JP2017508656A - 複合リフトゲート - Google Patents

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Abstract

【課題】大型ではあるが軽量でありかつ種々の負荷条件を満たすべく構造的に強固でコスト有効性に優れた複合リフトゲートを提供することにある。
【解決手段】リブと組合わされた補強チャネル構造を備えた内側パネル構造を有する複合リフトゲート。付加強度を要する内側パネルには鋼製構造補強体が接合されている。特別な強度を要する箇所には最少量の鋼が使用されかつ構造補強体が接着剤を用いて所定位置に接合される。メインテナンスおよび補修をより容易にすべく着脱可能な複数のアクセス扉が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は自動車用リフトゲートシステムに関し、より詳しくは、複合リフトゲートおよびその製造方法に関する。
本願はPCT国際出願であり、2014年2月11日付米国仮特許出願第61/938,291号明細書の利益を主張する。尚、この米国仮特許出願の開示は本願に援用する。
自動車産業における現在の傾向の1つは、より良い燃料経済性の達成を補助すべく車両重量を軽減させ、これにより燃費経済性基準を満たすことおよび高い燃料価格と相殺することを補助する。他の傾向は、広範囲の車両モデルがあり、このためモデル毎に製造される車両の数量が減少することである。SUVおよびクロスオーバー車両は人気が高く、一般にかなり重い後方リフトゲートを有しており、車両のこの部分が重量軽減の目標領域となっている。リフトゲートは伝統的に、重くて高い工具コストを要するスタンプ加工による鋼パネルで作られる。伝統的な鋼製リフトゲートは、高額な投資を要しかつ重く、スタンピングプラント、ボディショップ、ペイントショップおよびトリムラインのための領域に多数のOEMフロアスペースを必要とする。また、鋼製リフトゲートは、スタイリングのフレキシビリティが制限され、機械加工に長時間を要しかつ腐食の懸念を有している。リフトゲートの内側パネルおよび外側パネルには、鋼の代わりにシートモールディングコンパウンド(Sheet Molding Compound:SMC)が使用されている。SMCの使用は、材料および製造方法に関して幾つかの製造上の懸念がある。鋼およびSMC製リフトゲートは、熱可塑性プラスチックを使用する場合に多くの不利益を有している。伝統的な金属シートコンポーネンツにもスタイリング上の制限がある。また、リフトゲート用に使用される熱可塑性プラスチックの複合材料は、顧客の性能仕様を満たすのが困難である。
リフトゲートの製造についての他の懸念は、一般的なリフトゲートが、比較的平坦で滑らかな輪郭を有しかつリブのような構造補強体が設けられたパネルとして製造されることである。これはまた、重量を付加しかつ製造上の複雑さを増大させ、熱可塑性プラスチックが使用される場合には、設計変更またはガスアシスト射出成形のような高価な方法に対処しなければならないリブ設置領域が多く存在する。リブも弱くなりかつリフトゲートパネルを介して荷重を支持することはない。最近は、重量軽減のため、マグネシウムの内側補強体を使用したパネルに外側ポリマースキンが使用されている。このようなパネルは重量が改善されるが高価な解決法である。一般的なリフトゲートの他の懸念は、構造補強体が鋼であること、すなわち大きい鋼構造体は重量を付加しかつ製造の複雑さを増大することである。また、リフトゲートの環境が低下しているので、強度を維持するため、特別な強度を要する構造領域には、より有効な鋼製補強体が必要とされる。他の懸念は、構造領域に一般的な補強材料体が使用されていることおよびアタッチメント構造体がボルトで固定されていることである。しかしながら、ボルト間には距離があるので、ボルトの使用により連続アタッチメント構造および改善された強度が得られることはない。リフトゲートの製造に伴う更に別の懸念は、一般的なリフトゲートが比較的中身が詰まっていて、一般的なメインテナンスおよび内蔵物の補修を行うための容易なアクセスを可能にするアクセス扉のようなアクセス手段がパネルに付加されていないことである。
