JP2018155013A - 接合金物および横架材の接合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材に横架材を接合することができる接合金物および横架材の接合構造を提供する。【解決手段】接合金物1は、第1接合板11と、第1接合板11に直角に設けられた第2接合板12とを備え、第1接合板11の上部のみに上部接合部11aが設けられ、第1接合板12の下部のみにめり込み部13が設けられ、第2接合板12の下部のみでかつ上部接合部11aより下方に下部接合部12aが設けられたものであり、構造材2に、第1接合板11の上部接合部11aが接合されるとともにめり込み部13が上部接合部11aより下方においてめり込んでおり、第2接合板12の下部接合部12aに横架材3が上部接合部11aより下方において接合されているので、割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材2に横架材3を接合することができる。【選択図】図3
Description
本発明は接合金物および横架材の接合構造に関する。
柱等の構造材に梁等の横架材を接合する接合金物として例えば特許文献1および特許文献2に記載のものが知られている。 特許文献1に記載の接合金物は、床根太(横架材)を挟み込んで固定する一対の側壁部、接合金物を端根太(構造材)に取り付けるための取付部、一対の側壁部どうしを連結する連結部を備えている。 側壁部には上下方向に所定間隔で複数の孔が形成されており、この孔を通して釘等の止着材を床根太に打ち込むことで床根太が接合金物に固定されている。 また、取付部には上下方向に所定間隔で複数の孔が形成されており、この孔を通して端根太に釘を打ち込むことによって接合金物が端根太に接合されている。
特許文献2に記載の接合金物は、柱等の構造材に当接して固定される当接部と、この当接部から直角方向に張り出した挿入部とを備えている。挿入部は梁等の横架材に形成されたスリットに挿入され、横架材の側面からボルト等の止着材が挿入部に形成された孔に挿通され、これによって、接合金物に横架材が固定されている。 また、当接部には上下方向に所定間隔で複数のボルト穴が形成され、これらボルト穴と柱に形成されたボルト穴とにボルトを挿入することによって、接合金物が柱に接合されている。
ところで、上述した2例の接合金物は、構造材に接合金物を接合するために、取付部(特許文献1参照)や当接部(特許文献2参照)に上下に所定間隔で複数の孔を形成し、これら孔に釘やボルト等の止着材を挿通するとともに当該止着材を構造材に打ち込んだり、挿通することで、接合金物を構造材に接合している。
また、接合金物に床根太や梁等の横架材を固定するために、側壁部(特許文献1参照)や挿入部(特許文献2参照)に上下に所定間隔で複数の孔を形成し、これら孔に釘やボルト等の止着材を挿通するとともに当該止着材を横架材に打ち込んだり、挿通することで、接合金物に横架材を固定している。
また、接合金物に床根太や梁等の横架材を固定するために、側壁部(特許文献1参照)や挿入部(特許文献2参照)に上下に所定間隔で複数の孔を形成し、これら孔に釘やボルト等の止着材を挿通するとともに当該止着材を横架材に打ち込んだり、挿通することで、接合金物に横架材を固定している。
このため、横架材に下方に向く外力が加わると、この外力のほぼ全てが接合金物を介して構造材にせん断力として作用する。しかし、接合金物を構造材に接合するために釘やボルト等の止着材を接合金物の上下全長に亘って上下方向に所定間隔で配置し、当該止着材を構造材に止着しているため、これら止着材に応力が集中する。つまり、止着材は上部から下部にわたって配置されているため、止着材が止着されている構造材の部分に応力が集中する。このため、この応力集中によって構造材に割裂等の損傷が生じる虞があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、構造材への割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材に横架材を接合することができる接合金物および横架材の接合構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の接合金物は、構造材に横架材を接合するための接合金物であって、
前記構造材に一側面が接合される第1接合板と、この第1接合板の他側面に直角に設けられて、前記横架材が接合される第2接合板とを備え、
前記接合金物の上部のみにおいて、前記第1接合板に、当該第1接合板を前記構造材に接合する上部接合部が設けられ、
前記接合金物の下部のみにおいて、前記第1接合板または第2接合板に、前記構造材にめり込み可能なめり込み部が設けられ、
前記第2接合板の下部のみでかつ前記上部接合部より下方に、前記横架材を前記第2接合板に接合する下部接合部が設けられていることを特徴とする。
前記構造材に一側面が接合される第1接合板と、この第1接合板の他側面に直角に設けられて、前記横架材が接合される第2接合板とを備え、
前記接合金物の上部のみにおいて、前記第1接合板に、当該第1接合板を前記構造材に接合する上部接合部が設けられ、
前記接合金物の下部のみにおいて、前記第1接合板または第2接合板に、前記構造材にめり込み可能なめり込み部が設けられ、
前記第2接合板の下部のみでかつ前記上部接合部より下方に、前記横架材を前記第2接合板に接合する下部接合部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の横架材の接合構造は、構造材に横架材を前記接合金物によって接合してなる横架材の接合構造であって、
前記構造材に、前記接合金物の第1接合板の上部接合部が接合されるとともに前記めり込み部がめり込んでおり、
前記接合金物の前記第2接合板の前記下部接合部に前記横架材が接合されていることを特徴とする。
前記構造材に、前記接合金物の第1接合板の上部接合部が接合されるとともに前記めり込み部がめり込んでおり、
前記接合金物の前記第2接合板の前記下部接合部に前記横架材が接合されていることを特徴とする。
