JP2018106948A - 蓄電池盤および電池パック - Google Patents
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Abstract
【課題】蓄電池盤の周囲に火炎が発生しても、電池パックの損傷発生を防止することができる蓄電池盤を提供する。【解決手段】蓄電池盤10の蓄電池盤筐体17は、電池セル22が組み込まれた電池パック組立体20を収容し、正面壁13には吸気口36が設けられている。電池パック組立体20は電池セル筐体21を備え、吸気案内口32が電池セル筐体21に設けられている。吸気口36から蓄電池盤筐体17内に導入される冷却風と、吸気案内口32から電池セル筐体21内に案内される冷却風との少なくともいずれか一方は、電池セル筐体21に設けられた多孔質材料からなる防炎カバー41を通過する。【選択図】図2
Description
本発明は、複数の電池セルが組み込まれた電池パックおよび複数の電池パックを収容する蓄電池盤に関する。
電力を貯蔵し、貯蔵した電力を外部に供給するために電力貯蔵装置が使用されている。電力貯蔵装置は、鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池といった電池セルやリチウムイオンキャパシタ等を有している。電力貯蔵装置つまり蓄電システムが工場やオフィスビルに使用されるときには、使用電力がピークとなるときに電力をバックアップし、使用電力が少ないときには電池セルに充電することができる。また、風力発電や太陽光発電などの分散型再生可能エネルギーを、電力需要バランスを維持しながら安定的に利用するためにも、電力貯蔵装置が使用される。
複数の電池セルが電池セル筐体内に組み込まれ、複数の電池セルと電池セル筐体とにより電池パック組立体が構成される。複数の電池パック組立体が蓄電池盤筐体に搭載されて、1台の蓄電池盤つまり電力貯蔵装置が構成される。電力貯蔵装置は、貯蔵電力容量や出力電圧等に応じて、電池室やコンテナなどに任意の台数が配置される。特許文献1には、蓄電池盤筐体内に組み込まれる複数の電池ユニットを冷却風により冷却するようにした電池盤が記載されている。一方、電池パック組立体は蓄電池盤筐体に搭載されることなく、単独で車両等の電力消費設備に設けられることがある。その場合には、通常、電池パック組立体は電池パック筐体に収容され、電池パック組立体と電池パック筐体とにより電池パックが形成される。
複数の電池パック組立体が蓄電池盤筐体に搭載される蓄電池盤は、電池室やコンテナに配置されるが、何らかの原因で蓄電池盤の外で火災が発生した場合、蓄電池盤内の電池パック組立体は高温の雰囲気にさらされる。高温の雰囲気にさらされ続けた電池パック組立体内の単電池つまり電池セルは、内圧が上昇し、ベントする可能性がある。電池セルがベントした際には、可燃性のガスが大量に放出されるため、電池パック組立体の内部や蓄電池盤の内部は、この可燃性のガスで満たされることが想定される。
蓄電池盤筐体には、冷却風を内部に導入して電池パックに冷却風を吹き付けるための吸気口が設けられている。また、電池パック筐体には、導入された冷却風を電池セルに案内するための吸気案内口が設けられている。万一、火の粉が吸気口から蓄電池盤筐体内に侵入したり、さらに吸気案内口から電池パック筐体内に侵入したりした場合には、蓄電池盤筐体内に充満した可燃性ガスに引火し、電池パックを損傷させてしまう可能性が想定される。
また、電池パック組立体が蓄電池盤筐体に収容されることなく、電力消費設備に直接的に設けられる場合にも、電力消費設備に火災が発生すると、電池セルの内圧上昇により電池セルがベントした際には、可燃性のガスが大量に電力消費設備に放出され、電池セルの周囲の設備に可燃性のガスで満たされることが想定される。
本発明の目的は、電池パックの外部で火炎が発生しても、電池パックの損傷発生を防止することができるようにすることにある。
本発明の蓄電池盤は、前端面板、後端面板、上下の側面板および左右の側面板を有する電池セル筐体、前記電池セル筐体内に組み込まれる複数の電池セルを備えた電池パックと、正面壁、背面壁、天壁および左右の側壁を備え、複数の前記電池パックが搭載される蓄電池盤筐体と、いずれかの前記壁に設けられ冷却風を前記蓄電池盤筐体内に導入する吸気口と、いずれかの前記面板に設けられ、前記吸気口から導入された冷却風を前記電池セルに案内する吸気案内口と、多孔質材料からなり、前記吸気口から前記蓄電池盤筐体内に導入される冷却風と、前記吸気案内口から前記電池セル筐体内に案内される冷却風との少なくともいずれか一方を通過させる。
