JP2018099710A - Di缶及びボトル缶 - Google Patents

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【課題】缶胴を軽量化しつつも、DI加工時の成形不良を抑制できるDI缶及び該DI缶を基に製造されたボトル缶を提供する。【解決手段】缶胴3と缶底2とを備えた有底筒状のDI缶W2であって、前記缶胴3は、前記缶胴3の開口端部4に配置されたフランジ部9と、前記フランジ部9よりも缶軸C方向に沿う前記缶底2側に配置され、前記フランジ部9よりも内径が大きいウォール部10と、缶軸C方向に沿う前記フランジ部9と前記ウォール部10との間に配置され、缶軸C方向に沿って前記フランジ部9から前記ウォール部10に向かうに従い徐々に内径が大きくなるテーパー部11と、を備え、前記テーパー部11の缶軸C方向の長さLが、25〜40mmであることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、DI缶及びボトル缶に関する。
従来、例えば下記特許文献1に示されるようなボトル缶が知られている。
ボトル缶は、アルミニウム合金材料等の圧延材(板材)を打ち抜き加工して円板状のブランクとし、該ブランクにカッピング加工を施してカップ状体とし、該カップ状体にDI加工(絞りしごき加工)を施して有底筒状のDI缶とし、該DI缶にネッキング加工、ねじ成形加工、カール加工、スロットル加工等を施すことによりボトル状に製缶される。なお、「DI」とはDrawing&Ironingの略称である。
ボトル缶には、飲料等の内容物が充填され、その開口端部にキャップが取り付けられて密封される。
ボトル缶の中間成形体(缶基体)であるDI缶は、缶胴と缶底とを備えている。缶胴は円筒状をなしており、缶胴の外周面は、缶軸方向の全長にわたって一定の外径に形成されている。缶胴は、缶胴の開口端部に配置されたフランジ部と、フランジ部よりも缶軸方向に沿う缶底側に配置され、フランジ部よりも内径が大きいウォール部と、缶軸方向に沿うフランジ部とウォール部との間に配置された段部と、を備えている(下記特許文献1の図30を参照)。つまり缶胴のフランジ部は、ウォール部に比べて肉厚が大きくされていて、これにより缶胴の開口端部における強度や成形性が確保されている。
ところで近年、CO排出量削減等環境保護の観点から、使用する原材料の削減による、アルミニウム缶の軽量化の要請が強くなっている。具体的には、0.1g以上(約1%以上)の缶重量削減を目指した軽量缶の開発が必要とされている。一缶あたり、0.1gの削減でも、アルミニウム缶市場年間180億缶に適用できれば、大きな環境負荷低減が達成できる。
特開2006−62755号公報
従来のDI缶は、下記の課題を有していた。
缶胴を軽量化するには、フランジ部の肉厚を維持したままウォール部の肉厚を薄くすることが好ましい。しかしながらこの場合、フランジ部とウォール部との間の段差(内径差)が大きくなり、DI加工時に使用されるパンチが、缶胴を成形した後にフランジ部とウォール部との間の段部に引っ掛かって抜けにくくなったり、缶胴を均一にしごき加工できなくなったりして、座屈や肉欠け(缶軸回りに均一にしごき加工できない現象)等の成形不良が生じやすくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、缶胴を軽量化しつつも、DI加工時の成形不良を抑制できるDI缶及び該DI缶を基に製造されたボトル缶を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、缶胴と缶底とを備えた有底筒状のDI缶であって、前記缶胴は、前記缶胴の開口端部に配置されたフランジ部と、前記フランジ部よりも缶軸方向に沿う前記缶底側に配置され、前記フランジ部よりも内径が大きいウォール部と、缶軸方向に沿う前記フランジ部と前記ウォール部との間に配置され、缶軸方向に沿って前記フランジ部から前記ウォール部に向かうに従い徐々に内径が大きくなるテーパー部と、を備え、前記テーパー部の缶軸方向の長さが、25〜40mmであることを特徴とする。
