JP2018143408A - 頬挟持具 - Google Patents

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直樹 中力
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紳哉 増田
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Kunitake Naito
邦武 内藤
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Abstract

【課題】検査者や治療者が光源を持つことなく、また、歯科用装置や歯科用器具で射光が遮られることがなく、種々の検査や治療のときでも口腔内を照射することができる頬挟持具を提供することを目的とする。【解決手段】使用者100の頬101をその外側と内側から挟持する頬挟持具1であって、使用者100の頬101の外表皮102上に配置される第1押え体3と、使用者100の口腔内103で上、下顎歯列106、107と頬粘膜104との間に配置される第2押え体4と、第1押え体3と第2押え体4とを連結するとともに、第1押え体3の裏面42と第2押え体4の表面41とで使用者100の頬101を挟持した状態で第1押え体3と第2押え体4とを保持する連結部2と、使用者100の口腔内103へ光を照射できる照射手段5と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の頬をその外側と内側から挟持する頬挟持具であって、使用者の口腔内へ光を照射できる照射手段を備えた頬挟持具に関する。
頬吸引癖、噛みしめ、食いしばり等が原因で頬粘膜を慢性的に上下臼歯部で咬んでしまうことにより、頬粘膜の内側に頬粘膜圧痕(頬粘膜の白線)が生じることがある。また、歯列の不正、咬み合わせの異常や肥満の場合、咀嚼時に頬粘膜が歯列に入り込んで、咬傷を起こしやすい。
他方、脳神経疾患や身体障害を発症する疾患等により昏睡状態や身体運動障害を認める患者は、健常者では考えられないほどの過大な咬合力(圧)で歯を食いしばるという行為をしばしば行うことがある。そのような患者が誤って自身の頬粘膜を咬んでしまうと、頬粘膜に激しい裂傷や潰瘍を引き起こす虞がある。
そこで本願の発明者は、特許文献1に示すような頬挟持具を考えた。これは、使用者の頬をその外側の第1押え体と内側の第2押え体で挟持する頬挟持具であって、第2押え体は下顎歯列と頬粘膜との間に配置され、連結部が使用者の頬を挟持した状態で第1押え体と第2押え体とを保持し、口腔内へ着脱自在な頬挟持具である。
特許第5802457号公報 特開2010−514532号公報 特開2005−312727号公報 特開2013−128513号公報 特開2016−87299号公報
ところで、使用者が歯や頬粘膜や喉などの口腔内の診察や治療を行うために口腔を空けると、口腔内の照度が不十分であるという問題が従来から知られている。そのため、口腔内を照明するために種々の方法が従来からとられている。例えば、照明器具を治療者が手で持たなくてもよいようにするため、被治療者の頭上のアームに取り付けられた照明器具からの照射、治療者の頭に巻回されたベルトに取り付けられた照明器具からの照射、治療者の眼鏡に取り付けられた照明器具からの照射が良く知られている。
しかしながら、これらの方法ではハンドピースのような歯科用器具などで照射が遮られる口腔の部位がある。そこで、特許文献2の図2に開示されるように、唾液吸引器具などに取り付けられた照明器具からの照射や、特許文献3に開示されるようにハンドピースに取り付けられた光ファイバーの射光部からの照射が考えられた。
しかしながら、これらの方法は唾液吸引器具やハンドピースを使用しないときは光を照射することができないという短所があった。そこで、特許文献4、特許文献5に開示されるように下顎にフックを懸けて口腔内に保持された光源から照射する方法が考えられた。この方法であれば、種々の検査や治療のときに常時口腔内を照射することができる。
しかしながら、下顎にフックを懸ける方法は下顎の歯の治療の邪魔になるという問題があった。また、下顎に掛けるような、専用の照明光源は、歯の治療の邪魔になるだけでなく、上記した特許文献1のような頬挟持具が診察や治療の際に必要となる障がい者等に用いると、特許文献4や特許文献5のような道具では、予期せぬ動きで外れたりする問題があった。そこで、検査者や治療者が光源を持つことなく、歯科用装置や歯科用器具で射光が遮られることがなく、種々の診察や治療のときでも口腔内を照射することができる光源が求められた。
