JP2019011619A - 地下構造物への被水圧抑制揚水システム - Google Patents

地下構造物への被水圧抑制揚水システム Download PDF

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Tetsuya Kumakyu
哲哉 熊給
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Shinji Hirozawa
国光 森
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正志 児玉
Masashi Kodama
正志 児玉
孝光 今井
Takamitsu Imai
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朋宏 中島
Tomohiro Nakajima
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Kimiaki Katada
公章 方田
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Hiroto Kumagai
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

【課題】地下構造物への浮き上がりを適切に防止できるとともに、施工性を損なわない地下構造物への被水圧抑制揚水システムを提供する。
【解決手段】地盤中に埋設された地下構造物を含む地下躯体を備えた構造体に適用され、その地下構造物に作用する地下水の圧力を抑制するシステムであって、
前記地下構造物のうち地下水に接する部位に形成された、少なくとも一つの圧抜き孔と、
前記地下構造物が有する地下外壁の内側に付設された増打ち壁と、
この増打ち壁中に設けられた揚水井と
を具備し、
前記圧抜き孔を介して集水した地下水を、前記揚水井を介して地上に揚水する揚水手段を設けた
【選択図】図1

Description

本発明は、地下構造物への被水圧抑制揚水システム、特に地下構造物を残して構造体の地上部分を建て替える場合に用いられる地下構造物への被水圧抑制揚水システムに関する。
地下構造物を備えた構造体(高層ビルなど)を建て替える際に、その地下構造物を残して建て替えることが行われている(特許文献1の段落0002参照)。これにより、当該地下構造物を再利用して、省資源及び施工コストの削減の見地に資するためである。
こうした構成において、地下構造物が周囲地盤の地下水位以下に構築されている場合には、地下構造物に地下水が作用し、特に構造物の下面に地下水圧が加わると、地下構造物を浮き上がらせる作用を生ずる。
地下構造物が岩層に直接基礎で支持される場合には、岩層は透水係数が非常に小さく、地下からの揚水量は少ないと想定されるものの、既存の構造体の解体に伴う被水圧は大きくなるので、やはり浮き上り対策が必要なのである。
こうした浮き上がりを抑制するために、前記特許文献1では、地下構造物のうち地下水に接する箇所に圧抜き孔を開口し、この圧抜き孔を介して吸い上げた地下水を、地下構造物内に設置した減圧容器内に溜め、減圧容器内に設置した水中ポンプより地下構造物の内部に設置した排水管を経由して地上へ排水することが行われている(同文献の段落0024及び図1参照)。
また建て替えに関する技術ではないが、ニューマチックケーソン工法で地中に沈設された地下貯留槽内に、雨水を溜めるための複数の貯留池を、越流堰を介して連通させて設けるとともに、これら貯留池を利用して懸濁水と分離した上澄み水を、地下貯留槽の外側を通る排水管を介して外部に排水することが行われている(特許文献2の段落0022、段落0038、段落0046参照)。
特開2014−129690 特許第4634492号
既存構造体の地下構造物の外周部分に位置する地下外壁を再利用するときには、広い作業ヤードを確保することが望ましい。
特許文献1の技術のように、地下構造物の内部を排水管が通る構成とするときには、排水管をどこに配管するかが問題となる。
仮に配管が地下構造物の内部空間を通過するような構成としたときは、作業スペースが狭くなるし、地下外壁の内側に沿って配置するときには、工事機械を操作するときに配管にぶつけないように注意しなければならず、やはり作業性が低下する。
また前記地下外壁の内側に縦向きに配管を設置するときには、新築構造物の地下部分を前記地下外壁の内面の輪郭に沿って構築する場合に、前記配管を収納するための縦溝を新築構造物の表面に形成しなければならず、面倒であるとともに、将来、当該配管を介して地下側から新築構造物へ漏水を生ずるリスクもある。
