JP2018071402A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気通路からEGR通路にガスが逆流しうる構造の内燃機関において、被処理ガスであるブローバイガスやパージガスが未処理のまま排気通路に流れることを抑えることができる制御装置を提供する。【解決手段】本発明に係る制御装置は、EGRバルブの吸気通路の側に作用する圧力がEGRバルブの排気通路の側に作用する圧力よりも高いこと又は高くなることが検知又は予測された場合、被処理ガスの吸気通路への導入を停止するか、或いは、被処理ガスの吸気通路への導入量を減量するように被処理ガス導入システムを操作する。【選択図】図5
Description
本発明は、EGRガスを吸気通路に再循環させるEGR装置と、ブローバイガスやパージガスを吸気通路に導入するシステムとを備える内燃機関の制御装置に関し、特に、吸気通路からEGR通路にガスが逆流しうる構造の内燃機関の制御装置に関する。
特開2010−121497号公報には、EGR装置を備えた内燃機関において、EGRの実施中に加速要求があった場合、EGRバルブの閉弁が完了するまでの間、スロットルの開き量を制限することで、吸気通路内の空気がEGR通路を逆流して排気通路に流入することを抑制する技術が開示されている。
しかし、EGRバルブの入口側と出口側の差圧が大きい条件では、EGRバルブを全閉にした場合でも微小なガスの漏れが発生することがある。また、故障や異物の噛み込み等によってEGRバルブが全閉にならず、ガスの漏れが発生することもある。このようなガスの漏れがEGRバルブで発生すると、吸気通路に導入されたブローバイガスやパージガスがEGR通路を逆流して未処理のまま排気通路に流れてしまうおそれがある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、吸気通路からEGR通路にガスが逆流しうる構造の内燃機関において、筒内で燃焼処理されるべき被処理ガスであるブローバイガスやパージガスが未処理のまま排気通路に流れることを抑えることができる制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、前記EGR通路に設置されたEGRバルブと、燃料成分を含む被処理ガスを前記吸気通路に導入する被処理ガス導入システムとを備える内燃機関の制御装置において、
前記EGRバルブの前記吸気通路の側に作用する圧力が前記EGRバルブの前記排気通路の側に作用する圧力よりも高いこと又は高くなることが検知又は予測された場合、前記被処理ガスの前記吸気通路への導入を停止するか、或いは、前記被処理ガスの前記吸気通路への導入量を減量するように前記被処理ガス導入システムを操作するように構成されたことを特徴とする。
前記EGRバルブの前記吸気通路の側に作用する圧力が前記EGRバルブの前記排気通路の側に作用する圧力よりも高いこと又は高くなることが検知又は予測された場合、前記被処理ガスの前記吸気通路への導入を停止するか、或いは、前記被処理ガスの前記吸気通路への導入量を減量するように前記被処理ガス導入システムを操作するように構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、吸気通路からEGR通路にガスが逆流するおそれのある状況では、被処理ガスの吸気通路への導入が停止されるか、或いは、被処理ガスの吸気通路への導入量が減量されるので、被処理ガスが未処理のまま排気通路に流れることは抑えられる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
1.実施の形態1
1−1.内燃機関の構成
図1は、本発明の実施の形態1の制御装置が適用される内燃機関のシステム構成を示す図である。この内燃機関2は、火花点火式エンジンとして構成されたエンジン本体4を備える。エンジン本体4には、何れも図示しない、燃料噴射弁、吸気弁とそれを駆動する動弁機構、排気弁とそれを駆動する動弁機構、点火プラグなど、多数の装置及びアクチュエータが取り付けられている。
1−1.内燃機関の構成
図1は、本発明の実施の形態1の制御装置が適用される内燃機関のシステム構成を示す図である。この内燃機関2は、火花点火式エンジンとして構成されたエンジン本体4を備える。エンジン本体4には、何れも図示しない、燃料噴射弁、吸気弁とそれを駆動する動弁機構、排気弁とそれを駆動する動弁機構、点火プラグなど、多数の装置及びアクチュエータが取り付けられている。
エンジン本体4の吸気ポートには、外部から空気を吸入する吸気通路6が接続されている。吸気通路6には、その上流からエンジン本体4に向けて、エアクリーナ12、コンプレッサ20a、インタークーラ14、及びスロットル16がこの順で配置されている。
エンジン本体4の排気ポートには、排気ガスを外部に排出する排気通路8が接続されている。排気通路8には、エンジン本体4から下流に向けて、コンプレッサ20aとともにターボ過給機20を構成するタービン20b、第1の三元触媒24、及び第2の三元触媒26がこの順で配置されている。第1の三元触媒24はタービン20bの出口に近接して設けられ、第2の三元触媒26は車両の床下に設けられている。
内燃機関2は、排気通路8から吸気通路6へ排気の一部を再循環させるEGR装置30を備える。EGR装置30は、EGR通路32、EGRクーラ36、及びEGRバルブ34から構成される。EGR通路32は、第1の三元触媒24よりも下流で第2の三元触媒26より上流の排気通路8とスロットル16より下流の吸気通路6とを接続する。詳しくは、EGR通路32の先端は気筒ごとに分岐し、分岐したEGR通路32のそれぞれが吸気通路6を構成する吸気マニホールドに接続されている。EGRクーラ36は、EGR通路32に設けられている。EGRバルブ34は、EGRガスの流れの方向(順流方向)においてEGRクーラ36よりも下流のEGR通路32に設けられている。
