JP2019019521A - シールド坑内の設備運搬機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】運搬されるクラッシャが大型化しても、セグメント搬送機構の設置を可能にする。
【解決手段】複数の円環状のセグメントSGで構成されるシールド坑と、セグメントSGの内周面の両側に取り付けられ、シールド坑の長さ方向に沿って複数設置されたローラ15と、クラッシャ6が搭載される台車本体部7a、および台車本体部7aの両側に取り付けられてローラ15上を走行する一対のレール7bを備え、セグメントSGの内周面の両側に取り付けられたローラ15に跨がって走行するクラッシャ運搬台車と、クラッシャ運搬台車の走行領域の下方においてシールド坑の長さ方向に沿って設置され、セグメント構成材PAを搬送する連続ローラコンベア14とを有する。
【選択図】図12

Description

本発明は、シールド坑内で所定の設備を運搬するための設備運搬機構に関するものである。
地下鉄や下水道トンネルなどの掘削には、地盤を横に掘り進むことができるシールド掘進機が用いられている。このシールド掘進機は、切羽の安定を図りながら切羽に押し当てられたカッタ盤を回転させることにより地山を掘削して前進するものである。また、掘進によりシールド掘進機の後部と掘削坑の先端の既設のセグメントとの間に生じた空き領域には、円弧状のセグメント構成材を掘削坑の内周に円環状に組み立てて既設のセグメントとボルトで締結することによりトンネルつまりシールド坑を構築している。
シールド坑の坑内では、クラッシャ、分流器、油圧ユニットなどシールド掘進機に後続する設備を運搬するための台車である設備運搬台車が走行している。
そして、従来においては、設備運搬台車に車輪に取り付け、枕木に敷設されたレール上を走行させていた。
なお、シールド坑内での資材や設備などの運搬については、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
特開平10−280900号公報
しかしながら、シールド坑が比較的小径であった場合や、掘削された巨礫を破砕するために大型のクラッシャが必要になるなどの理由から設備が大型化した場合、前述したように設備運搬台車をレール上で走行させようとすると、シールド坑内におけるスペース上の余裕度が大幅に減殺される。
すると、セグメント構成材を搬送するためのセグメント搬送機構の設置ができなくなってしまう。つまり、設備運搬台車が走行するレールと並行してセグメント搬送機構を設置するためのスペースがなく、また、設備運搬台車が走行するレールの上方あるいは下方にセグメント搬送機構を設置することは、実質的に不可能である。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、シールド坑の大きさや搬送される設備の大きさに関わらず、セグメント搬送機構の設置が可能なシールド坑内の設備運搬機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明のシールド坑内の設備運搬機構は、シールド掘進機による掘削坑の内周に構築され、相互に締結された複数の円環状のセグメントで構成されるシールド坑と、回転軸を前記セグメントの幅方向に向けて当該セグメントの内周面の両側に取り付けられ、前記シールド坑の長さ方向に沿って複数設置されたローラと、所定の設備が搭載される台車本体部、および前記台車本体部の両側に取り付けられて前記ローラ上を走行する一対のレールを備え、前記セグメントの内周面の両側に取り付けられた前記ローラに跨がって走行して前記所定の設備を運搬する設備運搬台車と、前記設備運搬台車の走行領域の下方において前記シールド坑の長さ方向に沿って設置され、セグメント構成材を搬送するセグメント搬送機構と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明のシールド坑内の設備運搬機構は、上記請求項1に記載の発明において、前記設備運搬台車は、前記シールド掘進機に接続され、当該シールド掘進機に牽引されて走行する