JP2019043203A - ワイパ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広範囲な車速に対応可能な小型なワイパ装置を提供する。【解決手段】ロック検知部80は、回転速度検出部76で検出された回転速度がロック判定閾値よりも低い場合に、所定の保護動作を行う。条件設定部78は、車速が予め定めた車速判定閾値よりも低い場合、PWM信号生成部72におけるデューティ比上限値を第1の上限値に、ロック検知部80におけるロック判定閾値を第1の判定閾値にそれぞれ設定する。一方、条件設定部78は、車速が予め定めた車速判定閾値よりも高い場合、デューティ比上限値を第1の上限値よりも高い第2の上限値に、ロック判定閾値を第1の判定閾値よりも低い第2の判定閾値にそれぞれ設定する。【選択図】図4

Description

本発明は、ウィンドシールドに付着した付着物を払拭するワイパ部材を揺動駆動するワイパ装置に関する。
従来、自動車等の車両には、ウィンドシールドに付着した雨水や埃等を払拭するワイパ装置や、ウィンドシールドにウォッシャ液を噴射し、ワイパ装置と連動して当該ウォッシャ液を払拭するウォッシャ液噴射装置が搭載されている。ワイパ装置は、ウィンドシールド上を揺動運動するワイパ部材と、当該ワイパ部材を揺動運動させるためのモータとを備える。操作者が車室内に設けられたワイパスイッチ(または、これと連動するウォッシャスイッチ)をオン操作すると、モータは回転駆動し、これに応じて、ワイパ部材は、ウィンドシールド上で往復の払拭動作を行い付着物を払拭する。
このようなワイパ装置の技術として、例えば、特許文献1に記載されたウォッシャ連動ワイパ装置が知られている。当該ワイパ装置は、ウォッシャスイッチのオン操作状態に連動してワイパを駆動すると共に、当該ワイパの駆動をウォッシャ液噴射装置の駆動停止後も所定の時間継続する。さらに、当該ワイパ装置は、ワイパの駆動を停止した後、ウインド面の上部から垂れ下がってきたウォッシャ液を払拭するため、一定時間経過後に、再度、ワイパを駆動する。
実公平7−41645号公報
一般的に、自動車等の車両は、車速が高くなるにつれて風圧の影響が大きくなる。このため、ワイパ装置では、車速の上昇に伴いモータの負荷状態が高くなり、ある程度の車速に達すると、モータの回転駆動が困難となり、払拭動作を正常に行えない事態が生じ得る。このような事態を防止するため、出力(回転速度×トルク)が高いモータを用いることが考えられる。しかし、この場合、ワイパ装置の大型化や、コストの増大等を招く恐れがある。
本発明の目的は、広範囲な車速に対応可能な小型なワイパ装置を提供することにある。
本発明のワイパ装置は、車両に搭載され、ワイパスイッチの操作によって指示される目標回転速度に応じてデューティ比を制御し、モータを用いて、ワイパ部材にウィンド面での払拭動作を行わせるワイパ装置であって、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出部と、デューティ比上限値よりも低い範囲で前記デューティ比を制御し、当該デューティ比が反映されたPWM信号を生成するPWM信号生成部と、前記回転速度検出部で検出された前記回転速度がロック判定閾値よりも低い場合に、所定の保護動作を行うロック検知部と、前記車両の車速が予め定めた車速判定閾値よりも低い第1の場合、前記デューティ比上限値を第1の上限値に、前記ロック判定閾値を第1の判定閾値にそれぞれ設定し、前記車速が前記車速判定閾値よりも高い第2の場合、前記デューティ比上限値を前記第1の上限値よりも高い第2の上限値に、前記ロック判定閾値を前記第1の判定閾値よりも低い第2の判定閾値にそれぞれ設定する条件設定部と、を有する。
本発明の他の態様では、前記ロック検知部による前記所定の保護動作は、前記モータの稼働を停止させる動作である。
本発明の他の態様では、前記条件設定部は、前記第1の場合、前記ウィンド面へウィンドウォッシャ液が噴射された後における、前記ウィンド面での前記ウィンドウォッシャ液の払拭動作である後払拭動作の回数を第1の回数に設定し、前記第2の場合、前記後払拭動作の回数を前記第1の回数よりも少ない第2の回数に設定する。
本発明の他の態様では、前記条件設定部は、前記第1の場合、ヘッドライトへヘッドライトウォッシャ液が噴射された後における、前記ウィンド面での前記ヘッドライトウォッシャ液の払拭動作である適応的後払拭動作の回数を所定の回数に設定し、前記第2の場合には、前記適応的後払拭動作の回数をゼロに設定する。
本発明の他の態様では、前記条件設定部は、前記第1の場合、前記後払拭動作を終えてから所定の期間を経過後における、前記ウィンド面に残存した前記ウィンドウォッシャ液の払拭動作であるドロップ払拭動作の回数を所定の回数に設定し、前記第2の場合には、前記ドロップ払拭動作の回数をゼロに設定する。
本発明の他の態様では、前記条件設定部は、前記ワイパスイッチのオフ操作信号を受信した後に、前記第1の場合か前記第2の場合かを判定し、当該判定結果に応じて前記後払拭動作の回数を設定する。
本発明によれば、ワイパ装置のモータにおいて、高速走行時に、低速走行時と比べてPWM信号のデューティ比上限値を高く設定し、ロック判定閾値を低く設定する。
これにより、高出力なモータを不要とする小型なワイパ装置を用いて、広範囲な車速に対応することが可能になる。
