JP2018107731A - 画像生成装置及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】解像度の低下を抑制して適切な画像を生成することが可能な画像生成装置を提供する。
【解決手段】画像生成装置としての撮像システムは、複数種類のカラーフィルタ202a〜202cを有するランダムカラーフィルタアレイ202と、ランダムカラーフィルタアレイ202を透過した光を受光するフォトダイオード203aと、フォトダイオード203aで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部と、そのデジタルデータとランダムカラーフィルタアレイ202の変調情報とを用いて画像を生成するカラー画像生成回路105とを備え、ランダムカラーフィルタアレイ202における少なくとも2つのカラーフィルタは、フォトダイオード203aの前に位置し、ランダムカラーフィルタアレイ202における最も小さい大きさを有するカラーフィルタは、フォトダイオード203aよりも小さい。
【選択図】図4
【解決手段】画像生成装置としての撮像システムは、複数種類のカラーフィルタ202a〜202cを有するランダムカラーフィルタアレイ202と、ランダムカラーフィルタアレイ202を透過した光を受光するフォトダイオード203aと、フォトダイオード203aで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部と、そのデジタルデータとランダムカラーフィルタアレイ202の変調情報とを用いて画像を生成するカラー画像生成回路105とを備え、ランダムカラーフィルタアレイ202における少なくとも2つのカラーフィルタは、フォトダイオード203aの前に位置し、ランダムカラーフィルタアレイ202における最も小さい大きさを有するカラーフィルタは、フォトダイオード203aよりも小さい。
【選択図】図4
Description
本開示は、圧縮センシング技術を用いた画像生成装置等に関する。
カラー画像を撮像するためには、光の3原色に相当する赤(R)、緑(G)及び青(B)の3つの異なる波長域の情報を取得する必要がある。3つのイメージセンサでR、G及びBの情報を取得するカラー撮像装置も存在する。しかし、多くのカラー撮像装置は、小型化及び低コスト化のために1つのイメージセンサしか搭載していない。そのため、多くのカラー撮像装置は、1つのイメージセンサでR、G及びBの情報を取得する。
従来、画素毎にR、G及びBのうち1つの波長域の情報を取得し、デモザイキングと呼ばれる処理を行うことで、画素毎にR、G及びBの3つの波長域の情報を取得する手法が知られている。
図32は、広く利用されているベイヤー配列を示した模式図である(例えば、特許文献1)。ベイヤー配列では、人間の視覚特性に近いGの画素が全体の画素の1/2を占め、R及びBの画素がそれぞれ全体の画素の1/4を占める。そして、デモザイキング処理によって、すべての画素に対してR、G及びBの3つの波長域の情報が取得される。
一方、特許文献2では、ランダムな色パターンで光フィルタ要素を配置し、サンプルデータ集合に対して圧縮センシング技術を適用することでデモザイキングを行う技術が開示されている。
Rudin L. I., Osher S. J., and Fatemi E.: Nonlinear total variation based noise removal algorithms. Physica D, vol. 60, pp. 259−268, 1992.
Shunsuke Ono, Isao Yamada, "Decorrelated Vectorial Total Variation", IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition, 2014.
J. Ma, "Improved Iterative Curvelet Thresholding for Compressed Sensing and Measurement", IEEE Transactions on Instrumentation & Measurement, vol. 60, no. 1, pp. 126−136, 2011.
M. Aharon, M. Elad, and A. M. Bruckstein, "K−SVD: An Algorithm for Designing Overcomplete Dictionaries for Sparse Representation," IEEE Transactions on Image Processing, vol. 54, no. 11, pp. 4311−4322, 2006.
D.Kiku, Y.Monno, M.Tanaka and M.Okutomi, "Minimized−Laplacian residual interpolation for color image demosaicking", IS&T/SPIE Electronic Imaging (EI), 2014.
Manya V.Afonso,Jose M.Bioucas−Dias,and Mario A.T. Figueiredo,"Fast Image Recovery Using Variable Splitting and Constrained Optimization",IEEE Transactions on Image Processing, VOL.19, NO.9,pp.2345−2356,2010.
しかしながら、特許文献1及び2の手法では、イメージセンサの各画素において、R、G及びBのうち1つの波長域の情報しか取得されない。そのため、デモザイキング後のカラー画像の解像度が低下し、偽色と呼ばれるアーチファクトが発生し得る。
本開示は、非限定的ではない例示的な一態様として、解像度の低下を抑制して適切な画像を生成することが可能な画像生成装置を提供する。また、本開示は、適切な画像を生成するために用いられる撮像装置を提供する。本開示の一態様の付加的な恩恵及び有利な点は本明細書及び図面から明らかとなる。この恩恵及び/又は有利な点は、本明細書及び図面に開示した様々な態様及び特徴により個別に提供され得るものであり、その1以上を得るために全てが必要ではない。
本開示の一態様に係る画像生成装置は、複数種類の光学フィルタを有するランダム光学フィルタアレイと、ここで、前記複数種類の光学フィルタがランダムに配置されており、前記ランダム光学フィルタアレイを透過した光を受光するフォトダイオードと、前記フォトダイオードで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部と、前記デジタルデータと、前記ランダム光学フィルタアレイの変調情報とを用いて、画像を生成する生成回路とを備え、前記ランダム光学フィルタアレイにおける少なくとも2つの光学フィルタは、前記フォトダイオードの前に位置し、前記ランダム光学フィルタアレイにおける最も小さい大きさを有する光学フィルタは、前記フォトダイオードよりも小さい。
また、本開示の一態様に係る撮像装置は、複数種類の光学フィルタを有するランダム光学フィルタアレイと、ここで、前記複数種類の光学フィルタがランダムに配置されており、前記ランダム光学フィルタアレイを透過した光を受光するフォトダイオードと、前記フォトダイオードで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部とを備え、前記ランダム光学フィルタアレイにおける少なくとも2つの光学フィルタは、前記フォトダイオードの前に位置し、前記ランダム光学フィルタアレイにおける最も小さい大きさを有する光学フィルタは、前記フォトダイオードよりも小さい。
上述の一般的かつ特定の態様は、システム、方法及びコンピュータプログラムを用いて実装されてもよいし、システム、方法及びコンピュータプログラムの組み合わせを用いて実現されてもよい。
本開示の一態様に係る画像生成装置等によれば、解像度の低下が抑制され、適切な画像が生成され得る。
(本開示の基礎となる知見)
特許文献1及び2に記載の技術では、1つの画素において、R(赤)、G(緑)及びB(青)のいずれかの情報しか取得されない。このため、取得される情報は必ずしも十分ではなく、解像度の高い適切な画像が生成されない可能性がある。
特許文献1及び2に記載の技術では、1つの画素において、R(赤)、G(緑)及びB(青)のいずれかの情報しか取得されない。このため、取得される情報は必ずしも十分ではなく、解像度の高い適切な画像が生成されない可能性がある。
これに対して、例えばR、G及びBの各波長帯域の情報を混合して各画素に与え、その混合を画素群に対してランダムに行うことで、各画素からより多くの情報が得られ、得られた情報から圧縮センシング技術によって適切な画像が生成され得る。例えば、主としてRの波長帯域を透過するRフィルタ、主としてGの波長帯域を透過するGフィルタ、主としてBの波長帯域を透過するBフィルタの合計3種類のカラーフィルタ等といった、少ない種類の光学フィルタを用いて、画素群に対して疑似的にランダムな情報の混合を実現することが有用となる。例えば、撮像素子が受光する光の光路上に、比較的少ない種類の各光学フィルタをランダムに配置して構成されるランダム光学フィルタアレイを設置して撮像することで、解像度が高い適切な画像の生成が可能となり得る。以上の知見に基づき、以下、本開示に係る画像生成装置等を説明する。