既知の2008年型「日産ムラーノ」の複合リフトゲートシステムは重量軽減および機械加工コストの懸念を満たすことに寄与しているが、リフトゲートの一端を車両に固定するラッチの小さい鋼製補強体に一般的なボルトを使用している。これは、ラッチプル試験のような幾つかの用途に望まれる大きい負荷条件を満たすものではない。既知の「日産ローグ」の複合リフトゲートシステムは、鋼製ワンピース外側パネルおよび鋼製ブラケットを使用している。これは、密度、ペインティング効率および気密性保持公差を改善するものではなく、製造コストが高くかつ複雑であり、リフトゲートおよび車両の重量を付加するものである。
したがって、大型ではあるが軽量でありかつ種々の負荷条件を満たすべく構造的に強固でコスト有効性に優れた複合リフトゲートが要望されている。
本発明によれば、或る領域にモールドインカラー(mold-in color)およびグレイン(grain)による射出成形法を用いて成形されかつリブと組合わされた強化チャネル構造を備えた内側パネル構造を有する複合リフトゲートシステムが提供される。特別な構造を必要とする箇所には、複数の鋼製構造補強体が接着剤を用いて内側パネルに接合される。これらの鋼製補強体はサイズが小型化されかつ鋼製補強体を所定位置に保持すべく接合され、好ましくは更にボルト止めされる。内側パネルには、トリムパネルおよび外側パネルが作用可能に連結されている。トリムパネルに少なくとも1つのアクセス扉を有する複数の着脱可能なアクセスパネルまたは扉が提供される。
本発明は、鋼製リフトゲートと比較して特別な強度を付与できると同時に、数ポンドだけ全重量を軽減できる。また、リフトゲートの環境基準は軽減されるので、本発明のより構造的な補強体は、所定の負荷条件を満たす強度を有効に維持する。
本発明の他の適用領域は、後述の詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明および特定例は本発明の好ましい実施形態を示すものであり、単なる例示を目的とし、本発明の範囲を制限するものではない。
本発明は、以下の詳細な説明および添付図面からより完全に理解されよう。
本発明によるリフトゲートシステムの構造補強体を備えた内側パネルサブアセンブリを示す前方斜視図である。 本発明による複合リフトゲートアセンブリの内側パネルに連結されたトリムパネルの後方斜視図である。 本発明による内側パネルの前方斜視図であり、内側パネルに連結された複数のアクセスパネルの後面を更に示すものである。 本発明によるトリムパネルを備えた内側パネルの後方斜視図であり、複数のアクセスパネルの前面を示すものである。 本発明による構造補強体を備えた他の内側パネルを示す前方斜視図である。 本発明による図5Aの後方斜視図である。 本発明による図5Aおよび図5Bの複合リフトゲートアセンブリを例示する断面図である。 本発明による複合リフトゲートアセンブリの内側パネルに連結された外側パネルを示す前方斜視図である。 本発明による図7の8-8線に沿う断面図である。 本発明による図7の9-9線に沿う断面図である。 本発明によるガスストラット補強体、ヒンジ補強体およびラッチ補強体を備えた内側パネルの部分断面図であり、内側パネルに連結された複数のアクセスパネルの後面を更に示すものである。
好ましい実施形態についての以下の説明は本質の単なる例示であり、いかなる意味においても本発明、その用途または使用を制限するものではない。
図面に概略的に示すように、鋼製補強体が接合された複合リフトゲートアセンブリが提供される。リフトゲートは種々の負荷条件で使用されるため、成形リブと組合せてリフトゲートの内側パネル内にモールディングされた少なくとも1つの構造チャネルが、必要な構造を更に付加しかつ主負荷経路に対応する。所定位置に構造的に接合された鋼補強体は、必要な構造を付加する。接着剤を用いた接合は、より連続的な取付け構造および単独のボルト止めよりも優れた強度を提供する。本発明の特徴および製造方法は、コストを目標レベルに維持しながら、所望の所定軽量目標を達成する。また、複合リフトゲートは、モジュールの供給およびアセンブリ工場の複雑さの緩和および生産量の改善に対して幾つかの商業上の長所を有している。
