JP2019021601A - インターロック構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性を確保するとともに製品の小型化やコスト低減にも寄与し得るインターロック構造を提供する。【解決手段】本明細書が開示するインターロック構造は、ケース10から外れた状態のVHコネクタ20に対してサービスカバー30を装着しようとすると、サービスカバー30の短ツメ34の先端突起34aがVHコネクタ20の凸部24に干渉してサービスカバー30を装着不能にする。一方、ケース10のPCUコネクタ14の電極部15に接続された状態のVHコネクタ20においては、ケース10の三角突起12にサービスカバー30の長ツメ35の先端突起35aが接触して三角突起12に乗り上げることにより、凸部24に干渉しない非干渉位置に移動するようにサービスカバー30の短ツメ34が弾性変形する。これにより、接続状態のVHコネクタ20では、サービスカバー30を装着することが可能になる。【選択図】図5
Description
本明細書が開示する技術は、電子機器の筐体に設けられたコネクタと当該筐体との間に設けられているインターロック構造に関する。
特許文献1に、高電圧機器を収容する筐体と、この筐体の開閉手段の開閉を検知する開閉検知手段と、高電圧機器と外部機器とを接続する接続手段と、接続手段の着脱を検知する着脱検知手段と、を備える高電圧装置が開示されている。
上記の高電圧装置においては、開閉手段が閉じている状態で接続手段を外す際、着脱検知手段が着脱を検知してインターロックがかかり通電を遮断する。これにより、例えば、ハイブリッド車や電気自動車が備えるインバータやコンバータなどの高電圧装置を、作業員などが保守したり点検したりする際に、高電圧に対する安全性が確保される。
しかしながら、特許文献1の高電圧装置は、インターロックを実現するために開閉検知手段及び着脱検知手段が必要になる。より具体的には、開閉インターロックスイッチと脱着インターロックスイッチの2つが必要である。2個のインターロックスイッチは、装置の小型化の妨げになるばかりでなく、部品点数も増加するので製品コストの低減の妨げにもなる。本明細書では、安全性を確保するとともに、製品の小型化やコスト低減にも寄与し得るインターロック構造を提供する。
本明細書が開示するインターロック構造は、受電部に接続可能な給電部を前面側に有し背面側に開口を有しているコネクタと、開口を覆い得るとともに開口への装着方向と交差する方向に弾性変形可能な第1ツメ及び第2ツメを有しているコネクタカバーと、インターロックスイッチを備えている。インターロックスイッチは、コネクタに設けられている。インターロックスイッチは、コネクタカバーのコネクタへの着脱を検知する。そして、コネクタは、コネクタカバーの装着を阻止するように弾性変形前の第1ツメと干渉するコネクタ側突起を有する。また、筐体は、受電部に給電部を接続したコネクタの開口へコネクタカバーを取り付ける際、第1ツメがコネクタ側突起と干渉するのに先立って第2ツメと接触してコネクタ側突起に対する非干渉位置まで第1ツメを弾性変形させ、コネクタカバーの開口への装着を可能にする筐体側突起を有する。例えば、第1ツメは、第2ツメの先端から、コネクタカバーの開口への装着方向へと延びている。また、コネクタカバーの第1ツメ及び第2ツメは、コネクタカバーの他の部分と一体に形成可能である。また、コネクタのコネクタ側突起は、コネクタカバーの他の部分と一体に形成可能である。さらに、筐体の筐体側突起は、筐体の他の部分と一体に形成可能である。
上記のインターロック構造によると、筐体から外れた状態のコネクタ(単体状態のコネクタ)に対し、コネクタカバーを装着しようとすると、コネクタカバーの第1ツメがコネクタのコネクタ側突起に干渉する。そのため、コネクタカバーを装着不能にすることから、単体状態のコネクタにコネクタカバーが装着されることを阻止する。一方、筐体の受電部に接続された状態のコネクタ(接続状態のコネクタ)においては、筐体の筐体側突起にコネクタカバーの第2ツメが接触することにより、コネクタ側突起に干渉しない非干渉位置に移動するようにコネクタカバーの第1ツメが弾性変形する。そのため、接続状態のコネクタでは、コネクタカバーを装着することが可能になる。したがって、接続状態のコネクタのインターロックスイッチからは、コネクタカバーが装着されたことを示す検知信号が出力されるのに対して、単体状態のコネクタのインターロックスイッチからは、コネクタカバーが装着されたことを示す検知信号は出力されない。インターロックスイッチからの信号は、上位のコントローラに送られる。