JP2019018616A - 駐車支援用表示制御装置、駐車支援システム、方法及びプログラム - Google Patents

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浩一 佐々
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Abstract

【課題】駐車枠を車載ディスプレイに表示する際の表示処理に起因する遅延の影響を抑制し、ひいては、駐車支援精度を向上する。【解決手段】実施形態の駐車支援用表示制御装置は、車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む撮像された周辺画像に、駐車枠画像を重畳して前記車両に搭載された表示装置の表示画面に表示させる駐車支援用表示制御装置であって、複数の描画モードを有し、算出された駐車枠画像の描画位置に基づいて、周辺画像に駐車枠画像を描画する描画部と、駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び描画モードに基づいて、描画位置を算出する描画位置算出部と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、駐車支援用表示制御装置、駐車支援システム、方法及びプログラムに関する。
従来から、車両の周囲の外部環境を表す画像を表示装置に表示し、その画像上に、車両を駐車する目標位置である駐車目標位置に駐車枠画像を重畳表示する駐車支援システムが知られている。このような従来の駐車支援システムでは、駐車目標位置の設定前において、駐車枠画像を、表示時点の実際の駐車目標位置とのずれが解消されるように表示して、ユーザに対する駐車支援をより効果的に提供するような技術がある。
特開2014−166834号公報
ところで、上記従来技術においては、目標となる駐車位置を更新してから車載ディスプレイに表示するまでの描画処理(描画遅れ)に起因する座標のずれも解消できるものではなく、車両の移動速度によっては、車載ディスプレイにキャプチャにより表示されている実際の駐車枠(いわゆる白線)と表示される目標駐車枠とのずれが大きくなり、ユーザであるドライバに違和感を抱かせるとともに、目標駐車位置の設定が困難となり、駐車精度に影響が出てしまう虞があった。
そこで、本発明は駐車枠を車載ディスプレイに表示する際の表示処理に起因する遅延の影響を抑制し、ひいては、駐車支援精度を向上することを目的としている。
実施形態の駐車支援用表示制御装置は、車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む撮像された周辺画像に、駐車枠画像を重畳して前記車両に搭載された表示装置の表示画面に表示させる駐車支援用表示制御装置であって、複数の描画モードを有し、算出された駐車枠画像の描画位置に基づいて、周辺画像に駐車枠画像を描画する描画部と、駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び描画モードに基づいて、描画位置を算出する描画位置算出部と、を備える。
上記構成によれば、描画モードが異なることによる影響を抑制して周辺画像に駐車枠画像を描画することが可能となり、駐車枠画像の描画位置の変動に伴う目標駐車位置の変動を抑制し、駐車支援精度の向上が図れる。
また実施形態に係る駐車支援用表示制御装置において、描画位置算出部は、描画モード毎の描画部における処理時間に基づいて描画位置を算出するようにしてもよい。
上記構成によれば、描画モード毎の描画部における処理時間を考慮して駐車枠画像の描画位置を算出するので、描画モードが異なることに起因する駐車枠画像の描画位置の変動を抑制することができる。
また実施形態に係る駐車支援用表示制御装置において、描画位置算出部は、描画モード毎の処理時間の履歴に基づいて、描画モード毎の処理時間を更新するようにしてもよい。
上記構成によれば、実際の描画モード実行時の処理時間に応じた適切な処理時間とすることができ、駐車枠画像の描画位置の変動に伴う目標駐車位置の変動を抑制し、駐車支援精度の向上が図れる。
また実施形態に係る駐車支援用表示制御装置において、描画モードは、少なくとも表示設定の調整及び描画用データの生成を行う描画初期化モードと、表示設定の調整を行わず描画用データの生成を行う描画定常モードと、を含むようにしてもよい。
したがって、表示設定の調整の有無の影響を受けることなく、描画モードに応じた適切な駐車枠画像の描画位置を算出することができ、駐車枠画像の描画位置の変動に伴う目標駐車位置の変動を抑制し、駐車支援精度の向上が図れる。
