JP2019056565A - 振動検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる方向に作用する振動を切り分けて検出することが可能な振動検出器を提供する。【解決手段】振動検出器1は、複数の振動センサ部12〜18と、各振動センサ部12〜18の厚み方向の一方の面に配置された錘40と、各振動センサ部12〜18からのセンサ出力に基づいて、機器TDの振動に関する情報の検出処理を行う制御部50と、を備える。各振動センサ部12〜18それぞれは、フィルム状のピエゾ素子121およびピエゾ素子121の厚み方向の両面に配置されたフィルム状の一対の電極122、123を含んで構成されている。制御部50は、各振動センサ部12〜18それぞれのセンサ出力の合算値に基づいて厚み方向の振動成分を検出し、各振動センサ部12〜18のセンサ出力の出力分布に基づいて厚み方向に直交する面内の少なくとも一方向の振動成分を検出する構成になっている。【選択図】図2
Description
本開示は、振動を検出する振動検出器に関する。
従来、振動検出器として、高分子圧電素子を有し、当該高分子圧電素子からの出力に基づいて振動に関する情報を検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1には、振動検出器にて検出する振動成分の方向等について何ら記載されておらず、異なる方向に作用する振動成分を切り分けて検出することができないと考えられる。
異なる方向に作用する振動成分を切り分けて検出するためには、センサ素子を3次元的に配置する構成とすることが考えられるが、この場合、振動検出器の構造が複雑することで、搭載性の悪化やコスト増加が避けられない。
本開示は上記点に鑑みて、簡易な構造で異なる方向に作用する振動を切り分けて検出することが可能な振動検出器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、振動が生ずる機器(TD)を検出対象とする振動検出器を対象としている。上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
フィルム状のピエゾ素子(121)およびピエゾ素子の厚み方向の両面に配置されたフィルム状の一対の電極(122、123)を含む複数の振動センサ部(12、14、16、18)と、
複数の振動センサ部の厚み方向の一方の面に配置された錘(40)と、
複数の振動センサ部からのセンサ出力に基づいて、機器の振動に関する情報の検出処理を行う検出処理部(50)と、を備える。
フィルム状のピエゾ素子(121)およびピエゾ素子の厚み方向の両面に配置されたフィルム状の一対の電極(122、123)を含む複数の振動センサ部(12、14、16、18)と、
複数の振動センサ部の厚み方向の一方の面に配置された錘(40)と、
複数の振動センサ部からのセンサ出力に基づいて、機器の振動に関する情報の検出処理を行う検出処理部(50)と、を備える。
複数の振動センサ部は、機器における所定の設置面(IS)に対して互いに隣り合うように配置されている。そして、検出処理部は、複数の振動センサ部それぞれのセンサ出力の合算値に基づいて厚み方向の振動成分を検出し、複数の振動センサ部のセンサ出力の出力分布に基づいて厚み方向に直交する面内の少なくとも一方向の振動成分を検出する構成になっている。
本開示の振動検出器では、各振動センサ部の厚み方向に機器が振動すると、当該機器の振動にともなって錘も各振動センサ部の厚み方向に振動する。この際、各振動センサ部には、錘の振動による荷重が略均等に作用する。このため、機器の振動のうち、各振動センサ部からのセンサ出力の合算値に基づいて、機器の振動のうち各振動センサ部の厚み方向の振動成分を検出することができる。
また、本開示の振動検出器では、各振動センサ部の面方向に機器が振動すると、当該機器の振動にともなって錘も各振動センサ部の面方向に振動する。この際、各振動センサ部には、錘の振動による荷重が不均等に作用する。そして、各振動センサ部に作用する荷重は、機器の振動方向に応じて変化する。このため、各振動センサ部からのセンサ出力の出力分布に基づいて、機器の振動のうち各振動センサ部の面方向の振動成分を検出することができる。