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明のシールド坑内の設備運搬機構は、上記請求項1または2に記載の発明において、前記ローラは、前記セグメントに着脱可能に取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項4に記載の本発明のシールド坑内の設備運搬機構は、上記請求項3記載の発明において、前記ローラは、隣接した前記セグメント同士を連結する連結ボルトを介して前記セグメントに着脱可能に取り付けられている、ことを特徴とする。
請求項5に記載の本発明のシールド坑内の設備運搬機構は、上記請求項4記載の発明において、前記ローラは、前記レールの走行により回転するローラ本体と、前記ローラ本体を着脱可能に支持する支持架台と、一方側が前記連結ボルトに固定され、他方側が締結ボルトにより前記支持架台と締結されて当該支持架台を前記セグメントに固定する固定部材と、を備えていることを特徴とする。
請求項6に記載の本発明のシールド坑内の設備運搬機構は、上記請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、前記セグメントはSTセグメントであり、前記ローラと前記STセグメントとの間には、前記ローラからの荷重を受ける反力ブロックが設置されている、ことを特徴とする。
請求項7に記載の本発明のシールド坑内の設備運搬機構は、上記請求項3〜6の何れか一項に記載の発明において、前記ローラは、前記設備運搬台車の走行位置に対応して取付位置を前記シールド坑の長さ方向で変更するようにした、ことを特徴とする。
本発明では、セグメントの内周面の両側に、シールド坑の長さ方向に沿って複数のローラを取り付け、所定の設備が搭載される台車本体部の両側に一対のレールが取り付けられた設備運搬台車が当該ローラ上を走行するようになっている。
これにより、設備運搬台車が走行する下方に、セグメント構成材を搬送するセグメント搬送機構を設置することができるので、シールド坑の大きさや搬送される設備の大きさに関わらず、セグメント搬送機構を設置することが可能になる。
本発明の一実施の形態としてのシールド坑内の設備運搬機構を示す側面図である。 図1のシールド坑内の設備運搬機構を構成するクラッシャ運搬台車を示す側面図である。 図2のクラッシャ運搬台車の平面図である。 図2のクラッシャ運搬台車を走行機構であるローラとともに示す正面図である。 図2のクラッシャ運搬台車の要部を示す側面図である。 セグメントに取り付けられた図4のローラをセグメントの軸方向から見た説明図である。 セグメントに取り付けられた図4のローラをセグメントの内周側から見た説明図である。 図4のローラの正面図である。 図4のローラをセグメントへ取り付けられた状態で示す側面図である。 図4のローラの平面図である。 図1のA1−A1線に沿った断面図である。 図1のA2−A2線に沿った断面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は本発明の一実施の形態としてのシールド坑内の設備運搬機構を示す側面図である。
図1に示すシールド坑内の設備運搬機構において用いられているシールド掘進機1は、図示しない掘削手段であるカッタヘッドとシールドフレーム2との間のチャンバ内に泥土を充填した状態で掘進することにより泥土圧を発生させ、その泥土圧を切羽の土圧に対抗させた状態で掘進を行う泥土圧式のシールド掘進機である。このシールド掘進機1により構築されるトンネルは、特に限定されるものではないが、例えば、上水用トンネル、下水用トンネルまたはケーブル用トンネルのようなトンネルである。
シールド掘進機1を構成するシールドフレーム2は、前胴フレーム2aと、その後方の後胴フレーム2bと、その後方のテールシール2cとを備えている。
前胴フレーム2aおよび後胴フレーム2bは、例えば円筒状の鋼製板により形成されており、シールドフレーム2の外形を形成するとともに、シールドフレーム2の内部に中空空間を形成する。前胴フレーム2aと後胴フレーム2bとは、前胴フレーム2aの後端側において後胴フレーム2bの先端の球面軸受部が前胴フレーム2aの内周面に接した状態で入り込むことで係合されている。