本開示の一態様に係る画像生成装置は、複数種類の光学フィルタを有するランダム光学フィルタアレイと、ここで、前記複数種類の光学フィルタがランダムに配置されており、前記ランダム光学フィルタアレイを透過した光を受光するフォトダイオードと、前記フォトダイオードで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部と、前記デジタルデータと、前記ランダム光学フィルタアレイの変調情報とを用いて、画像を生成する生成回路とを備え、前記ランダム光学フィルタアレイにおける少なくとも2つの光学フィルタは、前記フォトダイオードの前に位置し、前記ランダム光学フィルタアレイにおける最も小さい大きさを有する光学フィルタは、前記フォトダイオードよりも小さい。ここでのランダムは、疑似的なランダムを含む。同じ種類の光学フィルタ同士は、光の波長と光透過率との関係に係る波長特性が同じであり、互いに異なる種類の光学フィルタ同士は、光の波長と光透過率との関係に係る波長特性が相違する。また、複数の光学フィルタは、フォトダイオードの前、つまりフォトダイオードの受光領域である受光面の前方に位置し、例えばレンズ等の光学系部材を通過した光が受光面に至るまでの光路上に配置される。ランダム光学フィルタアレイの変調情報は、光学フィルタを略平面において複数配置してなるランダム光学フィルタアレイにおける光透過率に関する情報であり、その平面上の位置及び光の波長に応じてその光透過率は変化し得る。
これにより、光の波長と透過率との関係に係る波長特性が相互に異なる複数種類の光学フィルタがランダムに配置されたランダム光学フィルタアレイを介して、各画素としてのフォトダイオードが十分な情報を取得することができるので、解像度の低下が抑制され、適切な画像が生成され得る。
また、例えば、前記光学フィルタは、カラーフィルタであり、前記ランダム光学フィルタアレイは、ランダムカラーフィルタアレイであり、前記生成回路が生成する前記画像は、カラー画像であることとしてもよい。
これにより、例えばRフィルタ、Gフィルタ及びBフィルタ等のカラーフィルタの複数組のそれぞれを透過した光がフォトダイオードで加算され、変調情報に基づいて例えば圧縮センシング技術で、解像度が高い適切なカラー画像が生成され得る。
また、例えば、前記フォトダイオードの前方から見て、前記少なくとも2つの光学フィルタそれぞれは、互いに異なる位置で前記フォトダイオードと重なることとしてもよい。
これにより、フォトダイオードの受光面に平行な2次元平面上に投影した配置においてフォトダイオードに重畳される各位置の2以上の光学フィルタを透過した光をそのフォトダイオードが受光し得るので、画素単位で取得される光の情報量が従来のベイヤー配列等より多くなる。このため、解像度の高い適切な画像が生成され得る。また、2以上の光学フィルタは完全に重複する位置ではなく互いに異なる位置でフォトダイオードに重なるように配置されるので、フォトダイオードで受光する光の量の低下が抑制され得る。
また、例えば、前記ランダム光学フィルタアレイにおける光学フィルタの個数は、前記フォトダイオードの個数より6倍以上多いこととしてもよい。
これにより、実用上十分なランダムさ(ランダム性)を有するランダム光学フィルタアレイが実現され得るので、圧縮センシングにより適切な画像の生成が可能となり得る。
また、例えば、前記複数種類の光学フィルタは、第1種の光学フィルタと、第2種の光学フィルタと、第3種の光学フィルタとを有し、前記第1種の光学フィルタと、前記第2種の光学フィルタと、前記第3種の光学フィルタとは、互いに異なる波長特性を有することとしてもよい。
これにより、例えばRフィルタ、Gフィルタ及びBフィルタ等の3種類の光学フィルタを用いて比較的容易に有用なランダム光学フィルタアレイを構成し得る。
また、例えば、前記フォトダイオードは、第1の波長帯域と、第2の波長帯域と、第3の波長帯域とを含む光を受光し、前記第1の波長帯域における前記第1種の光学フィルタの光透過率と、前記第1の波長帯域における前記第2種の光学フィルタの光透過率と、前記第1の波長帯域における前記第3種の光学フィルタの光透過率とは異なり、前記第2の波長帯域における前記第1種の光学フィルタの光透過率と、前記第2の波長帯域における前記第2種の光学フィルタの光透過率と、前記第2の波長帯域における前記第3種の光学フィルタの光透過率とは異なり、前記第3の波長帯域における前記第1種の光学フィルタの光透過率と、前記第3の波長帯域における前記第2種の光学フィルタの光透過率と、前記第3の波長帯域における前記第3種の光学フィルタの光透過率とは異なることとしてもよい。
これにより、例えばR、G及びBそれぞれの波長帯域等といった各波長帯域において光透過率が相互に異なる3種類の光学フィルタを用いて比較的容易に有用なランダム光学フィルタアレイを構成し得る。
また、例えば、前記生成回路が生成する前記画像は、マルチバンド画像であることとしてもよい。
これにより、解像度の高いマルチバンド画像が生成され得る。なお、例えば、ランダム光学フィルタアレイを、可視光以外の波長帯域の光を透過する光学フィルタを含めて構成してもよい。
また、例えば、前記生成回路は、圧縮センシング技術を用いて前記画像を生成することとしてもよい。
この圧縮センシングにより、適切に画像が生成され得る。
また、本開示の一態様に係る撮像装置は、複数種類の光学フィルタを有するランダム光学フィルタアレイと、ここで、前記複数種類の光学フィルタがランダムに配置されており、前記ランダム光学フィルタアレイを透過した光を受光するフォトダイオードと、前記フォトダイオードで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部とを備え、前記ランダム光学フィルタアレイにおける少なくとも2つの光学フィルタは、前記フォトダイオードの前に位置し、前記ランダム光学フィルタアレイにおける最も小さい大きさを有する光学フィルタは、前記フォトダイオードよりも小さい。
これにより、光の波長と透過率との関係に係る波長特性が相互に異なる複数種類の光学フィルタがランダムに配置されたランダム光学フィルタアレイを介して、各画素としてのフォトダイオードが十分な情報を取得することができるようになる。このため、各画素の情報を用いて解像度が比較的高い適切な画像が生成され得る。
なお、これらの包括的又は具体的な各種態様には、装置、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体等の1つ又は複数の組み合わせが含まれる。
以下、図面を参照しながら、本開示における画像生成装置に係る撮像システムの実施の形態について説明する。ここで示す実施の形態は、いずれも一例に過ぎない。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、並びに、ステップ及びステップの順序等は、一例であって、限定的なものではない。以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意に付加可能な構成要素である。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る撮像システム10の構成を示す。撮像システム10は、撮像装置11と画像生成装置12とを備える。
図1は、本実施の形態に係る撮像システム10の構成を示す。撮像システム10は、撮像装置11と画像生成装置12とを備える。
撮像装置11は、波長変調部101と、変調画像取得部102と、送信回路103とを有する。一方、画像生成装置12は、受信回路104と、カラー画像生成回路105と、出力I/F(インタフェース)装置106とを有する。撮像装置11と画像生成装置12とは、一体化していてもよい。もちろん、撮像装置11と画像生成装置12とが一体化している場合、送信回路103及び受信回路104は省略し得る。
(撮像装置11)
まず、図2を参照しながら撮像装置11を説明する。
まず、図2を参照しながら撮像装置11を説明する。
図2は、波長変調部101及び変調画像取得部102の構成の詳細を示す。
図2に示されるように、波長変調部101は、結像光学系201及びランダムカラーフィルタアレイ202に対応する。また、変調画像取得部102は、撮像素子203に対応する。
(結像光学系201)
結像光学系201は、少なくとも、1枚又は複数枚のレンズと、レンズ位置調整機構とを有する(いずれも図示せず)。1枚又は複数枚のレンズは被写体からの光を集めて、光信号を結像する。光信号は被写体の像を示す。レンズ位置調整機構は、例えば、レンズによる結像位置を調整するためのアクチュエータ及びアクチュエータの駆動量を制御する制御回路(コントローラ)である。なお、1枚又は複数枚のレンズの焦点が固定されている場合には、レンズ位置調整機構は不要である。また、ピンホールカメラのように、レンズを利用せずに光信号を結像させてもよい。
結像光学系201は、少なくとも、1枚又は複数枚のレンズと、レンズ位置調整機構とを有する(いずれも図示せず)。1枚又は複数枚のレンズは被写体からの光を集めて、光信号を結像する。光信号は被写体の像を示す。レンズ位置調整機構は、例えば、レンズによる結像位置を調整するためのアクチュエータ及びアクチュエータの駆動量を制御する制御回路(コントローラ)である。なお、1枚又は複数枚のレンズの焦点が固定されている場合には、レンズ位置調整機構は不要である。また、ピンホールカメラのように、レンズを利用せずに光信号を結像させてもよい。
結像光学系201は光学系と呼んでもよい。
(撮像素子203)
図3は、ランダムカラーフィルタアレイ202及び撮像素子203の構成の詳細の一例を示す。
図3は、ランダムカラーフィルタアレイ202及び撮像素子203の構成の詳細の一例を示す。
撮像素子203は、複数のフォトダイオード203aと、少なくとも1つのAD変換部203bとを含んで構成される。
フォトダイオード203aにより、結像光学系201が結像した光信号を受け付け、AD変換部203bにより、電気信号に変換する。電気信号は、画素毎の変調された画像である変調画像を示す。即ち、撮像素子203は、変調画像を撮像する。撮像素子203は、レンズの焦点距離に配置される。
撮像素子203は光学系で集光された光を受光して、電気信号を出力する複数の画素を含む。画素は、フォトダイオード203aに対応する。撮像素子203の複数のフォトダイオード203aと複数の電気信号とは1対1に対応する。
(ランダムカラーフィルタアレイ202)
ランダムカラーフィルタアレイ202は、複数種類のカラーフィルタ202a〜202cを有する。ランダムカラーフィルタアレイ202は、例えば、複数のカラーフィルタ202a〜202cが、略平面上の互いに異なる位置であり、かつランダムに配置(例えば複数種類のカラーフィルタからカラーフィルタをランダムに選択して配置)されているカラーフィルタの集合体である。ランダムカラーフィルタアレイ202は、フォトダイオード203aの前、つまり、結像光学系201から入射した光が撮像素子203に至る光路上(例えば入射光がフォトダイオード203aの受光面に至る手前)に配置される。