ワイパ装置を搭載した車両の一部の構成例を示す概要図である。 図1のワイパ装置に含まれるモータの構成例を示す外観図である。 図2のモータの内部構造例を示す底面図である。 図2および図3における制御基板の構成例を示すブロック図である。 図3における回転軸センサからのホール信号および出力軸センサからのセンサ信号の一例を示すタイミングチャートである。 図4におけるロック検知部の動作例を示すフロー図である。 図4における払拭シーケンス制御部の概略的な動作例を示すフロー図である。 図4における車速判定部の動作例を示すフロー図である。 図4における払拭シーケンス制御部の動作例を示すフロー図である。 図9における通常払拭動作の処理内容の一例を示すフロー図である。 図9における後払拭動作の処理内容の一例を示すフロー図である。 図9における適応的後払拭動作の処理内容の一例を示すフロー図である。 図9におけるドロップ払拭動作の処理内容の一例を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
《ワイパ装置の概略構成》
図1は、ワイパ装置を搭載した車両の一部の構成例を示す概要図であり、図2は、図1のワイパ装置に含まれるモータの構成例を示す外観図である。図3は、図2のモータの内部構造例を示す底面図であり、図2のモータが備えるギヤハウジングからギヤカバーを取り外した状態を示している。図1に示すように、自動車等の車両10には、ウィンドシールド(ウィンド面)としてのフロントガラス11が設けられ、当該フロントガラス11に近接するようにしてワイパ装置12が搭載される。ワイパ装置12は、車室内のワイパスイッチ(図示せず)をオン操作することで作動し、フロントガラス11に付着した付着物を払拭する。
ワイパ装置12は、モータ20と、モータ20の揺動運動を各ピボット軸13a,13bに伝達する動力伝達機構14と、基端側が各ピボット軸13a,13bにそれぞれ固定され、先端側が各ピボット軸13a,13bの揺動運動によりフロントガラス11上で往復の払拭動作を行う一対のワイパ部材15a,15bとを備える。モータ20は、この例では、ブラシレスモータである。各ワイパ部材15a,15bは、それぞれ、運転席側および助手席側に対応して設けられ、ワイパアーム16a,16bと、各ワイパアーム16a,16bに装着されたワイパブレード17a,17bとを備える。
モータ20は、ワイパ部材15a,15bに往復の払拭動作を行わせる。すなわち、モータ20が回転すると、モータ20の揺動運動が動力伝達機構14を介して各ピボット軸13a,13bに伝達され、各ピボット軸13a,13bは、揺動運動するようになる。このようにして、モータ20の駆動力が各ワイパ部材15a,15bに伝達され、各ワイパブレード17a,17bは、フロントガラス11における下反転位置と上反転位置の間の範囲となる各払拭範囲11a,11b内に付着した付着物を払拭する。また、モータ20は、払拭動作の開始時には各ワイパブレード17a,17bを格納位置から下反転位置を介して各払拭範囲11a,11bに引き出し、払拭動作の終了時には各ワイパブレード17a,17bを各払拭範囲11a,11bから下反転位置を介して格納位置に戻す。
図2および図3において、モータ20は、モータ本体部30と減速機構部40とを備える。モータ本体部30は、鋼板をプレス加工等することにより有底筒状に形成されたヨーク31を備え、当該ヨーク31の内部には、環状に形成されたステータ32が固定されている。ステータ32には、U相,V相,W相(3相)のコイル(後述する図4の32a,32b,32c)が、スター結線の巻き方で巻装されている。
図3に示すように、ステータ32の内側には、所定の隙間(エアギャップ)を介してロータ33が回転自在に設けられる。ロータ33は、例えば、複数極の永久磁石を埋設したIPM(Interior Permanent Magnet)構造となっている。実施の形態では、交互に極性が異なる永久磁石がロータ33の周方向に沿って60°間隔で配置された6極構造(図4参照)を例とするが、4極構造や、8極構造等であってもよい。また、ロータ33は、IPM構造に限らず、ロータの外周表面に複数の永久磁石を貼り付けたSPM(Surface Permanent Magnet)構造であってもよい。
ロータ33の回転中心には、回転軸33bが貫通して固定される。回転軸33bの基端側(図3中の上側)は、ヨーク31の底部に設けられた軸受(図示せず)によって回転自在に支持され、回転軸33bの先端側(図3中の下側)は、減速機構部40を形成するギヤハウジング41の内部にまで延在している。回転軸33bのギヤハウジング41内への延在部分、つまり回転軸33bのギヤハウジング41内に位置する先端側および略中央部分は、ギヤハウジング41に設けられた一対の軸受(図示せず)によってそれぞれ回転自在に支持される。
回転軸33bの先端側には、減速機構50を形成するウォーム51が一体に設けられる。また、回転軸33bのウォーム51とロータ33との間でウォーム51寄りの部分には、環状に形成された回転軸用磁石34が一体に設けられる。回転軸用磁石34は、回転軸33bのギヤハウジング41内への延在部分に設けられ、回転軸33bの周方向に沿って配置された複数極の永久磁石を備える。回転軸用磁石34の永久磁石は、例えば、前述したロータ33の永久磁石と同じ極数で構成され、この例では、回転軸用磁石34の周方向に沿って60°間隔で配置された6極構造となっている。
回転軸用磁石34は、回転軸33bの回転速度を検出するために用いられるのに加えて、ロータ33のステータ32に対する回転位置を、回転軸33bを介して検出するために用いられる。したがって、回転軸用磁石34の永久磁石は、回転軸33bの回転位置に対するロータ33の永久磁石の極性と、回転軸用磁石34の永久磁石の極性とが逐次一致するように取り付けられる。このように互いに極性を一致させることで、ロータ33の回転位置を検出する際に、極性の位相ズレ等を補正するための補正制御が不要となり、ひいてはモータ20の制御の複雑化を回避できるようになる。
なお、回転軸用磁石34の永久磁石の極数は、必ずしもロータ33の永久磁石の極数と同じである必要はなく、整数倍であってもよい。すなわち、回転軸用磁石34は、ロータ33の永久磁石の極性が変化する回転軸33bの各回転位置において、回転軸用磁石34の永久磁石の極性も変化するような構成であればよい。回転軸用磁石34の永久磁石の極数をロータ33の永久磁石の極数の2倍以上にすると、ロータ33のステータ32に対する回転位置がより細分化して得られるため、より細かなロータ33の制御が可能となる場合がある。