さらにまた特許文献2の技術を建物の建て替え工事に転用することには困難性がある。まず地下構造物の外側に止水用の山留めが設けられている場合には、山留めを貫通することにより止水性能が損なわれ、工事現場のドライワーク化の要請に反する。また地下貯水槽に相当する地下構造物の外側を通る排水管を別途に配管するのは手間と費用とが掛かり、地下構造物を再利用して低コスト化を図る趣旨を阻害する。
本発明の第1の目的は、地下構造物への浮き上がりを適切に防止できるとともに、施工性を損なわない地下構造物への被水圧抑制揚水システムを提供することである。
本発明の第2の目的は、広い作業ヤードを確保することができる地下構造物への被水圧抑制揚水システムを提供することである。
本発明の第3の目的は、建て替え後に地下側から新築構造物側へ漏水を生ずるおそれの少ない地下構造物への被水圧抑制揚水システム、或いは作業現場のドライワーク化に寄与する地下構造物への被水圧抑制揚水システムを提供することである。
第1の手段は、地盤中に埋設された地下構造物を含む地下躯体を備えた構造体に適用され、その地下構造物に作用する地下水の圧力を抑制するシステムであって、
前記地下構造物のうち地下水に接する部位に形成された、少なくとも一つの圧抜き孔と、
前記地下構造物が有する地下外壁の内側に付設された増打ち壁と、
この増打ち壁中に設けられた揚水井と
を具備し、
前記圧抜き孔を介して集水した地下水を、前記揚水井を介して地上に揚水する揚水手段を設けた。
本手段では、図1に示すように、地下構造物6のうち地下水に接する箇所に圧抜き孔12を開口するとともに、地下構造物6の地下外壁6bの内側に付設した増打ち壁14内に揚水井23を設け、前記圧抜き孔12を介して集水した地下水を、揚水井23を介して地上に揚水する揚水手段22を設けている。この構成によれば、地下構造物6の内部空間Iを通る排水管を設ける場合と比較して、広い作業ヤードをまとめて確保することをできる。また地下構造物の内部空間I内に揚水井23が現れることがないから、施工効率がよい。
なお、好適な一実施形態として、前記地下外壁の内側に地下梁が付設されており、この地下梁を貫通させて前記揚水井が縦設された構成とすることもできる。
この任意の構成によれば、地下梁を貫通させて前記揚水井が縦設されるから、地下梁付きの地下外壁及び増打ち壁の構造が不必要に嵩張ることがなく、さらに広い作業ヤードを確保できる。
「地下躯体」とは、岩盤に地下構造物を載置する構造が好適であるが、基礎杭を含む態様を除外しない。
「地下構造物」は、地下躯体の一部である。
「揚水手段」は、増打ち壁中に設けても構わない。
「構造体に適用され」とは、「構造物の建て替えの際に適用され」という意味である。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
前記地下構造物に複数の圧抜き孔を開口し、これら圧抜き孔からの集水路を相互に連結させて合流流路とし、この合流流路を前記揚水井に連続させている。
本手段では、前記地下構造物に複数の圧抜き孔を開口し、これら圧抜き孔からの集水路を相互に連結させて合流流路とし、この合流流路を前記揚水井に連続させることを提案している。この構成は、図1に示すように、各圧抜き孔12から延びる集水パイプ(第1管部20a)を、メインパイプ(第2管部20b)に合流させる構造としてもよい。また図4に示すように、複数のピット8を相互に仕切り壁10で隔てて並設するとともに、各ピット8の底部にそれぞれ圧抜き孔12を開口し、かつ前記仕切り壁10に設けた貫通孔10aでこれらピットを連通させた構造としてもよい。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ
前記圧抜き孔から地下構造物内へ入る地下水の集水路の一部として、地下構造物内にピットを設け、このピットから前記揚水井を介して揚水するようにしている。
本手段では、圧抜き孔から地下構造物内へ入る地下水の集水路の一部として、地下構造物内にピットを設けている。前述の通り、集水した地下水を地上へ送る揚水井も増打ち壁内に設けているから、集水及び揚水の機構によって内部空間のうち利用可能なスペースが狭くなることがない。従って広い作業ヤードを確保できる。ピットは、既存の建物に設けられたピットを再利用することができる。
第1の手段に係る発明によれば、圧抜き孔を介して地下水を揚水するから、地下構造物の浮き上がりを防止できるとともに、揚水井を増し打ち壁中に設けたから施工性がよい。
また地下構造物の内部空間の中を通るように配管する場合と比較してまとまった広い作業ヤードを確保できる。
第2の手段に係る発明によれば、複数の圧抜き孔からの集水路を相互に連結させて合流流路とし、この合流流路を前記揚水井に連続させたから、合理的に配管することができる。
