JP2019014501A - 食品用容器の蓋体及び食品用容器 - Google Patents

食品用容器の蓋体及び食品用容器 Download PDF

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Abstract

【課題】調理の過程で中皿に付着した水滴等が食卓や衣服等の上に付着するのを防止するとともに、極めて簡単な作業で、中皿に収容されている具材を米飯上に注ぎこませることができる食品用容器の蓋体を提供する。【解決手段】開口部32を有する容器本体3に取り付けられる蓋体2であって、具材が収容される中皿21を備え、中皿21は、具材が載置される底板部212の周囲において、周壁部241と、周壁部241よりも緩やかに前方向に傾斜された前側傾斜部211と、前方向に対して略反対方向の後方向に位置する後側立上部214とが立ち上げられ、更に後側立上部214から後方向に延長された後板部23とを有し、後板部23は、上側に向けて突出されるとともに開口部32の上側に配置される中皿突出部24と、屈曲自在に構成される屈曲部29とを有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、米飯と具材を互いに空間的に分離して収容可能とされ、喫食時において米飯に具材を盛り付けることを前提とした食品用容器及びこれに適用される食品用容器の蓋体に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等においては、麻婆丼、中華丼、牛丼、カツ丼等の各種丼物の食品が食品用容器に収容された状態で販売される。この食品用容器は一般的に米飯が収容される碗状の容器本体と、容器本体の上側から取り付けられ、惣菜等の具材が収容される蓋体とを備えて構成される。この食品用容器は、容器本体と蓋体に、米飯と具材とを互いに空間的に分離した状態で収容して販売し、消費者が喫食時において米飯に具材を盛り付けることを前提としたものである。食品用容器を購入した消費者は、必要に応じて、これら米飯や具材が収容された食品用容器を電子レンジにより加熱し、上蓋を開け、中皿に載置された具材を容器本体内の米飯上に盛り付けて喫食することができる。
このような食品用容器の従来例としては、例えば特許文献1に示す開示技術が提案されている。この特許文献1には、容器本体と、容器本体の開口部の上面に載置される中皿と、容器本体に載置された中皿の上から容器本体の開口部の周縁を覆って容器本体に取り付けられる上蓋により構成される食品用容器の例が開示されている。この中皿に具材を収容し、容器本体に米飯を収容された状態で販売される。喫食時において消費者は、容器本体から上蓋を外し、容器本体から中皿を取り出す。そして、中皿上の具材を容器本体内の米飯上にかけ、空になった中皿は上蓋等の上に置く場合が多い。このような動作を経てようやく米飯上に具材を盛り付けて喫食することができるが、上述したように盛り付けに至るまでの工程が多く、消費者にとって煩わしさを感じさせてしまうという問題点があった。
また、上述した従来の食品用容器に収容された丼物等を、事前に電子レンジで加熱調理した場合、容器本体に収容された米飯由来の水滴が中皿の底面に付着してしまう。この中皿の底面に付着した水滴が食卓に滴り落ちてしまう場合があり、或いはこの水滴が付着したまま中皿を食卓に載置した場合には、これを汚してしまう等の問題が生じる。また具材を米飯にかけ終わった後の中皿には、具材のソース類等が付着している場合が多いため、これらを食卓に載置した場合にはこれを汚してしまう等の問題が生じる。またこれら水滴や具材のソースが付着した中皿を使って上述した盛り付け操作を行う過程で手を汚してしまうことがあり、或いは衣服に汚れが付着してしまうこともあった。
なお、上述した特許文献1の開示技術によれば、中皿上に付着した水蒸気や具材のソース等が垂れることを防止するため、中皿にかぶせ蓋を連結させる構成もある。しかしながら、この特許文献1の開示技術では、このかぶせ蓋を設けることによるコストの増加を招くばかりではなく、上述した具材の盛り付けに至るまでの作業の煩雑性を解消することはできなかった。
特開2005−59904号公報
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、調理の過程で中皿に付着した水滴等が食卓や衣服等の上に付着するのを防止するとともに、極めて簡単な作業で、中皿に収容されている具材を米飯上に注ぎこませることができる食品用容器、及びこれに適用される食品用容器の蓋体を提供することにある。
本発明者らは、上述した課題を解決するために、前方向に向けて延長されている前側傾斜部と、上側に向けて突出されるとともに前記開口部の上側に配置される中皿突出部と、屈曲自在に構成される屈曲部とを有する蓋体を発明した。この中皿突出部を把持し、蓋体を僅かに持ち上げるのみで、具材の自重により屈曲部を屈曲させて前方向に具材を流下させて前側傾斜部まで誘導する。この前側傾斜部は、周壁部よりも緩やかに前方向に傾斜されているため、この前側傾斜部を介して具材をスムーズに容器本体内に落下させることが可能となる。
第1発明に係る食品用容器の蓋体は、開口部を有する容器本体に取り付けられる食品用容器の蓋体であって、具材が収容される中皿を備え、前記中皿は、前記具材が載置される底板部の周囲において、周壁部と、前記周壁部よりも緩やかに前方向に傾斜された前側傾斜部と、前記前方向に対して略反対方向の後方向に位置する後側立上部とが立ち上げられ、更に前記後側立上部から前記後方向に延長された後板部とを有し、前記後板部は、上側に向けて突出されるとともに前記開口部の上側に配置される中皿突出部と、屈曲自在に構成される屈曲部とを有することを特徴とする。
第2発明に係る食品用容器の蓋体は、第1発明において、前記中皿は、前記前側傾斜部から前方向に延長された前板部を有し、前記前板部は、平面視で直線状又は前記周壁部の曲率よりも緩やかな曲率を持つ曲線状で形成され、前記前方向に対して直交する左右方向における端部が切り欠かれた前側切欠部が形成されていることを特徴とする。
第3発明に係る食品用容器の蓋体は、第1発明又は第2発明において、前記中皿は、前記周壁部から径方向の外側に向けて延長された周板部を有し、中心よりも後方向に配置されるとともに前記後板部又は前記周板部の何れか一方又は両方が切り欠かれて形成される後側切欠部を有することを特徴とする。
第4発明に係る食品用容器の蓋体は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記屈曲部は、左右方向に延びるミシン目状に形成されることを特徴とする。