特に、本開示の振動検出器では、厚みの薄い振動センサ部を機器の設置面に対して隣り合うように配置するだけでよいので、簡易な構造で異なる方向に作用する振動を切り分けて検出可能である。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。本実施形態の振動検出器1は、振動が生ずる機器TDを検出対象とし、当該機器TDに生ずる振動を検出するものである。図1に示すように、振動検出器1は、機器TDにおける平坦な設置面ISに設置される。なお、振動検出器1は、機器TDの設置面ISから剥がれないように、接着剤等によって接合されている。
本実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。本実施形態の振動検出器1は、振動が生ずる機器TDを検出対象とし、当該機器TDに生ずる振動を検出するものである。図1に示すように、振動検出器1は、機器TDにおける平坦な設置面ISに設置される。なお、振動検出器1は、機器TDの設置面ISから剥がれないように、接着剤等によって接合されている。
振動検出器1は、検出部10、錘40、および制御部50を備えている。振動検出器1を構成する検出部10および錘40は、互いに接着材等によって接合されている。
検出部10は、機器TDの設置面ISに対して接合されている。検出部10は、表面101と裏面102とを有する板状の基板100で構成されている。検出部10には、複数の振動センサ部12、14、16、18が設けられている。
複数の振動センサ部12、14、16、18は、検出部10を構成する基板100の厚み方向に作用する荷重に起因して圧電効果による起電力が発生するようになっている。本実施形態では、検出部10の厚み方向をZ軸方向と定義する。また、本実施形態では、Z軸方向に直交する面内における一方向をX軸方向とし、Z軸方向およびX軸方向の双方に直交する他方向をY軸方向と定義する。
図2に示すように、検出部10には、複数の振動センサ部12、14、16、18が互いに隣り合うようにマトリックス状に配置されている。換言すれば、設置面ISには、複数の振動センサ部12、14、16、18が互いに隣り合うように設置されている。なお、図2では、検出部10において振動センサ部12、14、16、18として機能する部位をドット柄のハッチングを付している。また、図2では、説明の便宜上、後述する基板100の表側保護部材120の図示を省略している。
具体的には、本実施形態の検出部10には、第1〜第4振動センサ部12、14、16、18が、マトリックス状(すなわち、2行2列)に並ぶように、互いに適宜の間隔をあけて配置されている。
検出部10には、第1振動センサ部12と第3振動センサ部16とがX軸方向に沿って並ぶと共に、第2振動センサ部14と第4振動センサ部18とがX軸方向に沿って並ぶように、各振動センサ部12、14、16、18が配置されている。
また、検出部10には、第1振動センサ部12と第2振動センサ部14とがY軸方向に沿って並ぶと共に、第3振動センサ部16と第4振動センサ部18とがY軸方向に沿って並ぶように、各振動センサ部12、14、16、18が配置されている。
このように、本実施形態の検出部10は、複数の振動センサ部12、14、16、18のうち一部の振動センサ部が、他の振動センサ部の一部とX軸方向およびY軸方向に重なり合うように配置されている。例えば、第1振動センサ部12は、Y軸方向において第2振動センサ部14と重なり合い、且つ、X軸方向において第3振動センサ部16と重なり合うように配置されている。
本実施形態の各振動センサ部12、14、16、18は、それぞれ略正方形状となっている。そして、検出部10における各振動センサ部12、14、16、18が占める領域の形状も略正方形状となっている。
また、各振動センサ部12、14、16、18それぞれは、電気的に独立している。各振動センサ部12、14、16、18それぞれは、基板100に形成された配線パターン101aおよび端子101bに接続されている。なお、各振動センサ部12、14、16、18の具体的な構造については後述する。
図1に戻り、錘40は、機器TDの振動に追従して検出部10の各振動センサ部12、14、16、18に荷重を作用させるものである。錘40は、検出部10における各振動センサ部12、14、16、18が占める領域全体を覆うことが可能な大きさを有している。錘40は、検出部10における機器TDに接する面の反対面となる表面101側に配置されている。錘40は、検出部10に対して接着剤等によって接合されている。
制御部50は、各振動センサ部12、14、16、18それぞれのセンサ出力に基づいて、機器TDの振動に関する情報の検出処理を行う検出処理部である。制御部50は、プロセッサ、メモリを有する周知のマイクロコンピュータ、およびその周辺回路にて構成される。なお、制御部50のメモリは、非遷移的実体的記憶媒体で構成される。
