JP2019031869A - シャッター開閉機のシャッター巻上方法、着脱式保持具及び足踏み式保持具 - Google Patents

シャッター開閉機のシャッター巻上方法、着脱式保持具及び足踏み式保持具 Download PDF

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【課題】一人の作業者だけでシャッターの巻上作業を行い得る開閉機のシャッター巻上方法を提供する。【解決手段】開閉機は、チェーン41が巻き掛けられたチェーンホイールと、チェーンホイールを軸方向に移動させてブレーキドラムに結合させるためのシフトレバー44と、ブレーキドラムをロック状態から解放状態に切り替えるためのブレーキレバー15を備える。巻上方法は、シフトレバーを回動操作してチェーンホイールとブレーキドラムを結合したとき、着脱式保持具60を用いてシフトレバーを結合位置に保持する。ブレーキレバーを解放位置に切り替えるとき、足踏み式保持具80を用いてブレーキレバーを解放位置に切り替えて保持する。ブレーキレバーを解放位置に保持した状態のまま、チェーンを繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げる。所定の高さ位置に巻き上げたとき足踏み式保持具の踏み板83から足を離してブレーキレバーをロック位置に戻す。【選択図】図2

Description

本発明は、シャッター開閉機の点検時などにチェーンを繰り返し引き下げてシャッターを巻き上げるシャッター巻上方法、並びにそれに用いられる着脱式保持具及び足踏み式保持具に関する。
従来、シャッター開閉機として、例えば特許文献1に記載されているように、チェーンが巻き掛けられたチェーンホイールをモータと並設し、通常はモータによりシャッターの開閉を行い、停電などの非常事態発生時あるいは取付工事や点検時などに元電源を遮断したときにチェーンを操作してシャッターの開閉を行い得るようにしたものは知られている。
このようなシャッター開閉機は、チェーンホイールとは別に、通常、操作具として、2つのレバーを備えている。その一つは、チェーンホイールを軸方向に移動させてブレーキドラムに回転一体に(回転が一体になるように)結合させるためにシフトレバースプリングの反力に抗して軸回りに回動操作されるシフトレバーであり、他の一つは、ブレーキドラムを回転不能なロック状態からブレーキスプリングの反力に抗して回転可能な解放状態に切り替えるためのブレーキレバーである。
そして、シャッター開閉機のシャッター巻上方法は、以下の手順により行われている。
(1)先ず初めに、シフトレバーの先端部に結んだシフトレバー用ひもを引くことでシフトレバーを基端側の軸回りに回動操作してチェーンホイールとブレーキドラムとを回転一体に結合する。
(2)続いて、チェーンの両側を両手で握ってしっかりと保持する。
(3)また、ブレーキレバーの先端部に結んだ自重降下用ひもを引いてブレーキドラムを解放状態に切り替える。
(4)自重降下用ひもを引いた状態のまま、チェーンを繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げる。
(5)シャッターを所定の高さ位置に巻き上げたとき、チェーンを保持したまま、先に、自重降下用ひもを放し、その後、シフトレバー用ひもを放す。
特開平6−185279号公報
ところが、前記従来のシャッター巻上方法では、シフトレバー用ひもを引いた状態のままチェーンの両側を両手で握って保持したり、自重降下用ひもを引いた状態のままチェーンを繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げたりする必要があるため、巻上作業に二人以上の作業者が必要になるという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その第1の課題は、適切な保持具を用いることにより、一人の作業者だけでシャッターの巻上作業を行い得るシャッター開閉機のシャッター巻上方法を提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、シャッター巻上方法を実施するのに適した保持具を提供することにある。
