JP2019031837A - 仮設足場用階段手摺 - Google Patents

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Abstract

【課題】 取り回し及び取り付け作業が容易であり、設置後においても階段からの設置高さの制約に適合することができる仮設足場用階段手摺を提供する。【解決手段】 支柱本体103に取り付け部104が設けられた支柱101と、前記支柱101の取り付け部104に固定された水平材とを備える仮設足場の前記水平材間に掛け渡される階段105と共に使用され、階段取り付け部104aより上方位置において、手摺本体2の両端に上部固定部材10及び下部部固定部材20を備えた仮設足場用階段手摺1である。仮設足場用階段手摺1は、上部固定部材10は、手摺取り付け部104bと固定可能に構成され、下部固定部材20は、前記手摺取り付け部104bよりも上方位置において前記支柱本体103に固定可能に構成される。【選択図】 図3

Description

本発明は、建設作業現場などで用いられる仮設足場において、水平材の間に架け渡される仮設足場用階段に沿って支柱に固定される転落防止用の仮設足場用階段手摺に関する。
建設作業現場などで用いられる仮設足場100は、図17に示すように、複数本の支柱101を桁行き方向(建築物の壁面に沿った方向)及びはり間方向(建築物の壁面に垂直な方向)に所定間隔をおいて配置し、桁行き方向に隣接する支柱に鋼管からなる水平材を取り付けた仮設足場を形成し、さらに、はり間方向に隣接する水平材の間に足場板102を掛け渡して構成される。ここで支柱は、鋼管からなる支柱本体103に一定間隔ごとに取り付け部104が設けられており、当該取り付け部104に水平材を固定することによって仮設足場用建枠が組み上げられる。
この仮設足場の足場板102は、高さ位置を変えて複数階にわたって設けられ、当該異なる足場板102の昇降のために、異なる高さの水平材の間に架け渡される階段105が使用される。この階段は、側方が空いているため、通常、転落防止用の階段手摺が設けられる。
ところで、このような階段手摺としては、例えば、特許文献1から特許文献4など種々のものが公知となっている。
例えば、特許文献1(特開2002−97800号公報)では、階段を構成する傾斜支柱の側面に手摺枠を直接固定する構成が開示されている。また、特許文献2(特開2003−193675号公報)では、階段自体の側桁及び階段に隣接する支柱に階段手摺を固定する構成が開示されている。
一方、特許文献3(特開2011−122401号公報)及び特許文献4(意匠登録第1449433号公報)では、階段手摺は階段に固定するのではなく、階段に隣接する支柱に固定する構造が開示されている。この構成の階段手摺は、棒状の部材であり、その両端に支柱に設けられた取り付け部104の一例としてのフランジに連結するための固定部材を備えた構成となっている。
これらの特許文献3及び4では、階段手摺は、階段が取り付けられた高さに対して1つ又は2つ程度上のフランジに両端の固定部材を固定することによって、階段の側方全長にわたって配置されて、階段側方の空間を封鎖可能な構成となっている。この構成の階段手摺は、特許文献1及び2に記載の階段手摺に較べて軽量で取り回しが容易であり、取り付け作業も両端の固定部材を階段上方のフランジに固定するだけでよいので、階段上で立った状態で行なうことができるので、取り付け作業が容易であるという利点があった。
特開2002−97800号公報 特開2003−193675号公報 特開2011−122401号公報 意匠登録第1449433号公報
しかし、上記特許文献3,4の階段手摺はいずれも、両端の固定部材をフランジに固定するものであるが、支柱本体103に設けられているフランジは、一例として450mmごと等のように、その設置間隔が決まっている。
また、階段手摺が設けられる高さについては、階段から所定の高さA以上(一例としては300mm以上)でなければならないとの制約があり、この制約により決められた高さが、フランジの設置間隔により適合しない場合があった。