テールシール2cは、掘進作業中にシールドフレーム2の後部からシールドフレーム2内に地下水等が入り込むのを防止する封止部材であり、後胴フレーム2bの後端部に後胴フレーム2bの内周に沿って枠状に設置されている。
シールド掘進機1の機内には、カッタヘッド駆動体(図示せず)、中折れジャッキ3a、シールドジャッキ3b、スクリューコンベア4、エレクタ5等が設置されている。
ここで、カッタヘッド駆動体は、カッタヘッドを正逆方向に回転させるモータである。中折れジャッキ3aは、前胴フレーム2aと後胴フレーム2bとを連結するとともに、シールド掘進機1の推進方向や姿勢を修正する機器である。シールドジャッキ3bは、シールドフレーム2の後方に設置されたセグメントSGに反力をとってシールド掘進機1を前進させるための推進力を発生させる機器である。
スクリューコンベア4は、チャンバ内に取り込まれた砂礫を機外に排出するための機器である。
エレクタ5は、外部から運び込まれた円弧状のセグメント構成材PAを把持して掘削坑の内周方向に旋回し、当該掘削坑の内周に円環状のセグメントSGを組み立てる組立装置である。そして、組み立てられたセグメントSGを既設のセグメントSGと連結ボルトB1で連結することにより、複数のセグメントSGで構成されるシールド坑SPを構築している。
なお、セグメントSGの種類は特に限定されるものではないが、例えば鋼材を製缶加工して製作されたST(Steel)セグメントや、組み立てられた鉄筋にコンクリートを打設して製作されたRC(Reinforced−Concrete)セグメントなどが用いられる。また、後述する図6および図7ならびにこれらの図面についての説明は、STセグメントで行われている。
構築されたシールド坑SPの坑内には、前述したスクリューコンベア4の後方に、設備の一つであるクラッシャ6が配置されている。クラッシャ6は可撓継手4aを介してスクリューコンベア4に接続されており、当該スクリューコンベア4から搬送された砂礫を取り込んでこれを破砕する。つまり、流体中に粒径の大きな固形物が混入すると配管内やポンプ部での閉塞の原因となる。そこで、クラッシャ6で破砕して輸送経路中で閉塞しない程度の粒径にするものである。
また、シールド坑SPの坑内には、クラッシャ6を搭載して坑内を走行するクラッシャ運搬台車7(設備運搬台車)が設けられている。このクラッシャ運搬台車7は牽引ロッド8を介してシールド掘進機1を構成するスクリューコンベア4の後部に接続されており、シールド掘進機1に牽引されて走行するようになっている。但し、クラッシャ運搬台車7はシールド掘進機1に接続されている必要はなく、また接続される場合でも、接続対象はスクリューコンベア4以外であってもよい。なお、クラッシャ運搬台車7の詳細については後述する。
クラッシャ運搬台車7の後方の坑内には、セグメント構成材PAを運搬するセグメント運搬台車9が走行する軌条設備10が、シールド坑SPの長さ方向に沿って敷設されている。セグメント運搬台車9は、牽引ビーム11を介してクラッシャ運搬台車7に接続されている。前述のように、クラッシャ運搬台車7はシールド掘進機1に牽引されて走行することから、このセグメント運搬台車9もまた、シールド掘進機1に伴って走行する。
牽引ビーム11には、セグメント構成材PAをセグメント運搬台車9から荷降ろしするためのチェーンブロック12が設けられている。チェーンブロック12には電気トロリ13が取り付けられており、これにより、チェーンブロック12は電気トロリ13により牽引ビーム11に沿って往復移動が可能になっている。
軌条設備10の先端からクラッシャ運搬台車7の下方を通ってエレクタ5まで至るようにして、連続ローラコンベア14(セグメント搬送機構)が設置されている。
したがって、セグメント運搬台車9で運搬されたセグメント構成材PAは、チェーンブロック12と電気トロリ13により荷降ろしされて連続ローラコンベア14へと移載され、クラッシャ運搬台車7の下方を通ってエレクタ5に搬送されるようになっている。