上位のコントローラは、コネクタカバーが装着されたことを示す検知信号を受けると、コネクタに高電圧を供給することを許可する。すなわち、上記のインターロック構造は、コネクタの給電部が筐体の受電部に接続されていること、及び、コネクタカバーがコネクタに接続されていること、の2個の条件が成立しないかぎり、コネクタへの高電圧供給を禁止する。上位のコントローラは、単体状態のコネクタに対しては、コネクタへの高電圧供給を防止することができる。また、コネクタカバーの第1ツメ及び第2ツメ、コネクタのコネクタ側突起や、筐体の筐体側突起は、夫々それらの他の部分と一体に形成可能であることから、部品点数の増加も防ぐことが可能になる。よって、安全性を確保するとともに製品の小型化やコスト低減にも寄与することができる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
図面を参照して実施例のインターロック構造を説明する。図1に、実施例のインターロック構造を適用するハイブリッド車の電気系統のブロック図を示す。ハイブリッド車は、エンジン8の動力を利用して走行したり、メインバッテリ2の電力を利用して走行したりする車両である。メインバッテリ2の電力を利用して走行する場合、ハイブリッド車は、メインバッテリ2からパワーコントロールユニット(PCU)4などを介して供給される電力により第2モータ6を駆動し、第2モータ6の動力によって不図示の駆動輪を回転させる。エンジン8を利用して走行する場合には、ハイブリッド車は、第1モータ5をセルモータとして使用してエンジン8を始動させる。
そして、ハイブリッド車は、動力分割機構7によって、エンジン8が発生させた動力の一部を駆動輪に伝達する一方で、その残りの動力を第1モータ5に伝達させて第1モータ5に発電させる。第1モータ5で発電した電力は、第2モータ6に供給して駆動輪の回転に利用したり、PCU4などを介してメインバッテリ2に充電したりすることができる。尚、エンジン8を利用して走行している際に、さらにメインバッテリ2からも第2モータ6に電力を供給して、駆動輪を回転させることも可能である。また、メインバッテリ2から電力を供給することなく、第1モータ5で発電した電力だけで第2モータ6を駆動して走行することも可能である(バッテリレス走行)。
メインバッテリ2は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などの二次電池である。メインバッテリ2は、所定の高電圧(例えば、約200V(ボルト))を出力する。ハイブリッド車は、エンジン8の動力で第1モータ5が発電し、発電したその電力をメインバッテリ2に充電する。走行中のハイブリッド車が減速する場合には、第2モータ6で回生発電し、その回生電力をメインバッテリ2に充電する。このようなメインバッテリ2の充電は、PCU4などを介して行われる。尚、ハイブリッド車は、メインバッテリ2よりも電圧が低い不図示のサブバッテリも備えている。サブバッテリは、例えば、パワーステアリングやエアーコンディショナなどの補機に電力を供給する。
PCU4は、メインバッテリ2と、第1モータ5及び第2モータ6との間に設けられている。PCU4は、主に、コンバータ4aとインバータ4bを備えており、それらはケース10内に収容されている。コンバータ4aは、メインバッテリ2から供給される電力の電圧を、必要に応じて第1モータ5や第2モータ6の駆動に適した電圧まで昇圧する。またコンバータ4aは、第1モータ5や第2モータ6が発電した電力の電圧を、メインバッテリ2への充電に適した電圧まで降圧させたりもする。例えば、第1モータ5や第2モータ6の駆動に用いる電圧は約600Vである。インバータ4bは、コンバータ4aによって昇圧されたメインバッテリ2の電力を第1モータ5や第2モータ6を駆動するための三相交流電力に変換する。また、第1モータ5や第2モータ6が発電した三相交流電力をメインバッテリ2へ充電するための直流電力に変換する。
メインバッテリ2とPCU4の間には、システムメインリレー(SMR)3が設けられている。SMR3は、2つのスイッチ3a、3bを備えている。例えば、一方のスイッチ3aは、メイン電源配線の正極線の導通と非導通を切り換え、他方のスイッチ3bは、メイン電源配線の負極線の導通と非導通を切り換える。すなわち、SMR3は、メイン電源配線の導通と非導通(遮断)を切り換える。SMR3とPCU4の間は、高電圧ケーブル(VHケーブル)が介在しており、両者間を電気的に接続している。PCU4にはPCUコネクタ14が設けられている。このPCUコネクタ14の電極部15に電気的に接続可能なVHコネクタ20がVHケーブルの一端側に設けられている。