本発明においては、構造材に第1接合板の上部接合部が接合され、第2接合板の下部接合部に横架材が上部接合部より下方において接合されているので、つまり、上部接合部と下部接合部とが上下方向および水平方向に離間しているので、横架材に下方に向く外力が加わると、上部接合部には下部接合部を支点とするモーメントによって、引張方向の力が作用するとともに、せん断力が作用し、この上部接合部11aを介して構造材2に引張方向の力が作用するとともに、せん断力が作用する。
また、めり込み部に前記モーメントによって、圧縮方向の力が作用し、めり込み部13を介して構造材2に圧縮方向の力が作用するとともに、せん断力が作用する。
このように、本発明では、横架材に下方に向く外力が加わると、この外力は構造材に、上部接合部から引張方向の力およびせん断力、めり込み部から圧縮方向の力およびせん断力として分散されて作用する。したがって、従来と異なり、構造材に生じる応力集中を緩和できるので、応力集中に起因する割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材に横架材を接合することができる。
また、めり込み部に前記モーメントによって、圧縮方向の力が作用し、めり込み部13を介して構造材2に圧縮方向の力が作用するとともに、せん断力が作用する。
このように、本発明では、横架材に下方に向く外力が加わると、この外力は構造材に、上部接合部から引張方向の力およびせん断力、めり込み部から圧縮方向の力およびせん断力として分散されて作用する。したがって、従来と異なり、構造材に生じる応力集中を緩和できるので、応力集中に起因する割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材に横架材を接合することができる。
また、本発明の前記構成において、前記第1接合板に、前記第2接合板が1枚設けられていてもよい。
このような構成によれば、横架材がH形鋼や軽量H形鋼で形成されている場合に、そのウエブを第2接合板の下部接合部に容易に接合できる。つまり、横架材がH形鋼や軽量H形鋼で形成されている場合に好適である。
また、本発明の前記構成において、前記第1接合板に、前記第2接合板が2枚互いに平行に設けられていてもよい。
このような構成によれば、横架材が断面矩形状に形成されている場合に、その両側面を2枚の第2接合板によって挟み付けて、横架材を両第2接合板の下部接合部に容易に接合できる。つまり、横架材が断面矩形状の木質の梁やまぐさである場合に好適である。さらに、H形鋼や軽量H形鋼のウエブの両側面側にそれぞれ断面矩形状の木質の帯板材を設置した複合材の場合にも好適である。
また、本発明の前記構成において、前記第1接合板の下縁部に、前記横架材を下方から支持する支持板が設けられていてもよい。
このような構成によれば、横架材が支持板によって下方から支持されるので、構造材に接合された横架材をより強固に支持することができる。
また、本発明の横架材の接合構造は、構造材に横架材を、支持板を有する接合金物によって接合してなる横架材の接合構造であって、
前記横架材が軽量H形鋼によって形成されるとともに、前記横架材の下フランジの長手方向の先端部に切欠部が形成され、
前記構造材に、前記接合金物の第1接合板の上部接合部が接合されるとともに前記めり込み部がめり込んでおり、
前記接合金物の前記第2接合板の前記下部接合部に前記横架材のウエブが接合され、
前記下フランジの切欠部に前記第2接合板が入り込んだ状態で前記第2接合板と前記ウエブが重なるとともに、前記下フランジの先端部が前記接合金物の前記支持板に設置されていることを特徴とする。
前記横架材が軽量H形鋼によって形成されるとともに、前記横架材の下フランジの長手方向の先端部に切欠部が形成され、
前記構造材に、前記接合金物の第1接合板の上部接合部が接合されるとともに前記めり込み部がめり込んでおり、
前記接合金物の前記第2接合板の前記下部接合部に前記横架材のウエブが接合され、
前記下フランジの切欠部に前記第2接合板が入り込んだ状態で前記第2接合板と前記ウエブが重なるとともに、前記下フランジの先端部が前記接合金物の前記支持板に設置されていることを特徴とする。
本発明においては、構造材に発生する応力集中を緩和できるので、応力集中に起因する割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材に横架材を接合することができるとともに、以下のような効果を奏する。
すなわち、前記下フランジの切欠部に前記第2接合板が入り込んだ状態で前記第2接合板と前記ウエブが重なるので、構造材に接合された接合金物に、上方から横架材をクレーン等によって吊り下げて落とし込んで接合する際に、下フランジを切欠部によって、第2接合板に干渉させことなく、落とし込んで当該下フランジの先端部を接合金物の支持板に設置することができる。したがって、構造材に接合された接合金物に、上方から横架材をクレーン等によって吊り下げて落とし込んで容易に接合できる。
すなわち、前記下フランジの切欠部に前記第2接合板が入り込んだ状態で前記第2接合板と前記ウエブが重なるので、構造材に接合された接合金物に、上方から横架材をクレーン等によって吊り下げて落とし込んで接合する際に、下フランジを切欠部によって、第2接合板に干渉させことなく、落とし込んで当該下フランジの先端部を接合金物の支持板に設置することができる。したがって、構造材に接合された接合金物に、上方から横架材をクレーン等によって吊り下げて落とし込んで容易に接合できる。
本発明によれば、構造材には、接合金物の上部接合部から引張方向の力およびせん断力、めり込み部から圧縮方向の力およびせん断力が分散されて作用し、従来と異なり、構造材に生じる応力集中を緩和できるので、応力集中に起因する割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材に横架材を接合することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は第1の実施の形態を示すもので、図1は接合金物と横架材を示す斜視図、図2は接合金物を示す側面図、図3は横架材の接合構造を示す側面図である。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は第1の実施の形態を示すもので、図1は接合金物と横架材を示す斜視図、図2は接合金物を示す側面図、図3は横架材の接合構造を示す側面図である。
