JP2019043377A - 樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱歪みの発生の抑制や見栄えの維持可能な樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造を提供する。【解決手段】太陽電池モジュール11の表面層30の上面の車幅方向端部よりも中央側でシール部材52の当接部60が当接されているため、温度降下時に樹脂製の表面層30が収縮して車幅方向端部とシール部材52との間隔が広がっても当接状態が維持され、ルーフの見栄えが悪化することが防止される。また、表面層30の車幅方向端部とシール部材52とが所定距離離間されているため、温度上昇時には、表面層30が膨張(伸長)してその車幅方向端部がシール部材52と当接することが防止又は抑制され、熱歪みを防止又は抑制できる。【選択図】図3
Description
本発明は、樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造に関する。
従来、太陽電池セルを封止した封止層を受光面側に位置する表面層と背面側に位置する背面層で挟持するガラス製のソーラールーフモジュールが提案されていた。しかしながら、ガラス重量が大きいため車両の軽量化の観点から樹脂製の太陽電池パネルが提案されている。
例えば、特許文献1には、サポート材、バックシート、封止フィルム、トップフィルムを樹脂で形成した樹脂製の太陽電池パネルで車両ルーフを構成するモジュール(ソーラールーフモジュール)が提案されている。このような太陽電池パネルは、サイドレールアウタと太陽電池パネルの端部との間で形成されるモヒカン溝に接着剤で太陽電池パネルの端部が接合されると共に、太陽電池パネルの周縁部にはシーラントが設けられると共に、ルーフモールで覆われた取付構造が示されている。
ところで、樹脂製のソーラールーフモジュールは、線膨張係数がガラス製と比較して大きいため、温度変化による伸縮量が非常に大きい。
したがって、樹脂製のソーラールーフモジュールの温度上昇による伸びが周縁部で許容されない場合、ソーラールーフモジュールが歪むおそれがある。
また、ソーラールーフモジュールの温度降下による収縮でシール部材の下方からソーラールーフモジュールの周縁部が露出し、ルーフの見栄えが低下するおそれもある。
すなわち、樹脂製のソーラールーフモジュールにおいて、温度変化による熱歪みの発生を抑制する観点やルーフの見栄えの維持を維持する観点において改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、熱歪みの発生の抑制や見栄えの維持可能な樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、車両のルーフとして機能する略平板状の樹脂ソーラールーフモジュールと、前記ソーラールーフモジュールの周縁部の下面が接着される車両のボデー部材と、前記ソーラールーフモジュールの周縁部の端面と前記ボデー部材との間で当該端面から所定距離離間して配置された本体部と、本体部の上部から前記ソーラールーフモジュールの上方で前記端面よりも内側まで延在するシール部と、前記シール部の内側端部から前記ソーラールーフモジュール側に延在し当該ソーラールーフモジュールの上面に当接された当接部と、を有するシール部材と、を備える。
この構成によれば、樹脂製のソーラールーフモジュールの周縁部の下面にはボデー部材が接合されている。また、ソーラールーフモジュールの周縁部の端面とボデーとの間には、シール部材の本体部が周縁部の端面から所定距離離間されて配設されている。さらに、シール部材は、本体部の上部からソーラールーフモジュールの上方をソーラールーフモジュールの端面よりも内側まで延在するシール部と、シール部の内側端部からソーラールーフモジュール側に延在しソーラールーフモジュールの上面に当接される当接部とを有する。
したがって、ソーラールーフモジュールの周縁部の端面とシール部材の本体部との隙間がシール部材のシール部と当接部で覆われ、外部から視認されることが防止される。したがって、ルーフの見栄えに優れる。
特に、温度降下時に、ガラス等と比較して線膨張係数の大きい樹脂製のソーラールーフモジュールが収縮して周縁部とシール部材の本体部との間隔が広がっても、ソーラールーフモジュールの上面において周縁部の端面よりも中央側までシール部が延在されているため、シール部の内側端部に位置する当接部と表面層の上面との当接状態を維持し、ソーラールーフモジュールの周縁部の端面とシール部材の本体部の隙間が外部から視認されることを防止できる。したがって、ルーフの見栄えが悪化することが防止される。
