JP2017509145A - 光起電デバイスの薄膜ビアセグメントのための方法 - Google Patents

光起電デバイスの薄膜ビアセグメントのための方法 Download PDF

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Abstract

薄膜光電子デバイス(100、200)のビア及びモノリシック相互接続のための方法であって、少なくとも1つのラインセグメントビアホール(163、165、165′、167)は、レーザードリル加工により形成されて、フロントコンタクト層(150、152、154、156、158)及び半導体活性層(130)を貫き、そしてレーザードリル加工によって、ビアホールの内面(135)に導電性の永久に金属化された銅に富んだCIGSタイプ合金のCIGSタイプ壁(132、134、136、138)を形成し、このことにより、フロントコンタクト層の少なくとも一部とバックコンタクト層(120、124、126、128、129)の一部の間に導電路を形成し、フロントコンタクト層の表面にバンプ形の高くなった部分(155)を形成し、バックコンタクト層の高くなった部分(125、127、127′)を形成して、フロントコンタクト層(150)の一部をカバーする銅に富んだCIGSタイプ合金の高くなった部分(155′)を任意に形成する。薄膜CIGSデバイスは、この方法によって得られる少なくとも1つのラインセグメントビアホールを含む。【選択図】図2

Description

[0001]本発明は、光起電モジュールの電池間等の薄膜光電子デバイスのビア及びモノリシック相互接続に関する。
[0002]薄膜光起電モジュールは、通常、多数の電気的に相互接続された光電子部品から成る。このような部品は、光電池等の光電子デバイスや、ダイオード及び他の電子デバイス等の追加の任意の部品でもよい。光起電モジュールは、通常、電池間コネクタ及び母線等の電気相互接続部品も含む。
[0003]多層薄膜技術により、同一基板上で、数個の光電子部品及び関連部品のモノリシック集積化及び相互接続が可能となる。この集積化は、一連の層堆積及びスクライビング技術を用いて、その場で生産される。薄膜光電子又は光起電部品又はデバイスは、基本的に、3つの材料層である、導電性バックコンタクト電極層と、吸収体として知られる半導体光起電材料層と、別の導電性フロントコンタクト電極層とのスタックから成り、前部フロントコンタクト層は、通常、透明である。CIGSと略記されるCu(In、Ga)Se等の半導体材料に基づく光電池は、従来のウェーハベースのシリコン光起電デバイス又は太陽電池と比較して、太陽電気の費用が安価となり、エネルギー回収期間が短くなり、かつライフサイクルインパクトが向上する高い可能性を示す。
[0004]ウェーハベースの光起電デバイスと比較して、モノリシック光起電モジュールでは、光起電部品の一部を形成する薄膜を形成するために用いる材料量の減少、モノリシック集積化の労働コストの減少、及び例えばロールツーロール製造技術を用いた大量の光起電モジュールの自動生産の容易さのおかげで、コストが減少し得る。例えば、光電池のフロントコンタクト電極上の電流を集めるフロントコンタクトグリッド、光電子部品間の電気相互接続、及び母線によって占有される領域を低減することによって、光に暴露される光起電部品の相対的領域を増加させることにより、更なる節約が得られる。光起電モジュールの生産歩留まりもまた、製造工程数の減少、例えば、薄膜モノリシック光起電モジュールにおける光電子部品の相互接続を描写及び構築するために必要とされるスクライビング作業数の減少によって向上し得る。
[0005]特許文献1には、例えばレーザーアブレーションを用いたラップスルービアの形成による直列相互接続された光電子デバイスモジュールと、電極間並びに隣接モジュールへの電流を駆動するための導電材料の追加とが記載されている。ラップスルービアは、通常、ドリル加工及びそれに続く金属化を必要とする。これにより、コストが追加され、歩留まりが低下し得る追加の製造工程が必要となる。吸収体層のCIGS材料の部分的な溶解から得られる銅に富んだCIGSタイプ壁によりビアホールを形成することを記載する特許文献2のモノリシック光起電モジュールの生産方法を用いた場合に、これらの工程の幾つかを回避する。
[0006]用途によっては、薄膜光電子デバイス、並びにラインセグメント及びそのバリエーションとして成形されるビアホールを備える薄膜光電子デバイスを形成する方法が必要である。
米国特許第7,276,724号明細書 国際公開第2011/148346号パンフレット
[0007]モノリシック光起電モジュール生産の分野における問題点は、光電池等の光起電部品間の高導電性ビアホール相互接続を確実に製造することに関連する。本願明細書に提供される実施形態は、減少したコスト及び高い生産歩留まりで薄膜モノリシック光起電モジュール装置の電池を確実に相互接続する方法を含むことができる。この方法は、光電池、ダイオード、グリッド、及び母線を含み得るモノリシック光起電モジュールの各種部品間の相互接続を製造するためにも用いることができる。この方法の速度及び大きな処理窓は、ロールツーロール生産方法を用いるモノリシック光起電モジュール装置の工業生産に有利である。本願明細書に提供される本開示の実施形態は、ビアホールラインセグメントを有する薄膜光電子デバイス、及び高速でこのようなラインセグメントを確実に製造する方法を更に含むことができる。
[0008]レーザーを使用するモノリシック相互接続の製造の分野の問題点は、レーザースクライビング光起電材料が可撓性基体上に形成されるときはなおさら、処理窓がレーザースクライビング・パラメータの非常に細かい調整を必要とするということである。
[0009]レーザースクライビング光起電材料が可撓性基板上に形成されるときに目立つ、更なる問題点は、モノリシック相互接続がそれらの導電率の製造再現性において変動を呈することがあり得るということである。
[0010]更に別の問題点は、レーザースクライビングが光起電材料の各種層を損傷して、可撓性基板からの材料のクラック及び局部的層間剥離を生じることがあり得るということである。これは、パルスレーザーでスクライビングするときに特にあてはまる。
[0011]本開示の実施形態は、このように、好ましくはレーザーを使用してスクライビング方法を利用することができて、そこにおいて、スクライビングプロセスによって発生する熱は、導電率を増大させるようにスクライビングされた空洞を囲む材料層を局所的に変化させて、このことにより、費用効果が優れている直列相互接続光電子部品及びそれに続くモノリシック光電子モジュール装置の設計及び生産が可能になる。
[0012]本発明の一実施形態は、バックコンタクト層が電池でパターン化されたCIGS電池又はモジュール等の薄膜光起電材料を提供して、バックコンタクト層の一部とフロントコンタクト層の一部の間に少なくとも1つの導電性モノリシック相互接続を形成するようにラインセグメントビアホールを薄膜材料にスクライビングすることにより構築される。
[0013]本開示の実施形態は、このように、前記薄膜CIGSデバイスの領域に少なくとも1つのラインセグメントビアホールを形成することを含む、少なくとも1つの薄膜CIGSデバイスを形成する方法を含むモノリシックに集積化された光電子モジュールを製造する方法を提供できる。前記デバイスは、少なくとも1つのフロントコンタクト層、1つの半導体光電子活性層、1つのバックコンタクト層、及び1つの基板から成り、そして少なくとも1つのラインセグメントビアホールは、少なくとも1つのレーザーによってドリル加工することにより形成されて、少なくとも1つのフロントコンタクト層及び少なくとも1つの半導体光電子活性層の少なくとも一部を貫き、そして少なくとも1つのレーザーによるドリル加工によって、前記少なくとも1つのラインセグメントビアホールの内面を覆う活性層のレベルで導電性の永久に金属化された銅に富んだCIGSタイプ合金の少なくとも1つのCIGSタイプ壁を形成し、前記CIGSタイプ合金は、ホールがドリル加工されるCIGS半導体光電子活性層の化学組成の永久的な変化から生じ、少なくとも1つのフロントコンタクト層の少なくとも一部と少なくとも1つのバックコンタクト層の少なくとも一部の間に導電路を形成し、前記ラインセグメントビアホールの内面の端に沿ってフロントコンタクト層の表面にフロントコンタクトのバンプ形の高くなった部分を形成し、そして前記ラインセグメントビアホールの内面のベースにフロントコンタクト層の方へ高くなるバックコンタクト層の高くなった部分を形成する。