第3の手段に係る発明によれば、地下構造物内にピットを設けたから、地下構造物の回りの地盤から十分に地下水を集水でき、作業現場のドライワーク化に寄与する。
本発明の第1実施形態に係る地下構造物への被水圧抑制揚水システムの縦断面図である。 図1の被水圧抑制揚水システムの水平断面図である。 図1の被水圧抑制揚水システムの変形例の要部の水平断面図である。 図3の要部の縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る地下構造物への被水圧抑制揚水システムの縦断面図である。
図1から図4は、本発明の第1実施形態に係る地下構造物への被水圧抑制揚水システムを示している。
まず、図1中において、Rは岩層であり、Sは岩層に上に在る砂層(帯水層)であり、2は、地上部分3及び地下躯体4をからなる構造体である。本実施形態の構造体2は、建て替えの対象である既存のビルディングであるものとする。
地下躯体4は、少なくとも砂層S内に埋設されており、好適な図示例では岩層Rの上に設置された地下構造物6として構成される。地下構造物6は、好適な実施例では中空の構造を有し、地上部分3と連続する地下外壁6bの下端面を底盤である耐圧盤6aで閉塞している。前記岩層Rが図示例よりも深い位置にある場合には、地下構造物6を支える杭基礎を打ち込んでもよく、この場合には、地下構造物6と杭基礎とで地下躯体4が構成される。
図1中、Bは、既存の構造体2の地下構造物6の周囲に設けられた山留である。
本実施形態の被水圧抑制揚水システムは、圧抜き孔12と、増打ち壁14と、集水手段18と、揚水手段22とを含む。
圧抜き孔12は、地下構造物6のうち地下水の水位より下側に開口されている。図示例の圧抜き孔12は、地下構造物6の耐圧盤6aに開口されている。もっとも地下水の水位より下方で地下外壁6bに、後述のピット8と連通する圧抜き孔12を設けても構わない。
圧抜き孔12は、耐圧盤6aの強度を損なわない程度の大きさに設けることが望ましく、また耐圧盤6aの下面全体に亘り、均等に分配された複数の圧抜き孔12とすることが望ましい。
好適な図示例では、圧抜き孔12は、予め耐圧盤6aに凹設された複数のピット8の底部分にそれぞれ開口されている。ピット8同士は、仕切り壁10により仕切られている。
増打ち壁14は、地下外壁6bの内側に付設されている。図示例の増打ち壁14は、図2に示す如く鉄筋7入りコンクリート壁部として形成されており、前記地下外壁6bの内面(地下梁6c及び地下柱6dが設けられている場合には、それらの表面を含む)に近接させて設けられている。また前記地下柱6dの内面が地下梁6cの内面に比べて内方に位置している場合には、地下柱6dの内面と増打ち壁14の内面とが面一になるように形成すると(図3参照)、施工が容易となり、好適である。
なお、増打ち壁14は、地下外壁6bの補強手段を兼ねることができる。本願図1及び図5では地下構造物6のうち揚水井を設けない部位(各図に表れる地下構造物の左側)には増打ち壁14を設けていないが、補強の観点から増打ち壁を設けても構わない。
集水手段18は、本実施形態においては、圧抜き孔12から後述の揚水井23に至る集水管20を含む。図示例の集水管20は、前記各圧抜き孔12を通って立ち上がる複数の第1管部20aと、これら第1管部20aと連続された横引きの第2管部20bとで構成されており、第2管部20bが後述の揚水井23に連続している。この構成により、地下構造物6の下面側の各所からそれら第1管部20a内へ導入された地下水が第2管部20b内で合流され、揚水井23に送られる合流流路が形成されている。
図示例では、一連のピット8を区切る複数の仕切り壁10の対応する位置に貫通孔10aがそれぞれ設けられ、これら貫通孔10aを貫通して直線的に第2管部20bを横引きしている。図示例の構成では、地下構造物6の内部空間(耐圧盤6aの上面より上方で増打ち壁乃至地下外壁に囲まれる空間をいう)I内を集水管20が通過しないため、作業ヤードが狭くなることがない。
なお、集水管20の適所(好ましくは第2管部の一部)には、フィルタ部21を設けることが望ましい。フィルタ部21は、土砂などによる目詰まり防止手段であり、集水管20に対して着脱可能に設けることが好適である。
揚水手段22は、本実施形態において、揚水井23と揚水ポンプ24とで構成されている。もっともポンプを省略して、このシステムの外部に設置された動力で地下水を揚水するようにしても構わない。
