JP2019041696A - 経口用組成物 - Google Patents

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崇仁 鉄井
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Abstract

【課題】プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチドの有する独特の臭いや味をマスキングした、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチド含有経口用組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】(A)〜(C)を含有する経口用組成物を提供する。(A)プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチド(B)リナロール(C)γ−デカラクトン本発明の経口用組成物は、飲料として用いること、リナロールを0.1〜1.2ppm、γ−デカラクトンを0.5〜10ppm含有することが好ましい。【選択図】 なし

Description

本発明は、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチドの有する独特のにおいや味をマスキングした、経口用組成物に関する。
プラセンタエキスは、美容、健康又は医薬関連分野において盛んに利用されている。例えば、プラセンタエキス、コラーゲン由来成分及びストレス緩和剤を含有することを特徴とする経口用組成物(特許文献1)、オリゴ糖とプラセンタエキスの組み合わせを特徴とする腸内環境改善組成物(特許文献2)、プラセンタエキスを含有する神経細胞活性化剤(特許文献3)、コラーゲン加水分解物、豚プラセンタエキス、ライチ由来の低分子化ポリフェノール及びアスコルビン酸類を美容成分として含有することを特徴とする健康食品(特許文献4)等が知られている。
しかしながら、プラセンタエキスは、その起源が生物であるため、経口で摂取する際、特有の不快な味や臭いを有しており、それらのマスキングが課題であった。
またコラーゲンペプチドは、動物や魚類から抽出されるコラーゲンやゼラチンを加水分解により低分子化したものであり、美容効果や関節強化効果が知られている。これまでにコラーゲンペプチドの前記効果を期待して、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、散剤、飲料などに配合した数多くの製品が上市されている。
コラーゲンペプチドの効果を得るためには、コラーゲンペプチドを継続して摂取する必要があるが、そのためには容易に摂取できる飲料の形態が好ましい。しかし、コラーゲンペプチドを含む飲料には、嗅覚で感じる生臭みがあるという問題があった。また、低分子のコラーゲンペプチドを配合すると、不純物として含まれるアミノ酸に由来する苦味を呈する場合がある。
このように不快臭を有するコラーゲンペプチドを含む飲料について、例えば、特許文献5には、コラーゲン加水分解物を含む多種の栄養素を含有する飲料において、ハトムギエキス等をふくむ2種以上のエキスや酸味剤、フルーツ系フレーバー等を用いることで風味が良好な健康飲料を実現する技術が開示されている。
また特許文献6には、魚由来コラーゲンペプチドを配合したゼリー飲料の魚臭を難消化性デキストリンを用いてマスキングすること、特許文献7にはコラーゲンペプチドを含有する飲食品の呈味を、スクラロース及びステビア抽出物を配合することにより改善することが開示されている。
しかし従来の、コラーゲンペプチドを含有する飲食品の生臭みのマスキングについては十分ではなく、特に商品性の点で改善の余地があるものであった。
特開2007−70316号公報 特開2011−157335号公報 特開2012−136448号公報 特開2013−34423号公報 特開平5−199855号公報 特開2006−180812号公報 特開2006−204287号公報
本願発明は、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチドの有する独特の臭いや味をマスキングした、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチド含有経口用組成物及びその製造方法を提供することを課題とする。
(1)
(A)〜(C)を含有する経口用組成物を提供する。
