JP2018191981A - ネブライザ、モニタ装置、およびモニタ方法 - Google Patents

ネブライザ、モニタ装置、およびモニタ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可搬性を維持しつつ、その使用状況を安定的にモニタできるネブライザを提供する。【解決手段】モニタ装置を有するネブライザであって、モニタ装置の制御部は、所定の時間(例えば1分間)ごとに、第1受発光部の測定結果に基づいて前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かの第1判定を行う装着確認部と、第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として動作する部分であって、所定の時間(例えば1秒間)ごとに、第2受発光部の測定結果に基づいて前記容器が前記使用準備段階にあるか否かを判定する第2判定を行う噴霧確認部と、を有する、ネブライザ。【選択図】図5

Description

本発明は、流体を噴霧可能なネブライザの使用状況をモニタするモニタ装置を備えるネブライザ、ネブライザの使用状況をモニタするモニタ装置、およびネブライザの使用状況のモニタ方法に関する。
特許文献1には、流体を噴霧可能なネブライザの動作をカウントするモニタ装置が開示されている。かかるモニタ装置は、前記ネブライザの取り外し可能なハウジング部分に取り付けられ且つ/又は前記流体の実際の小出しを検出でき、特に前記ネブライザの作動として電気的にカウントできるように構成し、且つ/又は前記モニタ装置は、特に前記ネブライザの作動回数及び作動時間を検出し、そして記憶し/又は、所定の最短期間内での前記ネブライザの作動の繰り返しを阻止することができ且つ/又は好ましくは所定の最長期間の経過後、好ましくは前記ネブライザの新たな作動のためのリマインダー信号を出力又は表示できるタイマ及びメモリを有している。そして、特許文献1には、モニタ装置は容器によってばねを押し下げ、ばねに設けた突起でマイクロスイッチを動作させる構成が開示されている。またマイクロスイッチは光学式などの無接触方式の近接スイッチなどが用いられることが開示されている。さらにモニタ装置は接触スイッチによってオンに切り換えすることが記載され、該接触スイッチとしては近接スイッチなどが代替的に用いられることが開示されている。
特開2007−522899号公報
しかしながら、特許文献1には、非接触での検知を行う場合のモニタ装置の具体的な構造について特に開示されていない。特に、ネブライザの作動をカウントするための構成が不明である。ネブライザの作動をカウントするためには、ネブライザのハウジング内に収納された容器の位置を短周期で確認することが求められる。そのためには、モニタ装置において確認のための機器類をほぼ恒常的に起動させておくことが必要であるが、これは電力消費量の増大をもたらす。したがって、モニタ装置の動作可能時間を十分に確保するには大きな電源を有していることが必要とされ、ネブライザ全体の重量増加をもたらす。この重量増加はネブライザの可搬性を低下させる原因となる。
本発明は、かかる現状を鑑み、可搬性を維持しつつ、その使用状況を安定的にモニタできるネブライザ、ネブライザに取り付け可能なモニタユニット、およびネブライザの使用状況のモニタ方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために提供される本発明の一態様は、流体を収容する容器と、前記流体を運搬し霧化する圧力発生器と、前記容器を収容するハウジングと、使用状況をモニタするモニタ装置と、を有するネブライザであって、前記モニタ装置は、前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かを測定する第1受発光部と、前記ハウジング内の前記容器が使用準備段階にあるか否かを測定する第2受発光部と、前記第1受発光部および前記第2受発光部からの測定結果を入力とする制御部と、を備え、前記制御部は、所定の時間ごとに、前記第1受発光部の測定結果に基づいて前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かを判定する第1判定を行い、前記第1判定において前記容器が収容されたことを示す結果であると判定したことを条件として、第1制御信号を生成する装着確認部(特に第1判定部)と、前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として動作する部分であって、所定の時間ごとに、前記第2受発光部の測定結果に基づいて前記容器が前記使用準備段階にあるか否かを判定する第2判定を行い、前記第2判定において前記使用準備段階にあると判定した際に、前記ハウジング内に位置する前記容器から前記流体を噴霧する動作が行われたことを示す第2制御信号を生成する噴霧確認部(特に第2判定部)と、を有することを特徴とするネブライザである。
上記のネブライザは、ネブライザにおいて噴霧のための動作が行われたことを確認するための構成(動作確認構成)に加えて、ネブライザのハウジング内に容器が収納されたか否か確認するための構成(収納確認構成)を有する。そして、動作確認構成は、収納確認構成によって、ネブライザ内に容器が収納されたことを確認して初めて動作を開始する。動作確認構成の動作周期は上記のように比較的短周期(例えば1秒間)に設定することが必要であるが、収納確認構成の動作周期は、動作確認構成の動作周期よりも長く(例えば1分間)設定可能である。したがって、上記のネブライザのモニタ装置は、所定の時間内に使用状況を確認する回数を少なくすることが可能であり、結果的に、電力消費量を抑えることができる。それゆえ、上記のネブライザは、動作確認構成のみを有するモニタ装置を有するネブライザに比べて、組み込まれる電源を小型化可能であり、可搬性に優れる。
上記のネブライザにおいて、前記制御部は、前記第1受発光部の動作の開始および停止ならびに前記第2受発光部の動作の開始および停止を司る受発光制御部を有し、前記装着確認部が前記第1判定を行う際に、前記第1受発光部から測定光を放出させて受光結果を前記制御部へと出力するように、前記第1受発光部を制御し、前記噴霧確認部が前記第2判定を行う際に、前記第2受発光部から測定光を放出させて受光結果を前記制御部へと出力するように、前記第2受発光部を制御してもよい。このように、第1受発光部および第2受発光部が限られた時間帯に動作するようにすることにより、モニタ装置における消費電力の抑制がより安定的に実現される。
上記のネブライザにおいて、前記第1受発光部と前記第2受発光部とは、1つの受発光装置からなり、前記受発光装置は、発光強度を変更することおよび受光感度を変更することの少なくとも一方により検出の閾値を変更して、前記第1受発光部または前記第2受発光部として機能するものであってもよい。かかる構成を備える場合には、第1受発光部と第2受発光部との同時動作は原理的にありえないため、モニタ装置における消費電力の抑制がより安定的に実現される。また、モニタ装置の構成要素数を減らす(2つの受発光装置→1つの受発光装置)ことができるため、ネブライザを小型化することができ、ネブライザの可搬性が向上する。
