JP2018200965A - リアクトル - Google Patents
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Abstract
Description
巻線を巻回してなる巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内側に配置される内側コア部及び前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記外側コア部の少なくとも外側面を覆う外側樹脂部と、
前記外側樹脂部の外側面に突出して一体成形され、前記巻線の端部に接続される端子金具と外部配線の端子とを締結する締結部を有する端子台と、
前記端子台に一体成形され、前記リアクトルを設置対象に固定する固定部と、を備え、
前記端子台と前記固定部とが一体化され、前記端子台の厚さが前記固定部よりも薄い。
本発明者らは、外側コア部を覆う外側樹脂部の外側面(内側コア部が配置される側とは反対側)から突出するように端子台を一体成形することで、外側コア部の上方に端子台を形成する場合に比較して、リアクトルの高さを低減することを考えた。しかし、この場合は、次のような問題が生じることが分かった。
(1)本発明の一態様に係るリアクトルは、
巻線を巻回してなる巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内側に配置される内側コア部及び前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記外側コア部の少なくとも外側面を覆う外側樹脂部と、
前記外側樹脂部の外側面に突出して一体成形され、前記巻線の端部に接続される端子金具と外部配線の端子とを締結する締結部を有する端子台と、
前記端子台に一体成形され、前記リアクトルを設置対象に固定する固定部と、を備え、
前記端子台と前記固定部とが一体化され、前記端子台の厚さが前記固定部よりも薄い。
本発明の実施形態に係るリアクトルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<リアクトルの構成>
図1〜図8を参照して、実施形態1に係るリアクトル1を説明する。実施形態1のリアクトル1は、図1〜図3に示すように、巻回部2cを有するコイル2と、巻回部2cの内外に配置される磁性コア3との組合体10を備える。コイル2は、2つの巻回部2cを有し、両巻回部2cが互いに横並びに配置されている。磁性コア3は、巻回部2cの内側に配置される2つの内側コア部31と、巻回部2cの外側に配置されて両内側コア部31の各端部同士を接続する2つの外側コア部32とを有する。また、リアクトル1は、図1、図2に示すように、外側コア部32の少なくとも外側面32oを覆う外側樹脂部42(モールド樹脂部4)を備える。リアクトル1の特徴の1つは、外側樹脂部42の外側面に端子台60と固定部70とが突出して一体成形されている点にある(図6も参照)。
コイル2は、図1〜図3に示すように、2本の巻線2wをそれぞれ螺旋状に巻回してなる2つの巻回部2cを有し、両巻回部2cを形成するそれぞれの巻線2wの一方の端部同士が接合部2jを介して接続されている。両巻回部2cは、互いの軸方向が平行するように横並び(並列)に配置されている。接合部2jは、各巻回部2cから引き出された巻線2wの一方の端部同士を溶接や半田付け、ロウ付けなどの接合方法によって接合することで形成されている。巻線2wの他方の端部はそれぞれ、各巻回部2cから適宜な方向(この例では上方)に引き出されている。各巻線2wの他端部(即ち、コイル2の両端)には、後述する端子金具20(図1参照。図2では図示省略)がそれぞれ取り付けられ、電源などの外部機器(図示せず)に外部配線90(図7参照)を介して電気的に接続される。コイル2は、公知のものを利用でき、例えば、両巻回部2cが1本の連続する巻線で形成されたものでもよい。
両巻回部2cは、同じ仕様の巻線2wからなり、形状・大きさ・巻回方向・ターン数が同じであり、巻回部2cを形成する隣り合うターン同士が密着している。巻線2wは、例えば、導体(銅など)と、導体の外周に絶縁被覆(ポリアミドイミドなど)とを有する被覆線(いわゆるエナメル線)である。この例では、各巻回部2cが被覆平角線の巻線2wをエッジワイズ巻きした四角筒状(具体的には、矩形筒状)のエッジワイズコイルであり、軸方向から見た巻回部2cの端面形状は角部が丸められた矩形状である(図4も参照)。巻回部2cの形状は、特に限定されるものではなく、例えば、円筒状や楕円筒状、長円筒状(レーストラック形状)などであってもよい。巻線2wや巻回部2cの仕様は適宜変更できる。