図2および図3に示すように、減速機構部40は、アルミ製のギヤハウジング41と、ギヤハウジング41の開口部41a(図3中の手前側)を閉塞するプラスチック製のギヤカバー42とを備える。ギヤハウジング41には、図示しない締結部材(固定ネジ等)を介してヨーク31が固定される。これにより、モータ本体部30と減速機構部40は、一体化され、回転軸33bに設けたウォーム51と回転軸用磁石34は、ギヤハウジング41内に配置されることになる。
ギヤハウジング41の内部には、ウォームホイール52(詳細図示せず)が回転自在に設けられる。ウォームホイール52は、例えばPOM(ポリアセタール)プラスチック等の樹脂材料により円盤状に形成され、その外周部分にはギヤ歯52a(詳細図示せず)が形成される。ウォームホイール52のギヤ歯52aは、ウォーム51と噛み合わされており、ウォームホイール52はウォーム51と共に減速機構50を構成する。
ウォームホイール52の回転中心には、出力軸52bの基端側が固定されており、出力軸52bは、ギヤハウジング41のボス部41bに、軸受(図示せず)を介して回転自在に支持される。出力軸52bの先端側は、ギヤハウジング41の外部に延出し、当該出力軸52bの先端部分には、図1に示すように動力伝達機構14が固定される。これにより、回転軸33bの回転速度がウォーム51およびウォームホイール52(減速機構50)を介して減速され、この減速によって高トルク化された出力が、出力軸52bを介して動力伝達機構14に出力されるようになっている。
図3に示すように、出力軸52bのギヤハウジング41内への延出部分には、ウォームホイール52を介してタブレット状の出力軸用磁石53が設けられる。出力軸用磁石53は、出力軸52bと一体で回転するように取り付けられる。出力軸用磁石53は、その周方向に沿う略180°の範囲がS極に着磁され、その他の略180°の範囲がN極に着磁される。当該出力軸用磁石53は、出力軸52bのギヤハウジング41に対する回転位置を検出するために用いられる。
ギヤハウジング41の開口部41aは、ギヤハウジング41の内部にウォームホイール52等の構成部品を収容するために形成され、当該開口部41aは、図2に示すようにギヤカバー42によって閉塞される。ギヤハウジング41とギヤカバー42との間にはシール部材(図示せず)が設けられ、これによりギヤハウジング41とギヤカバー42との間から減速機構部40の内部に雨水等が浸入するのを防止している。ギヤカバー42の内側には、図2および図3に示すように制御基板60が装着される。当該制御基板60は、ギヤカバー42に設けたコネクタ接続部(図示せず)に接続される車両10側の外部コネクタ(図示せず)を介して、外部電源およびワイパスイッチに電気的に結合される。
制御基板60には、図3に示すように、3つの回転軸センサ65a,65b,65cと、出力軸センサ66とが実装される。3つの回転軸センサ65a,65b,65cは、それぞれ、3相(U相,V相,W相)に対応して設けられ、ホールICで構成される。ホールICは、極性の変化(N極からS極への変化またはS極からN極への変化)に応じて論理レベルが推移するホール信号(パルス信号)を生成する。出力軸センサ66は、例えば、磁気抵抗素子よりなるMRセンサで構成される。MRセンサは、磁界の大きさに応じた出力電圧を生成する。
各回転軸センサ65a〜65cは、回転軸用磁石34と対向する位置に実装される。具体的には、各回転軸センサ65a〜65cは、回転軸用磁石34の外周面(側面)と対向するよう、それぞれ等間隔で並んで制御基板60に実装される。これにより、各回転軸センサ65a〜65cは、回転軸用磁石34の回転に伴って、所定の位相差でホール信号を順次生成する。なお、明細書では、各回転軸センサ65a〜65cを総称して回転軸センサ65と呼ぶ。出力軸センサ66は、制御基板60上で、出力軸用磁石53と対向する位置に実装される。これにより、各出力軸センサ66は、出力軸用磁石53の回転に応じて電圧値が連続的に変化するセンサ信号を生成する。
《制御基板の詳細》
図4は、図2および図3における制御基板の構成例を示すブロック図である。図5は、図3における回転軸センサからのホール信号および出力軸センサからのセンサ信号の一例を示すタイミングチャートである。図6は、図4におけるロック検知部の動作例を示すフロー図である。
図4において、制御基板60には、前述した回転軸センサ65および出力軸センサ66に加えて、制御部71と、PWM信号生成部72と、3相インバータ回路73とが実装される。制御部71およびPWM信号生成部72は、例えば、CPU,RAM,ROM等を含んだマイクロコンピュータによるプログラム処理によって構成される。ただし、勿論、当該プログラム処理の代わりに専用のハードウェアを設けることや、あるいは、当該プログラム処理の一部を専用のハードウェアに担わせることも可能である。
3相インバータ回路73は、図示は省略されているが、例えばFET等によって構成される3相(U相、V相、W相)のハイサイドスイッチ素子およびロウサイドスイッチ素子と、当該6個のスイッチ素子をスイッチング制御するドライバ回路とを備える。3相のハイサイドスイッチ素子は、外部電源(例えばバッテリ電源)の正極と、3相の出力端子(Vu,Vv,Vw)との間にそれぞれ結合され、3相のロウサイドスイッチ素子は、外部電源の負極と、3相の出力端子(Vu,Vv,Vw)との間にそれぞれ結合される。
