JP2018012829A - インクジェット用水性インク及びその製造方法並びにインクジェット用水性インクを基材に印刷してなる印刷物及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、下塗り剤が不要であり、さまざまな非吸収性記録媒体に対して密着良好で、かつ吐出安定なインクジェット用水性インク、および該インクジェット用水性インクを印刷した印刷物を提供することを課題とする。
【解決手段】
a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水 44〜72質量%
から構成され、b) コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成されることを特徴とするインクジェット用水性インク。
【選択図】 なし
【解決手段】
a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水 44〜72質量%
から構成され、b) コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成されることを特徴とするインクジェット用水性インク。
【選択図】 なし
Description
本発明は非吸収性記録媒体に密着良好かつ吐出安定なインクジェット用水性インク及び該インクを非吸収性記録媒体に印刷してなる印刷物に関する。
インクジェット印刷方式は他の印刷方式(オフセット印刷等)と比べて、記録媒体に直接印刷できるという利点がある。また近年の「印刷物の多品種小ロット化」というニーズに対し、版を必要としないことからインクジェット印刷方式は産業用途でも市場が拡大しつつある。産業用途のインクジェットインクとしてフィルム等の非吸収性の記録媒体に直接印刷できるインクが開発されている。これらのインクとしては、有機溶剤を主溶媒とした溶剤インクや、重合性モノマーを主成分とするUVインクが挙げられる。溶剤インクはその溶剤を大気中に蒸発させるため、VOCが多く環境負荷が高いという課題がある。また人体への影響が懸念されるため作業者への負荷も高く、換気等の設備対応が必要である。UVインクは印刷後すぐに硬化させるためVOCはゼロに近いが、使用するモノマーによっては皮膚感作性を有するものが多く、また高価なUV光源をプリンターに組み込むという制約から使用する分野に制限があるという課題がある。
一方、水を主溶媒とした水性インクは環境負荷が低く、人体への影響も少ないことから水性インクで非吸収性の記録媒体に直接印刷できるインクの開発が広く検討されている。
しかしながら、インクジェット印刷方式で非吸収性記録媒体に印刷する際に求められる性能の一つとして記録媒体への密着性が挙げられるが、水性インクは他種のインクに比べて密着性が低いという課題がある。そのため色材を含まない下塗り剤(プライマーとも呼ばれる)を塗布した後に着色インクを印刷する技術が開発されているが、プライマー用の吐出装置も必要となり、かつ、印刷時間を要するためコストアップに繋がるという問題がある。また予め表面に密着向上剤が塗布された記録媒体の開発が多く行われているが、記録媒体選択の自由度が下がるという問題がある。
しかしながら、インクジェット印刷方式で非吸収性記録媒体に印刷する際に求められる性能の一つとして記録媒体への密着性が挙げられるが、水性インクは他種のインクに比べて密着性が低いという課題がある。そのため色材を含まない下塗り剤(プライマーとも呼ばれる)を塗布した後に着色インクを印刷する技術が開発されているが、プライマー用の吐出装置も必要となり、かつ、印刷時間を要するためコストアップに繋がるという問題がある。また予め表面に密着向上剤が塗布された記録媒体の開発が多く行われているが、記録媒体選択の自由度が下がるという問題がある。
特許文献1においては、構成単位として芳香族モノマーを含むシェル樹脂を有し、酸価が50mgKOH/g以上であるコアシェル構造を有するポリマー微粒子を含有するインク組成物が提案されている。特許文献2においては、SP値と沸点を規定された複数種類の水溶性有機溶剤を含むインクが、特許文献3においては、沸点と表面張力で規定された複数種類の水溶性有機溶剤を含むインクが提案されている。しかしながら、最近では、これら提案された改良技術から、より密着性の向上されたインクが求められている。
本発明は、上記課題に対し、下塗り剤が不要であり、さまざまな非吸収性記録媒体に対して密着良好で、かつ吐出安定なインクジェット用水性インク、および該インクジェット用水性インクを印刷した印刷物を提供することを課題とする。
本発明の上記目的は、以下の手段により達成される。
(1)a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水 44〜72質量%
から構成され、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成されることを特徴とするインクジェット用水性インク、
(2)2−ピロリドンあるいはN−メチル−2−ピロリドンを前記a)〜e)成分の合計100質量部に対して5質量部以下となる割合で含有することを特徴とする前記(1)に記載のインクジェット用水性インク、
(3)a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6 質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水 44〜72質量%
から構成され、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体で重合し、酸価は50〜200mgKOH/gとなるシェル樹脂の存在下で、コア樹脂となる不飽和疎水性単量体をソープフリー重合して得られることを特徴とするインクジェット用水性インクの製造方法、
(4)2−ピロリドンあるいはN−メチル−2−ピロリドンを前記a)〜e)成分の合計100質量部に対して5質量部以下となる割合で含有することを特徴とする前記(3)に記載のインクジェット用水性インクの製造方法、
(5)非吸収性記録媒体上に、前記(1)または(2)に記載のインクジェット用水性インク印刷面を有することを特徴とする印刷物、
(6)前記(3)または(4)に記載のインクジェット用水性インクの製造方法により得られたインクジェット用水性インクを、非吸収性記録媒体に印刷することを特徴とする印刷物の製造方法、
である。
(1)a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水 44〜72質量%
から構成され、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成されることを特徴とするインクジェット用水性インク、
(2)2−ピロリドンあるいはN−メチル−2−ピロリドンを前記a)〜e)成分の合計100質量部に対して5質量部以下となる割合で含有することを特徴とする前記(1)に記載のインクジェット用水性インク、
(3)a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6 質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水 44〜72質量%
から構成され、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体で重合し、酸価は50〜200mgKOH/gとなるシェル樹脂の存在下で、コア樹脂となる不飽和疎水性単量体をソープフリー重合して得られることを特徴とするインクジェット用水性インクの製造方法、
(4)2−ピロリドンあるいはN−メチル−2−ピロリドンを前記a)〜e)成分の合計100質量部に対して5質量部以下となる割合で含有することを特徴とする前記(3)に記載のインクジェット用水性インクの製造方法、
(5)非吸収性記録媒体上に、前記(1)または(2)に記載のインクジェット用水性インク印刷面を有することを特徴とする印刷物、
(6)前記(3)または(4)に記載のインクジェット用水性インクの製造方法により得られたインクジェット用水性インクを、非吸収性記録媒体に印刷することを特徴とする印刷物の製造方法、
である。
本発明により、非吸収性記録媒体に密着良好かつ吐出安定なインクジェット用水性インクおよびその製造方法を提供するとともに、インクを非吸収性記録媒体に直接印刷することで得られる印刷物およびその製造方法を提供する。
以下に好ましい形態を挙げて、本発明について説明する。
本発明は
a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水44〜72質量%
から構成され、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成されることを特徴とするインクジェット用水性インクを提供する。
本発明は