第5発明に係る食品用容器の蓋体は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、前記中皿を上から閉蓋する上蓋を更に備え、前記上蓋は、前記中皿の前記中皿突出部が挿通される挿通部を有することを特徴とする。
第6発明に係る食品用容器の蓋体は、第5発明において、前記挿通部は、前記中皿突出部が嵌め込まれる形状に形成されることを特徴とする。
第7発明に係る食品用容器の蓋体は、第5発明又は第6発明において、前記挿通部は、前記中皿突出部が貫通される貫通孔であることを特徴とする。
第8発明に係る食品用容器の蓋体は、第5発明〜第7発明の何れかにおいて、前記上蓋は、前記後側切欠部に対向する位置に、上側及び前記上蓋の径方向の外側に向けて突出される外周突出部を有することを特徴とする。
第9発明に係る食品用容器は、第1発明〜第8発明のうち何れかの食品用容器の蓋体と、開口部を有する容器本体とを備え、前記開口部に前記蓋体が取り付けられてなることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、中皿突出部を把持して持ち上げるだけという極めて簡単な作業で、中皿に収容されている具材を米飯上に注ぎこませることができる。従って、本発明によれば、具材を米飯上に注ぎこむ調理を極めて簡単に行うことができる。これに加えて、本発明によれば、食品用容器を電子レンジで加熱し、中皿の底面に米飯由来の水滴が付着した場合においても、中皿突出部を把持して持ち上げるだけという極めて簡単な作業で調理を行うことができるため、かかる水滴が食卓や衣服等の上に付着するのを防止することができる。
本発明の実施形態に係る食品用容器を示す斜視図である。 図1の食品用容器の蓋体と容器本体とを分解して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る蓋体を持ち上げて中皿上の具材を容器本体内の米飯上に盛り付ける様子を示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る蓋体における中皿の平面図であり、(b)は、その断面図を示している。 図4(a)のH−H’断面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る蓋体における上蓋の平面図であり、(b)は、その断面図を示している。 (a)は、容器本体に蓋体の中皿を取り付けた状態を示す断面図であり、(b)は、中皿に上蓋を取り付けた状態を示す断面図である。 (a)は、中皿の中皿突出部及び上蓋の挿通部を拡大して示す断面図であり、(b)は、中皿の後側凹部及び上蓋の後側凸部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態に係る食品用容器を示す平面図である。 (a)は、蓋体が容器本体に取り付けられた状態を示す断面図であり、(b)は、蓋体を上側に持ち上げた状態を示す断面図であり、(c)は、蓋体をB方向が上になるように持ち上げた状態を示す断面図である。 (a)は、挿通部に挿通された中皿突出部を把持する前を示す断面図であり、(b)は、挿通部に挿通された中皿突出部を把持した後を示す断面図である。 (a)は、容器本体の縁部に支持された中皿の前板部を拡大して示す平面図であり、(b)は、中皿を持ち上げた直後の前板部を拡大して示す平面図である。 蓋体を持ち上げた状態を示す平面図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る食品用容器の全体が包装用フィルムにより梱包された状態を示す断面図であり、(b)は、(a)の上蓋の凹み部を拡大して示す断面図である。 中皿突出部及び挿通部の第1変形例を示す斜視図である。 中皿突出部及び挿通部の第2変形例を示す斜視図である。 中皿突出部及び挿通部の第3変形例を示す斜視図である。 (a)は、中皿突出部が挿通部に挿通されて嵌め込まれる状態を示す断面図であり、(b)は、中皿突出部が挿通部に嵌め込まれることなく挿通される状態を示す断面図である。 (a)は、中皿突出部を挿通部に挿通する前の状態を示す断面図であり、(b)は、中皿突出部が挿通部に係止された状態を示す断面図である。 (a)は、上蓋のみを容器本体から取り外した状態を示す断面図であり、(b)は、中皿を上側に持ち上げた状態を示す断面図であり、(c)は、中皿をB方向が上になるように持ち上げた状態を示す断面図である。 前側傾斜部につき、断面視で緩やかなR曲線が形成される例を示す図である。 本発明の実施形態に係る食品用容器を複数個に亘って段積みをした状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る食品用容器について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る食品用容器1を示す斜視図である。図2は、図1の食品用容器1の蓋体2と容器本体3とを分解して示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る蓋体2を持ち上げて中皿21上の具材Fを容器本体3内の米飯R上に盛り付ける様子を示す斜視図である。
食品用容器1は、米飯Rが収容される碗状の容器本体3と、容器本体3に上側から取り付けられ、惣菜等の具材Fが収容される蓋体2とを備えて構成されている。この食品用容器1は、容器本体3と蓋体2に、米飯Rと具材Fとを互いに空間的に分離した状態で収容して販売し、消費者が喫食時において米飯Rに具材Fを盛り付けることを前提としたものである。以下の実施の形態において、食品用容器1は、具材Fを米飯Rにかける丼物である場合を例にとり説明をする。具材Fとは、例えば麻婆丼、中華丼、カツ丼、エビチリ丼、親子丼、牛丼、カレーライス、ハヤシライス等の具に相当するものである。米飯Rについては、これに限定されるものではなく、具材Fとしてパスタソースを収容する場合にはパスタに代替されるものであってもよいし、その他麺類に代替されるものであってもよい。
容器本体3及び蓋体2は、本実施形態においては紙製又は樹脂製の部材で構成されている。容器本体3及び蓋体2は、樹脂製で構成される場合、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、エチレンビニルアルコール共重合体等の合成樹脂や、発泡スチロールなどの発泡材料等で構成されている。これら樹脂で構成する場合には、通常の押出成形に加え、射出成形、圧縮成形、注型成形等、いかなる成形方法により形成されるものであってもよい。
容器本体3は、上側に向けて平面視円形状に開口した開口部32と、開口部32の周囲を取り囲むように立設されている側板33と、底面を構成する底部34とを有している。側板33の上端に形成されている縁部31は、外側に向けて折り返されてなる。この縁部31を介して後述する蓋体2を支持することとなる。米飯Rはこの底部34及び側板33を介して外側に毀れることなく容器本体3に収容されることとなる。