内燃機関2は、燃料タンク10で発生した蒸発燃料をパージガスとして吸気通路6に導入するパージガス導入システム40を備える。パージガスは燃料成分を含む被処理ガスであり、パージガス導入システム40はその被処理ガスを吸気通路6に導入する被処理ガス導入システムである。パージガス導入システム40は、キャニスタ42、パージガス通路44、エゼクタ46、及びパージガスバルブ48から構成される。キャニスタ42は、燃料タンク10で発生した蒸発燃料を一時的に吸着して貯蔵する。パージガス通路44は、キャニスタ42を吸気通路6におけるコンプレッサ20aの上流側に接続する。エゼクタ46は、コンプレッサ20aの上流側と下流側の差圧を利用し、キャニスタ42からパージガスを吸引する装置である。エゼクタ46は、パージガス通路44に設けられている。パージガスバルブ48は、パージガスの流れの方向においてエゼクタ46よりも下流のパージガス通路44に設けられ、パージガス通路44から吸気通路6に導入するパージガスの流量の調整に用いられる。コンプレッサ20aによる過給が行われる過給域では、エゼクタ46の作用によってキャニスタ42からパージガス通路44にパージガスが吸引され、パージガスバルブ48の開度に応じた流量のパージガスがパージガス通路44から吸気通路6に導入される。
内燃機関2は、エンジン本体4で発生したブローバイガスを吸気通路6に導入するブローバイガス導入システム50を備える。ブローバイガスもまた燃料成分を含む被処理ガスであり、ブローバイガス導入システム50もまた被処理ガスを吸気通路6に導入する被処理ガス導入システムである。ブローバイガス導入システム50は、ブローバイガス通路54、エゼクタ56、及びブローバイガスバルブ58から構成される。ブローバイガス通路54は、エンジン本体4の内部を吸気通路6におけるコンプレッサ20aの上流側に接続する。エゼクタ56は、コンプレッサ20aの上流側と下流側の差圧を利用し、エンジン本体4の内部からブローバイガスを吸引する装置である。エゼクタ56は、ブローバイガス通路54に設けられている。ブローバイガスバルブ58はブローバイガスの流れの方向においてエゼクタ56よりも下流のブローバイガス通路54に設けられ、ブローバイガス通路54から吸気通路6に導入するブローバイガスの流量の調整に用いられる。コンプレッサ20aによる過給が行われる過給域では、エゼクタ56の作用によってエンジン本体4の内部からブローバイガス通路54にブローバイガスが吸引され、ブローバイガスバルブ58の開度に応じた流量のブローバイガスがブローバイガス通路54から吸気通路6に導入される。
内燃機関2は、制御装置100を備える。制御装置100には、アクセル開度、吸気通路6に吸入された空気量、EGR通路32の入口の圧力、EGR通路32の出口の圧力、エンジン回転速度等の内燃機関2の状態量を計測するための複数のセンサが接続されている。制御装置100は、これらのセンサで得られた情報に基づき、内燃機関2が備える様々な装置及びアクチュエータを操作することにより、内燃機関2の運転を制御する。制御装置100は、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのROM、少なくとも1つのRAMを有するECU(Electronic Control Unit)である。ただし、制御装置100は、複数のECUから構成されていてもよい。制御装置100では、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで、エンジン制御に係る様々な機能が実現される。
1−2.実施の形態1のバルブ制御
上記構成の内燃機関2では、EGRバルブ34の吸気通路6の側の圧力(以下、EGRバルブ下流圧ともいう)がEGRバルブ34の排気通路8の側の圧力(以下、EGRバルブ上流圧ともいう)よりも高くなる場合がある。そして、EGRバルブ下流圧とEGRバルブ上流圧との間の差圧が大きくなると、EGRバルブ34が閉じているにも関わらず、微小のガスがEGRバルブ34の下流側から上流側へ漏れ出すおそれがある。このガスに吸気通路6に導入されたパージガスやブローバイガスが含まれている場合、それらが燃焼処理されずに排気通路から排出されることで、内燃機関2のエミッション性能が低下してしまう。
上記構成の内燃機関2では、EGRバルブ34の吸気通路6の側の圧力(以下、EGRバルブ下流圧ともいう)がEGRバルブ34の排気通路8の側の圧力(以下、EGRバルブ上流圧ともいう)よりも高くなる場合がある。そして、EGRバルブ下流圧とEGRバルブ上流圧との間の差圧が大きくなると、EGRバルブ34が閉じているにも関わらず、微小のガスがEGRバルブ34の下流側から上流側へ漏れ出すおそれがある。このガスに吸気通路6に導入されたパージガスやブローバイガスが含まれている場合、それらが燃焼処理されずに排気通路から排出されることで、内燃機関2のエミッション性能が低下してしまう。
このような問題は、図2に示すエンジン負荷とエンジン回転速度とを軸とする平面において、“領域A”と表示されている低回転・高負荷の領域で発生する。これは、EGRバルブ下流圧はエンジン負荷に依存し、EGRバルブ上流圧は吸入空気量に依存するために、EGRバルブ34の前後の差圧は、低回転・高負荷において特に大きくなるからである。図3は、エンジン回転速度とエンジン負荷とEGRバルブ下流圧との関係を示す図である。この図より、EGRバルブ下流圧は高負荷ほど高くなることが分かる。図4は、吸入空気量とEGRバルブ上流圧との関係を示す図である。この図より、EGRバルブ上流圧は、吸入空気量が少ないほど、つまり、エンジン回転速度が低いほど、また、エンジン負荷が低いほど低くなることが分かる。
図2に示す領域Aは、定常走行では使用されない加速時にのみ使用される領域である。しかし、何らかの対策を施さなければ、少なくとも加速時には、EGRガスの逆流に起因してパージガスやブローバイガスに含まれる燃料成分がそのまま大気中に放出されることになる。そこで、制御装置100は、EGRガスの逆流がエミッション性能に与える影響を抑えるべく、以下に説明するパージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58の制御(以下、単にバルブ制御という)を実行する。
図5は、制御装置100により実行されるバルブ制御のフローチャートを示す図である。以下、このフローチャートを用いてバルブ制御の詳細について説明する。