前記揚水井23は、図1に示すように、前記増打ち壁14の内部に縦方向に配管されている。この揚水井23の下端は集水管20の第2管部20bに接続されている。好適な図示例では、地下梁6cのうち最も一番下に位置する基礎梁(地下梁の下端部同士を結合する梁)をL字形に穿設して、当該基礎梁中で揚水井23と第2管部20bとを接続している。これにより、これらの配管が内部空間Iに表れないようにしている。このように揚水井23を増打ち壁14内に設けているから、図1に二点鎖線で示すように、増打ち壁の輪郭に沿って新築構造物Nの地下部分を構築するときに、増打ち壁の内面から内方へ飛び出す形態で揚水井を配管した場合(図示せず)の如く、当該揚水井の内面に揚水井を納めるための縦溝を形成する必要がない。
なお、実際の施工に際しては、増打ち壁14を設ける箇所に予め揚水井23を配置し、その次に当該箇所にコンクリート材料を打設して増打ち壁14を形成すればよい。
より具体的には例えば次の手順をとることが好適である。
(1)既存の構造体2の1階床部F−1、地下1階床部F−b1、地下2階床部F−b2を順次撤去しながら、地下外壁6bの地下梁6cを上側から順に貫通させる。
(2)前記地下外壁6bの下端側の基礎梁に縦穴を穿設する。
(3)耐圧盤6aを最も外側のピット8の側面から横外方へ、前記縦穴とつながる横穴を穿設する。
(4)これら貫通孔及び縦穴及び横穴を通る揚水井23を設置する。
(5)前記地下柱6dの内面に合わせて型板(図示せず)を設置して、型板と地下外壁6bとの間にコンクリートを打設する。
なお本実施形態では、図2に点線で示す地下梁6cの内面よりも内側に揚水井23が配置されているが、後述の図3及び図4の例に示すように、この構造は変更することができる。
前記揚水ポンプ24は、揚水井23の適所に配置する。本実施形態では、圧抜き孔12から集水管20を経て揚水井23の出口までの流路(管路)が密閉状態で連続しており、こうした構成では、揚水井23は、揚水井23内にあればどこの高さにあってもよい。これは、前述の流路の密閉性により流路の途中からの空気の流入がなく、効率的な揚水が可能だからである。他方、圧抜き孔12から地上へ至る流路の一部が開放流路であり、密閉性がない場合には、図1に点線で示す地下水位vより下側に揚水ポンプを設置する必要がある。
好適な図示例では、前記揚水ポンプ24は、揚水井23の上端側(図示例では地上付近)に配置されているが、揚水井23の下端側に配置してもよい。また揚水ポンプ24は、揚水井23の途中に付設され、増打ち壁14内に埋め込まれるように形成しても構わない。
前記構成において、構造体2の建て替え工事に着手する前に、地下構造物6の耐圧盤6aに圧抜き孔12を穿設するとともに、地下外壁6bの内面に、内部に揚水井23を設けた増打ち壁14を形成し、圧抜き孔12と揚水井23の下端とを連続する集水手段18を構築する。
そして揚水井23に付設した揚水ポンプ24を作動させ、圧抜き孔12から集水手段18及び揚水井23を介して、地下構造物6の下方から地下水を揚水する。これにより、地下水による浮き上りを抑制することができる。
この状態で構造体2の地上部分を上方から順次解体していく。
解体が進行することにより、構造体2の自重が減少していくが、前述の通り、地下水を揚水することにより、地下水による浮き上りが抑えられているので、軽くなった構造体2が浮き上がることはない。
解体作業の途中において、揚水井23は増打ち壁14内に、また集水管20は耐圧盤6a内にそれぞれあって、これらの配管設備が地下構造物6の内部空間Iに表れないから、
・重機を前記配管設備に衝突させて、これを破損させたり、
・地下水が流れている配管設備を破損させることにより、漏水をする
という不都合を回避することができ、ドライな状態を維持しつつ、広い作業ヤードを確保することができる。
また排水管を前記内部空間Iを通過する形で立ち上げたり、或いは横引きすると、前述のように重機を配管に衝突させないまでも、重機を使用したい場所から他の場所へ一時的に配管の配置を変更すること(いわゆる段取り替え)が必要となる場合がある。しかしながら、本発明によれば、こうした不都合を回避することができ、操作性が向上する。
図3及び図4は、図1及び図2の地下構造物への被水圧抑制揚水システムの変形例を示している。
本例では、増打ち壁14内での揚水井23の位置を、地下梁6cの内面より内側から地下梁6cの内面より外側へ変更し、図4に示す如く、揚水井23が地下梁6cを貫通するように配置している。図示はしていないが、地下外壁6bの内側に複数の地下梁6cが設けられているときには、これら複数の地下梁6cを貫通させる。施工の手順としては、予めそれら複数の地下梁6cを同一垂直直線上で穿設し、それら穿孔に揚水井23を挿通させ、コンクリート材料を打設して、増打ち壁14を形成すればよい。
これらの構成によれば、揚水井23を地下外壁6bの内面により近い位置に配置できるから、そこから一定の被り厚を確保しても増打ち壁14の厚みを小さくすることができ、嵩張らないようにすることができる。