特に、階段の下端部分では、階段105のステップ105aが階段の傾斜支柱105bよりも上方に突出した状態となるため、階段のステップ105aから階段手摺までの高さBが上記制約により決められた高さに足りず、上記制約に整合しなという問題が生じる場合があった。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、取り回し及び取り付け作業が容易であり、設置後においても階段からの設置高さの制約に適合することができる仮設足場用階段手摺を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明の第1態様によれば、支柱本体に所定間隔ごとに取り付け部が設けられた支柱と、前記支柱の取り付け部に固定された水平材とを備える仮設足場の前記水平材間に掛け渡される階段と共に使用され、前記水平材が設けられた階段取り付け部より上方位置において、手摺本体の両端に前記支柱に固定される上部固定部材及び下部部固定部材を備えた仮設足場用階段手摺であって、
前記手摺本体の上端側に位置する上部固定部材は、前記階段取り付け部より上方に位置する取り付け部である手摺取り付け部と固定可能に構成され、
前記手摺本体の下端側に位置する下部固定部材は、前記手摺取り付け部よりも上方位置において前記支柱本体に固定可能に構成されることを特徴とする、仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記取り付け部は、支柱の周囲に複数の取り付け位置を有するように構成されていることを特徴とする、第1態様の仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記取り付け部は、前記貫通孔が設けられた板状の部材で構成されたフランジであることを特徴とする、第1又は第2態様の仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記上部固定部材は、前記貫通孔に上側から挿入可能な爪を備えたフック状に構成されていることを特徴とする、第2又は第3態様の仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記下部固定部材は、断面コの字状に構成され、開口部から支柱に嵌入可能に構成された支柱受部と、前記支柱受部の開口部を挟んで対向する側壁に固定され前記開口部を閉塞して前記支柱の脱落を防止する閉塞部材とを備えることを特徴とする、第2から第4態様のいずれか1つの足場板を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記閉塞部材はくさび状部材で構成され、前記側壁に設けられたくさび挿通孔に挿通することで、前記開口部を閉塞することを特徴とする、第5態様の仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記下部固定部材は、前記手摺本体に設けられた取付部を介して前記手摺本体に回動自在に固定され、前記手摺本体の長さ方向に対して直交する向きに反転可能に設けられていることを特徴とする、第1から第6態様のいずれか1つの仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記取付部は、鉛直方向に伸びる回転軸を備えた水平方向に伸びる互いに平行な1組のフランジを有し、
前記下部固定部材は、前記回転軸により前記フランジと連結する連結部を有することを特徴とする、第6態様の仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記手摺本体は、棒状に構成されていることを特徴とする、第1から第8態様のいずれか1つの仮設足場用階段手摺を提供する。
本発明によれば、仮設足場用階段手摺は、手摺本体の下端側に位置する下部固定部材は、前記手摺取り付け部よりも上方位置において前記支柱本体に固定するため、階段からの設置高さを十分に確保することができ、ステップなど上方に突出した部位からの高さを手摺設置高さの制約を満たすように取り付けることができる。