ハイブリッド車は、電子制御ユニット(ECU)9を備えている。ECU9には、メインバッテリ2の電圧を検知する電圧センサなど、ハイブリッド車に搭載された各種のセンサの計測データが入力される。また、車内LANを介して、他のECU(例えば、HV−ECU)から各種の制御情報などを取得する。本実施例では、メインバッテリ2の電圧の計測データのほかに、VHコネクタ20からインターロック信号がECU9に入力される。ECU9は、このようなデータや信号に基づいて、SMR3のオンオフ制御(レディオン(ReadyON)処理)やPCU4の昇降圧の動作を制御する。尚、SMR3のオンオフ制御は、車内LANを介してECU9に接続されたHV−ECUなどの上位ECUが行う場合もある。
VHケーブルの他端側は、SMR3に接続可能なコネクタが設けられており、SMR3を介してメインバッテリ2に接続されている。ハイブリッド車のパワースイッチ(イグニッションスイッチ)のオン信号がECU9に入力されると、ECU9がSMR3をオン状態に切り換え、VHケーブルのVHコネクタ20から高電圧が出力される。つまり、メインバッテリ2からPCU4への電力供給が可能になる。
ところで、ハイブリッド車の保守や点検の際において、例えば、VHケーブルのVHコネクタ20がPCU4のPCUコネクタ14から外された状態になることがある。そのため、ハイブリッド車は、このような状態のときに誤ってハイブリッド車のパワースイッチがオンにされたとしても、VHケーブルのVHコネクタ20から高電圧が出力されない機能、つまりインターロック機能を備えている。すなわち、実施例のインターロック構造をケース10及びVHコネクタ20が備えることにより、高電圧に対する安全性が確保される。
図2(A)及び(B)に、実施例のインターロック構造を適用したPCU4のケース10の説明図を示す。図2(A)は、VHコネクタ20を有するVHケーブル50をケース10に接続した状態の説明図であり、図2(B)は、ケース10からVHコネクタ20を外した状態の説明図である。尚、符号30は、後述するサービスカバーを指している。図2(A)では、サービスカバー30はVHコネクタ20に取り付けられており、図2(B)では、サービスカバー30はVHコネクタ20から取り外されている。
PCU4のケース10は、長方形の箱形状を有しており、内部にコンバータ4aやインバータ4b(図1参照)の電子回路やPCUコネクタ14が実装された基板13を収容している。これらの電子回路を構成する回路部品などは図示を省略してある。ケース10には、PCUコネクタ14を外部に露出させる開口部として受電ポート11が設けられている。受電ポート11は、長方形状の環状に形成されており、ケース10の側面から突出するように設けられている。ケース10は、アルミニウム製であり、例えば、アルミダイカストにより受電ポート11とともに一体に成形されている。
受電ポート11内には、PCUコネクタ14の電極部15が収容されており、VHコネクタ20のコネクタ本体21が備える電極部22と電気的に接続可能に構成されている。例えば、PCUコネクタ14の電極部15は、プラグタイプの電極であり、コネクタ本体21の電極部22は、レセプタクル(ジャック)タイプの電極である。
VHコネクタ20は、例えば、耐電圧特性・耐熱特性・剛性に優れた樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT))製のコネクタ本体21、銅など金属板を加工した電極部22、インターロックコネクタ26や、出力コネクタ28などにより構成されている。コネクタ本体21は、例えば、直方体形状に形成されており、前面側21aにコネクタ本体21がインサート成形されており、その裏側、つまり背面側21bに開口部23が形成されている。開口部23は、例えば、長手方向がコネクタ本体21の長辺方向に沿って形成される角柱形状の空間であり、その底面には、インターロックコネクタ26が設けられている。