ランダムカラーフィルタアレイ202は、複数種類のカラーフィルタ202a〜202cを有する。ランダムカラーフィルタアレイ202は、例えば、複数のカラーフィルタ202a〜202cが、略平面上の互いに異なる位置であり、かつランダムに配置(例えば複数種類のカラーフィルタからカラーフィルタをランダムに選択して配置)されているカラーフィルタの集合体である。ランダムカラーフィルタアレイ202は、フォトダイオード203aの前、つまり、結像光学系201から入射した光が撮像素子203に至る光路上(例えば入射光がフォトダイオード203aの受光面に至る手前)に配置される。
カラーフィルタ202aと、カラーフィルタ202bと、カラーフィルタ202cとは互いに種類(つまり、光の波長と透過率との関係に係る波長特性)の異なるカラーフィルタである。一例としては、1つの種類のカラーフィルタ202aは、主としてRの波長帯域を透過するRフィルタであり、別の1つの種類のカラーフィルタ202bは、主としてGの波長帯域を透過するGフィルタであり、また別の1つの種類のカラーフィルタ202cは、主としてBの波長帯域を透過するBフィルタである。
図3の例において、ランダムカラーフィルタアレイ202は、1つのフォトダイオード203a毎に、3種類のカラーフィルタ202a〜202cからなる集合からランダムに選択された6つのカラーフィルタを有する。なお、各フォトダイオード203aに対する各カラーフィルタ202a〜202cの配置の詳細(つまり6つのカラーフィルタの集合における個々のカラーフィルタの配置)については、図6、図7等を用いて後述する。
典型的には、ランダムカラーフィルタアレイ202は、撮像素子203の前面つまり受光面に接して配置される。なお、ランダムカラーフィルタアレイ202は、撮像素子203の前に、前面から所定の間隔を空けて配置されてもよい。
ランダムカラーフィルタアレイ202は、撮像素子203に入射する複数の波長帯域の光をフィルタリングするために用いられ、ランダムカラーフィルタアレイ202を透過して撮像した画像を変調画像と呼ぶ。ランダムカラーフィルタアレイ202は、複数の波長帯域の光が透過する任意の位置において、異なる光透過率を有している。ここで言う「位置」は、一定の面積を有する微小領域の位置を意味している。略平面形状の各カラーフィルタ202a〜202cで構成されるランダムカラーフィルタアレイ202が略平面形状であるとしてその平面上の各微小領域の位置毎に、光透過率は相違し得る。このような位置毎の光透過率は、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成する複数種類のカラーフィルタ202a〜202cの波長特性と、ランダムカラーフィルタアレイ202の配置によって決まり、変調情報と呼ぶ。各微小領域の面積は、例えば撮像素子203の各フォトダイオード203aの受光面積と等しくてもよいし、その受光面積より小さくてもよい。なお、光透過率は透過する波長(波長帯域)によっても異なり得る。
複数のフォトダイオード203aとランダムカラーフィルタアレイ202に係る上述の複数の微小領域の位置とは、1対1で対応してもよいし、1対複数で対応してもよい。
ランダムカラーフィルタアレイ202の更なる詳細は後に説明する。
(送信回路103)
送信回路103は、撮像素子203が撮像した変調画像と、ランダムカラーフィルタアレイ202に対応して設定された変調情報とを、画像生成装置12に送信する。送信は、有線通信及び無線通信のいずれで行われてもよい。
送信回路103は、撮像素子203が撮像した変調画像と、ランダムカラーフィルタアレイ202に対応して設定された変調情報とを、画像生成装置12に送信する。送信は、有線通信及び無線通信のいずれで行われてもよい。
なお、本実施の形態では、撮像システム10が、送信回路103及び受信回路104を備え、概ねリアルタイムで変調画像及び変調情報を送受信して処理を行うことが想定されている。しかしながら、撮像システム10は、変調画像及び変調情報を保存する記憶装置(例えばハードディスクドライブ)を備え、非リアルタイムで処理を行ってもよい。
(画像生成装置12)
再び図1を参照し、画像生成装置12の受信回路104、カラー画像生成回路105及び出力インタフェース装置106をそれぞれ説明する。
再び図1を参照し、画像生成装置12の受信回路104、カラー画像生成回路105及び出力インタフェース装置106をそれぞれ説明する。
(受信回路104)
受信回路104は、撮像装置11から出力された変調画像と変調情報とを受け取る。受信回路104と送信回路103との間の通信は、有線通信でも無線通信でもよい。なお、送信回路103が変調画像及び変調情報を有線通信で送信したとしても、有線通信を無線通信に変換する機器を経由することにより、受信回路104がこれらの情報を無線で受信してもよい。その逆も同様である。
受信回路104は、撮像装置11から出力された変調画像と変調情報とを受け取る。受信回路104と送信回路103との間の通信は、有線通信でも無線通信でもよい。なお、送信回路103が変調画像及び変調情報を有線通信で送信したとしても、有線通信を無線通信に変換する機器を経由することにより、受信回路104がこれらの情報を無線で受信してもよい。その逆も同様である。
(カラー画像生成回路105)
カラー画像生成回路105は、受信回路104が受信した変調画像及び変調情報を利用してカラー画像を生成する。カラー画像を生成する処理(カラー画像生成処理)の詳細については後述する。カラー画像生成回路105は、生成されたカラー画像を出力インタフェース装置106に送る。
カラー画像生成回路105は、受信回路104が受信した変調画像及び変調情報を利用してカラー画像を生成する。カラー画像を生成する処理(カラー画像生成処理)の詳細については後述する。カラー画像生成回路105は、生成されたカラー画像を出力インタフェース装置106に送る。
(出力インタフェース装置106)
出力インタフェース装置106は、映像出力端子等である。出力インタフェース装置106は、カラー画像を、デジタル信号として又はアナログ信号として画像生成装置12の外部に出力する。
出力インタフェース装置106は、映像出力端子等である。出力インタフェース装置106は、カラー画像を、デジタル信号として又はアナログ信号として画像生成装置12の外部に出力する。
(ランダムカラーフィルタアレイ202の詳細)
次に、図4〜図7を参照しながら、ランダムカラーフィルタアレイ202をより詳細に説明する。
次に、図4〜図7を参照しながら、ランダムカラーフィルタアレイ202をより詳細に説明する。
図4は、ランダムカラーフィルタアレイ202を含む撮像システム10の模式図である。
上述したように、ランダムカラーフィルタアレイ202は波長特性として、位置に応じて、かつ、波長帯域に応じて、異なり得る光透過率を有している。つまり、複数の波長帯域の光が透過する任意の複数の位置それぞれでは、各波長帯域の光透過率の組み合わせが互いに異なっている。このような光学特性を実現するために、本実施の形態のランダムカラーフィルタアレイ202は、光の波長帯域に応じた光透過率の互いに異なる複数種類のカラーフィルタ202a〜202cを有し、1つのフォトダイオード203aに対応するように、複数種類のカラーフィルタ202a〜202cのうちからランダムに選択した複数のカラーフィルタを配置している。そのため、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成するカラーフィルタの個数は、撮像素子203を構成するフォトダイオード203aの個数よりも多くなる。また、ランダムカラーフィルタアレイ202において各位置に配置されたカラーフィルタの種類は相違し得る。なお、図4に例示するように、ランダムカラーフィルタアレイ202は、例えば、フォトダイオード203aの前方から見て(つまり入射光の光路で上流の結像光学系201の方から見て)、複数のカラーフィルタそれぞれを、互いに異なる位置でフォトダイオード203aと重なるように配置している。フォトダイオード203aの前方から見て、各カラーフィルタは、相互に一部重なり合ってもよいが、図4の例のように、相互に重ならないことで、フォトダイオード203aが受光する光量の低減が抑制され得る。
なお、図4では、1つのフォトダイオード203aに対応付けて、3種類のカラーフィルタ202a〜202cを組み合わせた3つのカラーフィルタを記載しているが、これは一例に過ぎず、組み合わされるカラーフィルタの数及び種類数はいずれも、3に限られない。
図5は、3種類のカラーフィルタ202a〜202cの各波長特性としての光透過率を示す図である。同図において、フィルタ1は、カラーフィルタ202aであり、フィルタ2は、カラーフィルタ202bであり、フィルタ3は、カラーフィルタ202cである。
フィルタの波長特性は、フィルタに入射した光が、波長に応じて、どの程度、反射、透過及び吸収されるかを示す。反射光、透過光及び吸収光の総和は入射光に等しい。透過光と入射光との比率は、「透過率」と呼ばれる。この透過率を、光透過率とも称する。吸収光と入射光との比率は「吸収率」と呼ばれる。吸収率は、入射光の光量から反射光の光量と透過光の光量とを減算し、さらに入射光の光量で除算することでも求められる。図5では、各フィルタにおける光透過率と光の波長との関係を示している。
図6及び図7は、3種類のカラーフィルタ202a〜202cで構成したランダムカラーフィルタアレイ202の模式図である。図6は、ランダムカラーフィルタアレイ202の各カラーフィルタ、及び、撮像素子203の各フォトダイオード203aの2次元平面上の配置を示す。この2次元平面は、例えば撮像素子203の受光面に平行な平面である。図7は、ランダムカラーフィルタアレイ202及び撮像素子203の断面を示す。図6等では、カラーフィルタ202a、202b及び202cをそれぞれ、R、G、Bで表している。
