JP2018024143A - 積層体、包装袋、および積層体の製造方法 - Google Patents

積層体、包装袋、および積層体の製造方法 Download PDF

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健一郎 今井
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Abstract

【課題】積層体において、酸、塩基などの強浸透性内容物に対する耐性を向上することができるようにする。【解決手段】積層体10は、金属または合金からなるバリア層13と、アミノ基を含み、バリア層13の表面に形成された表面改質層14からなる中間層と、2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤によって形成され、表面改質層14に積層された第1の接着層15と、第1の接着層15に積層されたシーラント層16と、を含む。【選択図】図3

Description

本発明は、積層体、包装袋、および積層体の製造方法に関する。
従来、種々の食材、薬液などの内容物を収容するための包装袋が知られている。これらの包装袋は、例えば、少なくともシーラント層を有する積層体が、シーラント層において互いに融着されて袋状に形成されている。
このような包装袋に用いられる積層体は、例えば、内容物の特性に応じて、適宜の耐性を備える必要がある。特に、内容物が、酸、塩基のような強浸透性を有する場合、積層体が剥離しないような酸、塩基に対する耐性が求められる。
例えば、特許文献1には、各種強浸透性内容物が作用しても基材とシーラント層との間のラミネート強度が低下しない積層体の製造方法が記載されている。特許文献1の製造方法によって製造される積層体は、ポリエステル、ナイロン、またはポリプロピレンのいずれかからなる基材と、イソシアネート化合物からなる接着層と、接着層上に押し出されたシーラント層とが、この順に積層されている。
特許第4852874号公報
しかしながら、上記のような従来の積層体、包装袋、および積層体の製造方法には以下のような問題がある。
特許文献1に記載の積層体は、基材とシーラント層との間の接着層の耐性を向上することによって、酸、塩基などの強浸透性内容物を収容する包装袋に使用可能である。しかし、例えば、強酸、強塩基の内容物は臭いが強いため、包装袋に用いる積層体には、内容物耐性だけでなくバリア性も要求される。
ところが、積層体のバリア性を高くするためにバリア層を設けても、積層体においてバリア層の内側に強浸透性内容物が浸透して、接着層などにアタックするため、経時的には、バリア層の内側に配置された接着層の接着強度が低下していく傾向がある。
さらに、強浸透性内容物が酸、塩基などの場合、バリア層に金属薄膜が用いられていると、金属薄膜が酸、塩基と反応して腐食されてしまうという問題もある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、酸、塩基などの強浸透性内容物に対する耐性を向上することができる積層体、包装袋、および積層体の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様の積層体は、金属または合金からなるバリア層と、アミノ基を含み、前記バリア層の表面に形成された表面改質層からなる中間層と、2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤によって形成され、前記中間層に積層された第1の接着層と、前記第1の接着層に積層されたシーラント層と、を含む。
上記第1の態様の積層体においては、前記2官能以上のイソシアネート化合物は、2官能のイソシアネートモノマーを3官能化させたイソシアネートモノマーの誘導体であってもよい。
上記第1の態様の積層体においては、前記第1の接着層の厚さは、0.05μm以上1μm以下であってもよい。
上記第1の態様の積層体においては、前記バリア層は、6μm以上20μm以下のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなっていてもよい。
上記第1の態様の積層体においては、前記表面改質層は、重金属またはその塩を含む無機皮膜と、窒素原子を含み、前記無機皮膜を覆う、有機高分子皮膜と、を備えてもよい。
本発明の第2の態様の積層体は、無機酸化物からなるバリア層と、ポリアミド樹脂からなり、前記バリア層に第2の接着層を介して接着されている中間層と、2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤によって形成され、前記中間層に積層された第1の接着層と、前記第1の接着層に積層されたシーラント層と、を含む。
上記第2の態様の積層体においては、前記2官能以上のイソシアネート化合物は、2官能のイソシアネートモノマーを3官能化させたイソシアネートモノマーの誘導体であってもよい。
上記第2の態様の積層体においては、前記第1の接着層の厚さは、0.05μm以上1μm以下であってもよい。
上記第2の態様の積層体においては、酸素透過量が1.0cm/(m・day・atm)以下であってもよい。
本発明の第3の態様の包装袋は、上記積層体の前記シーラント層の一部がヒートシールされて、前記シーラント層で囲まれた内部空間が形成されている。