制御部71は、目標回転速度指令部74と、ワイパ位置検出部75と、回転速度検出部76と、払拭シーケンス制御部77とを備える。回転速度検出部76は、回転軸センサ65からのホール信号(例えば、そのパルス幅)をカウントすることで、モータ20の回転速度を検出し、当該検出した回転速度をPWM信号生成部72および払拭シーケンス制御部77へ通知する。ワイパ位置検出部75は、出力軸センサ66からのセンサ信号に基づいて、ワイパ(例えば図1のワイパブレード17a,17b)の位置を検出する。
具体的には、図5に示されるように、各回転軸センサ65a,65b,65cからは、ロータ33の回転位置に応じて、それぞれ電気角が120°異なるホール信号が出力される。ロータ33が6極構造の場合、ロータ33が1回転する間に(すなわち360°の機械角の中に)に360°の電気角の周期が3周期分含まれることになる。回転速度検出部76は、このような各ホール信号のパルス幅やパルス数をカウントすることでモータ20の回転速度を検出することができる。
一方、出力軸センサ66からは、出力軸52bの回転位置(ひいてはワイパの位置)を表すセンサ信号が出力される。この例では、出力軸52bは、0秒〜1秒の期間で正転駆動され、ワイパブレード17a,17bは、出力軸52bが正転方向に所定の角度(<360°)だけ回転した段階で上反転位置に到達する。一方、出力軸52bは、1秒〜2秒の期間で逆転駆動され、ワイパブレード17a,17bは、出力軸52bが逆転方向に所定の角度だけ回転した段階で下反転位置に戻る。すなわち、ワイパブレード17a,17bは、2秒間でフロントガラス11上を一往復する。
出力軸センサ(ここではMRセンサ)66は、出力軸用磁石53の回転に伴い変化する磁界の大きさに応じて、抵抗値が変化する。これにより、出力軸センサ66は、所定の電圧範囲(例えば、0〜500mV)で略リニア状に変化するセンサ信号を出力する。また、出力軸センサ66は、各ワイパブレード17a,17bの反転位置となる1秒の時点で最大電圧を出力するように設置される。ワイパ位置検出部75は、このようなセンサ信号に基づき、ワイパブレード17a,17bの位置を検出することができる。なお、このような動作に伴い、各ホール信号およびセンサ信号は、反転位置(1秒のタイミング)を境界に左右対称となる。
図4に戻り、払拭シーケンス制御部77は、条件設定部78と、車速判定部79と、ロック検知部80とを備える。車速判定部79は、車速センサ68によって検出された車速(車両10の速度)が予め定めた車速判定閾値よりも高いか低いかを判定する。条件設定部78は、詳細は後述するが、車速判定部79の判定結果に基づき払拭動作に伴う各種条件を設定する。払拭シーケンス制御部77は、ワイパスイッチ67の操作信号に応じて、条件設定部78による各種条件を反映して各種払拭動作を制御する。ワイパスイッチ67は、車両10の車室内に設けられ、操作者によって操作される。
ここで、ワイパスイッチ67の操作信号には、ワイパ装置12に対する払拭動作の実行指示および停止指示となるオン操作信号およびオフ操作信号に加えて、例えば、高速払拭モード、低速払拭モード、間欠払拭モードといった払拭速度(すなわちモータ20の目標回転速度)を指示するための信号も含まれる。また、ワイパスイッチ67は、ウォッシャスイッチとしての機能も兼ね備えており、ワイパスイッチ(ウォッシャスイッチ)67の操作信号には、ウォッシャスイッチのオン操作信号およびオフ操作信号も含まれる。
図示しないウィンドウォッシャ液噴射装置は、ウォッシャスイッチのオン操作信号に応じてフロントガラス11にウィンドウォッシャ液を噴射する。ワイパ装置12は、当該ウィンドウォッシャ液を払拭するため、ウォッシャスイッチの操作信号に連動して払拭動作を行う。また、ヘッドライトウォッシャが搭載される車両10では、図示しないヘッドライトウォッシャ液噴射装置は、ウォッシャスイッチのオン操作信号(かつ例えばヘッドライトのオン状態)に応じてヘッドライトにヘッドライトウォッシャ液を噴射する。この際に、当該ヘッドライトウォッシャ液はフロントガラス11に付着する場合がある。そこで、ワイパ装置12は、当該ヘッドライトウォッシャ液を払拭するため、ウォッシャスイッチの操作信号に連動して払拭動作を行う場合がある。
払拭シーケンス制御部77は、このようなワイパスイッチ67の各種操作信号を認識し、その操作信号に応じた指示を目標回転速度指令部74へ発行する。当該指示には、払拭動作の実行指示・停止指示や、実行中の速度指示(払拭速度(払拭モード)の指示)等が含まれる。目標回転速度指令部74は、払拭シーケンス制御部77からの指示と、ワイパ位置検出部75によるワイパ位置の検出結果とを受けて、予め定めた速度マップに基づく目標回転速度をPWM信号生成部72へ指示することで、モータ20を駆動する。
速度マップには、払拭モード毎に、ワイパ位置と、モータ20の目標回転速度との対応関係が定められる。具体的には、例えば、ワイパの下反転位置から中間部分に向けて徐々に目標回転速度を上げ、中間部分で所定の目標回転速度を維持したのち、ワイパの上反転位置に向けて徐々に目標回転速度を下げるといった内容が定められる。目標回転速度は、低速払拭モードに比べて高速払拭モードの方が相対的に高くなる。目標回転速度指令部74は、払拭シーケンス制御部77からの実行指示を受け、速度指示に応じた速度マップを用いて目標回転速度を順次定め、当該目標回転速度をPWM信号生成部72へ順次指示する。
ロック検知部80は、概略的には、回転速度検出部76で検出された回転速度がロック判定閾値よりも低い場合に、ロック状態と判定し、所定の保護動作を行う。ロック状態とは、モータ20が殆ど回転していないとみなせる程度にモータ20の回転速度が非常に低い状態を意味する。この場合、モータ20の負荷状態が非常に高く、ステータ32に大電流が流れることでモータ20の破損を招く恐れがあるため、ロック検知部80による保護動作が行われる。
詳細には、図6に示されるように、ロック検知部80は、モータ20の稼働中に、回転速度検出部76で検出された回転速度を取得し、当該回転速度がロック判定閾値よりも低いか否かを判定する(ステップS101〜S103)。そして、ロック検知部80は、回転速度がロック判定閾値よりも低い場合にはロック状態と判定し、モータ20の稼働を停止される(ステップ104)。
