JP2019019099A - ヘアカラートリートメント方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、毛髪染料を行う上で、より色もちが良く、パラフェニレンジアミンフリーで、皮膚障害を低減可能なヘアカラートリートメント方法を提供することにある。【解決手段】本発明のヘアカラートリートメント方法は、アルカリ剤と、第一のアミノ酸と、炭素数が12〜22の高級アルコール類と、界面活性剤と、増粘剤とを含有する毛髪化粧料を塗布する工程と、塩基性染料と、HC染料、第二のアミノ酸と、第一のカチオン界面活性剤と、増粘剤と、油剤と、第一のpH調整剤と、湿潤剤とを含有するヘアカラー剤であって、前記ヘアカラー剤のpHは、pH6.8以上であるヘアカラー剤を塗布する工程と、からなることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、毛髪化粧料組成物、及びヘアカラー剤組成物を用いたヘアカラートリートメント方法に関し、特に、皮膚障害を低減可能であり、色もち及び浸透染着力(染着しにくいもみあげ部分までしっかり染着)に優れる毛髪化粧料組成物、及びヘアカラー剤組成物を用いたヘアカラートリートメント方法に関する。
ヘアカラーリングとして、主として、医薬部外品の永久染毛料であるヘアカラーと、化粧品の半永久染毛料であるヘアマニキュアやヘアカラートリートメント等がある。特に、永久染毛料のヘアカラーにはパラフェニレンジアミン(酸化染料)という物質が含まれるものが主流となっているが、黒色系の濃色の場合はジアミン系化合物の配合量が多くなるので更に注意が必要となっている。
例えば、パラフェニレンジアミン(酸化染料)を含むヘアカラーリング組成物として、(a)水溶性過酸素ブリーチ;(b)有機ペルオキシ酸ブリーチ前駆体及び/又は予め形成された有機ペルオキシ酸から選択されたブリーチング助剤;並びに、(c)1以上のヘアカラーリング剤を含むことを特徴とするヘアカラーリング組成物が知られている(特許文献1)。
特表平11−501947
しかしながら、上記特許文献1も含め、従来技術においては、パラフェニレンジアミン(酸化染料)を含むものは、上述のように黒色系の濃色の場合はジアミン系化合物の配合量が多くなるので更に注意が必要となっている以外に、近年、パラフェニレンジアミン(酸化染料)という物質が原因で皮膚障害が報告されている。
また、半永久染毛料のヘアマニキュアは1回の使用で色素(酸性染料)が髪の内部まで浸透し2〜3週間の色持ちが特徴であるが、頭皮に付着し放置時間が長くなれば長くなるほど染まった色素が取れにくくなり、施術する側では生え際ギリギリまで塗布するのが難しく、施術者の技量の割にはヘアカラーに比べて染まりが悪いためサロンや美容室では敬遠されがちな染毛料となっている。
一方で、上述のヘアカラーでは、コルテックス(毛皮質。毛髪の内部)までしっかり染めることができるが、ヘアカラートリートメントでは、キューティクル(毛小皮)及び毛髪表面近くのコルテックスを染めるもので、十分に色もちが良いヘアカラーを達成できない場合もあった。
そこで、本発明の目的は、毛髪染料を行う上で、より色もちが良く、パラフェニレンジアミンフリーで、皮膚障害を低減可能なヘアカラートリートメント方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者らは、ヘアカラートリートメント方法について鋭意検討した結果、本発明を見出すに至った。
すなわち、本発明のヘアカラートリートメント方法は、アルカリ剤と、第一のアミノ酸と、炭素数が12〜22の高級アルコール類と、界面活性剤と、増粘剤とを含有する毛髪化粧料を塗布する工程と、塩基性染料と、HC染料、第二のアミノ酸と、第一のカチオン界面活性剤と、増粘剤と、油剤と、第一のpH調整剤と、湿潤剤とを含有するヘアカラー剤であって、前記ヘアカラー剤のpHは、pH6.8以上であるヘアカラー剤を塗布する工程と、からなることを特徴とする。
本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記ヘアカラー剤を塗布した後、さらに、臭素酸ナトリウム、過酸化水素から選択される少なくとも1種と、第二のカチオン界面活性剤と、第二のpH調整剤とを含むキューティクル引き締め剤を塗布する工程を含むことを特徴とする。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記毛髪化粧料を塗布する場合、放置する時間は、5〜20分の放置時間であることを特徴とする。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記ヘアカラー剤を塗布する場合、放置する時間は、ヘアドライヤーを用いて1〜10分間加温し、その後5〜15分間の放置時間であることを特徴とする。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記アルカリ剤は、アンモニア水、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、エタノールアミン類、炭酸水素アンモニウム、アルギニンから選択される少なくとも1種であることを特徴とする。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記第一又は第二のアミノ酸は、システイン、アルギニン、リシン、又はヒスチジンから選択される少なくとも1種であることを特徴とする。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、さらに、シャンプー剤を適用する工程を含むことを特徴とする。
