JP2018135149A - 製袋包装機における縦シール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】製袋包装機において、構成が簡素であり耐久性に富む縦シール装置を提供する。【解決手段】縦シール装置1において、サーボモータ12が駆動されて出力回転軸13が回転するときに、偏心カム機構20において、偏心円板部を有するカム体が出力回転軸13の回りに振れ回り回転をし、偏心円板部が嵌入するリング部を有する駆動レバー24a,24bが追従動作をし、両縦ヒートシールブロック10a,10bが開閉動作をする。偏心カム機構20において、偏心円板部の円筒周面とリング部の円筒内面とは回転軸受を構成しており、両縦ヒートシールブロック10a,10bの開閉行程が小さくても、軸受面は広く確保されて面圧が下がり、縦シール装置1の耐久性を向上させることができる。【選択図】図1

Description

この発明は、縦型製袋充填包装機のような長手方向に走行する包装材に製品を収容して包装する製袋包装機に用いられており、駆動源の出力で開閉駆動される縦ヒートシールブロックによって包装材の重ね合わされた両側縁部分を挟み込むことで、当該両側縁部分に縦シールを施す縦シール装置に関する。
従来、製袋包装機としては、例えば特許文献1に開示されていて、図4に概略斜視図に一例として示すような縦型製袋充填包装機が多用されている。図4に示す縦型製袋充填包装機50においては、帯状包装材60は、フォーマ51によって側端縁部分fe,feが合掌状に重ね合わされるように略筒状に成形され、長手(上下又は縦)方向に走行される中で、両側縁部分fe,feに縦シール装置52によって縦シールScが施されることで筒状包装材61に成形される。包装物である製品Sは、充填用筒体53を通して筒状包装材61の内部に投入される。横シール・カット装置54が筒状包装材61を外側から挟み込むことで筒状包装材61に横シールを施すことによって、先行して形成され且つ内部に製品Sが包装された袋包装体63が製造されるとともに、次に製品Sが投入される袋62の底側の横シールが形成される。充填用筒体53の外周の左右両側には、筒状包装材61を挟んで送る包装材送りベルト機構55(片側のみ図示する)が配設されている。図示の都合上、袋包装体63について、底側の横シールについてのみ符号Seで示している。
横シール・カット装置54は、充填用筒体53の下端の更に下方において筒状包装材61を挟んで配置されており、互いに接近・離反する作動をするシール・カット・ブロック54a,54bを備えている。シール・カット・ブロック54a,54bは、接近時に筒状包装材61を外側から横断する方向に挟んで、袋62のための底側の横シールを形成する上側の横シーラ部と、袋包装体63の天側の横シールを形成する下側の横シーラ部とを構成している。筒状包装材61の内部に製品Sを投入し、横シール・カット装置54によって横断方向に横シールSeを施すことで袋包装体63が製造される。
横シール・カット装置54は、更に筒状包装材61を突き切る形態で切断するカッタ刃56を備えている。カッタ刃56は、一方のシール・カット・ブロック54aに上下の両横シーラ部間に取り付けられており、他方のシール・カット・ブロック54bには、カッタ刃56が入り込み可能な溝57が形成されている。両シール・カット・ブロック54a,54bが接近するとき、上下の横シール・カット装置54が包装材を挟み込むことで筒状包装材61を溶着して横シールSeを形成すると同時に、カッタ刃56が進出方向に駆動されて筒状包装材61を突き切って切断する。なお、充填用筒体53の下端には、筒状包装材61を直径方向両外側に緊張させる一対の緊張ガイド59,59が斜め下方に延びるように設けられている。
縦型製袋充填包装機50において、縦シール装置52は、包装材の両側縁部分fe,feの延びる方向に沿う方向に細長く延びている一対の開閉可能な縦ヒートシールブロック70a,70bを備えており、縦ヒートシールブロック70a,70bは、閉じ動作をするときに重合わせ状態にある両側縁部分fe,feを挟み込んで縦シールScを施し、開き動作をするときには、当該開き動作によって縦ヒートシールブロック70a,70b間に生じた隙間を通して両側縁部分fe,feが通過するのを許容する。