[0014]前記方法において、少なくとも1つのビアホールを形成することにより、ビアホール内のバックコンタクト層の一部を除去し、それによって基板の一部を露出させることができる。更にまた、少なくとも1つのビアホールを形成することにより、ビアホール内のバックコンタクト層の一部を除去し、それによって基板の一部を露出させることができて、そこにおいて、バックコンタクト層の一部を高くすることにより、基板の露出部分の周辺でバックコンタクト層の少なくとも一部の少なくとも1つの樋状カールアップを形成する。より正確に言うと、少なくとも1つのビアホールを形成することは、少なくとも第1の部分の少なくとも1つの樋状カールアップオンリーを形成すること、及び基板の露出部分の周辺でバックコンタクト層の少なくとも第2の部分の少なくとも1つの樋状カールアップアンドバックを形成することを含むことができる。前記方法において、基板はポリイミドでもよい。より詳細には、少なくとも1つのビアホールのドリル加工は、少なくとも1つの連続波レーザーによることができる。更にまた、少なくとも1つのビアホールを形成することは、前記薄膜CIGSデバイスで、非対称のレーザースポットダイアグラムを有するレーザースポットを形成する少なくとも1つのレーザーによることができる。より正確に言うと、少なくとも1つのビアホールのドリル加工のための基板のレベルで測定されるレーザーパワーは、レーザーパワーがビアホールに供給される時間の一部にわたってレーザーパワーの漸進的増大から成ることができる。更にまた、少なくとも1つのレーザーによる少なくとも1つのビアホールのドリル加工は、薄膜CIGSデバイスの表面で少なくとも1つのレーザースポットを動かすことができて、そこにおいて、前記ビアホールのドリル加工の開始に対応する端で、レーザーパワーがビアホールに供給される距離のパワー増大距離部分にわたってレーザーパワーの漸進的増大がある。少なくとも1つのビアホールのドリル加工は、デバイスの光に暴露される側から見るときに顕微鏡検査により、末端でよりも前記ビアホールラインセグメントのドリル加工の開始に対応する端で小さい曲率半径を有する楕円形パターンを描くCIGSタイプ合金の内面を形成できる。実際には、ビアホールの少なくとも一部に供給されるレーザーエネルギーが1J/m〜8J/mであるように、少なくとも1つのレーザーによる少なくとも1つのビアホールのドリル加工は、少なくとも1つの連続波レーザーの少なくとも1つのレーザースポットを動かすことを含むことができる。より詳しくは、少なくとも1つのレーザーによる少なくとも1つのビアホールのドリル加工は、レーザー供給フルエンスが5×10J/m〜41×10J/mの範囲にある時間間隔を含むことができる。より正確に言うと、少なくとも1つのレーザーによる少なくとも1つのビアホールのドリル加工は、レーザー供給定常状態フルエンスが7.5×10J/m〜11×10J/mの範囲にある時間間隔を含むことができる。また、少なくとも1つのビアホールのドリル加工は、少なくとも1つのピコ秒パルスレーザーによることができる。より大きな製造スループットのために、少なくとも1つのビアホールのドリル加工は、隣接するアブレーティングラインをフロントコンタクト層にレーザースクライビングすると同時に行なうことができる。より幅広い方法で、前記薄膜CIGSデバイスを形成することは、前記薄膜CIGSデバイスの領域において複数の前記ラインセグメントビアホールから成る少なくとも一つの破線を形成することを含むことができる。
[0015]本開示の実施形態はまた、少なくとも1つのラインセグメントビアホールを薄膜CIGSデバイスの領域に含む、記載の方法によって得ることができる前記薄膜CIGSデバイスに関連し、前記デバイスは、少なくとも1つのフロントコンタクト層、1つの半導体光電子活性層、1つのバックコンタクト層、及び1つの基板から成り、そして少なくとも1つのビアホールは、少なくとも1つのフロントコンタクト層及び少なくとも1つの半導体光電子活性層の少なくとも一部を貫き、前記少なくとも1つのビアホールの内面を覆う活性層のレベルで導電性の永久に金属化された銅に富んだCIGSタイプ合金から形成した少なくとも1つのCIGSタイプ壁を備え、前記CIGSタイプ合金はホールがドリル加工されたときに生じたCIGS半導体光電子活性層の化学組成の永久的な変化から生じ、少なくとも1つのフロントコンタクト層の少なくとも一部と少なくとも1つのバックコンタクト層の少なくとも一部の間に導電路を備え、前記ラインセグメントビアホールの内面の端に沿ってフロントコンタクト層の表面にフロントコンタクトのバンプ形の高くなった部分を備え、そしてフロントコンタクト層の方へ高くなるバックコンタクト層の高くなった部分を備える。
[0016]前記デバイスにおいて、基板の一部はビアホール内で露出することができる。更にまた、基板の一部はビアホール内で露出することができて、バックコンタクト層の少なくとも高くなった部分は、基板の露出部分の周辺で少なくとも1つの樋状カールアップを形成できる。更にまた、少なくとも1つのビアホールは、少なくとも第1の部分の少なくとも1つの樋状カールアップオンリー、及び基板の露出部分の周辺のバックコンタクト層の少なくとも第2の部分の少なくとも1つの樋状カールアップアンドバックを備えることができる。より詳しくは、基板はポリイミドでもよい。より詳細には、デバイスの光に暴露される側からの顕微鏡検査により、CIGSタイプ壁の内面の形状は、末端でよりも前記ビアホールのドリル加工が開始するところに対応するとして識別可能なビアホールラインセグメントの端で小さい曲率半径を有することができる。更にまた、少なくとも1つのラインセグメントビアホールは、フロントコンタクト層の表面の一部を少なくともカバーする導電性CIGSタイプ合金の少なくとも1つの高くなった部分を備えることができる。より幅広い方法において、前記デバイスは前記薄膜CIGSデバイスの領域において少なくとも1つの破線を含み、前記破線は複数の前記ラインセグメントビアホールから成る。
[0017]本開示の実施形態はまた、シャドーイングを起こさない母線、電流収集グリッドのさまざまなサイズ及び数、カプセル化材料、並びにビアの深さ及び/又は形状及び/又は位置及び/又は数のバリエーションを含むモノリシックに集積化された光電子モジュールを含むこともできる。
[0018]本願明細書に提供されている本開示の実施形態は、薄膜光起電デバイスの製造、より詳細には、可撓性光起電モジュール等の相互接続した光電子部品の光起電デバイス又はモジュールのロールツーロール製造の分野におけるいくつかの問題点を有利に解決できる。本願明細書に記載の実施形態又は方法の1つ以上を使用して製造した薄膜可撓性光起電デバイスの場合は、従来のデバイスを超えて得られる利点は、以下を含むことができる。
拡大レーザースクライビング処理窓
レーザースクライビング処理のより大きな再現性
より高い光起電変換効率
モノリシック相互接続のより大きな強度
より大きな生産歩留まり
より大きな設計の範囲
より大きな光起電モジュール信頼性
より低い製造コスト
[0019]上にリストアップされた利点は、本願明細書に記載の実施形態の1つ以上とともに使用するために必要であると考えるべきではなくて、本願明細書に記載の本発明の範囲に関して制限することを意図するものではない。
[0020]本願明細書に記載の実施形態の利点のうちの1つは、ラインセグメントビアホールの形成を含み、それは、接続を母線に、そしてシャドーイングを起こさない母線にさえ提供するためだけでなく、薄膜デバイスのモノリシック相互接続に特に有用であり得る。
[0021]高くなったCIGSタイプビアホール壁面を有する薄膜CIGSデバイスのラインセグメントビアホールの実施形態の断面図を示す。 高くなったCIGSタイプビアホール壁面を有する薄膜CIGSデバイスのラインセグメントビアホールの実施形態の断面図を示す。 [0022]複数のラインセグメントビアホールから成る薄膜CIGSモジュールの断面図を示す。 [0023]図2に示される複数のラインセグメントビアホールから成る薄膜CIGSモジュールの上面図、即ち光に暴露される側の図を示す。 [0024]ラインセグメントビアホールの上面図、即ち光に暴露される側の図、及びラインセグメントビアホールをレーザースクライビングするために用いる対応するレーザーパワーのグラフを示す。 ラインセグメントビアホールの上面図、即ち光に暴露される側の図、及びラインセグメントビアホールをレーザースクライビングするために用いる対応するレーザーパワーのグラフを示す。 [0025]一連のラインセグメントビアホールをスクライビングするために用いるレーザーパワー対時間のグラフである。 [0026]図2、1A、1B、及び4Aのバリエーションを示し、そこにおいて、高くしたCIGSタイプビアホール壁面は、より広くて、フロントコンタクト層上に形を成す。 図2、1A、1B、及び4Aのバリエーションを示し、そこにおいて、高くしたCIGSタイプビアホール壁面は、より広くて、フロントコンタクト層上に形を成す。 図2、1A、1B、及び4Aのバリエーションを示し、そこにおいて、高くしたCIGSタイプビアホール壁面は、より広くて、フロントコンタクト層上に形を成す。 図2、1A、1B、及び4Aのバリエーションを示し、そこにおいて、高くしたCIGSタイプビアホール壁面は、より広くて、フロントコンタクト層上に形を成す。 図2、1A、1B、及び4Aのバリエーションを示し、そこにおいて、高くしたCIGSタイプビアホール壁面は、より広くて、フロントコンタクト層上に形を成す。