接合金物1は鋼板等の金属板によって形成されたもので、構造材2に一側面が接合される第1接合板11と、この第1接合板11の他側面に直角に設けられて、横架材3が接合される第2接合板12とを備えている。
構造材2は、図3に示すように、例えば木質の梁やまぐさであり、断面矩形状に形成されている。なお、構造材は梁やまぐさに限らず、柱や壁であってもよい。
横架材3は、床根太、梁、またはまぐさ等であり、軽量H形鋼またはH形鋼によって形成されている。
構造材2は、図3に示すように、例えば木質の梁やまぐさであり、断面矩形状に形成されている。なお、構造材は梁やまぐさに限らず、柱や壁であってもよい。
横架材3は、床根太、梁、またはまぐさ等であり、軽量H形鋼またはH形鋼によって形成されている。
第1接合板11は縦長の矩形板状に形成され、その上部(第1接合板11の上下方向の略上半分)のみに、第1接合板11を構造材2に接合する上部接合部11aが設けられている。この上部接合部11aは、第1接合板11の一側面の略上半分の接合面11bと、第1接合板11の上半分(接合面11b)に貫通して設けられた複数の孔11cとから構成されている。孔11cは第2接合板12が設けられている部分を避けて、千鳥状に配置されている。図1および図2において、孔11cは3個設けられているが、それ以上設けられていてもよい。但し、最も下方に配置された孔11cが後述するめり込み部13の上端部と上下方向において重ならないように孔11cは配置されている。
また、第1接合板11の下部のみに、構造材2の側面にめり込み可能なめり込み部13が設けられている。このめり込み部13は、上下に長尺でかつ第1接合板11の一側面の下部の両縁部からそれぞれ当該一側面と略直角に突出する一対の平板13a,13aによって構成されている。平板13a,13aは平行に配置されている。
めり込み部13の上下の長さは、第1接合板11の上下の長さの略半分となっている。また、めり込み部13の突出長さは特に規定するものでないが、構造材2の側面にめり込み可能な長さに設定すればよい。また、構造材2の側面にめり込み易くするために、めり込み部13の平板13a,13aの先端縁部を尖った形状にしてもよい。
また、平板13a,13aは、第1接合板11の下半分を上半分に比して平板13a,13aの幅の分(平板13aの第1接合板11の一側面からの突出長さの分)だけ長く形成しておき、その部分を第1接合板11の一側面側に略直角に折り曲げ形成してもよいし、平板13a,13aを第1接合板11に溶接等によって固定してもよい。
めり込み部13の上下の長さは、第1接合板11の上下の長さの略半分となっている。また、めり込み部13の突出長さは特に規定するものでないが、構造材2の側面にめり込み可能な長さに設定すればよい。また、構造材2の側面にめり込み易くするために、めり込み部13の平板13a,13aの先端縁部を尖った形状にしてもよい。
また、平板13a,13aは、第1接合板11の下半分を上半分に比して平板13a,13aの幅の分(平板13aの第1接合板11の一側面からの突出長さの分)だけ長く形成しておき、その部分を第1接合板11の一側面側に略直角に折り曲げ形成してもよいし、平板13a,13aを第1接合板11に溶接等によって固定してもよい。
また、第1接合板11の下縁部には、横架材3の先端部を下方から支持する支持板14が設けられている。この支持板14は第1接合板11の他側面の下縁部から前記めり込み部13とは逆側に直角に突出する矩形平板状のものであり、その幅は第1接合板11の幅と等しくなっている。また、支持板14の第1接合板11の他側面からの突出長さは、第2接合板12の前記他側面からの突出長さより長くなっている。
第2接合板12は縦長の矩形板状に形成され、第1接合板11の他側面の幅方向略中央部に当該他側面に対して略直角に設けられている。また、第2接合板12の下端面は支持板14の上面に接合されている。
また、第2接合板12の下部(第2接合板12の上下方向の略下半分)のみでかつ前記上部接合部11aより下方に、横架材3を第2接合板12に接合する下部接合部12aが設けられている。この下部接合部12aは、第2接合板12の一側面の略下半分の接合面12bと、この接合面12bに第2接合板12を貫通して設けられた複数の孔12cとから構成されている。孔12cは上下に離間して2個設けられているが、それ以上設けられていてもよい。また、接合面12bは図2において第2接合板12の裏側の面である。
また、第2接合板12の下部(第2接合板12の上下方向の略下半分)のみでかつ前記上部接合部11aより下方に、横架材3を第2接合板12に接合する下部接合部12aが設けられている。この下部接合部12aは、第2接合板12の一側面の略下半分の接合面12bと、この接合面12bに第2接合板12を貫通して設けられた複数の孔12cとから構成されている。孔12cは上下に離間して2個設けられているが、それ以上設けられていてもよい。また、接合面12bは図2において第2接合板12の裏側の面である。
軽量H形鋼によって形成された横架材3はその下フランジ3aの長手方向の先端部に矩形状の切欠部15が形成されている。この切欠部15は下フランジ3aの先端部において、その幅方向全体に亘って形成されている。また、切欠部15の下フランジ3aの長手方向における長さは、接合金物1の第2接合板12に、横架材(軽量H形鋼)3のウエブ3bを重ねた際に、切欠部15を有する下フランジ3aの先端部を支持板14に設置可能となるような長さに設定されている。
また、横架材3のウエブ3bの先端部には、ウエブ3bの略下半分に2つの孔3d,3dが上下に離間して設けられている。
また、横架材3のウエブ3bの先端部には、ウエブ3bの略下半分に2つの孔3d,3dが上下に離間して設けられている。
