JP2019018551A - ダブルクリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】開操作時に必要な力を低減しつつレバー部材の長さを従来と同等としたダブルクリップを提供する。【解決手段】ダブルクリップ1は、クリップ本体10とレバー部材30を備える。クリップ本体10は、2枚の板状部11,12と、この板状部11,12と接続する底板部13と、を有し、板状部11,12が弾発当接する開口部14が形成される。一対のレバー部材30は、長尺状に形成されて、板状部11,12と連結される。そして、板状部11,12と各レバー部材30との間には、レバー部材30による開口部14の開操作時に支点となる支点部である第1支点部11a,12aが形成される。第1支点部11a,12aは、底板部13から開口部14までの距離における中央位置よりも底板部13側に配置される。【選択図】 図1
Description
本発明は、ダブルクリップに関する。
従来から、書類等を挟むダブルクリップについて、開口部の開操作に必要な力を軽減したものが開示されている。例えば、特許文献1に開示されるダブルクリップは、金属板材により側面視略三角形状に折り曲げ形成されて弾発して閉状態とされる開口部を備えるクリップ本体と、このクリップ本体を開くための一対のレバー部材が設けられる。各レバー部材は、開口部に形成される軸支部でクリップ本体と回動自在に連結される。そして、クリップ本体には、軸支部に隣接して支点部が突出して形成される。ダブルクリップの開操作は、各レバー部材が支点部に当接し、この当接点を支点として各レバー部材を回動操作することによりクリップ本体の開口部が開かれる。
特許文献1に開示されるダブルクリップは、クリップ本体を開くためのレバー部材とクリップ本体が当接する支点を開口部(軸支部)に隣接して形成することで、作用点と支点の距離が近くなるので(換言すれば、支点からレバー部材の端部までの距離が長くなるので)、ダブルクリップの開操作における必要な力が低減されるとしている。しかしながら、特許文献1に開示されるダブルクリップは、レバー部材が支点を押圧する力が開口部を閉じる方向に働いており、その力は、レバー部材により開口部を開口する力よりも大きくなっている。従って、特許文献1に開示されるダブルクリップでは、開口部の開操作において必要な力が増加してしまう。また、このような場合に開操作において必要な力を低減しようとすると、レバー部材自体を長く形成する必要があり、ダブルクリップが大型化してしまう場合もある。
本発明は、開操作時に必要な力を低減しつつレバー部材の長さを従来と同等としたダブルクリップを提供することを目的とする。
本発明に係るダブルクリップは、2枚の板状部と各該板状部と接続する底板部を有し、各前記板状部が弾発当接して開口部が形成されるクリップ本体と、長尺状に形成されて、各前記板状部と連結される一対のレバー部材と、各前記板状部と各前記レバー部材との間にそれぞれ形成され、一対の前記レバー部材による前記開口部の開操作時に支点となる支点部と、を有し、前記支点部は、前記底板部から前記開口部までの距離における中央位置よりも前記底板部側に配置される。
本発明によれば、開操作時に必要な力を低減しつつレバー部材の長さを従来と同等としたダブルクリップを提供することができる。
次に、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、ダブルクリップ1は、クリップ本体10と、一対のレバー部材30と、を備える。クリップ本体10は、1枚の金属板を曲げ加工して形成される。クリップ本体10は、対向して配置される2枚の板状部11,12と、板状部11,12が接続される底板部13を備える。板状部11,12の端部は、互いに弾発するよう当接する挟み部とされて、レバー部材30による開操作で開く開口部14とされている。底板部13と板状部11,12の接続部は、R曲げ加工が施されて、この接続部においては板状部11,12と底板部13は略垂直に接続される。換言すれば、この接続部においては、板状部11,12が略平行とされる。従って、ダブルクリップ1で書類等を挟んだ場合であっても、書類等の面(紙面)からの板状部11,12の突出が小さくなり(すなわち、板状部11,12の内面が書類等の面に接触又は近接している)、書類等を挟んだ状態におけるダブルクリップ1の意匠性を向上することができる。なお、後述するが、この接続部は第2支点部11b,12bとされる。