本実施の形態では、3種類のカラーフィルタ202a、202b、202cから選択された6個のカラーフィルタを透過した光が、1つのフォトダイオード203aで受光される。図6に示すように、3種類のカラーフィルタ202a〜202cから、重複を許して6個のカラーフィルタを選択する組み合わせは、3H6=28通りである。
ここで、波長λについての、カラーフィルタ202aの光透過率をC1(λ)、カラーフィルタ202bの光透過率をC2(λ)、カラーフィルタ202cの光透過率をC3(λ)とする。また、位置(u,v)の画素に係るフォトダイオード203aに対応するカラーフィルタの数をNP(u,v)、そのうち、カラーフィルタ202aの数をNR(u,v)、カラーフィルタ202bの数をNG(u,v)、カラーフィルタ202cの数をNB(u,v)とすると、ランダムカラーフィルタアレイ202のある位置(u,v)における波長特性としての光透過率CA(λ,u,v)は、次式で表現される。
CA(λ,u,v)={NR(u,v)・C1(λ)+NG(u,v)・C2(λ)+NB(u,v)・C3(λ)}/NP(u,v) ・・・(式1)
ここで、NR(u,v)+NG(u,v)+NB(u,v)=NP(u,v)である。また、NP(u,v)=6である。
図8は、上述のランダムカラーフィルタアレイ202で実現した28通りの波長特性としての、波長に応じた光透過率を示す。
このように、本実施の形態におけるランダムカラーフィルタアレイ202は、3種類のカラーフィルタ202a〜202cしか利用しないが、1つのフォトダイオード203aに対してその3種類のうちから選択した6個のフィルタを対応させることで、28通りの波長特性を画素毎に与えることができるため、ある程度十分なランダムさを有するランダムカラーフィルタアレイ(つまりある程度十分なランダムさでのランダムサンプリングを可能とする光学フィルタアレイ)を実現している。
(ランダムカラーフィルタアレイ202の変形例1)
以上の説明では、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成するフィルタは3種類のカラーフィルタ202a〜202cとしたが、フィルタを4種類以上にしてもよく、互いに波長特性として光透過率の異なる光学フィルタとして機能するものであれば、必ずしもカラーフィルタでなくてもよい。以下、上述のランダムカラーフィルタアレイ202として、4種類のフィルタを利用する形態(変形例1)について、説明する。
以上の説明では、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成するフィルタは3種類のカラーフィルタ202a〜202cとしたが、フィルタを4種類以上にしてもよく、互いに波長特性として光透過率の異なる光学フィルタとして機能するものであれば、必ずしもカラーフィルタでなくてもよい。以下、上述のランダムカラーフィルタアレイ202として、4種類のフィルタを利用する形態(変形例1)について、説明する。
図9は、4種類のフィルタの各波長特性としての光透過率を示す図である。同図において、フィルタ1〜3は、カラーフィルタ202a〜202cであり、フィルタ4は、全域を透過するフィルタである。このフィルタ4は、ランダムカラーフィルタアレイを生成する際、フィルタとしての部材を入れないことで実現可能である。このように部材を入れない部分を設けることで、全域を透過するフィルタを、ランダムカラーフィルタアレイ202に含ませると、コストを抑えることができる。ここでは、ランダムカラーフィルタアレイ202における、この全域を透過するフィルタを、便宜上カラーフィルタと称して説明を続ける。
図10及び図11は、4種類のフィルタで構成したランダムカラーフィルタアレイ202の模式図である。図10は、ランダムカラーフィルタアレイ202の各フィルタ、及び、撮像素子203の各フォトダイオード203aの2次元平面上の配置を示す。図10において全域を透過するカラーフィルタ202dをWで表している。図11は、ランダムカラーフィルタアレイ202及び撮像素子203の断面を示す。図11等では、カラーフィルタ202dをWで表している。
本変形例では、4種類のカラーフィルタ202a、202b、202c、202dから選択された6個のフィルタを透過した光が、1つのフォトダイオード203aで受光される。カラーフィルタ202dは、全域を透過するフィルタである。図10に示すように、4種類のフィルタから、重複を許して6個のフィルタを選択する組み合わせは、4H6=84通りである。
ここで、波長λについての、カラーフィルタ202aの光透過率をC1(λ)、カラーフィルタ202bの光透過率をC2(λ)、カラーフィルタ202cの光透過率をC3(λ)、カラーフィルタ202dの光透過率をC4(λ)とする。また、位置(u,v)の画素に係るフォトダイオード203aに対応するカラーフィルタの数をNP(u,v)、そのうち、カラーフィルタ202aの数をNR(u,v)、カラーフィルタ202bの数をNG(u,v)、カラーフィルタ202cの数をNB(u,v)、カラーフィルタ202dの数をNW(u,v)とすると、ランダムカラーフィルタアレイ202のある位置(u,v)における波長特性としての光透過率CA(λ,u,v)は、次式で表現される。
CA(λ,u,v)={NR(u,v)・C1(λ)+NG(u,v)・C2(λ)+NB(u,v)・C3(λ)+NW(u,v)・C4(λ)}/NP(u,v) ・・・(式2)
ここで、NR(u,v)+NG(u,v)+NB(u,v)+NW(u,v)=NP(u,v)である。また、NP(u,v)=6である。
図12は、本変形例に係るランダムカラーフィルタアレイ202で実現した84通りの波長特性としての、波長に応じた光透過率を示す。
このように、本変形例に係るランダムカラーフィルタアレイ202は、4種類のカラーフィルタ202a〜202dしか利用しないが、1つのフォトダイオード203aに対してその4種類のうちから選択した6個のフィルタを対応させることで、84通りの波長特性を画素毎に与えることができるため、ある程度十分なランダムさを有するランダムカラーフィルタアレイを実現している。
(ランダムカラーフィルタアレイ202の変形例2)
また、以上の説明では、ランダムカラーフィルタアレイ202が、3種類以上のフィルタのうちから、選択した6個のフィルタを透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるように構成されることを示したが、1つのフォトダイオード203aで受光される光が透過するフィルタの個数は7個以上でもよい。以下、ランダムカラーフィルタアレイ202を、3種類のフィルタの9個を透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるように構成した形態(変形例2)について、説明する。
また、以上の説明では、ランダムカラーフィルタアレイ202が、3種類以上のフィルタのうちから、選択した6個のフィルタを透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるように構成されることを示したが、1つのフォトダイオード203aで受光される光が透過するフィルタの個数は7個以上でもよい。以下、ランダムカラーフィルタアレイ202を、3種類のフィルタの9個を透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるように構成した形態(変形例2)について、説明する。
図13は、3種類のフィルタの9個を透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光される形態におけるランダムカラーフィルタアレイ202の各フィルタ、及び、撮像素子203の各フォトダイオード203aの2次元平面上の配置を示す。
図13に示すように、3種類のフィルタから、重複を許して9個のフィルタを選択する組み合わせは、3H9=55通りである。
本変形例に係るランダムカラーフィルタアレイ202のある位置(u,v)における波長特性としての光透過率CA(λ,u,v)は、上述の式1で表現される。但し、NP(u,v)=9である。
図14は、本変形例に係るランダムカラーフィルタアレイ202で実現した55通りの波長特性としての、波長に応じた光透過率を示す。
このように、本変形例に係るランダムカラーフィルタアレイ202は、3種類のカラーフィルタしか利用しないが、1つのフォトダイオード203aに対してその3種類のうちから選択した9個のフィルタを対応させることで、55通りの波長特性を画素毎に与えることができるため、ある程度十分なランダムさを有するランダムカラーフィルタアレイを実現している。
(ランダムカラーフィルタアレイ202の変形例3)
また、ランダムカラーフィルタアレイ202を、4種類以上のフィルタ202a、202b、202c、202dのうちから選択した7個以上のフィルタを透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるように構成してもよい。以下、ランダムカラーフィルタアレイ202を、4種類のフィルタの9個を透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるように構成した形態(変形例3)について、説明する。
また、ランダムカラーフィルタアレイ202を、4種類以上のフィルタ202a、202b、202c、202dのうちから選択した7個以上のフィルタを透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるように構成してもよい。以下、ランダムカラーフィルタアレイ202を、4種類のフィルタの9個を透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるように構成した形態(変形例3)について、説明する。
図15は、4種類のフィルタの9個を透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光される形態におけるランダムカラーフィルタアレイ202の各フィルタ、及び、撮像素子203の各フォトダイオード203aの2次元平面上の配置を示す。