このような構成の接合金物1を使用して横架材3を構造材2に接合するには、まず、接合金物1を構造材2に側面に接合する。すなわち、接合金物1の第1接合板11の一側面を構造材2の上側の側面に当接するとともに、めり込み部13を構造材2の下側の側面にめり込ます。この場合、第1接合板11の略下半分を構造材2の側面に向けてハンマー等によって叩くことによって、めり込み部13を構造材2の側面にめり込ませてもよいし、構造材2の下側の側面に予め浅い縦スリットを形成しておき、この縦スリットにめり込み部13をめり込ませてもよい。このように、めり込み部13を構造材2の側面にめり込ませることで、接合金物1を構造材2に仮止めできる。
次に、構造材2の側面に第1接合板11の上部接合部11aを接合する。すなわち、上部接合部11aの孔11cに釘やビス、ボルト等の止着材16を打ち込みまたはねじ込むことによって、接合面11bを構造材2の側面に密着固定する。
次に、構造材2の側面に接合された接合金物1の第2接合板12に横架材3を接合する。すなわちまず、横架材3をクレーン等によって吊り下げた状態で、接合金物1の上方から第2接合板12に向けて落とし込む。
この場合、平面視において下フランジ3aの切欠部15に接合金物1の第2接合板12が入り込み、かつウエブ3bを第2接合板12に重ねるようにして、横架材3を落とし込んで行くことで、切欠部15を有する下フランジ3aが第2接合板12に干渉することなく降下していき、当該下フランジ3aの先端部が支持板14に設置される。
この場合、平面視において下フランジ3aの切欠部15に接合金物1の第2接合板12が入り込み、かつウエブ3bを第2接合板12に重ねるようにして、横架材3を落とし込んで行くことで、切欠部15を有する下フランジ3aが第2接合板12に干渉することなく降下していき、当該下フランジ3aの先端部が支持板14に設置される。
次に、接合金物1の第2接合板12に横架材3のウエブ3bを接合する。すなわち、下フランジ3aが支持板14に設置されることにより、ウエブ3bの孔3d,3dと第2接合板12の孔12c,12cとが上下方向において等しい位置に位置するので、さらに、孔3d,3dと孔12c,12cとを左右方向(横架材3の長手方向)において位置合わせしたうえで、これら孔3d,12cにボルトやドリフトピン等の止着材17を挿入することによって、接合金物1の第2接合板12の下部接合部12aに横架材3のウエブ3bを前記上部接合部11aより下方において接合する。
このように本実施の形態によれば、構造材2の側面に第1接合板11の上部接合部11aが接合され、第2接合板12の下部接合部12aに横架材3のウエブ3bが上部接合部11aより下方において接合されているので、つまり、図3に示すように、上部接合部11aと下部接合部12aとが上下方向および左右方向に離間しているので、横架材3に下方に向く外力が加わると、上部接合部11aには下部接合部12aを支点とするモーメントによって、引張方向の力(上部接合部11aが構造材2から離間する方向の力)が作用するとともに、せん断力が作用する。そして、この上部接合部11aを介して構造材2に引張方向の力が作用するとともに、せん断力が作用する。
また、めり込み部13に前記モーメントによって、圧縮方向の力(めり込み部13が構造材2にめり込む方向の力)が作用するともにせん断力が作用する。そして、めり込み部13を介して構造材2に圧縮方向の力が作用するとともに、せん断力が作用する。
したがって、横架材3に下方に向く外力が加わると、構造材2には、上部接合部11aから引張方向の力およびせん断力、めり込み部13から圧縮方向の力およびせん断力として分散されて作用する。よって、従来と異なり、構造材2に発生する応力集中を緩和できるので、応力集中に起因する割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材2に横架材3を接合することができる。
また、めり込み部13に前記モーメントによって、圧縮方向の力(めり込み部13が構造材2にめり込む方向の力)が作用するともにせん断力が作用する。そして、めり込み部13を介して構造材2に圧縮方向の力が作用するとともに、せん断力が作用する。
したがって、横架材3に下方に向く外力が加わると、構造材2には、上部接合部11aから引張方向の力およびせん断力、めり込み部13から圧縮方向の力およびせん断力として分散されて作用する。よって、従来と異なり、構造材2に発生する応力集中を緩和できるので、応力集中に起因する割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材2に横架材3を接合することができる。
また、下フランジ3aの切欠部15に第2接合板12が入り込んだ状態で第2接合板12とウエブ3bが重なるので、構造材2に接合された接合金物1に、上方から横架材3をクレーン等によって吊り下げて落とし込んで接合する際に、下フランジ3aを切欠部15によって、第2接合板12に干渉させことなく、落とし込んで当該下フランジ3aの先端部を接合金物1の支持板14に設置することができる。したがって、構造材2に接合された接合金物1に、上方から横架材3をクレーン等によって吊り下げて落とし込んで容易に接合できる。
また、横架材3の下フランジ3aが支持板14によって下方から支持されるので、当該横架材3をより強固に支持することができる。
また、横架材3の下フランジ3aが支持板14によって下方から支持されるので、当該横架材3をより強固に支持することができる。
図4は第1の実施の形態の接合金物および横架材の接合構造の変形例を示す側面図である。
図4(a)に示す接合構造では、接合金物1の第2接合板12が図1に示す第2接合板12より幅広になっているとともに、第2接合板12に設ける孔12c,12cが左右方向に離間して配置され。これに合わせて横架材3のウエブ3bに設ける孔3d,3d(図示略)も左右に離間して配置されている。