蓋体2は、中皿21と、この中皿21に対して上から閉蓋するための上蓋22とを備えて構成される。
図4(a)は、本発明の実施形態に係る蓋体2における中皿21の平面図であり、図4(b)は、その断面図を示している。
中皿21は、具材Fを収容するための皿であり、平面視で略円形状に形成され、A方向側が切欠Kにより切り欠かれて形成される。中皿21は、底板部212と、底板部212から図中A方向(前方向)に向けて延長された前側傾斜部211と、底板部212から図中B方向(後方向)に向けて延長された後側立上部214とを有している。またこの中皿21は、前側傾斜部211から後側立上部214に至るまでに周壁部241が形成されている。中皿21は、更に前側傾斜部211の上端からA方向に向けて延長された前板部215と、後側立上部214の上端からB方向に向けて延長された後板部23と、周壁部241の上端から中皿21の径方向の外側に向けて延長された周板部281とを有して構成されている。
底板部212は、板状に形成され、中皿21の基底部分を構成する。この底板部212の上に実際の具材Fが載置されることとなる。底板部212のA方向側の端部は、平面視で直線状で構成されるが、周壁部241の平面視での曲率よりも緩やかな曲率を持つ曲線状で構成されてもよい。底板部212のB方向側の端部は、平面視で直線状で構成されるが、所定の曲率を持つ曲線状で構成されてもよい。また、底板部212のA方向に対して水平に直交する図中D方向(左右方向)側の端部は、平面視で所定の曲率を持つ曲線状で構成されるが、平面視で直線状で構成されてもよい。底板部212は、容器本体3内部に収容可能な形状、サイズとなるように構成される。
前側傾斜部211、後側立上部214、周壁部241は、底板部212の周端から起立して設けられ、容器本体3内部に収容可能な形状、サイズとなるように構成される。これら前側傾斜部211、後側立上部214、周壁部241は、底板部212上に載置された具材Fを周囲から囲い込むようにして立ち上げられていることで、これが毀れることなく収容することが可能となる。これら前側傾斜部211、後側立上部214、周壁部241は、底板部212から所定の角度を以って傾斜させた状態で立ち上げられる。これら前側傾斜部211、後側立上部214、周壁部241は、傾斜角度が上側に向かうにつれて全体が拡径されるように設定される。
このうち、特に前側傾斜部211は、中皿21上に載置された具材Fを容器本体3内に収容された米飯R上に流し込み易くするため、周壁部241よりも中皿21の径方向の外側に向けて緩やかに傾斜して起立した形状となっている。この前側傾斜部211の上端からA方向に向けて延長された前板部215は、図4(a)に示すように、A方向側で切欠Kに隣接して配置され、緩やかな曲率を持つ曲線状で構成されている。なお、前板部215は、平面視で直線状で構成されてもよい。また、前板部215は、D方向の両端部に切り欠かれて形成された前側切欠部215aが形成される。なお、前板部215は、前側切欠部215aが省略されてもよい。
また前板部215の幅W1は、容器本体3の開口部32の径よりも小さくなっている。その結果、この径小とされた前板部215を容器本体3の開口部32内に容易に落とし込ませることが可能となる。
後側立上部214は、図4(b)に示すように、中皿21の径方向の外側に向けて前側傾斜部211の傾斜よりも急な角度で傾斜して起立した形状とされている。なお後側立上部214は、中皿21の径方向の外側に向けて傾斜している場合に限定されるものではなく、垂直に立ち上げられていてもよい。
後側立上部214の上端からB方向に向けて延長された後板部23は、平面視でB方向側の端部が円弧状に形成される。後板部23は、上側に向けて突出される中皿突出部24と、D方向の両端部に後板部23が切り欠かれて形成される後側切欠部232と、中皿突出部24と後側立上部214との間に設けられて屈曲自在に構成される屈曲部29と、中皿突出部24にD方向の両側で隣接して設けられると共に下側に向けて凹ませて形成される後側凹部23aとを有する。
中皿突出部24は、D方向が長手方向となるように延長される。中皿突出部24は、複数の段部240が形成され、上側に向かうにつれて各々の段部240が次第に縮径される。図4(b)に示す中皿突出部24は、段部240が3段で形成されるが、本発明における中皿突出部24は、段部240が如何なる段数であってもよい。また、本発明における中皿突出部24は、単に上側に向けて突出されて形成されるものであってもよく、平面視での形状についても矩形状、円形状等の如何なる形状で形成されてもよい。中皿突出部24は、A方向側の突出面24a及びB方向側の突出面24bが、平面視で同一方向に向けて緩やかな曲率を持つように形成される。なお、中皿突出部24は、A方向側の突出面24a及びB方向側の突出面24bとが平面視で互いに逆方向に向けて緩やかな曲率を持つように形成されてもよいし、A方向側の突出面24a及びB方向側の突出面24bの何れか一方又は両方が平面視で直線状に形成されてもよい。
屈曲部29は、後板部23を屈曲させる機能を有し、D方向に向けて直線状に延長されたミシン目状に形成される。なお、屈曲部29は、これに限らず、後板部23を屈曲自在とするヒンジであってもよいし、D方向に向けて延長された蛇腹状に形成されるものであってもよい。屈曲部29は、後板部23を屈曲自在にするものであれば如何なるものであってもよい。
図4(a)に示す形態において、後側切欠部232は、後板部23が切り欠かれて形成されて、中皿21の中心PよりもB方向側に配置される形態を図示しているが、本発明においては、後側切欠部232は、周板部281が切り欠かれて形成されてもよい。このとき、周板部281が切り欠かれて形成される後側切欠部232は、中皿21の中心PよりもB方向側に配置されていればよい。即ち、本発明においては、中皿21の中心PよりもB方向側に配置されるとともに周板部281及び後板部23の何れか一方又は両方が切り欠かれて形成される後側切欠部232を有するものであればよい。また、図4(a)に示す形態において、後側切欠部232は、D方向の両端部が切り欠かれることで2箇所に形成される形態について図示したが、如何なる数量で形成されてもよい。
