JP2017516672A - ヒューマノイド型ロボットにおける噛み込み防止システム - Google Patents

ヒューマノイド型ロボットにおける噛み込み防止システム Download PDF

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Abstract

本発明は、ヒューマノイド型ロボットの使用の安全性に関する。ヒューマノイド型ロボットは、2つの要素(2、3)と、2つの要素を連結する少なくとも1つの自由度を有する関節(11)とを含み、2つの要素が各々、それら要素の外表面を画定する外皮(22、23)を含み、関節(11)が所与の範囲での移動を可能にし、2つの要素(2、3)のうちの第1の要素が、2つの要素のうちの第2の要素の外皮(22、23)の領域(25、26)に範囲の終端で実質的に接触するように意図される。本発明によれば、領域(25、26)は、所与の力よりも小さな力で所与の距離だけその領域(25、26)の変形を可能にするように可撓性である。第1の要素(3)は、可撓性領域(26)を貫通することにより第2の要素(2)に取り付けられる。

Description

本発明は、ヒューマノイド型ロボットの使用の安全性に関する。
ロボットが、例えば、頭部、胴体部、2つの腕部、2つの手部、2つの脚部または2つの足部などの、人間の外観および機能のある特徴を有する時点で、ロボットをヒューマノイド型と見なすことができる。身体の高さのみを有する一部のロボットをヒューマノイド型と考えることもできる。ヒューマノイドロボットは、車輪を備えたプラットフォーム上をあちこち歩行または移動すること、肢部または頭部を用いて身体動作を行うことが可能である。実施することが可能な身体動作の複雑さは増大し続けている。
これらのロボットは、人間と相互作用するように意図されており、ロボットの身体動作がロボット周囲の人間を負傷させるのを回避することが必要である。より具体的には、ロボットのある関節の動きにおいて、ロボットは、近接して位置する人間の指部を挟む可能性がある。例えば、ロボットの腕部がロボットの胴体部に接近したときに、腕部と胴体部との間での引っ掛かりの危険性がある。より一般には、ロボットの2つの相互に関節接続された要素間での引っ掛かりの危険性が存在する。
引っ掛かりの危険性を低減するためにまたは引っ掛かりの影響を制限するために、いくつかの解決策が考案されている。いかなる引っ掛かりをも回避するために、該当する関節により連結された要素間に十分な隙間を保持することを可能にする当接手段により関節の移動を制限することが可能である。この解決策は、ロボットがある動きをするのを防止することによりロボットの可能性を制限する。その結果、ロボットの擬人化が低下する。
引っ掛かりの影響を制限するために、該当する関節を移動させるアクチュエータにより生成される力を低減することが可能である。この力の低減はまた、ロボットの可能性を制限するため、ロボットは、例えば、もはや大きな荷重を持ち上げることができなくなる。2つの要素が互いに接近するときに、移動の終端でのみアクチュエータの力を制限することが可能である。こうした制限は、アクチュエータの複雑な駆動を伴う。この駆動は、実行するのにコストがかかり、かつロボットの信頼性の低下の原因となる可能性がある。
本発明は、関節の移動の移動の終端で挟む力を制限することを可能にする完全に受動的な解決策によってロボットの動作の安全性を高めることを目的とする。
この目的のために、本発明の主題は、2つの要素と、2つの要素を連結する少なくとも1つの自由度を有する関節とを含むヒューマノイド型ロボットであって、2つの要素が各々、それら要素の外表面を画定する外皮を含み、関節が所与の範囲での移動を可能にし、2つの要素のうちの第1の要素が、2つの要素のうちの第2の要素の外皮の領域に範囲の終端で実質的に接触するように意図される、ヒューマノイド型ロボットである。領域は、所与の力よりも小さな力で所与の距離だけその領域の変形を可能にするように可撓性であり、かつ、その点において、第1の要素は、可撓性領域を貫通することにより第2の要素に取り付けられる。
可撓性領域は、関節または第1の要素のいずれかに接触した状態となるように構成することができる。
ロボットは、2つの要素の一方に属する当接部を含むことができる。範囲の終端において、2つの要素の他方は当接部に接触する。
2つの要素の外皮は大部分が剛性であり、有利には、少なくとも1つの可撓性領域が、外皮の剛性領域に連続して配設される。
可撓性領域は、閉鎖線内で不連続である。第1の要素は、可撓性領域の切れ目を通して外皮を貫通し、かつ外皮の剛性領域は、閉鎖線全体にわたって可撓性領域を囲む。
以下の添付図面により図示されている、例として与えられた実施形態の詳細な説明を読むことで、本発明がより良く理解され、かつ他の利点が明らかになるであろう。
図1aは、本発明を実装するロボットの2つの例を示す。 図1bは、本発明を実装するロボットの2つの例を示す。 図2aは、図1bのロボットの肩部を示す。 図2bは、図1bのロボットの肩部を示す。 図3は、図1bのロボットの腕部を示す。 図4は、図1bのロボットの腰部を示す。