板状部11,12の端部(すなわち開口部14側)の中央は、中央曲げ部14aが形成される。中央曲げ部14aは、外側に曲げ加工が施されて、端部外方が凸曲面となるよう形成される。中央曲げ部14aの幅方向の両側には、略円筒状に形成される軸支持部14b1,14b2が形成される。軸支持部14b1,14b2の中央曲げ部14a側は、円筒を斜め切断した形状とされ、その斜め切断した切り口の先端側が外側を向くよう形成される。これにより、後述のレバー部材30の回動運動に抵抗感を与えることができるので、レバー部材30が閉じている状態(図3参照)から開操作の状態(図1,図2参照)、または開操作の状態からレバー部材30が閉じている状態に不用意に移行してしまうことが無いようにされている。
板状部11,12には、レバー部材30による開操作時に支点となる支点部である第1支点部11a,12aが形成される。第1支点部11a,12aは、平坦な板状部11,12の外側面から突出するように、板状部11,12の幅方向に亘って形成される。第1支点部11a,12aは、側面視において凸円弧状に形成される。すなわち、第1支点部11a,12aは、板状部11,12とレバー部材30との間に形成される。
そして、図4(a)に示すように、第1支点部11a,12aは、底板部13から開口部14(具体的には、板状部11,12が弾発当接する点P1)までの距離Lにおける中央位置P2(図4(a)においてl1=1/2L)よりも底板部13側に配置される。そして、第1支点部11a,12aにおける支点部間距離Sは、この支点部間距離Sと同方向における底板部13の寸法(高さ寸法T)より大きい。また、板状部11,12は、第1支点部11a,12aから開口部14までは開口部14における板状部11,12の端部が当接されるよう傾斜して形成される。このように、第1支点部11a,12aから開口部14まで十分な長さを有する板状部11,12は、弾発力を有して、板状部11,12の端部は当接される。換言すれば、開口部14は、閉方向に弾発される。
図1及び図2に戻り、ダブルクリップ1の一対のレバー部材30は、長尺状に形成されて板状部11,12と回動自在に連結される。具体的には、レバー部材30は、金属製の線状材料を曲げ加工して形成され、この線状材料を二つ折りした曲げ部分は略三角形状の把持部30aとされる。線状材料を二つ折りして開口部14側に延設される2本の線状部30b1,30b2は、端部においてそれぞれ外方向に折り曲げられて回動軸30cとされる。そして、各回動軸30cは、2本の線状部30b1,30b2により外方向に弾発された状態で軸支持部14b1,14b2に挿入される。このようにして、レバー部材30は、板状部11,12に回動自在に連結される。そして、図1及び図2で示すように開口部14の開操作を行うことができる状態から、図3に示すように、一対のレバー部材30を開口部14側に回動させて、各レバー部材30を当接させて合わせることができる。
次に、図4(a)〜(c)に基づいて、ダブルクリップ1で書類等を挟む場合に行う、開口部14の開操作を説明する。
図4(a)は、図1や図2と同じ、開口部14が閉じている閉状態を示す。この状態から、開口部14の開操作、すなわち、一対のレバー部材30を、把持部30aが合わせられる方向に操作する。このとき、一対のレバー部材30の線状部30b1,30b2は、支点部である第1支点部11a,12aと当接して、第1支点部11a,12a(具体的にはレバー部材30と第1支点部11a,12aとの当接点)が開操作時における一対のレバー部材30の支点とされる。
図4(a)は、図1や図2と同じ、開口部14が閉じている閉状態を示す。この状態から、開口部14の開操作、すなわち、一対のレバー部材30を、把持部30aが合わせられる方向に操作する。このとき、一対のレバー部材30の線状部30b1,30b2は、支点部である第1支点部11a,12aと当接して、第1支点部11a,12a(具体的にはレバー部材30と第1支点部11a,12aとの当接点)が開操作時における一対のレバー部材30の支点とされる。
