JP2018094600A - 密閉型電池の製造方法 - Google Patents

密閉型電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018094600A
JP2018094600A JP2016242309A JP2016242309A JP2018094600A JP 2018094600 A JP2018094600 A JP 2018094600A JP 2016242309 A JP2016242309 A JP 2016242309A JP 2016242309 A JP2016242309 A JP 2016242309A JP 2018094600 A JP2018094600 A JP 2018094600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
case body
outer peripheral
lid body
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016242309A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6669055B2 (ja
Inventor
松浦 智浩
Tomohiro Matsuura
智浩 松浦
幸男 播磨
Yukio Harima
幸男 播磨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016242309A priority Critical patent/JP6669055B2/ja
Publication of JP2018094600A publication Critical patent/JP2018094600A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6669055B2 publication Critical patent/JP6669055B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Abstract

【課題】溶接対象箇所とレーザー照射側と間の距離が変動したとしても溶融不足が生じることを抑制可能な密閉型電池の製造方法を得る。【解決手段】密閉型電池の製造方法は、ケース体11の開口部を塞ぐように蓋体12を配置する工程と、ガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置から、ケース体のうちの開口部を内側に形成している上端部分11aと蓋体12のうちの上端部分11aに隣接している外周部分12aとの間にレーザー光20を照射して溶接を行なう工程とを備える。蓋体12の外周部分12aは、レーザー溶接装置がレーザー光20を蓋体12の長手方向に沿って移動させた時にレーザー光20の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡に略一致する凹形状を有している。【選択図】図26

Description

本開示は、密閉型電池の製造方法に関する。
密閉型電池は、たとえば車載用の二次電池として利用されている。密閉型電池は主に、電極体と、電極体を収容するケース体と、ケース体の開口部を塞ぐようにケース体に溶接される蓋体とを備える。ケース体および蓋体は、いずれもアルミニウムやアルミニウム合金等を用いて作製される。特開2016−107293号公報(特許文献1)に開示されているように、近年では、直方体状の形状を有する密閉型電池(いわゆる角型電池)が開発されており、製造時間の短縮化等の観点からガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置を用いて蓋体はケース体に溶接されている。
ガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置においては一般的に、発振器からレーザー光が出射され、レーザー光は光ファイバーやコリメートレンズ等を通してガルバノミラー(ガルバノスキャナー)と称される反射鏡に照射される。反射鏡で反射したレーザー光は回折光学素子(fθレンズ(ガルバノミラーなどのミラーの等速回転運動を、焦点平面上を動くスボットの等速直線運動に変換するレンズ))を介して溶接対象物に照射される。反射鏡の反射角を高速で変更することによって、レーザー光の高速走査を実現することが可能となる。
特開2016−107293号公報
ガルバノスキャナー光学系のレーザー光(以下、単に「レーザー光」ともいう)を回折光学素子(fθレンズ)を介してたとえば平坦面の中央の位置に向かって垂直に照射したとする。このような場合、レーザー光は、その照射位置が回折光学素子(fθレンズ)の中央位置から遠くなるにしたがって(レーザー光の照射位置が平坦面の端部の方に近づくにつれて)焦点がレンズ寄りになる。
蓋体とケース体との接触部(溶接対象箇所)が長尺状に延在して平坦な表面形状を有しており、かつ、このような接触部をレーザー光を用いて溶接する場合には、上記のような特性(像面湾曲の収差)の影響により、ケース体と蓋体との長手方向の中央部同士を接合する際に規定されるレーザー光の焦点の高さと、ケース体と蓋体との長手方向の端部同士を接合する際に規定されるレーザー光の焦点の高さとが、互いに相違することとなる。
したがって、蓋体とケース体との接触部が長尺状に延在して平坦な表面形状を有しており、かつ、このような接触部をレーザー光を用いて溶接する場合には、レーザー光が溶接対象箇所の長手方向における中央部に照射された際に当該中央部に付与される熱量と、レーザー光が溶接対象箇所の長手方向における端部に照射された際に当該端部に付与される熱量とが互いに均一とはなりにくい。
中央部に付与される熱量と端部に付与される熱量との差を小さくするためには、たとえば、平坦な表面形状を有する接触部(溶接対象箇所)の高さ位置を、中央部の焦点位置と端部の焦点位置とのずれ高さの半分の位置に設定し、かつ、レーザー光の出力を、焦点深度(焦点位置のビーム径からの変化が小さい範囲で且つ溶接に影響が少ない距離)の範囲で所定の溶け込み深さが得られる値に設定する。
しかしながら、このように設定された場合であっても、設備上の誤差等から不可避的に生じるバラつきの影響により、ケース体と蓋体との接触部が所定の高さ位置からずれて配置され、そのずれ量が大きい場合(焦点深度の範囲を超えるような場合)には、レーザー光から溶接対象箇所の中央部あるいは端部に必要十分な熱量を与えることが難しくなることがあり、場合によっては溶け込み不良が発生する可能性もある。
このような位置ずれを見込んでレーザー光の出力を予め高い値に設定した場合には、位置ずれが発生していない接触部に必要以上の熱量が付与されやすくなり、溶融部にボイド(空隙)が発生したり、過溶融に起因してスパッタが発生したり、周囲の樹脂部品に熱影響がおよんだりして、製品としての十分な品質が得られなくなる可能性がある。
平坦な表面形状を有する接触部に対して長手方向における中央部と端部とで焦点高さが相違しないようなレーザー光を照射可能な溶接装置や、レーザー光の焦点の高さ位置を自由に変更することが可能な溶接装置は、高価であり、製造費用の増大を招く可能性がある。
本開示は、蓋体とケース体との間の長手方向に延びる接触部をガルバノスキャナー光学系のレーザー光を用いて溶接する場合に、溶接対象箇所とレーザー照射側と間の距離が変動したとしても溶融不足が生じることを抑制し、十分な溶接品質を得ることが可能な密閉型電池の製造方法を提供することを目的とする。