[0027]図1A〜1Bは、本願明細書に提供されている本開示の例示的実施形態を表し、各図は、ラインセグメントビアホールを形成する方法がモノリシックに集積化した光電子モジュールを形成するためにどのように実行されるかについての技術的なバリエーションを表す。当業者であれば、図に表される各種の部品の尺度が明快さを改善するように調整されて、従って、本願明細書に提供されている本発明の範囲に関して制限することを目的としないと認識するであろう。更に、図中の部品の数及び領域は、図式的に示されて、従って工業生産にふさわしい集積化した光電子モジュールを形成するために更に調整されて、構成されることができる。図1A及び1Bに関して記述された大部分の特徴は、図6B及び6Cにもあてはまり、その違いは、図6B及び6Cの実施形態が、フロントコンタクト層150の表面を少なくとも部分的にカバーするCIGSタイプ合金155′の少なくとも1つの高くなった部分を含むこと、並びに図1A及び1Bのフロントコンタクトの高くなった部分155のバンプが図6B及び6Cで番号157をつけられることである。
[0028]図1Aは、薄膜デバイス100の一部の断面を示し、そこで、ラインセグメントビアホール165が、好ましくはレーザーを使用してスクライビングされた。薄膜デバイスは、少なくとも一つの電気絶縁基板110、少なくとも1つの導電性バックコンタクト層120、少なくとも1つの吸収体層130、任意に少なくとも1つのバッファ層140、及び少なくとも1つの導電性フロントコンタクト層150から成る。
[0029]電気絶縁基板110は、堅くても可撓性でもよくて、様々な材料又は被覆材料、例えば、ガラス、被覆金属、プラスチックで被覆した金属、プラスチック、金属被覆プラスチック等の被覆プラスチック、又は可撓性ガラスでもよい。ポリイミドが非常に可撓性であり、高効率光電子デバイスを製造するのに必要とする温度を持続して、被覆金属基板より少ない処理を必要として、それに堆積する光起電材料層のそれらと互換性を持つ熱熱膨張率を呈するので、好ましい可撓性基板材料はポリイミドである。産業的に利用できるポリイミド基板は、通常、7μm〜150μmの厚みで利用できて、約400〜600℃の温度を持続することができて、ロールツーロール生産を可能にする。
[0030]少なくとも1つの導電性バックコンタクト層120は、基板110をコーティングする。バックコンタクト層120は、好ましくは高い光反射率を有して、いくつかの他の薄膜材料、例えば、金属カルコゲニド、モリブデン・カルコゲニド、モリブデン・セレン化物(例えばMoSe)、ナトリウム(Na)ドープMo、カリウム(K)ドープMo、Na及びKドープMo、遷移金属カルコゲニド、スズ・ドープ・インジウム酸化物(ITO)、ドープ又は非ドープのインジウム酸化物、ドープ又は非ドープの酸化亜鉛、ジルコニウム窒化物、酸化スズ、窒化チタン、チタン(Ti)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、及びニオブ(Nb)を用いることもできるか又は有利に含むこともできるけれども、モリブデン(Mo)で一般にできている。
[0031]少なくとも1つの吸収体層130は、導電層120をコーティングする。吸収体層130は、通常は、ABC材料でできていて、そこにおいて、Aは、銅(Cu)又は銀(Ag)を含むInternational Union of Pure and Applied Chemistryによって定義される化学元素の周期表の第11族の元素を表し、Bは、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、又はアルミニウム(Al)を含む周期表の第13族の元素を表し、そしてCは、硫黄(S)、セレニウム(Se)、又はテルル(Te)を含む周期表の第16族の元素を表す。ABC材料のような、ABC材料の例は、Cu(In,Ga)Se半導体(別名CIGS)である。
[0032]任意には、少なくとも1つの半導体バッファ層140は、吸収体層130をコーティングする。前記バッファ層は、通常、1.5eVより高いエネルギーバンドギャップを有して、例えば、CdS、Cd(S、OH)、CdZnS、インジウム硫化物、硫化亜鉛、ガリウム・セレン化物、インジウム・セレン化物、(インジウム、ガリウム)硫黄の化合物、(インジウム、ガリウム)セレニウムの化合物、酸化スズ、酸化亜鉛、Zn(Mg、0)S、Zn(0、S)材料、又はそのバリエーションでできている。
[0033]少なくとも1つの透明な導電層150は、バッファ層140をコーティングする。前記透明な導電層(別名フロントコンタクト)は、通常、例えば、インジウム酸化物、酸化スズ、又は酸化亜鉛等の材料のドープ又は非ドープのバリエーションでできている透明な導電性酸化物(TCO)層から成る。
[0034]ラインセグメントビアホール165は、フロントコンタクト層150を堆積した後に通常形成される薄膜微細構造である。ラインセグメントビアホール165は、少なくとも1つのレーザーを使用して、好ましくは少なくとも1つの連続波レーザーで好ましくはスクライビングされる。その結果、スクライビングによって生じる局所発熱によって前記ラインセグメントビアホール165の内面を覆うCIGS吸収体層130のレベルのCIGS材料は、永久に導電性になり、それによってCIGSタイプ壁134を形成する。CIGSタイプ壁134の材料は、吸収体層130のCIGS材料の局所的熱誘導変質によって生じる。熱誘導変質は、CIGS材料の化学構成要素の部分的な溶融及び部分的な蒸発として説明することができて、それによってCIGSタイプ壁134が銅に富んだCIGSタイプ合金から形成されることに結果としてなる。
[0035]当業者であれば、走査電子顕微鏡検査、エネルギー分散X線分光法(EDS)、及び画像処理ソフトウェアを使用して、薄膜微細構造及び材料の分布を観察して、定量化できる。銅に富んだCIGSタイプ合金のエネルギー分散X線分光法(EDS)による特性解析は、それが少なくとも銅セレン化物及び銅を含むことを示唆する。
[0036]前記CIGSタイプ合金は、従って、ラインセグメントビアホール165の金属被覆されたCIGSタイプ壁134を形成する。金属被覆されたCIGSタイプ壁134は、ラインセグメントビアホール165内でバックコンタクト層120から少なくともフロントコンタクト層150まで薄膜厚みの方向に広がる。金属被覆されたCIGSタイプ壁134は、従って、バックコンタクト層120とフロントコンタクト層150の間に導電路を提供する。CIGSタイプ壁134の抵抗率は、通常、約1.68×10Ω.mの抵抗率を有する銅のそれと約2×102Ω.mの間の範囲にあり、満足な値は約1.9×10Ω.m〜2.1×10Ω.mである。
[0037]従って、レーザースクライビング処理の間に供給されるエネルギーを制御することによって、セグメントビアホール165を望ましく形成できる。少なくとも1つのレーザー、好ましくは少なくとも1つの連続波レーザーを使用してスクライビング処理によって発生する局所発熱はまた、フロントコンタクト層150に向かって高くなるバックコンタクト層120の少なくとも1つの高くなった部分125を形成する。高くなった部分125は、CIGSタイプ壁134との改良された機械的且つ電気的接触を提供できる。
[0038]更にまた、スクライビング処理によって発生する局所発熱によって、フロントコンタクト層150の表面にフロントコンタクトの高くなった部分155を任意に形成することができる。フロントコンタクトの高くなった部分は、通常、ビアホールの周辺のほとんどに沿ってバンプに似ている。バンプの形状は、通常、ビアホールのCIGSタイプ壁134の内面135に融合し、そして外側の方へ、フロントコンタクト層に漸進的に融合するか又は鈍角の継手159を形成できる。バンプの外側の断面は、例えば、任意に先端を切ったバンプ関数によってモデル化することができる。即ち、|x|<1(又は先端を切った場合、|x|<<1)の場合、y=exp(−l/(l−x))、それ以外の場合、y=0。前記フロントコンタクトの高くなった部分155は、下にある吸収体層130から拡散したインジウムを含むことができる。前記インジウムは、レーザーエネルギーが印加される位置からの、そしてレーザースクライビング処理の間に下にあるバックコンタクト層120の存在に起因するホットプレート効果による熱放射からの熱放射及び拡散の両方の結果として存在し得る。その結果、インジウムを吸収体層130からフロントコンタクト層150に拡散させる。