そして、図4(b)で示すように、少なくとも一対のレバー部材30が互いに平行となるまで(換言すれば、開口部14が所定の間隔で開くまで)は、開操作における一対のレバー部材30の支点は第1支点部11a,12aとされる。そして、図4(c)で示すように、一対のレバー部材30の平行状態から(換言すれば、開口部14が所定の間隔で開いてから)さらに開口部14の開操作が行われる場合には、開操作における一対のレバー部材30の支点は第2支点部11b,12b(同様に、具体的には、レバー部材30と第2支点部11b,12bとの当接点)とされる。
このように、開操作時におけるレバー部材30の支点となる支点部である第1支点部11a,12aは、底板部13と板状部11,12との接続部(一対のレバー部材30に対向する位置に、第1支点部11a,12aよりも底板部13側にそれぞれ形成される第2支点部11b,12b)よりも開口部14側に位置される。これにより、一対のレバー部材30の力点である把持部30aから支点部(第1支点部11a,12a)までの距離が、従来の距離(すなわち、把持部30aから第2支点部11b,12bまでの距離に相当する距離)よりも長くなり、支点部(第1支点部11a,12a)から作用点(すなわち、軸支持部14b1,14b2に挿入される回動軸30cの位置)までの距離が短くなるので、開操作に必要な力が低減される。しかも、支点部(第1支点部11a,12a)は、底板部13から開口部14までの距離Lにおける中央位置P2よりも底板部13側に配置されるので、支点部(第1支点部11a,12a)がレバー部材30から受ける、開口部14を閉とする押圧力よりも、レバー部材30が開口部14を開方向に持ち上げる力の方が高くなり、確実に開操作に必要な力を低減することができる。
さらに、開口部14の開操作において、一対のレバー部材30が図4(b)で示す平行状態からさらに開口部14の開操作が行われると、レバー部材30の支点は、第1支点部11a,12aから第2支点部11b,12bに移行する。ここで、第2支点部11b,12bは、第1支点部11a,12aよりも把持部30a側に配置される。従って、支点が第1支点部11a,12aから第2支点部11b,12bに移行すると、レバー部材30の把持部30aから支点までの距離が短くなるので、開操作に必要な力が高くなる。すると、ユーザは開口部14の開き過ぎを感知することができるので、開口部14の開き過ぎによる、開口部14からの手指の挿入等のユーザの危険な動作を低減することができる。
(変形例1)
次に、図5(a)〜(c)に基づいて、本発明の実施形態に係る変形例1であるダブルクリップ1Aを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。前述の実施形態では、クリップ本体10は、底板部13と板状部11,12との接続部から第1支点部11a,12aまでの間における板状部11,12が略平行に形成されるのに対して、変形例1のクリップ本体10Aは、側面視において開口部14に向けて板状部11A,12Aが拡開するよう傾斜する。換言すれば、前述の実施形態では、底板部13と板状部11,12とが接続する接続部は、内角が垂直とされるのに対して、変形例1では、鈍角とした。
次に、図5(a)〜(c)に基づいて、本発明の実施形態に係る変形例1であるダブルクリップ1Aを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。前述の実施形態では、クリップ本体10は、底板部13と板状部11,12との接続部から第1支点部11a,12aまでの間における板状部11,12が略平行に形成されるのに対して、変形例1のクリップ本体10Aは、側面視において開口部14に向けて板状部11A,12Aが拡開するよう傾斜する。換言すれば、前述の実施形態では、底板部13と板状部11,12とが接続する接続部は、内角が垂直とされるのに対して、変形例1では、鈍角とした。
このように形成すると、図5(c)に特に示されるように、開口部14を大きく開口することができる。従って、綴じるための書類は開口部14から挿入し易くすることができる。
