JP2017502954A - 複合化粧用組成物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、少なくとも1種の第1の化粧用組成物と1種の第2の化粧用組成物とを含む単一のキットであって、前記第1の化粧用組成物が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物が無極性配合物であるキット、及び前記キットを用いた美容ケアの方法に関する。本発明はまた、表面が多機能性である固体支持体にも関する。
Description
本発明は、それを必要とする対象へ美容ケアを送達するための、固体支持体上に塗布される化粧用組成物の分野に関する。
本発明は、より詳細には、少なくとも1種の第1の化粧用組成物と1種の第2の化粧用組成物とを含む単一のキット、表面が複数機能性である固体支持体、及びこれらを調製する方法に関する。本発明は、美容ケアの方法、より詳細には美容複合ケアに関する。これらの組成物は、対象のケラチン物質の別個のターゲットゾーン上へ適用されるが、それらは空間的に接近した関係にある。
化粧用組成物は、それらの機能性を高めるために、並びに新しい感覚的体験を消費者に提供するために、不織布、紙又はポリマーフィルム等の基材と合わされる。ワイプ、フェイシャルマスク及びパッドが、こうした組合せ製品の典型的な例である。一般に、基材は、1種の化粧用組成物によって含浸され、販売のために包装される。これらの製品の機能性は、主に、広くは化粧用組成物の機能性に依存し、より直接的には、化粧用組成物中で使用される活性成分に依存し、例えば、クレンジング、メイクアップ除去及びリフレッシングが、ワイプにおいてターゲットとされ、一方でフェイシャルマスクでは、保湿化、ホワイトニング及び抗老化が、一般にターゲットとされる。
外皮系のケラチン構造が、対象の領域ごとに多様であるため、これらの異なる領域のために必要とされるケアは、異なっている。したがって、異なる領域が、その特定の各領域のための特異なケアの利益に応じて同時にトリートメント可能な方法(method)又は方法(process)を開発する必要性がある。より詳細には、顔の脂質-タンパク質構造が領域ごとに多様であるため、顔の異なる領域のために必要とされる滋養物は、どのようなタイプの報われ方が求められるかに基づいて、異なっている。したがって、顔の異なる領域が、その特定の領域ごとの皮膚の利益のための特定のスキンケア組成物で同時にトリートメント可能な方法(method)又は方法(process)を開発する必要性がある。
異なる局所的な化粧用組成物を、求められる領域上に適用することが、きわめて明らかであるが、消費者にとって、数種の別個の化粧用組成物を所有してそれらを適量で異なる領域に適用することは、都合が良いものではない。したがって、複合化粧用組成物及びこれらのための担体から構成される単一の製品の必要性がある。
複合化粧用組成物を吸収する方法は既に従来技術において教示されてはいるが、複数の化粧用組成物の互いにおける相互作用を制限するという課題は扱われていない。1種の化粧用組成物が、他の化粧用組成物と、基材中で空間的に近い関係にあるという望ましくない相互干渉が、少なくとも
1.活性成分の活性度の低下
2.活性成分の、望まれない/所望でないエリアへの送達
に繋がるのは明らかである。
1.活性成分の活性度の低下
2.活性成分の、望まれない/所望でないエリアへの送達
に繋がるのは明らかである。
このような、単一の基材上に埋め込まれた化粧用組成物間の相互作用に抗う単一の製品を、開発する必要性がある。
ICI Americas Inc社、The HLB system: A time saving guide to emulsifier selection、第1章及び第2章
C.T.F.A. Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook
2009年11月30日付、欧州議会及び理事会、EC Regulation N°1223/2009
ISO基準9092
本発明は、上に挙げられた課題への解決法を提供することを目的とする。
より詳細には、本発明は、消費者が、数種の別個の化粧用組成物を、好ましくは適量で、異なる領域に適用する、より都合の良い方法を提供することを目的とする。本発明はまた、単一の製品又はデバイスを介して複数の化粧用組成物を複数のエリアに適用する事例において、活性成分が、対象のケラチン物質の望まれない/所望でないエリアへ送達されることを制限することも目的とする。本発明はまた、単一の製品又はデバイスを介して複数の化粧用組成物を複数のエリアに適用する事例において、活性成分の活性度が低下する可能性を制限することも目的とする。より一般には、本発明は、単一の製品又はデバイスを介して複数の化粧用組成物を複数のエリアに適用する事例において、複数の化粧用組成物の相互作用に関連した課題を克服することを目的とする。
本発明者らは、単一の製品又はデバイスを介して複数の化粧用組成物を複数の皮膚エリアに適用する事例において、組成物の粘度を上げると、複数の化粧用組成物が重なり合うという課題が制御されうることを確認した。このように組成物の粘度を上げると、基材から皮膚への活性物質の送達が制約され、それによってその有効性が補正される。更に、化粧用組成物の粘度を上げると、感覚的プロファイルが損なわれ、このことは、基材をベースとする製品では消費者に許容されえない。したがって、本発明は、上に列挙した他の課題を克服しつつ、こうした製品によってもたらされる、感覚的プロファイルを損なうという技術的課題を克服することを、更に目的とする。
本技術革新は、革新的なアプローチを提供することによって、上に挙げた課題の解決法を扱う。
驚くべきことに、2種の組成物の極性(親水性又は親油性の特性)を制御することによって、組成物の粘度を上げることなしに、単一の基材上での複数の組成物の重なり合いが制限されることが見出された。
極性は、本明細書では、標準的なHLBの方程式を用いることによって計算される(Griffinの方法)、配合物のHLBに関する。本明細書では、無極性配合物は4〜9のHLBを示し、他方、極性配合物は10〜16のHLB値を示す。
本発明は、より詳細には、美容ケア、好ましくは美容複合ケアを提供するための、単一の固体支持体上での、少なくとも1種の第1の化粧用組成物と少なくとも1種の第2の化粧用組成物との組合せ、又は組合せにおける使用であって、前記第1の化粧用組成物が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物が無極性配合物である、組合せ、又は組合せにおける使用に関する。前記固体支持体は、製造された製品又はデバイスであると定義され、対象の被包系ではない。前記支持体は、対象の被包系の少なくとも一部の上へ適用して、特に、前記化粧用組成物を前記被包系の一部の上へ適用するのに、又は前記被包系の一部と接触させるのに好適である。
外皮系は、体を、様々な種類の損傷、例えば水の損失、又は外部からの擦過傷から保護する器官系である。該系は、皮膚及びその付属器官(毛髪、うろこ、羽根、ひづめ及び爪を含む)を含む。ヒトの皮膚(外皮)は、最少でも主要3層の組織である、表皮、真皮及び皮下組織から構成されている。
本発明は、より詳細には、少なくとも1種の第1の化粧用組成物と1種の第2の化粧用組成物とを含む単一のキットであって、前記第1の化粧用組成物が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物が無極性配合物である、キットに関する。
一実施形態では、前記極性配合物は、水性ゲル、水性分散体、水をエマルション中の連続相とするエマルションからなる群から選択される。
一実施形態では、前記無極性配合物は、無水シリコーン配合物、非シリコーン系ゲル、又は油をエマルション中の連続相とするエマルションからなる群から選択される。
極性配合物は、本質的に、HLBが10〜16である組成物からなる群から選択されるものである。
無極性配合物は、本質的に、HLBが4〜9である組成物からなる群から選択されるものである。
配合物又は相のHLBを計算する方法は、ICI Americas Inc社からのThe HLB system: A time saving guide to emulsifier selection、特に第1章及び第2章に見出され、これは、参照により本明細書に組み込まれる。こうした方法は、以下のように要約される:
乳化剤X及びYを含む配合物又は相において、乳化剤X(Xは、この乳化剤のHLB値を表す)は、配合物中にC1質量%で存在し、乳化剤Y(Yは、この乳化剤のHLB値を表す)は、配合物中にC2質量%で存在し、相又は配合物のHLBの総計は、
C1*X+C2*Y/(C1+C2)
となる。
乳化剤X及びYを含む配合物又は相において、乳化剤X(Xは、この乳化剤のHLB値を表す)は、配合物中にC1質量%で存在し、乳化剤Y(Yは、この乳化剤のHLB値を表す)は、配合物中にC2質量%で存在し、相又は配合物のHLBの総計は、
C1*X+C2*Y/(C1+C2)
となる。
エマルションの生理学上の形態は、例えば液体からずり減粘半液体形態までの範囲とすることができ、Anton-Paarスピンドル2レオロジー及び振動標準測定プロトコル、温度25℃(水浴/ペルチェ)を用いて、回転レオロジーがブレークポイント60〜70s-1であり、振動レオロジー(Anton-Paar MR501レオメータ)ではG'〜G''クロスオーバーが240s-1であることによって特徴づけられる。該測定は、好ましくは、Cyclinder測定システムCC27 geometryによって実施される。該測定は、好ましくは、粘度対ずり速度について行われ、ずり速度は0から1000s-1までと様々である。曲線のブレークポイントは、ずり速度(γ)の点として求められ、そこでは粘度(η)においてパルスドロップがある。振動の測定は、好ましくは、振動モードのレオロジー測定に周波数掃引法を用いることによって実施される。ずり応力振幅定数τ=1.2Paでの、ずり応力制御周波数掃引が、基材の時間依存性挙動及び構造特性を検討するために実施される。角周波数は、G'及びG''対角周波数(ω)の曲線をプロットして、10-2から102で様々であってもよい。
好適な水性ゲル(又はヒドロゲル)は、約0.1〜99%の水、及び約1〜99.9%の他の化粧用成分を含有する。ゲルは、液状媒体の体積をスパンする固体の三次元ネットワークからなり、表面張力の効果を通じてそれを捕らえる。ヒドロゲルは、親水性であるポリマー鎖のネットワークであり、時々、そこで水が分散体の媒体であるコロイド状ゲルとして見出される。ヒドロゲルは、吸水性の高い天然又は合成のポリマーである。本発明による水性ゲルは、極性化合物を優勢に含有する。
無水組成物は、一般に、約1%未満の水、これに加えて0.1〜99.9%の油、及び任意選択で他の成分を含有する。
一実施形態では、前記第2の化粧用組成物は、油中水型エマルションである。
エマルション(水中油型又は油中水型)は、一般に、約0.1〜99.9%の水、及び約0.1〜99.9%の油を含む。
水中油型及び油中水型エマルションは、化粧品の技術分野で周知である。
本発明による組成物は、化粧品の分野で一般的である化合物、例えば親水性又は親油性活性剤、親水性又は親油性ゲル化剤、保存剤、抗酸化剤、香料、フィラー、遮蔽剤、染料、脂質小胞等を、更に含有してもよい。
先に挙げた組成物は、1種又は複数の以下の成分を含有してもよい。