本発明のヘアカラートリートメント方法によれば、パラフェニレンジアミンを含まず、かぶれで困っている方や接触性皮膚炎を心配される方などに適し、かつ高齢化でヘアカラーの使用期間が長くなる可能性を秘めているため安心して使える色持ちの良く、また施術する側でも安心して頭皮への付着を気にせず新生部まで塗布出来るヘアカラー製品を提供することが可能であるという有利な効果を奏する。
本発明のヘアカラートリートメント方法は、アルカリ剤と、第一のアミノ酸と、炭素数が12〜22の高級アルコール類と、界面活性剤と、増粘剤とを含有する毛髪化粧料を塗布する工程と、塩基性染料と、HC染料、第二のアミノ酸と、第一のカチオン界面活性剤と、増粘剤と、油剤と、第一のpH調整剤と、湿潤剤とを含有するヘアカラー剤であって、前記ヘアカラー剤のpHは、pH6.8以上であるヘアカラー剤を塗布する工程と、からなることを特徴とする。
まず、本発明に適用可能な毛髪化粧料組成物及び毛髪化粧料の一例について説明すれば、以下の通りである。
本発明に適用可能な毛髪化粧料組成物は、アルカリ剤と、アミノ酸と、炭素数が12〜22の高級アルコール類と、界面活性剤と、増粘剤とを含有することを特徴とする。本発明の毛髪化粧料組成物(塩基性キューティクル膨潤剤)において、当該毛髪化粧料中に含まれるアルカリ剤がキューティクルを開くことが可能である。すなわち、ヘアカラートリートメント等では、キューティクル(毛小皮)及び毛髪表面近くのコルテックスを染めるもので、十分に色もちが良いヘアカラーを達成できない場合もあったが、本発明の毛髪化粧料組成物を適用すると、キューティクルを開くことが可能であり、ひいては、色もちが良いヘアカラーを達成し得るという有利な効果を奏するものである。
すなわち、本来であれば塩基性染料やHC染料はキューティクル及び表面近くのコルテックスを染めるが、本発明の毛髪化粧料組成物(膨潤剤)を使うことによって、毛髪のより深い部分までを塩基性染料及びHC染料で染めることが可能となることが本発明者らにより判明したものである。
アルカリ剤の量としては、特に限定されないが、キューティクルを効率よく開き、膨潤効果を良好に発揮し得るという観点から、本発明の毛髪化粧料組成物のpH値としては、好ましくは、7.0〜11.5、より好ましくは、pH8.5〜11.5、さらに好ましくは、pH9.0〜9.7に調整することができる。アルカリ剤の量としては、特に限定されないが、キューティクルを効率よく開き、膨潤効果を良好に発揮し得るという観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは、1〜3質量%とすることができる。
また、アミノ酸の量としては、特に限定されないが、毛髪の保湿及び柔軟性を保つという観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは、0.01〜0.5質量%、より好ましくは、0.01〜0.3質量%、さらに好ましくは0.02〜0.2質量%とすることができる。
本発明に適用可能な毛髪化粧料組成物において、炭素数が12〜22の高級アルコール類としては特に限定されないが、毛髪に滑らかさを付与、乳化安定性の向上及び粘度調整という観点から、例えば、セチルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等を挙げることができる。
また、炭素数が12〜22の高級アルコール類の量としては、特に限定されないが、毛髪に滑らかさを付与、乳化安定性の向上及び粘度調整という観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは、0.1〜5.0質量%、より好ましくは、0.1〜3.0質量%、さらに好ましくは0.2〜2.0質量%とすることができる。
好ましい実施態様において、前記アルカリ剤は、特に限定されないが、例えば、アンモニア水、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、エタノールアミン類、炭酸水素アンモニウム、アルギニンから選択される少なくとも1種を挙げることができる。また、本発明の毛髪化粧料組成物の好ましい実施態様において、前記エタノールアミン類は、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、及び/又はトリエタノールアミンであることを特徴とする。モノエタノールアミン等のエタノールアミン類は不揮発性のため臭いは少ないが、毛髪への残留が高く毛髪を痛める虞がある。また、アルギニンは毛髪との親和性が高いがアルカリ剤としての作用としては弱く反応が穏やかである。アンモニア水は揮発性のため刺激臭はあるが、毛髪への残留が少なく反応が早い点特徴である。かかる観点から、アルカリ剤としては、好ましくは、アンモニア水を挙げることができる。
また、好ましい実施態様において、前記アミノ酸は、システイン、アルギニン、リシン、及び/又はヒスチジンから選択される少なくとも1種を挙げることができる。加齢に伴い毛髪内部のアルギニンやヒスチジンが低下することが報告されているが、本発明においては、本発明の毛髪化粧料組成物(膨潤剤)に配合されているアルギニンやヒスチジン塩酸塩、リシン塩酸塩が毛髪に浸透して毛髪補修効果を発揮することが可能である。
本発明に適用可能な毛髪化粧料組成物においては、界面活性剤と、増粘剤とを含有することができる。これら界面活性剤と、増粘剤について、本発明の効果を逸脱しない限り、特に限定されず、公知のものを使用することができる。