本発明の第4の態様の積層体の製造方法は、金属または合金からなるバリア層の表面を化成処理することによって、前記バリア層の表面にアミノ基を含む表面改質層からなる中間層を形成することと、前記中間層に、2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤を塗工して乾燥させることによって、第1の接着層を形成することと、ポリオレフィン系樹脂を、前記第1の接着層の表面に押し出し加工することと、を含む。
本発明の第5の態様の積層体の製造方法は、無機酸化物からなるバリア層の表面に、第2の接着層を介してポリアミド樹脂層からなる中間層を形成することと、前記中間層に、2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤を塗工して乾燥させることによって、第1の接着層を形成することと、ポリオレフィン系樹脂を、前記第1の接着層の表面に押し出し加工することと、を含む。
上記積層体の製造方法においては、前記2官能以上のイソシアネート化合物は、2官能のイソシアネートモノマーを3官能化させたイソシアネートモノマーの誘導体であってもよい。
本発明の積層体、包装袋、および積層体の製造方法によれば、酸、塩基などの強浸透性内容物に対する耐性を向上することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態の包装袋の構成を示す模式的な正面図である。 図1におけるA−A断面図である。 本発明の第1の実施形態の積層体の層構成を示す模式的な縦断面図である。 本発明の第2の実施形態の積層体の層構成を示す模式的な縦断面図である。
以下では、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。すべての図面において、実施形態が異なる場合であっても、同一または相当する部材には同一の符号を付し、共通する説明は省略する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態の包装袋および積層体について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態の包装袋の構成を示す模式的な正面図である。図2は、図1におけるA−A断面図である。
図1に示すように、本実施形態の包装袋1は、互いに厚さ方向に対向する積層シート1A(積層体)同士の側部および底部の三方がヒートシール部1cで接合されることによって構成されたパウチである。
各積層シート1Aの上端部には、積層シート1Aで囲まれた開口部Tが形成されている。開口部Tの内周面には、ヒートシール可能なヒートシール用開口部1dが形成されている。図2に示すように、包装袋1の内部には、開口部Tから各積層シート1Aの下端部まで連通する内部空間Sが形成されている。
積層シート1Aは、開口部Tおよび内部空間Sの内面を形成する内面層1bと、包装袋1の外面を形成する外面層1aとを備える。内面層1bは、後述するシーラント層によって形成されている。このため、ヒートシール用開口部1dは、対向した状態で加熱されることによってヒートシールされることが可能である。
包装袋1は、種々の酸、塩基からなる強浸透性内容物を収容、保存することができる。
例えば、包装袋1が収容可能な酸の例としては、酢酸、次亜塩素酸ナトリウムなどを挙げることができる。収容可能な酸のpHとしては、特に限定されず、例えば、pH3以下も可能である。
例えば、包装袋1が収容可能な塩基の例としては、アンモニア、モノエタノールアミンなどを挙げることができる。収容可能な塩基のpHとしては、特に限定されず、例えば、pH11以上も可能である。
包装袋1に用いられる積層シート1Aの詳細構成について説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態の積層体の層構成を示す模式的な縦断面図である。
図3に示すように、積層シート1Aは、本実施形態の積層体10からなる。
積層体10は、基材層11、第2の接着層12、バリア層13、表面改質層14(中間層)、第1の接着層15、およびシーラント層16がこの順に積層されている。
基材層11は、包装袋1において外面層1aを構成する層状部である。基材層11は、包装袋1の最外層として必要な強度等の特性を有する適宜の樹脂が用いられる。
基材層11に好適な樹脂材料の例としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン(ONY)、ポリプロピレン(OPP)などが挙げられる。
基材層11の層厚は、特に限定されない。例えば、基材層11の層厚は、5μm以上、100μm以下であってもよい。
第2の接着層12は、後述するバリア層13を基材層11に接合するために設けられている。第2の接着層12の材質は、後述するバリア層13を基材層11に接合できれば特に限定されない。
例えば、第2の接着層12としては、基材層11およびバリア層13の材質に応じて、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤などが用いられてもよい。
バリア層13は、包装袋1において内部空間S内に収容された内容物自体および内容物からの揮発成分の透過を抑制するための層状部である。
バリア層13としては、後述する表面改質層14を表面に形成することができる適宜の金属または合金が用いられる。バリア層13としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金などが用いられてもよい。
バリア層13の層厚は、包装袋1に必要なバリア特性と、包装袋1としての可撓性が得られれば特に限定されない。