また、温度上昇時には、樹脂製のソーラールーフモジュールが膨張(伸長)して、その周縁部がシール部材に突き当たり、歪むおそれがある。しかしながら、樹脂製のソーラールーフモジュールの周縁部の端面とシール部材とが所定距離離間されているため、ソーラールーフモジュールが膨張しても周縁部の端面がシール部材に当接することが防止又は抑制され、ソーラールーフモジュールの熱歪みを防止又は抑制することができる。
請求項1記載の発明の樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造は、上記構成としたので、熱歪みの発生を防止又は抑制し、ルーフの見栄えを維持することができる。
本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールの取付構造について図1〜図3を参照して説明する。なお、本実施形態に係る太陽電池モジュールは、車体のルーフとしてボデー(車両骨格部材)に取り付けられるものである。また、各図は模式的なものであり、本発明と関連性の低いものは図示を省略している。さらに、図1〜図3において矢印FRは車両前方、矢印Wは車幅方向、矢印UPは車両上方を示す。
(構成)
図1に示すように、本実施形態に係る自動車の太陽電池モジュールの取付構造10は、太陽電池モジュール11が車体12にルーフとして取り付けられるものである。車体12には、太陽電池モジュール11を支持する部材として、車両幅方向両端部に設けられ車両前後方向に延在する一対のルーフサイドレール14A、14Bを備えている。ルーフサイドレール14A、14Bは、フロントピラー16A、16B等と一体的に形成されているものである。
なお、太陽電池モジュールの取付構造10が、樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造に相当し、太陽電池モジュール11がソーラールーフモジュールに相当する。
なお、太陽電池モジュールの取付構造10が、樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造に相当し、太陽電池モジュール11がソーラールーフモジュールに相当する。
また、ルーフサイドレール14A、14B間には、車幅方向に延在するフロントヘッダ18、リヤヘッダ22が、それぞれ車両前方側と車両後方側に配設されている。
このルーフサイドレール14A、14、フロントヘッダ18、リヤヘッダ22は、車両骨格部材であり、ボデー部材に相当する。
このルーフサイドレール14A、14、フロントヘッダ18、リヤヘッダ22は、車両骨格部材であり、ボデー部材に相当する。
なお、本実施形態に係る太陽電池モジュールの取付構造10は、ルーフサイドレール14A、14Bと、フロントヘッダ18と、リヤヘッダ22とで構成された開口部24に太陽電池モジュール11が取り付けられる構造である。具体的には、図2に示すように、太陽電池モジュール11の周縁部がルーフサイドレール14A、14Bと、フロントヘッダ18と、リヤヘッダ22に接合(固定)されるものである。
太陽電池モジュール11は、図3に示すように、光透過性を有する表面層30と、表面層30の背面側に配置され発電素子(太陽電池セル)32が封止された封止層34と、封止層34を背面側から支持する背面層36とを備えている。
表面層30は、矩形状の樹脂板から形成されている。樹脂板は、例えば、透明で対候性に優れているポリカーボネート(PC)から形成されている。ポリカーボネートからなる樹脂板(PC板)は、耐候性に優れると共に軽量であるため、車両に搭載される太陽電池モジュールの取付構造10の表面層30として好適である。なお、本実施形態における「樹脂」とは、光透過性を有するものである。
また、図3に示すように、表面層30は、その板厚が略一定であるが、車両外側端部において車両下方(背面層36側)に突出形成された凸部40が外周に沿って形成されている。
なお、表面層30には、図3に示すように、車両上下方向(封止層34との積層方向)から視て封止層34及び背面層36を覆う中央部30Aと、表面層30の延在方向に沿って中央部30Aの車両外側に位置し、表面層30の外周に沿って位置する周縁部30Bとを備えている。ここで、「(車両)外側」とは、車幅方向又は車両前後方向(表面層30の延在方向)において対象物(例えば、表面層30)の端部側(封止層34と離間する方向の端部側)のことをいい、「(車両)内側」とは車幅方向又は車両前後方向において対象物の中心側(封止層34側)のことをいう。
封止層34は、複数の発電素子32と、発電素子32を封止する封止材38とから構成されている。複数の発電素子32は、封止層34内に規則的に配置され、封止材38によって封止されている。発電素子32は、シリコン系セル等の周知の発電素子である。封止材38は、透明で弾性や接着性を有するエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)から形成されている。
また、図3に示すように、表面層30の延在方向(例えば、車幅方向)において、封止層34の端部は表面層30の端部よりも車両内側(発電素子32側)に位置している。