次に、クラッシャ運搬台車およびその走行機構について、前述した図1および図2〜図10を用いて説明する。ここで、図2は図1のシールド坑内の設備運搬機構を構成するクラッシャ運搬台車を示す側面図、図3は図2のクラッシャ運搬台車の平面図、図4は図2のクラッシャ運搬台車を走行機構であるローラとともに示す正面図、図5は図2のクラッシャ運搬台車の要部を示す側面図、図6はセグメントに取り付けられた図4のローラをセグメントの軸方向から見た説明図、図7はセグメントに取り付けられた図4のローラをセグメントの内周側から見た説明図、図8は図4のローラの正面図、図9は図4のローラをセグメントへ取り付けられた状態で示す側面図、図10は図4のローラの平面図である。なお、図3および図4においては、図2で表されている牽引ロッドおよび牽引ビームは図示が省略されている。
図1において、セグメントSGの内周面の両側には、シールド坑SPの長さ方向に沿って複数(図示する場合には、片側5個ずつ、合計10個)のローラ15が、回転軸をセグメントSGの幅方向に向けて取り付けられている。そして、クラッシャ運搬台車7は、当該ローラ15上を走行することでシールド掘進機1に牽引されて行く。なお、ローラ15の詳細については後述する。
ここで、図2〜図4に示すように、クラッシャ運搬台車7は、設備であるクラッシャ6が搭載される台車本体部7a、および台車本体部7aの両側に取り付けられてローラ15上を走行する一対のレール7bを備えている。そして、セグメントSGの内周面の両側に取り付けられたローラ15に跨がって走行しながらクラッシャ6を運搬する。なお、台車本体部7aとレール7bとは、例えば相互にボルト止めされている。
クラッシャ運搬台車7には、水平部を有する山型に屈曲形成されたビーム支持架台7cが、一対のレール7bに跨がるようにして当該一対のレール7bの後部に固定されている。図示するように、ビーム支持架台7cには前述した牽引ビーム11が連結されており、当該牽引ビーム11を介してセグメント運搬台車9を牽引することから後方に向かって荷重が掛かる。そこで、ビーム支持架台7cの前部とレール7bとの間には、補強ブレース7dが設置されている。
図5に詳しく示すように、クラッシャ運搬台車7の台車本体部7aは、例えば複数本のH形鋼が縦横に組み合わされて全体として水平部を有する谷型に屈曲形成されたメインフレーム7a−1を備えている。メインフレーム7a−1の水平部には、当該メインフレーム7a−1を挟むようにして上側にスライドプレート7a−2が、下側にスライドガイド7a−3がそれぞれ配置され、ボルト7a−4で相互に締結されている。
そして、スライドプレート7a−2上に、防振ゴム7a−5および設備側プレート7a−6を介してクラッシャ6が搭載されている。
図3および図4に示すように、台車本体部7aの両側に形成された傾斜部には、レール7bに沿って伸びた足場板7a−7が階段状に配置されている。したがって、作業者は、足場板7a−7に足を置いて、スライドプレート7a−2上に搭載されたクラッシャ6に対しての作業を行うことができる(図12参照)。
なお、メインフレーム7a−1の前部中央には、牽引ロッド8を取り付けるためのジョイントJが設置されている。
さて、ローラ15は、図6および図7に示すように、セグメントSGの内周面の両側に取り付けられ、図1に示すように、シールド坑SPの長さ方向に沿って複数設置されている。図6において、ローラ15の取付高さはセグメントSGの中央よりもやや下側の位置となっており、当該ローラ15上を前述のクラッシャ運搬台車7が走行しても、その下方には必要な空間(後述するように、セグメント構成材PAが通ることが可能な空間)が確保されている(図11および図12参照)。
これらの図面に示すように、本実施の形態のセグメントSGにはSTセグメントが用いられている。STセグメントでは、セグメントSGの構成要素であるセグメント構成材PAで見ると、周壁を形成するスキンプレートPA−1の内側に、セグメントSGの軸方向に延びる複数本のリブPA−2が形成されている。また、これらのリブPA−2と直交した主桁PA−3が、スキンプレートPA−1に沿って円弧状に形成されている。