モータ20の稼働を停止させる際、払拭シーケンス制御部77は、例えば、目標回転速度指令部74へ緊急停止指示を発行し、これに応じて、目標回転速度指令部74は、目標回転速度をゼロに定める。あるいは、払拭シーケンス制御部77は、PWM信号生成部72へ、PWM信号の生成を強制的に停止されるような指示を発行してもよい。なお、ロック検知部80は、ステップS101でモータ20が稼働停止中の場合や、ステップS103でモータ20の回転速度がロック判定閾値よりも高い場合には、特に何も行わない。また、ステップS102における回転速度は、例えば、パルス補間や速度予測等によって、必ずしも各ホール信号のエッジを受けずとも(すなわち、仮にモータ20が全く回転しないような状況であっても)検出可能となっている。
図4に戻り、PWM信号生成部72は、PI制御部81を備える。PI制御部81は、回転速度検出部76で検出された回転速度と、目標回転速度指令部77からの目標回転速度との誤差を入力としてPI制御(比例・積分制御)を行い、当該誤差をゼロに近づけるにようにPWM信号のデューティ比を制御する。この際に、払拭シーケンス制御部77は、デューティ比上限値を定める。PI制御部81は、当該デューティ比上限値よりも低い範囲でデューティ比を制御する。例えば、PI制御部81は、PI制御によってデューティ比上限値よりも高いデューティ比が得られた場合には、実際のPWM信号のデューティ比を、得られたデューティ比ではなくデューティ比上限値に定める。
また、PWM信号生成部72は、回転軸センサ65(ホールIC65a〜65c)からのホール信号に基づき、3相(U相、V相、W相)の通電タイミングを定める。PWM信号生成部72は、PI制御部81からのデューティ比を反映して3相のPWM信号を生成し、当該3相のPWM信号を3相の通電タイミングに基づき3相インバータ回路73へ出力する。3相インバータ回路73内の3相の各スイッチ素子は、当該3相のPWM信号を受けてスイッチング動作を行う。ここで、デューティ比は、PWM周期における対応するスイッチ素子のオン期間の比率を表し、デューティ比を上げると、オン期間が延びる。
なお、図3および図4では、モータ20として、ホール信号に基づき通電タイミングを定めるセンサ付きのブラシレスモータを用いたが、誘起電圧を検出して通電タイミングを定めるセンサレスのブラシレスモータを用いてもよい。さらには、ブラシレスモータに限らず、ブラシ付きのモータを用いてもよい。
《払拭シーケンス制御部の概略動作》
図7は、図4における払拭シーケンス制御部の概略的な動作例を示すフロー図である。図7において、払拭シーケンス制御部77は、まず、ワイパスイッチ67のオン操作信号を受信する(ステップS201)。続いて、払拭シーケンス制御部77は、車速判定部79を用いて、車速センサ68で検出された車速が予め定めた車速判定閾値よりも高いか否かを判定する(ステップS202)。車速判定閾値は、例えば、200[km/h]等である。
ステップS202で車速が車速判定閾値よりも高い場合(第2の場合)、払拭シーケンス制御部77は、条件設定部78を用いて払拭動作に伴う各種条件を設定する(ステップS203)。具体的には、条件設定部78は、例えば、デューティ比上限値を95%(第2の上限値)に、ロック判定閾値を2[rpm](第2の判定閾値)にそれぞれ設定する。さらに、条件設定部78は、例えば、後払拭動作の回数を1回(第2の回数)に設定し、適応的後払拭動作およびドロップ払拭動作を共に無効(すなわち当該各払拭動作の回数をゼロ)に設定する。なお、ワイパは、1回の払拭動作で一往復する。
一方、ステップS202で車速が車速判定閾値よりも低い場合(第1の場合)、払拭シーケンス制御部77は、条件設定部78を用いてステップS203とは異なる各種条件を設定する(ステップS205)。具体的には、条件設定部78は、例えば、デューティ比上限値を85%(第1の上限値)に、ロック判定閾値を8.33[rpm](第1の判定閾値)にそれぞれ設定する。さらに、条件設定部78は、例えば、後払拭動作の回数を2回に設定し、適応的後払拭動作およびドロップ払拭動作を共に有効(すなわち当該各払拭動作の回数を所定の回数)に設定する。そして、払拭シーケンス制御部77は、このようにして定めた各種条件を反映して、ワイパスイッチ67の操作信号に応じた払拭動作を目標回転速度指令部74等を介して実行する(ステップS204)。
ステップS203,S205のデューティ比上限値に関し、高速走行時(この例では200[km/h]超時)には、低速走行時よりもデューティ比上限値を高くする(この例では85%から95%に変更する)ことで、モータ20のトルクを上げることができる。その結果、高速走行時であっても、風圧に負けないトルクを確保することができ、正常な払拭動作を実現することが可能になる。
低速走行時(この例では200[km/h]未満時(停車時も含む))では、例えば、雪溜まりやフロントガラス11の凍結等によりモータ20が殆ど回転しない状況が生じ得る。この場合、ステータ32の一つの相(コイル)が、デューティ比上限値のデューティ比(すなわち、最大の駆動電流)に設定されたPWMサイクルで継続的に駆動されることになる。このような状況で、デューティ比上限値を高くし過ぎると、一つのコイルに、より大きな駆動電流を長い期間流すことが許容され、モータ20の破損を招く恐れがある。そこで、低速走行時では、駆動電流の最大値を抑制するため、デューティ比上限値は低めに設定される。一方、高速走行時には、雪溜まり等のような状況は生じず、一つのコイルに大きな駆動電流が長い期間流れるような状況も生じ難いため、デューティ比上限値を低速走行時よりも高くしても、特に問題は生じない。