ステップS1では、現在のエンジン回転速度、エンジン負荷、及びアクセル開度が読み込まれる。エンジン回転速度は、クランクシャフトの回転角度に応じた信号を出力するクランク角センサの信号から計算される。エンジン負荷は、例えば、吸気通路6の入口に設置されたエアフローセンサにより計測される吸入空気量と、エンジン回転速度とから計算される。アクセル開度は、アクセルペダルの踏み込み量に応じた信号を出力するアクセル開度センサの信号から計算される。
ステップS2では、エンジン回転速度とエンジン負荷とで定義される内燃機関2の動作点が領域Aに入る加速が要求されているかどうか判定される。詳しくは、ステップS1で取得されたアクセル開度から、内燃機関2に対する要求トルクと図示しない変速機に対する要求変速比が算出される。そして、現在のエンジン回転速度及びエンジン負荷を基準にして要求トルク及び要求変速比を達成する場合の内燃機関2の動作点の軌跡が予想され、その予測軌跡に基づいて動作点が領域Aに入るかどうか判定される。なお、前掲の図2において破線で囲む領域は、加速によって内燃機関2の動作点が領域Aに入る可能性がある領域である。
内燃機関2の動作点が領域Aに入るような加速が要求されていない場合、それ以降のステップはスキップされて再びステップS1に戻される。しかし、内燃機関2の動作点が領域Aに入るような加速が要求されたのであれば、ステップS3−S5が実行される。
ステップS3では、パージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を全閉にすることが行われる。これにより、吸気通路6へのパージガス及びブローバイガスの導入はカットされる。
ステップS4では、パージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を全閉にしてから一定時間が経過したかどうか判定される。この一定時間は、内燃機関2の動作点が領域Aに滞在していると予測される時間である。領域Aは定常走行では使用されない加速時にのみ使用される領域であることから、内燃機関2の動作点が領域Aに留まり続けることはない。内燃機関2の動作点が領域Aに滞在する時間は加速の程度にもよるが、想定される最大時間をステップS4で判定に用いる一定時間としてもよい。
一定時間が経過するまでは、パージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58は全閉に維持される。そして、一定時間が経過した時点でステップS5が実行される。ステップS5では、パージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58の制御を通常の制御に戻すことが行われる。ここでいう通常の制御とは、燃料タンク10内の蒸発燃料の量から要求される開度にパージガスバルブ48を制御し、エンジン本体4で発生するブローバイガスの量から要求される開度にブローバイガスバルブ58を制御することを意味する。ただし、通常の制御の具体的な内容には限定はない。
以上説明したバルブ制御が行われることで、加速時にEGRバルブ34においてガスの逆流が生じたとしても、吸気通路6へのパージガス及びブローバイガスの導入はカットされるので、筒内で燃焼処理されるべき被処理ガスであるブローバイガスやパージガスが未処理のまま排気通路8に流れることは抑えられる。
なお、上述のフローチャートのステップS3では、パージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を全閉にしているが、全閉にせずともそれぞれ一定量閉じることでもよい。或いは、パージガスバルブ48とブローバイガスバルブ58の何れか一方のみを全閉にして、他方を一定量閉じることでもよい。或いは、パージガスバルブ48とブローバイガスバルブ58の何れか一方のみを全閉にするか一定量閉じ、他方は通常の制御のままとしてもよい。何れの態様でも、EGRバルブ34を逆流するガスに含まれる燃料成分の量を減少させることができるので、成り行きにまかせてパージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を制御する場合に比較して、EGRバルブ34におけるガスの逆流がエミッション性能に与える影響を抑えることができる。なお、このステップS3に関する変形例は、以下に説明する実施の形態1のバルブ制御の変形例にも当てはまる。
また、上述のフローチャートのステップS4では、一定時間が経過することがステップS5へ進む条件とされているが、現在のエンジン回転速度とエンジン負荷をその都度計算し、内燃機関2の動作点が領域Aの外に出たかどうかをその都度判定してもよい。なお、このステップS4に関する変形例は、以下に説明する実施の形態1のバルブ制御の変形例にも当てはまる。
1−3.実施の形態1のバルブ制御の変形例
ところで、図1に示す構成によれば、EGR通路32は排気通路8において第2の三元触媒26の上流から分岐している。このため、EGR通路32を逆流したガスは、排気通路8を流れる際に必ず第2の三元触媒26を通過する。第2の三元触媒26が十分に暖機されておりその浄化能力を発揮できる状態になっているならば、EGR通路32を逆流したガスに燃料成分が混じっていたとしても、それは第2の三元触媒26により浄化されるために大気中への放出は抑えられる。逆に言えば、第2の三元触媒26が十分に暖まっているならば、パージガスバルブ48やブローバイガスバルブ58を閉じなくてもよい。寧ろそれらを閉じずに蒸発燃料やブローバイガスを放出し続けることによって、燃料タンク10の内圧が上がることを防ぐことができ、また、エンジン本体4内にブローバイガスが滞留することによるオイルの劣化を防ぐことができる。
