JP2018149148A - 液体賦香剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)天然香料を含む香料組成物を0.01質量%以上0.5質量%以下、(b)非イオン性界面活性剤を0.01質量%以上1質量%以下、(c)第4級アンモニウム塩を0.01質量%以上0.5質量%以下、(d)LogP値が0以下であり、20℃における水100mLに対する溶解度が1g以上であるポリカルボン酸又はその塩を酸型化合物に換算して0.01質量%以上0.9質量%以下、及び水を含有する、液体賦香剤組成物。
【選択図】なし
Description
特許文献2には、液安定性や香気持続性の目的として、天然香料などを特定の容器に収容された繊維製品用芳香剤組成物が開示されている。
<(a)成分:香料組成物>
本発明の(a)成分は、天然香料(以下、(aN)成分ともいう)を含む香料組成物である。
本発明の(aN)成分である天然香料としては、例えば「香料と調香の基礎知識、中島基喜 編著、産業図書株式会社発行、2005年4月20日 第4刷」に記載の植物性香料を使用することができる。
本発明の(aN)成分としては、香りの質や強度の観点から、ベルガモットオイル、カモミルオイル、シナモンオイル、ゼラニウムオイル、ジンジャーオイル、グレープフルーツオイル、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンコンクリート、ラベンダーオイル、レモンオイル、ライムオイル、オレンジオイル、オレンジフラワーアブソリュート、ペパーミントオイル、ローズオイル、サンダルウッドオイル、スペアミントオイル、及びイランイランオイルから選ばれる1種以上が好ましい。
(a1)成分:LogP値が4.0以上で且つアルデヒド化合物又はケトン化合物から成る香料化合物
(a2)成分:LogP値が4.0未満で且つ融点が20℃以上の化合物から成る香料化合物
本発明の(a1)成分は、LogP値が4.0以上で且つアルデヒド化合物又はケトン化合物から成る香料化合物である。(a1)成分は(aN)成分である天然香料を構成する化合物であってもよいが、(aN)成分由来の(a1)成分の含有量が低い場合は、(aN)成分を含む香料組成物の香りの質や強度を高めるために(aN)成分以外の(a1)成分として、別途添加することが好ましい。
前記(a1)成分の好ましいlogP値は、(aN)成分以外の(a1)成分として別途添加される香料成分として好ましい条件でもある。
なお、本明細書における「LogP値」とは、溶媒の1−オクタノール/水の分配係数
の対数値を意味し、KowWin(Syracuse Research Corporation,USA)のSRC's LOGKOW / KOWWIN Programにより、フラグメントアプローチで計算された数値を用いる(The KowWin Program methodology is described in the following journalarticle: Meylan, W.M.and P.H. Howard. 1995. Atom/fragment contribution methodfor estimating octanolwater partition coefficients. J. Pharm. Sci. 84: 83-92.)。
フラグメントアプローチは化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合の
タイプを考慮している。LogP値は、一般に有機化合物の親疎水性の相対的評価に用い
られる数値である。
本発明の(a2)成分は、LogP値が4.0未満で且つ融点が20℃以上の化合物から成る香料化合物である。(aN)成分を含む香料組成物中に(a1)成分を配合すると香りの質や強度を高めることができるが、保存安定性が劣る。そこで、(aN)成分と(a1)成分を含む香料組成物中に(a2)成分を共存させることにより、組成物中の(aN)成分及び(a1)成分の保存安定性を高めることができる。(a2)成分は(aN)成分である天然香料を構成する化合物であってもよく、保存安定性を高めたい場合は、(aN)成分以外の(a2)成分として別途添加することが好ましい。
前記(a2)成分の好ましいlogP値及び融点は、(aN)成分以外の(a2)成分として別途添加される香料成分として好ましい条件でもある。
なお、本明細書内の融点は、米国環境保護庁(EPA)から入手できる化学物質の物性推算ソフトウェアの1つであるEPI suite version 4.11により計算した値である。
本発明の液体賦香剤組成物は、(a)成分を構成する(a1)成分及び(a2)成分以外のその他香料成分として、下記(a3)成分を含有することが好ましい。(a3)成分は(aN)成分を構成する化合物であってもよい。
(a3)成分:(a1)成分及び(a2)成分以外の香料化合物であって、logPが4.0未満であり且つ融点が20℃未満である香料化合物、又はlogPが4.0以上6.0以下であり且つ融点が5℃以下である香料化合物