これら孔3d,12cにボルトやドリフトピン等の止着材17を挿入することによって、接合金物1の第2接合板12の下部接合部12aに、横架材3のウエブ3bが前記上部接合部11aより下方において接合されている。
図4(a)に示す接合構造では、接合金物1の第2接合板12が図1に示す第2接合板12より幅広になっているとともに、第2接合板12に設ける孔12c,12cが左右方向に離間して配置され。これに合わせて横架材3のウエブ3bに設ける孔3d,3d(図示略)も左右に離間して配置されている。
これら孔3d,12cにボルトやドリフトピン等の止着材17を挿入することによって、接合金物1の第2接合板12の下部接合部12aに、横架材3のウエブ3bが前記上部接合部11aより下方において接合されている。
このように構成することによって、上部接合部11aと下部接合部12aとの上下方向の距離が図3に示す場合に比して長くなる。このため上部接合部11aに作用する下部接合部12aを支点とするモーメントが大きくなり、接造金物1により大きな力が作用することで、接合金物1が変形し、エネルギーを吸収することで、他の部材の割裂の発生や成長を遅くすることができる。
図4(b)に示す接合構造では、接合金物1の第2接合板12を略三角形状に形成するともに、図4(a)に示す接合構造と同様に、第2接合板12に設ける孔12c,12cが左右方向に離間して配置され。これに合わせて横架材3のウエブ3bに設ける孔3d,3d(図示略)も左右に離間して配置されている。
第2接合板12は、孔12c,12cを設ける部分の幅が図4(a)に示す第2接合板12と等しくなっているが、それより上部が上方に向かうほど第1接合板11に近づく傾斜辺を有する三角形状に形成されている。
このように第2接合板12を略三角形状に形成することによって、接合金物1の軽量化および接合金物1の断面を小さくすることによって、接合金物1の変形を誘起し、エネルギーを吸収することで、他の部材の割裂の発生や成長を抑制を図ることができる。
第2接合板12は、孔12c,12cを設ける部分の幅が図4(a)に示す第2接合板12と等しくなっているが、それより上部が上方に向かうほど第1接合板11に近づく傾斜辺を有する三角形状に形成されている。
このように第2接合板12を略三角形状に形成することによって、接合金物1の軽量化および接合金物1の断面を小さくすることによって、接合金物1の変形を誘起し、エネルギーを吸収することで、他の部材の割裂の発生や成長を抑制を図ることができる。
(第2の実施の形態)
図5および図6は第2の実施の形態を示すもので、図5は接合金物と横架材を示す分解斜視図、図6は横架材の接合構造を示す側面図である。なお、図5および図6において、上述した図1〜図3に示す第1の実施の形態と共通構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
図5および図6は第2の実施の形態を示すもので、図5は接合金物と横架材を示す分解斜視図、図6は横架材の接合構造を示す側面図である。なお、図5および図6において、上述した図1〜図3に示す第1の実施の形態と共通構成には同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
本実施の形態における接合金物21は鋼板等の金属板によって形成されたもので、構造材2に一側面が接合される第1接合板11と、この第1接合板11の他側面に直角に設けられて、横架材3が接合される2枚の第2接合板12,12とを備えている。
第2接合板12,12は第1接合板11の他側面の幅方向の両縁部にそれぞれ当該他側面に対して略直角に設けられている。第2接合板12,12間の内法寸法(内法の距離)は、後述する横架材23の幅とほぼ等しくなっている。
また、第2接合板12の略下半分には、第1の実施の形態と同様に、2つの孔12c,12cが上下に離間して設けられている。さらに、第1接合板11の下縁部には、横架材3の先端部を下方から支持する支持板14が設けられている。この支持板14の先端面(第1接合板11から遠い方の端面)は第2接合板12の先端面(第1接合板11から遠い方の端面)と面一になっているが、支持板14の突出長さは第2接合板12の先端面より短い場合も長い場合も接合が可能であり、突出長さについては上記の限りではない
第2接合板12,12は第1接合板11の他側面の幅方向の両縁部にそれぞれ当該他側面に対して略直角に設けられている。第2接合板12,12間の内法寸法(内法の距離)は、後述する横架材23の幅とほぼ等しくなっている。
また、第2接合板12の略下半分には、第1の実施の形態と同様に、2つの孔12c,12cが上下に離間して設けられている。さらに、第1接合板11の下縁部には、横架材3の先端部を下方から支持する支持板14が設けられている。この支持板14の先端面(第1接合板11から遠い方の端面)は第2接合板12の先端面(第1接合板11から遠い方の端面)と面一になっているが、支持板14の突出長さは第2接合板12の先端面より短い場合も長い場合も接合が可能であり、突出長さについては上記の限りではない
横架材23は、第1の実施の形態における横架材3であるH形鋼または軽量H形鋼3と、この軽量H形鋼3のウエブ3bの両側に設けられた木質の帯板24,24とを備えている。つまり、横架材23は複合材である。
帯板24の高さ(梁せい)は、上下のフランジ3c,3a間の内法寸法(内法の距離)と等しく、幅はウエブ3bの側面からフランジ3a,3cの幅方向の端部までの内法寸法(内法の距離)と等しくなっている。したがって、帯板24は上下のフランジ3c,3aとウエブ3bとで囲まれた部分に隙間なく嵌め込まれている。
また、帯板24の先端部には、2つの孔24a,24aが上下に離間し、かつ帯板24を貫通して設けられている。孔24a,24aは帯板24の略下半分に設けられるとともに、ウエブ3bに設けられた孔3d,3d(図1参照)と同径でかつ同軸となっている。
帯板24の高さ(梁せい)は、上下のフランジ3c,3a間の内法寸法(内法の距離)と等しく、幅はウエブ3bの側面からフランジ3a,3cの幅方向の端部までの内法寸法(内法の距離)と等しくなっている。したがって、帯板24は上下のフランジ3c,3aとウエブ3bとで囲まれた部分に隙間なく嵌め込まれている。
