JP2019019952A - 滑り軸受 - Google Patents

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関根 敏彦
Toshihiko Sekine
敏彦 関根
勝紀 斉藤
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勝紀 斉藤
和彦 明田
Kazuhiko Akita
和彦 明田
淳 大内
Atsushi Ouchi
淳 大内
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Abstract

【課題】軸部材との摺動によるトルクを抑制しつつ、軸部材のガタツキによる異音の発生を低減することができる滑り軸受を提供する。【解決手段】ラックブッシュ1は、円筒状のハウジング2内に軸O方向の移動が規制された状態で収容されるとともに、ラックバー4の背面(ラックギア40と反対側の面)41側に装着されて、ラックバー4の軸O方向の移動を許容しつつ、ラックバー4に加わる荷重を支持するものであり、ラックバー4に対してクリアランスを有する円筒状のブッシュ本体10と、ラックバー4のラックギア40側においてブッシュ本体10の両端面を軸方向に沿って貫く貫通スリット120と、ラックバー4を上下方向(貫通スリット102の幅方向)Vから挟み込むように接触して支持する一対の支持面11と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、軸部材に加わる荷重を支持する滑り軸受に関し、特に、ラックアンドピニオン式のステアリング機構に用いられるラックブッシュに好適な滑り軸受に関する。
ラックアンドピニオン式のステアリング機構は、ステアリングホイールに連動して回転するシャフトの先端に形成されたピニオンギアと、ラックバーに形成されたラックギアとの噛み合いにより、ピニオンギアの回転運動をラックギアの直線運動に変換する。これにより、ラックバーと連動するタイロッドに連結されたタイヤの向きを変える。
特許文献1には、ラックブッシュを備えたラックアンドピニオン式のステアリング機構が開示されている。このステアリング機構において、ラックブッシュは、ラックバーのラックギア面の背面側に装着され、ラックバーの直線運動を許容しつつ、ラックバーに荷重が加えられた場合にこれを支持する。また、ラックブッシュは、ラックバーのラックギア側において軸方向に沿って形成された両端面を貫く貫通スリットを有しており、このため、貫通スリットのない筒状のブッシュに比べて縮径し易く、ラックバーとともにラックブッシュを収容するハウジングへのラックブッシュの組み付け作業が容易かつ円滑となる。
特開2013−79024号公報
特許文献1に記載のラックブッシュは、内周面が全周に亘りラックバーの外周面と接触している。このため、ラックバーとラックブッシュとの摺動によるトルクが発生して、ステアリング操作に影響する。この影響を小さくするためには、ラックバーに対して非接触となるように、ラックバーの全周に対してクリアランスを有することが好ましい。
しかしながら、ラックアンドピニオン式のステアリング機構では、ピニオンギアの回転運動をラックギアの直線運動に変換する際に、ラックギアがピニオンギアによって上下方向に引き摺られて、ラックバーに上下方向のガタツキが発生する。このため、ラックバーの全周に対してクリアランスを有するラックブッシュでは、ラックバーの上下方向のガタツキにより、ラックバーと当接して異音を発生させることがある。
この問題は、ラックアンドピニオン式のステアリング機構に用いられるラックブッシュに限られない。軸部材に加わる荷重を支持する滑り軸受において、軸部材の全周に対してクリアランスを有する場合に、軸部材のガタツキによって発生する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、軸部材との摺動によるトルクを抑制しつつ、軸部材のガタツキによる異音の発生を低減することができる滑り軸受を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、軸部材が挿入される円筒状の軸受本体に、軸方向に沿って軸受本体の両端面を貫く貫通スリットを形成するとともに、この貫通スリットの幅方向から軸部材を挟み込むように接触して支持する一対の支持面を、軸受本体の内周面より径方向内方に設けた。
例えば、本発明は、
軸部材を支持する滑り軸受であって、
前記軸部材が挿入される円筒状の軸受本体と、
前記軸受本体の軸方向両端面を貫く貫通スリットと、
前記軸受本体の内周面より径方向内方に形成され、前記軸部材を前記貫通スリットの幅方向から挟み込むように接触して支持する一対の支持面と、を備える。