1.油:用語「油」は、室温で液体である疎水性化合物を指す。好適な油としては、本明細書において示したものを含むがこれらに限定されない、シリコーン、エステル、植物油、合成油が挙げられる。油は、揮発性であっても不揮発性であってもよく、好ましくは室温で注入可能な液体の形態にある。用語「揮発性」は、油が、測定可能な蒸気圧、又は20℃で少なくとも水銀約2mmの蒸気圧を有することを意味する。用語「不揮発性」は、油が、20℃で水銀約2mm未満の蒸気圧を有することを意味する。
A.揮発性油:好適な揮発性油は、一般に、粘度が25℃で約0.5〜5センチストークの範囲であり、直鎖状若しくは環状のシリコーン、パラフィン系炭化水素、又はこれらの混合物が挙げられる。
a.揮発性シリコーン:環状のシリコーンは、組成物中で使用されうる揮発性シリコーンの1つのタイプであり、更に好適なのは、直鎖状の揮発性シリコーンである。環状及び直鎖状の揮発性シリコーンは、Dow Corning Corporation社及びGeneral Electric社を含む様々な商業源から入手可能である。Dow Corning社の直鎖状の揮発性シリコーンは、商品名Dow Corning 244、245、344及び200 fluidsで販売されている。好適な分枝状の揮発性シリコーンとしては、アルキルトリメチコン、例えばメチルトリメチコン、エチルトリメチコン、プロピルトリメチコン、ブチルトリメチコン等が挙げられる。
b.揮発性パラフィン系炭化水素:揮発性パラフィン系炭化水素の例としては、分枝状又は直鎖状の炭化水素(例えばC3〜C20炭化水素、例えばイソパラフィン、イソエイコサン、イソヘキサデカン及びイソドデカン)が挙げられる。こうしたパラフィン系炭化水素は、Presperse社から商品名Permethyl 99A、Permethyl 101A、SIClone SR5で入手可能である。
a.揮発性シリコーン:環状のシリコーンは、組成物中で使用されうる揮発性シリコーンの1つのタイプであり、更に好適なのは、直鎖状の揮発性シリコーンである。環状及び直鎖状の揮発性シリコーンは、Dow Corning Corporation社及びGeneral Electric社を含む様々な商業源から入手可能である。Dow Corning社の直鎖状の揮発性シリコーンは、商品名Dow Corning 244、245、344及び200 fluidsで販売されている。好適な分枝状の揮発性シリコーンとしては、アルキルトリメチコン、例えばメチルトリメチコン、エチルトリメチコン、プロピルトリメチコン、ブチルトリメチコン等が挙げられる。
b.揮発性パラフィン系炭化水素:揮発性パラフィン系炭化水素の例としては、分枝状又は直鎖状の炭化水素(例えばC3〜C20炭化水素、例えばイソパラフィン、イソエイコサン、イソヘキサデカン及びイソドデカン)が挙げられる。こうしたパラフィン系炭化水素は、Presperse社から商品名Permethyl 99A、Permethyl 101A、SIClone SR5で入手可能である。
B.不揮発性油:種々の不揮発性油もまた、本発明の組成物中での使用に好適である。不揮発性油の粘度は、一般に、25℃で約5〜10センチストーク超であり、粘度において25℃で約1,000,000センチストークまでの範囲とすることができる。不揮発性油の例としては、以下が挙げられるがこれらに限定されない:
a.エステル:好適なエステルは、モノ-、ジ-及びトリエステルである。組成物は、該基から選択される1種又は複数のエステル、又はこれらの混合物を含んでもよい。本発明の組成物中で使用されうるモノエステル油の例としては、ラウリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ブチル、イソステアリン酸ヘキサデシル、パルミチン酸セチル、ネオペンタン酸イソステアリル、ヘプタン酸ステアリル、イソノナン酸イソステアリル、乳酸ステアリル、オクタン酸ステアリル、ステアリン酸ステアリル、イソノナン酸イソノニル等が挙げられる。
本発明の組成物中で使用されうるジエステル油の例としては、例えば、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、セバシン酸ジブチル、ダイマージリノール酸ジセテアリル、アジピン酸ジセチル、アジピン酸ジイソセチル、アジピン酸ジイソノニル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、フマル酸ジイソステアリル、リンゴ酸ジオクチル等が挙げられる。
トリエステルの例としては、アラキドン酸、クエン酸又はベヘン酸のエステル、例えばトリアラキジン、クエン酸トリブチル、クエン酸トリイソステアリル、トリC12〜13クエン酸アルキル、トリカプリリン、クエン酸トリカプリリル、ベヘン酸トリデシル、クエン酸トリオクチルドデシル、ベヘン酸トリデシル;又はヤシ油脂肪酸トリデシル、イソノナン酸トリデシル等が挙げられる。組成物中での使用に好適なエステルは、更に、C.T.F.A. Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbookに、「エステル」の分類の下で記載されている。
b.炭化水素油:1種又は複数の不揮発性炭化水素油を組成物中に組み入れることが望ましいことがある。こうした炭化水素油の例としては、C24〜28オレフィン、C30〜45オレフィン、C20〜40イソパラフィン、水添ポリイソブテン、ポリイソブテン、ポリデセン、水添ポリデセン、鉱物油、ペンタヒドロスクアレン、スクワラン、及びこれらの混合物が挙げられる。
c.脂肪酸のグリセリルエステル:合成若しくは天然発生の脂肪酸のグリセリルエステル、又はトリグリセリドもまた、組成物中での使用に好適である。植物源及び動物源の双方を使用することができる。こうした油の例としては、ヒマシ油、ラノリン油、カプリル/カプリン/トリグリセリド、スイートアーモンド油、アプリコット核油、ゴマ油、亜麻(camelina sativa)油、タマヌ(tamanu)種子油、ココナツ油、コーン油、綿実油、亜麻仁油、インク油、オリーブオイル、パーム油、イリッペ脂、ナタネ油、ダイズ油、ブドウ種子油、ヒマワリ種子油、クルミ油等が挙げられる。
更に好適なのは、合成又は半合成のグリセリルエステル、例えば、修飾された天然の脂肪又は油である脂肪酸モノ-、ジ-又はトリグリセリド、例えば、ポリオールのモノ-、ジ-及びトリエステル、例えばステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル-3、イソステアリン酸ポリグリセリル-4、リシノール酸ポリグリセリル-6、ジオレイン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、ジステアリン酸ジグリセリル、リノール酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、PEGヒマシ油、PEGオレイン酸グリセリル、PEGステアリン酸グリセリル、PEGタロウ酸グリセリル等である。
d.不揮発性シリコーン:水溶性と水不溶性との双方の不揮発性シリコーン油もまた、組成物中での使用に好適である。好ましくは、こうしたシリコーンの粘度は、25℃で、約5超〜800,000cstの範囲、好ましくは20〜200,000cstの範囲である。好適な、水不溶性のシリコーンには、アモジメチコン等のアミン官能性シリコーンが挙げられる。不揮発性シリコーンの例としては、フェニルトリメチコン、又はトリメチルシロキシフェニルジメチコンが挙げられる。他の例としては、セチルジメチコン等のアルキルジメチコンが挙げられる。フェニルトリメチコンは、Dow Corning Corporation社から商品名556 Fluidで購入することができる。トリメチルシロキシフェニルジメチコンは、Wacker社から商品名PDM-1000で購入することができる。液体シリコーンワックスとも称されるセチルジメチコンは、Dow Corning社からFluid 2502で、又はEvonik DeGussa社から商品名Abil Wax 9801若しくは9814で購入することができる。
a.エステル:好適なエステルは、モノ-、ジ-及びトリエステルである。組成物は、該基から選択される1種又は複数のエステル、又はこれらの混合物を含んでもよい。本発明の組成物中で使用されうるモノエステル油の例としては、ラウリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ブチル、イソステアリン酸ヘキサデシル、パルミチン酸セチル、ネオペンタン酸イソステアリル、ヘプタン酸ステアリル、イソノナン酸イソステアリル、乳酸ステアリル、オクタン酸ステアリル、ステアリン酸ステアリル、イソノナン酸イソノニル等が挙げられる。
本発明の組成物中で使用されうるジエステル油の例としては、例えば、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、セバシン酸ジブチル、ダイマージリノール酸ジセテアリル、アジピン酸ジセチル、アジピン酸ジイソセチル、アジピン酸ジイソノニル、ダイマージリノール酸ジイソステアリル、フマル酸ジイソステアリル、リンゴ酸ジオクチル等が挙げられる。
トリエステルの例としては、アラキドン酸、クエン酸又はベヘン酸のエステル、例えばトリアラキジン、クエン酸トリブチル、クエン酸トリイソステアリル、トリC12〜13クエン酸アルキル、トリカプリリン、クエン酸トリカプリリル、ベヘン酸トリデシル、クエン酸トリオクチルドデシル、ベヘン酸トリデシル;又はヤシ油脂肪酸トリデシル、イソノナン酸トリデシル等が挙げられる。組成物中での使用に好適なエステルは、更に、C.T.F.A. Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbookに、「エステル」の分類の下で記載されている。
b.炭化水素油:1種又は複数の不揮発性炭化水素油を組成物中に組み入れることが望ましいことがある。こうした炭化水素油の例としては、C24〜28オレフィン、C30〜45オレフィン、C20〜40イソパラフィン、水添ポリイソブテン、ポリイソブテン、ポリデセン、水添ポリデセン、鉱物油、ペンタヒドロスクアレン、スクワラン、及びこれらの混合物が挙げられる。
c.脂肪酸のグリセリルエステル:合成若しくは天然発生の脂肪酸のグリセリルエステル、又はトリグリセリドもまた、組成物中での使用に好適である。植物源及び動物源の双方を使用することができる。こうした油の例としては、ヒマシ油、ラノリン油、カプリル/カプリン/トリグリセリド、スイートアーモンド油、アプリコット核油、ゴマ油、亜麻(camelina sativa)油、タマヌ(tamanu)種子油、ココナツ油、コーン油、綿実油、亜麻仁油、インク油、オリーブオイル、パーム油、イリッペ脂、ナタネ油、ダイズ油、ブドウ種子油、ヒマワリ種子油、クルミ油等が挙げられる。
更に好適なのは、合成又は半合成のグリセリルエステル、例えば、修飾された天然の脂肪又は油である脂肪酸モノ-、ジ-又はトリグリセリド、例えば、ポリオールのモノ-、ジ-及びトリエステル、例えばステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル-3、イソステアリン酸ポリグリセリル-4、リシノール酸ポリグリセリル-6、ジオレイン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、ジステアリン酸ジグリセリル、リノール酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、PEGヒマシ油、PEGオレイン酸グリセリル、PEGステアリン酸グリセリル、PEGタロウ酸グリセリル等である。