(変形例2)
次に、図6(a)〜(c)に基づいて、本発明の実施形態の変形例2であるダブルクリップ1Bを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。ダブルクリップ1Bは、クリップ本体10Bを側面視略三角形状とした。従って、板状部11B,12Bは、略平坦に形成される。そして、一対のレバー部材30Bには、クリップ本体10Bに向けて突出するよう折り曲げられる当接部31,32が形成される。この当接部31,32は、それぞれ板状部11B,12Bに当接する。従って、当接部31,32と板状部11B,12Bとの当接点は、一対のレバー部材30の開操作時における支点とされる。すなわち、レバー部材30Bによる開操作時における支点となる支点部である当接部31,32は、板状部11B,12Bとレバー部材30Bとの間に形成される。このようにして、レバー部材30Bによれば、従来と同様の形状のクリップ本体10Bを用いることができる。
次に、図6(a)〜(c)に基づいて、本発明の実施形態の変形例2であるダブルクリップ1Bを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。ダブルクリップ1Bは、クリップ本体10Bを側面視略三角形状とした。従って、板状部11B,12Bは、略平坦に形成される。そして、一対のレバー部材30Bには、クリップ本体10Bに向けて突出するよう折り曲げられる当接部31,32が形成される。この当接部31,32は、それぞれ板状部11B,12Bに当接する。従って、当接部31,32と板状部11B,12Bとの当接点は、一対のレバー部材30の開操作時における支点とされる。すなわち、レバー部材30Bによる開操作時における支点となる支点部である当接部31,32は、板状部11B,12Bとレバー部材30Bとの間に形成される。このようにして、レバー部材30Bによれば、従来と同様の形状のクリップ本体10Bを用いることができる。
このようにして、ダブルクリップ1,1A,1Bによれば、開口部14の開操作に必要な力を低減しつつ、レバー部材30,30Bの長さは従来と同様の長さとすることができる。
(変形例3)
次に、図7〜図10に基づいて、本発明の実施形態の変形例3であるダブルクリップ1Cを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。本変形例のダブルクリップ1Cは、板状部11C,12Cの幅方向に亘って形成される前述の実施形態におけるダブルクリップ1の第1支点部11a,12aに換えて、板状部11C,12Cの外側面から板状部11C,12Cの幅より短い所定長さで突出する第1支点部11Ca,12Caとしたものである。第1支点部11Ca,12Caは、クリップ本体10Cの幅方向を長手方向として端部を円弧状とする長尺状とされ、図10(a),(b)に示す側面視においては凸円弧状に形成される。なお、本変形例のダブルクリップ1Cは、前述の実施形態におけるダブルクリップ1と同様に、開操作を行う場合には、図7、図8に示すように、レバー部材30の線状部30b1,30b2が第1支点部11Ca,12Caと当接するようにレバー部材30を配置する。そして、レバー部材30は、図9に示すように、一対のレバー部材30を合わせて閉じることもできる。
次に、図7〜図10に基づいて、本発明の実施形態の変形例3であるダブルクリップ1Cを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。本変形例のダブルクリップ1Cは、板状部11C,12Cの幅方向に亘って形成される前述の実施形態におけるダブルクリップ1の第1支点部11a,12aに換えて、板状部11C,12Cの外側面から板状部11C,12Cの幅より短い所定長さで突出する第1支点部11Ca,12Caとしたものである。第1支点部11Ca,12Caは、クリップ本体10Cの幅方向を長手方向として端部を円弧状とする長尺状とされ、図10(a),(b)に示す側面視においては凸円弧状に形成される。なお、本変形例のダブルクリップ1Cは、前述の実施形態におけるダブルクリップ1と同様に、開操作を行う場合には、図7、図8に示すように、レバー部材30の線状部30b1,30b2が第1支点部11Ca,12Caと当接するようにレバー部材30を配置する。そして、レバー部材30は、図9に示すように、一対のレバー部材30を合わせて閉じることもできる。