また本発明の一態様は、上述のDI缶から製缶されたボトル缶であって、前記缶胴に、缶軸方向に沿って前記缶底から前記開口端部側へ向かうに従い徐々に縮径するネック部と、前記ネック部の前記開口端部側に隣接配置され、ねじ成形部が形成された口金部と、を備えたことを特徴とする。
本発明のDI缶及び該DI缶を基に製造されたボトル缶によれば、DI缶の缶胴におけるフランジ部とウォール部との間に、缶軸方向に沿ってフランジ部からウォール部に向かうに従い徐々に内径が大きくなるテーパー部が形成されている。そして、テーパー部の缶軸方向に沿う長さが、25〜40mmであるので、下記の作用効果を奏する。
すなわち、テーパー部の缶軸方向の長さが25mm以上であるので、このテーパー部の缶軸に対する傾斜が緩やかとなり、DI加工時に缶胴を絞りしごき加工したパンチが、テーパー部に引っ掛かることなく抜けやすい。また、パンチによって缶胴を均一にしごき加工しやすくなる。従って、たとえウォール部の肉厚を薄くして缶胴を軽量化しても、缶胴に座屈や肉欠け等の成形不良を生じにくくすることができる。
また、テーパー部の缶軸方向の長さが40mm以下であるので、上述したテーパー部による作用効果を奏しつつも、薄肉とされたウォール部の缶軸方向の長さを十分に大きく確保して、缶胴の軽量化を確実に図ることができる。
以上より本発明によれば、缶胴を軽量化しつつも、DI加工時の成形不良を抑制できる。
また、上記DI缶において、前記フランジ部と前記ウォール部との肉厚差が、0.090mm以上であることが好ましい。
この場合、フランジ部とウォール部との肉厚差が0.090mm以上であるので、その分、ウォール部の肉厚を薄くして、缶の軽量化を図ることができる。なお、好ましくは、前記肉厚差は0.1mm以上であり、さらに好ましくは、前記肉厚差は0.120mm以上である。
また、上記DI缶において、前記ウォール部の肉厚が、0.1mm以下であることが好ましい。
この場合、ウォール部の肉厚が0.1mm以下と確実に薄くされて、缶が軽量化される。
また、上記DI缶において、前記缶底の肉厚が、0.31mm以下であることが好ましい。
この場合、ブランクの元板厚が維持される缶底の肉厚が0.31mm以下と確実に薄くされて、缶を効果的に軽量化できる。
本発明のDI缶及び該DI缶を基に製造されたボトル缶によれば、缶胴を軽量化しつつも、DI加工時の成形不良を抑制できる。
本発明の一実施形態に係るボトル缶の一例を示す半縦断面図である。 ボトル缶の製造方法を説明するフローチャートである。 ボトル缶の製造工程における缶の形状の変化を説明する図である。 ボトル缶となる缶基体のDI缶を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るボトル缶1及びその中間成形体(缶基体)であるDI缶W2について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の説明に用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、要部となる部分を拡大、強調、抜粋して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際のものと同じであるとは限らない。
図1に示されるように、ボトル缶1は有底筒状をなしており、缶の周壁である缶胴3と、缶の底壁である缶底2と、を備えている。缶胴3の中心軸及び缶底2の中心軸は、互いに同軸に配置されており、本実施形態ではこれらの共通軸を缶軸Cという。
また、缶軸Cが延在する方向(缶軸Cに沿う方向)を缶軸C方向という。缶軸C方向のうち、缶底2から缶胴3の開口端部4側へ向かう方向を上方といい、開口端部4から缶底2側へ向かう方向を下方という。
また、缶軸Cに直交する方向を径方向という。径方向のうち、缶軸Cに接近する向きを径方向の内側といい、缶軸Cから離間する向きを径方向の外側という。
また、缶軸C回りに周回する方向を周方向という。
缶胴3は、その開口端部4以外の部位に形成された胴部5と、開口端部4に形成されたネック部6及び口金部7と、を備える。
胴部5は、缶軸C方向に沿って略一定の外径とされた円筒状をなしており、缶胴3における最大径部分である。ネック部6は、胴部5の上方に隣接配置されており、缶軸C方向に沿って缶底2から開口端部4側(つまり上方)へ向かうに従い徐々に縮径して形成されている。口金部7は、ネック部6の上方に隣接配置されており、ねじ成形部8が形成されている。口金部7は、缶胴3における最小径部分である。