d.不揮発性シリコーン:水溶性と水不溶性との双方の不揮発性シリコーン油もまた、組成物中での使用に好適である。好ましくは、こうしたシリコーンの粘度は、25℃で、約5超〜800,000cstの範囲、好ましくは20〜200,000cstの範囲である。好適な、水不溶性のシリコーンには、アモジメチコン等のアミン官能性シリコーンが挙げられる。不揮発性シリコーンの例としては、フェニルトリメチコン、又はトリメチルシロキシフェニルジメチコンが挙げられる。他の例としては、セチルジメチコン等のアルキルジメチコンが挙げられる。フェニルトリメチコンは、Dow Corning Corporation社から商品名556 Fluidで購入することができる。トリメチルシロキシフェニルジメチコンは、Wacker社から商品名PDM-1000で購入することができる。液体シリコーンワックスとも称されるセチルジメチコンは、Dow Corning社からFluid 2502で、又はEvonik DeGussa社から商品名Abil Wax 9801若しくは9814で購入することができる。
2.保水剤:本発明の組成物はまた、1種又は複数の保水剤も含有してもよい。好適な保水剤の例としては、グリコール、糖等が挙げられる。好適なグリコールは、モノマーの又はポリマーの形態にあり、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、例えばPEG4-200(4〜200個の繰り返しのエチレンオキシド単位を有するポリエチレングリコールである)、並びにアルキレングリコール、例えばプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール等が挙げられる。それらのうちの幾つかがまた多価アルコールである好適な糖もまた、好適な保水剤である。こうした糖の例としては、グルコース、フルクトース、蜂蜜、水添蜂蜜、マルトース、マンニトール、ソルビトール、スクロース、キシリトール、キシロース、トレハロース等が挙げられる。更に好適なのは、尿素又は糖誘導体である。
3.界面活性剤:所望であれば、本発明の組成物は、1種又は複数の界面活性剤又は乳化剤を含有してもよい。このことは、組成物が水性ゲル又はエマルションの形態にあるときに特に望ましい。存在する場合、界面活性剤又は乳化剤は、総ての組成物の約0.001〜50質量%、好ましくは約0.005〜40質量%、より好ましくは約0.01〜35質量%の範囲とすることができる。好適な界面活性剤又は乳化剤は、シリコーン又は有機、非イオン性、アニオン性、両性又は双性とすることができる。こうした界面活性剤には、本明細書で記載したものが挙げられるがこれらに限定されない。
A.シリコーン界面活性剤:好適なシリコーン界面活性剤としては、両性の特性を有する、例えば親水性基及び親油性基を含有するポリオルガノシロキサンポリマーが挙げられる。これらのシリコーン界面活性剤は、室温で、液体であっても固体であってもよい。
a.ジメチコンコポリオール又はアルキルジメチコンコポリオール:使用されうるシリコーン界面活性剤の1つのタイプは、総称して、ジメチコンコポリオール又はアルキルジメチコンコポリオールと称される。それは、親水性/親油性バランス(HLB)が約2〜18の範囲である油中水型界面活性剤又は水中油型界面活性剤のいずれかであってもよい。好ましくは、シリコーン界面活性剤は、HLBが約2〜12、好ましくは約2〜10である非イオン性界面活性剤である。シリコーン界面活性剤の1つのタイプは、総称して、それぞれ、セチルジメチコンコポリオール又はラウリルジメチコンコポリオールと呼ばれる。
幾つかの事例では、ポリマー中の繰り返しのエチレンオキシド単位又はプロピレンオキシド単位の数もまた特定され、例えばPEG-15/PPG-10ジメチコンとも称されるジメチコンコポリオールは、15個のエチレングリコール単位及び10個のプロピレングリコール単位をシロキサン主鎖上に含有する置換基を有するジメチコンを指す。上の一般構造における1つ又は複数のメチル基が、より長い鎖のアルキル(例えばエチル、プロピル、ブチル等)、又はメチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、ブチルエーテル等のエーテルで置換されることもまた可能である。
シリコーン界面活性剤の例は、CTFA名がシクロペンタシロキサン(及び)PEG/PPG-18/18ジメチコンである、商品名5225C Cosmetic composition AidでDow Corning社によって販売されているもの;又はCTFA名がPEG/PPG-18/18ジメチコンであるDow Corning 190 Surfactant;又はDow Corning 193 Fluid、CTFA名がラウリルPEG/PPG-18/18メチコンであるDow Corning 5200;又はGoldschmidt-Evonik社によって販売されている、CTFA名がセチルPEG/PPG-14/14ジメチコンであるAbil EM 90;又はGoldschmidt-Evonik社によって販売されている、CTFA名がビス-セチルPEG/PPG-14/14ジメチコンであるAbil EM 97;又はイソステアリン酸ポリグリセリル-4とラウリン酸ヘキシルも含有する混合物中の、CTFA名がセチルPEG/PPG-10/1ジメチコンであるAbil WE 09;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-1 1メチルエーテルジメチコンであるKF-601 1;信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコンであるKF-6012;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-9ジメチコンであるKF-6013;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-3ジメチコンであるKF-6015;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-9メチルエーテルジメチコンであるKF-6016;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-10ジメチコンであるKF-6017;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンであるKF-6038である。
b.架橋シリコーン界面活性剤:乳化性エラストマーと称されることが多い架橋シリコーン界面活性剤が適している。典型的には、これらのポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーは、架橋反応によって得られうる架橋オルガノポリシロキサンである。使用されうるポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーの例としては、信越シリコーン社によって名称KSG-21、KSG-20、KSG-30、KSG-31、KSG-32、KSG-33で販売されているもの;ジメチコン中に分散されたジメチコン/PEG-10/15クロスポリマーであるKSG-210;PEG-15ラウリルジメチコンクロスポリマーであるKSG-310;イソドデカン中に分散されたPEG-15ラウリルジメチコンクロスポリマーであるKSG-320;KSG-330(トリエチルヘキサノイン中に以前に分散されていたもの)、PEG-10ラウリルジメチコンクロスポリマーとPEG-15ラウリルジメチコンクロスポリマーとの混合物であるKSG-340が挙げられる。
更に好適なのは、ポリグリセロール化シリコーンエラストマーである。こうしたエラストマーとしては、信越化学工業株式会社のKSGシリーズ、例えばジメチコン中に分散されたジメチコン/ポリグリセリン-3クロスポリマーであるKSG-710;又は信越化学工業株式会社によって商品名KSG-810、KSG-820、KSG-830若しくはKSG-840で販売されている、イソドデカン、ジメチコン、トリエチルヘキサノイン等の多様な溶媒中に分散されたラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3クロスポリマーが挙げられる。更に好適なのは、Dow Corning社によって商品名9010、DC901 1で販売されているシリコーンである。
a.ジメチコンコポリオール又はアルキルジメチコンコポリオール:使用されうるシリコーン界面活性剤の1つのタイプは、総称して、ジメチコンコポリオール又はアルキルジメチコンコポリオールと称される。それは、親水性/親油性バランス(HLB)が約2〜18の範囲である油中水型界面活性剤又は水中油型界面活性剤のいずれかであってもよい。好ましくは、シリコーン界面活性剤は、HLBが約2〜12、好ましくは約2〜10である非イオン性界面活性剤である。シリコーン界面活性剤の1つのタイプは、総称して、それぞれ、セチルジメチコンコポリオール又はラウリルジメチコンコポリオールと呼ばれる。
幾つかの事例では、ポリマー中の繰り返しのエチレンオキシド単位又はプロピレンオキシド単位の数もまた特定され、例えばPEG-15/PPG-10ジメチコンとも称されるジメチコンコポリオールは、15個のエチレングリコール単位及び10個のプロピレングリコール単位をシロキサン主鎖上に含有する置換基を有するジメチコンを指す。上の一般構造における1つ又は複数のメチル基が、より長い鎖のアルキル(例えばエチル、プロピル、ブチル等)、又はメチルエーテル、エチルエーテル、プロピルエーテル、ブチルエーテル等のエーテルで置換されることもまた可能である。
シリコーン界面活性剤の例は、CTFA名がシクロペンタシロキサン(及び)PEG/PPG-18/18ジメチコンである、商品名5225C Cosmetic composition AidでDow Corning社によって販売されているもの;又はCTFA名がPEG/PPG-18/18ジメチコンであるDow Corning 190 Surfactant;又はDow Corning 193 Fluid、CTFA名がラウリルPEG/PPG-18/18メチコンであるDow Corning 5200;又はGoldschmidt-Evonik社によって販売されている、CTFA名がセチルPEG/PPG-14/14ジメチコンであるAbil EM 90;又はGoldschmidt-Evonik社によって販売されている、CTFA名がビス-セチルPEG/PPG-14/14ジメチコンであるAbil EM 97;又はイソステアリン酸ポリグリセリル-4とラウリン酸ヘキシルも含有する混合物中の、CTFA名がセチルPEG/PPG-10/1ジメチコンであるAbil WE 09;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-1 1メチルエーテルジメチコンであるKF-601 1;信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコンであるKF-6012;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-9ジメチコンであるKF-6013;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-3ジメチコンであるKF-6015;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-9メチルエーテルジメチコンであるKF-6016;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がPEG-10ジメチコンであるKF-6017;又は信越シリコーン社によって販売されている、CTFA名がラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンであるKF-6038である。