そこで本発明は、特許文献1の思想を用いて、検査者や治療者が光源を持つことなく、また、歯科用装置や歯科用器具で射光が遮られることがなく、種々の検査や治療の邪魔になることなく口腔内を照射することができる頬挟持具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一つの態様に係る頬挟持具は、使用者の頬をその外側と内側から挟持する頬挟持具であって、前記使用者の頬の外表皮上に配置される第1押え体と、前記使用者の口腔内で上、下顎歯列と頬粘膜との間に配置される第2押え体と、前記第1押え体と前記第2押え体とを連結するとともに、前記第1押え体の裏面と前記第2押え体の表面とで前記使用者の頬を挟持した状態で前記第1押え体と前記第2押え体とを保持する連結部と、前記使用者の口腔内へ光を照射できる照射手段と、を備えることを特徴とする。
これにより、頬粘膜を保護するとともに、検査者や治療者が光源を持つことなく、また、歯科用装置や歯科用器具で射光が遮られることが少なく、種々の検査や治療の邪魔になることが少なく口腔内を照射することができる。また、口腔内を照射する医療設備が無い場所、例えば、医師が往診する患者宅でも容易に口腔内を照射することができる。なお、照射手段は、照射手段自身が光を発して口腔内にその光を照射してもよく、また照射手段とは別体の光源の光を用いてその光を反射や拡散することで口腔内にその光を照射してもよい。
また、本発明の頬挟持具は、前記照射手段が、口腔内へ光を照射する照射体を保持する照射体保持部からなることが好ましい。
これより、別体の照射体を利用することができる。また、照射体保持部が照射体を着脱可能に保持する構成になっていることで、照射体を再利用して、頬挟持具を使い捨てすることができるので衛生面上好ましく、また照射体の分、安価となる。なお、照射体保持部は、第1押え体や第2押え体に形成することができる。
また、本発明の頬挟持具は、前記照射手段が、前記第2押え体に形成された光を反射する反射部であることが好ましい。
この反射部は、第2押え体の表面側でも裏面側に形成することができる。また、この反射部は、凹凸形状や、貼り付けた反射フィルム、真空蒸着によるアルミニウム膜、白色塗料など、第2押え体の裏面側(口腔内部方向)に光を反射できるものであればよい。
これにより、口腔内をより明るくすることができる。なお、反射部で反射する光は、上記の反射体保持部に保持される別体の照射体の光でも、また外部の照射体(例えば、被治療者の頭上のアームに取り付けられた照明器具、治療者の頭に巻回されたベルトに取り付けられた照明器具、治療者の眼鏡に取り付けられた照明器具)からの光でもよい。
(A)は第1実施形態に係る頬挟持具の要部を示す平面図であり、(B)はその側面図である。 (A)は第1実施形態に係る頬挟持具の要部を示す底面図であり、(B)はこの頬挟持具の連結部から見た側面図である。 (A)は第1実施形態に係る頬挟持具の第1押え体が使用者の外表皮に装着された状態を示す図であり、(B)はこの頬挟持具の第2押え体が使用者の頬粘膜に装着された状態を示す図である。 (A)は第2実施形態に係る頬挟持具の第2押え体が使用者の頬粘膜に装着された状態を示す図であり、(B)はこの頬挟持具の連結部から見た側面図である。 (A)は第3実施形態に係る頬挟持具の要部を示す側面図であり、(B)は第4実施形態に係る頬挟持具の要部を示す側面図である。 第5実施形態に係る頬挟持具の要部を示す底面図である。 (A)は第6実施形態に係る頬挟持具の要部を示す側面図であり、(B)は第6実施形態の変形例である。
以下、実施形態及び図面を参照にして本発明を実施するための形態を説明するが、以下に示す実施形態は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
また、以下では、主として歯科、口腔外科、小児科、救急・集中治療科、脳神経外科、外科、内科、精神科等の医療分野で用いるのに好適な頬挟持具を説明するが、本発明は例えば、生活上の挙動の不全を有する老人や障害者を介護する介護分野、更には口腔内を照射する医療設備が無い場所(例えば、医師が往診する患者宅)でも同様に適用できる。