図5は、図4(a)のH−H’断面図である。底板部212のD方向の両側に周壁部241が上側に向けて拡径するように立設されている。周壁部241の上端には、中皿21の径方向の外側に向けて延長された周板部281を有する。周板部281は、平面視で円弧状で構成され、平面視における周板部281の曲率が、前板部215のA方向側の端部の曲率よりも大きくなり、また後板部23のB方向側の端部の曲率と略等しくなる。周板部281は、A方向側で連続して設けられる前板部215と略同一平面を形成するように構成され、またB方向側で連続して設けられる後板部23と略同一平面を形成するように構成されている。実際に蓋体2を容器本体3に取り付ける際において、周板部281及び後板部23を容器本体3の開口部32の周囲に位置する縁部31を介して下側から支持させる。
また中皿21には、図4(a)に示すように、前側傾斜部211から底板部212を経て後側立上部214へと連続する複数の凸状のリブ213が互いに平行に形成されている。リブ213は、これを構成する樹脂材料等が真空成形、圧空成形や射出成形等で成形されるものである。その輪郭は何れも丸みを帯びた流線形状となっていてもよい。このようなリブ213が形成されていることにより、中皿21に機械的な強度を与えることが可能となる。またリブ213が底板部212から前側傾斜部211へ向けた具材Fの流出方向としてのA方向と平行となるように形成されていることにより、中皿21内部に収容される具材Fをリブ213を介して案内させることで容易にA方向に向けて流出させることが可能となる。
図6(a)は、本発明の実施形態に係る蓋体2における上蓋22の平面図であり、図6(b)は、その断面図を示している。上蓋22は、平面視で円形状に形成され、外観形状が複数の段を備えて形成された蓋体であり、最上位段に位置する第1上段部222と、第1上段部222よりも下段側に配置されると共に外側に向けて拡径した第2上段部223とを有する。
第1上段部222は、平面視で視認した場合において、図中D方向側については、緩やかな曲率を持つ曲線状の輪郭を構成し、図中A方向側については、図中D方向側の曲率よりも緩やかな曲率を持つ曲線状の輪郭を構成し、図中B方向側については、ほぼ直線状の輪郭を構成している。第1上段部222の略中央部分には、U字状の切り込み221が形成され、このU字状の切り込み221の形成位置及びその周囲においては、僅かに高さを低くした凹み部271が形成されている。このU字状の切り込み221は、中皿21に載置された具材Fを電子レンジで加熱した際に発生する蒸気の放出口として形成されている。出荷時において、この切り込み221が単に導入された状態とされ、放出口がいわば閉蓋された状態とされるが、消費者は、この切り込み221を把持し、これを上側に向けて押し上げることにより、切り込み221の根本がヒンジ状に折れ曲がり、放出口を開口することができる。或いは、消費者自らがこの切り込み221を開蓋することなく、加熱による蒸気によりこの切り込み221を自然に開蓋させるようにしてもよい。なお、本実施形態において、U字状の切り込み221の形成位置及びその周囲において、凹み部271が形成される形態について説明したが、凹み部271は省略されてもよい。
第1上段部222は、D方向の両端部側に上側に向けて突出される載置用凸部275を有し、載置用凸部275が平面視で円弧状に形成される。また、第1上段部222は、その外周端から下側に立ち下げられた上で上側に折り返されることで溝状に形成される溝部222aを有する。
第2上段部223は、平面視で円形状に形成される。第2上段部223は、上側に向けて突出される挿通部25と、第2上段部223の外周端から下側に向けて立ち下げられた平面視で円形状の最外周鍔部226と、第2上段部223の外周端に上側に向けて突出されると共に最外周鍔部226よりも上蓋22の径方向の外側に向けて僅かに突出される外周突出部224と、挿通部25にD方向の両側で隣接して設けられると共に下側に向けて突出される後側凸部223aを有する。
挿通部25は、D方向が長手方向となるように延長される。挿通部25は、複数の段部250が形成され、上側に向かうにつれて各々の段部250が次第に縮径される。図6(b)に示す挿通部25は、段部250が3段で形成されるが、本発明における挿通部25は、段部250が如何なる段数であってもよい。また、本発明における挿通部25は、単に上側に向けて突出されて形成されるものであってもよく、平面視で形状についても矩形状、円形状等の如何なる形状で形成されてもよい。挿通部25は、A方向側の突出面25a及びB方向側の突出面25bが、平面視で同一方向に向けて緩やかな曲率を持つように形成される。なお、挿通部25は、A方向側の突出面25a及びB方向側の突出面25bとが平面視で互いに逆方向に向けて緩やかな曲率を持つように形成されてもよいし、A方向側の突出面25a及びB方向側の突出面25bの何れか一方又は両方が平面視で直線状に形成されてもよい。
図7(a)は、容器本体3に蓋体2の中皿21を取り付けた状態を示す断面図であり、図7(b)は、中皿21に上蓋22を取り付けた状態を示す断面図である。容器本体3に蓋体2を取り付ける際には、図7(a)に示すように、容器本体3における縁部31に対して、中皿21の周板部281及び後板部23を上側から近づけていくこととなる。その結果、中皿21における周板部281及び後板部23は、容器本体3の縁部31を介して下側から支持される。
そして、図7(b)に示すように、縁部31に支持された中皿21に対して、上蓋22を上側から近づけていくこととなる。このとき、第1上段部222の溝部222aが、中皿21の前側傾斜部211、周壁部241及び後側立上部214に囲われる部分に嵌め込まれた状態となり、上蓋22が中皿21から外れることなく安定した状態で固定できる。また、容器本体3の縁部31は、第2上段部223に形成された最外周鍔部226を介して周囲から保持されることにより、容器本体3における縁部31及び中皿21が上蓋22の内部に収容された状態となり、蓋体2が容器本体3から外れることなく安定した状態で固定できる。
最外周鍔部226は、下端側が途中から外側に向けて傾斜を変化させることで拡径して形成されている。最外周鍔部226は、途中から外側に拡径される傾斜を形成することで、容器本体3の縁部31を上蓋22内に嵌め込む際における案内機能を果たすこととなる。最外周鍔部226は、上蓋22の全周に亘って形成されることにより、運搬時の具材F、米飯Rの漏れを強固に防止することが可能となる。
なお、最外周鍔部226には、外側から内側に向けて凹ませた係止用凹部71を設けるようにしてもよい。係止用凹部71は、最外周鍔部226の外周に沿って連続的、又は断続的に設けられている。中皿21に対して上蓋22が閉じられた場合において、容器本体3の縁部31が係止用凹部71により係止されることとなり、その結果、容器本体3に対して上蓋22が簡単に外れてしまうのを防止することができる。