図5には、縦型製袋充填包装機50の縦シール装置52が示されている。図5(a)は縦シール装置52の正面図であり、図5(b)はその平面図である。縦ヒートシールブロック70a,70bには、それらを支持するための左右のベース71a,71bが取り付けられている。縦シール装置52は、縦ヒートシールブロック70a,70bの開閉駆動方式として、駆動源の一例であるサーボモータ72と、包装機フレームに取り付けられていてサーボモータ72を支持するとともに縦ヒートシールブロック70a,70bの開閉方向の移動を案内する支持案内部73と、サーボモータ72の回転出力によって駆動されるボールネジ機構74とを備えている。ボールネジ機構74は、縦ヒートシ4ールブロック70a,70bに対して軸線が交差する方向に延びており且つネジの形成方向が互いに異なっている左右のネジ部分75a,75bを有するボールネジ75と、左右のベース71a,71bにそれぞれ埋設されており且つ対応する左右のネジ部分75a,75bと螺合する二つのナット76a,76bを備えている。支持案内部73は、ボールネジ75に対して上下に離れた位置で平行に延びているとともにベース71a,71bを貫通してこれらをガイドする二本のサポートシャフト77,77を備えている。
サーボモータ72が駆動されると、ボールネジ機構74においてボールネジ75が回転し、ネジ部分75a,75bとナット76a,76bのネジ係合により、ナット76a,76bが埋設固定されているベース71a,71bが互いに反対方向に移動する。サーボモータ72の回転方向に応じて、ベース71a,71bの移動によって、これらベース71a,71bにそれぞれ取り付けられている縦ヒートシールブロック70a,70bがサポートシャフト77,77のガイド機能によってその姿勢を保ったまま、互いに接近又は離間するように開閉駆動される。
横シール・カット装置54の場合には、シール・カット・ブロック54a,54bは製品Sを包装した袋包装体63が通過可能とする程度にまで互いに対して開く必要があるが、縦シール装置52の場合には、横シール・カット装置54とは異なり、非シール時に縦ヒートシールブロック70a,70bが開いて形成される隙間Gは図5(b)に示すように重ねられた両側縁部分fe,feが通過可能になる程度の僅かな隙間で充分である。横シール・カット装置54の開閉ストロークは、通常、最大160mmであるのに対して、両縦ヒートシールブロック70a,70bの開閉ストロークは、例えば直押し式のエアーシリンダ駆動式とした場合であっても、10mm前後にすぎず、非常に短いものである。したがって、ボールネジ機構74のボールネジ75自体の回転角が少なく、縦シール時にはボールネジ75の特定の一カ所に負荷がかかる傾向となるために、ボールネジ機構74の耐久性が低い。ボールネジ機構74は、給油などのメンテナンスを頻繁且つ適切に行わないと、破損を生じる可能性が高くなる。
図6には縦シール装置の別の例が示されている。図6(a)は縦シール装置の正面図であり、図6(b)はその平面図である。図6に示す縦シール装置52aにおいては、図5に示す縦シール装置52が備える構成要素と同等のものには同じ符号を付すことで、再度の説明を省略する。縦シール装置52aは、縦ヒートシールブロック70a,70bの開閉駆動方式として、駆動源の一例であるサーボモータ82と、包装機フレームに取り付けられていて縦ヒートシールブロック70a,70bの開閉方向の移動を案内する支持案内部83と、サーボモータ82の回転出力によって駆動されるリンク機構84とを備えている。リンク機構84は、サーボモータ82の回転出力軸に取り付けられた中央レバー85と、中央レバー85の両端に回動自在に連結された左右の駆動レバー85a,85bとを備えている。支持案内部83は、機枠側のフレームに支持されたロッド支持ブロック86と、ロッド支持ブロック86を貫通してスライド自在に延びる二本の平行なロッド87,87と、ロッド87,87の左端を連結する連結部材88を備えている。右縦ヒートシールブロック70bの右ベース71bは、ロッド87,87の右端を連結する連結部材を兼ねている。左駆動レバー85aは左縦ヒートシールブロック70aの左ベース71aに対して回動可能に連結されており、右駆動レバー85bは連結部材88に対して回動可能に連結されている。
サーボモータ82の回転出力によってリンク機構84が駆動されると、左駆動レバー85aはベース71aを介して左縦ヒートシールブロック70aを押し、右駆動レバー85bは、連結部材88、ロッド87,87及び右ベース71bをその順に介して、右縦ヒートシールブロック70bを引き寄せ、両縦ヒートシールブロック70a,70bを互いに接近させて閉じ動作をする。サーボモータ82の出力を逆回転させることで、両縦ヒートシールブロック70a,70bは互いに離間して開き動作をする。なお、本出願人は、両ヒータブロックをボールねじによって包装材の側縁部分を合掌状に挟むように駆動し、押し付け力を均一・安定化した縦ヒートシールユニットの一例として、特許文献2に示したものを提案している。