[第1実施形態]
なお、以下の説明では、方向や位置を表す用語(例えば、「上部」、「下部」、「表面」、「裏面」等)を便宜上用いるが、これらは、発明の理解を容易にするためであり、それらの用語によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきではない。
[頬挟持具の全体構成]
図1(A)は、第1実施形態に係る頬挟持具1の要部を示す平面図であり、(B)はその側面図である。また、図2(A)は、頬挟持具1の要部を示す底面図であり、(B)は頬挟持具1の連結部から見た側面図である。また、図3(A)は、頬挟持具1の第1押え体3が使用者の外表皮102に装着された状態を示す図であり、(B)は、頬挟持具1の第2押え体4が使用者100の頬粘膜104に装着された状態を示す図である。
図1に示すように、頬挟持具1は、U字状の連結部2を介して所定の間隔をもって連結された第1押え体3と第2押え体4と照射手段5を有する。第1押え体3は、使用者100の頬101の外表皮102に密着して頬101の外側を押える部材であり、第2押え体4は使用者の口腔内103に挿入して使用者100の頬粘膜104(頬101の内側)を押える部材であり、照射手段5は口腔内103に光を照射する手段である。なお、本実施の形態では、第1押え体3と第2押え体4が連結部2で連結されている側を頬挟持具1の 「基端部」と称し、それに対向する側を頬挟持具1の「他端部」と称する。
連結部2は、直径が0.8mm〜1.6mmのニッケルクロム合金線等で構成され、第1押え体3及び第2押え体4は、所定の厚み(例えば、第1押え体3は3mm、第2押え体4は2mm)を有する例えば、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)等の透光性があり、可撓性の軟質熱可塑性樹脂で構成されている。これらは生体安全性を考慮し、歯科医療の分野で一般的に用いられている素材が使用される。
図示するように、第1押え体3と第2押え体4の断面形状はそれぞれ、所定の曲率で円弧状に形成されている。第1押え体3の円弧の高さ(上端と下端の距離)はH1である。一方、第2押え体4の円弧の高さH2は、第1押え体3の円弧の高さH1よりも小さく形成されている。具体例として本実施形態では、H1は160mm、H2は9mmに設定している。
図1(A)及び図2(A)に示すように、第1押え体3の平面形状は長軸L1、短軸L2を有する卵型に形成されている。第2押え体4の平面形状も同様に、長軸L3、短軸L4を有する卵型に形成されている。図面を参照すれば明らかなように、第2押え体4の長軸L3、短軸L4は、第1押え体3の長軸L1、短軸L2よりも短い長さでそれぞれ形成されている。具体例として本実施形態では、L1は60mm、L2は50mm、L3は50mm、L4は41mmに設定している。なお、第1押え体3及び第2押え体4の平面形状は卵型に限らず、小判型や長円型を含む楕円状、砲弾状或いは正円状であってもよい。
このような頬挟持具1は、金型を使用して、連結部2をプレス加工で製造し、照射体保持部51付き第2押え体4と第1押え体3は射出成型で製造することができる。このとき、照射体保持部51のC字状はスライドコアにすればよく、プレス加工後の連結部2の組み込みはインサート成型にすればよい。
図1(A)、図1(B)及び図2(B)に示すように、第1押え体3の表面31には、該第1押え体3の略中央部から基端部にかけて連続する凸状の隆起部33が形成されている。一方、第2押え体4の裏面42には、第2押え体4の略中央部から基端部にかけて連続する隆起部43が形成されている。図示するように、各隆起部33、43には両端が円状に曲げられた連結部2の一部が埋め込まれている。
本発明の照射手段5は、口腔内103に光を照射できる手段であり、光を照射することにより口腔内103を明るく照らすことができる。なお、照射手段5自身が光を発して口腔内103に光を照射する必要はなく、この口腔内103に照射される光については照射手段5とは別体の光源の光を用いてその光を反射や拡散することにより口腔内103に光を照射してもよい。また、当然ながら照射手段5自身が光源となって発する光を用い口腔内103に光を照射してもよい。このように照射手段5には種々の形態があるが、図1〜図3に示すように、第1実施形態の照射手段5は、具体的には照射体保持部51と反射部52からなる。そして、照射手段5は、この照射手段5とは別体の照射体6からの光を光源として用いて、口腔内103に光を照射する