例えば、バリア層13がアルミ箔の場合、バリア層13の層厚は、1μm以上、50μm以下であってもよい。バリア層13の層厚が、1μm未満であると、バリア性が不足するおそれがある。バリア層13の層厚が、50μmを超えると、可撓性が悪化するおそれがある。バリア層13がアルミウムまたはアルミニウム合金からなる場合、より好ましいバリア層13の層厚は、6μm以上、20μm以下である。
表面改質層14は、後述するシーラント層16との接着強度を向上するため、バリア層13と反対側の表面に形成され、アミノ基を含んで構成される中間層である。
表面改質層14は、本実施形態では、バリア層13が適宜の表面改質剤によって化成処理されることによって形成されている。
表面改質層14は、重金属またはその塩を含む無機皮膜と、窒素原子を含みこの窒素原子と重金属とが配位結合することによって無機皮膜を覆う有機高分子皮膜と、を備えて構成されてもよい。この有機高分子皮膜は、アクリル系樹脂およびポリブタジエン系樹脂の少なくとも一種の樹脂骨格を有する化合物であって、アミノ基を有する化合物で形成されることよりが好ましい。
表面改質層14に含まれる重金属としては、例えば、ジルコニウム、モリブデン、タングステン、ニオブ、ニッケル、コバルト、マンガン、タンタルのうち少なくとも1種を含むことがより好ましい。
このような好ましい構成の場合、表面改質層14は、重金属またはその塩を含む無機皮膜を含むことによって、酸、塩基に対する耐食性が向上する。さらに、表面改質層14は、この無機皮膜の重金属と窒素原子とが配位結合して無機皮膜を覆う有機高分子皮膜を備えるため、樹脂接着剤との接着強度が向上する。特に接着剤として、イソシアネート基を含む接着剤が用いられると、有機高分子皮膜におけるアミノ基とイソシアネート基との反応によって、架橋構造が構成されるため、さらに接着強度が向上する。
このような構成の表面改質層14を形成することができる表面改質剤の例としては、例えば、特許第3871361号に記載の金属表面処理組成物が挙げられる。
表面改質層14の皮膜量は、3.0mg/m以上、25mg/m以下が好ましい。表面改質層14の皮膜量が3.0mg/mより薄いと耐食性が劣るおそれがある。表面改質層14の皮膜量が25mg/mより厚いと膜割れが生じるおそれがある。
第1の接着層15は、中間層である表面改質層14と、後述するシーラント層16とを接合する層状部である。
第1の接着層15は、2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤によって形成され、表面改質層14に積層されている。
2官能以上のイソシアネート化合物は、2官能のイソシアネートモノマーを3官能化させたイソシアネートモノマーの誘導体であってもよい。ここで、「3官能化させたイソシアネートモノマーの誘導体」としては、例えば、アダクトタイプ、ビューレットタイプ、イソシアヌレートタイプのいずれでもよい。
第1の接着層15を構成するイソシアネート化合物の例としては、例えば、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネートおよびその水素添加体などの各種ジイソシアネート系モノマーが挙げられる。また、これらのジイソシアネートモノマーをトリメチロールプロパンやグリセロールなどの3官能の活性水素含有化合物と反応させたアダクトタイプ、同じく水と反応させたビューレットタイプ、またはイソシアネート基の自己重合を利用したトリマー(イソシアヌレート)タイプなどの3官能性の誘導体、あるいはそれ以上の多官能性の誘導体が用いられてよい。
第1の接着層15の層厚は、0.05μm以上、1μm以下であってもよい。第1の接着層15の層厚が、0.05μm未満であると、接着強度が低下するおそれがある。第1の接着層15の層厚が、1μmを超えると、可撓性が悪化するおそれがある。
シーラント層16は、ヒートシール部1cを形成するための層状部である。シーラント層16は、第1の接着層15を介して、表面改質層14と接合されている。
シーラント層16は、ヒートシール可能な適宜の樹脂材料で形成される。シーラント層16に好適な樹脂材料の例としては、例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂などが挙げられる。
シーラント層16の材質の具体例としては、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン−αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂、ホモ・ブロック・ランダムの各ポリプロピレン樹脂、プロピレン−αオレフィン共重合体などのプロピレン系樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体やエチレン−メタクリル酸共重合体などのエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチルやエチレン−アクリル酸エチルやエチレン−メタクリル酸メチルやエチレン−メタクリル酸エチルなどのエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体のエステル化物、カルボン酸部位をナトリウムイオン、亜鉛イオンなどで架橋したエチレン−α,β不飽和カルボン酸共重合体のイオン架橋物、エチレン−無水マレイン酸グラフト共重合体やエチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸のような三元共重合体に代表される酸無水物変性ポリオレフィン、エチレン−グリシジルメタクリレート共重合体などのエポキシ化合物変性ポリオレフィン、エチレン−酢酸ビニル共重合体から選ばれる樹脂の単体あるいは2種以上のブレンド物などが挙げられる。シーラント層16は、これらの材料には、必要に応じて各種添加剤(酸化防止剤、粘着付与剤、充填剤、各種フィラーなど)が添加されて構成されてもよい。