図8(a)は、中皿21の中皿突出部24及び上蓋22の挿通部25を拡大して示す断面図であり、図8(b)は、中皿21の後側凹部23a及び上蓋22の後側凸部223aを拡大して示す断面図である。図8(a)に示すように、挿通部25は、中皿突出部24が挿通され、中皿突出部24が嵌め込まれる形状に形成される。このため、中皿21における中皿突出部24を上蓋22における挿通部25に挿通させることで、中皿突出部24の各々の段部240が、挿通部25の各々の段部250に嵌め込まれた状態となり、上蓋22が中皿21から外れることなく安定した状態で固定できる。また、中皿突出部24は、挿通部25により覆われるものとなるため、ごみ等が挿通部25を介して中皿21に侵入するのを防止することが可能となる。また、図7(b)に示すように、中皿突出部24及びこれが挿通される挿通部25は、容器本体3の開口部32の上側に配置されるものとなる。
また、図8(b)に示すように、中皿21の後側凹部23aは、上蓋22の後側凸部223aが挿通され、後側凸部223aが嵌め込まれる形状に形成される。このため、中皿21の後側凹部23aに上蓋22の後側凸部223aを挿通させることで、後側凸部223aが後側凹部23aに嵌め込まれた状態となり、上蓋22が中皿21から外れることなく安定した状態で固定できる。
図9は、本発明の実施形態に係る食品用容器1を示す平面図である。図9に示すように、中皿21に対して上蓋22が閉じられた場合において、中皿21の後側立上部214が周壁部241よりも縁部31に対して離間して配置される。
また、中皿21に対して上蓋22が閉じられた場合において、中皿21における後側切欠部232に対向する位置に、上蓋22における外周突出部224が配置されることとなる。外周突出部224が上側及び上蓋22の径方向の外側に向けて突出されていることにより、縁部31と外周突出部224との間には、外周突出部224の突出分に応じた隙間301が形成されることとなる。この隙間301は、外周突出部224と縁部31とが互いに当接されていない、いわば間隙が生じた状態となっている。この隙間301は、外部への蒸気の放出口として形成されており、中皿21に載置された具材Fを電子レンジで加熱した際において発生する蒸気の逃げ道とすることができる。
次に、本発明を適用した食品用容器1の使用方法について説明をする。図10(a)は、蓋体2が容器本体3に取り付けられた状態を示す断面図であり、図10(b)は、蓋体2を上側に持ち上げた状態を示す断面図であり、図10(c)は、蓋体2をB方向が上になるように持ち上げた状態を示す断面図である。
実際にこの食品用容器1は、図10(a)に示すように、容器本体3に米飯Rが収容され、具材Fが蓋体2における中皿21に収容され、蓋体2における中皿21に対して上蓋22を閉蓋し、更にこの蓋体2を容器本体3に対して上から取り付けた状態で店頭で販売される。消費者は、この食品用容器1に収容された食品を購入し、例えば電子レンジ等により加熱をした後、これを喫食する際において、きわめて簡易な動作で中皿21に収容された具材Fを容器本体3内の米飯R上に注ぎ込むことができる。
具体的には、消費者は、図10(b)に示すように、蓋体2を容器本体3から取り外す。このとき、消費者は、例えば挿通部25を介して中皿突出部24を把時し、中皿21及び上蓋22が一体となった状態で蓋体2を持ち上げることにより、蓋体2を容器本体3から取り外す。
中皿21は、後板部23を屈曲自在に構成する屈曲部29を有しているため、蓋体2を容器本体3から取り外すことで、底板部212に収容される具材Fの自重により、屈曲部29を支点として後板部23が屈曲され、上蓋22に対して中皿21の底板部212が自然に開くこととなる。具材Fは、その自重により中皿21のA方向に向けた前側傾斜部211側に徐々に流れていくこととなり、具材Fの重心が前側傾斜部211側に変位する結果、更に中皿21の底板部212が傾斜し、中皿21と上蓋22が互いに開くこととなる。このため、本発明によれば、具材Fを容器本体3内の米飯R上に注ぎ込ませることができる。なお、必要に応じて、消費者は、図10(c)に示すように、挿通部25を介して中皿突出部24を把持し、後板部23を傾斜させて蓋体2のB方向が上になるように蓋体2を持ち上げてもよい。これにより、具材Fの重心が前側傾斜部211側に変位しやすくなり、中皿21に載置された具材Fを容器本体3内の米飯R上に効率よく注ぎ込ませることができる。このように消費者は、挿通部25を介して中皿突出部24を把持し、中皿21及び上蓋22が一体となった状態で蓋体2を持ち上げる操作を行うだけで後は具材Fの自重により流し込みを完了させることができ、労力の負担を軽減させることができる。つまり消費者自身は蓋体2を持ち上げるというよりも、むしろ蓋体2を普通に開けるイメージで操作するだけで、後は具材Fが自然に容器本体3内に流下していくこととなる。
即ち、上述した作用を起こさせるためには、A方向に向けて延長されている前側傾斜部211と、上側に向けて突出される中皿突出部24と、後板部23を屈曲自在とする屈曲部29とを有している必要がある。この中皿突出部24を把持し、蓋体2を僅かに持ち上げるのみで、B方向の略反対方向であるA方向に具材Fを流下させて前側傾斜部211まで誘導することができる。この前側傾斜部211は、周壁部241よりも緩やかにA方向に傾斜されているため、前側傾斜部211を介して具材Fをスムーズに米飯R上に落下させることが可能となる。これに加えて、後板部23を屈曲自在とする屈曲部29を中皿21が有していることで、底板部212に載置された具材Fの自重により、屈曲部29を支点として屈曲させ、中皿21の底板部212を自然に開かせることが可能となる。
特に、本発明によれば、屈曲部29がミシン目状に形成されることで、収容される具材Fの自重及び電子レンジによる加熱により、中皿21をミシン目状の屈曲部29で座屈しやすくすることができ、前側傾斜部211を介して具材Fをスムーズに米飯R上に落下させることが可能となる。また、ミシン目状の屈曲部29で中皿21を座屈させることで、流下させた具材Fを流下させた後に、その反動で中皿21が上蓋22に対して閉じられることなく、中皿21が上蓋22に対して開いた状態を保持することができる。その結果、中皿21に付着した具材Fの残り汁等が飛び散ることなく、テーブル等にこれが付着して汚すことを効果的に防止することができる。
特に、本発明によれば、中皿突出部24が挿通部25に挿通されることで、中皿21と上蓋22とが一体となった状態で蓋体2を持ち上げることができる。そして、挿通部25を介して中皿突出部24を把持し、中皿21と上蓋22とが一体となった状態で僅かに蓋体2を持ち上げるのみで、B方向の略反対方向であるA方向に具材Fを流下させて前側傾斜部211まで誘導することができる。このため、上蓋22を中皿21から取り外す手間を省略することができる。