なお、この照射体6は、LED発光体62と光ファイバーケーブル61からなる。LED発光体62はボタン電池や充電式電池などの電源により高輝度なLED62aを発光させる。光ファイバーケーブル61はケーブルの柔軟性を高めるために複数本の光ファイバーの束61aとこれを覆う被覆61bからなる。1本の光ファイバーは石英ガラスや透明なプラスチック材からなり、光が通過するコアをクラッドが覆っている。クラッドはコアよりも屈折率が高くなっているので、コアとクラッドの境界面で光が全反射する。この全反射によって、高輝度なLED62aの光が光ファイバーケーブル61の先端に導光される。
照射体保持部51は、照射体6を構成する光ファイバーケーブル61の先端を着脱可能に保持するものである。より具体的には、照射体保持部51は、第2押え体4の裏面42の隆起部43に形成されるC字状のエチレン酢酸ビニル共重合樹脂である。照射体保持部51は、可撓性があるので、C字状の切欠きを介して光ファイバーケーブル61の先端を着脱可能となっている。
照射体保持部51のC字状の直径は照射体6の光ファイバーケーブル61の先端の直径よりも僅かに小さくなっており、酢酸ビニル共重合樹脂材である照射体保持部51の弾性によって、光ファイバーケーブル61の保持と離脱と光ファイバーケーブル61の先端の保持位置の前後調整が可能となっている。
反射部52は、照射体6を構成する光ファイバーケーブル61の先端から出射した光を、口腔内103を効率よく照らすよう反射するものである。より具体的には、反射部52は、第2押え体4の裏面42に形成されている凹凸(図1(B)、図2(B)の網掛け部分)である。なお、反射部52における反射には厳密な意味での反射だけでなく、光を拡散させるような場合も含まれている。
この凹凸は、第2押え体4を成型する金型を用いて形成されている。具体的には、金型の表面に、薬品で腐食させてシボ加工による凹凸を形成したり、機械加工(例えば、フライス盤を用いた加工や、サンドブラスト加工など)により凹凸を形成したりしておき、反射部52の凹凸を形成する。なお、反射部52の凹凸は、規則的な凹凸でも構わないが、広範囲を照らすには光を乱反射した方が良いので、不規則な凹凸がより好ましい。
なお、反射部52の凹凸は、第2押え体4の成型と同時に形成しなくても、第2押え体4を成型した後で形成してもよい。
また、反射部52は光を反射することができれば凹凸以外の方法でもよい。例えば、真空蒸着でアルミニウムの膜を第2押え体4に形成する方法、白色塗料を第2押え体4に塗布する方法や反射シートを第2押え体4に貼りつける方法などがある。このように反射材として他の材料を付加するときは、生体安全性が考慮される。
[頬挟持具の使用者への装着]
次に、図3(A)、図3(B)を参照して本実施の形態における頬挟持具1の使用者100への装着を説明する。頬挟持具1を使用者100に装着させる前に、照射体6の光ファイバーケーブル61の先端を照射体保持部51のC字の開口部から圧入して保持させる。そして、使用者100の口105を開かせる。次に、使用者100の右側又は左側の頬粘膜104に第2押え体4の表面41を当てがい、頬挟持具1を使用者100の口腔内103に挿入する。
頬挟持具1が使用者100の口腔内103に挿入されると、図4に示すように、第1押え体3の裏面31が使用者100の頬の外表皮102に密着する。図5に示すように、第2押え体4は使用者100の頬粘膜104と上顎歯列106及び下顎歯列107との間に配置され、第2押え体4の表面41が頬粘膜104に密着する。口角108の厚みや頬の厚みは使用者100によって個人差がある。このため、接続部2におけるU字状に曲げられた部分の曲げ半径を手指で調整することにより、第1押え体3と第2押え体4との間隔を狭めたり拡げたりの微調整ができる。
なお、頬挟持具1を使用者100の口腔内103から取り外す場合は、使用者100の口101を開かせ、術者が接続部2におけるU字状に曲げられた部分を手で摘まんで口腔内103から外側に抜き出す。
