の両方において側頭骨の位置に対応する第一の基準マーカー610、超音波画像602およびCT画像604の両方において脳幹の位置に対応する第二の基準マーカー620および超音波画像602およびCT画像604の両方において特定の血管の位置に対応する第三の基準マーカー630を含む。基準マーカーを使うことによって、超音波画像602はCT画像604と位置合わせされ、CT画像604からのマーカー410は、閉塞または血栓110を含む標的エリアの位置であって超音波血栓溶解処置が適用されるべき位置を同定するために、超音波画像602上にスーパーインポーズされる。この情報を用いて、臨床担当者は、超音波トランスデューサ・アレイ640を含む超音波血栓溶解処置装置を用いて、超音波血栓溶解処置を、閉塞または血栓110を含む標的エリアに正確に向けることができる。
超音波画像のCT画像データセットとの位置合わせは、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320が以下の一部または全部を達成できるようにするためにCT画像を使うことを許容する。
超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、療法超音波プローブが側頭骨(CT画像から決定される最低の音響減衰をもつ領域)上に正しく位置されていることを検証して、正しく位置されていない場合には再位置決め情報を提供してもよい。
超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、療法超音波プローブが血栓(CT造影剤からの流れの不在/中断を介して同定される血栓)の方向に正しく配向されていることを検証して、正しく配向されていない場合には再配向情報を提供してもよい。
超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、前記位置、場所および血栓を取り囲む領域に基づいて超音波撮像パラメータ(深さ、焦点深さ、利得、ドップラー領域、カラー・ドップラー窓など)を自動的に調整するか、「最良設定」推薦を臨床担当者に提供し、さらに、血栓を取り囲む前記位置、場所、深さなどに基づいて処置パラメータ(パワー、処置体積など)を調整するか「最良設定」推薦を臨床担当者に提供してもよい。
超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、CT画像データセットから得られた血栓位置およびその広がりを、超音波画像上でリアルタイムにハイライトまたはスーパーインポーズしてもよい。
超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、臨床担当者の吟味および療法開始の準備として、自動的に標的領域/処置窓を定義してもよい。
超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320は、血栓位置についての超音波造影剤の不在を克服するまたは部分的に補償する血栓検出のための超音波画像を生成するよう特に設計された、(普通なら実装するのが時間/資源集約的でありうる)高分解能、高感度の画像複合(compounding)モードまたは他の特化した超音波撮像モードを、血栓を取り巻く領域においてのみ、選択してもよい。これはたとえば、測定の感度およびデータのSNRを高めるためにいくつかの心拍にわたって流れ値を推定し、平均するドップラー・ベースのアルゴリズムであることができる。そのようなモードは、超音波視野全体について実装するのは資源集約的であろう。やはり有益なことに、これらのモードは、電動プローブ位置決め、頭部フレームを介して患者の側頭骨上に固定されるマトリクス・プローブまたは同様の構成によるなど、超音波プローブ位置決めが電子的に制御される場合、プローブまたはヘッドセットと組み合わされてもよい。この種の特化した撮像モードは、超音波造影剤または他の因子がない場合の超音波撮像および卒中診断の欠点(すなわち、減衰の大きな側頭骨、低い感度、貧弱なSNR、操作者に起因するプローブ動きなど)を克服しうる。いくつかの実施形態では、そのような構成は、臨床担当者がCT撮像システムによって同定された血栓位置がさらに超音波撮像を介して検証されることを臨床担当者が検証できるようにしうる。これにより、位置および処置領域配置の正確さ/信頼度が増す。
CTデータセットはさらに、卒中で損なわれた組織体積の指示を提供してもよい。この情報は、CTデータセットにおいて記録され、同定されることもでき、STL処置の予測処置帰結値を、あるいは再疎通を検出およびモニタリングするために特化した撮像モードが焦点を当てるべき少なくとも別の関心領域を提供するのを助けるために、融合されたCT/超音波画像上にスーパーインポーズされてもよい。