実施形態の駐車支援システムは、車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む周辺画像を撮像する複数の撮像部と、各種情報を表示する表示装置と、複数の描画モードを有し、算出された前記駐車枠画像の描画位置に基づいて、前記周辺画像に前記駐車枠画像を描画する描画部と、前記駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び前記描画モードに基づいて、前記描画位置を算出する描画位置算出部と、を備え、駐車目標位置に関する情報を提示する表示制御装置と、を備える。
上記構成によれば、描画モードの影響を抑制して周辺画像に駐車枠画像を描画することが可能となり、駐車枠画像の描画位置の変動に伴う目標駐車位置の変動を抑制し、駐車支援精度の向上が図れる。
実施形態の方法は、車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む撮像された周辺画像に、駐車枠画像を重畳して前記車両に搭載された表示装置の表示画面に表示させる駐車支援用表示制御装置で実行される方法であって、複数の描画モードのうちいずれの描画モードで描画が行われるかを特定する過程と、前記駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び前記特定された描画モードに基づいて、前記描画位置を算出する過程と、算出された前記駐車枠画像の描画位置に基づいて、前記周辺画像に前記駐車枠画像を前記特定された描画モードで描画する過程と、を備える。
上記構成によれば、描画モードの影響を抑制して周辺画像に駐車枠画像を描画することが可能となり、駐車枠画像の描画位置の変動に伴う目標駐車位置の変動を抑制し、駐車支援精度の向上が図れる。
実施形態のプログラムは、車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む撮像された周辺画像に、駐車枠画像を重畳して前記車両に搭載された表示装置の表示画面に表示させる駐車支援用表示制御装置をコンピュータにより制御するためのプログラムであって、コンピュータを、複数の描画モードを有し、算出された駐車枠画像の描画位置に基づいて、前記周辺画像に前記駐車枠画像を描画する手段と、駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び描画モードに基づいて、描画位置を算出する手段と、して機能させる。
上記構成によれば、描画モードの影響を抑制して周辺画像に駐車枠画像を描画することが可能となり、駐車枠画像の描画位置の変動に伴う目標駐車位置の変動を抑制し、駐車支援精度の向上が図れる。
図1は、本実施形態にかかる駐車支援装置を搭載する車両の車室の一部が透視された状態が示された斜視図である。 図2は、本実施形態にかかる駐車支援装置を搭載する車両の一例が示された平面図(俯瞰図)である。 図3は、本実施形態にかかる駐車支援装置を含む制御システムの構成を示すブロック図である。 図4は、実施形態の動作処理フローチャートである。 図5は、各描画モードの実行タイミングと、描画遅れ周期との関係の説明図である。 図6は、各算出処理の説明図である。 図7は、具体的な駐車枠描画処理の説明図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうちの少なくとも一つを得ることが可能である。
本実施形態の車両1は、例えば、不図示の内燃機関を駆動源とする自動車、すなわち内燃機関自動車であってもよいし、不図示の電動機を駆動源とする自動車、すなわち電気自動車や燃料電池自動車等であってもよいし、それらの双方を駆動源とするハイブリッド自動車であってもよいし、他の駆動源を備えた自動車であってもよい。また、車両1は、種々の変速装置を搭載することができるし、内燃機関や電動機を駆動するのに必要な種々の装置、例えばシステムや部品等を搭載することができる。また、車両1における車輪3の駆動に関わる装置の方式や、数、レイアウト等は、種々に設定することができる。
図1は、実施形態の車両の車室の一部が透視された状態が示された例示的な斜視図である。
図2は、実施形態の車両の例示的な平面図(俯瞰図)である。
図1に例示されるように、車体2は、不図示の乗員が乗車する車室2aを構成している。車室2a内には、乗員としてのドライバの座席2bに臨む状態で、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等が設けられている。
操舵部4は、例えば、ダッシュボード24から突出したステアリングホイールであり、加速操作部5は、例えば、ドライバの足下に位置されたアクセルペダルであり、制動操作部6は、例えば、ドライバの足下に位置されたブレーキペダルであり、変速操作部7は、例えば、センターコンソールから突出したシフトレバーである。なお、操舵部4や、加速操作部5、制動操作部6、変速操作部7等は、これらには限定されない。