なお、図示例では、増打ち壁14の内面は地下柱6dの内面とを面一にしているが、これは施工が容易であるために過ぎない。揚水井23を隠蔽する趣旨及び(又は)地下外壁6bを補強する趣旨を担保できる範囲において、増打ち壁14の内面を好適な位置へ、例えば地下外壁6bの内面に近い位置へ変更しても構わない。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構成に関しては解説を省略する。
図5は、本発明の第2実施形態に係る地下構造物への被水圧抑制揚水システムを示している。
本実施形態では、第1実施形態のシステムの集水手段18のうち集水管20の第2管部20bを省略したものである。
すなわち、第2管部20bを省略して、第1管部20aとピット8の内部とで集水手段18を形成している。
この構成では、ピット8が上端開口の貯水池であるから、流路全体としての密閉性は保障されていない。
従って、揚水ポンプ24は、揚水井23の下端に配置することが望ましい。それとともに、ピット8内の水位を検知して、水位が一定値以下となったときには、ポンプの送水を停止し、或いは送水量を低減する工夫をしてもよい。
またピット8同士の間の仕切り壁10の貫通孔10aは、仕切り壁10の最下端に位置させることが望ましい。
ここまでは地下構造物への被水圧制御システムを解説してきたが、ここでは当該システムが適用された地下構造物の利点を簡単に説明する。
各実施形態において、本発明のシステムが適用された地下構造物は、耐圧盤である底盤を有し、この底盤を直接基礎で支持させている。この構成によれば、地下構造物の底盤を直接基礎で支持させているから、底盤に杭打ち孔を穿設する必要がないから、耐圧盤としての底盤の強度を温存できる。
この欄で述べた本発明の説明は、本発明の好適な実施の態様に過ぎず、本発明の技術的意義を損なわない範囲でこれらの実施形態に含まれない態様に本発明が適用されることを妨げる趣旨ではないものと解釈するべきである。
2…構造体 3…地上部分 4…地下躯体
6…地下構造物 6a…耐圧盤 6b…地下外壁 6c…地下梁 6d…地下柱
7…鉄筋 8…ピット 10…仕切り壁 10a…貫通孔 12…圧抜き孔
14…増打ち壁
18…集水手段 20…集水管 20a…第1管部管 20b…第2管部
22…揚水手段 23…揚水井 24…揚水ポンプ
B…山留 I…内部空間 R…岩層 S…砂層
F−1…既存1F床部 F−b1…既存B1F床部 F−b2…既存B2F床部
2…構造体 3…地上部分 4…地下躯体
6…地下構造物 6a…耐圧盤 6b…地下外壁 6c…地下梁 6d…地下柱
7…鉄筋 8…ピット 10…仕切り壁 10a…貫通孔 12…圧抜き孔
14…増打ち壁
18…集水手段 20…集水管 20a…第1管 20b…第2管部
22…揚水手段 23…揚水井 24…揚水ポンプ
B…山留 I…内部空間 R…岩層 S…砂層
F−1…既存1F床部 F−b1…既存B1F床部 F−b2…既存B2F床部

Claims (3)

  1. 地盤中に埋設された地下構造物を含む地下躯体を備えた構造体に適用され、その地下構造物に作用する地下水の圧力を抑制するシステムであって、
    前記地下構造物のうち地下水に接する部位に形成された、少なくとも一つの圧抜き孔と、
    前記地下構造物が有する地下外壁の内側に付設された増打ち壁と、
    この増打ち壁中に設けられた揚水井と
    を具備し、
    前記圧抜き孔を介して集水した地下水を、前記揚水井を介して地上に揚水する揚水手段を設けたことを特徴とする、地下構造物への被水圧抑制揚水システム。
  2. 前記地下構造物に複数の圧抜き孔を開口し、これら圧抜き孔からの集水路を相互に連結させて合流流路とし、この合流流路を前記揚水井に連続させたことを特徴とする、請求項1に記載の地下構造物への被水圧抑制揚水システム。
  3. 前記圧抜き孔から地下構造物内へ入る地下水の集水路の一部として、地下構造物内にピットを設け、このピットから前記揚水井を介して揚水するようにしたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の地下構造物への被水圧抑制揚水システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021193251A (ja) * 2020-06-08 2021-12-23 株式会社竹中工務店 雨水貯留システム
CN115305969A (zh) * 2022-09-21 2022-11-08 中铁上海设计院集团有限公司 一种用于基坑工程的预制式控压支柱及其应用方法

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