次に、本実施形態の積層体10の製造方法について説明する。
まず、基材層11に第2の接着層12となる接着剤を塗工し、第2の接着層12を介して基材層11とバリア層13とを接着する。
この後、表面改質層14を形成する表面改質剤をバリア層13の表面に塗布して、バリア層13の表面に表面改質剤を接触させる。塗布される表面改質剤は、適宜加温されていてもよい。表面改質剤とバリア層13との接触時間は、必要な皮膜量の表面改質層14が形成されれば、特に限定されない。
表面改質剤の塗布方法としては、例えば、スプレー法、浸漬法、フローコート法、ローラーコート法などが挙げられる。
塗布された表面改質剤がバリア層13に接触して、バリア層13の表面に表面改質層14が形成されたら、余分な表面改質剤を除去するため、例えば、水洗処理などが行われる。表面改質剤が除去されたら、表面改質層14の乾燥処理が行われる。
この後、表面改質層14の表面に、第1の接着層15を形成するための接着剤が塗工される。ここで、接着剤の塗工液としては、上述したイソシアネート化合物の固形分割合が0.1wt%〜20wt%、好ましくは0.1wt%〜10wt%になるように調製される。
塗工液の塗布厚さは、乾燥時に0.05μm以上、1μm以下になるように設定される。塗工方法は、特に限定されないが、例えば、ローラーコート法、スプレーコート法などの塗工方法が可能である。
塗工液が塗布されたら塗工液を乾燥させる。以上で、第1の接着層15が形成される。
この後、第1の接着層15上に、例えば、ポリオレフィン系樹脂を押し出し、この押し出されたポリオレフィン系樹脂を介してシーラント層16を積層させる。このとき、シーラント層16の表面は、オゾン処理されてもよい。ポリオレフィン系樹脂の押し出し時の樹脂温度は、例えば、290℃以上330℃であってもよい。
ただし、シーラント層16は、第1の接着層15上にポリオレフィン系樹脂を押し出すことによって形成されてもよい。
以上で、積層体10が製造される。
このような積層体10は、適宜形状に切断された後、必要に応じて折り曲げられるなどして、シーラント層16同士が対向するように積層される。この後、ヒートシール部1cとなる箇所がヒートシールされる。これにより包装袋1が製造される。
本実施形態の包装袋1は、バリア層13を有する積層体10によって形成されるため、良好なバリア性を有する。バリア層13を構成する金属または合金は、酸あるいは塩基に触れると、腐食されるおそれがある。しかし、積層体10では、バリア層13において包装袋1の内部空間S側の表面に表面改質層14が形成されている。
バリア層13は表面改質層14の無機皮膜で覆われているため、内部空間S側から内容物が浸透しても、表面改質層14の無機皮膜によって、内容物とバリア層13との接触が防止される。このため、包装袋1の内容物が酸あるいは塩基の場合でも、バリア層13の腐食が防止される。
さらに、表面改質層14においては、無機皮膜が有機高分子皮膜に覆われている。この有機高分子皮膜は、アミノ基を有し、アミノ基における窒素原子が無機皮膜における重金属と配位結合している。このため、有機高分子皮膜は、無機皮膜と強固に結合している。さらに、有機高分子皮膜における無機皮膜と反対側の表面におけるアミノ基は、表面改質層14上に塗布されたイソシアネート化合物のイソシアネート基と反応する。これにより、例えば、尿素結合、ビュレット結合、アロファネート結合などが生成されて、3次元的な架橋構造が形成される。このため、第1の接着層15のイソシアネート化合物と、表面改質層14の有機高分子皮膜とが、強固に接合する。
これにより、第1の接着層15と表面改質層14との間の接着強度が向上する。
さらに、シーラント層16は、第1の接着層15上に押し出されたポリオレフィン系樹脂を介し積層されることにより、もしくはシーラント層16を構成する樹脂材料が第1の接着層15上に押し出されることにより、強固に接合される。このため、シーラント層16と第1の接着層15との間の接着強度が向上する。
このようにして、積層体10が用いられた包装袋1によれば、酸、塩基などの強浸透性内容物に対する耐性を向上することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態の積層体について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態の積層体の層構成を示す模式的な縦断面図である。
図1に示すように、本実施形態の積層体20は、上記第1の実施形態における包装袋1の積層シート1Aにおいて、上記第1の実施形態の積層体10に代えて用いることができる。
図2に示すように、積層体20は、積層体10の第2の接着層12、バリア層13、表面改質層14に代えて、バリア層22、第2の接着層23、ポリアミド樹脂層24(中間層)を備える。以下、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
バリア層22は、無機酸化物で緻密に形成された層状部である。バリア層22は、無機酸化物を基材層11上に蒸着するなどして製造することができる。
バリア層22に用いることができる無機酸化物としては、例えば、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)などが挙げられる。
