添付図面に関連して以下に説明される発明を実施するための形態は、多様な実施形態の説明として意図されており、本発明が実施され得る実施形態だけを表すことを目的としていない。発明を実施するための形態は、実施形態の完全な理解を提供するために特定の詳細を含む。いくつかの例では、説明を簡略化するために周知の構造及び構成要素は簡略化された形で示されている。
干渉を最小限に抑える又は削減するために周波数又は物理距離で信号を分離することは、所与の通信チャネル又は通信媒体を介して伝送できる情報の量を減少させることがある。干渉信号が未知のソース又は敵意をもったソースから受信される場合、干渉信号についての情報は、ほとんど又はまったく入手できないので、これらの方法で信号を分離することは可能ではない場合がある。
上述されたように、干渉を低減するために周波数又は物理距離で信号を分離することは、送信機と受信機との間で情報を伝送できる量及び速度を減少させることがある。さらに、干渉信号が(通常の場合のように)未知のソース又は敵意をもったソースからである場合、これらの方法で信号を分離することは可能ではない場合がある。したがって、複数の信号又は周波数で重複する伝送信号上での帯域幅の再利用は、使用可能な周波数スペクトルの効率的な使用を実現してよい。
本明細書に開示されるいくつかの実施形態では、特定の変調技法は、衛星通信信号及び衛星コマンド及び制御(C2)リンク、無人航空機(UAV)視線(LOS)及び衛星データリンク、船上マイクロ波及び衛星通信システム、マイクロ波通信リンク、GPS受信機、携帯電話通信リンク、ケーブル信号、及び偶然の干渉又は意図的な干渉の影響を受けやすい任意のポイントツーポイント又はポイントツーマルチポイントの無線周波数(RF)システムを含むが、これに限定されるものではない複数の異なる通信システムで応用性を有する場合がある。また、それは、衛星トランスポンダ又は他の固定RF帯域幅リンク上で単一搬送波伝送よりも著しく高いデータレートのための容量の増加を実現するブラインド二重搬送波信号処理を可能にするために使用することもできる。
図1は、複数の地上局間の衛星通信の一実施形態の図による描写である。通信システム(「システム」)100は、衛星110を介して互いと通信する複数の地上局102、104、106を示す。いくつかの実施形態では、通信システム100は4つ以上の地上局102、104、106、及び複数の衛星110を含むことがある。
いくつかのシステムは、干渉低減のためにエコー除去用の発信信号のローカルコピーに依存することがある。いくつかのシステムでは、ポイントツーポイント又はポイントツーマルチポイントの衛星通信に対するバランスのとれたアプローチは通信リンクの両端(例えば、送信機および受信機ペア)で特定の信号処理を必要とすることがある。他のシステムでは、別の、バランスがとれていないアプローチは1つのサイトだけで信号処理を必要とすることがある。図1の通信システム100は、後述されるように地上局106が送信信号のローカルコピーを有さないバランスがとれていないアプローチの例である。
地上局102は、次いで衛星110に、地上局104、106に中継される信号122(T1)を送信してよい。地上局104は、地上局102及び地上局106に中継される信号124(T2)を衛星110に送信してよい。地上局102は、(S1+S2として示される)複合信号134として信号124(T2)及びそれ自体の送信済み信号122(T1)のエコーを受信してよい。同様に、地上局104は、(S1+S2として示される)複合信号132として信号122(T1)及びそれ自体の送信信号124(T2)のエコーを受信してよい。図1に使用されるように、「T」は送信信号を示す。一方、「S」は地上局102、104、106の内の1つ又は複数で受信される対応する信号を示す。また、「S1」及び「S2」は複合信号(例えば、複合信号132、134、136)の成分信号を指すこともある。
いくつかの実施形態では、地上局102、104の両方ともエコー除去で使用するための送信信号122、124のローカルコピーを有していることがある。いくつかの場合では、自己干渉送信信号の削除は、エコー除去等のプロセスを使用し、達成される。係る実施形態では、「エコー」は、送信信号122、124をサンプリングし、遅延ライン(不図示)を通してこの信号を処理し、入力複合信号132、134の位相及び利得を適合させ、ダウンリンク信号の中の送信済み信号を除去して、処理済み周波数空間の中の追加信号を抽出することによって提供されてよい。エコー除去は、通信システム100がそれぞれ信号122及び信号124を受信し、無事に復調できるように通信システム100の中で一定のレベルの干渉低減を実現し得る。
他方、地上局106は、それ自体の信号を送信せず、したがって信号122(S1)及び信号124(S2)の受信及び処理のための重要なエコー除去機能を有していないことがある。地上局106によって受信される信号122(S1)及び信号124(S2)は、共に複合信号136と示される。複合信号136は、2つの信号S1+S2の組合せである、複合信号132及び複合信号134に類似してよい。いくつかの実施形態では、信号122及び信号124のどちらか又は両方とも地上局106の対象信号であることがある。
ただし、複合信号136は、異なる操作環境に起因する異なる形式及び干渉のレベルに影響を受けることがある。いくつかの実施形態では、複合信号132、134、136は、エコー干渉に加えて、さまざまな量の干渉をさらに含むことがある。他の実施形態では、複合信号132、134、136の中で見付けられる1つ又は複数の信号122、124も、本明細書では成分信号と呼ばれることがある。また、共に送信される2つの変調信号は、追加変調と見なされてもよい。したがって、例えば、信号122及び信号124は複合信号136の成分信号と呼ばれることがある。
いくつかの実施形態では、対象信号(例えば、信号122又は信号124)は、複合信号136から特徴付けられ、除去され、例えばノイズフロアを離れる。本明細書で使用されるノイズフロアは概して、すべてのノイズソース及び測定システムの中の不要な信号の総計から生じる又は再生される信号の基準を指すことがあり、ノイズは監視されている信号以外の任意の信号として定義される。ノイズフロアは、対象信号(例えば、信号122、124)が複合信号136から削除された後の残留信号つまり残っている信号を記述することがある。ノイズフロアは次いで、除去信号を生じさせるために本明細書で説明される(図4及び図5と関連して以下に説明される)干渉軽減又は干渉除去の方法を使用し、特徴付けることができる。
いくつかの実施形態では、ノイズフロアは特徴付けられないことがある。したがって、生じた除去信号は、ノイズフロアを低減するために周波数及び振幅の変動を補償しつつ、フィードフォワードループで複合信号のコピーと結合できる。これが、対象信号のより高い信号対ノイズ(SNR)比を生じさせることがある。これは、高次モード変調方式の使用を許可することによって信号の潜在的なデータスループットを高め、したがって衛星全体110のスループットを高めることがある。