また、帯板24の先端部には、2つの孔24a,24aが上下に離間し、かつ帯板24を貫通して設けられている。孔24a,24aは帯板24の略下半分に設けられるとともに、ウエブ3bに設けられた孔3d,3d(図1参照)と同径でかつ同軸となっている。
このような構成の接合金物21を使用して横架材23を構造材2に接合するには、第1の実施の形態と同様に、まず、接合金物21を構造材2の側面に接合する。すなわち、接合金物21の第1接合板11の一側面を構造材2の側面に当接するとともに、めり込み部13を構造材2の側面にめり込ます。このように、めり込み部13を構造材2の側面にめり込ませることで、接合金物21を構造材2に仮止めできる。
次に、第1接合板11の上部接合部11aの孔11cに釘やビス、ボルト等の止着材16を打ち込みまたはねじ込むことによって、接合面11bを構造材2の側面に密着固定する。このようにして、構造材2の側面に第1接合板11の上部接合部11aを接合する。
次に、構造材2の側面に接合された接合金物21の第2接合板12,12に横架材23を接合する。すなわちまず、横架材23をクレーン等によって吊り下げた状態で、接合金物21の上方から第2接合板12,12間に向けて落とし込んで行き、当該横架材23の下フランジ3aの先端部を支持板14に設置する。この際、横架材23の帯板24に設けられた孔24a,24a、ウエブ3bに設けられた孔3d,3d(図1参照)および接合金物21の第2接合板12に設けられた孔12c,12cが同軸となるようにして、横架材23の下フランジ3aの先端部を支持板14に設置する。
次に、同軸に配置されている孔12c,12c、孔24a,24aおよび孔3d,3dにドリフトピンやボルト等の止着材17を挿入することによって、接合金物21の第2接合板12,12の下部接合部12aに横架材23を前記上部接合部11aより下方において接合する。
次に、同軸に配置されている孔12c,12c、孔24a,24aおよび孔3d,3dにドリフトピンやボルト等の止着材17を挿入することによって、接合金物21の第2接合板12,12の下部接合部12aに横架材23を前記上部接合部11aより下方において接合する。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、構造材2には、上部接合部11aから引張方向の力およびせん断力、めり込み部13から圧縮方向の力およびせん断力が分散されて作用する。したがって、従来と異なり、構造材2に発生する応力集中を緩和できるので、応力集中に起因する割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材2に横架材23を接合することができる。
また、接合金物21が2枚の第2接合板12,12を備えているので、横架材23の両側面を第2接合板12,12によって挟み付けて、横架材23を両第2接合板12,12の下部接合部12a,12aに容易に接合できる。
なお、横架材23は断面矩形状または断面矩形筒状であれば、軽量H形鋼3と帯板24,24とからなる複合材に限らず、木質の横架材であってもよいし、さらに鋼管で形成された横架材であってもよい。
また、接合金物21が2枚の第2接合板12,12を備えているので、横架材23の両側面を第2接合板12,12によって挟み付けて、横架材23を両第2接合板12,12の下部接合部12a,12aに容易に接合できる。
なお、横架材23は断面矩形状または断面矩形筒状であれば、軽量H形鋼3と帯板24,24とからなる複合材に限らず、木質の横架材であってもよいし、さらに鋼管で形成された横架材であってもよい。
(第3の実施の形態)
図7および図8は第3の実施の形態を示すもので、図7は接合金物を示す斜視図、図8(a)は横架材の接合構造を示す側面図、図8(b)は(a)におけるA−A線視断面図である。
本実施の形態における接合金物30は鋼板等の金属板によって形成されたもので、柱である構造材2に一側面が接合される第1接合板31と、この第1接合板31の他側面に直角に設けられて、横架材34が接合される2枚の第2接合板32,32とを備えている。
図7および図8は第3の実施の形態を示すもので、図7は接合金物を示す斜視図、図8(a)は横架材の接合構造を示す側面図、図8(b)は(a)におけるA−A線視断面図である。
本実施の形態における接合金物30は鋼板等の金属板によって形成されたもので、柱である構造材2に一側面が接合される第1接合板31と、この第1接合板31の他側面に直角に設けられて、横架材34が接合される2枚の第2接合板32,32とを備えている。
第1接合板31は、縦長の矩形板状に形成され、接合金物30の上部のみに設けられている。この第1接合板31には、第1接合板31を構造材2に接合する上部接合部31aが設けられている。つまり、接合金物30の上部のみにおいて、第1接合板31に上部接合部31aが設けられている。
この上部接合部31aは、第1接合板31の一側面である接合面31bと、この接合面31bをもつ第1接合板31を貫通し、かつ上下に離間して設けられた一対の孔31c,31cとから構成されている。
この上部接合部31aは、第1接合板31の一側面である接合面31bと、この接合面31bをもつ第1接合板31を貫通し、かつ上下に離間して設けられた一対の孔31c,31cとから構成されている。
第2接合板32,32は、縦長の略矩形板状に形成され、第1接合板31の他側面の幅方向の両縁部にそれぞれ当該他側面に対して略直角に設けられている。また、第2接合板32,32は、第1接合板31よりも下方に延出しているが、この延出している第2接合板32,32の構造材2側の縁部間には第1接合板31は存在しておらず、空間となっている。また、第2接合板32,32間の内法寸法(内法の距離)は、横架材34の幅とほぼ等しくなっている。この横架材34は、例えば木質の梁である。
