JP2019010364A - 縫製データ生成プログラム及びミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】縫製領域の大きさよりも大きい領域にスティップリング模様を縫製するための縫製データであって、刺繍仕上がりが従来よりも自然となる縫製データを生成可能な縫製データ生成プログラム及びミシンを提供すること。【解決手段】模様を縫製可能な縫製領域と、模様を配置する対象領域とが取得される(S1、S5)。対象領域内に複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データが生成される(S20)。各縫製データは縫製領域に収まる大きさの縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成するデータであり、複数の縫製データが表す複数の縫目経路の内の、第一経路と、第一経路と隣接する第二経路とは互いに離間し、且つ、第一経路と第二経路とは対象領域内の第一経路と第二経路との隣接方向の位置が互いに同じになる凸部分を有する。縫製データと、配置情報とが関連付けて出力される(S21)。【選択図】図2
Description
本発明は、縫製データ生成プログラム及びミシンに関する。
従来、スティップリング模様を刺繍ミシンで縫製するための縫製データを作成する機能を備えた装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。スティップリング模様は、表地と裏地との間に中綿を入れて、直線及び曲線等の縫目模様で縫合するキルティング縫製の模様の内の一つである。特許文献1に記載の縫製データ作成装置は、所定形状の単位模様の輪郭線から作成された輪郭線網上に、縫目経路が設定される。
従来の縫製データ作成装置は、刺繍枠の内側に設定される縫製領域の大きさよりも大きい領域にスティップリング模様を縫製する場合を考慮していない。縫製データ作成装置が、縫製領域の大きさよりも大きい領域にスティップリング模様の縫目経路を設定後、縫製領域の大きさに合わせて縫目経路を分割する場合、分割された縫目の端部の位置を重ねて縫製することが難しい。
本発明の目的は、縫製領域の大きさよりも大きい領域にスティップリング模様を縫製するための縫製データであって、刺繍仕上がりが従来よりも自然となる縫製データを生成可能な縫製データ生成プログラム及びミシンを提供することにある。
本発明の第一態様に係る縫製データ生成プログラムは、模様を縫製可能な縫製領域を取得する縫製領域取得ステップと、模様を配置する対象領域を取得する対象領域取得ステップと、前記対象領域取得ステップで取得された前記対象領域内に、複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データであって、前記複数の縫製データの各々は、前記縫製領域取得ステップで取得された前記縫製領域に収まる大きさの縫目経路上に前記スティップリング模様の縫目を形成するためのデータであり、前記複数の縫製データが表す複数の前記縫目経路の内の、第一経路と、当該第一経路と隣接する第二経路とは互いに離間し、且つ、前記第一経路と前記第二経路とは、前記対象領域内の前記第一経路と前記第二経路とが隣接する隣接方向の位置が互いに同じになる凸部分を有する条件を満たす前記複数の縫製データを生成する生成ステップと、前記複数の縫製データの各々について、前記縫製データと、当該縫製データに基づき縫製される前記スティップリング模様の前記対象領域に対する配置を表す配置情報とを関連付けて出力する出力ステップとを縫製データ生成装置のコンピュータに実行させる為の指示を含む。
本発明の第一態様の縫製データ生成プログラムによれば、縫製データ生成装置は、対象領域内に複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データを生成できる。複数の縫目経路内の隣接する2つの縫目経路の一方を第一経路とし、他方を第二経路とする場合、第一経路と第二経路とは互いに離間している為、縫製データに従ってスティップリング模様を縫製する場合、従来のように端部の位置合わせが不要である。第一経路と第二経路とは各々、対象領域内の隣接方向の位置が同じになる凸部分を有する。このため、対象領域の内に複数の縫製データに従ってスティップリング模様が形成された場合に、各スティップリング模様の境目は、対象領域内の隣接方向の位置が同じになる凸部分を含まない場合に比べ分かりにくい。故に縫製データ生成装置は、縫製領域よりも大きい対象領域にスティップリング模様を配置する場合にも、自然な縫目とすることが可能な縫製データを生成できる。
本発明の第二態様に係るミシンは、針棒を上下動させる縫製部と、被縫製物を保持する刺繍枠を前記針棒に対して移動可能な移動部と、前記縫製部と、前記移動部とを制御する制御部を備え、前記制御部は、前記刺繍枠の内側に設定される縫製可能な縫製領域を取得する縫製領域取得手段と、模様を配置する対象領域を取得する対象領域取得手段と、前記対象領域取得手段によって取得された前記対象領域内に、複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データであって、前記複数の縫製データの各々は、前記縫製領域取得手段によって取得された前記縫製領域に収まる大きさの縫目経路上に前記スティップリング模様の縫目を形成するためのデータであり、前記複数の縫製データが表す複数の前記縫目経路の内の、第一経路と、当該第一経路と隣接する第二経路とは互いに離間し、且つ、前記第一経路と前記第二経路とは、前記対象領域内の前記第一経路と前記第二経路とが隣接する隣接方向の位置が互いに同じになる凸部分を有する条件を満たす前記複数の縫製データを生成する生成手段と、前記複数の縫製データの各々について、前記縫製データと、当該縫製データに基づき縫製される前記スティップリング模様の前記対象領域に対する配置を表す配置情報とを関連付けて出力する出力手段と、前記出力手段によって出力された前記縫製データと、前記配置情報とに基づき、前記縫製部と、前記移動部とを制御して、前記対象領域に前記スティップリング模様を縫製する縫製手段として機能する。
本発明の第二態様のミシンによれば、第一態様の縫製データ生成プログラムの効果に加え、生成された縫製データに従って、スティップリング模様の縫目を縫製できる。第三態様の非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は第一態様の縫製データ生成プログラムを記憶する。
本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。本明細書では、コンピュータの処理の対象となる、画像データを単に「画像」とも呼ぶ。図1に示すように、縫製システム30は、ミシン10、及び縫製データ生成装置20(以下、「装置20」という。)を備える。ミシン10は、刺繍縫製が可能なミシンである。装置20は、表示部9、マウス21及びキーボード22を備える、周知のパーソナルコンピュータ(PC)である。
〈1.ミシン10と刺繍枠45の物理的構成〉
図1に示すように、ミシン10は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、頭部14、及び移動部40を備える。ベッド部11は、左右方向に延びるミシン10の土台部である。脚柱部12は、ベッド部11の右端部から上方へ立設される。脚柱部12の前面には、LCD15及びタッチパネル26が設けられる。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12の上端から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左先端部に連結する部位である。頭部14には、図示しないが、針棒、押え棒、及び針棒上下動機構等を含む縫製部50が設けられる。針棒の下端には、縫針が着脱可能に装着される。縫製部50は、針棒を上下動させる。