超音波療法が送達されるとき、超音波撮像は、血栓以外の影響された組織への血流の大きさをたとえばドップラーを使って決定するために使われてもよい。可視の流れをもつ血管は、CT画像上で(手動でまたは何らかのモデル・ベースの技法を用いて自動的に)セグメンテーションされた脳の脆弱な領域にマッチングされることができ、これらの血管は逆に、それらの脆弱な領域中にカラーコードされた流れを示すCT画像に位置合わせされてもよい。療法後に検出された血流の存在または量に基づいて手順完了点が確立されることができる。いくつかの実施形態では、回復可能な組織の評価を許すために、CT血管マップが用いられてもよい。CT血管マップ上での流れ測定のための特定の血管(単数または複数)をユーザーまたは臨床担当者が設定することができ、CT画像の超音波画像との位置合わせは、ドップラー超音波がそれらの血管における血流を追跡することを許容しうる。超音波撮像装置を用いて標的エリアをモニタリングしている間に検出された血流の存在または量に基づいて、療法が終了されることができる。
血栓位置によって案内されて、Bモードおよびドップラーのような高解像度の.特化された超音波撮像モードが、処置モニタリングを可能にするよう標的を絞られた仕方で使用されることもできる。処置モニタリング、特に血管再疎通の決定は、より簡単な仕方で達成することが可能である。STL処置の間、療法微小泡が患者の脈管構造内を循環しているからである。微小泡は(ついでながら)処置モニタリングの間のドップラー流れ信号を向上させるために使われることができる。ただし、これはこの特定の事例においては、適応外の使用と考えられる。
図7は、図3におけるCT撮像システム310として用いられてもよいCT撮像システム700の一つの例示的な実施形態である。CT撮像システム700は、図7に示される座標系のz方向に並行に延びる回転軸714のまわりの回転ができるガントリー412を含んでいる。この目的に向けて、ガントリー712は、モーター716によって好ましくは一定だが調整可能な速度で駆動されてもよい。ガントリー712上には、放射源718,たとえばX線源が取り付けられている。このX線源はコリメーター構成720に接続されている。コリメーター構成720は、中でも絞り構成を使って、放射源718によって生成された放射から円錐放射ビーム728、すなわちz軸方向にもそれに垂直な方向(すなわち、回転軸714に垂直な面内)にも0以外の有限の寸法をもつ放射ビーム728を形成する。
放射ビームは、患者テーブル726上に配置されているオブジェクト724、たとえば患者が位置されうる検査ゾーン722を照射する。検査ゾーン722は、放射ビーム728の開口の角度αによって直径が決定される円筒の形状をしている(開口の角度は、放射源Sおよび回転軸によって定義される平面に対する、回転軸714に垂直な平面内のエッジに位置する放射ビーム728の光線によって囲まれる角度を意味すると理解される)。
検査ゾーン722を通過後、X線ビーム728は二次元検出器730に入射する。二次元検出器730はガントリー712に取り付けられており、複数の検出器列を含む。各検出器列は複数の検出器要素731を含む。検出器列は、回転軸714に垂直な諸平面内に、好ましくは放射源718のまわりの円弧上に配置されているが、異なる仕方で形成されてもよい。たとえば、回転軸714のまわりの円弧を描いてもよく、あるいは直線から構成されていてもよい。放射ビーム728が当たる各検出器要素731は、放射源718の各位置における放射ビーム728の光線の測定値を供給する。そのような測定値の集合は、以下では投影データセットとも称される。投影データセットは、一つまたは複数の投影角において一つまたは複数の検出器要素731によって取得された測定値を含む。
X線源718および検出器730は一緒になって取得ユニットを形成する。検出器730は一般に、取得された投影データを記憶するためのデータ記憶手段(たとえばメモリ)に関連付けられている。そのような記憶手段は、検出器730に含まれていてもよく、あるいは図7に示される外部の別個のデータ記憶ユニット734として設けられてもよい。
CT撮像システム700はさらに、取得ユニットによって取得されたさまざまな投影データセットを処理してCT撮像データセットを生成するための処理ユニット736を含む。CT撮像システム700はさらに、再構成された画像または画像部分を表示するための表示ユニット738と、脈管構造および血流(またはその不在)をハイライトするためにCT造影剤が使われるCT血管造影のための撮像モード支援とを含む。
図3の超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320として用いられてもよい超音波血栓溶解処置および超音波撮像システムの例示的実施形態は、米国特許出願公開第2010/160779号および米国特許出願第61/842,402号および61/842,404号において開示されている。