[0039]図1Bは、図1Aのバリエーションの断面を示し、そこにおいて、基板110の一部はビアホール165′内で露出されて、バックコンタクト層120の少なくとも1つの高くなった部分は、基板の露出部分の周辺117で樋状カールアップ127、127′を形成する。基板110を露出させて、バックコンタクト層120の樋状カールアップ127、127′を形成することは、図1Aに示される実施形態よりもより大きいレーザースクライビング製造窓、より大きい生産歩留まり、及び機械抵抗を与えることができる。図1Bは、CIGSタイプ壁134、134′及びバックコンタクト層120の樋状カールアップ127、127′の対応する高くなった部分の2つのバリエーションを示す。CIGSタイプ壁134及び樋状カールアップ127のバックコンタクトの高くなった部分のバリエーションは、その高くなった部分がカールアップして後方にカールし、それによってカールアップのカールアップアンドバック127タイプを形成し、それによって銅、銅のセレン化物、及びモリブデンから成る不均一合成物を形成するために、内面134の材料を囲んで、場合により局所的に融合することを特徴とする。内面134′及び樋状カールアップ127′のバックコンタクトの高くなった部分のバリエーションは、高くなった部分がカールアップするが、後方にカールせず、それによってカールアップのカールアップオンリー127′タイプを形成し、そしてカールアップアンドバック127におけるよりも少ない材料の融合から成ることを特徴とする。
[0040]2つのCIGSタイプ壁バリエーション134、134′及び樋状カールアップ127、127′の高くなった部分は、別々のビアホールに、又は同じビアホールに存在してもよい。例えば、ビアホール165′の一方の長い側面の少なくとも一部はバリエーション134、127を表わすことができるが、他方の長い側面の少なくとも一部はバリエーション134′、127′を表わすことができる。図1Aと比較して、バックコンタクト層120の樋状カールアップ127、127′の高くなった部分を形成することは、いくつかの実施形態において、内面134、134′を比較的より高く上げて、更には任意にフロントコンタクトの高くなった部分155をより高く上げることに結果としてなることができる。
[0041]樋状カールアップ127、127′は、ビアホールの導電率及び薄膜層間剥離に対する強度を増大するのに有利でありえる。実質的に、樋状カールアップ127、127′は、モリブデン、銅、及びおそらく銅セレン化物の不均一分布から通常成る、溶接部を形成し、それは、薄膜層の互いの結合、特にバックコンタクトモリブデン層に対する近くの非溶融CIGS半導体光電子活性層の結合を局所的に補強する。従来技術に従って製造されるビアホール又はモノリシックに相互接続する溝、特に連続波レーザーの代わりにパルスレーザーを使用して製造されるそれらは、光起電デバイスの薄膜層における層間剥離、フレーキング、及びクラックにより通常判別可能な、より小さい機械的強度を呈することができる。
[0042]バリエーション134、127及び134′、127′を形成することは、ビアホールセグメントの導電率の局所的適応、又は、ビアホールセグメントが十分に長い場合、カールアップの高さ1273及び幅1275、銅に富んだCIGSタイプ合金の幅1345、並びにフロントコンタクト150のバンプ形の高くなった部分155に拡散したインジウムの量を変えることによるビアホールセグメントの長さに沿った導電率の局所的適応を設計するために有利でありえる。例えば、ビアホールセグメントの一面、例えば電池の光に暴露されるフロントコンタクト領域の大部分に最も近い面を他面、例えばフロントコンタクト層溝151(図2及び図3に示される)に最も近い面よりも導電性にすることは、ある実施形態において有利でありえる。電池の表面の局所的導電率のバリエーション、例えばフロントコンタクト導電性グリッド部品の存在、近接、又は隣接によってもたらされるバリエーションとの互換性を示すように、ビアセグメントの面の導電率を調整することも有利でありえる。実施形態は、例えば、さまざまな長さのビアホールセグメント、おそらく曲線を描くビアホールセグメントを含むことができて、そこにおいて、ビアセグメントのいずれか一つの面のいずれか一つは、バリエーション134、127及び134′、127′の組合せを含む。
[0043]前記バリエーションの少なくとも1つを含む少なくとも1つのビアホールラインセグメントを製造する方法は、レーザースポットを使用することを含むことができて、そこで、レーザースクライビングされるデバイスの表面のレーザーのスポットダイアグラムを考慮するときに、レーザースポットの最も高いレーザー光強度の領域は、レーザーのスポットダイアグラムの中心に関して対称的に位置しない。レーザーのスポットダイアグラムの非対称は、例えば、レーザービームの光路の中に配置されるレーザービーム・シェイパー又はレーザービーム・エキスパンダーの調整によって得ることができる。レーザースポット内の最も高いレーザー強度の領域の位置を選択するか又は制御することによって、当業者であれば、カールアップバリエーション127及び127′の形成を選択できるか又は制御できる。当業者であれば、例えば少なくとも一つのラインセグメントビアホール内の多様な特徴の複数の樋状カールアップを形成するために、ラインセグメントビアホールの形成を変えるように、レーザースポット内の最も高いレーザー強度の領域の位置を望ましく変えることもできる。
[0044]図2は、複数のラインセグメントビアホール163、165、165′、167から成る薄膜CIGS光起電モジュール200の断面を示す。ラインセグメントビアホール165は、光起電モジュールの隣接電池間の直列モノリシック相互接続を可能にする。ラインセグメントビアホール163、167は、下にある母線182、188へのフロントコンタクト又はバックコンタクト層部品の電気相互接続を可能にする。少なくとも1つのラインセグメントビアホール163、165、165′、167は、図1A〜1Bの少なくとも1つに記載されている、吸収体層のCIGS材料の熱により誘発された変質から生じる銅に富んだCIGSタイプ壁132、134、136、138、及びバックコンタクト層の少なくとも1つの高くなった部分125、127を備える。前記ビアホール163、165、165′、167のうちのいずれか1つは、図1A〜1Bにも示されるように、フロントコンタクト層部品156を覆って形成された少なくとも1つのフロントコンタクトの高くなった部分155を任意に備えることができる。どれか1つのビアホール163、165、165′、167は、図1Bにも示されるように、樋状カールアップ127、127′を備えて形成された少なくとも1つのバックコンタクト層部品128を任意に備えることができる。
[0045]図1Aの説明と同様に、光起電モジュール200は、少なくとも1つの電気絶縁基板110、ここではバックコンタクト層部品124、126、128、129により表される、少なくとも1つの導電性バックコンタクト層、少なくとも1つの吸収体層130、ここではバッファ層部品142、144、146、148により表される、任意に少なくとも1つのバッファ層、及びここではフロントコンタクト層部品152、154、156、158により表される、少なくとも1つの導電性フロントコンタクト層から成る。電気的に分離したバックコンタクト層部品を形成するバックコンタクト層溝121は、通常、吸収体層の堆積の前にレーザースクライビングされる。電気的に分離したフロントコンタクト層部品を少なくとも形成するフロントコンタクト層溝151は、通常、好ましくはパルスレーザーによって、より好ましくはピコ秒パルスレーザーによってレーザースクライビングされて、前記溝は前記バックコンタクト層部品の表面まで深く伸びることができる。
[0046]ラインセグメントビアホール165は、少なくとも1つの第1のフロントコンタクト層部品154、156と少なくとも1つの第2のバックコンタクト層部品126、128の間にモノリシック相互接続を確立する。前記ビアホールは、フロントコンタクト層溝151のスクライビングの前、後、又は同時にスクライビングすることができる。更にまた、同じレーザー源をビアホール165及びフロントコンタクト層溝151をスクライビングするのに用いることができる。
[0047]ラインセグメントビアホール163、167は、少なくとも一つの母線182、188への電気的接触を可能にする。ビアホール163、167は、基板110の一部をアブレートするように、ビアホール165、165′より深くスクライビングすることができる。導電性ペースト172、178は、それぞれ、ビアホール163、167の薄膜層と母線182、188の間に電路を確立するために用いることができる。前記導電性ペーストは、前記ビアホール163、165、165′、167内の内面132、134、136、138により提供される接続の導電率を増大させるために、少なくとも1つのビアホール163、165、165′、167の充填材として用いることもできる。