a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水44〜72質量%
から構成され、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成されることを特徴とするインクジェット用水性インクを提供する。
以下に本発明の主要成分となる各成分a)〜e)について述べる。
<顔料>
顔料は、公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えば有機顔料として、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などのアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料などの多環式顔料;塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキなどのレーキ顔料;蛍光顔料などが挙げられる。また無機顔料として、カーボンブラックや酸化チタンなどが挙げられる。これら有機及び無機顔料は、その色から黒顔料、白顔料、カラー顔料(紅、藍、黄など)に大別できる。以下に黒顔料、白顔料、カラー顔料についてより具体的な例を挙げる。
顔料は、公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えば有機顔料として、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などのアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料などの多環式顔料;塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキなどのレーキ顔料;蛍光顔料などが挙げられる。また無機顔料として、カーボンブラックや酸化チタンなどが挙げられる。これら有機及び無機顔料は、その色から黒顔料、白顔料、カラー顔料(紅、藍、黄など)に大別できる。以下に黒顔料、白顔料、カラー顔料についてより具体的な例を挙げる。
<黒顔料>
本発明に用いる黒顔料の具体例としては、MCFシリーズ(三菱化学株式会社製)、BLACKPEARLS(登録商標)シリーズ、ELFTEX(登録商標)シリーズ、MOGUL(登録商標)シリーズ、MONARCH(登録商標)シリーズ、REGAL(登録商標)シリーズ(キャボットコーポレーション社製)が挙げられる。
本発明に用いる黒顔料の具体例としては、MCFシリーズ(三菱化学株式会社製)、BLACKPEARLS(登録商標)シリーズ、ELFTEX(登録商標)シリーズ、MOGUL(登録商標)シリーズ、MONARCH(登録商標)シリーズ、REGAL(登録商標)シリーズ(キャボットコーポレーション社製)が挙げられる。
<白顔料>
白顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントホワイト6、18、21、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、白色の中空樹脂粒子及び高分子粒子が挙げられる。
白顔料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ピグメントホワイト6、18、21、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、白色の中空樹脂粒子及び高分子粒子が挙げられる。
<カラー顔料>
カラー顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64などの藍顔料;C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、177、180、192、202、206、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240などの紅顔料;C.I.ピグメントエロー12、13、14、17、20、74、83、93、109、110、117、120、125、128、129、137、138、139、150、151、155、166、168、180、185などの黄顔料が挙げられる。その他、グリーンインクとしてPG36やオレンジインクなど、上記以外の色のインクに用いられる顔料としては、従来公知のものが挙げられる。
カラー顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:3、15:4、15:6、22、60、64などの藍顔料;C.I.ピグメントレッド9、48、49、52、53、57、97、122、123、149、168、177、180、192、202、206、215、216、217、220、223、224、226、227、228、238、240などの紅顔料;C.I.ピグメントエロー12、13、14、17、20、74、83、93、109、110、117、120、125、128、129、137、138、139、150、151、155、166、168、180、185などの黄顔料が挙げられる。その他、グリーンインクとしてPG36やオレンジインクなど、上記以外の色のインクに用いられる顔料としては、従来公知のものが挙げられる。
<顔料分散体>
上記顔料種を分散して顔料分散体として使用する、あるいは、本発明の効果を失わない範囲で市販の顔料分散体(CAB−O−JET(登録商標)シリーズ(キャボットコーポレーション社製)、HOSTAJET(登録商標)シリーズ(クラリアント社製)等)や自己分散性の顔料(BONJET(登録商標)シリーズ(オリヱント化学工業社製)等)を使用しても良い。
上記顔料種を分散して顔料分散体として使用する、あるいは、本発明の効果を失わない範囲で市販の顔料分散体(CAB−O−JET(登録商標)シリーズ(キャボットコーポレーション社製)、HOSTAJET(登録商標)シリーズ(クラリアント社製)等)や自己分散性の顔料(BONJET(登録商標)シリーズ(オリヱント化学工業社製)等)を使用しても良い。
<顔料のインク組成物中の含有量>
前記顔料のインク組成物中の含有量は、2〜10質量%である必要がある。2.5〜5質量%がさらに好ましい。
前記顔料のインク組成物中の含有量は、2〜10質量%である必要がある。2.5〜5質量%がさらに好ましい。
<コアシェル構造を有するポリマー微粒子>
本発明に用いるコアシェル構造を有するポリマー微粒子は、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成される。
本発明に用いるコアシェル構造を有するポリマー微粒子は、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成される。
[シェル樹脂を構成する不飽和疎水性単量体]
シェル樹脂を構成する不飽和疎水性単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどの直鎖状構造の飽和アルキル基含有単量体;(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、(メタ)アクリル酸2エチルヘキシルなどの分岐鎖状構造の飽和アルキル基含有単量体;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸等の脂環式アルキル基含有エチレン性不飽和単量体;スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジルなどの芳香族含有エチレン性不飽和単量体;酢酸ビニル、アルキルビニルエーテルなどのビニル化合物類;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有エチレン性不飽和単量体が挙げられる。不飽和疎水性単量体のうちスチレンなどの芳香族含有エチレン性不飽和単量体は、非吸収性記録媒体へのインクの密着性の観点から、シェル樹脂を構成する全単量体の10質量%未満で含むことが好ましく、5質量%未満であるとより好ましく、含有しないことが最も好ましい。
シェル樹脂を構成する不飽和疎水性単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸ステアリルなどの直鎖状構造の飽和アルキル基含有単量体;(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸−t−ブチル、(メタ)アクリル酸2エチルヘキシルなどの分岐鎖状構造の飽和アルキル基含有単量体;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸等の脂環式アルキル基含有エチレン性不飽和単量体;スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸ベンジルなどの芳香族含有エチレン性不飽和単量体;酢酸ビニル、アルキルビニルエーテルなどのビニル化合物類;グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有エチレン性不飽和単量体が挙げられる。不飽和疎水性単量体のうちスチレンなどの芳香族含有エチレン性不飽和単量体は、非吸収性記録媒体へのインクの密着性の観点から、シェル樹脂を構成する全単量体の10質量%未満で含むことが好ましく、5質量%未満であるとより好ましく、含有しないことが最も好ましい。