図8は、図3の超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320として用いられてもよい超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム800の一つの実施形態の機能ブロック図である。有益なことに、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム800は、超音波血栓溶解処置装置および超音波撮像装置の両方を有し、超音波処置と超音波撮像機能を単一のシステムに統合する。超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム500では、超音波血栓溶解処置装置および超音波撮像装置は、のちにより詳述するようなプロセッサ、メモリ、ビームフォーマー(単数または複数)、超音波アレイ(単数または複数)などのような一つまたは複数の共通のコンポーネントを共有する。しかしながら、一般には、超音波血栓溶解処置装置および超音波撮像装置は別個のコンポーネント類を用いてもよい。
超音波血栓溶解処置システム800は、超音波を送信し、エコー情報を受信するための二つのトランスデューサ・アレイ10aおよび10bを含む。この例では、示されるアレイは3D画像情報を提供することのできるトランスデューサ素子の二次元アレイであるが、本発明の実装は、2D(平面)画像を生成するトランスデューサ・アレイの一次元アレイを使ってもよい。もう一つの代替は、電子的に操縦される1Dまたは2Dアレイの効果を生じるよう一次元アレイを機械的に方向制御することである。この実装におけるトランスデューサ・アレイは、アレイ素子による信号の送受信を、特に撮像および療法のための超音波ビームの方向制御および合焦を制御するマイクロビームフォーマー12aおよび12bに結合されている。信号を時間インターリーブすることによって、信号はマルチプレクサ14によってマイクロビームフォーマーへ、およびマイクロビームフォーマーから、ルーティングされる。他の実装は、マイクロビームフォーマーによって生成されるよりも高いパワーの送信信号を療法のために必要とすることがあり、その場合、より高い出力パワー・レベルに対応できるトランスデューサ駆動回路が用いられてもよい。マルチプレクサは、送信と受信の間で切り換える送受信(T/R)スイッチ16に結合され、メイン・ビームフォーマー20の敏感な入力回路を、高振幅の送信信号から保護する。マイクロビームフォーマー12aおよび12bまたは他の駆動回路の制御のもとでのトランスデューサ・アレイ10aおよび10bからの超音波ビームの送信は、ユーザーによるユーザー・インターフェースまたはコントロール・パネル38の操作から入力を受け取るT/Rスイッチに結合された送信コントローラ18によって、方向付けられる。
マイクロビームフォーマー12a、12bによって生成された部分的にビームフォーミングされたエコー信号はメイン・ビームフォーマー20に結合され、そこで、素子の個々のパッチからの部分的にビームフォーミングされた信号は完全にビームフォーミングされた信号に組み合わされる。たとえば、メイン・ビームフォーマー20は128個のチャネルを有していてもよく、そのそれぞれが部分的にビームフォーミングされた信号を12個のトランスデューサ素子のパッチから受領する。このようにして、一次元または二次元アレイの1500個を超えるトランスデューサ素子によって受領される信号が、単一のビームフォーミングされた信号に効率的に寄与できる。
ビームフォーミングされた信号は非線形エコー・プロセッサ22に結合される。エコー・プロセッサ22は、組織構造から生じるエコー信号を、VARから生じるエコー信号から分離するよう作用し、こうしてVARから返される強く非線形なエコー信号の識別を可能にする。分離された信号は単一のプロセッサ24に結合され、スペックル除去、信号複合(compounding)およびノイズ消去のような追加的な向上を受けてもよい。
処理された信号はBモード・プロセッサ26およびドップラー・プロセッサ28に結合される。これらのプロセッサによって生成される構造および動き信号はスキャン変換されて、体積レンダラー34に結合される。体積レンダラー34は組織構造、流れまたは両特性の組み合わされた画像データを生成する。体積レンダラー34は3Dデータセットを、所与の参照点から見た投影された3D画像に変換してもよい。この画像操作は、ユーザー・インターフェース38と体積レンダラー34との間の「表示制御」線によって示されるように、ユーザーによって制御される。2Dまたは3D画像は、画像ディスプレイ40での静的なまたはライブの2D MPRまたは3D画像の表示のために、さらなる向上、バッファリングおよび一時記憶のために、体積レンダラーから画像プロセッサ30に結合される。
