JP2018091200A - 空気圧縮装置および付着物除去装置 - Google Patents

空気圧縮装置および付着物除去装置 Download PDF

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康誉 山中
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Shoji Otomi
將司 大富
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Abstract

【課題】シンプルな構成で優れた空気圧縮性能を確保すること。
【解決手段】実施形態に係る空気圧縮装置は、シリンダとシリンダ内に回転軸を中心に回転可能に設けられる回転体とを有し、回転体の回転による吸排気を経て圧縮空気を生成する空気圧縮装置であって、吸気弁を備える。吸気弁は、吸排気において空気を吸気する。また、吸気弁は、シリンダ内に設けられる。
【選択図】図1B

Description

開示の実施形態は、空気圧縮装置および付着物除去装置に関する。
従来、車両に搭載され、かかる車両周辺を撮像するカメラが知られている。かかるカメラが撮像した映像は、たとえば運転者の視界補助のためにモニタ表示されたり、道路上の白線や車両への接近物などを検知するセンシングのために用いられたりする。
かかるカメラのレンズには、たとえば雨滴や雪片、埃、泥などの付着物が付着し、前述の視界補助やセンシングの妨げとなることがある。そこで、近年では、カメラのレンズへ向けて圧縮空気を噴射することで付着物を除去する付着物除去装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2014−037239号公報
しかしながら、上述した従来技術には、シンプルな構成で優れた空気圧縮性能を確保するという点で、さらなる改善の余地がある。
具体的には、圧縮空気の生成に際しては、吸気および排気を含む一連のサイクルを実行するために、たとえば圧縮空気を噴射するノズル側に排気経路とともに吸気経路を設ける場合がある。
かかる場合、空気が圧縮されるシリンダ室とノズルとの間に逆止弁としての吸気弁や排気弁を設けて、ノズル側から空気以外の異物が侵入するのを抑制しようとする場合がある。すなわち、シリンダ室への異物の侵入を抑えて動作不良を防ぎ、空気圧縮性能を確保しようとするものである。
しかしながら、シリンダ室とノズルとの間に吸気弁や排気弁を設ける場合、機構が複雑になる上、空気の流路抵抗が大きくなり、たとえばノズルからの圧縮空気の噴射力は、排気弁での圧力損失により低下してしまうおそれがあった。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、シンプルな構成で優れた空気圧縮性能を確保することができる空気圧縮装置および付着物除去装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る空気圧縮装置は、シリンダと前記シリンダ内に回転軸を中心に回転可能に設けられる回転体とを有し、前記回転体の回転による吸排気を経て圧縮空気を生成する空気圧縮装置であって、吸気弁を備える。前記吸気弁は、前記吸排気において空気を吸気する。また、前記吸気弁は、前記シリンダ内に設けられる。
実施形態の一態様によれば、シンプルな構成で優れた空気圧縮性能を確保することができる。