いくつかの実施形態では、使用可能な周波数スペクトルの使用を最大限にするために、信号122及び信号124は同じ又は類似した帯域幅を使用してよい。いくつかの実施形態では、信号122及び信号124は同じ振幅を有してよい。いくつかの他の実施形態では、信号122及び信号124は、帯域幅、位相、及び振幅の内の1つ又は複数でわずかに異なってよい。したがって、地上局102、104は、類似する周波数、帯域幅、及びパワーレベル(例えば、振幅)を偶然に又は故意に活用して、それぞれの信号(T1、T2)、例えば信号122及び信号124を送信してよい。このようにして、地上局106は、受信信号間の著しい又は完全な周波数重複を有する信号122及び信号124を受信することがある。いくつかの実施形態では、図5に関連して以下に説明されるように、3つ以上の重ね合わされた信号がある場合がある。対象の2つ以上の信号の重複は、重ね合わされ、おそらく干渉する信号、例えば信号122、及び信号124の分離及び解析を必要とする特定の問題を地上局106に与えることがある。
本明細書に説明される変調は、アナログ変調又はデジタル変調を含んでよいが、これに限定されるものではない。本明細書で参照される変調方式のいくつかは、他のタイプの変調、つまり時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、及び連続位相変調(CPM)の中で、直交振幅変調(QAM)、位相偏移変調(PSK)、二進PSK(BPSK)、4位PSK(QPSK)、差動PSK(DPSK)、差動QPSK(DQPSK)、振幅位相偏移変調(APSK)、オフセットQPSK(OQPSK)、振幅偏移変調(ASK)、最小偏移変調(MSK)、ガウスMSK(GMSK)を含むことがあるが、これに限定されるものではない。例えば、QAM及びAPSK等の特定の変調タイプは、例えば、少し例を挙げれば4QAM、8QAM、及び16APSK等、係数で異なることがある。
図2は、図1の通信システムの中で利用され得る通信デバイスの構成要素の機能ブロック図である。図示されるように、通信デバイス200は、図1の地上局として実装されてよい。例えば、通信デバイス200は地上局106を備えてよい。
通信デバイス(「デバイス」)200は、通信デバイス200の動作を制御するプロセッサ204を含んでよい。プロセッサ204は、中央演算処理装置(CPU)と呼ばれることもある。通信デバイス200は、読出し専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含み、プロセッサ204に命令及びデータを提供してよい、プロセッサ204に操作可能に接続されたメモリ206をさらに含んでよい。また、メモリ206の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでもよい。プロセッサ204は、通常、メモリ206の中に記憶されているプログラム命令に基づいて論理演算及び算術演算を実行する。メモリ206内の命令は、本明細書に説明される方法を実装するために実行可能であってよい。
通信デバイス200が受信ノード又は地上局として実装又は使用されるとき、プロセッサ204は複数の異なる信号タイプの情報を処理するように構成されてよい。係る実施形態では、通信デバイス200は地上局106として実装され、複合信号136を受信し、解析する、又は複合信号136をその成分信号(例えば、信号122及び信号124)に分離するように構成されてよい。例えば、プロセッサ204は、信号122、124を再作成又は再生するために、他の伝送特性の中で周波数、帯域幅、変調タイプ、整形係数、及びシンボル軌跡を決定するように構成されてよい。プロセッサ204は、係る決定を達成するために特定の信号分離モジュール及び干渉低減モジュール(「モジュール」)202で多様なプロセス又は方法を実装してよい。モジュール202は、以下に図3に関連して説明される適応再生技術(ART)も含んでよい。
プロセッサ204は、1つ又は複数の適応等化器(不図示)をさらに含んでよい。適応等化器は、時間領域で入力信号を推定し、特徴付けるように構成されてよい。
プロセッサ204は、1つ又は複数のプロセッサ204で実装された処理システムの構成要素を備えてよく、あるいは構成要素であってよい。1つ又は複数のプロセッサ204は、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲートロジック、離散ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、又は情報の計算もしくは他の操作を実行できる任意の他の適切なエンティティの任意の組合せで実装されてよい。
プロセッサ204は、ソフトウェアを記憶するための機械可読媒体も含んでよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語又はそれ以外と呼ばれるかどうかに関わりなく、任意のタイプの命令を意味すると広範囲に解釈されるものとする。命令は(例えば、ソースコードフォーマット、バイナリコードフォーマット、実行可能コードフォーマット、又は任意の他の適切なコードのフォーマットの)コードを含んでよい。命令は、1つ又は複数のプロセッサ204によって実行されるとき、処理システムに本明細書で説明される多様な機能を実行させる。
通信デバイス200は、通信デバイス200と遠隔地との間でのデータの送信及び受信を可能にするために送信機210及び受信機212を含んでよいハウジング208を含んでもよい。例えば、係る通信は、地上局102、104、106の間で発生してよい。送信機210及び受信機212はトランシーバ214に結合されてよい。アンテナ216は、ハウジング208に取り付けられ、トランシーバ214に又は送信機210及び受信機212に別々に電気的に連結されてよい。また、通信デバイス200は(不図示の)複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、及び/又は複数のアンテナを含んでもよい。
また、通信デバイス200は、トランシーバ214によって受信される信号のレベルを検出し、定量化するために使用され得る信号検出器218を含んでもよい。信号検出器218は、周波数、帯域幅、シンボルレート、総エネルギー、シンボルあたりのエネルギー、パワースペクトル密度、及び他の信号特性等の信号を検出してよい。また、信号検出器218は(図3に説明される)「窓掛けモジュール」を含んでもよく、入力データ(例えば、1つ又は複数の信号122、124)を処理し、プロセッサ204が使用中の無線通信スペクトルの正しい帯域幅制限部分を受信していることを保証するように構成されてよい。非制限的な例として、地上局102、104への及び地上局102、104からの特定の伝送は、伝送が衛星110で受信され、地上局106に別ルートで送られるまで、一定の時間及び周波数の変動を被ることがある。係る変動は、他の要因の中で特にドップラー偏移及び移動距離に起因することがある。したがって、信号検出器218(又は窓掛けモジュール)は、プロセッサ204が信号(複数の場合がある)122、124、136を含んだスペクトルの正しい部分を受信したことを保証するために帯域幅及び中心周波数について入力信号(複数の場合がある)136を補正してよい。
通信デバイス200は、信号を処理する際に使用するためのデジタルシグナルプロセッサ220(DSP)も含んでよい。DSP220は、伝送のためにデータユニットを生成するように構成されてよい。DSP220は、信号検出器218及びプロセッサ204と協調して、複合信号136の特定の特性をさらに決定してよい。