ところで、図1に示す構成によれば、EGR通路32は排気通路8において第2の三元触媒26の上流から分岐している。このため、EGR通路32を逆流したガスは、排気通路8を流れる際に必ず第2の三元触媒26を通過する。第2の三元触媒26が十分に暖機されておりその浄化能力を発揮できる状態になっているならば、EGR通路32を逆流したガスに燃料成分が混じっていたとしても、それは第2の三元触媒26により浄化されるために大気中への放出は抑えられる。逆に言えば、第2の三元触媒26が十分に暖まっているならば、パージガスバルブ48やブローバイガスバルブ58を閉じなくてもよい。寧ろそれらを閉じずに蒸発燃料やブローバイガスを放出し続けることによって、燃料タンク10の内圧が上がることを防ぐことができ、また、エンジン本体4内にブローバイガスが滞留することによるオイルの劣化を防ぐことができる。
図6は、実施の形態1のバルブ制御の変形例のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、実施の形態1のバルブ制御で行われる処理と同一の処理には、同一のステップ番号が振られている。以下の説明では、実施の形態1のバルブ制御の説明の中で既に説明した内容については省略し、この変形例に特有の内容について説明する。
実施の形態1のバルブ制御の変形例では、ステップS2において、内燃機関2の動作点が領域Aに入るような加速が要求されたと判定された場合、続けてステップS6の判定が行われる。ステップS6では、第2の三元触媒(図ではU/F触媒と表記されている)26の温度が所定温度未満かどうか判定される。この所定温度は第2の三元触媒26が活性する温度である。第2の三元触媒26の温度は、例えば、センサにより第2の三元触媒26の床温度を計測してもよいし、センサにより計測した排気温度から推定してもよい。
第2の三元触媒26の温度が所定温度以上である場合、第2の三元触媒26は活性化している。パージガスやブローバイガスの一部が排気通路8に流れたとしても、それに含まれる燃料成分は第2の三元触媒26によって浄化される。ゆえに、吸気通路6へのパージガスやブローバイガスの導入をカットする必要はないため、パージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58の制御は通常の制御に維持される。それ以降のステップはスキップされて再びステップS1に戻される。
第2の三元触媒26の温度が所定温度未満である場合、第2の三元触媒26は活性化していない。この場合、ステップS3が選択され、パージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を全閉にすることが行われる。これにより、吸気通路6へのパージガス及びブローバイガスの導入はカットされるので、EGRバルブ34を逆流するガスとともに燃料成分が排気通路8に流れることは防止される。
2.実施の形態2
2−1.内燃機関の構成
本発明の実施の形態2の制御装置が適用される内燃機関のシステム構成は図1に示される。つまり、実施の形態1の制御装置が適用される内燃機関と同様のシステム構成であるので、その説明は省略する。
2−1.内燃機関の構成
本発明の実施の形態2の制御装置が適用される内燃機関のシステム構成は図1に示される。つまり、実施の形態1の制御装置が適用される内燃機関と同様のシステム構成であるので、その説明は省略する。
2−2.実施の形態2のバルブ制御
EGRバルブ34をガスが逆流することによる燃料成分の排気通路8への流出をより確実に抑えるのであれば、EGRバルブ上流圧よりEGRバルブ下流圧が大きい場合、必ずパージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を閉じるようにすればよい。しかし、パージガスバルブ48が閉じたままになると燃料タンク10の内圧が過大になってしまう。また、ブローバイガスバルブ58が閉じたままになると滞留したブローバイガスによるオイルの劣化が進んでしまう。ゆえに、EGRバルブ34をガスが逆流する状況にあるからと言って、単純にパージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を閉じる訳にはいかない。そこで、制御装置100は、図7に示すフローチャートに従ってパージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58に対するバルブ制御を実施する。
EGRバルブ34をガスが逆流することによる燃料成分の排気通路8への流出をより確実に抑えるのであれば、EGRバルブ上流圧よりEGRバルブ下流圧が大きい場合、必ずパージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を閉じるようにすればよい。しかし、パージガスバルブ48が閉じたままになると燃料タンク10の内圧が過大になってしまう。また、ブローバイガスバルブ58が閉じたままになると滞留したブローバイガスによるオイルの劣化が進んでしまう。ゆえに、EGRバルブ34をガスが逆流する状況にあるからと言って、単純にパージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58を閉じる訳にはいかない。そこで、制御装置100は、図7に示すフローチャートに従ってパージガスバルブ48及びブローバイガスバルブ58に対するバルブ制御を実施する。
図7は、実施の形態2において制御装置100により実行されるバルブ制御のフローチャートを示す図である。以下、このフローチャートを用いて実施の形態2のバルブ制御の詳細について説明する。
ステップS11では、エンジン本体4の中に滞留しているブローバイガスの量が推定される。また、燃料タンク10内の蒸発燃料の量が推定される。これらの推定方法には限定はない。どちらについてもかねてより種々の方法が提案されているので、それら従来の方法を用いることができる。例えば、特開2004−204829号公報には、蒸発燃料量の推定方法の一例が記載されている。
ステップS12では、ステップS11で推定されたブローバイガス量に基づいて、ブローバイガスの放出の停止が可能かどうか判定される。また、ステップS11で推定された蒸発燃料量に基づいて、パージガスの放出の停止が可能かどうか判定される。ブローバイガス量が予め定められた許容値を超えている場合、ブローバイガスの放出を停止することはできない。また、蒸発燃料量が予め定められた許容値を超えている場合、パージガスの放出を停止することはできない。これらの場合、ステップS15が選択される。ステップS15では、ステップS12の否定的な判定結果に対応するバルブについて通常どおり制御することが行われる。例えば、ブローバイガスの停止が不可能であるならば、ブローバイガスバルブ58については通常どおり制御することが行われる。