複合リフトゲートシステムの一実施形態の全体が、図面に参照番号10で示されている。リフトゲート10は外側パネル12を有し、該外側パネル12は、全体を参照番号14で示す上方の外側パネルと、全体を参照番号16で示す下方の外側パネルとで形成されている。上方の外側パネル14は、中央高所ストップランプ(center high-mount stop light: CHMSL)を有している。任意であるが、上方外側パネル14にはスポイラ18が組込まれている。上方および下方の外側パネル14、16および内側パネル(その全体を参照番号22で示す)には、ガラス窓20すなわちテールゲート10の後窓リフトゲートが適当な接着剤で接着されている。これにより、上方の外側パネル14および別体の下方ウパネル16は、ツーピース外側パネルを形成する。このことは、ワンピースパネル(より詳しくは鋼製であるか所定位置に接着されていないワンピースパネル)に比べて大きな利益および優れた結果をもたらす。これらの利益および優れた結果として、改善された密度、より効率的なペインティング、きつい公差、少ない製造問題および優れたコスト有効性等があるが、これらに限定されるものではない。
上方の外側パネル14にスポイラ18を組込むことは、別体のスポイラに比べて大きな利益および優れた結果が得られ、これらの利益および優れた結果として、最適な構造および強度および効率的な加工があるが、これらに限定されるものではない。
内側パネル22には、リフトゲートが種々の負荷条件で使用されるときの負荷経路に対応するように、リブのような複数の構造補強体と組合わせて少なくとも1つの構造チャネルが形成されている。本発明のチャネルパターンおよびリブは、必要とされるより構造的な形状を構成しかつこの部分を通る全厚さおよび荷重を支持できるのに対し、リブ単独では弱くてこのような機能はない。少なくとも1つのチャネルは、リブと組合わされて、リブ単独の場合に比べて大きな利益および優れた結果が得られる。
内側パネル22には、該内側パネルに形成された視野開口26の下で該視野開口に対して実質的に平行にかつ水平方向に配置された少なくとも1つの第1対の補強リブ24がモールディングされている。第1対の補強リブ24は、内側パネル22の視野開口26の下の部分内の実質的に中央に配置され、対をなす補強リブの両チャネルは同じ水平面に沿って延びかつ所定間隔を隔てている。第1対の補強リブ24は、全体として車両の後部に向かって外方に延びている。
内側パネル22には、少なくとも1つの第2対の補強リブ28がモールディングされている。第1対の補強リブ24は、第2対のチャネル30に終端している。第2対の補強リブ28は、開口26に向かって互いに最大距離を隔てるように実質的に斜め方向の所定角度をなす傾斜パターンで配置されている。第2対の補強リブ28は、車両の後部に向かって全体として外方に延びている。第2対の補強リブ28の各リブには少なくとも1つの開口30が形成されており、該開口30は強度を犠牲にすることなく材料の使用を減らすのに適したサイズを有している。
第2対の補強リブ28には少なくとも1つの段付きチャネル部分32が形成されており、該段付きチャネルは、内側パネル22に形成された開口26に隣接して水平にかつ実質的に平行に配置されている。
第3対の補強リブ34が、開口26を形成する下方角部の近くおよび/またはガスストラット補強体36の取付け領域の近くから下方に向かって第1対の補強リブ28と交差するように、実質的に傾斜パターンで配置されている。第3対の補強リブ34の各リブには少なくとも1つの開口38が形成されており、該開口38は強度を犠牲にすることなく材料の使用を減らすのに適したサイズを有している。
