JP2017507324A - 装置の位置を決定するための測位システム - Google Patents

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Abstract

基準ノードのネットワークと通信するための無線インタフェースと、無線インタフェースと複数の上記基準ノードのそれぞれとの間で伝達されるそれぞれの信号の測定データを得るように構成されるロケーションモジュールとを含む無線装置である。ロケーションモジュールには、その実際の物理的座標に対して変換される上記複数の基準ノードそれぞれの1組の個々の変換座標も与えられる。前述の信号の測定データと上記複数の基準ノードの変換座標とを使用し、無線装置は自らの変換位置を示す情報を解釈機能部に送る。解釈機能部に基づき、これにより無線装置はモバイル端末の物理的位置に関係する機能にアクセスすることができる。

Description

本開示は、例えば装置の位置に応じて照明システムを制御すること等、位置関連サービスへのアクセスを与えるために無線装置の位置を決定するための測位システムに関する。
屋内の測位システムでは、モバイルユーザ端末等の無線装置の位置が複数のアンカ無線を含むロケーションネットワークに対して突き止められ得る。これらのアンカは、その位置が事前に知られており、ノードの位置を調べるために照会され得るロケーションデータベース内に概して記録されている、無線ノードである。従って、アンカノードは位置特定のための基準ノードとして働く。モバイル装置と複数のアンカノードとの間で伝送される信号の測定データ、例えばそれぞれの信号のRSSI(受信機信号強度インジケータ)及び/又はToA(到着時間)の測定が行われる。3つ以上のノードからのかかる測定を所与とし、三辺測量やマルチラテレーション等の技法を使用してモバイル端末の位置がロケーションネットワークに対して突き止められ得る。モバイル端末とアンカノードの知られている位置との相対位置を所与とし、このことはひいてはモバイル装置の位置が、例えば地球、地図や間取り図に対してより絶対的な条件で決定されることを可能にする。
屋内の測位のみならず、衛星網が基準ノードとして働くGPSや他の衛星による測位システム等の他の種類の測位システムも知られている。複数の衛星からの信号の測定データ及びそれらの衛星の位置についての知識を所与とし、モバイル装置の位置が同様の原理に基づいて突き止められ得る。
装置の位置の特定は、「装置中心の」手法又は「ネットワーク中心の」手法に従って実行され得る。装置中心の手法によれば、モバイル装置がアンカノードから受信する信号の測定データを行い、それらのノードの位置をロケーションサーバから取得し、計算を行って自らの位置をモバイル装置自体において明らかにする。他方でネットワーク中心の手法によれば、モバイル装置から受信される信号の測定データを行うためにアンカノードが使用され、ロケーションサーバ等のネットワーク要素が計算を行ってモバイル装置の位置を決定する。例えばモバイル装置が生測定を行うが、自らの位置を計算するためにそれをロケーションサーバに転送するハイブリッド型又は「支援型」の手法もあり得る。
測位システムの1つの応用は、モバイル装置が照明や他の設備に関連する特定の空間的領域又は区域内に位置することが認められることを条件とし、照明システム等の設備の制御へのアクセスを無線モバイル装置に自動で与えることである。例えば、無線ユーザ装置が室内に位置し、アクセスを要求することを条件とし、室内照明を制御するアクセスがその装置に与えられ得る。無線ユーザ装置の位置が特定され、有効な領域内にあると判定されると、照明制御ネットワークによって制御アクセスがその装置に与えられる。位置ベースのサービス又は機能の他の例は、屋内ナビゲーション、位置ベースの広告、サービス警報若しくは他の位置関連情報の提供、利用者追跡、資産追跡、道路通行料の支払いや他の位置に依存する支払いの受取りを含む。
多くの場合にそうであるように、通信帯域幅が位置特定される無線装置又はモバイル装置の処理資源よりも限定要因になることが予期されるシステム内では装置中心の手法を実装することが望ましい場合がある。即ち、複数の「生の」信号の測定データをロケーションサーバに伝送するのに必要な帯域幅を負担するのではなく、モバイル装置の処理資源を代わりに使い、モバイル装置において測定を処理することが好ましい場合がある。例えば、多くのモバイル装置を含むシステムでは、装置とサーバとの間のインタフェースにそのような大きな負荷をかけるのではなく、より多くの負荷がそれらの装置の間で分散される。
モバイル装置の利用者が位置に依存するサービス又は他の機能にアクセスしたい場合、モバイル装置は自らの装置中心の計算の結果を(例えば室内の照明を制御できるようになるために)問題のサービス又は機能に送ることができる。かかる計算結果がネットワーク又は無線インタフェース上で送られる必要がある場合、位置計算の最終結果を送ることは典型的には生信号の測定データよりも少ない帯域幅を発生させる。如何なる場合にも、サービスへのアクセスを管理するのは必ずしもロケーションサーバではなく、そのため様々なネットワーク中心の実装形態において、位置の結果並びに生の測定を何れにせよ伝達することが必要になる。
別の任意選択肢は、支援型手法と呼ばれることもある部分的に装置中心のハイブリッド型の実装形態である。例えば、モバイル端末が信号の測定データを行うが、装置の位置がロケーションサーバにおいて計算されるように、それらの生の又は部分的に処理されたものをロケーションサーバに送ることができる。この形態はモバイル装置とサーバとの間の通信を軽減しない可能性があるが、他の利点を有し得る。例えば支援型手法は、それでもなお基準ノードとサーバとの間の通信を軽減し得る。
これらの又は他の何れかの理由から、純粋なネットワーク中心の手法に勝って装置中心の又は少なくとも部分的に装置中心の(支援型)手法を選択することが望ましい場合がある。
しかし、従来よりかかる装置中心の手法は、サービス又は他の機能へのアクセスを得るためにモバイル装置が自らの位置情報を送ることに依存するので、潜在的悪用も受け易い。従って、自らの実際の現在位置では権利を与えられておらず、またさもなければ自らの実際の現在位置に適していない若しくはかかる位置を対象としない位置ベースのサービス又は他の位置関連機能にアクセスするために、悪意のある者が虚偽の位置を提示する可能性がある。例えば悪意のある者は、その瞬間に実際に存在することなしに、サービスに関連する特定の領域又は区域内にあるものとして自らの位置を偽って提示することができ、サービスアクセスシステム及び/又はロケーションサーバは提示された位置を検証する手段を有さない可能性がある。例えば、室内の照明の制御がその部屋の中にいることに依存する場合、悪意のある者は正当な占有者に対して迷惑や危害を加えるために他の場所から照明を制御しようとする可能性がある。
