JP2019011637A - 排煙突出し窓 - Google Patents

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【課題】 ダンパー付きの排煙窓においては、ダンパーが火災に巻き込まれて、ダンパーのガス等が爆発し、発生する圧力が大きい場合に、対処できる排煙窓を提供できるようにすること。【解決手段】本発明に係る排煙窓は、サッシ枠2の上枠20において、障子3の上框30がヒンジ結合されて、図1(A)及び(B)のように障子3の下側が屋外側に突出するように取り付けられているもので、サッシ枠2の左右の縦枠21、22側に、ダンパー4の上端の軸部40が取り付けられ、障子3の左右の縦框31、32にダンパー4の下端の軸部41が取り付けられている。かかる排煙突出し窓1において、前記ダンパー4の下端の軸部41を含むダンパー4の下端部42から下方にかけて、その下端部42が屋内側に対向する位置のサッシ枠2の前記縦枠21、22に補強材5が取り付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、火災等の際に屋内の煙を屋外に逃すための排煙窓に関するものである。
排煙設備としての排煙窓には、窓の開放をスムーズに行えるように、ダンパー付きの排煙窓が従来より知られている。
例えば特許文献1には、枠1の竪枠13と障子2の竪框17の間にダンパー29が取り付けられた排煙突出し窓が開示されている。
このような排煙窓においては、火災により惹起されるダンパーの問題点も解決されなければならない。
特許文献2は、その問題点を次のように記載している。
即ち、「排煙窓1の縦框3aとアタッチメント枠4との間の空間に難燃性のオイルを含むステイダンパー6を設置していると、加熱でオイルが燃焼したり飛散したりする可能性があり、戸当り部4aと障子3の縦框3aとの隙間から屋内に火炎やオイル等が侵入する恐れがあった(段落0006参照)旨を記載している。
このように問題点の解決方法として、同文献は、「ステイダンパー34を隔壁33等で仕切られた空間k1内に収納したこと」で、「火災の際にステイダンパー34に収納したオイルが屋内側に飛散したりすることを隔壁33によって防ぐようにしている」としている(段落0020参照)。
さらに、「空間k1内において、ステイダンパー34におけるオイルの爆発や飛散等から排煙窓14を保護するために、第一〜第四の加熱発泡材36,37,38、39を設けている」旨を記載している(段落0021及び0022参照)。
しかし、排煙突出し窓に取付けられたダンパーに充填されているガス等の爆発によって発生する圧力が大きい場合には、その圧力によって加熱発泡材は吹き飛ばされてしまうおそれがある。しかもその圧力により排煙窓のサッシ枠が変形してしまう場合に、その変形された隙間から火炎が侵入して、屋内外に炎が貫通してしまう恐れがあった。
特開2014−95289号公報 特開2015−48692号公報
そこで、本発明は、ダンパー付きの排煙突出し窓において、ダンパーが火災に巻き込まれて、ダンパーのガス等が爆発し、発生する圧力が大きい場合に、対処できる排煙突出し窓を提供できるようにすることとする。
上記課題を解決するため、排煙突出し窓に取付けられたダンパーの下端部から下方が、サッシ枠の縦枠の屋内側に対向する位置に取付けられた補強材に覆われていることを特徴とする排煙突出し窓とした(請求項1に記載の発明)。
上記発明において、前記補強材は、少なくとも一面の見付片からなることを特徴とする排煙突出し窓とした(請求項2に記載の発明)。
上記発明において、前記補強材と、これを取付ける前記縦枠とは面接触していることを特徴とする排煙突出し窓とした(請求項3に記載の発明)。
上記発明において、前記補強材は、二面の見付片を備えていることを特徴とする排煙突出し窓とした(請求項4に記載の発明)。
上記発明において、前記補強材は、二面の見込片を備えていることを特徴とする排煙突出し窓とした(請求項5に記載の発明)。
ダンパーの下端部から下方が、サッシ枠の縦枠の屋内側に対向する位置に取付けられた補強材に覆われているので、ダンパーのガス等が火災により爆発した場合、その圧力を補強材が受けることにより、排煙突出し窓の縦枠の変形が抑制される。
よって、その変形の隙間から火炎が侵入して、屋内外に炎が貫通してしまうことが抑制される。