前記第1の課題を解決するため、本発明のうちの、第1の発明は、チェーンが巻き掛けられたチェーンホイールと、このチェーンホイールを軸方向に移動させてブレーキドラムに回転一体に(回転が一体になるように)結合させるためにシフトレバースプリングの反力に抗して軸回りに回動操作されるシフトレバーと、前記ブレーキドラムを回転不能なロック状態からブレーキスプリングの反力に抗して回転可能な解放状態に切り替えるためのブレーキレバーとを備えたシャッター開閉機を対象とする。そして、このようなシャッター開閉機のシャッター巻上方法として、先ず、前記シフトレバーを前記シフトレバースプリングの反力に抗して軸回りに回動操作して前記チェーンホイールと前記ブレーキドラムとを回転一体に結合したとき、所定状態に取り付けた着脱式保持具を用いて前記シフトレバーを結合位置に保持する。続いて、前記ブレーキレバーを前記ブレーキドラムの解放状態に対応する解放位置に切り替えるとき、所定状態に設置した、踏み板の踏み込み操作により切り替え動作及び保持動作を行う足踏み式保持具を用いて前記ブレーキレバーを前記解放位置に切り替えて保持する。前記足踏み式保持具を用いて前記ブレーキレバーを前記解放位置に保持した状態のまま、前記チェーンを手で繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げる。前記シャッターを所定の高さ位置に巻き上げたとき、前記チェーンを手で保持したまま、前記足踏み式保持具の前記踏み板から足を離して前記ブレーキレバーを前記ブレーキドラムのロック状態に対応するロック位置に戻す。その後、前記シフトレバーを元の位置に戻し、前記着脱式保持具を取り外すとともに、前記足踏み式保持具を設置箇所から取り除く構成とする。
この構成では、従来の場合の如く、一人の作業者がシフトレバーを手に持って結合位置に保持したまま別の作業者がチェーンの両側を両手で握って保持したり、一人の作業者がブレーキレバーを手に持って解放位置に保持した状態のまま別の作業者がチェーンを繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げたりする必要はなく、一人の作業者だけでシャッターの巻上作業を行うことができる。
その上、足踏み式保持具を用いてブレーキレバーを解放位置に保持した状態のまま、チェーンを手で繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げるときには、シャッターを所定の高さ位置に巻き上げたとき又はその途中で緊急的にシャッターの巻上を停止する必要が生じたとき、チェーンの引き下ろしを停止するだけでなく、足踏み式保持具の踏み板から足を離してブレーキレバーをロック位置に戻すことにより、シャッターの巻上を停止することができるので、その分安全性を高めることができる。
ここで、前記着脱式保持具は、一方向に長い矩形状の板部材からなり、一端部が前記チェーンホイールを支持する支持部に取り付けられており、他端部に係合部を有し、前記シフトレバーを結合位置に保持するとき他端部で当該シフトレバーと直交しかつ前記係合部が当該シフトレバーと係合するようになっていることが好ましい。この場合、着脱式保持具の構成が簡易なものであるため、実施化を図る上で有利である。
また、前記足踏み式保持具は、床面上、地面上又は足場上に配置される床板と、この床板に一端部が回動可能に連結された踏み板と、この踏み板の他端部に一端部が連結されたロープとを備え、前記ロープは、その途中又は他端側にコイルスプリングを介在した状態で前記ブレーキレバーに連結されていることが好ましい。この場合、踏み板の踏み込み操作力がコイルスプリングを介してブレーキレバーに伝達されるため、踏み込み操作力が直接ブレーキレバーに伝達される場合に比べてブレーキレバーに伝達される操作力が抑制されることになり、操作力の調整を容易に行うことができる。
前記第2の課題を解決するため、本発明のうちの、第2の発明は、前記第1の発明に記載のシャッター開閉機のシャッター巻上方法に用いられる着脱式保持具であって、以下のような構成とする。