スキンプレートPA−1の長手方向の両端においてリブPA−2と平行に設けられたエンドプレートPA−4には、隣接するセグメント構成材PA同士をボルト(図示せず)で連結して円環状のセグメントSGを形成するためのセグメント継ぎボルト孔PA−4aが形成されている。また、スキンプレートPA−1の短手方向の両端に設けられた主桁PA−3には、円環状に形成された隣接するセグメントSG同士を連結ボルトB1で連結するためのリング継ぎボルト孔PA−3aが形成されている。
そして、ローラ15は、連結ボルトB1を介してセグメントSGに着脱可能に取り付けられている。したがって、ローラ15は、相互に隣接した2つのセグメントSGの連結部分に取り付けられていることになる。
ここで、ローラ15のセグメントSGに対する取り付けについて説明する。
図8〜図10に示すように、ローラ15は、上部に位置して前述したクラッシャ運搬台車7のレール7bの走行に伴って回転するローラ本体15aと、ローラ本体15aを支持する支持架台15bと、支持架台15bをセグメントSGに固定するための板状の固定部材15cとを備えている。固定部材15cは、一方側が連結ボルトB1に固定されており、支持架台15bを貫通して突出した他方側が締結ボルトB2により支持架台15b(詳しくは、支持架台15bに形成された突起片15b−1)と締結されて支持架台15bをセグメントSGに固定している。
図8に示すように、支持架台15bの上部には、上方に開口した凹部15b−2が形成されており、ローラ本体15aの軸部15a−1が嵌まり込むことにより、当該ローラ本体15aは支持架台15bに対して着脱可能になっている。
なお、図10に示すように、ローラ本体15aの軸部15a−1には持ち手15dが取り付けられており、ローラ本体15aを持ち運ぶ際の便宜が図られている。
前述のように、セグメントSGがSTセグメントである本実施の形態の場合、コンクリートの厚みを有するRCセグメントとは異なり、ローラ15をそのままセグメントSGに取り付けようとすると、ローラ15の支持架台15bは当該セグメントSGの主桁PA−3だけで支えられることになって不安定になってしまう。
そこで、このような不都合をなくすために、図6、図7および図9に示すように、ローラ15(の支持架台15b)とセグメントSGとの間には、ローラ15からの荷重を受ける反力ブロック16が設置されている。
なお、セグメントSGがRCセグメントの場合には反力ブロック16は不要になる。よって、本実施の形態に示すローラ15は、STセグメントの場合には反力ブロック16を用いて取り付けることで、RCセグメントの場合には反力ブロック16は用いずに直接取り付けることで、何れのセグメントにも対応できるようになっている。
本実施の形態において、このような構成を有するローラ15は、クラッシャ運搬台車7の走行位置に対応して取付位置をシールド坑SPの長さ方向で変更している。具体的には、クラッシャ運搬台車7がシールド掘進機1に牽引されてシールド坑SP内を前進するのに合わせて、最後部に位置するローラ15を取り外して最前部に取り付けている。そして、この作業を繰り返し行うことにより、クラッシャ運搬台車7のレール7bの下に常にローラ15が存在するようにして当該クラッシャ運搬台車7を走行させている。
クラッシャ運搬台車7の走行位置に新たなローラ15を順次取り付けるようにしてもよいが、本実施の形態のようにクラッシャ運搬台車7の走行位置に対応してローラ15の取付位置を変更すれば、必要となるローラ15の個数を大幅に削減することが可能になる。
さて、クラッシャ6が搭載されたクラッシャ運搬台車7の重量は、10tあるいはそれ以上になることが想定される。このため、クラッシャ運搬台車7が走行するローラ15は、このような重量物の支持に十分に耐えることができるように堅牢であることが必要になり、結果として重量が嵩むことになる。本発明者の検討によれば、10t以上の重量物を支えるためのローラ15は、30kg程度の重量になることが想定された。すると、作業者がローラ15の取付位置を変更する際の作業性が問題になる。