図1Aは、実施形態に係る付着物除去装置の斜視透視図である。 図1Bは、空気圧縮部の斜視透視図である。 図1Cは、空気圧縮部の動作説明図である。 図1Dは、ノズル〜シリンダ間に逆止弁がある場合の説明図である。 図2Aは、回転部の構成を示す斜視図である。 図2Bは、吸気弁の構成を示す斜視図である。 図2Cは、吸気弁の縦断面図である。 図2Dは、変形例に係る吸気弁の構成を示す図(その1)である。 図2Eは、変形例に係る吸気弁の構成を示す図(その2)である。 図3Aは、一方のシリンダ室における吸排気の概要説明図(その1)である。 図3Bは、一方のシリンダ室における吸排気の概要説明図(その2)である。 図3Cは、空気圧縮部の具体的な吸排気の流れを示す図である。 図4は、吸気弁がシリンダ壁側にある場合の、空気圧縮部の具体的な吸排気の流れを示す図である。 図5Aは、その他の実施形態に係るシリンダの構成を示す斜視図である。 図5Bは、その他の実施形態に係る回転部の構成を示す斜視図である。 図5Cは、その他の実施形態に係る空気圧縮部の具体的な吸排気の流れを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する空気圧縮装置および付着物除去装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
また、以下では、付着物除去装置が、車両に搭載され、車両の周辺を撮像するカメラに付着した付着物を除去する装置である場合を例にとって説明を行う。
また、以下では、本実施形態に係る付着物除去装置1の構成の概要について図1A〜図1Dを用いて説明した後に、本実施形態に係る付着物除去装置1のより具体的な構成について、図2A以降を用いて説明する。
図1Aは、本実施形態に係る付着物除去装置1の斜視透視図である。また、図1Bは、空気圧縮部10の構成を示す斜視透視図である。また、図1Cは、空気圧縮部10の動作説明図である。また、図1Dは、ノズル5〜シリンダ11間に逆止弁がある場合の説明図である。
図1Aに示すように、付着物除去装置1は、ノズル5と、空気圧縮部10とを備える。空気圧縮部10は、空気を圧縮して圧縮空気を生成し、生成された圧縮空気をノズル5を介して車両用のカメラ50へ噴射口5aから噴出することで、たとえばカメラ50のレンズに付着した雨滴等の付着物を除去する。これにより、運転者の視界補助や接近物のセンシングなどの精度を確保することができる。
なお、ここでは、付着物除去装置1によって付着物が除去される対象をカメラ50とするが、これに限定されるものではない。
すなわち、たとえばレンズを介して映像を取得したり、車両周辺の物標の情報などを取得したりする光学センサであればよい。具体的には、たとえば車両周辺の物標を検出するレーダ装置など種々の光学センサを対象とすることができ、かかる光学センサの検出精度を確保することができる。
また、付着物除去装置1は、制御部70を備える。制御部70は、図示略のCPUや記憶部などを備えたマイクロコンピュータであり、たとえば空気圧縮部10を動作させるモータ(図示略)を制御する。
空気圧縮部10は、回転式の空気圧縮機構である。具体的には、空気圧縮部10は、図1Bに示すように、シリンダ11と、回転部12とを備える。シリンダ11は、シリンダ壁11aと、連通口11bと、流路部11cと、吸気口11dとを備える。なお、車両に搭載される場合、小型、軽量かつ安価であることが求められることから、シリンダ11および回転部12は、樹脂等で形成されることが好ましい。
シリンダ11は、たとえば円筒状に形成され、内部にシリンダ室CCが形成されている。シリンダ壁11aは、たとえば平板状に形成され、回転軸axRを中心に点対称となる位置で、円筒状のシリンダ室CCをほぼ径方向に沿って仕切るように設けられる。したがって、シリンダ室CCは、シリンダ壁11aによって2つに区画されることとなる。
連通口11bは、排気口の一例であって、2つのシリンダ壁11a付近のシリンダ室CCの天井部に、2つに区画されたシリンダ室CCのそれぞれとシリンダ11の外部とが連通するように、回転軸axRを中心に点対称となる位置に開口されている。後述する回転部12の回転に基づいて生成された圧縮空気は、かかる連通口11bを介してシリンダ室CCの各区画から排気される。
流路部11cは、連通口11bのそれぞれに接続され、回転軸axRを中心に点対称となるような形状に形成されている。また、流路部11cは、回転軸axRの軸線上においてノズル5に接続されている。連通口11bを介してシリンダ室CCから出力される圧縮空気は、かかる流路部11cを介してノズル5へ誘導され(図中の矢印101参照)、ノズル5の噴射口5aからカメラ50へ噴射されることとなる。