リンク機構84を用いる縦シール装置52aの場合、ボールネジ機構74を用いる縦シール装置52の場合と同様、往復動作をする縦ヒートシールブロック70a,70bの開閉ストロークは短いものであるから、リンク機構84の駆動レバー85,85a,85bの動作範囲は小さく、それゆえ、リンク機構84の連結部分(回動可能に連結する連結ピンの部分)の回転角が少ない。連結ピンについては、包装機の縦シール装置周りのスペースにおいて、大型のものは使用できず小型のものを使用しなければならないという制約がある。このように、リンク機構84については、構成する細かな部品の点数が増加することに加えて、縦シール時に連結部分の特定箇所に繰り返して負荷がかかるために、すべり動作をする部分の面圧が高くなって耐久性が低くなっている。リンク機構84は、メンテナンスを頻繁且つ適切に行わないと、破損を生じる可能性が高くなり、メンテナンスや部品管理が面倒になる。
縦型製袋充填包装機における横シール装置ではあるが、その一例として、横シール用の二つのシールブロックが互いに接近して包装材を挟み込む直前に大きなシール圧力を与えるトグル作用を利用したものが提案されている(特許文献3参照)。開閉駆動用サーボモータのモータ軸の回転方向に応じて、連結ロッドやそのガイドを介して前側横シーラ取付けブロック及び後側横シーラ取付けブロックが互いに接近・離間する方向に駆動され、前側シールブロックと後側シールブロックは互いにヒータ面が向い合っていて、互いの接近時に前側シールブロックと後側シールブロックとが筒状包装材を挟み込んで、エンドシール部を施す。モータ軸に取り付けられたリンク機構の動作が両シールブロックに伝達されるが、リンク機構が両シールブロックの接近・離間方向に延びる直線状に揃う直前に、両シールブロックが包装材を挟み込むようにタイミングを設定することで、両シールブロックは包装材を強く挟み込んで大きなシール圧力を与えることができる。
特開2010−023855号公報 特開2010−275004号公報 特開2014−129132号公報
そこで、製袋包装機に用いられており駆動源からの駆動力によって包装材に対して繰り返してシール動作をする縦シール装置において、駆動源からの出力回転を縦ヒートシールブロックの開閉動作に変換するに際して、繰り返して受けるシール圧力の反力に耐えることができる耐久性に富むものとする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、上記課題を解決することであり、製袋包装機において、駆動源からの出力回転を縦ヒートシールブロックの開閉動作に変換するに際して、構成が簡素であり、耐久性に富む縦シール装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明による製袋包装機における縦シール装置は、長手方向に走行する包装材に製品を収容して包装する製袋包装機に用いられており、駆動源の出力で開閉駆動される縦ヒートシールブロックによって前記包装材の重ね合わされた両側縁部分を挟み込むことで当該両側縁部分に縦シールを施す縦シール装置であって、前記駆動源の出力回転軸に出力された往復回転をカム動作によって前記縦ヒートシールブロックの開閉動作に変換する偏心カム機構を備えており、前記偏心カム機構は、前記カム動作をするため、前記出力回転軸に対して偏心して且つ位相を異ならせて配置された二つのカム体と、前記各カム体に回転軸受を介して連結されており且つ対応する前記縦ヒートシールブロックに連結されている二つの駆動レバーとを備えていることを特徴としている。
この製袋包装機における縦シール装置によれば、駆動源の出力回転軸における往復回転により、偏心カム機構において、二つのカム体が出力回転軸の回りに振れ回り回転をし、各カム体と縦ヒートシールブロックとに対応して設けられている駆動レバーとがカム動作をし、駆動レバーはこのカム動作に追従して揺動回転、即ち、往復する回動動作をする。したがって、駆動源の出力回転は、偏心カム機構によって、両縦ヒートシールブロックの開閉動作に変換される。偏心カム機構において、カム体と駆動レバーとは、出力回転軸が回転する際に回転軸受を介して連結されているので、縦ヒートシールブロックの開閉行程が小さくても、互いの接触力を滑らかに支持し、接触面圧を下げることができる。