使用者100の頬101に装着された頬挟持具1は、第2押え体4の照射手段5である照射体保持部51に保持された光ファイバーケーブル61が照射する光を反射する反射部52の反射光によって、口腔内103の照度をより上げることができる。この光と反射光は口腔内103から照射されるので、歯科用装置や歯科用器具で射光が遮られることが少なく、また照射手段が種々の検査や治療の邪魔になることが少なく口腔内を照射することができる。また、口腔内を照射する医療設備が無い場所、例えば、医師が往診する患者宅でも容易に口腔内を照射することができる。
また、照射体保持部51は着脱可能に光ファイバーケーブル61を保持するので、照射体6を残して、衛生面上、使い捨てすることが好ましい頬挟持具1を捨てることができる。これにより、照射体6は別体として再利用できる分、照射手段5を備える頬挟持具1は安価となる。
なお、本実施形態では、頬挟持具1は、照射手段5を照射体保持部51と反射部52とで構成しているが、照射手段5を照射体保持部51のみで形成することもできる。ただし、照射体6からの光を効率よく利用して口腔内103を照らすためには、本実施形態の頬挟持具1のように、照射手段5を照射体保持部51と反射部52とで構成することが好ましい。
[第2実施形態]
次に、図4(A)、(B)を用いて、第2実施形態の頬挟持具1Aを説明する。第2実施形態の頬挟持具1Aにおいては、第1実施形態の頬挟持具1と構成が同一の部分については同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略し、構成が異なる同一名の部分については参照符号に添え字「A」を付す。第2実施形態の頬挟持具1Aと第1実施形態の頬挟持具1の相違点は、照射体保持部51、51Aの形状の違いと反射部52、52Aの形成面の位置である。
図3(A)、(B)に示すように、第1実施形態の照射体保持部51はC字状であったが、図4(A)、(B)に示すように、第2実施形態の照射体保持部51Aは円筒状である。この円筒に光ファイバーケーブル61の先端が挿入される。その挿入口の直径は光ファイバーケーブル61の先端の直径よりも僅かに大きくて、円筒の奥の直径は光ファイバーケーブル61の先端の直径よりも僅かに小さくなっている。照射体保持部51Aは、このテーパーと弾性によって光ファイバーケーブル61を保持でき、離脱もでき、光ファイバーケーブル61の先端の保持位置の前後調整もできる。
また、頬挟持具1Aは、頬挟持具1Aを使用者100へ装着した後からでも、頬挟持具1Aを装着した状態のままで光ファイバーケーブル61を照射体保持部51Aへ挿入することができる。したがって、頬挟持具1Aは、照射体6による光を使って口腔内103の
照射が必要な場合、照射が不要な場合、それぞれを簡単に使い分けることができる。
また、第1実施形態の反射部52は第2押え体4の裏面42に形成されているが、第2実施形態の反射部52Aは第2押え体4の表面41に形成されている。この反射部52Aは、第2押え体4の表面41にアルミニウムの膜を真空蒸着により形成したものである。反射部52Aは、第2押え体4の表面41に形成されているので、使用者100の上顎歯列106及び下顎歯列107と直に接触することがないため、剥がれ落ちることを防ぐことができる。
なお、反射部52Aは、アルミニウムの膜以外にも、例えば、白色塗料を塗布したり、反射シートを貼りつけたりして形成しても構わない。また、反射部52Aは、実施形態1のように凹凸で形成しても構わない。しかしながら、凹凸による反射部52Aの場合、第2押え体4の表面41に凹凸が位置することになるため、頬粘膜104と凹凸が直に接触することになるため使用者100が不快に感じするおそれがある。そのため、第2押え体4の表面41側に形成される反射部52Aは、成膜したものや、塗布したものや、シート状のものが好ましい。
また、照射体保持部51Aは円筒状となっているが、円筒状に限定されるものではなく、光ファイバーケーブル61を保持できるのであれば、角筒状とすることもできる。
[第3実施形態]
次に、図5(A)を用いて、第3実施形態の頬挟持具1Bを説明する。第3実施形態の頬挟持具1Bと第1実施形態の頬挟持具1の主な相違点は、第1実施形態の頬挟持具1では照射の向きを調整することができないが、第3実施形態の頬挟持具1Bは照射の向きを調整できる点である。具体的には、頬挟持具1Bは、照射体6を構成する光ファイバーケーブル61の照射の向きを調整できるようになっている。
より具体的には、図5(A)に示すように、頬挟持具1Bの照射手段5Bは照射体保持部51Bと、反射部52からなる。この照射体保持部51Bは、第1実施形態の照射体保持部51とは異なり第2押え体4の隆起部43からは分離しており、第1実施形態の照射体保持部51と同様のC字状の切欠きからなる保持部となっている。なお、反射部52は第1実施形態の反射部52と同じである。