背面層36は、背面板により構成されている。背面板は、表面層30にPCを採用したことによる太陽電池モジュール11のバックリングを防止するために、表面層30と同じPCから形成されている。
なお、図3に示すように、背面層36は、積層方向から視て封止層34を覆うものである。したがって、表面層30の延在方向において、背面層36の端部は封止層34の端部よりも車両外側に位置している。一方、表面層30の車両外側端部近傍には、車両下方に突出した凸部40が形成されている。凸部40は、その下端面40Aが背面層36の上面36Aに当接されていると共に、内側面40Bが封止層34の車両外側端部に当接されている。
すなわち、ラミネート加工により、背面層36が封止層34に接合されると共に、表面層30の凸部40が背面層36に接合されたものである。
また、図3に示すように、表面層30の延在方向(例えば、車幅方向)において、背面層36の端部は表面層30の端部よりも車両内側(発電素子32側)に位置している。したがって、図3に示すように、表面層30の周縁部30Bの下面31は、封止層34又は背面層36と接合されておらず、車両下方に露出されている。
図3に示すように、ルーフサイドレール14Aは、略車幅方向に延在する上壁41と、上壁41の車幅方向内側端部から車両下方に延在する第1縦壁42と、第1縦壁42の下端から車幅方向内側に延在する横壁44と、横壁44の車幅方向内側端部から車両下方に延在する第2縦壁46と、第2縦壁46の下端から車幅方向内側に延在するフランジ部48とを有する。
フランジ部48の上面の車両(車幅方向)内側と表面層30の周縁部30Bの下面31とは、ウレタン系の接着剤50によって固定されている。
また、ルーフサイドレール14Aに沿ってシール部材(モール)52が配設されている。シール部材52は、延在方向に垂直な断面において略矩形の本体部54と、本体部54の上部から車両(車幅方向)外側に突出形成された突出部56と、車両(車幅方向)内側に突出形成されたシール部58と、シール部58の車両(車幅方向)内側端部から車両下方に突出形成された当接部60とを備えている。
このように構成されたシール部材52は、本体部54をルーフサイドレール14Aのフランジ部48と第2縦壁46に当接させることによって突出部56がルーフサイドレール14Aの横壁44と第1縦壁42に当接される。このように、シール部材52がルーフサイドレール14Aの車両内側に嵌合されることにより、シール部58の先端が表面層30の周縁部30Bの端面よりも車両内側の上方まで延在し、当接部60が表面層30の上面に当接されている。
なお、シール部材52は、二色成形されており、相対的に剛性の高い樹脂で本体部54、突出部56、シール部58が形成されていると共に、相対的に剛性の低い(柔軟性に富む)部材で当接部60が形成されている。
また、太陽電池モジュール11の車両外側端部、すなわち表面層30の車両外側端部は、ルーフサイドレール14Aに配設されたシール部材52(本体部54)と所定距離D、離間されている。すなわち、表面層30の車両外側端部とシール部材52の本体部54との間には、所定距離Dの間隙62が形成されている。
さらに、太陽電池モジュール11(表面層30)の車幅方向他端部も同様にしてルーフサイドレール14Bに取り付けられている。また、太陽電池モジュール11(表面層30)の車両前後方向端部も、同様にしてフロントヘッダ18、リヤヘッダ22に固定されている。すなわち、シール部材52は、図2に示すように、平面視で略矩形枠形状に形成されており、ルーフサイドレール14A、14B、フロントヘッダ18、リヤヘッダ22に嵌合されることにより、シール部58によって太陽電池モジュール11(表面層30)の車両外側端部とシール部材52(本体部54)との間隙62(図3参照)が外部から視認されることを防止している。
(作用)
このように構成された太陽電池モジュールの取付構造10の作用について説明する。
このように構成された太陽電池モジュールの取付構造10の作用について説明する。
太陽電池モジュール11は、図3に示すように、表面層30がPCから形成されているため、無機ガラスから形成されていた場合と比較して軽量化が達成されている。
一方、太陽電池モジュール11は、表面層30等が樹脂で成形されているため、ガラスと比較して線膨張係数が大きい。したがって、温度上昇により表面層30が車両外側に膨張(伸長)する。ここで、図3に示すように、表面層30の車幅方向端部とシール部材52の本体部54との間には、間隙62(車幅方向距離D)が設定されている。したがって、表面層30の一端側の車幅方向伸長距離がD未満であれば、表面層30の車幅方向端部がシール部材52の本体部54に当接することはない。この結果、表面層30が温度上昇等によって熱膨張しても表面層30の車幅方向両端部でシール部材52に当接し、表面層30が熱歪みによって撓み変形する事などが防止又は抑制される。