本発明の第1実施形態にかかる仮設足場用階段手摺を仮設足場に取り付けた状態を示す図である。 仮設足場に使用される支柱の部分拡大斜視図である。 図1の仮設足場用階段手摺の固定部材と支柱との連結の状態を示す部分拡大斜視図である。 図1の仮設足場用階段手摺の固定部材と支柱との連結の状態を別角度から見た状態を示す部分拡大斜視図である。 図1の仮設足場用階段手摺の上側固定部材の構成を示す拡大斜視図である。 図1の仮設足場用階段手摺の上側固定部材と支柱との連結の状態を示す部分拡大平面図である。 図1の仮設足場用階段手摺の下側固定部材の構成を示す拡大斜視図である。 図1の仮設足場用階段手摺の下側固定部材の構成を示す別角度から見た状態を示す拡大斜視図である。 図1の仮設足場用階段手摺の下側固定部材と支柱との連結の状態を示す部分拡大平面図である。 本発明の仮設足場用階段手摺を取り付ける仮設足場に使用される他の構成の支柱の部分拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかる仮設足場用階段手摺を仮設足場に取り付けた状態を示す図である。 図11の仮設足場用階段手摺の上側固定部材の構成を示す拡大斜視図である。 図11の仮設足場用階段手摺の下側固定部材の構成を示す拡大斜視図である。 図11の仮設足場用階段手摺の下側固定部材が手摺本体からみて一方の側方に向いている状態を示す拡大斜視図である。 図11の仮設足場用階段手摺の下側固定部材が手摺本体からみて他方側の側方に向いている状態を示す拡大斜視図である。 図11の仮設足場用階段手摺が階段に対して取り付けられる位置を示す平面図である。 足場板を取り付ける仮設足場用建枠の構成を説明する斜視図である。
以下、本発明の各実施形態に係る足場板について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる仮設足場用階段手摺を仮設足場に取り付けた状態を示す図である。本実施形態にかかる仮設足場用階段手摺1は、仮設足場100の図示しない水平材間に架け渡される階段とともに用いられる。仮設足場100は、図1に示すように、建築物の外周に沿って、所定間隔ごとに複数列に立設された複数の支柱101と、支柱の間に架設された水平材とで構成される。
支柱101は、長さ方向に複数本を連結して用いることができる。支柱101は、例えば、直径45mm程度の金属パイプによって構成された支柱本体103に、一定間隔ごと例えば、本実施形態では45cmごとに設けられた取り付け部の一例としてのフランジ104が設けられている。フランジ104は、取り付け部の一例に相当するものであり、図2に示すように、支柱本体103の周囲に4か所に貫通孔106を有する板状の部材である。支柱本体103に設けられる各フランジ104は、取り付け位置にかかわらず、いずれも同じ構造を有するが、本実施形態では、階段が係止され水平材が固定されるフランジを階段フランジ104a、階段フランジ104aよりも上方に位置し、階段手摺が連結されるフランジを手摺フランジ104bとし、その取り付け位置において名称を区別する。なお、階段フランジ104aは、階段取り付け部の一例に相当するものであり、手摺フランジ104bは、手摺取り付け部の一例に相当する。
仮設足場100に設けられる階段105は、高さが異なる2つの水平材の間に斜め方向に架け渡される。階段105は、支柱101間の距離において、高さが異なる2つの水平材に係合できるように、両端に設けられた係止フック105c、105d間の距離が決められており、本実施形態では、上側の係止フック105dは、下側の係止フック105cから4つ上(180cm上方)の階段フランジ104aの高さに係止する。
仮設足場用階段手摺1は、階段105に沿って互いに略平行になるように斜めに支柱101に固定される。仮設足場用階段手摺1は、手摺本体2と手摺フランジ104bに連結する上部固定部材10と、支柱本体103に固定される下部固定部材20とを備えている。
手摺本体2は、所定間隔Cに配置された支柱間に階段105に沿って斜めに配置可能な長さを有する棒状部材であり、本実施形態では、上述したように階段フランジ104aよりも180cm上方の手摺フランジ104b間よりわずかに短く構成されている。
手摺本体2は、金属製の円筒パイプなどを用いることができ、両端に上部固定部材10と下部固定部材20とを取り付けるための取り付け部3、4が設けられている。取り付け部3、4は上部固定部材10と下部固定部材20の取り付け方向を固定するために、側面が平面形状となるように構成されており、円筒パイプの端部を変形又は別部材を溶接などすることにより設けられる。
上部固定部材10は、図3,4に示すように、手摺フランジ104bの貫通孔106に先端部分を挿通させることで、手摺フランジ104bと係止する。先端を挿通させる貫通孔106は、支柱に対して階段105が設けられている側、すなわち、係止される2つの支柱101に対して内側の貫通孔106a(水平材が架設される2つの支柱に対して互いに対向する側の貫通孔106a)が好ましいが、外側の貫通孔106bや、階段が架設される支柱に対して対向する側に位置する貫通孔106cであってもよい。