すなわち、前記着脱式保持具は、一方向に長い矩形状の板部材からなり、一端部が前記チェーンホイールを支持する支持部に取り付けられており、他端部に係合部を有し、前記シフトレバーを結合位置に保持するとき他端部で当該シフトレバーと直交しかつ前記係合部が当該シフトレバーと係合するようになっている。この場合、着脱式保持具の構成が簡易なものであるため、実施化を図る上で有利である。
また、第3の発明は、前記第1の発明に記載のシャッター開閉機のシャッター巻上方法に用いられる足踏み式保持具であって、以下のような構成とする。
すなわち、前記足踏み式保持具は、床面上、地面上又は足場上に配置される床板と、この床板に一端部が回動可能に連結された踏み板と、この踏み板の他端部に一端部が連結されたロープとを備え、前記ロープは、その途中又は他端側にコイルスプリングを介在した状態で前記ブレーキレバーに連結されている。この場合、踏み板の踏み込み操作力がコイルスプリングを介してブレーキレバーに伝達されるため、踏み込み操作力が直接ブレーキレバーに伝達される場合に比べてブレーキレバーに伝達される操作力が抑制されることになり、操作力の調整を容易に行うことができる。
本発明のシャッター開閉機のシャッター巻上方法によれば、シフトレバーを結合位置に保持する着脱式保持具とブレーキレバーを解放位置に切り替えて保持する足踏み式保持具とを用いることにより、一人の作業者だけでシャッターの巻上作業を行うことができる。その上、足踏み式保持具を用いてブレーキレバーを解放位置に保持した状態のまま、チェーンを手で繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げるときには、シャッターを所定の高さ位置に巻き上げたとき又はその途中で緊急的にシャッターの巻上を停止する必要が生じたとき、チェーンの引き下ろしを停止するだけでなく、足踏み式保持具の踏み板から足を離してブレーキレバーをロック位置に戻すことにより、シャッターの巻上を停止することができるので、その分安全性を高めることができる。
本発明の着脱式保持具によれば、着脱式保持具の構成が簡易なものであるため、実施化を図る上で有利である。
本発明の足踏み式保持具によれば、踏み板の踏み込み操作力がコイルスプリングを介してブレーキレバーに伝達されるため、踏み込み操作力が直接ブレーキレバーに伝達される場合に比べてブレーキレバーに伝達される操作力が抑制されることになり、操作力の調整を容易に行うことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るシャッター開閉機のシャッター巻上方法が適用されるシャッター開閉機の正面図である。 図2は、図1のX方向から見た矢視図である。 図3は、図2のY−Y線における拡大断面図である。 図4は、図3のZ−Z線における断面図である。 図5は、前記シャッター開閉機の一部品である電磁ソレノイドの内部構成を示す構成図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るシャッター開閉機のシャッター巻上方法が適用されるシャッター開閉機1の全体構成を示す。シャッター開閉機1は、図2に示すように、その背面側に複数の取付ボス部2を有し、この各取付ボス部2を建屋側の取付部材3に当接してボルト4などで固定することにより、取付部材3に取り付けられている。
また、図1に示すように、シャッター開閉機1は、長手方向(図1で左右方向)の一端側に出力軸5を有する。出力軸5には2列の駆動スプロケット6,6が装着され、この2列の駆動スプロケット6,6は、図示していないが、巻き取りドラムの支軸に装着された2列の従動スプロケットに対して、2列のチェーンを介して動力伝達可能に連係されている。シャッター開閉機1は、出力軸5側から軸方向に順に減速部7、モータ部8及びブレーキ部9を連結してなる。減速部7は、図示していないが、モータ部8側からの動力を減速して出力軸5に伝達するように構成されている。