[0048]図3は、互い違いの方向を有する、複数のラインセグメントビアホール163、165、165′、167を含む薄膜CIGSモジュール200の模式的な上面又は平面図、即ち光に暴露される側の図を示して、それの断面は図2に示される。ラインセグメントビアホール163、165′のライン210は、方向101にスクライビングされて、ラインセグメントビアホール165、167は、逆方向102にスクライビングされた。スクライビングの方向は、ラインセグメントビアホールのドリル加工の開始105に対応する端が末端106より小さい曲率半径を有するという点で認識可能である。ドリル加工の開始105に対応する端の長さ及び形状は、レーザーの移動及び漸進的レーザーパワー増大の結果である。漸進的レーザーパワー増大は、パルスレーザーを使用するときにしばしば生じる不必要なクラック及び層間剥離の危険を最小化すると共に、導電性CIGSタイプ合金を製作するために好ましい。いくつかのレーザースクライビング・パラメータ及び薄膜CIGSデバイスの場合は、スクライビングの方向は、ドリル加工の開始105に対応する端がドリル加工の終了106に対応する端におけるよりCIGSタイプ壁132、134、136、138のより長い内面135を有するという点で認識することもできる。ラインセグメントビアホール163、165、165′、167は、ドリル加工の開始105に対応する端のビアホール長さの一部が、末端106の部分を除いて、ビアホールの平均幅より狭いことを特徴とすることもありえる。ラインセグメントビアホール165′は、バックコンタクト層部品128の樋状カールアップ127又は127′及び基板110の可視部分の上面図でも例示される。フロントコンタクト層溝151は、吸収体層130の部分を明らかにする。フロントコンタクト部品を分離するフロントコンタクト層溝151は、ラインセグメントビアホールを製造するために使用したのと同じ生産工程で製造することができて、このことにより生産の複雑さ、時間、コスト、及びツールの数を有利に減らす。
[0049]ラインセグメントビアホールがいかなる方向においてもスクライビングされることができるにもかかわらず、ラインセグメントビアホールの第1のラインを第1の方向101に、その次にラインセグメントビアホールの第2のライン、例えば隣接するラインを第2の反対方向102にスクライビングすることは、製造速度を増大するのに有利でありえる。更にまた、ラインセグメントビアホールは、図1A〜1B、図2、及び図3の説明に示されるように種々のバリエーション、長さ及び/又は幅のような種々の寸法があり、そして所与のライン上のラインセグメントビアホールの間、即ちラインセグメントビアホールのラインの間に種々の分離を有することがありえる。
[0050]図4Aは、ラインセグメントビアホール165′の実施形態の上面図、即ち光に暴露される側の図を示し、そして図4Bは、ラインセグメントビアホールをレーザースクライビングするのに用いた対応するレーザーパワー400のグラフである。ラインセグメントビアホール165′は、薄膜デバイス100で方向101にレーザースクライビングされる。図4Aにおいて、使用するレーザーパワーは、基板の露出部分の周辺117にバックコンタクト層120の高くなった樋状カールアップ127を備えるビアホールを形成する。カールアップ127は、図1Bに示されるカールアップアンドバック127又はカールアップオンリー127′のカールアップバリエーションの部分を備えることができる。下にある基板110はまた、バックコンタクト層120の部分的アブレーションの結果として目に見える。図4Aはまた、フロントコンタクト層150の一部をカバーしている少なくとも1つのフロントコンタクトの高くなった部分155によっておおわれるCIGSタイプ壁134を例示する。また、図4Aにおいて、レーザーパワー増大距離部分405内で、ビアホールの周辺の残りより細長いCIGSタイプ壁134の内面135が目に見える。ビアホールの部分が、通常、末端106に至る端長406を除いて、ビアホールの平均幅より狭いことが、ドリル加工の開始105に対応する端に続く前記レーザーパワー増大距離部分405の中にある。
[0051]図4Bのグラフは、レーザーパワー対距離のプロット400が通常どのようにレーザーパワー増大部分415から成るかについて示す。前記レーザーパワー増大部分は、パワーが無いパワーレベル且ついかなるスクライビングトレースも形成しないパワーレベルから始まり、そして図1Α、1Β、6B、及び6Cのための説明に示されるそれらと類似のいかなるビアホールセグメントも形成できるレベルのレーザーパワーで終わる。レーザーパワーの増大は、通常、レーザーのコントローラにより制御されるが、機械式又は光電子式のシャッタによって得ることもできる。距離の関数としてのレーザーパワーの増大は、通常漸進的であって、通常減衰1次又は2次システムモデルのランプ又はステップ応答として形づくられる。レーザースポットは、通常、前記レーザーパワー増大距離部分の間に距離405だけ移動する。しかしながら、レーザーパワーは、レーザースポットの移動なしで増大するように任意にセットすることができる。レーザーパワー増大距離部分の後に、通常、一定パワーの部分が続き、そこではレーザースポットはいかなる長さにわたっても移動して、薄膜光起電デバイス100、200にいかなるパターンもスクライビング又はトレースすることができる。前記パターンは、通常、少なくとも1つのラインセグメントから成るが、ターン、セグメントの被接続シーケンスから成るか又は曲線を描くこともできる。ビアホールのスクライビングは、ラインセグメントビアホールの末端106を形成するレーザーパワー減少ステップ416で終わる。レーザーパワーは、それから、通常急に、通常アブレーション閾値パワーより下の、ビアホールのいかなるスクライビングも、好ましくはいかなるスクライビングトレースも形成しないレベルに減少する。
[0052]要約すると、レーザーパワー減少ステップ416が末端106を形成するのに対して、レーザーパワー増大部分415はドリル加工端の開始105を形成する。エネルギーがレーザーパワー増大部分415の間に供給される率は、高導電性CIGSタイプ壁134、134′及び樋状カールアップ127、127′を備えたビアホールをうまく形成するために重要なパラメータである。いくつかの望ましいレーザースクライビング処理パラメータの実施例が、以下に更に詳細に説明される。あまりに高い率は、層間剥離、過剰な層アブレーション、及び異常なビアホールをもたらし、それは、デバイス全体の光起電効率を低下させ、薄膜層のフレーキングの原因となり、破壊点を生じて、デバイスの寿命を短縮する場合がある。突然のレーザーパワー減少ステップ416は、通常、導電性末端106をうまく形成することを可能にする。突然のレーザーパワー減少は要件でないが、レーザーの出力が、スクライビングを可能にするレベルのレーザーパワー出力の間の最小限の期間、例えばシマー期間を強制できる電子コントローラ又はスイッチにより制御されるときに有利でありえる。
[0053]図5は、レーザーパワー対時間のグラフであり、そこでは、2つのラインセグメントビアホールは、例えば薄膜CIGSモジュール200の種々の部分にスクライビングされる。グラフのスケールは図4Bのそれと異なる。グラフは、少なくとも1つのラインセグメントビアホールをスクライビングするラインセグメントビアホール・スクライビング・シーケンスを例示する。レーザーパワープロット500で示すように、少なくとも1つのラインセグメントビアホールをスクライビングするシーケンスは、少なくとも1つのレーザーパワー増大時間部分515から成り、そこにおいて、レーザーパワーは、第1のラインセグメントビアホールのスクライビングを開始するために漸進的に増大する。時間の関数としてのレーザーパワーの増大は、好ましくは漸進的であって、通常減衰1次又は2次システムモデルのランプ又はステップ応答として形づくられる。レーザーパワー増大時間部分515は、図3及び4Aに示されるレーザーパワー増大距離部分405内でそれと形状が類似である開始の部分を形成するために用いることができる。レーザーパワーは、それから任意に定常状態に到達する。シーケンスは、それから通常、通常突然のレーザーパワー減少ステップによって、通常アブレーション閾値パワー以下のレーザーパワーレベルまでのレーザーパワー減少部分516を含む。これの後にそれから、減少パワーレベル部分517が続いて、それは、通常、ビアホール、又は好ましくはいかなるスクライビングトレースも形成しないレベルに維持される。ラインセグメントビアホール・スクライビング・シーケンスは、それから、必要とするだけの多くのラインセグメントに対して繰り返される。大きな処理窓によって、レーザーパワーレベル、レーザースクライビング期間、レーザーパワー増大及び減少部分期間並びにプロフィールは、図5に示すように、一方のラインセグメントビアホールからもう一方まで同じである必要はない。