[シェル樹脂を構成する不飽和親水性単量体]
不飽和親水性単量体としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、エタアクリル酸、プロピルアクリル酸、イソプロピルアクリル酸などのモノカルボン酸単量体及びその無水物;イタコン酸、マレイン酸、フマール酸などのジカルボン酸単量体及びその無水物又は半エステル;スルホン酸−2−プロピルアクリルアミド、(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸エチル、アクリルアミド−t−ブチルスルホン、ビニルスルホン酸などのスルホン酸基を有する単量体及びその誘導体;2−ホスホン酸エチル(メタ)アクリル酸エステル、ビニルホスホン酸などのリン酸基を有する単量体及びその誘導体などのアニオン性基を有する単量体などが挙げられる。さらにはヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシル基を有する単量体及びその誘導体;N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどのアミノ基を有する(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモルホリンなどの(メタ)アクリルアミド類;N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミドなどのビニル化合物類などが挙げられる。
不飽和親水性単量体としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、エタアクリル酸、プロピルアクリル酸、イソプロピルアクリル酸などのモノカルボン酸単量体及びその無水物;イタコン酸、マレイン酸、フマール酸などのジカルボン酸単量体及びその無水物又は半エステル;スルホン酸−2−プロピルアクリルアミド、(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸エチル、アクリルアミド−t−ブチルスルホン、ビニルスルホン酸などのスルホン酸基を有する単量体及びその誘導体;2−ホスホン酸エチル(メタ)アクリル酸エステル、ビニルホスホン酸などのリン酸基を有する単量体及びその誘導体などのアニオン性基を有する単量体などが挙げられる。さらにはヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシル基を有する単量体及びその誘導体;N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートなどのアミノ基を有する(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモルホリンなどの(メタ)アクリルアミド類;N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミドなどのビニル化合物類などが挙げられる。
[シェル樹脂の製造方法]
シェル樹脂の製造方法は特に限定されず、溶液重合などの公知の方法を適宜採用すればよい。
シェル樹脂の製造方法は特に限定されず、溶液重合などの公知の方法を適宜採用すればよい。
[シェル樹脂の酸価]
シェル樹脂の酸価は、コア樹脂のソープフリー重合時の安定性および重合後のポリマー微粒子の安定性の観点から、50〜200mgKOH/gである必要がある。より好ましくは50〜150mgKOH/gである。
シェル樹脂の酸価は、コア樹脂のソープフリー重合時の安定性および重合後のポリマー微粒子の安定性の観点から、50〜200mgKOH/gである必要がある。より好ましくは50〜150mgKOH/gである。
[シェル樹脂の分子量とガラス転移温度]
前記シェル樹脂の重量平均分子量は、重合後のポリマー微粒子の安定性およびインクの非吸収性記録媒体への密着性の観点から0.5〜5万が好ましく、より好ましくは0.5〜3万である。シェル樹脂のガラス転移温度は30℃以上であることが好ましく、40℃以上がより好ましい。
前記シェル樹脂の重量平均分子量は、重合後のポリマー微粒子の安定性およびインクの非吸収性記録媒体への密着性の観点から0.5〜5万が好ましく、より好ましくは0.5〜3万である。シェル樹脂のガラス転移温度は30℃以上であることが好ましく、40℃以上がより好ましい。
[コア樹脂を構成する不飽和疎水性単量体]
本発明に用いるコアシェル構造を有するポリマー微粒子のコア樹脂を構成する不飽和疎水性単量体としては、前記シェル樹脂を構成する不飽和疎水性単量体として挙げたものを用いることができる。
本発明に用いるコアシェル構造を有するポリマー微粒子のコア樹脂を構成する不飽和疎水性単量体としては、前記シェル樹脂を構成する不飽和疎水性単量体として挙げたものを用いることができる。
[コアシェル構造を有するポリマー微粒子の製造方法]
本発明のb)成分であるポリマー微粒子は、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価50〜200mgKOH/gのシェル樹脂の存在下で、不飽和疎水性単量体を乳化重合することで、コアシェル構造を形成させることが出来る。乳化重合の方法としては、シェル樹脂をアルカリ物質と水により溶解した水溶液中に、コア樹脂を形成する不飽和疎水性単量体を滴下重合する、またはシェル樹脂のアルカリ水溶液と不飽和疎水性単量体を予め混合して単量体ミセル状態を形成させた後に重合する等、各種の重合方法を利用する事ができる。尚、本発明のb)成分であるコアシェル構造を有するポリマー微粒子の製造方法において、水系乳化重合時の乳化剤として一般的によく知られている界面活性剤を使用しない(ソープフリー重合)方が好ましい。界面活性剤の使用により、水性インクの発泡が多くなり、また印刷物の耐水性を低下させる。また、本発明のシェル樹脂を使用したソープフリー重合は、ポリマー微粒子の小粒子径化に寄与しており、インクジェット印刷時のヘッドノズル詰まりが起き難く、かつ非吸収性記録媒体への優れた密着性を実現可能となる。
本発明のb)成分であるポリマー微粒子は、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価50〜200mgKOH/gのシェル樹脂の存在下で、不飽和疎水性単量体を乳化重合することで、コアシェル構造を形成させることが出来る。乳化重合の方法としては、シェル樹脂をアルカリ物質と水により溶解した水溶液中に、コア樹脂を形成する不飽和疎水性単量体を滴下重合する、またはシェル樹脂のアルカリ水溶液と不飽和疎水性単量体を予め混合して単量体ミセル状態を形成させた後に重合する等、各種の重合方法を利用する事ができる。尚、本発明のb)成分であるコアシェル構造を有するポリマー微粒子の製造方法において、水系乳化重合時の乳化剤として一般的によく知られている界面活性剤を使用しない(ソープフリー重合)方が好ましい。界面活性剤の使用により、水性インクの発泡が多くなり、また印刷物の耐水性を低下させる。また、本発明のシェル樹脂を使用したソープフリー重合は、ポリマー微粒子の小粒子径化に寄与しており、インクジェット印刷時のヘッドノズル詰まりが起き難く、かつ非吸収性記録媒体への優れた密着性を実現可能となる。
上記アルカリ物質としては、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、プロパノールアミン、ジメチルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、モルホリンなどの揮発性のアルカリ物質;水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの不揮発性のアルカリ物質を挙げることができる。アルカリ物質の添加量は、シェル樹脂の酸価に対して50〜150当量%となるように添加することが望ましい。