通信デバイス200は、いくつかの態様ではユーザインタフェース222をさらに含んでよい。ユーザインタフェース222は、キーパッド、マイク、スピーカ、及び/又はディスプレイを含んでよい。ユーザインタフェース222は、通信デバイス200のユーザに情報を伝達する及び/又はユーザから入力を受信する任意の要素又は構成要素を含んでよい。
本明細書に説明される通信デバイス200の多様な構成要素は、バスシステム226によって互いに連結されてよい。バスシステム226は、データバスに加えて、例えば、電力バス、制御信号バス、及びステータス信号バスだけではなくデータバスも含んでよい。当業者は、通信デバイス200の構成要素が互いに連結されてよい、又は何らかの他の機構を使用し、入力を受け入れるもしくは互いに入力を提供してよいことを理解するだろう。
多くの別々の構成要素が図2に示されているが、構成要素の内の1つ又は複数は結合されてよい、又は一般的に実装されてよい。例えば、プロセッサ204は、プロセッサ204に関して上述された機能性を実装するためだけではなく、信号検出器218及び/又はDSP220に関して上述された機能性を実装するためにも使用され得る。さらに、図2に示される構成要素のそれぞれは複数の別々の要素を使用し、実装されてよい。さらに、プロセッサ204が以下に説明される構成要素、モジュール、回路等のいずれかを実装するために使用されることもあれば、それぞれが複数の別々の要素を使用し、実装されることもある。
図3は、信号復調器(「復調器」)の機能ブロック図である。復調器300は、その部分が1つ又は複数の対象信号を含むことがある未処理信号310を受信することがある。例えば、地上局106は、上述されたように、複数の成分信号122、124を有することがある複合信号136を含んだ未処理信号310を受信してよい。未処理信号310は、無線通信(例えば、衛星通信)のために使用する周波数のスペクトル全体又は複数のスペクトルを備えてよい。
未処理信号310は、受信機212(図2)によって受信され、デジタル化モジュール320によって処理される。デジタル化モジュール320は、未処理信号310をアナログ信号からデジタル信号に変換するための1つ又は複数のアナログ/デジタル(A2D)変換器を備えることがある。デジタル化モジュール320は、デジタル化された信号322を出力できる。
復調器300は、デジタル化モジュール320に操作可能に連結された窓掛けモジュール325をさらに含むことがある。上述されたように、窓掛けモジュール325は、信号検出器218の構成要素であることがある。窓掛けモジュール325は、本明細書に説明されるプロセスを完了するためにプロセッサ204及びDSP220と協調することもある。
いくつかの実施形態では、窓掛けモジュール325は、復調器300が対象信号(複数の場合がある)を包含するスペクトルの所望の部分を処理することを保証するために、デジタル化信号322の帯域幅を制限する又はデジタル化信号322の一部分に集中するように構成できる。いくつかの実施形態では、スペクトルの所望の部分は対象の1つ又は複数の信号(例えば、信号122及び信号124)を含んでよい。窓掛けモジュール325は、対象信号(複数の場合がある)(例えば、複合信号136及び信号122、124)が復調器300によって処理されるように中心周波数及び帯域幅についてスペクトルの帯域幅制限部分を補正することもできる。以下の説明のために、窓掛けモジュール325によって制限されるデジタル化信号322の帯域幅制限部分は、本明細書では、概して窓掛けされた信号328と呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、窓掛けされた信号328は、複数の成分信号(例えば、信号122及び信号124)を含んだ複合信号136のデジタル形式であってよい。成分信号の内の1つ又は複数は対象信号(複数の場合がある)であることがある。
復調器300は、干渉検出器330をさらに含むことがある。いくつかの実施形態では、干渉検出器330は、他の干渉信号に加えて、窓掛けされた信号328を受信し、信号122及び信号124又は複合信号136の存在を判定するように構成できる。いくつかの実施形態では、それ自体が個別に変調される(例えば、QPSK、4QAM、16APSK等)3つ以上の信号は、複合信号136として共に伝搬されるときにさらに変調と見なされることがある。
干渉検出器330は、複数の干渉信号(例えば、信号122及び信号124)の存在を判定するために時間領域で入力される窓掛けされた信号325を処理できる。また、干渉検出器330は、周波数領域で窓掛けされた信号328を処理することもできる。いくつかの実施形態では、干渉検出器330は、複数の成分信号の存在を判定するために窓掛けされた信号328の係数のフーリエ変換を分析できる。いくつかの他の実施形態では、干渉検出器330によって実施されるプロセスはソフトウェアに実装できる。
干渉検出器330は、少なくとも変調推定値及びシンボルレート又はクロックレートを決定するために周波数と時間の両方でプロセスを使用してよい。いくつかの実施形態では、変調推定値は、連続波(CW)がn乗の窓掛けされた信号328の積となるまで、窓掛けされた信号328をそれ自体でn倍乗算することによって導き出されてよい。本明細書に使用されるように、信号をそれ自体で乗算する、つまり信号をn乗する演算は、概して「指数化」と呼ばれる。窓掛けされた信号328の指数化は、時間領域及び周波数領域の複数の成分信号の存在を判定するために複数回完了できる。したがって、窓掛けされた信号328は、干渉検出器330(又は信号検出器218)が、窓掛けされた信号328に1つ、2つ又は2つ以上の信号が存在すると判定するまでそれ自体で乗算されてよい。成分信号(例えば、信号122及び信号124)のそれぞれは異なる変調を有し、したがってnの異なる累乗でCW積を生じさせることがある。例えば、3つの異なる変調タイプの3つの成分信号を有する複合信号136の指数化は、nの3つの異なる累乗で3つの別々のCW波形を生じさせることがある。別の例では、成分信号の内の2つ以上が同じ変調を有し、したがってCW波形はnの同じ値で生じるだろう。いくつかの実施形態では、nの累乗は2の倍数である。
干渉検出器330は、窓掛けされた信号328の指数関数によってシンボルレート推定値をさらに導き出すことがある。窓掛けされた信号328の指数化は、関連付けられたシンボルレートの表示又は推定値を生じさせることがある。いくつかの実施形態では、信号が何回もそれ自体で乗算されるとき、シンボルの位相は相互に関連する又は除去し、周波数領域内の単一の周波数によって示されるCW積を生じさせることがある。このプロセスは、CW周波数の回りで均等に離間される小さいサイドローブ(例えば「サイドスパー」)を生じさせてもよい。サイドローブのスペーシングは、対応する成分信号の搬送波のシンボルレートに関係し、シンボルレートを推定するために使用されてよい。干渉検出器330は、指数積(複数の場合がある)及び「サイドスパー」のスペーシングを使用して、1つ又は複数のシンボルレート推定値をさらに精密化し、成分信号に対応する1つ又は複数の実際のシンボルレートを導き出すように構成された、1つ又は複数の適応等化器(不図示)をさらに有することもある。いくつかの実施形態では、係る適応等化器は実際のシンボルレートを導き出すためにシンボルレート推定値の倍数で実行できる。いくつかの実施形態では、このプロセスはnの異なる値(例えば、nの累乗)ごとに完了されてよい。1つ又は複数の実際のシンボルレートは窓掛けされた信号328に存在する1つ又は複数の成分信号に対応することがある。例えば、複合信号が(上述の)3つの異なるシンボルレートの3つの例示的な成分信号を有する場合、3つの別々のシンボルレートは干渉検出器330によって導き出すことができる。一実施形態では、同じシンボルレートを有する2つ以上の成分信号が存在してよい。別の実施形態では、2つ以上の成分信号(例えば、信号122及び信号124)は同じシンボルレートを有するが、異なる変調を有することがある。