また、車室2a内には、表示出力部としての表示装置8や、音声出力部としての音声出力装置9が設けられている。表示装置8は、例えば、LCD(liquid crystal display)や、OELD(organic electroluminescent display)等である。音声出力装置9は、例えば、スピーカである。また、表示装置8は、例えば、タッチパネル等、透明な操作入力部10で覆われている。乗員は、操作入力部10を介して表示装置8の表示画面に表示される画像を視認することができる。また、乗員は、表示装置8の表示画面に表示される画像に対応した位置において手指等で操作入力部10を触れたり押したり動かしたりして操作することで、操作入力を実行することができる。これら表示装置8や、音声出力装置9、操作入力部10等は、例えば、ダッシュボード24の車幅方向すなわち左右方向の中央部に位置されたモニタ装置11に設けられている。モニタ装置11は、スイッチや、ダイヤル、ジョイスティック、押しボタン等の不図示の操作入力部を有することができる。また、モニタ装置11とは異なる車室2a内の他の位置に不図示の音声出力装置を設けることができるし、モニタ装置11の音声出力装置9と他の音声出力装置から、音声を出力することができる。なお、モニタ装置11は、例えば、ナビゲーションシステムやオーディオシステムと兼用されうる。
また、車室2a内には、表示装置8とは別の表示装置12(図3参照)が設けられている。
図3は、実施形態の駐車支援システムの構成の例示的なブロック図である。
図3に例示されるように、車両1は、少なくとも二つの車輪3を操舵する操舵システム13を有している。操舵システム13は、アクチュエータ13aと、トルクセンサ13bとを有する。操舵システム13は、ECU14(electronic control unit)等によって電気的に制御されて、アクチュエータ13aを動作させる。操舵システム13は、例えば、電動パワーステアリングシステムや、SBW(steer by wire)システム等である。操舵システム13は、アクチュエータ13aによって操舵部4にトルク、すなわちアシストトルクを付加して操舵力を補ったり、アクチュエータ13aによって車輪3を転舵したりする。この場合、アクチュエータ13aは、一つの車輪3を転舵してもよいし、複数の車輪3を転舵してもよい。また、トルクセンサ13bは、例えば、ドライバが操舵部4に与えるトルクを検出する。
また、図2に例示されるように、車体2には、複数の撮像部15として、例えば四つの撮像部15a〜15dが設けられている。撮像部15は、例えば、CCD(charge coupled device)やCIS(CMOS image sensor)等の撮像素子を内蔵するデジタルカメラである。撮像部15は、所定のフレームレートで動画データを出力することができる。撮像部15は、それぞれ、広角レンズまたは魚眼レンズを有し、水平方向には例えば140°〜190°の範囲を撮影することができる。また、撮像部15の光軸は斜め下方に向けて設定されている。よって、撮像部15は、車両1が移動可能な路面や車両1が駐車可能な領域を含む車体2の周辺の外部の環境を逐次撮影し、撮像画像データとして出力する。
撮像部15aは、例えば、車体2の後側の端部2eに位置され、リヤトランクのドア2hの下方の壁部に設けられている。撮像部15bは、例えば、車体2の右側の端部2fに位置され、右側のドアミラー2gに設けられている。撮像部15cは、例えば、車体2の前側、すなわち車両前後方向の前方側の端部2cに位置され、フロントバンパー等に設けられている。撮像部15dは、例えば、車体2の左側、すなわち車幅方向の左側の端部2dに位置され、左側の突出部としてのドアミラー2gに設けられている。ECU14は、複数の撮像部15で得られた画像データに基づいて演算処理や画像処理を実行し、より広い視野角の画像を生成したり、車両1を上方から見た仮想的な俯瞰画像を生成したりすることができる。なお、俯瞰画像は、平面画像とも称されうる。
また、ECU14は、撮像部15の画像から、車両1の周辺の路面に示された区画線等を識別し、区画線等に示された駐車区画を検出(抽出)する。
また、図1及び図2に例示されるように、車体2には、複数の測距部16、17として、例えば四つの測距部16a〜16dと、八つの測距部17a〜17hとが設けられている。測距部16、17は、例えば、超音波を発射してその反射波を捉えるソナーである。ソナーは、ソナーセンサ、あるいは超音波探知器とも称されうる。ECU14は、測距部16、17の検出結果により、車両1の周囲に位置された障害物等の物体の有無や当該物体までの距離を測定することができる。すなわち、測距部16、17は、物体を検出する検出部の一例である。なお、測距部17は、例えば、比較的近距離の物体の検出に用いられ、測距部16は、例えば、測距部17よりも遠い比較的長距離の物体の検出に用いられうる。また、測距部17は、例えば、車両1の前方および後方の物体の検出に用いられ、測距部16は、車両1の側方の物体の検出に用いられうる。