密閉型電池の製造方法は、ケース体の開口部を塞ぐように蓋体を配置する工程と、ガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置から、上記ケース体のうちの上記開口部を内側に形成している上端部分と上記蓋体のうちの上記上端部分に隣接している外周部分との間にレーザー光を照射して溶接を行なう工程と、を備え、上記蓋体の上記外周部分は、上記レーザー溶接装置が上記レーザー光を上記蓋体の長手方向に沿って移動させた時に上記レーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡に略一致する凹形状を有している。
上記構成によれば、蓋体の外周部分が、レーザー光を蓋体の長手方向に沿って移動させた時にレーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡に略一致する凹形状を有しているため、溶接対象箇所とレーザー照射側と間の距離が変動したとしても溶融不足が生じることを抑制し、十分な溶接品質を得ることが可能である。
実施の形態1における密閉型電池の製造方法を使用して製造される密閉型電池10を示す斜視図である。 図1中の矢印IIの方向から密閉型電池10を見た様子を示す平面図である。 図1中のIII線に囲まれた領域を拡大して示す斜視図である。 図2中の矢印IVの方向から密閉型電池10を見た様子を示す正面図であり、説明上の便宜のため、ケース体11と蓋体12とが互いに分離された状態を示している。 図2中のV−V線に沿った矢視断面図であり、説明上の便宜のため、ケース体11と蓋体12とが互いに分離された状態を示している。 ガルバノスキャナー光学系のレーザー光20を直線状に移動させた(走査させた)時に、レーザー光20の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡21を示す正面図である。 実施の形態1における密閉型電池の製造方法を説明するための平面図である。 図7中のVIII−VIII線に沿った矢視断面図である。 図7中のIX−IX線に沿った矢視断面図である。 図8に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。 図9に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。 比較例における製造方法において使用されるケース体11および蓋体12を示す断面図であり、実施の形態1における図5に対応している。 比較例における製造方法においてレーザー溶接を行なっている様子を示す断面図である。 比較例における製造方法において、上端部分11cと外周部分12cとの接触部の長手方向における端部を溶接している様子を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図8に対応している。 比較例における製造方法において、上端部分11cと外周部分12cとの接触部の長手方向における中央部を溶接している様子を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図9に対応している。 図14に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。 図15に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。 図18は、実施の形態2における製造方法において使用されるケース体11および蓋体12を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図5に対応している。 図18中のXIX−XIX線に沿った矢視断面図である。 図18中のXX−XX線に沿った矢視断面図である。 図19に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12とが隣接している部分が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。 図20に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との隣接している部分が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。 実施の形態3における製造方法において使用されるケース体11および蓋体12を示す斜視図であり、上述の実施の形態1における図1に対応している。 実施例1に基づく製造方法を説明するための平面図である。 図24中のXXV−XXV線に沿った矢視断面図である。 実施例1に基づく製造方法においてレーザー溶接を行なっている様子を示す断面図である。 実施例1の製造方法に基づいて得られた密閉型電池10を示す平面図である。 実施例1の製造方法に基づいて得られた密閉型電池10の溶け込み深さを説明するための断面図である。 実験例(実施例1,2および比較例1〜3)の実験条件、溶け込み深さおよび評価を示す図である。 比較例1に基づく製造方法を説明するための断面図であり、上述の実施の形態1における図5(上述の比較例における図12)に対応している。 比較例1に基づく製造方法を説明するための他の断面図であり、上述の実施例1における図26に対応している。 比較例3に基づく製造方法を説明するための断面図であり、上述の実施の形態1における図5(上述の比較例における図12)に対応している。 比較例3に基づく製造方法を説明するための他の断面図であり、上述の実施例1における図26に対応している。
実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[実施の形態1]
(密閉型電池10)
図1〜図5を参照して、実施の形態1における密閉型電池の製造方法を使用して製造される密閉型電池10についてまず説明する。図1は、密閉型電池10を示す斜視図である。図2は、図1中の矢印IIの方向から密閉型電池10を見た様子を示す平面図である。図3は、図1中のIII線に囲まれた領域を拡大して示す斜視図である。
図4は、図2中の矢印IVの方向から密閉型電池10を見た様子を示す正面図であり、説明上の便宜のため、ケース体11と蓋体12とが互いに分離された状態を示している。図5は、図2中のV−V線に沿った矢視断面図であり、説明上の便宜のため、ケース体11と蓋体12とが互いに分離された状態を示している。図3〜図5においては、蓋体12に設けられる正極端子13(図1,図2参照)等を説明上の便宜のため図示していない。これは、後述する図7〜図23および図25〜図32においても同様である。
密閉型電池10は、非水電解質二次電池である。たとえば、複数の密閉型電池10が直列に組み合わされ、電気自動車、ハイブリッド自動車、およびプラグインハイブリッド自動車等に組電池として搭載される。組電池は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関とともに、自動車の動力源として機能することができる。
図1,図2を主として参照して、本実施の形態の密閉型電池10は、ケース体11、蓋体12、正極端子13、金具14、負極端子15、金具16、および図示しない電極体を備える。ケース体11および蓋体12は、アルミニウムやアルミニウム合金などの金属から形成される。蓋体12は、レーザー溶接によってケース体11に固定される(詳細は後述する)。ケース体11および蓋体12は、互いに接合されることで、電極体を収容するための外装体を構成する。