上記のネブライザにおいて、前記受発光装置は、発光強度を高強度と低強度に切り換え、また受光感度を変更せずに、それぞれ前記第1受発光部または前記第2受発光部として機能するものであってもよい。この場合には発光部へ印加する電流を変更することで容易に可能であるから安価に構成可能できる。
上記のネブライザにおいて、前記モニタ装置は、前記制御部において生成した信号を入力として前記信号の記録および前記ネブライザの外部への前記信号の出力の少なくとも一方を行う記録・出力部をさらに備え、前記装着確認部は、前記第1判定を行った時間に基づき設定される第1時間信号を前記記録・出力部に出力してもよい。ここでいう記録・出力部の具体例として、記録を行う部分としての不揮発性メモリ、スマートフォンなどの外部機器に出力する部分としての通信機器、使用者に使用状況を直接的に伝える液晶ディスプレイなどの表示装置などが挙げられる。このような記録・出力部を設けることにより、ネブライザの使用者やその使用を管理すべき者など(医者、データベースなどが具体例として挙げられる。)に、ネブライザの使用状況に関する情報を伝達することができる。以下、使用者およびその使用を管理すべき者などを「使用者等」と総称する場合がある。
上記の記録・出力部を有するネブライザにおいて、前回の前記第1判定の結果を格納する第1履歴記録部を有し、今回の前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として前記第1履歴記録部を参照し、前回の前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを示す情報が前記第1履歴記録部に格納されていないことを条件として、今回の前記第1判定の際に前記容器の取り付け作業が行われたと判定して、前記第1時間信号を前記容器が取り付けられた時間に関する信号として前記記録・出力部に出力する取り付け判定部を有することにより、ネブライザが容器を収納した時間を使用者等に確実に伝達することが可能である。また、この取り付け時間に基づいて、取り付けられた容器の使用期限を設定し、その使用期限を経過したら、ネブライザから流体を噴霧しないように警報を使用者等に伝えるなど、各種情報をネブライザから使用者等に提供することが可能となる。
上記の記録・出力部を有するネブライザにおいて、前回の前記第1判定の結果を格納する第1履歴記録部を有し、今回の前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として前記第1履歴記録部を参照し、前回の前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを示す情報が前記第1履歴記録部に収納されていることを条件として、今回の前記第1判定の際に前記容器の取り外し作業が行われたと判定して、前記第1時間信号を前記容器の取り外し時間に関する信号として前記記録・出力部に出力する取り外し判定部を有することにより、ネブライザから容器が取り外されたことを使用者等に伝達することができる。また、容器が取り外されたと判定したことを条件として、第2受発光部の動作を停止して第1受発光部の動作を開始する制御を受発光制御部が行うようにすれば、第2受発光部の動作時間を短くすることができるため、ネブライザの消費電力をより安定的に抑制することができる。
上記のネブライザにおいて、前記噴霧確認部は、前記第2判定が行われた回数を数える噴霧カウンタを有して、前記噴霧カウンタにより計測された回数に基づき生成された噴霧回数信号を前記記録・出力部に出力する噴霧回数計測部を有することが好ましい。ネブライザの内部に噴霧回数を計測する部分を有することによって、使用者はより簡便にネブライザの噴霧回数に関する情報を得ることができるため、好ましい。
上記の噴霧回数計測部を有するネブライザにおいて、前記噴霧確認部は、前記第2判定において前記使用準備段階にないと判定したことを条件として動作する部分であって、前記噴霧確認回数が所定の回数未満である場合には、前記第2判定をさらに行ってもよいと判定し、今回の前記第2判定を実施してから所定時間(例えば1秒間)が経過した後に前記第2判定を再び行うための制御信号を生成し、前記噴霧確認回数が所定の回数以上である場合には、前記噴霧確認部の動作を終了して前記噴霧確認回数を0回に戻すとともに、前記第1受発光部の動作を開始するリセット部を有していてもよい。このようなリセット部を有している場合には、動作確認構成から装着確認構成への移行を、使用者等が別途移行のための作業を行うことなく自動的に行うことができる。したがって、比較的短周期な動作確認構成の動作時間を短くすることができ、ネブライザの消費電力をより安定的に抑制することができる。
本発明は、他の一態様として、流体を収容する容器と、前記流体を運搬し霧化する圧力発生器と、前記容器を収容するハウジングと、を有するネブライザの使用状況をモニタするモニタユニットを提供する。かかるモニタユニットは、前記ネブライザのハウジングに対する相対位置を固定するアタッチメントと、いずれも前記アタッチメントに取り付けられた第1受発光部および第2受発光部ならびに制御部を有するモニタ装置と、を有し、前記第1受発光部は前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かを測定するものであって、前記第2受発光部は前記ハウジング内の前記容器が使用準備段階にあるか否かを測定するものであって、前記制御部は、前記第1検知信号および前記第2検知信号のそれぞれを入力として信号を生成可能であって、前記制御部は、所定の時間ごとに、前記第1受発光部の測定結果に基づいて前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かを判定する第1判定を行い、前記第1判定において前記容器が収容されたことを示す結果であると判定したことを条件として、第1制御信号を生成する装着確認部と、前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として動作する部分であって、所定の時間ごとに、前記第2受発光部の測定結果に基づいて前記容器が前記使用準備段階にあるか否かを判定する第2判定を行い、前記第2判定において前記使用準備段階にあると判定した際に、前記ハウジング内に位置する前記容器から前記流体を噴霧する動作が行われたことを示す第2制御信号を生成する噴霧確認部と、を有する。かかるモニタユニットは、アタッチメントによってネブライザに対してモニタ装置の相対位置を固定可能であるから、単に噴霧機能を有するネブライザであっても、このモニタユニットを取り付けることによって、使用状況をモニタ可能な高機能なネブライザにすることができる。