ブローバイガス量が許容値未満の場合、一時的であるならばブローバイガスの放出を停止することができる。また、蒸発燃料量が許容値未満の場合、一時的であるならばパージガスの放出を停止することができる。これらの場合、ステップS13が選択される。ステップS13では、EGRバルブ下流圧とEGRバルブ上流圧との差がゼロより大きいかどうか、つまり、EGRバルブ34をガスが逆流しうる条件かどうか判定される。EGRバルブ下流圧がEGRバルブ上流圧以下であるならば、EGRバルブ34をガスが逆流することなく、パージガスやブローバイガスがEGR通路32を通って排気通路8に流れることはない。ゆえに、この場合、ステップS15が選択される。ステップS15では、パージガスバルブ48とブローバイガスバルブ58の両方について通常どおりの制御が行われる。
EGRバルブ下流圧がEGRバルブ上流圧より大きい場合、EGRバルブ34が開いていたりEGRバルブ34に漏れがあったりすると、EGRバルブ34をガスが逆流する。この場合、ステップS14が選択される。ステップS14では、ステップS12の肯定的な判定結果に対応するバルブについて全閉にすることが行われる。例えば、パージガスのみ停止が可能であるならば、パージガスバルブ48のみ全閉にすることが行われ、パージガスとブローバイガスの両方が停止可能であるならば、パージガスバルブ48とブローバイガスバルブ58の両方について全閉にすることが行われる。
以上説明したバルブ制御が行われることで、EGRバルブ34をガスが逆流しうる条件下では、エンジン本体4内に滞留するブローバイガスの量や燃料タンク10内の蒸発燃料量が許容値を超えない限りにおいて、吸気通路6へのパージガス或いはブローバイガスの導入はカットされる。これにより、筒内で燃焼処理されるべき被処理ガスであるブローバイガスやパージガスが未処理のまま排気通路8に流れることは抑えられる。
なお、上述のフローチャートのステップS12では、パージガス又はブローバイガスの放出を停止可能かどうか判断しているが、パージガス又はブローバイガスの放出量を減量可能かどうか判断することでもよい。その判断方法としては、例えば、燃料タンク10内の蒸発燃料量が予め定められた許容値未満であるかどうかによって、パージガスの放出量を減量可能かどうか判断してもよいし、滞留しているブローバイガス量が予め定められた許容値未満であるかどうかによって、ブローバイガスの放出量を減量可能かどうか判断してもよい。そして、パージガスの放出量を減量可能であるならば、ステップS14においてパージガスバルブ48を一定量閉じ、ブローバイガスの放出量を減量可能であるならば、ステップS14においてブローバイガスバルブ58を一定量閉じるようにしてもよい。なお、このステップS12及びS14に関する変形例は、以下に説明する実施の形態2のバルブ制御の変形例にも当てはまる。
2−3.実施の形態2のバルブ制御の変形例
実施の形態2のバルブ制御に第2の三元触媒26の活性状態を反映させてもよい。図8は、実施の形態2のバルブ制御の変形例のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、実施の形態2のバルブ制御で行われる処理と同一の処理には、同一のステップ番号が振られている。以下の説明では、実施の形態2のバルブ制御の説明の中で既に説明した内容については省略し、この変形例に特有の内容について説明する。
実施の形態2のバルブ制御に第2の三元触媒26の活性状態を反映させてもよい。図8は、実施の形態2のバルブ制御の変形例のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、実施の形態2のバルブ制御で行われる処理と同一の処理には、同一のステップ番号が振られている。以下の説明では、実施の形態2のバルブ制御の説明の中で既に説明した内容については省略し、この変形例に特有の内容について説明する。
実施の形態2のバルブ制御の変形例では、ステップS13において、EGRバルブ下流圧とEGRバルブ上流圧との差圧がゼロより大きいと判定された場合、続けてステップS16の判定が行われる。ステップS16では、第2の三元触媒(図ではU/F触媒と表記されている)26の温度が所定温度未満かどうか判定される。この所定温度は第2の三元触媒26が活性する温度である。
第2の三元触媒26の温度が所定温度以上である場合、ステップS15が選択される。第2の三元触媒26が活性化しているのであれば、パージガスやブローバイガスの一部が排気通路8に流れたとしても、それに含まれる燃料成分は第2の三元触媒26によって浄化される。ゆえに、ステップS15では、パージガスバルブ48とブローバイガスバルブ58の両方について通常どおりの制御が行われる。
第2の三元触媒26の温度が所定温度未満である場合、第2の三元触媒26は活性化していない。この場合、ステップS14が選択される。ステップS14では、ステップS12の肯定的な判定結果に対応するバルブについて全閉にすることが行われる。これにより、吸気通路6へのパージガス或いはブローバイガスの導入はカットされるので、EGRバルブ34を逆流するガスとともに燃料成分が排気通路8に流れることは抑えられる。
3.実施の形態3
3−1.内燃機関の構成
図9は、本発明の実施の形態3の制御装置が適用される内燃機関のシステム構成を示す図である。図9に示す内燃機関のシステム構成において、図1に示す内燃機関のシステム構成と同一の要素には同一の符号が付されている。以下の説明では、図1に示す内燃機関のシステム構成の説明の中で既に説明した内容については省略し、図9に示す内燃機関のシステム構成に特有の要素について説明する。
3−1.内燃機関の構成