缶底2は、缶軸C方向に沿って缶底2から開口端部4側(上方)へ向けて窪むドーム部2aと、ドーム部2aの外周縁部に連なり、缶軸C方向に沿って開口端部4から缶底2側(下方)へ向けて突出するとともに周方向に延びる環状凸部(リム)2bと、を備える。環状凸部2bは、缶底2において最も下方に突出するノーズ部(接地部)と、ノーズ部の径方向の内側に位置する内周壁(インナーウォール)と、ノーズ部の径方向の外側に位置する外周壁(アウターウォール)と、を備える。
次に、ボトル缶1の製造工程の一例について説明する。
図2に示されるように、ボトル缶1は、板材打ち抜き工程S01、カッピング工程(絞り工程)S02、DI工程(絞りしごき工程)S03、トリミング工程S04、印刷・塗装(缶外面)工程S05、塗装(缶内面)工程S06、ネッキング工程S07、トリミング工程S08、ねじ成形工程S09、カール工程S10及びスロットル工程S11等を経て、製缶される。
板材打ち抜き工程S01では、アルミニウム合金材料等からなる圧延材(板材)を打ち抜き加工して、図3(a)に示されるような、円板状のブランクW0を成形する。
カッピング工程(絞り工程)S02では、ブランクW0をカッピングプレスによって絞り加工(カッピング加工)して、図3(b)に示されるようなカップ状体W1に成形する。
DI工程(絞りしごき工程)S03では、DI缶製造装置によってカップ状体W1に再絞り及びしごき加工を施して、図3(c)に示されるように、缶胴3と缶底2とを備えた有底円筒状のDI缶W2を成形する。特に図示していないが、DI缶製造装置は、往復直線運動機構と、往復直線運動機構にラム軸等を介して接続されるパンチと、パンチが挿通される貫通孔が形成された複数のダイスと、最前端のダイスの端面に配置したカップ状体W1内に挿入され、該カップ状体W1の底壁を前記端面に押し付けて固定するカップホルダースリーブと、を備えている。
またDI工程S03において、缶底2には、ドーム部2aと環状凸部2bとが成形される。
DI工程S03を経たDI缶W2は、缶胴3の開口端部4に耳が形成されていて高さが不均一であるので、トリミング工程S04において、トリミング装置を用いて開口端部4のトリミング加工を行い、図3(d)に示されるように、缶胴3の開口端部4の高さが全周にわたって均等に揃えられたDI缶W2とする。
次いで、DI缶W2を洗浄して油分等を除去した後に、表面処理を施して乾燥し、DI缶W2の外面の印刷及び塗装を行い(印刷・塗装(缶外面)工程S05)、DI缶W2の内面の塗装を行う(塗装(缶内面)工程S06)ことにより、図3(e)に示されるようなDI缶W2とする。
このDI缶W2を、ボトル缶製造装置に移送する。ボトル缶製造装置では、複数種類のダイ加工ツール(ネッキング成形金型)を用いて、缶胴3の開口端部4及びその近傍に段階的にダイ加工(ネッキング加工)を施すことにより、ネック部6及び口金部7を成形する(ネッキング工程S07)。また必要に応じて、複数種類のダイ加工同士の間に、トリミング加工ツールを用いて、高さが不揃いとなった開口端部4のトリミング加工を行う(トリミング工程S08)。これにより、図3(f)に示されるように、缶胴3にネック部6及び口金部7を有するボトル缶W3が成形される。
次いで、缶胴3の口金部7に、ねじ成形加工ツールを用いてねじ成形加工を施す(ねじ成形工程S09)。また口金部7に、カール加工ツールを用いてカール加工を施し(カール工程S10)、スロットル加工ツール(カールかしめ加工ツール)を用いてスロットル加工(スロットル工程S11)を施す。
これにより、図3(g)に示されるようなボトル缶1が製缶される。ボトル缶1には、スロットル工程S11よりも後工程において飲料等の内容物が充填され、口金部7にキャップが取り付けられて密封される。
次に、本実施形態のボトル缶1の中間成形体(缶基体)であるDI缶W2について説明する。
図4に示されるように、DI缶W2は、缶胴3と缶底2とを備えており、有底筒状をなしている。缶胴3は円筒状をなしており、缶胴3の外周面は、缶軸C方向の全長にわたって一定の外径に形成されている。