復調器300は、1つ又は複数の適応再生器(「ART」)350をさらに含むことがある。本明細書で使用される頭字語「ART」は、適応再生技術を表し、概してART350を備えるプロセッサを指すことがある。図3のART350は、複数のサブコンポーネント又はモジュールを有してよい。1つ又は複数の信号(例えば、対象信号及び干渉信号)が干渉検出器330によって検出されるとき、窓掛けされた信号328は、ART350の中のセパレータモジュール352に移ってよい。
セパレータモジュール352は、(干渉検出器330から)シンボルレートのX倍の変調推定値を使用し、窓掛けされた信号328をサンプリングし直してよい。いくつかの実施形態では、窓掛けされた信号328は、干渉検出器330と同様に、干渉検出器330によって検出されたシンボルレートごとにシンボルレートのX倍でサンプリングし直すことができる。したがって、セパレータモジュール352は、高いレートで入力成分信号(複数の場合がある)をサンプリングし、シンボル軌跡、整形係数、及び窓掛けされた信号328に存在する成分信号のそれぞれの変調タイプのより正確な推定値を導き出すことができる。また、セパレータモジュール352は、成分信号の周波数及び帯域幅、並びに窓掛けされた信号328の中の成分信号(例えば、信号122、124)のそれぞれの間の位相オフセットを決定することもできる。本明細書に使用されるように、整形係数は概して所与の成分信号(例えば、信号122又は信号124)の信号エネルギーの集中又は分散を指してよい。いくつかの実施形態では、整形係数は窓掛けされた信号328のルートレイズドコサインスペクトルであってよい。整形係数は、窓掛けされた信号328の周波数領域を指すときに使用されてよい。一方、「パルス整形」は窓掛けされた信号328の時間領域を指すために使用されてよい。
ART350は、セパレータモジュール352に操作可能に連結された再生器モジュール354をさらに有することがある。再生器モジュール354は、成分信号の整形係数、変調、及び位相オフセットに加えてシンボル軌跡を使用して、成分信号(例えば、信号122、124)のそれぞれを再生できる。再生器モジュール354は、成分信号の再生で帯域幅、周波数オフセット、及び振幅をさらに使用してよい。いくつかの実施形態では、成分信号(例えば、信号122及び信号124)のそれぞれの復調は同時に又は少なくとも並行して完了されてよい。
いくつかの実施形態では、再生器モジュール354が成分信号(例えば、信号122及び信号124)の再生バージョンを出力する場合、プロセッサ204は、成分信号のどれが所望の信号であるのかを判定し、所望の信号(例えば、信号122)を保護する又はそれ以外の場合、所望の信号を隔離して、それに集中してよい。例えば、信号122及び信号124が窓掛けされた信号328の成分信号である場合、プロセッサは所望の信号として信号122を選択し、信号122の干渉のないバージョンを出力してよい。いくつかの実施形態では、対象信号(例えば、信号122)は、複合信号136のノイズフロアをさらに特徴付けるために使用できる。ノイズフロアは次いで対象信号(例えば、信号122)のSNRを増加するために除去できる。
再生信号(複数の場合がある)が対象信号ではない場合、再生信号は干渉除去のために使用されてよい。ART350は再生器モジュール354に操作可能に連結された反転モジュール356をさらに有することがある。反転モジュール356は信号122を反転し、除去モジュール360で信号122の反転コピーをデジタル化信号322のコピーと合計できる。処理時間のため、デジタル化信号322のコピーは遅延モジュール365を通して提供されてよい。除去モジュール360は、利得及び位相のために未処理信号310で干渉信号の反転コピーを補正して、干渉のない信号370を生じさせてよい。いくつかの実施形態では、干渉のない信号370は存在している、あらゆる干渉をさらに低減するために再び処理されてよい。干渉のない信号370は所望の信号(例えば、信号122)のコピー又は干渉信号(例えば、信号124)が除去されたデジタル化信号322のコピーと見なされてよい。
いくつかの実施形態では、復調器300は、処理された信号をアナログ信号に変換して戻してよい、除去モジュール360及び再生器モジュール354に連結されたデジタル/アナログ(D2A)変換器(不図示)をさらに有することがある。
図4は、信号分離の方法のフローチャートである。図示されるように、信号分離のための方法(「方法」)400は、ブロック402で未処理信号310の受信で開始してよい(図3を参照)。未処理信号310は、ブロック402でデジタル化モジュール320によってデジタル化することもできる。いくつかの実施形態では、対象信号(複数の場合がある)(例えば、信号122、124)は未処理信号310スペクトルの一部分だけを占有してよい。さらに、復調システム300は、信号処理のために考慮される未処理信号310の量を選択的に制限してよい。ブロック410で、窓掛けモジュール325は、復調システム300が対象帯域幅と見なす帯域幅を調整できる。例えば、未処理信号310は、対象信号(複数の場合がある)(例えば、信号122及び信号124)だけではなく、地上局106又は他の干渉伝送のために必ずしも意図されていない多様な他の伝送も含んだ広大な周波数であることがある。したがって、ブロック410で、窓掛けモジュール325は未処理信号310(例えば、図3の窓掛けされた信号328)を帯域制限して信号122が受信されると予期される帯域幅に集中してよい。いくつかの実施形態では、信号122と信号124の両方とも対象信号であることがあるため、窓掛けモジュール325は未処理信号310を帯域制限して両方の信号122、124を受信してよい。いくつかの他の実施形態では、窓掛けされた信号328は信号122、124より多くを含むことがある。いくつかの実施形態では、復調器300で、信号122、信号124、又は受信される任意の他の干渉信号についてほとんど又はまったく情報が知られていないことがある。しかしながら、いくつかの場合、少なくとも予期される帯域幅は知られていることがある。
地上局102又は地上局104から衛星110まで及び次いで地上局106までの長い伝送距離でのドップラー偏移のため、一定の時間遅延又は周波数の偏移が生じることがある。例えば、信号124は1.44MHz(メガヘルツ)の中心周波数及び22MHzの帯域幅を有すると予期されてよい。係る信号(例えば、信号124)は、長い伝送経路上で時間及び周波数で偏移され、したがって窓掛けモジュール325によって決定されるように、1.452MHzの中心周波数及び22.64MHzの帯域幅を有する複合信号136の一部分として地上局106に到達することがある。窓掛けされた信号328の帯域幅及び中心周波数は、例えばプロセッサ204によって決定される他の要因にさらに依存してよい。