本発明の電池パックは、前端面板、後端面板を有する電池セル筐体、および前記電池セル筐体内に配置される複数の電池セルを備えた電池パック組立体と、通気孔が設けられ、前記電池パック組立体を収容する電池パック筐体と、多孔質材料からなり、前記通気孔に設けられる防炎カバーと、を有する。
複数の電池パック組立体を収容する蓄電池盤の蓄電池盤筐体にはその内部に冷却風を供給するために吸気口が設けられており、電池パック組立体の電池セル筐体には吸気口から導入された冷却風を電池パック組立体の内部に案内する吸気案内口が設けられている。吸気口から蓄電池盤筐体内に導入される冷却風と、吸気案内口から電池セル筐体内に案内される冷却風の少なくともいずれか一方は、多孔質材料からなる防炎カバーを通過するので、万一、蓄電池盤の周囲に火炎が発生したとしても、火炎は多孔質材料の防炎カバーの複雑に蛇行した空洞内に入り込んで消失される。これにより、蓄電池盤の周囲に発生した火炎により電池セルの内圧が高まって内部のガスが蓄電池盤筐体内に排出されても、そのガスに火炎が引火することが防止され、電池パックの損傷発生を防止することができる。
電池パック組立体を収容する電池パック筐体に通気孔を設け、通気孔に防炎カバーを設けると、電池パック組立体と電池パック筐体とからなる電池パックが車両等の電力消費設備に設けられる場合に、電力消費設備に万一火事が発生して電池セルの内部のガスが電池パック筐体の内部に排出されても、そのガスに火炎が引火することが防止される。これにより、電池パックの損傷発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。蓄電池盤10は、図1および図2に示されるように、左右の側壁11,12、正面壁13、背面壁14、天壁15および底壁16を備えた蓄電池盤筐体17を有している。このように、蓄電池盤10を構成する蓄電池盤筐体17は、それぞれ長方形の6つの壁を有する直方体形状となっており、内部は収容空間18となっている。
蓄電池盤筐体17の内部には、図2に示されるように、複数の支持板19が上下に間隔を隔てて取り付けられており、蓄電池盤筐体17には支持板19が複数段設けられている。それぞれの支持板19の上には複数の電池パック組立体20が配置される。図示する蓄電池盤10は、7枚の支持板19が設けられた蓄電池盤筐体17と、それぞれの支持板19の上に装着される複数の電池パック組立体20とを有している。1つの支持板19の上には、例えば、4つの電池パック組立体20が装着される。ただし、蓄電池盤筐体17に取り付けられる支持板19の段数は7段に限られず、それぞれの支持板19の上に装着される電池パック組立体20の数も4つに限られない。蓄電池盤筐体17と、蓄電池盤筐体17内に収容される電池パック組立体20とにより蓄電池盤10が構成され、蓄電池盤10は建物の電池室やコンテナに配置されて電力貯蔵装置として使用される。
電池パック組立体20は、ほぼ直方体形状の電池セル筐体21を備えている。電池セル筐体21内には、円柱形状の複数の電池セル22が組み込まれており、電池パック組立体は電池セル22と電池セル筐体21とを組み立てることにより構成される。それぞれの電池セル22は、リチウムイオン二次電池であり、電力を充電する機能と、放電する機能とを有している。図2に示されるように、1つの電池セル筐体21には、12個の電池セル22が収容されているが、1つの電池セル筐体21に収容される電池セル22の数は12個に限られることなく、任意に設定される。また、電池セル22の横断面形状としては、図示するように断面円形のタイプと、断面四角形のタイプがある。
図5は電池パック組立体20の一例を示す斜視図であり、図6は図5の縦断面図である。図5および図6に示される電池セル筐体21は、前端面を形成する前端面板23と、これに対向して後端面を形成する後端面板24と、上側面を形成する上側面板25と、下側面を形成する下側面板26とを有している。さらに、電池セル筐体21は、右側面を形成する右側面板27と、この右側面板27に対向して左側面を形成する図示しない左側面板とを有している。電池パック組立体20は、前端面板23が蓄電池盤筐体17の正面壁13に対向して配置される。
このように、6面を有しほぼ直方体形状となった電池セル筐体21の内部には、複数の電池セル22が筐体の左右方向、つまり左右の側面の間に延在させて収容される。それぞれの電池セル22の両端面には図示しない端子電極が設けられており、電池セル筐体21内に収容された電池セル22は直列に接続される。直列に接続するために、水平方向に隣り合う電池セル22の両端の端子電極は相互に逆極性となっており、上下方向に隣り合う電池セル22の両端の端子電極も相互に逆極性となっている。隣り合う電池セル22の端子電極は、図示しないバスバーにより接続される。電池セル筐体21の前端面側の上下の電池セル22には、図5に示されるように、正極の出力用のバスバー28と負極の出力用のバスバー29が取り付けられており、それぞれのバスバー28、29は、電池セル筐体21の前端面から突出している。電池セル22の温度上昇により内圧が上昇した場合に、電池セル22の内部のガスをベントするための安全弁がそれぞれの電池セル22に設けられている。