本発明は、別の一態様として、流体を収容する容器と、前記流体を運搬し霧化する圧力発生器と、前記容器を収容するハウジングと、を有するネブライザの使用状況のモニタ方法を提供する。かかるモニタ方法では、前記ネブライザのハウジングに対する相対位置を固定された第1受発光部からの測定結果に基づいて、前記ハウジング内に前記容器が収容されていると判定し、前記ハウジング内に前記容器が収容されている状態において、前記ネブライザのハウジングに対する相対位置を固定された第2受発光部からの測定結果に基づいて、前記ネブライザが使用準備段階にあると判定する。このように、第1受発光部からの測定結果と第2受発光部からの測定結果とを用いてネブライザの使用状況をモニタすることにより、容器に収納されたか否かおよび流体が噴霧されたか否かを確認することができる。また、これらの結果および判定時間を組み合わせることにより、各種情報を生成することが可能である。例えば、容器に収納された時間から所定の時間(例えば1カ月)が経過したら、使用期限が経過したので容器を取り外すよう促す警報を示すことが可能である。さらに、これらの信号に基づいて、モニタ方法を実行する装置(モニタ装置)の動作を制御すれば、その装置の消費電力を抑制することも可能である。
本発明によれば、可搬性を維持しつつ、その使用状況を安定的にモニタできるネブライザが提供される。また、ネブライザに取り付け可能なモニタユニット、およびネブライザの使用状況のモニタ方法が提供される。
本発明の一実施形態に係るネブライザの構造を概念的に示す断面図である。 図1に示すネブライザに流体が入った容器が取り付けられた状態を概念的に示す断面図である。 図2に示す容器が取り付けられたネブライザが使用準備段階になった状態を概念的に示す断面図である。 図1に示すネブライザのシステム図である。 図1に示すネブライザのブロック図である。 図1に示すネブライザのフローチャートである。 (a)本発明の一実施形態に係るネブライザのモニタユニットの構造をこのモニタユニットが取り付けられるネブライザとともに概念的に示す断面図、および(b)図7(a)に示すネブライザにモニタユニットが固定された状態を概念的に示す断面図である。 図1に示すネブライザのモニタ装置の出力を説明するためのグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るネブライザの構造(容器が取り付けられる前の状態)を概念的に示す断面図である。図1に示されるネブライザ100の基本的な構成および動作は、特許文献1に記載されるネブライザと同様である。ネブライザ100は、流体を収容するカートリッジ(容器)11と、流体を運搬し霧化する圧力発生器としての圧力チャンバ4および逆止弁5と、カートリッジ11を収容するハウジングとしての上側ハウジング部品7および下側ハウジング部品12と、ネブライザ100の使用状況をモニタするモニタ装置20と、を有する。
圧力発生器の一部である逆止弁5には、運搬ノズル6が連設され、運搬ノズル6の逆止弁5に接続される端部とは反対側の端部は、カートリッジ11内の流体の内部に位置する。圧力発生器の一部である圧力チャンバ4の逆止弁5が設けられている側と反対側には噴出ノズル2が設けられ、噴出ノズル2は、カートリッジ11内の流体の一部をマウスピース3内に噴霧可能となっている。
下側ハウジング部品12のZ1−Z2方向Z2側には、モニタ装置20が設けられている。モニタ装置20は、X−Y面を主面とする基板16のZ1−Z2方向Z1側に、発光素子と受光素子とを有する受発光装置15と、受発光装置15の動作を制御したりネブライザ100の使用状況を確認したりする制御装置18と、制御装置18からのデータを記録したり出力したりする記録・出力部19とを有し、基板16のZ1−Z2方向Z2側に、受発光装置15などを動作させる電源17を有する。
図2は、図1に示すネブライザに流体が入った容器が取り付けられた状態を概念的に示す断面図である。使用者は、図1に示される状態にあるネブライザ100における上側ハウジング部品7と下側ハウジング部品12とを分離させ、上側ハウジング部品7の内側に位置する筒状の内部部品8の内部に、薬剤などの流体を密閉したカートリッジ11を押し込む。カートリッジ11は、金属材で形成されZ1−Z2方向Z2側の底面は少なくとも光を容易に反射可能としている。また、カートリッジ11は、内部部品8の内部のZ1−Z2方向Z1側に設けられたホルダ9および内部部品8の内部のZ1−Z2方向Z2側に設けられたリング13によって保持される。また、このカートリッジ11の押し込みの際に、カートリッジ11のZ1−Z2方向Z1側端部から運搬ノズル6がカートリッジ内の密封を行う蓋(図示を省略)を破壊してカートリッジ11内に挿入される。その後、上側ハウジング部品7と下側ハウジング部品12とを再び連結させると、図2に示される状態に至る。このように運搬ノズル6がカートリッジ内に挿入される際、カートリッジ11は開封されて空気に触れることとなる。カートリッジ内の薬剤によっては開封後の、所定期間内に使用を完了させる、すなわちカートリッジ11内の流体を全てを噴出させて使い切った状態にする必要がある。本発明の一実施形態に係るネブライザ100は、モニタ装置20を有するため、この図2に示される状態に至ったことを非接触で光学的に検知することが可能である。この検知方法については後述する。
図3は、図2に示す容器が取り付けられたネブライザが使用準備段階になった状態を概念的に示す断面図である。ネブライザ100には、図示しない回転機構が特許文献1に記載されるネブライザと同様の態様で設けられており、この回転機構を動作させることにより、図2に示されるように、ネブライザ100の内部部品8の内部においてZ1−Z2方向Z1側に位置するカートリッジ11は、図3に示されるように、Z1−Z2方向Z2側に移動する。この際、カートリッジ11の周囲に位置するばね10の圧縮が行われるとともに、下側ハウジング部品12のZ1−Z2方向Z2側に位置する穿通要素14がカートリッジ11のZ1−Z2方向Z2側端部に突き刺さる。このように穿通要素14がカートリッジ11に突き刺さることにより、カートリッジ11の2箇所が外部に繋がることでカートリッジ11内の流体が運搬ノズル6を通って噴出ノズル2側に移動することが可能となる。本発明の一実施形態に係るネブライザ100は、モニタ装置20を有するため、この図3に示される状態に至ったことを検知することが可能である。この検知方法については後述する。なお、穿通要素14を含む部材は、このモニタ装置20が有する受発光装置15からの測定光が透過できるように、透光性の部材から構成される。
使用者は、使用する際にマウスピース3を覆うキャップ1を開いて、マウスピース3を咥えて、所定の動作(例えば図示しない動作開始スイッチの押下)を行うと、ネブライザ100において圧縮されていたばね10が元の形状に戻り、この際の弾性回復力を用いて、カートリッジ11内の流体の一部が運搬ノズル6を通って圧力チャンバ4内に移動し、さらに噴出ノズル2から使用者の口内に噴出する。使用者はこの噴出した流体を吸引し、投薬作業が完了する。そしてネブライザ100は図2の状態に戻る。