この製袋包装機における縦シール装置において、前記各カム体は、前記駆動源の前記出力回転軸が偏心した位置で結合する偏心円板部を備えており、前記各駆動レバーは、前記偏心円板部が嵌入しているリング部と当該リング部から延びていて前記縦ヒートシールブロックに連結されているレバー部とを備えており、前記偏心円板部の円周外面と前記リング部の円周内面とがそれぞれ前記回転軸受の軸受面を構成しているとすることができる。偏心円板部と出力回転軸とは、出力回転軸が偏心円板部に対して偏心した位置で結合されているという相互の形状配置関係にあるので、偏心円板部の円周外面は出力回転軸と比べて広い面積となり、カム体の偏心円板部と駆動レバーのリング部とは面積が広い軸受面で滑らかに相対回転を許容する回転軸受となり、その結果、縦ヒートシールブロックの開閉ストロークが小さくても広い軸受面でシール圧の反力を受け、偏心カム機構における偏心円板部とリング部の接触面圧を下げることができる。
この製袋包装機における縦シール装置において、前記回転軸受は、前記偏心円板部の前記円周外面と前記リング部の前記円周内面とが円筒状のすべり面を構成しているすべり軸受であるとすることができる。カム体の偏心円板部の円周外面と駆動レバーのリング部の円周内面とが互いに接触しながらすべることができる接触面積の広いすべり面を構成しているので、カム体の偏心円板部と駆動レバーのリング部とはすべり軸受によって互いに滑らかに相対すべりをすることができ、その結果、縦ヒートシールブロックの開閉ストロークが小さくても、偏心カム機構における偏心円板部とリング部の接触面圧を下げることができる。
この製袋包装機における縦シール装置において、前記偏心カム機構の前記両カム体の前記位相は互いに対して180度異なっていることにより、前記出力回転軸の回転は、前記偏心カム機構がする前記カム動作によって前記両縦ヒートシールブロックの同期した前記開閉動作に変換され、前記出力回転軸が180度未満の往復回転であり、前記カム動作はその死点を越えることのない角度範囲内でする往復カム動作であるとすることができる。偏心カム機構において両カム体の位相が互いに対して180度異なっているという回転対称構造によって、両カム体は、出力回転軸の180度未満の往復回転に応じて、カム動作において死点を越えることのない角度範囲内で、出力回転軸の回りで同期した振れ回り往復回転をし、両縦ヒートシールブロックに安定した開閉動作をさせることができる。
この縦型包装機における縦シール装置において、前記偏心カム機構がする前記往復カム動作において、前記両縦ヒートシールブロックが前記開閉動作の閉じ位置に対応するカム動作限界に到達する際に、前記両縦ヒートシールブロックが前記包装材の両側端縁部分に対して、前記カム動作が仮に前記死点を越えるとしたときのトグル作用で圧接する強さに準じた強さで圧接することができる。偏心カム機構は、出力回転軸の180度未満の往復回転に応じて、カム動作において死点を越えることのない角度範囲内で往復カム動作をするのであるが、この往復カム動作のカム動作限界に到達する際に、両縦ヒートシールブロックは、偏心カム機構のカム動作が仮に死点を越えるとしたときのトグル作用によって圧接すると想定される強さに準じた強さで圧接するので、包装材の両側端縁部分に対して強いシール圧力で縦シールを施すことができる。
この縦型包装機における縦シール装置において、前記偏心カム機構では、前記出力回転軸の回転軸線と、前記両駆動レバーが両縦ヒートシールブロックに連結される両連結支点とが、前記縦ヒートシールブロックの長手方向と直交する一平面上に並んで配置されているとすることができる。偏心カム機構での出力回転軸や駆動レバーのこうした配置により、偏心カム機構を簡素な構造に組み立てることができる。
縦シール装置が適用される前記製袋包装機は、前記包装材が送られる前記長手方向が上下方向であり、前記縦シール装置で形成された筒状包装材から袋を製造しつつ前記製品を充填して袋包装体を製造する縦型製袋充填包装機であるとすることができる。
この発明による製袋包装機における縦シール装置は、上記のように構成されているので、基本的なシール動作として、駆動源の出力回転軸の回転は、偏心カム機構がするカム動作、即ち、具体的には両カム体と両駆動レバーのカム動作によって、両縦ヒートシールブロックの滑らかで且つ安定した開閉動作に変換される。また、偏心カム機構においては、カム体の偏心円板部の円筒周面と駆動レバーのリング部の円筒内面とは、出力回転軸が回転する際に相対すべりを許容するすべり軸受のすべり面を構成しており、縦ヒートシールブロックの開閉ストロークが小さくても、当該すべり軸受の互いの接触面は広く確保されている。したがって、偏心カム機構におけるすべり軸受の接触面圧を下げることができ、偏心カム機構、延いては縦シール装置の耐久性を向上することができる。