また、好ましい実施態様において、前記毛髪化粧料組成物は、ヘアカラー処理前に毛髪に適用するためのものであることを特徴とする。すなわち、本発明の毛髪化粧料組成物(塩基性キューティクル膨潤剤)において、当該毛髪化粧料組成物中に含まれるアルカリ剤がキューティクルを開くことが可能である。すなわち、ヘアカラートリートメント等では、キューティクル(毛小皮)及び毛髪表面近くのコルテックスを染めるもので、十分に色もちが良いヘアカラーを達成できない場合もあったが、本発明の毛髪化粧料組成物を適用すると、キューティクルを開くことが可能であり、ひいては、色もちが良いヘアカラーを達成し得るという有利な効果を奏するものである。この効果は、ヘアカラー処理前に本発明の毛髪処理剤を適用することにより、より発揮させることができる。
なお、本発明に適用可能な毛髪化粧料組成物を適用して、ヘアカラー処理を行った後、キューティクルを引き締めるために、例えば、臭素酸ナトリウムを含むキューティ引き締め剤を適用することも可能である。
また、本発明に適用可能な毛髪化粧料は、上述の本発明の毛髪化粧料組成物を含むことを特徴とする。
次に、本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物及びヘアカラー剤について説明すると以下の様である。
本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物は、塩基性染料と、HC染料、アミノ酸と、カチオン界面活性剤と、増粘剤と、油剤と、pH調整剤と、湿潤剤とを含有するヘアカラー剤組成物であって、前記ヘアカラー剤組成物のpHは、pH6.8以上であることを特徴とする。本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物においては、pH6.8以上にすることによって、キューティクルを開き易くすることが判明し、同時にL−アルギニン、L−リシン、L−ヒスチジン、またその塩類といった塩基性アミノ酸を毛髪内部に送り込み、痛みで流出した塩基性アミノ酸を補って補修しながらカラートリートメント出来る製品であることが分かった。すなわち、ヘアカラートリートメント等では、キューティクル(毛小皮)及び毛髪表面近くのコルテックスを染めるもので、十分に色もちが良いヘアカラーを達成できない場合もあったが、本発明のヘアカラ―剤組成物を適用すると、キューティクルを開くことが可能であり、ひいては、色もちが良いヘアカラーを達成し得るという有利な効果を奏するものである。
また、本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物の好ましい実施態様において、キューティクルを開き易くしpHを6.8以上に調整するという観点から、前記pH調整剤は、クエン酸、リン酸、乳酸、リンゴ酸、アンモニア水、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、リン酸アンモニウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸アンモニウム、乳酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウムから選択される少なくとも一種を挙げることができる。弱アルカリ性で毛髪への残留が少ないという観点から、好ましくは、前記pH調整剤としては、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム等を挙げることができる。
キューティクルを効率よく開き、色もちを良好に発揮し得るという観点から、本発明のヘアカラー剤組成物のpH値としては、好ましくは、6.8以上、より好ましくは、7.0〜9.0、さらに好ましくは、pH7.3〜8.0に調整することができる。
また、本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物の好ましい実施態様において、前記アミノ酸は、システイン、アルギニン、リシン、又はヒスチジンから選択される少なくとも1種であることを特徴とする。また、アミノ酸の量としては、特に限定されないが、毛髪の保湿及び柔軟性を保つという観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは、0.01〜0.5質量%、より好ましくは、0.01〜0.3質量%、さらに好ましくは0.02〜0.2質量%とすることができる。
また、本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物の好ましい実施態様において、前記塩基性染料は、INCI(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient:化粧品原料国際命名法)名において、塩基性青3(ベーシックブルー3)、塩基性青7(ベーシックブルー7)、塩基性青99(ベーシックブルー99)、塩基性赤76(ベーシックレッド76)、塩基性黄57(ベーシックイエロー57),塩基性茶16(ベーシックブラウン16)、又は塩基性茶17(ベーシックブラウン17)から選択される少なくとも1種であることを特徴とする。なお、INCI(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient:化粧品原料国際命名法)は、国際命名法委員会(INC:International Nomenclature Committee)が作成した化粧品成分の国際的表示名称である。また、前記塩基性染料の量としては、特に限定されないが、染色力は強くないが毛髪へのダメージが少ないという観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは0.0005〜5質量%、より好ましくは、0.01〜3質量%、さらに好ましくは、0.1〜1質量%とすることができる。