ケース体11は、長尺状に延在する開口部11H(図4,図5)を有し、全体として有底角筒状の形状を呈している。具体的には、ケース体11は、有底の形状を有する筒状部11eと、筒状部11eの底部とは反対側に位置し、開口部11Hを内側に形成している上端部分11a,11b,11c,11d(図2)とを含む。
ケース体11の上端部分11a,11cは、ケース体11の長手方向に沿って平行(平面視)に延在しており、間隔をあけて互いに対向する位置関係を有している。上端部分11b,11dは、ケース体11の短手方向に沿って平行(平面視)に延在しており、間隔をあけて互いに対向する位置関係を有している。上端部分11a,11b,11c,11dは、この記載順に並んでおり、全体として略矩形の環状形状を呈している。
詳細は図6を参照して後述するが、ケース体11の長手方向に延びる上端部分11a,11cは、ガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置がレーザー光(図6に示すレーザー光20)をケース体11の長手方向に沿って移動させた時にレーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡(図6に示す軌跡21)に略一致する凹形状を有している。
蓋体12は、ケース体11の開口部11Hを塞ぐように配置される(図4,図5中の矢印参照)。蓋体12は、開口部11Hの形状に対応する外形形状(平面視)を有しており、全体として開口部11Hの長手方向に沿って長尺状に延在している。具体的には、蓋体12は、板状の形状を有する平板部12eと、平板部12eの外周において平板部12eから表面側に向かって(密閉型電池10の外部側に向かって)突出するように立設された外周部分12a,12b,12c,12d(図2)とを含む。
蓋体12の平板部12eには、正極端子13と負極端子15とが設けられている。正極端子13は、金具14を介して電極体の正極(不図示)に電気的に接続され、負極端子15は、金具16を介して電極体の負極(不図示)に電気的に接続される。蓋体12には、安全弁17および注液口18も設けられている。
蓋体12の外周部分12a,12cは、平板部12eの長手方向に沿って平行(平面視)に延在しており、間隔をあけて互いに対向する位置関係を有している。外周部分12b,12dは、平板部12eの短手方向に沿って平行(平面視)に延在しており、間隔をあけて互いに対向する位置関係を有している。外周部分12a,12b,12c,12dは、この記載順に並んでおり、全体として略矩形の環状形状を呈している。
図4〜図6を参照して、蓋体12の長手方向に延びる外周部分12a,12cは、ガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置がレーザー光(図6に示すレーザー光20)を蓋体12の長手方向に沿って移動させた時にレーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡(図6に示す軌跡21)に略一致する凹形状を有している。
具体的には、ガルバノスキャナー光学系のレーザー光20を図示しない回折光学素子(fθレンズ)を介してたとえば平坦面の中央の位置に向かって垂直に照射したとする。このような場合、レーザー光20は、その照射位置が回折光学素子(fθレンズ)の中央位置から遠くなるにしたがって(レーザー光の照射位置が平坦面の端部の方に近づくにつれて)焦点がレンズ寄りになる。
レーザー光20を直線状に移動させた(走査させた)時にレーザー光20の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡21は、図6に示すような凹形状を呈することとなる。本実施の形態においては、幅Wの分だけレーザー光20を直線状に移動させた時に、高さ方向において焦点が距離Lだけ変位するようなレーザー光20が用いられる。
図4,図5に示すように、本実施の形態においては、蓋体12の外周部分12a,12cが、幅Wの範囲に相当する長さ(図4,図5紙面内の横方向の長さ)を有しており、かつ、外周部分12a,12cは外周部分12bの側から外周部分12dの側に近づくにつれて、高さが距離Lの分だけ高さ方向に変位するような凹形状を有している。すなわち、蓋体12の外周部分12a,12cは、レーザー光20を蓋体12の長手方向に沿って移動させた時にレーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡21(図6)に略一致する凹形状を有している。高さが距離Lの分だけ変位する量としては、たとえば、0.1mm〜0.6mmである。
本実施の形態においてはさらに、ケース体11の上端部分11a,11cのうちの外周部分12a,12cに接合される部分も、幅Wの範囲に相当する長さ(図4,図5紙面内の横方向の長さ)を有しており、かつ、当該部分は、上端部分11bの側から上端部分11dの側に近づくにつれて、高さが距離Lの分だけ高さ方向に変位するような凹形状を有している。すなわちケース体11の上端部分11a,11cも、レーザー光20をケース体11の長手方向に沿って移動させた時にレーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡21(図6)に略一致する凹形状を有している。
(密閉型電池10の製造方法)
図7は、密閉型電池10の製造方法を説明するための平面図である。図7に示すように、ケース体11の上端部分11a,11b,11c,11dの内側に、それぞれ、蓋体12の外周部分12a,12b,12c,12dが隣接するように、ケース体11の開口部11Hの内側に蓋体12が配置される。上端部分11a,11b,11c,11dは、それぞれ、外周部分12a,12b,12c,12dと略面一の関係となるように、ケース体11の開口部11Hの内側に蓋体12が配置される。
図8は、図7中のVIII−VIII線に沿った矢視断面図である。図9は、図7中のIX−IX線に沿った矢視断面図である。本実施の形態においては、発振器からレーザー光が出射され、レーザー光は光ファイバーやコリメートレンズ等を通してガルバノミラー(ガルバノスキャナー)と称される反射鏡に照射される。反射鏡で反射したレーザー光は、回折光学素子(fθレンズ)を介してケース体11と蓋体12との間の接触部(溶接箇所)に照射される。
本実施の形態においては、ケース体11の上端部分11cおよび蓋体12の外周部分12cの両方が、レーザー光20をケース体11の長手方向に沿って移動させた時にレーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡21(図6)に略一致する凹形状を有している。
図8に示すように、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部のうち、長手方向における端部(図7中の左方の端部)をレーザー光20が走査する際には、上端部分11cおよび外周部分12cの高さ位置とレーザー光20の焦点位置(線FLで示す高さ位置)とが一致する。線FLで示す高さ位置は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内(ここでは、焦点深度Fの略中央)であり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができ、溶け込み不良が発生することもない。このような効果は、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部のうち、長手方向における他方の端部(図7中の右方の端部(線Rによって囲まれる部分))をレーザー光20が走査する際にも同様に得られる。また、これらのような効果は、ケース体11の上端部分11aと蓋体12の外周部分12aとの間の接触部のうち、長手方向における端部(および他方の端部)をレーザー光20が走査する際にも同様に得られる。
