JP2018152181A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】凍結によって可動機構が動作不能になることを抑制できる燃料電池システムを提供すること。【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池スタックから排出された空気の排気エネルギを回収する電動タービン30を備える。電動タービン30は、タービン室50と、吸入室52との間を繋ぐ連通路53と、連通路53に面するダイヤフラム61と、ダイヤフラム61を弾性変形させる可動機構70と、可動機構70を収容した収容室60と、を備える。収容室60はダイヤフラム61によって連通路53から隔離されている。また、ダイヤフラム61とタービンハウジング34とは第1溶接部62a及び第2溶接部62bによってシールされている。【選択図】図3
Description
本発明は、車両に搭載される燃料電池システムに関する。
水素と空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う燃料電池スタックを有する燃料電池システムを搭載した車両が実用化されている。燃料電池システムにおいては、燃料電池スタックから排出される空気の排気エネルギを、回生機が備えるタービンホイールを回転させることで回収する技術がある。
また、燃料電池システムにおいては、燃料電池スタック内の湿度調整のために、燃料電池スタックへ供給する空気の圧力を調整している。燃料電池スタックへ供給する空気の圧力調整は、回生機におけるタービンホイールを収容したタービン室に繋がる流路の流路断面積を調整して行われる。
例えば特許文献1に開示されているように、回生機として、可変ノズル型のターボチャージャを備えた燃料電池システムにおいては、ノズルによって流路断面積を調整している。詳細には、ターボチャージャの排気ガス導入口から導入された排気ガスは、複数のノズルを通ってタービンホイールに導入される。各ノズルは、開度を変更するためのベーンを備える。ベーンは、回動軸に一体の動翼を備え、回動軸がタービンホイールから所定距離離れた場所に回動自在に支持されている。また、各ベーンは制御装置によって駆動可能である。そして、制御装置によりベーンを回動させてノズルの開度が調整されると、燃料電池スタックに供給される空気の圧力が調整される。
ところで、燃料電池システムにおいては、発電により燃料電池スタックで発生した水分が、燃料電池スタックから空気と共に排出される。特許文献1において、排出された空気に含まれる水分が、ノズルにおけるベーンの回動軸と、回動軸の軸支部との間に侵入する場合がある。この状態で燃料電池システムが停止し、燃料電池システムが氷点下環境下に置かれると、ベーンの回動軸と、回動軸の軸支部との間に侵入した水分が凍結し、ベーンが回動不能になる場合がある。すると、燃料電池システムの低温起動(氷点下起動)時には、ノズルが回動せず、ノズルによる圧力調整ができなくなる。
本発明の目的は、凍結によって可動機構が動作不能になることを抑制できる燃料電池システムを提供することにある。
上記問題点を解決するための燃料電池システムは、空気を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池と、前記燃料電池から排出された空気の排気エネルギを回収する回生機と、を備えた燃料電池システムであって、前記回生機は、ハウジングと、前記ハウジングに設けられ、前記燃料電池から排出された空気を前記ハウジング内に取り込むための吸入口と、前記ハウジングに軸支され、前記吸入口から前記ハウジング内に取り込まれた空気によって回転するタービンホイールと、前記ハウジング内に区画され、前記タービンホイールを収容したタービン室と、前記ハウジング内に区画され、前記タービン室と、前記吸入口とを接続する空気流路の少なくとも一部を構成する連通路と、前記燃料電池に供給される空気の圧力を調整する圧力調整部と、を備え、前記圧力調整部は、前記連通路を区画する状態で前記ハウジングに設けられた弾性部材と、前記連通路の流路断面積を調整するために前記弾性部材を弾性変形させる可動機構と、前記ハウジング内に区画され、前記可動機構を収容した収容室とを備え、前記収容室と前記連通路とは、前記弾性部材によって隔てられるとともに、前記収容室は、前記弾性部材と前記ハウジングとの間に設けたシール部によってシールされていることを要旨とする。