ステップS203,S205のロック判定閾値に関し、高速走行時には、低速走行時よりもロック判定閾値を低くする(この例では、8.33[rpm]から2[rpm]に変更する)ことで、ロック検知部80によってロック状態と判定される状況を生じ難くする。その結果、高速走行時に、ロック状態が検知され、払拭動作の途中でモータ20が停止するような事態が生じ難くなり、正常な払拭動作を実現することが可能になる。
ロック検知機能は、PWMサイクルよりも長いモータ回転周期の時間軸で、大きな駆動電流が継続的に流れることを防止するための機能となる。低速走行時では、デューティ比上限値の場合と同様に、例えば、モータ20が殆ど回転せず、一つのコイルに大きな駆動電流が長い期間流れるような状況が生じ得る。そこで、このような状況をより早期に検出するため、ロック判定閾値は、ある程度高い値に設定されることが望ましい。一方、高速走行時では、モータ20が殆ど回転しないような状況は通常想定されず、ロック判定閾値を、ある程度低い値に設定しても特に問題は生じない。ただし、何らかの原因でモータ20が殆ど回転しないような状況が生じた場合には、それを検出する必要があるため、ここでは、ロック判定閾値を2[rpm]に設定している。2[rpm]は、回転速度検出部76によって検出可能な下限速度であり、例えば、回転速度検出部76で検出できないような回転速度になると、ロック状態と判定される。
ステップS203,S205の後払拭動作に関し、高速走行時には、低速走行時よりも後払拭動作の回数を少なくする(この例では、2回から1回に変更する)ことで、後払拭動作を正常かつ効率的に行えるようにする。後払拭動作とは、フロントガラス(ウィンド面)11へウィンドウォッシャ液が噴射された後における、フロントガラス11でのウィンドウォッシャ液の払拭動作である。車両10では、例えば、ウォッシャスイッチのオン操作信号のアサート期間が一定期間に達した場合(A)や、ウォッシャスイッチがオン操作信号からオフ操作信号に切り替わった場合(B)に、ワイパ装置12による払拭動作が行われる。後者(B)の払拭動作は、後払拭動作に該当する。
前述したように、高速走行時には、風圧によってモータ20の負荷は増大する。また、後払拭動作では、回数が増えるほど、フロントガラス11がより乾いた状態となるため、モータ20の負荷はより増大する。そこで、高速走行時には、後払拭動作の回数を1回に設定することで、モータ20の負荷が小さい状態(フロントガラス11が湿った状態)で後払拭動作を行えるようにする。この際には、低速走行時と異なり、風圧も利用してウィンドウォッシャ液を払拭することができるため、後払拭動作の回数が1回であっても特に問題は生じない。
ステップS203,S205の適応的後払拭動作およびドロップ払拭動作に関し、高速走行時には、適応的後払拭動作およびドロップ払拭動作の回数を共にゼロに設定することで、効率化を図る。適応的後払拭動作とは、ヘッドライトへヘッドライトウォッシャ液が噴射された後における、フロントガラス11でのヘッドライトウォッシャ液の払拭動作である。ヘッドライトウォッシャ液は、例えば、ヘッドライトがオン状態でウォッシャスイッチをオン操作した場合に、ウィンドウォッシャ液と共に噴射される。その後、ウォッシャスイッチをオフ操作すると、各噴射口とフロントガラス11との距離の関係上、フロントガラス11へのウィンドウォッシャ液の付着が停止したのちに、ヘッドライトウォッシャ液の一部が、フロントガラス11に付着する場合がある。適応的後払拭動作は、これを払拭するため、後払拭動作の後に更に行われる払拭動作である。
また、ドロップ払拭動作とは、後払拭動作または加えて適応的後払拭動作を終えてから所定の期間を経過後における、フロントガラス11に残存したウォッシャ液(ウィンドウォッシャ液またはヘッドライトウォッシャ液)の払拭動作である。すなわち、後払拭動作等を終えたのち、フロントガラス11の上部に残存したウォッシャ液が、所定の期間を経過後(例えば数秒後)にフロントガラス11上を垂れ下がる場合がある。ドロップ払拭動作は、これを払拭する動作である。このような適応的後払拭動作およびドロップ払拭動作の対象となるウォッシャ液は、通常、微量となる。この場合、高速走行時には、風圧を利用してウォッシャ液を十分に払拭可能と考えられるため、各払拭回数を共にゼロに設定しても特に問題は生じない。言い換えれば、敢えて、高負荷状態(風圧有りかつ乾いた状態)でモータ20を駆動させずとも、実質的に払拭動作を行うことが可能になる。
以上のように、車速に応じて払拭動作に伴う各種条件を変更することで、広範囲な車速に対応可能な小型なワイパ装置を実現することが可能になる。すなわち、例えば、200[km/h]超の車速を前提とした高出力なモータを用いることなく、200[km/h]未満の車速を前提とした小〜中出力なモータを用いて200[km/h]超の車速に対応することができる。その結果、ワイパ装置の小型化や、低コスト化等が図れる。なお、ここでは、1個の車速判定閾値で2通りの条件設定を行ったが、場合によっては、2個以上の車速判定閾値で3通り以上の条件設定を行うことも可能である。
《払拭シーケンス制御部の詳細動作》
図8は、図4における車速判定部の動作例を示すフロー図である。車速判定部79は、車速センサ68から車速検出値を取得し(ステップS301)、当該車速検出値が予め定めた車速判定閾値(例えば200[km/h])よりも高いか否かを判定する(ステップS302)。車速判定部79は、車速検出値が車速判定閾値よりも高い場合、高速走行フラグをオンに設定し(ステップS303)、車速検出値が車速判定閾値よりも低い場合、高速走行フラグをオフに設定する(ステップS304)。