本発明における(b)成分は、非イオン性界面活性剤である。
前記非イオン性界面活性剤は、特に制限はないが、例えば、下記(1)〜(8)が挙げられる。
(1)炭素数8以上18以下の第1級又は第2級アルコールにエチレンオキシド(以下、「EO」ともいう)及び/又はプロピレンオキシド(以下、「PO」ともいう)を平均6モル以上18モル以下付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、
(2)平均炭素数6以上12以下のアルキル基を有し、EOを平均6モル以上20モル以下付加したポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
(3)炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸に、EO及び/又はPOを平均6モル以上18モル以下付加したポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、
(4)炭素数8以上18以下のアルキル基又はアルケニル基を有する脂肪酸が1モル以上3モル以下エステル結合したソルビタン脂肪酸エステル又はグリセリン脂肪酸エステルに、EO及び/又はPOを平均6モル以上30モル以下付加したポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、もしくはEO及び/又はPOを平均6モル以上80モル以下付加したポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、
(5)EO及び/又はPOを平均6モル以上80モル以下付加したポリオキシアルキレンヒマシ油又は硬化ヒマシ油、
(6)POとプロピレングリコールとの縮合物にEOを付加したもの(プルロニック型界面活性剤)、
(7)POとエチレンジアミンとの縮合物にEOを付加したもの(テトロニック型界面活性剤)、
(8)アルキル又はアルケニルジエタノールアマイド、アルキルアミン又はアルキルジメチルアミン、アルケニルアミン又はアルケニルジメチルアミン、炭素数10以上20以下のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルアミン又はアルケニルアミンにEO及び/又はPOを平均2モル以上40モル以下付加したポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルアミン
R1b−Z−[(EO)s(PO)t]−R2b (b1)
〔式(b1)中、R1bは、炭素数10以上22以下のアルキル基又はアルケニル基であり、R2bは、水素原子、又は炭素数1以上3以下のアルキル基であり、Zは−O−又は−COO−であり、EOは、エチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基であり、(EO)と(PO)はランダム付加でもブロック付加でもいずれでもよく、(EO)と(PO)の付加順序は問わない。s及びtは平均付加モル数を示し、tは0以上3以下であり、s+tの合計は5以上15以下である。〕
R2bは、好ましくは水素原子、又は炭素数1以上2以下のアルキル基であり、より好ましくは水素原子又はメチル基であり、更に好ましくは水素原子である。
Zは、好ましくは−O−である。
tは、3以下、好ましくは2以下であり、また0であってもよい。
s+tの合計は、5以上、好ましくは6以上、そして、15以下、好ましくは14以下である。
式(b1)で表される化合物としては、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下,tは0である。)モノアルキル(炭素数12以上14以下の1級の直鎖アルキル基)エーテル、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下,tは0である。)モノアルキル(炭素数12以上14以下の2級の直鎖アルキル基)エーテル、ラウリン酸ポリオキシエチレン(sは6以上13以下,tは0である。)メチルエーテルから選ばれる1種以上が好ましく、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下,tは0である。)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(sは5以上12以下,tは0である。)モノアルキル(炭素数12以上14以下の2級の直鎖アルキル基)エーテルから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明における(c)成分は、第4級アンモニウム塩である。