図9は、本発明の実施の形態3の制御装置が適用される内燃機関のシステム構成を示す図である。図9に示す内燃機関のシステム構成において、図1に示す内燃機関のシステム構成と同一の要素には同一の符号が付されている。以下の説明では、図1に示す内燃機関のシステム構成の説明の中で既に説明した内容については省略し、図9に示す内燃機関のシステム構成に特有の要素について説明する。
実施の形態3に係る内燃機関3は、2系統のパージガス導入システム40,60を備える。第1のパージガス導入システム40は、エゼクタ46を利用してキャニスタ42からパージガスを吸引するシステムであって、コンプレッサ20aの前後に差圧が発生する過給域において機能する。コンプレッサ20aの前後に差圧が生じないNA域(自然吸気域)では、エゼクタ46が機能しないため、パージガス通路44から吸気通路6へのパージガスの導入は停止する。第1のパージガス導入システム40の構成については既に説明しているので、ここでは説明を省略する。
第2のパージガス導入システム60は、キャニスタ42をスロットル16より下流の吸気通路6に接続するパージガス通路62と、パージガス通路62に設けられたパージガスバルブ64とを備える。吸気通路6におけるスロットル16の下流側の圧力が負圧のとき、その負圧の作用によってキャニスタ42からパージガス通路62にパージガスが吸引され、パージガスバルブ64の開度に応じた流量のパージガスがパージガス通路62から吸気通路6に導入される。コンプレッサ20aによる過給が行われる過給域では、吸気通路6におけるスロットル16の下流側の圧力が正圧になるため、パージガス通路62から吸気通路6へのパージガスの導入は停止する。なお、以降の説明では、第2のパージガス導入システム60のパージガスバルブ64を第2パージガスバルブと称し、第1のパージガス導入システム40のパージガスバルブ48を第1パージガスバルブと称する。
実施の形態3に係る内燃機関3は、2系統のブローバイガス導入システム50,70を備える。第1のブローバイガス導入システム50は、エゼクタ56を利用してエンジン本体4の内部からブローバイガスを吸引するシステムであって、コンプレッサ20aの前後に差圧が発生する過給域において機能する。コンプレッサ20aの前後に差圧が生じないNA域では、エゼクタ56が機能しないため、ブローバイガス通路54から吸気通路6へのパージガスの導入は停止する。第1のブローバイガス導入システム50の構成については既に説明しているので、ここでは説明を省略する。
第2のブローバイガス導入システム70は、エンジン本体4の内部をスロットル16より下流の吸気通路6に接続するブローバイガス通路72と、ブローバイガス通路72に設けられたブローバイガスバルブ74とを備える。吸気通路6におけるスロットル16の下流側の圧力が負圧のとき、その負圧の作用によってエンジン本体4の内部からブローバイガス通路72にブローバイガスが吸引され、ブローバイガスバルブ74の開度に応じた流量のブローバイガスがブローバイガス通路72から吸気通路6に導入される。コンプレッサ20aによる過給が行われる過給域では、吸気通路6におけるスロットル16の下流側の圧力が正圧になるため、ブローバイガス通路72から吸気通路6へのブローバイガスの導入は停止する。なお、以降の説明では、第2のブローバイガス導入システム70のブローバイガスバルブ74を第2ブローバイガスバルブと称し、第1のブローバイガス導入システム50のブローバイガスバルブ58を第1ブローバイガスバルブと称する。
内燃機関3は、制御装置102を備える。第1パージガスバルブ48、第2パージガスバルブ64、第1ブローバイガスバルブ58、及び第2ブローバイガスバルブ74は、制御装置102によって操作される。実施の形態3では、これらのバルブ48,64,58,74が制御装置102によって実行されるバルブ制御の制御対象になっている。
3−2.実施の形態3のバルブ制御
EGRバルブ下流圧がEGRバルブ上流圧よりも高くなることは、図10に示すエンジン負荷とエンジン回転速度とを軸とする平面において、“領域C”と表示されている高負荷の領域で起きる現象である。領域CではEGRガスを吸気通路6に導入できないため、制御装置102は、領域CではEGRバルブ34を全閉にする。
EGRバルブ下流圧がEGRバルブ上流圧よりも高くなることは、図10に示すエンジン負荷とエンジン回転速度とを軸とする平面において、“領域C”と表示されている高負荷の領域で起きる現象である。領域CではEGRガスを吸気通路6に導入できないため、制御装置102は、領域CではEGRバルブ34を全閉にする。
しかし、EGRバルブ34が完全に閉じられるまでにはある程度の時間を要する。このため、内燃機関3の動作点が領域Cに入った直後は、EGRバルブ34がまだ完全には閉じておらず、EGRバルブ34をガスが逆流する可能性がある。内燃機関3の動作点が領域Cに入るのは加速時であり、加速前の動作点の領域Cからの距離と、加速の程度とによって、領域Cに入る前にEGRバルブ34が閉じ切るかどうかが決まる。図10において破線で囲まれている“領域B”は、全開加速時にEGRバルブ34が閉じる前に内燃機関3の動作点が領域Cに入る可能性がある領域である。エンジン回転速度及びエンジン負荷が大きいほど過給応答は速いため、領域Bは高回転・高負荷側に広がる傾向がある。EGRバルブ34を逆流するガスとともに燃料成分が排気通路8に流れることを抑えるには、内燃機関2の動作点が領域Cに入ることが予測されたら、各バルブ48,64,58,74を閉じるようにすればよい。
図11は、制御装置102により実行されるバルブ制御のフローチャートを示す図である。以下、このフローチャートを用いて実施の形態3のバルブ制御の詳細について説明する。
ステップS21では、現在のエンジン回転速度、エンジン負荷、及びアクセル開度が読み込まれる。ステップS22では、EGRバルブ34の開度がゼロより大きいかどうか、つまり、EGRバルブ34が全閉になっていないかどうか判定される。EGRバルブ34の開度はセンサによって計測される。EGRバルブ34が全閉になっていれば、それ以降のステップはスキップされて再びステップS21に戻される。この場合、各バルブ48,64,58,74の制御は通常の制御に維持される。