図1に示すように、ミシン10は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、頭部14、及び移動部40を備える。ベッド部11は、左右方向に延びるミシン10の土台部である。脚柱部12は、ベッド部11の右端部から上方へ立設される。脚柱部12の前面には、LCD15及びタッチパネル26が設けられる。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12の上端から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左先端部に連結する部位である。頭部14には、図示しないが、針棒、押え棒、及び針棒上下動機構等を含む縫製部50が設けられる。針棒の下端には、縫針が着脱可能に装着される。縫製部50は、針棒を上下動させる。
移動部40は、針棒に対して刺繍枠45に保持された被縫製物Cを相対的に移動可能に構成される。移動部40は、本体ケース41及びキャリッジ42を備える。刺繍縫製時には、ユーザは、キャリッジ42に、刺繍枠45を装着する。刺繍枠45は、キャリッジ42に収容されたY方向移動機構(図示略)及び本体ケース41内に収容されたX方向移動機構(図示略)によって移動される。制御部6は、縫製データに従って、縫製部50と移動部40とを制御する。縫製データはミシン10に固有のXY座標系(刺繍座標系)で表された座標を含み、針棒に対する刺繍枠45の移動量を示す。刺繍枠45が移動されるのと合わせて、縫針が装着された針棒及び釜機構(図示略)が駆動されることにより、被縫製物C上に刺繍模様が形成される。本例の刺繍座標系におけるX方向及びY方向は各々、ミシン10の左右方向及び前後方向に対応する。
〈2.ミシン10の電気的構成〉
図1を参照して、縫製システム30のミシン10及び装置20の電気的構成を順に説明する。図1に示すように、ミシン10は、CPU61、ROM62、RAM63、フラッシュメモリ64、入出力インターフェイス(I/O)66、及び通信I/F67を備えている。CPU61はバス65を介して、ROM62、RAM63、フラッシュメモリ64、入出力I/O66、及び通信I/F67と接続されている。入出力I/O66には、駆動回路71から74、タッチパネル26、スタート/ストップスイッチ29、及び検出器36が接続されている。CPU61、ROM62、及びRAM63を含む制御部6は、縫製部50と、移動部40とを制御する。検出器36は、刺繍枠45が移動部40に装着されたことを検出し、刺繍枠45の種類に応じた検出結果を出力するよう構成される。
図1を参照して、縫製システム30のミシン10及び装置20の電気的構成を順に説明する。図1に示すように、ミシン10は、CPU61、ROM62、RAM63、フラッシュメモリ64、入出力インターフェイス(I/O)66、及び通信I/F67を備えている。CPU61はバス65を介して、ROM62、RAM63、フラッシュメモリ64、入出力I/O66、及び通信I/F67と接続されている。入出力I/O66には、駆動回路71から74、タッチパネル26、スタート/ストップスイッチ29、及び検出器36が接続されている。CPU61、ROM62、及びRAM63を含む制御部6は、縫製部50と、移動部40とを制御する。検出器36は、刺繍枠45が移動部40に装着されたことを検出し、刺繍枠45の種類に応じた検出結果を出力するよう構成される。
駆動回路71には、ミシンモータ81が接続される。駆動回路71は、CPU61からの制御信号に従って、ミシンモータ81を駆動する。ミシンモータ81の駆動に伴い、ミシン10の主軸(図示略)を介して針棒上下動機構(図示略)が駆動され、針棒が上下動する。駆動回路72には、Xモータ83が接続される。駆動回路73には、Yモータ84が接続される。駆動回路72及び73は、各々、CPU61からの制御信号に従って、Xモータ83及びYモータ84を駆動する。Xモータ83及びYモータ84の駆動に伴い、制御信号に応じた移動量だけ、移動部40に装着されている刺繍枠45が左右方向(X方向)及び前後方向(Y方向)に移動する。駆動回路74は、CPU61からの制御信号に従って、LCD15に画像を表示する。LCD15には、コマンド、イラスト、設定値、及びメッセージ等の様々な項目を含む画像が表示される。タッチパネル26は、LCD15の表面に設けられる。ユーザは、指及びスタイラスペンの何れかを用いてタッチパネル26の押圧操作を行う(以下、この操作を「パネル操作」という)。ミシン10では、タッチパネル26により検知される押圧位置に対応して、どの項目が選択されたかが認識される。ユーザは、タッチパネル26を用いて、LCD15に表示された模様の選択、各種パラメータの設定、及び入力の操作等を行うことができる。通信I/F67は、ミシン10をネットワーク16に接続する。CPU61は、通信I/F67を介して、ネットワーク16に接続する他の機器(例えば、装置20)とデータの送受信を実行できる。
〈3.装置20の電気的構成〉
図1に示すように、装置20は、CPU1、ROM2、RAM3、フラッシュメモリ4、通信I/F5、及び入出力インターフェイス8を備える。CPU1、ROM2、及びRAM3を含む制御部23は、装置20の制御を司る。CPU1は、バス7を介して、ROM2、RAM3、フラッシュメモリ4、通信I/F5、及び入出力インターフェイス8と電気的に接続する。ROM2には、ブートプログラム及びBIOS等が記憶される。RAM3には、一時的なデータが記憶される。フラッシュメモリ4には、各種設定値が記憶される。通信I/F5は、装置20をネットワーク16に接続するためのインターフェイスである。CPU1は、通信I/F5を介して、ネットワーク16に接続する他の機器(例えば、ミシン10)とデータの送受信を実行できる。入出力インターフェイス8は、表示部9、マウス21、及びキーボード22と接続されている。表示部9は、液晶ディスプレイである。マウス21、及びキーボード22は、各種指示を入力する場合に用いられる。
図1に示すように、装置20は、CPU1、ROM2、RAM3、フラッシュメモリ4、通信I/F5、及び入出力インターフェイス8を備える。CPU1、ROM2、及びRAM3を含む制御部23は、装置20の制御を司る。CPU1は、バス7を介して、ROM2、RAM3、フラッシュメモリ4、通信I/F5、及び入出力インターフェイス8と電気的に接続する。ROM2には、ブートプログラム及びBIOS等が記憶される。RAM3には、一時的なデータが記憶される。フラッシュメモリ4には、各種設定値が記憶される。通信I/F5は、装置20をネットワーク16に接続するためのインターフェイスである。CPU1は、通信I/F5を介して、ネットワーク16に接続する他の機器(例えば、ミシン10)とデータの送受信を実行できる。入出力インターフェイス8は、表示部9、マウス21、及びキーボード22と接続されている。表示部9は、液晶ディスプレイである。マウス21、及びキーボード22は、各種指示を入力する場合に用いられる。
〈5.縫製システム30で実行される処理の概要〉
縫製領域よりも大きい対象領域にスティップリング模様をミシン10で縫製するための縫製データを生成可能なメイン処理の概要を説明する。ミシン10及び装置20は各々、メイン処理を実行可能である。ミシン10で縫製データが生成される場合、制御部6は、模様を縫製可能な縫製領域を取得する。制御部6は、模様を配置する対象領域を取得する。制御部6は、取得された対象領域内に、次の条件を満たす、複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データを生成する。複数の縫製データの各々は、取得された縫製領域に収まる大きさの縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成するためのデータである。複数の縫製データが表す複数の縫目経路の内の、第一経路と、当該第一経路と隣接する第二経路とは互いに離間し、且つ、第一経路と第二経路とは、対象領域内の第一経路と第二経路とが隣接する隣接方向の位置が互いに同じになる凸部分を有する。制御部6は、生成された複数の縫製データの各々について、縫製データと、配置情報とを関連づけて出力する。配置情報は、縫製データに基づき縫製されるスティップリング模様の対象領域に対する配置を表す情報である。複数の縫製データの各々は、1つの縫製領域内にスティップリング模様を縫製するためのデータであればよい。複数の縫製データは、各縫製データが縫製停止を示すデータ等によって区切られる等により、1つのデータとしてまとめられてもよい。この場合、生成されるデータは1つであるが、本例の複数の縫製データが生成される場合に含まれる。