図9に示すように、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部のうち、長手方向における中央部をレーザー光20が走査する際にも、上端部分11cおよび外周部分12cの高さ位置とレーザー光20の焦点位置(線FLで示す高さ位置)とが一致する。線FLで示す高さ位置は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内(ここでは、焦点深度Fの略中央)であり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができ、溶け込み不良が発生することもない。このような効果は、ケース体11の上端部分11aと蓋体12の外周部分12aとの間の接触部のうち、長手方向における中央部をレーザー光20が走査する際にも同様に得られる。
(位置ずれ発生時)
冒頭でも述べたように、設備上の誤差等から不可避的に生じるバラつきの影響により、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置からずれて配置されることがある。
図10は、図8に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。なお、ここでの寸法Dは、蓋体12に対する焦点深度Fの半分の値よりも小さい(D<(F/2))。このような場合であっても、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部(長手方向における端部)は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内であり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができ、熱容量の大きい蓋体12側の溶融量が確保され、溶け込み不良が発生することもない。このような効果は、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から上方に寸法Dだけ位置ずれした場合にも同様に得ることができる。
図11は、図9に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。図10に示す場合と同様に、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部(長手方向における中央部)も、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内であり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができ、熱容量の大きい蓋体12側の溶融量が確保され、溶け込み不良が発生することもない。このような効果は、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から上方に寸法Dだけ位置ずれした場合にも同様に得ることができる。
したがって上述したように、本実施の形態の密閉型電池10の製造方法によれば、蓋体12とケース体11との間の長手方向に延びる接触部(上端部分11a,11cおよび外周部分12a,12c)をガルバノスキャナー光学系のレーザー光20を用いて溶接する場合に、溶接対象箇所とレーザー照射側と間の距離が変動したとしても溶融不足が生じることを抑制し、十分な溶接品質を得ることが可能である。換言すると、溶接対象箇所とレーザー照射側と間の距離の変動に対して従来に比して高い余裕度を得ることが可能である。
冒頭で述べたように、位置ずれを見込んでレーザー光の出力を予め高い値に設定した場合には、位置ずれが発生していない接触部に必要以上の熱量が付与されやすくなり、溶融部にボイド(空隙)が発生したり、過溶融に起因してスパッタが発生したり、周囲の樹脂部品に熱影響がおよんだりして、製品としての十分な品質が得られなくなる可能性がある。本実施の形態の製造方法によればそのような懸念もない。また既存のレーザー溶接装置をそのまま使用することも可能であるための簡便な装置構成にてレーザー光の高速走査が実現でき、焦点高さの可変機能を有するような高価なレーザー溶接装置を準備する必要もなく、レーザー溶接装置の準備に係る費用の増大を招く可能性もない。
本実施の形態においては、上端部分11a,11cおよび外周部分12a,12cが円弧状の曲面を呈する凹形状を有しているが、直線からなる凹形状(テーパー状の凹形状)を有している場合であっても同様の作用効果を得ることが可能である。また本実施の形態においては、平板部12eが平坦な表面形状を有しているため、蓋体12に取り付けられる正極端子13や負極端子15の蓋体12に対する十分なかしめ荷重を得ることが可能である。
[比較例]
図12〜図17を参照して、比較例における密閉型電池の製造方法について説明する。図12は、比較例における製造方法において使用されるケース体11および蓋体12を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図5に対応している。比較例においては、ケース体11の上端部分11aおよび不図示の上端部分11c(図2,図14等参照)が平坦な表面形状を有しており、かつ、蓋体12の外周部分12aおよび不図示の外周部分12c(図2等参照)も平坦な表面形状を有している。
図13は、比較例における製造方法においてレーザー溶接を行なっている様子を示す断面図である。ケース体11の上端部分11aの高さ位置と、蓋体12の外周部分12aの高さが一致するように、ケース体11の開口部11Hの内側に蓋体12が配置される。ここでは、実施の形態1の場合と同様なガルバノスキャナー光学系のレーザー光20を用いて溶接が行なわれる。
上端部分11aと外周部分12aとの接触部(溶接対象箇所)の高さ位置を、これらの長手方向における中央部の焦点位置とこれらの長手方向における端部の焦点位置とのずれ高さ(距離L)の半分の位置に設定し、かつ、レーザー光20の出力を、蓋体12に対する焦点深度F(焦点位置のビーム径からの変化が小さい範囲で且つ溶接に影響が少ない距離)の範囲で所定の溶け込み深さが得られる値に設定する。
図14は、比較例における製造方法において、上端部分11cと外周部分12cとの接触部の長手方向における端部を溶接している様子を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図8に対応している。図14に示すように、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部のうち、長手方向における端部をレーザー光20が走査する際に、上端部分11cおよび外周部分12cの高さ位置とレーザー光20の焦点位置(線FLで示す高さ位置)とは一致していない。しかしながら、線FLで示す高さ位置は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内であり、レーザー光20から溶接対象箇所に熱量を与えることができ、溶け込み不良が発生することはない。
図15は、比較例における製造方法において、上端部分11cと外周部分12cとの接触部の長手方向における中央部を溶接している様子を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図9に対応している。図15に示すように、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部のうち、長手方向における中央部をレーザー光20が走査する際に、上端部分11cおよび外周部分12cの高さ位置とレーザー光20の焦点位置(線FLで示す高さ位置)とは一致していない。しかしながら、線FLで示す高さ位置は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内であり、レーザー光20から溶接対象箇所に熱量を与えることができ、溶け込み不良が発生することはない。