したがって、いくつかの実施形態では、窓掛けモジュール325はさらに、信号124に集中するために、スペクトルの受信された部分(例えば、未処理信号310)の帯域幅を調整してよい。別の実施形態では、複合信号136は1つ又は複数の成分信号(例えば、信号122及び信号124)を有してよい。窓掛けモジュール325は、次いで成分信号(例えば、信号122、124)のすべてを包含するために受信された未処理信号310の帯域幅を調整してよい。図6A、図6B、及び図6Cと関連して以下に説明されるように、複合信号136は周波数で重ね合わされた複数の成分信号122、124を備えてよい。
ブロック420で、干渉検出器330は、窓掛けされた信号328を累乗してよい。指数化プロセスは窓掛けされた信号328をn乗すること、又はCWがn乗の積になるまでn回、窓掛けされた信号328をそれ自体で乗算することを含むことがある。いくつかの実施形態で、指数化は時間領域で完了できる。干渉検出器330は、窓掛けされた信号328の時間領域の小さい時間ブロックで係る演算を実行するように構成できる。いくつかの実施形態では、これはソフトウェアによって実行されてよい。
判定ブロック425で、干渉検出器330は、1つ又は複数のCWが指数化によって生じるかどうかを判定してよい。生じない場合、方法400はブロック430でnをインクリメントしてよい。方法400は次いでブロック420に戻り、例えばn+2で窓掛けされた信号328を再び累乗してよい。ブロック420での指数化は、1つ又は複数のCWが存在するまで繰り返されてよい。
いくつかの実施形態では、複合信号136(例えば、窓掛けされた信号328)の中の複数の成分信号はnの異なる累乗で複数のCW積を生じさせてよい。例えば、信号122がBPSKを使用し変調される場合、連続波はn=2で生じることがある。別の例として、信号124がQPSKを使用し変調される場合、次いでCW波形がn=4の累乗から生じるだろう。いくつかの実施形態では、nは2の倍数である。べき指数nは次いで変調タイプの表示、つまり1=CW、2=BPSK、4=QPSK及びn=mまでを提供する。いくつかの実施形態では、mは2の任意の整数倍であってよい。例えば、両方ともn=4でCWを生じさせることがあるので、QPSKと16QAMの間の曖昧さを解消するために特定の追加のプロセスが必要とされることがある。これは以下により詳細に説明される。
いくつかの実施形態では、干渉検出器330によって受信される窓掛けされた信号328はI及びQ形のシンボルのデータストリームとして受信されてよく、Iは実軸でのシンボル座標を表し、Qは虚軸でのシンボル座標を表す。I及びQのデータは、所与のシンボルの極座標を表すためにさらに実装されてよい。したがって、複合信号はSc=Si+Sqとして表すことができる。信号Scは累乗され(例えば、n乗され)、nは例えば2の倍数、つまりn=2、4、8、12、16、24、32等であることがある。nの値(複数の場合がある)は1つ又は複数の変調タイプを示すことがある。また、信号Sc、Si、及びSqの複合成分は、変調タイプが一定振幅を有するかどうかを判定するために累乗することもできる。例えば、n=4で、変調はQPSK又はQAMであることがある。該2つのタイプの間の曖昧さを解消するために、干渉検出器330はシンボルの累乗及び位相を表すシンボルベクトルのヒストグラムを構築して、I及びQの各象限の中に複数の累乗状態及び位相状態があるかどうかを判定できる。ヒストグラムは、Scの変調がQPSKであるか、8QAMであるか、16QAMであるか、それとも64QAMであるかを明らかにできる。いくつかの実施形態では、APSK(例えば、16−APSK又は32−APSK)が存在してよい。係る信号はデジタルビデオ放送−衛星−第2世代(DVB−S2)と関連付けられてよい。いくつかの他の実施形態では、干渉検出器330は、図1の説明で上記に挙げられる変調タイプなどの他の変調タイプから特にMSK、GMSK、OQPSK、及び8PSKをさらに区別できる。
ブロック412で、干渉検出器330は、窓掛けされた信号328の中の1つ又は複数の成分信号の1つ又は複数のシンボルレートを導き出すこともできる。上述されたように、干渉検出器330は、指数化の結果を使用して1つ又は複数の成分信号に対応する1つ又は複数のシンボルレート推定値を精密化するように構成された1つ又は複数の適応等化器を含むことがある。適応等化器は、ART350に提供できる実際のシンボルレートにシンボルレート推定値を精密化するために推定されたシンボルレートの倍数で実行され得る、できる。判定ブロック425で、干渉検出器330が1つ又は複数のCW積の存在を判定する場合、方法はブロック440に進む。ブロック440で、干渉検出器330は、ART350に(ブロック412からの)1つ又は複数のシンボルレート及び(ブロック420からの)力率nに基づいた変調推定値を提供してよい。ART350は、次いで(ブロック412からの)シンボルレートのX倍で力率nを使用し、窓掛けされた信号328をサンプリングし直してよい。したがって、ART350は高いレートで窓掛けされた信号328をサンプリングし直して、シンボル軌跡を決定し、変調タイプを精密化してよい。複数の成分信号が存在する場合、ART350は個々の成分信号間の位相オフセット及び周波数オフセットをさらに決定してよい。
ブロック450で、ART350は、上記に決定されたシンボル軌跡及び変調を使用し、サンプリングし直された信号(複数の場合がある)を再生できる。したがって、ART350は、1つ又は複数の成分信号(例えば、信号122、124)の内の少なくとも1つのコピーを再生してよい。
いくつかの実施形態では、単一の成分信号(例えば、信号122)が対象信号である。例えば、信号122が対象信号である場合がある。一方、信号124は干渉信号である。したがって、決定ブロック452で、プロセッサ204は、ブロック450で再生信号が対象信号(例えば、信号122)であると判定し、454で再生信号を保護してよい。本明細書で使用されるように、保護するという用語は、概して、追加の干渉低減及び/又は変調のために所望の信号を隔離することを指してよい。
判定ブロック452で、プロセッサ204が、再生信号が干渉信号(例えば、信号124)であり、対象信号ではないと判定する場合、プロセッサ204はブロック455に進んでデジタル化信号322から干渉信号を除去してよい。この除去は、デジタル化信号322が複数の干渉信号を有する間は反復であってよい。いくつかの実施形態では、方法400は、ブロック450で再生された信号をさらに精密化するための反復であってよい。
ブロック455で、ブロック450からの再生信号は、デジタル化信号322がブロック460で遅延モジュール365を通して送られた後、ブロック455でデジタル化信号322から除去されてよい。ブロック455での除去は、ブロック450で生成されたコピーを反転し、利得及び位相のためにコピーを補正し、反転されたコピーをデジタル化信号322と合計することを含んでよい。