それぞれの電池パック組立体20内に冷却風を供給するために、図2に示されるように蓄電池盤筐体17の上部には冷却ファン31が配置されており、冷却ファン31は天壁15に固定されている。電池パック組立体20の前端面板23には、図5および図6に示されるように、冷却風の吸気案内口32が設けられている。後端面板24には冷却風の流出口33が設けられている。蓄電池盤筐体17の背面側には排気通路34が設けられている。図2に示されるように電池パック組立体20の吸気案内口32から流入した冷却風は、流出口33から流出して排気通路34に流れ、天壁15に設けられた排気口35から外部に排出される。蓄電池盤筐体17の内部を流れる冷却風は、電池セル筐体21の外面に沿って流れるとともに、電池セル筐体21の内部に流れることによりそれぞれの電池セル22は冷却される。
正面壁13を構成する開閉扉13a,13bには、蓄電池盤筐体17内に冷却風を導入するために、図1に示されるように、電池パック組立体20の正面に対応させて吸気口36が設けられている。それぞれの吸気口36は複数のスリット37により形成されている。最下段の電池パック組立体20に対応した吸気口36を構成するスリット37の数つまりスリット密度は最も大きく、最上段の電池パック組立体20に対応した吸気口36を構成するスリット密度は最も小さい。スリット密度は、最上段から最下段に向けて漸次大きくなっている。これにより、複数のスリット37により形成される吸気口36の開口面積は、最上段の吸気口36から最下段の吸気口36に向けて漸次大きくなっている。吸気口36の開口面積を大きくすると、外部から吸気口36を介して電池セル筐体21内に流入する外気つまり冷却風の流入抵抗は小さくなる。
一方、冷却ファン31は蓄電池盤筐体17の上部に設けられているので、吸気口36から冷却ファン31まで電池パック組立体20の外面に沿って流れたり、内部を通過して流れたりする冷却風の流路長さは、下側の電池パック組立体20を冷却する冷却風の方が、上側の電池パック組立体20を冷却する冷却風よりも長くなる。冷却風の流路長さが長くなると、冷却風の通気抵抗は大きくなる。
図1に示されるように、吸気口36の開口面積を最上段の吸気口36から最下段の吸気口36に向けて漸次大きくすると、通気抵抗が大きな下側の電池パック組立体20を冷却する冷却風の流入抵抗が小さくなるので、電池パック組立体20内を冷却して冷却ファン31に向かう冷却風の流量を、全ての電池パック組立体20についてほぼ均一にすることができる。
図3は蓄電池盤筐体17の正面壁13を構成する一方の開閉扉13aの内面を示す正面図であり、図4は図3のA部の拡大正面図であり、図4には防炎カバーの一枚が拡大して示されている。吸気口36の内面は、開閉扉13aの内面に取り付けられる防炎カバー41により覆われている。防炎カバー41は多孔質材料からなる板材により形成されており、ねじ部材42により開閉扉13aに固定される。多孔質材料としては、高温下で構造変化が少ないセラミックス材料が用いられている。無機物を焼き固めたセラミックスは、内部に形成される空洞が蛇行して連なった状態となっており、吸気口36に外部から流入した冷却風を蓄電池盤筐体17内に通過させる。他方の開閉扉13bの内面にも同様に防炎カバー41が取り付けられている。
蓄電池盤10の外部で火事が発生し、火炎が蓄電池盤10の中に侵入することを想定した場合には、蓄電池盤筐体17の吸気口36を覆うように蓄電池盤筐体17に取り付けられたセラミックス製の防炎カバー41の内部に形成された空洞に火炎が入り込むことが考えられる。しかし、内部の空洞は複雑に蛇行しており、火炎は防炎カバー41の空洞を流れる間に消失する。これにより、蓄電池盤10の外部に万一火事が発生し、蓄電池盤筐体17内に可燃性ガスが充満したとしても、蓄電池盤10の外部の火炎が蓄電池盤筐体17内の可燃性ガスに引火することを防止できる。このように、蓄電池盤筐体17に防炎カバー41を設けると、蓄電池盤筐体17は防炎構造となる。
なお、それぞれ複数のスリット37から形成される吸気口36のそれぞれに防炎カバー41を配置しているが、全ての吸気口36を覆う1枚の大型の防炎カバー41を開閉扉13aに配置するようにしても良い。