(A)プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチド
(B)リナロール
(C)γ−デカラクトン
(2)
飲料であることを特徴とする請求項1に記載の、経口用組成物を提供する。
(3)
リナロールを0.1〜1.2ppm含有する請求項1又は請求項2に記載の、経口用組成物を提供する。
(4)
γ−デカラクトンを0.5〜10ppm含有する請求項1〜請求項3の1項に記載の、経口用組成物を提供する。
本発明の経口用組成物は、リナロールとγ−デカラクトンを併用して用いることにより、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチドの有する独特の臭いや味をマスキングする効果を発揮する。
以下本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の経口用組成物は、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチドを含有する。
プラセンタエキスを得る胎盤の由来としては、特に起源を問わないが、ヒト、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、サケ、ニシン、チョウザメ、バラ、メロンなどが例示される。これらの起源の中でも、商用的な使用の観点から、ブタ由来のものを用いることが好ましい。また、既にプラセンタエキスとして市販されている商品があり、それを使用してもよい。
プラセンタエキスの製法の一例としては、ブタの胎盤を、プロテアーゼで処理する方法が挙げられる。当該プロテアーゼとしては、例えば、パパイン、トリプシン、ペプシン、プロメライン、サーモライシン等が挙げられる。これらの中ではパパインがプロテアーゼ処理の効率の点から好ましく用いられる。当該プロテアーゼ処理は、3〜75℃、0.5〜3時間程度反応させることにより進められ、前記プロテアーゼ処理により得られる成分を遠心分離、限外ろ過、珪藻土ろ過や、イオン交換樹脂、逆浸透ろ過、活性炭処理などにより精製することによりプラセンタエキスが得られる。
上記のプラセンタエキスは、スプレードライ、凍結乾燥などの慣用の手段により粉末化することもできる。
プラセンタエキスの含有量は、1回あたりの摂取量として0.01〜20g、より好ましくは0.1〜10gである。0.01g未満の摂取ではプラセンタエキスの効果が発揮されない場合がある。また20gを超えて摂取しても、その効果に向上が認められない場合があり、非効率的である。
本発明に用いるコラーゲンペプチドとは、動物の骨や皮に多く含まれるたんぱく質であるコラーゲンを加熱・変性させて得られるゼラチンや、それをさらに酸やアルカリあるいは酵素等で加水分解させたコラーゲンペプチドをいう。本発明においてコラーゲンは、由来生物(豚、牛、魚など)や製法(酸処理、アルカリ処理など)に関して特に限定されずに使用することができる。例えば動物としては、牛や豚、鶏などの動物の骨や皮、鮭、マグロ、ティラピア、タラ等の魚の皮、鱗を用いることができる。
本発明に用いるコラーゲンペプチドの重量平均分子量は、100〜200000、好ましくは100〜5000、さらに好ましくは500〜5000、最も好ましくは1000〜4000の範囲にある。重量平均分子量20000を超えるコラーゲンペプチドの場合、原料に由来する臭いが強く、本発明の効果を発揮しない場合がある。平均分子量100未満のコラーゲンペプチドの場合、アミノ酸由来の味への影響が大きくなり、本発明の効果を発揮できない場合がある。
本発明の経口用組成物におけるコラーゲンペプチドの配合量は、一回あたりの摂取量として、50mg〜10000mgが好ましい。50mg未満の配合では、コラーゲンを摂取する効果が見込まれにくい。
本発明の経口用組成物には、リナロールとγ−デカラクトンを含有する。
リナロールとγ−デカラクトンの経口用組成物への配合方法は、リナロール及びγ―デカラクトンそのものを配合しても、リナロール及び/又はγ−デカラクトンを含有する精油、フレーバーとして配合してもよい。
リナロールを含有する精油としては、ローズウッド、リナロエ、芳樟、ネロリ、ラベンダー、ベルガモット、クラリセージ、コリアンダー等が例示される。これらの精油の中でも、臭いのマスキング効果の点からコリアンダーを用いることが最も好ましい。
またリナロールを含有するフレーバーとしては、ローズウッド様フレーバー、リナロエ様フレーバー、ネロリ様フレーバー、ラベンダー様フレーバー、ベルガモット様フレーバー、クラリセージ様フレーバー、コリアンダー様フレーバー等が例示される。これらの精油の中でも、臭いのマスキング効果の点からコリアンダー様フレーバーを用いることが最も好ましい。これらの精油の中でも、臭いのマスキング効果の点からコリアンダー様フレーバーを用いることが最も好ましい。