対をなす補強リブおよび少なくとも1つの段付きチャネル部分24、28、32、34の各々は、所定の負荷条件下で内側パネル22の構造支持体を形成しかつ強度を得るのに適した所定の長さ、幅、高さおよび材料厚さを有している。任意であるが、内側パネル22の一部として、付加リブおよび/またはチャネルを設けることができる。
内側パネル22の一部として、付加構造補強部材またはリブ40が設けられている。第3対の補強リブ34の外側側壁には少なくとも1つの第1組のリブ40が連結されている。内側パネル22の一部として少なくとも1つの付加リブ42が設けられており、該付加リブは内側パネル22に形成されたリムまたはリングの下方角部の近くの部分と交差する。任意であるが、内側パネル22の一部として付加リブを設けることができる。
1対のガスストラット補強体36すなわち好ましくは鋼で形成されたブラケットおよびボールは、接着剤を用いて内側パネル22に接着される(図10参照)。ガスストラット補強体36を所定位置に保持するため、好ましくは、複数の第1ファスナ、例えばプッシュナットおよびスクリュウが付加される。ガスストラット補強体36を内側パネル22に連結するのに、ガスストラット補強体36をインサートモールディングすることも本発明の範囲内にある。
1対のヒンジ補強体46すなわち好ましくは鋼で形成されたブラケットが、接着剤を用いて内側パネル22に接着される。ヒンジ補強体46を所定位置に更に保持するため、好ましくは複数の第2ファスナ、例えばプッシュナット、スクリュウが付加される。
各ガスストラット補強体36は好ましくはガスストラットに連結され、ヒンジ補強体は好ましくはヒンジシステムに連結されて、ヒンジシステムおよびガスストラットが車両に連結される。
少なくとも1つのラッチ補強体48すなわち好ましくは鋼で形成されたブラケットは、接着剤を用いて内側パネル22に接着される。ラッチ補強体48を所定位置に更に保持するため、例えばプッシュナットおよびスクリュウのような複数の第3ファスナが付加される。
本発明は多くのリブおよびリフタを使用し、このため機械加工の複雑さが高められる傾向を有するが、例えばトリムパネルが小型にされおよび/または省略できるためコスト有効性が高められる。
図面に概略的に示すように、内側パネル22は、特別な構造が必要とされる領域が局部的に強化される。基準リフトゲート環境は小さくされているので、強度を維持するためD-ピラーの鋼製補強体の使用が促進されている。D-ピラーのような領域を強化するのに必要な構造を付加するのに複数の鋼製補強体が設けられる。鋼製補強体は、軽量を維持すると同時に強度および構造を付加するのに最適なサイズを有する。これを達成する1つの方法は、鋼製補強体を接着して連続取付け構造および改善された強度を得ることである。接着は、重量を軽減させかつより高い構造的剛性および強度を付与する。
内側パネル22は、ワイヤ例えば主ワイヤハーネス60および隣接するガスストラット62のパッケージングのための作用可能な所定横断面が形成されるように、接着剤58を使用してガラス窓20および補強ブラケット36に接合される。補強体は所定の薄い厚さを有し、構造体の連続取付けにより、ボルト止めではなく構造接着剤を用いて数か所で接合される。接着は、重量を軽減させかつより大きい構造的剛性および強度を付加する。ブラケットおよび外側パネルに接着された内側パネルは、作用可能な所定横断面を形成する。
鋼製補強体が所定位置に構造的に接合され、必要な構造が付加されるように、複数の鋼製補強体が接着剤を用いて接着により内側パネル22に連結される。最も好ましくは、接着剤は構造的ツーパートウレタン接着剤である。接着剤を使用する接合は、ボルトにより内側パネルに連結される鋼製補強体に比べて大きい利益および優れた結果が得られる。任意であるが、鋼製補強体は付加的にボルト止めすることもできる。