また、シール部材52のシール部58は、本体部54から表面層30の上方で周縁部30Bの端面よりも車両内側まで延在して形成されている。また、シール部材52の当接部60は、シール部58の内側端部から当接部60が表面層30の上面に当接されている。
したがって、温度降下等によって表面層30が収縮した場合であっても、シール部材52の当接部60は、表面層30の上面に当接し続ける。すなわち、温度降下によって表面層30が収縮した場合であっても、表面層30の上面とシール部材52の当接部60との当接状態が維持される。したがって、表面層30の周縁部30Bとシール部材52との間隙62が外部から視認されることが防止され、車両のルーフの見栄えが維持される。
特に、シール部材52の他の部分よりも当接部60の剛性が低い(柔軟性が高い)樹脂で成形されているため、表面層30との上面との間で相対的移動がスムーズに行うことができる。
ここでは、表面層30とルーフサイドレール14Aとの間の作用について説明したが、表面層30とルーフサイドレール14Bとの間も同様であり、また、フロントヘッダ18、リヤヘッダ22との間でも同様である。
なお、本実施形態では、表面層30と背面層36がPCから形成され、封止層34がEVAから形成された太陽電池モジュールの取付構造について説明したが、表面層30、封止層34、背面層36が他の樹脂から形成されている太陽電池モジュールの取付構造に適用することも可能である。
10 太陽電池モジュールの取付構造(樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造)
11 太陽電池モジュール(ソーラールーフモジュール)
14A、14B ルーフサイドレール(ボデー部材)
18 フロントヘッダ(ボデー部材)
22 リヤヘッダ(ボデー部材)
30B 周縁部
52 シール部材
54 本体部
58 シール部
60 当接部
11 太陽電池モジュール(ソーラールーフモジュール)
14A、14B ルーフサイドレール(ボデー部材)
18 フロントヘッダ(ボデー部材)
22 リヤヘッダ(ボデー部材)
30B 周縁部
52 シール部材
54 本体部
58 シール部
60 当接部
Claims (1)
- 樹脂から形成された略平板状のソーラールーフモジュールと、
前記ソーラールーフモジュールの周縁部の下面が接着される車両のボデー部材と、
前記ソーラールーフモジュールの周縁部の端面と前記ボデー部材との間で当該端面から所定距離離間して配置された本体部と、本体部の上部から前記ソーラールーフモジュールの上方で前記端面よりも内側まで延在するシール部と、前記シール部の内側端部から前記ソーラールーフモジュール側に延在し当該ソーラールーフモジュールの上面に当接された当接部と、を有するシール部材と、
を備える樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017168890A JP2019043377A (ja) | 2017-09-01 | 2017-09-01 | 樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造 |
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| JP2017168890A JP2019043377A (ja) | 2017-09-01 | 2017-09-01 | 樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造 |
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| JP2017168890A Pending JP2019043377A (ja) | 2017-09-01 | 2017-09-01 | 樹脂ソーラールーフモジュールの取付構造 |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024012847A (ja) * | 2022-07-19 | 2024-01-31 | 日産自動車株式会社 | 太陽電池モジュールの車載構造 |
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2017
- 2017-09-01 JP JP2017168890A patent/JP2019043377A/ja active Pending
Cited By (2)
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| JP7836496B2 (ja) | 2022-07-19 | 2026-03-27 | 日産自動車株式会社 | 太陽電池モジュールの車載構造 |
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