吸気口11dは、2つの連通口11bのほぼ下方のシリンダ11の外壁に、シリンダ11の外部とシリンダ室CCとが連通するように開口されている。後述する回転部12の回転に基づいて吸気される空気は、かかる吸気口11dを介してシリンダ室CCへ吸気される。
回転部12は、羽根部12aと、回転ベース12bと、シャフト部12cとを備える。回転ベース12bは、円形の平板状に形成され、回転軸axRまわりに回転可能に設けられている(図中の矢印102参照)。
具体的には、回転ベース12bは、シリンダ11側とは反対側の面に、従動ギア12dを有しており、かかる従動ギア12dが、たとえば前述のモータに連結された駆動側ギア(図示略)に噛み合うことによってモータの駆動力を受け、回転軸axRまわりに所定方向に回転する。
また、回転ベース12bは、モータの駆動力を受けない自由状態においては、モータによる回転の所定方向とは逆方向にばね部材(図示略)によって付勢されている。
羽根部12aは、平板状に形成され、従動ギア12dが設けられている面とは反対側の面で、回転ベース12bを径方向に沿って仕切るように立設される。また、羽根部12aは、その壁面に、吸気弁13を有する。吸気弁13の詳細については、図2A以降を用いて後述する。
シャフト部12cは、回転軸axRまわりの回転におけるシャフト部分であり、2つの羽根部12aの間に設けられ、2つの羽根部12aを連接する。
このように構成された回転部12がシリンダ11に係合されて、シリンダ室CC内で回転することによって、吸気および排気を含む一連のサイクルが実行され、圧縮空気が生成される。
具体的には、図1Cに示すように、空気圧縮部10では、まず「吸気前」の状態においては、回転部12は前述のモータによって駆動されない自由状態であり、羽根部12aがばね部材の「ばね力」によって付勢されて、シリンダ壁11aに押し付けられた状態となっている。
かかる状態から「モータによる駆動力」によって羽根部12aがシリンダ壁11aから離間する方向へ回転すると、羽根部12aとシリンダ壁11aとの間の空間SPが膨張して空間SPには負圧が生じ、空気が「吸気」される。
そして、羽根部12aが所定位置まで回転すると、モータの駆動力は解除される。すると、モータの駆動力から解放された羽根部12aは、ばね部材の「ばね力」によってシリンダ壁11aと当接した状態へ勢いよく戻る。このとき、空間SPが圧縮され、すなわち空間SPに「吸気」されていた空気から圧縮空気が生成され、連通口11bから高圧状態で「排気」される。
ところで、本実施形態の比較例となる技術によれば、たとえばノズル5側に排気経路とともに、「吸気」のための吸気経路を設ける場合があった。具体的には、図1Dに示すように、ノズル5からシリンダ11の間に、吸気弁としての逆止弁5’aや、排気弁としての逆止弁5’bなどが設けられる場合があった。
しかしながら、これにより、ノズル側からの空気以外の異物の侵入は阻めても、たとえばノズルからの圧縮空気の噴射力は、排気弁での圧力損失により低下してしまうおそれがあった。
また、仮に排気弁側の逆止弁5’bを設けることなく、吸気弁側の逆止弁5’aに対し、ノズル5から吸気するために必要となる圧力よりも低い圧力で開くような開弁圧を設定することとしても、機構が複雑になる上、空気の流路抵抗が大きくなるおそれがあった。
そこで、本実施形態では、ノズル5からシリンダ11の間に逆止弁を配置せず、シリンダ室CC内に配置することとした。具体的には、シリンダ11と回転部12とが係合されて、シリンダ室CC内に配置されることとなる羽根部12aの壁面に、逆止弁である吸気弁13を設けることとした。
以下、かかる点を含む、本実施形態に係る付着物除去装置1のさらなる具体的な構成について、図2A以降を用いて順次説明する。図2Aは、回転部12の構成を示す斜視図である。また、図2Bは、吸気弁13の構成を示す斜視図である。また、図2Cは、吸気弁13の縦断面図である。