また、第2接合板32はその下部に後方に突出している突出板部32dを有している。突出板部32dには、その上部にドリフトピン等の止着材を受け入れる略半円状の受入凹部32eと、この受入凹部32eから斜め上方に突出して当該受入凹部32に止着材を案内する傾斜部32fが設けられている。この傾斜部32fは下方に向かうほど受入凹部32eに近づくように傾斜しており、受入凹部32eに接続されている。
また、第2接合板32はその下部に後方に突出している突出板部32dを有している。突出板部32dには、その上部にドリフトピン等の止着材を受け入れる略半円状の受入凹部32eと、この受入凹部32eから斜め上方に突出して当該受入凹部32に止着材を案内する傾斜部32fが設けられている。この傾斜部32fは下方に向かうほど受入凹部32eに近づくように傾斜しており、受入凹部32eに接続されている。
また、第2接合板32の下部のみでかつ上部接合部31aより下方に、横架材34を第2接合板32に接合する下部接合部32aが設けられている。この下部接合部32aは、第2接合板32の下部にある突出板部32dを含む第2接合板32の下部に設けられた接合面32bと、この接合面32bに第2接合板32を貫通して設けられた孔32cとから構成されている。この孔32cは、前記受入凹部32eの直下に設けられている。
また、接合金物30の下部のみにおいて、第2接合板32に、構造材2にめり込み可能なめり込み部33が設けられている。このめり込み部33は、上下に長尺でかつ第2接合板32,32の下部の構造材2側の両縁部からそれぞれ第1接合板31と略直角に突出する一対の平板33a,33aによって構成されている。また、平板33a,33aは第2接合板32と面一となっている。
めり込み部33の上下の長さは、第2接合板32の上下の長さの略半分となっている。また、めり込み部33の突出長さは特に規定するものでないが、構造材2の側面にめり込み可能な長さに設定すればよい。
めり込み部33の上下の長さは、第2接合板32の上下の長さの略半分となっている。また、めり込み部33の突出長さは特に規定するものでないが、構造材2の側面にめり込み可能な長さに設定すればよい。
このような構成の接合金物30を使用して横架材34を構造材2に接合するには、第1および第2の実施の形態と同様に、まず、接合金物30を構造材2に側面に接合する。すなわち、接合金物30の第1接合板31の一側面を構造材2の上側の側面に当接するとともに、めり込み部33を構造材2の下側の側面にめり込ます。このように、めり込み部33を構造材2の側面にめり込ませることで、接合金物30を構造材2に仮止めできる。
次に、第1接合板31の上部接合部31aの孔31cおよび構造材2に予め形成されている貫通孔にボルト35を挿通し、当該ボルト35にナットを螺合して締め付けることによって、接合面31bを構造材2の側面に密着固定する。このようにして、構造材2の側面に第1接合板31の上部接合部31aを接合する。
次に、構造材2の側面に接合された接合金物30の第2接合板32,32に横架材34を接合する。すなわちまず、図8(a)に示すように、横架材34に予め2つの貫通孔34d,34dを設けておく。貫通孔34d,34dは横架材34をその厚さ方向に貫通する孔であり、横架材34の側面の下部に上下に離間して設けられている。
また、横架材34の先端面には図8(b)に示すように、断面矩形状でかつ横架材34を上下に貫通する切欠部34aが形成されている。また、この切欠部34aの底面には切欠部34aの対向する側面の延長上にスリット34b,34bが形成されている。このスリット34b,34bは接合金物30の第2接合板32,32が挿入されるものである。
また、横架材34の先端面には図8(b)に示すように、断面矩形状でかつ横架材34を上下に貫通する切欠部34aが形成されている。また、この切欠部34aの底面には切欠部34aの対向する側面の延長上にスリット34b,34bが形成されている。このスリット34b,34bは接合金物30の第2接合板32,32が挿入されるものである。
そして、まず横架材34の上側の貫通孔34dにドリフトピン等の止着材36を挿通する。
その後、横架材34をクレーン等によって吊り下げた状態で、接合金物30の上方から第2接合板32,32に向けて落とし込んで行き、ボルト35の頭を横架材34の切欠部34aに挿入するとともに、接合金物30の第2接合板32,32を横架材34のスリット34b,34bに挿入し、さらに、第2接合板32,32の受入凹部32e,32eに前記止着材36を挿入する。これによって、横架材34は接合金物30に仮止めされる。
またこの際、第2接合板32,32の孔32c,32cと横架材34の下側の貫通孔34dとが同軸に配置される。なお、止着材36は傾斜部32fに案内されて受入凹部32eに挿入される。
その後、横架材34をクレーン等によって吊り下げた状態で、接合金物30の上方から第2接合板32,32に向けて落とし込んで行き、ボルト35の頭を横架材34の切欠部34aに挿入するとともに、接合金物30の第2接合板32,32を横架材34のスリット34b,34bに挿入し、さらに、第2接合板32,32の受入凹部32e,32eに前記止着材36を挿入する。これによって、横架材34は接合金物30に仮止めされる。
またこの際、第2接合板32,32の孔32c,32cと横架材34の下側の貫通孔34dとが同軸に配置される。なお、止着材36は傾斜部32fに案内されて受入凹部32eに挿入される。
次に、同軸に配置されている孔32c,32cおよび前記下側の貫通孔34dにドリフトピン等の止着材36を挿入することによって、接合金物30の第2接合板32,32の下部接合部32aに横架材34を前記上部接合部31aより下方において接合する。なお、スリット34b、34bを設けず、第2接合板32,32の内法寸法を横架材34の幅と略同一にし、横架材34の側面に第2接合板を設けても良い。
本実施の形態によれば、第2の実施の形態と同様に、構造材2には、上部接合部31aから引張方向の力およびせん断力、めり込み部33から圧縮方向の力およびせん断力が分散されて作用する。したがって、従来と異なり、構造材2に発生する応力集中を緩和できるので、応力集中に起因する割裂等の損傷の発生を抑制して、構造材2に横架材34を接合することができる。