制御部50は、センサ配線51を介して各振動センサ部12、14、16、18の端子101bに接続されている。これにより、制御部50は、各振動センサ部12、14、16、18それぞれのセンサ出力が入力される構成となっている。
制御部50は、各振動センサ部12、14、16、18それぞれのセンサ出力に基づいて、機器TDの振動を検出する検出処理を行う。図示しないが、制御部50は、その出力側に機器TDの振動に関する情報を表示する表示装置が接続されている。制御部50は、表示装置に対して、各振動センサ部12、14、16、18それぞれのセンサ出力に基づいて検出した機器TDの振動に関する情報を出力する構成となっている。
次に、検出部10の具体的な構造について、図3を参照して説明する。検出部10は、1つの基板100に対して、同様の構造を有する各振動センサ部12、14、16、18が形成されている。各振動センサ部12、14、16、18は、圧電性高分子フィルムで構成されている。なお、各振動センサ部12、14、16、18は、それぞれの内部構造が同様であるため、以下では、第1振動センサ部12の構造について説明し、第2〜第4振動センサ部14、16、18の構造についての説明を省略する。
第1振動センサ部12は、図3に示すように、フィルム状のピエゾ素子121、ピエゾ素子121の厚み方向の両面に配置されたフィルム状の一対の電極122、123、各電極122、123の外側を覆う表側保護部材120および裏側保護部材130を有する。
ピエゾ素子121は、圧電効果により振動や圧力を電圧に変換して出力する素子である。本実施形態のピエゾ素子121は、ポリフッ化ビニリデン(すなわち、PVDF)を含む可撓性を有する圧電素子で構成されている。
ここで、ピエゾ素子121としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(すなわち、PZT)を含むセラミックを主体とする圧電素子等も採用可能であるが、薄型化や耐久性等を考慮すると、上述の高分子材料を主体とする圧電素子を採用することが望ましい。
一対の電極122、123は、ピエゾ素子121を双方の面から挟み込むように配置されている。一対の電極122、123は、銅や銀等の導電性を有する金属皮膜によって形成されている。図示しないが一対の電極122、123には、配線パターン101aが接続されている。
表側保護部材120および裏側保護部材130は、一対の電極122、123をピエゾ素子121に当接していない側から覆う保護部材である。表側保護部材120および裏側保護部材130は、合成樹脂材料等によって可撓性を有するフィルム状に形成され、それぞれ電極122、123に接合されている。
また、本実施形態の各振動センサ部12、14、16、18を構成する電極122、123は、共通の表側保護部材120および裏側保護部材130によって覆われている。すなわち、表側保護部材120および裏側保護部材130は、各振動センサ部12、14、16、18それぞれに設けられているわけではなく、各振動センサ部12、14、16、18それぞれを保護する共通の保護部材となっている。これにより、各振動センサ部12、14、16、18は、共通の保護部材によって覆われることで互いの配置が規定される。
次に、機器TDが振動した際の各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力、および制御部50における振動の検出手法等について、図4〜図7を参照して説明する。
図4、図5に示すように、機器TDがZ軸方向に振動すると、機器TDの振動に伴って錘40が振動し、錘40の荷重によって各振動センサ部12、14、16、18に引張荷重および圧縮荷重が交互に作用する。
具体的には、錘40がZ軸方向の一方側に変位する際には、図4に示すように、各振動センサ部12、14、16、18それぞれに引張荷重が作用する。また、錘40がZ軸方向の他方側に変位する際には、図5に示すように、各振動センサ部12、14、16、18それぞれに圧縮荷重が作用する。
したがって、機器TDがZ軸方向に振動すると、各振動センサ部12、14、16、18には、Z軸方向に作用する荷重によって圧電効果による起電力が発生する。この際、各振動センサ部12、14、16、18に生ずる起電力は同極性となる。すなわち、各振動センサ部12、14、16、18は、それぞれ同極性の起電力をセンサ出力として制御部50に出力する。