それぞれの吸気口36はスリット37により形成されているが、複数の円形の孔を正面壁13としての左右の開閉扉13a,13bに設けるようにしても良い。また、吸気口36の開口面積を上下で相違させているが、開口面積を全ての吸気口36について同一としても良く、そのような形態においては、防炎カバー41の気孔率を上下で相違させて、吸気口36を通過する冷却風の通気抵抗を上下で相違させるようにしても良い。さらに、それぞれの防炎カバー41は、正面壁13の内面に取り付けられているが、防炎カバー41は吸気口36を覆うように配置すれば良く、正面壁13の外面に取り付けるようにしても良く、吸気口36の内部に埋め込むようにしても良い。
図示した蓄電池盤10においては、正面壁13に吸気口36を設けているが、吸気口36を左右の側壁11,12の少なくともいずれか1つの側壁に設け、その側壁の内面または外面に防炎カバー41を配置するようにしても良い。その場合には、冷却風は左右の側壁11,12に設けられた吸気口36から蓄電池盤筐体17の内部に流入する。また、背面壁14に吸気口36を設け、背面壁14の内面または外面に防炎カバー41を配置するようにしても良い。その場合には、冷却風は蓄電池盤10の背面側から流入する。
さらに、天壁15に吸気口36を設け、天壁15の内面または外面に防炎カバー41を配置するようにしても良い。その場合には、冷却ファン31は蓄電池盤筐体17の底部に配置され、蓄電池盤10は、冷却風が蓄電池盤筐体17の上側から下側に向かって流れる形態となる。また、吸気口36を正面壁13と左右の側壁11,12の一方または両方とに設けるようにして良い。このように、吸気口36は正面壁13,背面壁14および天壁15の少なくともいずれかに設けるようにすれば良い。
図5および図6に示されるように、前端面板23の内面には防炎カバー41が取り付けられており、前端面板23に形成された吸気案内口32は防炎カバー41により覆われている。さらに、後端面板24にも防炎カバー41が取り付けられており、後端面板24に形成された流出口33は防炎カバー41により覆われている。したがって、蓄電池盤10の外部で火事が発生し、火炎が蓄電池盤10の中に吸気口36から侵入することを想定した場合には、吸気案内口32を覆うように前端面板23に取り付けられたセラミックス製の防炎カバー41の内部の空洞に火炎が入り込むことが考えられる。しかし、内部の空洞は複雑に蛇行しており、火炎は防炎カバー41の空洞を流れる間に消失する。これにより、蓄電池盤10の外部に万一火事が発生し、蓄電池盤筐体17内に可燃性ガスが充満したとしても、蓄電池盤10の外部の火炎が電池セル筐体21内の可燃性ガスに引火することを防止できる。このように、電池セル筐体21に防炎カバー41を設けると、電池パック組立体20の電池セル筐体21は防炎構造となる。なお、図5および図6に示される前端面板23を防炎カバー41により形成するようにしても良く、後端面板24を防炎カバー41により形成するようにしても良い。
図5および図6に示されるように、電池セル筐体21を防炎構造とした場合には、蓄電池盤筐体17には防炎カバー41を設けることなく、火炎が電池セル筐体21内の可燃性ガスに引火することを防止できる。一方、蓄電池盤筐体17を防炎構造とした場合には、電池セル筐体21に防炎カバー41を設けることなく、火炎が蓄電池盤筐体17内の可燃性ガスに引火することを防止できる。このように、蓄電池盤筐体17と電池セル筐体21の一方の筐体を防炎構造とすることにより、蓄電池盤10内の可燃性ガスの引火を防止できるが、蓄電池盤筐体17と電池セル筐体21との両方を防炎構造とすると、蓄電池盤10の防炎性をより高めることができる。つまり、吸気口36と吸気案内口32との少なくとも一方に防炎カバー41が設けられる。
上述した電池セル筐体21は、前端面板23と後端面板24とに防炎カバー41が設けられているが、前端面板23のみに防炎カバー41を設けるようにしても良い。また、前端面板23に吸気案内口32を設けることなく、上側面板25、右側面板27と左側面板との少なくともいずれかに吸気案内口32を設け、その吸気案内口32に防炎カバー41を設けるようにしても良く、その場合には吸気口36から蓄電池盤筐体17内に導入された冷却風は、電池セル筐体21の側面側に回り込んで電池セル筐体21の内部に案内される。
図7は電池パック組立体20の変形例を示す斜視図である。図7に示されるように、この電池パック組立体20の電池セル筐体21は、前端面を構成するセルホルダとしての前端面板43と後端面を構成するセルホルダとしての後端面板44とを有している。前端面板43と後端面板44は、二点鎖線で示されるように、四隅に取り付けられる連結バー45により連結され、前端面板43と後端面板44との間には、通電ケーブルを案内する絶縁材性のガイド部材46が設けられている。前端面板43の内面には、6つの嵌合凹部47が設けられ、後端面板44の内面にも嵌合凹部47に対応させて図示しない嵌合凹部が設けられている。相互に対向する嵌合凹部47には、電池セル22の両端部が嵌合され、電池セル22は前端面板43と後端面板44の間に延在させて配置される。