また、本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物の好ましい実施態様において、前記HC染料は、INCI(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient:化粧品原料国際命名法)名において、HC青2(HCブルー2)、HC黄2(HCイエロー2)、HC黄4(HCイエロー4)、HC黄5(HCイエロー5)、HC赤1(HCレッド1)、HC赤3(HCレッド3)、又はHC橙1(HCオレンジ1) から選択される少なくとも1種であることを特徴とする。なお、INCI(INCI:International Nomenclature of Cosmetic Ingredient:化粧品原料国際命名法)は、国際命名法委員会(INC:International Nomenclature Committee)が作成した化粧品成分の国際的表示名称である。また、前記HC染料の量としては、特に限定されないが、HC染料は毛髪内を染色するため、より深みのある発色を呈するという観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは、0.0005〜5質量%、より好ましくは、0.01〜3質量%、さらに好ましくは0.1〜1.5質量%とすることができる。
また、本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物の好ましい実施態様において、毛髪に与える感触をさらに向上させるという観点から、前記カチオン界面活性剤は、4級アンモニウム塩、及び/又は3級アミンであることを特徴とする。また、本発明のヘアカラー剤組成物の好ましい実施態様において、前記4級アンモニウム塩は、塩化アルキルトリメチルアンモニウム液、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、又は臭化ステアリルトリメチルアンモニウであることを特徴とする。また、好ましい実施態様において、前記3級アミンは、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、又はべヘナミドプロピルジメチルアミンであることを特徴とする。また、前記カチオン界面活性剤の量としては、特に限定されないが、塩基性染料の毛髪染着力の向上という観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは0.01〜10質量%、より好ましくは0.1〜5質量%、さらに好ましくは1〜3質量%とすることができる。
その他、本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物には、増粘剤、湿潤剤、油剤等を含むことができる。本発明においては、これら増粘剤等について、本発明の効果を逸脱しない限り、特に限定されず、公知のものを使用することができる。増粘剤としては、製品の安定性という観点から、例えばヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ポリエチレングリコール等を挙げることが出来る。また、前記増粘剤の量としては、特に限定されないが、製品の安定性向上という観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは0.05〜0.8質量%、より好ましくは0.1〜0.5質量%、さらに好ましくは0.2〜0.4質量%とすることができる。
また、湿潤剤としては、グリセリン、ジグリセリン、1,3-ブチレングリコールを挙げることが出来る。また、前記湿潤剤の量としては、特に限定されないが、製品の塗布のしやすさという観点から、組成物の合計量に対して、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは0.5〜10質量%、さらに好ましくは1〜5質量%とすることができる。
また、油剤としては、油脂、ロウ、炭化水素、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン、高級アルコール等を挙げることができる。また、前記油剤の量としては、特に限定されないが、塗布放置時間の乾燥を防ぐとともに製品の安定性という観点から、好ましくは、1〜30質量%、より好ましくは2〜20質量%、さらに好ましくは3〜15質量%とすることができる。
また、本発明に適用可能なヘアカラー剤は、上述の本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物を含むことを特徴とする。所望により、又はヘアカラー剤の用途によって、ヘアカラー剤に適宜本発明に適用可能なヘアカラー剤組成物を含めることができる。
以上が毛髪化粧料及びヘアカラー剤の一例における説明である。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記ヘアカラー剤を塗布した後、さらに、臭素酸ナトリウム、過酸化水素から選択される少なくとも1種と、第二のカチオン界面活性剤と、第二のpH調整剤とを含むキューティクル引き締め剤を塗布する工程を含むことを特徴とする。なお、第二のpH調整剤としては、酸性側のpH調整剤を配合することができる。また、健康な毛髪の状態(等電帯pH4.5〜5.5)に戻すという観点から、pH調整剤としては、クエン酸、リン酸、フィチン酸、乳酸、リンゴ酸等の有機酸、グルタミン酸等の酸性アミノ酸等をあげることができる。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記毛髪化粧料を塗布する場合、キューティクルを効率良く開き、膨潤効果を良好に発揮し得るという観点から、放置する時間は、5〜20分の放置時間であることを特徴とする。放置は自然放置が好ましいが、加温してもよい。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記ヘアカラー剤を塗布する場合、効率よく染毛するという観点から、放置する時間は、ヘアドライヤーを用いて1〜10分間加温し、その後5〜15分間の放置時間であることを特徴とする。