これにより、機器TDがZ軸方向に振動すると、制御部50には、各振動センサ部12、14、16、18それぞれから同極性の起電力がセンサ出力として入力される。このため、制御部50では、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力の合算値をZ軸方向の振動成分として検出することが可能となる。制御部50は、Z軸方向の振動成分Fzについて、例えば、図6や以下に示す数式F1により検出する。
Fz=V1+V2+V3+V4 …F1
但し、上述の数式F1では、第1振動センサ部12のセンサ出力を第1出力V1とし、第2振動センサ部14のセンサ出力を第2出力V2としている。また、上述の数式F1では、第3振動センサ部16のセンサ出力を第3出力V3とし、第4振動センサ部18のセンサ出力を第4出力V4としている。これらのことは、後述する数式F2、F3においても同様である。
但し、上述の数式F1では、第1振動センサ部12のセンサ出力を第1出力V1とし、第2振動センサ部14のセンサ出力を第2出力V2としている。また、上述の数式F1では、第3振動センサ部16のセンサ出力を第3出力V3とし、第4振動センサ部18のセンサ出力を第4出力V4としている。これらのことは、後述する数式F2、F3においても同様である。
続いて、図7に示すように、機器TDがX軸方向に振動すると、機器TDの振動に伴って錘40が振動する。この際、錘40がX軸方向の一方側に変位すると、検出部10は、錘40の荷重によってX軸方向の一方側に圧縮荷重が作用し、X軸方向の他方側に引張荷重が作用する。また、錘40がX軸方向の他方側に変位すると、検出部10は、錘40の荷重によってX軸方向の一方側に引張荷重が作用し、X軸方向の他方側に圧縮荷重が作用する。
したがって、機器TDがX軸方向に振動すると、各振動センサ部12、14、16、18には、圧電効果による起電力が発生する。この際、第1振動センサ部12および第2振動センサ部14に生ずる起電力と、第3振動センサ部16および第4振動センサ部18に生ずる起電力とが、逆極性となる。すなわち、第1振動センサ部12および第2振動センサ部14は、第3振動センサ部16および第4振動センサ部18のセンサ出力とは逆極性となるセンサ出力を制御部50に出力する。
これにより、機器TDがX軸方向に振動すると、制御部50には、第1振動センサ部12および第2振動センサ部14、並びに、第3振動センサ部16および第4振動センサ部18から逆極性の起電力がセンサ出力として入力される。すなわち、制御部50には、機器TDがX軸方向に振動すると、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力が、機器TDがZ軸方向に振動する場合とは異なる出力分布となって入力される。
このため、制御部50では、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力の出力分布に基づいて、X軸方向の振動成分として検出することが可能となる。制御部50は、X軸方向の振動成分Fxについて、例えば、図6や以下に示す数式F2により検出する。
Fx=(V1+V2)−(V3+V4) …F2
続いて、機器TDがY軸方向に振動すると、機器TDの振動に伴って錘40が振動する。この際、錘40がY軸方向の一方側に変位すると、検出部10は、錘40の荷重によってY軸方向の一方側に圧縮荷重が作用し、Y軸方向の他方側に引張荷重が作用する。また、錘40がY軸方向の他方側に変位すると、検出部10は、錘40の荷重によってY軸方向の一方側に引張荷重が作用し、Y軸方向の他方側に圧縮荷重が作用する。
続いて、機器TDがY軸方向に振動すると、機器TDの振動に伴って錘40が振動する。この際、錘40がY軸方向の一方側に変位すると、検出部10は、錘40の荷重によってY軸方向の一方側に圧縮荷重が作用し、Y軸方向の他方側に引張荷重が作用する。また、錘40がY軸方向の他方側に変位すると、検出部10は、錘40の荷重によってY軸方向の一方側に引張荷重が作用し、Y軸方向の他方側に圧縮荷重が作用する。
したがって、機器TDがY軸方向に振動すると、各振動センサ部12、14、16、18には、圧電効果による起電力が発生する。この際、第1振動センサ部12および第3振動センサ部16に生ずる起電力と、第2振動センサ部14および第4振動センサ部18に生ずる起電力とが、逆極性となる。すなわち、第1振動センサ部12および第3振動センサ部16は、第2振動センサ部14および第4振動センサ部18のセンサ出力とは逆極性となるセンサ出力を制御部50に出力する。
