JP2018094479A - 濾材 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期に亘って燃料から水を分離することが可能であり、且つ、目詰まりが生じ難い濾材を提供する。【解決手段】燃料に含有される水を当該燃料から分離させるプレ燃料フィルタに用いられる濾材1であって、撥水性の材料からなる濾紙1aと、濾紙1aの外周側に一体的に設けられ、汚染物質を捕集するための樹脂製の捕集部1bと、を有する。【選択図】図3

Description

本発明は、プレ燃料フィルタに用いられる濾材に関する。
燃料(例えば、軽油)に水が混入した状態のまま、当該燃料がエンジンや燃料噴射装置などに供給されると、各種の支障が生じてしまう。そこで、燃料の供給経路には、燃料から水を除去するために、プレ燃料フィルタとしてのセジメンタが設けられている。このセジメンタは、セジメンタ装着用の濾材としてフィルタを備え、水と燃料の比重差を利用して両者を分離し、燃料から水を除去する装置である(特許文献1参照)。
ところが、このようなセジメンタにあっては、燃料の流速が速くなり、或いは、燃料の流量が大きくなると、燃料から水が十分に分離される前(具体的には、水が自重落下して、燃料から十分に分離される前)に、燃料がセジメンタを通過してしまう。そのため、水が2次側(具体的には、エンジン側若しくは燃料噴射側)へ流出し易くなり、前述した支障を十分に防止することができない。
そこで、従来のセジメンタでは、燃料から水を十分に分離するために、フィルタエレメントとして撥水性の濾紙が使用されている。このような撥水性の濾紙をフィルタエレメントとして使用した場合、燃料は濾紙を通過する一方で、水は濾紙を通過しないため、燃料から水を十分に分離することが可能となる。
特開平6−280710号公報
しかしながら、従来のセジメンタのように、フィルタとして撥水性の濾紙を使用した場合、当該濾紙が捕集した燃料中のダスト等の汚染物質が濾紙表面に堆積すると、撥水効果が損なわれ、2次側に水が通過してしまう虞があった。また、汚染物質が堆積すると、フィルタに目詰まりが生じるため、目詰まりしたフィルタを定期的に新しいものに交換しなければならない等の問題が生じてしまう。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、長期に亘り燃料から水を分離することが可能であり、且つ、目詰まりが生じ難い濾材を提供することを目的とする。
前述の目的を達成するため、本発明に係る濾材は、
燃料に含有される水を当該燃料から分離させるプレ燃料フィルタに用いられる濾材であって、
撥水性の材料からなる濾紙と、
前記濾紙の外周側に一体的に設けられ、汚染物質を捕集するための樹脂製の捕集部と、
を有することを特徴とする。
これによれば、濾材を濾紙と捕集部とからなる二層構造にすることで、濾材の表面にダスト等の汚染物質が堆積しても、捕集部によって汚染物質を捕集するので、濾紙の撥水効果が損なわれることなく、内燃機関側(2次側)に水が通過することを防止して、長期に亘り燃料から水を分離することが可能であり、且つ、目詰まりを生じ難くすることができる。
このとき、前記濾紙および前記捕集部がプリーツ形状をなしていることが好ましい。
これによれば、濾材の表面積を拡張し、燃料の流れが緩くなるので、ダスト等の汚染物質を捕集し易くなり、捕集効果の向上を図ることができる。
本発明によれば、長期に亘り燃料から水を分離することが可能であり、且つ、目詰まりを生じ難くすることができる。
本実施形態の濾材を用いたセジメンタを示す概略断面図である。 本実施形態の濾材を用いたフィルタを示す斜視図である。 図2の濾材の一部を拡大して示す斜視図である。 性能試験の項目を示す表である。 性能試験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1は本発明の実施形態に係る濾材を用いたセジメンタ100を示す概略断面、図2は図1の濾材を用いたフィルタ10を示す斜視図、図3は図2の濾材の一部を拡大した斜視図である。
図1に示すセジメンタ100は、図2に示すフィルタ10が装着されたものであり、このフィルタ10は、濾材1と、この濾材1を保持するためのフレーム2とを有している。なお、このセジメンタ100は、フィルタ10が装着可能であれば良く、また、フィルタ10は濾材1が装着可能であれば良く、それぞれ一般的なものを広く適用できるため、ここでは詳細な説明は省略する。
濾材1は、図3に示すように、撥水性を有する濾紙1aと、この濾紙1aの外周側(すなわち、燃料供給側としての1次側)に振動溶着などの手法によって貼り付けられた樹脂性の捕集部であるメッシュ1bと、を備えた二層構造となっている。また、フレーム2は、濾材1の上端部に配置される上部フレーム2aと、濾材1の下端部に配置される下部フレーム2bと、を有し、濾材1と一体化されることで筒型をなしている。
濾紙1aの素材は、撥水性を有するものであれば、特に限定されるものではない。また、メッシュ1bの素材は、樹脂性のものであれば、特に限定されるものではなく、このような素材として、例えば、ナイロン系などの素材を使用することが可能である。