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記アルカリ剤は、アンモニア水、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、エタノールアミン類、炭酸水素アンモニウム、アルギニンから選択される少なくとも1種であることを特徴とする。アルカリ剤については、上述の本発明に適用可能な毛髪化粧料等における説明を参照することができる。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、前記第一又は第二のアミノ酸は、システイン、アルギニン、リシン、又はヒスチジンから選択される少なくとも1種であることを特徴とする。第一又は第二のアミノ酸については、上述の本発明に適用可能な毛髪化粧料及びヘアカラー剤等における説明を参照することができる。
また、本発明のヘアカラートリートメント方法の好ましい実施態様において、さらに、シャンプー剤を適用する工程を含むことを特徴とする。シャンプー剤を毛髪に適用する場合、整髪料や皮脂等の阻害要因を取り除くという観点から、毛髪化粧料前に適用するのが好ましい。この場合、シャンプー剤のpHとしては、pH8以上、好ましくは、pH9〜pH10.7とすることができる。この場合、シャンプ―剤としては、好ましくは、ナノサプリ クレンジングシャンプーGA(製造販売元:(株)サニープレイスのシャンプー剤)、輝髪ペインター シャンプー(製造販売元:(株)サニープレイスのシャンプー剤)又はニューD&Dファースト(販売元:(株)サニープレイスのシャンプー剤)を用いることができる。なお、pH9.0〜10.7のシャンプー剤「輝髪ペインター シャンプー」の配合成分は、水、ミリスチン酸、ラウリン酸、コカミドDEA、水酸化K、EDTA−4Na、PEG−75、コカミドプロピルベタイン、加水分解シルク、加水分解酵母エキス、セージエキス、ローズマリーエキス、コンフリーエキス、カロットエキス、マロニエエキス、ウイキョウエキス、オレイン酸PEG−10、BG、PG、エタノール、ソルビトール、メチルパラベン、香料等とすることができる。
また、シャンプー剤を毛髪に適用する場合、整髪料や皮脂等の阻害要因を取り除くという観点から、引き締め剤後に適用するのが好ましい。この場合、シャンプー剤のpHとしては、好ましくは、弱酸性とすることができる。この場合、シャンプ―剤としては、好ましくは、アプルセル シャンプープレミアム(製造販売元:(株)サニープレイスのシャンプー剤)を用いることができる。
なお、本発明のヘアカラートリートメント方法の施術のステップの一例としては、以下の様である。
1)プレシャンプーを行う。(整髪剤や汚れの除去を目的として)
2)本発明の毛髪化粧料(塩基性キューティクル膨潤剤)を塗布して放置する。(膨潤剤内のアルカリ剤がキューティクルを開き、加齢に伴い毛髪内部のアルギニンやヒスチジンが低下することが報告されており、膨潤剤に配合されているアルギニンやヒスチジン塩酸塩、リシン塩酸塩が浸透して毛髪補修効果を発揮する。また本来であれば塩基性染料やHC染料はキューティクル及び表面近くのコルテックスを染めるがこの膨潤剤を使うことによってより深い部分までを塩基性染料及びHC染料で染めることを特徴としている)。アルカリ剤としては、アンモニア水・炭酸アンモニウム・炭酸ナトリウム・モノやジ、トリエタノールアミンといったエタノールアミン類・炭酸水素アンモニウム・アルギニン等があげられる。
3)パラフェニレンジアミンを含まない本発明のヘアカラー剤(ヘアカラートリートメント)を塗布し放置する。このカラートリートメントのベースカラ―は、酸化染料に比べて安全性が高いとされている塩基性染料およびHC染料であるが、毛髪に染着するために染毛後の色持ちが悪く、シャンプーを繰り返すことなどにより色落ちしやすいという欠点かあった。しかしながら「塩基性キューティクル膨潤剤」によりベースカラ―が浸透浸透しやすくなるばかりではなく、酸性染料を含まないために頭皮への付着を気にせず新生部から毛先まで塗布できるのが特徴である。
4)放置時間10〜20時間(加温あるいは自然放置)
5)充分にヘアカラ―剤(ヘアカラートリートメント)をすすいでからシャンプーをする。
6)シャンプー後のすすぎできしみ感がある場合は、臭素酸ナトリウムを配合した「キューティクル引き締め剤」を塗布して馴染ませてキューティクルを引き締め、毛髪の屈折率を上げることによりツヤ感をアップさせる。
7)タオルドライ後、ヘアドライヤーで乾かす。
以下では本発明の一実施例を説明するが、本発明は、下記の実施例に限定して解釈されるものではない。
実施例1〜3
まず、本発明に適用可能な毛髪化粧料を作成した。
アルカリ剤に関しては、アンモニア水・炭酸アンモニウム・炭酸ナトリウム・モノやジ、トリエタノールアミンといったエタノールアミン類・炭酸水素アンモニウム・アルギニン等が考えられる。しかしながらモノエタノールアミン等のエタノールアミン類は不揮発性のため臭いは少ないが、毛髪への残留が高く毛髪を痛める虞がある。また、アルギニンは毛髪との親和性が高いがアルカリ剤としての作用としては弱く反応が穏やかである。アンモニア水は揮発性のため刺激臭はあるが、毛髪への残留が少なく反応が早い性質を有する。そこで、本実施例においては、アルカリ剤として、アンモニア水を一例として、濃度を変えて試験を行った。
また、人の毛髪の約80%はアミノ酸由来のケラチンタンパク質により構成され、L−システインはその毛髪にも多く含まれるアミノ酸であり、L−システインおよびその塩類は毛髪の保湿および柔軟性を保たせる目的で配合を試みた。代表的な塩基性アミノ酸としてL−アルギニン,L−リシン,L−ヒスチジンがあるが、これらは損傷すると流出することが知られており、塩基性アミノ酸およびその塩類を0.01〜0.5質量%が好ましいことが判明した。