これにより、機器TDがY軸方向に振動すると、制御部50には、第1振動センサ部12および第3振動センサ部16、並びに、第2振動センサ部14および第4振動センサ部18から逆極性の起電力がセンサ出力として入力される。すなわち、制御部50には、機器TDがY軸方向に振動すると、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力が、機器TDがZ軸方向やX軸方向に振動する場合とは異なる出力分布となって入力される。
このため、制御部50では、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力の出力分布に基づいて、Y軸方向の振動成分として検出することが可能となる。制御部50は、X軸方向の振動成分Fxについて、例えば、図6や以下に示す数式F3により検出する。
Fy=(V1+V3)−(V2+V4) …F3
次に、本実施形態の制御部50が実行する機器TDの振動の検出処理の概要について説明する。制御部50は、まず、各振動センサ部12、14、16、18からのセンサ出力を読み込む。そして、制御部50は、各振動センサ部12、14、16、18からのセンサ出力に基づいて、X、Y、Zの3軸方向の振動成分を検出する。
次に、本実施形態の制御部50が実行する機器TDの振動の検出処理の概要について説明する。制御部50は、まず、各振動センサ部12、14、16、18からのセンサ出力を読み込む。そして、制御部50は、各振動センサ部12、14、16、18からのセンサ出力に基づいて、X、Y、Zの3軸方向の振動成分を検出する。
本実施形態の制御部50は、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力の合算値に基づいて、Z軸方向の振動成分を検出する。また、制御部50は、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力の出力分布に基づいて、X軸方向の振動成分およびY軸方向の振動成分を検出する。
続いて、制御部50は、3軸方向の振動成分を機器TDの振動に関する情報として表示装置に出力する。これにより、機器TDの振動に関する情報が表示装置を介してユーザに提供される。なお、制御部50は、3軸方向の振動成分から算出した機器TDの振動の方向、大きさ、加速度等を演算によって算出し、その算出結果を表示装置に出力する構成となっていてもよい。
以上説明した振動検出器1は、各振動センサ部12、14、16、18それぞれのセンサ出力の合算値およびセンサ出力の出力分布に基づいて、異なる方向に作用する機器TDの振動を同時に検出することができる。具体的には、本実施形態の振動検出器1は、互いに直交するX、Y、Zといった3軸方向の振動成分を検出することができるので、機器TDに作用する様々な振動を検出することができる。
特に、本実施形態の振動検出器1は、厚みの薄い振動センサ部12、14、16、18を機器TDの設置面ISに対して隣り合うように配置するだけでよいので、簡易な構造で異なる方向に作用する振動を切り分けて検出可能である。
また、本実施形態の振動検出器1は、各振動センサ部12、14、16、18を構成する電極122、123が表側保護部材120および裏側保護部材130といった共通の保護部材で覆われている。これによると、各振動センサ部12、14、16、18それぞれの位置関係を製造時に精度よく設定することが可能となる。この結果、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力の校正が実施し易くなるので、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力に基づく振動検出の精度の向上を図ることができる。
ここで、本実施形態の振動検出器1は、各振動センサ部12、14、16、18のピエゾ素子121が可撓性を有する圧電素子で構成され、他の部材もフィルム状に構成されているので、全体として可撓性を有している。このため、振動検出器1は、平坦な設置面ISだけでなく、多少の凹凸のある設置面ISに対しても適用可能となっている。
なお、本実施形態では、制御部50において、各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力の加減算によって、X軸方向およびY軸方向の振動成分を検出する例について説明したが、これに限定されない。