(A) 本発明に係る排煙突出し窓の斜視図、(B) 同窓が開放された場合の斜視図、 第1実施例に係る排煙突出し窓の横断面図、 同窓の見込方向の側面図、 同窓の見付方向の側面図、 第2実施例に係る排煙突出し窓の横断面図、 同窓の見込方向の側面図、 同窓の見付方向の側面図、 第3実施例に係る排煙突出し窓の要部横断面図、 同窓の見込方向の側面図、 同窓の見付方向の側面図、 第4実施例に係る排煙突出し窓の要部横断面図、 同窓の見込方向の側面図、 同窓の見付方向の側面図。
本発明に係る排煙突出し窓1は、サッシ枠2の上枠20において、障子3の上框30がヒンジ結合されて、図1(A)及び(B)のように障子3の下側が屋外側に突出するように取り付けられているもので、サッシ枠2の左右の縦枠21、22側に、ダンパーとして、例えばガスステイダンパー(以下、単にダンパー)4の上端の軸部40が取り付けられ、障子3の左右の縦框31、32にダンパー4の下端の軸部41が取り付けられている。
かかる排煙突出し窓1において、本発明の特徴は、前記ダンパー4の下端の軸部41を含むダンパー4の下端部42から下方にかけて、その下端部42が屋内側に対向する位置のサッシ枠2の前記縦枠21、22に補強材5を取り付けたことである。
よって、図1のように屋内側の前記縦枠21、22の見付方向から見て、前記ダンパー4はその下端部42から下方にかけて、補強材5に覆われていることとなる。
前記排煙突出し窓1においては、同一に構成された左右の縦枠21、22及び左右の縦框31、32に沿って一対のダンパー4が取り付けられているが、以下の詳細な説明においては、サッシ枠2及び障子3の構成例について、右縦枠22及び右縦框32に沿って取り付けられたダンパー4を代表させて説明する。
また、前記排煙突出し窓1は、サッシ枠2に障子3が閉鎖されている状態の構成例とする。
図2乃至図4に基づいて、第1実施例に係る排煙突出し窓1の構成例を説明する。
同窓のサッシ枠2の右縦枠(以下、単に枠とも称する)22は、サッシ枠2が取り付けられる開口10の鉛直方向の長手に沿って、屋内側見付面部23と外側見込面部24を備え、屋内側見付面部23の端部には気密材取付部25が設けられている。
同窓の障子3の右縦框(以下、単に框とも称する)32は、前記枠22の外側見込面部24に対面する内側見込面部34と、前記屋内側見付面部23に対面する屋外側見付面部33を備えている。
前記枠22の屋内側見付面部23及び外側見込面部24と、前記框32の内側見込面部34及び屋外側見付面部33により、ダンパー4を収容する空間35が形成されている。
前記ダンパー4のシリンダー43の上端の軸部40が、前記枠22の外側見込面部24に取り付けられ、図3のように前記ダンパー4のロッド45の下端の軸部41が、前記框32の内側見込面部34に取り付けられている。
このような構成の排煙突出し窓1に対し、前記補強材5は、図2〜図4のように、前記空間35に配置されると共に、前記屋内側見付面部23に対面する見付片50と前記外側見込面部24に対面する見込片51を備え、その横断面の形状が略L字状に成形されている。
前記補強材5の配置位置は、前記ダンパー4に充填されているガスが、火災により急速に熱膨張して、前記ダンパー4のロッド45が出没するシリンダー43の下部の開口部44から噴出することから、その圧力から枠22を保護できるようにするため、少なくとも前記ダンパー4のシリンダー43の下端部42より下方を覆うことができる位置とする。
即ち、前記補強材5の上端は、図3のように、前記ダンパー4の下端部42に位置(同位置または若干上方)し、前記補強材5の下端は、サッシ枠2の下枠26に略接する位置に配置されている。
よって、シリンダー43の下端部42から下方に向うガス爆発の圧力に対して前記枠22を保護することができる。
前記見付片50の横幅は、図2のように、前記枠22の屋内側見付面部23の横幅に対し、前記気密材取付部25の幅分、小さな寸法となっている。
この見付片50は前記屋内側見付面部23の屋外側面に対して、面接触するように固定されており、前記見付片50と前記屋内側見付面部23の屋外側面間に、前記圧力が入り込まないようになっている。
前記見込片51は、前記枠22の外側見込面部24の横幅の、少なくとも約半分程度の幅で設けられ、この見込片51が前記外側見込面部24に固定(裏板にネジ止め)されることで、前記補強材5が前記枠22に固定されている。
以上のように構成される補強材5は、前記圧力に抗することができれば、その材質は限定されることはないが、この実施例ではステンレスが用いられ、約3ミリメートルの板厚となっている。
なお、前記圧力は、前記障子3の屋外側見付面部33にも向かうが、その圧力により前記屋外側見付面部33が変形することで、前記補強材5に向う圧力を弱めることができる。