b.架橋シリコーン界面活性剤:乳化性エラストマーと称されることが多い架橋シリコーン界面活性剤が適している。典型的には、これらのポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーは、架橋反応によって得られうる架橋オルガノポリシロキサンである。使用されうるポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーの例としては、信越シリコーン社によって名称KSG-21、KSG-20、KSG-30、KSG-31、KSG-32、KSG-33で販売されているもの;ジメチコン中に分散されたジメチコン/PEG-10/15クロスポリマーであるKSG-210;PEG-15ラウリルジメチコンクロスポリマーであるKSG-310;イソドデカン中に分散されたPEG-15ラウリルジメチコンクロスポリマーであるKSG-320;KSG-330(トリエチルヘキサノイン中に以前に分散されていたもの)、PEG-10ラウリルジメチコンクロスポリマーとPEG-15ラウリルジメチコンクロスポリマーとの混合物であるKSG-340が挙げられる。
更に好適なのは、ポリグリセロール化シリコーンエラストマーである。こうしたエラストマーとしては、信越化学工業株式会社のKSGシリーズ、例えばジメチコン中に分散されたジメチコン/ポリグリセリン-3クロスポリマーであるKSG-710;又は信越化学工業株式会社によって商品名KSG-810、KSG-820、KSG-830若しくはKSG-840で販売されている、イソドデカン、ジメチコン、トリエチルヘキサノイン等の多様な溶媒中に分散されたラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3クロスポリマーが挙げられる。更に好適なのは、Dow Corning社によって商品名9010、DC901 1で販売されているシリコーンである。
B.有機非イオン性界面活性剤:組成物は、1種又は複数の非イオン性有機界面活性剤を含んでもよい。好適な非イオン性界面活性剤には、アルコールの、アルキレンオキシド(通常はエチレンオキシド又はプロピレンオキシド)との反応によって形成される、アルコキシル化アルコール、又はエーテルが挙げられる。好ましくは、アルコールは、6〜30個の炭素原子を有する脂肪アルコールのいずれかである。こうした成分の例としては、ステアレス2〜100、これはステアリルアルコールとエチレンオキシドとの反応によって形成され、エチレンオキシド単位の数は2〜100の範囲であり;ベヘネス5〜30、これはベヘニルアルコールとエチレンオキシドとの反応によって形成され、繰り返しのエチレンオキシド単位の数は5〜30であり;セテアレス2〜100、これはセチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物の、エチレンオキシドとの反応によって形成され、分子中の繰り返しのエチレンオキシド単位の数は2〜100であり;セテス1〜45、これはセチルアルコールとエチレンオキシドとの反応によって形成され、繰り返しのエチレンオキシド単位の数は1〜45であり、ラウレス2〜100、これはラウリルアルコールとエチレンオキシドとの反応によって形成され、繰り返しのエチレンオキシド単位の数は2〜100である、等が挙げられる。
他のアルコキシル化アルコールは、脂肪酸、並びに一価、二価及び多価アルコールの、アルキレンオキシドとの反応によって形成される。例えば、C6〜30脂肪カルボン酸、及びグルコース、ガラクトース、メチルグルコース等の単糖である多価アルコールの、アルコキシル化アルコールとの反応生成物。例としては、PEGオレイン酸グリセリル、PEGステアリン酸グリセリル等のグリセリル脂肪酸エステルと反応させたポリマーのアルキレングリコール;又はPEGジポリヒドロキシステアレート(繰り返しのエチレングリコール単位の数は3〜1000の範囲である)等のPEGポリヒドロキシアルカノートが挙げられる。更に好適なのは、飽和又は不飽和のC6〜30脂肪酸のエトキシル化プロポキシル化誘導体、例えばジ-PPG-2ミレス-10アジペート、ジ-PPG-2セテス-4アジペート、ジ-PPGミリスチルエーテルアジペートである。
他のアルコキシル化アルコールは、脂肪酸、並びに一価、二価及び多価アルコールの、アルキレンオキシドとの反応によって形成される。例えば、C6〜30脂肪カルボン酸、及びグルコース、ガラクトース、メチルグルコース等の単糖である多価アルコールの、アルコキシル化アルコールとの反応生成物。例としては、PEGオレイン酸グリセリル、PEGステアリン酸グリセリル等のグリセリル脂肪酸エステルと反応させたポリマーのアルキレングリコール;又はPEGジポリヒドロキシステアレート(繰り返しのエチレングリコール単位の数は3〜1000の範囲である)等のPEGポリヒドロキシアルカノートが挙げられる。更に好適なのは、飽和又は不飽和のC6〜30脂肪酸のエトキシル化プロポキシル化誘導体、例えばジ-PPG-2ミレス-10アジペート、ジ-PPG-2セテス-4アジペート、ジ-PPGミリスチルエーテルアジペートである。
使用されうる他の非イオン性界面活性剤は、カルボン酸の、アルキレンオキシドとの、又はポリマーのエーテル、若しくはモノマーの、ホモポリマーの、若しくはブロックコポリマーのエーテルとの反応によって形成され;又はアルコキシル化ソルビタン及びアルコキシル化ソルビタン誘導体である。例えば、ソルビタンのアルコキシル化、特にソルビタンのエトキシル化は、ポリアルコキシル化ソルビタン誘導体を生成する。ポリアルコキシル化ソルビタンのエステル化は、ポリソルベート等のソルビタンエステルを生成する。例えば、ポリアルコキシル化ソルビタンは、C6〜30、好ましくはC12〜22脂肪酸でエステル化されうる。こうした成分の例としては、ポリソルベート20〜85、オレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン等が挙げられる。
4.構造化剤:1種又は複数の構造化剤を組成物中に含ませることもまた望ましい。構造化剤は、組成物の(これゆえに構造の)粘度を上げる。構造化剤は、親油性であっても親水性であってもよく、組成物の水性相又は非水性相の部分を形成する。存在する場合、構造化剤は、組成物の約0.1〜60%、好ましくは約0.5〜50%、より好ましくは約1〜45%の範囲とすることができる。望ましい構造化剤には、シリコーンエラストマー、シリコーンガム又はワックス、天然又は合成のワックス、ポリアミド、シリコーンポリアミド等が挙げられる。
A.シリコーンエラストマー:本発明の組成物中での使用のための好適なシリコーンエラストマーの例は、粉末形態にあってもよく、又は揮発性若しくは不揮発性のシリコーン等の溶媒中に分散されていても可溶化されていてもよく、又はパラフィン系炭化水素又はエステル等の、シリコーン相溶性ビヒクルであってもよい。シリコーンエラストマー粉末の例としては、信越化学工業株式会社のKSP-100、KSP-101、KSP-102、KSP-103、KSP-104、KSP-105のようなビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサンクロスポリマー、フルオロ-シリコーンエラストマーである信越化学工業株式会社のKSP-200のような、フルオロアルキル基を含有するハイブリッドのシリコーン粉末、及びフェニル置換シリコーンエラストマーである、信越化学工業株式会社のKSP-300等の、フェニル基を含有するハイブリッドのシリコーン粉末;並びにDow Corning社のDC 9506が挙げられる。シリコーン相溶性ビヒクル中に分散されたシリコーンエラストマー粉末の例としては、多様な供給会社によって供給されているジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーが挙げられ、含まれるのは、Dow Corning Corporation社による商品名9040若しくは9041、9045、GE Silicones社による商品名SFE 839、又は信越シリコーン社による商品名KSG-15、16、18である。KSG-15のCTFA名は、シクロペンタシロキサン/ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマーである。KSG-18のICI名は、フェニルトリメチコン/ジメチコン/フェニルビニルジメチコンクロスポリマーである。シリコーンエラストマーもまた、Grant Industries社から、Gransilの商標で購入することができる。更に好適なのは、信越化学工業株式会社によって商品名KSG-31、KSG-32、KSG-41、KSG-42、KSG-43及びKSG-44で供給されている、ラウリルジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー等の長鎖のアルキル置換を有するシリコーンエラストマーである。
B.シリコーンゲル:シリコーンゲルもまた、Grant Industries社等の商品供給業者から購入することができる。こうしたゲルの例としては、シクロメチコン(及び)ポリシリコーン-11(Gransil GCM5)、シクロテトラシロキサン(D4)(及び)ワセリン(及び)ポリシリコーン-11(Grangil PS-4)、シクロペンタシロキサン(D5)(及び)ワセリン(及び)ポリシリコーン-11(Gransil PS-5)、シクロペンタシロキサン(D5)(及び)ジメチコン(及び)ポリシリコーン-11(Gransil DMCM-5)、シクロテトラシロキサン(D4)(及び)ジメチコン(及び)ポリシリコーン-11(Gransil DMCM-4)、ポリシリコーン-11(及び)イソドデカン(Gransil IDS)、並びにシクロメチコン(及び)ポリシリコーン-11(及び)ワセリン(及び)フィトスフィンゴシン(Gransil SPH)が挙げられる。General Electric社から入手可能なこうしたゲルの例としては、シクロペンタシロキサン(及び)ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー(SFE839)が挙げられる。
C.ポリアミド又はシリコーンポリアミド:油相構造化剤として更に好適なのは、種々のタイプのポリマー化合物、例えばポリアミド又はシリコーンポリアミドである。用語「シリコーンポリアミド」は、シリコーンモノマーと、アミドを含有するモノマーとからなるポリマーを意味する。