ダブルクリップ1Cの開操作における支点は、前述の実施形態におけるダブルクリップ1と同様である。すなわち、図10(a),(b)に示すように、レバー部材30による開口部14の開操作における支点は、開口部14の閉状態(図10(a)の状態)から開口部14が所定の間隔で開くまで(図10(b)の状態)は第1支点部11Ca,12Caが支点とされ、開口部14が所定の間隔で開いてからさらに開操作が行われる場合には第2支点部11b、12bが支点となる。
(変形例4)
次に、図11〜図14に基づいて、本発明の実施形態の変形例4であるダブルクリップ1Dを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。図11〜図13に示すように、ダブルクリップ1Dの板状部11D,12Dには、前述の変形例3におけるダブルクリップ1Cの第1支点部11Ca,12Caと同様に、板状部11D,12Dの幅より短い所定長さで突出する第1支点部11Da,12Daが形成される。
次に、図11〜図14に基づいて、本発明の実施形態の変形例4であるダブルクリップ1Dを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。図11〜図13に示すように、ダブルクリップ1Dの板状部11D,12Dには、前述の変形例3におけるダブルクリップ1Cの第1支点部11Ca,12Caと同様に、板状部11D,12Dの幅より短い所定長さで突出する第1支点部11Da,12Daが形成される。
そして、1枚の金属板が折り曲げられる部位であって底板部13と板状部11D,12Dとが接続する接続部において、レバー部材30の線状部30b1,30b2と対向する部位には、切り欠き凹状の支点凹部11Db,12Dbが形成される。支点凹部11Db,12Dbは、板状部11D,12Dの幅方向を長手方向として線状部30b1,30b2の間隔よりも若干長い長さで切り欠かれてなる。そして、支点凹部11Db,12Dbは、底板部13の縁が露出する縁部11Db1,12Db1を備える。
ダブルクリップ1Dにおいても、開口部14の開操作における支点部は、開口部14が所定の間隔で開くまでは第1支点部11Da,12Daとされている。そして、開口部14が所定の間隔で開いてからさらに開口部14の開操作が行われる場合には、図14に示すように、支点凹部11Db,12Dbの縁部11Db1,12Db1にレバー部材30の線状部30b1,30b2が当接して、この支点凹部11Db,12Dbの縁部11Db1,12Db1が支点部(第2支点部)とされる。
支点凹部11Db,12Dbを形成して縁部11Db1,12Db1を支点部(第2支点部)とすることは、特にクリップ本体10Dが大型化した場合であって、第1支点部11Da,12Daが突出する高さが加工条件等により十分な高さが得られない場合に好適である。すなわち、上記のような場合に支点凹部11Db,12Dbが無い場合には、開口部14が十分な間隔で開く前にレバー部材30の線状部30b1,30b2が底板部13と板状部11D,12Dとの接続部に当接してしまい、開口部14の所定の間隔が狭くなってしまう。しかしながら、支点凹部11Db,12Dbを設けることで、レバー部材30の線状部30b1,30b2が縁部11Db1,12Db1に当接するまで第1支点部11Da,12Daを支点として開口部14を開くことができるので、所定の間隔を広く取ることができる。
さらに、支点凹部11Db,12Dbを形成することにより、底板部13と板状部11D,12Dの接続部により生じる弾性力による開口部14の挟み力が緩和されるので、挟み力が強すぎる場合に好適である。なお、本変形例のダブルクリップ1Dは、前述の実施形態におけるダブルクリップ1と同様に、開操作を行う場合には、図11、図12に示すように、レバー部材30の線状部30b1,30b2が第1支点部11Da,12Daと当接するようにレバー部材30を配置する。そして、レバー部材30は、図13に示すように、一対のレバー部材30を合わせて閉じることもできる。