また、図3に例示されるように、駐車支援システム100では、ECU14や、モニタ装置11、操舵システム13、測距部16、17等の他、ブレーキシステム18、舵角センサ19、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22等が、電気通信回線としての車内ネットワーク23を介して電気的に接続されている。
車内ネットワーク23は、例えば、CAN(controller area network)として構成されている。ECU14は、車内ネットワーク23を通じて制御信号を送ることで、操舵システム13、ブレーキシステム18等を制御することができる。また、ECU14は、車内ネットワーク23を介して、トルクセンサ13b、ブレーキセンサ18b、舵角センサ19、測距部16、測距部17、アクセルセンサ20、シフトセンサ21、車輪速センサ22等の検出結果や、操作入力部10等の操作信号等を、受け取ることができる。
ECU14は、例えば、CPU14a(central processing unit)や、ROM14b(read only memory)、RAM14c(random access memory)、表示制御部14d、音声制御部14e、SSD14f(solid state drive、フラッシュメモリ)、ECU14に対する指示入力操作を行う操作部14g等を有している。CPU14aは、例えば、表示装置8、12で表示される画像に関連した画像処理や、車両1の移動目標位置の決定、車両1の移動経路の演算、物体との干渉の有無の判断、車両1の自動制御、自動制御の解除等の、各種の演算処理および制御を実行することができる。
CPU14aは、ROM14b等の不揮発性の記憶装置にインストールされ記憶されたプログラムを読み出し、当該プログラムにしたがって演算処理を実行することができる。RAM14cは、CPU14aでの演算で用いられる各種のデータを一時的に記憶する。また、表示制御部14dは、ECU14での演算処理のうち、主として、撮像部15で得られた画像データを用いた画像処理や、表示装置8で表示される画像データの合成等を実行する。また、音声制御部14eは、ECU14での演算処理のうち、主として、音声出力装置9で出力される音声データの処理を実行する。
また、SSD14fは、書き換え可能な不揮発性の記憶部であって、ECU14の電源がオフされた場合にあってもデータを記憶することができる。なお、CPU14aや、ROM14b、RAM14c等は、同一パッケージ内に集積されうる。また、ECU14は、CPU14aに替えて、DSP(digital signal processor)等の他の論理演算プロセッサや論理回路等が用いられる構成であってもよい。また、SSD14fに替えてHDD(hard disk drive)が設けられてもよいし、SSD14fやHDDは、ECU14とは別に設けられてもよい。
ブレーキシステム18は、例えば、ブレーキのロックを抑制するABS(anti-lock brake system)や、コーナリング時の車両1の横滑りを抑制する横滑り防止装置(ESC:electronic stability control)、ブレーキ力を増強させる(ブレーキアシストを実行する)電動ブレーキシステム、BBW(brake by wire)等である。ブレーキシステム18は、アクチュエータ18aを介して、車輪3ひいては車両1に制動力を与える。また、ブレーキシステム18は、左右の車輪3の回転差等からブレーキのロックや、車輪3の空回り、横滑りの兆候等を検出して、各種制御を実行することができる。ブレーキセンサ18bは、例えば、制動操作部6の可動部の位置を検出するセンサである。ブレーキセンサ18bは、制動操作部6の可動部としてのブレーキペダルの位置を検出することができる。ブレーキセンサ18bは、変位センサを含む。
舵角センサ19は、例えば、ステアリングホイール等の操舵部4の操舵量を検出するセンサである。舵角センサ19は、例えば、ホール素子等を用いて構成される。ECU14は、ドライバによる操舵部4の操舵量や、自動操舵時の各車輪3の操舵量等を、舵角センサ19から取得して各種制御を実行する。なお、舵角センサ19は、操舵部4に含まれる回転部分の回転角度を検出する。舵角センサ19は、角度センサの一例である。
アクセルセンサ20は、例えば、加速操作部5の可動部の位置を検出するセンサである。アクセルセンサ20は、加速操作部5可動部としてのアクセルペダルの位置を検出することができる。アクセルセンサ20は、変位センサを含む。