また、乳化重合時の重合開始剤としては、水溶性及び油溶性重合開始剤が用いられ、これらの1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。水溶性の重合開始剤としては、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどが挙げられる。油溶性の重合開始剤としては、2,2−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、1,1−アゾビスシクロヘキサン−1−カルボニトリル、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化ジブチリル、過酸化ジアセチル、過酸化ジプリピオニル、クメンヒドロ過酸化物、ターリャリーブチル過酸化物等が挙げられる。なお、前記重合開始剤の使用量は任意であるが、単量体全体の質量に対して0.05〜5%程度が普通であり、0.1〜3%が好ましい。また、これらの水溶性及び油溶性重合開始剤と適当な還元剤、例えば、アスコルビン酸、亜硫酸塩類またはスルホキシレート類との組み合わせよりなる、いわゆるレドックス開始剤を用いてもよい。
[コアシェル構造を有するポリマー微粒子の酸価とコアシェル構造比]
前記コアシェル構造を有するポリマー微粒子は、酸価が10〜50mgKOH/gであることが好ましい。酸価が低いシェル樹脂でソープフリー重合すると安定なコアシェル構造を有するポリマー微粒子が得られない。一方、酸価が高いシェル樹脂を使用すると印刷物の耐水性が低下する。
前記コアシェル構造を有するポリマー微粒子は、酸価が10〜50mgKOH/gであることが好ましい。酸価が低いシェル樹脂でソープフリー重合すると安定なコアシェル構造を有するポリマー微粒子が得られない。一方、酸価が高いシェル樹脂を使用すると印刷物の耐水性が低下する。
シェル樹脂の酸価が50〜200mgKOH/gであるため、自ずとコアシェル構造比はコアシェル構造を有するポリマー微粒子の酸価が50mgKOH/g未満となるように設計する必要があるが、好ましくは質量比でコア樹脂/シェル樹脂=5/95〜95/5であり、より好ましくは、10/90〜90/10であり、特に好ましくは、30/70〜70/30である。
[コアシェル構造を有するポリマー微粒子のガラス転移温度]
前記コアシェル構造を有するポリマー微粒子は、インクの非吸収性記録媒体への密着性の観点から、ガラス転移温度が60℃以下であることが好ましく、40℃以下がより好ましい。シェル樹脂のガラス転移温度は30℃以上であることが好ましく、40℃以上がより好ましい。
前記コアシェル構造を有するポリマー微粒子は、インクの非吸収性記録媒体への密着性の観点から、ガラス転移温度が60℃以下であることが好ましく、40℃以下がより好ましい。シェル樹脂のガラス転移温度は30℃以上であることが好ましく、40℃以上がより好ましい。
[コアシェル構造を有するポリマー微粒子の粒子径]
前記コアシェル構造を有するポリマー微粒子の粒子径は10〜200nmが好ましく、より好ましくは15〜100nmである。粒子径が前記範囲外の場合、インクジェット印刷時にヘッドからの吐出安定性が確保しにくくなる。
前記コアシェル構造を有するポリマー微粒子の粒子径は10〜200nmが好ましく、より好ましくは15〜100nmである。粒子径が前記範囲外の場合、インクジェット印刷時にヘッドからの吐出安定性が確保しにくくなる。
[インク組成物中の含有量]
コアシェル構造を有するポリマー微粒子はインク中に10〜20質量%添加する必要がある。より好ましくは11〜15質量%である。含有量が10〜20質量%であると、インクジェット印刷時の吐出安定性や、インクの非吸収性記録媒体への密着性に優れる。
コアシェル構造を有するポリマー微粒子はインク中に10〜20質量%添加する必要がある。より好ましくは11〜15質量%である。含有量が10〜20質量%であると、インクジェット印刷時の吐出安定性や、インクの非吸収性記録媒体への密着性に優れる。
<沸点285℃以上の水溶性有機溶剤と沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤との組合せ>
本発明においては、インク中に、コアシェル構造を有するポリマー微粒子と、異なる沸点を有する水溶性有機溶剤とを組み合わせて含めることにより、非吸収性記録媒体へのインクの密着性を高めながら、吐出安定性を維持出来る。原理は分かっていないが、沸点285℃以上の水溶性有機溶剤が、密着性に寄与するポリマー微粒子を含有したインクの経時安定性を維持し、一方で沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤が、非吸収性記録媒体への着弾後の乾燥速度を高めていると推測している。
本発明においては、インク中に、コアシェル構造を有するポリマー微粒子と、異なる沸点を有する水溶性有機溶剤とを組み合わせて含めることにより、非吸収性記録媒体へのインクの密着性を高めながら、吐出安定性を維持出来る。原理は分かっていないが、沸点285℃以上の水溶性有機溶剤が、密着性に寄与するポリマー微粒子を含有したインクの経時安定性を維持し、一方で沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤が、非吸収性記録媒体への着弾後の乾燥速度を高めていると推測している。
<沸点285℃以上の水溶性有機溶剤>
沸点285℃以上の水溶性有機溶剤としては、アルコール類、グリコールエーテル類が挙げられる。本発明に用いるのに好ましくはグリセリン(沸点290℃)、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(沸点295℃)、エチレングリコールモノベンゾルエーテル(沸点302℃)が挙げられ、その中でもグリセリンがより好ましい。インクジェット印刷時の吐出安定性や乾燥性の観点から、これらの有機溶剤をインク中に1〜6質量%含む必要がある。
沸点285℃以上の水溶性有機溶剤としては、アルコール類、グリコールエーテル類が挙げられる。本発明に用いるのに好ましくはグリセリン(沸点290℃)、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(沸点295℃)、エチレングリコールモノベンゾルエーテル(沸点302℃)が挙げられ、その中でもグリセリンがより好ましい。インクジェット印刷時の吐出安定性や乾燥性の観点から、これらの有機溶剤をインク中に1〜6質量%含む必要がある。
<沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤>
沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤としては、アルコール類、グリコールエーテル類が挙げられる。本発明に用いるのに好ましくはエチレングリコールモノプロピルエーテル(沸点150℃)、エチレングリコールモノイソブチルエーテル(沸点161℃)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(沸点162℃)、3−メトキシ−1−ブタノール(沸点160℃)、エチレングリコールモノアリルエーテル(沸点159℃)、エチレングリコールモノブチルエーテル(沸点171℃)、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル(沸点176℃)、2,3−ブタンジオール(沸点183℃)、1,2−プロパンジオール(沸点187℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点187℃)、ジエチレングリコールジエチルエーテル(沸点189℃)、1,2−ブタンジオール(沸点194℃)、エチレングリコールモノエチルエーテル(沸点194℃)、2,4−ペンタンジオール(沸点201℃)、1,3−ブタンジオール(沸点203℃)、3−メチル−1,3−ブタンジオール(沸点203℃)、3−メチル−1,3−プロパンジオール(沸点213℃)、1,3−プロパンジオール(沸点214℃)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(沸点216℃)、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル(沸点220℃)、1,2−ヘキサンジオール(沸点223℃)、1,4−ブタンジオール(沸点230℃)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点242℃)等が挙げられ、3−メトキシ−1−ブタノール、1,2−ヘキサンジオールが好ましく、3−メトキシ−1−ブタノールがより好ましい。これらの有機溶剤をインクジェット印刷時の吐出安定性や乾燥性の観点からインク中に15〜20質量%含む必要がある。
沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤としては、アルコール類、グリコールエーテル類が挙げられる。本発明に用いるのに好ましくはエチレングリコールモノプロピルエーテル(沸点150℃)、エチレングリコールモノイソブチルエーテル(沸点161℃)、ジエチレングリコールジメチルエーテル(沸点162℃)、3−メトキシ−1−ブタノール(沸点160℃)、エチレングリコールモノアリルエーテル(沸点159℃)、エチレングリコールモノブチルエーテル(沸点171℃)、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル(沸点176℃)、2,3−ブタンジオール(沸点183℃)、1,2−プロパンジオール(沸点187℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点187℃)、ジエチレングリコールジエチルエーテル(沸点189℃)、1,2−ブタンジオール(沸点194℃)、エチレングリコールモノエチルエーテル(沸点194℃)、2,4−ペンタンジオール(沸点201℃)、1,3−ブタンジオール(沸点203℃)、3−メチル−1,3−ブタンジオール(沸点203℃)、3−メチル−1,3−プロパンジオール(沸点213℃)、1,3−プロパンジオール(沸点214℃)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(沸点216℃)、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル(沸点220℃)、1,2−ヘキサンジオール(沸点223℃)、1,4−ブタンジオール(沸点230℃)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(沸点242℃)等が挙げられ、3−メトキシ−1−ブタノール、1,2−ヘキサンジオールが好ましく、3−メトキシ−1−ブタノールがより好ましい。これらの有機溶剤をインクジェット印刷時の吐出安定性や乾燥性の観点からインク中に15〜20質量%含む必要がある。
<水>
本実施形態のインク組成物は、水を含む。水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加などによって滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いたインクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。
本実施形態のインク組成物は、水を含む。水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加などによって滅菌した水を用いると、顔料分散液及びこれを用いたインクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる。
[インク組成物中の含有量]
インク組成物はa)顔料、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子、c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤、沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤および水から構成されるため、水の含有量はa〜dの組成物の含有量から、44〜70質量%と自ずと決定される。
インク組成物はa)顔料、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子、c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤、沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤および水から構成されるため、水の含有量はa〜dの組成物の含有量から、44〜70質量%と自ずと決定される。
<添加するとより効果が得られる添加剤>
本発明においてより高い効果を得るために、前記インクジェット用水性インクに対して以下の物質をさらに添加することができる。
本発明においてより高い効果を得るために、前記インクジェット用水性インクに対して以下の物質をさらに添加することができる。
[2−ピロリドンおよびN−メチル−2−ピロリドン]
2−ピロリドンあるいはN−メチル−2−ピロリドンの添加により、非吸収性記録媒体への密着性がさらに向上する。その含有量はa)〜e)成分の合計100質量部に対して5質量部以下となる割合で含有することがインクの非吸収性記録媒体への密着性の観点から好ましい。
2−ピロリドンあるいはN−メチル−2−ピロリドンの添加により、非吸収性記録媒体への密着性がさらに向上する。その含有量はa)〜e)成分の合計100質量部に対して5質量部以下となる割合で含有することがインクの非吸収性記録媒体への密着性の観点から好ましい。
[濡れ性向上剤]
例えばBYK−307,333,345,346,347,348,349(BYK社製)の添加により、非吸収性記録媒体への濡れ性がさらに向上する。その含有量はa)〜e)成分の合計100質量部に対して0.01〜0.5質量部となる割合で含有することがインクの濡れ性向上の観点から好ましい。
例えばBYK−307,333,345,346,347,348,349(BYK社製)の添加により、非吸収性記録媒体への濡れ性がさらに向上する。その含有量はa)〜e)成分の合計100質量部に対して0.01〜0.5質量部となる割合で含有することがインクの濡れ性向上の観点から好ましい。
[その他の成分]
溶解助剤、粘度調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、消泡剤、腐食防止剤、ワックス微粒子、pH調整剤などの種々の添加剤についても、本発明の効果を損なわない程度のごく少量(具体的には、a)〜e)成分の合計100質量部に対して0.01〜0.5質量部となる割合)であれば適宜添加できる。
溶解助剤、粘度調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、消泡剤、腐食防止剤、ワックス微粒子、pH調整剤などの種々の添加剤についても、本発明の効果を損なわない程度のごく少量(具体的には、a)〜e)成分の合計100質量部に対して0.01〜0.5質量部となる割合)であれば適宜添加できる。
<インク作製方法>
本発明のインクは、前記各成分を、必要に応じて攪拌混合することにより作製できる。攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行なうことができる。しかし、製造方法は特に限定されず、公知の方法を適宜採用すればよい。
本発明のインクは、前記各成分を、必要に応じて攪拌混合することにより作製できる。攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行なうことができる。しかし、製造方法は特に限定されず、公知の方法を適宜採用すればよい。
<印刷物の製造方法および印刷物>
本発明に係るインクジェット記録方法は、前記本発明に係るインクジェットインクを用いてインクジェット法により印刷することを特徴とする。また、本発明に係る印刷物の製造方法は、記録媒体上に前記本発明に係るインクジェットインクを用いてインクジェット法により印刷する工程を有することを特徴とする。本発明のインクジェット印刷物の製造方法は、係るインクジェットインクを用いることにより、非吸収性記録媒体に密着良好な印刷物を提供することが出来る。
本発明に係るインクジェット記録方法は、前記本発明に係るインクジェットインクを用いてインクジェット法により印刷することを特徴とする。また、本発明に係る印刷物の製造方法は、記録媒体上に前記本発明に係るインクジェットインクを用いてインクジェット法により印刷する工程を有することを特徴とする。本発明のインクジェット印刷物の製造方法は、係るインクジェットインクを用いることにより、非吸収性記録媒体に密着良好な印刷物を提供することが出来る。
本発明におけるインクジェット法は、従来公知の方式の中から、適宜選択して用いることができる。インクジェット法の具体例としては、静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット(バブルジェット(登録商標))方式等のいずれであってもよいが、圧力パルス方式が好ましい。本発明においてインクジェット法により吐出されるインクのインク滴量は特に限定されず、用途に応じて適宜調整すればよい。
<非吸収性記録媒体>
本発明に係る非吸収性記録媒体とは、インクを全く吸収しない、またはほとんど吸収しない性質を有する記録媒体を指す。定量的には、非吸収性記録媒体とは、「ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m2以下である記録媒体」を指す。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPANTAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は「JAPANTAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。このような非吸収性の性質を備える記録媒体としては、インク吸収性を備えるインク受容層を記録面に備えない記録媒体や、インク非吸収性のコート層を記録面に備える記録媒体が挙げられる。