図1は、この発明による製袋包装機の縦シール装置の一実施例を示す図である。 図2は、図1に示す縦シール装置に用いられる偏心カム機構の拡大図である。 図3は、図2に示す偏心カム機構の斜視図である。 図4は、製袋包装機としての縦型製袋充填包装機の一例を示す斜視図である。 図5は、図4に示す縦型製袋充填包装機に用いられる縦シール装置の一例を示す図である。 図6は、図4に示す縦型製袋充填包装機に用いられる縦シール装置の別例を示す図である。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による製袋包装機の縦シール装置の実施例について説明する。図1は、この発明による製袋包装機の縦シール装置の一実施例を示す図面であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。また、図2は、この製袋包装機の縦シール装置に用いられる偏心カム機構を拡大して分解又は組立て状態で示す図である。
図1に示す縦シール装置が適用される製袋包装機については、図4に示した先行技術として示したように、縦方向、即ち、長手方向に走行する帯状包装材60を筒状包装材61に成形しつつ製品Sを収容した袋包装体63を製造する縦型製袋充填包装機50であってよく、それゆえ、先行技術に用いられている構成要素と同等の働きをする構成要素について同じ符号を付すことで、縦型製袋充填包装機の基本的構成についての再度の説明を省略する。
図1に示す縦シール装置1は、基本的な構造として、図6に示す縦シール装置52aと同等の構造を備えている。即ち、縦シール装置1において、開閉駆動される左右の縦ヒートシールブロック10a,10bがそれぞれ左右のベース11a,11bに取り付けられており、縦ヒートシールブロック10a,10bが包装材の重ね合わされた両側縁部分fe,feを挟み込むことで当該両側縁部分fe,feに縦シールが施される。機枠側のフレームに設けられているロッド支持ブロック16には、縦方向に一定の距離をおいて横方向に延びる一対のロッド17,17がスライド自在に貫通している。ロッド17,17の両一端(図で左端)は共通する連結部材18に取り付けられており、両他端(図で右端)は右ヒートシールブロック10b用の右ベース11b(連結部材を兼ねる)に取り付けられている。ロッド17,17は左ヒートシールブロック10a用の左ベース11aを貫通していて、左ヒートシールブロック10aが横方向にスライドするのを案内している。
縦シール装置1を駆動するための駆動源としてのサーボモータ12は、機枠側のベッド19に取り付けられており、回転出力軸13に回転駆動力を出力する。サーボモータ12の回転出力軸13は、ロッド17,17が延びる方向にも左右の縦ヒートシールブロック10a,10bの長手方向にも直交する方向に延びる態様で配置されている。サーボモータ12の回転出力軸13には、サーボモータ12の出力回転軸13に出力された往復回転をカム動作によって縦ヒートシールブロック10a,10bの開閉動作に変換する偏心カム機構20が設けられている。回転出力軸13から偏心カム機構20を介して左ヒートシールブロック10a用の左ベース11aに至る経路と右ヒートシールブロック10b用の右ベース11aに至る経路とが、回転出力軸13から左右の縦ヒートシールブロック10a,10bとの間をそれぞれ繋いで開閉駆動力を伝達する開閉駆動経路となっている。
当該開閉駆動経路に介在されている偏心カム機構20のカム動作によって、そのカム出力は、一方では左ヒートシールブロック10a用の左ベース11aに直接に伝えられ、他方では、連結部材18からロッド17,17を介して右ヒートシールブロック10b用の右ベース11aに伝えられ、出力回転軸13の回転に伴って左右の縦ヒートシールブロック10a,10bを開閉駆動する。
偏心カム機構20は、カム動作をするため、図2に示すように、また図3に斜視図として示すように、直棒状の回転出力軸13において、その軸線14が延びる方向に所定の間隔を置いて設けられている大きさが同じの一対のカム体21a,21bを備えている。カム体21a,21bは、回転出力軸13が貫通・結合状態で取り付けられる取付け部22a,22bと、取付け部22a,22bに一体構成とされており所定の肉厚を有するとともに周面はカム面となっており、回転出力軸13に対して偏心した偏心円板部23a,23bとを備えている。偏心円板部23a,23bの周面は円筒周面となっており、その母線方向は回転出力軸13の軸線14の延びる方向と平行である。
偏心円板部23a,23bの中心は、回転出力軸13の軸線14に対して偏心した位置にある。偏心円板部23a,23bの板厚は、回転出力軸13が回転するときに、後述の駆動レバー24a,24bによって安定して軸支持されるように、周面が充分な広さとなる板厚とされている。回転出力軸13は、偏心円板部23a,23bの内部に納まるように貫通・結合されており、したがって、軸線14に直交する面での断面でみて偏心円板部23a,23bの大きさは回転出力軸13と比較して充分大きい。二つのカム体21a,21bの回転出力軸13に対する偏心の態様は、軸線14の回りに互いに位相を異ならせて配置されていることによるものであり、好ましくは互いに位相が180度異なる対称位置とされている。