シフトセンサ21は、例えば、変速操作部7の可動部の位置を検出するセンサである。シフトセンサ21は、変速操作部7の可動部としての、レバーや、アーム、ボタン等の位置を検出することができる。シフトセンサ21は、変位センサを含んでもよいし、スイッチとして構成されてもよい。
車輪速センサ22は、車輪3の回転量や単位時間当たりの回転数を検出するセンサである。車輪速センサ22は、検出した回転数を示す車輪速パルス数をセンサ値として出力する。車輪速センサ22は、例えば、ホール素子等を用いて構成されうる。ECU14は、車輪速センサ22から取得したセンサ値に基づいて車両1の移動量等を演算し、各種制御を実行する。なお、車輪速センサ22は、ブレーキシステム18に設けられている場合もある。その場合、ECU14は、車輪速センサ22の検出結果をブレーキシステム18を介して取得する。
なお、上述した各種センサやアクチュエータの構成や、配置、電気的な接続形態等は、一例であって、種々に設定(変更)することができる。
次に実施形態の動作を説明する。
図4は、実施形態の動作処理フローチャートである。
ECU14の表示制御部14dは、複数の撮像部15から出力された撮像画像データを所定間隔で取得(キャプチャ)し、CPU14aに出力する(ステップS11)。
これによりCPU14aは、白線検出、駐車枠設定及び自車位置の初期化(白線及び駐車枠に対する自車である車両1の相対位置の初期化)を行う(ステップS12)。
具体的には、CPU14aは、まず、白線検出部として機能し、キャプチャした車両1の周囲を示す撮像画像に含まれる白線を、例えば、エッジ処理や二値化処理、輝度判別処理等の周知の手法を用いて検出(抽出)する。この場合において、CPU14aは、閾値等の設定を適宜切り替えた処理を並行して行うことにより、白線に限らず、黄色や他の色で示される線やロープ等で示される線も区画領域を示す線として検出するようにされている。
続いてCPU14aは、駐車枠設定部として機能し、検出された白線のうち一対の白線で囲まれる領域について、車両1(自車)を駐車することが可能な領域であるか否かを所定の比較用データと比較することにより判定する。比較用データは、例えば、SSD14fあるいはROM14bに保持された自車の車幅や前後方向の長さ等を示すデータとして格納されている。
そして、一対の白線で囲まれた領域が駐車可能な領域(広さ)の場合、CPU14aは、一対の白線で囲まれた領域を駐車目標位置の候補とするとともに駐車枠(駐車枠画像)を設定する。ここで、駐車枠の画像データは、例えば、SSD14fに保持されており、車両1が駐車する際に必要なスペース(領域)を示す矩形の画像とされる。
続いてCPU14aは、描画モードを判別する(ステップS13)。
ここで、描画モード及び各描画モードに対応する描画遅れ周期について説明する。
本実施形態においては、描画モードとしては、描画初期化モード(図4中、初期化と表記)、描画再初期化モード(図4中、再初期化と表記)及び描画定常モード(図4中、定常と表記)の三つがある。
描画初期化モードは、イグニションがオン状態とされたときに一度行われる処理である。複数の撮像部15が出力した撮像画像とモニタ装置11の表示装置(ディスプレイ)8の表示画像との対応及び表示設定(輝度、色味等)を1ピクセル(1画素)単位で調整を内部的に行う処理であり、この描画初期化モード中は、処理負荷が高いので処理の高速化を図るため、表示装置8には画像は表示しない仕様となっている。
描画再初期化モードは、例えば、所定表示時間の経過毎に表示が継続する場合複数回行われる処理である。本実施形態では、複数の撮像部15の撮像した複数の撮像画像を一つの表示装置8で表示しているため、撮像画像間の違和感を緩和するために、表示設定(輝度、色味等)を調整し、全体として1枚の画像として認識可能なように1ピクセル単位で行う。この場合においては、描画初期化モード後に行われる処理ではあるので、単純には、処理負荷は、描画初期化モードよりは低いが、表示装置8に画像を表示したままで処理を行う必要があるため、それなりに処理負荷が増加し、描画遅れ周期がやや長くなりやすい。
描画定常モードは、表示設定の調整は行わず、描画初期化モードあるいは描画再初期化モードで調整された表示設定下で描画のみを行う描画モードである。従って、上記二つの描画モードに比較して描画遅れ周期は少ない。
図5は、各描画モードの実行タイミングと、描画遅れ周期との関係の説明図である。
図5に示すように、イグニションがオン状態とされた直後の期間T1は、描画初期化モードであり、表示設定の処理負荷が非常に高いため、描画遅れ周期は非常に長くなっている。