内側コア部31の形状は、巻回部2cの内周面に対応した形状である。この例では、内側コア部31が四角柱状(矩形柱状)に形成されており、軸方向から見た内側コア部31の端面形状は角部が面取りされた矩形状である(図4も参照)。内側コア部31の外周面は、図4に示すように、4つの平面(上面、下面及び2つの側面)と4つの角部とを有する。また、この例では、図2、図3及び図5に示すように、内側コア部31が複数の内コア片31mを有し、内コア片31mが長さ方向に連結されて構成されている。
外側コア部32は、図2、図3に示すように、上面が台形状の柱状体であり、1つのコア片で構成されている。外側コア部32は、内コア片31mと同様に、軟磁性材料を含有する材料で形成されており、上述した圧粉成形体や複合材料の成形体などが利用できる。この例では、外側コア部32が圧粉成形体で形成されている。
絶縁介在部材5は、コイル2(巻回部2c)と磁性コア3(内側コア部31及び外側コア部32)との間に介在され、コイル2と磁性コア3との間の電気的絶縁を確保する部材であり、内側介在部材51と端面介在部材52とを有する。絶縁介在部材5(内側介在部材51及び端面介在部材52)は、電気絶縁性を有する樹脂で形成され、例えば、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、PPS樹脂、PTFE樹脂、LCP、PA樹脂、PI樹脂、PBT樹脂、ABS樹脂などの樹脂で形成することが挙げられる。
内側介在部材51は、図3〜図5に示すように、巻回部2cの内周面と内側コア部31の外周面との間に介在され、巻回部2cと内側コア部31との間の電気的絶縁を確保する。この例では、図3、図5に示すように、内側介在部材51は、内コア片31m間に介在される矩形状の板部510と、板部510の角部に形成され、隣接する両内コア片31mの角部に沿って長さ方向に延在する突片511とを有する。更に、この例では、板部510の外縁部に、隣接する両内コア片31mの端面の周縁部を囲む枠部512が形成されている。板部510は、内コア片31m間の間隔を保持してギャップとして機能する。突片511は、内コア片31mの角部を保持すると共に、巻回部2cの内周面と内コア片31mの外周面との間に介在して、巻回部2c内に内コア片31m(内側コア部31)を位置決めする。図4に示すように、突片511により巻回部2cの内周面と内側コア部31の外周面との間に隙間が形成され、内側コア部31の4面(上面、下面及び両側面)にそれぞれ隙間が確保される。各隙間は、後述する内側樹脂部41(図4、図5参照)を形成する樹脂の流路になり、各隙間に樹脂が充填されることで、内側樹脂部41が形成される。また、図3に示すように、隣り合う内側介在部材51の突片511同士が突き合わされて連結される。
端面介在部材52は、図3、図5に示すように、巻回部2cの端面と外側コア部32の内側面32iとの間に介在され、巻回部2cと外側コア部32との間の電気的絶縁を確保する。端面介在部材52は、巻回部2cの両端にそれぞれ配置され、図3に示すように、内側コア部31が挿入される2つの貫通孔520が形成された矩形状の枠状体である。この例では、図8に示すように、端面介在部材52を外側コア部32側(正面側)から見たとき、内側コア部31(内コア片31m)の端面の角部に当接するように、貫通孔520の内方に突出する突起523が形成されている。突起523が内側コア部31の端面の角部と外側コア部32の内側面32iとの間に介在して、図5に示すように、内側コア部31の端面と外側コア部32の内側面32iとの間に隙間が形成される。また、図8に示すように、各貫通孔520が十字状に形成されており、組合体10の状態において、貫通孔520には、巻回部2cの内周面と内側コア部31の外周面との各隙間に連通する樹脂充填孔524が形成される。この樹脂充填孔524を介して、巻回部2cと内側コア部31との各隙間に樹脂を充填することが可能である。