偏心カム機構20はまた、カム体21a,21bに相対回転を許容する回転軸受を介して連結されており且つ対応する縦ヒートシールブロック10a,10bに連結されている二つの駆動レバー24a,25bを備えている。偏心カム機構20のカム体21aと左ベース11aとは左駆動レバー24aで連結されており、偏心カム機構20のカム体21bと連結部材18とは右駆動レバー24bで連結されている。左右の駆動レバー24a,24bは同じ構造を有しており、偏心カム機構20の偏心円板部23a,23bが嵌入するリング部25a,25bと、リング部25a,25bに一体に形成されており且つリング部25a,25の径方向外側に延びていて縦ヒートシールブロック10a,10bに直接的に又は間接的に連結されているレバー部26a,26bを備えている。駆動レバー24a,24bは、カム体21a,21bに対してレバー部26a,26bが互いに反対方向に延びるように組み合わされる。
リング部25a,25bには、嵌入する偏心円板部23a,23bを受け入れるために、精密に加工された円筒内面が形成されており、偏心円板部23a,23bには同じく精密に加工された円周外面が形成されている。当該円筒内面と円周外面は、カム体21a,21bと駆動レバー24a,24bとを相対回転可能に連結する回転軸受の軸受面として、すべり軸受のすべり面を形成している。レバー部26a,26bは、その先端部分において、連結部材18と左ベース11aとに対して連結支点としての連結ピン27a,27bによって回動可能に連結されている。
偏心カム機構20においては、出力回転軸13の軸線14と、両駆動レバー24a,24bが両縦ヒートシールブロック10a,10bに連結される両連結ピン27a,27bのピン軸線とが、縦ヒートシールブロック10a,10bが延びる長手方向(縦方向)と直交する一平面上に並んで配置されている。偏心カム機構20においての出力回転軸13や駆動レバー24a,24bのこうした配置により、偏心カム機構20を簡素なレイアウトと構造に組み立てることができる。
縦シール装置1において、回転出力軸13の軸線14の位置は不変であり、連結ピン27a,27bの位置はロッド支持ブロック16によるロッド17,17のスライド案内作用により、水平方向(両縦ヒートシールブロック10a,10bの開閉方向)には移動するが縦方向には移動しない。サーボモータ12が駆動されると、回転出力軸13が回転駆動され、偏心カム機構20のカム体21a,21bが出力回転軸13と一体となって回転し、その軸線14の回りに振れ回り回転をする。偏心円板部23a,23bが嵌入するリング部25a,25を有する駆動レバーレバー24a,24bがその振れ回り回転に追従して、連結ピン27a,27bの回りに揺動する動作をする。左駆動レバー24aが左ベース11aを引いて、左ベース11aが左ヒートシールブロック10aを包装材の端縁部分fe,feから遠ざけ、右駆動レバー24bが連結部材18及びロッド17,17を介して右ベース11bを押し、右ベース11bが右ヒートシールブロック10bを包装材の端縁部分fe,feから離れさせる。これにより、両縦ヒートシールブロック10a,10bは開動作をし、サーボモータ12の開方向への回転限界である図2(c1)に示すような、両縦ヒートシールブロック10a,10bは端縁部分fe,feから最も離れた開位置を占める。このときの回転出力軸13の位置は、図2(b1)に示す死点となる基準位置θsからの開き角度位置θoで示されている。
両縦ヒートシールブロック10a,10bが図2(c1)に示す開位置を占めた状態から回転出力軸13が反対方向に回転駆動されると、偏心カム機構20のカム体21a,21bの偏心回転(開状態に向うときと逆方向の偏心回転)によって、左右の駆動レバー24a,24bが連結ピン27a,27bの回りに揺動しつつ互いに離れる方向に動作する。左ベース11aがロッド17,17に案内されつつ左ヒートシールブロック10aを包装材の端縁部分fe,feに向って移動させ、右駆動レバー24bが連結部材18及びロッド17,17を介して右ベース11bを引き寄せ、包装材の端縁部分fe,feに向って方向に移動させる。このように、サーボモータ12の出力回転軸13の回転は、偏心カム機構20によって、開閉駆動経路を経て、両縦ヒートシールブロック10a,10bの開閉動作に変換される。