各描画処理の描画遅れ周期を実測する方法としては、CPU14aが表示制御部14dに駐車枠画像の描画指示を出力してから表示装置8において表示が完了するまでの時間、あるいは、CPU14aが表示制御部14dに駐車枠画像の描画指示を出力してから表示制御部14dが描画を完了した旨の通知をCPU14aが受け取るまでの時間をCPU14aが記憶するようにすればよい。なお、これらは一例であり、CPU14aが描画指示を出力してから駐車枠の画像の表示が完了するまでの時間が測定できる手法であればどのような手順であっても構わない。
この描画初期化モードは、イグニションがオン状態とされた直後の1回だけであるので、例えば、所定回数(例えば、20回)の描画初期化モードの描画遅れ周期の実測値をサンプリングしてその平均値を描画初期化モードの描画遅れ周期(処理時間)として記憶し、毎回新たな描画初期化モードの描画遅れ周期(処理時間)として更新する。なお、平均値とするのは一例であり、新しくサンプリングされた描画遅れ周期の実測値の重みを重くするなど様々な統計処理を行うようにすることも可能である。
描画初期化モードの期間T1が経過した期間T2においては、描画モードは、描画定常モードに移行する。この描画定常モードにおいては、表示設定の調整は行わず、描画処理のみが行われるであり、比較的描画遅れ周期は短くなっている。
この描画定常モードにおいては、描画処理が複数回(図5においては、それぞれ階段のステップ状に示される5回の描画処理)なされるので、例えば、1回あるいは複数回の描画定常モードに属する複数回の描画遅れ周期の実測値をサンプリングしてその平均値を描画定常モードの描画遅れ周期(処理時間)として記憶し、描画遅れ周期の実測値がサンプリングされる毎、あるいは、所定数回の描画遅れ周期の実測値がサンプリングされる毎に新たな描画定常モードの描画遅れ周期(処理時間)として更新する。この場合においても、平均値とするのは一例であり、新しくサンプリングされた描画遅れ周期の重みを重くするように構成するなど様々な統計処理を行うようにすることも可能である。
そして描画定常モードの期間T2が所定の時間以上継続し、期間T3にいたると、描画モードは、描画再初期化モードに移行する。この描画再初期化モードにおいては、表示が継続された状態で再び表示設定の調整が行われるので、描画定常モードに比較して、描画遅れ周期が長くなっているのがわかる。
この描画再初期化モードにおいても、描画定常モードと同様に、描画処理が複数回(図5においては、それぞれ階段のステップ状に示される3回の描画処理)なされるので、例えば、1回あるいは複数回の描画再初期化モードに属する複数回の描画遅れ周期をサンプリングしてその平均値を描画再初期化モードの描画遅れ周期(処理時間)として記憶し、描画遅れ周期の実測値がサンプリングされる毎、あるいは、所定数回の描画遅れ周期の実測値がサンプリングされる毎に新たな描画再初期化モードの描画遅れ周期(処理時間)として更新する。この場合においても、平均値とするのは一例であり、新しくサンプリングされた描画遅れ周期の実測値の重みを重くするように構成するなど様々な統計処理を行うようにすることも可能である。
そして、描画再初期化モードの期間T3が経過した期間T4においては、描画モードは、再び描画定常モードに移行する。
この場合においても、上述したのと同様の描画定常モードの描画遅れ周期(処理時間)の更新がなされる。
以後は、表示が繰り返される限り、描画定常モードと描画再初期化モードの期間が繰り返されることとなる。
本実施形態においては、描画モードがいずれであるのかは、CPU14aが把握しているので、CPU14aは、各描画モードにおける平均的な描画遅れ周期を更新しつつそれぞれ記憶している。
そして、CPU14aは、ステップS13の判別において、描画モードが描画初期化モードであった場合には(ステップS13;初期化)、前回までの描画初期化モードにおける描画遅れ時間(=描画遅れ周期の実測値)を取得し、現時点における描画初期化モードにおける描画遅れ時間(例えば、平均値)を算出し(ステップS14)、処理をステップS17に移行する。
同様にステップS13の判別において、描画モードが描画再初期化モードであった場合には(ステップS13;再初期化)、前回までの描画再初期化モードにおける描画遅れ時間(=描画遅れ周期の実測値)を取得し、現時点における描画再初期化モードにおける描画遅れ時間(例えば、平均値)を算出し(ステップS15)、処理をステップS17に移行する。
また、ステップS13の判別において、描画モードが描画定常モードであった場合には(ステップS13;定常)、前回までの描画定常モードにおける描画遅れ時間(=描画遅れ周期の実測値)を取得し、現時点における描画定常モードにおける描画遅れ時間(例えば、平均値)を算出し(ステップS16)、処理をステップS17に移行する。
図6は、各算出処理の説明図である。