バリア層22の層厚は、包装袋1として必要なガス透過量が得られる適宜の層厚とされる。
バリア層22は、シーラント層16との接着性があまりよくないため、本実施形態では、バリア層22とシーラント層16との間に、中間層として後述するポリアミド樹脂層24が配置される。
さらに、バリア層22は、基材層11とポリアミド樹脂層24との間に挟まれているため、積層体20が湾曲されたり、屈曲されたりしても、クラックが入ったり剥離が起こりにくくなっている。
第2の接着層23は、後述するポリアミド樹脂層24をバリア層22に接合するために設けられている。第2の接着層23の材質は、後述するポリアミド樹脂層24を基材層11に接合できれば特に限定されない。
例えば、第2の接着層23としては、バリア層22およびポリアミド樹脂層24の材質に応じて、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤などが用いられてもよい。
ポリアミド樹脂層24は、シーラント層16との接着強度を向上するため、バリア層13と反対側の表面にアミノ基を含んで構成される中間層である。
ポリアミド樹脂層24は、ポリアミド樹脂の薄層シートによって形成されている。
ポリアミド樹脂層24の材質としては、例えば、ナイロンなどが挙げられる。
ポリアミド樹脂層24はアミノ基が含まれているため、上記第1の実施形態における第1の接着層15のようにイソシアネート化合物からなる接着層に対して強固に接着される。
本実施形態における第1の接着層15の層厚は、ポリアミド樹脂層24およびシーラント層16との間に必要な接着強度が得られる層厚であればよく、例えば、上記第1の実施形態と同様とすることができる。
次に、本実施形態の積層体10の製造方法について、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
まず、基材層11に無機酸化物を蒸着して、基材層11およびバリア層22の積層体が形成される。
この後、バリア層22の表面に第2の接着層23となる接着剤が塗工され、第2の接着層23上にポリアミド樹脂層24となる薄層シートが積層される。このとき、ポリアミド樹脂層24となる薄層シートは、例えば、コロナ処理または易接着処理されてもよい。
この後、上記第1の実施形態と同様にして、ポリアミド樹脂層24上に、第1の接着層15を形成するための接着剤が塗工される。
塗工液が塗布されたら、塗工液を乾燥させて、上記第1の実施形態と同様にして、第1の接着層15上にシーラント層16を積層させる。
以上で、積層体20が形成される。
このような積層体20は。適宜形状に切断された後、必要に応じて折り曲げられるなどして、シーラント層16同士が対向するように積層される。この後、ヒートシール部1cとなる箇所がヒートシールされる。これにより、本実施形態の包装袋1が製造される。
本実施形態の包装袋1は、バリア層22を有する積層体20によって形成されるため、良好なバリア性を有する。バリア層22を構成する無機酸化物は、金属箔に比べて、酸あるいは塩基に対する耐食性が高い。このため、包装袋1の内容物が酸あるいは塩基の場合でも、バリア層22の腐食が防止される。
さらに、ポリアミド樹脂層24とシーラント層16とは、上記第1の実施形態と同様、第1の接着層15によって接合される。
ポリアミド樹脂層24は、アミノ基を有するため、第1の接着層15のイソシアネート化合物のイソシアネート基と反応する。これにより、例えば、尿素結合、ビュレット結合、アロファネート結合などが生成されて、3次元的な架橋構造が形成される。このため、第1の接着層15のイソシアネート化合物と、ポリアミド樹脂層24とが、強固に接合する。
これにより、第1の接着層15とポリアミド樹脂層24との間の接着強度が向上する。
シーラント層16と第1の接着層15との間の接着強度は、上記第1の実施形態と同様である。
このようにして、積層体20が用いられた包装袋1によれば、酸、塩基などの強浸透性内容物に対する耐性を向上することができる。
なお、上記各実施形態の説明では、包装袋1が、三方がヒートシール部1cで囲まれ、上端部のヒートシール用開口部1dがヒートシール可能な構造の場合の例で説明した。しかし、包装袋1の構成は、これには限定されない。
例えば、ヒートシール用開口部1dは、注出口および口栓を形成する樹脂部材が装着された状態でヒートシールされてもよい。
例えば、開口部Tの内周面には、チャックが溶着されていてもよい。
例えば、包装袋1は、ガセット袋、スタンディングパウチなどで構成されてもよい。
以下、上記各実施形態の積層体および包装袋の実施例1、2について、比較例1〜4とともに説明する。
下記[表1]に、実施例1、2、比較例1〜3の積層体の層構成を示す。
Figure 2018024143
[表1]において、一部の層の材質は略号で表されている。PEはポリエチレン、ALはアルミニウム合金(アルミ箔)、SMは表面改質層、PETはポリエチレンテレフタレート、Sはシリカ(SiO)、ONYは延伸ナイロンを、それぞれ表す。これらの略号に続けて数字が記載されている場合には、数字は層厚[μm]を表す。
以下、簡単のため、明細書中でもこれらの略号の表記が用いられる場合がある。
[実施例1]
実施例1は、上記第1の実施形態の積層体10、包装袋1に関する実施例である。
[表1]に示すように、実施例1の積層体は、層厚12μmのポリエチレンテレフタレート(基材層11)、層厚7μmのアルミ箔(バリア層13)、表面改質層14、層厚30μmのシーラント層16がこの順に積層されて構成された。