缶胴3は、該缶胴3の開口端部4に配置されたフランジ部9と、フランジ部9よりも缶軸C方向に沿う缶底2側(つまり下方)に配置され、フランジ部9よりも内径が大きいウォール部10と、缶軸C方向に沿うフランジ部9とウォール部10との間に配置され、缶軸C方向に沿ってフランジ部9からウォール部10に向かうに従い徐々に内径が大きくなるテーパー部11と、を備えている。
このDI缶W2が、ボトル缶製造装置によってボトル缶1に製缶されるときに、フランジ部9がネック部6及び口金部7に成形され、ウォール部10及びテーパー部11が胴部5とされる。
図4において、フランジ部9の肉厚(厚さ)Fは、缶軸C方向に沿って一定とされている。ウォール部10の肉厚Wは、フランジ部9の肉厚Fよりも小さくされており、缶軸C方向に沿って一定である(ただし缶底2に接続する下端部を除く)。なお、本実施形態でいう「肉厚が一定」とは、最大肉厚と最少肉厚との差が0.020mm以下であることを指し、さらに好ましくは、前記差が0.010mm以下であるとよい。テーパー部11の肉厚は、缶軸C方向に沿ってフランジ部9からウォール部10に向かうに従い徐々に小さくされている。
そして、テーパー部11の缶軸C方向に沿う長さLが、25〜40mmである。
また、フランジ部9の肉厚Fとウォール部10の肉厚Wとの差、つまりフランジ部9とウォール部10との肉厚差(F−W)が、0.090mm以上である。本実施形態の例では、この肉厚差(F−W)が0.1mm以上であり、さらに好ましくは、0.120mm以上である。
また、ウォール部10の肉厚Wは、0.1mm以下である。
また、缶底2の肉厚Bは、0.31mm以下である。缶底2の肉厚Bは、ブランクW0の板厚(元板厚)と略同一である。
以上説明した本実施形態に係るDI缶W2及び該DI缶W2を基に製造されたボトル缶1によれば、DI缶W2の缶胴3におけるフランジ部9とウォール部10との間に、缶軸C方向に沿ってフランジ部9からウォール部10に向かうに従い徐々に内径が大きくなるテーパー部11が形成されている。そして、テーパー部11の缶軸C方向に沿う長さLが、25〜40mmであるので、下記の作用効果を奏する。
すなわち、テーパー部11の缶軸C方向の長さLが25mm以上であるので、このテーパー部11の缶軸Cに対する傾斜が緩やかとなり、DI加工時に缶胴3を絞りしごき加工したパンチが、テーパー部11に引っ掛かることなく抜けやすい。また、パンチによって缶胴3を均一にしごき加工しやすくなる。従って、たとえウォール部10の肉厚Wを薄くして缶胴3を軽量化しても、缶胴3に座屈や肉欠け等の成形不良を生じにくくすることができる。
また、テーパー部11の缶軸C方向の長さLが40mm以下であるので、上述したテーパー部11による作用効果を奏しつつも、薄肉とされたウォール部10の缶軸C方向の長さを十分に大きく確保して、缶胴3の軽量化を確実に図ることができる。
以上より本実施形態によれば、缶胴3を軽量化しつつも、DI加工時の成形不良を抑制できる。
また本実施形態では、DI缶W2のフランジ部9とウォール部10との肉厚差(F−W)が、0.090mm以上であるので、その分、ウォール部10の肉厚Wを薄くして、缶の軽量化を図ることができる。なお、好ましくは、前記肉厚差(F−W)は0.1mm以上であり、さらに好ましくは、前記肉厚差(F−W)は0.120mm以上である。
また本実施形態では、ウォール部10の肉厚Wが、0.1mm以下であるので、ウォール部10を確実に薄肉化でき、缶が軽量化される。
また、ブランクW0の元板厚が維持される缶底2の肉厚Bが、0.31mm以下と確実に薄くされていて、缶を効果的に軽量化できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前述の実施形態では、DI缶W2のフランジ部9とウォール部10との肉厚差(F−W)が0.090mm以上であるとしたが、これに限定されるものではなく、肉厚差(F−W)は0.090mm未満であってもよい。
また、ウォール部10の肉厚Wが0.1mm以下であるとしたが、肉厚Wは0.1mmより大きくてもよい。
また、缶底2の肉厚Bが0.31mm以下であるとしたが、肉厚Bは0.31mmより大きくてもよい。