図4は、図1に示すネブライザのシステム図である。図4に示されるように、電池などからなる電源17からの電源供給線は、制御装置18を構成する受発光装置15のコントローラ18aおよびマイクロプロセッサ18b、Bluetooth(登録商標)等の通信装置19b、ならびに図1から図3には図示されないスイッチ21に接続される。スイッチ21は記憶装置19aの消費電力(漏れ電流)を抑えるための負荷スイッチであり記憶装置19aの読み書きを行うときだけONとし、それ以外はOFFとする。また電源17が接続された時点で、モニタ装置20では、動作を開始する受発光装置15が光を発光するとともに、反射光を出力し該出力に応じた検知信号を出力する。受発光装置15のコントローラ18aは受発光装置15と信号のやり取りをして、受発光装置15の発光素子から測定光を放出させる制御を行うとともに、受発光装置15の受光素子が受けた光に基づく信号を受け取る。受発光装置15のコントローラ18aの動作は、マイクロプロセッサ18bから出力される制御信号により制御される。マイクロプロセッサ18bは必要に応じて記憶装置19aからデータを受け取って各種演算を行い、記憶・出力部19を構成する記憶装置19aおよび通信装置19bに必要なデータや制御信号を出力する。記憶装置19aは入力した制御信号に基づいて入力したデータの記録処理を行う。通信装置19bは入力した制御信号に基づいて入力したデータの通信処理を行う。なお、スイッチ21の動作に関する情報も記憶装置19aに入力され、記録処理が行われる。
図5は、図1に示すネブライザのブロック図である。制御装置18に対応する制御部300は、装着確認部310および噴霧確認部320ならびに受発光制御部330を備える。装着確認部310および噴霧確認部320の処理は制御装置18のマイクロプロセッサ18bにおいて実行される。第1受発光部15aの動作の開始および停止ならびに前記第2受発光部15bの動作の開始および停止を司る受発光制御部330の処理は、制御装置18の受発光装置のコントローラ18aにおいて実行される。
図8は、図1から図3で示すカートリッジ11から受発光装置15までの距離と、受光素子の出力の関係を説明するためのグラフである。受発光制御部330によって制御される受発光装置15は、カートリッジ11までの距離が第1閾値D1(図1、図8参照。)以下であること(例えば図1、図8の距離Dm)を検知してONを示す第1検知信号を出力する第1受発光部15aと、カートリッジ11までの距離が第2閾値D2(図2、図8参照。)以下であること(例えば図2、図8の距離Du)を検知して第2検知信号を出力する第2受発光部15bとを備える。制御部300は、第1検知信号および第2検知信号のそれぞれを入力として信号を生成する機能を有する。なお、モニタ装置20では、第1受発光部15aと第2受発光部15bとは、異なる部品から構成されるのではなく、発光強度を変更可能な1つの受発光装置15の動作モードとして定義される。すなわち、第1受発光部15aは、第1受発光部15aとして機能する第1受発光モードと、第2受発光部15bとして機能する第2受発光モードとを動作モードとして備える。第1受発光モードにおいては発光素子の光の強度を大とし、第1受発光モードにおいては発光素子の光の強度を小さくして出光する。また、受光素子はいずれのモードでも同じ大きさの入力光を検知するとON信号である第1検知信号、或いは第2検知信号を出力する。このように受発光装置15の動作モードは発光素子の出光の強度を切り替えて行うので、時間的に切り替えて行うこととなるが、この場合には、第1受発光モードでは第1受発光部15aを動作させ第2受発光部15bを動作させないことになり、第2受発光モードでは第2受発光部15bを動作させ第1受発光部15aを動作させないことになる。したがって、受発光装置15では第1受発光部15aと第2受発光部15bとの重複動作がなく、ネブライザ100の消費電力を抑えることができる。さらには、第1受発光部15aと第2受発光部15bを共通の部品で形成できるので安価に形成できる。なお、受発光装置15は1つのユニットとして作らずに、発光部と受光部を別々に作っても良く、その場合には前記の距離D1,D2,Dm,Duはカートリッジ11から受光部までの距離とする。
そして、前述のように所定の動作(例えば図示しない動作開始スイッチの押下)を行い噴霧して投薬作業が完了する。その後ネブライザ100は図2の状態に戻るので仮に2回の噴霧が必要であれば再度、図示しない回転機構を回転させて同様に第2検知信号を出力する。
このように投薬作業において1回の噴霧の動作の予備動作として必ず行われる移動を検知するので実質的には噴霧回数をカウントするのと同じ事となる。
また、1回の噴霧においてカートリッジ11を移動させてから、ネブライザ100を持ち替えて噴霧するまでの期間は少なくとも1秒程度の為、距離Duの状態も1秒程度は継続するので、第2受発光モードを例えば1秒間ごとに行えば十分に検知は可能である。また、その状態から持ち替えて再度回転させるのに1秒程度は要するので、第2モードで第2検知信号を出力して後に、少なくとも第2検知信号を出力しないことを条件にして実際の噴射をカウントするようにしても良い。このようにすれば回転機構を回転させた状態で例えば3秒後に噴射する場合などの誤カウントを防止することができる。
制御部300の装着確認部310は、第1判定部311、取り付け判定部312、取り外し判定部313および第1履歴記録部314を備える。第1判定部311では、所定の時間(例えば1分間)ごとに第1検知信号が入力したか否かを判定する第1判定を行い、第1判定において第1検知信号が入力したと判定したことを条件として、ハウジング内にカートリッジ11が収容されたことを示す第1制御信号を生成する。また、受発光制御部330を制御して、第1判定のタイミングに同期して、受発光装置15の第1受発光モードが第1の所定の時間(例えば1分間)ごとに行うようにする。
制御部300の噴霧確認部320は、第2判定部321、噴霧回数計測部322およびリセット部323を備える。第2判定部321では、装着確認部310(具体的には第1判定部311)において第1制御信号が生成したことを条件として動作する部分であって、所定の時間(例えば1秒間)ごとに第2検知信号が入力したか否かを判定する第2判定を行い、第2判定において第2検知信号が入力したと判定したことを条件として、ハウジング内に位置するカートリッジ11から流体を噴霧させる動作が行われたことを示す第2制御信号を生成する。また、受発光制御部330を制御して、第2判定のタイミングに同期するように、受発光装置15の第2受発光モードが所定の時間(例えば前述したように1秒間)ごとに行うようにする。
ネブライザ100がカートリッジ11から流体を噴霧させる動作を行ったか否かを確認するためには、噴霧確認部320のように高頻度で(例えば1秒間ごとに)受発光装置15からの信号を確認する必要があるが、ネブライザ100が装着されていない状態では、そのような高頻度での信号を確認する必要はなく、電力の無駄である。本発明の一実施形態に係るネブライザ100のように、噴霧確認部320に加えて噴霧確認部320よりも低頻度での信号確認を行う装着確認部310を有し、まず装着確認部310が動作し、カートリッジ11が装着されたときに初めて高頻度での信号確認を行う噴霧確認部320を動作させることにより、ネブライザ100の消費電力を抑えることができる。また、同時に、受発光装置15の動作もカートリッジ11が装着されたときに初めて噴霧させる動作を行ったか否か、すなわち所定の位置にカートリッジ11が位置したかの確認をするので、ネブライザ100の消費電力を抑えることができる。