これによれば、可動機構によって弾性部材を弾性変形させ、弾性部材によって連通路の流路断面積を調整することで、圧縮機から燃料電池に供給される空気の圧力が調整される。このような圧力調整部を備えた回生機の空気流路には、燃料電池から排出された空気が流入する。燃料電池から排出された空気には、燃料電池で生成された水分が含まれるが、シール部によるシールによって、空気流路に流入した空気が、連通路から収容室に侵入することを抑制できる。このため、可動機構が、水分を含む空気に曝されることが抑制され、可動機構に水分が付着することを抑制できる。その結果、燃料電池システムの運転が停止された後、燃料電池が氷点下環境下に置かれても、水分の凍結によって可動機構が動作不能になることを抑制できる。よって、燃料電池システムの低温起動(氷点下起動)時には、可動機構及び弾性部材を動作させて圧力調整が可能になる。
また、燃料電池システムについて、前記シール部は金属製の前記ハウジングと金属製の前記弾性部材を溶接して形成されていてもよい。
これによれば、弾性部材のハウジングへの固定と、シール部の形成とを併せて行うことができる。
これによれば、弾性部材のハウジングへの固定と、シール部の形成とを併せて行うことができる。
また、燃料電池システムについて、前記弾性部材はダイヤフラムであってもよい。
これによれば、ダイヤフラムは薄板状であるため、ハウジングとダイヤフラムとの溶接が行いやすく、シール部を形成しやすい。
これによれば、ダイヤフラムは薄板状であるため、ハウジングとダイヤフラムとの溶接が行いやすく、シール部を形成しやすい。
本発明によれば、凍結によって可動機構が動作不能になることを抑制できる。
以下、燃料電池システムを具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。本実施形態の燃料電池システムは車両(燃料電池車)に搭載されている。
図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池としての燃料電池スタック11と、吸入口12aから供給された空気を圧縮して吐出口12bから吐出する圧縮機12とを備えている。圧縮機12は、電動モータで駆動するターボ式の電動圧縮機である。燃料電池スタック11は、複数のセルを直列に積層して構成されている。燃料電池スタック11は、図示しない水素供給部から供給された水素と、圧縮機12によって供給された空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う。
図1に示すように、燃料電池システム10は、燃料電池としての燃料電池スタック11と、吸入口12aから供給された空気を圧縮して吐出口12bから吐出する圧縮機12とを備えている。圧縮機12は、電動モータで駆動するターボ式の電動圧縮機である。燃料電池スタック11は、複数のセルを直列に積層して構成されている。燃料電池スタック11は、図示しない水素供給部から供給された水素と、圧縮機12によって供給された空気中の酸素とを化学反応させて発電を行う。
燃料電池スタック11は、図示しない走行用モータに電気的に接続されている。走行用モータは、燃料電池スタック11を電力源として駆動する。走行用モータの動力は、図示しない動力伝達機構を介して車軸に伝達され、燃料電池車は、アクセル開度に応じた車速で走行する。
図2に示すように、燃料電池システム10は、回生機としての電動タービン30を備える。電動タービン30では、燃料電池スタック11から排出された空気の排気エネルギが機械的エネルギとして取り出され、電動タービン30の電動モータMが発電機として機能して電動モータMに回生電力が発生する。電動モータMに発生した回生電力は、図示しないバッテリに蓄電され、例えば、走行用モータの電力源として用いられる。
図1に示すように、燃料電池システム10は、外部から空気が流入する圧縮機配管20を備えている。圧縮機配管20は、圧縮機12の吸入口12aに接続されている。また、燃料電池システム10は、圧縮機12の吐出口12bと燃料電池スタック11との間を繋ぐ第1配管21を備えている。また、燃料電池システム10は、燃料電池スタック11と電動タービン30の吸入口30aとの間を繋ぐ接続配管25を備えている。電動タービン30の吸入口30aは、電動タービン30において、燃料電池スタック11から排出された空気の入口である。また、燃料電池システム10は、電動タービン30の排出口30bに接続される第2配管22を備えている。