外側樹脂部42は、図1、図2に示すように、外側コア部32の少なくとも外側面32o(内側コア部31が配置される内側面32iとは反対側の面)を覆うように形成されている。この例では、組合体10を組み立てたときに外部に露出する外側コア部32の外周面全体を覆うように外側樹脂部42が形成されており、外側面32oだけでなく、外側コア部32の上面や下面も外側樹脂部42で覆われている。外側樹脂部42は、外側コア部32に対して樹脂を射出成形により被覆することによって形成されている。
端子台60は、図1、図2に示すように、外側樹脂部42の外側面に突出して一体成形されており、端子台60には、端子金具20と外部配線90の端子91(図7参照)とを締結する締結部(ナット61)を有する。この例では、各巻線2wの端部にそれぞれ接続される端子金具20に対応するように、2つの締結部が端子台60に設けられている(図6、図7も参照)。端子台60は、巻線2wの端部が位置する一方の外側コア部32を覆う外側樹脂部42に設けられている。
端子金具20は、棒状の導体であり、図1、図6に示すように、巻線2wの端部に接続され、巻線2wの端部と締結部(ナット61)との間に配線されている。端子金具20は、端子台60に埋設されたナット61上に配置され、外部配線90の端子91(図7参照)と締結される端子部21と、巻線2wの端部に接続される接続部22とを有する。端子部21は、円環板状に形成され、ボルト65が挿通される貫通孔を有する。接続部22は、巻線2wの端部を挟むようにU字状に形成され、巻線2wの端部に溶接や半田付け、ロウ付けなどの接合方法によって接続されている。図7に示す外部配線90は、端末に端子91が設けられており、端子91にはボルト65が挿通される貫通孔が形成されている。
固定部70は、リアクトル1を設置対象(図示せず)に固定するためのものであり、図1、図2に示すように、端子台60に一体成形されている。固定部70には、金属製のカラー71(筒体)が埋設され、固定具に用いるボルトが挿通される貫通孔が形成されている。設置対象へのリアクトル1の固定は、固定部70のカラー71にボルト(図示せず)を挿入し、設置対象に設けられたボルト孔に締結することで行う。カラー71及び固定具に用いるボルトには、市販の金属製のものを用いることができる。
また、リアクトル1は、図1に示すように、物理量を測定するセンサ8を備えてもよい。図1に示すセンサ8は、センサホルダ80に保持され、センサ8の感知情報(電気信号)を制御装置(図示せず)などに伝達する配線81を有する。センサ8は、測定する物理量に応じて適宜選択できる。この例では、センサ8がコイル2の温度を測定するサーミスタであり、センサホルダ80を巻回部2c間に挿入して、巻回部2c間の上側にセンサ8が配置されるように取り付けられる。
リアクトル1の製造方法の一例を説明する。リアクトルの製造方法は、大別すると、組合体組立工程と、樹脂成形工程とを備える。
組合体組立工程では、コイル2と磁性コア3と絶縁介在部材5との組合体10を組み立てる(図3参照)。
この例では、内コア片31m間に内側介在部材51を配置して内側コア部31を作製して、コイル2の両巻回部2cに内側コア部31をそれぞれ挿入する。その後、巻回部2cの両端に端面介在部材52をそれぞれ配置して、内側コア部31を両端から挟むように外側コア部32をそれぞれ配置する。これにより、内側コア部31と外側コア部32とで環状の磁性コア3(図2参照)を構成する。以上のようにして、コイル2と磁性コア3と絶縁介在部材5とを備える組合体10を組み立てる。
樹脂成形工程では、外側コア部32に樹脂を射出成形して外側樹脂部42を形成すると共に、外側樹脂部42に端子台60及び固定部70を一体成形する(図1、図5参照)。
この例では、組合体10を図示しない成形型にセットすると共に、成形型内の端子台60及び固定部70を形成する空間にナット61やカラー71などの部品を配置する。そして、組合体10の外側コア部32側から樹脂を射出して、外側コア部32を樹脂で覆うと共に、成形型内の端子台60及び固定部70を形成する空間に樹脂を充填する。このとき、端面介在部材52の樹脂充填孔524(図8参照)を介して、巻回部2cと内側コア部31との隙間に樹脂が充填され、内側コア部31の端面と外側コア部32の内側面32iとの隙間にも樹脂が充填される。その後、樹脂を固化させることで、外側樹脂部42を形成すると同時に、ナット61が埋設された端子台60及びカラー71が埋設された固定部70を外側樹脂部42に一体成形する。また、この例では、外側樹脂部42と同時に内側樹脂部41を形成して、外側樹脂部42と内側樹脂部41とを一体成形する。これにより、外側樹脂部42と内側樹脂部41とでモールド樹脂部4を構成し、内側コア部31及び外側コア部32を一体化すると共に、コイル2、磁性コア3及び絶縁介在部材5を一体化する。