リナロールの経口用組成物への配合量としては、経口用組成物の剤型、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチドの配合量によって異なるが、好ましくは経口用組成物全量に対し、0.1〜1.2ppmとすることが好ましい。
γ―デカラクトンを含有する精油としては、金木犀、ピーチ、スモモ、アプリコット、マンゴー等が例示される。これらの精油の中でも、臭いのマスキング効果の点からピーチマンゴーから選択される1種又は2種を用いることが最も好ましい。
またγ−デカラクトンを含有するフレーバーとしては、金木犀様フレーバー、ピーチ様フレーバー、マンゴー様フレーバー、スモモ様フレーバー、アプリコット様フレーバー等が例示される。これらの精油の中でも、臭いのマスキング効果の点からピーチ様フレーバー、マンゴー様フレーバーから選択される1種又は2種を用いることが最も好ましい。
γ−デカラクトンの経口用組成物への配合量としては、経口用組成物の剤型、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチドの配合量によって異なるが、好ましくは経口用組成物全量に対し、0.5〜10ppmとすることが好ましい。
本発明の経口用組成物は、その剤型を問わないが、プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチドの味の感じやすさの点から、飲料、口腔崩壊錠、ガム、顆粒剤において良好な効果を発揮し、特に飲料の分野において有効である。なお、本発明において飲料とは、低粘度のいわゆるドリンク飲料のみならず、高粘度のゼリー剤を含む。
飲料の場合、pHは5以下、特にpHが2〜4に調整することが好ましい。
かかるpH調整剤としては、有機及び無機の食用酸を用いることができる。酸はそれらの非解離形で、あるいはそれらの各塩、例えばリン酸水素カリウム又はナトリウム、リン酸二水素カリウム又はナトリウム塩のような形態で用いてもよい。好ましい酸は、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、アジピン酸、リン酸、グルコン酸、酒石酸、フィチン酸、アスコルビン酸、酢酸、リン酸又はそれらの混合物を含めた食用酸が例示される。また、重炭酸塩類を用いることもできる。
この様にpHが調整された飲料として本発明にかかる経口用組成物を製造するには、同飲料は容器詰の形態で製造されることが好ましい。容器の種類に特に制限はないが、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶など、いずれの容器も利用することができる。
さらに、嗜好性を高めるために、適宜甘味料を選択して配合してもよい。例えば、ショ糖、ブドウ糖、麦芽糖等の炭水化物類、ステビア、アスパルテーム、ソーマチン、アセスルファムK等の高甘味度甘味料、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール等の糖アルコール、グリセリン等のグリセロール類を利用することができる。
本発明の経口用組成物の調製に際しては、特別な界面活性剤等の添加物は必須ではないが、必要に応じて他の公知の添加剤、賦形剤その他を加えて適当な剤型へと加工してもよい。例えば液剤であれば、抗酸化剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、可塑剤、pH調整剤などを混合して常法により、ドライシロップ剤、液剤などの経口物とすることができる。また固形剤であれば、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、抗酸化剤、コーティング剤、着色剤、矯味矯臭剤、界面活性剤、可塑剤などを混合して常法により、顆粒剤、散剤、カプセル剤、錠剤などを製造することができる。
抗酸化剤としては、例えばビタミンC、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、ブチルヒドロキシアニソール(BHT)、α−トコフェロール、クエン酸などが挙げられる。
着色剤としては、例えばカラメル、ベニバナ色素、シコン色素、ウコン色素、タール色素などが挙げられる。