[0054]これが、薄膜光起電デバイスのためのラインセグメントビアホールを製造するために必要でないにもかかわらず、製造プロセスを調整することを望む当業者であれば、これからは多数のラインセグメントビアホールを高速で製造することが可能であり、そして各ビアホールの特定の抵抗を測定し続ける。当業者はまた、ビアホール部分の特定の抵抗を測定して、その後で最適なレーザースポット形状及びレーザースポット内の最も高いレーザー強度の領域の位置を選択するために、特定の特徴、例えば、カールアップアンドバック127又はカールアップオンリー127′のカールアップバリエーション、カールアップの高さ1273及び幅1275、並びに銅に富んだCIGSタイプ合金1345の層内大きさを有するビアホールの部分を準備して、カットアウトすることもできる。満足なプロセスは、0.06の標準偏差で、CIGSタイプ壁の抵抗に対する平均値として3.2×10-3Ω.m、より好ましくは2×10-3Ω.mを得る。
[0055]例えば、6W及び50μm直径のレーザースポットをデバイスの表面に供給する連続波レーザーを使用するレーザーパワー増大時間部分515は、好ましくは3m/s〜5m/sのレーザー走査速度で10μs〜4μsの間、そして好ましくは0.5m/s〜3m/sのレーザー走査速度で50μs〜7μsの間持続する。デバイスの表面で測定される対応するレーザーパワー増大率は、従って、約1×108W/m.s-2〜17×108W/ms2の範囲にある。約3.7m/sの好ましいレーザー走査速度の場合は、好ましいレーザーパワー増大時間部分515は約7μs持続して、レーザーパワーの増大は、減衰1次又は2次システムモデルのステップ応答として形づくられる。好ましいレーザーパワー減少ステップ416は、アブレーション閾値パワー以下のレベルへのレーザーパワーの突然の減少である。
[0056]レーザーパワー増大距離部分405、415は、通常、長さが少なくとも5μmである。定常状態又はレーザー定のパワーの部分は、スクライビングされるデバイスの表面における例えば約7Wの測定パワー且つ例えば約3.7m/sのレーザー走査速度で設定できる。この場合、レーザーパワーは、10μWから30kWまで測定できる熱電対列センサーを備えたレーザーパワー計を使用してレーザースクライビングされるデバイスの表面で測定される。当業者であれば、おそらくレーザースクライビングスポットのより大きな速度と組み合わせて、より大きなレーザーパワーを選ぶことができる。定常状態レーザーパワーは、通常、0.2W〜20W、好ましくは2W〜10W、より好ましくは5W〜8Wの範囲の測定パワーに設定される。レーザーの波長は、通常、532nm〜1064nmの範囲にある。レーザースクライビングスポットの直径は、通常、5μm〜1000μmの範囲、好ましくは5μm〜300μm、より好ましくは30μm〜50μmである。
[0057]ラインセグメントビアホール・スクライビング・シーケンスは、好ましくは、例えば、第1のビアホールの末端と第2のビアホールの開始端の間に約50μmの分離を有する、長さが約200μmであるラインセグメントビアホールを形成できる。通常、ビアホールの長さ410は、50μm〜0.1mの範囲、好ましくは50μm〜1000μmの範囲、より好ましくは180μm〜220μmの範囲であり、そして10μm〜1000μmの範囲、好ましくは10μm〜100μmの範囲、より好ましくは40μm〜60μmの範囲の分離でありえる。当業者であれば、1:1〜100:1、好ましくは4:1の範囲であるスクライビング対非スクライビング長さ比を特定するのを好むことがありえる。CIGSタイプ壁134の内面135及びフロントコンタクト層150をカバーしているフロントコンタクトの高くなった部分155から成る、ラインセグメント幅411は、通常、10μm〜100μmの範囲、好ましくは25μm〜75μmの範囲、より好ましくは45μm〜55μmの範囲、例えば約50μmマイクロメートルである。図1Bを参照すると、フロントコンタクト層150の表面のフロントコンタクトの高くなった部分155のバンプは、CIGSタイプ壁の内面の近くのフロントコンタクト端からそれがフロントコンタクト層と交わる外側の融合又は鈍形の継手まで測定される断面幅1555を有し、通常、3μm〜25μmの範囲、好ましくは10μm〜15μmの範囲、例えば約12μmである。フロントコンタクト層の平坦面より上のフロントコンタクトの高くなった部分の厚み1553は、0.5μm〜6μmの範囲、好ましくは1μm〜3μmの範囲、より好ましくは1.5μm〜2.5μmの範囲、例えば約2μmである。基板110の表面から測定されるバックコンタクト層の樋状カールアップ127、127′の高さ1273は、通常、0.5μm〜10μmの範囲、好ましくは0.5μm〜5μmの範囲、より好ましくは2μm〜4μmの範囲、例えば約3μmである。
[0058]レーザー走査速度は、通常、0.1m/s〜200m/sの範囲、好ましくは0.5m/s〜100m/sの範囲、より好ましくは0.5m/s〜6m/sの範囲である。定常状態レーザーパワーでドリル加工により供給されるエネルギーは、通常、1J/m〜8J/m、好ましくは1.5J/m〜2.2J/mにわたる。定常状態レーザーフルエンスは、通常、5×10J/m〜41×10J/m、好ましくは7.5×10J/m〜11×10J/mの範囲にある。ラインセグメントビアホールが好ましくは連続波レーザーを使用してスクライビングされるけれども、当業者であれば、パルスレーザー、例えばピコ秒レーザーを使用できる。
[0059]レーザースクライビングされた微細構造の構成は、X線回折(XRD)分析システムを使用して分析できる。バックコンタクト層樋状カールアップの存在は、58.5 26°と59.5 26°の間の範囲、好ましくは58.7 26°、より好ましくは(220)ミラー・インデックス方向を有するMoの存在に対応する58.66 26°のカウントの少なくとも一つのピークによって特徴づけられる。カウントの前記ピークは、本発明の実施形態に従って製造されるビア又はスクライビングを含まない薄膜CIGSデバイスのためのカウントの数より少なくとも5%だけ大きい。カールアップされないMo薄膜は、通常、(111)ミラー・インデックス方向を有する。樋状カールアップは、合金を融解CIGSにより融合又は形成することができて、それによって銅及び特にカールアップの中に不均一性の集中を有する銅セレン化物から成る。
[0060]図6Aは、図2のバリエーションであり、そして複数のラインセグメントビアホール163、165、165′、167を備える薄膜CIGS光起電モジュール200の断面を示す。ラインセグメントビアホール165は、光起電モジュールの隣接セルの間の直列モノリシック相互接続を可能にする。ラインセグメントビアホール163、167は、下にある母線182、188へのフロントコンタクト又はバックコンタクト層部品の電気相互接続を可能にする。少なくとも1つのラインセグメントビアホール163、165、165′、167は、図6B〜6Cの少なくとも1つに記載されている、吸収体層のCIGS材料の熱により誘導された変質から生じる銅に富んだCIGSタイプ壁132、134、136、138、及びバックコンタクト層の少なくとも1つの高くなった部分125、127を備える。前記ビアホール163、165、165′、167のうちのいずれか1つは、図6B〜6Cにも示すように、フロントコンタクト層部品156の上に形成されるCIGSタイプ合金155′の少なくとも1つの高くなった部分を任意に備えることができる。ビアホール163、165、165′、167のどれでも、図1B又は6Cにも示すように、樋状カールアップ127、127′を備えて形成された少なくとも1つのバックコンタクト層部品128を任意に備えることができる。他の点において、図6Aは、図2のために与えられる説明に対応する。図6Aと図2の違いは、図6Aがフロントコンタクト層部品156の上に形成されるCIGSタイプ合金の高くなった部分155′を備えるということである。
[0061]図6B及び6Cは、フロントコンタクト層150の表面を少なくとも部分的にカバーする少なくとも1つのCIGSタイプ合金の高くなった部分155′を備えるデバイスの2つの例示的実施形態を表す。CIGSタイプ合金の高くなった部分は、通常、ビアホールの周辺の大部分に沿ったフロントコンタクトの高くなった部分157のバンプを生じる。フロントコンタクトの高くなった部分157の前記バンプは、CIGSタイプ合金の高くなった部分155′に融合することができて、外側の方へ、フロントコンタクト層と漸進的に融合するか又は鈍角の継手159を形成できる。図6B及び6Cのフロントコンタクトの高くなった部分157は、図1A及び1Bのフロントコンタクトの高くなった部分155に対応する。他の点において、図6Bは、図1Aのために与えられる説明に対応する。