このタイプの電池パック組立体20を蓄電池盤筐体17の内部に搭載する場合には、前端面板43を正面壁13に対向させて蓄電池盤筐体17の内部に配置される。電池パック組立体20が蓄電池盤筐体17の内部に搭載されると、それぞれの電池セル22は正面壁13と背面壁14との間で蓄電池盤筐体17の前後方向に延在される。図7の電池セル筐体21は、前端面板43と後端面板44と連結バー45により構成されるので、電池セル筐体21の上下の側面と、左右の側面は大きく開口されており、それぞれの側面は全体的に吸気案内口となっている。したがって、図7に示される電池パック組立体20を蓄電池盤筐体17内に搭載する場合には、蓄電池盤筐体17としては図1および図2に示される防炎構造のものが使用される。
図8は電池パックの変形例の外観を示す斜視図であり、図9(A)は図8の側面側の断面図であり、図9(B)は平面側の断面図である。
この電池パックは、図7に示された電池パック組立体20と、これを収容する電池パック筐体50とにより構成される。図7に示された電池パック組立体20が蓄電池盤筐体17に搭載されるときには、電池パック組立体20は筐体に収容されることなく、そのままの形態で電池パックが構成される。これに対し、図8および図9に示されるように、電池パック組立体20が電池パック筐体50に収容される場合には、電池パックは電池パック組立体20と電池パック筐体50とにより形成される。
電池パック筐体50は、図8および図9に示されるように、全体的に直方体形状となっており、前壁板51と後壁板52と上下の側壁板53、54と左右の側壁板55、56を有している。左右の側壁板55、56には、前壁板側と後壁板側とにそれぞれ通気孔57、58が設けられている。通気孔57は電池パック組立体20の前端面板43と電池セル22の前端部の位置に対応し、通気孔58は電池パック組立体20の後端面板44と電池セル22の後端部の位置に対応している。
それぞれの通気孔57、58には、多孔質材料からなる防炎カバー41が設けられている。少なくともいずれかの通気孔に設けられた防炎カバー41に向けて冷却風を吹き付けると、電池パック筐体50の内部には冷却風が供給される。冷却風を吹き付けなくとも、電池セル22の発熱による自然流により電池パック筐体50に空気の流れを発生させて電池セル22を冷却することもでき、さらには、電池パック筐体50の内部にファンを組み込むようにしても良い。図9においては、電池パック筐体50は電池セル筐体21に接触した状態で示されているが、電池セル筐体21の前端面板43と後端面板44とが電池パック筐体50の内面に接触した形態となっているが、電池セル筐体21と電池パック筐体50の内面との間に冷却風が流れる隙間を設ける形態としても良い。
このように、電池パック組立体20を電池パック筐体50に収容するようにして形成される電池パックは、蓄電池盤筐体に搭載されることなく、車両等の電力消費設備に直接配置される。電力消費設備に万一火事が発生し、電池パックが火炎に覆われて、防炎カバー41の内部の空洞に火炎が入り込んだとしても、その内部の空洞は複雑に蛇行しており、火炎は防炎カバー41の空洞を流れる間に消失する。これにより、電池パックの外部で万一火事が発生したとしても、火炎が電池パック筐体50内の可燃性ガスに引火することを防止できる。このように、電池パック筐体50に防炎カバー41を設けると、電池パック筐体50は防炎構造となる。防炎カバー41は、それぞれ通気孔57,58の内部に埋め込まれるように設けられているが、電池パック筐体50の内面や外面に貼り付けるようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
10…蓄電池盤、11…側壁、13…正面壁、13a…開閉扉、13b…開閉扉、14…背面壁、15…天壁、16…底壁、17…蓄電池盤筐体、18…収容空間、19…支持板、20…電池パック組立体、21…電池セル筐体、22…電池セル、23…前端面板、24…後端面板、25…上側面板、26…下側面板、27…右側面板、31…冷却ファン、32…吸気案内口、33…流出口、34…排気通路、35…排気口、36…吸気口、37…スリット、41…防炎カバー、43…前端面板、44…後端面板、45…連結バー、46…ガイド部材、47…嵌合凹部、50…電池パック筐体、51…前壁板、52…後壁板、53、54…上下の側壁板、55、56…左右の側壁板、57、58…通気孔。
Claims (8)