図2Aに示すように、回転部12は、2つの羽根部12aの壁面に、吸気弁13をそれぞれ有する。なお、ここで、図2Aに示すように、羽根部12aの壁面のうち、シリンダ壁11aとは当接しない側の面を第1壁面12aaとする。これに対し、シリンダ壁11aと当接する側の面を第2壁面12abとする。
吸気弁13は、逆止弁であり、図中の矢印201が示す一方方向へ空気を通す。すなわち、吸気弁13は、羽根部12aの第1壁面12aa側から第2壁面12ab側へ空気を通すことができる。
また、図2Bに示すように、吸気弁13の第2壁面12ab側には、環状の薄膜弾性体13aが、たとえば嵌め込まれることによって取り付けられる(図中の矢印202参照)。薄膜弾性体13aは、羽根部12aがシリンダ壁11aから離間する方向へ回転する場合には、撓んで開き、吸気弁13を開弁させ、羽根部12aがシリンダ壁11aへ近づく方向へ回転する場合には、図2Cに示すように撓んで閉じ、吸気弁13を閉弁させる。これにより、羽根部12aがシリンダ壁11aから離間する方向へ回転する場合に空間SPに吸気し、羽根部12aがシリンダ壁11aへ近づく方向へ回転する場合に空間SPから排気することができる。
このように動作するように、吸気弁13の開弁圧は、薄膜弾性体13aのたとえば厚みや材質、初期撓み量から予め適正値に調整され、設定されることになる。さらに、吸気弁13の開弁圧は、仮にノズル5からシリンダ11へ吸気する場合に必要となる圧力(言い換えれば、吸気抵抗)よりも低い圧力で開くように予め調整され、設定される。
これにより、吸気弁13を用いて吸気する場合に、誤ってノズル5から吸気されてしまうことを防ぎ、ノズル5からシリンダ11へ空気以外の異物が侵入するのを防ぐことができる。したがって、異物の侵入による動作不良を防ぎ、優れた空気圧縮性能を確保することが可能となる。
なお、図2Bに示すように、薄膜弾性体13aには、その外周に沿って、突起状のリブ13bがたとえば4つ設けられている。
かかるリブ13bは、羽根部12aの第2壁面12abがシリンダ壁11aへ当接する際に、第2壁面12abよりも先にシリンダ壁11aへ接触するように突出量の寸法設定がなされている。
これにより、リブ13bが弾性変形しながら羽根部12aとシリンダ壁11aの当接の際の衝撃を吸収することが可能となり、羽根部12aとシリンダ壁11aの接触音を低減することができる。また、衝撃吸収により経年劣化の進行を遅らせることができる。また、別途、緩衝材などを設ける必要もなくなる。
なお、図2Bに示すように、リブ13bが複数設けられることで、薄膜弾性体13aを羽根部12aとシリンダ壁11aの当接時に弾性変形しやすくすることができる。
また、図2A〜図2Cには、吸気弁13が環状のバルブ構造である場合を示したが、たとえばリードバルブ構造であってもよい。かかる変形例を図2D及び図2Eに示す。図2Dおよび図2Eは、変形例に係る吸気弁13Aの構成を示す図(その1)および(その2)である。なお、図2Eは、図2Dに示すA−A’線略断面図となっている。
図2Dおよび図2Eに示すように、吸気弁13Aは、板状の開閉弁を備えるリードバルブ構造として設けることができる。かかる場合、羽根部12aには第1壁面12aaおよび第2壁面12abを貫通する貫通孔12acが開口される。
そして、かかる貫通孔12acは、板状弾性体(たとえば板ばね)13cによって第2壁面12ab側を覆われる。板状弾性体13cは、たとえばカシメ部13dおよび回り止め部13eによってその一端部側を羽根部12aへ固定される。
また、貫通孔12acと板状弾性体13cの間には、たとえば板状弾性体13cに貼り付けられて気密保護用の弾性体13fが設けられる。
かかる変形例の場合でも、羽根部12aがシリンダ壁11aから離間する方向へ回転する場合には、板状弾性体13cが撓んで貫通孔12acを開いて吸気弁13Aを開弁させることができる。また、羽根部12aがシリンダ壁11aへ近づく方向へ回転する場合には、板状弾性体13cが撓んで貫通孔12acを閉じて吸気弁13Aを閉弁させることができる。