下部固定部材20は、手摺フランジ104bの上方位置において支柱本体103に固定される。手摺フランジ104bからの距離は特に限定されるものではなく、手摺本体2の長さに応じて適宜決定すればよいが、本実施形態では、手摺フランジ104bから約10cm程度上方位置で固定される。なお、後述するように、下部固定部材20の支柱本体103への固定は、上部固定部材10の固定後に行われる。
上部固定部材10は、図5に示すように、板状に構成されたフック部材11で構成され、その後端が取り付け部3内に挿入された状態で手摺本体2と溶接又は図示しないピンなどの部材を介して固定される。なお、本実施形態では、上部固定部材10と手摺本体2と取り付け角度は固定されている。ただし、両者の取り付け角度は、所定範囲の角度範囲内で可変可能であってもよい。
フック部材11の先端には、手摺フランジ104bの貫通孔106に挿入するための下側に延びる係止フック12が設けられ、係止フック12の先端13は脱落防止のために、手摺本体2側に湾曲して配置されている。また、フック部材11の下縁14は、手摺フランジ104bの上面に沿うように、支柱固定時に水平方向となるように角度調整されている。
上部固定部材10は、仮設足場用階段手摺1の支柱への取り付けにおいて、最初に固定される。具体的には、上部固定部材10を手摺フランジ104bへの取り付けたのち、下部固定部材20を支柱本体103に固定する。上部固定部材10の手摺フランジ104bへの取り付けは、係止フック12の先端13が貫通孔106に挿入可能な角度に仮設足場用階段手摺1を立てた状態に支持し、係止フック12を貫通孔106に挿入する。その後、後述する下部固定部材20を取り付けするために、係止フック12を支点として仮設足場用階段手摺1を寝かす方向に回動させることで、上部固定部材10の係止フック12の先端13が貫通孔106の周縁部分に引っかかり、上部固定部材10が上方へ抜けにくくなる。
下部固定部材20は、図7,図8に示すように、支柱に嵌入可能に構成された支柱受部21と、支柱受部21の開口部24を閉塞するくさび部材25とを備えている。
支柱受部21は、手摺本体2の取付部4に固定される。本実施形態では、支柱受け部と手摺本体2との取り付け角度は一定となるように固定されているが、角度変更可能に設けられていてもよい。
支柱受部21は、手摺本体2の取付部4に固定される中間壁23と中間壁23の両端に設けられた互いに対向する側壁22a,22bとを備えた断面略コの字状に構成されている。側壁22a,22bの間は、支柱本体103を収納可能な開口部24となっている。
本実施形態では、上部固定部材10を内側の貫通孔106aに取り付ける構成であるため、開口部24は、外側に開口するように構成されている。すなわち、開口部24の開口方向によって、本実施形態にかかる仮設足場用階段手摺1の仮設足場100への支柱101に対する取り付け位置を決めればよい。
側壁22a,22b間の開口部24は、図9に示すように、開口部24内に収容される支柱本体103の外径寸法と略等しく構成される。また、側壁22bは、開口側が外側に広がるように屈曲して設けられた逃がし部22cが設けられている。
くさび部材25は、側壁22a,22bにそれぞれ設けられたくさび通し孔26a,26bに挿通することで、開口部24を閉塞する。くさび部材25は、先に向かうにつれて細くなるように構成されたくさび本体25の先端部位に抜け止め用の先端突起25bを備えている。
側壁22aに設けられたくさび通し孔26aは、くさび部材25の先端突起25bが通過可能な大きさに構成されている。一方、他方の側壁22bに設けられたくさび通し孔26bは、くさび本体25は挿通可能であるが、先端突起25bは挿通できないような大きさに構成されている。したがって、くさび部材25aは、図8に示すように、開口部24を閉塞しない場合は、側壁22bに支持されたように配置され、その先端部分は、逃がし部22c内に配置されて、支柱本体103の開口部24への収容時に干渉しないようになっている。