ブレーキ部9は、図3及び図4に示すように、モータシャフト11にキー構造により回転一体に装着されたブレーキドラム12と、ブレーキドラム12に圧接されてブレーキ力を発生することでブレーキドラム12を回転不能なロック状態にする一対のブレーキシュー13,13と、各ブレーキシュー13をブレーキドラム12に圧接させてブレーキドラム12をロック状態に維持するように常時付勢するブレーキスプリング14と、ブレーキドラム12を回転不能なロック状態からブレーキスプリング14の反力に抗して回転可能な解放状態に切り替えるためのブレーキレバー15とを備える。
ブレーキドラム12は、図4に示すように、平面視で円形状の部材であり、その中心部にモータシャフト11が貫通する貫通孔16を有している。ブレーキドラム12の一側面には、後述するチェーンホイール42の結合ピン46が嵌まり込み可能な凹部17が設けられている。本実施形態では、凹部17は、円周方向に沿って4つ等間隔でかつ中心角90度の扇状に形成されているが、凹部17の個数や形状はこれに限定されるものではない。
各ブレーキシュー13は、図4に示すように、平面視で円弧状に湾曲した部材であり、ブレーキドラム12を中心に挟んで上下方向に延びた状態に配置されている。各ブレーキシュー13の一端部(下端部)は、ボルトからなる支軸18を介してブレーキケース19に回動可能に支持されている。各ブレーキシュー13の中間部には、ブレーキドラム12の外周面に対向してブレーキライニング21が固着されており、各ブレーキシュー13の他端部(上端部)には、互いに所定距離隔てて対向する対向面22が形成されている。各ブレーキシュー13の他端部には上方に突出するセットピン23が固定されている。
ブレーキスプリング14は、図4に示すように、一対のブレーキシュー13,13のセットピン23,23の間に配置された圧縮コイルスプリングからなる。ブレーキスプリング14は、一対のブレーキシュー13,13の対向面22,22同士を互いに近付けるように常時付勢することにより、一対のブレーキシュー13,13のブレーキライニング21,21でブレーキドラム12の外周面を両側から挟んでブレーキドラム12を回転不能なロック状態に維持する。
一対のブレーキシュー13,13の対向面22,22同士の間には直方体状のカム24が配置されており、ブレーキレバー15は、このカム24にブレーキレバーシャフト25を介して連結されている。ブレーキレバーシャフト25は、モータシャフト11と平行な方向に延びかつカム24を貫通した状態でカム24と溶接により固着されている。また、図3に示すように、ブレーキレバーシャフト25の一端部は、ブレーキケース19に設けられた挿入穴26に挿入されて回転可能に支持されているとともに、ブレーキレバーシャフト25の中間部は、ブレーキ部9の側板であるエンドプレート27を貫通した状態でエンドプレート27にベアリング28を介して回転可能に支持されている。ブレーキレバーシャフト25の他端部はブレーキレバー15の基端部に固定されている。そして、ブレーキレバー15を、図4に仮想線で示す状態から反時計方向に回動操作すると、その回動操作力がブレーキレバーシャフト25を介してカム24に伝わり、カム24がそのエッジ部で一対のブレーキシュー13,13の対向面22,22にそれぞれ接触して、ブレーキスプリング14の反力(付勢力)に抗して対向面22,22間の距離を拡げる。これにより、一対のブレーキシュー13,13のブレーキライニング21,21がそれぞれブレーキドラム12の外周面から離れてブレーキドラム12が回転可能な解放状態に切り替えられる。
エンドプレート27は、図3に示すように、ブレーキケース19との間に所定のスペースを確保するために複数(図4では3つ)の六角支柱31,31,31を介在してブレーキケース19に支持されている。各六角支柱31は、両端部に雄ねじ部31a,31bを有するものであり、一方の雄ねじ部31aは、ブレーキケース19に設けられたねじ孔32に螺合して固定されている。他方の雄ねじ部31bは、後述する着脱式保持具60を取り付ける位置に対応した六角支柱31の場合を除き、エンドプレート27を貫通した状態でナット33(図2参照)と螺合して固定されている。