縫製領域よりも大きい対象領域にスティップリング模様をミシン10で縫製するための縫製データを生成可能なメイン処理の概要を説明する。ミシン10及び装置20は各々、メイン処理を実行可能である。ミシン10で縫製データが生成される場合、制御部6は、模様を縫製可能な縫製領域を取得する。制御部6は、模様を配置する対象領域を取得する。制御部6は、取得された対象領域内に、次の条件を満たす、複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データを生成する。複数の縫製データの各々は、取得された縫製領域に収まる大きさの縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成するためのデータである。複数の縫製データが表す複数の縫目経路の内の、第一経路と、当該第一経路と隣接する第二経路とは互いに離間し、且つ、第一経路と第二経路とは、対象領域内の第一経路と第二経路とが隣接する隣接方向の位置が互いに同じになる凸部分を有する。制御部6は、生成された複数の縫製データの各々について、縫製データと、配置情報とを関連づけて出力する。配置情報は、縫製データに基づき縫製されるスティップリング模様の対象領域に対する配置を表す情報である。複数の縫製データの各々は、1つの縫製領域内にスティップリング模様を縫製するためのデータであればよい。複数の縫製データは、各縫製データが縫製停止を示すデータ等によって区切られる等により、1つのデータとしてまとめられてもよい。この場合、生成されるデータは1つであるが、本例の複数の縫製データが生成される場合に含まれる。
〈6.ミシン10で実行されるメイン処理〉
図2から図7を参照し、ミシン10で実行される場合を例にメイン処理を説明する。ミシン10で実行されるメイン処理では、縫製データを生成する処理に加え、生成された縫製データに従って、刺繍枠45に保持された被縫製物Cにスティップリング模様を縫製する処理も実行される。メイン処理が装置20で実行される場合、縫製データに従って縫製する処理は実行されない。図2に示すメイン処理は、パネル操作によって開始指示が入力された場合に実行される。制御部6は、開始指示が入力された場合に、フラッシュメモリ64に記憶されている縫製データ生成プログラムを、RAM63に読み出し、縫製データ生成プログラムに含まれる指示に従ってメイン処理を実行する。
図2から図7を参照し、ミシン10で実行される場合を例にメイン処理を説明する。ミシン10で実行されるメイン処理では、縫製データを生成する処理に加え、生成された縫製データに従って、刺繍枠45に保持された被縫製物Cにスティップリング模様を縫製する処理も実行される。メイン処理が装置20で実行される場合、縫製データに従って縫製する処理は実行されない。図2に示すメイン処理は、パネル操作によって開始指示が入力された場合に実行される。制御部6は、開始指示が入力された場合に、フラッシュメモリ64に記憶されている縫製データ生成プログラムを、RAM63に読み出し、縫製データ生成プログラムに含まれる指示に従ってメイン処理を実行する。
図2に示すように、模様を配置する対象領域を取得する(S1)。本例の対象領域は、刺繍座標系の図形で表される。対象領域は、矩形状、円状、ハート型等任意の形状でよい。対象領域は、例えば、パネル操作によって入力され、制御部6は入力された対象領域を取得する。具体例では、制御部6はX方向及びY方向に延びる辺を有する矩形状の対象領域51を取得する。
制御部6は、単位模様を取得する(S2)。単位模様は所定形状を有し、スティップリング模様の縫目経路を設定する際に基準となる模様である。単位模様は、例えば、多角形の図形であり、例えば、二等辺三角形、正三角形、菱形、平行四辺形、正方形、及び正六角形等の、同じ大きさの多角形を二次元画像上に隙間なく連続配置可能な図形である。単位模様は、フラッシュメモリ64等の記憶機器に記憶された、予め設定された模様であってもよい。単位模様は、ユーザが指定する模様であってもよい。単位模様は、フラッシュメモリ64等の記憶機器に記憶された複数種類の模様の中から、ユーザが指定した模様であってもよいし、対象領域の大きさ等に応じて自動的に選択された模様であってもよい。具体例では、制御部6は単位模様として正六角形を取得する。
制御部6は、対象領域に配置するスティップリング模様の縫目経路内の近接する2つの曲線部分間の間隔を設定する(S3)。スティップリング模様では、縫目経路に含まれる近接する2つの曲線部が接近し過ぎたり、離れすぎたりするスティップリング模様は、美しくないとされている。S3で設定される間隔は、S1の処理で取得された対象領域内にバランスよくスティップリング模様の縫目経路を配置するために設定される。間隔は、例えばミリメートル単位の数値で表される。間隔は、例えば、パネル操作によって入力され、制御部6は入力された値を間隔に設定する。間隔は、単位模様の種類及び対象領域の大きさ等に応じて自動的に設定された値でもよいし、既定値でもよい。
制御部6はS1で取得された対象領域全体に、S3で設定された縫目経路の間隔に対応する大きさの、S2で取得された所定形状の単位模様を連続配置して、単位模様の輪郭線の集合を縫目経路を作成するための輪郭線網として作成する(S4)。縫目経路の間隔の値と、単位模様の大きさとの関係はフラッシュメモリ64等の記憶機器に記憶されている。具体例では、単位模様の長手方向の長さを、S3の処理で設定された間隔とする。図3に示すように、対象領域51にS3で設定された間隔に応じた正六角形の単位模様が連続配置され、正六角形の輪郭線の集合からなる輪郭線網70が作成される。各単位模様は、正六角形の6つの辺の内の2辺が、対象領域の左右方向に対応するミシン10のX方向に延びる姿勢で隙間なく網目状に連続して配置される。
制御部6は、模様を縫製可能な縫製領域を取得する(S5)。縫製領域は、刺繍枠45の内側に設定される、刺繍枠45が装着されたミシン10によって縫目を形成可能な領域である。本例の縫製領域は、X方向及びY方向に延びる辺を有する矩形状の領域である。本例の制御部6は、検出器36の検出結果に基づき、刺繍枠45の種類を特定し、特定された刺繍枠45の種類に応じた縫製領域を取得する。刺繍枠45の種類と縫製領域の大きさとの関係は予めフラッシュメモリ64に記憶されている。移動部40に装着可能な刺繍枠45の種類が1つである場合、制御部6は、当該刺繍枠45の種類に応じた縫製領域を取得してもよい。制御部6は、パネル操作で入力された値を縫製領域として取得してもよい。具体例では、制御部6は刺繍枠45の種類に基づき、図4に示す矩形状の縫製領域52を取得する。縫製領域52は対象領域51よりも小さい。
制御部6は、S1で取得された対象領域51が、S5で取得された縫製領域52に収まるか否かを判断する(S6)。収まる場合(S6:YES)、制御部6は、対象領域内に収まる縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成するための縫製データを生成する(S7)。制御部6は、公知の方法(例えば、特開2008−136623号公報に記載の方法)に従って、輪郭線網上の頂点を曲線で交差することなく繋いで縫目経路を作成し、作成された縫目経路上に所定のピッチの縫目を形成するための縫製データを生成する。制御部6は、S7の処理で生成された縫製データをRAM63に記憶する(S8)。
図4に示す具体例のように、対象領域51が縫製領域52に収まらない場合(S6:NO)、制御部6は、S1の処理で取得された対象領域51内に、S5の処理で取得された縫製領域52の大きさを超えない領域であって、隣合う領域と一部が重なる重複領域を含む領域である部分領域を複数設定する(S11)。部分領域の数が多いほど、数が少ない場合に比べ、刺繍枠45に対する被縫製物Cの配置を変更する作業が多くなる。この為、部分領域の数は少ない方が好ましい。重複領域は後述の境界線を設定可能な条件を考慮して設定される。本例の部分領域は、S1の処理で取得された対象領域を、X方向又はY方向に延びる線分で区切った領域である。対象領域がX方向及びY方向に延びる辺を有する矩形状である場合、部分領域もX方向及びY方向に延びる辺を有する矩形状となる。この場合、重複領域はX方向とY方向とに延びる矩形状となる。S1の処理で取得された対象領域51に含まれる任意の領域は、複数の部分領域の少なくとも何れかに含まれる。