ポリアミド及びシリコーンポリアミドの例は、Arizona Chemical社によって商品名Sylvaclear A200V又はA2614Vで販売されており、双方のCTFA名がエチレンジアミン/水添ダイマージリノレエートコポリマー/ビス-ジ-Ci4_i8アルキルアミドであり;Sylvaclear AF 1900V;CTFA名がビス-ステアリルエチレンジアミン/ネオペンチルグリコール/ステアリル水添ダイマージリノレエートコポリマーであるSylvaclear C75V;CTFA名がポリアミド-3であるSylvaclear PA 1200V;Sylvaclear PE400V;Sylvaclear WF 1500V;又はUniclear、例えばINCI名がエチレンジアミン/ステアリルダイマージリノレエートコポリマーであるUniclear 100VG;又はエチレンジアミン/ステアリルダイマージタルレートコポリマーである。
ポリアミド及びシリコーンポリアミドの例は、Arizona Chemical社によって商品名Sylvaclear A200V又はA2614Vで販売されており、双方のCTFA名がエチレンジアミン/水添ダイマージリノレエートコポリマー/ビス-ジ-Ci4_i8アルキルアミドであり;Sylvaclear AF 1900V;CTFA名がビス-ステアリルエチレンジアミン/ネオペンチルグリコール/ステアリル水添ダイマージリノレエートコポリマーであるSylvaclear C75V;CTFA名がポリアミド-3であるSylvaclear PA 1200V;Sylvaclear PE400V;Sylvaclear WF 1500V;又はUniclear、例えばINCI名がエチレンジアミン/ステアリルダイマージリノレエートコポリマーであるUniclear 100VG;又はエチレンジアミン/ステアリルダイマージタルレートコポリマーである。
D.天然又は合成の有機ワックス:構造化剤として更に好適なのは、1種又は複数の天然又は合成ワックス、例えば動物、植物又は鉱物ワックスであってもよい。こうしたワックスの例は、ポリエチレン又は合成ワックス、オゾケライトワックス、微結晶ワックス、セレシン、又は種々の植物ワックス、例えばベイベリー、キャンデリラ、オゾケライト、アカシア、ビーズワックス、セレシン、セチルエステル、フラワーワックス、柑橘類ワックス、カルナウバワックス、ホホバワックス、木ロウ、米糠、ラノリンワックス、ミンク、モンタン、ベイベリー、オーリクリー、オゾケライト、パーム核ワックス、パラフィン、アボカドワックス、リンゴワックス、シェラックワックス、クラリーワックス、オオムギ麦芽外殻ワックス(spent grain wax)、ブドウワックス、及びこれらのポリアルキレングリコール誘導体、例えばPEG6-20ビーズワックス、又はPEG-12カルナウバワックス;又は脂肪酸若しくは脂肪アルコール(それらのエステルを含む)、例えばヒドロキシステアリン酸(例えば12-ヒドロキシステアリン酸)、トリステアリン、トリベヘニン、オレイン酸、ステアリン酸等である。
E.無機クレイ:使用されうる構造化剤の1つのタイプは、天然又は合成の無機クレイ、例えばヘクトライト、ベントナイト、及びこれらの四級化誘導体を含み、これらは、鉱物を、第四級アンモニウム化合物、例えばステアラルコニウムベントナイト、ヘクトライト、クオタニウム-18ヘクトライト等の四級化ヘクトライト、炭酸プロピレン等のカルボネート、ベントン等と反応させることによって得られる。
F.シリカ及びシリケート:使用されうる別のタイプの構造化剤は、シリカ、シリケート、又はシリル化シリカ、及びこれらのアルカリ金属誘導体又はアルカリ土類金属誘導体である。これらのシリカ及びシリケートは、一般に、微粒子の形態で見出され、シリカ、シリル化シリカ、マグネシウムアルミニウムシリケート等が挙げられる。
G.天然の増粘剤:天然の構造化剤としては、例えばセルロース誘導体(メチルセルロース、メチルエチルセルロース)、植物由来のヒドロコロイド(アルギネート、プロピレングリコールアルギネート、カラゲネート、ペクチン等)、デンプン誘導体、多糖類、例えばキサンタンガムが例示されるがこれらに限定されない。
H.アクリレートコポリマー及びカルボマー:ポリアクリル酸及びポリビニルアルコールの塩のような合成の構造化剤もまた、構造を組成物に付与するために使用されうる。例えば、Lubrizol社から商品名Carbomerで入手可能な種々の等級のカルボマー、更にLubrizol社から入手可能な、INCI名がアクリレート/C10〜C30アクリル酸アルキルクロスポリマーであるCarbopol ultrez 21のようなアクリル酸アルキルクロスポリマー。
5.日焼け止め剤:1種又は複数の日焼け止め剤を本発明の組成物中に含ませることもまた望ましいことがある。こうした日焼け止め剤には、化学的なUVA又はUVB日焼け止め剤、又は微粒子形態にある物理的日焼け止め剤が挙げられる。
A.化学的なUVA日焼け止め剤:所望であれば、組成物は、1種又は複数のUVA日焼け止め剤を含んでもよい。用語「UVA日焼け止め剤」は、約320〜400nmの波長の範囲にあるUV照射をブロックする化学的な化合物を意味する。この一般的な配合物の好適なUVA日焼け止め化合物の例としては、4-メチルジベンゾイルメタン;2-メチルジベンゾイルメタン;4-イソプロピルジベンゾイルメタン;4-tert-ブチルジベンゾイルメタン;2,4ジメチルジベンゾイルメタン;2,5ジメチルジベンゾイルメタン;4,4'ジイソプロピルベンゾイルメタン;4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン;4,4'-ジイソプロピルベンゾイルメタン;2-メチル-5-イソプロピル-4'-メトキシジベンゾイルメタン;2-メチル-5-tert-ブチル-4'メトキシジベンゾイルメタン等が挙げられる。特に好ましいのは、アボベンゾンとも称される4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタンである。アボベンゾンは、Givaudan-Roure社から商標Parsol 1789で、及びMerck & Co.社から商品名Eusolex 9020で市販されている。
UVA日焼け止め剤の他のタイプとしては、ジカンファースルホン酸誘導体、例えば商品名Mexorylで販売されている日焼け止め剤Ecamsuleが挙げられる。
UVA日焼け止め剤の他のタイプとしては、ジカンファースルホン酸誘導体、例えば商品名Mexorylで販売されている日焼け止め剤Ecamsuleが挙げられる。
B.化学的なUVB日焼け止め剤:用語「UVB日焼け止め剤」は、約290〜320nmの波長の範囲にあるUV照射をブロックする化合物を意味する。多様な化学的なUVB日焼け止め剤が、存在する。α-シアノ-β,β-ジフェニルアクリル酸エステルの1つの具体的な例は、オクトクリレンである。オクトクリレンは、BASF社から商品名Uvinul N-539で購入することができる。
他の好適な日焼け止め剤としては、ベンジリデンカンファーが挙げられ、特に好ましいのは、4-メチルベンジリデンカンファーであり、これはMerck社によって商品名Eusolex 6300で販売されている脂溶性のUVB日焼け止め化合物である。
更に好適なのは、シンナメート誘導体である。好ましい化合物は、メトキシケイ皮酸エチルヘキシルであり、オクトキシネート又はメトキシケイ皮酸オクチルとも称される。該化合物は、Givaudan Corporation社から商品名Parsol MCXで、又はBASF社から商品名Uvinul MC 80で購入することができる。
UVB遮蔽剤として更に好ましいのは、種々のベンゾフェノン誘導体である。特に好ましいのは、ベンゾフェノン誘導体のベンゾフェノン3(オキシベンゾンとも称される)、ベンゾフェノン4(スリソベンゾンとも称される)、ベンゾフェノン5(スリソベンゾンナトリウム)等である。最も好ましいのは、ベンゾフェノン3である。更に好適なのは、特定のサリチル酸メンチルである。
特に好ましいのは、名称がサリチル酸ホモメンチル(ホモサレートとしても知られる)又はアントラニル酸メンチルの化合物である。ホモサレートは、Merck社から商品名Eusolex HMSで市販されており、アントラニル酸メンチルは、Haarmann & Reimer社から商品名Heliopanで市販されている。種々のアミノ安息香酸誘導体が好適である。UVB吸収剤のサリチレート誘導体もまた、許容されるUVB吸収剤である。特に好ましいのはサリチル酸オクチルである。
所望であれば、本発明の組成物は、特定のSPF(紫外線防御指数)を有するように配合されうる。
他の好適な日焼け止め剤としては、ベンジリデンカンファーが挙げられ、特に好ましいのは、4-メチルベンジリデンカンファーであり、これはMerck社によって商品名Eusolex 6300で販売されている脂溶性のUVB日焼け止め化合物である。
更に好適なのは、シンナメート誘導体である。好ましい化合物は、メトキシケイ皮酸エチルヘキシルであり、オクトキシネート又はメトキシケイ皮酸オクチルとも称される。該化合物は、Givaudan Corporation社から商品名Parsol MCXで、又はBASF社から商品名Uvinul MC 80で購入することができる。
UVB遮蔽剤として更に好ましいのは、種々のベンゾフェノン誘導体である。特に好ましいのは、ベンゾフェノン誘導体のベンゾフェノン3(オキシベンゾンとも称される)、ベンゾフェノン4(スリソベンゾンとも称される)、ベンゾフェノン5(スリソベンゾンナトリウム)等である。最も好ましいのは、ベンゾフェノン3である。更に好適なのは、特定のサリチル酸メンチルである。
特に好ましいのは、名称がサリチル酸ホモメンチル(ホモサレートとしても知られる)又はアントラニル酸メンチルの化合物である。ホモサレートは、Merck社から商品名Eusolex HMSで市販されており、アントラニル酸メンチルは、Haarmann & Reimer社から商品名Heliopanで市販されている。種々のアミノ安息香酸誘導体が好適である。UVB吸収剤のサリチレート誘導体もまた、許容されるUVB吸収剤である。特に好ましいのはサリチル酸オクチルである。
所望であれば、本発明の組成物は、特定のSPF(紫外線防御指数)を有するように配合されうる。
6.被膜形成剤:1種又は複数の被膜形成剤を本発明の組成物中へ組み入れることが望ましいことがある。被膜形成剤は、一般に、皮膚へ適用される化粧品によって形成される被膜を強化することになり、幾つかの事例では、耐水性又は移り耐性を促進させる。存在する場合、こうした被膜形成剤は、総ての組成物の約0.1〜50質量%、好ましくは約0.5〜40質量%、より好ましくは約1〜35質量%の範囲とすることができる。
好適な被膜形成剤は、油溶性であっても水溶性であってもよい。特に好ましい水溶性の被膜形成剤は、ISP社から商品名PVP K30で入手可能なポリビニルピロリドンである。
油溶性の被膜形成剤は、本明細書では、MT樹脂又はMQ樹脂と一般に称される架橋シリコーン樹脂を包含する。こうした樹脂の例としては、MQ樹脂トリメチルシロキシシリケート、又はポリメチルシルセスキオキサンと呼ばれるMT樹脂が挙げられる。トリメチルシロキシシリケートは、Momentive Performance Chemicals社から商品名SR1000で購入することができ、ポリメチルシルセスキオキサンは、Wacker-Chemie社から商品名MK resinで購入することができる。ISP社から商品名ANTARON V216で入手可能なPVPヘキサデセンコポリマー、又は商品名ANTARON V220Fで入手可能なPVPエコシエンコポリマーのようなPVP系油溶性被膜形成剤もまた、使用することができる。