ブレーキ部9には、点検時などに手動でシャッターの開閉を行うための手動開閉機構40が組み込まれている。手動開閉機構40は、図2及び図3に示すように、チェーン41が巻き掛けられたチェーンホイール42と、チェーンホイール42を軸方向に移動させてブレーキドラム12に回転一体に結合させるためにシフトレバースプリング43の反力に抗して軸回りに回動操作されるシフトレバー44とを備える。
チェーン41は、無端状のリンクチェーンからなり、チェーンホイール42の上半分に巻き掛けられる。
チェーンホイール42は、図3に示すように、チェーンホイールシャフト45を介在してモータシャフト11の端部に同心円状に配置されている。チェーンホイール42は、チェーンホイールシャフト45に対して、相対回転可能にかつ軸方向に一体的に移動するように嵌合されている。チェーンホイールシャフト45は、モータシャフト11の端部に対して、相対回転可能にかつ軸方向に所定距離相対移動可能に嵌合されている。
チェーンホイール42には、チェーンホイールシャフト45を挟んだ2箇所にそれぞれ結合ピン46が設けられている。各結合ピン46は、チェーンホイール42のブレーキドラム12側側面から突出している。そして、チェーンホイール42が、図3に示すようにブレーキドラム12と離れた位置からチェーンホイールシャフト45と一体にブレーキドラム12側に軸方向に所定距離移動すると、各結合ピン46がブレーキドラム12の対応する凹部17に嵌まり込む。この状態からチェーンホイール42を回転させると各結合ピン46が凹部17の壁面に接触し、ブレーキドラム12が解放状態にある場合チェーンホイール42の回転に対してブレーキドラム12がチェーンホイール42に結合されて一体的に回転する。
チェーンホイールシャフト45は、エンドプレート27に設けられた貫通孔47及びボス部材48の中心孔49を通してエンドプレート27の外側(チェーンホイール42の配置側と反対側)にまで延出されている。ボス部材48は、中心孔49を有する円筒部48aと、円筒部48aの一端部に一体的に形成された環状のフランジ部48bとからなる。フランジ部48bは、エンドプレート27の外側面の貫通孔47周縁部にボルト止めにより固定されている。円筒部48aにはねじ棒からなるガイドピン51がその一部を中心孔49の内側に突出させた状態で設けられており、チェーンホイールシャフト45の外周面には、ガイドピン51の一部(中心孔49の内側に突出する部分)が嵌合する螺旋状のガイド溝52が形成されている。この螺旋状のガイド溝52は、チェーンホイールシャフト45の中心線方向に見るとガイド溝52の両端と中心点とを結ぶ2つの直線で挟まれた角度が90度程度であり、チェーンホイールシャフト45の中心線と直交する方向に見ると軸方向に所定距離に亘って延びている。よって、チェーンホイールシャフト45は、ガイドピン51とガイド溝52の嵌合による案内の下に中心線回りに90度程度回動する間に軸方向に所定距離移動するようになっている。また、チェーンホイール42は、チェーンホイールシャフト45及びボス部材48を介してエンドプレート27に回転可能にかつ軸方向に所定距離移動可能に支持されている。エンドプレート27は、チェーンホイール42を支持する支持部を構成する。
シフトレバー44は、チェーンホイールシャフト45の延出側端部にその外周面から半径方向外側に突出した状態で設けられている。
シフトレバースプリング43は、図2及び図3に示すように、引張コイルスプリングからなり、その一端部は、シフトレバー44の基端部(チェーンホイールシャフト45側端部)に、他端部は、エンドプレート27に基端部が植設された掛け止め部材53の先端部にそれぞれ掛け止めされている。ここで、シフトレバー44が図2及び図3に実線で示す分離位置にある場合、シフトレバースプリング43は、図3に示すようにシフトレバー44のエンドプレート27側に位置する。このため、シフトレバー44を軸回り(チェーンホイールシャフト45の軸心回り)に分離位置から、図2及び図3に仮想線で示す結合位置に回動させると、シフトレバースプリング43がバネ反力を生じて、その分力によりチェーンホイールシャフト45ひいてはチェーンホイール42が軸方向一方(図3で左方)に移動してブレーキドラム12に結合する。