具体例では、制御部6は、図4に示すように、対象領域51に4つの部分領域31から34を生成する。部分領域31から34は各々縫製領域52に収まる大きさの矩形状の領域である。部分領域31及び33は、縫製領域52と同じ大きさである。部分領域32及び34は、縫製領域52とY方向の大きさは同じであり、X方向の大きさは互いに異なるである。部分領域32及び34のX方向の大きさは、縫製領域52のX方向の大きさよりも小さい。4つの部分領域31から34は互いに一部が重なり合う。例えば、部分領域31は、部分領域32と一部が重なる斜線の網掛けで示す重複領域85と、斜めの格子状の網掛けで示す重複領域86とを含む。部分領域31は、部分領域33と一部が重なる重複領域86と、斜線の網掛けで示す重複領域87とを含む。部分領域31は、部分領域34と一部が重なる、重複領域86を含む。部分領域34は、部分領域32と一部が重なる重複領域86と、斜線の網掛けで示す重複領域88とを含む。部分領域34は、部分領域33と一部が重なる重複領域86と、斜線の網掛けで示す重複領域89とを含む。4つの部分領域31から34によって、S1の処理で取得された対象領域51を表すことができる。本例の重複領域85から89は各々、後述する境界線を重複領域内に設定可能な条件を考慮し、以下のように設定されている。重複領域85、86、89のX方向の幅は、Y方向に延び、X方向に蛇行する境界線のX方向の蛇行範囲の長さである幅以上とする。具体例では、重複領域85、86、89のX方向の幅は、境界線のX方向の幅の3.0倍としている。重複領域86から88のY方向の幅は、X方向に延び、Y方向に蛇行する境界線のY方向の蛇行範囲の長さである幅以上とする。具体例では、重複領域86から88のY方向の幅は、境界線のY方向の幅の2.0倍としている。
制御部6は、S4で配置された単位模様の大きさを取得する(S12)。S12で取得される単位模様の大きさは、後述する境界線の設定に使用される。単位模様の大きさは例えば、X方向及びY方向に延びる辺を有し、且つ単位模様を内包する最小矩形の辺の長さで表される。制御部6は、単位模様のX方向及びY方向の大きさを各々取得する。本例の単位模様は正六角形であり、正六角形の6つの辺の内の2辺が、X方向に延びる姿勢で配置されている為、単位模様の大きさはX方向の長さの方が、Y方向の長さよりも長い。
制御部6は、S12で取得された大きさに応じて、境界線の幅及び周期を設定する(S13)。境界線は、S1の処理で取得された対象領域を、S11の処理で設定された部分領域の数の領域に分割するための線である。境界線は、隣接方向に蛇行する。隣接方向は、後述する第一経路と第二経路とが隣接する方向である。部分領域31及び32に設定される縫目経路の隣接方向はX方向である。つまり、隣接方向は部分領域31及び32が隣接する方向でもある。本例の境界線の隣接方向の長さである幅は、S12で取得された単位模様の大きさが大きいほど、大きさが小さい場合に比べ、大きく設定される。本例の境界線は、隣接方向に直交する境界方向において周期的に同じ規則で蛇行し、且つ蛇行周期はS12で取得された単位模様の大きさが大きいほど、大きさが小さい場合に比べ、大きく設定される。単位模様の大きさと、幅及び周期との関係は、フラッシュメモリ64に予め記憶されている。制御部6は、境界線の幅及び周期の各々について、X方向に延びる境界線の方が、Y方向に延びる境界線よりも長い値に設定する。本例の制御部6はS3の処理で設定された間隔に対応する単位模様の大きさを基準として、境界線の幅及び周期の各々を設定する。本例の制御部6は、Y方向に延びる境界線の幅を、単位模様のX方向の大きさの1.0倍とし、境界方向の周期を単位模様のY方向の大きさの5.0倍とする。X方向に延びる境界線の幅を、単位模様のY方向の大きさの1.5倍とし、境界方向の周期を、単位模様のX方向の大きさの10.5倍とする。境界線の幅及び周期の各々は、単位模様の大きさを基準として設定されなくてもよい。
制御部6は、S11で設定された部分領域の重複領域内に隣接方向に蛇行した境界線を設定する(S14)。本例の制御部6は連続配置された単位模様の形状に合わせて、隣接方向に蛇行した境界線を重複領域内に設定する。より具体的には、制御部6は、連続配置された単位模様の中心を結んで境界線を設定する。境界線は、隣接方向に蛇行した線であればよい。境界線は、複数の線分が所定角度で連結された線でもよいし、直線と曲線とが連結された線でもよいし、複数の曲線が連結された線でもよい。
図5に例示するように、具体例では、制御部6は連続配置された単位模様の中心を線分で結んで境界線53、54を重複領域85から89内に設定する。境界線53、54は重複領域86において一部が重複する。境界線53はX方向を長手方向とする線である。境界線53は部分領域31及び33の重複領域86、87と、部分領域32及び34の重複領域86、88とに配置される。境界線53の隣接方向の延設範囲の長さである幅W1は、単位模様のY方向の大きさの1.5倍である。境界線53の境界方向の周期C1は、単位模様のX方向の大きさの10.5倍である。境界線54はY方向を長手方向とする線である。境界線54は部分領域31及び32の重複領域85、86と、部分領域33及び34の重複領域86、89とに配置される。境界線54の隣接方向の長さである幅W2は、単位模様のX方向の大きさの1.0倍である。境界線54の境界方向の周期C2は、単位模様のY方向の大きさの5.0倍である。幅W1は幅W2よりも長い。周期C1は周期C2よりも長い。幅W1、幅W2、周期C1、周期C2、及び各周期内の規則は適宜変更されてよい。
制御部6は、S1で取得された対象領域内に、縫製領域取得ステップで取得された縫製領域の大きさを超えない模様配置領域を複数設定する(S15)。本例の制御部6は、複数の部分領域31から34の各々について、部分領域の内の、S14の処理で当該部分領域の重複領域に設定された境界線よりも、各部分領域の中心側を模様配置領域として設定する(S15)。
図5に示すように、具体例では、対象領域51内に4つの模様配置領域55から58が設定される。S1の処理で取得された対象領域51に含まれる任意の領域は、複数の模様配置領域55から58の何れか1つに含まれる。模様配置領域55は、部分領域31の内の境界線53、54よりも部分領域31の中心75側である。模様配置領域56は、部分領域32の内の境界線53、54よりも部分領域32の中心76側である。模様配置領域57は、部分領域33の内の境界線53、54よりも部分領域33の中心77側である。模様配置領域58は、部分領域34の内の境界線53、54よりも部分領域34の中心78側である。模様配置領域55及び56の隣接方向はX方向であり、模様配置領域55及び56の境界線54は、X方向に蛇行する。模様配置領域57及び58の隣接方向はX方向であり、模様配置領域57及び58の境界線54は、X方向に蛇行する。模様配置領域55及び57の隣接方向はY方向であり、模様配置領域55及び57の境界線53は、Y方向に蛇行する。模様配置領域56及び58の隣接方向はY方向であり、模様配置領域56及び58の境界線53は、Y方向に蛇行する。
制御部6は、複数の模様配置領域55から58を順に読み出すための変数Nに0を設定する(S16)。制御部6は、変数Nが模様配置領域の総数4よりも小さいかを判断する(S17)。変数Nが0である場合、模様配置領域の総数4よりも小さい(S17:YES)。この場合制御部6は、N番目の模様配置領域にある輪郭線網70の内、境界線に対向する部分を修正する(S18)。制御部6は、S4で作成された輪郭線網70が表す多角形の頂点の内、境界線と対向する頂点を境界線側に移動させる。S18における頂点の移動量は境界線と移動対象となる頂点とが離間する範囲で適宜定められればよい。移動量は、例えば、隣接方向の単位模様の長さの5から40%の長さである。0番目の模様配置領域55と、1番目の模様配置領域56とについてS18の処理が実行された場合、制御部6は、図6に部分的に示すように、輪郭線網70が表す多角形の頂点の内、境界線54と対向する頂点を境界線54側に移動させる。具体例では、境界線54と対向する、太い線分で示される対向線分上の頂点が境界線54側に移動される。