図2に示すように、電動タービン30は、ハウジング32と、電動モータMと、タービンホイール31と、圧力調整部29と、を備える。
電動タービン30は、該電動タービン30の外郭を構成するものであって、電動モータM、タービンホイール31及び圧力調整部29が収容されたハウジング32を備えている。ハウジング32は、例えば全体として略筒状(詳細には円筒状)となっている。
電動タービン30は、該電動タービン30の外郭を構成するものであって、電動モータM、タービンホイール31及び圧力調整部29が収容されたハウジング32を備えている。ハウジング32は、例えば全体として略筒状(詳細には円筒状)となっている。
ハウジング32は、電動モータMが収容されたモータハウジング33と、空気が吐出される排出口30bが形成されたタービンハウジング34と、モータハウジング33とタービンハウジング34との間に設けられたプレート35と、を備えている。排出口30bは、ハウジング32の軸線方向の一端に設けられている。排出口30bから見てハウジング32の軸線方向に、タービンハウジング34、プレート35、及びモータハウジング33の順に配列されている。モータハウジング33、プレート35及びタービンハウジング34は金属製であり、例えば、アルミニウム製である。
タービンハウジング34は、本体部34dにおけるプレート35側とは反対側の一端面34aから突出したボス34eを有している。ボス34eは、本体部34dの貫通孔41の周縁部から立設している。排出口30bは、ボス34eによって形成された開口であり、貫通孔41と連通している。
タービンハウジング34は、貫通孔41の径方向外側に円環状の収容室用凹部54を備える。また、タービンハウジング34は、収容室用凹部54よりも径方向外側に円環状の吸入室52を備える。吸入室52は、電動タービン30の吸入口30aに連通している。そして、タービンハウジング34において、軸線方向の他端面34bに、弾性部材としてのダイヤフラム61が接合されて収容室用凹部54が閉塞され、収容室用凹部54とダイヤフラム61とにより収容室60が区画されている。また、電動タービン30は、ダイヤフラム61が接合された状態のタービンハウジング34と、タービンハウジング34に組付けられたプレート35とによって区画された連通路53を備えている。この連通路53は、吸入室52に連通している。
プレート35は、円板状であり、軸線方向の両板面35a,35bのうち、第1板面35aがモータハウジング33側に位置しており、第2板面35bがタービンハウジング34側に位置している。プレート35は、第2板面35bから軸線方向に円形状に凹む凹部36を備えている。
また、プレート35は、凹部36にてプレート35を軸線方向に貫通し、モータハウジング33内とタービンハウジング34内とを連通する回転軸挿通孔35cを備えている。回転軸挿通孔35cには、回転軸39が挿通されている。回転軸39の一部は、回転軸挿通孔35cを介してタービンハウジング34内に配置されている。回転軸挿通孔35cを区画する内周面と回転軸39の周面との間には、シール部材40が設けられている。
タービンホイール31は、該タービンホイール31の回転軸線方向に延び、かつ、回転軸39が挿通された挿通孔31cを有している。タービンホイール31は、回転軸39における貫通孔41内に突出している部分が挿通孔31cに挿通された状態で、回転軸39と一体回転するように同回転軸39に取り付けられている。
タービンホイール31は、貫通孔41内に配置されており、貫通孔41の内壁面42とプレート35の第2板面35bとによって区画されたタービン室50に収容されている。つまり、ハウジング32はタービンホイール31が収容されたタービン室50を有している。タービン室50と排出口30bとは連通している。また、タービン室50と吸入口30aとは、吸入室52と連通路53によって接続されている。よって、吸入室52と連通路53は、タービン室50と吸入口30aを接続する空気流路55を構成している。
タービンハウジング34は、収容室用凹部54と貫通孔41とを隔てる円筒状の第1区画壁37を備えるとともに、収容室用凹部54と吸入室52とを隔てる第2区画壁38を備えている。
タービンハウジング34は、他端面34bのうち、第1区画壁37の先端面に円環状の第1端面37cを有する。タービンハウジング34は、他端面34bのうち、第2区画壁38の先端面に円環状の第2端面38cを有する。第1端面37cと第2端面38cは、タービンハウジング34の軸線方向において同じ位置にある。