また、接合金物30が2枚の第2接合板32,32を備えているので、横架材34の両側面を第2接合板32,32によって挟み付けて、横架材34を両第2接合板32,32の下部接合部12a,12aに容易に接合できる。
また、接合金物30が2枚の第2接合板32,32を備えているので、横架材34の両側面を第2接合板32,32によって挟み付けて、横架材34を両第2接合板32,32の下部接合部12a,12aに容易に接合できる。
図9は第3の実施の形態の接合金物の2つの変形例を示す斜視図である。
図9(a)に示す第1変形例の接合金物30では、第1接合板31の上下の長さが、第2接合板32の上下の長さと等しくなっており、第1接合板31の下縁部にめり込み部33bが設けられている。このめり込み部33bは、横長の矩形板状に形成されており、第1接合板31の幅方向に沿って延在するとともに、第1接合板31と直角に配置されている。
図9(a)に示す第1変形例の接合金物30では、第1接合板31の上下の長さが、第2接合板32の上下の長さと等しくなっており、第1接合板31の下縁部にめり込み部33bが設けられている。このめり込み部33bは、横長の矩形板状に形成されており、第1接合板31の幅方向に沿って延在するとともに、第1接合板31と直角に配置されている。
図9(b)に示す第2変形例の接合金物30でも、第1変形例と同様に、第1接合板31の上下の長さが、第2接合板32の上下の長さと等しくなっているが、めり込み部38の構成が前記めり込み部33bと異なる。
すなわち、めり込み部38は第1接合板31の一側面から斜め下方に突出する矩形板状の傾斜板38aと、第1接合板31の一側面から斜め上方に突出する矩形板状の傾斜板38bとから構成され、側面視三角形状に形成されている。
また、めり込み部38は、第1接合板31の下部のみでかつ第2接合板32の孔32cより上側において、第1接合板31の幅方向に延在して設けられている。また、このめり込み部38の数は軸方向に1つ以上あればよい。このようにめり込み部38は側面視三角形状になって先端が尖った形状になっているので、構造材2にめり込み易いという利点がある。
なお、2つの変形例の接合金物30,30においても、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、めり込み部38は第1接合板31の一側面から斜め下方に突出する矩形板状の傾斜板38aと、第1接合板31の一側面から斜め上方に突出する矩形板状の傾斜板38bとから構成され、側面視三角形状に形成されている。
また、めり込み部38は、第1接合板31の下部のみでかつ第2接合板32の孔32cより上側において、第1接合板31の幅方向に延在して設けられている。また、このめり込み部38の数は軸方向に1つ以上あればよい。このようにめり込み部38は側面視三角形状になって先端が尖った形状になっているので、構造材2にめり込み易いという利点がある。
なお、2つの変形例の接合金物30,30においても、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
1,21,30 接合金物
2 構造材
3,23,34 横架材
3a 下フランジ
3b ウエブ
11,31 第1接合板
11a,31a 上部接合部
12,32 第2接合板
12a,32a 下部接合部
13,33,33b,38 めり込み部
14 支持板部
15 切欠部
2 構造材
3,23,34 横架材
3a 下フランジ
3b ウエブ
11,31 第1接合板
11a,31a 上部接合部
12,32 第2接合板
12a,32a 下部接合部
13,33,33b,38 めり込み部
14 支持板部
15 切欠部
Claims (6)
- 構造材に横架材を接合するための接合金物であって、
前記構造材に一側面が接合される第1接合板と、この第1接合板の他側面に直角に設けられて、前記横架材が接合される第2接合板とを備え、
前記接合金物の上部のみにおいて、前記第1接合板に、当該第1接合板を前記構造材に接合する上部接合部が設けられ、
前記接合金物の下部のみにおいて、前記第1接合板または第2接合板に、前記構造材にめり込み可能なめり込み部が設けられ、
前記第2接合板の下部のみでかつ前記上部接合部より下方に、前記横架材を前記第2接合板に接合する下部接合部が設けられていることを特徴とする接合金物。 - 前記第1接合板に、前記第2接合板が1枚設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接合金物。
- 前記第1接合板に、前記第2接合板が2枚互いに平行に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接合金物。
- 前記第1接合板の下縁部に、前記横架材を下方から支持する支持板が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の接合金物。
- 構造材に横架材を請求項1〜3のいずれか1項に記載の接合金物によって接合してなる横架材の接合構造であって、
前記構造材に、前記接合金物の前記第1接合板の前記上部接合部が接合されるとともに前記めり込み部がめり込んでおり、
前記接合金物の前記第2接合板の前記下部接合部に前記横架材が接合されていることを特徴とする横架材の接合構造。 - 構造材に横架材を請求項4項に記載の接合金物によって接合してなる横架材の接合構造であって、
前記横架材が軽量H形鋼によって形成されるとともに、前記横架材の下フランジの長手方向の先端部に切欠部が形成され、
前記構造材に、前記接合金物の前記第1接合板の前記上部接合部が接合されるとともに前記めり込み部がめり込んでおり、
前記接合金物の前記第2接合板の前記下部接合部に前記横架材のウエブが接合され、
前記下フランジの切欠部に前記第2接合板が入り込んだ状態で前記第2接合板と前記ウエブが重なるとともに、前記下フランジの先端部が前記接合金物の前記支持板に設置されていることを特徴とする横架材の接合構造。
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