図15に示すように、4種類のフィルタから、重複を許して9個のフィルタを選択する組み合わせは、4H9=220通りである。
本変形例に係るランダムカラーフィルタアレイ202のある位置(u,v)における波長特性としての光透過率CA(λ,u,v)は、上述の式2で表現される。但し、NP(u,v)=9である。
図16は、本変形例に係るランダムカラーフィルタアレイ202で実現した220通りの波長特性としての、波長に応じた光透過率を示す。
このように、本変形例に係るランダムカラーフィルタアレイ202は、4種類のフィルタしか利用しないが、1つのフォトダイオード203aに対してその4種類のうちから選択した9個のフィルタを対応させることで、220通りの波長特性を画素毎に与えることができるため、ある程度十分なランダムさを有するランダムカラーフィルタアレイを実現している。
(ランダムカラーフィルタアレイ202の変形例4)
また、上述の実施の形態で、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成する3種類のカラーフィルタ202a〜202cは、それぞれ、R(赤)フィルタ、G(緑)フィルタ、B(青)フィルタであることとしたが、フィルタ特性は、これに限らない。ここでは、ランダムカラーフィルタアレイ202に補色フィルタを含ませた形態について説明する。
また、上述の実施の形態で、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成する3種類のカラーフィルタ202a〜202cは、それぞれ、R(赤)フィルタ、G(緑)フィルタ、B(青)フィルタであることとしたが、フィルタ特性は、これに限らない。ここでは、ランダムカラーフィルタアレイ202に補色フィルタを含ませた形態について説明する。
例えば、ランダムカラーフィルタアレイ202において、Rフィルタ、Gフィルタ或いはBフィルタという原色フィルタに比べて透過帯域の広い補色フィルタ(例えばマゼンタ、シアン、黄色のフィルタ)を利用する。
図17は、3種類の補色フィルタの各波長特性としての光透過率を示す図である。同図において、フィルタ1は、例えばマゼンタのフィルタであり、フィルタ2は、例えばシアンのフィルタであり、フィルタ3は、例えば黄色のフィルタである。
このような補色フィルタを利用することで、透過帯域が広がるため、ノイズを低減した画像を取得することができる。
もちろん、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成するフィルタとして、R、G、Bのカラーフィルタつまり原色フィルタと、波長帯域の全域を透過するフィルタと、補色フィルタとを組み合わせるようにしてもよい。例えば、図9と図17とで示した各フィルタを組み合わせてランダムカラーフィルタアレイ202を構成してもよい。この場合には、7種類のフィルタの6個を透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるようにランダムカラーフィルタアレイ202が構成される。7種類のフィルタから、重複を許して6個のフィルタを選択する組み合わせは、7H6=924通りである。この場合のランダムカラーフィルタアレイ202は、7種類のフィルタしか利用しないが、1つのフォトダイオード203aに対して7種類のうちから選択した6個のフィルタを対応させることで、924通りの波長特性を画素毎に与えることができるため、ある程度十分なランダムさを有するランダムカラーフィルタアレイを実現している。
同様に、図5と図17とで示した各フィルタを組み合わせてランダムカラーフィルタアレイ202を構成してもよい。この場合には、6種類のフィルタの6個を透過した光が1つのフォトダイオード203aで受光されるようにランダムカラーフィルタアレイ202が構成される。6種類のフィルタから、重複を許して6個のフィルタを選択する組み合わせは、6H6=462通りである。この場合のランダムカラーフィルタアレイ202は、6種類のフィルタしか利用しないが、1つのフォトダイオード203aに対して6種類のうちから選択した6個のフィルタを対応させることで、462通りの波長特性を画素毎に与えることができるため、ある程度十分なランダムさを有するランダムカラーフィルタアレイを実現している。
(画像生成装置12の処理)
次に、図18に即して画像生成装置12(図1参照)における処理について説明する。
次に、図18に即して画像生成装置12(図1参照)における処理について説明する。
図18は、画像生成装置12の主要な処理の手順を示すフローチャートである。
画像生成装置12の受信回路104は、撮像装置11の送信回路103が送信した変調画像と変調情報とを受信する(ステップS101)。
次に、カラー画像生成回路105は、変調画像と変調情報から、画像復元技術(例えば圧縮センシング技術)を利用して、カラー画像を生成する(ステップS102)。
次に、出力インタフェース装置106は、カラー画像生成回路105が生成したカラー画像を、ディスプレイに表示したり人検出等の画像処理に利用したりするために出力する(ステップS103)。
(カラー画像生成処理)
以下、ステップS102でのカラー画像生成回路105によるカラー画像生成処理について、より詳しく説明する。
以下、ステップS102でのカラー画像生成回路105によるカラー画像生成処理について、より詳しく説明する。
カラー画像生成処理は、撮像された変調画像をy、生成されるカラーRGB画像である生成画像をxとした場合、以下のように定式化できる。
ここで、行列Aは、変調情報を示すサンプリング行列である。サンプリング行列Aは、変調画像yと、生成画像xとの関係を示している。また、例えば、画素数がNである場合、変調画像yはN行1列の行列で表現され、生成画像xは3N行1列の行列で表現され、サンプリング行列AはN行3N列の行列で表現される。
以下、サンプリング行列Aの取得方法を説明する。ここでは、マクベスカラーチェッカーによるカラーキャリブレーションを利用する手法を説明する。マクベスカラーチェッカーは、マンセルカラーシステムに基づいた、24色の色見本である。マクベスカラーチェッカーにおいて、各色見本のXYZ値及びsRGB値が規定されている。
例えば、各色見本j(j=1,2,3,…,24)のsRGB値は、R’(j)、G’(j)及びB’(j)で表現される。また、この各色見本jを本実施の形態の撮像装置11で撮像することで、各画素i(i=1,2,3,…,N)で変調画像の画素信号I(j,i)が取得される。この場合、以下の関係式が成り立つ。
c(1,i)・R(j)+c(2,i)・G(j)+c(3,i)・B(j)=I(j,i) ・・・(式4)
但し、c(x,i)(x=1,2,3)は、サンプリング行列Aのi行(3(i−1)+x)列の要素である。サンプリング行列Aのi行(3(i−1)+x)列以外の要素は0である。また、R(j)、G(j)及びB(j)は、R’(j)、G’(j)及びB’(j)をリニアに変換することによって得られる。具体的には以下のような計算によって得られる。
式4の関係から、3つの未知数c(1,i)、c(2,i)及びc(3,i)に対し、24の方程式が導出される。従って、最小二乗法により、c(1,i)、c(2,i)及びc(3,i)を導出することが可能である。この処理を、すべての画素iに対して行うことにより、サンプリング行列Aを取得することが可能である。
次に、カラー画像生成回路105においてサンプリング行列A及び変調画像yから生成画像xを取得する方法を説明する。説明を簡略化するために、撮像素子203の画素数がN=16である場合について説明する。
図19は、撮像素子203の画素数がN=16である場合の変調画像yとこの変調画像yに基づいて生成される生成画像(カラーRGB画像)xのR画像r、G画像g、B画像bを示す模式図である。この図において、(a)は変調画像y、(b)は変調画像yに基づいて生成されたカラーRGB画像の赤(R)チャネルであるR画像r、(c)は変調画像yに基づいて生成されたカラー画像の緑(G)チャネルであるG画像g、(d)は変調画像yに基づいて生成されたカラー画像の青(B)チャネルであるB画像bを示している。変調画像yと生成画像xとは、次式で表される。
この式6から明らかなように、式3において、未知数であるxの要素数が48であり、観測数であるyの要素数が16である。つまり、未知数に対して方程式の数が少ない。そのため、式3は、不良設定問題となっている。
撮像システム10は、この不良設定問題を解くために、圧縮センシング技術を利用する。圧縮センシング技術とは、信号のセンシング時に加算処理(符号化)することによりデータ量を圧縮し、圧縮したデータを利用して復元処理を行うことで元の信号を復号(復元)する技術である。圧縮センシング処理では、不良設定問題を解くために、事前知識が利用される。
自然画像に対する事前知識として、画像上の近傍位置間における輝度変化の絶対値和であるトータル・バリエーション(Total Variation)(例えば、非特許文献1及び非特許文献2)が利用されてもよい。また、ウェーブレット(Wavelet)変換、DCT変換、カーブレット(Curvelet)変換等の線形変換において多くの係数が0になるというスパース性(例えば、非特許文献3)が利用されてもよい。また、上述の線形変換の変換係数を学習によって取得するディクショナリ・ラーニング(Dictionary Learning)(例えば、非特許文献4)等が利用されてもよい。
ここでは、トータル・バリエーションの一種に分類される手法である、デ・コリレイテッド・ベクトリアル・トータル・バリエーション(Decorrelated Vectorial Total Variation)について説明する。この手法は、カラー画像の輝度成分と色差成分の勾配とを分離して計算することにより、偽色と呼ばれるアーチファクトの発生を抑制する。これは、以下の評価関数を最小化することで実現される。
この評価関数は、以下の3つの項から成り立っている。