表1は、本発明の一実施態様における一例の毛髪化粧料組成物の成分を示す。
Figure 2019019099
Figure 2019019099
表2は、本発明の一実施態様における一例の毛髪化粧料組成物の調整方法を示す。調整方法は以下の通りである。
調整方法:
1.表2のA相の精製水にアミノ酸群を溶解確認後、アルカリ剤を均一に混合する。2.次いで、表2のA相を撹拌しながら表2のB相を加えて均一に混合する。3.適度に撹拌しながら表2のC相を加え、均一になるまで撹拌する。
なお、pH測定には以下の機種および電極を用いた。
pHメーターの機種:F−52((株)堀場製作所)
pHメーターの電極:形式9611((株)堀場製作所)
また、表3は、用いた各成分の詳細を示す。
Figure 2019019099
以上の結果から、高級アルコールは炭素数が12〜22のものが好ましく、毛髪に滑らかさの付与、乳化安定性の向上、および粘度調整のために含有することができる。また、25%アンモニア水は1〜3質量%のものが好ましいが、使用感および反応の速さ、また手に対する刺激、頭皮への負担を考えると25%アンモニア水の2.0質量%配合が最適であることが判明した。
また、実際に、本発明の毛髪化粧料組成物を用いて前処理を行った。すなわち、ヘアカラー処理前に、本発明の毛髪化粧料組成物を含む毛髪化粧料(塩基性キューティクル膨潤剤)を塗布して放置すると、膨潤剤内のアルカリ剤がキューティクルを開き、かつ、膨潤剤に配合されているアルギニンやヒスチジン塩酸塩、リシン塩酸塩が浸透して毛髪補修効果を発揮することが判明した。
このように、本発明においては、毛髪染料を行う上で、従来のヘアカラー及びヘアマニキュアと比較し、1)染色を繰り返すことで毛髪が傷んでいる方は毛髪強度が低下し、弾力が無くなり、毛髪が細化する(ヘアカラー)、2)頭皮のかぶれが発生しているとかぶれ部分が染色してかなり取れにくい(ヘアマニキュア)といった上記1)及び2)の問題が無く、より色持ちと浸透染着力が良い毛髪化粧料を提供することが判明した。すなわち、本発明においては、色持ち以外にヘアカラーと併用すれと、安全性も備わっていることも判明した。
実施例4〜5
次に、本発明に適用可能なヘアカラー剤を作成した。
アルカリ剤(pH調整剤)に関しては、弱アルカリ性で皮膚刺激が起きにくいという観点から、本実施例においては、炭酸水素アンモニウムを一例として、試験を行った。
また、人の毛髪の約80%はアミノ酸由来のケラチンタンパク質により構成され、L−システインはその毛髪にも多く含まれるアミノ酸であり、L−システインおよびその塩類は毛髪の保湿および柔軟性を保たせる目的で配合を試みた。代表的な塩基性アミノ酸としてL−アルギニン,L−リシン,L−ヒスチジンがあるが、これらは損傷すると流出することが知られており、塩基性アミノ酸およびその塩類を0.01〜0.5質量%が好ましいことが判明した。
表4は、本発明の一実施態様における一例のヘアカラー剤組成物の成分を示す。
Figure 2019019099
調整方法は以下の通りである。
調整方法:
1.表4の水相を75〜77℃まで撹拌しながら加温する。
2.表4の油相を77〜79℃まで加熱しながら撹拌し、均一にする。
3.75〜77℃までに加熱した水相に色素を加えて均一にし、前記油相を加えて乳化し、均一になるまで撹拌する。
4.内容物をゆっくりと冷却し、43℃以下になったら防腐剤および清涼成分、消炎成分、アミノ酸群を加えて均一になるまで撹拌し、32℃以下になるまで冷却する。
なお、pH測定には以下の機種および電極を用いた。
pHメーターの機種:F−52((株)堀場製作所)
pHメーターの電極:形式9611((株)堀場製作所)
また、表5は、用いた各成分の詳細を示す。
Figure 2019019099
また、実際に本発明のヘアカラー剤組成物を含むヘアカラ―剤を調整して、毛束に色落ち試験をおこなった。この結果、本発明のヘアカラー剤は、色落ちに極めて優れていることが判明した。
従来、パラフェニレンジアミンを含まない「ヘアカラートリートメント」を塗布し放置すると、このカラートリートメントのベースカラ―は、酸化染料に比べて安全性が高いとされている塩基性染料およびHC染料であるが、毛髪に染着するために染毛後の色持ちが悪く、シャンプーを繰り返すことなどにより色落ちしやすいという欠点かあった。しかしながら、以上の結果から、ベースカラ―が浸透しやすくなるばかりではなく、酸性染料を含まないために頭皮への付着を気にせず新生部から毛先まで塗布できることが判明した。
このように、本発明においては、毛髪染料を行う上で、従来のヘアカラー及びヘアマニキュアと比較し、1)染色を繰り返すことで毛髪が傷んでいる方は毛髪強度が低下し、弾力が無くなり、毛髪が細化する(ヘアカラー)、2)頭皮のかぶれが発生しているとかぶれ部分が染色してかなり取れにくい(ヘアマニキュア)といった上記1)及び2)の問題が無く、より色持ちと浸透染着力が良い毛髪化粧料を提供することが判明した。すなわち、本発明においては、色持ち以外に、安全性も備わっていることも判明した。
実施例6〜11
次に、毛髪化粧料及びヘアカラー剤を用いて、ヘアカラートリ―トメントを行った。
実施例6
シャンプー台にて頭髪を「ナノサプリ クレンジングシャンプーGA」で洗髪し、乾いたタオルでふき取り、「毛髪化粧料組成物(下記表6に示す。)」80gを刷毛を使って新生部(白髪の場合は、染まっていない部分なので分かりやすい。)に塗布し、1分間放置する。その後、水洗し乾いたタオルでふき取り、「ヘアカラー剤組成物(表6に示す。)」120gを新生部を中心に刷毛で塗りむらの無いように塗布し、20分自然放置する。その後、霧発生装置を使って「アミイオン」(アルカリ性トリートメント)を6分間噴霧(カラーの浸透を高めるのが狙いです)する。キューティクル引き締め剤を塗布後、放置時間なしにシャンプー「アプルセル シャンプープレミアム」でヘアカラー剤組成物等を洗い流し、ヘアトリートメント「アプルセル トリートメントプレミアム」を馴染ませてからすすぎ、ヘアドライヤーを用いて乾燥させて仕上げる。