(変形例5)
次に、図15〜図17に基づいて、本発明の実施形態の変形例5であるダブルクリップ1Eを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。ダブルクリップ1Eの板状部11E,12Eには、前述の変形例3におけるダブルクリップ1Cの第1支点部11Ca,12Caと同様に、板状部11E,12Eの幅より短い所定長さで突出する第1支点部11Ea,12Eaが形成される。
次に、図15〜図17に基づいて、本発明の実施形態の変形例5であるダブルクリップ1Eを説明する。ここで、前述の実施形態で説明したダブルクリップ1と同一の部材や部位については、同じ符号を付して、その説明は省略又は簡略化する。ダブルクリップ1Eの板状部11E,12Eには、前述の変形例3におけるダブルクリップ1Cの第1支点部11Ca,12Caと同様に、板状部11E,12Eの幅より短い所定長さで突出する第1支点部11Ea,12Eaが形成される。
そして、1枚の金属板が折り曲げられる部位であって底板部13と板状部11E,12Eとが接続する接続部において、レバー部材30の各線状部30b1,30b2と対向する部位には、各線状部30b1,30b2に対応して、切り欠き凹状に形成される各2個の支点凹部11Eb,12Ebが形成される。支点凹部11Eb,12Ebは、板状部11E,12Eの幅方向に線状部30b1,30b2の太さよりも若干長い長さで切り欠かれてなる。そして、各支点凹部11Eb,12Ebは、底板部13の縁が露出する縁部11Eb1,12Eb1を備える。
ダブルクリップ1Eにおいても、前述の変形例4のダブルクリップ1Dと同様に、開口部14の開操作における支点部は、開口部14が所定の間隔で開くまでは第1支点部11Ea,12Eaとされている。そして、開口部14が所定の間隔で開いてからさらに開口部14の開操作が行われる場合には、支点凹部11Eb,12Ebの縁部11Eb1,12Eb1にレバー部材30の線状部30b1,30b2が当接して、この支点凹部11Eb,12Ebの縁部11Eb1,12Eb1が支点部(第2支点部)とされる。
本変形例のダブルクリップ1Eの支点凹部11Eb,12Ebは、例えば変形例4のダブルクリップ1Dの支点凹部11Db,12Dbでは、開口部14の挟み力が十分得られない場合にダブルクリップ1Eに適用すると好適である。すなわち、ダブルクリップ1Eは、底板部13と板状部11E,12Dとの接続部で折り曲げられて開口部14における弾発力を得られるところ、変形例4の支点凹部11Db,12Dbのように切欠き長を長くして接続部が短くなると開口部14における挟み力が小さくなる。従って、本変形例のように、レバー部材30の線状部30b1,30b2のそれぞれに対応して支点凹部11Eb,12Ebを設けることにより、2つの支点凹部11Eb,12Eb間に接続部が形成されて、挟み力を増しつつ、第1支点部11Ea,12Eaによる開口部14の開口の所定の間隔を大きくすることができる。なお、本変形例のダブルクリップ1Eは、前述の実施形態におけるダブルクリップ1と同様に、開操作を行う場合には、図15、図16に示すように、レバー部材30の線状部30b1,30b2が第1支点部11Ea,12Eaと当接するようにレバー部材30を配置する。そして、レバー部材30は、図17に示すように、一対のレバー部材30を合わせて閉じることもできる。
以上の実施形態及びその変形例で説明したダブルクリップ1,1A〜1Eで示すように、開口部14の開操作における支点部は、第1支点部11a(12a),11Ca(12Ca)<11Da(12Da),11Ea(12Ea)>としたり、レバー部材30Bの当接部31,32としたり、またはレバー部材30の各線状部30b1,30b2に対向する板状部外側面にそれぞれ突起を設けたり、製造する設備や材料等の状況により適宜選択できる。なお、各線状部30b1,30b2に対向する板状部外側面にそれぞれ設けられる第1支点部としての突起は、板状部から突出するように形成したり、別部材を取り付けたりして形成することができる。