図9は、図4における払拭シーケンス制御部の動作例を示すフロー図である。払拭シーケンス制御部77は、ワイパスイッチ67のオン操作信号を受信し(ステップS401)、ワイパスイッチ67のオフ操作信号を受信するまで、通常払拭動作を実行する(ステップS402,S403)。ワイパスイッチ67のオフ操作信号を受信すると、払拭シーケンス制御部77は、ウォッシャ連動動作であるか否か(すなわち、ワイパスイッチ67がウォッシャスイッチとして操作されたか否か)を判定する(ステップS404)。
ウォッシャ連動動作でない場合、払拭シーケンス制御部77は、ワイパブレード17a,17bを格納位置へ戻すワイパ格納動作を実行する(ステップS408)。すなわち、払拭シーケンス制御部77は、その旨を目標回転速度指令部74へ指示する。一方、ウォッシャ連動動作である場合、払拭シーケンス制御部77は、順に、後払拭動作(ステップS405)、適応的後払拭動作(ステップS406)、ドロップ払拭動作(ステップS407)と実行したのち、ワイパ格納動作を実行する(ステップS408)。
図10は、図9における通常払拭動作(ステップS402)での処理内容の一例を示すフロー図である。払拭シーケンス制御部77は、車速判定部79を起動し(ステップS4021)、高速走行フラグがオンか否かを判定する(ステップS4022)。高速走行フラグがオンの場合、払拭シーケンス制御部77(具体的には条件設定部78)は、PWM信号生成部72へ95%(第2の上限値)のデューティ比上限値を設定し、ロック検知部80へ2[rpm](第2の判定閾値)のロック判定閾値を設定する(ステップS4023)。そして、払拭シーケンス制御部77は、目標回転速度指令部74へ払拭動作の実行指示を発行することで通常払拭動作を実行する(ステップS4023)。
一方、ステップS4022で高速走行フラグがオフの場合、払拭シーケンス制御部77(具体的には条件設定部78)は、PWM信号生成部72へ85%(第1の上限値)のデューティ比上限値を設定し、ロック検知部80へ8.33[rpm](第1の判定閾値)のロック判定閾値を設定する(ステップS4024)。そして、払拭シーケンス制御部77は、目標回転速度指令部74へ払拭動作の実行指示を発行することで通常払拭動作を実行する(ステップS4024)。図10のフローは、図9に示したように繰り返し実行される。これにより、車速をリアルタイムに反映して通常払拭動作を行うことが可能になる。
図11は、図9における後払拭動作(ステップS405)での処理内容の一例を示すフロー図である。払拭シーケンス制御部77は、車速判定部79を起動し(ステップS4051)、高速走行フラグがオンか否かを判定する(ステップS4052)。高速走行フラグがオンの場合、払拭シーケンス制御部77(具体的には条件設定部78)は、後払拭動作の回数を1回に設定する(ステップS4053)。そして、払拭シーケンス制御部77は、目標回転速度指令部74へ払拭動作1回分の実行指示を発行することで後払拭動作を実行する(ステップS4053)。
一方、ステップS4052で高速走行フラグがオフの場合、払拭シーケンス制御部77(具体的には条件設定部78)は、後払拭動作の回数を2回に設定する(ステップS4054)。そして、払拭シーケンス制御部77は、目標回転速度指令部74へ払拭動作2回分の実行指示を発行することで後払拭動作を実行する(ステップS4054)。図11のフローは、図9に示したように、車速判定(ステップS4051,S4052)を含めて、ワイパスイッチ(ウォッシャスイッチ)67のオフ操作信号を受信した後(ステップS403の後)に実行される。これによって、車速をリアルタイムに反映して後払拭動作の回数を定めることができる。
図12は、図9における適応的後払拭動作(ステップS406)での処理内容の一例を示すフロー図である。払拭シーケンス制御部77は、車速判定部79を起動し(ステップS4061)、高速走行フラグがオンか否かを判定する(ステップS4062)。高速走行フラグがオンの場合、払拭シーケンス制御部77(具体的には条件設定部78)は、適応的後払拭動作の回数をゼロに設定することで、適応的後払拭動作を実行しない(ステップS4063)。
一方、ステップS4062で高速走行フラグがオフの場合、払拭シーケンス制御部77は、適応的後払拭動作の起動条件が成立したか否かを判定する(ステップS4064)。すなわち、適応的後払拭動作は、ヘッドライトウォッシャが搭載された車両を対象とするオプション機能であるため、適応的後払拭動作を行うように予め定められた車両である場合に、起動条件が成立する。起動条件が成立した場合、払拭シーケンス制御部77は、目標回転速度指令部74へ払拭動作の実行指示を発行することで所定の回数(例えば1回)の適応的後払拭動作を実行する(ステップS4065)。一方、起動条件が成立しない場合、払拭シーケンス制御部77は、適応的後払拭動作を実行しない(ステップS4063)。当該適応的後払拭動作においても、後払拭動作の場合と同様に、車速をリアルタイムに反映して適応的後払拭動作の実行有無を定めることができる。
図13は、図9におけるドロップ払拭動作(ステップS407)の処理内容の一例を示すフロー図である。払拭シーケンス制御部77は、車速判定部79を起動し(ステップS4071)、高速走行フラグがオンか否かを判定する(ステップS4072)。高速走行フラグがオンの場合、払拭シーケンス制御部77(具体的には条件設定部78)は、ドロップ払拭動作の回数をゼロに設定することで、ドロップ払拭動作を実行しない(ステップS4073)。
一方、ステップS4072で高速走行フラグがオフの場合、払拭シーケンス制御部77は、ドロップ払拭動作の起動条件が成立したか否かを判定する(ステップS4074)。すなわち、ドロップ払拭動作は、通常、車両に対するオプション機能であるため、ドロップ払拭動作を行うように予め定められた車両である場合に、起動条件が成立する。起動条件が成立した場合、払拭シーケンス制御部77は、目標回転速度指令部74へ払拭動作の実行指示を発行することで所定の回数(例えば1回)のドロップ払拭動作を実行する(ステップS4075)。一方、起動条件が成立しない場合、払拭シーケンス制御部77は、ドロップ払拭動作を実行しない(ステップS4073)。当該ドロップ払拭動作においても、後払拭動作の場合と同様に、車速をリアルタイムに反映してドロップ払拭動作の実行有無を定めることができる。