明確にするために、異なる図において同じ要素には同じ参照番号が付される。
図1aおよび1bは、ALDEBARAN ROBOTICS(商標)社により開発されたヒューマノイド型ロボットの2つの例を示している。図1aに示すヒューマノイドロボット10は、頭部1と、胴体部2と、2つの腕部3と、2つの手部4と、2つの脚部5と、2つの足部6とを含む。図1bに示すヒューマノイドロボット10’は、頭部1と、胴体部2と、2つの腕部3と、2つの手部4と、スカート7とを含む。これらの2つのロボットは、人間の形態および人間の動きを再現するためにロボットの異なる肢部の相対的な動きを可能にするいくつかの関節を含む。ロボット10および10’は、例えば、胴体部2と腕部3の各々との間に関節11を含む。ロボットの肩部を形成する関節11は、人間の肩部により可能な動きのように腕部3を胴体部2に対して移動させることを可能にするために、2つの回転軸線を中心に電動駆動される。
ヒューマノイド型ロボット10はまた、ロボットの脚部を移動させて歩行動作を再現するためのいくつかの関節、特に、胴体部と大腿部の各々との間の腰部に、大腿部と脚部との間の膝部に、および脚部と足部との間の足首部に連結できる関節を含む。いくつかの形状の電動関節が実装され、1つまたは複数の回転自由度に従って肢部の1つを回転駆動する。
ヒューマノイド型ロボット10’は、異なるアーキテクチャを有する。安定性を改善し、ロボットの重心を低くするために、ロボットは、脚部ではなく、ロボットを移動させることが可能な三脚部14をスカート7の基部に含む、スカート7を含む。スカート7はまた、脚部7aと大腿部7bとの間に、膝部のような第1の関節12を含む。腰部のような第2の関節13が、胴体部2と大腿部7bとを連結する。これらの2つの関節12および13は、回転軸線を中心に電動駆動されるピボットリンクである。関節12の回転軸線Xaおよび関節13の回転軸線Xbは、ロボットを前方または後方に傾斜させることを可能にする、ロボットの2つの肩部を結ぶ軸線に実質的に平行である。
図2aおよび図2bは、ロボット10’の肩部11をより詳細に示している。これらの図では、物体20は、胴体部2と腕部3との間に挟まれる可能性のある人間の指部を示す円形断面で示されている。物体20は、両図では横断面で示されている。実際には、物体20は、人間の指部を示す標準化された基準物とすることができる。このゲージは、ロボットの2つの要素間にあまり強く挟まれ過ぎてはならない。具体的には、ロボットは、所与の力よりも大きな力を基準物に及ぼしてはならない。
図2aにおいて、物体20は、ロボット10’の腋下の腕部3の下に配設される。腕部3は、胴体部2に沿って折り返され、腕部3と胴体部2との間の腋下に物体20を挟む。図2aに示す例では、ロボット10’の前頭面に対して直角をなす水平軸線21を中心とした関節11の回転に関心が向けられている。前頭面は図2aの平面に平行であり、かつ水平軸線21は図の平面に対して直角をなす。関節11は、軸線21を中心とした所与の範囲内の角度移動を可能にする。腕部3は、180°程度移動することができる。本発明は、腕部3が範囲の終端で移動の終端に達したとき、ここでは、腕部3が胴体部2に沿っているときに、物体20の挟み込みの効果を制限することを可能にする。当然ながら、図2bにより分かるように、垂直軸線を中心とした関節11の他の回転軸線を中心とした回転のために、かつ概して、関節11の2つの回転の組み合わされた動きのために、軸線21を中心とした回転範囲の他方の終端にも本発明が適用できることが理解される。
胴体部2のおよび腕部3の外表面は、それぞれ外皮22および23を形成する。移動の終端において、腕部3が胴体部2に沿って延びているときに、腕部3の外皮23と胴体部2の外皮22とが互いに実質的に接触する。より具体的には、各外皮については、2つの外皮間の間隙が物体20の断面よりも小さい領域がある。この領域は、腕部3の外皮23には参照番号25および胴体部2の外皮22には参照番号26が付される。本発明によれば、接触するように意図された、領域25、26の一方または領域25、26の両方は、所与の力よりも小さい力で所与の距離だけその領域の変形を可能にするように可撓性である。所与の距離は、物体20の断面である。所与の距離は、例えば、5mm程度であり、子供の指部の直径を示す。所与の力とは、物体20の挟み込みにおいて可能とされ得る最大力を示す。
該当する外皮の1つまたは複数の領域25、26の変形は、腕部3が胴体部2に対する移動終端位置から離れたときにそれら領域25、26の初期形状を回復するようにそれぞれの弾性域において行われる。物体20がないときには、外皮22の領域26と外皮23の領域25との間に僅かな隙間、領域25と26との間に力のないまたは軽い圧力さえない接触が生じ得る。
これらの可撓性領域25および26の存在は、ロボットが人間の形態に近似することを可能にする。外皮の可撓性領域25および26を、例えば、シリコーンまたはゴムを主体とする弾性材料で作製された膜から形成することができる。