そして、第3実施形態の連結部2Bは、その一端が第2押え体4の隆起部43に固着され、中間部分(U字状に曲がった連結部2BのU字部分)が第1押え体3の隆起部33に固着され、他端が第2押え体4から分離する照射体保持部51Bに固着されている。
つまり、第1実施形態の連結部2は、一端が第2押え体4に固着され、他端が第1押え体3に固着されているが、連結部2Bはまず第1実施形態の連結部2よりも長い金属線からなる。そして、連結部2Bの一端は第2押え体4に固着され、他端は照射体保持部51Bに固着され、一端と他端との中間部分あたりが第1押え体3に固着されている。
このような構造の頬挟持具1Bは、照射体保持部51Bが第2押え体4から独立しているため、連結部2Bの他端側を工具等で変形することによって、照射体保持部51Bの位置を調整することができる。このため、照射体保持部51Bには光ファイバーケーブル61の先端が保持されているので、使用者100は連結部2Bを工具で変形させることによって、光の照射方向を所望する方向に微調整することができる。
[第4実施形態]
次に、図5(B)を用いて、第4実施形態の頬挟持具1Cを説明する。第4実施形態の頬挟持具1Cと第1実施形態の頬挟持具1の主な相違点は、第1実施形態の頬挟持具1では照射の向きを調整することができないが、第4実施形態の頬挟持具1Cは、第3実施形態の頬挟持具1Bと同様に、照射の向きを調整できる点である。
具体的には、図5(B)に示すように、頬挟持具1Cの照射手段5Cは照射体保持部51Cと、反射部52と、自在アダプター53からなる。照射体保持部51Cは、第1実施形態の照射体保持部51と同様にC字状であるが、第2押え体4の隆起部43ではなく、第1押え体3の隆起部33に設けられている。反射部52は第1実施形態の反射部52と同じである。
自在アダプター53は、指で変形容易であり、曲げ戻りが極力少ない材質である。例えば、製図用具の自在定規は芯材がアルミニウムの軟質ポリ塩化ビニルであるが、これと同様にアルミニウムを酢酸ビニル共重合樹脂で被覆した材料でもよい。自在アダプター53は円筒状であり、その中に光ファイバーケーブル61が嵌入され、U字状に変形され、自在アダプター53の一端が照射体保持部51Cに保持される。
このようにして、光ファイバーケーブル61の先端からの光が第2押え体4の裏面42を照射する。使用者100は自在アダプター53を指で変形させることによって、光の照射方向を所望する方向に微調整することができる。なお、光ファイバーケーブル61そのものが自在アダプター53のように変形可能なものである場合には、照射手段5Cは、自在アダプター53を用いなくても、第1押え体3側の照射体保持部51Cと反射部52とで構成することもできる。
そして、頬挟持具1Cは、第2押え体4側ではなく、第1押え体3側に照射体保持部51Cが形成されている。したがって、照射体6を用いない状態で頬挟持具1Cを使用した場合に口腔内103側に照射体保持部51Cが位置しないため、頬挟持具1Cは照射体6を用いない場合に口腔内103での作業を行いやすくなる。
[第5実施形態]
次に、図6を用いて、第5実施形態の頬挟持具1Dを説明する。第5実施形態の頬挟持具1Dと第1実施形態の頬挟持具1の主な相違点は、第1実施形態の頬挟持具1は照射手段5を照射体保持部51と反射部52とで構成し、光源となる照射体6は照射手段5とは別であったが、第4実施形態の頬挟持具1Dは照射手段5Dが光源となる照射体で構成されている点である。具体的には、第4実施形態の頬挟持具1Dは、照射手段5Dである光源を直接内蔵している。
図6に示すように、頬挟持具1Dの照射手段5DはLED発光体54からなる。LED発光体54は、光源となる9つのLED54aが搭載されたフレキシブル基板54bと、第1コード54cと、接続端子オス54dと、接続端子メス54eと、第2コード54fと、電源を有してLED54aを光らせるLED電源部54gからなる。フレキシブル基板54bと第1コード54cの一部は第2押え体4の樹脂の中に密封されている。接続端子オス54dと接続端子メス54eにより、フレキシブル基板54bをLED電源部54gから分離することができる。