以上のように、図8〜図13の処理を用いると、車速をリアルタイムに反映して払拭動作に伴う各種条件を適切に定めることができる。その結果、不適切な条件でワイパが駆動される期間を短縮することが可能になる。なお、図9〜図13の例では、図9のステップS405〜S407の各払拭動作時に、ステップS402で定めたデューティ比上限値およびロック判定閾値が引き継がれる。ただし、ステップS405〜S407の各払拭動作においても、車速に応じてデューティ比上限値およびロック判定閾値を変更してもよい。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態では、モータ20を、払拭パターンがタンデム型のワイパ装置12の駆動源に用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、対向払拭型等、他の払拭パターンのワイパ装置の駆動源にも用いることができる。
また、上記各実施の形態では、モータ20を、車両10の前方側に設けられたワイパ装置12に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、車両10の後方側,鉄道車両および航空機等に設けられるワイパ装置に適用することもできる。
その他、上記各実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記各実施の形態に限定されない。
10 車両
11 フロントガラス(ウィンドシールド)
11a,11b 払拭範囲
12 ワイパ装置
13a,13b ピボット軸
14 動力伝達機構
15a,15b ワイパ部材
16a,16b ワイパアーム
17a,17b ワイパブレード
20 モータ
30 モータ本体部
31 ヨーク
32 ステータ
32a,32b,32c コイル
33 ロータ
33b 回転軸
34 回転軸用磁石
40 減速機構部
41 ギヤハウジング
41a 開口部
41b ボス部
42 ギヤカバー
50 減速機構
51 ウォーム
52 ウォームホイール
52a ギヤ歯
52b 出力軸
53 出力軸用磁石
60 制御基板
65,65a,65b,65c 回転軸センサ
66 出力軸センサ
67 ワイパスイッチ(ウォッシャスイッチ)
68 車速センサ
71 制御部
72 PWM信号生成部
73 3相インバータ回路
74 目標回転速度指令部
75 ワイパ位置検出部
76 回転速度検出部
77 払拭シーケンス制御部
78 条件設定部
79 車速判定部
80 ロック検知部
81 PI制御部

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、ワイパスイッチの操作によって指示される目標回転速度に応じてデューティ比を制御し、モータを用いて、ワイパ部材にウィンド面での払拭動作を行わせるワイパ装置であって、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出部と、
    デューティ比上限値よりも低い範囲で前記デューティ比を制御し、当該デューティ比が反映されたPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
    前記回転速度検出部で検出された前記回転速度がロック判定閾値よりも低い場合に、所定の保護動作を行うロック検知部と、
    前記車両の車速が予め定めた車速判定閾値よりも低い第1の場合、前記デューティ比上限値を第1の上限値に、前記ロック判定閾値を第1の判定閾値にそれぞれ設定し、前記車速が前記車速判定閾値よりも高い第2の場合、前記デューティ比上限値を前記第1の上限値よりも高い第2の上限値に、前記ロック判定閾値を前記第1の判定閾値よりも低い第2の判定閾値にそれぞれ設定する条件設定部と、
    を有する、
    ワイパ装置。
  2. 請求項1記載のワイパ装置において、
    前記ロック検知部による前記所定の保護動作は、前記モータの稼働を停止させる動作である、
    ワイパ装置。
  3. 請求項1記載のワイパ装置において、
    前記条件設定部は、前記第1の場合、前記ウィンド面へウィンドウォッシャ液が噴射された後における、前記ウィンド面での前記ウィンドウォッシャ液の払拭動作である後払拭動作の回数を第1の回数に設定し、前記第2の場合、前記後払拭動作の回数を前記第1の回数よりも少ない第2の回数に設定する、
    ワイパ装置。
  4. 請求項1または3記載のワイパ装置において、
    前記条件設定部は、前記第1の場合、ヘッドライトへヘッドライトウォッシャ液が噴射された後における、前記ウィンド面での前記ヘッドライトウォッシャ液の払拭動作である適応的後払拭動作の回数を所定の回数に設定し、前記第2の場合には、前記適応的後払拭動作の回数をゼロに設定する、
    ワイパ装置。
  5. 請求項3記載のワイパ装置において、
    前記条件設定部は、前記第1の場合、前記後払拭動作を終えてから所定の期間を経過後における、前記ウィンド面に残存した前記ウィンドウォッシャ液の払拭動作であるドロップ払拭動作の回数を所定の回数に設定し、前記第2の場合には、前記ドロップ払拭動作の回数をゼロに設定する、
    ワイパ装置。
  6. 請求項3記載のワイパ装置において、
    前記条件設定部は、前記ワイパスイッチのオフ操作信号を受信した後に、前記第1の場合か前記第2の場合かを判定し、当該判定結果に応じて前記後払拭動作の回数を設定する、
    ワイパ装置。
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