実施例7
洗髪をせずにアルカリ性トリートメントの「アミイオン」を塗布して濡らし(アルカリ性で濡らすことで毛髪化粧料組成物が浸透しやすくする。)、「毛髪化粧料組成物」80gを刷毛を使って新生部に塗布し、5分間放置する。その後、水洗しヘアドライヤーで乾かす(余分な水分を取り除くことでカラートリートメントが毛髪に吸着しやすくするため)。「ヘアカラー剤組成物」120gを新生部を中心に刷毛で塗りむらの無いように塗布し、上からヘアカラー剤組成物が乾かないようにラップをする。ヘアドライヤーを使って5分間加温(浸透・反応を促進させるため)し、その後15分間自然放置。キューティクル引き締め剤を塗布後、5分間自然放置する。「アプルセル シャンプープレミアム」でヘアカラー剤組成物等を洗い流し、酸性リンスの「酸性アミノイオンウォーターP」を馴染ませ、「アプルセル トリートメントプレミアム」を馴染ませてからすすぎ、ヘアドライヤーを用いて乾燥させて仕上げる。
実施例8
洗髪をせずにアルカリ性トリートメントの「アミイオン」を塗布して濡らし(アルカリ性で濡らすことで毛髪化粧料組成物が浸透しやすくする。)、「毛髪化粧料組成物」80gを刷毛を使って新生部に塗布し、5〜8分間放置する。霧発生装置を使って「アミイオン」(アルカリ性トリートメント)を6分間噴霧する(毛髪化粧料組成物を高めるのが狙い)。水洗しヘアドライヤーで乾かす(余分な水分を取り除くことでカラートリートメントが毛髪に吸着しやすくするため)。「ヘアカラー剤組成物」120gを新生部を中心に刷毛で塗りむらの無いように塗布し、上からヘアカラー剤組成物が乾かないようにラップをする。ヘアドライヤーを使って5分間加温(浸透・反応を促進させるため)し、その後15分間自然放置する。キューティクル引き締め剤を塗布後、3分間もみこむように馴染ませる。「アプルセル シャンプープレミアム」でヘアカラー剤組成物等を洗い流し、「アプルセル トリートメントプレミアム」を馴染ませてからすすぎ、ヘアドライヤーを用いて乾燥させて仕上げる。
実施例9
「毛髪化粧料組成物」80gを刷毛を使って新生部に塗布し、霧発生装置を使って「アミイオン」(アルカリ性トリートメント)を6分間噴霧する。水洗しヘアドライヤーで乾かす。「ヘアカラー剤組成物」120gを新生部を中心に刷毛で塗りむらの無いように塗布し、上からヘアカラー剤組成物が乾かないようにラップをする。ヘアドライヤーを使って5分間加温(浸透・反応を促進させるため)し、霧発生装置を使って「アミイオン」(アルカリ性トリートメント)を6分間噴霧(ヘアカラー剤組成物の浸透を高めるのが狙い)キューティクル引き締め剤を塗布後、3分間もみこむように馴染ませる。シャンプー「アプルセル シャンプープレミアム」でヘアカラー剤組成物等を洗い流し、ヘアトリートメント「アプルセル トリートメントプレミアム」を馴染ませてからすすぎ、ヘアドライヤーを用いて乾燥させて仕上げる。
実施例10
「毛髪化粧料組成物」80gを刷毛を使って新生部に塗布し、5分間放置する。水洗しヘアドライヤーで乾かす。「ヘアカラー剤組成物」120gを新生部を中心に刷毛で塗りむらの無いように塗布し、上からヘアカラー剤組成物が乾かないようにラップをする。ヘアドライヤーを使って5分間加温(浸透・反応を促進させるため)し、その後6分間自然放置する。霧発生装置を使って「アミイオン」(アルカリ性トリートメント)を6分間噴霧(ヘアカラー剤組成物の浸透を高めるのが狙い)。キューティクル引き締め剤を塗布後、3分間もみこむように馴染ませる。仕上がりが良くなるように弱アルカリ性トリートメントの「アミノフィルムコンクトリートメントa」、皮膜形成トリートメント「CHヘアパックS」を塗布後、「アプルセル シャンプープレミアム」でヘアカラー剤組成物等を洗い流し、「アプルセル トリートメントプレミアム」を馴染ませてからすすぎ、ヘアドライヤーを用いて乾燥させて仕上げる。結果として弱アルカリ性トリートメントの「アミノフィルムコンクトリートメントa」、皮膜形成トリートメント「CHヘアパックS」を塗布によって、「ヘアカラー剤組成物」が薄まってしまい染着および色の持続性が低下したものと考えられる。
実施例11
シャンプー台にて頭髪をシャンプー剤「輝髪ペインター シャンプー」で洗髪し、乾いたタオルでふき取る。毛髪化粧料組成物80gを刷毛を使って新生部(白髪の場合は、染まっていない部分なので分かりやすい。)に塗布し、5〜8分間放置する。水洗しヘアドライヤーで乾かす。「ヘアカラー剤組成物」120gを新生部を中心に刷毛で塗りむらの無いように塗布し、上からヘアカラー剤組成物が乾かないようにラップをする。ヘアドライヤーを使って5分間加温(浸透・反応を促進させるため)し、その後6分間自然放置する。霧発生装置を使って「アミイオン」(アルカリ性トリートメント)を9分間噴霧する(ヘアカラー剤組成物の浸透を高めるのが狙い)。キューティクル引き締め剤を塗布後、3分間もみこむように馴染ませる。シャンプー「アプルセル シャンプープレミアム」でヘアカラー剤組成物等を洗い流し、ヘアトリートメント「アプルセル トリートメントプレミアム」を馴染ませてからすすぎ、ヘアドライヤーを用いて乾燥させて仕上げる。
結果を、表6に示す。表6にある「毛髪化粧料組成物」は、表1に示す実施例2の組成物を使用し、一人につき新生部を中心に80gを使用した。また、「ヘアカラー剤組成物」は、表4の実施例5の組成物を使用し、一人につき120〜150g程度を使用(髪の長さで使用量が変動する。)した。