図11(a)は、挿通部25に挿通された中皿突出部24を把持する前を示す断面図であり、図11(b)は、挿通部25に挿通された中皿突出部24を把持した後を示す断面図である。特に、本発明によれば、図11(a)に示すように、中皿突出部24の各々の段部240が、挿通部25の各々の段部250に嵌め込まれた状態とされている。A方向からB方向において、中皿突出部24における各々の段部240の上端の寸法を、上段からL1、L2、L3とし、挿通部25における各々の段部250の下端の寸法を、上段からM1、M2、M3としたとき、各々の段部240が、各々の段部250に嵌め込まれた状態とされることから、L1≦M1、L2≦M2、L3≦M3の関係を満たすこととなる。そして、消費者が、挿通部25を介して中皿突出部24を把持した際には、図11(b)に示すように、例えば消費者の指の腹で挿通部25のA方向側の突出面25aとB方向側の突出面25bとの両方で挟むようにして把持することとなる。これにより、挿通部25が弾性変形されることとなり、挿通部25に挿通された中皿突出部24についても弾性変形するものとなる。その結果、L1>M1、L2>M2、L3>M3の関係を満たすこととなる。即ち、段部240の上端の寸法が、当該段部240に対応する段部250の下端の寸法よりも大きくなるため、中皿21と上蓋22とが一体となった状態で蓋体2を持ち上げた際に、各々の段部240が各々の段部250に係止されることとなり、その結果、中皿突出部24が挿通部25から脱落するのを防止する効果をより高めることが可能となる。
本発明によれば、中皿突出部24におけるA方向側の突出面24a及びB方向側の突出面24bが、平面視で同一方向に向けて緩やかな曲率を持つように形成される。また、挿通部25におけるA方向側の突出面25a及びB方向側の突出面25bが、平面視で同一方向に向けて緩やかな曲率を持つように形成される。このため、消費者が挿通部25を介して中皿突出部24を把持するとき、消費者の指の腹の形状に沿って突出面25a、25bに接触されるため、挿通部25を介して中皿突出部24を把持し易くなる。
また、本発明によれば、図9に示すように、中皿21の後側立上部214が周壁部241よりも縁部31に対して離間して配置されるため、中皿21の中皿突出部24を把持して持ち上げた際に、容器本体3の縁部31に後側立上部214が引っ掛かるのを防止することができ、スムーズな引き上げをすることができる。また、中皿21が傾いた場合であっても、中皿突出部24及び挿通部25を把持している指に後側立上部214が当たらない為、火傷等を防止することができる。
本発明によれば、図4(b)に示すように、中皿21はA方向側が切欠Kを以って切り欠かれた構成とされている。このため、消費者が挿通部25を介して中皿突出部24を把持し、中皿21と上蓋22とが一体となった状態で蓋体2を持ち上げることにより、図10(b)及び図10(c)に示すように中皿21のA方向の端部に位置する前板部215を容器本体3の内部に落とし込ませることができる。また前板部215の幅W1は、容器本体3の開口部32の径よりも小さくなっているため、具材Fの自重により更に中皿21が傾斜した場合に、前板部215を容器本体3の内部に落とし込ませることができる。その結果、具材Fを容器本体3外に漏らすことなく、着実に容器本体3内に流し込むことができる。
図12(a)は、容器本体3の縁部31に支持された中皿21の前板部215を拡大して示す平面図であり、図12(b)は、中皿21を持ち上げた直後の前板部215を拡大して示す平面図である。特に、本発明によれば、図12(a)に示すように、中皿21の周板部281が容器本体3の縁部31に載置されており、前板部215の両端部に切り欠かれて形成される前側切欠部215aを有するものとなる。このため、本発明によれば、図12(b)に示すように、蓋体2の中皿21を持ち上げた直後において具材Fの自重により中皿21が傾斜した場合に、前板部215の前側切欠部215aが縁部31に係止されることになり、中皿21が縁部31から急激に脱落するのを防止することができ、前板部215をスムーズに容器本体3の内部に落とし込ませることができる。その結果、具材Fを容器本体3外に漏らすことなく、着実かつスムーズに容器本体3内に流し込むことができる。
従って、この本実施形態によれば、中皿突出部24を把持して持ち上げるだけという極めて簡単な作業で、中皿21に収容されている具材Fを米飯R上に注ぎこませることができる。これに加えて、食品用容器1を電子レンジで加熱し、中皿21の底面に米飯由来の水滴が付着した場合においても、中皿突出部24を把持して持ち上げるだけという極めて簡単な作業で調理を行うことができるため、かかる水滴が食卓や衣服等の上に付着するのを防止することができる。
図13は、蓋体2を持ち上げた状態を示す平面図である。本発明によれば、図13に示すように、中皿21における後側切欠部232に対応する位置に、上蓋22における外周突出部224が配置され、後側切欠部232と外周突出部224との間には、外周突出部224の突出分に応じた隙間301’が形成されることとなる。このため、中皿突出部24を把持して蓋体2を持ち上げた際には、後側切欠部232が米飯Rよりも上側に配置されることとなり、食品用容器1を電子レンジで加熱したことによる米飯R由来の蒸気が、この隙間301’を逃げ道として、米飯Rよりも上側に向けて放出されることとなる。その結果、上蓋22の裏面に付着する水滴を減らすことができ、かかる水滴が食卓や衣服等の上に付着しにくくすることが可能となる。
更に本発明によれば、米飯R上に具材Fを注ぎ込んだ後には、蓋体2の上下を入れ替え、上蓋22が下側に、中皿21が上側となるようにテーブル等の上に載置することができる。その結果、中皿21に付着した具材Fの残り汁等を上蓋22で受けることができ、テーブル等にこれが付着して汚すことを効果的に防止することができる。
図14(a)は、本発明の実施形態に係る食品用容器1の全体が包装用フィルム272により梱包された状態を示す断面図であり、図14(b)は、上蓋22の凹み部271を拡大して示す断面図である。本発明によれば、図14(a)に示すように、容器本体3に上蓋22を取り付けた際に、中皿突出部24及び挿通部25が容器本体3の開口部32よりも上側に配置されることとなり、いわば持ち手として機能する中皿突出部24及び挿通部25が中皿21の径方向の外側に向けて突出されていないものとなる。米飯R、具材Fを収容した食品用容器1は、店頭等での陳列時において、樹脂性の包装用フィルム272によりその全体が梱包された状態とされており、かかる梱包は、食品用容器1に米飯R、具材Fを収容した工場等で行われる。本発明によれば、中皿突出部24が容器本体3の開口部32よりも上側に配置されることにより、工場等で包装用フィルム272により梱包する作業を容易に行うことができ、その結果、工場等での生産性を向上させることができる。