好適な被膜形成剤は、油溶性であっても水溶性であってもよい。特に好ましい水溶性の被膜形成剤は、ISP社から商品名PVP K30で入手可能なポリビニルピロリドンである。
油溶性の被膜形成剤は、本明細書では、MT樹脂又はMQ樹脂と一般に称される架橋シリコーン樹脂を包含する。こうした樹脂の例としては、MQ樹脂トリメチルシロキシシリケート、又はポリメチルシルセスキオキサンと呼ばれるMT樹脂が挙げられる。トリメチルシロキシシリケートは、Momentive Performance Chemicals社から商品名SR1000で購入することができ、ポリメチルシルセスキオキサンは、Wacker-Chemie社から商品名MK resinで購入することができる。ISP社から商品名ANTARON V216で入手可能なPVPヘキサデセンコポリマー、又は商品名ANTARON V220Fで入手可能なPVPエコシエンコポリマーのようなPVP系油溶性被膜形成剤もまた、使用することができる。
7.保存剤:保存剤の非限定的な例としては、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、イソプロピルパラベン、イソブチルパラベン、ジエイゾリジニル尿素、イミダゾリジニル尿素、ジアゾリンジル尿素、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、フェノール、及びこれらの混合物が挙げられる。
8.酸性化剤及びアルカリ性化剤:酸性化剤の非限定的な例としては、酢酸、クエン酸、氷酢酸、リンゴ酸及びプロピオン酸が挙げられる。アルカリ性化剤の非限定的な例としては、炭酸カリウム、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム及び水酸化ナトリウムが挙げられる。
9.緩衝剤:緩衝剤の非限定的な例としては、クエン酸ナトリウム、酢酸カルシウム、リン酸カリウム、クエン酸が挙げられる。
10.キレート剤:キレート剤の非限定的な例としては、四酢酸エチレンジアミン(EDTA)及びその塩(例えばEDTA四ナトリウム)が挙げられる。
11.着色添加剤:着色添加剤は、組成物へ色を加えるために使用される。それは、表面処理されていてもされていなくてもよい、無機又は有機の、染料又はレーキとすることができる。こうした着色添加剤の非限定的な例としては、二酸化チタン、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、及びカラメル、カルミン、カーボンブラック、D & C Red 7 Lake、FD & C Yellow 5 Lake、FD & C Yellow染料、FD & C Blue 1染料が挙げられる。
12.皮膚科用活性剤:皮膚科用活性剤には、ケラチン物質、特に皮膚をケアするための作用剤、より特定すると、炎症、ざ瘡、乾癬、皮膚老化、そう痒、皮膚色調障害、例えばそばかす又は白斑及び皮膚刺激を治療するための作用剤が挙げられる。こうした皮膚科用活性剤の非限定的な例としては、パンテノール、フェノール、イースト、レチノイド、例えばレチノール及びレチノール酸、レゾルシノール、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、サリチル酸メチル、カンファー、メントール等、並びにビタミン、例えばトコフェロール、酢酸トコフェリル、アスコルビン酸、並びにレチノイド、例えばレチノール、レチノール酸、レチナール、酢酸レチニル、及びパルミチン酸レチニル、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、又はポリ-ヒドロキシ酸、例えばグリコール酸、乳酸、並びにサンレスタンニング(sunless tanning)剤、例えば1,3-ジヒドロキシアセトン及び1,3,4-トリヒドロキシ-2-ブタノン(エリトルロース)が挙げられる。
13.ホワイトニング活性成分:皮膚ホワイトニング剤又は明色化剤の非限定的な例としては、皮膚の色調を変化させる顔料、反射微粒子材料、ソフトフォーカス剤、及びこれらの混合物が挙げられるがこれらに限定されない。皮膚の色調を変化させる顔料には、タルク、マイカ、シリカ、酸化チタン、酸化亜鉛、及びマイカで被覆された酸化チタン、ホウケイ酸塩;疎水的に修飾された酸化亜鉛;疎水的に修飾された二酸化チタン、酸化チタン-酸化亜鉛の複合体(粒径は0.01ミクロン〜100ミクロンの範囲)が挙げられるがこれらに限定されない。
14.他のスキンケア剤又は化粧用活性成分、例えば、抗酸化剤、洗浄剤、遊離ラジカル捕捉剤、保湿剤、皮膚の色調を変える作用剤、抗ざ瘡剤、抗老化剤、抗しわ剤、抗炎症剤、皮膚テクスチャ処置剤、制汗剤、美容剤(asthetics)、抗菌剤、滋養化剤、皮脂及び水分吸収剤、並びにこれらの組合せもまた、特定のスキンケアの利益の実現のために使用することができる。
本発明中で使用する抗酸化剤及び/又は抗炎症剤及び/又は冷却活性剤及び/又は汗吸収活性剤の例としては、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンC及びビタミンDの誘導体、リコペン、カロテン、レシチン、米糠脂質、米糠油、メントール;ヨーグルト、ケイ素化メントール、乳酸メンチル;アーモンド油;ピーナツ油;ヒマワリ油;ホースグラム粉末;オリーブオイル;ヒュームドシリカ又は非ヒュームドシリカ、疎水性に修飾されたシリカ、親水的に修飾されたシリカ、及びこれらの混合物/複合体が挙げられるがこれらに限定されない。
より詳細には、前記化粧用活性成分又は皮膚科用活性成分は、2009年11月30日付の、欧州議会及び理事会のEC Regulation N°1223/2009で化粧料との関係において定義されている「化粧料」を含む。
特定の実施形態によれば、本発明は、単一の固体基材上に塗布される少なくとも2種の化粧用組成物に関し、前記組成物は、エマルションの形態にある。
本発明によれば、第1の化粧用組成物は、O/Wエマルションからなる群から選択され、第2の化粧用組成物は、W/Oエマルションからなる群から選択される。O/W(水中油型)エマルションとW/O(油中水型)エマルションとの間の極性に差があるために、特にそれらが、近い空間的近接度において塗布されて、又は皮膚への適用に好適な単一の固体支持体の表面上に互いに接触して塗布されて、前記化粧用組成物中に含有されている1種又は複数の化粧用活性成分又は皮膚科用活性成分を送達するときに、これらの組成物の相互作用が制限される。
特定の実施形態によれば、極性の化粧用組成物は、組成物の総質量に対して以下の質量百分率を占める又は以下の質量百分率からなる水中油型エマルションである:
a)50〜99%w/w、より特定すると60〜95%、更により特定すると70〜95%の、1種又は複数の水性相、
b)1〜5%の、1種又は複数の、HLBが8〜16の範囲である水中油型乳化剤、
c)任意選択で、0.5〜2%の、1種又は複数の、HLBが3〜7の範囲である乳化剤、
d)0.001〜5%の、1種又は複数の化粧用活性成分及び/又は皮膚科用活性成分、より好ましくは水性相に溶解性であるもの、
e)0.1〜5%w/w、より特定すると0.1〜4%、更により特定すると0.1%〜2%の、1種又は複数のレオロジー調節性増粘ポリマー、
f)1〜30%、より特定すると5〜10%、更により特定すると2〜5%の、1種又は複数の、鉱物及び/又は植物及び/又は合成由来の、油又は油ブレンド。
a)50〜99%w/w、より特定すると60〜95%、更により特定すると70〜95%の、1種又は複数の水性相、
b)1〜5%の、1種又は複数の、HLBが8〜16の範囲である水中油型乳化剤、
c)任意選択で、0.5〜2%の、1種又は複数の、HLBが3〜7の範囲である乳化剤、
d)0.001〜5%の、1種又は複数の化粧用活性成分及び/又は皮膚科用活性成分、より好ましくは水性相に溶解性であるもの、
e)0.1〜5%w/w、より特定すると0.1〜4%、更により特定すると0.1%〜2%の、1種又は複数のレオロジー調節性増粘ポリマー、
f)1〜30%、より特定すると5〜10%、更により特定すると2〜5%の、1種又は複数の、鉱物及び/又は植物及び/又は合成由来の、油又は油ブレンド。
特定の実施形態によれば、無極性の化粧用組成物は、組成物の総質量に対して以下の質量百分率を占める又は以下の質量百分率からなる油中水型エマルションである:
- 約20〜70%の、1種又は複数の水性相、
- 約1〜10%の、1種又は複数の、HLBが3〜7の範囲である水中油型乳化剤、
- 任意選択で、約0.1〜20%の、1種又は複数の、HLBが8〜13の範囲である水中油型乳化剤、
- 約0.001〜20%の、1種又は複数の化粧用活性成分又は皮膚科用活性成分、より好ましくは水性相に溶解性であるもの、
- 約0.1〜20%の、1種又は複数のレオロジー調節性増粘ポリマー、
- 約0.1〜80%の、1種又は複数の、鉱物及び/又は植物及び/又は合成由来の、油又は油ブレンド。
- 約20〜70%の、1種又は複数の水性相、
- 約1〜10%の、1種又は複数の、HLBが3〜7の範囲である水中油型乳化剤、
- 任意選択で、約0.1〜20%の、1種又は複数の、HLBが8〜13の範囲である水中油型乳化剤、
- 約0.001〜20%の、1種又は複数の化粧用活性成分又は皮膚科用活性成分、より好ましくは水性相に溶解性であるもの、
- 約0.1〜20%の、1種又は複数のレオロジー調節性増粘ポリマー、
- 約0.1〜80%の、1種又は複数の、鉱物及び/又は植物及び/又は合成由来の、油又は油ブレンド。
好ましくは、前記水性相は、それ自体において、水と、多価アルコール等の保水剤とのブレンドであり、OH基の複数の置換を有する直鎖又は分枝鎖の疎水性部分を有する存在として古典的に説明されている。これらの例としては、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等が提示されるがこれらに限定されない。
好ましくは、水は、組成物の総質量の50〜99%の範囲、より好ましくは60〜85%の範囲、更により特定すると70〜75%の範囲にある。
より詳細には、HLBが8〜13の範囲である前記水中油型乳化剤は、温度の影響の有無にかかわらず水性相に溶解性又は分散性である、ワックス、粉末、液体、ガム、樹脂からなる群から選択される。該乳化剤の構造上の分類は、C8〜C22の範囲の直鎖及び/若しくは分枝鎖の親水性の主鎖、又はそれらの、官能基との、例えばステアレート及び/又はセテアレス及び/又はセトステアレス及び/又はパルミテート及び/又はグリセリド及び/又は直鎖状シロキサン及び/又は分枝状シロキサンとのブレンドに帰する。
より詳細には、前記レオロジー調節性増粘ポリマーは、組成上、回転レオロジー曲線におけるブレークポイントが60〜150s-1であり、且つ振動レオロジーにおけるG'〜G''クロスオーバーが150〜200s-1である(Anton-Paar MR501レオメータで測定)特徴的なレオロジーを上に帰した配合物へ授ける、直鎖の且つ/又は分枝鎖の、セルロース基及び/又はヒドロキシルエチルセルロース基及び/又はアクリル基を含有している。この測定は、Anton-Paarスピンドル2レオロジー及び振動標準測定プロトコル、温度25℃(水浴/ペルチェ)を用いて実行される。
より詳細には、前記油又は油ブレンドは、飽和及び/若しくは不飽和の疎水性の主鎖化合物、又はそれらの任意の混合物を含有する、極性、半極性又は無極性のものである。