図2又は図3に示すように、上記収容室60は、タービンハウジング34の他端面34bから円筒状に凹む形状である。収容室60は、収容室用凹部54をダイヤフラム61で閉塞して区画されている。弾性部材としてのダイヤフラム61は、金属の薄板製及び円盤状である。ダイヤフラム61は、中央部に開口部61aを有する。ダイヤフラム61の内周縁部61bと、タービンハウジング34の第1端面37cとは、第1溶接部62aによって接合されている。第1溶接部62aは、回転軸39回りの全周に亘って、ダイヤフラム61の内周縁部61bと第1区画壁37の第1端面37cとを溶接している。第1溶接部62aは円環状である。
また、ダイヤフラム61の外周縁部61cと、タービンハウジング34の第2端面38cとは、第2溶接部62bによって接合されている。第2溶接部62bは、回転軸39回りの全周に亘って、ダイヤフラム61の外周縁部61cと第2区画壁38の第2端面38cとを溶接している。第2溶接部62bは円環状である。ダイヤフラム61とタービンハウジング34とは溶接され、結果として、収容室60は連通路53から区画されている。収容室60は、第1溶接部62a及び第2溶接部62bによって気密にシールされている。本実施形態では、第1溶接部62a及び第2溶接部62bがタービンハウジング34とダイヤフラム61との間に設けたシール部となっている。
連通路53は、ダイヤフラム61を含むタービンハウジング34の他端面34bと、プレート35の第2板面35bとによって区画された流路である。連通路53の一部はダイヤフラム61によって区画されている。連通路53は、タービン室50よりもタービンホイール31の径方向外側に配置されており、タービンホイール31を囲むように環状(詳細には円環状)に形成されている。ダイヤフラム61は、流路形成面61dの全面が第2板面35bに対向している。本実施形態では、プレート35の第2板面35bが、ハウジング32が備える流路形成面として機能し、ダイヤフラム61の流路形成面61dと共に連通路53を区画する。また、ダイヤフラム61は、タービンハウジング34の軸線方向において、収容室60と連通路53との間に介在し、収容室60と連通路53とを隔てている。
電動タービン30において、吸入室52には、燃料電池スタック11から排出された空気が流入する。吸入室52から連通路53に流入した空気はタービン室50に流入する。そして、タービン室50に流入した空気によりタービンホイール31が回転され、空気の排気エネルギが機械的エネルギとして取り出される。タービン室50に流入した空気は、排出口30bから排出される。
次に、電動タービン30に内蔵された圧力調整部29について説明する。圧力調整部29は、上述した収容室60と、連通路53と、ダイヤフラム61と、ダイヤフラム61を弾性変形させる可動機構70と、を備えている。
電動タービン30が備える可動機構70は、収容室60に収容されている。可動機構70は、連通路53の流路断面積を調整するためにダイヤフラム61を弾性変形させる。可動機構70は、ステッピングモータ71を備える。ステッピングモータ71は、第2区画壁38の内周面38aに固定された円筒状のステータ72と、ステータ72の内周側に配設された円筒状のロータ73とを有する。
ステータ72は、円筒状のステータコアと、ステータコアに形成されたティースに巻回されたコイルとを有している。ロータ73は、収容室用凹部54の底面54aに対向した一端面73aからダイヤフラム61に対向した他端面73bまで一定の内径を有する。ロータ73は、一端面73aから軸線方向の途中位置まで一定の外径を有し、この途中位置までステータ72の内周面に対向している。ロータ73は、上記途中位置より他端面73bに至る外周面にネジ溝74を備える。
可動機構70は、ロータ73のネジ溝74に図示しないボールを介して螺着された円筒状の押圧部材75を備える。押圧部材75は内周面にネジ溝75aを備える。また、押圧部材75は、図示しない回り止め機構により、タービンハウジング34の軸線方向へ移動可能な状態に回り止めされている。そして、ステータ72のコイルが通電されることによりロータ73が回転すると、ロータ73の回転運動は、ボールを介して押圧部材75の直線運動に変換され、押圧部材75は、回り止め機構により回り止めされつつ、タービンハウジング34の軸線方向に移動する。押圧部材75の先端面75bはダイヤフラム61の流路形成面61dとは反対側の押圧面61eに接触している。