本実施形態のシャッター巻上方法では、シフトレバー44を軸回りに回動操作したときシフトレバー44を結合位置に保持するための着脱式保持具60が用いられる。
着脱式保持具60は、図2及び図3に示すように、保持具本体61と、保持具本体61を支持する六角支柱62とを備える。六角支柱62は、両端部に雌ねじ部62a,62bを有するものであり、一方の雌ねじ部62aは、エンドプレート27を貫通した六角支柱31の雄ねじ部31bに螺合されていて、六角支柱62がエンドプレート27に固定されている。
保持具本体61は、一方向に長い矩形状の板部材からなる。この保持具本体61の一端部には保持具本体61の長手方向に長い長孔63が設けられ、この長孔63を通して小ねじ64を六角支柱62の他方の雌ねじ部62bにねじ込むことにより、保持具本体61が六角支柱62に固定支持されている。また、保持具本体61は、他端部61aに六角穴付きボルトからなる係合部65を有し、シフトレバー44を結合位置に保持するとき他端部61aでシフトレバー44と直交しかつ係合部65がシフトレバー44と係合するようになっている。
また、本実施形態のシャッター巻上方法では、ブレーキレバー15をブレーキドラム12の解放状態に対応する解放位置に切り替えるときブレーキレバー15を解放位置に切り替えて保持するために、電磁ソレノイド70とは別に、足踏み式保持具80が用いられる。
電磁ソレノイド70は、シャッター開閉機1が通電されるときにブレーキレバー15をブレーキドラム12のロック状態に対応するロック位置と解放位置の間で切り替えるためのものであって、ブレーキレバー15の先端部の下方位置でエンドプレート27の外側面に取り付けられている。また、電磁ソレノイド70は、図5に示すように、上下方向に延びる可動鉄芯71と、可動鉄芯71の外周を囲繞する励磁コイル72と、可動鉄芯71の上端に接続されたプランジャー73と、プランジャー73とブレーキレバー15の先端部とを連結するソレノイドロッド74とを有する。そして、励磁コイル72が通電により励磁されるとプランジャー73、可動鉄芯71及びソレノイドロッド74が図示の位置から所定寸法下方に移動することにより、ブレーキレバー15がロック位置から解放位置に切り替えられる。
足踏み式保持具80は、図2に示すように、床面上、地面上又は足場上に設置される床板81と、この床板81と一端部同士がヒンジ部材82を介して回動可能に連結された踏み板83と、この踏み板83の他端部に一端部がガラピナ84及び長さ調整固定金具85などを介して連結されたロープ86とを備える。ロープ86は、その他端側にコイルスプリング87、ガラピナ88及び電磁ソレノイド70などを介在した状態でブレーキレバー15に連結されている。長さ調整固定金具85は、床板81と踏み板83の他端部同士の間に所定の隙間が生じた状態でロープ86が垂下するようにロープ86の長さを調整するためのものである。
次に、シャッター開閉機1において手動でシャッターを巻き上げる場合の作業手順(つまり本実施形態のシャッター巻上方法)について説明する。
先ず、着脱式保持具60をエンドプレート27に所定状態(詳しくは保持具本体61が六角支柱62に固定支持された状態)に取り付ける。それと前後して、足踏み式保持具80を所定状態に、つまり踏み板83の踏み込み操作により切り替え動作及び保持動作が行い得る状態に設置する。
続いて、シフトレバー44をシフトレバースプリング43の反力に抗して軸回りに分離位置から結合位置に回動操作してチェーンホイール42を軸方向に移動させ、チェーンホイール42とブレーキドラム12とを回転一体に結合する。
次いで、着脱式保持具60を用いてシフトレバー44を結合位置に保持する。
続いて、足踏み式保持具80を用いて、つまり踏み板83の踏み込み操作によりブレーキレバー15をブレーキスプリング14の反力に抗して解放位置に切り替えて保持する。
次いで、足踏み式保持具80を用いてブレーキレバー15を解放状態に保持した状態のまま、チェーン41を手で繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げる。
シャッターを所定の高さ位置(シャッター下端の座板がシャッターケース又は天井面に接触する直前の高さ位置)に巻き上げたとき、チェーン41を手で保持したまま、足踏み式保持具80の踏み板83から足を離してブレーキレバー15をロック位置に戻す。