また、メッシュ1bの粒径は40μm以上とし、具体的には、40μm〜300μmが好ましい。メッシュ1bの粒径が40μm未満の場合には、汚染物質としてのダスト等の粒径が一般的に10μm〜30μmであることから、メッシュ1bに目詰まりが生じるリスクが増大し、とりわけ、エマルジョン化した水によってメッシュ1bに目詰まりが生じ易くなってしまうため、メッシュ1bの粒径は、40μm以上とする。また、ISO16332に規定された試験法(評価方法)において、サクション側でフィルタを使用する場合には、水の粒径は約300μmであることから、この粒径以下のメッシュを使用することとする。
さらに、濾材1(すなわち、濾紙1aおよびメッシュ1b)は、図3に示すように、プリーツ形状をなしていることが好ましい。これにより、濾材1の表面積を拡張し、燃料の流れが緩くなるので、ダスト等の汚染物質を捕集し易くなり、捕集効果の向上を図ることが可能となる。
以上説明したセジメンタ100について、図4に示す条件で濾材1における水分離性能の経時的な変化を評価する性能試験を行ったところ、図5に示す結果を得た。ここで、初期とは、濾材1が未使用状態であることを意味し、劣化後とは、濾材1における圧力(ΔP)が15kPaに上がるまでメッシュ1bの表面にダストを堆積させた状態であることを意味する。ここでは、濾材1表面に対するダストの堆積量を、圧力を基準として判断した。また、フィルタ10(より具体的には、フィルタ10に装着された濾材1)全体としての濾過面積は、0.24m2とし、性能試験を開始してから60分後の状態を評価した。図5は、メッシュ1bのオープニング(目開き)のサイズを、75μmとした場合における初期の濾材1と劣化後の濾材1の試験開始からの経過時間と水分離性能との関係を示しており、初期と劣化後の縦軸を同軸とした場合、その結果が重なり見難くなってしまうことから便宜上、この縦軸を分けて示している。なお、図中の一点鎖線は必要最低限の水分離性能として設定した閾値(90%)を示す。
この結果、メッシュ1bのオープニングのサイズを40μm〜300μmとすることにより、初期状態の濾材1において水分離性能が図中実線で示す99.9%であるのに対し、劣化後の状態の濾材1においても評価基準となる試験開始後60分が経過した段階における水分離性能が図中実線で示す99.2%と殆ど変化はなかった。これより、濾材1の表面(より具体的には、メッシュ1bの表面)にダストが堆積したとしても、濾紙1aにおいて燃料から水を長期に亘って分離することが可能となることがわかった。つまり、フィルタ10に燃料中のダストによる目詰まりが生じ難くなり、フィルタ10の定期交換を大幅に低減させる、換言すれば、フィルタ10の定期交換をほぼ不要とすることが可能となることがわかった。
このような本発明の実施形態にあっては、燃料供給側としての1次側からセジメンタ100内に流入した燃料は、セジメンタ100内のフィルタ10を外側から内側へ通過し、不図示のエンジン側若しくは燃料噴射側である2次側に流出する。燃料がフィルタ10を通過する際、燃料そのものはフィルタ10を通過するが、当該燃料に混入していた水はフィルタ10を通過しないので、燃料から水が十分に分離されることとなる。しかも、このフィルタ10は、撥水性を有する濾紙1aおよび樹脂性のメッシュ1bを備えた濾材1を使用しており、濾紙1aの外周側にメッシュ1bが配設されている。このため、メッシュ1bでダスト等の汚染物質を捕集し、当該汚染物質が濾紙1a側に通過するのを回避するので目詰まりし難い。
以上、説明したように、本実施形態の濾材1によれば、濾材1を濾紙1aとメッシュ1bとからなる二層構造にすることで、メッシュ1bでダスト等の汚染物質を捕集し、当該汚染物質が濾紙1a表面に接触するのを回避しつつ、当該濾紙1aで燃料から水を分離する。よって、濾材1の表面にダスト等の汚染物質が堆積しても濾紙1aの撥水効果が損なわれることなく、2次側に水が通過することを防止して、長期に亘って燃料から水を分離することが可能であり、且つ、目詰まりを生じ難くすることができる。
このとき、濾材1(すなわち、濾紙1aおよびメッシュ1b)をプリーツ形状とすることで、濾材1の表面積を拡張し、燃料の流れが緩くなるので、ダスト等の汚染物質を捕集し易くなり、捕集効果の向上を図ることができる。
なお、上述した実施形態においては、濾材1として、濾紙1aの外周側に、75μmのオープニング(目開き)を有するメッシュ1bを設けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、40μm〜300μmのオープニングを有し、ダスト等の汚染物質を捕集可能な樹脂製の捕集部を、濾紙1aの外周側に設けた濾材であれば、この他、種々のものを広く適用できる。
1,21…濾材
1a…濾紙
1b…メッシュ
2…フレーム
2a…上部フレーム
2b…下部フレーム
10…フィルタ
100…セジメンタ

Claims (2)

  1. 燃料に含有される水を当該燃料から分離させるプレ燃料フィルタに用いられる濾材であって、
    撥水性の材料からなる濾紙と、
    前記濾紙の外周側に一体的に設けられ、汚染物質を捕集するための樹脂製の捕集部と、
    を有することを特徴とする濾材。
  2. 前記濾紙および前記捕集部がプリーツ形状をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の濾材。
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