図3に示すように、押圧部材75の先端面75bが、第1区画壁37の第1端面37c及び第2区画壁38の第2端面38cと同一平面上にある場合、押圧部材75によるダイヤフラム61の押圧は無く、ダイヤフラム61は平坦である。押圧部材75によるダイヤフラム61の押圧が無い状態では、空気流路55において、連通路53の流路断面積が最大となる。なお、連通路53の流路断面積とは、連通路53をハウジング32の軸線方向に沿う断面で見たときの、ダイヤフラム61の流路形成面61dと、この流路形成面61dに対向した第2板面35bとの間に形成される連通路53の断面積のことである。
本実施形態では、ロータ73を第1の方向に回転させると、押圧部材75はダイヤフラム61に向けて移動する。図4に示すように、ダイヤフラム61が押圧部材75によって押圧されると、ダイヤフラム61が弾性変形する。その結果、ダイヤフラム61の流路形成面61dが、プレート35の第2板面35bに近付く。すると、連通路53の流路断面積が小さくなる。ロータ73の回転数を制御し、押圧部材75の突出量を制御することで、第2板面35bに向けたダイヤフラム61の突出量が制御され、連通路53の流路断面積が調整される。
第2板面35bに向けてダイヤフラム61が突出した状態で、ロータ73を第1の方向とは逆の第2の方向に回転させると、ダイヤフラム61を押圧した押圧部材75はダイヤフラム61から離れる方向に向けて移動する。そして、図3に示すように、押圧部材75の先端面75bが、第1区画壁37の第1端面37c及び第2区画壁38の第2端面38cと同一平面上にまで移動すると、押圧部材75によるダイヤフラム61の押圧が解除される。すると、ダイヤフラム61が原形状に復帰して連通路53の流路断面積が最大となる。
図1に示すように、燃料電池システム10は、制御装置80を備える。制御装置80は、可動機構70のステッピングモータ71を制御する。制御装置80は、燃料電池スタック11における湿度に基づいて、燃料電池スタック11に供給する空気の圧力を算出する。そして、算出された空気の圧力となるように、制御装置80は、可動機構70を制御して連通路53における流路断面積を調整する。
例えば、燃料電池スタック11の湿度が高い場合には、燃料電池スタック11へ供給する空気の圧力を低くする。この場合は、連通路53の流路断面積を大きくする。制御装置80は、ステッピングモータ71を制御してロータ73を第2方向へ回転させ、押圧部材75によるダイヤフラム61の押圧量を減らす。
一方、燃料電池スタック11の湿度が低い場合には、燃料電池スタック11へ供給する空気の圧力を高くする。この場合は、連通路53の流路断面積を小さくする。制御装置80は、ステッピングモータ71を制御してロータ73を第1方向へ回転させ、押圧部材75によるダイヤフラム61の押圧量を増やす。
次に、燃料電池システム10の作用を記載する。
燃料電池システム10においては、発電により燃料電池スタック11で発生した水分が空気とともに燃料電池スタック11から排出される。水分を含む空気は、接続配管25を介して電動タービン30に至り、空気流路55の入口である吸入口30aからハウジング32内に取り込まれ、吸入室52を介して連通路53に流入する。可動機構70を収容した収容室60は、ダイヤフラム61によって連通路53から隔離され、ダイヤフラム61とタービンハウジング34とを接合した部分は、第1溶接部62a及び第2溶接部62bによってシールされている。このため、水分を含む空気が、収容室60に侵入することが抑制される。
燃料電池システム10においては、発電により燃料電池スタック11で発生した水分が空気とともに燃料電池スタック11から排出される。水分を含む空気は、接続配管25を介して電動タービン30に至り、空気流路55の入口である吸入口30aからハウジング32内に取り込まれ、吸入室52を介して連通路53に流入する。可動機構70を収容した収容室60は、ダイヤフラム61によって連通路53から隔離され、ダイヤフラム61とタービンハウジング34とを接合した部分は、第1溶接部62a及び第2溶接部62bによってシールされている。このため、水分を含む空気が、収容室60に侵入することが抑制される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)連通路53に流入した空気が、連通路53から収容室60に侵入することを抑制でき、可動機構70に水分が付着することを抑制できる。その結果、燃料電池システム10の運転が停止され、氷点下環境下に置かれても、凍結によって可動機構70が動作不能になることを抑制できる。よって、燃料電池システム10の低温起動(氷点下起動)時には、可動機構70を動作させ、ダイヤフラム61及び可動機構70による圧力調整が可能になる。