基材層11としては、FE2001(商品名;フタムラ化学(株)製)が用いられた。バリア層13としては、A8079材(東洋アルミニウム(株)製)が用いられた。第2の接着層12としては、ウレタン系接着剤であるディックドライ(登録商標)LX−500(商品名;DICグラフィックス(株)製)が用いられた。
表面改質層14は、サーフコート(登録商標)EC1000A/B(商品名;日本ペイント・サーフケミカルズ(株)製)を、バリア層13の表面に塗布することで形成された。シーラント層16は、L−LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)であるT.U.X(登録商標)FC−S(商品名;三井化学東セロ(株)製)が用いられた。
表面改質層14とシーラント層16とを接合する第1の接着層15としては、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタイプが用いられた。
本実施例では、第2の接着層12を用いて基材層11にバリア層13を接着した後、バリア層13の表面にサーフコート(登録商標)EC1000A/Bがロールコート法によって塗布された。サーフコート(登録商標)EC1000A/Bは、EC1000AとEC1000Bとが重量比3:1で混合され、EC1000Aが4.0wt%の濃度、EC1000Bが1.3wt%の濃度となるように水とIPA(東洋インキ製S503溶剤)の混合溶剤で希釈後、バリア層13に20mg/mの皮膜量となるように塗工して乾燥された。これにより、表面改質層14が形成された。
この後、表面改質層14の表面に、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタイプが塗布乾燥されて、層厚0.3μmの第1の接着層15が形成された。
この後、第1の接着層15上に、ノバテック(登録商標)LD LC600A(商品名;日本ポリエチレン(株)製)を押し出し、T.U.X(登録商標)FC−Sと貼り合わせることで、シーラント層16が積層された。LC600Aの押し出し時の温度は、290℃以上330℃以下とされた。
以上で、本実施例の積層体10が製造された。
本実施例の包装袋1は、矩形に切断された2枚の積層体10をシーラント層16同士が対向するように重ねた状態で、矩形の三辺をヒートシールすることによって製造された。
包装袋1の評価を行うため、包装袋1の内部空間Sに内容物を詰めた状態で、ヒートシール用開口部1dがヒートシールされた。これにより、内容物が入った包装袋1のサンプルが製造された。
内容物としては、酸または塩基が詰められた。酸としては酢酸5wt%水溶液(pH3.0以下)、塩基としてはモノエタノールアミン10wt%水溶液(pH11.0以上)が用いられた。
[実施例2]
実施例2は、上記第2の実施形態の積層体20、包装袋1に関する実施例である。
[表1]に示すように、実施例2の積層体は、ポリエチレンテレフタレート(基材層11)、シリカ(バリア層22)、層厚15μmの延伸ナイロン(ポリアミド樹脂層24)、層厚100μmのシーラント層16がこの順に積層されて構成された。このうち、シーラント層16の材質は実施例1と同様である。
基材層11およびバリア層22としては、PETフィルム上に蒸着されたシリカ層を有する透明ハイバリアフィルムGL−RD(商品名;凸版印刷(株)製)が用いられた。
ポリアミド樹脂層24としては、エンブレム(登録商標)ONBC−15(商品名;ユニチカ(株)製)が用いられた。バリア層22とポリアミド樹脂層24とを接着する第2の接着層12としては、2液硬化型ウレタン接着剤であるディックドライ(登録商標)LX−500(商品名;DICグラフィックス(株)製)が用いられた。
ポリアミド樹脂層24とシーラント層16とを接着する第1の接着層15としては、実施例1と同様、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタイプが用いられた。
本実施例では、透明ハイバリアフィルムGL−RDにおけるシリカ層に第2の接着層12が塗布されて、ポリアミド樹脂層24が積層された。
この後、ポリアミド樹脂層24の表面に、実施例1と同様にヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタイプが塗布乾燥されて、層厚0.3μmの第1の接着層15が形成された。
この後、第1の接着層15上に、ノバテック(登録商標)LD LC600Aを押し出し、T.U.X(登録商標)FC−Sと貼り合わせることで、実施例1と層厚のみが異なるシーラント層16が積層された。
以上で、本実施例の積層体20が製造された。
積層体20を用いた以外は、上記実施例1と同様にして、本実施例の包装袋1が製造され、さらに、同様の内容物が充填された包装袋1のサンプルが製造された。
[比較例1]
[表1]に示すように、比較例1は、中間層を有しない層構成の例である。
比較例1の積層体は、層厚12μmのポリエチレンテレフタレート(基材層)、層厚7μmのアルミ箔(バリア層)、層厚40μmのシーラント層がこの順に積層されて構成された。このうち、基材層、バリア層、およびシーラント層との材質は、それぞれ実施例1の基材層11、バリア層13、およびシーラント層16と同様である。基材層およびバリア層は、実施例1と同様の第2の接着層12によって接着された。
本比較例において、バリア層とシーラント層とを接着する第1の接着層は、ディックドライ(登録商標)LX−500(商品名;DICグラフィックス(株)製)を主剤とし、ディックドライ(登録商標)KW−75(商品名;DICグラフィックス(株)製)を硬化剤とする接着剤によって形成された。ディックドライ(登録商標)LX−500はポリエステルポリオールを主成分とし、ディックドライ(登録商標)KW−75はイソシアネートを主成分としている。