関節11の移動の終端は、関節11の動きを可能にするアクチュエータの駆動によりまたは関節11の内部に配設された機械的当接部により生じ得る。
図示の例において、可撓性領域25は、領域25を規定する閉鎖線27内で連続している。外皮23の剛性領域28は、閉鎖線27全体にわたって可撓性領域25を囲む。腕部3について、外皮23は、大部分が剛性である。1つまたは複数の可撓性領域25は、外皮23上に配設される。これらの領域23は、ロボット10’の別の要素、この場合は胴体部2に腕部3が実質的に接触する可能性がある箇所に位置する。
胴体部2の可撓性領域26は、領域26を規定する閉鎖線30内で不連続である。腕部3は、可撓性領域26の切れ目を通して胴体部の外皮22を貫通する。外皮22の剛性領域31は、閉鎖線30全体にわたって可撓性領域26を囲む。換言すれば、胴体部2の外皮22は、腕部3に関しては、大部分が剛性である。可撓性領域26は、閉鎖線30に沿って剛性領域31に固定される。可撓性領域26は、剛性領域22に固定されるとともに胴体部2に対する腕部3の取付部を囲むスカートを形成する。腕部3を完全に囲むことにより、可撓性領域26は、関節11の回転の全ての組み合わせで腕部3が胴体部2に接近することを可能にする。更に、可撓性領域26は、そのスカート形状によって、関節11内への望ましくない物体の侵入を制限することを可能にする。この目的のために、可撓性領域26は、胴体部2に対する腕部3の取付部に接触した状態となるように構成される。可撓性領域26は、関節11または腕部3のいずれかに接触した状態とすることができる。可撓性領域26は、特に、関節11を周囲の塵から保護することを可能にする。可撓性領域26はまた、ロボットの内部で起こり得るあらゆる異常を封じ込めることを可能にする。これは、例えば、電気的故障に関連する火災の始まりおよびロボットの内部での壊れた機械部品の保持である可能性がある。
図2bは、略垂直に上方に延びる腕部3を示している。腕部3は、その回転範囲の終端における軸線21を中心とした回転移動の終端であって、図2aに示す終端とは反対側の終端にある。腕部3の外皮23の剛性領域28は、胴体部2の外皮22の可撓性領域26内に僅かに押し込まれる。この押し込みは、矢印32の高さにおいて視認できる。この図において、物体20は、肩部と腕部3との間に挟まれた状態で示されている。物体20の挟み込みの影響を制限するために、腕部3は、第2の可撓性領域25を含むことができる。胴体部2では、物体20は、胴体部2の可撓性領域26内に押し込まれる。
より一般には、胴体部2および/または腕部3は、その箇所に位置決めされた必要な数の可撓性領域を有するか、またはこれらの2つの要素(胴体部2および腕部3)の外皮が、互いに接近するかまたは更には胴体部2に対する腕部3の異なる動きで衝突し得る。腕部3のおよび胴体部2の外皮は、大部分が剛性である。それら外皮上に作製される1つまたは複数の可撓性領域25、26は、それぞれ剛性領域28および31に連続して配設される。
図3は、ロボット10’の前腕部35に連結された腕部3を示している。図3の平面に対して直角をなす軸線37を中心とした回転移動度を確保する肘部36は、腕部3と前腕部35とを連結する。腕部3には、肘部36が貫通して延びるスカート形状の可撓性領域26がある。前腕部35では、可撓性領域38が、前腕部35の外皮40の剛性領域39に沿って広がる。可撓性領域38は、前腕部35を完全に囲むとともに、前腕部35の閉鎖線に沿って広がることができる。代替的に、可撓性領域38は、剛性領域39を規定する閉鎖線に部分的にのみ沿って広がることができる。そして、可撓性領域38は、第1の回転方向における肘部36の回転において、前腕部35が腕部3に最も近接する高さにリップ形状で配設される。第1の方向とは反対方向の回転において、前腕部35が腕部3に実質的に整列する。肘部36の後部では、前腕部35上の可撓性領域を省略することが可能である。腕部3の可撓性領域26は、挟み込みに起因するいかなる損傷をも回避するのに十分なものとすることができる。肘部36が単一の回転自由度しか有さないとしても肘部36を完全に囲む可撓性領域を設けることが有利である。可撓性領域26の一部は、引っ掛かり防止機能を有さないが、異物に対する保護機能およびロボット内部における障害の抑制機能を保持する。
図4は、ロボット10’の腰部13をより詳細に示している。腰部13は、胴体部2とスカート7との間に1つまたは2つの自由度を有することができる。2つの脚部5を有するロボット10における腰部と同様の構成であり得る。腰部13の角度移動範囲は、例えば90°未満である。このような角度移動のためには、腰部により連結されたロボットの要素のうちの1つ要素の外皮上の可撓性領域があれば十分であり得る。図示の例において、領域26は、胴体部2の底部を形成する。肩部11または肘部36に関して、領域26は、ここでは、胴体部の垂直軸線を中心に胴体部2を取り囲む。