インターロックコネクタ26は、例えば、二極タイプの端子台である。コネクタ本体21の短手側の側面に出力コネクタ28が設けられており、インターロックコネクタ26は、不図示の配線を介して出力コネクタ28と電気的に接続されている。出力コネクタ28は、ECU9に対して電気的に接続されている(図1参照)。インターロックコネクタ26と出力コネクタ28は、それぞれ、2個の導通ピン(不図示)を有しており、インターロックコネクタ26の夫々の導通ピンが、不図示の配線を介して、出力コネクタ28の夫々の導通ピンと電気的に接続されている。後述するサービスカバー30のショートコネクタ36は、インターロックコネクタ26に接続されると、インターロックコネクタ26の2個の導通ピンを短絡する。すなわち、出力コネクタ28の2個の導通ピンは、サービスカバー30がコネクタ本体21に装着されると短絡状態(オン状態)となり、サービスカバー30が外れていると開放状態(オフ状態)となる。出力コネクタ28と電気的に接続されているECU9は、出力コネクタ28の2個の導通ピンが開放状態(オフ状態)の間は、SMR3を開放している。ECU9は、出力コネクタ28の2個の導通ピンが短絡(オン状態)となったことを確認すると、パワースイッチ(イグニッションスイッチ)のオン信号に応答してSMR3をオン状態に切り換える。すなわり、ECU9は、出力コネクタ28が開放状態(オフ状態)の間は、VHケーブルへの通電を禁止し、出力コネクタ28の短絡(オン)を検知すると、VHケーブルへの通電を許可する。
サービスカバー30は、VHコネクタ20のコネクタ本体21に装着可能な蓋である。サービスカバー30は、アウターカバー31、インナーカバー32、サイドプレート33や、ショートコネクタ36などにより構成されている。アウターカバー31、インナーカバー32及びサイドプレート33も、耐電圧特性・耐熱特性・剛性に優れた樹脂(例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBT))製であり、これらが一体に成形されている。
アウターカバー31は、ケース10の受電ポート11の開口部とコネクタ本体21の開口部23の両方を覆うことが可能な短冊形状に形成されており、その内側面にはインナーカバー32が設けられている。アウターカバー31の外側面は平坦面である。インナーカバー32は、コネクタ本体21の開口部23に収容可能な角柱形状に形成されている。また、アウターカバー31の内側面の両側近傍には、短板形状に形成されるサイドプレート33が2枚設けられている。これらのサイドプレート33は、サービスカバー30をコネクタ本体21に装着した状態では、ケース10の側面方向に延びる。そのため、これらのサイドプレート33は、アウターカバー31の短手幅よりも僅かに狭い(小さい)幅を有するとともに、VHコネクタ20に装着した状態でケース10の側面に接触しない長さに設定されている。
ショートコネクタ36は、VHコネクタ20のインターロックコネクタ26の導通ピン(不図示)に電気的に接続される金属板を加工したショートバーを有するレセプタクル(ジャック)である。ショートコネクタ36は、サービスカバー30をコネクタ本体21に装着した状態において、インターロックコネクタ26に接続可能な位置、つまりコネクタ本体21側を向くインナーカバー32の表面(前面)に突出するように設けられている。尚、このようなショートコネクタ36やショートバーは、インナーカバー32の形成時にインサート成形してもよい。
サービスカバー30がこのようなショートコネクタ36を備えることによって、VHコネクタ20にサービスカバー30が取り付けられていない状態(図2(B)の状態)においては、コネクタ本体21のインターロックコネクタ26の導通ピンは開放状態(オフ状態)である。先に述べたように、インターロックコネクタ26が開放状態のときには、たとえハイブリッド車のパワースイッチのオン信号が入力されたとしても、ECU9は、SMR3をオン状態にすることなく、オフ状態を維持する。これにより、サービスカバー30が付いていないVHコネクタ20からは高電圧が出力されない。
VHコネクタ20の電極部22は、コネクタ本体21の前面側21aから外部に向けて露出しているため、保守や点検の際に作業員などが手で触れ得る。従って、高電圧に対する安全性を確保するために、実施例では、ケース10のPCUコネクタ14に接続されていないVHコネクタ20には、サービスカバー30を装着することができない構成を採用している。
具体的には、本実施例のPCU4では、図3に示す構成を採用することにより、VHコネクタ20がケース10のPCUコネクタ14に接続されている場合に限り、サービスカバー30をVHコネクタ20に取り付けられ得るインターロック構造を実現した。
図3に、実施例のインターロック構造の構成例の説明図を示す。図4及び図5に、実施例のインターロック構造の作動例の説明図を示す。尚、図3(A)を紙面左方向から見たものが図3(B)に表されている。また、図4及び図5においては、夫々紙面左側に示す図を紙面左方向から見たものが同図の紙面右側に表されている。なお、図3−図5においては、受電ポート11、VHコネクタ20及びサービスカバー30の紙面右側部分については図示を省略した。