制御部6は、S4の処理で生成され、S18の処理で修正された輪郭線網70上に交差することなく繋いだ経路に基づき、処理対象となっているN番目の模様配置領域の内側に、スティップリング模様の縫目経路を作成する(S19)。本例の制御部6は、N番目の模様配置領域内となる輪郭線網70上の頂点を曲線で交差することなく繋いで縫目経路を作成するものであって、S2の処理で作成された輪郭線網70が表す多角形の頂点の内、S18の処理で境界線と対向する頂点を境界線54側に移動させた輪郭線網70上の頂点を曲線で交差することなく繋いだ縫目経路95を作成する。模様配置領域に作成される縫目経路は、一本の線で表される閉じた経路である。閉じた経路とは、始点と終点とが同じ位置である他、始点と終点とを含む数針分の経路が重なっている場合をいう。スティップリング模様は、複数の開閉線が入り混じって領域内の縫い埋めるような模様であってもよい。縫目経路は、一本の線で表される閉じた経路でなくてもよい。本例の制御部6は、隣接方向に蛇行する境界線によって区切られた模様配置領域内の輪郭線網70上の頂点を曲線で交差することなく繋いで縫目経路を作成することで、S3の処理で設定されたスティップリング模様の縫目経路内の近接する2つの曲線部分間の間隔を含む所定範囲に収まるように設定する。所定範囲は、適宜定められればよく、例えば、S3の処理で設定された間隔の0.5倍から1.5倍の範囲である。模様配置領域内に縫目経路を設定する方法は公知の方法(例えば、特開2008−136623号公報に記載の方法)が適宜採用されてよい。制御部6は、模様配置領域55について、S18の処理で修正された境界線53、54と対向する頂点及び対象領域51の輪郭線と対向する頂点をなるべく経由するように、縫目経路95を設定する。
具体例では、繰り返し実行されるS19の各々で、制御部6は、図7に示すように、模様配置領域55から58の各々の内側に、縫目経路95から98を設定する。縫目経路95から98は各々、互いに離間する。縫目経路95から98は各々、境界線53、54と離間する。各縫目経路95から98は、縫目経路内の近接する任意の2つの曲線部分間の距離は、距離D1からD4で例示するように、S3の処理で設定された間隔を含む所定範囲に収まる。各縫目経路95から98は、一本の線で表される閉じた経路である。各縫目経路95から98は、始点部と終点部とを除き交点を有しない。
隣接方向がX方向となる縫目経路の組合せについて、縫目経路95と、縫目経路95とX方向に隣接する縫目経路96とは互いに離間し、且つ、縫目経路95と縫目経路96とは、対象領域51内の縫目経路95と縫目経路96とが隣接する隣接方向(X方向)の位置が互いに同じになる凸部分T1、T2を有する。凸部分T1は、縫目経路95が有する凸部の内、X方向の位置が範囲W4にある部分である。範囲W4は、縫目経路95と縫目経路96とで隣接方向(X方向)の位置が互いに同じになる部分の範囲を示し、縫目経路95の縫目経路96側の端(右端)と、縫目経路96の縫目経路95側の端(左端)とによって定義される範囲である。凸部分T1は、縫目経路96に向かって凸である。凸部分T2は、縫目経路96が有する凸部の内、X方向の位置が範囲W4にある部分である。凸部分T2は、縫目経路95に向かって凸である。凸部分T1及びT2は、S18の処理で修正された境界線53、54と対向する頂点に基づき設定される部分である。本例のS19では、S18の処理で修正された境界線53、54と対向する頂点をなるべく経由するように、縫目経路95を設定する為、縫目経路95の凸部分T1及び縫目経路96の凸部分T2は、境界線54の形状に沿って配置される。凸部分T1及びT2は境界方向(Y方向)において周期的に配置される。対象領域51内に、縫目経路95の延設範囲と縫目経路96の延設範囲とを区切る線を設定する場合、設定された線は屈曲した部分を有する線となり、縫目経路95と縫目経路96との双方に接しない直線は設定できない。つまり、重複領域85内の範囲W4の何れの場所においても、境界方向(Y方向)に直線を設定すると、設定された直線は経路95及び96の双方に交差する。縫目経路95を含む最小の凸集合である凸包を設定した場合、設定された凸包と接する縫目経路95の凸部の数は、矩形状の対象領域51の輪郭の一部に対向する左部に比べ、境界線54に対向する右部の方が所定割合(例えば、3から7割程度)少ない。同様に設定された凸包と接する縫目経路95の凸部の数は、矩形状の対象領域51の輪郭の一部に対向する後部に比べ、境界線53と対向する前部の方が所定割合(例えば、3から7割程度)少ない。同様に、縫目経路97と、縫目経路97とX方向に隣接する縫目経路98とは互いに離間し、且つ、縫目経路97と縫目経路98とは、対象領域51内の縫目経路97と縫目経路98とが隣接する隣接方向(X方向)の位置が互いに同じになる凸部分T3、T4を有する。
隣接方向がY方向となる縫目経路の組合せについても同様に、縫目経路95と、縫目経路95とY方向に隣接する縫目経路97とは互いに離間し、且つ、縫目経路95と縫目経路97とは、対象領域51内の縫目経路95と縫目経路97とが隣接する隣接方向(Y方向)の位置が互いに同じになる凸部分T5、T6を有する。凸部分T5は、縫目経路95が有する凸部の内、Y方向の位置が範囲W3にある部分である。範囲W3は、隣接方向(Y方向)の位置が互いに同じになる部分の範囲を示し、縫目経路95の縫目経路97側の端(前端)と、縫目経路97の縫目経路95側の端(後端)とによって定義される範囲である。凸部分T5は、縫目経路97に向かって凸である。凸部分T6は、縫目経路97が有する凸部の内、Y方向の位置が範囲W3にある部分である。凸部分T6は、縫目経路95に向かって凸である。縫目経路95の凸部分T5及び縫目経路97の凸部分T6は、境界線53の形状に沿って配置される。凸部分T5及びT6は境界方向(X方向)において周期的に配置される。対象領域51内に、縫目経路95の延設範囲と縫目経路97の延設範囲とを区切る線を設定する場合、設定された線は屈曲した部分を有する線となり、縫目経路95と縫目経路97との双方に接しない直線は設定できない。つまり、重複領域87内の範囲W3の何れの場所においても、境界方向(X方向)に直線を設定すると、設定された直線は経路95及び97の双方に交差する。同様に、縫目経路96と、縫目経路96とY方向に隣接する縫目経路98とは互いに離間し、且つ、縫目経路96と縫目経路98とは、対象領域51内の縫目経路96と縫目経路98とが隣接する隣接方向(Y方向)の位置が互いに同じになる凸部分T7、T8を有する。隣接方向がY方向である場合の隣接方向の凸部分の範囲W3の長さは、隣接方向がX方向である場合の隣接方向の凸部分の範囲W4の長さよりも長い。
制御部6は、S19の処理で模様配置領域の内側に設定された縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成するための縫製データを生成する(S20)。制御部6は、S19で設定された縫目経路上に縫目を形成するための縫製データを生成することで、S3の処理で設定された縫目経路の間隔が大きいほど、縫目経路の間隔が小さい場合に比べ、凸部分の隣接方向の長さが長い縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成する縫製データを生成する。制御部6は、S19で設定された縫目経路上に縫目を形成するための縫製データを生成することで、凸部分を、隣接方向と直交する境界方向において周期的に配置し、且つ、設定された縫目経路の間隔が大きいほど、縫目経路の間隔が小さい場合に比べ、境界方向における凸部分の配置周期を長くした縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成する縫製データを生成する。