1.データフィデリティ(Data Fidelity)項:||Ax−y||2 2:式3を満たすための拘束項。
2.ダイナミックレンジ(Dynamic Range)項:最小値minを演算するためのxの範囲([0,255]3×N):画素値が0以上255以下であるための拘束項。
3.デ・コリレイテッド・ベクトリアル・トータル・バリエーション(Decorrelated Vectorial Total Variation)項:J(x):カラー画像の輝度成分と色差成分との勾配を分離したトータル・バリエーション(Total Variation)項。
2.ダイナミックレンジ(Dynamic Range)項:最小値minを演算するためのxの範囲([0,255]3×N):画素値が0以上255以下であるための拘束項。
3.デ・コリレイテッド・ベクトリアル・トータル・バリエーション(Decorrelated Vectorial Total Variation)項:J(x):カラー画像の輝度成分と色差成分との勾配を分離したトータル・バリエーション(Total Variation)項。
ここで、||Ax−y||2 2は、Ax−yの2乗和(L2ノルムの2乗)を示す。また、J(x)は、画像全体における輝度成分及び色差成分に関する近傍画素間の差分に対応し、以下の式8〜式12で表現される。なお、式8〜式12において、Rは実数、R+は非負の実数を示す。
図20〜図22は、本実施の形態におけるカラー画像生成回路105が生成したカラー画像の一例を色毎に示す。図20はR画像を示し、図21はG画像を示し、図22はB画像を示す。本願発明者らは実際にカラー画像を生成し比較したが、図20〜図22では、各画像が、その画像の輝度値に応じた濃淡により図示されている。
これらの図において、(a)は3板式カメラで撮像した正解画像(正解カラー画像)を示す。(b)は一般的なデモザイキング手法であって特許文献1に記載のACPI(Adaptive Color Plane Interpolation)法によるデモザイキング画像を示す。(c)は非特許文献5に記載のMLRI(Minimized-Laplacian Residual Interpolation)法によるデモザイキング画像を示す。(d)は本実施の形態におけるカラー画像生成回路105により、デ・コリレイテッド・ベクトリアル・トータル・バリエーションを用いて、生成した生成画像(復元画像)を示している。
以下では、例として図20を参照して説明するが、図21及び図22にも同様の説明が適用され得る。
図20の(a)の中央部には、格子状のパターンを有する窓が示されている。
図20の(b)及び(c)には、図32に示した従来のベイヤー配列を用いて撮像した画像が利用されている。本願発明者らは検証を行い、図20の(b)に示すACPI法によるデモザイキング画像では、エッジ近傍に偽色と呼ばれるアーチファクトが存在することを確認した。具体的には、窓のエッジ部分に実際に偽色の存在を確認した。本願発明者らは、このような偽色は、図20の(d)に示す本実施の形態による復元画像には存在していないことも確認した。
図20の(c)に示すMLRI法によるデモザイキング画像では、窓の格子状のパターン等の高周波成分が復元できていない。一方、本実施の形態におけるカラー画像生成回路105は、従来技術に比べ、アーチファクトもなく、高周波領域まで復元できていることをこれらの画像は示している。
図23は、全ての色を含むカラー画像の一例である。図23では、各画像が、その画像の輝度値(つまり色毎の係数を乗じてR、G及びBの各成分値を加算することで算定した輝度値)に応じた濃淡により図示されている。窓の格子状のパターンを一見すると明らかなように、本実施の形態による生成画像(復元画像)が正解画像に最も近い。
なお、撮像素子203で受光した信号が飽和している場合、式3は成り立たず、式7におけるデータフィデリティ項は、生成画像の画質である復元画質を低下させる原因となってしまう。そこで、カラー画像生成回路105は、飽和している画素に対しては、式7におけるデータフィデリティ項を変更することで、復元画質を向上させる。これは、式7における第2項を以下のように変更すればよい。
ここで、式13の第2項は、飽和した画素に対するデータフィデリティ項であり、飽和拘束と呼ぶ。
また、
は、撮像された変調画像yの飽和していない画素を示す。
また、
は、撮像された変調画像yの飽和している画素を示す。
また、
は、サンプリング行列Aのi行目を転置したベクトルを示す。
また、
である。これは、推定値xにサンプリング行列Aを乗算した値が飽和している場合、即ちyi以上の場合には0を、その他の場合には∞の値を返す関数である。ここで、式14の近接作用素は、
で表現される。そのため、ADMM(Alternating Direction Method of Multipliers)等の凸最適化の手法を利用することで、解くことができる(非特許文献6参照)。
図24及び図25は、各種手法で生成されたG画像を示す。本願発明者らは実際にカラー画像を生成し比較したが、図24及び図25では、各画像が、G画像の輝度値に応じた濃淡により図示されている。
図24及び図25において、(a)は3板式カメラで撮像した正解画像を示す。(b)及び(c)は、カラー画像生成回路105が生成した生成画像(復元画像)を示す。詳細には、(b)は、式7の評価関数で復元した画像、つまり飽和拘束なしの復元画像を示し、(c)は式7の評価関数における第2項を式13に変更して復元した画像、つまり飽和拘束ありの復元画像を示している。また、図25の(a)〜(c)は、それぞれ、図24の(a)〜(c)の画像の、図24の(d)で矩形枠で囲んで示す「拡大対象の領域」に相当する範囲を拡大した画像を示す。
図24の(a)の一部の画素は、輝度値が高く、観測した変調画像の一部の画素は飽和している。そのため、図24の(b)及び図25の(b)に示すように、飽和拘束なしの復元画像では、データフィデリティ項が正確に機能せず、ごま塩ノイズのようなアーチファクトが生じている。一方、図24の(c)及び図25の(c)に示す、飽和拘束を利用して復元画質を向上させた復元画像では、このようなアーチファクトが生じていないことを確認した。この図25の(c)に示す本実施の形態による生成画像(復元画像)は、(a)の正解画像と非常に近い。
以上のように、本実施の形態の撮像システム10では、ランダムカラーフィルタアレイ202を利用して撮像を行い、圧縮センシング技術に飽和画素による拘束を導入してカラー画像生成処理を行うことにより、アーチファクトを低減し、高精細のカラー画像を取得することができる。即ち、撮像システム10では、撮像に1つの撮像素子(イメージセンサ)しか用いないが、図25の(a)及び(c)に示すように、3板式カメラで撮像した画像に近い高画質の画像を得ることが可能である。
(ランダムカラーフィルタアレイ202と撮像素子203との位置関係に係る変形例)
以上の説明では、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成する複数(例えば6個、9個等)のカラーフィルタが、撮像素子203における1つのフォトダイオード203aに対応して配置される例を示したが、そのカラーフィルタの個数と1つのフォトダイオード203aとの対応関係は必ずしも一定である必要はない。また、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成するカラーフィルタの個数が、撮像素子203におけるフォトダイオード203aの個数よりも多くなる例を示したが、そのカラーフィルタの個数は必ずしもフォトダイオード203aの個数より多くなくてもよい。
以上の説明では、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成する複数(例えば6個、9個等)のカラーフィルタが、撮像素子203における1つのフォトダイオード203aに対応して配置される例を示したが、そのカラーフィルタの個数と1つのフォトダイオード203aとの対応関係は必ずしも一定である必要はない。また、ランダムカラーフィルタアレイ202を構成するカラーフィルタの個数が、撮像素子203におけるフォトダイオード203aの個数よりも多くなる例を示したが、そのカラーフィルタの個数は必ずしもフォトダイオード203aの個数より多くなくてもよい。
例えば、ランダムカラーフィルタアレイ202におけるカラーフィルタ群の配置と、撮像素子203におけるフォトダイオード203a群の配置との位相をずらして配置するようにしてもよい。図26に、このようにランダムカラーフィルタアレイ202とフォトダイオード203aの配列との位相をずらした配置の一例を示す。
図26に示すランダムカラーフィルタアレイ202では、カラーフィルタ202a〜202cとフォトダイオード203aとの位置関係が揃わないように、いくつかのカラーフィルタ202a〜202cは、複数のフォトダイオード203aにかぶさるように配置されている。即ち、図26の例では、ランダムカラーフィルタアレイ202は、複数のフォトダイオード203aを2次元状に配列した2次元平面上に投影した配置において、複数のフォトダイオード203aと重なるカラーフィルタ202a〜202cを含む。
ここで、位置(u,v)の画素に係るフォトダイオード203aの面積をSP(u,v)、そのうち、カラーフィルタ202aが配置されている面積をSR(u,v)、カラーフィルタ202bが配置されている面積をSG(u,v)、カラーフィルタ202cが配置されている面積をSB(u,v)とすると、位置(u,v)における波長特性としての光透過率CA(λ,u,v)は、次式で表現される。なお、波長λについての、カラーフィルタ202aの光透過率をC1(λ)、カラーフィルタ202bの光透過率をC2(λ)、カラーフィルタ202cの光透過率をC3(λ)とする。
CA(λ,u,v)={SR(u,v)・C1(λ)+SG(u,v)・C2(λ)+SB(u,v)・C3(λ)}/SP(u,v) ・・・(式16)
ここで、SR(u,v)+SG(u,v)+SB(u,v)≦SP(u,v)である。