図3に示すように、実施例のインターロック構造では、サービスカバー30のサイドプレート33に短ツメ34及び長ツメ35を設けている。短ツメ34は、サイドプレート33の基端部から中間部に至るまでのサイドプレート33の厚肉部33aを構成しており、先端には内側に向けて逆L字形状に突出する先端突起34aを備えている。これに対して、長ツメ35は、サイドプレート33の中間部から先端部に至るまでのサイドプレート33の薄肉部33bを構成しており、こちらも先端に、内側に向けて逆L字形状に突出する先端突起35aを備えている。別言すれば、長ツメ35は、短ツメ34の先端から、サービスカバー30の装着方向に沿って延びている。短ツメ34と長ツメ35は、樹脂で作られており、サービスカバー30の装着方向と直交する方向に弾性変形が可能である。
長ツメ35の厚みが短ツメ34の厚みよりも薄く設定されているのは、短ツメ34に比べて長ツメ35を弾性変形し易くするためである。尚、先端突起34a、35aは、短ツメ34や長ツメ35(サイドプレート33)と同様に、耐電圧特性・耐熱特性・剛性に優れた樹脂製であり、アウターカバー31及びインナーカバー32と一体に成形されている。
本実施例では、短ツメ34の先端突起34aは、サイドプレート33の厚肉部33aからほぼ垂直に立ち上がる両側面を有する直方体形状に形成されている。また、長ツメ35の先端突起35aは、サイドプレート33の薄肉部33bからほぼ垂直に立ち上がる外側面と先端方向に向けて斜めに立ち上がる内側面とを有する角錐台形状に形成されている。サービスカバー30を装着する際に短ツメ34の先端突起34aが接触し得る凸部24は、VHコネクタ20のコネクタ本体21の端部側面に形成されており、直方体形状に形成されている。凸部24の突出量(高さ)は、次のように設定されている。
すなわち、図4(A)に示すように、ケース10から外れた状態のVHコネクタ20(単体状態のVHコネクタ20)において、コネクタ本体21にサービスカバー30を取り付けようとして、コネクタ本体21のインターロックコネクタ26に対しショートコネクタ36を接続し得るようにインナーカバー32の位置合わせを行うと、短ツメ34の先端突起34aが凸部24に干渉して取り付けられない突出量(高さ)に設定されている。これにより、単体状態のVHコネクタ20に対してサービスカバー30を取り付けようとしてサービスカバー30を装着方向に移動させた場合には、コネクタ本体21の凸部24が短ツメ34の先端突起34aの進行を妨げる(図4(B)参照)。そのため、サービスカバー30の装着を阻止することが可能になる。
一方、長ツメ35の先端突起35aが接触し得る三角突起12は、図3に示すように、ケース10の受電ポート11の端部側面に形成されている。三角突起12は、例えば、ケース10や受電ポート11と同様にアルミニウム製であり、それらは一体に成形されている。尚、図3において、三角突起12が形成されている受電ポート11の一部については断面図として表現されていることに注意されたい。三角突起12は三角柱形状に形成されており、その突出量(高さ)は、次のように設定されている。
すなわち、図5(A)に示すように、ケース10のPCUコネクタ14の電極部15に接続された状態のVHコネクタ20(接続状態のVHコネクタ20)において、サービスカバー30を取り付けようとしてサービスカバー30を装着方向に移動させると、短ツメ34の先端突起34aが凸部24に干渉するよりも前に、長ツメ35の先端突起35aが三角突起12に乗り上げることにより、長ツメ35が装着方向と交差する方向(交差方向)に弾性変形して(図5(B)参照)、先端突起34aが凸部24に干渉しない位置(非干渉位置)に当該先端突起34aを移動させ得る突出量(高さ)に設定されている。これにより、単体状態のVHコネクタ20に対して取り付けられなかったサービスカバー30が、接続状態のVHコネクタ20には対しては容易に取り付けることが可能になる(図5(C)参照)。
このため、サービスカバー30を装着すると、インターロックコネクタ26にショートコネクタ36が接続されることから、コネクタ本体21のインターロックコネクタ26は、短絡状態(オン状態)になる。インターロックコネクタ26の短絡状態を検知したECU9は、ハイブリッド車のパワースイッチのオン信号が入力されると、SMR3をオン状態にしてメインバッテリ2から供給される電力を、VHケーブル50(図2参照)を介してPCU4に出力する。すなわち、ECU9は、インターロックコネクタ26の短絡状態を検知すると、VHケーブル50を通じた電力供給を許可する。