(位置ずれ発生時)
図16は、図14に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。なお、ここでの寸法Dは、蓋体12に対する焦点深度Fの半分の値よりも小さい(D<(F/2))。このような場合、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部(長手方向における端部)は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲を超えており、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができず、溶け込み不良が発生する可能性がある。
図17は、図15に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとの間の接触部(長手方向における中央部)は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内であり、レーザー光20から溶接対象箇所に熱量を与えることができ、溶け込み不良が発生することはない。しかしながら、ケース体11と蓋体12との接触部が所定の高さ位置(点線で示す位置)から上方に寸法Dだけ位置ずれした場合には、接触部のうちの長手方向における中央部が、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲を超えることとなり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができず、溶け込み不良が発生する可能性がある。
したがって上述したように、比較例の密閉型電池の製造方法によれば、蓋体12とケース体11との間の長手方向に延びる接触部(上端部分11a,11cおよび外周部分12a,12c)をガルバノスキャナー光学系のレーザー光20を用いて溶接する場合に、溶接対象箇所とレーザー照射側と間の距離が変動すると溶融不足が生じることを十分には抑制できず、十分な溶接品質を得ることが難しい。
[実施の形態2]
図18〜図22を参照して、実施の形態2における密閉型電池の製造方法について説明する。図18は、実施の形態2における製造方法において使用されるケース体11および蓋体12を示す断面図であり、上述の実施の形態1における図5に対応している。実施の形態2は、ケース体11の上端部分11aおよび不図示の上端部分11c(図2,図19等参照)が平坦な表面形状を有している点で、実施の形態1と相違している。蓋体12の外周部分12aおよび不図示の外周部分12c(図2等参照)は、上述の実施の形態1の場合と同様な凹形状を有している。
図18に示すように、蓋体12の外周部分12a,12cの凹み高さ(距離Lに対応する値)の中央の位置と、ケース体11の上端部分11a,11cの位置とが一致するように、ケース体11の開口部11Hの内側に蓋体12が配置される。図19は、図18中のXIX−XIX線に沿った矢視断面図である。図20は、図18中のXX−XX線に沿った矢視断面図である。
図19に示すように、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとが隣接している部分のうち、長手方向における端部をレーザー光20が走査する際には、蓋体12の外周部分12cの高さ位置とレーザー光20の焦点位置(線FLで示す高さ位置)とが一致する。線FLで示す高さ位置は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内(ここでは、焦点深度Fの略中央)であり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができ、熱容量の大きい蓋体12側の溶融量が確保され、溶け込み不良が発生することもない(ケース体11は蓋体12と比較して熱容量が小さいため、焦点深度は蓋体12よりも長くなる)。このような効果は、ケース体11の上端部分11aと蓋体12の外周部分12aとが隣接している部分のうち、長手方向における端部(および他方の端部)をレーザー光20が走査する際にも同様に得られる。
図20に示すように、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとが隣接している部分のうち、長手方向における中央部をレーザー光20が走査する際にも、蓋体12の外周部分12cの高さ位置とレーザー光20の焦点位置(線FLで示す高さ位置)とが一致する。線FLで示す高さ位置は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内(ここでは、焦点深度Fの略中央)であり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができ、熱容量の大きい蓋体12側の溶融量が確保され、溶け込み不良が発生することもない。このような効果は、ケース体11の上端部分11aと蓋体12の外周部分12aとが隣接している部分のうち、長手方向における中央部(および他方の端部)をレーザー光20が走査する際にも同様に得られる。
(位置ずれ発生時)
図21は、図19に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12とが隣接している部分が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。なお、ここでの寸法Dは、蓋体12に対する焦点深度Fの半分の値よりも小さい(D<(F/2))。このような場合であっても、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cとが隣接している部分(長手方向における端部)は、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内であり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができ、熱容量の大きい蓋体12側の溶融量が確保され、溶け込み不良が発生することもない(ケース体11は蓋体12と比較して熱容量が小さいため、焦点深度は蓋体12よりも長くなる)。このような効果は、ケース体11と蓋体12とが隣接している部分が所定の高さ位置(点線で示す位置)から上方に寸法Dだけ位置ずれした場合にも同様に得ることができる。
図22は、図20に対応する断面図であり、ケース体11と蓋体12との隣接している部分が所定の高さ位置(点線で示す位置)から下方に寸法Dだけ位置ずれした様子を示している。図21に示す場合と同様に、ケース体11の上端部分11cと蓋体12の外周部分12cと隣接している部分(長手方向における中央部)も、レーザー光20の蓋体12に対する焦点深度Fの範囲内であり、レーザー光20から溶接対象箇所に必要十分な熱量を与えることができ、熱容量の大きい蓋体12側の溶融量が確保され、溶け込み不良が発生することもない。このような効果は、ケース体11と蓋体12とが隣接している部分が所定の高さ位置(点線で示す位置)から上方に寸法Dだけ位置ずれした場合にも同様に得ることができる。