EGRバルブ34が開いている場合、ステップS23が選択される。ステップS23では、内燃機関2の動作点が領域Bに入っているかどうか判定される。動作点が領域Bに入っていなければ、内燃機関3が全開加速した場合でも、動作点が領域Cに入る前にEGRバルブ34を閉じ切ることができる。よって、それ以降のステップはスキップされて再びステップS21に戻され、各バルブ48,64,58,74の制御は通常の制御に維持される。
内燃機関2の動作点が領域Bに入っている場合、ステップS24が選択される。ステップS24では、加速要求値が閾値より大きいかどうか判定される。動作点が領域Bに入っていたとしても、そこからの加速が緩ければ、動作点が領域Cに入る前にEGRバルブ34を閉じ切ることができる。加速要求値は要求されている加速の大きさを表すパラメータであり、アクセル開度より計算される。加速要求値に対する閾値は、各バルブ48,64,58,74を閉じるかどうか判断するための判断基準である。加速により動作点が領域Cに入るかどうかは、現在の動作点の位置にも依存する。ゆえに、閾値は、固定値ではなく、エンジン回転速度とエンジン負荷とに依存する変数とされている。加速要求値が閾値以下の場合、それ以降のステップはスキップされて再びステップS21に戻され、各バルブ48,64,58,74の制御は通常の制御に維持される。しかし、加速要求値が閾値より大きいのであれば、ステップS25−S28が実行される。
ステップS25では、第2パージガスバルブ64及び第2ブローバイガスバルブ74を全閉にすることが行われる。これにより、NA域での吸気通路6へのパージガス及びブローバイガスの導入はカットされる。
ステップS26では、第1パージガスバルブ48及び第1ブローバイガスバルブ58を全閉にすることが行われる。これにより、過給域での吸気通路6へのパージガス及びブローバイガスの導入はカットされる。
ステップS27では、EGRバルブ34が全閉になったかどうか判定される。EGRバルブ34が全閉になるまでは、各バルブ48,64,58,74は全閉に維持される。そして、EGRバルブ34が全閉になった時点でステップS28が実行される。ステップS28では、各バルブ48,64,58,74の制御を通常の制御に戻すことが行われる。
以上説明したバルブ制御が行われることで、EGRバルブ下流圧がEGRバルブ上流圧よりも高い領域に内燃機関3の動作点が入るまでにEGRバルブ34が閉じ切らないようであれば、吸気通路6へのパージガス及びブローバイガスの導入は事前にカットされる。これにより、筒内で燃焼処理されるべき被処理ガスであるブローバイガスやパージガスが未処理のまま排気通路8に流れることは抑えられる。
なお、上述のフローチャートのステップS26では、第1パージガスバルブ48及び第1ブローバイガスバルブ58を全閉にしているが、全閉にせずともそれぞれ一定量閉じることでもよい。或いは、第1パージガスバルブ48と第1ブローバイガスバルブ58の何れか一方のみを全閉にして、他方を一定量閉じることでもよい。或いは、第1パージガスバルブ48と第1ブローバイガスバルブ58の何れか一方のみを全閉にするか一定量閉じ、他方は通常の制御のままとしてもよい。同様の変形例は、ステップS25において設定される第2パージガスバルブ64の開度と第2ブローバイガスバルブ74の開度にも当てはまる。そして、これらステップS25,S26に関する変形例は、以下に説明する実施の形態3のバルブ制御の変形例にも当てはまる。
3−3.実施の形態3のバルブ制御の変形例1
実施の形態3のバルブ制御に第2の三元触媒26の活性状態を反映させてもよい。図12は、実施の形態3のバルブ制御の変形例1のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、実施の形態3のバルブ制御で行われる処理と同一の処理には、同一のステップ番号が振られている。以下の説明では、実施の形態3のバルブ制御の説明の中で既に説明した内容については省略し、この変形例1に特有の内容について説明する。
実施の形態3のバルブ制御に第2の三元触媒26の活性状態を反映させてもよい。図12は、実施の形態3のバルブ制御の変形例1のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、実施の形態3のバルブ制御で行われる処理と同一の処理には、同一のステップ番号が振られている。以下の説明では、実施の形態3のバルブ制御の説明の中で既に説明した内容については省略し、この変形例1に特有の内容について説明する。
実施の形態3のバルブ制御の変形例1では、ステップS24において、加速要求値が閾値より大きいと判定された場合、続けてステップS29の判定が行われる。ステップS29では、第2の三元触媒(図ではU/F触媒と表記されている)26の温度が所定温度未満かどうか判定される。この所定温度は第2の三元触媒26が活性する温度である。
第2の三元触媒26の温度が所定温度以上である場合、パージガスやブローバイガスの一部が排気通路8に流れたとしても、それに含まれる燃料成分は第2の三元触媒26によって浄化される。ゆえに、各バルブ48,64,58,74の制御は通常の制御に維持され、それ以降のステップはスキップされて再びステップS21に戻される。
第2の三元触媒26の温度が所定温度未満である場合、ステップS25,S26が選択され、各バルブ48,64,58,74を全閉にすることが行われる。これにより、吸気通路6へのパージガス及びブローバイガスの導入はカットされるので、EGRバルブ34を逆流するガスとともに燃料成分が排気通路8に流れることは防止される。
3−4.実施の形態3のバルブ制御の変形例2
内燃機関3の動作点が領域Bに入っている場合、加速要求の大きさに関わらず、常に各バルブ48,64,58,74を全閉にしてもよい。図13は、実施の形態3のバルブ制御の変形例2のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、実施の形態3のバルブ制御で行われる処理と同一の処理には、同一のステップ番号が振られている。以下の説明では、実施の形態3のバルブ制御の説明の中で既に説明した内容については省略し、この変形例2に特有の内容について説明する。