このように、カラーフィルタ202a〜202cとフォトダイオード203aとの配置の位相が一致しないようにランダムカラーフィルタアレイ202を構成する場合、カラーフィルタ202a〜202cは、必ずしもフォトダイオード203aより小さいものである必要はなく、例えば、カラーフィルタ202a〜202cは、フォトダイオード203aの大きさと概略等しいほどに大きくてもよい。
このようなカラーフィルタ202a〜202cの大きさが、フォトダイオード203aの大きさと概略等しいほどに大きいランダムカラーフィルタアレイ202の例を、図27A及び図27Bに示す。図27A及び図27Bの例では、ランダムカラーフィルタアレイ202は、2次元平面に投影した配置において複数のフォトダイオード203aと重なるカラーフィルタを含んでいる。図27Bは、撮像素子203の全てのフォトダイオード203aの範囲より、ランダムカラーフィルタアレイ202が大きい例を示している。図27A或いは図27Bのように、カラーフィルタ202a〜202cそれぞれと、フォトダイオード203aとの範囲が完全に一致しないように配置すると、位置(u,v)における波長特性としての光透過率CA(λ,u,v)は、式16で表現される。
上述した各種構成のランダムカラーフィルタアレイ202を利用して撮像を行う撮像システム10によれば、圧縮センシング技術によってカラー画像生成処理が行われることにより、アーチファクトが低減された、高精細のカラー画像を取得することができる。
(実施の形態2)
図28は、本実施の形態に係る撮像システム10の構成を示す。本実施の形態に係る撮像システム10の構成要素のうち、実施の形態1で示した撮像システム10と同じ構成要素については、図28において図1と同一の符号を付しており、ここでは説明を適宜省略する。本実施の形態に係る撮像システム10は、画像生成装置12において、実施の形態1で示したカラー画像生成回路105の代わりに、マルチバンド画像生成回路107を備える。この撮像システム10は、3原色のRGBカラー画像に限られないマルチバンド画像を生成し得る。マルチバンド画像は、光の波長帯域を4以上の領域に分割した信号で表現する画像である。その波長帯域は可視光に限られず、近赤外、赤外、紫外等の波長帯域であってもよく、マルチバンド画像は、例えば近赤外光画像、赤外光画像、紫外光画像等であり得る。
図28は、本実施の形態に係る撮像システム10の構成を示す。本実施の形態に係る撮像システム10の構成要素のうち、実施の形態1で示した撮像システム10と同じ構成要素については、図28において図1と同一の符号を付しており、ここでは説明を適宜省略する。本実施の形態に係る撮像システム10は、画像生成装置12において、実施の形態1で示したカラー画像生成回路105の代わりに、マルチバンド画像生成回路107を備える。この撮像システム10は、3原色のRGBカラー画像に限られないマルチバンド画像を生成し得る。マルチバンド画像は、光の波長帯域を4以上の領域に分割した信号で表現する画像である。その波長帯域は可視光に限られず、近赤外、赤外、紫外等の波長帯域であってもよく、マルチバンド画像は、例えば近赤外光画像、赤外光画像、紫外光画像等であり得る。
マルチバンド画像生成回路107は、変調画像と変調情報から、画像復元技術(例えば圧縮センシング技術)を利用して、マルチバンド画像を生成する。マルチバンド画像生成回路107は、生成されたマルチバンド画像を出力インタフェース装置106に送る。
本実施の形態に係る出力インタフェース装置106は、マルチバンド画像を、デジタル信号として又はアナログ信号として画像生成装置12の外部に出力する。出力インタフェース装置106は、明るいシーンでは可視光のカラー画像を出力し、暗いシーンでは近赤外光画像を出力するよう、出力画像を切り替えるようにしてもよい。
また、本実施の形態に係る撮像システム10の波長変調部101(図28参照)におけるランダムカラーフィルタアレイ202は、Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ等のカラーフィルタの他に、例えば主として近赤外光を透過するフィルタ等を含む複数種類の光学フィルタの配列として構成されるランダム光学フィルタアレイであることとしてもよい。例えば、マルチバンド画像として近赤外光画像を取得する場合において、ランダム光学フィルタアレイには、近赤外光を透過するフィルタを含ませ得る。
以下、図29に即して本実施の形態に係る画像生成装置12(図28参照)における処理について説明する。
図29は、本実施の形態における画像生成装置12の主要な処理の手順を示すフローチャートである。同図において、図18と同じ要素には、同一の符号を付している。
画像生成装置12の受信回路104は、送信回路103が送信した変調画像と変調情報を受信する(ステップS101)。
次にマルチバンド画像生成回路107は、変調画像と変調情報から、画像復元技術(例えば圧縮センシング技術)を利用して、マルチバンド画像を生成するマルチバンド画像生成処理を行う(ステップS104)。
次に、出力インタフェース装置106は、マルチバンド画像生成回路107が生成したマルチバンド画像を、ディスプレイに表示したり人検出等の画像処理に利用したりするために出力する(ステップS105)。
(マルチバンド画像生成処理)
以下、ステップS104でのマルチバンド画像生成処理について、より詳しく説明する。
以下、ステップS104でのマルチバンド画像生成処理について、より詳しく説明する。
マルチバンド画像の生成処理は、撮像された変調画像をy’、生成されるMバンドのマルチバンド画像をx’とした場合(Mは4以上の整数)、以下のように定式化できる。
ここで、行列Aは、変調情報を示すサンプリング行列である。
説明を簡略化するために、撮像素子203の画素数がN=16(図19参照)であるとすると、この変調画像y’と、この変調画像y’に基づいて生成されるマルチバンド画像である生成画像x’とは、次式で表される。生成画像x’を、M個のチャネルそれぞれの画像に分けて表すと図30に示すようになる。
この式18から明らかなように、式17において未知数であるx’の要素数が16Mであり、観測数であるy’の要素数が16である。つまり、未知数に対して方程式の数が少ない。そのため、式17は、不良設定問題となっている。しかし、実施の形態1で示したように、圧縮センシング技術を利用することでこの不良設定問題を解くことができる。本実施の形態の撮像によりマルチバンド画像を生成する撮像システム10についても、実施の形態1で示した各種技術を適用し得る。
以上のように、本実施の形態の撮像システム10は、ランダムカラーフィルタアレイ202或いはランダム光学フィルタアレイを利用して撮像を行い、圧縮センシング技術によってマルチバンド画像生成処理を行うことにより、アーチファクトを低減し、高精細のマルチバンド画像を取得することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本開示に係る技術の例示として実施の形態1、2を説明した。しかしながら、本開示に係る技術は、これらの実施の形態に限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。即ち、本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態に施した形態、互いに異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態等は、本開示に係る技術の一実施態様に含まれる。例えば、以下のような変形例も本開示に係る技術の一実施態様に含まれる。
以上のように、本開示に係る技術の例示として実施の形態1、2を説明した。しかしながら、本開示に係る技術は、これらの実施の形態に限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略等を行った実施の形態にも適用可能である。即ち、本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態に施した形態、互いに異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態等は、本開示に係る技術の一実施態様に含まれる。例えば、以下のような変形例も本開示に係る技術の一実施態様に含まれる。
上記実施の形態では、撮像システム10が撮像装置11と画像生成装置12とを備える例を示したが、本開示に係る画像生成装置は、上述した撮像装置11を包含したものであってもよく、つまり、上述した撮像システム10で構成されてもよい。
上記実施の形態では、カラー画像或いはマルチバンド画像を生成する撮像システム10を示したが、撮像システム10は、光の任意の波長帯域を2つ以上の領域に分割した信号で表現する画像を生成することとしてもよく、例えば、撮像システム10が、赤外光領域を3つの領域に分割した信号で表現する画像を生成することとしてもよい。
また、上述した結像光学系201は、結像のためにレンズを用いるものに限られず、例えば反射鏡等を用いるものであってもよい。
また、上記の実施の形態で示した撮像システム10の各構成要素(特に、各回路等)は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェア(プログラム)を実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、マイクロプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記憶媒体(或いは記録媒体)に記録されたプログラムを読み出して実行することによって、実現されてもよい。
また、撮像装置11に含まれる複数の回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。同様に、画像生成装置12に含まれる複数の回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。また、例えば、上記実施の形態における特定の構成要素が実行する処理を特定の構成要素の代わりに別の構成要素が実行してもよい。また、上記実施の形態における各種処理の実行順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