本明細書で開示される一態様によれば、位置特定されるモバイル装置又は他の無線装置が提供され、その装置は無線インタフェース及びロケーションモジュールを含む。モバイル装置は如何なる時点においても何らかの物理的位置を有し、その位置に基づき、位置に依存するサービス又は他の機能が提供される(例えば特定の部屋の中にいるとき照明を制御できること、屋内ナビゲーション応用、位置ベースの警報等)。無線インタフェースは、各々が物理(即ち実世界の)座標系の1組の個々の物理的座標に位置する基準ノードのネットワークと通信するように動作可能である。ロケーションモジュールは、無線インタフェースと複数の上記基準ノードのそれぞれとの間で伝達されるそれぞれの信号の測定データを得るように構成される。好ましくは、それらの測定は、基準ノードから受信される信号に基づいてモバイル端末自体において行われる(しかし代わりにハイブリッド型又は支援型手法の一例では、反対方向の信号に基づいて測定が個々の基準ノードにおいて行われ、その後モバイル装置に送信されても良い)。
ロケーションモジュールは、上記複数の基準ノードそれぞれの1組の個々の変換座標も与えられる。これらの座標は、実際の物理(実世界の)座標系に対して変換されている人工的な変換座標系内の座標のバージョンである。例えば、変換座標系と物理的座標系との間のマッピングは、平行移動(シフト)、回転、又はその組合せを含み得る。他の例は、スケーリング、リフレクション、シア(shear)、より複雑な変換、又はかかる変換の任意の組合せを含み得る。
上記信号の測定データ及び上記複数の基準ノードの変換座標を使用し、モバイル端末のロケーションモジュールは、モバイル装置の変換位置を示す情報を解釈機能部に送り、これによりモバイル端末の物理的位置に基づいて所望の位置関連機能にアクセスすることができる。
従って、モバイル端末には人工的な座標系内の基準ノード座標の変換バージョンだけ与えられれば良い。これらから、モバイル端末は自らの位置を人工的な変換座標系に関して計算する可能性が認められ得る。但しモバイル端末は、変換を知ることを必ずしも許可されなくても良い。従って、自らの実際の実世界の位置(即ち自らの物理的位置)を明確に計算して出力する可能性が許可されなくても良い。代わりに、モバイル端末が解釈機能部に情報を送るとき実世界に対する解釈が行われ、そのように送ることが問題の機能へのアクセスを決定する。
好ましくは、解釈機能部がサーバ上に実装され、上記情報がサーバにおいて解釈されるように、モバイル装置のロケーションモジュールが上記情報をネットワークを介してサーバに送る。この機能は、サーバによって直接提供される位置ベースのサービスを含むことができ、又はサーバが署名済みのトークンをモバイル装置に送り返すことができ、装置はそのトークンをその後別個の位置ベースのサービスに送ることができる。しかし、代替的に、解釈機能部がモバイル装置上の「ブラックボックス」型アプリケーションによって実装され得ることも可能であり、例えばそのアプリケーションは、装置の物理的位置に基づいて位置関連機能を提供するが、物理的位置を明確に出力せず又は他のアプリケーション若しくはサービスを騙すために使用され得る形式で物理的位置を出力しない。
サーバに基づく事例では、好ましくはモバイル装置上のロケーションモジュールが、変換位置の計算をモバイル装置自体において実行し、自らが計算した変換位置をネットワークを介してサーバに送るように構成される(しかし代替的に支援型実装形態の別の例では、変換位置を計算すること及びサーバにおいて解釈を行うことの両方をサーバが行うために、モバイル装置によって送られる情報が生の又は部分的に処理された信号の測定データ及び関連する基準ノードの変換座標を含み得る)。
実施形態では解釈機能部が変換機能部を含み、変換機能部は、装置の物理的位置を決定するためにモバイル装置の人工的な変換位置を実際の物理的座標系に変換して戻す。例えばサーバは、モバイル装置が位置に依存するサービスに転送して自らの位置を安全な態様で示すために、物理的位置を署名形式でモバイル装置に返すことができる。しかし、代替的に、変換位置を物理的位置に明確に変換し、その後物理的位置を判定へと解釈する必要なしに、変換位置をサービス又は機能へのアクセスを与えるかどうかに関する判定へと直接解釈することができる。
本明細書で開示される別の態様によれば、モバイル装置又は無線装置と複数の基準ノードのそれぞれとの間で伝達される信号の測定データがモバイル装置の物理的位置を決定するために使用されるロケーションシステム内で使用されるためのサーバが提供される。このサーバは、基準ノードの各々が位置する1組のそれぞれの物理的座標と基準ノードのそれぞれに割り当てられる1組のそれぞれの変換座標との間のマッピングと、上記信号の測定データに基づいてモバイル装置から送られるモバイル装置の変換位置、及び上記複数の基準ノードの変換座標を示す情報を受信するように構成されるインタフェースとを含む。このサーバは、上記マッピングに従ってモバイル装置の物理的位置を上記情報から決定するように構成される変換機能部を更に含む。
本明細書で開示される別の態様によれば、1組のそれぞれの物理的座標にそれぞれ位置するロケーションシステムの基準ノードのネットワークが提供される。これらの基準ノードのそれぞれは、決定される物理的位置を有するモバイル装置又は無線装置にそれぞれの信号を伝送し、これによりモバイル装置がそれぞれの信号の測定データを取れるように構成される無線インタフェースと、基準ノードが位置する1組のそれぞれの物理的座標と1組のそれぞれの変換座標との間のマッピングに対応する、基準ノードに割り当てられた1組のそれぞれの変換座標を記憶する記憶装置とを含む。ノードの無線インタフェースは1組のそれぞれの変換座標をモバイル装置に伝送し、これによりモバイル装置が、自らの変換位置を示す情報を解釈機能部に送ってモバイル端末の物理的位置に関係する機能にアクセスするために、上記信号の測定データ及び複数の上記基準ノードからの変換座標に基づき、モバイル装置の変換位置を示す情報を得ることを可能にする。
実施形態では、経時変化するマッピングに従って変換座標系が物理的座標系にマップする。このようにして、悪意のある者が時が経つにつれ変換について徐々に学習しようと試みるのがより困難になる。
本明細書で開示される別の態様によれば、モバイル装置、サーバ、及び/又は基準ノード上で使用するための対応するコンピュータプログラム製品が提供される。