図6(a)は、描画定常モードにおける直近の描画遅れ周期の一例であり、図6(a)に実線で示すように直近において描画遅れ周期が変動していた場合、CPU14aは、直近の所定期間の平均値を予測描画遅れ周期S1として算出し、処理をステップS17に移行することとなる。
続いて、CPU14aは、自車である車両1の自車位置の過去座標と、現在の座標との差に基づいてX方向(車両1の前後方向)及びY方向(車両1の左右方向)の加速度を算出する(ステップS17)。
さらにCPU14aは、算出したX方向の加速度及びY方向の加速度を積分し、自車である車両1のX方向の速度及びY方向の速度を算出する(ステップS18)。
続いてCPU14aは、算出したX方向の速度及びY方向の速度並びにステップS14、ステップS15あるいはステップS16のいずれかで算出した現在の描画モードに対応する描画遅れ周期に基づいて予測される表示装置8の表示画面上での駐車枠表示位置を算出する(ステップS19)。
図6(b)は、X方向の目標駐車位置の算出処理の説明図である。
図6(c)は、Y方向の目標駐車位置の算出処理の説明図である。
図6(b)及び図6(c)において、実線の○は、設定した駐車枠のX方向あるいはY方向の現在位置であり、破線の○は予測描画遅れ周期S1経過後の予測位置である。
より具体的には、図6(b)において、設定した駐車枠のX方向の現在位置(実線の○表示位置)に至る直前の加速度情報、すなわち、目標駐車枠のX方向の位置変化の傾きのまま予測描画遅れ周期S1経過後に至ると仮定して、予測描画遅れ周期S1経過後の駐車枠のX方向の予測位置(破線の○表示位置)を算出する。
同様に図6(c)において、設定した駐車枠のY方向の現在位置(実線の○表示位置)に至る直前の加速度情報、すなわち、目標駐車枠のY方向の位置変化の傾きのまま予測描画遅れ周期S1経過後に至ると仮定して、予測描画遅れ周期S1経過後の駐車枠のY方向の予測位置(破線の○表示位置)を算出する。
これらの結果、CPU14aは、表示制御部14dを制御し、表示装置18の表示画面に表示されている複数の撮像部15の撮像画像に重畳(スーパーインポーズ)して駐車枠を描画する駐車枠描画処理を行う(ステップS20)。
図7は、具体的な駐車枠描画処理の説明図である。
図7においては、理解の容易のため、車両1は、X方向にのみ移動している場合を示しているが、X方向及びY方向に同時に移動している場合(右左折時及び回転時)であっても同様に適用が可能である。
図7(a)は、時刻t0において、自車が停車時に検出した一対の白線50と、当該白線50の配置位置に重畳するように駐車枠52を描画した状態の表示装置8の表示画面の一例である。
時刻t0においては、白線50の表示位置と、駐車枠52の表示位置と、は完全に一致している。
図7(b)は、時刻t1において、自車である車両1が速度V(t1)で移動を行った時に検出した一対の白線50と、当該白線50の配置位置に重畳するように駐車枠52を描画した状態の表示装置8の表示画面の一例である。
時刻t1において、本実施形態によれば、描画モードに対応する描画遅れ周期及び自車である車両1の速度V(t1)を考慮して描画を行っているので、白線50の表示位置と、駐車枠52(t1)の表示位置と、はほぼ完全に一致している。
これに対し、従来のように描画遅れ周期を考慮せず、自車である車両1の速度V(t1)のみを考慮して描画を行った場合には、白線50の表示位置と、駐車枠52P(t1)の表示位置とはずれが生じていることが分かる。
図7(c)は、時刻t1後の時刻t2において、自車である車両1が速度V(t2)>V(t1)で移動を行った時に検出した一対の白線50と、当該白線50の配置位置に重畳するように駐車枠52を描画した状態の表示装置8の表示画面の一例である。
時刻t2において、本実施形態によれば、描画モードに対応する描画遅れ周期及び自車である車両1の速度V(t2)を考慮して描画を行っているので、白線50の表示位置と、駐車枠52(t1)の表示位置と、はほぼ完全に一致している。
これに対し、従来のように描画遅れ周期を考慮せず、自車である車両1の速度V(t2)のみを考慮して描画を行った場合には、白線50の表示位置と、駐車枠52P(t2)の表示位置とは大きなずれが生じていることが分かる。
以上の説明では、描画モードがいずれであるかは述べていないが、例えば、図7(b)の状態から図7(c)の状態に移行する途中で描画モードが、描画再初期化モードから描画定常モードあるいは描画定常モードから描画再初期化モードに移行したとしても白線50の表示位置と駐車枠52の表示位置のずれを最小限に抑制できる。
すなわち、本実施形態によれば、描画モードに対応する描画遅れ周期及び自車である車両1の速度(移動状態)を常に考慮して駐車枠の描画位置を算出しているので、実際の白線(実際の駐車枠)と、目標とする駐車枠表示画像とのずれを抑制し、緩和させることができるので、ユーザであるドライバが駐車目標位置について混乱することもなく、駐車支援の精度を向上することができる。