第4級アンモニウム塩としては、4つの置換基の少なくとも1つが総炭素数8以上28以下のアルキル基又はアルケニル基であり、残余がベンジル基、炭素数1以上5以下のアルキル基及び炭素数1以上5以下のヒドロキシアルキル基から選ばれる基である化合物が挙げられる。総炭素数8以上28以下のアルキル基又はアルケニル基は、炭素数が、好ましくは9以上、そして、好ましくは22以下、より好ましくは18以下であり、この炭素数の範囲で、アルコキシル基、アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基、アルケノイルアミノ基、アルカノイルオキシ基又はアルケノイルオキシ基で置換されていてもよい。
塩としてはクロル塩、メチル硫酸塩、又はエチル硫酸塩が好ましく、クロル塩がより好ましい。
(d)成分は、LogP値が0以下であり、20℃における水100mLに対する溶解度が1g以上であるポリカルボン酸又はその塩である。(d)成分は、(a)成分及び(b)成分と共存することにより、(a)成分に対する(b)成分の透明可溶化効果を高めることができる。
本発明の(d)成分のLogP値は、(a)成分の配合安定性の観点から、0以下であり、好ましくは−0.2以下、より好ましくは−0.5以下であり、そして、好ましくは−3.0以上である。
また、本発明の(d)成分の20℃における水100mLに対する溶解度は、(a)成分の配合安定性の観点から、1g以上であり、好ましくは2g以上、より好ましくは5g以上であり、そして、好ましくは200g以下である。
本発明の(d)成分の分子量は、(a)成分の配合安定性の観点から、無水で且つ酸の構造に換算した時に、すなわち、酸型化合物に換算して、好ましくは90以上、より好ましくは95以上、更に好ましくは100以上であり、そして、好ましくは300以下であり、より好ましくは250以下、更に好ましくは200以下である。
(d)成分は、(a)成分の配合安定性の観点から、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物がより好ましく、クエン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物が更に好ましい。また本発明では、ポリカルボン酸又はその塩は水和物であってもよいが、組成物中の含有濃度は無水物且つ酸型に換算された濃度とする。
(d)成分を粉末等の固体状で配合する場合は、(d)成分の一部ないし全部がポリカルボン酸(酸型化合物)又はその水和物であることが好ましく、さらには(d)成分の全部がポリカルボン酸又はその水和物であることがより好ましい。
また、(d)成分を水に溶解させた水溶液として配合することもできる。その場合は、該水溶液の25℃のpHが酸性、具体的には、pHが1以上6以下、更に5以下であることが好ましい。水溶液濃度は、酸型化合物換算として20質量%以上、飽和度以下である。
本発明の液体賦香剤組成物中の(a)成分、(b)成分、(c)成分、及び(d)成分の含有量は、使用形態、繊維製品の種類、香らせる香りの強さの程度によって適宜調整することができる。
液体賦香剤組成物中の(a)成分の含有量は、香りの持続性の観点から、0.01質量%以上、好ましくは0.02質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.04質量%以上、より更に好ましくは0.06質量%以上であり、そして、0.5質量%以下、好ましくは0.3質量%以下、より好ましくは0.2質量%以下、更に好ましくは0.15質量%以下である。
本発明の液体賦香剤組成物中の水の含有量は、安定性の観点から、好ましくは70質量%以上、より好ましくは80質量%以上、更に好ましくは90質量%以上であり、そして、好ましくは99.99質量%以下、より好ましくは99.9質量%以下である。
<(e)成分:溶剤>
本発明の液体賦香剤組成物は、品質安定性や噴霧時の香り立ちの観点から、(e)成分として、溶剤を含有することができる。(e)成分としては、炭素数2以上4以下の1価アルコール(例えば、エタノール等)、1分子の総炭素数が2以上12以下であり、2価以上6価以下の多価アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール等)、又は前記アルコールのアルキル(炭素数1以上6以下)エーテル誘導体が挙げられる。これらの中では、保存安定性の点から、前記1価アルコール及び前記多価アルコールから選ばれる1種以上が好ましく、エタノール、ジエチレングリコール、及びジプロピレングリコールから選ばれる1種以上がより好ましい。
本発明の液体賦香剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、更に、(b)成分及び(c)成分以外の界面活性剤、(e)成分以外の溶剤、硫酸ナトリウム等の塩、(d)成分以外のpH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、染料、顔料、紫外線吸収剤等の他の成分を添加することができる。