制御部6は、例えば、S5で取得された縫製領域内にN番目の模様配置領域を設定し、S19の処理で設定された縫目経路上に所定のピッチの走り縫いの縫目の形成する位置を刺繍座標系の座標で示す縫製データを生成する。縫製領域に対する模様配置領域の配置方法は適宜設定されればよく、本例の制御部6は、縫製領域52の左後ろの角部60と、部分領域の左後ろの角部とを一致させて、縫製領域内に模様配置領域を設定する。縫目のピッチ及び縫目の種類は適宜設定されてよい。S20では、例えば、公知の方法(例えば、特開2008−136624号公報に記載の方法)に従って、飾り模様のついたスティップリング模様の縫目を形成する縫製データが生成されてもよい。
制御部6は、S20で生成された縫製データについて、縫製データと、当該縫製データに基づき縫製されるスティップリング模様の対象領域に対する配置を表す配置情報とを関連付けて記憶する(S21)。配置情報は、当該縫製データに基づき縫製されるスティップリング模様の対象領域に対する配置を表す情報であればよい。例えば、配置情報は、対象領域に対する模様配置領域又は部分領域の配置を刺繍座標系で表した情報であってもよい。本例の制御部6は、対象領域中の縫目経路(模様配置領域)の配置に応じて、縫製順序を設定する。例えば、対象領域中の配置に応じて、左から右、後ろから前の順に縫製順序を設定する。本例の制御部6は、縫製データに従って縫目経路95から98の順にスティップリング模様の縫目経路を表す縫目を被縫製物Cに縫製する。この為、制御部6は、所定の縫製順序と、縫製領域に対する縫目経路の配置とを示す情報を配置情報とする。変数Nを1だけインクリメントし(S22)、処理をS17に戻す。
繰り返し実行されるS17において、Nが模様配置領域の数4よりも大きい場合(S17:NO)、制御部6は生成された縫製データに従って、被縫製物Cにスティップリング模様を縫製する処理を実行する(S24からS27)。具体的には、制御部6は縫製順序が次の縫製データの配置情報を報知する(S24)。縫製順序が1番目の縫目経路95を表す縫製データを縫製する場合、制御部6は、例えば、刺繍枠45に設定される縫製領域52の左後ろの角部60(図1参照)に、対象領域51の角部59をあわせて、被縫製物Cを刺繍枠45に保持させる指示をLCD15に表示させる。縫製順序が2番目の縫目経路96を表す縫製データを縫製する場合、制御部6は、例えば、刺繍枠45に設定される縫製領域52の左後ろの角部60に、部分領域32の左後ろの角部68をあわせて、被縫製物Cを刺繍枠45に保持させる指示をLCD15に表示させる。この場合、部分領域32の角部68の位置の目安として、角部68付近の縫目経路95の一部をLCD15に表示させてもよい。ミシン10が模様の位置合わせに利用可能な撮影部(例えば、イメージセンサ)を備える場合、公知の方法(例えば、特開2012−228472号公報に記載の方法)に従って自動的に位置合わせが実行されてもよい。縫製順序が3番目以降の縫目経路上に縫目を形成する場合も同様である。
ユーザは、配置情報に従って、被縫製物Cを刺繍枠45に装着した後、パネル操作で縫製開始の指示を入力する。制御部6は、縫製開始の指示を取得したかを判断する(S25)。制御部6は縫製開始の指示を取得するまで待機する(S25:NO)。制御部6は縫製開始の指示を取得した場合(S25:YES)、縫製データに従って、移動部40と縫製部50とを制御し、被縫製物Cにスティップリング模様の縫目を形成する。制御部6は、S8又はS20の処理で生成された全ての縫製データに従って縫製が実行されたかを判断する(S27)。縫製されていない縫製データがある場合(S27:NO)、制御部6は処理をS24に戻し、未縫製の縫製データに従って縫製するための処理を実行する(S24)。制御部6は、生成された全ての縫製データに従って縫製が実行された場合(S27:YES)、以上で処理を終了する。具体例ではメイン処理によって、図8に例示するように、被縫製物Cの対象領域51内に縫目経路95から4つのスティップリング模様91から94からなる、スティップリング模様69が縫製される。上記メイン処理のS1からS22の処理が、装置20で実行される場合、装置20の制御部23は、生成された縫製データをネットワーク16を介してミシン10に出力されてもよいし、図示しないUSBメモリ等の記憶機器を介して、ミシン10に出力してもよい。
上記実施形態において、ミシン10及び装置20は各々本発明のミシン及び縫製データ生成装置の一例である。制御部6及び制御部23は、本発明の制御部の一例である。S5の処理は、本発明の縫製領域取得ステップの一例である。S5の処理の処理を実行する制御部6は、本発明の縫製領域取得手段の一例である。S1の処理は、本発明の対象領域取得ステップの一例である。S1の処理の処理を実行する制御部6は、本発明の対象領域取得手段の一例である。S20の処理は、本発明の生成ステップの一例である。S20の処理の処理を実行する制御部6は、本発明の生成手段の一例である。S21の処理は、本発明の出力ステップの一例である。S21の処理を実行する制御部6は、本発明の出力手段の一例である。S26の処理を実行する制御部6は、本発明の縫製手段の一例である。S3の処理は、本発明の間隔設定ステップの一例である。S15の処理は、本発明の模様配置領域設定ステップの一例である。S4の処理は、本発明の輪郭線網作成ステップの一例である。S19の処理は、本発明の経路設定ステップの一例である。S11の処理は、本発明の部分領域設定ステップの一例である。S14の処理は、本発明の境界線設定ステップの一例である。
以下、縫製データを生成する処理がミシン10で実行される場合の効果を記載する。縫製データを生成する処理が装置20で実行された場合も同様の効果を奏する。ミシン10は、対象領域51内に複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データを生成できる。複数の縫目経路95から98内の隣接する2つの縫目経路の一方を第一経路とし、他方を第二経路とする場合、第一経路と第二経路とは互いに離間している為、縫製データに従ってスティップリング模様を縫製する場合、従来のように端部の位置合わせが不要である。第一経路と第二経路とは各々、対象領域51内の隣接方向の位置が同じになる凸部分を有する。このため、対象領域51の内に複数の縫製データに従ってスティップリング模様が形成された場合に、図8に示すように、各スティップリング模様91から94の境目は、対象領域51内の隣接方向の位置が同じになる凸部分を含まない場合に比べ分かりにくい。故にミシン10は、縫製領域52よりも大きい対象領域51にスティップリング模様69を配置する場合にも、自然な縫目とすることが可能な縫製データを生成できる。
ミシン10は、縫目経路内の近接する2つの曲線部分間の間隔を設定する(S3)。ミシン10は、設定された縫目経路の間隔が大きいほど、縫目経路の間隔が小さい場合に比べ、凸部分の隣接方向の長さが長い縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成する縫製データを生成する(S20)。したがってミシン10は、縫目経路の間隔に応じて、凸部分の隣接方向の長さが長い、縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成する縫製データを生成する。ミシン10は、縫目経路の間隔に因らず同じ条件で縫製データが生成される場合に比べ、縫目経路の間隔に適した、自然な縫目とすることが可能な縫製データを生成できる。
ミシン10は、縫目経路内の近接する2つの曲線部分間の間隔を設定する(S3)。ミシン10は、凸部分を、隣接方向と直交する境界方向において周期的に配置し、且つ、設定された縫目経路の間隔が大きいほど、縫目経路の間隔が小さい場合に比べ、境界方向における凸部分の配置周期を長くした縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成する縫製データを生成する(S20)。ミシン10は、縫目経路の間隔に応じて、境界方向における凸部分の配置周期を長くした縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成する縫製データを生成する。故にミシン10は、縫目経路の間隔に因らず同じ条件で縫製データが生成される場合に比べ、縫目経路の間隔に適した縫製データを生成でき、自然な縫目とすることが可能な縫製データを生成できる。