この点を、図6を用いて説明する。図6は、図1に示すネブライザのフローチャートである。前述のように、図5に示される受発光装置15は、現実に2つの受発光部を有して第1受発光部15aおよび第2受発光部15bが構成されておらず、1つの受発光部から構成され、その受発光素子が備えるフォトセンサの発光素子の出力が相対的に高いモード(第1受発光モード)および発光素子の出力が相対的に低いモード(第2受発光モード)の2つの態様を可逆的にとりうる構成となっている。発光素子の出力が相対的に高い第1受発光モードでは、検出対象(カートリッジ11)を検出できる最遠位である閾値は第1閾値D1となる。発光素子の出力が相対的に高い第2受発光モードでは、検出対象(カートリッジ11)を検出できる最遠位である閾値は第2閾値D2となる。このように、発光素子の出力が可変であることにより2つの受発光モードをとることができる場合には、受発光装置15が物理的に有する発光素子数を少なくすることができ、モニタ装置20の構成が簡素化される。
電池などの電源17がモニタ装置20に取り付けられて受発光装置15など基板上の部品への電力供給を開始したら、まず、所定の時間が到来したかを判断する(ステップS100)。電池などの電源17がモニタ装置20に取り付けられた状態では直ちに所定の時間が到来したと判断し、以降は本実施例においては1分経過すると所定の時間が来たと判断する。そして所定の時間が到来したと判断すると受発光装置15のフォトダイオードの出力を高くする、すなわち第1受発光モードにするよう受発光制御部330から制御信号を出力するとともに、受発光装置15から所定の強度の測定光を放出させ、受光結果に基づいて受発光装置15からカートリッジ11までの距離を測定する(ステップS101)。なお、ここで受光信号によってON信号を出力するのは距離を測定するのと同義である。受発光装置15は第1受発光部15aとして機能するため、カートリッジ11までの距離が第1閾値D1以下である場合には、第1検知信号が受発光装置15から出力され、第1検知信号は制御部300へと入力される。具体的には、本実施例においては、カートリッジ11が収納されると、その底面から受発光装置15までの距離は図2で示すDmと設定されており、第1受発光モード、すなわち強度が大きな光を出光すると、第1受発光部15aの出力は、図8に示すように閾値Thを越えるので第1検知信号を出力する。また、カートリッジ11が収納されていない状態では、反射などによって受光素子の出力が大きく変わらないよう下側ハウジング部品12等は設計されており、第1受発光モードにおいては受発光装置15の出力の閾値Thより小さくなり第1検知信号を出力しない。よって、受発光装置15は、第1検知信号を出力するか否かによって、ハウジング内にカートリッジ11が収容されているか否かを測定していることになる。
第1検知信号は、受発光装置15での受光量に関するアナログ信号でもよいし、第1閾値D1以下であることを示すデジタル信号でもよい。この第1検知信号が制御部300に入力した時間に基づき、制御部300は第1時間信号を生成する。カートリッジ11までの距離が第1閾値D1よりも長い場合には、受発光装置15は第1検知信号を生成しない。この場合において、第1検知信号以外の信号を生成して制御部300に出力してもよい。
次に、制御部300の第1判定部311は、制御部300が第1検知信号を入力したか否かに基づいて、カートリッジ11が装着されているか否かを判定する第1判定を行う(ステップS102)。また、この第1判定を行った時間に基づき設定される第1時間信号を記録・出力部19に出力する。
上記のステップS102における判定の結果、ハウジング内にカートリッジ11が収容されていると判定した場合には、第1制御信号を生成し、続いて、第1履歴記録部314を参照する。第1履歴記録部314は、前回の第1判定部311の判定結果として、第1制御信号が生成したか否かの情報を格納する機能を有する。第1履歴記録部314を参照して、前回の第1判定部311の判定において第1制御信号が生成したか否かを判定し(ステップS103)、第1制御信号が生成したとの情報が第1履歴記録部314に格納されている場合(この場合は、前回の第1判定においてカートリッジ11が収容されていると判定したことを示している。)には、受発光装置15のフォトセンサの出力を低くする、すなわち第2受発光モードにするように受発光制御部330に制御信号を出力する(ステップS104)。
一方、第1制御信号が生成しなかったとの情報が第1履歴記録部314に格納されている場合(第1制御信号が生成したとの情報が第1履歴記録部314に格納されていない場合でもよく、いずれの場合も、前回の第1判定においてカートリッジ11が収容されていると判定したことを示す情報が第1履歴記録部314に格納されていないことを示している。)には、今回の装着確認部310(具体的には第1判定部311)の判定の際にカートリッジ11の取り付け作業が行われたと判定する。そして、今回の第1判定部311での第1判定の際に設定された第1時間信号を、取り付け作業が行われた時間(取り付け時間)として、記録・出力部19が備える記憶装置19aに出力し(ステップS105)、記憶装置19aではデータを保管する。
このような処理が行われる取り付け判定部312を有することにより、ネブライザ100がカートリッジ11を収納した時間を使用者等に確実に伝達することが可能である。また、この取り付け時間に基づいて、取り付けられたカートリッジ11の使用期限を設定し、その使用期限を経過したら、ネブライザ100から流体を噴霧しないように警報を使用者等に伝えるなど、各種情報をネブライザ100から発信することが可能となる。上記の記憶装置19aへの信号出力が終了したら、受発光装置15のフォトセンサの出力を低くする、すなわち第2受発光モードにするように受発光制御部330に制御信号を出力する(ステップS104)。なお、ステップS101でカートリッジ11の装着有無の検知をしたら数ミリ秒内に、ステップS104による1回目の検知を開始する。
なお、記憶装置19aに保管されたカートリッジ11の取り付け時間に関する信号は、通信装置19bにより外部装置へと出力されてもよい。このように各種信号やデータは通信装置19bへと全て出力され、制御部300が様々な処理を行う際には、通信装置19bを介して外部装置からデータを入手してもよい。この場合には、モニタ装置20の記録・出力部19は記憶装置19aを有していなくてもよい。
制御部300の第1判定部311によるカートリッジ11が装着されているか否かを判定した(ステップS102)結果、カートリッジ11が装着されていないと判定した場合には、第1履歴記録部314を参照し、前回の第1判定部311の判定において第1制御信号が生成したか否かを判定する(ステップS106)。その結果、第1制御信号が生成しなかったとの情報が第1履歴記録部314に格納されている場合(第1制御信号が生成したとの情報が第1履歴記録部314に格納されていない場合でもよい。)には、今回の装着確認部310(具体的には第1判定部311)における第1判定の際にカートリッジ11の取り外し作業が行われたと判定する。そして、第1時間信号をカートリッジ11の取り外し時間に関する信号として記憶装置19aに出力する(ステップS107)。このような処理が行われる取り外し判定部313を有することにより、ネブライザ100からカートリッジ11が取り外されたことを使用者等に伝達することができる。