回転出力軸13が引き続いて回転駆動されると、偏心カム機構20のカム体21a,21bの引き続く偏心回転によって、図2(c2)に示すように左右の駆動レバー24a,24bの動作を介して左右の両縦ヒートシールブロック10a,10bは包装材の端縁部分fe,feを挟み込み、端縁部分fe,feを加圧・加熱して縦ヒートシールを開始する。偏心カム機構20の両カム体21a,21bの位相は互いに対して180度異なっていることにより、出力回転軸13の回転は、偏心カム機構20がするカム動作によって両縦ヒートシールブロック10a,10bの同期した開閉動作に変換される。
サーボモータ12が出力回転軸13に出力する回転は、180度未満の往復回転である。こうした両カム体21a,21bの回転対称構造と出力回転軸13の往復回転角度の設定によって、偏心カム機構20のカム動作は、その死点を越えることのない角度範囲で、往復カム動作をする。即ち、両カム体21a,21bは、出力回転軸13が仮に連続回転をするとしたときに、その偏心回動動作で両縦ヒートシールブロック10a,10bが最も包装材を押圧する死点(トグル作用の死点)となる図2(b2)に示すような回転位置(死点位置θd)を越えるような回転をすることはない。死点位置θdに至るよりも前の図2(c2)に示す閉じ角度位置θc(一例として死点の20度程度手前の位置)が両カム体21a,21bの偏心回転限界とされている。これにより、両カム体21a,21bは、出力回転軸13の回りで同期した振れ回り往復回転をし、両縦ヒートシールブロック10a,10bに安定した開閉動作をさせることができ、仮に死点を通過するとしたときのシール圧力の不安定な挙動を回避することができる。縦ヒートシールの時間やシール圧力は、サーボモータ12のトルク制御等によって、精密にコントロールすることができる。なお、サーボモータ12の制御については、出力回転軸13が仮に連続回転をするとしたときに、両縦ヒートシールブロック10a,10bが最も包装材から遠ざかる基準位置θs(図2(b1))を越えるような回転をすることもないように設定されている。
偏心カム機構20は、出力回転軸13の180度未満の往復回転に応じて、カム動作において死点を越えることのない角度範囲内で往復カム動作をするのであるが、この往復カム動作のカム動作限界に到達(出力回転軸13の回転が閉じ角度位置θcに到達)する際に、両縦ヒートシールブロック10a,10bは、偏心カム機構20のカム動作が仮に死点を越えるとしたときのトグル作用によって圧接すると想定される強さに準じた強さで圧接するので、包装材の両側端縁部分fe,feに対して強いシール圧力で縦シールを施すことができる。
偏心カム機構20において、偏心円板部23a,23bと出力回転軸13とは偏心円板部23a,23bの内部を出力回転軸13が貫通・結合しているという相互の形状配置関係にあるので、偏心円板部23a,23bの円周外面は出力回転軸13と比べて広い面積となり、カム体21a,21bの偏心円板部23a,23bの円周外面と駆動レバー24a,24bのリング部25a,25bとの円周内面は、面積が広く互いに接触しながら滑らかに相対すべりを許容するすべり面となる。すべり軸受の軸受面として広いすべり面が確保されるので、端縁部分fe,feの挟込み力が大きくなるにもかかわらず軸受の面圧は低くなり、縦シールのための繰り返し動作回数が多くなっても偏心カム機構20の耐久性を高めることができる。その結果、縦ヒートシールブロック10a,10bの開閉ストロークが小さくても、偏心カム機構20における偏心円板部23a,23bとリング部25a,25bの接触面圧を下げることができる。
以上、この発明の実施例において、カム体21a,21bについては、鍛造や鋳造からの切削加工によって、取付け部22a,22bと偏心円板部23a,23bを一体構造に形成することができる。また、別体に形成しておいて、溶接や固着によって一体構造としてもよい。連結ピン27a,27bについても、駆動レバー24a,24bとの間にすべり軸受を構成して滑らかなすべりと耐久性を向上させることが好ましい。また、すべり軸受として、内外のすべり面は、偏心円板部23a,23bとリング部25a,25b圧入される軸受輪によって備えることができる。回転軸受は、すべり軸受として説明したが、転がり軸受であってもよい。更に、製袋包装機は縦型製袋充填包装機として説明したが、横型製袋充填包装機であってもよく、その他、縦シール(センターシール)を施す製包装機に適用することもできる。
1 縦シール装置 10a,10b 左右のヒートシールブロック
11a,11b 左右のベース 12 サーボモータ
13 回転出力軸 14 軸線