界面活性剤としては、例えばポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリソルベート類、ラウリル硫酸ナトリウム、マクロゴール類、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。
また、必要に応じてプラセンタエキス、コラーゲンペプチドの他に各種の生理活性成分を配合することもできる。係る生理活性成分としては、タンパク質及びその加水分解物、ペプチド、アミノ酸類、ビタミン類、多糖類、オリゴ糖、植物エキス、生薬等が挙げられる。
また、本発明の経口用組成物に嗜好性を持たせるために、リナロール、γ−デカラクトン以外の各種香料等を添加しても良い。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。
[香りの評価方法]
フレーバー評価専門パネリスト7名で、プラセンタの香りの強さについてブラインドでのVASを用いて評価を行った。
[味覚の評価方法]
賞味期限評価などを行う分析型評価パネリスト7名で、プラセンタの味覚の強さについてブラインドでのVASを用いて評価を行った。
表1に示した処方を用い、表2に記載したフレーバー所定量添加し定法により飲料を調製した。
[プラセンタエキス]
SPF豚(Specific Pathogen Free Pig)から得られた胎盤を除血、洗浄された精製組織を用い、酵素処理して得られたプラセンタ抽出エキスを、凍結乾燥し、1/9量のデキストリンに分散させたものをプラセンタエキスとして用いた。
[コラーゲンペプチド]
市販の重量平均分子量約3000の魚の皮及び鱗由来のコラーゲンペプチドを用いた。
Figure 2019041696
Figure 2019041696
デカラクトンとリナロールを併用して配合した実施例1の飲料は、デカラクトン、リナロールをそれぞれ単体で配合した比較例3、比較例6の飲料と比較して、香り、味覚ともに相乗的にスコアが減少した。これに対し、デカラクトンとメントールを併用した比較例10の飲料は、それぞれ単独配合の比較例3、比較例4の飲料と比較して香りスコアの上昇が認められ、香り、味覚のバランスが崩れていた。
[実施例2] 飲料
(1)フレーバー混合物 110mg
(2)コラーゲン 550mg
(3)クエン酸 pHを3.5とする量
(4)甘味料 Brix値を7.0とする量
(5)精製水 全量を50mLとする量
フレーバー混合物は、飲料50mLとした場合、リナロール含有量が0.98ppm、γ−デカラクトン含有量が3.5ppmとなるフレーバーを用いた。
[実施例3]
飲料
(1)フレーバー混合物 344mg
(2)プラセンタエキス 40mg
(3)コラーゲン 100mg
(4)クエン酸 pHを2.4とする量
(5)甘味料 Brix値を7.0とする量
(6)精製水 全量を140mLとする量
フレーバー混合物は、飲料140mLとした場合、リナロール含有量が0.14ppm、γ−デカラクトン含有量が4.25ppmとなるフレーバーを用いた。
[実施例4]
飲料
(1)フレーバー混合物 215mg
(2)プラセンタエキス 100mg
(3)コラーゲン 160mg
(4)クエン酸 pHを3.5とする量
(5)甘味料 Brix値を7.0とする量
(6)精製水 全量を100mLとする量
フレーバー混合物は、飲料100mLとした場合、リナロール含有量が0.74ppm、γ−デカラクトン含有量が3.5ppmとなるフレーバーを用いた。
[実施例5]
飲料
(1)フレーバー混合物 215mg
(2)プラセンタエキス 100mg
(3)コラーゲン 160mg
(4)クエン酸 pHを3.5とする量
(5)甘味料 Brix値を7.0とする量
(6)精製水 全量を150mLとする量
フレーバー混合物は、飲料145mLとした場合、リナロール含有量が0.74ppm、γ−デカラクトン含有量が3.5ppmとなるフレーバーを用いた。
実施例2〜5にかかる飲料は、プラセンタエキスやコラーゲンの生臭さが気にならない、良好な呈味の飲料であった。

Claims (4)

  1. (A)〜(C)を含有する経口用組成物。
    (A)プラセンタエキス及び/又はコラーゲンペプチド
    (B)リナロール
    (C)γ−デカラクトン
  2. 飲料であることを特徴とする請求項1に記載の、経口用組成物。
  3. リナロールを0.1〜1.2ppm含有する請求項1又は請求項2に記載の、経口用組成物。
  4. γ−デカラクトンを0.5〜10ppm含有する請求項1〜請求項3の1項に記載の、経口用組成物。
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