そして、このように形成される支点部(第1支点部11a(12a),11Ca(12Ca)<11Da(12Da),11Ea(12Ea)>、当接部31,32)は、何れも底板部13から開口部14までの距離における中央位置よりも底板部13側に配置される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は以上の実施形態によって限定されることは無く、種々の形態で実施することができる。
1,1A〜1E ダブルクリップ
10,10A〜10E クリップ本体
11,11A〜11E 板状部
11a,11Ca,11Da,11Ea 第1支点部
11b 第2支点部
11Db,11Eb 支点凹部
11Db1,11Eb1 縁部
12,12A〜12E 板状部
12a,12Ca,12Da,12Ea 第1支点部
12b 第2支点部
12Db,12Eb 支点凹部
12Db1,12Eb1 縁部
13 底板部 14 開口部
14a 中央曲げ部
14b1,14b2 軸支持部
30,30B レバー部材
30a 把持部 30b 回動軸
30b1,30b2 線状部
30c 回動軸
31 当接部 32 当接部
10,10A〜10E クリップ本体
11,11A〜11E 板状部
11a,11Ca,11Da,11Ea 第1支点部
11b 第2支点部
11Db,11Eb 支点凹部
11Db1,11Eb1 縁部
12,12A〜12E 板状部
12a,12Ca,12Da,12Ea 第1支点部
12b 第2支点部
12Db,12Eb 支点凹部
12Db1,12Eb1 縁部
13 底板部 14 開口部
14a 中央曲げ部
14b1,14b2 軸支持部
30,30B レバー部材
30a 把持部 30b 回動軸
30b1,30b2 線状部
30c 回動軸
31 当接部 32 当接部
Claims (9)
- 2枚の板状部と各該板状部と接続する底板部を有し、各前記板状部が弾発当接して開口部が形成されるクリップ本体と、
長尺状に形成されて、各前記板状部と連結される一対のレバー部材と、
各前記板状部と各前記レバー部材との間にそれぞれ形成され、一対の前記レバー部材による前記開口部の開操作時に支点となる支点部と、
を有し、
前記支点部は、前記底板部から前記開口部までの距離における中央位置よりも前記底板部側に配置されることを特徴とするダブルクリップ。 - 各前記支点部は、各前記板状部から突出して形成されることを特徴とする請求項1に記載のダブルクリップ。
- 各前記支点部は、各前記板状部から前記板状部の幅より短い所定長さで突出して形成されることを特徴とする請求項2に記載のダブルクリップ。
- 各前記支点部は、各前記板状部の幅方向に亘って側面視凸円弧状に形成されることを特徴とする請求項2に記載のダブルクリップ。
- 各前記支点部は、平坦に形成される各前記板状部に対して当接する当接部が一対の前記レバー部材にそれぞれ形成されてなることを特徴とする請求項1に記載のダブルクリップ。
- 各前記支点部を第1支点部とし、
第2支点部は、前記第1支点部よりも前記底板部側における一対の前記レバー部材に対向するそれぞれの位置に形成され、
一対の前記レバー部材による前記開口部の開操作時における支点は、前記開口部の閉状態から前記開口部が所定の間隔で開くまでは各前記第1支点部とされ、前記開口部が所定の間隔で開いてからさらに前記開口部の開操作が行われる場合には各前記第2支点部とされることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか記載のダブルクリップ。 - 各前記第2支点部は、各前記板状部が前記底板部と接続する接続部に形成されることを特徴とする請求項6に記載のダブルクリップ。
- 各前記第2支点部は、前記接続部で切り欠かれた支点凹部とされることを特徴とする請求項7に記載のダブルクリップ。
- 一対の前記レバー部材は、端部が各前記板状部と回動自在に連結されることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか記載のダブルクリップ。
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