次に、これまで説明した構成による空気圧縮部10における吸排気の流れについて順次説明する。まず、説明を分かりやすくする観点から、前述の2つに区画されたシリンダ室CCのうち、一方の区画をシリンダ室CC1として、かかるシリンダ室CC1における吸排気の概要について説明する。なお、2区画されたうちの他方についても同様であるものとする。
図3Aおよび図3Bは、一方のシリンダ室CC1における吸排気の概要説明図(その1)および(その2)である。なお、ここで、上述した羽根部12aの場合と同様に、図3Aおよび図3Bに示すように、シリンダ壁11aの壁面のうち、羽根部12aとは当接しない側の面を第1壁面11aaとする。これに対し、羽根部12aと当接する側の面を第2壁面11abとする。
図3Aおよび図3BのM1部に示すように、シリンダ11の一方のシリンダ室CC1には、1つの吸気口11dが開口されている。吸気口11dは、シリンダ11の外部とシリンダ室CC1とが連通するように開口されている点は既に述べたが、さらに具体的には、吸気口11dは、シリンダ室CC1のシリンダ壁11aの第1壁面11aa側に連通するように開口されている。
また、同じくM2部に示すように、シリンダ11の一方のシリンダ室CC1には、1つの連通口11bが開口されている。連通口11bは、シリンダ壁11a付近のシリンダ室CC1の天井部に、シリンダ11の外部とシリンダ室CC1とが連通するように開口されている点は既に述べた。
さらに具体的には、連通口11bは、吸気口11dが連通する側ではないもう一方のシリンダ壁11aの第2壁面11ab側に連通するように開口されている。また、連通口11bは、図3Bに示すように、羽根部12aが第2壁面11abに当接した排気直後(吸気前)の状態にある場合に、羽根部12aによってシリンダ室CC1に対し、塞がれるように開口されている。
このように形成された吸気口11dおよび連通口11bにより、シリンダ室CC1においては、図3Aおよび図3Bに示すように、吸気口11dからシリンダ室CC1へシリンダ11の外部の空気を取り込むことができる(図中の矢印301参照)。そして、取り込んだ空気を、羽根部12aの回転によって圧縮した後、連通口11bから漏らさずに排気することができる(図中の矢印302参照)。
以上を前提とした、空気圧縮部10のより具体的な吸排気の流れを図3Cに示す。図3Cは、空気圧縮部10の具体的な吸排気の流れを示す図である。
図3Cに示すように、空気圧縮部10ではまず、「吸気前」の状態においては、羽根部12aがシリンダ壁11aと当接した状態となっている。
かかる「吸気前」の状態から、羽根部12aがシリンダ壁11aから離間する所定方向へ回転軸axRまわりに回転すると(図中の矢印303参照)、かかる離間によって羽根部12aとシリンダ壁11aとの間の空間SPが膨張する。なお、ここでは、「所定方向」を図3Cの紙面において左回り(反時計回り)としている。
これにより、空間SPには負圧が生じ、図中の矢印304に示すように、吸気口11dからシリンダ11外部の空気が取り込まれ、そして、さらに吸気弁13を介して空間SPへ空気が「吸気」される。
そして、かかる「吸気」された状態から、羽根部12aが回転軸axRまわりに前述の所定方向とは逆向き(すなわち、時計回り)に回転すると(図中の矢印305参照)、羽根部12aはシリンダ壁11aへ接近し、空間SPを収縮させる。かかる際、吸気弁13は閉弁されており、空間SPへ「吸気」された空気を逃がさない。これにより、空間SPへ「吸気」された空気が圧縮され、圧縮空気が生成される。
そして、生成された圧縮空気は、羽根部12aが、シリンダ壁11aと当接した状態に戻るまで回転軸axRまわりに回転することにより、連通口11bから押し出されて「排気」されることとなる(図中の矢印306参照)。
なお、これまでは、吸気弁13が、シリンダ室CC内の羽根部12aの壁面に設けられる場合について説明したが、吸気弁13は、羽根部12a側でなく、シリンダ壁11a側の壁面に設けられてもよい。