本明細書で開示される別の態様によれば、本明細書で開示される実施形態の何れかによる機能を有するモバイル装置、サーバ、及び基準ノードのネットワークを含むシステムが提供される。
本開示の理解を助け、実施形態が実行され得る方法を示すために、添付図面を例として参照する。
屋内測位システムを含む環境の概略図である。 位置ベースのサービスを提供するためのシステムの概略的ブロック図である。 位置ベースのサービスを提供するためのシステムの別の概略的ブロック図である。
図1は、本開示の実施形態による、環境2内に導入された測位システムの一例を示す。環境2は、例えば自宅、オフィス、店舗、モール、レストラン、バー、倉庫、空港、駅等の1つ又は複数の部屋、廊下、若しくは広間を含む屋内空間、庭、公園、街路、競技場等の屋外空間、展望台、塔、大テント等の屋根付き空間、又は車内等の他の任意の種類の密閉空間、開放空間、若しくは部分的な密閉空間を含み得る。例として、図1の例では問題の環境2が建物の内部空間を含む。
この測位システムは、測位システムが動作する環境2内の様々な個々の固定位置にそれぞれ設置されるアンカノード6形式の複数の基準ノードを含む、ロケーションネットワーク4を含む。解説のために、図1は所与の室内のアンカノード6だけを示すが、ネットワーク4は例えば建物や複合施設全体に更に及ぶことができ、又は複数の建物や複合施設に及び得る。実施形態では、測位システムが屋内(1つ又は複数の建物内)に位置する少なくとも幾つかのアンカノード6を含む屋内測位システムであり、実施形態では、この測位システムはアンカノード6が屋内にのみ位置する純粋な屋内測位システムであり得る。しかし他の実施形態では、ネットワーク4が屋内及び/又は屋外に広がること、例えば建物間の空間を対象として含むキャンパス、街路、広場等の屋外空間にわたって位置するアンカノード6を更に含むことも除外されない。
また更なる実施形態では、基準ノード6の位置が依然として知られ得る限り、基準ノード6が必ずしも固定位置に設置されなくても良い。例えば基準ノードは、代わりにGPS、GLONASS、ガリレオ等の衛星による測位システムの衛星であり得る。以下の内容は基準ノード6が屋内測位システム等のアンカノードである観点から説明されるが、あり得る全ての実施形態においてかかる実施形態が必ずしも該当する訳ではないことが理解されよう。更に、本開示は無線に関して説明されるが、開示される技法は可視光、超音波、他の音波等の他の様式にも適用され得る。
環境2は、自身の近くに配置される(例えばポケットに入れられる)無線装置8を有する利用者10によって占有されている。無線装置8は、スマートフォンや他の携帯電話、タブレット、ラップトップコンピュータ等のモバイルユーザ端末の形を取る。所与の時点において、モバイル端末8はロケーションネットワーク4を用いて突き止められ得る最新の物理的位置を有する。実施形態では、モバイル装置8の位置が利用者10の位置とほぼ同じであり、装置8の位置を決定する際、装置8の位置は実際には関心のある利用者10の位置であり得ると仮定され得る。別の例は、追跡される対象の周りに配置される、例えば対象に取り付けられ又は対象の中に配置されるモバイル追跡装置である。例は、車や他の車両、梱包用の枠箱、箱や他のコンテナ等である。以下の内容はモバイルユーザ装置に関して説明されるが、かかる実施形態は全ての実施形態において必ずしも限定的ではなく、最も一般的には、装置8は、決定される様々な位置又は未知の位置において見つけられる可能性がある任意の無線装置であり得ることが理解されよう。更に、モバイル装置8の位置は、関連する利用者10又はモバイル装置8が周りに配置される対象の位置と区別なく見なされる場合がある。
図1及び図2を参照し、環境2は、ロケーションサーバ14(1つ又は複数のサイトに1つ又は複数のサーバユニットを含む)との通信を可能にする少なくとも1つの無線アクセスポイント又はルータ12も含む。1つ又は複数の無線アクセスポイント12は、アンカノード6の各々が少なくとも1つのかかるアクセスポイント12の無線通信範囲内にあるように配置される。以下の内容は1つのアクセスポイント12に関して説明されるが、実施形態では同じ機能が、環境2全体に分散される1つ若しくは複数のアクセスポイント12及び/又は無線ルータを使用して実装され得ることが理解されよう。無線アクセスポイント12は、ローカル有線ネットワークやローカル無線ネットワーク等によるローカル接続によって、又は広域ネットワークやインターネット等のインターネットワークによってロケーションサーバ14に結合される。無線アクセスポイント12は、Wi-FiやZigbee等の短距離無線アクセス技術に従って動作するように構成され、それを使用し、アンカノード6のそれぞれはアクセスポイント12を介して、従ってロケーションサーバ14と無線通信することができる。或いは、アンカノード6がロケーションサーバ14との有線接続を備え得ることも除外されないが、以下の内容はアクセスポイント12等を介した無線接続に関して説明される。
モバイル装置8は、関連する無線アクセス技術、例えばWi-FiやZigbeeを使用して無線アクセスポイント12経由で通信し、これによりロケーションサーバ14と通信することもできる。或いは、又は加えて、モバイル装置8は、1つ又は複数の3GPP規格に従って動作するネットワーク等、無線セルラネットワーク等の他の手段によってロケーションサーバと通信するように構成され得る。更に、モバイル装置8は、たまたま範囲内にあるアンカノード6のどれとも無線通信することができる。実施形態では、この通信は、アクセスポイント12と通信するのに使用されるのと同じ無線アクセス技術、例えばWi-FiやZigbeeによって実施され得るが、それは必ずしも全てのあり得る実施形態において該当せず、例えばアンカノード6は代わりに何らかの専用局所化無線技術上でモバイル装置8にブロードキャストしても良い。
概して、以下に記載の通信の何れも、それぞれのエンティティ6、8、12間の通信のために上記の又は他の任意選択肢の何れかを使用して実施されても良く、簡潔にするために、様々な可能性を必ずしも繰り返さない。
モバイル装置8は、モバイル装置が以下の内容に従って動作できるようにするように構成されるロケーションモジュール9を含む。ロケーションモジュール9は、モバイル装置8の記憶域上に記憶されるソフトウェア内に実装され、モバイル装置8のプロセッサ上で実行されるとき、説明される操作を実行するように構成され得る。或いは、ロケーションモジュール9によって使用可能にされる機能の一部又は全てが専用のハードウェア回路又は構成可能若しくは再構成可能回路内に実装され得ることも除外されない。