下部固定部材20の支柱本体103への取り付けは、上記のように、上部固定部材10を手摺フランジ104bに係止させた後に行われる。前提作業として、くさび部材25を図8に示す開放位置に移動させ、上部固定部材10を手摺フランジ104bに係止させる。その後、上部固定部材10を支点として、下端部分が支柱本体103に当接する方向に仮設足場用階段手摺1を移動させ、支柱101の内側方向から下部固定部材20の開口部24内に支柱本体103を嵌め込む。上記のように、下部固定部材20が係止する支柱本体103の位置は、手摺フランジ104bのやや上方となるように、手摺本体2の長さ寸法や、支柱受部21と手摺本体2との固定角度が設計されている。
開口部24に支柱本体103を嵌め込んだ後、くさび部材25を側壁22aのくさび通し孔26aに挿通させ、開口部24を閉塞して、支柱本体103が開口部24から脱落しないように固定する(図9参照)。なお、側壁22aのくさび通し孔26aは、挿入されたクサビ部材25の振動などによる脱落を防止するために、他方の側壁22bに設けられたくさび通し孔26bよりも下方位置に設けられている。
このように仮設足場100に取り付けられた本実施形態にかかる仮設足場用階段手摺1は、図1に示すように、階段105に沿ってほぼ並行になるように固定される。また、その支柱103への取り付け位置は、上側の上部固定部材10を手摺フランジ104bに係止させ、下側の下部固定部材20を手摺フランジ104bの上方となるように固定されているため、階段105から仮設足場用階段手摺1までの高さは、上端側端部(図示符号D)でも下端側のステップ105c(図示符号E)でも十分に確保することができ、ステップなど上方に突出した部位からの高さを手摺設置高さの制約を満たすことができる。
また、上部固定部材10はフランジの貫通孔106にフック部材11を係止し、下部固定部材20は、開口に支柱本体を嵌入させてくさび部材25で固定するだけであるので、取り付けが容易であり、また、仮設足場100の足場板102などから立った状態で取り付けることができ、楽な姿勢で取り付け作業を行なうことができ、取り回しが容易である。
また、本実施形態にかかる仮設足場用階段手摺1は、上部固定部材10と下部固定部材20の取り付け位置が異なる。このため、上部固定部材10が取り付けられている手摺フランジ104bは、別の仮設足場用階段手摺1の下部固定部材20の固定には使用することがない。よって、図3に示すように、1つの支柱101連続して2つの同じ構成の仮設足場用階段手摺1を固定することができる。
(第2実施形態)
図11は、本発明の第2実施形態にかかる仮設足場用階段手摺を仮設足場に取り付けた状態を示す図である。本実施形態にかかる階段手摺31が用いられる仮設足場100は、第1実施形態における仮設足場と同様のものが用いられる。
仮設足場用階段手摺31は、階段105に沿って互いに略平行になるように斜めに支柱101に固定される。仮設足場用階段手摺31は、手摺本体32と手摺フランジ104bに連結する上部固定部材40と、支柱本体103に固定される下部固定部材50とを備えている。
手摺本体32は、所定間隔Cに配置された支柱間に階段105に沿って斜めに配置可能な長さを有する枠状の部材である。手摺本体32は、上下に互いに平行に配置された斜材32a,32bと支柱に沿って伸びる連結材32c,32dとで枠状に構成されている。このような枠状の手摺本体32を使用することにより、一度の取り付け作業で複数の高さに配置される階段手摺とすることができる。
手摺本体32は、金属製の円筒パイプなどを用いることができ、下側の連結材32dには、下部固定部材50を取り付けるための取り付け部34が設けられている。
図12に示すように、上端の連結材32cには上部固定部材40が直接溶接されている。上部固定部材40は、第1実施形態にかかる上部固定部材10と略同じ構成となっている。
一方、図13に示すように、下側の連結材32dに設けられている取付部33は、下部固定部材の開口の向きを変更可能とするために略水平方向に伸びる互いに平行な1組のフランジ34を有するコの字状部材として構成されている。取付部33は、下部固定部材50に設けられている連結部57と連結し、下部固定部材50を固定する。下側の取付部33と下部固定部材50の取付部57は、ピンなどにより回動可能に連結されており、後述するように、階段手摺30の取り付け方向により、下部固定部50の向きを変更可能となっている。
