JP2018024086A - 情報測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主軸2の駆動負荷の測定、及び測定値についての測定時における主軸2の回転位相の関連づけを、主軸2の複数回の回転にわたって継続し、種々の回転位相で測定値を得ることにより、最終的に主軸2の1回転における駆動力の変化を求める。さらに、主軸2の回転周期LTやサンプリング周期ST、主軸2の回転速度が一定速度で安定している定常区間の継続時間が測定パラメータとされており、測定パラメータのうちの少なくとも1つについて、測定パラメータ同士の関係から最適測定パラメータを算出する。
【選択図】図1
Description
さらに、特許文献2に記載の発明では、繰り返し加工を行う場合に、前回の正常な加工を行った際の駆動力と、今回の加工において実測した駆動力とを比較することにより、異常な加工を検出するようになっている。
加えて、近年では、回転軸の駆動力の他、工作機械の各部に振動センサやAEセンサを取り付けたり、変位センサを採用したりすることによって、工作機械上で発生する現象を一層明確に測定しようとする試みがなされている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記情報測定装置が、回転軸を備えた回転軸装置に取り付けられ、前記回転軸の回転に同期して前記回転軸装置に周期的に発生する現象に係る情報を取得する前記センサと、前記回転軸装置の動作を制御するとともに、前記センサを介して前記情報を取得する前記制御装置とを備えたものであり、前記制御装置が、前記サンプリング周期で前記センサを介して取得した前記情報と前記回転軸の回転位相とを関連づけ、前記回転軸の複数回の回転にわたって取得した前記情報をもとに、前記現象の1周期分の変化を作成する一方、前記回転軸の回転周期、前記サンプリング周期、及び前記回転軸の回転速度が一定速度で安定している定常区間の継続時間が前記測定パラメータとされていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記制御装置は、前記現象の1周期当たりの分割数が所望の分割数となるように前記最適測定パラメータを算出することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明によれば、制御装置が、現象の1周期当たりの分割数が所望の分割数となるように最適測定パラメータを算出するため、波形作成のための情報の取得に無駄のない測定パラメータとすることができる。
工作機械20は、所謂マシニングセンタであって、マシニングセンタ本体11と制御装置12とを有する。マシニングセンタ本体11の主軸頭3には、回転軸となる主軸2や、主軸2を回転させるための駆動装置(図示せず)等が備えられており、主軸2の先端には、工具を備えた工具ホルダ1が装着可能となっている。また、主軸頭3を始めとするマシニングセンタ本体11の主要構成部品には、主軸2の駆動力を測定するためのセンサ(情報測定装置の一構成要素であって、たとえば駆動装置の所要電力を測定するセンサ)や、マシニングセンタ本体11に生じる振動を測定するためのセンサ等が取り付けられている。一方、制御装置12は、主軸2の動作を制御するとともに、マシニングセンタ本体11の状態やマシニングセンタ本体11での加工を診断するためのものであって、上記各種センサに接続され、マシニングセンタ本体11における種々の情報を測定し記録するための測定記録部4、後述するサンプリング周期等といった種々の設定値をオペレータが設定するための設定部5、種々の演算処理を行う演算部6、及び演算部6における演算結果等にもとづいてマシニングセンタ本体11へ動作指令する(たとえば主軸2の回転数を指令する)ための指令部7を備えている。
主軸2の駆動負荷の変化を測定するにあたっては、まず、制御装置12において主軸1回転当たりの分割数DNを始めとした測定条件の設定を行う(S1)。このとき、分割数DNは、測定したい現象の発生周期に合わせて設定すればよく、たとえば切削切刃が2枚の工具の1刃あたりの変化を測定する場合で、1刃あたり10点の測定点を設けるとすると、分割数DNは20と設定すればよい。
ここで、主軸2の回転周期LTが40msec(1500min−1)、当初設定されていたサンプリング周期STが500msecであった場合を例に、最適サンプリング周期STOの算出を具体的に説明する。当初の設定値が上述したような値であると、主軸2が25回転する度にサンプリングする(測定値を取得する)ことになる。したがって、回転周期LTの1/20でサンプリングする(言い換えるなら、主軸2が1回転する間に全ての測定値を取得する)となると、サンプリング周期STは1msecとなり、非常に高速なサンプリング機能が求められてしまう。そこで、式(2)をもとに、より周期の長いサンプリング周期STを最適サンプリング周期STOとして算出する。このときn=0から順に演算してもよいが、サンプリング周期STを大幅に変更すると測定値の数等に影響が出ることから、最適サンプリング周期STOへ変更する際の変更量は小さい方が望ましい。そして、本例ではサンプリング周期STが回転周期LTの12.5倍になっているため、n=12として最適サンプリング周期STOを算出すればよい。すなわち、最適サンプリング周期STO=478msecとなる。なお、サンプリング周期STを500msec以下へ変更できない場合には、n=13として最適サンプリング周期STO=518msecとすればよい。
こちらも、主軸2の回転周期LTが40msec(1500min−1)、当初設定されていたサンプリング周期STが500msecであった場合を例に、最適回転周期LTOの算出を具体的に説明する。ここでも、n=0から順に演算してもよいが、回転周期LTを大幅に変更すると、工具の摩耗や折損が発生する等して目的とする加工が行えないことがある。したがって、最適回転周期LTOへ変更する際の変更量は小さい方が望ましい。そこで、最適サンプリング周期STOの算出の場合と同様、サンプリング周期STが回転周期LTの12.5倍となっていることに着目し、n=12として最適回転周期LTOを算出すればよい。すなわち、最適回転周期LTO=42.8msecとなる。