ミシン10は、S1の処理で取得された対象領域内に、S5の処理で取得された縫製領域の大きさを超えない模様配置領域を複数設定する(S15)。ミシン10は、複数の模様配置領域の各々に、S3の処理で設定された縫目経路の間隔に対応する大きさの所定形状の単位模様を連続配置し、配置された単位模様の輪郭線の集合を、縫目経路を作成するための輪郭線網として作成する(S4)。繰り返し実行されるS19によって、ミシン10は、生成された輪郭線網上に交差することなく繋いだ経路に基づき、複数の模様配置領域の各々の内側に、スティップリング模様の縫目経路を作成する(S19)。繰り返し実行されるS20によって、ミシン10は、S19の処理で複数の模様配置領域の各々の内側に設定された縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成するための縫製データを生成する(S20)。故にミシン10は、輪郭線網に基づき、効率的に縫目経路を設定できる。
ミシン10は、S1の処理で取得された対象領域内に、S5の処理で取得された縫製領域の大きさを超えない領域であって、隣合う領域と一部が重なる重複領域を含む領域である部分領域を複数設定する(S11)。ミシン10は、隣接方向に蛇行した境界線を重複領域内に設定する(S14)。ミシン10は、複数の部分領域の各々について、部分領域の内の、当該部分領域の重複領域に設定された境界線よりも、部分領域の中心側を模様配置領域として設定する(S15)。生成された縫製データに従って、対象領域の内の複数の模様配置領域の各々に、スティップリング模様が形成された場合に、各スティップリング模様の境界は、重複領域に蛇行した境界線が設定されない場合に比べ、分かりにくい。故にミシン10は、縫製領域よりも大きい対象領域にスティップリング模様を配置する場合にも、自然な縫目とすることが可能な縫製データを生成できる。
ミシン10は、複数の模様配置領域を含む対象領域全体に、間隔設定ステップで設定された縫目経路の間隔に対応する大きさ単位模様を連続配置して、輪郭線網を作成する(S4)。ミシン10は、連続配置された単位模様の所定形状に合わせて、隣接方向に蛇行した境界線を重複領域内に設定する(S14)。ミシン10は、単位模様の所定形状に合わせて、境界線を設定できる。故にミシン10は、単位模様の所定形状によらず境界線が設定される場合に比べ、隣合うスティップリング模様の境目が分かりにくい、自然な縫目とすることが可能な縫製データを生成できる。
ミシン10は、連続配置された単位模様の中心を結んで境界線を設定する(S14)。ミシン10は、単位模様の中心を結んだ境界線を設定し、境界線よりも模様配置領域の中心側となる領域の輪郭線網に基づき、縫目経路が設定できる。ミシン10は、隣接方向とは直交する方向において蛇行する縫目経路を、適切に設定でき、自然な縫目とすることが可能な縫製データを生成できる。
単位模様は多角形である。ミシン10は、輪郭線網上の頂点を曲線で交差することなく繋いで縫目経路を作成するものであって、S4の処理で作成された輪郭線網が表す多角形の頂点の内、境界線と対向する頂点を境界線側に移動させた輪郭線網上の頂点を曲線で交差することなく繋いだ縫目経路を作成する(S20)。ミシン10は、輪郭線網が表す多角形の頂点の内、境界線と対向する頂点を境界線側に移動させない輪郭線網に基づき縫目経路が設定される場合に比べ、隣合う2つの模様配置領域の各々に形成されるスティップリング模様の境目が目立ちにくい縫製データを生成できる。
本発明の縫製データ生成プログラム及び縫製データ生成装置は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更が加えられてもよい。例えば、以下の変形が適宜加えられてもよい。
ミシン10及び装置20の構成は適宜変更してよい。装置20は、専用の装置であってもよいし、スマートフォン及びタブレット型のPC等の携帯可能な端末装置であってもよい。装置20は、ミシン10に備えられてもよい。ミシン10は、刺繍縫製が可能なミシンであればよく、工業用ミシン及び多針ミシンであってもよい。
図2に示すメイン処理は、縫製データ生成装置(ミシン)の制御部の代わりに、マイクロコンピュータ、ASIC (Application Specific Integrated Circuits)、FPGA (Field Programmable Gate Array)等が、プロセッサとして用いられてもよい。メイン処理は、複数のプロセッサによって分散処理されてもよい。メイン処理を実行するための縫製データ生成プログラムを記憶する記憶媒体は、例えば、HDD及び/又はSSD等の他の非一時的な記憶媒体で構成されてもよい。非一時的な記憶媒体は、情報を記憶する期間に関わらず、情報を留めておくことが可能な記憶媒体であればよい。非一時的な記憶媒体は、一時的な記憶媒体(例えば、伝送される信号)を含まなくてもよい。メイン処理を実行するための縫製データ生成プログラムは、例えば、図示略のネットワークに接続されたサーバからダウンロードされて(即ち、伝送信号として送信され)、HDDに記憶されてもよい。この場合、プログラムは、サーバに備えられたHDD等の非一時的な記憶媒体に保存されていればよい。上記実施形態のメイン処理の各ステップは、必要に応じて順序の変更、ステップの省略、及び追加が可能である。縫製データ生成装置(ミシン)の制御部からの指令に基づき、縫製データ生成装置で稼動しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上記実施形態の機能が実現される場合も本開示の範囲に含まれる。
スティップリング模様の縫目経路内の近接する2つの曲線部分間の間隔を設定する処理は適宜省略されてよい。制御部は、設定された縫目経路の間隔が大きいほど、縫目経路の間隔が小さい場合に比べ、凸部分の隣接方向の長さが長い縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成する縫製データを生成しなくてもよい。制御部は、縫目経路の間隔によらず、凸部分の隣接方向の長さが同じ縫目経路上にスティップリング模様の縫目を形成する縫製データを生成してもよい。縫目経路には凸部分が、隣接方向と直交する境界方向において周期的に配置されなくてもよい。設定された縫目経路の間隔が大きいほど、縫目経路の間隔が小さい場合に比べ、境界方向における凸部分の配置周期を長くしなくてもよい。設定された縫目経路の間隔によらず、境界方向における凸部分の配置周期を同じ値にしてもよい。凸部分の隣接方向の長さ及び隣接方向における凸部分の配置周期の少なくとも何れかは縫目経路の間隔以外の変数に応じて設定されてもよい。凸部分の隣接方向の長さ及び隣接方向における凸部分の配置周期の少なくとも何れかは、X方向とY方向とで同じ値にしてもよい。
制御部は、S1の処理で取得された対象領域内に、S5の処理で取得された縫製領域の大きさを超えない模様配置領域を複数設定しなくてもよい。制御部は、複数の模様配置領域の各々に、S3の処理で設定された縫目経路の間隔に対応する大きさの所定形状の単位模様を連続配置し、配置された単位模様の輪郭線の集合を、縫目経路を作成するための輪郭線網として作成する処理を省略してもよい。輪郭線網を作成しない場合、制御部は例えば、ランダムに屈曲する経路を縫目経路の候補として作成し、作成された経路の内近接する曲線部分の間隔及び上記の凸部分を有する曲線部分の形状を適宜調整して、縫目経路を生成してもよい。単位模様は円状等の多角形状でなくてもよい。単位模様は複数種類の図形であってもよい。制御部は、輪郭線網上に交差することなく繋いだ経路に基づき、複数の模様配置領域の各々の内側に、スティップリング模様の縫目経路を作成しなくてもよい。