かかる場合について、図4を用いて説明する。図4は、吸気弁13がシリンダ壁11a側にある場合の、空気圧縮部10の具体的な吸排気の流れを示す図である。なお、図4は、図3Cに対応しているため、説明が一部重複する場合がある。
吸気弁13は、シリンダ壁11aの壁面に設けられる場合、羽根部12aと当接しない第1壁面11aa側から羽根部12aと当接する第2壁面11ab側への一方方向へ空気を通すように設けられる。
図4に示すように、羽根部12a側でなく、シリンダ壁11aに吸気弁13が設けられているものとする。かかる場合も、空気圧縮部10では、「吸気前」の状態においては、羽根部12aがシリンダ壁11aと当接した状態となっている。
かかる「吸気前」の状態から、羽根部12aがシリンダ壁11aから離間する所定方向へ回転軸axRまわりに回転すると(図中の矢印401参照)、かかる離間によって羽根部12aとシリンダ壁11aとの間の空間SPが膨張する。
これにより、空間SPには負圧が生じ、図中の矢印402に示すように、吸気口11dからシリンダ11の外部の空気が取り込まれ、そして、さらに吸気弁13を介して空間SPへ空気が「吸気」される。図中の矢印403に示すように、シリンダ室CC内にあった空気も、吸気弁13を介して空間SPへ「吸気」される。
そして、かかる「吸気」された状態から、羽根部12aが回転軸axRまわりに前述の所定方向とは逆向きに回転すると(図中の矢印404参照)、羽根部12aはシリンダ壁11aへ接近し、空間SPを収縮させる。かかる際、吸気弁13は閉弁されており、空間SPへ「吸気」された空気を逃がさない。これにより、空間SPへ「吸気」された空気が圧縮され、圧縮空気が生成される。
そして、生成された圧縮空気は、羽根部12aが、シリンダ壁11aと当接した状態に戻るまで回転軸axRまわりに回転することにより、連通口11bから押し出されて「排気」されることとなる(図中の矢印405参照)。
上述してきたように、本実施形態に係る空気圧縮部10(「空気圧縮装置」の一例に相当)は、シリンダ11とシリンダ11内に回転軸axRを中心に回転可能に設けられる回転部12(「回転体」の一例に相当)とを有し、回転部12の回転による吸排気を経て圧縮空気を生成する空気圧縮部10であって、吸気弁13,13Aを備える。吸気弁13,13Aは、吸排気において空気を吸気する。また、吸気弁13,13Aは、シリンダ11内に設けられる。
したがって、本実施形態に係る空気圧縮部10によれば、シンプルな構成で優れた空気圧縮性能を確保することができる。
(その他の実施形態)
ところで、上述した実施形態では、圧縮空気を排気するための連通口11bが、シリンダ室CCの天井部に設けられ、かかる連通口11bから排気された圧縮空気が、流路部11cを介してノズル5へ誘導される例を挙げた。
かかる排気経路を含む吸排気の流れは、上述した実施形態の例に限定されない。そこで、かかるその他の実施形態について、図5A〜図5Cを用いて説明する。
図5Aは、その他の実施形態に係るシリンダ110の構成を示す斜視図である。また、図5Bは、その他の実施形態に係る回転部120の構成を示す斜視図である。
図5Aに示すように、その他の実施形態に係るシリンダ110は、シリンダ壁110aと、連通口110bと、シャフト部110cと、吸気口110dとを備える。シリンダ壁110aは上述のシリンダ壁11aに対応し、たとえば平板状に形成され、回転軸axRを中心に点対称となる位置で、円筒状のシリンダ室CCをほぼ径方向に沿って仕切るように設けられる。
シャフト部110cは、上述の回転部12のシャフト部12cに対応し、回転軸axRまわりの回転におけるシャフト部分であり、2つのシリンダ壁110aの間に設けられ、2つのシリンダ壁110aを連接する。
また、シャフト部110cは、中空構造であって、回転軸axRの軸線上においてノズル5に接続されている。連通口110bは、上述の連通口11bに対応するが、連通口11bとは異なり、シャフト部110cの回転部12と接触する側に2つ切り欠いて設けられ、区画されたシリンダ室CCのそれぞれとシャフト部110cの中空部とを連通させる。