(1)連通路53に流入した空気が、連通路53から収容室60に侵入することを抑制でき、可動機構70に水分が付着することを抑制できる。その結果、燃料電池システム10の運転が停止され、氷点下環境下に置かれても、凍結によって可動機構70が動作不能になることを抑制できる。よって、燃料電池システム10の低温起動(氷点下起動)時には、可動機構70を動作させ、ダイヤフラム61及び可動機構70による圧力調整が可能になる。
(2)弾性部材として金属の薄板製のダイヤフラム61を採用した。このため、金属製であるタービンハウジング34の第1端面37c及び第2端面38cと、ダイヤフラム61とを第1溶接部62a及び第2溶接部62bによって接合できる。よって、ダイヤフラム61のタービンハウジング34への固定と、第1溶接部62a及び第2溶接部62bの形成とを併せて行うことができる。また、溶接によってダイヤフラム61とタービンハウジング34との間をシールできるため、シール性を持たせるための構造を簡単に形成できる。
(3)連通路53の一部は、ダイヤフラム61の流路形成面61dと、プレート35の第2板面35bとの間に区画されている。よって、連通路53の一部は、ダイヤフラム61によって直接区画される。このため、連通路53の流路断面積をダイヤフラム61の出没によって直接調整でき、空気の圧力調整が調整しやすい。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ ダイヤフラム61とタービンハウジング34は、溶接以外の方法でシールされていてもよい。例えば、ダイヤフラム61の内周縁部61bと、第1区画壁37の第1端面37cとの間、及びダイヤフラム61の外周縁部61cと、第2区画壁38の第2端面38cとの間にOリングといったシール部材を介在させてダイヤフラム61をタービンハウジング34に固定し、Oリングをシール部としてもよい。この場合、第1端面37c及び第2端面38cに円環状の溝を凹設し、その溝にOリングを装着した状態で、ダイヤフラム61をタービンハウジング34に接合する。
○ ダイヤフラム61とタービンハウジング34は、溶接以外の方法でシールされていてもよい。例えば、ダイヤフラム61の内周縁部61bと、第1区画壁37の第1端面37cとの間、及びダイヤフラム61の外周縁部61cと、第2区画壁38の第2端面38cとの間にOリングといったシール部材を介在させてダイヤフラム61をタービンハウジング34に固定し、Oリングをシール部としてもよい。この場合、第1端面37c及び第2端面38cに円環状の溝を凹設し、その溝にOリングを装着した状態で、ダイヤフラム61をタービンハウジング34に接合する。
又は、ダイヤフラム61の内周縁部61b及び外周縁部61cをゴムでコーティングし、そのゴムでコーティングした部分を第1区画壁37の第1端面37c及び第2区画壁38の第2端面38cに接触させた状態で、ダイヤフラム61から第1端面37c及び第2端面38cにビス等を螺入する。その結果、ゴムでコーティングした部分がタービンハウジング34に押し当てられた状態で、ダイヤフラム61がタービンハウジング34に固定される。そして、ゴムのコーティング部をシール部としてもよい。
○ ダイヤフラム61を弾性変形させて連通路53の流路断面積を調整することができれば、可動機構70の構成は適宜変更してもよい。例えば、可動機構70を、ステッピングモータ71におけるロータ73の回転運動をカム、レバーを介して直線運動に変換する機構としてもよい。
又は、可動機構70のステッピングモータ71に変えて、収容室60に流体圧シリンダを内蔵し、流体圧シリンダのシリンダチューブに対し出没可能なロッドによってダイヤフラム61を押圧し、弾性変形させてもよい。