本発明に係る非吸収性記録媒体とは、インクを全く吸収しない、またはほとんど吸収しない性質を有する記録媒体を指す。定量的には、非吸収性記録媒体とは、「ブリストー(Bristow)法において接触開始から30msec1/2までの水吸収量が10mL/m2以下である記録媒体」を指す。このブリストー法は、短時間での液体吸収量の測定方法として最も普及している方法であり、日本紙パルプ技術協会(JAPANTAPPI)でも採用されている。試験方法の詳細は「JAPANTAPPI紙パルプ試験方法2000年版」の規格No.51「紙及び板紙−液体吸収性試験方法−ブリストー法」に述べられている。このような非吸収性の性質を備える記録媒体としては、インク吸収性を備えるインク受容層を記録面に備えない記録媒体や、インク非吸収性のコート層を記録面に備える記録媒体が挙げられる。
非吸収性記録媒体としては、例えば、インク吸収層を有していないプラスチックフィルム、紙等の基材上にプラスチックがコーティングされているものやプラスチックフィルムが接着されているもの等が挙げられる。ここでいうプラスチックとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
以下、本発明の実施例について説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<顔料分散液の調製>
撹拌モーター、撹拌翼、温度センサー、還流冷却管を備えた反応容器に窒素置換後、酸価110mgKOH/gのスチレン−アクリル樹脂X−1(星光PMC株式会社製)200gとイオン交換水300gを仕込み撹拌した。そこに樹脂を完全中和する量のKOH22gを添加して10分保持した後、内温85℃になるまで昇温し、2時間保持することで樹脂水溶液Aを調製した。
次に内蓋付きの容器に顔料としてカーボンブラックMCF#960(三菱化学株式会社製)を30g、樹脂水溶液Aを16g、イオン交換水を154g秤量し、ペイントシェーカーで2時間分散することで顔料濃度15%の顔料分散液a−1を調製した。
<顔料分散液の調製>
撹拌モーター、撹拌翼、温度センサー、還流冷却管を備えた反応容器に窒素置換後、酸価110mgKOH/gのスチレン−アクリル樹脂X−1(星光PMC株式会社製)200gとイオン交換水300gを仕込み撹拌した。そこに樹脂を完全中和する量のKOH22gを添加して10分保持した後、内温85℃になるまで昇温し、2時間保持することで樹脂水溶液Aを調製した。
次に内蓋付きの容器に顔料としてカーボンブラックMCF#960(三菱化学株式会社製)を30g、樹脂水溶液Aを16g、イオン交換水を154g秤量し、ペイントシェーカーで2時間分散することで顔料濃度15%の顔料分散液a−1を調製した。
<シェル樹脂1の作製>
撹拌モーター、撹拌翼、温度センサー、還流冷却管を備えた反応容器に窒素置換後、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、PGM−ACと略することがある)を500g仕込み、撹拌しながら内温135℃まで昇温した。そこにアクリル酸(以下、AAと略することがある)40g、メタクリル酸メチル(以下、MMAと略することがある)350g、ブチルアクリレート(以下、BAと略することがある)110g、ジターシャリーブチルパーオキサイド(以下、per−Dと略することがある)8gを4時間かけて滴下した。滴下終了後、内温145℃で1時間保温し、還流冷却管を蒸留管に換えて常圧下、及び適宜減圧下で内温が175℃になるまで系内の残存モノマー及び溶媒を除去した。その後、室温まで冷却してシェル樹脂1を得た。シェル樹脂の酸価はJIS規格に基づいて測定し、60mgKOH/gであった。また重量平均分子量は17,000であり、ガラス転移温度は53℃であった。
撹拌モーター、撹拌翼、温度センサー、還流冷却管を備えた反応容器に窒素置換後、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下、PGM−ACと略することがある)を500g仕込み、撹拌しながら内温135℃まで昇温した。そこにアクリル酸(以下、AAと略することがある)40g、メタクリル酸メチル(以下、MMAと略することがある)350g、ブチルアクリレート(以下、BAと略することがある)110g、ジターシャリーブチルパーオキサイド(以下、per−Dと略することがある)8gを4時間かけて滴下した。滴下終了後、内温145℃で1時間保温し、還流冷却管を蒸留管に換えて常圧下、及び適宜減圧下で内温が175℃になるまで系内の残存モノマー及び溶媒を除去した。その後、室温まで冷却してシェル樹脂1を得た。シェル樹脂の酸価はJIS規格に基づいて測定し、60mgKOH/gであった。また重量平均分子量は17,000であり、ガラス転移温度は53℃であった。
<コア樹脂の重合とポリマー微粒子b−1の作製>
シェル樹脂作製時と同じ仕様の反応容器に上記で得られたシェル樹脂1を300gと、イオン交換水750gを仕込んだ。窒素置換後、ジメチルエタノールアミン(以下、DMEAと略することがある)27gを撹拌しながら添加し、内温90℃で2時間溶解した。その後内温を50℃まで下げ、撹拌を止めてスチレン(以下、Stと略することがある)124g、アクリル酸2−エチルヘキシル(以下、2EHAと略することがある)137gを添加し再び撹拌した。ここに重合開始剤である過硫酸アンモニウム(以下、APSと略することがある)0.5gをイオン交換水6gに溶かした状態で添加し、重合を開始した。この時内温を70〜75℃で保温した。その後内温75℃で1時間保温し、室温まで冷却してコア−シェル構造を有するポリマー微粒子b−1の分散液(固形分42.5%)を得た。このポリマー微粒子b−1はコア/シェル構造比が47/53に設計されており、酸価は33mgKOH/gであり、ガラス転移温度は10℃であり、粒子径は25nmであった。
シェル樹脂作製時と同じ仕様の反応容器に上記で得られたシェル樹脂1を300gと、イオン交換水750gを仕込んだ。窒素置換後、ジメチルエタノールアミン(以下、DMEAと略することがある)27gを撹拌しながら添加し、内温90℃で2時間溶解した。その後内温を50℃まで下げ、撹拌を止めてスチレン(以下、Stと略することがある)124g、アクリル酸2−エチルヘキシル(以下、2EHAと略することがある)137gを添加し再び撹拌した。ここに重合開始剤である過硫酸アンモニウム(以下、APSと略することがある)0.5gをイオン交換水6gに溶かした状態で添加し、重合を開始した。この時内温を70〜75℃で保温した。その後内温75℃で1時間保温し、室温まで冷却してコア−シェル構造を有するポリマー微粒子b−1の分散液(固形分42.5%)を得た。このポリマー微粒子b−1はコア/シェル構造比が47/53に設計されており、酸価は33mgKOH/gであり、ガラス転移温度は10℃であり、粒子径は25nmであった。
<水性インクジェット用インクの調製>
上記で作製した顔料分散液a−1とポリマー微粒子b−1に加え、沸点290℃の水混合性有機溶剤(c)であるグリセリン、沸点160℃の水溶性有機溶剤(d)3−メトキシ−1−ブタノール(以下、MBと略することがある)、イオン交換水(e)を表1に示す質量%(a〜e成分で100質量%)となる比率で容器に仕込み、さらに、添加するとより効果が得られる添加剤として、2−ピロリドン、濡れ性向上剤BYK−345(BYK社製)を表1の質量部(インク全量(a〜e)100質量部に対して)で仕込み、十分に撹拌することでインク1を得た。
上記で作製した顔料分散液a−1とポリマー微粒子b−1に加え、沸点290℃の水混合性有機溶剤(c)であるグリセリン、沸点160℃の水溶性有機溶剤(d)3−メトキシ−1−ブタノール(以下、MBと略することがある)、イオン交換水(e)を表1に示す質量%(a〜e成分で100質量%)となる比率で容器に仕込み、さらに、添加するとより効果が得られる添加剤として、2−ピロリドン、濡れ性向上剤BYK−345(BYK社製)を表1の質量部(インク全量(a〜e)100質量部に対して)で仕込み、十分に撹拌することでインク1を得た。
※表中、2−ピロリドンおよび濡れ性向上剤BYK−345の割合は、a〜e成分の合計100質量部に対する質量部で表した。
(実施例2〜7)
<シェル樹脂2の作製>
AA75g、MMA325g、BA100gに変更した以外は同手法でシェル樹脂2を得た。シェル樹脂の酸価は115mgKOH/gであった。また重量平均分子量は18,000であり、ガラス転移温度は56℃であった。
<シェル樹脂2の作製>
AA75g、MMA325g、BA100gに変更した以外は同手法でシェル樹脂2を得た。シェル樹脂の酸価は115mgKOH/gであった。また重量平均分子量は18,000であり、ガラス転移温度は56℃であった。
<コア樹脂の重合とポリマー微粒子b−2の作製>