また、図5Bに示すように、その他の実施形態に係る回転部120は、羽根部120aと、回転ベース120bとを備える。羽根部120aは、上述の羽根部12aに対応し、回転軸axRを中心に点対称となるように回転ベース120bに配置される。羽根部120aのそれぞれは、シリンダ壁110aに当接しない側の第1壁面120aaと、シリンダ壁110aに当接する側の第2壁面120abとを有する。
第2壁面120abの壁面には、吸気弁130が設けられる。吸気弁130は、上述の吸気弁13に対応する。なお、図5Bには図示していないが、羽根部120aはそれぞれ中空構造であって、底面側が開口され、さらに回転ベース120bを介して回転部12の外部と連通している。
吸気弁130は、かかる羽根部120aの内部から第2壁面120abの外側に向けて空気を通すように設けられている。回転ベース120bは、上述の回転ベース12bに対応し、ほぼ円形の平板状に形成され、回転軸axRまわりに回転可能に設けられている。このようなシリンダ110と回転部120とが係合されて、その他の実施形態に係る空気圧縮部100が構成されることとなる。
次に、その他の実施形態に係る空気圧縮部100のより具体的な吸排気の流れを図5Cに示す。図5Cは、その他の実施形態に係る空気圧縮部100の具体的な吸排気の流れを示す図である。
図5Cに示すように、空気圧縮部100ではまず、「吸気前」の状態においては、羽根部120aがシリンダ壁110aと当接した状態となっている。
かかる「吸気前」の状態から、羽根部120aがシリンダ壁110aから離間する所定方向へ回転軸axRまわりに回転すると(図中の矢印501参照)、かかる離間によって羽根部120aとシリンダ壁110aとの間の空間SPが膨張する。なお、ここでは、「所定方向」を図5Cの紙面において右回り(時計回り)としている。
これにより、空間SPには負圧が生じ、図中の矢印502に示すように、吸気弁130からシリンダ110外部の空気が取り込まれ、空間SPへ「吸気」される。
そして、かかる「吸気」された状態から、羽根部120aが回転軸axRまわりに前述の所定方向とは逆向き(すなわち、反時計回り)に回転すると(図中の矢印503参照)、羽根部120aはシリンダ壁110aへ接近し、空間SPを収縮させる。かかる際、吸気弁130は閉弁されており、空間SPへ「吸気」された空気を逃がさない。これにより、空間SPへ「吸気」された空気が圧縮され、圧縮空気が生成される。
そして、生成された圧縮空気は、羽根部120aが、シリンダ壁110aと当接した状態に戻るまで回転軸axRまわりに回転することにより、連通口110bから押し出されてシャフト部110cの内部を上昇し、「排気」される(図中の矢印504参照)。また、かかる羽根部120aの移動により、吸気口110dからは外部の空気が取り込まれる(図中の矢印505参照)。
このような、その他の実施形態に係る構成によっても、ノズル5とシリンダ室CCとの間に逆止弁を配置することなく、ノズル5からの異物の侵入を阻みつつ、圧縮空気を生成することができる。すなわち、その他の実施形態に係る空気圧縮部100によれば、シンプルな構成で優れた空気圧縮性能を確保することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 付着物除去装置
5 ノズル
10 空気圧縮部
11 シリンダ
11a シリンダ壁
11aa 第1壁面
11ab 第2壁面
11b 連通口
11d 吸気口
12 回転部
12a 羽根部
12aa 第1壁面
12ab 第2壁面
12b 回転ベース
13,13A 吸気弁
13a 薄膜弾性体
13b リブ
50 カメラ
100 空気圧縮部
110 シリンダ
110a シリンダ壁
110b 連通口
110d 吸気口
120 回転部
120a 羽根部
120aa 第1壁面
120ab 第2壁面
120b 回転ベース
130 吸気弁
CC シリンダ室
SP 空間

Claims (10)