本比較例では、基材層、第2の接着層、バリア層、第1の接着層、シーラント層が、この順にドライラミネートされて製造された。
[比較例2]
[表1]に示すように、比較例2は、中間層を有しない層構成の例である。
比較例2の積層体は、比較例1と第1の接着層の材質のみが異なる。比較例2において、バリア層とシーラント層とを接着する第1の接着層は、実施例1と同様、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタイプが用いられた。
[比較例3]
[表1]に示すように、比較例3は、ONYを中間層とする層構成の例である。
比較例3の積層体は、比較例2において、バリア層とシーラント層との間に、層厚15μmの延伸ナイロンからなる中間層が挿入されている。この中間層としては、エンブレム(登録商標)ONBC−15が用いられた。ただし、比較例3では、シーラント層の層厚は100μmとされた。
比較例3においては、バリア層と中間層とは、実施例2と同様、LX−500によって接着された。中間層とシーラント層とを接着する第1の接着層は、実施例2と同様、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタイプが用いられた。
[比較例4]
[表1]に示すように、比較例4は、PETを中間層とする層構成の例である。
比較例4の積層体は、比較例3におけるONYからなる中間層を、層厚12μmのPETに置き換えて構成された。ただし、比較例4では、シーラント層の層厚は30μmとされた。
本比較例の中間層のPETは、ポリエステルフィルムFE2002(商品名;フタムラ化学(株)製)が用いられた。
本比較例の第1の接着層、第2の接着層の材質は、それぞれ比較例3と同様とされた。
[比較例1〜4の包装袋]
比較例1〜4では、それぞれ比較例1〜4の積層体が用いた以外は、上記実施例1と同様にして、各比較例の包装袋が製造され、さらに、同様の内容物が充填された包装袋のサンプルが製造された。
[評価]
実施例1、2、比較例1〜4の評価としては、初期および経時のラミネート強度の測定と、酸素透過量(OTR)との測定とが行われた。
ラミネート強度は、サンプルの保管試験の前後に測定された。サンプルの保管試験は、50℃に調整された恒温槽で3ヶ月間行われた。
ラミネート強度は、中身が抜かれた状態の包装袋のサンプルを15mm幅にカットした測定サンプルによって測定された。測定サンプルの各層の層間のラミネート強度は、それぞれの接着強度をテンシロン(登録商標)万能材料試験機RTF―1250(商品名;(株)エー・アンド・デイ製)を用いてT形はく離で測定することによって行われた。測定における剥離速度は300mm/minとされた。
積層体のOTRは、OX−TRAN(登録商標) Model 2/21(商品名;MOCON社製)によって測定された。
[評価結果]
下記[表2]に、ラミネート強度およびOTRの評価結果を示す。[表2]の表記では、[表1]と同様の略号が用いられている。
Figure 2018024143
ラミネート強度[N/15mm]は、剥離面ごとに、保管試験の開始直前([表2]では「スタート時」)と、保管試験終了後([表2]では「3ヶ月保管後」)との測定値が示されている。保管試験終了後は、内容物が酸の場合と、塩基の場合とがそれぞれ記載されている。ただし、比較例4では、内容物を酸としたサンプルは作成されなかった。
実施例1では、スタート時および3ヶ月保管後のいずれにてもシーラント層16(PE)が表面改質層14から剥離したが、測定中にPEが切れてしまい、ラミネート強度は測定できなかった。しかしPEが切れてしまう程の大きな剥離力が必要であったため、実施例1の包装袋1は高いラミネート強度を有していたと言える。また、実施例1は、3ヶ月の保管試験では、酸、塩基の影響によるラミネート強度の劣化がなかったと言える。
OTRは、測定器の測定限界0.1[cm/(m・day・atm)]以下であった。
このため、実施例1は、ラミネート強度およびOTRにおいて優れており、良(○、good)と判定された。
実施例2では、基材層11(PET)とポリアミド樹脂層24(ONY)との間のラミネート強度は保管試験後に多少低下した。しかし、ラミネート強度は、例えば、2.0[N/15mm]を超えていればよいため、実用上問題ない程度の低下であった。
一方、ポリアミド樹脂層24(ONY)とシーラント層16(PE)との間のラミネート強度は、シーラント層16が剥離しなかったため、測定できなかった。第2の接着層23は、酸耐性、塩基耐性が非常に優れていることが分かる。
OTRは、1.0[cm/(m・day・atm)]であった。
このため、実施例2は、ラミネート強度およびOTRにおいて優れており、良(○、good)と判定された。
[表2]に示すように、比較例1〜4は、OTRの測定値は良好であったが、以下に説明するように、ラミネート強度はいずれも問題があったため、不良(×、no good)と判定された。
比較例1では、3ヶ月保管後のラミネート強度が、0.0[N/15mm]となり、酸、塩基のいずれの内容物に対しても、耐性を有しないことが分かった。これは、中間層を有しないため、シーラント層(PE)に浸透する酸、塩基がバリア層(AL)のアルミ箔を腐食したためであると考えられる。
比較例2では、バリア層(AL)のアルミ箔とシーラント層(PE)との間に接着強度が発現しなかった。すなわち、イソシアネート化合物を主成分とする接着剤では、中間層なしにアルミ箔とシーラント層とを接着できないことが分かった。このため、保管試験は実施されなかった。