したがって上述したように、本実施の形態の密閉型電池10の製造方法であっても、蓋体12とケース体11との間の長手方向に延びる隣接部分(上端部分11a,11cおよび外周部分12a,12c)をガルバノスキャナー光学系のレーザー光20を用いて溶接する場合に、溶接対象箇所とレーザー照射側と間の距離が変動したとしても溶融不足が生じることを抑制し、十分な溶接品質を得ることが可能である。換言すると、溶接対象箇所とレーザー照射側と間の距離の変動に対して従来に比して高い余裕度を得ることが可能である。
[実施の形態3]
図23は、実施の形態3における製造方法において使用されるケース体11および蓋体12を示す斜視図であり、上述の実施の形態1における図1に対応している。実施の形態3は、蓋体12の外周部分12a,12cが、平板部12eの外周において平板部12eの裏面側に向かって(レーザーが照射される側とは反対側に向かって)凹むような形状を有している点で、実施の形態1と相違している。
蓋体12の外周部分12a,12cやケース体11の上端部分11a,11cが、ガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置がレーザー光(図6に示すレーザー光20)を蓋体12やケース体11の長手方向に沿って移動させた時にレーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡(図6に示す軌跡21)に略一致する凹形状を有しているという点については、実施の形態1,3で同じである。当該構成によっても、上述の実施の形態1と略同様の作用および効果を得ることができる。
ケース体11の上端部分11a,11cは、上述の実施の形態2の場合と同様に平坦な形状を有していてもよい。当該構成であっても、蓋体12の外周部分12a,12cが上述の各実施の形態の場合と同様な凹形状を有していることによって、上述の実施の形態2と略同様の作用および効果を得ることができる。
[実験例]
図24〜図33を参照して、上述の各実施の形態に関する効果を確認するために行なった実験例について説明する。本実験例は、実施例1,2および比較例1〜3(図29)を含む。
(共通条件)
実施例1,2および比較例1〜3に共通する条件として、ケース体11の材質はアルミニウム合金(A3003−O)を採用し、板厚は0.5mm、幅は135mm、厚みは13mm、高さは60mmに設定した。蓋体12の材質はアルミニウム合金(A1050−O)を採用し、板厚は1.4mm、幅は134mm、厚みは12mmに設定した。
後述の説明中で記載する凹形状とは、レーザー光20を電池の長手方向における端部、中央部、他方の端部へと走査した際にレーザー光20の焦点位置によって描かれる軌跡(軌跡21)を円弧状にトレースし、当該トレースした形状に基づき作製した形状である。また、凹形状の長手方向における中央部と端部との高さ方向における差は、今回使用したガルバノスキャナー光学系のレーザー光20の中央部と端部との高さ方向における焦点のずれ量(距離L)である0.4mmと同じ値とした。また、後述の説明中で記載する凸形状とは、このような凹形状を高さ方向において反転させた形状である。
レーザー光20の出力および加工速度については、次のように設定した。上述の比較例(図12参照)と同様に、外周部分12a,12cが平坦な形状を有する蓋体12と、上端部分11a,11cが平坦な形状を有するケース体11とを準備した。外周部分12a,12cと上端部分11a,11cとの接触部(表面)の長手方向における中央部(中央部における表面)に、ガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置から照射されるレーザー光20の焦点位置が一致するようにケース体11および蓋体12を位置決めした。この状態で、ケース体11と蓋体12とにレーザー光20を用いて周回溶接を行ない、中央部を断面観察した際に得られる溶け込み深さが約0.5mmになるような値に、レーザー光20の出力および加工速度を設定した。
(実施例1)
図24は、実施例1に基づく製造方法を説明するための平面図であり、図25は、図24中のXXV−XXV線に沿った矢視断面図である。図24および図25を参照して、実施例1は、上述の実施の形態1に基づく製造方法とした。位置決め用のクランプ22〜24の内側に実施例1に基づく密閉型電池10M(溶接前の状態)を配置し、位置決め用のクランプ22,23の押圧力を利用して、ケース体11の筒状部11eを蓋体12に押し付けるとともに、密閉型電池10M(溶接前の状態)の位置を固定した。
図26に示すように、実施例1においては、蓋体12の外周部分12a,12cおよびケース体11の上端部分11a,11cの双方について、凹形状を有するものを使用した(図29も参照)。ケース体11の上端部分11a,11cの内側に、それぞれ、蓋体12の外周部分12a,12cが略面一の関係で隣接するようにケース体11の開口部11Hの内側に蓋体12(電極体や正極端子13などが既に取り付けられたもの)を配置した。
ケース体11の上端部分11a,11cと蓋体12の外周部分12a,12cとの間の接触部を長手方向に沿ってレーザー光20が走査する際に、当該接触部の高さ位置とレーザー光20の焦点位置(軌跡21)とが略一致する位置を基準位置とした。実際の配置としては、ケース体11および蓋体12の高さを当該基準位置に対してレーザー光20の照射側から0.5mmだけ遠ざける方向に移動させて固定した。これにより基準位置から0.5mmの焦点ずれが発生したこととなる。この状態で、ケース体11と蓋体12とに対して上述の出力および加工速度を有するレーザー光20を用いて周回溶接を行ない、溶接により得られた密閉型電池10を、実施例1の製造方法により得られた結果物とした。
図27は、実施例1の製造方法に基づいて得られた密閉型電池10を示す平面図である。蓋体12の外周部分12cとケース体11の上端部分11cとの間に形成された溶接部WR(図28)のうち、長手方向における中央部R1と、長手方向における端部R2とについて、それぞれ溶け込み深さMD(図28)を断面観察により測定した。なお端部R2とは、ケース体11の端部から内側に3mmの距離LLを隔てたところに位置する部分である。また、断面観察により得られた中央部R1の溶け込み深さMD(図28)とは、実際には、同様の手法によりサンプル(密閉型電池10)を10個作製してこれらから得られた平均値を示している。
実施例1の場合には(図29参照)、中央部R1の溶け込み深さが0.47mmであり、端部R2の溶け込み深さが0.46mmであった。中央部R1および端部R2の双方について、溶け込み深さの平均値が焦点位置で溶接した場合の溶け込み深さの50%以上であり、いずれもA評価が得られた。なお溶け込み深さの平均値が焦点位置で溶接した場合の溶け込み深さの50%未満である場合には、B評価としている。実施例1の場合には、中央部R1および端部R2の双方について、焦点位置と溶接対象箇所とが略一致するため、十分な溶融量を確保でき、位置ずれが発生したとしてもレーザー光20から溶接対象箇所に熱量を与えることができ、溶け込み不良が発生する可能性はほとんどないと言える。
(実施例2)
実施例2は、上述の実施の形態2(図18〜図22参照)に基づく製造方法とした。すなわち、実施例2は、ケース体11の上端部分11a,11c(図2,図19等参照)が平坦な表面形状を有している点で実施例1と相違している。蓋体12の外周部分12a,12c(図2等参照)は、実施例1の場合と同様な凹形状を有している。