  1. シリンダと前記シリンダ内に回転軸を中心に回転可能に設けられる回転体とを有し、前記回転体の回転による吸排気を経て圧縮空気を生成する空気圧縮装置であって、
    前記吸排気において空気を吸気する吸気弁を備え、
    前記吸気弁は、
    前記シリンダ内に設けられること
    を特徴とする空気圧縮装置。
  2. 前記吸気弁は、
    前記シリンダに接続されて前記圧縮空気を噴射するノズル側から前記シリンダ内へ空気を吸気する場合に必要となる圧力よりも小さい開弁圧を有するように設けられること
    を特徴とする請求項1に記載の空気圧縮装置。
  3. 前記シリンダは、
    円筒状に形成され前記回転体を収容するシリンダ室と、
    平板状に形成され、前記回転軸を中心に点対称となる位置で前記シリンダ室を略径方向に沿って仕切るように設けられる2つのシリンダ壁と
    を備え、
    前記回転体は、
    円形の平板状に形成され、前記回転軸まわりに回転可能に設けられる回転ベースと、
    前記回転軸を中心に点対称となるように前記回転ベースに配置される2つの羽根部と
    を備え、
    前記吸気弁は、
    前記シリンダ壁または前記羽根部に設けられること
    を特徴とする請求項1または2に記載の空気圧縮装置。
  4. 前記回転体は、
    前記羽根部が前記シリンダ壁から離間する方向へ回転して前記羽根部と前記シリンダ壁の間の空間を膨張させることによって空気を吸気し、前記羽根部が前記シリンダ壁へ近づく方向へ回転して前記空間を圧縮することによって前記圧縮空気を排気し、
    前記シリンダ壁および前記羽根部は、
    前記回転体の回転によって互いに当接しない側の壁面である第1壁面と、互いに当接する側の壁面である第2壁面とを有し、
    前記吸気弁は、
    前記第1壁面の側から前記第2壁面の側への一方方向へ空気を通すように設けられること
    を特徴とする請求項3に記載の空気圧縮装置。
  5. 前記吸気弁は、
    前記第2壁面の側に取り付けられる薄膜弾性体を有し、
    前記薄膜弾性体は、
    前記羽根部が前記シリンダ壁から離間する方向へ回転する場合には、撓んで開き、前記羽根部が前記シリンダ壁へ近づく方向へ回転する場合には、撓んで閉じるように設けられること
    を特徴とする請求項4に記載の空気圧縮装置。
  6. 前記薄膜弾性体は、
    前記羽根部の前記第2壁面が前記シリンダ壁へ当接する際に、前記第2壁面よりも先に前記シリンダ壁へ接触するように突出させた突起部を有すること
    を特徴とする請求項5に記載の空気圧縮装置。
  7. 前記突起部は、
    前記薄膜弾性体の外周に沿って複数個設けられていること
    を特徴とする請求項6に記載の空気圧縮装置。
  8. 前記シリンダの外部の空気を前記シリンダ室内へ流入させる吸気口と、
    前記圧縮空気を前記シリンダ室外へ流出させる排気口と
    を備え、
    前記吸気口は、
    前記シリンダ壁の前記第1壁面側と前記シリンダの外部とが連通するように前記シリンダの外壁に開口され、
    前記排気口は、
    前記吸気口が連通する側ではない他方の前記シリンダ壁の前記第2壁面側に連通するように開口されるとともに、前記羽根部が当該第2壁面に当接した状態にある場合に、前記羽根部によって前記シリンダ室に対し、塞がれるように開口されていること
    を特徴とする請求項4に記載の空気圧縮装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つに記載の空気圧縮装置
    を備え、
    前記空気圧縮装置によって生成された前記圧縮空気を光学センサへ噴出することによって前記光学センサに付着した付着物を除去すること
    を特徴とする付着物除去装置。
  10. 前記光学センサは、車両に搭載される車載カメラであること
    を特徴とする請求項9に記載の付着物除去装置。
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