水溶性(又は水性相に溶解性)の化粧用活性成分又は皮膚科用活性成分は、一般に、水溶性の、抗老化物及び/又は皮膚報償物及び/又はタンパク質及び/又はこれらの加水分解物及び/又は皮膚保湿化活性成分及び/又は緩和活性成分及び/又はホワイトニング活性成分を含む。
油溶性(又は非水性相に溶解性)の化粧用活性成分又は皮膚科用活性成分は、一般に、1種又は複数の芳香族環又は同芳香族環を含有する天然抽出物を含有する有機化合物、例えば、レスベラトロール、ジヒドロミリセチン、タキシホリン(ジヒドロケルセチン)、ポリフェノール、アルクチイン、ケルセチン、カテキンオキシレスベノックス、コエンザイムQ10、リコカルコンA、緑茶抽出物又はダイズ抽出物等を含む。
本発明はまた、固体支持体の同一表面上へ送達される少なくとも2種の化粧用組成物間の相互作用を制限する方法に関し、前記方法は、第2の組成物とは異なる極性を有する第1の組成物(前記第1と第2との組成物は、好ましくは本質的に同一の粘度を有する)を選択する工程を含む。
一実施形態では、前記第1の化粧用組成物は極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物は無極性配合物である。
本発明はまた、(i)少なくとも1種の第1の化粧用組成物と1種の第2の化粧用組成物とを含む単一のキットであって、前記第1の化粧用組成物が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物が無極性配合物であり、好ましくは本発明により規定されている、単一のキットと、(ii)n+1機能エリア(10、20、30)を画定する少なくとも1つの機能性表面を含む、表面が多機能性である固体支持体(1)であって、nが1以上の整数であり、少なくとも1つの第1の機能性エリア(10又は20)と1つの第2の機能エリア(30)とが共通のフロントライン(40又は50)を示す、固体支持体(1)とを備えた、パーツキットにも関する。
より詳細には、前記第1の機能エリア(10又は20)は、前記少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を支持して、第1の美容ケアを、前記第1の美容ケアを必要とするケラチン物質の第1のターゲットゾーンへ送達するように設計され、前記第2の機能エリア(30)は、前記少なくとも1種の第2の化粧用組成物(31)を支持して、第2の美容ケアを、前記第2の美容ケアを必要とするケラチン物質の第2のターゲットゾーンへ送達するように設計される。
一実施形態では、前記パーツキットは、前記表面が多機能性である固体支持体と、前記化粧用組成物とを含む単一の物品(又は包装物)の形態に包装され、任意選択で、前記表面が多機能性である固体支持体と、1種又は複数の化粧用組成物とは、1つ又は複数の物理的分離物によって分離される。
一実施形態では、前記パーツキットは、複数の個々の物品(又は包装物)の形態に包装され、前記パーツキットの各物品は、前記表面が多機能性である固体支持体、及び前記化粧用組成物のうちの1種又は複数を含む。前記複数の個々の物品は、特に前記パーツキットの全要素(少なくとも、前記表面が多機能性である固体支持体、及び前記化粧用組成物)を集めるために、同時に又は逐次的に購入されうる。複数の個々の物品の同時購入としては、特に、前記複数の個々の物品を単一の購入行動で購入することが挙げられる。複数の個々の物品の逐次的購入としては、特に、前記複数の個々の物品を2つ以上の購入行動で購入することが挙げられる。
本発明はまた、n+1機能性エリア(10、20、30)を画定する少なくとも1つの機能性表面を含む、表面が多機能性である固体支持体(1)であって、nが1以上の整数であり、少なくとも1つの第1の機能エリア(10又は20)と第2の機能エリア(30)とが共通のフロントライン(40又は50)を示し、前記固体支持体(1)が、少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を前記第1の機能エリア(10又は20)上に含み、少なくとも1種の第2の化粧用組成物(31)を前記第2の機能エリア(30)上に含み、前記第1の化粧用組成物(11又は21)は極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物(31)が無極性配合物である、固体支持体(1)にも関する。
本発明はまた、表面が多機能性である固体支持体(1)を調製する方法にも関し、前記方法は、
(i)n+1機能エリア(10、20、30)を画定する少なくとも1つの機能性表面を含む固体支持体(1)であって、nが1以上の整数であり、少なくとも1つの第1の機能エリア(10又は20)と第2の機能エリア(30)とが共通のフロントライン(40又は50)を示す、固体支持体(1)を用意する工程と、
(ii)少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を前記第1の機能エリア(10又は20)上に塗布し、少なくとも1種の第2の組成物(31)を前記第2の機能エリア(30)上に塗布する工程であって、前記第1の化粧用組成物(11又は21)が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物(31)が無極性配合物である、塗布する工程と、
(iii)少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を前記第1の機能エリア(10又は20)上に含み、少なくとも1種の第2の組成物(31)を前記第2の機能エリア(30)上に含む、表面が多機能性である固体支持体(1)を回収する工程と
を含む。
(i)n+1機能エリア(10、20、30)を画定する少なくとも1つの機能性表面を含む固体支持体(1)であって、nが1以上の整数であり、少なくとも1つの第1の機能エリア(10又は20)と第2の機能エリア(30)とが共通のフロントライン(40又は50)を示す、固体支持体(1)を用意する工程と、
(ii)少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を前記第1の機能エリア(10又は20)上に塗布し、少なくとも1種の第2の組成物(31)を前記第2の機能エリア(30)上に塗布する工程であって、前記第1の化粧用組成物(11又は21)が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物(31)が無極性配合物である、塗布する工程と、
(iii)少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を前記第1の機能エリア(10又は20)上に含み、少なくとも1種の第2の組成物(31)を前記第2の機能エリア(30)上に含む、表面が多機能性である固体支持体(1)を回収する工程と
を含む。
一実施形態では、前記n+1機能性エリア(10、20、30)は、前記多機能性表面を部分的に又は本質的に完全に覆う。
具体的な実施形態によれば、nは1である。
具体的な実施形態によれば、nは2である。
具体的な実施形態によれば、nは3である。
具体的な実施形態によれば、nは4である。
具体的な実施形態によれば、nは、5以下である。
前記固体支持体上へ前記化粧用組成物を支持させる(これはまた、この意味では、「その中へ含ませる」も意味する)ために、任意の方法が適当である。例えば化粧用組成物は、前記固体支持体中へ埋め込まれる、又は前記固体支持体上へ付着される(延ばすことを含む)。具体的な一実施形態は、前記固体支持体中へ埋め込まれる化粧用組成物に関する。この用語は、組成物が、支持体上へ/支持体によって/支持体中に支持される方法として、広く、特定の制限を一切もたずに、解釈されるべきである。
一実施形態では、前記固体支持体は、n+1の別個の化粧用組成物を含んでもよい。nが2以上であるとき、前記支持体は、別個である、又は同一である、又は一部が別個で一部が同一である化粧用組成物のいずれかを含むことができる。例えば、一実施形態は、3つの機能性エリア及び2種の別個の組成物を含む固体支持体である。別の実施形態は、3つの機能エリア及び3種の別個の組成物を含む固体支持体である。前者の事例では、隣接した機能エリアは同一の組成物を含まない。換言すると、極性の化粧用組成物を含む機能エリアは、それぞれが無極性の化粧用組成物を含む1つ又は複数のエリアに隣接している。
好ましくは、機能エリアは、同一の極性タイプの組成物を含む機能エリアが共通のフロントラインをもたないように設計される。
本発明はまた、本発明による、前記表面が多機能性である固体支持体を、対象の、少なくとも1種のケラチン物質上へ適用する工程を含む、美容ケアの方法にも関する。
一実施形態では、前記美容ケアは、前記対象の少なくとも1種のケラチン物質の少なくとも2つのターゲットゾーンへ提供される美容複合ケアであり、前記第1の化粧用組成物は第1の美容ケアを、前記第1の美容ケアを必要とする前記対象のケラチン物質の第1のターゲットゾーンへ提供し、前記第2の組成物は第2の美容ケアを、前記第2の美容ケアを必要とする前記対象のケラチン物質の第2のターゲットゾーンへ提供する。
具体的な一実施形態によれば、表面が多機能性である固体支持体は、2013年7月25日にインド特許出願において番号2215/DEL/2013で出願されたものに定義されているアプリケーター本体である。ボディ用適用物は、例えばフェイスマスク、ワイプ及びパッドの中から選択される。例としては、フェイスマスクは、両目、鼻及び口のためのスリットを有する顔の形へカットされて、ターゲット機能に応じて化粧料で含浸されているボディ用適用物である。
こうした固体支持体の機能は、主に、活性成分の活性度に依存する。保湿化、ホワイトニング及び抗老化が、こうした固体支持体、とりわけフェイスマスクにとって、最も一般的な機能である。
ボディ用適用物を配布する最も通常の体裁は、単一使用の小袋中に包装された、折られて含浸された基材である。幾つかの事例では、ボディ用適用物は、ロールパックの体裁で配布される。こうしたロールパックは、所定の形をした複数のボディ用適用物、例えば複数のフェイスマスクを有する基材ロールを備える。化粧料は、それをロールパックから切り離した後に、こうしたボディ用適用物上に塗布可能である。
ユーザのボディの表面は、有利にはユーザの皮膚であり、特にユーザの腕又は足、又は好ましくは顔の皮膚等のユーザの体の部分上に位置している皮膚である。ボディ用適用物の形は、ターゲット機能及びターゲットゾーンに応じて、その外側の輪郭によって画定される。
特定の実施形態では、ボディ用適用物1は、図1に例示されているフェイスマスクである。この事例では、マスクの外側の輪郭5が、楕円形を画定している。別法では、それは、多角形を画定している。こうしたフェイスマスクでは、楕円形の表面積は、0.25cm2から500cm2の間、好ましくは200cm2から450cm2の間を占める。
有利には、ボディ用適用物1は、内部空洞を備える。図1に示すマスクでは、こうした内部空洞は、ユーザの両目に面して置かれることが意図された2つの貫通開口部22、及びユーザの口に面して置かれることが意図された別の貫通開口部24を備える。
マスクはまた、開口部を通じて鼻の挿入の範囲を定めるための、ユーザの鼻によって押しやられることが意図されたフラッパーの範囲を定めるスリット26も備える。
一変形形態では、フェイスマスクの楕円形は、ユーザの首に掛かる且つ/又は耳に掛かるように面した形で完成される。
別の変形形態では、ボディ用適用物1は、体積を有するパッチに又は衣類へと、例えばソックス、手袋又は袖へと形成される。