[0062]図6Cは図6Bのバリエーションの断面を示し、そこにおいて、基板110の一部はビアホール165′内で露出されて、バックコンタクト層120の少なくとも1つの高くなった部分は、基板の露出部分の周辺117で樋状カールアップ127、127′を形成する。基板110を露出させて、バックコンタクト層120の樋状カールアップ127、127′を形成することは、図6Bに示される実施形態より大きいレーザースクライビング製造窓、大きい生産歩留まり、及び機械抵抗を与えることができる。図6Cは、CIGSタイプ壁134、134′及びバックコンタクト層120の樋状カールアップ127、127′の対応する高くなった部分の2つのバリエーションを示す。前記バリエーションは、図1Bのために記載されているそれらと類似であり、違いは、バックコンタクト層120の樋状カールアップ127、127′の高くなった部分を形成することが、いくつかの実施形態において、CIGSタイプ合金の高くなった部分155′として内面134、134′の比較的より高い上昇、更にフロントコンタクトの高くなった部分157の上昇を生じるということである。他の点において、図6Cは、図1Aのために与えられる説明に対応する。
[0063]バリエーション134、127及び134′、127′を形成することは、カールアップの高さ1273及び幅1275、銅に富んだCIGSタイプ合金の幅1345、導電性CIGSタイプ合金のリップの幅1355、及びフロントコンタクト150のバンプ形の高くなった部分155に拡散されるインジウムの量を変更することによって、ビアホールセグメントの導電率の局所的適応、又はビアホールセグメントが十分に長い場合、ビアホールセグメントの長さに沿った導電率の局所的適応を設計するために有利でありえる。例えば、一実施形態において、ビアホールセグメントの一方の側、例えば電池の光に暴露されるフロントコンタクト領域の大部分に最も近い側を他方の側、例えばフロントコンタクト層溝151(図2、3、及び6Aに示される)に最も近い側より導電性にすることは有利でありえる。電池の表面の局所的導電率のバリエーション、例えばフロントコンタクト導電性グリッド部品の存在、近接、又は隣接によってもたらされるバリエーションとの互換性を提示するように、ビアセグメントの両側の導電率を調整することも有利でありえる。実施形態は、例えば、さまざまな長さのビアホールセグメント、おそらく曲線を描くビアホールセグメントを含み、そこにおいて、ビアセグメントのいずれか一つの両側のいずれか1つは、バリエーション134、127及び134′、127′の組合せを含む。
[0064]図6Dは、図6Cのラインセグメントビアホール165′の実施形態の上面図、即ち光に暴露される側の図を示し、そして図4Bは、ラインセグメントビアホールをレーザースクライビングするのに用いる対応するレーザーパワー400のグラフである。ラインセグメントビアホール165′は、薄膜デバイス100の中に方向101でレーザースクライビングされる。図6Dにおいて、使用するレーザーパワーは、基板の露出部分の周辺117にバックコンタクト層120の高くなった樋状カールアップ127を備えるビアホールを形成する。カールアップ127は、図6Cに示されるカールアップアンドバック127又はカールアップオンリー127′のカールアップバリエーションの部分を備えることがありえる。下にある基板110はまた、バックコンタクト層120の部分的なアブレーションの結果として目に見える。図6Dはまた、フロントコンタクト層150の一部をカバーしているCIGSタイプ壁155′を例示する。また、図6Dにおいて、レーザーパワー増大距離部分405の中に、ビアホールの周辺の残りより細長いCIGSタイプ壁134の内面135が目に見える。ビアホールの部分が、通常、末端106につながる端長さ406を除いて、ビアホールの平均幅より狭いことは、ドリル加工の開始105に対応する端に続く前記レーザーパワー増大距離部分405の中にある。鈍角の継手159の輪郭は、ラインセグメントビアホールの外側限界を示す。他の点において、図6Dは、図1A及び4Aのために与えられる説明に対応する。
[0065]図6Eは、カメラ付きの顕微鏡で得られたラインセグメントビアホール165、165′を備える薄膜デバイス200の画像を示す。第2のラインセグメントビアホールの一部は、画像の左にも目に見える。両方のラインセグメントビアホールは、従って、図3に示される一連のラインセグメントビアホール210の一部である。図6Eに、ドリル加工の開始の端105の位置、ドリル加工の末端106、CIGSタイプ合金の高くなった部分155′の少なくとも一つの位置、及びバックコンタクト層部品128の樋状カールアップ127、127′の少なくとも1つの位置が強調表示されている。スクライビングの方向は、従って、左から右へである。当業者であれば、楕円8001で強調表示された、スクライビング方向101の左側のラインセグメントビアホール165′の特徴は、楕円8002で強調表示された、前記スクライビング方向の右側のそれらより微細であるのに気がつくであろう。ラインセグメントビアホール165′は、従って、スクライビング方向101に関して非対称を示す。鈍角の継手159の輪郭は、ラインセグメントビアホールの外側限界を示す。
[0066]当業者であれば、ラインセグメントビアホール165、165′の特性を測定したくなることがありえる。例えば、導電性CIGSタイプ合金の高くなった部分155′のリップ1355の幅の測定及びバックコンタクト層120、124、126、128、129のカールアップ1275の幅の測定のうちの少なくとも1つは、前記ラインセグメントビアホールが正しく形成されるという表示を提供できる。前記測定は、例えば、バックコンタクト層からフロントコンタクト層への満足なモノリシック相互接続が、ラインセグメントビアホールがドリル加工される半導体光電子活性層の化学組成の永久的変化から生じる導電性合金により達成されるという視覚的評価を提供できる。導電性CIGSタイプ合金のリップの幅1355は、約3μm〜約15μm、好ましくは約5μm〜約20μm、より好ましくは約8μm〜約12μmの範囲にある。バックコンタクト層のカールアップ1275の幅は、約2μm〜約15μm、好ましくは約4μm〜約10μm、より好ましくは約6μm〜約8μmの範囲にある。
[0067]ラインセグメントビアホール165、165′がどれだけ適切に形成されたかを評価する関連する別の基準は、例えば、スクライビングの方向に従ってラインセグメントビアホールの中央線に関して対向する特徴を分離する距離に関連がある。対向する特徴は、例えば、樋状カールアップ127、127′、CIGSタイプ壁の内面135、フロントコンタクト層の鈍角の継手159、又は考慮されているラインセグメントビアホールの基板110の露出部分の幅でありえる。例えば、当業者であれば、前記特徴により形成される可視輪郭に基づいて、ドリル加工端の開始105及び末端106における湾曲の前記半径を測定することによってスクライビング品質を評価できる。例えば、鈍角の継手159の輪郭に基づく曲率半径は、ドリル加工の開始端105において、約7μm〜約40μm、好ましくは約12μm〜約25μm、より好ましくは約15μm〜約20μmの範囲にある。ドリル加工の末端106で、鈍角の継手159の輪郭に基づく曲率半径は、約10μm〜約50μm、好ましくは約20μm〜約35μm、より好ましくは約23μm〜約30μmの範囲にある。

Claims (23)

  1. 少なくとも1つの前記薄膜CIGSデバイス(100、200)を形成する方法であって、前記薄膜CIGSデバイスの領域に少なくとも1つのラインセグメントビアホール(163、165、165′、167)を形成するステップを含み、
    前記デバイスは、少なくとも、
    1つのフロントコンタクト層(150、152、154、156、158)と、
    1つの半導体光電子活性層(130)と、
    1つのバックコンタクト層(120、124、126、128、129)と、
    1つの基板(110)と、
    から成り、
    そして少なくとも1つのラインセグメントビアホールは、
    少なくとも1つのレーザーによってドリル加工により形成され、
    少なくとも1つのフロントコンタクト層及び少なくとも1つの半導光電子活性層のうちの少なくとも一部を貫き、
    そして少なくとも1つのレーザーによるドリル加工によって、
    前記少なくとも1つのラインセグメントビアホールの内面(135)を覆う前記活性層のレベルで導電性の永久に金属化された、銅に富んだCIGSタイプ合金の少なくとも1つのCIGSタイプ壁(134、134′、132、136、138)を形成し、前記CIGSタイプ合金は、前記ホールがドリル加工される前記CIGS半導体光電子活性層の化学組成の永久的変化から生じ、
    少なくとも1つのフロントコンタクト層の少なくとも一部と少なくとも1つのバックコンタクト層の少なくとも一部の間に導電路を形成すること、
    前記ラインセグメントビアホールの前記内面(135)の端に沿って前記フロントコンタクト層の表面にフロントコンタクトのバンプ形の高くなった部分(155)を形成すること、
    前記フロントコンタクトの方へ高くなる前記バックコンタクト層の高くなった部分(125、127、127′)を形成すること、
    をもたらすことを特徴とする方法。