その後、シフトレバー44を元の分離位置に戻し、着脱式保持具60をエンドプレート27から取り外すとともに、足踏み式保持具80を設置箇所から取り除く。
以上によって、シャッターを巻き上げる場合の一連の作業が終了する。
このような作業手順によれば、シフトレバー44を結合位置に保持する着脱式保持具60とブレーキレバー15を解放位置に切り替えて保持する足踏み式保持具80とを用いることにより、一人の作業者だけでシャッターの巻上作業を行うことができる。
その上、足踏み式保持具80を用いてブレーキレバー15を解放位置に保持した状態のまま、チェーン41を手で繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げるときには、シャッターを所定の高さ位置に巻き上げたとき又はその途中で緊急的にシャッターの巻上を停止する必要が生じたとき、チェーン41の引き下ろしを停止するだけでなく、足踏み式保持具80の踏み板83から足を離してブレーキレバー15をロック位置に戻すことにより、シャッターの巻上を停止することができるので、その分安全性を高めることができる。
特に、本実施形態では、着脱式保持具60の保持具本体61は、一方向に長い矩形状の板部材からなり、一端部がチェーンホイール42を支持するエンドプレート27に六角支柱62を介して取り付けられており、他端部61aに係合部65を有し、シフトレバー44を結合位置に保持するとき他端部61aで当該シフトレバー44と側面視で直交しかつ係合部65が当該シフトレバー44と係合するようになっている。この場合、着脱式保持具60の構成が簡易なものであるため、実施化を図る上で有利である。
また、足踏み式保持具80は、床面上、地面上又は足場上に配置される床板81と、この床板81に一端部が回動可能に連結された踏み板83と、この踏み板83の他端部に一端部が連結されたロープ86とを備え、ロープ86は、その他端側にコイルスプリング87を介在した状態でブレーキレバー15に連結されている。この場合、踏み板83の踏み込み操作力がコイルスプリング87を介してブレーキレバー15に伝達されるため、踏み込み操作力が直接ブレーキレバー15に伝達される場合に比べてブレーキレバー15に伝達される操作力が抑制されることになり、操作力の調整を容易に行うことができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば前記実施形態では、ブレーキドラム12の外周面に一対のブレーキシュー13,13が圧接されてブレーキ力を発揮する外接式のドラムブレーキ装置について述べたが、本発明は、これに限らず、円筒状のブレーキドラムの内周面に一対のブレーキシューが圧接されてブレーキ力を発揮する内接式のドラムブレーキ装置にも同様に適用することができる。
また、前記実施形態では、シャッター開閉機1のシャッター巻上方法として、先ず初めに、着脱式保持具60の取付と足踏み式保持具80の設置とを行うようにしたが、本発明は、例えば着脱式保持具60の取付を、シフトレバー44を軸回りに回動操作してチェーンホイール42とブレーキドラム12とを回転一体に結合したとき、着脱式保持具60でシフトレバー44を結合位置に保持することと同時に行ってもよい。また、足踏み式保持具80の設置は、ブレーキレバー15を解放位置に切り替える直前に行ってもよい。
さらに、前記実施形態では、足踏み式保持具80として、一端部が踏み板83に連結されたロープ86は、その他端側にコイルスプリング87、ガラピナ88及び電磁ソレノイド70などを介在した状態でブレーキレバー15に連結される構成にしたが、本発明は、これに限らない。例えばロープ86が、その他端側に電磁ソレノイド70を介在することなく、電磁ソレノイド70と別の位置でブレーキレバー15に連結される構成にしたり、ロープ86が、その途中(つまり中間部)にコイルスプリングを介在した状態でブレーキレバー15に連結される構成にしたりしてもよい。また、足踏み式保持具80は、床面上などに配置される床板81を備えず、ブレーキレバー15から吊り下げられたロープ86の下端部に連結された踏み板83が直接床面上などに接触するように構成してもよい。