内側パネル22にはトリムパネル50が連結され、該トリムパネル50は、実質的に車両内部を向いておりかつ全体として少なくともD-ピラーから内側パネル22の底縁部へと延びている。下方のトリムパネルはクラスA表面および少なくとも1つのアクセスパネル52すなわち扉を有している。トリムパネル50は一般に複数の開口56を有し、各開口56はそれぞれアクセス扉52により覆われている。
好ましくは、アクセスパネル52は複数設けられかつ少なくともトリムパネル50に連結される。任意であるが、内側パネル22にも連結できる。複数のアクセスパネル52は、メインテナンスおよび補修のためのアクセスが行えるように着脱可能である。アクセスパネル52は、分解を必要としかつメインテナンスおよび補修が複雑な従来のリフトゲートに比べて大きい利益を有する。最も好ましくは、アクセスパネル52は、コンポーネンツのメインテナンスおよび補修が容易に行える少なくとも5つを適宜配置する。例えば、少なくとも1つのアクセスパネル52は次の各領域、すなわちラッチ機構アセンブリはラッチ補強体48にほぼ隣接する位置、テールランプアセンブリ54の2つの位置(例えば断線したテールランプの交換のため)、上方外側パネル14のCHMSL領域およびワイパーセンブリ領域(例えばワイパーモータにアクセスするため)に配置する。
任意であるが、リフトゲートアセンブリを所定位置に保持することを補助するため、リフトゲートアセンブリ10に内部ケーブル補強体を設けることができる。内部ケーブル補強体は、ヒンジ補強体46からガスストラット補強体36の近くに延び、ここからラッチ補強体48の近くに下降し、次に、一般的に開口26の縁部近くのワイパー領域を横切って他側へと下降するように配置する。ケーブルは、熱可塑性プラスチック(thermoplastic elastomer:TPE)で外皮コーティングされたステンレス鋼である。或いは、ケーブルは、ガラス繊維ロープおよび/またはガラス/ケブラーロープの編組ケーブルで形成できる。一実施形態では、ケーブルは、一面がヒンジ領域から下降してラッチ領域まで粘着されかつ他面のヒンジ領域までバックアップされた単一層からなる。
内側パネル22は、一般に、クラスA表面(単一または複数)の領域内でモールド-インカラーおよびグレインを用いて熱可塑性プラスチック射出成形される。その後、内側パネル22は塗装されかつ構造鋼補強体、外側パネル12およびトリムパネル50に接合される。最も好ましくは、内側パネル22は、長さ0.5インチのガラスフィラメントが充填されたポリプロピレンの熱可塑性プラスチックである。本発明による射出成形法は、充填、溶融先端溶接および繊維方向最適化を確保するよう作用できる。上方の外側パネル14および下方の外側パネル16は、内側パネル22への連結前に塗装される。図7により詳しく示すように、外側パネル12は、内側パネル22周辺のほぼ近くでかつ内側パネル22の所定領域を実質的に水平方向に横切って、内側パネル22上に所定パターンで塗布される接着剤を用いることにより内側パネル22に接合される。また、内側パネル22に連結される主ワイヤハーネスも設けられる。テールランプアセンブリ54は、下方外側パネル16に単一ピースとして形成されるか、別体ピースとして形成され、その場合には接着剤および/またはファスナにより下方の外側パネル16に連結される。ガラス窓20は、少なくとも接着剤を用いて内側パネル22および外側パネル12に接合される。接着剤は、ガラス20がその周囲にいかなる接着剤も残らないようにして接合されるように、連続ループで塗布されるのが好ましい。
非制限的な例として、内側パネル22はウレタン接着剤を用いて外側パネル12に接合される。内側パネル22は、上記内側パネルの形状を介してだけでなく、内側パネルの構造支持体を形成するのに使用される材料をも介して、本発明の複合リフトゲートの構造支持体を構成する。内側パネル22は、ポリプロピレン、強化ポリプロピレン(reinforced polypropylene:RPP)、好ましくはガラス充填ポリプロピレン、最も好ましくは40%ガラス充填ポリプロピレン等の構造熱可塑性プラスチックで作られる。内側パネル22は、長さ0.5インチのガラスフィラメントが充填されたポリプロピレンの熱可塑性プラスチックである。非制限的な例として、外側パネル12は、例えば熱可塑性プラスチックのポリオレフィン(thermoplastic polyolefin:TPO)のようなショー表面(show surface)として使用される適当な熱可塑性プラスチックで作られる。複合構造補強体は、好ましくは織成ガラス補強体から形成される。