尚、図5(C)に示すように、ケース10のPCUコネクタ14に接続されているVHコネクタ20から、サービスカバー30を取り外すときにおいても、長ツメ35の先端突起35aが三角突起12に乗り上げることにより、長ツメ35が装着方向と交差する方向(交差方向)に弾性変形して(図5(B)参照)、先端突起34aが凸部24に干渉しない位置(非干渉位置)に当該先端突起34aを移動する。
すなわち、サービスカバー30を取り付けるときには、長ツメ35の先端突起35aが三角突起12の前側斜面を登って三角突起12を乗り越えるのに対し、サービスカバー30を取り外すときには、先端突起35aが三角突起12の後側斜面を登って三角突起12を乗り越える。これにより、サービスカバー30を取り外す場合においても、短ツメ34の先端突起34aが受電ポート11の凸部24に干渉しない位置(非干渉位置)に当該先端突起34aを移動するため、サービスカバー30をVHコネクタ20から容易に外すことが可能になる。
以上のとおり、本実施例のインターロック構造では、PCUコネクタ14の電極部15に接続可能な電極部22を前面側21aに有し背面側21bに開口部23を有しているVHコネクタ20と、開口部23を覆い得るとともに開口部23への装着方向と交差する方向に弾性変形可能な短ツメ34及び長ツメ35を有しているサービスカバー30と、VHコネクタ20に設けられているインターロックコネクタ26と、を備えている。そして、VHコネクタ20は、サービスカバー30の装着を阻止するように弾性変形前の短ツメ34の先端突起34aと干渉する凸部24を有する。また、ケース10は、電極部15に電極部22を接続したVHコネクタ20の開口部23へサービスカバー30を取り付ける際、短ツメ34の先端突起34aが凸部24と干渉するのに先立って長ツメ35の先端突起35aと接触して凸部24に対する非干渉位置まで短ツメ34を弾性変形させ、サービスカバー30の開口部23への装着を可能にする三角突起12を有する。
これにより、ケース10から外れた状態のVHコネクタ20(単体状態のVHコネクタ20)に対し、サービスカバー30を装着しようとすると、サービスカバー30の短ツメ34の先端突起34aがVHコネクタ20の凸部24に干渉する。そのため、単体状態のVHコネクタ20に対しては、サービスカバー30が装着されることが阻止される。一方、ケース10のPCUコネクタ14の電極部15に接続された状態のVHコネクタ20(接続状態のVHコネクタ20)においては、ケース10の三角突起12にサービスカバー30の長ツメ35の先端突起35aが接触することにより、凸部24に干渉しない非干渉位置に移動するようにサービスカバー30の短ツメ34が弾性変形する。そのため、接続状態のVHコネクタ20では、サービスカバー30を装着することが可能になる。
サービスカバー30がVHコネクタ20に装着されると、インターロックコネクタ26が短絡状態となる。ECU9は、インターロックコネクタ26の状態を監視しており、インターロックコネクタ26が短絡すると、VHケーブル50(VHコネクタ20)を介したPCU4への給電を許可する。サービスカバー30は、VHコネクタ20がPCU4の受電ポート11に装着されていない状態ではVHコネクタ20に装着できない。したがって、VHコネクタ20がPCU4から外された状態では、ECU9は、VHケーブル50(VHコネクタ20)へは電力を供給させることがなく、VHコネクタ20を扱う作業者の安全が確保される。
一方、サービスカバー30の短ツメ34及び長ツメ35、VHコネクタ20の凸部24や、ケース10の三角突起12は、夫々それらの他の部分と一体に形成可能であることから、部品点数の増加を防ぐことが可能になる。実施例のインターロック構造は、安全性を確保するとともに、製品の小型化やコスト低減にも寄与することができる。
本実施例では、上記のインターロック構造をハイブリッド車が備える、PCU4のケース10とVHコネクタ20に適用した例を挙げたが、エンジンを備えず走行用モータの駆動力で走行する電気自動車のPCUのケース(筐体)とVHコネクタ(コネクタ)にも適用することが可能である。また、高電圧(例えば100V以上)を出力し得るコネクタとそれを接続する電子機器の筐体との間の接続構造であれば、上記のインターロック構造を適用することが可能である。