取り外し時間の記録が終了したら、所定の時間間隔(例えば1分間)で第1受発光モードで受発光装置15を動作させるステップS101に戻る。ステップS106において第1制御信号が生成したとの情報が第1履歴記録部314に格納されていると判定した場合には、ステップS107を実行することなく、所定の時間間隔(例えば1分間)で第1受発光モードで受発光装置15を動作させるステップS101に戻る。なお、ステップS101を繰り返し実行する時間間隔は、次に説明する第2受発光モードでのステップS104を繰り返し実行する時間間隔よりも長く設定される。このステップS101に戻るタイミングで、第1履歴記録部314に格納する情報を更新する。
ステップS104では、受発光装置15は、第2受発光部15bとして機能するため、受発光装置15のフォトセンサの出力を低くする、すなわち第2受発光モードにするよう受発光制御部330から制御信号を出力するとともに、受発光装置15から所定の強度の測定光を放出させ、受光結果に基づいて受発光装置15からカートリッジ11までの距離を測定する(ステップS104)。受発光装置15は第2受発光部15bとして機能するため、カートリッジ11までの距離が第2閾値D2以下である場合(具体例として図3の距離Duが挙げられる。)には、第2検知信号が受発光装置15から出力され、第2検知信号は制御部300へと入力される。受発光装置15は、第2検知信号を出力するか否かによって、ハウジング内にカートリッジ11が収容されているか否かを測定していることになる。具体的には、カートリッジ11を装着しただけの場合はカートリッジ11底面から受発光装置15までの距離は図2で示すDmとなるが図8に示すように閾値Th以下のため、第2検知信号は出力しない。そして薬剤の噴射のためにネブライザ100の図示しない回転機構を回転させると、カートリッジ11の底面から受発光装置15までの距離はDuとなるが、図8に示すように閾値Thを越えるので、第2検知信号を出力する。
第2検知信号は、受発光装置15での受光量に関するアナログ信号でもよいし、第2閾値D2以下であることを示すデジタル信号でもよい。カートリッジ11までの距離が第2閾値D2よりも長い場合には、受発光装置15は第2検知信号を生成しない。この場合において、第2検知信号以外の信号を生成して制御部300に出力してもよい。
制御部300の第2判定部321は、第2検知信号が入力したことを条件として、ネブライザ100が使用準備段階に至ったか否かの第2判定を行う(ステップS108)。ステップS108が実行されたら、ステップS108が実行された回数である噴霧確認回数を1増やす。噴霧確認回数については後述する。
ステップS108における第2判定の結果、ネブライザ100が使用準備段階に至ったと判定した場合には、ハウジング内に位置するカートリッジ11から流体を噴霧する動作が行われたことを示す第2制御信号を生成する。そして、この生成した第2制御信号の生成回数を数える噴霧カウンタ322tを有する噴霧回数計測部322において、噴霧カウンタ322tのカウント数を1つ増やす(ステップS109)。噴霧回数計測部322では、こうして噴霧カウンタ322tにより計測された回数に基づき噴霧回数信号を生成し、この噴霧回数信号を記憶装置19aに出力する(ステップS110)とともに、通信装置19bに出力する(ステップS111)。このような噴霧回数計測部322を有することにより、使用者はより簡便にネブライザ100の噴霧回数に関する情報を得ることができる。ステップS111が終了したら、受発光装置15に第2検知信号を生成させるステップS104へと戻る。また、フローチャートでは省略しているが、ステップS100の所定時間が到来したらステップS104には戻らずに終了する。
この際、ステップS104の実行間隔はステップS101の実行間隔(例えば1分間)よりも短く、例えば1秒間である。ネブライザ100のカートリッジ11から流体を噴霧させる動作は数秒間で終了するため、この程度の高頻度で使用準備段階に至ったか否かの確認を行う必要がある。ネブライザ100にカートリッジ11が装着されていない段階で、このような高頻度で受発光装置15の発光素子を発光させる、すなわち、受発光装置15を第2受発光モードで使用すると、モニタ装置20の消費電力が多くなって、電源17を大型化する、高頻度で交換するといった不具合が生じやすくなる。そこで、前述のように、第2受発光モードよりも低頻度で発光素子から発光させる第1受発光モードを設定し、これらを適切に切り替えて、第2受発光モードで使用する時間を短くすることにより、モニタ装置20の消費電力を抑えることができる。
第2判定部321におけるステップS108における第2判定の結果、ネブライザ100が使用準備段階に至っていないと判定した場合には、リセット部323において、噴霧確認部320(具体的には第2判定部321)に第2検知信号が入力したか否かの判定が行われた回数、すなわちステップS108が実行された回数である噴霧確認回数を確認する(ステップS112)。噴霧確認回数が所定の回数未満である場合には、噴霧確認部320(具体的には第2判定部321)において第2判定(ステップS108)をさらに行ってもよいと判定する。一方、噴霧確認回数が所定の回数以上である場合には、噴霧確認部320の動作を終了して噴霧確認回数を0回に戻すとともに、ステップS101に戻って受発光装置15の動作を開始する。この際、受発光制御部330は、第2受発光モードから第1受発光モードへと受発光装置15の動作モードを変更する制御信号を生成し、受発光装置15に出力する。この制御信号が入力した受発光装置15では、第2受発光モードから第1受発光モードへの変更が行われる。なお、ステップS101に戻る前に、現実にネブライザ100からカートリッジ11が取り外されたことを確認するプロセスが行われてもよい。
このようなリセット部323を有している場合には、ネブライザ100が使用されたか(噴霧動作が行われたか)否かを確認するプロセスから、ネブライザ100にカートリッジ11が装着された否かを確認するプロセスへの移行を、使用者等が移行のための特段の作業を行うことなく自動的に行うことができる。前述のように、ネブライザ100にカートリッジ11が装着された否かを確認する際には、比較的高頻度で受発光装置15の発光素子を動作させる必要がある。したがって、上記の構成を備えることにより、ネブライザ100の消費電力をより安定的に抑制することができる。
このように、モニタ装置20を有することにより、ネブライザ100では、次のような使用状況のモニタ方法を実施することができる。すなわち、ネブライザ100のハウジング(上側ハウジング部品7および下側ハウジング部品12)に対する相対位置を固定された第1受発光部15aとしての受発光装置15が、カートリッジ11が第1閾値D1よりも近位にあることを検知して第1検知信号を出力したことに基づいて、ハウジング内にカートリッジ11が収容されたと判定する。また、ハウジング内にカートリッジ11が収容された状態において、ネブライザ100のハウジングに対する相対位置を固定された第2受発光部15bとしての受発光装置15が、カートリッジ11が第2閾値D2よりも近位にあることを検知して第2検知信号を出力したことに基づいて、ハウジング内に位置するカートリッジ11から流体を噴霧する動作が行われたことを判定する。
図7(a)は、本発明の一実施形態に係るネブライザのモニタユニットの構造をこのモニタユニットが取り付けられるネブライザとともに概念的に示す断面図である。図7(b)は、図7(a)に示すネブライザにモニタユニットが固定された状態を概念的に示す断面図である。