超音波画像と一緒に表示するためのグラフィック・オーバーレイを生成するグラフィック・プロセッサ36が画像プロセッサ30に結合されている。これらのグラフィック・オーバーレイは、患者名、画像の日時、撮像パラメータなどといった標準的な識別情報を含むことができ、後述するようにユーザーによって操縦される療法ビーム・ベクトルのグラフィック・オーバーレイを生成することもできる。この目的のために、グラフィック・プロセッサはユーザー・インターフェース38から入力を受領する。療法および撮像モードにおいてトランスデューサ・アレイ10aおよび10bからの超音波信号の生成を制御するよう、ユーザー・インターフェース38は送信コントローラ18にも結合されている。グラフィック・プロセッサ36および画像プロセッサは、グラフィック・プロセッサ36および/または画像プロセッサ30によって処理されるデータを記憶してもよい一つまたは複数のメモリ装置35に関連付けられている。
トランスデューサ・アレイ10aおよび10bは、超音波を患者の脳内に、頭の一方の側または両側から送信する。ただし、頭の前部または頭蓋の後部の後頭骨下部音響窓など、他の位置が追加的または代替的に用いられてもよい。たいていの患者の頭の側部は、有利なことに、頭のそれぞれの側の耳のまわりおよび上の側頭骨において、経頭蓋超音波のための好適な音響窓を提供する。これらの音響窓を通じてエコーを送信および受信するために、トランスデューサ・アレイはこれらの位置において良好な音響接触をしている必要がある。これは、ヘッドセットを用いてトランスデューサ・アレイを頭に対して音響結合接触するように保持することによってなされてもよい。
超音波血栓溶解システム800は、血管音響共振器(VAR: Vascular Acoustic Resonator)を有していてもよい。これは、要求される音響圧力において、加えられる超音波にかけられるとき、システムのトランスデューサと組み合わせて動作する。血管音響共振器は、伝搬媒質中の音響圧力をミクロン・サイズの変位に変換でき、血栓または血管壁に、やはりミクロン・サイズの変形振幅をもつひずみを加えることができる任意のコンポーネントを含む。好適なVARの例は、ガス充填微小胞、すなわち好適なガスを中に含んでいる安定化外被を有するナノまたはマイクロサイズのベシクルを含む。VARの形成および準備は当業者にはよく知られており、たとえば微小泡の形成および準備を含む。
図9は、標的エリアの、特に血管閉塞を引き起こす血栓のエリアの超音波血栓溶解処置のための方法900のある実施形態のフローチャートである。
動作905では、被験体または患者における関心領域について計算機断層撮影(CT)スキャンがCT撮像装置(たとえば図3のCT撮像システム310)によって実行されて、その領域についてのCT画像データセットを生成する。たとえば、CT画像データセットは被験者の頭蓋の三次元(3D)画像データセットであってもよい。
具体例では、CTスキャンは被験者の脳に対して実行され、被験者の脳の3D画像データセットを生成し、これがメモリ(たとえばメモリ314)に記憶され、血管閉塞を引き起こす一つまたは複数の血栓の存在を診断するために使われてもよい。卒中診断は、3D CT血管造影図に基づいてなされてもよい。診断が急性虚血性脳卒中ではない場合、患者は他所に紹介されてもよく、超音波血栓溶解処置のその後の段階は実行されなくてもよい。上記の図1はCT画像100が血栓110を明らかにする例を示している。
動作910では、上記で説明したように、もしあれば閉塞または血栓の位置(単数または複数)がCT画像データセットにおいてマークされるまたは同定される。
いくつかの実施形態では、動作910はCT撮像システム(たとえば、図3のCT撮像システム310)を介して実行されてもよく、基準マーカーがCT撮像データと一緒に記憶されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、臨床担当者が表示装置(たとえば図3のディスプレイ316)上で一つまたは複数のCT画像を観察してもよく、ユーザー・インターフェース(たとえばマウス、トラックボール、タッチスクリーン、ライトエンなど)およびCT撮像システムのプロセッサ(たとえばプロセッサ312)によって実行されるソフトウェア・アルゴリズムを用いて、撮像された領域における閉塞(単数または複数)または血栓(単数または複数)の位置(単数または複数)をマークまたは同定し、マークされたCT画像(単数または複数)をメモリ(たとえば、図3のメモリ314)に記憶してもよい。マークされた位置は、下記で論じるその後の動作における超音波血栓溶解処置のために標的エリアを同定する。図4は、超音波血栓溶解処置のための標的エリアとなる血栓110の位置を指示するマーカー410をもつCT画像400の例を示している。他の実施形態では、動作905においてCT撮像システムによって生成されたCT撮像データが別個のコンピュータ、ワークステーションまたは他のデータ処理装置に転送されてもよく、動作910はそのコンピュータ、ワークステーションまたは他のデータ処理装置を介して実行されてもよい。