上部固定部材10は、図12に示すように、手摺フランジ104bの貫通孔106に先端部分を挿通させることで、手摺フランジ104bと係止する。先端を挿通させる貫通孔106は、図16に示すように、支柱に対して階段105が設けられている側、すなわち、係止される2つの支柱101に対して内側の貫通孔106a(水平材107が架設される2つの支柱に対して互いに対向する側の貫通孔106a)が階階段105との距離が短くなるため好ましい。ただし、外側の貫通孔106bであってもよい。
下部固定部材50は、手摺フランジ104bの上方位置において支柱本体103に固定される。手摺フランジ104bからの距離は特に限定されるものではない。なお、後述するように、下部固定部材50は、手摺フランジ104bにおける取り付け位置に応じてその向きを前記手摺本体の長さ方向に対して直交する向き、すなわち、手摺本体の長さ方向に対して左右側方に反転可能となっている。
下部固定部材20は、手摺フランジ104bの上方位置において支柱本体103に固定される。手摺フランジ104bからの距離は特に限定されるものではなく、手摺本体2の長さに応じて適宜決定すればよいが、本実施形態では、手摺フランジ104bから約10cm程度上方位置で固定される。
下部固定部材50は、図13から図15に示すように、支柱に嵌入可能に構成された支柱受部51と、支柱受部51の開口部54を閉塞するくさび部材55と、下側の取付部33と鉛直方向に延びる軸周りに回動自在に連結する連結部57を備えている。
連結部57は、手摺本体32の取付部33を上下方向に挟むように設けられた一対のフランジ形状に構成され、手摺本体32の取付部33に対して、鉛直軸周りに回動自在に連結する。本実施形態では、支柱受け部と手摺本体32との水平軸周りの取り付け角度は一定となるように固定されている。
支柱受部51は、図14に示すように、連結部57と接続する中間壁53と中間壁53の両端に設けられた互いに対向する側壁52a,52bとを備えた断面略コの字状に構成されている。側壁52a,52bの間は、支柱本体103を収納可能な開口部54となっている。
本実施形態では、上部固定部材40を階段105に近い内側の貫通孔106aに取り付けるため、下部固定部材50の開口部54は、階段に対して外側に開口する向きとなっている。一方、取り付ける貫通孔の位置を変更する場合、あるいは、階段の傾斜方向を反対とした場合は、開口部24の開口方向を逆にすることが好ましい。この場合は、図15に示すように、開口部54が他方側へ向くように下部固定部材50の向きを変えることができる。
側壁52a,52b間の開口部54は、図13に示すように、開口部54内に収容される支柱本体103の外径寸法と略等しく構成される。また、側壁52bは、開口側が外側に広がるように屈曲して設けられた逃がし部52cが設けられている。
くさび部材55は、側壁52a,52bにそれぞれ設けられたくさび通し孔56a,56bに挿通することで、開口部54を閉塞する。くさび部材55は、先に向かうにつれて細くなるように構成されたくさび本体55の先端部位に抜け止め用の先端突起55bを備えている。
側壁52aに設けられたくさび通し孔56aは、くさび部材55の先端突起55bが通過可能な大きさに構成されている。一方、他方の側壁52bに設けられたくさび通し孔56bは、くさび本体55は挿通可能であるが、先端突起55bは挿通できないような大きさに構成されている。したがって、くさび部材55aは、開口部54を閉塞しない場合は、側壁52bに支持されたように配置され、その先端部分は、逃がし部22c内に配置されて、支柱本体103の開口部54への収容時に干渉しないようになっている。
下部固定部材50の支柱本体103への取り付けは、実施形態1と同様に、上部固定部材10を手摺フランジ104bに係止させた後に行われる。
本発明の各実施形態にかかる足場板によれば、手摺本体2の下端側に位置する下部固定部材20は、前記手摺フランジ104bよりも上方位置において支柱本体103に固定するため、階段105からの設置高さを十分に確保することができ、ステップなど上方に突出した部位からの高さを手摺設置高さの制約を満たすように取り付けることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、上記実施形態では、支柱の取り付け部としてフランジが用いられている支柱を例としているが、図10に示すように、いわゆるコマ114を取り付け部として使用する支柱113にも適用することができる。なお、この場合は、コマ114の孔116に嵌入する上部固定部材10の構成をコマの形状に合わせて適宜設計することが好ましい。