- 前端面板、後端面板、上下の側面板および左右の側面板を有する電池セル筐体、前記電池セル筐体内に組み込まれる複数の電池セルを備えた電池パックと、
正面壁、背面壁、天壁および左右の側壁を備え、複数の前記電池パックが搭載される蓄電池盤筐体と、
いずれかの前記壁に設けられ冷却風を前記蓄電池盤筐体内に導入する吸気口と、
いずれかの前記面板に設けられ、前記吸気口から導入された冷却風を前記電池セルに案内する吸気案内口と、
多孔質材料からなり、前記吸気口から前記蓄電池盤筐体内に導入される冷却風と、前記吸気案内口から前記電池セル筐体内に案内される冷却風との少なくともいずれか一方を通過させる防炎カバーと、
を有する蓄電池盤。 - 請求項1記載の蓄電池盤において、それぞれ前記電池パックが配置される支持板が前記蓄電池盤筐体に複数段設けられ、前記吸気口は前記支持板に配置される前記電池パックに対応させて設けられ、前記吸気口に前記防炎カバーが設けられた、蓄電池盤。
- 請求項2記載の蓄電池盤において、前記吸気口を前記正面壁に設け、前記防炎カバーを前記正面壁の内面に取り付けた、蓄電池盤。
- 請求項1記載の蓄電池盤において、前記電池セルは前記電池セル筐体内に左右の前記側面板の間に延在させて収容され、前記正面壁に対向して配置される前記前端面板に前記吸気案内口を設け、当該吸気案内口に前記防炎カバーを設けた、蓄電池盤。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄電池盤において、前記多孔質材料がセラミックである、蓄電池盤。
- 前端面板、後端面板を有する電池セル筐体、および前記電池セル筐体内に配置される複数の電池セルを備えた電池パック組立体と、
通気孔が設けられ、前記電池パック組立体を収容する電池パック筐体と、
多孔質材料からなり、前記通気孔に設けられる防炎カバーと、
を有する電池パック。 - 請求項6記載の電池パックにおいて、前記電池パック筐体は、前壁板、後壁板、左右の側壁板、上下の側壁板を有する直方体形状であり、前記側壁板の前記前壁板側と前記後壁板側とにそれぞれ前記通気孔を設けた、電池パック。
- 請求項6または7記載の電池パックにおいて、前記多孔質材料がセラミックである、電池パック。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016252790A JP2018106948A (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | 蓄電池盤および電池パック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2016252790A JP2018106948A (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | 蓄電池盤および電池パック |
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| JP2018106948A true JP2018106948A (ja) | 2018-07-05 |
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ID=62788001
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016252790A Pending JP2018106948A (ja) | 2016-12-27 | 2016-12-27 | 蓄電池盤および電池パック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018106948A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109301113A (zh) * | 2018-09-30 | 2019-02-01 | 吉林大学 | 一种纯电动汽车动力电池遇火险自动保护装置 |
| CN113611973A (zh) * | 2021-08-13 | 2021-11-05 | 山东精工电源科技有限公司 | 圆柱锂电池制作的集装箱储能电站 |
| CN111916606B (zh) * | 2020-08-12 | 2022-06-14 | 湖南省长城新能源科技有限公司 | 一种多功能具有阻燃防火保护功能的蓄电池组 |
-
2016
- 2016-12-27 JP JP2016252790A patent/JP2018106948A/ja active Pending
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