また、ボトル缶1の製造工程の中にボトムリフォーム工程が含まれていてもよい。ボトムリフォーム工程では、例えば成形ローラやポンチ爪等を用い、缶底2の環状凸部2bの内周壁及び外周壁の少なくともいずれかを押圧して、環状凸部2bに径方向に窪む凹部を成形する。ボトムリフォーム工程にて缶底2に凹部が形成されることにより、缶の耐圧強度(バルジ強度)が高まり、ボトムグロースやバックリングを効果的に抑制することができる。また耐圧強度が高められるため、缶の材料の選定幅(選択の自由度)が広がる。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及びなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。ただし本発明はこの実施例に限定されるものではない。
本発明の実施例1〜4として、前述した実施形態のDI缶W2をカップ状体W1からDI成形した。つまり、実施例1〜4のDI缶W2は、テーパー部11の缶軸C方向の長さLが25〜40mmである。また、従来の比較例として、前述の実施形態のDI缶W2を基本形状としつつも、テーパー部11の缶軸C方向の長さLが20mmであるものをカップ状体W1からDI成形した。各DI缶W2におけるテーパー部11の長さL、缶底2の厚さB、フランジ部9の厚さF、ウォール部10の厚さW、及び肉厚差(F−W)については、下記表1の通りである。
そして、各DI缶W2の仕様にてDI成形を行い、成形性(成形不良の有無)について評価した。なお、評価の基準は下記の通りとした。
・「良好」…DI成形した100缶あたりに、缶胴3に座屈や肉欠け等の成形不良が見受けられるものが、0缶であった場合。
・「不良」…DI成形した100缶あたりに、缶胴3に座屈や肉欠け等の成形不良が見受けられるものが、1缶以上あった場合。
Figure 2018099710
表1の結果より、本発明の実施例1〜4においては、DI成形の評価がすべて「良好」となり、加工後のDI缶W2に座屈や肉欠け等の成形不良が生じなかった。一方、比較例は、加工後のDI缶W2に座屈や肉欠け等の成形不良が見受けられ、DI成形の評価が「不良」であった。
本発明のDI缶及び該DI缶を基に製造されたボトル缶によれば、缶胴を軽量化しつつも、DI加工時の成形不良を抑制できる。従って、産業上の利用可能性を有する。
1 ボトル缶
2 缶底
3 缶胴
4 開口端部
6 ネック部
7 口金部
8 ねじ成形部
9 フランジ部
10 ウォール部
11 テーパー部
B 缶底の肉厚
C 缶軸
F フランジ部の肉厚
L テーパー部の缶軸方向の長さ
W ウォール部の肉厚
W2 DI缶

Claims (5)

  1. 缶胴と缶底とを備えた有底筒状のDI缶であって、
    前記缶胴は、
    前記缶胴の開口端部に配置されたフランジ部と、
    前記フランジ部よりも缶軸方向に沿う前記缶底側に配置され、前記フランジ部よりも内径が大きいウォール部と、
    缶軸方向に沿う前記フランジ部と前記ウォール部との間に配置され、缶軸方向に沿って前記フランジ部から前記ウォール部に向かうに従い徐々に内径が大きくなるテーパー部と、を備え、
    前記テーパー部の缶軸方向の長さが、25〜40mmであることを特徴とするDI缶。
  2. 請求項1に記載のDI缶であって、
    前記フランジ部と前記ウォール部との肉厚差が、0.090mm以上であることを特徴とするDI缶。
  3. 請求項1又は2に記載のDI缶であって、
    前記ウォール部の肉厚が、0.1mm以下であることを特徴とするDI缶。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のDI缶であって、
    前記缶底の肉厚が、0.31mm以下であることを特徴とするDI缶。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のDI缶から製缶されたボトル缶であって、
    前記缶胴に、
    缶軸方向に沿って前記缶底から前記開口端部側へ向かうに従い徐々に縮径するネック部と、
    前記ネック部の前記開口端部側に隣接配置され、ねじ成形部が形成された口金部と、を備えたことを特徴とするボトル缶。
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