アンカノード6とモバイル装置8との間の信号は、モバイル装置8の位置を決定するためにその測定が使用される信号である。装置中心の手法では、アンカノード6が信号をそれぞれブロードキャストし、モバイル装置8がリスンし、範囲内で現在見つかるそれらの信号の1つ又は複数を検出し、それぞれの個々の信号の測定データを行う。各アンカノード6は、自らの信号を繰り返し、例えば周期的に(一定の間隔をおいて)ブロードキャストするように構成され得る。検出される各アンカノード6からのそれぞれの信号について行われるそれぞれの測定は、例えば信号強度(例えばRSSI)、飛行時間(ToF)、到来角(AoA)、及び/又は距離若しくは位置と共に変化する他の任意の特性の測定を含み得る。ネットワーク中心の手法では、モバイル装置8が信号をブロードキャストし、アンカノード6がリスンし、現在範囲内にあるそれらのノード6の1つ又は複数において信号のインスタンスを検出する。この事例では、モバイル装置8が自らの信号を繰り返し、例えば周期的に(一定の間隔をおいて)ブロードキャストすることができる。モバイル装置8からの信号の各インスタンスについて行われるそれぞれの測定は、信号強度(例えばRSSI)、飛行時間(ToF)、到来角(AoA)、及び/又は距離若しくは位置と共に変化する他の任意の特性の測定を含み得る。ハイブリッド型手法の一例では、ノード6が測定を行うが、それらをモバイル装置8に送り得る。
かかる信号の測定データが複数のアンカノード6のそれぞれから入手できる場合、三辺測量、マルチラテレーション、三角測量等の技法を使用してロケーションネットワーク4に対するモバイル装置8の位置を決定することができる。この相対位置を計算に使用されるアンカノード6の知られている位置と組み合わせることにより、モバイル装置8の「絶対」位置を決定することができる。絶対位置は、例えば地球や地図上の位置に関する地理的位置を指すことができ、建物や複合施設の間取り図、又はロケーションネットワーク4に対する位置だけを単純に知るよりも広い意味を有する実世界の任意の基準系上の位置を指すことができる。装置中心の手法では、モバイル装置がロケーションサーバ14を(例えば無線アクセスポイント12を介して)照会することによって関連ノード6の位置を調べ、或いは各ノード6から信号と共にそれぞれの位置を受信することができる。次いで、モバイル装置8が計算を行って装置8自体において絶対位置を明らかにする。他方でネットワーク中心の手法では、ノード6が自ら行った信号の測定データを(例えば無線アクセスポイント12を介して)ロケーションサーバ14に送り、ロケーションサーバ14が絶対位置の計算をサーバ14において行う。支援型又はハイブリッド型手法の一例では、モバイル装置8がノード6からの信号の測定データを行うが、計算がノード6において行われ又は完了されるように、それらを生の又は部分的に処理された形式で送り得る。
典型的には少なくとも3つの基準ノードからの信号の測定データが必要だが、他の情報が考慮される場合、あり得ない又は見込みがない解を2つのノードに基づいて除去できる場合がある。例えば、位置が単一レベル(例えば地上や建物の所与の階)に制約されると仮定される場合、モバイル装置8が位置し得る点の円を何れか1つの所与のノード6からの測定が定める。2つのノードは2つの円を与え、それらの円の交わりはモバイル装置8が位置し得る2つのあり得る点を与える。3つの円の交わりにおいて曖昧でない解を与えるには3つのノードと3つの円とで十分である(但し精度を高めるために更に多くのノード及び円が使用され得る)。しかし、2つのノードだけで、それらの点の1つを見込みがない又はあり得ない解として、例えば利用者10がアクセスできない領域内の点や利用者10のプロットされた経路(行路)と矛盾する点として無視できる(「推測航法」による削除)場合があり得る。三次元測位についても同様のことが言え、曖昧でない解を得るには4つの球を画定する厳密に4つのノードが必要だが、追加情報が呼び出され得る場合、更に少ないノードに基づいて推定を行える場合がある。二次元問題に制約するために、利用者10が特定のレベルに制約されると仮定することはかかる情報の一例である。別の例として、利用者10が複数の別フロアのうちの1つにいると仮定されても良く、且つ/又は利用者の行路の起こる見込みがない飛越しを除去するために推測航法型の手法が使用され得る。
何らかの技法によって位置が突き止められ、モバイル装置8が一部の位置ベースのサービス又は他のかかる機能へのアクセスを認められているかどうかを評価するためにその位置が使用され得る。そのために、モバイル装置8の絶対位置に応じてサービスへのアクセスを条件付きで認めるように構成されるサービスアクセスシステム16が提供される。装置中心の手法では、モバイル装置が、(例えばグローバル座標、地図座標、又は間取り図上の座標に関する)自らの突き止められた絶対位置を、無線アクセスポイント12による接続又はセルラ接続等の他の手段による接続上でサービスアクセスシステム16に送る。次いでサービスアクセスシステム16は、その位置を評価し、その位置がサービスの提供(及び例えば利用者10の識別情報も確認する、たまたま実装されている他の任意のアクセス規則)と無矛盾であることを条件としてサービスへのアクセスをモバイル装置8に与える。ネットワーク中心の手法では、ロケーションサーバ14がモバイル装置8の突き止められた絶対位置を、例えばローカル有線ネットワーク若しくは無線ネットワーク上の接続、及び/又は広域ネットワークやインターネット等のインターネットワーク上の接続によってサービスアクセスシステム16に送る。或いはロケーションサーバ14がモバイル装置8に絶対位置を送り、モバイル装置がそれをサービスアクセスシステム16に転送しても良い。別の代替形態では、サービスがロケーションサーバ14から直接提供されても良く、更にはモバイル装置8自体の上で実行されるアプリケーション上に実装され得る。
図2は、装置中心の手法及びネットワーク中心の手法の可能性を示すために矢印を両方向に示し、本明細書では両方の手法が比較のために説明されることに留意されたい。但し、本開示はとりわけ信号の測定データがモバイル装置によって行われ、且つ/又は位置計算の少なくとも一部がモバイル装置において行われる、装置中心の手法又は少なくとも部分的に装置中心の(ハイブリッド型又は支援型)手法に関する。
以下は、本開示の実施形態に従って提供され得る位置に関するサービス又は機能の幾つかの例である。
− モバイル装置8上で実行されるアプリケーションから照明等の設備を制御できるようにすることであって、利用者は、所与の部屋、区域、又はことによると関連区域内に位置すると認められる場合にのみ、その部屋又は区域内の照明又は設備を制御することができる、制御できるようにすること。