本発明では、一対の支持面により軸部材を貫通スリットの幅方向から挟み込むように接触して支持するので、貫通スリットの幅方向における軸部材のガタツキを抑制して、このガタツキによる軸部材との当接を防止することができ、これにより、異音の発生を防止することができる。また、一対の支持面を軸受本体の内周面より径方向内方に形成しているので、軸受本体に挿入された軸部材との接触を支持面のみとすることができ、これにより、軸部材と滑り軸受との摺動によるトルクを抑制することができる。したがって、本発明によれば、軸部材との摺動によるトルクを抑制しつつ、軸部材のガタツキによる異音の発生を低減することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るラックブッシュ1が用いられたラックアンドピニオン式のステアリング機構の上面部分断面図である。 図2は、図1に示すラックアンドピニオン式のステアリング機構の側面部分断面図である。 図3(A)、図3(B)、図3(C)および図3(D)は、ラックブッシュ1の正面図、上面図、左側面図、および右側面図である。 図4(A)および図4(B)は、図3(C)に示すラックブッシュ1のA−A断面図およびB−B断面である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るラックブッシュ1が用いられたラックアンドピニオン式のステアリング機構の上面部分断面図である。また、図2は、図1に示すラックアンドピニオン式のステアリング機構の側面部分断面図である。
図示するように、ラックアンドピニオン式のステアリング機構は、ステアリングホイール(不図示)に連動して回転するシャフト3の先端に形成されたピニオンギア30と、ラックバー4に形成されたラックギア40との噛み合いにより、ピニオンギア30の回転運動Rをラックギア40の軸O方向(車両進行方向Gに対して垂直かつ水平方向)の直線運動Lに変換する。これにより、ラックバー4と連動するタイロッド(不図示)に連結されたタイヤ(不図示)の向きを変える。
ここで、ラックブッシュ1は、円筒状のハウジング2内に軸O方向の移動が規制された状態で収容されるとともに、ラックバー4の背面(ラックギア40と反対側の面)41側に装着されて、ラックバー4の軸O方向の移動を許容しつつ、ラックバー4に加わる荷重を支持する。
図3(A)、図3(B)、図3(C)および図3(D)は、ラックブッシュ1の正面図、上面図、左側面図、および右側面図である。また、図4(A)および図4(B)は、図3(C)に示すラックブッシュ1のA−A断面図およびB−B断面である。
ラックブッシュ1は、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂等の摺動特性のよい合成樹脂で形成され、図示するように、円筒状のブッシュ本体10と、それぞれ支持面11を有する一対の支持部13と、を備えている。
ブッシュ本体10は、支持部13毎に設けられた一対のスリット101と、貫通スリット102と、フランジ103と、を有する。
一対のスリット101は、ブッシュ本体10の上下方向(貫通スリット102の幅方向)Vにおいて、一方の端面104aから他方の端面104bに向けて軸O方向に沿って形成されており、このスリット101内に、対応する支持部13の支持面11が径方向内方に向けて配置される。
貫通スリット102は、ラックバー4のラックギア40側において、軸O方向に沿ってブッシュ本体10の両端面104a、104bを貫いており(図2参照)、この貫通スリット102により、ブッシュ本体10は径方向に伸縮可能となっている。また、貫通スリット102の幅H1は、ラックバー4のラックギア40の幅H2よりも大きい(図2参照)。これにより、貫通スリット102の縁部1020がラックギア40のギア面と当接するのを防止している。
フランジ103は、ブッシュ本体10の他方の端面104b側において、ブッシュ本体10の外周面105に形成されており、ハウジング2の内周面20に周方向に形成された環状溝21に挿入される。これにより、ハウジング2内に収容されたラックブッシュ1の軸O方向の移動が規制される(図1参照)。
フランジ103には、位置合わせ用の突起部106が形成されており、この突起部106をハウジング2の内周面20に軸O方向に形成されたガイド溝22に挿入することにより、貫通スリット102がラックバー4のラックギア40側に位置して、その幅方向を上下方向Vに一致させるように、ラックブッシュ1が正しく位置決めされる(図1参照)。
また、ブッシュ本体10は、内周面109を、ラックバー4の背面41側に配され、ラックバー4の外径r3より大きな内径r1を有する第一内径部107と、第一内径部107よりラックバー4のラックギア40側に配され、第一内径部107の内径r1より大きな内径r2を有する第二の内径部108と、で構成している。これにより、ブッシュ本体10の内周面109に、全周に亘って、ラックバー4に対してクリアランスを持たせている。また、第二の内径部108の内径r2を第一内径部107の内径r1より大径とすることにより、ラックブッシュ1の前後(車両進行方向G)のガタツキにより、ブッシュ本体10がラックバー4のラックギア40と接触する可能性を低減している(図2参照)。