このようにして口腔内103に直接光源を備えることができるので、非常に大きな照度となる。照度を均一にするために、第2押え体4の裏面42に光拡散用の凹凸を形成してもよい。また、第2押え体4の表面41に光反射用の反射パターンや反射シートを形成してもよい。
なお、LED54aが搭載された基板を第2押え体4の基端部に着脱可能に取り付けてもよい。また、透明度が高い材質の第2押え体4の側面から光を照射させてもよい。このときは、第2押え体4が導光板となるので、液晶表示装置のバックライトのように、第2押え体4の表面41に反射部を設け、第2押え体4の裏面42に拡散部を設けてもよい。
また、照射手段5Dである光源としてLEDを用いたが、EL(エレクトロルミネッセンス)を用いて形成することでもでき、この場合第2押え体4そのものが発光する構成としてもよい。
[第6実施形態]
次に、図7(A)を用いて、第6実施形態の頬挟持具1Eを説明する。第6実施形態の頬挟持具1Eと第1実施形態の頬挟持具1の主な相違点は、第1実施形態の頬挟持具1は照射体保持部51を備えていたが、第6実施形態の頬挟持具1Eは照射体保持部51を備えておらず、また、光源も備えておらず、頬挟持具1Eは反射部52のみという点である。
図7(A)に示すように、頬挟持具1Eは反射部52のみであり、その反射部52が設けられる場所は、図7(A)に示すように第2押え体4の裏面42である。反射部52は光を反射することができればよく、例えば、凹凸、真空蒸着によるアルミニウムの膜、白色塗料、反射シートなどがある。この場合の第2押え体4は光を透過しない材料でもよい。
頬挟持具1Eの照射手段5Eは照射体6を保持しなくても、あるいはLED等の照射体6を有していなくても、口腔外部の照射体(例えば、被治療者の頭上に取り付けられた照明器具など)からの照射を光源として用いることができる。そして、頬挟持具1Eは、この光源の光を、照射手段5Eを構成する反射部52で反射することで、口腔内103をより明るくすることができる。
なお、図7(B)は第6実施形態の変形例の頬挟持具1Fを示し、頬挟持具1Fの反射部52Fは第2押え体4の表面41に設けられている。この場合の第2押え体4は光を透過する透過性の材料からなる。
今回、開示した実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は、上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲での全ての変更を含む。
1、1A、1B、1C、1D、1E 頬挟持具
2、2B 連結部
3 第1押え体
33 第1押え体の隆起部
4 第2押え体
41 第2押え体の表面
42 第2押え体の裏面
43 第2押え体の隆起部
5、5B、5C、5D、5E 照射手段
51、51A、51B、51C 照射体保持部
52、52B、52F 反射部
54 LED発光体
6 照射体
61 光ファイバーケーブル
62 LED発光体

Claims (3)

  1. 使用者の頬をその外側と内側から挟持する頬挟持具であって、
    前記使用者の頬の外表皮上に配置される第1押え体と、
    前記使用者の口腔内で上、下顎歯列と頬粘膜との間に配置される第2押え体と、
    前記第1押え体と前記第2押え体とを連結するとともに、前記第1押え体の裏面と前記第2押え体の表面とで前記使用者の頬を挟持した状態で前記第1押え体と前記第2押え体とを保持する連結部と、
    前記使用者の口腔内へ光を照射できる照射手段と、
    を備えることを特徴とする頬挟持具。
  2. 前記照射手段は、口腔内へ光を照射する照射体を保持する照射体保持部からなることを特徴とする請求項1に記載の頬挟持具。
  3. 前記照射手段は、前記第2押え体に形成された光を反射する反射部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の頬挟持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020026988A1 (ja) 2018-07-31 2020-02-06 シャープ株式会社 基地局装置、端末装置、および、通信方法
CN114287959A (zh) * 2021-12-30 2022-04-08 北京朗视仪器股份有限公司 一种口腔ct用头部固定装置

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