なお、本発明においては、食品用容器1を電子レンジ等で加熱する際には、樹脂性の包装用フィルム272により食品用容器1全体を梱包した状態で行う。このとき、図14(b)に示すように、切り込み221と包装用フィルム272との間には、凹み部271の深さに応じた隙間が形成されている。電子レンジにより加熱されることで、蓋体2内からの蒸気は、この切り込み221を押し開け、更に包装用フィルム272の微細な孔を通じて外部へと放出されることとなる。この切り込み221の押し開けが可能になる理由は、上述したように、切り込み221と包装用フィルム272との間には、凹み部271の深さに応じた隙間が形成され、この隙間の範囲内において切り込み221は自在に動くことができるためである。また、前述のように蓋体2の上下を入れ替えた際には、蓋体2とテーブル等との接地面に比べて、凹み部271が1段高い位置になるので、上蓋22で受け止めた具材Fの残り汁等が、切り込み221から漏れ出てくるのを防止できる。
図15は、中皿突出部24及び挿通部25の第1変形例を示す。中皿突出部24は、第1変形例において、上側に向けて突出されており、D方向が短手方向となるように延長されて平面視で矩形状に形成される。また、挿通部25は、第1変形例において、上側に向けて突出されており、中皿突出部24が挿通されて嵌め込まれる平面視で矩形状に形成される。かかる形態において、消費者は、挿通部25のD方向の突出面25dを指で挟むことで、挿通部25を介して中皿突出部24を把持し、中皿21と上蓋22とが一体となった状態で蓋体2を持ち上げ、必要に応じて後板部23を傾斜させて中皿21のB方向が上になるように蓋体2を持ち上げる。その結果、消費者は、中皿突出部24を把持し、蓋体2を僅かに持ち上げる操作を行うだけで後は具材Fの自重により流し込みを完了させることができ、極めて簡単な作業で、中皿21に収容されている具材Fを米飯R上に注ぎこませることができる。
中皿突出部24及び挿通部25は、D方向を短手方向となるように延長されることで、D方向を長手方向となるように延長されるよりも、具材Fが載置される底板部212を小さくすることができ、その結果、具材Fの量を少なくすることもできる。即ち、中皿突出部24及びこれが挿通される挿通部25は、例えば図9に示すようにD方向を長手方向となるように延長されるか、または例えば図15に示すようにD方向を短手方向となるように延長されるかについて、底板部212に載置される具材Fの量等の消費者のニーズに応じて適宜設定すればよいこととなる。また、中皿突出部24におけるD方向側の突出面24d及び挿通部25におけるD方向側の突出面25dが、平面視で緩やかな曲率を持つように形成されてもよい。
図16は、中皿突出部24及び挿通部25の第2変形例を示す。この中皿突出部24は、第2変形例において、上側に向けて突出されており、平面視でT字形状に形成される。また、挿通部25は、第2変形例において、上側に向けて突出されており、中皿突出部24が挿通されて嵌め込まれるT字形状に形成される。かかる形態においても同様に、消費者は、挿通部25のD方向の突出面25dを指で挟むことで、挿通部25を介して中皿突出部24を把持し、中皿21と上蓋22とが一体となった状態で蓋体2を持ち上げ、必要に応じて後板部23を傾斜させて中皿21のB方向が上になるように蓋体2を持ち上げる。その結果、消費者は、中皿突出部24を把持し、蓋体2を僅かに持ち上げる操作を行うだけで後は具材Fの自重により流し込みを完了させることができ、極めて簡単な作業で、中皿21に収容されている具材Fを米飯R上に注ぎこませることができる。
図17は、中皿突出部24及び挿通部25の第3変形例を示す斜視図である。この中皿突出部24は、第3変形例において、上側に向けて突出されるものである。挿通部25は、第3変形例において、貫通孔であり、中皿突出部24が挿通されるものである。かかる形態において、消費者は、貫通孔である挿通部25に挿通された中皿突出部24を直接指で把持し、中皿21と上蓋22とが一体となった状態で蓋体2を持ち上げ、必要に応じて後板部23を傾斜させて中皿21のB方向が上になるように蓋体2を持ち上げる。その結果、消費者は、中皿突出部24を把持し、蓋体2を僅かに持ち上げる操作を行うだけで後は具材Fの自重により流し込みを完了させることができ、極めて簡単な作業で、中皿21に収容されている具材Fを米飯R上に注ぎこませることができる。
図18(a)は、中皿突出部24が挿通部25に挿通されて嵌め込まれる状態を示す断面図であり、図18(b)は、中皿突出部24が挿通部25に嵌め込まれることなく挿通される状態を示す断面図である。貫通孔で形成される挿通部25は、図18(a)に示すように、上側に向けて突出された中皿突出部24が挿通されて嵌め込まれてもよい。本発明によれば、この挿通部25に中皿突出部24が挿通されて嵌め込まれることで、中皿突出部24と挿通部25との間に隙間が形成されないため、ごみ等が挿通部25を介して中皿21に侵入するのを防止することが可能となる。なお、貫通孔で形成される挿通部25は、図18(b)に示すように、中皿突出部24が嵌め込まれることなく、上側に向けて突出された中皿突出部24が単に挿通されてもよい。このとき、中皿突出部24と挿通部25との間には、隙間が形成されることとなる。
図19(a)は、中皿突出部24を挿通部25に挿通する前の状態を示す断面図であり、図19(b)は、中皿突出部24が挿通部25に係止された状態を示す断面図である。中皿突出部24は、図19(a)に示すように、上側に向けて突出され、貫通孔で形成される挿通部25に挿通される。この中皿突出部24は、下端から上側に向けて挿通部25よりも拡径された係止部24eを有し、係止部24eよりも上端側が縮径されて形成される。中皿突出部24を挿通部25に挿通する際には、図19(b)に示すように、中皿突出部24における係止部24eを挿通部25により弾性変形されて縮径させながら挿通部25に挿通する。そして、中皿突出部24をさらに挿通部25に挿通することで、縮径された係止部24eを再び拡開させて挿通部25に係止させる。このように、中皿突出部24は、挿通部25に係止される係止部24eを有するものであってもよい。なお、本発明では、中皿突出部24が挿通部25に係止される場合、上述した形態に限らず、挿通部25に係止されるものであれば如何なる形状であってもよい。
次に、本発明を適用した食品用容器1の他の使用方法について説明をする。食品用容器1は、容器本体3に米飯Rが収容され、具材Fが蓋体2における中皿21に収容され、蓋体2における中皿21に対して上蓋22を閉蓋されている。図20(a)は、上蓋22のみを容器本体3から取り外した状態を示す断面図であり、図20(b)は、中皿21を上側に持ち上げた状態を示す断面図であり、(c)は、中皿21をB方向が上になるように持ち上げた状態を示す断面図である。