一対の支持部13は、それぞれの支持面11により、ラックバー4を上下方向Vから挟み込むように接触して支持する(図2参照)。上述したように、支持部13は、対応するスリット101内に支持面11を径方向内方に向けて配置しており、軸O方向に延びるアーム12によりブッシュ本体10と連結している。アーム12および支持部13は、ブッシュ本体10の外周面105よりもブッシュ本体10の内側(軸O側)に配置されている。このため、ラックブッシュ1をハウジング2内に収容した場合に、アーム12の外周面14および支持部13の外周面15とハウジング2の内周面20との隙間gが形成され(図2参照)、これにより、支持面11は、ラックバー4を当接しながら上下方向Vおよび円周方向Cに移動可能である。
また、一対の支持部13は、それぞれ、支持面11を、ラックバー4に対してシメシロとなるように設定された円110上に配置しており、これにより、ラックバー4と確実に接触するようにされている。さらに、一対の支持部13は、それぞれ、支持面11を、軸心Oを含み、貫通スリット102の幅方向と平行な鉛直線Dに対してラックバー4のラックギア40側に配置しており、これにより、ラックブッシュ1の前後(車両進行方向G)のガタツキを抑制して、ブッシュ本体10がラックバー4のラックギア40と接触する可能性を低減している(図2参照)。
以上、本発明の一実施の形態について説明した。
本実施の形態では、貫通スリット102の幅方向がラックバー4の上下方向Vと一致するようにラックブッシュ1をラックバー4に装着しているので、ラックブッシュ1が一対の支持部13の支持面11によりラックバー4を上下方向Vから挟み込むように接触して支持する。このため、ラックバー4の上下方向Vのガタツキを抑制して、このガタツキによるラックバー4との当接を防止することができ、これにより、異音の発生を防止することができる。また、ラックバー4に対してクリアランスを有する内径(第一内径部107の内径r1、第二内径部108の内径r2)とし、ラックバー4との接触を支持面11のみとしているので、ラックバー4とラックブッシュ1との摺動によるトルクを低くして、ステアリング操作に与える影響を小さくすることができる。したがって、ステアリング操作に与える影響を抑制しつつ、異音の発生を低減することができる。
また、本実施の形態において、支持部13は、支持面11を対応するスリット101内に径方向内方に向けて配置しており、軸O方向に延びるアーム12によりブッシュ本体10と連結している。このアーム12の貫通スリット102の幅方向およびブッシュ本体10の円周方向への弾性変形により、支持面11は、ラックバー4を当接しながら上下方向Vおよび円周方向Cに移動可能であるので、一対の支持面11をラックバー4により確実に接触させることができる。
また、本実施の形態では、ラックバー4のラックギア40側において、軸O方向に沿ってブッシュ本体10の両端面104a、104bを貫く貫通スリット102を設けているので、この貫通スリット102により、ブッシュ本体10は径方向に伸縮可能となり、ハウジング2への装着作業を容易にすることができる。
また、本実施の形態では、ラックバー4を上下方向Vから支持する一対の支持面11を、軸心Oを含み、貫通スリット102の幅方向と平行な鉛直線Dに対してラックバー4のラックギア40側に配しているので、ラックブッシュ1の前後(車両進行方向G)のガタツキを抑制して、ブッシュ本体10がラックバー4のラックギア40と接触する可能性を低減することができ、したがって、異音の発生をさらに低減することができる。
また、本実施の形態において、ブッシュ本体10は、ラックバー4のラックギア40側に配された第二の内径部108の内径r2をラックバー4の背面41側に配された第一内径部107の内径r1よりも大径としているので、ラックブッシュ1の前後(車両進行方向G)のガタツキにより、ブッシュ本体10がラックバー4のラックギア40と接触する可能性を低減することができ、したがって、異音の発生をさらに低減することができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形は可能である。
例えば、上記の実施の形態では、支持面11を、対応するスリット101内に径方向内方に向けて配置して、軸O方向に延びるアーム12によりブッシュ本体10と連結している。しかし、本発明はこれに限定されない。支持面11は、ラックバー4を当接しながら上下方向Vに移動可能であれば、どのような方法でブッシュ本体10に連結してもかまわない。例えば、支持面11とブッシュ本体10の内周面109との間にゴム、熱可塑性エラストマー等の弾性体を介在させることにより、支持面11を、ラックバー4に当接させながら上下方向Vに移動可能としてもよい。あるいは、支持部13とハウジング2の内周面20とに隙間を設けて、支持部13がこの隙間内を移動できるようにすることにより、支持面11をラックバー4に当接させながら上下方向Vに移動可能としてもよい。