蓋体12の外周部分12a,12cの凹み高さ(距離Lに対応する値)の中央の位置と、ケース体11の上端部分11a,11cの位置とが一致するように、ケース体11の開口部11Hの内側に蓋体12を配置した。ケース体11の上端部分11a,11cと蓋体12の外周部分12a,12cとの間の隣接部を長手方向に沿ってレーザー光20が走査する際に、蓋体12の外周部分12a,12cの凹形状とレーザー光20の焦点位置(軌跡21)とが略一致する位置を基準位置とした。実際の配置としては、ケース体11および蓋体12の高さを当該基準位置に対してレーザー光20の照射側から0.5mmだけ遠ざける方向に移動させて固定した。
実施例2の場合には(図29参照)、中央部R1の溶け込み深さが0.44mmであり、端部R2の溶け込み深さが0.43mmであった。中央部R1および端部R2の双方について、溶け込み深さの平均値が焦点位置で溶接した場合の溶け込み深さの50%以上であり、いずれもA評価が得られた。実施例2の場合にも、中央部R1および端部R2の双方について、焦点位置と溶接対象箇所とが略一致するため(特に熱容量の大きな蓋体12について焦点位置と溶接対象箇所とが略一致するため)、十分な溶融量を確保でき、位置ずれが発生したとしてもレーザー光20から溶接対象箇所に熱量を与えることができ、溶け込み不良が発生する可能性はほとんどないと言える。
(比較例1)
図30は、比較例1に基づく製造方法を説明するための断面図であり、上述の実施の形態1における図5(上述の比較例における図12)に対応している。図31は、比較例1に基づく製造方法を説明するための他の断面図であり、上述の実施例1における図26に対応している。比較例1は、蓋体12の外周部分12a,12c(図2等参照)が平坦な表面形状を有している点で実施例1と相違している。ケース体11の上端部分11a,11c(図2等参照)は、実施例1の場合と同様な凹形状を有している。
ケース体11の上端部分11a,11cの凹み高さ(距離Lに対応する値)の中央の位置と、蓋体12の外周部分12a,12c(表面)の位置とが一致するように、ケース体11の開口部11Hの内側に蓋体12を配置した。ケース体11の上端部分11a,11cと蓋体12の外周部分12a,12cとの間の隣接部を長手方向に沿ってレーザー光20が走査する際に、ケース体11の上端部分11a,11cの凹形状の位置とレーザー光20の焦点位置(軌跡21)とが略一致する位置を基準位置とした。実際の配置としては、ケース体11および蓋体12の高さを当該基準位置に対してレーザー光20の照射側から0.5mmだけ遠ざける方向に移動させて固定した。
比較例1の場合には(図29参照)、中央部R1の溶け込み深さが0.42mmであり、端部R2の溶け込み深さが0.23mmであった。中央部R1については、溶け込み深さの平均値が焦点位置で溶接した場合の溶け込み深さの50%以上であり、A評価が得られた。端部R2についてはしかしながら、溶け込み深さの平均値が焦点位置で溶接した場合の溶け込み深さの50%未満であり、B評価が得られた。端部R2については、焦点深度の範囲を超えるような位置ずれが発生しており、焦点位置と溶接対象箇所とが一致しないため(特に熱容量の大きな蓋体12について焦点位置と溶接対象箇所とが一致しないため)、十分な溶融量を確保することができず溶け込み不良が発生したものと考えられる。
(比較例2)
比較例2は、上述の比較例(図12〜図17参照)に基づく製造方法とした。すなわち、比較例2は、蓋体12の外周部分12a,12c(図2等参照)およびケース体11の上端部分11a,11c(図2,図19等参照)の双方が、平坦な表面形状を有している点で実施例1と相違している。
ケース体11の上端部分11a,11cと蓋体12の外周部分12a,12cとの間の接触部を長手方向に沿ってレーザー光20が走査する際に、当該接触部(溶接対象箇所)の長手方向における中央部の焦点位置と端部の焦点位置とのずれ高さ(距離L)の半分の位置に、当該接触部が一致するような位置を基準位置とした。実際の配置としては、ケース体11および蓋体12の高さを当該基準位置に対してレーザー光20の照射側から0.5mmだけ遠ざける方向に移動させて固定した。
比較例2の場合には(図29参照)、中央部R1の溶け込み深さが0.43mmであり、端部R2の溶け込み深さが0.20mmであった。中央部R1については、溶け込み深さの平均値が焦点位置で溶接した場合の溶け込み深さの50%以上であり、A評価が得られた。端部R2についてはしかしながら、溶け込み深さの平均値が焦点位置で溶接した場合の溶け込み深さの50%未満であり、B評価が得られた。端部R2については、焦点深度の範囲を超えるような位置ずれが発生しており、焦点位置と溶接対象箇所とが一致しないため(特に熱容量の大きな蓋体12について焦点位置と溶接対象箇所とが一致しないため)、十分な溶融量を確保することができず溶け込み不良が発生したものと考えられる。
(比較例3)
図32は、比較例3に基づく製造方法を説明するための断面図であり、上述の実施の形態1における図5(上述の比較例における図12)に対応している。図33は、比較例3に基づく製造方法を説明するための他の断面図であり、上述の実施例1における図26に対応している。比較例3は、蓋体12の外周部分12a,12c(図2等参照)およびケース体11の上端部分11a,11c(図2,図19等参照)の双方が、凸形状を有している点で実施例1と相違している。
ケース体11の上端部分11a,11cと蓋体12の外周部分12a,12cとの間の接触部を長手方向に沿ってレーザー光20が走査する際に、当該接触部の長手方向における中央部の高さ位置とレーザー光20の端部の焦点位置とが略一致する位置を基準位置とした。実際の配置としては、ケース体11および蓋体12の高さを当該基準位置に対してレーザー光20の照射側から0.5mmだけ遠ざける方向に移動させて固定した。
比較例3の場合には(図29参照)、中央部R1の溶け込み深さは0.40mmであったが、端部R2においては十分な溶融部が形成されていなかった。溶接対象箇所である接触部の形状(特に、熱容量の大きい蓋体12の外周部分12a,12cの形状)が焦点位置の軌跡21とは逆向きの形状を有しているため、端部R2については焦点深度の範囲を超えるような位置ずれ(比較例2の場合よりも大きな位置ずれ)が発生しており、未溶融が発生したものと考えられる。
以上、実施の形態および実施例について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示は、密閉型電池の製造方法に産業上利用することが可能である。
10,10M 密閉型電池、11 ケース体、11H 開口部、11a,11b,11c,11d 上端部分、11e 筒状部、12 蓋体、12a,12b,12c,12d 外周部分、12e 平板部、13 正極端子、14,16 金具、15 負極端子、17 安全弁、18 液口、20 レーザー光、21 軌跡、22,23,24 クランプ、D 寸法、F 深度、FL,R 線、II,IV 矢印、L,LL 距離、MD 溶け込み深さ、R1 中央部、R2 端部、W 幅、WR 溶接部。

Claims (1)

  1. ケース体の開口部を塞ぐように蓋体を配置する工程と、
    ガルバノスキャナー方式のレーザー溶接装置から、前記ケース体のうちの前記開口部を内側に形成している上端部分と前記蓋体のうちの前記上端部分に隣接している外周部分との間にレーザー光を照射して溶接を行なう工程と、を備え、
    前記蓋体の前記外周部分は、前記レーザー溶接装置が前記レーザー光を前記蓋体の長手方向に沿って移動させた時に前記レーザー光の焦点位置が移動することに伴って描かれる軌跡に略一致する凹形状を有している、
    密閉型電池の製造方法。