図7に示されるように、本発明の一実施形態に係るモニタユニット400は、従来技術に係るネブライザ200に対して、本発明の一実施形態に係るネブライザ100と同様の機能を付与することが可能である。図7(a)に示されるように、従来技術に係るネブライザ200は、流体を収容するカートリッジ11と、流体を運搬し霧化する圧力発生器(圧力チャンバ4、逆止弁5などにより構成される。)と、カートリッジ11を収容するハウジング(上側ハウジング部品7および下側ハウジング部品12により構成される。)と、を有する。下側ハウジング部品12の底部(Z1−Z2方向Z2側端部)12bには、穿通要素14が設けられ、下側ハウジング部品12の底部12bは穿通要素14とともに透光性の部材から構成され一体の部品でも良いし別の部品としても良い。
モニタユニット400は、従来技術に係るネブライザ200のハウジング、特に下側ハウジング部品12に対する相対位置を固定するアタッチメントを有する。アタッチメントは、具体的には、ケース401とケース401に設けられた固定用のOリング403とからなる。ケース401のOリング403よりも奥側には、本発明の一実施形態に係るネブライザ100が備えるモニタ装置20が設けられている。なお、モニタ装置20は、第1受発光部15aおよび第2受発光部15bの機能を有する受発光装置15、受発光装置15の動作を制御したりネブライザ200の使用状況を確認したりする制御装置18、および制御装置18からのデータを記録したり出力したりする記録・出力部19、ならびに受発光装置15などを動作させるための電源17を有し、これらを固定または保持するための基板16を有する。ケース401のOリング403とモニタ装置20との間には、モニタ装置20を保護する透光性のカバー402が設けられている。
モニタユニット400に設けられているモニタ装置20の機能は、ネブライザ100に設けられているモニタ装置20と同様である。具体的には、図7(b)に示されるように、受発光装置15は第1受発光部15aとして機能する第1受発光モードにおいて、カートリッジ11が第1閾値D1よりも近位にあることを検知して第1検知信号を出力可能である。また、受発光装置15は第2受発光部15bとして機能する第2受発光モードにおいて、カートリッジ11が第2閾値D2よりも近位にあることを検知して第2検知信号を出力可能である。
制御装置18のマイクロプロセッサ18bが備える制御部300は、第1検知信号および第2検知信号のそれぞれを入力として信号を生成可能である。制御部300は装着確認部310を有し、装着確認部310の第1判定部311において、所定の時間(例えば1分間)ごとに第1検知信号が入力したか否かを判定する。第1判定部311において第1検知信号が入力したと判定した場合には、ハウジング内にカートリッジ11が収容されたことを示す第1制御信号を生成する。
また、制御部300は装着確認部310において第1制御信号が生成したことを条件として動作する噴霧確認部320を有し、噴霧確認部320の第2判定部321において、所定の時間(例えば1秒間)ごとに第2検知信号が入力したか否かを判定する。第2判定部321において第2検知信号が入力したと判定した場合には、ハウジング内に位置するカートリッジ11から流体を噴霧する動作が行われたことを示す第2制御信号を生成する。
このような構成を備えるモニタユニット400は、アタッチメント(ケース401およびOリング403)によってネブライザに対して相対位置を固定可能であるから、単に噴霧機能を有する従来技術に係るネブライザ200であっても、このモニタユニット400を取り付けることによって、使用状況をモニタ可能な高機能なネブライザにすることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上記のネブライザ100やモニタユニット400が備えるモニタ装置20では、1つの受発光素子を備える受発光装置15の発光素子からの発光強度を変更することにより、第1受発光部15aとして機能する第1受発光モードと第2受発光部15bとして機能する第2受発光モードとを切り替え可能とされており発光強度は印加電流を変更することで容易に可能であるから安価に構成可能であるが、これに限定されない。発光強度を変更することに代えて、発光は強度を変更せずに受光感度を変更することによって、これらの2つのモードを切り替えてもよい。受発光装置15は、3つ以上の受発光モードを備えていてもよい。第1受発光部15aの機能を有する受発光装置と第2受発光部15bの機能を有する受発光装置とが個別に基板16上に設けられていてもよい。受発光装置15が発光強度を変更可能な1つの発光素子を有していることによって、受発光装置15の発光素子からの発光強度が変更されてもよいし、受発光装置15が発光強度を変更不能な2つの発光素子を有し、第1受発光部15aとして機能する場合には2つの発光素子を発光させて発光強度を増やし、第2受発光部15bとして機能する場合には1つの発光素子のみを発光させて発光強度を減らしてもよい。
モニタ装置20の記録・出力部19は、記憶装置19aおよび通信装置19bにより構成されているが、これに限定されない。液晶ディスプレイのような表示装置やスピーカなどの音声発生装置が設けられていてもよい。記録・出力部19の通信装置が備える無線方式は、Bluetooth(登録商標)に限定されない。他の通信方式として、Wi−Fi(登録商標)、赤外線通信などが例示される。
100 :ネブライザ
200 :従来技術に係るネブライザ
1 :キャップ
2 :噴出ノズル
3 :マウスピース
4 :圧力チャンバ
5 :逆止弁
6 :運搬ノズル
7 :上側ハウジング部品
8 :内部部品
9 :ホルダ
10 :ばね
11 :カートリッジ
12 :下側ハウジング部品
12b :下側ハウジング部品12の底部
13 :リング
14 :穿通要素
15 :受発光装置
15a :第1受発光部
15b :第2受発光部
16 :基板
17 :電源
18 :制御装置
18a :コントローラ
18b :マイクロプロセッサ
19 :記憶・出力部
19a :記憶装置
19b :通信装置
20 :モニタ装置
21 :スイッチ
300 :制御部
310 :装着確認部
311 :第1判定部
312 :取り付け判定部
313 :取り外し判定部
314 :第1履歴記録部
320 :噴霧確認部
321 :第2判定部
322 :噴霧回数計測部
322t :噴霧カウンタ
323 :リセット部
330 :受発光制御部
400 :モニタユニット
401 :ケース
402 :カバー
403 :Oリング
D1 :第1閾値
D2 :第2閾値
Dm、Du :距離
Th :閾値

Claims (11)

  1. 流体を収容する容器と、前記流体を運搬し霧化する圧力発生器と、前記容器を収容するハウジングと、使用状況をモニタするモニタ装置と、を有するネブライザであって、
    前記モニタ装置は、
    前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かを測定する第1受発光部と、
    前記ハウジング内の前記容器が使用準備段階にあるか否かを測定する第2受発光部と、