Claims (4)

  1. 2つの要素(2、3、7、35)と、前記2つの要素を連結する少なくとも1つの自由度を有する関節(11、13、36)とを含むヒューマノイド型ロボットであって、前記2つの要素が各々、それら要素の外表面を画定する外皮(22、23、40)を含み、前記関節(11、13、36)が所与の範囲での移動を可能にし、前記2つの要素(2、3、7、35)のうちの第1の要素が、前記2つの要素のうちの第2の要素の前記外皮(22、23、40)の領域(25、26、38)に前記範囲の終端で実質的に接触するように意図されるヒューマノイド型ロボットにおいて、前記領域(25、26、38)が、所与の力よりも小さな力で所与の距離だけ前記領域(25、26、38)の変形を可能にするように可撓性であることと、前記第1の要素(3、7、35)が、前記可撓性領域(26)を貫通することにより前記第2の要素(2、3)に取り付けられることとを特徴とする、ヒューマノイド型ロボット。
  2. 前記可撓性領域(26)が、前記関節(11、13、36)または前記第1の要素(3、7、35)のいずれかに接触した状態となるように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のロボット。
  3. 前記ロボットが前記2つの要素(2、3、7、35)の一方に属する当接部を含むことと、前記範囲の終端において、前記2つの要素(2、3、7、35)の他方が前記当接部に接触することとを特徴とする、請求項1または2に記載のロボット。
  4. 前記2つの要素(2、3、7、35)の前記外皮(22、23、40)は大部分が剛性であることと、少なくとも1つの可撓性領域(25、26、38)が、前記外皮(22、23、40)の剛性領域(28、31、39)に連続して配設されることとを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のロボット。
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