− モバイル装置8に屋内ナビゲーションサービス等のナビゲーションサービスを提供すること(その場合、位置関連機能はモバイル装置8上で実行されるアプリケーションに装置の絶対位置を少なくとも提供することを含み、例えばアプリケーションはその絶対位置を用いて利用者の位置を間取り図又は地図上に表示することができる)。
− モバイル装置8に位置ベースの広告、警報、又は他の情報を提供すること(例えば利用者10が美術館の近くを歩くとき展覧会の情報を装置8に提供することや、利用者10が店やモールの近くを歩くとき製品に関する情報を装置8に提供すること)。
− 装置8が特定の領域内にあることを条件に、位置に依存する支払い、例えば店の支払い、道路通行料の支払い、「走行距離連動型」レンタカーの支払い、会場やアトラクションへの入場料の支払いをモバイル装置から受け取ること。
例えば実施形態では、サービスアクセスシステム16が、環境2内に導入され又は他の方法で配置される照明ネットワークへのアクセスを制御するように構成される。この場合、環境2は複数の照明器具(不図示)、及びアクセスシステム16を含む照明制御システムを含む。照明器具は、例えば天井及び/又は壁に設置されても良く、且つ/又は1つ若しくは複数の自立型ユニットを含み得る。照明器具はコントローラから照明制御コマンドを受信するように構成される。実施形態では、この通信は、無線アクセスポイント12と通信するためにアンカノード6及び/若しくはモバイル装置8が使用するのと同じ無線アクセス技術、並びに/又は位置測定を行うためにモバイル装置8とアンカノード6との間で信号を伝達するために使用されるのと同じ無線アクセス技術、例えばWi-FiやZigbeeを使用し、無線アクセスポイント12によっても実現され得る。或いは照明コントローラは、他の手段、例えば別個の有線ネットワークや無線ネットワークによって照明器具と通信しても良い。何れにせよ、照明コントローラのアクセスシステム16は、位置に依存する1つ又は複数の制御ポリシで構成される。例えば制御ポリシは、利用者10が特定の領域又は或る決まった付近の領域内で認められる場合にのみ、自分のモバイル装置8を使用して部屋等のかかる領域内の照明を制御できることを定めることができる。制御ポリシの別の例として、モバイル装置8は、利用者の現在位置の一定の付近内にある照明器具だけを制御する。
照明システムの位置ベースの制御は、悪用される可能性が殆どない安全な応用例に思われる場合がある。しかし、悪意のある者が関連領域内に有効にいないときに照明を制御しようと試みる、例えば部屋の電気がつけられる可能性がある点で、特定のセキュリティ脅威が存在し得る。従って、悪意のある者は、部屋の占有者、建物の所有者、イベントの主催者等の正当な利用者に対して危害、混乱、又は迷惑を引き起こす可能性がある。例えば悪意のある者は、部屋に人がいるときに電気を消すことにより占有者を危険にさらし、照明を不安定に制御することによってパニック、生産性の損失、又は吐き気や癲癇等の不健康を引き起こし、部屋に人がいないときに照明をつけることによって故意に資源を無駄にすることができる。
他の位置に関するサービス又は機能も悪用され易い可能性がある。例えば、誰かが自身に対して権利が与えられていない位置の機密情報にまつわる情報にアクセスしようとする場合があり、又はマネーロンダリング目的で虚偽の位置から支払いを行おうとする場合がある。
これらの又は他の理由から、悪意のある者が虚偽の位置を送ることによって位置に関するサービス又は機能にアクセスするのを阻止しようとすること、又はかかるアクセスを少なくともより困難にすることが望ましい。
本開示の実施形態によれば、モバイル装置8が信号の測定データに関する計算を引き続き行えるが、それらの測定に対応する真の位置にアクセスできない一方、ロケーションサーバ14が装置の実際の位置を確認できる態様でアンカノード6の位置のタイムスタンプエンコードを取り入れることにより、セキュリティ脅威が軽減され得る。
この概念の一実装形態が図3に示されている。ロケーションネットワーク4内の各アンカノード6は、そのロケーションネットワーク4のアンカノード6の間で一意の個々の識別情報(ID)を有する。それらのIDは、ロケーションサーバ14によってアンカノード6に割り当てられても良く、又は少なくともロケーションサーバ14がアンカノード6と同じIDの記録を記憶するように構成される。
動作面では、各アンカ装置6は、モバイル装置8に送出する信号内に自らの個々のIDしか含めない(即ち自らの実際の位置は送信しない)。図3ではこのIDがIDとラベル付けされており、iはそれぞれのアンカノード6を指す。IDは、ノード6から信号が送信された時間を示すためにタイムスタンプtと共に送信されても良く、或いは受信時間を示すためにモバイル装置8がタイムスタンプを追加しても良い。次いでモバイル装置8は、自らの現在位置において受信するIDをそれぞれのタイムスタンプと共にロケーションサーバ14に提示し、提示されたIDによって識別されるそれぞれのアンカノード6の位置を返すようにロケーションサーバ14に要求する。
ロケーションサーバ14は、アンカノード6の位置のマッピングを保持する。実施形態では、これはロケーションデータベースを維持することによって実施され、ロケーションデータベース内では、各エントリがアンカノード6それぞれのID、物理的座標系内のそれぞれのアンカノード6の実際の物理的位置(x,y)、及び(物理的座標系に対して変換される)変換座標系内のそのアンカノード6の変換位置
の間のマッピングを含む。ロケーションデータベースは、小さいルックアップテーブルから大きいルックアップテーブルへ、例えばロケーションネットワーク4の範囲に応じて任意の種類及び大きさのデータ構造を含み得る。或いはマッピングは、物理的位置(x,y)と変換位置
との間のアルゴリズム又は解析公式マッピング形式で実施され得る(従ってマッピングは必ずしもデータベース、タビュレーション、又はルックアップを、それらが実施形態における1つの可能性ではあるが含意しないことに留意されたい)。
本明細書で言及される物理的位置は実際の実世界の位置を意味し、物理的座標系は実際の実世界の基準系を指す。物理的位置は、例えば地球や地図に関する地理座標や、建物や複合施設の間取り図に関する座標の観点から、又は実世界の中の1つ又は複数の特徴若しくは点に基づいて定められ、実世界において有意味の任意の基準系に関して表わされ得る。他方で変換位置は人工的な位置であり、変換座標系は、物理的座標系に再び変換されなければそれ自体実世界にとって有意味ではない人工的な基準系である。