また、下部固定部材の向きを反転させる機構としては、第2実施形態の図13などに記載した構成に限定されるものではない。また、第1実施形態の階段手摺に、図13などの機構を採用して、反転可能に構成することも可能である。
さらに、下部固定部材20と支柱本体103との脱落防止のための閉塞部材の一例として、本実施形態ではくさび部材25を使用しているが、閉塞部材の構成はこれに限定されるものではない。例えば、互いに対向する側壁22a,22bの間の支柱受部21の開口部24を閉塞することができる部材、例えば、側壁22a,22bから開口部24側へ突出し進退可能な突起部材なども用いることができ、その構成は特に問うものではない。
1,31 仮設足場用階段手摺
2,32 手摺本体
3,33 取り付け部
4,34 取り付け部
10,40 上部固定部材
11 フック部材
12 係止フック
13 係止フック先端
14 フック部材下縁
20,50 下部固定部材
21 支柱受部
22a,22b,52a,52b 側壁
23,53 中間壁
24,54 開口部
25,55 くさび部材
25a,55a くさび本体
25b,55b 先端突起
26a,26b,56a,56b くさび通し孔
57 固定部
100 仮設足場
101 支柱
102 足場板
103,113 支柱本体
104 フランジ
104a 階段フランジ
104b 手摺フランジ
105 階段
107 水平材
114 コマ

Claims (9)

  1. 支柱本体に所定間隔ごとに取り付け部が設けられた支柱と、前記支柱の取り付け部に固定された水平材とを備える仮設足場の前記水平材間に掛け渡される階段と共に使用され、前記水平材が設けられた階段取り付け部より上方位置において、手摺本体の両端に前記支柱に固定される上部固定部材及び下部部固定部材を備えた仮設足場用階段手摺であって、
    前記手摺本体の上端側に位置する上部固定部材は、前記階段取り付け部より上方に位置する取り付け部である手摺取り付け部と固定可能に構成され、
    前記手摺本体の下端側に位置する下部固定部材は、前記手摺取り付け部よりも上方位置において前記支柱本体に固定可能に構成されることを特徴とする、仮設足場用階段手摺。
  2. 前記取り付け部は、支柱の周囲に複数の取り付け位置を有するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の仮設足場用階段手摺。
  3. 前記取り付け部は、前記貫通孔が設けられた板状の部材で構成されたフランジであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の仮設足場用階段手摺。
  4. 前記上部固定部材は、前記貫通孔に上側から挿入可能な爪を備えたフック状に構成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の仮設足場用階段手摺。
  5. 前記下部固定部材は、断面コの字状に構成され、開口部から支柱に嵌入可能に構成された支柱受部と、前記支柱受部の開口部を挟んで対向する側壁に固定され前記開口部を閉塞して前記支柱の脱落を防止する閉塞部材とを備えることを特徴とする、請求項2から4のいずれか1つに記載の仮設足場用階段手摺。
  6. 前記閉塞部材はくさび状部材で構成され、前記側壁に設けられたくさび挿通孔に挿通することで、前記開口部を閉塞することを特徴とする、請求項5に記載の仮設足場用階段手摺。
  7. 前記下部固定部材は、前記手摺本体に設けられた取付部を介して前記手摺本体に回動自在に固定され、前記手摺本体の長さ方向に対して直交する向きに反転可能に設けられていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1つに記載の仮設足場用階段手摺。
  8. 前記取付部は、鉛直方向に伸びる回転軸を備えた水平方向に伸びる互いに平行な1組のフランジを有し、 前記下部固定部材は、前記回転軸により前記フランジと連結する連結部を有することを特徴とする、請求項6に記載の仮設足場用階段手摺。
  9. 前記手摺本体は、棒状に構成されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1つに記載の仮設足場用階段手摺。
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