図5A、図5Bおよび図6を参照すると、他の内側パネルが参照番号100で全体的に示されており、該内側パネル100には、リフトゲートが種々の負荷条件で使用されるときに負荷経路として対応するように内側パネル100内にモールディングされた複数のチャネルを有するチャネルパターンが形成されている。内側パネル100には、リフトゲートの窓用開口104の下で内側パネル100の中心近くで実質的に水平に配置された少なくとも1つの第1チャネル102がモールディングされている。少なくとも1つの第1チャネル102は、全体的に車両の内部に向かって実質的に内方に延びるように凹んでいる。少なくとも1つの第2チャネル106内には少なくとも1つの第1チャネル102が形成されており、少なくとも1つの第2チャネル106は、車両の後部に向かって全体的に外方に延びるように隆起している。
内側パネル100内には少なくとも1つの第1対のチャネル108がモールディングされ、該チャネル108は、ラッチ補強体48の近くの水平面から上方に向かって所定角度で傾斜するパターンで配置されている。少なくとも1つの第1対のチャネル108は車両の後部に向かってほぼ外方に向くように隆起している。
内側パネル100内にはリブのような付加構造補強体がモールディングされている。第1対のチャネル108には複数の第1リブ110が連結されかつほぼ第2チャネル106に向かって実質的に斜め方向に配置されている。複数の第1リブ110の少なくとも一部が第2チャネル106に連結されている。
内側パネル100内には複数の第2リブ112がモールディングされている。第1対のチャネル108には複数の第2リブ112も連結されており、該第2リブ112は内側パネル100の下方角部に向かって実質的に斜め方向に配置されている。
内側パネル100は、ワイヤのパッケージングを行う作用可能な所定横断面(単一または複数)が形成されるように、接着剤58を用いてガラス窓20および補強ブラケット36に接合されている(例えば、主ワイヤハーネス60および隣接するガスストラットが設けられている)。補強体は薄い所定厚さを有しかつボルト止めではなく接着により数箇所で構造体の所定位置に連続的に接合されている。ブラケットおよび外側パネルに接着された内側パネルは、作用可能な所定横断面を形成している。
各チャネル102、106、108およびリブ110、112は、所定の負荷条件下で内側パネル100に構造支持力および強度を付与するのに適した所定の長さ、幅、材料厚さ、高さおよび/または深さを有している。任意であるが、内側パネル100の一部として付加チャネルおよび/またはリブを設けることができる。他のチャネルおよびリブパターンを考えることができ、これらのパターンは、必要な荷重パラメータに合致させるのに適したものとすることができる。できる限り多くの外観表面が得られるようにするため、材料の成形流れも複数のチャネルおよびリブの位置と相関関係を有しまたはこれらに影響を与える。
本発明の上記説明は本質の単なる例示であり、したがって、本発明の本旨から逸脱しない変更は本発明の範囲内にあるものとし、このような変更は本発明の精神および範囲から逸脱しないものと考える。
10 複合リフトゲートシステム(リフトゲート)
12 外側パネル
20 ガラス窓
22 内側パネル
36 補強ブラケット
60 主ワイヤハーネス
100 内側パネル
102 第1チャネル
106 第2チャネル
110 第1リブ
112 第2リブ

Claims (23)

  1. 複合材料で形成された内側パネルと、
    該内側パネルに連結するように作用する外側パネルと、