以上のような構成の排煙突出し窓1による効果は、次のようである。
(1) 火災により、前記ダンパー4のガス等が爆発し、発生する圧力が大きい場合であっても、その圧力を前記補強材5が受けることにより、前記枠22の屋内側見付面部23の変形が抑制される。
(2) 前記障子3の屋外側見付面部33が前記ガス爆発の圧力を受けて変形する一方、弱められた圧力を前記補強材5が受けることにより、前記枠22の屋内側見付面部23の変形が抑制される。
(3) 前記補強材5の見付片50は前記屋内側見付面部23の屋外側面に対して、面接触するように固定されており、前記見付片50と前記屋内側見付面部23の屋外側面間に、前記圧力が入り込まないようになっている。
本発明の第2の実施例に係る排煙突出し窓の補強材は、図5のように前記補強材5に加え、前記障子3の内側見込面部34に固定される第2の補強材52を設けている。
この第2の補強材52も見付片50を備えており、その配置位置は前記補強材5と同じでよいが、図6及び図7のように、その上端が前記補強材5より下方に位置するものの、前記ダンパー4のシリンダー43の下端部42より下方を覆うことができる位置となっている。
前記補強材5の見付片50に第2の補強材52の見付片50を加えることで、
二面の見付片50、50を備えることとなり、前記圧力により前記枠22の屋内側見付面部23が多少変形しても、火炎の貫通を防ぐことができる。
また、第2の補強材52の存在により前記補強材5が受ける前記圧力を減衰させることができる。
その他の第2の実施例に係る排煙突出し窓1の構成及び効果は、第1の実施例に係る排煙突出し窓1と同様である。
本発明の第3の実施例に係る排煙突出し窓1の補強材5は、図8のように、前記見込片51と前記見付片50を備えた前記補強材5に関し、第2の見付片53を設けたもので、第2の見付片53は、前記見込片51の端部から前記見付片50に略平行に形成されている。
前記第2の実施例に係る補強材5では、障子3側に第2の補強材52を設け、その第2の補強材52に見付片50を設けているが、この第3の実施例に係る補強材5では、第2の見付片53を枠22側に固定する補強材5と一体に形成したもので、二面の見付片50、53を備えることとなり、前記第2の実施例に係る補強材5と同様な作用効果を得ることができる。
その他の第3の実施例に係る排煙突出し窓1の構成及び効果は、上記各実施例に係る排煙突出し窓1と同様である。
本発明の第4の実施例に係る排煙突出し窓1の補強材5は、前記見込片51と前記見付片50を備えた前記補強材5に関し、第2の見込片54を設けたもので、図11のように、第2の見込片54は、前記見付片50の端部から前記見込片51に略平行に形成されており、二面の見込片51、54を備えている。
その他の第4の実施例に係る排煙突出し窓1の構成及び効果は、上記各実施例に係る排煙突出し窓1と同様である。
本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において、通常の知識を有する者により可能である。
1 排煙突出し窓 10 開口

2 サッシ枠 20 上枠
21 22 左右縦枠 23 屋内側見付面部
24 外側見込面部 25 気密材取付部
26 下枠

3 障子 30 上框
31 32 左右縦框 33 屋外側見付面部
34 内側見込面部 35 空間

4 ダンパー 40 上端の軸部
41 下端の軸部 42 下端部
43 シリンダー 44 シリンダーの開口部
45 ロッド

5 補強材 50 見付片
51 見込片
52 第2の補強材 53 第2の見付片
54 第2の見込片

Claims (5)

  1. 排煙突出し窓に取付けられたダンパーの下端部から下方が、サッシ枠の縦枠の屋内側で、且つ、前記ダンパーに対向する位置に取付けられた補強材に覆われていることを特徴とする排煙突出し窓。
  2. 前記補強材は、少なくとも一面の見付片からなることを特徴とする請求項1に記載の排煙突出し窓。
  3. 前記補強材と、これを取付ける前記縦枠とは面接触していることを特徴とする請求項1に記載の排煙突出し窓。
  4. 前記補強材は、二面の見付片を備えていることを特徴とする請求項1に記載の排煙突出し窓。
  5. 前記補強材は、二面の見込片を備えていることを特徴とする請求項2に記載の排煙突出し窓。
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