○ 弾性部材は、ダイヤフラム61ではなく、金属製のベローズ90であってもよい。図5に示すように、ベローズ90は、収容室60を連通路53から隔離する円環状の隔離部91と、隔離部91の内周縁から立設された蛇腹部92と、を備える。ベローズ90の蛇腹部92は、その先端部92aが第1区画壁37の外周面に第1溶接部90aによって接合されている。第1溶接部90aは、蛇腹部92及び第1区画壁37の周方向の全体に亘って形成されている。また、隔離部91の外周縁部は第2区画壁38の第2端面38cに第2溶接部90bによって接合されている。第2溶接部90bは、第2区画壁38の周方向の全体に亘って形成されている。
ベローズ90の隔離部91は、プレート35の第2板面35bに対向する面に流路形成面91aを備え、流路形成面91aの反対側に押圧面91bを備える。そして、ベローズ90の流路形成面91aとプレート35の第2板面35bとの間に連通路53が区画されている。また、収容室60は、ベローズ90によって連通路53から隔離されるとともに、第1溶接部90a及び第2溶接部90bによって気密にシールされている。よって、第1溶接部90a及び第2溶接部90bがシール部となる。
この形態において、ロータ73を第1の方向に回転させると、押圧部材75はベローズ90の隔離部91に向けて移動する。隔離部91が押圧部材75によって押圧されると、隔離部91の流路形成面91aが、プレート35の第2板面35bに近付く。このとき、蛇腹部92が伸張する。すると、連通路53の流路断面積が小さくなる。
隔離部91が突出した状態で、ロータ73を第1の方向とは逆の第2の方向に回転させると、隔離部91を押圧した押圧部材75は隔離部91から離れる方向に向けて移動するとともに、伸張した蛇腹部92が収縮する。そして、押圧部材75の先端面75bが、第1区画壁37の第1端面37c及び第2区画壁38の第2端面38cと同位置平面上にまで移動すると、押圧部材75による隔離部91の押圧が解除される。すると、連通路53の流路断面積が最大となる。
○ 弾性部材を、金属の薄板製のダイヤフラム61やベローズ90に具体化したが、弾性部材はゴムや、可撓性を有する樹脂製のダイヤフラムやベローズであってもよい。この場合、ダイヤフラムやベローズは、タービンハウジング34に対し、融着等で接合し、融着部をシール部としてもよい。
○ 実施形態では、連通路53の一部は、ダイヤフラム61の流路形成面61dと、プレート35の第2板面35bとで区画されていたが、これに限らない。例えば、図6に示すように、吸入室52をプレート35の厚み内に区画し、この吸入室52とタービン室50との間を、プレート35内に区画した連通路53で繋いでもよい。この場合、連通路53は、回転軸39回りで円錐台状に形成され、ダイヤフラム61は、連通路53におけるタービン室50側の端部付近に一部が面することになる。また、連通路53及び吸入室52から空気流路55が構成される。さらに、タービンホイール31を斜流タービンに変更することが好ましく、このように構成すると、吸入室52からタービン室50への空気の流入が滑らかになる。
○ 実施形態では、回生機として電動タービン30に具体化したが、これに限らない。例えば、回生機は、電動モータMを備えない構成とし、回転軸39において、タービンホイール31が一体化された端部とは反対の端部にコンプレッサホイールを一体化する。そして、燃料電池スタック11から排出された空気でタービンホイール31とともに回転するコンプレッサホイールで空気を圧縮し、圧縮された空気を圧縮機12に供給して、圧縮機12による空気の圧縮を補助してもよい。
○ 実施形態では、連通路53を空気流路55の一部としたが、例えば、吸入室52が無い場合は、吸入口30aとタービン室50とを連通路53で繋ぎ、空気流路の全部を連通路53としてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記シール部は、前記弾性部材と前記ハウジングとを溶接した溶接部である。
(ロ)前記回生機は電動タービンである。
(イ)前記シール部は、前記弾性部材と前記ハウジングとを溶接した溶接部である。
(ロ)前記回生機は電動タービンである。
(ハ)前記可動機構は、ステッピングモータと、該ステッピングモータのロータの回転によって前記弾性部材に対し接離する押圧部材とを含む。
10…燃料電池システム、11…燃料電池としての燃料電池スタック、12…圧縮機、29…圧力調整部、30…回生機としての電動タービン、30a…吸入口、31…タービンホイール、32…ハウジング、50…タービン室、53…連通路、55…空気流路、60…収容室、61…弾性部材としてのダイヤフラム、90…弾性部材としてのベローズ、62a,90a…シール部としての第1溶接部、62b,90b…シール部としての第2溶接部、70…可動機構。