現象の変化から異常を検出する方法としては、予め正常時に測定が行われた波形と現在の測定から得られた波形とを比較し、測定値の差の大小から異常を検出するという方法が考えられる。たとえば回転工具の切刃に欠損が発生したとすると、一刃当たりの切削量に変化が発生するため、波形におけるピーク数やピーク値をとる位相、ピーク値の大小関係の変化によって異常を検出することができる。しかしながら、本発明では、主軸2の複数回の回転にわたって取得した測定値にもとづいて波形を得るため、回転周期LTやサンプリング周期STを変更することなく測定を継続すると、特定の位相での測定値を取得することに時間を要する場合がある。そこで、予め正常時に測定が行われた波形と現在の測定から得られた波形との比較から異常の発生が疑われる場合には回転周期LTやサンプリング周期STを変更した方がよい。
十分に高速なサンプリング周期で測定値を取得すると、図6に示すように正常な場合では45°、165°、285°付近に駆動負荷値のピーク値が検出されるところ、工具の切刃の折損に伴い、ピーク値の数やピーク値が検出される回転位相、大小関係等が異なってくる。そこで、本発明の手法によりサンプリングしている場合には、異常発生が疑われたことを契機として回転周期LTやサンプリング周期STを変更し、異常発生の前後で駆動負荷値が大きく変わるような特定の位相で集中して測定されるようにすることが望ましい。つまり、回転周期LTやサンプリング周期STを変更し、図7に示すように45°、165°、285°付近の回転位相で集中して測定値が取得されるようにすることで、短時間で異常発生を確実に検出することができる。
回転速度(回転周期LT)を変更するとした場合を考える。たとえばサンプリング周期ST=1.0secで測定値を取得しているところ、より多い測定点数で測定値を取得すべく回転速度を250min−1から241min−1へ変更するとする。また、波形においてピーク値をとる回転位相が150°〜180°の間にあり、このピーク値をとる回転位相付近で測定値を取得したいものとする。このような場合、図8に示すように現時点から1.0秒後に回転速度を変更すると、ターゲットとなる特定の位相付近での測定値の取得を完了するまでに20.0secもかかるところ、図9に示すように現時点から2.0秒後に回転速度を変更することで、11.0secでターゲットとなる特定の位相付近での測定値の取得を完了することができることもある。なお、回転周期LTの変更ではなく、サンプリング周期STを変更する場合にも、変更のタイミングを調整することにより、同様に効率の良い測定が可能となる。
また、上記実施形態では、周期的に変化する現象として主軸の駆動負荷を挙げているが、これに限定されることはなく、たとえば送り軸といった他の駆動軸の駆動負荷であってもよいし、回転軸装置に発生する振動、変位、温度等であってもよい。さらには、移動軸や回転軸のエンコーダと指令値との差等であってもよい。具体的に例示すると、送り軸(回転軸)に振動センサ(センサ)を取り付け、送り軸を一定速度で回転させて移動体を移動させる際の振動を測定してもよい。このような測定結果を得ることで、送り軸移動に係るベアリングやボールねじの状態を診断することができる。
さらに、回転動作するものに限らず、往復動する直動体を有する装置や間欠動作を行う供給ポンプ等、所定の動作を定常的に繰り返す装置であれば、他の装置を測定対象としても何ら問題はない。
加えて、現象の周期的な変化が、所定の動作が複数回繰り返される間に繰り返し発生するか否かの判断は、ワークや工具3Dモデル、工具経路等からリアルタイムに検証してもよいし、CAM(computer aided manufacturing)などを用いて事前に分析を行っても良い。また、他のセンサを用いて判断してもよい。たとえば、画像判断やレーザによる測定によって切込み量や送り速度を判断しても良い。
Claims (3)
- 所定の動作を定常的に繰り返す装置に取り付けられ、前記動作の定常的な繰り返しに同期して前記装置に周期的に発生する現象に係る情報を取得するセンサと、前記装置の動作を制御するとともに、前記センサを介して前記情報を取得する制御装置とを備えた情報測定装置であって、
前記制御装置は、所定のサンプリング周期で前記センサを介して前記情報を取得するとともに、取得した前記情報と前記動作における動作位相とを関連づけ、複数回の前記動作にわたって取得した前記情報をもとに前記現象の1周期分の変化を作成する一方、
前記装置において前記動作が繰り返される動作周期、前記サンプリング周期、及び前記装置において前記動作の定常的な繰り返しが行われる継続時間が測定パラメータとされており、
前記制御装置は、前記測定パラメータのうちの少なくとも1つについて、前記測定パラメータ同士の関係から最適測定パラメータを算出するとともに、対象となる前記測定パラメータを前記最適測定パラメータへ変更することを特徴とする情報測定装置。 - 前記情報測定装置が、回転軸を備えた回転軸装置に取り付けられ、前記回転軸の回転に同期して前記回転軸装置に周期的に発生する現象に係る情報を取得する前記センサと、前記回転軸装置の動作を制御するとともに、前記センサを介して前記情報を取得する前記制御装置とを備えたものであり、
前記制御装置が、前記サンプリング周期で前記センサを介して取得した前記情報と前記回転軸の回転位相とを関連づけ、前記回転軸の複数回の回転にわたって取得した前記情報をもとに、前記現象の1周期分の変化を作成する一方、
前記回転軸の回転周期、前記サンプリング周期、及び前記回転軸の回転速度が一定速度で安定している定常区間の継続時間が前記測定パラメータとされていることを特徴とする請求項1に記載の情報測定装置。 - 前記制御装置は、前記現象の1周期当たりの分割数が所望の分割数となるように前記最適測定パラメータを算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報測定装置。
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