  2. 少なくとも1つのビアホールを形成することによって、前記ビアホール内のバックコンタクト層の一部を除去し、それによって基板の一部を露出させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 少なくとも1つのビアホールを形成することによって、前記ビアホール内のバックコンタクト層の一部を除去し、それによって基板の一部を露出させて、そして前記バックコンタクト層の一部を高くすることによって、基板の前記露出部分の周辺(117)で前記バックコンタクト層の少なくとも一部の少なくとも1つの樋状カールアップ(127、127′)を形成することを特徴とする請求項1乃至2の何れか1項に記載の方法。
  4. 少なくとも1つのビアホールを形成するステップが、少なくとも第1の部分の少なくとも1つの樋状カールアップオンリー(127′)を形成すること、及び基板の前記露出部分の周辺(117)で前記バックコンタクト層の少なくとも第2の部分の少なくとも1つの樋状カールアップアンドバック(127)を形成することを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 少なくとも1つのビアホールのドリル加工が、少なくとも1つの連続波レーザーによることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
  6. 少なくとも1つのビアホールを形成するステップが、前記薄膜CIGSデバイスに非対称のレーザースポットダイアグラムを有するレーザースポットを形成する少なくとも1つのレーザーによることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
  7. 少なくとも1つのビアホールのドリル加工のための前記基板のレベルで測定される前記レーザーパワーが、レーザーパワーが前記ビアホールに供給される時間の一部にわたるレーザーパワーの漸進的増大(515)から成ることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の方法。
  8. 少なくとも1つのレーザーによる少なくとも1つのビアホールのドリル加工が、前記薄膜CIGSデバイスの表面で少なくとも1つのレーザースポットを移動することを含み、前記ビアホールのドリル加工の開始(105)に対応する端で、レーザーパワーが前記ビアホールに供給される距離(410)のパワー増大距離部分(405)にわたってレーザーパワーの漸進的増大(415)があることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
  9. 少なくとも1つのビアホールのドリル加工が、前記デバイスの光に暴露される側から見る顕微鏡検査により、末端(106)におけるより、前記ビアホールラインセグメントの前記ドリル加工の開始(105)に対応する前記端において、より小さい曲率半径を有する楕円形パターンを描くCIGSタイプ合金の内面(135)を形成することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
  10. 前記ビアホールの少なくとも一部に供給される前記レーザーエネルギーが1J/mと8J/mの間に含まれるように、少なくとも1つのレーザーによる少なくとも1つのビアホールのドリル加工が、少なくとも1つの連続波レーザーの少なくとも1つのレーザースポットを移動することを含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の方法。
  11. 少なくとも1つのレーザーによる少なくとも1つのビアホールのドリル加工が、レーザー供給フルエンスが5×10J/m〜41×10J/mの範囲にある時間間隔から成ることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の方法。
  12. 少なくとも1つのレーザーによる少なくとも1つのビアホールのドリル加工が、レーザー供給定常状態フルエンスが7.5×10J/m〜11×10J/mの範囲にある時間間隔から成ることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 少なくとも1つのビアホールのドリル加工が、少なくとも1つのピコ秒パルスレーザーによることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項に記載の方法。
  14. 少なくとも1つのビアホールのドリル加工が、前記フロントコンタクト層に隣接するアブレーティングラインをレーザースクライビングするのと同時に行なわれることを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の方法。
  15. 前記薄膜CIGSデバイス(100、200)を形成するステップが、前記薄膜CIGSデバイスの領域に複数の前記ラインセグメントビアホール(163、165、165′、167)から成る少なくとも1つの破線(210)を形成することを含むことを特徴とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の方法。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の方法によって得られる少なくとも1つのラインセグメントビアホールから成る薄膜CIGSデバイス。
  17. 薄膜CIGSデバイス(100、200)であって、前記薄膜CIGSデバイスの領域に少なくとも1つのラインセグメントビアホール(163、165、165′、167)を含み、前記デバイスは、
    1つのフロントコンタクト層(150、152、154、156、158)と、
    1つの半導体光電子活性層(130)と、
    1つのバックコンタクト層(120、124、126、128、129)と、
    1つの基板(110)と、
    を少なくとも備え、
    少なくとも1つのラインセグメントビアホールは、
    少なくとも1つのフロントコンタクト層及び少なくとも1つの半導光電子活性層のうちの少なくとも一部を貫き、
    前記少なくとも1つのラインセグメントビアホールの内面(135)を覆う前記活性層のレベルで導電性の永久に金属化された銅に富んだCIGSタイプ合金から形成される少なくとも1つのCIGSタイプ壁(134、134′、132、136、138)を備え、前記CIGSタイプ合金は、前記ホールがドリル加工されたときに生じた前記CIGS半導体光電子活性層の化学組成の永久的変化から生じ、
    少なくとも1つのフロントコンタクト層の少なくとも一部と少なくとも1つのバックコンタクト層の少なくとも一部の間に導電路を備え、
    前記ラインセグメントビアホールの前記内面(135)の端に沿って前記フロントコンタクト層の表面にフロントコンタクトのバンプ形の高くなった部分(155)を備え、
    前記フロントコンタクト層の方へ高くなる前記バックコンタクト層の高くなった部分(125、127、127′)を備えることを特徴とするデバイス。
  18. 基板の一部が前記ビアホール内で露出することを特徴とする請求項17に記載のデバイス。
  19. 基板の一部が前記ビアホール内で露出し、そしてバックコンタクト層の少なくとも高くなった部分が、基板の前記露出部分の周辺(117)で少なくとも1つの樋状カールアップ(127、127′)を形成することを特徴とする請求項17乃至18の何れか1項に記載のデバイス。
  20. 少なくとも1つのラインセグメントビアホールが、少なくとも第1の部分の少なくとも1つの樋状カールアップオンリー(127′)と、基板の前記露出部分の周辺(117)で前記バックコンタクト層の少なくとも第2の部分の少なくとも1つの樋状カールアップアンドバック(127)とを備えることを特徴とする請求項19に記載のデバイス。
  21. 前記デバイスの光に暴露される側からの顕微鏡検査により、前記CIGSタイプ壁(134、134′、132、136、138)の前記内面(135)の形状が、末端(106)におけるより、前記ビアホールのドリル加工が開始したところに対応すると識別可能な前記ビアホールラインセグメントの前記端(105)において、より小さい曲率半径を有することを特徴とする請求項17乃至20の何れか1項に記載のデバイス。
  22. 少なくとも1つのラインセグメントビアホールが、前記フロントコンタクト層(150)の表面の一部を少なくともカバーする導電性CIGSタイプ合金の少なくとも1つの高くなった部分(155′)を備えることを特徴とする請求項17乃至21の何れか1項に記載のデバイス。
  23. 前記薄膜CIGSデバイス(100、200)の領域に少なくとも1つの破線(210)を備え、前記破線は、複数の前記ラインセグメントビアホール(163、165、165′、167)から成ることを特徴とする請求項17乃至22の何れか1項に記載のデバイス。
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