実施形態1のリアクトル1は、次の作用効果を奏する。
外側コア部32を覆う外側樹脂部42の外側面に端子台60が突出して一体成形されていることから、端子台60を含むリアクトル1の高さをより低減できる。また、外側樹脂部42に端子台60が一体成形されていることから、別途用意した端子台を取り付ける必要がなく、部品点数の削減、組立作業の簡素化を図ることができる。
図9、図10に示すように、端子台60と固定部70との間に壁部63が外側樹脂部42で形成されていてもよい。図9では、端子台60と固定部70との上面が略同じ高さになっており、その上面から突出するように壁部63が形成されている形態である。一方、図10では、端子台60と固定部70との上面の高さが異なり、端子台60と固定部70との間の段差によって壁部63が形成されている形態である。いずれの場合も、端子台60と固定部70との間に壁部63を有することで、壁部63により端子金具20と固定部70(カラー71)に挿通されるボルトとの間の沿面距離を長くして、両者間の電気的絶縁を高めることができる。壁部63の高さは、コイル2への印加電圧や使用環境などに応じて必要な沿面距離を確保できるように適宜設定すればよい。
図1に例示したように、リアクトル1がセンサ8を備える場合は、図11に示すように、端子台60にセンサ8の配線81を係止する配線係止部64が形成されていてもよい。図11に示す配線係止部64は、端子台60に一体成形されており、仕切り部62から上方に伸びる舌片状の突片で、その先端側に取付孔640が形成されている。そして、結束バンド641を取付孔640に通して配線81を結束することで、配線係止部64に配線81が係止されている。端子台60に配線係止部64が設けられていることで、センサ8の配線81を配線係止部64に固定できるので、例えば、リアクトル1を設置対象に設置などする際に、配線81を引っ掛けたり、配線81が邪魔になることが少ない。
10 組合体
2 コイル
2w 巻線
2c 巻回部 2j 接合部
20 端子金具
21 端子部 22 接続部
3 磁性コア
31 内側コア部
31m 内コア片
32 外側コア部
32i 内側面 32o 外側面
4 モールド樹脂部
41 内側樹脂部 42 外側樹脂部
5 絶縁介在部材
51 内側介在部材
510 板部 511 突片 512 枠部
52 端面介在部材
520 貫通孔 521 突片 523 突起
524 樹脂充填孔 525 嵌合部
60 端子台
61 ナット 62 仕切り部
63 壁部
64 配線係止部
640 取付孔 641 結束バンド
65 ボルト
70 固定部
71 カラー
8 センサ
80 センサホルダ 81 配線
90 外部配線
91 端子
Claims (5)
- 巻線を巻回してなる巻回部を有するコイルと、前記巻回部の内側に配置される内側コア部及び前記巻回部の外側に配置される外側コア部を有する磁性コアと、を備えるリアクトルであって、
前記外側コア部の少なくとも外側面を覆う外側樹脂部と、
前記外側樹脂部の外側面に突出して一体成形され、前記巻線の端部に接続される端子金具と外部配線の端子とを締結する締結部を有する端子台と、
前記端子台に一体成形され、前記リアクトルを設置対象に固定する固定部と、を備え、
前記端子台と前記固定部とが一体化され、前記端子台の厚さが前記固定部よりも薄いリアクトル。 - 前記締結部はボルトが締結されるナットであり、
前記端子台に前記ナットが埋設されている請求項1に記載のリアクトル。 - 前記ナットは前記ボルトを挿入する側とは反対側が閉塞されている請求項2に記載のリアクトル。
- 前記端子台と前記固定部との間に前記外側樹脂部で形成された壁部を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のリアクトル。
- 前記リアクトルの物理量を測定するセンサを備え、
前記端子台に前記センサの配線を係止する配線係止部が形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のリアクトル。
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