そこで、本実施の形態のローラ15では、前述したように、ローラ本体15a、支持架台15bおよび固定部材15cの3つの部材で構成された3分割構造となっている。これにより、ローラ15の取付位置の変更作業においては、当該ローラ15を3分割して一つひとつの部材毎に持ち運ぶことができる。そのため、ローラ15の取付位置がセグメントSGの内面で滑りやすい不安定な場所等であっても、作業をスムーズ且つ安全性に行うことが可能になる。また、ローラ15を3分割構造にしたことで、部材の変形等の点検を取付位置の変更作業時に併せて行うこともできる。
なお、ローラ15は、本実施の形態に示す連結ボルトB1以外の形態でセグメントSGに着脱可能に取り付けられていてもよく、その取付位置はセグメントSGの連結部分ではなくてもよい。また、ローラ15は3分割構造になっていなくてもよく、分割不能、あるいは2分割の構造、4分割以上の構造であってもよい。さらに、ローラ15は、必ずしもセグメントSGに着脱可能に取り付けられていなくてもよく、すなわちセグメントSGに固定されていてもよい。
以上のような構成となったシールド坑SP内の設備運搬機構におけるセグメント構成材PAの運搬について、図11および図12を用いて説明する。ここで、図11は図1のA1−A1線に沿った断面図、図12は図1のA2−A2線に沿った断面図である。
図11に示すように、セグメント運搬台車9(図1)で運搬されて来たセグメント構成材PAは、チェーンブロック12で吊り下げられて荷降ろしされ、連続ローラコンベア14へと移載される。このとき、セグメント構成材PAは連続ローラコンベア14に1枚だけ積載されるか、あるいは複数枚積み重ねられて積載されるが、その高さはクラッシャ運搬台車7の下方を通ることができる程度の高さ(つまり、上方に位置しているクラッシャ運搬台車7と干渉しない高さ)にする。
連続ローラコンベア14に移載されたセグメント構成材PAは、図11に示すように、クラッシャ6の搭載されたクラッシャ運搬台車7の下方を通り、エレクタ5(図1)へと搬送される。そして、エレクタ5によって円環状のセグメントSGに組み立てられ、シールド坑SPが構築される。
このように、本実施の形態におけるシールド坑SP内の設備運搬機構によれば、セグメントSGの内周面の両側に、シールド坑SPの長さ方向に沿って複数のローラ15を取り付け、クラッシャ6が搭載される台車本体部7aの両側に一対のレール7bが取り付けられたクラッシャ運搬台車7が当該ローラ15上を走行するようにした。つまり、シールド坑SPに敷設したレール上をクラッシャ運搬台車7が走行するのではなく、クラッシャ運搬台車7をレール構造にして、セグメントSGの内周面に取り付けたローラ15上を走行するようにした。
これにより、クラッシャ運搬台車7が走行する領域の下方に、セグメント構成材PAを搬送する連続ローラコンベア14を設置することができ、クラッシャ運搬台車7の走行エリアとセグメント構成材PAの搬送エリアとをシールド坑SPの上下に構築することが可能になる。
したがって、シールド坑SPの大きさや搬送されるクラッシャ6の大きさに関わらず、セグメント搬送機構である連続ローラコンベア14を設置することが可能になる。
また、クラッシャ運搬台車7をレール構造にしたことで、シールド坑SP内でレールを延長していく作業が不要になるので、作業者の負担軽減になる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
たとえば、本実施の形態では、設備運搬台車の一例としてクラッシャ6を搭載したクラッシャ運搬台車7が示されているが、これに限定されるものではない。つまり、設備運搬台車は、シールド掘進機1が地山を掘削して複数のセグメントSGで構成されるシールド坑SPを構築するために用いられる様々な設備(例えば、分流器、シールド油圧ユニット、カッタ油圧ユニット、カッタタンク、制御盤、裏込プラント、トランス、高圧ケーブル、低圧ケーブル、ホースリールなど)を運搬するための台車に適用することができる。
また、クラッシャ運搬台車7などの設備運搬台車は、シールド掘進機に牽引されていなくてもよい。