ブロック465で、残留信号が反転干渉信号及びデジタル化信号322の組合せから生じる。残留信号は、少なくとも1つの成分信号(例えば、干渉信号)が除去されたデジタル化信号322のバージョンであってよい。いくつかの実施形態では、これがノイズフロアと呼ばれることがある。これは、さらに、復調器300がノイズフロアを特徴付け、対象信号、例えば信号122のSNRを増加できるようにしてよい。
図5は、マルチ信号復調のための方法のフローチャートである。方法500は、方法400に類似する特定の特徴を有することがある。したがって、類似する番号が類似する特徴及び類似する構成要素を示す。
方法500は、ブロック502で受信機212での未処理信号310の受信で始まる。ブロック502で、未処理信号310はモジュール320によりデジタル化され、デジタル化信号322を生じてよい。ブロック510で、窓掛けモジュール325は、窓掛けされた信号328が、方法400と同様に、対象信号(複数の場合がある)を含むようにデジタル化信号322を帯域制限できる。
いくつかの実施形態では、対象信号(複数の場合がある)は、周波数で重ね合わされてよい。したがって、窓掛けモジュール325は、対象信号(複数の場合がある)を包含する帯域幅に窓掛けされた信号328を調整できる。
ブロック520で、干渉検出器330は、窓掛けされた信号328を累乗してよい。ブロック520での指数化は、方法400のブロック420と同様に、CW信号を生じさせるために窓掛けされた信号328をそれ自体によってn倍乗算する。
ブロック525で、現在のべき指数nがCW信号を生じない場合、次いでnはブロック530でインクリメントされ、方法500は、方法400と同様に、べき指数nがインクリメントされたブロック520に戻る。べき指数nは、CW波形が窓掛けされた信号328の中の成分信号ごとに生じるまでインクリメントできる。べき指数nは成分信号の変調タイプの表示を提供する。上述されたように、nの値は2=BPSK、4=16QAM、又はQPSK等を示してよい。
いくつかの実施形態では、異なる変調タイプの2つ以上の信号が存在することがある。したがって、ブロック420は、成分信号の数に応じてnの2つ以上の値を生じてよい。いくつかの実施形態では、2つ以上の成分信号は同じ変調タイプを有することがあり、したがって同じべき指数nが成分信号に対応する複数のCW波形を生じさせてよい。
ブロック512で、干渉検出器330は、窓掛けされた信号328、及びブロック520でCW波形(複数の場合がある)を生成するために使用されるべき指数に基づいて窓掛けされた信号328に存在する成分信号ごとにシンボルレートの推定値をさらに生成してよい。干渉検出器330は、図3に関連して説明されたプロセスと同様に、窓掛けされた信号328の中の成分信号のそれぞれに実際のシンボルレートを導き出すためにシンボルレート推定値を精密化するように構成された1つ又は複数の適応等化器をさらに有してよい。
方法500は、ART350が、ブロック512で生成された実際のシンボルレート、及びブロック520で生成されたべき指数nを受信するブロック540に続行してよい。上記と同様に、ブロック540で、窓掛けされた信号328は、シンボルレートのX倍で(べき指数nに従って)変調を使用し、サンプリングし直される。増加した再サンプリングレート、例えば、シンボルレートの倍数は、ブロック540で、ART350が窓掛けされた信号328の中に存在する成分信号のそれぞれにシンボル軌跡を生成できるようにする。例えば、nの3つの値が異なるシンボルレート及び異なるタイプの変調での3つのCW波形に対応する場合、ブロック540での再サンプリングは、多様な信号のシンボル軌跡、整形係数、帯域幅、周波数オフセット、位相オフセット、及び変調タイプを示す3つすべての成分信号についての特定の情報を生じてよい。ブロック540は、成分信号の数に従って、複数の並行インスタンスで発生してよい。例えば、図5は、複数の信号(例えば、以下に説明される信号S1及び信号S2から信号Sk)に対応する3つの再サンプリングブロック540を示す。
ブロック550で、ART350は、シンボル軌跡、整形係数、位相オフセット,周波数オフセット、帯域幅、及び他の入手できる情報の内の1つ又は複数を使用し、成分信号をさらに再生してよい。再生信号は信号S1、信号S2から信号Skと名付けられる。信号Skは、3つ以上の信号から最高でk数の信号までが再生され得ることを示す。いくつかの実施形態では、k数の信号が並行して処理され、したがって同時に復調されてよい。
ブロック550で、多様な再生された成分信号が復調できる(例えば、信号S1、S2、Sk)。いくつかの実施形態では、ART350は、周波数重複が存在する場合にも、成分信号のそれぞれを単独で導き出すことができ、それらを同時に復調した。
判定ブロック552で、プロセッサ204は、再生信号の内の1つ又は複数が所望の信号であるかどうかを判定できる。したがって、プロセッサ204は、対象信号(例えば、信号122)が方法500によってまだ回復されていなかったと判定してよい。いくつかの実施形態では、対象信号(例えば、信号122)が低パワーレベル、つまり再生信号S1:Skよりも低いパワーレベルを有するために、これが発生することがある。例えば、方法500は、対象信号よりも高いパワーレベルを有する1つ又は複数の成分信号を隔離し、係る信号が干渉信号であることを判断することができた可能性がある。再生信号の内の1つ又は複数が対象信号ではない場合、ブロック555で、再生された干渉信号の内の1つ又は複数の1つ又は複数の反転コピーが除去モジュール360に提供されてよい。いくつかの実施形態では、ブロック550で再生信号のどれも所望の信号ではない場合、次いで再生信号を干渉信号として処理し、除去することができる。
除去モジュール360は、入力として、ブロック560で遅延モジュール365によって遅延される窓掛けされた信号328のコピーをとってもよい。ブロック565で、残留信号から1つ又は複数の再生信号(対象信号(複数の場合がある)ではない)が除去された残留信号が生じてよい。したがって、ブロック555で除去された干渉信号を差し引いた窓掛けされた信号328がブロック565で所望の信号(例えば、信号122)を生成してよい。
判定ブロック552で、再生され、復調された信号の内の1つ又は複数が所望の信号であるとプロセッサ204が判定する場合、方法500はブロック580に移動できる。ブロック580で、プロセッサ204は次いで1つ又は複数の所望の再生信号を保護してよい。いくつかの実施形態では、方法500は任意の数の再生信号を生じさせてよい。いくつかの実施形態では、不要信号は廃棄又は無視されてよい。いくつかの他の実施形態では、不要信号は適応除去(不図示)によって所望の信号を精密化するために使用されてよい。
いくつかの実施形態では、方法500は反復である。方法500の各反復は、成分信号(例えば、信号122、124)のより正確な再生を連続して実現してよい。図6Aから図6Cに示されるように、複数の重複信号の復調は周波数のかなりの又は完全な重複で達成できる。
したがって、上述された干渉除去方法を使用することによって、複数の信号が周波数で重ね合わされ、使用可能な周波数スペクトルの使用を最大限にしてよい。