15 ベッド 16 ロッド支持ブロック
17,17 ロッド 18 連結部材
20 偏心カム機構 21a,21b カム体
22a,22b 取付け部 23a,23b 偏心円板部
24a,24b 左右の駆動レバー 25a,25b リング部
26a,26b レバー部 27a,27b 連結ピン
50 縦型製袋充填包装機 51 フォーマ
52,52a 縦シール装置 53 充填用筒体
54 横シール・カット装置 54a,54b シール・カット・ブロック
55 包装材送りベルト機構 56 カッタ刃
57 溝 59,59 緊張ガイド
60 帯状包装材 61 筒状包装材
62 袋 63 袋包装体
70a,70b 縦ヒートシールブロック 71a,71b 左右のベース
72 サーボモータ 73 支持案内部
74 ボールネジ機構 75 ボールネジ
75a,75b ネジ部分 76a,76b ナット
77,77 サポートシャフト
82 サーボモータ 84 リンク機構
85 中央レバー 85a,85b 左右の駆動レバー
86 ロッド支持ブロック 87,87 ロッド
88 連結部材
fe,fe 両側縁部分 S 製品
Sc 縦シール Se 横シール G 隙間
θs 基準位置 θo 開き角度位置
θc 閉じ角度位置 θd 死点位置

Claims (7)

  1. 長手方向に走行する包装材に製品を収容して包装する製袋包装機に用いられており、駆動源の出力で開閉駆動される縦ヒートシールブロックによって前記包装材の重ね合わされた両側縁部分を挟み込むことで当該両側縁部分に縦シールを施す縦シール装置において、 前記駆動源の出力回転軸に出力された往復回転をカム動作によって前記縦ヒートシールブロックの開閉動作に変換する偏心カム機構を備えており、
    前記偏心カム機構は、前記カム動作をするため、前記出力回転軸に対して偏心して且つ位相を異ならせて配置された二つのカム体と、前記各カム体に回転軸受を介して連結されており且つ対応する前記縦ヒートシールブロックに連結されている二つの駆動レバーとを備えている
    ことを特徴とする製袋包装機における縦シール装置。
  2. 前記各カム体は、前記駆動源の前記出力回転軸が偏心した位置で結合する偏心円板部を備えており、前記各駆動レバーは、前記偏心円板部が嵌入しているリング部と当該リング部から延びていて前記縦ヒートシールブロックに連結されているレバー部とを備えており、前記偏心円板部の円周外面と前記リング部の円周内面とがそれぞれ前記回転軸受の軸受面を構成していることを特徴とする請求項1に記載の製袋包装機における縦シール装置。
  3. 前記回転軸受は、前記偏心円板部の前記円周外面と前記リング部の前記円周内面とが円筒状のすべり面を構成しているすべり軸受であることを特徴とする請求項2に記載の製袋包装機における縦シール装置。
  4. 前記偏心カム機構の前記両カム体の前記位相は互いに対して180度異なっていることにより、前記出力回転軸の回転は、前記偏心カム機構がする前記カム動作によって前記両縦ヒートシールブロックの同期した前記開閉動作に変換され、
    前記出力回転軸が180度未満の往復回転であり、前記カム動作はその死点を越えることのない角度範囲内でする往復カム動作であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の製袋包装機における縦シール装置。
  5. 前記両偏心カム機構がする前記往復カム動作において、前記両縦ヒートシールブロックが前記開閉動作の閉じ位置に対応するカム動作限界に到達する際に、前記両縦ヒートシールブロックが前記包装材の両側端縁部分に対して、前記カム動作が仮に前記死点を越えるとしたときのトグル作用で圧接する強さに準じた強さで圧接することを特徴とする請求項4に記載の製袋包装機における縦シール装置。
  6. 前記偏心カム機構において、前記出力回転軸の回転軸線と、前記両駆動レバーが両縦ヒートシールブロックに連結される両連結支点とは、前記縦ヒートシールブロックの長手方向と直交する一平面上に並んで配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の製袋包装機における縦シール装置。
  7. 前記製袋包装機は、前記包装材が送られる前記長手方向が上下方向であり、前記縦シール装置で形成された筒状包装材から袋を製造しつつ前記製品を充填して袋包装体を製造する縦型製袋充填包装機であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の製袋包装機における縦シール装置。
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