本発明の液体賦香剤組成物において、25℃における粘度が15mPa・s以下であると噴霧パターンが適正となる。粘度は、東京計器株式会社製、B型粘度計(モデル形式BM)に、No.1のローターを取り付け、液体賦香剤組成物を200mL容量のガラス製トールビーカーに充填し、ウォーターバスにて25±0.3℃に調製し、ローターの回転数を60r/minに設定し、測定を始めてから60秒後の指示値である。
本発明は、(a)成分と、(b)成分と、(c)成分と、(d)成分と、水とを混合する液体賦香剤組成物の製造方法であって、
(a)成分として、(aN)成分を混合し、
組成物中の(a)成分の含有量が0.01質量%以上0.5質量%以下、(b)成分の含有量が0.01質量%以上1質量%以下、(c)成分の含有量が0.01質量%以上0.5質量%以下、(d)成分の含有量が0.01質量%以上0.9質量%以下となるように混合する、液体賦香剤組成物の製造方法を提供する。
この製造方法により、本発明の液体賦香剤組成物が製造される。
また本発明の液体賦香剤組成物で述べた(a)成分、(b)成分、(c)成分、(d)成分、水、及びその他の成分の含有量、並びに各質量比、(aN)成分、(a1)成分、(a2)成分、及び(a3)成分の含有量、並びに各質量比は、含有量を混合量と読み替えて、本発明の液体賦香剤組成物の製造方法に適用することができる。
例えば、液体賦香剤組成物の製造方法は、(aN)成分の混合量が、香りにナチュラルな印象と奥深さを付与する観点から、(a)成分100質量部に対して、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.02質量部以上、更に好ましくは0.05質量部以上、より更に好ましくは0.1質量部以上であり、そして、好ましくは75質量部以下、より好ましくは50質量部以下、更に好ましくは10質量部以下、より更に好ましくは5質量部以下、より更に好ましくは1質量部以下である、とする。
本発明の液体賦香剤物品は、前記液体賦香剤組成物をスプレー容器に充填してなるものである。
本発明の液体賦香剤組成物は、水を含有する霧状噴霧型(ミストタイプ)用であることが好ましく、これをスプレー容器に充填し、一回の噴霧量を0.1ml以上3ml以下に調整したものが好ましい。使用するスプレー容器としては、トリガースプレー容器(直圧あるいは蓄圧型)やディスペンサータイプのポンプスプレー容器、耐圧容器を具備したエアゾールスプレー容器等が挙げられる。性能を効果的に発現するために、トリガー式スプレーヤーあるいはエアゾールスプレーヤーを具備するスプレー容器が好ましく、本発明においては、容器を繰り返し使用することができる観点、耐久性や布付着性の観点から、トリガー式スプレーヤーを有するスプレー容器がより好ましい。
<(a)成分>
(aN)成分として、表1に示す香料組成の天然香料を用い、表2に示す香料組成物A〜Dを調製した。
・a−1:表2に示す香料組成物A
・a−2:表2に示す香料組成物B
・a−3:表2に示す香料組成物C
・a−4:表2に示す香料組成物D
・b−1:ポリオキシエチレン(平均付加モル数8)ラウリルエーテル
・b−2:ポリオキシエチレン(平均付加モル数12)ラウリルエーテル
<(c)成分>
・c−1:N,N−ジデシル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
・c−2:N−ラウリル−N,N−ジメチル−N−ベンジルアンモニウムクロリド
・d−1:クエン酸(−1.7、73g、192、三価カルボン酸)
・d−2:酒石酸(−2.0、20g、150、二価カルボン酸)
・d−3:リンゴ酸(−1.3、56g、134、二価カルボン酸)
・d−4:マロン酸(−0.6、139g、104、二価カルボン酸)
・d−5:コハク酸(−0.6、6g、118、二価カルボン酸)
<(d’)成分:((d)成分の比較成分)>
・d’−1:グリコール酸(−1.0、10g、76、一価カルボン酸)
・d’−2:乳酸(−0.5、88g、90、一価カルボン酸)
( )内は、順に各化合物のLogP値、20℃における水100mLに対する溶解度(g)、及び分子量をそれぞれ示す。
・e−1:エタノール
表3に示す配合にしたがって液体賦香剤組成物を調製した。なお、液体賦香剤組成物は、1規定の塩酸又は1規定の水酸化ナトリウムを用いて、25℃におけるpHが表3に示す値になるように調整した。なお、pHについては、下記の測定方法により測定した。
pHの測定で使用したpH測定装置及びpH標準液を下記に示す。
〔pH標準液〕
下記に示すpH標準液(株式会社堀場製作所製)を用いた。
・pH標準液100−4(フタル酸塩標準液、精度;±0.02pH)
・pH標準液100−7(中性りん酸塩標準液、精度;±0.02pH)
・pH標準液100−9(ホウ酸塩標準液、精度;±0.02pH)
〔pH測定装置〕
・pHメータ:D−52S(株式会社堀場製作所製)
・pH電極:6367−10D(株式会社堀場製作所製)
pH測定装置は、未使用のpH電極を用い、電極を予め25℃±0.2℃のイオン交換水に24時間浸しておいたものを使用した。ゼロ校正とスパン校正は、上記に記載のpH標準液を用いて、25℃におけるpHの指示値が、標準pH±0.02になるまで繰り返し校正を行った。