Figure 2019019099
表6において、染着性の評価については、◎:染着性が良好である、○:染着性がほぼ良好である、△:染着性がやや悪い、×:染着性が悪い、とする。また、
色の持続性の評価については、◎:色の持続性が良好である、○:色の持続性がほぼ良好である、△:色の持続性がやや悪い、×:色の持続性が悪い、とする。なお、実施例1、10の例では、噴霧の使用等の条件を変えることで、染着性や、色の持続性が改善された。
また、表6中の*は、以下の通りである。
*1 ナノサプリ クレンジングシャンプーGA(製造販売元:(株)サニープレイスのシャンプー剤)
*2 輝髪ペインター シャンプー(製造販売元:(株)サニープレイスのシャンプー剤)
*3 アミイオン(製造販売元:(株)サニープレイスのアルカリ性トリートメント)
*4 毛髪化粧料組成物(塩基性キューティクル膨潤剤)
*5 健康毛以外は5分、健康毛は8分放置
*6 ヘアカラー剤組成物(ヘアカラートリートメント)
*7 臭素酸ナトリウムを8%配合した処方。(成分の詳細、組成および配合量を参照)
*8 アミノフィルムコンクトリートメントa(販売元:(株)サニープレイスの弱アルカリ性トリートメント)
*9 CHヘアパックS(販売元:(株)サニープレイスの皮膜形成トリートメント)
*10 アプルセル シャンプープレミアム(製造販売元:(株)サニープレイスのシャンプー剤)
*11 酸性アミノイオンウォーターP(販売元:(株)サニープレイスの酸性リンス)
*12 アプルセル トリートメントプレミアム(製造販売元:(株)サニープレイスのヘアトリートメント)
なお、用いたキューティクル引き締め剤の成分表(成分の詳細、組成、配合量等)については、表7に示す。
Figure 2019019099
また、キューティクル引き締め剤の調整方法は以下の通りである。
調整方法:
1.表7のA相の精製水に残りの成分を均一に混合する。
2.表7のA相を撹拌しながら表7のB相を加えて均一に混合する。
3.適度に撹拌しながら表7のC相を加え、均一になるまで撹拌する。
4.毛髪の等電帯(pH4.5〜5.5)に整えるために製剤のpHをクエン酸を用いてpH5.40付近にする。
なお、pH測定には以下の機種および電極を用いた。
pHメーターの機種:F−52((株)堀場製作所)
pHメーターの電極:形式9611((株)堀場製作所)
以上の結果、実施例6〜11中、この条件下では、実施例11の結果が一番良い結果となった。考えられる理由として、シャンプー剤をpH10.24のアルカリ性のものを使用することによって、整髪料や皮脂等の阻害要因を取り除くことにより毛髪化粧料組成物(塩基性キューティクル膨潤剤)が吸着し、内部浸透することができることをあげることができる。また、キューティクルを開きながら洗浄することによって残っていたヘアカラートリートメントが流出し、施術回数を重ねると黒っぽく濃くなるのを防ぐことができる(カラー染着の重なりを防ぐ)ことも判明した。毛髪化粧料組成物(塩基性キューティクル膨潤剤)の水洗後は、タオルドライよりもドライヤーを用いて乾燥することで余分な水分が残留し、ヘアカラー剤組成物が薄まるのを防ぐことも分かった。また、ヘアカラー剤組成物を水洗後、キューティクル引き締め剤を塗布することで効率的にカラーの染着、色の持続を高めることも見出した。
なお、上記毛髪化粧料、及びヘアカラー剤のパッチテストを行った結果、被験者数20名に対して、皮膚刺激指数0.0〜2.5であり、何れも安全品であることが確認された。
本発明によると、色もちがよくなかったヘアカラー処理に対して、色もちを改善することが可能であり、広範囲において、産業上利用価値が高い。

Claims (7)

  1. アルカリ剤と、第一のアミノ酸と、炭素数が12〜22の高級アルコール類と、界面活性剤と、増粘剤とを含有する毛髪化粧料を塗布する工程と、
    塩基性染料と、HC染料、第二のアミノ酸と、第一のカチオン界面活性剤と、増粘剤と、油剤と、第一のpH調整剤と、湿潤剤とを含有するヘアカラー剤であって、前記ヘアカラー剤のpHは、pH6.8以上であるヘアカラー剤を塗布する工程と、からなるカラートリートメント方法。
  2. 前記ヘアカラー剤を塗布した後、さらに、臭素酸ナトリウム、過酸化水素から選択される少なくとも1種と、第二のカチオン界面活性剤と、第二のpH調整剤とを含むキューティクル引き締め剤を塗布する工程を含む請求項1記載の方法。
  3. 前記毛髪化粧料を塗布する場合、放置する時間は、5〜20分の放置時間である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記ヘアカラー剤を塗布する場合、放置する時間は、ヘアドライヤーを用いて1〜10分間加温し、その後5〜15分間の放置時間である請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記アルカリ剤は、アンモニア水、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリウム、エタノールアミン類、炭酸水素アンモニウム、アルギニンから選択される少なくとも1種である請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記第一又は第二のアミノ酸は、システイン、アルギニン、リシン、又はヒスチジンから選択される少なくとも1種である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. さらに、シャンプー剤を適用する工程を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
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