本発明の実施形態及び変形例を説明したが、これらの実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、以上の説明では、車両1が停止した状態からの描画処理の説明を行っていたが、低速走行しながら駐車誘導を開始する場合でも、車両1の移動量に基づき駐車目標位置を逐次算出して正確な駐車目標位置を算出することが可能である。このような構成が採れれば駐車誘導中に実施される可能性のある切り返しによる車両1の姿勢修正等の回数の低減または切り返しの不要化が可能となり、よりスムーズな駐車支援の実現および駐車支援時間の短縮が実現可能となる。
1…車両、8…表示装置、14…ECU、14a…CPU(描画位置算出)、表示制御部14d(描画部)、15…撮像部、50…白線、52…駐車目標位置、100…駐車支援システム。

Claims (7)

  1. 車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む撮像された周辺画像に、駐車枠画像を重畳して前記車両に搭載された表示装置の表示画面に表示させる駐車支援用表示制御装置であって、
    複数の描画モードを有し、算出された前記駐車枠画像の描画位置に基づいて、前記周辺画像に前記駐車枠画像を描画する描画部と、
    前記駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び前記描画モードに基づいて、前記描画位置を算出する描画位置算出部と、
    を備えた駐車支援用表示制御装置。
  2. 前記描画位置算出部は、前記描画モード毎の前記描画部における処理時間に基づいて前記描画位置を算出する、
    請求項1記載の駐車支援用表示制御装置。
  3. 前記描画位置算出部は、前記描画モード毎の前記処理時間の履歴に基づいて、前記描画モード毎の前記処理時間を更新する、
    請求項2記載の駐車支援用表示制御装置。
  4. 前記描画モードは、少なくとも表示設定の調整及び描画用データの生成を行う描画初期化モードと、
    前記表示設定の調整を行わず前記描画用データの生成を行う描画定常モードと、を含む、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の駐車支援用表示制御装置。
  5. 車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む周辺画像を撮像する複数の撮像部と、
    各種情報を表示する表示装置と、
    複数の描画モードを有し、算出された前記駐車枠画像の描画位置に基づいて、前記周辺画像に前記駐車枠画像を描画する描画部と、前記駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び前記描画モードに基づいて、前記描画位置を算出する描画位置算出部と、を備え、駐車目標位置に関する情報を提示する表示制御装置と、
    を備えた駐車支援システム。
  6. 車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む撮像された周辺画像に、駐車枠画像を重畳して前記車両に搭載された表示装置の表示画面に表示させる駐車支援用表示制御装置で実行される方法であって、
    複数の描画モードのうちいずれの描画モードで描画が行われるかを特定する過程と、
    前記駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び前記特定された描画モードに基づいて、前記描画位置を算出する過程と、
    算出された前記駐車枠画像の描画位置に基づいて、前記周辺画像に前記駐車枠画像を前記特定された描画モードで描画する過程と、
    を備えた方法。
  7. 車両に搭載されるとともに、特定された駐車目標位置を含む撮像された周辺画像に、駐車枠画像を重畳して前記車両に搭載された表示装置の表示画面に表示させる駐車支援用表示制御装置をコンピュータにより制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    複数の描画モードを有し、算出された前記駐車枠画像の描画位置に基づいて、前記周辺画像に前記駐車枠画像を描画する手段と、
    前記駐車目標位置に対する前記車両の相対移動状態及び前記描画モードに基づいて、前記描画位置を算出する手段と、
    して機能させるプログラム。
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