1 シャッター開閉機
12 ブレーキドラム
14 ブレーキスプリング
15 ブレーキレバー
27 エンドプレート(支持部)
40 手動開閉機構
41 チェーン
42 チェーンホイール
43 シフトレバースプリング
44 シフトレバー
60 着脱式保持具
61 保持具本体
65 係合部
80 足踏み式保持具
81 床板
83 踏み板
86 ロープ
87 コイルスプリング

Claims (5)

  1. チェーンが巻き掛けられたチェーンホイールと、このチェーンホイールを軸方向に移動させてブレーキドラムに回転一体に結合させるためにシフトレバースプリングの反力に抗して軸回りに回動操作されるシフトレバーと、前記ブレーキドラムを回転不能なロック状態からブレーキスプリングの反力に抗して回転可能な解放状態に切り替えるためのブレーキレバーとを備えたシャッター開閉機のシャッター巻上方法であって、
    先ず、前記シフトレバーを前記シフトレバースプリングの反力に抗して軸回りに回動操作して前記チェーンホイールと前記ブレーキドラムとを回転一体に結合したとき、所定状態に取り付けた着脱式保持具を用いて前記シフトレバーを結合位置に保持し、
    続いて、前記ブレーキレバーを前記ブレーキドラムの解放状態に対応する解放位置に切り替えるとき、所定状態に設置した、踏み板の踏み込み操作により切り替え動作及び保持動作を行う足踏み式保持具を用いて前記ブレーキレバーを前記解放位置に切り替えて保持し、
    前記足踏み式保持具を用いて前記ブレーキレバーを前記解放位置に保持した状態のまま、前記チェーンを手で繰り返し引き下ろしてシャッターを巻き上げ、
    前記シャッターを所定の高さ位置に巻き上げたとき、前記チェーンを手で保持したまま、前記足踏み式保持具の前記踏み板から足を離して前記ブレーキレバーを前記ブレーキドラムのロック状態に対応するロック位置に戻し、
    その後、前記シフトレバーを元の位置に戻し、前記着脱式保持具を取り外すとともに、前記足踏み式保持具を設置箇所から取り除くことを特徴とするシャッター開閉機のシャッター巻上方法。
  2. 前記着脱式保持具は、一方向に長い矩形状の板部材からなり、一端部が前記チェーンホイールを支持する支持部に取り付けられており、他端部に係合部を有し、前記シフトレバーを結合位置に保持するとき他端部で当該シフトレバーと直交しかつ前記係合部が当該シフトレバーと係合するようになっていることを特徴とする請求項1記載のシャッター開閉機のシャッター巻上方法。
  3. 前記足踏み式保持具は、床面上、地面上又は足場上に配置される床板と、この床板に一端部が回動可能に連結された前記踏み板と、この踏み板の他端部に一端部が連結されたロープとを備え、前記ロープは、その途中又は他端側にコイルスプリングを介在した状態で前記ブレーキレバーに連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシャッター開閉機のシャッター巻上方法。
  4. 請求項1記載のシャッター開閉機のシャッター巻上方法に用いられる着脱式保持具であって、
    前記着脱式保持具は、一方向に長い矩形状の板部材からなり、一端部が前記チェーンホイールを支持する支持部に取り付けられており、他端部に係合部を有し、前記シフトレバーを結合位置に保持するとき他端部で当該シフトレバーと直交しかつ前記係合部が当該シフトレバーと係合するようになっていることを特徴とする着脱式保持具。
  5. 請求項1又は2記載のシャッター開閉機のシャッター巻上方法に用いられる足踏み式保持具であって、
    前記足踏み式保持具は、床面上、地面上又は足場上に配置される床板と、この床板に一端部が回動可能に連結された前記踏み板と、この踏み板の他端部に一端部が連結されたロープとを備え、前記ロープは、その途中又は他端側にコイルスプリングを介在した状態で前記ブレーキレバーに連結されていることを特徴とする足踏み式保持具。
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