実施例技術に関する留意点を述べる。PCU4が電子機器の一例に相当する。ケース10が筐体の一例に相当する。三角突起12が筐体側突起の一例に相当する。電極部15が受電部の一例に相当する。VHコネクタ20がコネクタの一例に相当する。電極部22が給電部の一例に相当する。開口部23が開口の一例に相当する。凸部24がコネクタ側突起の一例に相当する。インターロックコネクタ26がインターロックスイッチの一例に相当する。サービスカバー30がコネクタカバーの一例に相当する。短ツメ34が第1ツメの一例に相当する。長ツメ35が第2ツメの一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:メインバッテリ
3:SMR
4:PCU
10:ケース
12:三角突起
14:PCUコネクタ
15:電極部
20:VHコネクタ
21:コネクタ本体
21a:前面側
21b:背面側
22:電極部
23:開口部
24:凸部
26:インターロックコネクタ
28:出力コネクタ
30:サービスカバー
33:サイドプレート
34:短ツメ
35:長ツメ
36:ショートコネクタ
50:VHケーブル
3:SMR
4:PCU
10:ケース
12:三角突起
14:PCUコネクタ
15:電極部
20:VHコネクタ
21:コネクタ本体
21a:前面側
21b:背面側
22:電極部
23:開口部
24:凸部
26:インターロックコネクタ
28:出力コネクタ
30:サービスカバー
33:サイドプレート
34:短ツメ
35:長ツメ
36:ショートコネクタ
50:VHケーブル
Claims (1)
- 電子機器の筐体に設けられた受電部に接続されるコネクタと当該筐体との間に設けられているインターロック機構であり、
前記受電部に接続可能な給電部を前面側に有し背面側に開口を有しているコネクタと、
前記開口を覆い得るとともに前記開口への装着方向と交差する方向に弾性変形可能な第1ツメ及び第2ツメを有しているコネクタカバーと、
前記コネクタに設けられており、前記コネクタカバーの前記コネクタへの着脱を検知するインターロックスイッチと、
を備えており、
前記コネクタは、前記コネクタカバーの装着を阻止するように弾性変形前の前記第1ツメと干渉するコネクタ側突起を有し、
前記筐体は、前記受電部に前記給電部を接続した前記コネクタの前記開口へ前記コネクタカバーを取り付ける際、前記第1ツメが前記コネクタ側突起と干渉するのに先立って前記第2ツメと接触して前記コネクタ側突起に対する非干渉位置まで前記第1ツメを弾性変形させ、前記コネクタカバーの前記開口への装着を可能にする筐体側突起を有している、
ことを特徴とするインターロック構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017142058A JP2019021601A (ja) | 2017-07-21 | 2017-07-21 | インターロック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017142058A JP2019021601A (ja) | 2017-07-21 | 2017-07-21 | インターロック構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019021601A true JP2019021601A (ja) | 2019-02-07 |
Family
ID=65355896
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017142058A Pending JP2019021601A (ja) | 2017-07-21 | 2017-07-21 | インターロック構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019021601A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111613910A (zh) * | 2019-02-25 | 2020-09-01 | 株式会社电装 | 端子盖 |
-
2017
- 2017-07-21 JP JP2017142058A patent/JP2019021601A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111613910A (zh) * | 2019-02-25 | 2020-09-01 | 株式会社电装 | 端子盖 |
| CN111613910B (zh) * | 2019-02-25 | 2023-08-18 | 株式会社电装 | 端子盖 |
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