シェル樹脂2に変更し、仕込み量としてシェル樹脂2を420gと、DMEA38g、St84g、2EHA96gに変更した以外は同手法でコア−シェル構造を有するポリマー微粒子b−2(固形分42.5%)を得た。
このポリマー微粒子b−1はコア/シェル構造比が30/70に設計されており、酸価は80mgKOH/gであり、ガラス転移温度は25℃であり、粒子径は23nmであった。
シェル樹脂2に変更し、仕込み量としてシェル樹脂2を420gと、DMEA38g、St84g、2EHA96gに変更した以外は同手法でコア−シェル構造を有するポリマー微粒子b−2(固形分42.5%)を得た。
このポリマー微粒子b−1はコア/シェル構造比が30/70に設計されており、酸価は80mgKOH/gであり、ガラス転移温度は25℃であり、粒子径は23nmであった。
<水性インクジェット用インクの調製>
インク構成成分および構成比を表2に示すように変えた以外は、実施例1と同手法でインクジェット用水性インクを得た。なお、以下で1,2−ヘキサンジオール(沸点223℃)を1,2−HDと略することがある。
インク構成成分および構成比を表2に示すように変えた以外は、実施例1と同手法でインクジェット用水性インクを得た。なお、以下で1,2−ヘキサンジオール(沸点223℃)を1,2−HDと略することがある。
※表中、2−ピロリドンおよび濡れ性向上剤BYK−345の割合は、a〜e成分の合計100質量部に対する質量部で表した。
(比較例1〜10)
<シェル樹脂3の作製>
AA150g、MMA270g、BA80gに変更した以外は同手法でシェル樹脂3を得た。シェル樹脂の酸価は232mgKOH/gであった。また重量平均分子量は18,000であり、ガラス転移温度は64℃であった。
<シェル樹脂3の作製>
AA150g、MMA270g、BA80gに変更した以外は同手法でシェル樹脂3を得た。シェル樹脂の酸価は232mgKOH/gであった。また重量平均分子量は18,000であり、ガラス転移温度は64℃であった。
<コア樹脂の重合とポリマー微粒子b-3作製>
シェル樹脂3に変更し、仕込み量としてシェル樹脂3を168gと、DMEA15g、St270g、2EHA162gに変更した以外は同手法でコア−シェル構造を有するポリマー微粒子b−3(固形分42.5%)を得た。
このポリマー微粒子b−3はコア/シェル構造比が72/28に設計されており、酸価は65mgKOH/gであり、ガラス転移温度は15℃であり、粒子径は80nmであった。
シェル樹脂3に変更し、仕込み量としてシェル樹脂3を168gと、DMEA15g、St270g、2EHA162gに変更した以外は同手法でコア−シェル構造を有するポリマー微粒子b−3(固形分42.5%)を得た。
このポリマー微粒子b−3はコア/シェル構造比が72/28に設計されており、酸価は65mgKOH/gであり、ガラス転移温度は15℃であり、粒子径は80nmであった。
<界面活性剤タイプのポリマー微粒子b−4作製(コアシェル構造を有しないポリマ微粒子)>
水241gに花王社製ノニオン型界面活性剤エマルゲン1135S−70(不揮発分70%)17gと、クラリアント社製アニオン型界面活性剤Emulsogen EPA073(不揮発分28%)32gを溶解した後、MMA411g、BA176g、メタクリル酸13gの混合液を仕込み、撹拌することで乳化組成物を調整した。撹拌モーター、撹拌翼、温度センサー、還流冷却管を備えた反応容器に窒素置換後、水376g、クラリアント社製アニオン型界面活性剤Emulsogen EPA073(不揮発分28%)22gを仕込み、撹拌して溶解させ、73℃まで昇温した。そこに上記乳化組成物の5%を投入し撹拌し、3%過硫酸カリウムを8添加し初期重合反応を行った。その後、80℃に温度を保ちつつ3%過硫酸カリウム39gと残りの上記乳化組成物を4時間かけて滴下し重合反応を進行させた。滴下終了後10%アンモニア水溶液を用いてpH8に調整したのち1時間保温し、室温まで冷却して界面活性剤タイプのポリマー微粒子b-4の分散液(固形分47.0%)を得た。このポリマー微粒子b−4は酸価は14.0 mgKOH/g、粒子径は100nmであった。
水241gに花王社製ノニオン型界面活性剤エマルゲン1135S−70(不揮発分70%)17gと、クラリアント社製アニオン型界面活性剤Emulsogen EPA073(不揮発分28%)32gを溶解した後、MMA411g、BA176g、メタクリル酸13gの混合液を仕込み、撹拌することで乳化組成物を調整した。撹拌モーター、撹拌翼、温度センサー、還流冷却管を備えた反応容器に窒素置換後、水376g、クラリアント社製アニオン型界面活性剤Emulsogen EPA073(不揮発分28%)22gを仕込み、撹拌して溶解させ、73℃まで昇温した。そこに上記乳化組成物の5%を投入し撹拌し、3%過硫酸カリウムを8添加し初期重合反応を行った。その後、80℃に温度を保ちつつ3%過硫酸カリウム39gと残りの上記乳化組成物を4時間かけて滴下し重合反応を進行させた。滴下終了後10%アンモニア水溶液を用いてpH8に調整したのち1時間保温し、室温まで冷却して界面活性剤タイプのポリマー微粒子b-4の分散液(固形分47.0%)を得た。このポリマー微粒子b−4は酸価は14.0 mgKOH/g、粒子径は100nmであった。
<水性インクジェット用インクの調製>
インク構成成分および構成比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同手法でインクジェット用水性インクを得た。
インク構成成分および構成比を表3に示すように変えた以外は、実施例1と同手法でインクジェット用水性インクを得た。
(比較例11)
<水性インクジェット用インクの調製>
インク構成成分および構成比を表3に示すように変え、実施例1と同手法でインクジェット用水性インクを作製したが、作製直後から凝集かつ沈降した。なお、ポリマー微粒子b−5はコアシェル構造を有しないウレタンディスパージョン(第一工業製薬製スーパーフレックス・470(固形分38.0%))である。
<水性インクジェット用インクの調製>
インク構成成分および構成比を表3に示すように変え、実施例1と同手法でインクジェット用水性インクを作製したが、作製直後から凝集かつ沈降した。なお、ポリマー微粒子b−5はコアシェル構造を有しないウレタンディスパージョン(第一工業製薬製スーパーフレックス・470(固形分38.0%))である。
※表中、2−ピロリドンおよび濡れ性向上剤BYK−345の割合は、a〜e成分の合計100質量部に対する質量部で表した。
※表中、2−ピロリドンおよび濡れ性向上剤BYK−345の割合は、a〜e成分の合計100質量部に対する質量部で表した。
<インクジェット用水性インクの評価>
[塗工物の密着性評価]
非吸収性記録媒体である市販のPETフィルム(厚さ0.1mm、コロナ放電処理済)および白色塩ビシート(厚さ0.1mm)に、各々インクをバーコーターNo.2(第一理化株式会社製)でインクを塗工し、60℃の乾燥機に5分入れて乾燥した。その後クロスカット法(JIS K5600−5−6)で密着性の評価を行った。評価基準はJIS K5600−5−6の『表1試験結果の分類』に基づき0〜1を密着良好とし、2を可、3〜5を不良と判断した。
[塗工物の密着性評価]
非吸収性記録媒体である市販のPETフィルム(厚さ0.1mm、コロナ放電処理済)および白色塩ビシート(厚さ0.1mm)に、各々インクをバーコーターNo.2(第一理化株式会社製)でインクを塗工し、60℃の乾燥機に5分入れて乾燥した。その後クロスカット法(JIS K5600−5−6)で密着性の評価を行った。評価基準はJIS K5600−5−6の『表1試験結果の分類』に基づき0〜1を密着良好とし、2を可、3〜5を不良と判断した。
[塗工物の耐水性評価]
上記で作成したインク塗膜を染色堅ろう度用摩擦試験(株式会社東洋精機製作所社製)にて、荷重500g、水を浸みこませた綿ガーゼにて100往復させた時のインク塗膜状態で以下の通り評価した。
○(良):90往復させてもインクがはがれていない
△(可):60〜90往復でインク塗膜がはがれ始める
×(不可):60往復未満でインク塗膜がはがれ始める
上記で作成したインク塗膜を染色堅ろう度用摩擦試験(株式会社東洋精機製作所社製)にて、荷重500g、水を浸みこませた綿ガーゼにて100往復させた時のインク塗膜状態で以下の通り評価した。
○(良):90往復させてもインクがはがれていない
△(可):60〜90往復でインク塗膜がはがれ始める
×(不可):60往復未満でインク塗膜がはがれ始める
[印刷物の密着性評価]
上記で調製したインクを室温下で、水性インクジェットプリンターPX−S160T(セイコーエプソン株式会社製)に充填し、フォトモードで印刷した。印刷物は塗工物と同条件で乾燥し、印刷面にセロハンテープを貼り付けた後、低速で剥がした。評価基準は剥離物がセロハンテープに付着していない場合密着良好(○)とし、剥離物がセロハンテープに付着している場合不良(×)と判断した。