具体的には、先ず消費者は、図20(a)に示すように、蓋体2の上蓋22のみを容器本体3から取り外す。このとき、消費者は、例えば挿通部25を把時して持ち上げることで、上蓋22のみを容器本体3から取り外す。その後、消費者は、図20(b)に示すように、直接中皿突出部24を把持し、蓋体2の中皿21のみを持ち上げることにより、蓋体2を容器本体3から取り外す。
中皿21は、後板部23を屈曲自在に構成する屈曲部29を有しているため、蓋体2の中皿21のみを容器本体3から取り外すことにより、収容される具材Fの自重により、屈曲部29を支点として後板部23が屈曲され、中皿21の底板部212が自然に傾斜することとなる。具材Fは、その自重により中皿21のA方向に向けた前側傾斜部211側に徐々に流れていくこととなり、具材Fの重心が前側傾斜部211側に変位する結果、更に中皿21の底板部212が傾斜することとなる。このため、本発明によれば、具材Fを容器本体3内の米飯R上に注ぎ込ませることができる。なお、必要に応じて、消費者は、図20(c)に示すように、中皿突出部24を直接把持し、後板部23を傾斜させて中皿21のB方向が上になるように蓋体2を持ち上げてもよい。これにより、具材Fの重心が前側傾斜部211側に変位しやすくなり、中皿21に載置された具材Fを容器本体3内の米飯R上に効率よく注ぎ込ませることができる。このように消費者は、蓋体2の上蓋22を取り外した上で、中皿突出部24を直接把持し、蓋体2の中皿21を持ち上げる操作を行うだけで後は具材Fの自重により流し込みを完了させることができ、労力の負担を軽減させることができる。
なお、本発明によれば、例えば、図21に示すように前側傾斜部211につき、断面視で緩やかなR曲線が形成されるものであってもよい。これにより、具材Fを容器本体3に流し込む上で中皿21を傾けた際において、具材Fが前側傾斜部211に滞留することなくスムーズな流し込みを実現することが可能となる。
また、本発明によれば、図6に示すように、上蓋22において、第1上段部222には、D方向側の両端部側に載置用凸部275を有し、第2上段部223には、上側に向けて突出された挿通部25を有する。このため、図22に示すように、食品用容器1を複数個に亘って段積みをした場合に、下段の食品用容器1における上蓋22の第1上段部222に上段の食品用容器1における容器本体3の底部34を載置したとき、上段の食品用容器1の容器本体3の側板33が、下段の食品用容器1における載置用凸部275及び上側に向けて突出された挿通部25に囲われることとなり、その結果、段積みした複数の食品用容器1が崩れることなく安定させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
1 :食品用容器
2 :蓋体
21 :中皿
211 :前側傾斜部
212 :底板部
213 :リブ
214 :後側立上部
215 :前板部
215a :前側切欠部
22 :上蓋
23 :後板部
23a :後側凹部
24 :中皿突出部
24a :突出面
24b :突出面
24d :突出面
24e :係止部
25 :挿通部
25a :突出面
25b :突出面
25d :突出面
221 :切り込み
222 :第1上段部
222a :溝部
223 :第2上段部
223a :後側凸部
224 :外周突出部
226 :最外周鍔部
232 :後側切欠部
240 :段部
241 :周壁部
250 :段部
271 :凹み部
272 :包装用フィルム
275 :載置用凸部
281 :周板部
71 :係止用凹部
3 :容器本体
31 :縁部
32 :開口部
33 :側板
34 :底部
301 :隙間
301’ :隙間
K :切欠
P :中心
F :具材
R :米飯

Claims (9)

  1. 開口部を有する容器本体に取り付けられる食品用容器の蓋体であって、
    具材が収容される中皿を備え、
    前記中皿は、前記具材が載置される底板部の周囲において、周壁部と、前記周壁部よりも緩やかに前方向に傾斜された前側傾斜部と、前記前方向に対して略反対方向の後方向に位置する後側立上部とが立ち上げられ、更に前記後側立上部から前記後方向に延長された後板部とを有し、
    前記後板部は、上側に向けて突出されるとともに前記開口部の上側に配置される中皿突出部と、屈曲自在に構成される屈曲部とを有すること
    を特徴とする食品用容器の蓋体。
  2. 前記中皿は、前記前側傾斜部から前方向に延長された前板部を有し、
    前記前板部は、平面視で直線状又は前記周壁部の曲率よりも緩やかな曲率を持つ曲線状で形成され、前記前方向に対して直交する左右方向における端部が切り欠かれた前側切欠部が形成されていること
    を特徴とする請求項1記載の食品用容器の蓋体。
  3. 前記中皿は、前記周壁部から径方向の外側に向けて延長された周板部を有し、中心よりも後方向に配置されるとともに前記後板部又は前記周板部の何れか一方又は両方が切り欠かれて形成される後側切欠部を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の食品用容器の蓋体。
  4. 前記屈曲部は、左右方向に延びるミシン目状に形成されること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の食品用容器の蓋体。
  5. 前記中皿を上から閉蓋する上蓋を更に備え、
    前記上蓋は、前記中皿の前記中皿突出部が挿通される挿通部を有すること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の食品用容器の蓋体。
  6. 前記挿通部は、前記中皿突出部が嵌め込まれる形状に形成されること
    を特徴とする請求項5記載の食品用容器の蓋体。
  7. 前記挿通部は、前記中皿突出部が貫通される貫通孔であること
    を特徴とする請求項5又は6記載の食品用容器の蓋体。
  8. 前記上蓋は、前記後側切欠部に対向する位置に、上側及び前記上蓋の径方向の外側に向けて突出される外周突出部を有すること
    を特徴とする請求項5〜7の何れか1項記載の食品用容器の蓋体。
  9. 請求項1〜8のうち何れか1項記載の食品用容器の蓋体と、
    開口部を有する容器本体とを備え、
    前記開口部に前記蓋体が取り付けられてなること
    を特徴とする食品用容器。
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