    前記第1受発光部および前記第2受発光部からの測定結果を入力とする制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    所定の時間ごとに、前記第1受発光部の測定結果に基づいて前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かを判定する第1判定を行い、前記第1判定において前記容器が収容されたことを示す結果であると判定したことを条件として、第1制御信号を生成する装着確認部と、
    前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として動作する部分であって、所定の時間ごとに、前記第2受発光部の測定結果に基づいて前記容器が前記使用準備段階にあるか否かを判定する第2判定を行い、前記第2判定において前記使用準備段階にあると判定した際に、前記ハウジング内に位置する前記容器から前記流体を噴霧する動作が行われたことを示す第2制御信号を生成する噴霧確認部と、
    を有することを特徴とするネブライザ。
  2. 前記制御部は、
    前記第1受発光部の動作の開始および停止ならびに前記第2受発光部の動作の開始および停止を司る受発光制御部を有し、
    前記受発光制御部は、
    前記装着確認部が前記第1判定を行う際に、前記第1受発光部から測定光を放出させて受光結果を前記制御部へと出力するように、前記第1受発光部を制御し、
    前記噴霧確認部が前記第2判定を行う際に、前記第2受発光部から測定光を放出させて受光結果を前記制御部へと出力するように、前記第2受発光部を制御する、
    請求項1に記載のネブライザ。
  3. 前記第1受発光部と前記第2受発光部とは、1つの受発光装置からなり、前記受発光装置は、発光強度を変更することおよび受光感度を変更することの少なくとも一方により検出の閾値を変更して、前記第1受発光部または前記第2受発光部として機能する、請求項1または2に記載のネブライザ。
  4. 前記受発光装置は、発光強度を高強度と低強度に切り換え、また受光感度を変更せずに、それぞれ前記第1受発光部または前記第2受発光部として機能する、請求項3に記載のネブライザ。
  5. 前記モニタ装置は、前記制御部において生成した信号を入力として前記信号の記録および前記ネブライザの外部への前記信号の出力の少なくとも一方を行う記録・出力部をさらに備え、前記装着確認部は、前記第1判定を行った時間に基づき設定される第1時間信号を前記記録・出力部に出力する、請求項1から4のいずれか一項に記載のネブライザ。
  6. 前記装着確認部は、前回の前記第1判定の結果を格納する第1履歴記録部を有し、今回の前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として前記第1履歴記録部を参照し、前回の前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを示す情報が前記第1履歴記録部に格納されていないことを条件として、今回の前記第1判定の際に前記容器の取り付け作業が行われたと判定して、前記第1時間信号を前記容器が取り付けられた時間に関する信号として前記記録・出力部に出力する取り付け判定部を有する、請求項5に記載のネブライザ。
  7. 前記装着確認部は、前回の前記第1判定の結果を格納する第1履歴記録部を有し、今回の前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として前記第1履歴記録部を参照し、前回の前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを示す情報が前記第1履歴記録部に収納されていることを条件として、今回の前記第1判定の際に前記容器の取り外し作業が行われたと判定して、前記第1時間信号を前記容器の取り外し時間に関する信号として前記記録・出力部に出力する取り外し判定部を有する、請求項5または6に記載のネブライザ。
  8. 前記噴霧確認部は、前記第2判定が行われた回数を数える噴霧カウンタを有して、前記噴霧カウンタにより計測された回数に基づき生成された噴霧回数信号を前記記録・出力部に出力する噴霧回数計測部を有する、請求項5から7のいずれか一項に記載のネブライザ。
  9. 前記噴霧確認部は、前記第2判定において前記使用準備段階にないと判定したことを条件として動作する部分であって、前記噴霧確認回数が所定の回数未満である場合には、前記第2判定をさらに行ってもよいと判定し、今回の前記第2判定を実施してから所定時間が経過した後に前記第2判定を再び行うための制御信号を生成し、前記噴霧確認回数が所定の回数以上である場合には、前記噴霧確認部の動作を終了して前記噴霧確認回数を0回に戻すとともに、前記第1受発光部の動作を開始するリセット部を有する、請求項8に記載のネブライザ。
  10. 流体を収容する容器と、前記流体を運搬し霧化する圧力発生器と、前記容器を収容するハウジングと、を有するネブライザの使用状況をモニタするモニタユニットであって、
    前記ネブライザのハウジングに対する相対位置を固定するアタッチメントと、
    いずれも前記アタッチメントに取り付けられた第1受発光部および第2受発光部ならびに制御部を有するモニタ装置と、を有し、
    前記第1受発光部は前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かを測定するものであって、
    前記第2受発光部は前記ハウジング内の前記容器が使用準備段階にあるか否かを測定するものであって、
    前記制御部は、前記第1検知信号および前記第2検知信号のそれぞれを入力として信号を生成可能であって、
    前記制御部は、
    所定の時間ごとに、前記第1受発光部の測定結果に基づいて前記ハウジング内に前記容器が収容されているか否かを判定する第1判定を行い、前記第1判定において前記容器が収容されたことを示す結果であると判定したことを条件として、第1制御信号を生成する装着確認部と、
    前記第1判定において前記容器が収容されていると判定したことを条件として動作する部分であって、所定の時間ごとに、前記第2受発光部の測定結果に基づいて前記容器が前記使用準備段階にあるか否かを判定する第2判定を行い、前記第2判定において前記使用準備段階にあると判定した際に、前記ハウジング内に位置する前記容器から前記流体を噴霧する動作が行われたことを示す第2制御信号を生成する噴霧確認部と、
    を有することを特徴とするモニタユニット。
  11. 流体を収容する容器と、前記流体を運搬し霧化する圧力発生器と、前記容器を収容するハウジングと、を有するネブライザの使用状況のモニタ方法であって、
    前記ネブライザのハウジングに対する相対位置を固定された第1受発光部からの測定結果に基づいて、前記ハウジング内に前記容器が収容されていると判定し、
    前記ハウジング内に前記容器が収容されている状態において、前記ネブライザのハウジングに対する相対位置を固定された第2受発光部からの測定結果に基づいて、前記ネブライザが使用準備段階にあると判定すること
    を特徴とするネブライザの使用状況のモニタ方法。
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