動作915では、動作905において生成されたCT画像から一つまたは複数の基準マーカーが生成され、関連付けられたCT撮像データと一緒に保存される。CT画像についての基準マーカー(単数または複数)は、CT画像を、その後の動作930において生成された超音波画像と位置合わせするためのその後の諸動作において用いられてもよい。有益には、CT画像および超音波画像両方において可視であるものを同定する基準マーカーが選択される。さまざまな実施形態において、基準マーカーは、被験者の頭蓋骨の少なくとも一部の輪郭、被験者の対側頭蓋骨の位置、側頭骨、脳幹および被験者の一つまたは複数の対応する脳血管を同定するマーカーを含む。他の基準マーカーの使用が考えられる。
いくつかの実施形態では、動作915は、CT撮像システム(たとえば図3のCT撮像システム310)を介して実行されてもよく、基準マーカーはCT撮像データと一緒に記憶されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、臨床担当者はCT撮像システムの表示装置(たとえば図3のディスプレイ316)上で一つまたは複数のCT画像を観察してもよく、ユーザー・インターフェース(たとえばマウス、トラックボール、タッチスクリーン、ライトエンなど)およびCT撮像システムのプロセッサ(たとえばプロセッサ312)によって実行されるソフトウェア・アルゴリズムを用いて、CT画像(単数または複数)に一つまたは複数の基準マーカーを加え、該基準マーカーとともに該CT画像をメモリ(たとえば、図3のメモリ314)に記憶してもよい。他の実施形態では、動作905でCT撮像システムによって生成されたCT撮像データは別個のコンピュータ、ワークステーションまたは他のデータ処理装置に転送されてもよく、動作915はそのコンピュータ、ワークステーションまたは他のデータ処理装置を介して実行されてもよい。
動作920では、CT画像データセットが超音波血栓溶解処置装置(たとえば図3の超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320)に転送され、そこでメモリ(たとえばメモリ324)に記憶され、後述するように超音波血栓溶解処置装置のプロセッサ(たとえばプロセッサ322)によって利用されてもよい。特定の超音波血栓溶解処置装置のデータ入力インターフェースに依存して、データは無線リンクを介して、ネットワーク(たとえばイントラネットまたはインターネット)を介して、DVDまたはフラッシュ・メモリ・デバイスのような可搬なデータ記憶媒体を介してなどで転送されてもよい。いくつかの実施形態では、CT画像データセットはCT撮像装置からネットワーク・サーバーおよび関連するデータ記憶装置に転送され、次いで該ネットワーク・サーバーから超音波血栓溶解処置装置に転送されてもよい。
いくつかの実施形態では、動作910、915および920の順序は再配列されてもよい。すなわち、たとえばいくつかの実施形態において、CT画像データセットは超音波血栓溶解処置装置に転送されてもよく、CT画像データセット中のもしあれば閉塞または血栓の前記位置(単数または複数)および/またはCT撮像データセットについての前記一つまたは複数の基準マーカーが、CT撮像システムを用いて生成されるのではなく、超音波血栓溶解処置装置に付随する表示装置(たとえば図3のディスプレイ326)およびユーザー・インターフェース(たとえば、マウス、トラックボール、タッチスクリーン、ライトエンなど)を介して臨床担当者または他のユーザーによってマーク付けまたは同定されてもよい。
動作925では、初期超音波撮像スキャンが関心領域(たとえば被験者の脳)に対して実行される。いくつかの実施形態では、超音波撮像は、超音波血栓溶解処置装置に付随し、被験者の頭部に位置されるヘッドセット(たとえば図5のヘッドセット500)によって実行される。超音波血栓溶解処置装置および付随するヘッドセットは、超音波撮像および超音波血栓溶解処置の機能を統合しうる。すなわち、動作925において超音波撮像のために用いられる超音波撮像装置およびその後の動作における超音波血栓溶解処置のために用いられる超音波血栓溶解処置装置が単一のシステムまたはユニットに統合されてもよく、上記の図3および図8に例が示されているプロセッサ、メモリ、ビームフォーマー、超音波アレイなどのような一つまたは複数の共通のコンポーネントを共有してもよい。