上記で調製したインクを室温下で、水性インクジェットプリンターPX−S160T(セイコーエプソン株式会社製)に充填し、フォトモードで印刷した。印刷物は塗工物と同条件で乾燥し、印刷面にセロハンテープを貼り付けた後、低速で剥がした。評価基準は剥離物がセロハンテープに付着していない場合密着良好(○)とし、剥離物がセロハンテープに付着している場合不良(×)と判断した。
[印刷安定性試験]
上記の印刷物の密着性評価の翌日にノズルチェックの印刷試験を実施した。ノズル詰まりが確認されなければ、印刷安定性良好(○)として、ノズル詰まりが確認されれば、印刷安定性不良(×)と判断した。
上記の印刷物の密着性評価の翌日にノズルチェックの印刷試験を実施した。ノズル詰まりが確認されなければ、印刷安定性良好(○)として、ノズル詰まりが確認されれば、印刷安定性不良(×)と判断した。
[インク保存安定性評価]
インク保存安定性評価は、インクを密封した容器に入れ、60℃で2カ月保存し、保存前後の粘度の変化率で以下の通り評価した。
○(良):粘度の変化率が10%未満
△(可):粘度の変化率が10%以上20%未満
×(不可):粘度の変化率が20%以上
インク保存安定性評価は、インクを密封した容器に入れ、60℃で2カ月保存し、保存前後の粘度の変化率で以下の通り評価した。
○(良):粘度の変化率が10%未満
△(可):粘度の変化率が10%以上20%未満
×(不可):粘度の変化率が20%以上
表中、「−」は印刷試験未実施を表す。
表5に示すように、実施例1〜7で得られたインク1〜7の塗工物および印刷物は非吸収性記録媒体への密着および耐水性、印刷安定性、インク保存性がいずれも良好であった。一方で、比較例1〜10で得られたインク1’〜10’の塗工物および印刷物は、密着性、耐水性、印刷安定性、インク保存性のいずれかが不良であった。また、比較例11で得られたインクは作製直後から凝集かつ沈降したため評価することができなかった。
Claims (6)
- a)顔料 2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水 44〜72質量%
から構成され、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体を重合して得られる酸価が50〜200mgKOH/gであるシェル樹脂と、不飽和疎水性単量体を重合して得られるコア樹脂から構成されることを特徴とするインクジェット用水性インク。 - 2−ピロリドンあるいはN−メチル−2−ピロリドンを前記a)〜e)成分の合計100質量部に対して5質量部以下となる割合で含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用水性インク。
- a)顔料2〜10質量%
b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子 10〜20質量%
c)沸点285℃以上の水溶性有機溶剤 1〜6質量%
d)沸点150〜230℃の水溶性有機溶剤 15〜20質量%
e)水 44〜72質量%
から構成され、b)コアシェル構造を有するポリマー微粒子が、不飽和疎水性単量体と不飽和親水性単量体で重合し、酸価は50〜200mgKOH/gとなるシェル樹脂の存在下で、コア樹脂となる不飽和疎水性単量体をソープフリー重合して得られることを特徴とするインクジェット用水性インクの製造方法。 - 2−ピロリドンあるいはN−メチル−2−ピロリドンを前記a)〜e)成分の合計100質量部に対して5質量部以下となる割合で含有することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット用水性インクの製造方法。
- 非吸収性記録媒体上に、請求項1または請求項2に記載のインクジェット用水性インク印刷面を有することを特徴とする印刷物。
- 請求項3または請求項4に記載のインクジェット用水性インクの製造方法により得られたインクジェット用水性インクを、非吸収性記録媒体に印刷することを特徴とする印刷物の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
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|---|---|---|---|
| JP2016136136 | 2016-07-08 | ||
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2017075512A Pending JP2018012829A (ja) | 2016-07-08 | 2017-04-05 | インクジェット用水性インク及びその製造方法並びにインクジェット用水性インクを基材に印刷してなる印刷物及びその製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
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Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2019130704A1 (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-04 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 前処理液及びインキセット |
| JP2020002257A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 星光Pmc株式会社 | インクジェットインク用樹脂分散液及び水性インクジェットインク |
| JP2020084087A (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 花王株式会社 | 水系インク |
| JP2020122043A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 星光Pmc株式会社 | 水性軟包装印刷用コアシェル型エマルション及びその製造方法 |
| JP2022540029A (ja) * | 2019-06-25 | 2022-09-14 | オムノバ ソリューションズ インコーポレイティド | アルコール耐性を有する除去可能な床ケア組成物 |
| JP2024078163A (ja) * | 2022-11-29 | 2024-06-10 | artience株式会社 | 水性インクジェットインキ用樹脂組成物 |
-
2017
- 2017-04-05 JP JP2017075512A patent/JP2018012829A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO2019130704A1 (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-04 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 前処理液及びインキセット |
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| JP2020002257A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 星光Pmc株式会社 | インクジェットインク用樹脂分散液及び水性インクジェットインク |
| JP7035850B2 (ja) | 2018-06-28 | 2022-03-15 | 星光Pmc株式会社 | インクジェットインク用樹脂分散液及び水性インクジェットインク |
| JP2020084087A (ja) * | 2018-11-28 | 2020-06-04 | 花王株式会社 | 水系インク |
| JP7220061B2 (ja) | 2018-11-28 | 2023-02-09 | 花王株式会社 | 水系インク |
| JP2020122043A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 星光Pmc株式会社 | 水性軟包装印刷用コアシェル型エマルション及びその製造方法 |
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| JP2024078163A (ja) * | 2022-11-29 | 2024-06-10 | artience株式会社 | 水性インクジェットインキ用樹脂組成物 |
| JP7802259B2 (ja) | 2022-11-29 | 2026-01-20 | artience株式会社 | 水性インクジェットインキ用樹脂組成物 |
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