モバイル装置8が、その現在位置において受信可能なノード6のIDをサーバ14に提示すると、ロケーションサーバ14は(例えばそれぞれのIDに基づいてデータベース内の変換座標を調べることにより、又は各ノードの物理的位置を解析公式にかけることにより)それらのノード6の変換座標をモバイル装置8に与えることによって応答する。しかし、ロケーションサーバはノード6の実際の物理的座標をモバイル装置8に与えない。
代わりの改変形態では、アンカノード6の各々が自らの位置の変換バージョンをロケーションサーバ14から受信し、それを個々のIDと共にモバイル装置8に伝送するように構成され得る(しかしサーバ14もノード6もノードの物理的位置をモバイル装置8に与えない)。従ってこの改変形態では、モバイル装置8が(変換された)ノード位置を得るためにロケーションサーバ14を照会するステップを飛ばすことができる。
何れにせよ、マッピングは、悪意のある者によって容易に知られないように好ましくは経時変化する。ロケーションサーバ14は、経時変化するマッピングを管理、例えば周期的に更新する。上記の第1の改変形態では、ロケーションサーバ14が変換座標の現在のバージョンを、送られたタイムスタンプによって定められる時点において目下効力があるものとしてモバイル装置8に与える。第2の改変形態では、ロケーションサーバ14が、アンカノード6それぞれの変換位置の現在のバージョンを使い、例えばアンカノード6に新たなバージョンを周期的に送信し、各アンカノード6を更新された状態に保つ。
マッピングは、アンカノード6のマッピングされた位置が1組の所与の距離について無矛盾の球(又は問題が二次元に制約される場合は円)の交わりを依然として可能にするものである。実施形態では、マッピングが座標のシフト(即ち平行移動)、座標の回転、又はそれらの一次結合(linear combination)を含み得る。より広くは、他の例は1回又は複数回のシフト、回転、リフレクション、スケーリング操作、シア型の操作(軸のスキューイング)、更に多くの任意の複雑な操作を行うこと、又はそれらの任意の一次結合若しくは非一次結合を含む。座標系は必ずしもデカルト座標更には直交座標を含意しないことにも留意されたい(但しそれらも可能性の1つである)。例えばシア操作の場合、軸がスキューイングされ得る。
関連ノード6の変換座標
がロケーションサーバ14から与えられると、モバイル装置8は変換ノード位置
に対する自らの位置
を計算し、その計算は物理的座標系内の自らの実際の物理的位置とは異なる自らの位置の人工的な変換バージョン
しか与えない。従って、モバイル装置8は自らの物理的座標についての明確な知識を与えられない。
この段階では、変換位置を利用するための幾つかの任意選択肢がある。実施形態では、サービスアクセスシステム16が少なくとも或る意味で、例えばローカライゼーションと異なるプロバイダによって運営されるロケーションサーバ14から切り離されている。その場合、サービスアクセスシステムはモバイル装置8から位置を受信することを予期し得る。従って実施形態では、変換基準系内の自らの位置の変換バージョンを計算した後、モバイル装置8が自らの位置の変換バージョン
をロケーションサーバ14に送る。ロケーションサーバ14は、位置の変換バージョン
を受け取ることに応答し、その位置を物理的座標系に変換して戻すことによってその位置を解釈し、これにより装置の位置の変換バージョン
に基づいて実際の物理的位置(x,y)を計算する解釈機能部を提供するように構成される。この物理的位置は、モバイル装置8の実際の実世界の位置である(上記の意味では「絶対」位置でもある)。この機能は、解析公式、アルゴリズム、又はルックアップとして実装されても良く、この点において限定されないことにも留意されたい。
次いでロケーションサーバ14が、実際の物理的位置(x,y)の署名バージョンをモバイル装置8に送り返す。署名は、1つ又は2つの目的を満たす暗号プロセスの結果である。まず署名は(悪意のある者によって生成され、単にモバイル装置8によって又はモバイル装置8を介して送られるのとは対照的に)信頼できる情報源、この場合はロケーションサーバ14から来るものとして位置データの真正性を証明することができる。或いは、又は加えて、悪意のあるモバイル装置8の利用者が相変わらず真の位置にアクセスできず又は変換の詳細を推論することができないように、署名が物理的位置を暗号化することができる。
サービスへのアクセスを得るために、モバイル装置8は署名済みの位置をサービスアクセスシステム16に提示し、サービスアクセスシステム16は、物理的位置を復号し且つ/又はその真正性を確認するのに必要な暗号鍵を含む。これを条件に、ロケーションアクセスサービス16が問題のサービスへのアクセスをモバイル装置8に与え、例えば照明システム等の設備の何らかの側面を制御するモバイル装置8からの要求を認める。
代替的実施形態では、モバイル装置8に自らの物理的位置が署名形式でさえ決して与えられない場合がある。代わりに、サービス又は少なくともサービスへのアクセスの付与がロケーションサーバ14から直接提供されても良く、そのためモバイル端末8は物理的位置を受信する必要がなく、又は物理的位置を別のサービスアクセスシステム16に送る必要がない。かかる実施形態では、ロケーションサーバが、変換位置を物理的座標系に変換して戻し、その物理的位置がサービスへのアクセスを許可することと無矛盾かどうかを判定することによって変換位置を解釈することができる。或いは、ロケーションサーバ14は、装置の位置の変換バージョンをアクセスに関する判定上に直接マッピングすることによって解釈することができる(例えばロケーションサーバ14は、装置8の変換位置が変換座標系の座標の1つ又は複数の特定の範囲内にあることを条件に、装置8がアクセスを許可されるという規則でプログラムされる)。
別の代替形態では、モバイル装置のコンピュータの位置を解釈する機能を提供できるように、サービスアクセスシステム16が変換座標系の知識で構成され得る。かかる実施形態では、別個のロケーションサーバ14を解釈に関与させることなしに、モバイル装置8が自らの位置の変換バージョンをロケーションアクセスシステム16に解釈のために直接送ることができる。かかる実施形態では、サービスアクセスシステム16が装置の位置の変換バージョンを関連サービスへのアクセスを付与するかどうかに関する判定上に直接マッピングすることによって解釈することができる(例えば装置8は、自らの変換位置が変換座標系の座標の1つ又は複数の特定の範囲内にあることを条件にアクセスを許可される)。