続く図6A、図6B、及び図6Cは、本明細書に説明されるように信号が分離され、復調され得るように十分な際立った品質を維持しつつ、信号が重ね合わされ、伝送され得る可能性のある方法のプロットである。2つ以上の信号(例えば、信号122及び信号124)を周波数で重ね合わせることによって、通信リンク(例えば、通信システム100)は使用可能な周波数スペクトルをより効率的に利用し、データスループットを高め得る。
上述されたように、2つ以上の変調信号122、124の合計は別個の変調を形成できる。いくつかの実施形態では、結合された信号は相互に干渉することがある。(例えば、通信システム100の)通信チャネルの所与の程度の干渉又はノイズ混入の場合、チャネルを通して最高で計算可能な最大レートまで、ほぼエラーのない離散データ(デジタル情報)を通信することが可能である。係る最大値はシャノンの定理を使用し、計算されてよい。本明細書に説明される重複周波数に適用されるように、シャノンの定理は、変調信号122、124の信号対ノイズ比の変化が、信号122、124のそれぞれに提案されている変調技法、及び基本的に必要なビットあたりのエネルギーとノイズパワースペクトル密度比(EsN0)に依存していることを示す。また、この値はビットあたりの信号対ノイズ比(SNR)、つまり個々の信号122、124の正規化されたSNR基準として表すこともできる。いくつかの実施形態では、係る計算は、重ね合わされた信号を送信するときに最大重複及び最適帯域幅又は変調タイプを導き出すために有用であることがある。いくつかの他の実施形態では、係る計算は、本明細書に説明されるように、重ね合わされた信号のための分離技法、再生技法、及び復調技法でさらに有用であってよい。
図6Aは、図4及び図5の方法を使用し、分離されてよい周波数で重ね合わされた2つの信号のプロットである。プロット600は、縦(y)軸の振幅対横(x)軸の周波数(f)で示される。プロット600は、ART350によって周波数で重ね合わされ、復調できる(破線によって境界を付けられた)信号122及び(実線によって境界を付けられた)信号124などの2つの信号の一実施形態を示す。一実施形態では、信号122及び信号124は同じ帯域幅605を有することがある。信号122は中心周波数602を有することがあり、信号124は中心周波数612を有することがある。中心周波数602、612の差異は、本明細書では概して位相オフセット610と呼ばれることがある。
一実施形態では、ART350は、セパレータモジュール352によって使用されるサンプルレートの増加のために、部分的な再サンプリング(例えば、ブロック450、550)の間に信号124から信号122を区別してよい。信号122及び信号124は位相オフセット610分だけわずかにオフセットされるが、高い再サンプリングレート(例えば、シンボルレートのX倍)により、ART350が中心周波数、振幅、又は帯域幅にわずかな変動しかない複数の信号間を区別できるようになる。
例えば、位相オフセット610は、信号122と信号124との間の位相偏移の結果であることがある。したがって、信号122及び信号124が共に45度(π/4ラジアン)の位相オフセット610を伴うQPSKで変調される場合、各信号122、124のQPSKコンスタレーションは位相の45度の偏移で表示され、ART350はその結果、信号122及び信号124のシンボル軌跡及び整形係数を使用し、信号122を信号124と区別して、信号122、124の両方を再生し、復調することができる。いくつかの実施形態では、システム300は、一度に3つ以上の信号を分離、再生、及び復調できることがある。
図6Bは、図4及び図5の方法を使用し、分離されてよい周波数で重ね合わされた2つの信号の別のプロットである。プロット630は、縦(y)軸の振幅対横(x)軸の周波数(f)で示される。プロット630は、上述のように、同じ帯域幅605の(破線によって境界を付けられた)信号122及び(実線によって境界を付けられた)信号124をさらに示す。ただし、プロット600とプロット630の相違点は、プロット630では、信号122、124が周波数で完全に重ね合わされ、共に中心周波数632を有する点である。また、プロット630は振幅635の差異も示す。振幅635の差異は、信号122及び信号124が同じ帯域幅605及び同じ中心周波数632を共有するが、振幅635の差異(例えば、パワーレベル又は受信信号強度)は本明細書に開示される方法400及び方法500を使用し、信号122、124を区別するのに十分である場合があることを示す。したがって、ART350は、振幅635に差異があるとき、同じ帯域幅605及び同じ中心周波数632の2つ以上の周波数を分離、再生、及び復調してよい。
図6Cは、図4及び図5の方法を使用し、分離されてよい周波数で重ね合わされた2つの信号の別のプロットである。プロット660は、縦(y)軸の振幅対横(x)軸の周波数(f)で示される。プロット660は、同じ中心周波数662及び同じ振幅664を有する(破線によって境界を付けられた)信号122及び(実線によって境界を付けられた)信号124をさらに示す。プロット660は、帯域幅665を有する信号122及び帯域幅675を有する信号124をさらに示す。信号122と信号124の間の帯域幅の差異は、ART350が信号122、124を分離、再生、及び復調できるようにするのに十分であることがある。
図7は、重ね合わされた信号の分離及び復調の方法のフローチャートである。方法700は、地上局(例えば、図1の地上局106)が2つ以上の成分信号を有する入力(例えば、未処理信号310)を受信するときにブロック710で開始する。いくつかの実施形態では、2つ以上の成分信号(例えば、信号122及び信号124)は対象信号であってよい。いくつかの他の実施形態では、入力は1つ又は複数の干渉信号を有してよい。
ブロック720で、復調器300は、入力の一部分の中の特定の干渉信号(例えば、窓掛けされた信号328)を検出することがある。干渉検出器330は、窓掛けされた信号328の中の2つ以上の成分信号122、124のシンボルレートを導き出すことができる。また、干渉検出器330は、窓掛けされた信号328の指数化(例えば、n乗)を通して変調推定値を導き出すこともできる。指数化(例えば、n乗)から生じるCW波形は、位相オフセット、周波数オフセット、帯域幅、及び時間遅延を決定するために使用されてよい。
ブロック730で、1つ又は複数の適応等化器は、個々の成分信号122、124のシンボルレートのX倍で窓掛けされた信号328に適用されて、信号122及び信号124のシンボル軌跡、整形係数、位相オフセット、周波数オフセット、及び変調タイプを決定できる。
ブロック740で、復調器300及びより詳細にはART350は、帯域幅、シンボル軌跡、整形係数、変調タイプ、位相オフセット、及び周波数オフセットの内の1つ又は複数に基づいて成分信号(例えば、信号122及び信号124)を再生してよい。
判定ブロック745で、プロセッサ204は、再生信号が対象信号かどうかを判定できる。再生信号が対象信号である場合、方法700はブロック750に進むことができる。
ブロック750で、復調器300は成分信号のそれぞれを復調できる。いくつかの実施形態では、成分信号は同時に復調できる。いくつかの他の実施形態では、方法700で開示された適応再生は時間遅延に関わりなく発生することがある。適応等化及びシンボルレートのX倍での再サンプリングのため、成分信号のより正確な推定値が、干渉除去単独よりも速い速度で再生できる。いくつかの実施形態では、ブロック710、ブロック720、及びブロック730に示されるステップはソフトウェアで実行できる。いくつかの実施形態では、ブロック740及びブロック750に示されるステップはファームウェアで実行できる。