また、本発明は、ラックアンドピニオン式のステアリング機構に用いられるラックブッシュに限られない。軸部材を支持する滑り軸受に広く適用可能である。
1:ラックブッシュ、 2:ハウジング、 3:シャフト、 4:ラックバー、 10:ブッシュ本体、11:支持面、 12:アーム、 13:支持部、 14:アーム12の外周面、 15:支持部13の外周面、 20:ハウジング2の内周面、 21:ハウジング2の環状溝21、 22:ハウジング2のガイド溝、 30:ピニオンギア、 40:ラックギア、 101:スリット、 102:貫通スリット、 103:フランジ、 104a、104b:ブッシュ本体10の端面、 105:ブッシュ本体10の外周面、 106:フランジ103の突起部、 107:ブッシュ本体10の第一内径部、 108:ブッシュ本体10の第二内径部、 109:ブッシュ本体10の内周面、 1020:貫通スリット102の縁部

Claims (12)

  1. 軸部材を支持する滑り軸受であって、
    前記軸部材が挿入される円筒状の軸受本体と、
    前記軸受本体の軸方向両端面を貫く貫通スリットと、
    前記軸受本体の内周面より径方向内方に形成され、前記軸部材を前記貫通スリットの幅方向から挟み込むように当接して支持する一対の支持面と、を備える
    ことを特徴とする滑り軸受。
  2. 請求項1に記載の滑り軸受であって、
    前記支持面は、前記軸部材を当接しつつ移動可能である
    ことを特徴とする滑り軸受。
  3. 請求項1または2に記載に滑り軸受であって、
    前記軸受本体は、
    前記一対の支持面のそれぞれに対応して設けられ、一方の端面から他方の端面に向けて軸方向に形成された一対のスリットと、
    前記一対の支持面のそれぞれに対応して設けられ、弾性変形可能なアームと、を有し、
    前記支持面は、
    対応する前記スリット内に配置されており、対応する前記アームにより前記軸受本体と連結している
    ことを特徴とする滑り軸受。
  4. 請求項3に記載の滑り軸受であって、
    前記アームは、
    前記軸受本体の外周面よりも前記軸受本体の内側に配置されている
    ことを特徴とする滑り軸受。
  5. 請求項3に記載の滑り軸受であって、
    前記滑り軸受は、
    円筒状のハウジングに軸方向の移動が規制された状態で収容され、
    前記アームは、
    前記ハウジングの内周面と径方向に隙間を有する
    ことを特徴とする滑り軸受。
  6. 請求項1または2に記載の滑り軸受であって、
    それぞれ前記支持面が形成された一対の支持部をさらに有し、
    前記一対の支持部は、
    前記軸受本体の外周面よりも前記軸受本体の内側に配置されている
    ことを特徴とする滑り軸受。
  7. 請求項1または2に記載の滑り軸受であって、
    それぞれ前記支持面が形成された一対の支持部をさらに有し、
    前記滑り軸受は、
    円筒状のハウジングに軸方向の移動が規制された状態で収容され、
    前記一対の支持部は、
    前記ハウジングの内周面と径方向に隙間を有する
    ことを特徴とする滑り軸受。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項に記載の滑り軸受であって、
    前記一対の支持面は、
    軸心を含み、かつ前記貫通スリットの幅方向と平行な直線に対して前記貫通スリット側に配されている
    ことを特徴とする滑り軸受。
  9. 請求項1ないし8のいずれか一項に記載の滑り軸受であって、
    前記軸部材は、
    ラックアンドピニオン式のステアリング機構のラックバーであり、
    前記滑り軸受は、
    前記貫通スリットが、前記ラックバーのラックギア側において前記ブッシュ本体の両端面を軸方向に沿って貫くように、前記ラックバーに装着される
    ことを特徴とする滑り軸受。
  10. 請求項9に記載の滑り軸受であって、
    前記一対の支持面は、
    軸心を含み、かつ前記貫通スリットの幅方向と平行な直線に対して前記ラックバーのラックギア側に配されている
    ことを特徴とする滑り軸受。
  11. 請求項9または10に記載の滑り軸受であって、
    前記軸受本体は、
    前記ラックバーのラックギアとは反対側の背面側に配された第一の内径部と、
    前記第一の内径部より前記ラックバーのラックギア側に配され、前記第一の内径部より大径の第二の内径部と、を有する
    ことを特徴とする滑り軸受。
  12. 請求項9ないし11のいずれか一項に記載の滑り軸受であって、
    前記貫通スリットの幅は、
    前記ラックバーの前記ラックギアの幅より大きい
    ことを特徴とする滑り軸受。
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