内燃機関3の動作点が領域Bに入っている場合、加速要求の大きさに関わらず、常に各バルブ48,64,58,74を全閉にしてもよい。図13は、実施の形態3のバルブ制御の変形例2のフローチャートを示す図である。このフローチャートにおいて、実施の形態3のバルブ制御で行われる処理と同一の処理には、同一のステップ番号が振られている。以下の説明では、実施の形態3のバルブ制御の説明の中で既に説明した内容については省略し、この変形例2に特有の内容について説明する。
実施の形態3のバルブ制御の変形例2では、ステップS23において、内燃機関2の動作点が領域Bに入っていると判定された場合、ステップS25,S26が選択され、各バルブ48,64,58,74を全閉にすることが行われる。そして、ステップS30では、EGRバルブ34が全閉になったかどうか、又は、内燃機関2の動作点が領域B,Cの外に出たかどうか判定される。EGRバルブ34が全閉になるまで、或いは、内燃機関2の動作点が領域B,Cの外に出るまでは、各バルブ48,64,58,74は全閉に維持される。そして、EGRバルブ34が全閉になった時点、或いは、内燃機関2の動作点が領域B,Cの外に出た時点でステップS28が実行される。ステップS28では、各バルブ48,64,58,74の制御を通常の制御に戻すことが行われる。
4.その他実施の形態.
図1或いは図9に示す構成において、EGR通路32は第2の三元触媒26より下流の排気通路8に接続されていてもよい。また、本発明は、ブローバイガス導入システムとパージガス導入システムの何れか一方のみを備える内燃機関にも適用することができる。さらに、本発明は、EGR通路の入口がタービンより上流の排気通路に接続されている、所謂HPL−EGRを備える内燃機関にも適用することができる。
図1或いは図9に示す構成において、EGR通路32は第2の三元触媒26より下流の排気通路8に接続されていてもよい。また、本発明は、ブローバイガス導入システムとパージガス導入システムの何れか一方のみを備える内燃機関にも適用することができる。さらに、本発明は、EGR通路の入口がタービンより上流の排気通路に接続されている、所謂HPL−EGRを備える内燃機関にも適用することができる。
2,3 内燃機関
4 エンジン本体
6 吸気通路
8 排気通路
10 燃料タンク
16 スロットル
30 EGR装置
32 EGR通路
34 EGRバルブ
40 パージガス導入システム(第1パージガス導入システム)
42 キャニスタ
44 パージガス通路
46 エゼクタ
48 パージガスバルブ(第1パージガスバルブ)
50 ブローバイガス導入システム(第1ブローバイガス導入システム)
54 ブローバイガス通路
56 エゼクタ
58 ブローバイガスバルブ(第1ブローバイガスバルブ)
60 第2パージガス導入システム
62 パージガス通路
64 第2パージガスバルブ
70 第2ブローバイガス導入システム
72 ブローバイガス通路
74 第2ブローバイガスバルブ
100,102 制御装置
4 エンジン本体
6 吸気通路
8 排気通路
10 燃料タンク
16 スロットル
30 EGR装置
32 EGR通路
34 EGRバルブ
40 パージガス導入システム(第1パージガス導入システム)
42 キャニスタ
44 パージガス通路
46 エゼクタ
48 パージガスバルブ(第1パージガスバルブ)
50 ブローバイガス導入システム(第1ブローバイガス導入システム)
54 ブローバイガス通路
56 エゼクタ
58 ブローバイガスバルブ(第1ブローバイガスバルブ)
60 第2パージガス導入システム
62 パージガス通路
64 第2パージガスバルブ
70 第2ブローバイガス導入システム
72 ブローバイガス通路
74 第2ブローバイガスバルブ
100,102 制御装置
Claims (1)
- 排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路と、前記EGR通路に設置されたEGRバルブと、燃料成分を含む被処理ガスを前記吸気通路に導入する被処理ガス導入システムとを備える内燃機関の制御装置において、
前記EGRバルブの前記吸気通路の側に作用する圧力が前記EGRバルブの前記排気通路の側に作用する圧力よりも高いこと又は高くなることが検知又は予測された場合、前記被処理ガスの前記吸気通路への導入を停止するか、或いは、前記被処理ガスの前記吸気通路への導入量を減量するように前記被処理ガス導入システムを操作するように構成されたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016210759A JP2018071402A (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | 内燃機関の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016210759A JP2018071402A (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | 内燃機関の制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018071402A true JP2018071402A (ja) | 2018-05-10 |
Family
ID=62112562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016210759A Pending JP2018071402A (ja) | 2016-10-27 | 2016-10-27 | 内燃機関の制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018071402A (ja) |
-
2016
- 2016-10-27 JP JP2016210759A patent/JP2018071402A/ja active Pending
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