JP2016242309A 2016-12-14 2016-12-14 密閉型電池の製造方法 Active JP6669055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016242309A JP6669055B2 (ja) 2016-12-14 2016-12-14 密閉型電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016242309A JP6669055B2 (ja) 2016-12-14 2016-12-14 密閉型電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018094600A true JP2018094600A (ja) 2018-06-21
JP6669055B2 JP6669055B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=62634296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016242309A Active JP6669055B2 (ja) 2016-12-14 2016-12-14 密閉型電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6669055B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116689951A (zh) * 2023-08-08 2023-09-05 常州厚德再生资源科技有限公司 一种水下脉冲激光的废电池结构拆解装置及其控制方法
JP2023175452A (ja) * 2022-05-30 2023-12-12 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 レーザ溶接装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127391U (ja) * 1976-03-25 1977-09-28
JPS61145883A (ja) * 1984-12-20 1986-07-03 Mitsubishi Electric Corp レ−ザ加工装置
JP2003080386A (ja) * 2001-09-06 2003-03-18 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd レーザ加工装置
CN102756206A (zh) * 2011-04-29 2012-10-31 深圳市大族激光科技股份有限公司 一种激光加工系统及其方法
JP2016107293A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 トヨタ自動車株式会社 溶接装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127391U (ja) * 1976-03-25 1977-09-28
JPS61145883A (ja) * 1984-12-20 1986-07-03 Mitsubishi Electric Corp レ−ザ加工装置
JP2003080386A (ja) * 2001-09-06 2003-03-18 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd レーザ加工装置
CN102756206A (zh) * 2011-04-29 2012-10-31 深圳市大族激光科技股份有限公司 一种激光加工系统及其方法
JP2016107293A (ja) * 2014-12-04 2016-06-20 トヨタ自動車株式会社 溶接装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023175452A (ja) * 2022-05-30 2023-12-12 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 レーザ溶接装置
JP7507201B2 (ja) 2022-05-30 2024-06-27 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 レーザ溶接装置
CN116689951A (zh) * 2023-08-08 2023-09-05 常州厚德再生资源科技有限公司 一种水下脉冲激光的废电池结构拆解装置及其控制方法
CN116689951B (zh) * 2023-08-08 2023-10-27 常州厚德再生资源科技有限公司 一种水下脉冲激光的废电池结构拆解装置及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6669055B2 (ja) 2020-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6910965B2 (ja) 電源装置及びこれを用いた車両、バスバー並びにこのバスバーを用いた電池セルの電気接続方法
CN102049614B (zh) 接合方法及接合装置
KR101731329B1 (ko) 배터리 모듈 및 전극 탭 용접 방법
KR102101252B1 (ko) 레이저 용접 방법 및 레이저 용접 장치
US9802272B2 (en) Laser welding apparatus and laser welding method
CN218769655U (zh) 圆柱形二次电池、电池组以及车辆
JP5742792B2 (ja) 電池
KR101787562B1 (ko) 밀폐형 전지의 제조 방법
JP2015144095A (ja) 二次電池の製造方法
US20150349303A1 (en) Secondary battery and method for manufacturing the same
JP7308155B2 (ja) 蓄電池を製造する方法及び装置、並びに蓄電池
KR20160147655A (ko) 바닥이 있는 각형의 전지 용기의 제조 방법
JP2017054786A (ja) 二次電池の製造方法
JP2018094600A (ja) 密閉型電池の製造方法
JP4743985B2 (ja) 電池の製造方法
CN115229337A (zh) 用于电池加工的激光焊接装置及电池模组的生产方法
JP6468175B2 (ja) 密閉型容器の製造方法
US10381631B2 (en) Sealed-type battery having a current interrupt device
CN119768957A (zh) 圆柱形电池电芯及包括其的电池组和车辆
US20240173799A1 (en) Methods for welding components of battery modules
JP2019032925A (ja) 蓄電装置及びその製造方法
JP2016107293A (ja) 溶接装置
JP2015147220A (ja) レーザ溶接方法
US20240165740A1 (en) Methods for welding components of battery modules
JP2016143613A (ja) 二次電池およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200210

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6669055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250