以上の説明では、本発明を実現するシールド坑内の設備運搬機坑の先頭には泥土圧式のシールド掘進機が用いられていたが、これに限定されるものではなく、例えば、カッタヘッドの後方のチャンバ内における泥水の循環加圧力で切羽の崩壊を防止しながら地山を掘削する泥水式のシールド掘進機等、他のシールド掘進機であってもよい。
1 シールド掘進機
2 シールドフレーム
2a 前胴フレーム
2b 後胴フレーム
2c テールシール
4 スクリューコンベア
4a 可撓継手
5 エレクタ
6 クラッシャ
7 クラッシャ運搬台車(設備運搬台車)
7a 台車本体部
7a−1 メインフレーム
7a−2 スライドプレート
7a−3 スライドガイド
7a−4 ボルト
7a−5 防振ゴム
7a−6 設備側プレート
7a−7 足場板
7b レール
7c ビーム支持架台
7d 補強ブレース
8 牽引ロッド
9 セグメント運搬台車
10 軌条設備
11 牽引ビーム
12 チェーンブロック
13 電気トロリ
14 連続ローラコンベア(セグメント搬送機構)
15 ローラ
15a ローラ本体
15a−1 軸部
15b 支持架台
15b−1 突起片
15b−2 凹部
15c 固定部材
15d 持ち手
16 反力ブロック
B1 連結ボルト
B2 締結ボルト
J ジョイント
PA セグメント構成材
PA−1 スキンプレート
PA−2 リブ
PA−3 主桁
PA−3a リング継ぎボルト孔
PA−4 エンドプレート
PA−4a セグメント継ぎボルト孔
SG セグメント
SP シールド坑

Claims (7)

  1. シールド掘進機による掘削坑の内周に構築され、相互に締結された複数の円環状のセグメントで構成されるシールド坑と、
    回転軸を前記セグメントの幅方向に向けて当該セグメントの内周面の両側に取り付けられ、前記シールド坑の長さ方向に沿って複数設置されたローラと、
    所定の設備が搭載される台車本体部、および前記台車本体部の両側に取り付けられて前記ローラ上を走行する一対のレールを備え、前記セグメントの内周面の両側に取り付けられた前記ローラに跨がって走行して前記所定の設備を運搬する設備運搬台車と、
    前記設備運搬台車の走行領域の下方において前記シールド坑の長さ方向に沿って設置され、セグメント構成材を搬送するセグメント搬送機構と、
    を有することを特徴とするシールド坑内の設備運搬機構。
  2. 前記設備運搬台車は、前記シールド掘進機に接続され、当該シールド掘進機に牽引されて走行する、
    ことを特徴とする請求項1記載のシールド坑内の設備運搬機構。
  3. 前記ローラは、前記セグメントに着脱可能に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のシールド坑内の設備運搬機構。
  4. 前記ローラは、隣接した前記セグメント同士を連結する連結ボルトを介して前記セグメントに着脱可能に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項3記載のシールド坑内の設備運搬機構。
  5. 前記ローラは、
    前記レールの走行により回転するローラ本体と、
    前記ローラ本体を着脱可能に支持する支持架台と、
    一方側が前記連結ボルトに固定され、他方側が締結ボルトにより前記支持架台と締結されて当該支持架台を前記セグメントに固定する固定部材と、
    を備えていることを特徴とする請求項4記載のシールド坑内の設備運搬機構。
  6. 前記セグメントはSTセグメントであり、
    前記ローラと前記STセグメントとの間には、前記ローラからの荷重を受ける反力ブロックが設置されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のシールド坑内の設備運搬機構。
  7. 前記ローラは、前記設備運搬台車の走行位置に対応して取付位置を前記シールド坑の長さ方向で変更するようにした、
    ことを特徴とする請求項3〜6の何れか一項に記載のシールド坑内の設備運搬機構。
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