また更なる代替的実施形態では、モバイル装置8が自らの変換位置又はサーバによって返される自らの物理的位置を、ロケーションサーバ14やロケーションアクセスシステム16等の別のエンティティに送るのではなく、モバイル装置8自体の上で実行されるローカルアプリケーションに送ることができる。アプリケーションは、逆行分析が困難な「ブラックボックス」型アプリケーションとして実装され得る。次いでアプリケーションが、物理的位置又は変換位置に基づいてサービス又は機能を提供する。例えばアプリケーションは、署名された物理的位置をサーバ14から逆に受け取り、それを内部で復号し、例えばアプリケーションの一部の機能をロック解除し又は(利用者に物理的座標を明確に与えることなしに)位置を局所地図若しくは間取り図上にグラフィカル表示することができる。或いは変換位置は、アプリケーション内で内部的に直接解釈され得る(例えばアプリケーションは、変換位置が変換座標系の座標の1つ又は複数の特定の範囲内にあることを条件に何らかの機能を提供する)。かかる実装形態では、悪意のある利用者が位置を悪用できる幾分大きいリスクがあり得るが、(とりわけ変換が経時変化する場合)利用者は変換座標系を理解せず又は少なくとも厳密にありのままの物理的座標系よりも入り組んでいると思う可能性があるので、変換がかかる悪用を依然としてより困難にする。
注記:上記の内容は多かれ少なかれ(ロケーションサーバ14によるマッピング及び解釈を可能にする)完全に装置中心の実装形態に関して説明されており、即ちモバイル装置8がアンカノード6から受信される信号の測定データを行うこと、及び計算(例えば三辺測量)を行って(たとえ変換座標系内でも)自らの位置を決定することの両方を行う。しかし他の実施形態では、開示された着想を部分的に装置中心の実装形態に使用することもできる(ハイブリッド型又は支援型手法と呼ばれ得る)。その場合、モバイル装置8がアンカノード6からの信号に基づいて信号の測定データを行い、アンカノード6から変換位置も受信し得るが、装置の変換位置の計算(例えば三辺測量)及び実世界に戻す解釈をサーバ14が行うように、それらの生の又は部分的に処理されたものをロケーションサーバ14に送ることができる。或いは、アンカノード6がモバイル装置8から受信する信号のインスタンスに基づいて信号の測定データを行っても良いが、その後それらをモバイル装置8に送信し、モバイル装置8は自らの変換位置をモバイル装置8において計算する(例えば三辺測量を行う)ためにそれを使用することができる。
概して、本明細書の開示を所与とし、悪意のある者が変換又は解釈について知ることなしに虚偽の位置を提示するのをより困難にするために、変換ノード座標を提供する着想が様々な方法で使用され得ることが分かる。
次に、物理的座標系と変換座標系との間のマッピングの詳細な一例が例として示される。この例は限定的ではなく、他のマッピングもあり得ることが理解されよう。
従来の装置中心の測位では、信号の測定データに基づいて自らを測位するために、位置特定される無線(モバイル)装置がアンカノードの位置についての知識を必要とする。便宜上、例えば(x,y,0)、i=1,...,N(Nはアンカノードの数である)においてアンカノードがi番目のアンカノードと同一面内にあると想定されたい。モバイル装置が(x,y,z)に位置すると仮定されたい。信号の測定データ(例えばRSSI及び/又はToF)に基づき、モバイル装置はi番目のアンカノードから距離推定dを得る。未知の位置(x,y,z)は、N非線形方程式:
の解である。
これらの方程式を解く1つの方法は、方程式の対を減算(例えば最初のi=1からN−1方程式を減算)し、その結果、(x,y)におけるN−1線形方程式をもたらすことによる。その場合、(x,y)は
[x,y]A=b
の解であり、但し
が成立する。
その位置に基づき、利用者又は装置8に安全なアクセスが与えられ得る。
論じられたように、装置が自らの位置(x,y)を正しく報告しており、偽造又は再現していないことをロケーションネットワーク及び/又はサービスアクセスシステムが確認できない点で、そのような従来の装置中心の測位にはセキュリティ脅威が存在する。
装置が(x,y)にある状態の所与の時点を検討されたい。i番目のアンカ装置の位置は(x,y)であり、その識別情報はIDである。装置はタイムスタンプtにおいてID、i=1,...,Nから信号の測定データを取得し、IDに対応し、推定された距離dを得る。装置は、タイムスタンプtと共にID、i=1,...,Nをロケーションサーバに提示する。ロケーションサーバは経時変化するマッピングを(x,y)に適用し、対応するマップ済み位置
を取得し、但し
が成立し、
位置座標上に適用されるマッピングとして回転と平行移動との組合せが使用され得る。ロケーションサーバがIDの位置として座標を装置に送信する。モバイル装置が何らかの測位アルゴリズム、例えば三辺測量を使用してそれらの座標及び距離推定から位置
を計算する。計算された位置は、ロケーションサーバに送信される。ロケーションサーバは、次式の通り(推定距離値の知識を必要とすることなしに)モバイル装置の実際の位置を計算する。
ロケーションサーバが、公開鍵署名アルゴリズム(RSA又はDSAに基づくX.509証明書等)を使用して位置の署名バージョンSign(x,y)をモバイル装置8に送信し、かかる位置はサービスのアクセスを得るためにモバイル装置によって使用され得る。
上記の実施形態は専ら例として説明されてきたことが理解されよう。特許請求の範囲に記載の本発明を実施する際、図面、本開示、及び添付の特許請求の範囲を検討することにより、開示された実施形態に対する他の改変形態が当業者によって理解され、もたらされ得る。特許請求の範囲では、「含む」という語は他の要素又はステップを排除せず、不定冠詞「a」又は「an」は複数形を排除しない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、特許請求の範囲の中で挙げられる幾つかのアイテムの機能を果たすことができる。或る手段が互いに異なる従属請求項の中で列挙されるという単なる事実は、それらの手段の組合せが有利に使用されてはならないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に又はその一部として与えられる光学記憶媒体やソリッドステート媒体等の適切な媒体上に記憶/分散され得るが、インターネットや他の有線又は無線通信システムによって等、他の形態で分散されても良い。特許請求の範囲の中の如何なる参照符号も範囲を限定するものとして解釈すべきでない。

Claims (16)

  1. 物理的位置を有する無線装置であって、
    各々が1組の個々の物理的座標に位置する基準ノードのネットワークと通信するための無線インタフェースと、