得られた液体賦香剤組成物について、下記保存方法により保存した後、保存安定性の評価として、分散安定性評価を行った。
実施例及び比較例の液体賦香剤組成物30mLを50mLのガラス瓶(規格瓶No.6)に充填し、大気圧下で密閉した。これを50℃の恒温槽にそれぞれ栓口を上方にして立てて20日間保存した。
前記方法により保存した50℃保存品の外観について、下記基準にて判断した。分散安定性としては、3以上が好ましく、4以上がより好ましい。
〔評価基準〕
4:透明
3:わずかに白濁
2:白濁、又は黄変
1:分離、又は析出
得られた液体賦香剤組成物について、前記保存安定性の評価の他に、香りの持続性評価を行った。
(1)評価用布の調製
TCニット布(ポリエステル65質量%/綿35質量%、エアーフライスF401−F1、マスダ株式会社製)2kgを市販の弱アルカリ性洗剤(花王株式会社製、アタック高活性バイオEX(登録商標))を用いて全自動洗濯機(株式会社日立製作所製、NW−7FT)で洗濯した(洗剤濃度0.0667質量%、20℃の水道水40L使用、標準コース、洗濯9分−すすぎ2回−脱水6分)。洗濯終了後のTCニット布を、25℃、40%RHの恒温室に干し、12時間乾燥させた。TCニット布を裁断(10cm×10cm)し評価用布とした。
前記評価用布1枚を用い、表3に示す各液体賦香剤組成物を、スプレー容器に充填し、評価用布の乾燥時質量(前記(1)評価用布の調製において、洗濯終了後に25℃、40%RHで12時間乾燥した直後の質量)に対して、各組成物が50質量%となる量を評価用布に噴霧した。各組成物に対し、各5枚ずつ試験布に噴霧した後、5枚の試験布を重ねて1組とし、25℃/40%RHの恒温室にて24時間自然乾燥させた。
各組成物の5枚の試験布を重ねて1組にしたものを、5人のパネラーで香りの強さを評価した。評価は下記の基準で官能評価を行い、その平均値を求め、表3に示した。香りの持続性としては、平均点1以上が好ましく、2以上がより好ましい。
〔評価基準〕
4:非常に香りが強い
3:香りが強い
2:香りがする(認知閾値)
1:微かに香りがする(検知閾値)
0:香りがしない
表3の結果から明らかなように、比較例1〜6の液体賦香剤組成物は、保存安定性評価もしくは香りの持続性評価のうちいずれかで劣った結果を示したのに対し、実施例1〜17の液体賦香剤組成物は保存安定性評価及び香りの持続性評価について、いずれも優れた結果を示した。
Claims (8)
- (a)天然香料を含む香料組成物を0.01質量%以上0.5質量%以下、(b)非イオン性界面活性剤を0.01質量%以上1質量%以下、(c)第4級アンモニウム塩を0.01質量%以上0.5質量%以下、(d)LogP値が0以下であり、20℃における水100mLに対する溶解度が1g以上であるポリカルボン酸又はその塩を酸型化合物に換算して0.01質量%以上0.9質量%以下、及び水を含有する、液体賦香剤組成物。
- (a)成分が、下記(a1)成分及び(a2)成分を含み、(a)成分100質量部に対して、(a1)成分を5質量部以上45質量部以下、(a2)成分を5質量部以上45質量部以下含有する、請求項1に記載の液体賦香剤組成物。
(a1)成分:LogP値が4.0以上で且つアルデヒド化合物又はケトン化合物から成る香料化合物
(a2)成分:LogP値が4.0未満で且つ融点が20℃以上の化合物から成る香料化合物 - (a1)成分の含有量と(a2)成分の含有量の質量比(a2)/(a1)が0.1以上3以下である、請求項1又は2に記載の液体賦香剤組成物。
- 天然香料が、ベルガモットオイル、カモミルオイル、シナモンオイル、ゼラニウムオイル、ジンジャーオイル、グレープフルーツオイル、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンコンクリート、ラベンダーオイル、レモンオイル、ライムオイル、オレンジオイル、オレンジフラワーアブソリュート、ペパーミントオイル、ローズオイル、サンダルウッドオイル、スペアミントオイル、及びイランイランオイルから選ばれる1種以上である、請求項1〜3の何れか1項に記載の液体賦香剤組成物。
- (d)成分の分子量が、酸型化合物に換算して、90以上300以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の液体賦香剤組成物。
- (d)成分が、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1〜5の何れか1項に記載の液体賦香剤組成物。
- (a)成分の含有量が、(d)成分100質量部に対して、1質量部以上1000質量部以下である、請求項1〜6の何れか1項に記載の液体賦香剤組成物。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載の液体賦香剤組成物をスプレー容器に充填してなる、液体賦香剤物品。
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