以上説明したように本開示に係る画像生成装置は、複数種類の光学フィルタ(例えばカラーフィルタ202a〜202d、或いは、補色フィルタ、可視光以外を主として透過するフィルタ等)を有するランダム光学フィルタアレイ(例えばランダムカラーフィルタアレイ202)と、ここで、前記複数種類の光学フィルタがランダムに配置されており、ランダム光学フィルタアレイを透過した光を受光するフォトダイオード203aと、フォトダイオード203aで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部203bと、そのデジタルデータとランダム光学フィルタアレイの変調情報とを用いて画像を生成する生成回路(例えばカラー画像生成回路105、マルチバンド画像生成回路107等)とを備え、ランダム光学フィルタアレイにおける少なくとも2つの光学フィルタは、フォトダイオード203aの前(例えば結像光学系201を通過した光がフォトダイオード203aの受光領域に至るまでの光路上等といった、受光領域の前方)に位置し、ランダム光学フィルタアレイにおける最も小さい大きさを有する光学フィルタは、フォトダイオード203aよりも小さい。これにより、光の波長と透過率との関係に係る波長特性が相互に異なる複数種類の光学フィルタがランダムに配置されたランダム光学フィルタアレイを介して、各画素としてのフォトダイオード203aが十分な情報を取得することができるので、解像度の低下が抑制され、適切な画像が生成され得る。ところで、カラーフィルタアレイは、一般的にカラーレジスト塗布で作成するため、図6のように個々のカラーフィルタ202a〜202cは分離しておらず、図31のように、隣接した同じ種類のカラーフィルタは大きなサイズとなる。この場合、最も小さい大きさを有する光学フィルタとは、このカラーフィルタアレイの最小構成要素の大きさを示す。具体的には、図31では右上隅のカラーフィルタ202aの大きさが、最も小さい大きさを有する光学フィルタの大きさとなる。
また、例えば、光学フィルタは、カラーフィルタ202a〜202cであり、ランダム光学フィルタアレイは、ランダムカラーフィルタアレイ202であり、生成回路は、カラー画像生成回路105であることとしてもよい。
また、例えば、フォトダイオード203aの前方から見て、少なくとも2つの光学フィルタ(例えばカラーフィルタ202a〜202d等)それぞれは、互いに異なる位置でフォトダイオード203aと重なることとしてもよい。
また、例えば、ランダム光学フィルタアレイにおける光学フィルタ(例えばカラーフィルタ202a〜202d等)の個数(例えば配列された光学フィルタの配置位置毎の数)は、フォトダイオード203aの個数より6倍以上多いこととしてもよい。
また、例えば、上述の複数種類の光学フィルタは、第1種の光学フィルタ(例えばカラーフィルタ202a)と、第2種の光学フィルタ(例えばカラーフィルタ202b)と、第3種の光学フィルタ(例えばカラーフィルタ202c)とを有し、第1種の光学フィルタと、第2種の光学フィルタと、第3種の光学フィルタとは、互いに異なる波長特性を有することとしてもよい。
また、例えば、フォトダイオード203aは、第1の波長帯域と、第2の波長帯域と、第3の波長帯域とを含む光を受光し、第1の波長帯域における第1種の光学フィルタの光透過率と、第1の波長帯域における第2種の光学フィルタの光透過率と、第1の波長帯域における第3種の光学フィルタの光透過率とは異なり、第2の波長帯域における第1種の光学フィルタの光透過率と、第2の波長帯域における第2種の光学フィルタの光透過率と、第2の波長帯域における第3種の光学フィルタの光透過率とは異なり、第3の波長帯域における第1種の光学フィルタの光透過率と、第3の波長帯域における第2種の光学フィルタの光透過率と、第3の波長帯域における第3種の光学フィルタの光透過率とは異なることとしてもよい。
また、例えば、生成回路は、マルチバンド画像生成回路107であることとしてもよい。
また、例えば、生成回路(例えばカラー画像生成回路105、マルチバンド画像生成回路107等)は、圧縮センシング技術を用いて画像を生成することとしてもよい。
また、本開示に係る撮像装置は、複数種類の光学フィルタ(例えばカラーフィルタ202a〜202d等)を有するランダム光学フィルタアレイ(例えばランダムカラーフィルタアレイ202)と、ここで前記複数種類の光学フィルタがランダムに配置されており、ランダム光学フィルタアレイを透過した光を受光するフォトダイオード203aと、フォトダイオード203aで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部203bとを備え、ランダム光学フィルタアレイにおける少なくとも2つの光学フィルタは、フォトダイオード203aの上に位置し、ランダム光学フィルタアレイにおける最も小さい大きさを有する光学フィルタは、フォトダイオード203aよりも小さい。これにより、光の波長と透過率との関係に係る波長特性が相互に異なる複数種類の光学フィルタがランダムに配置されたランダム光学フィルタアレイを介して、各画素としてのフォトダイオード203aが十分な情報を取得し得る。
本開示に係る撮像システムは、各種カメラに適用可能である。
10 撮像システム
11 撮像装置
12 画像生成装置
101 波長変調部
102 変調画像取得部
103 送信回路
104 受信回路
105 カラー画像生成回路
106 出力I/F(インタフェース)装置
107 マルチバンド画像生成回路
201 結像光学系
202 ランダムカラーフィルタアレイ
202a、202b、202c、202d カラーフィルタ
203 撮像素子
203a フォトダイオード
203b AD変換部
11 撮像装置
12 画像生成装置
101 波長変調部
102 変調画像取得部
103 送信回路
104 受信回路
105 カラー画像生成回路
106 出力I/F(インタフェース)装置
107 マルチバンド画像生成回路
201 結像光学系
202 ランダムカラーフィルタアレイ
202a、202b、202c、202d カラーフィルタ
203 撮像素子
203a フォトダイオード
203b AD変換部
Claims (9)
- 複数種類の光学フィルタを有するランダム光学フィルタアレイと、
ここで、前記複数種類の光学フィルタがランダムに配置されており、
前記ランダム光学フィルタアレイを透過した光を受光するフォトダイオードと、
前記フォトダイオードで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部と、
前記デジタルデータと、前記ランダム光学フィルタアレイの変調情報とを用いて、画像を生成する生成回路とを備え、
前記ランダム光学フィルタアレイにおける少なくとも2つの光学フィルタは、前記フォトダイオードの前に位置し、
前記ランダム光学フィルタアレイにおける最も小さい大きさを有する光学フィルタは、前記フォトダイオードよりも小さい
画像生成装置。 - 前記光学フィルタは、カラーフィルタであり、
前記ランダム光学フィルタアレイは、ランダムカラーフィルタアレイであり、
前記生成回路が生成する前記画像は、カラー画像である
請求項1に記載の画像生成装置。 - 前記フォトダイオードの前方から見て、前記少なくとも2つの光学フィルタそれぞれは、互いに異なる位置で前記フォトダイオードと重なる
請求項1又は2に記載の画像生成装置。 - 前記ランダム光学フィルタアレイにおける光学フィルタの個数は、前記フォトダイオードの個数より6倍以上多い
請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像生成装置。 - 前記複数種類の光学フィルタは、第1種の光学フィルタと、第2種の光学フィルタと、第3種の光学フィルタとを有し、
前記第1種の光学フィルタと、前記第2種の光学フィルタと、前記第3種の光学フィルタとは、互いに異なる波長特性を有する
請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像生成装置。 - 前記フォトダイオードは、第1の波長帯域と、第2の波長帯域と、第3の波長帯域とを含む光を受光し、
前記第1の波長帯域における前記第1種の光学フィルタの光透過率と、前記第1の波長帯域における前記第2種の光学フィルタの光透過率と、前記第1の波長帯域における前記第3種の光学フィルタの光透過率とは異なり、
前記第2の波長帯域における前記第1種の光学フィルタの光透過率と、前記第2の波長帯域における前記第2種の光学フィルタの光透過率と、前記第2の波長帯域における前記第3種の光学フィルタの光透過率とは異なり、
前記第3の波長帯域における前記第1種の光学フィルタの光透過率と、前記第3の波長帯域における前記第2種の光学フィルタの光透過率と、前記第3の波長帯域における前記第3種の光学フィルタの光透過率とは異なる
請求項5に記載の画像生成装置。 - 前記生成回路が生成する前記画像は、マルチバンド画像である
請求項1に記載の画像生成装置。 - 前記生成回路は、圧縮センシング技術を用いて前記画像を生成する
請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像生成装置。 - 複数種類の光学フィルタを有するランダム光学フィルタアレイと、
ここで、前記複数種類の光学フィルタがランダムに配置されており、
前記ランダム光学フィルタアレイを透過した光を受光するフォトダイオードと、
前記フォトダイオードで受光した光をデジタルデータに変換するAD変換部とを備え、
前記ランダム光学フィルタアレイにおける少なくとも2つの光学フィルタは、前記フォトダイオードの前に位置し、
前記ランダム光学フィルタアレイにおける最も小さい大きさを有する光学フィルタは、前記フォトダイオードよりも小さい
撮像装置。
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2016
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