動作930では、動作925において生成された超音波画像から一つまたは複数の基準マーカーが生成される。超音波画像についての基準マーカーは、その後の動作において、超音波画像をCT画像データセットおよび動作915で生成された関連付けられた基準マーカーと位置合わせするために用いられてもよい。有益には、CT画像(単数または複数)および超音波画像両方において可視であるものを同定する基準マーカーが選択される。さまざまな実施形態において、基準マーカーは、被験者の頭蓋骨の少なくとも一部の輪郭、被験者の対側頭蓋骨の位置、側頭骨、脳幹および被験者の一つまたは複数の対応する脳血管を同定するマーカーを含む。他の基準マーカーの使用が考えられる。
動作930は、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム(たとえば図3の超音波血栓溶解処置および超音波撮像システム320)を介して実行されてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、臨床担当者は、超音波血栓溶解処置および超音波撮像システムの表示装置(たとえば図3のディスプレイ326)上で一つまたは複数の超音波画像を観察してもよく、ユーザー・インターフェース(たとえばマウス、トラックボール、タッチスクリーン、ライトエンなど)および超音波血栓溶解処置および超音波撮像システムのプロセッサ(たとえばプロセッサ322)によって実行されるソフトウェア・アルゴリズムを用いて、超音波画像(単数または複数)に一つまたは複数の基準マーカーを加えてもよい。
動作9350では、動作925において生成された超音波画像が、動作905ないし915において得られた記憶されているCT画像データセットと、動作915および930において生成された基準マーカーによって、位置合わせまたは融合される。基準マーカーを使うことにより、CT画像/超音波画像位置合わせは、すべて線形変換であるデータセット並進、回転およびスケーリングのみに制限されうる。最後に、患者の頭蓋上の超音波プローブの近似的な位置および配向のような強い境界条件が、逐次反復的なCT/超音波画像位置合わせアルゴリズムのための初期解として使われることができる。そのような画像位置合わせアルゴリズムの実装は、当業者の能力の範囲内であり、そのようなアルゴリズムのさらなる詳細はここでは繰り返さない。
動作940では、超音波画像が表示され、動作910においてCT画像データセット中で同定されマークされた超音波血栓溶解処置のための標的エリアの位置(たとえば閉塞または血栓の位置)が、基準マーカーによってCT画像データセットと位置合わせされた動作925において生成された超音波画像に対して、自動的にスーパーインポーズされる。いくつかの実施形態では、超音波画像は対応するCT画像と融合されてもよい。画像融合は、超音波画像とCT画像のオーバーレイまたはたとえば図6に示されるような隣り合わせの位置合わせされたビューを呈示するために用いられてもよい。画像融合は、療法送達のために標的位置を生成するための共通の座標系を提供するのを助ける。
動作945では、超音波画像内の標的エリアの位置を検証し、超音波血栓溶解処置装置の一つまたは複数のパラメータを調整して超音波処置が標的エリアに向けられるようにするために、超音波撮像が関心領域(たとえば被験者の脳)について繰り返される。いくつかの実施形態では、閉塞または血栓のサイズおよび位置が、療法送達のための推奨されるパワー/エネルギー/時間の値に変換されてもよい。
動作950では、超音波血栓溶解処置装置は標的エリアの超音波血栓溶解処置を実行する。超音波血栓溶解処置が施行される間、標的エリアをモニタリングし、超音波血栓溶解処置が標的エリアに加えられている間の標的エリアのリアルタイムの撮像を提供するために、超音波撮像が実行されてもよい。いくつかの実施形態では、Bモードおよびドップラー撮像のような高感度超音波撮像モードが処置の進行を評価するために標的エリアについて用いられる。
動作955では、標的エリアにおいて、血栓または閉塞が除去されたかどうかおよび血流が回復されたかどうかが、高感度超音波撮像によって、判定される。そうでなければ、超音波血栓溶解処置は動作945において継続される。
再疎通が生じたことが検証される場合、動作960において、超音波血栓溶解処置が停止される。いくつかの実施形態では、超音波血栓溶解処置は任意の時点においてユーザーによって停止されてもよく、および/または所定の時間にわたって実行されたのちに自動的に停止されてもよい。
本稿では好ましい実施形態が詳細に開示されているが、本発明の概念および範囲内である多くの変形が可能である。そのような変形は、本願の明細書、図面および請求項の検討後、当業者には明白になるであろう。したがって、本発明は、付属の請求項の範囲内にというほかは制約されない。