Claims (3)
- 空気を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機によって圧縮された空気が供給される燃料電池と、
前記燃料電池から排出された空気の排気エネルギを回収する回生機と、を備えた燃料電池システムであって、
前記回生機は、
ハウジングと、
前記ハウジングに設けられ、前記燃料電池から排出された空気を前記ハウジング内に取り込むための吸入口と、
前記ハウジングに軸支され、前記吸入口から前記ハウジング内に取り込まれた空気によって回転するタービンホイールと、
前記ハウジング内に区画され、前記タービンホイールを収容したタービン室と、
前記ハウジング内に区画され、前記タービン室と、前記吸入口とを接続する空気流路の少なくとも一部を構成する連通路と、
前記燃料電池に供給される空気の圧力を調整する圧力調整部と、を備え、
前記圧力調整部は、
前記連通路を区画する状態で前記ハウジングに設けられた弾性部材と、
前記連通路の流路断面積を調整するために前記弾性部材を弾性変形させる可動機構と、
前記ハウジング内に区画され、前記可動機構を収容した収容室とを備え、
前記収容室と前記連通路とは、前記弾性部材によって隔てられるとともに、前記収容室は、前記弾性部材と前記ハウジングとの間に設けたシール部によってシールされていることを特徴とする燃料電池システム。 - 前記シール部は金属製の前記ハウジングと金属製の前記弾性部材を溶接して形成されている請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記弾性部材はダイヤフラムである請求項2に記載の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2017046093A JP2018152181A (ja) | 2017-03-10 | 2017-03-10 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2017046093A JP2018152181A (ja) | 2017-03-10 | 2017-03-10 | 燃料電池システム |
Publications (1)
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| JP2018152181A true JP2018152181A (ja) | 2018-09-27 |
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ID=63681778
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| JP2017046093A Pending JP2018152181A (ja) | 2017-03-10 | 2017-03-10 | 燃料電池システム |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2018152181A (ja) |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6011635A (ja) * | 1983-06-29 | 1985-01-21 | Shimadzu Corp | タ−ボ・コンプレツサシステム |
| JP2000315510A (ja) * | 1999-04-30 | 2000-11-14 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
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| JP2016136496A (ja) * | 2015-01-23 | 2016-07-28 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム及び燃料電池システムの制御方法 |
-
2017
- 2017-03-10 JP JP2017046093A patent/JP2018152181A/ja active Pending
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