    前記無線インタフェースと複数の前記基準ノードのそれぞれとの間で伝達される個々の信号の測定データを取得し、前記物理的座標に対して変換される前記複数の基準ノードそれぞれの1組の個々の変換座標が与えられるロケーションモジュールと
    を含み、
    前記ロケーションモジュールは、前記信号の測定データ及び前記複数の基準ノードの前記変換座標を使用し、前記無線装置の変換位置を示す情報を解釈機能部に送り、これにより前記無線装置の前記物理的位置に関係する機能にアクセスする、無線装置。
  2. 前記ロケーションモジュールが、前記無線装置において計算を行って前記信号の測定データ及び変換座標に基づいて前記変換位置を決定し、前記解釈機能部に送られる前記情報が前記変換位置を含む、請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記解釈機能部が変換機能部を含み、前記無線装置が、前記物理的位置に変換されるように前記変換位置を前記変換機能部に送り、これにより、前記物理的位置に関係する機能にアクセスする、請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記解釈機能部がサーバ上に実装され、前記無線装置の前記ロケーションモジュールが前記情報をネットワークを介して前記サーバに送る、請求項1、2又は3に記載の無線装置。
  5. 前記機能は、前記無線装置に前記物理的位置が与えられることを含む、請求項1乃至4の何れか一項に記載の無線装置。
  6. 前記物理的位置が署名形式で前記無線装置に与えられる、請求項5に記載の無線装置。
  7. 前記機能は、位置ベースのサービスへのアクセスが前記無線装置の前記物理的位置を条件とする当該位置ベースのサービスを含む、請求項1乃至6の何れか一項に記載の無線装置。
  8. 前記機能が位置ベースのサービスを含み、前記ロケーションモジュールは、前記署名形式の前記物理的位置を前記位置ベースのサービスに送り、前記位置ベースのサービスへのアクセスは、前記無線装置の前記物理的位置と、前記無線装置によって送られる前記署名形式の前記物理的位置を確認することとを条件とする、請求項6に記載の無線装置。
  9. 前記ロケーションモジュールが、前記無線装置において前記測定を行うことにより前記信号の測定データを得る、請求項1乃至8の何れか一項に記載の無線装置。
  10. 前記ロケーションモジュールが、前記複数の基準ノードのそれぞれから個々の識別情報を受信し、前記識別情報を前記サーバに送り、それに応答して前記変換座標のそれぞれの組を受信することによって前記変換座標をサーバから与えられる、請求項1乃至9の何れか一項に記載の無線装置。
  11. 前記ロケーションモジュールが、前記複数の基準ノードのそれぞれから、前記変換座標のそれぞれの組を受信することによって前記変換座標を与えられる、請求項1乃至9に記載の無線装置。
  12. 前記変換座標系が、経時変化するマッピングに従って前記物理的座標系にマップする、請求項1乃至11の何れか一項に記載の無線装置。
  13. 物理的位置を有する無線装置上で使用するためのコンピュータプログラムであって、コンピュータ可読媒体上に実装され、前記無線装置上で実行されるとき、
    各々が1組の個々の物理的座標に位置する複数の基準ノードと無線通信する操作と、
    前記無線装置と前記複数の基準ノードのそれぞれとの間で無線通信されるそれぞれの信号の測定データを得る操作と、
    前記物理的座標に対して変換される前記複数の基準ノードそれぞれに対するそれぞれの組の変換座標を受信する操作と、
    前記信号の測定データと前記複数の基準ノードの前記変換座標とを使用し、前記無線装置の変換位置を示す情報を解釈機能部に送り、これにより前記無線装置の前記物理的位置に関係する機能にアクセスする操作と
    を実行するコードを含む、コンピュータプログラム。
  14. 無線装置と複数の基準ノードのそれぞれとの間で伝達される信号の測定データが前記無線装置の物理的位置を決定するために使用されるロケーションシステム内で使用するためのサーバであって、
    前記基準ノードの各々が位置する1組のそれぞれの物理的座標と前記基準ノードのそれぞれに割り当てられる1組のそれぞれの変換座標との間のマッピングと、
    前記信号の測定データ及び前記複数の基準ノードの前記変換座標に基づいて前記無線装置から送られる、前記無線装置の変換位置を示す情報を受信するインタフェースと、
    前記マッピングに従って前記無線装置の前記物理的位置を前記情報から決定する変換機能部と
    を含む、サーバ。
  15. 1組のそれぞれの物理的座標にそれぞれ位置するロケーションシステムの基準ノードのネットワークであって、前記基準ノード各々が、
    決定される物理的位置を有する無線装置にそれぞれの信号を伝送し、これにより前記無線装置が前記それぞれの信号の測定データを取れるようにする無線インタフェースと、
    前記基準ノードの各々が位置する前記1組のそれぞれの物理的座標と1組のそれぞれの変換座標との間のマッピングに対応する、前記基準ノードに割り当てられた前記1組のそれぞれの変換座標を記憶する記憶装置と
    を含み、
    前記無線インタフェースが、前記1組のそれぞれの変換座標を前記無線装置に伝送し、これにより前記無線装置が、自らの変換位置を示す情報を解釈機能部に送って前記無線装置の前記物理的位置に関係する機能にアクセスするために、前記信号の測定データと複数の前記基準ノードからの前記変換座標とに基づいて前記無線装置の変換位置を示す情報を前記無線装置が得ることを可能にする、
    基準ノードのネットワーク。
  16. 決定される物理的位置を有する無線装置と、
    1組のそれぞれの物理的座標にそれぞれ位置するロケーションシステムの基準ノードのネットワークと、
    前記基準ノードの各々が位置する1組のそれぞれの物理的座標と前記基準ノードのそれぞれに割り当てられる1組のそれぞれの変換座標との間のマッピングを含むサーバと
    を含むロケーションシステムであって、
    前記無線装置が、前記無線インタフェースと複数の前記基準ノードのそれぞれとの間で伝達される個々の信号の測定データを取得し、前記複数の基準ノードそれぞれの前記1組の個々の変換座標を与えられ、
    前記信号の測定データ及び前記複数の基準ノードの前記変換座標を使用し、前記無線装置の変換位置を示す情報を更に送り、
    前記サーバが、前記変換位置を前記物理的位置に変換し、これにより前記ロケーションシステムが前記物理的位置に関係する機能へのアクセスを提供する、
    ロケーションシステム。
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