    内側パネルに適用される負荷経路に対応するように内側パネル内にモールディングされた少なくとも1つの構造チャネルおよび複数の構造補強体と、
    所定位置で必要とされる構造および強度を付加するように内側パネルに連結すべく作用する複数のブラケットとを有することを特徴とする複合リフトゲートシステム。
  2. 前記複数のブラケットは、インサートモールディングを用いて内側パネルに連結されていることを特徴とする請求項1記載の複合リフトゲートシステム。
  3. 前記外側パネルは、内側パネルに連結された上方の外側パネルと、内側パネルに連結された下方の外側パネルとからなる2つの別体ピースであることを特徴とする請求項1記載の複合リフトゲートシステム。
  4. 前記上方の外側パネルにはスポイラが組込まれていることを特徴とする請求項3記載の複合リフトゲートシステム。
  5. 前記複数のブラケットおよび/または外側パネルは、構造的接着剤を用いて内側パネルに連結されていることを特徴とする請求項3記載の複合リフトゲートシステム。
  6. 前記少なくとも1つの構造チャネルは、内側パネルに形成された後方リフトゲートの窓開口に対して実質的に水平にかつ平行にかつ該窓開口に隣接して配置された少なくとも1つの段付きチャネル部分を有していることを特徴とする請求項1記載の複合リフトゲートシステム。
  7. 前記少なくとも1つの構造チャネルは更に、
    内側パネルに形成された後方リフトゲート窓の開口近くで水平方向に延びている第1チャネルと、
    少なくとも1つの第2チャネルとを有し、少なくとも1つの第1チャネルは少なくとも1つの第2チャネル内に形成されており、
    実質的に斜め方向に延びている少なくとも1つの第1対のチャネルを更に有することを特徴とする請求項1記載の複合リフトゲートシステム。
  8. 前記第1対のチャネルは、ラッチ補強体と同じ水平面の近くから反対方向に斜め上方に延びていることを特徴とする請求項7記載の複合リフトゲートシステム。
  9. 前記少なくとも1つの第2チャネルおよび第1対のチャネルは全体として車両の後部に向かって隆起し、少なくとも1つの第1チャネルは全体として車両の内部に向かって凹んでいることを特徴とする請求項7記載の複合リフトゲートシステム。
  10. 前記複数の構造補強体はリブであることを特徴とする請求項1記載の複合リフトゲートシステム。
  11. 前記複数の構造補強体は更に、
    内側パネル内にモールディングされた複数の第1リブであって、内側パネル内にモールディングされた少なくとも1つの第1対のチャネルに連結された複数の第1リブと、
    内側パネル内にモールディングされかつ第1対のチャネルの反対側に連結された複数の第2リブとを有することを特徴とする請求項10記載の複合リフトゲートシステム。
  12. 前記複数の構造補強体は更に、
    内側パネル内に形成されかつ互いに同じ水平面に沿って水平方向に延びかつ中央に配置された少なくとも1つの第1対の補強リブと、
    内側パネルに形成されかつ斜め方向に延びる少なくとも1つの第2対の補強リブと、
    斜め方向に延びる少なくとも1つの第3対の補強リブとを有し、第1対の補強リブの各リブは、第2対の補強リブの各リブと第3対の補強リブの各リブとの間にそれぞれ延びていることを特徴とする請求項10記載の複合リフトゲートシステム。
  13. 前記複数のブラケットは、
    D-ピラー領域近くで内側パネルに連結された1対のガスストラット補強体と、
    内側パネルに連結された1対のヒンジ補強体と、
    内側パネルに連結された少なくとも1つのラッチ補強体とを有していることを特徴とする請求項1記載の複合リフトゲートシステム。
  14. 前記複数のブラケットに適用された複数のファスナを更に有し、該ファスナは、接着剤と組合わせて複数のブラケットを更に保持することを特徴とする請求項13記載の複合リフトゲートシステム。
  15. 前記内側パネルに連結するように作用しかつクラスAショー表面を備えた下方のトリムパネルを更に有していることを特徴とする請求項1記載の複合リフトゲートシステム。