判定ブロック745で、2つの信号が対象信号ではない場合、再生信号(例えば、ブロック740)は干渉信号と見なすことができる。したがって、ブロック760で、復調器300(図3)は窓掛けされた信号328から干渉信号を除去できる。方法700はブロック750に進み、少なくとも1つの対象信号を出力できる。
いくつかの実施形態では、方法700は成分信号を復調又は分離するために、必要に応じて繰り返す又は反復することができる。方法700は、未処理信号の時間遅延コピーから1つ又は複数の成分信号を除去して残留信号(例えば、図5のブロック565)を決定し、方法700を使用し、残留信号を再処理することによって追加の干渉除去を達成するために、方法400及び方法500と結合できる。
本明細書に開示される実施形態に関連して説明される多様な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両方の組合せとして実装されてよい。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、多様な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップは概してその機能性に関して上述された。係る機能性がハードウェアとして実装されるか、それともソフトウェアとして実装されるかは、特定の応用及び全体のシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、それぞれの特定の応用について説明された機能性をさまざまな方法で実装してよいが、係る実装の決定は本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。
本明細書に説明される技法は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、及びその任意の組合せで実装されてよい。係る技法は汎用コンピュータ、無線通信デバイスハンドセット、又は無線通信デバイスハンドセット及び他のデバイスでの応用を含んだ複数の用途を有する集積回路デバイス等のさまざまなデバイスの内のいずれかで実装されてよい。モジュール又は構成要素として説明されるあらゆる特徴は、集積論理デバイスで共に又は別々であるが相互運用可能な論理デバイスとして別個に実装されてよい。ソフトウェアで実装される場合、技法は、実行時、上述された方法の内の1つ又は複数の実行する命令を含んだプログラムコードを備えるコンピュータ可読データ記憶媒体によって少なくとも部分的に実現されてよい。コンピュータ可読データ記憶媒体は、パッケージング材料を含むことがあるコンピュータプログラム製品の一部を形成してよい。コンピュータ可読媒体は、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)等のランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的消去・プログラム可能読取専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気データ記憶媒体又は光データ記憶媒体等のメモリ又はデータ記憶媒体を含んでよい。技法は、さらに又は代わりに、命令又はデータ構造の形式でプログラムコードを搬送又は通信し、伝搬信号又は電波等、コンピュータによってアクセス、読み取り、及び/又は実行可能であるコンピュータ可読通信媒体によって少なくとも部分的に実現されてよい。
プログラムコードは、図2に関連して説明されるように、1つ又は複数のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、又は他の同等な集積論理回路網もしくは離散論理回路網等の1つ又は複数のプロセッサを含むことがあるプロセッサによって実行されてよい。係るプロセッサは、本開示に説明される技法のいずれかを実行するように構成されてよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよい。ただし、代替的には、プロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械であってよい。また、プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他の係る構成等の計算装置の組合せとして実装されてもよい。したがって、本明細書に使用される用語「プロセッサ」は、上記の構造のいずれか、上記の構造の任意の組合せ、又は本明細書に説明される技法の実装に適した任意の他の構造もしくは装置を指してよい。さらに、いくつかの態様では、本明細書に説明される機能性は、符号化及び復号のために構成された専用のソフトウェアモジュールもしくはハードウェアモジュールの中に設けられてよい、又は結合された符号器および復号器(CODEC)に組み込まれてよい。
本発明の実施形態は、特定の実施形態について上述されているが、本発明の多くの変形形態が可能である。例えば、多様な構成要素の数は増加又は減少してよく、電源電圧を決定するモジュール及びステップは、周波数、別のシステムパラメータ又はパラメータの組合せを決定するために修正されてよい。さらに、多様な実施形態の特徴は、上述された組合せとは異なる組合せで結合されてよい。
当業者は、本明細書に開示される実施形態と関連して説明される多様な例示的なブロック及びモジュールが多様な形式で実装できることを理解するだろう。いくつかのブロック及びモジュールは概してその機能性に関して上述されてきた。係る機能性がどのようにして実装されるのかは、全体のシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、特定の応用について説明された機能性をさまざまな方法で実装できるが、係る実装の決定は本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。さらに、モジュール、ブロック、又はステップの中の機能性のグループ化は説明を容易にするためである。特定の機能又はステップは、本発明から逸脱することなく、あるモジュールもしくはブロックから移動することができる、又はモジュールもしくはブロックに全体にわたり分散できる。
開示されている実施形態の上記説明は、当業者が本発明をなすこと又は使用することを可能にするために提供される。これらの実施形態に対する多様な変更形態は当業者にとって容易に明らかとなり、本明細書に説明される一般的な原理は本発明の精神又は範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用できる。このようにして、本明細書に提示される説明及び図面は本発明の現在好まれている実装を表し、したがって本発明によって広範囲に考慮される主題を表すことが理解されるべきである。さらに、本発明の範囲が、当業者に明らかになることがある他の実施形態を完全に包含すること、及び本発明の範囲が従って添付の特許請求の範囲以外の何によっても制限されないことも理解される。