境界線及び模様配置領域の設定方法は適宜変更されてよい。制御部は、S1の処理で取得された対象領域内に、S5の処理で取得された縫製領域の大きさを超えない領域であって、隣合う領域と一部が重なる重複領域を含む領域である部分領域を複数設定しなくてもよい。例えば、制御部は、部分領域を設定せずに、直接模様配置領域を設定してもよい。制御部は、隣接方向に蛇行した境界線を重複領域内に設定しなくてもよい。制御部は、部分領域を設定せずに模様配置領域を設定してもよい。制御部は、複数の模様配置領域の各々に、単位模様を連続配置し、輪郭線網を作成してもよい。制御部は、連続配置された単位模様の所定形状に合わせて、隣接方向に蛇行した境界線を重複領域内に設定しなくてもよい。制御部は、連続配置された単位模様の所定形状によらず、隣接方向に蛇行した境界線を重複領域内に設定してもよい。制御部は、連続配置された単位模様の頂点を結んで境界線を設定してもよい。制御部は、輪郭線網上の頂点を曲線で交差することなく繋いで縫目経路を作成するものであって、S4の処理で作成された輪郭線網が表す多角形の頂点の内、境界線と対向する頂点を境界線側に移動させずに縫目経路を作成してもよい。制御部は、輪郭線網が表す多角形の頂点の内、境界線と対向する頂点は境界線側に移動させずに、縫目経路の位置を対向する頂点よりも境界線側に配置させてもよい。
1、61:CPU、2、62:ROM、3、63:RAM、4、64:ミシン、6、23:制御部、10:ミシン、20:縫製データ生成装置、40:移動部、50:縫製部
Claims (9)
- 模様を縫製可能な縫製領域を取得する縫製領域取得ステップと、
模様を配置する対象領域を取得する対象領域取得ステップと、
前記対象領域取得ステップで取得された前記対象領域内に、複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データであって、前記複数の縫製データの各々は、前記縫製領域取得ステップで取得された前記縫製領域に収まる大きさの縫目経路上に前記スティップリング模様の縫目を形成するためのデータであり、前記複数の縫製データが表す複数の前記縫目経路の内の、第一経路と、当該第一経路と隣接する第二経路とは互いに離間し、且つ、前記第一経路と前記第二経路とは、前記対象領域内の前記第一経路と前記第二経路とが隣接する隣接方向の位置が互いに同じになる凸部分を有する条件を満たす前記複数の縫製データを生成する生成ステップと、
前記複数の縫製データの各々について、前記縫製データと、当該縫製データに基づき縫製される前記スティップリング模様の前記対象領域に対する配置を表す配置情報とを関連付けて出力する出力ステップと
を縫製データ生成装置のコンピュータに実行させる為の指示を含む縫製データ生成プログラム。 - 前記縫目経路内の近接する2つの曲線部分間の間隔を設定する間隔設定ステップを前記縫製データ生成装置の前記コンピュータに実行させる為の指示を更に含み、
前記生成ステップは、設定された前記縫目経路の前記間隔が大きいほど、前記縫目経路の前記間隔が小さい場合に比べ、前記凸部分の前記隣接方向の長さが長い前記縫目経路上に前記スティップリング模様の前記縫目を形成する前記縫製データを生成することを特徴とする請求項1に記載の縫製データ生成プログラム。 - 前記縫目経路内の近接する2つの曲線部分間の間隔を設定する間隔設定ステップを前記縫製データ生成装置の前記コンピュータに実行させる為の指示を更に含み、
前記生成ステップは、前記凸部分を、前記隣接方向と直交する境界方向において周期的に配置し、且つ、設定された前記縫目経路の前記間隔が大きいほど、前記縫目経路の前記間隔が小さい場合に比べ、前記境界方向における前記凸部分の配置周期を長くした前記縫目経路上に前記スティップリング模様の前記縫目を形成する前記縫製データを生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の縫製データ生成プログラム。 - 前記対象領域取得ステップで取得された前記対象領域内に、前記縫製領域取得ステップで取得された前記縫製領域の大きさを超えない模様配置領域を複数設定する模様配置領域設定ステップと、
複数の前記模様配置領域の各々に、前記間隔設定ステップで設定された前記縫目経路の前記間隔に対応する大きさの所定形状の単位模様を連続配置し、前記配置された単位模様の輪郭線の集合を、前記縫目経路を作成するための輪郭線網として作成する輪郭線網作成ステップと、
生成された前記輪郭線網上に交差することなく繋いだ経路に基づき、前記複数の模様配置領域の各々の内側に、前記スティップリング模様の前記縫目経路を作成する経路設定ステップと
を前記縫製データ生成装置の前記コンピュータに実行させる為の指示を更に含み、
前記生成ステップは、前記経路設定ステップで前記複数の模様配置領域の各々の内側に設定された前記縫目経路上に前記スティップリング模様の前記縫目を形成するための前記縫製データを生成することを特徴とする請求項2又は3に記載の縫製データ生成プログラム。 - 前記対象領域取得ステップで取得された前記対象領域内に、前記縫製領域取得ステップで取得された前記縫製領域の大きさを超えない領域であって、隣合う領域と一部が重なる重複領域を含む領域である部分領域を複数設定する部分領域設定ステップと、
前記隣接方向に蛇行した境界線を前記重複領域内に設定する境界線設定ステップと
を前記縫製データ生成装置の前記コンピュータに実行させる為の指示を更に含み、
前記模様配置領域設定ステップは、複数の前記部分領域の各々について、前記部分領域の内の、当該部分領域の前記重複領域に設定された前記境界線よりも、前記部分領域の中心側を前記模様配置領域として設定することを特徴とする請求項4に記載の縫製データ生成プログラム。 - 前記輪郭線網作成ステップは、複数の前記模様配置領域を含む前記対象領域全体に、前記間隔設定ステップで設定された前記縫目経路の前記間隔に対応する大きさ前記単位模様を連続配置して、前記輪郭線網を作成し、
前記境界線設定ステップは、連続配置された前記単位模様の前記所定形状に合わせて、前記隣接方向に蛇行した境界線を前記重複領域内に設定することを特徴とする請求項5に記載の縫製データ生成プログラム。 - 前記境界線設定ステップは、連続配置された前記単位模様の中心を結んで前記境界線を設定することを特徴とする請求項6に記載の縫製データ生成プログラム。
- 前記所定形状は多角形であり、
前記経路設定ステップは、前記輪郭線網上の頂点を曲線で交差することなく繋いで前記縫目経路を作成するものであって、前記輪郭線網作成ステップで作成された前記輪郭線網が表す前記多角形の頂点の内、前記境界線と対向する頂点を前記境界線側に移動させた前記輪郭線網上の頂点を曲線で交差することなく繋いだ前記縫目経路を作成することを特徴とする請求項5から7の何れかに記載の縫製データ生成プログラム。 - 針棒を上下動させる縫製部と、
被縫製物を保持する刺繍枠を前記針棒に対して移動可能な移動部と、
前記縫製部と、前記移動部とを制御する制御部を備え、
前記制御部は、
前記刺繍枠の内側に設定される縫製可能な縫製領域を取得する縫製領域取得手段と、
模様を配置する対象領域を取得する対象領域取得手段と、
前記対象領域取得手段によって取得された前記対象領域内に、複数のスティップリング模様の縫目を形成するための複数の縫製データであって、前記複数の縫製データの各々は、前記縫製領域取得手段によって取得された前記縫製領域に収まる大きさの縫目経路上に前記スティップリング模様の縫目を形成するためのデータであり、前記複数の縫製データが表す複数の前記縫目経路の内の、第一経路と、当該第一経路と隣接する第二経路とは互いに離間し、且つ、前記第一経路と前記第二経路とは、前記対象領域内の前記第一経路と前記第二経路とが隣接する隣接方向の位置が互いに同じになる凸部分を有する条件を満たす前記複数の縫製データを生成する生成手段と、
前記複数の縫製データの各々について、前記縫製データと、当該縫製データに基づき縫製される前記スティップリング模様の前記対象領域に対する配置を表す配置情報とを関連付けて出力する出力手段と、
前記出力手段によって出力された前記縫製データと、前記配置情報とに基づき、前記縫製部と、前記移動部とを制御して、前記対象領域に前記スティップリング模様を縫製する縫製手段
として機能することを特徴とするミシン。
Priority Applications (2)
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