塗布される化粧用組成物11、21、31の量は、ボディ用適用物1の質量の200%から800%の間、より好ましくは400%から600%の間を占める。
有利には、固体支持体は、水不溶性である。「水不溶性」によって、固体支持体が、水に含浸されても溶解しない又は直ちに崩壊しないことが意味される。
有利には、固体支持体は、少なくとも1つの繊維層を含む。それは、例えば、織られた繊維、編まれた繊維、不織性繊維及び/又はポリマーメッシュを含む。
有利には、固体支持体は、繊維層の不織性繊維を含む。好ましい実施形態では、固体支持体は、不織性材料で作製される。
「不織性」は、本発明の意味では、個々の繊維又はフィラメントが、シートのような構造で無秩序に配置されて織られても編まれてもいない繊維を含む固体支持体を意味する。不織体の繊維は、一般に、機械的作用(例えばニードルパンチ、エアジェット、ウォータージェット等)の効果下で、又は熱作用の効果下で、又は結合剤の添加によって、互いに連結される。こうした不織性材料は、例えば、ISO基準9092によって、摩擦及び/又は凝集及び/又は粘着によって結合された、方向性をもって又はランダムに方向付けされた繊維のウェブ又はシートであると定義され、除かれるのは、紙、又は織る、編む、房にする、若しくは糸を組み込んで縫う、若しくはフィラメントを結合させることによって得られる製品である。不織性材料は、使用される繊維の長さにおいて紙とは異なる。紙では、繊維は、より短い。しかしながら、湿式で製造されて紙でのように繊維が短いセルロース繊維をベースとする不織性材料がある。不織性材料と紙との違いは、一般に、不織性材料では繊維間に水素結合がないことである。繊維は、天然繊維、合成繊維、又はこれらの混合物とすることができる。合成繊維の非限定的な例は、ポリエステル、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66)、ビスコース、アクリル繊維、モダクリル繊維、ポリ塩化ビニリデン及びスパンデックスである。天然繊維の例としては、セルロース繊維(例えば木材パルプ繊維、綿繊維、麻繊維、ジュート繊維及び亜麻繊維)、絹、及びケラチン(例えば羊毛繊維、及びラクダの毛の繊維)が挙げられる。固体支持体の密度は、典型的には30g/m2〜400g/m2、好ましくは40g/m2〜80g/m2である。
各化粧料11、21、31は、ボディ用適用物1の機能性エリア(10、20、30)において塗布されることが意図される。
特定の実施形態によれば、ボディ用適用物1、又はより一般に前記固体支持体は、図1に示すマスクの形と似た形の3重作用性フェイスマスクである。この事例では、化粧料11は、例えば抗酸化化合物であり、対応するターゲットゾーンは、ユーザの顔の上部の額である。
化粧料31は、例えば抗老化化合物であり、対応するターゲットゾーンは、ユーザの顔の目の領域である。
化粧料21は、例えばタンパク質加水分解化合物であり、対応するターゲットゾーンは、ユーザの顔の下部領域である。
具体的な実施形態によれば、少なくとも1種の又は任意の化粧用組成物は、本質的に、固体支持体の機能性エリアの全表面を覆う。
本発明は、化粧用組成物の相互作用を制限し、これは、特に美容ケアを実施する目的で、固体支持体が操作されるときに、互いに重なり合わない。
(実施例1)
3種活性フェイスマスク
3種の化粧用組成物を、単一の3種活性フェイスマスク(1)上へ塗布した。組成物を、図1を参照して以下に記載するように、互いに平行に塗布した。上部領域(10)及び下部領域(20)において、皮膚を保湿する/緩和させる/ホワイトニングするのに必要とされる水溶性の活性剤を含有することができるO/Wエマルション(元来、透明/半透明である)を組み入れた。
3種活性フェイスマスク
3種の化粧用組成物を、単一の3種活性フェイスマスク(1)上へ塗布した。組成物を、図1を参照して以下に記載するように、互いに平行に塗布した。上部領域(10)及び下部領域(20)において、皮膚を保湿する/緩和させる/ホワイトニングするのに必要とされる水溶性の活性剤を含有することができるO/Wエマルション(元来、透明/半透明である)を組み入れた。
マスク(1)の中間部(30)は、油溶性の活性剤、例えばビタミンE(これに限定されない)を含有しているW/Oエマルションを含有する。そのことをユーザが認識できるように、全領域が異なる色であるようにし、その異なる色により、本発明を適用していなくても、特に3種活性マスクをユーザの顔の上へ適用することによって美容ケアを実施する目的で操作されるときに、異なる領域内に染みが示される。
異なる相P-A、P-B、P-C及びP-Dを、当業者の知識に従って配合する。
組成物1及び組成物3は、極性(O/W)であり、組成物2は、無極性(W/O)である。
図1は、含浸させたマスク(1)の例を示しており、基材はセルロースの不織布であり、それを、平行した3つの機能性エリア(10、20、30)において3種の異なる配合物(赤-白-緑)によって含浸させた。図2は、垂直な位置に15分間吊るしたマスク(1)を示しており、マスク内の3種の配合物は、たれることも重なり合うことも示さず、これは驚くべきことである。したがって、本発明は、上に示した課題の克服を可能にする。
感覚的体験又はプロファイルは、損なわれない。
1 3種活性フェイスマスク
5 外側の輪郭
10 上部の機能エリア
11 化粧料(例えば、抗酸化化合物)
20 下部の機能エリア
21 化粧料(例えば、タンパク質加水分解化合物)
22 貫通開口部(両目のため)
24 貫通開口部(口のため)
26 スリット(鼻のため)
30 中部の機能エリア
31 化粧料(例えば、抗老化化合物)
40 フロントライン
50 フロントライン
5 外側の輪郭
10 上部の機能エリア
11 化粧料(例えば、抗酸化化合物)
20 下部の機能エリア
21 化粧料(例えば、タンパク質加水分解化合物)
22 貫通開口部(両目のため)
24 貫通開口部(口のため)
26 スリット(鼻のため)
30 中部の機能エリア
31 化粧料(例えば、抗老化化合物)
40 フロントライン
50 フロントライン
Claims (13)
- 少なくとも1種の第1の化粧用組成物と1種の第2の化粧用組成物とを含む単一のキットであって、前記第1の化粧用組成物が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物が無極性配合物である、キット。
- 前記極性配合物が、水性ゲル、水性分散体、水をエマルション中の連続相とするエマルションからなる群から選択される、請求項1に記載のキット。
- 前記無極性配合物が、無水シリコーン配合物、非シリコーン系ゲル、又は油をエマルション中の連続相とするエマルションからなる群から選択される、請求項1に記載のキット。
- 前記第1の化粧用組成物が、水中油型エマルションであり、前記第2の化粧用組成物が、油中水型エマルションである、請求項1に記載のキット。
- (i)少なくとも1種の第1の化粧用組成物と1種の第2の化粧用組成物とを含む単一のキットであって、前記第1の化粧用組成物が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物が無極性配合物であり、好ましくは請求項2から4のいずれか一項に記載の、単一のキットと、(ii)n+1機能エリア(10、20、30)を画定する少なくとも1つの機能性表面を含む、表面が多機能性である固体支持体(1)であって、nが1以上の整数であり、少なくとも1つの第1の機能エリア(10又は20)と1つの第2の機能エリア(30)とが共通のフロントライン(40又は50)を示す、固体支持体(1)とを備えた、パーツキット。
- 前記第1の機能エリア(10又は20)が、前記少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を支持して、第1の美容ケアを、前記第1の美容ケアを必要とするケラチン物質の第1のターゲットゾーンへ送達するように設計されており、前記第2の機能エリア(30)が、前記少なくとも1種の第2の化粧用組成物(31)を支持して、第2の美容ケアを、前記第2の美容ケアを必要とするケラチン物質の第2のターゲットゾーンへ送達するように設計されている、請求項5に規定のキット。
- 固体支持体の同一表面上へ送達される少なくとも2種の化粧用組成物の間の相互作用を制限する方法であって、第2の組成物とは異なる極性を有する第1の組成物を選択する工程を含む、方法。
- 前記第1の化粧用組成物が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物が無極性配合物である、請求項7に記載の方法。
- n+1機能エリア(10、20、30)を画定する少なくとも1つの機能性表面を含む、表面が多機能性である固体支持体(1)であって、nが1以上の整数であり、少なくとも1つの第1の機能エリア(10又は20)と1つの第2の機能エリア(30)とが共通のフロントライン(40又は50)を示し、前記固体支持体(1)が少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を前記第1の機能エリア(10又は20)上に及び少なくとも1種の第2の化粧用組成物(31)を前記第2の機能エリア(30)上に含み、前記第1の化粧用組成物(11又は21)が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物(31)が無極性配合物である、固体支持体(1)。
- 表面が多機能性である固体支持体(1)を調製する方法であって、
(i)n+1機能エリア(10、20、30)を画定する少なくとも1つの機能性表面を含む固体支持体(1)であり、nが1以上の整数であり、少なくとも1つの第1の機能エリア(10又は20)と1つの第2の機能エリア(30)とが共通のフロントライン(40又は50)を示す固体支持体(1)を用意する、工程と、
(ii)少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を前記第1の機能エリア(10又は20)上に塗布し、少なくとも1種の第2の組成物(31)を前記第2の機能エリア(30)上に塗布する工程であり、前記第1の化粧用組成物(11又は21)が極性配合物であり、前記第2の化粧用組成物(31)が無極性配合物である、工程と、
(iii)少なくとも1種の第1の化粧用組成物(11又は21)を前記第1の機能性エリア(10又は20)上に含み、少なくとも1種の第2の組成物(31)を前記第2の機能性エリア(30)上に含む、表面が多機能性である固体支持体(1)を回収する工程と
を含む、方法。 - 前記n+1機能エリア(10、20、30)が、前記多機能性表面を部分的に又は本質的に完全に、覆う、請求項10に記載の方法。
- 請求項9に記載の、表面が多機能性である固体支持体を、対象の少なくとも1種のケラチン物質上へ適用する工程を含む、美容ケアの方法。
- 前記美容ケアが、前記対象の少なくとも1種のケラチン物質の少なくとも2つのターゲットゾーンに提供される美容複合ケアであり、前記第1の化粧用組成物が第1の美容ケアを、前記第1の美容ケアを必要とする前記対象のケラチン物質の第1のターゲットゾーンへ提供し、前記第2の化粧用組成物が第2の美容ケアを、前記第2の美容ケアを必要とする前記対象のケラチン物質の第2のターゲットゾーンへ提供する、請求項12に記載の方法。
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