比較例3では、中間層(ONY)とシーラント層(PE)との間のラミネート強度は、実施例2と同様に問題なかった。しかし、保管試験後、バリア層(AL)のアルミ箔は腐食しており、バリア層(AL)と中間層(ONY)との間のラミネート強度は測定できなかった。
すなわち、中間層がONYの場合には、酸、塩基がバリア層に浸透することは阻止できないため、金属製のバリア層の腐食が進行したと考えられる。これに対して、実施例2では、酸、塩基が浸透しても、バリア層のシリカ自体が酸、塩基によって腐食されにくいため、ラミネート強度の低下が少なかったと考えられる。
比較例4では、中間層(PET)とシーラント層(PE)との間のラミネート強度は、特に問題はなかったため、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットタイプは、PETが中間層の場合にも、少なくとも塩基耐性が良好であることが分かる。
しかし、保管試験後、ALの腐食が発生し、PETも加水分解することで強度劣化が進んだ。この結果、AL/PET間、PET/PE間のいずれにおいても剥離試験を行うことができず、それぞれのラミネート強度が測定できなかった。
以上、本発明の好ましい各実施形態を各実施例とともに説明したが、本発明はこれら実施形態および実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 包装袋
1A 積層シート(積層体)
1b 内面層
1c ヒートシール部
10、20 積層体
11 基材層
12、23 第2の接着層
13、22 バリア層
14 表面改質層(中間層)
15 第1の接着層
16 シーラント層
24 ポリアミド樹脂層(中間層)
S 内部空間
T 開口部

Claims (13)

  1. 金属または合金からなるバリア層と、
    アミノ基を含み、前記バリア層の表面に形成された表面改質層からなる中間層と、
    2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤によって形成され、前記中間層に積層された第1の接着層と、
    前記第1の接着層に積層されたシーラント層と、
    を含む、積層体。
  2. 前記2官能以上のイソシアネート化合物は、2官能のイソシアネートモノマーを3官能化させたイソシアネートモノマーの誘導体である、
    請求項1に記載の積層体。
  3. 前記第1の接着層の厚さは、0.05μm以上1μm以下である、
    請求項1または2に記載の積層体。
  4. 前記バリア層は、6μm以上20μm以下のアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
  5. 前記表面改質層は、
    重金属またはその塩を含む無機皮膜と、
    窒素原子を含み、前記無機皮膜を覆う、有機高分子皮膜と、
    を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 無機酸化物からなるバリア層と、
    ポリアミド樹脂からなり、前記バリア層に第2の接着層を介して接着されている中間層と、
    2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤によって形成され、前記中間層に積層された第1の接着層と、
    前記第1の接着層に積層されたシーラント層と、
    を含む、積層体。
  7. 前記2官能以上のイソシアネート化合物は、2官能のイソシアネートモノマーを3官能化させたイソシアネートモノマーの誘導体である、
    請求項6に記載の積層体。
  8. 前記第1の接着層の厚さは、0.05μm以上1μm以下である、
    請求項6または7に記載の積層体。
  9. 酸素透過量が1.0cm/(m・day・atm)以下である、
    請求項6〜8のいずれか1項に記載の積層体。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の積層体の前記シーラント層の一部がヒートシールされて、前記シーラント層で囲まれた内部空間が形成されている、包装袋。
  11. 金属または合金からなるバリア層の表面を化成処理することによって、前記バリア層の表面にアミノ基を含む表面改質層からなる中間層を形成することと、
    前記中間層に、2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤を塗工して乾燥させることによって、第1の接着層を形成することと、
    ポリオレフィン系樹脂を、前記第1の接着層の表面に押し出し加工することと、
    を含む、積層体の製造方法。
  12. 無機酸化物からなるバリア層の表面に、第2の接着層を介してポリアミド樹脂層からなる中間層を形成することと、
    前記中間層に、2官能以上のイソシアネート化合物を主成分とする接着剤を塗工して乾燥させることによって、第1の接着層を形成することと、
    ポリオレフィン系樹脂を、前記第1の接着層の表面に押し出し加工することと、
    を含む、積層体の製造方法。
  13. 前記2官能以上のイソシアネート化合物は、2官能のイソシアネートモノマーを3官能化させたイソシアネートモノマーの誘導体である、
    請求項11または12に記載の積層体の製造方法。
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