  16. 前記下方のトリムパネルは、選択的に着脱可能な複数のアクセスパネルを有していることを特徴とする請求項15記載の複合リフトゲートシステム。
  17. 前記複数のアクセスパネルの各々が、少なくともラッチ機構アセンブリ、テールランプアセンブリ、中央高所ストップランプおよび/またはワイパーセンブリのメインテナンスおよび補修のためのアクセスを可能にするようにそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項16記載の複合リフトゲートシステム。
  18. 外側パネルと、
    下方のトリムパネルと、
    複合材料で形成された内側パネルとを有し、外側パネルおよび下方のトリムパネルは内側パネルに接合されており、
    内側パネルに適用される負荷経路に対応するように内側パネル内にモールディングされた複数の構造チャネルおよび複数の構造補強体と、
    内側パネルに適用される負荷経路に更に対応するように内側パネル内にモールディングされた少なくとも1つの構造チャネルと、
    少なくともガス流ストラット、ヒンジおよび内側パネルのラッチ領域内に構造体を付加するため内側パネルに連結すべく作用できる複数のブラケットとを更に有することを特徴とする複合リフトゲートシステム。
  19. 前記複数のブラケットおよび/または外側パネルは、少なくとも構造的接着剤を用いて内側パネルに連結されていることを特徴とする請求項18記載の複合リフトゲートシステム。
  20. 前記複数の構造補強体は更に、
    内側パネルに形成されかつ水平方向に延びかつ互いに同じ水平面内に沿って中央に配置された少なくとも1つの第1対の補強リブと、
    内側パネルに形成されかつ斜め方向に延びている少なくとも1つの第2対の補強リブと、
    斜め方向に延びている少なくとも1つの第3対の補強リブとを更に有し、第1対の補強リブの各リブは、第2対の補強リブの各リブと第3対の補強リブの各リブとの間でそれぞれ延びていることを特徴とする請求項18記載の複合リフトゲートシステム。
  21. 前記少なくとも1つの構造チャネルが更に、
    内側パネルに形成された後方リフトゲート窓の開口近くで水平方向に延びている第1チャネルと、
    少なくとも1つの第2チャネルとを有し、少なくとも1つの第1チャネルは少なくとも1つの第2チャネル内に形成されており、
    実質的に斜め方向に延びている少なくとも1つの第1対のチャネルを更に有することを特徴とする請求項18記載の複合リフトゲートシステム。
  22. 前記複数の構造補強体が更に、
    内側パネル内にモールディングされかつ少なくとも1つの第1対のチャネルに連結された複数の第1リブと、
    内側パネル内にモールディングされかつ第1対のチャネルの反対側に連結された複数の第2リブとを有することを特徴とする請求項21記載の複合リフトゲートシステム。
  23. ガラス充填されたポリプロピレンで形成された内側パネルと、
    該内側パネルに接着された上方外側パネルおよび下方外側パネルを備えた外側パネルと、
    内側パネルに適用される負荷経路に対応すべく内側パネルに形成された少なくとも1つの構造チャネルと、
    内側パネルに適用される負荷経路に対応すべく内側パネル内にモールディングされた複数の構造補強体と、
    内側パネルに接着された複数の補強ブラケットとを有し、ブラケットに連結された内側パネルが、ガスストラットを収容すべく作用する所定横断面を形成し、
    内側パネルに接合された下方トリムパネルと、
    複合リフトゲートシステムの所定領域のメインテナンスおよび補修のためのアクセスを可能にすべく選択的に着脱可能な複数のアクセスパネルとを更に有することを特徴とする複合リフトゲートシステム。
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