制御部50は、例えば、予め各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力とX軸方向およびY軸方向の振動成分とを規定した制御マップを参照して、X軸方向およびY軸方向の振動成分を検出する構成となっていてもよい。なお、制御マップは、X軸方向およびY軸方向に機器TDが振動した際の各振動センサ部12、14、16、18のセンサ出力やセンサ出力の極性を測定することで作成可能である。この制御マップは、制御部50が適宜参照可能なようにデータとしてメモリに記憶しておけばよい。
(第1実施形態の変形例)
上述の各実施形態では、検出部10の表面に、各振動センサ部12、14、16、18が占める領域全体を覆うことが可能な大きさを有する錘40が配置される例について説明したが、これに限定されない。錘40は、図8に示すように、例えば、各振動センサ部12、14、16、18それぞれの間に対応する部位に切欠部41が設けられていてもよい。但し、錘40は、独立した複数の部材で構成されていると、各振動センサ部12、14、16、18それぞれのセンサ出力特性が変化してしまうため、単一の部材で構成されていることが望ましい。
上述の各実施形態では、検出部10の表面に、各振動センサ部12、14、16、18が占める領域全体を覆うことが可能な大きさを有する錘40が配置される例について説明したが、これに限定されない。錘40は、図8に示すように、例えば、各振動センサ部12、14、16、18それぞれの間に対応する部位に切欠部41が設けられていてもよい。但し、錘40は、独立した複数の部材で構成されていると、各振動センサ部12、14、16、18それぞれのセンサ出力特性が変化してしまうため、単一の部材で構成されていることが望ましい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図9を参照して説明する。本実施形態では、検出部10に、2つの振動センサ部12A、14Aが設けられている例について説明する。なお、図9では、説明の便宜上、基板100の表側保護部材120の図示を省略している。
次に、第2実施形態について、図9を参照して説明する。本実施形態では、検出部10に、2つの振動センサ部12A、14Aが設けられている例について説明する。なお、図9では、説明の便宜上、基板100の表側保護部材120の図示を省略している。
図9に示すように、本実施形態の検出部10には、同様の内部構造を有する第1振動センサ部12Aおよび第2振動センサ部14Aが、互いに適宜の間隔をあけて配置されている。具体的には、検出部10には、第1振動センサ部12Aおよび第2振動センサ部14AがY軸方向に沿って並ぶように配置されている。
本実施形態の各振動センサ部12A、14Aは、それぞれ略長方形状となっている。そして、検出部10における各振動センサ部12A、14Aが占める領域の形状が略正方形状となっている。
本実施形態の検出部10では、機器TDがZ軸方向に振動すると、各振動センサ部12A、14Aに生ずる起電力が同極性となる。すなわち、各振動センサ部12A、14Aは、それぞれ同極性の起電力をセンサ出力として制御部50に出力する。このため、制御部50では、各振動センサ部12A、14Aのセンサ出力の合算値をZ軸方向の振動成分として検出することが可能となる。
また、本実施形態の検出部10では、機器TDがY軸方向に振動すると、各振動センサ部12A、14Aに生ずる起電力が逆極性となる。すなわち、各振動センサ部12A、14Aは、それぞれ逆極性の起電力をセンサ出力として制御部50に出力する。このため、制御部50では、各振動センサ部12A、14Aのセンサ出力の出力分布に基づいて、Y軸方向の振動成分として検出することが可能となる。
なお、本実施形態の検出部10では、機器TDがX軸方向に振動しても、各振動センサ部12A、14Aに殆ど起電力が発生しない。このため、制御部50では、X軸方向の振動成分を検出することができない。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の振動検出器1によれば、各振動センサ部12A、14Aの厚み方向であるZ軸方向、および厚み方向に直交する面内のY軸方向といった異なる方向に作用する機器TDの振動を同時に検出することが可能となる。
ここで、本実施形態では、第1振動センサ部12Aおよび第2振動センサ部14AがY軸方向に沿って並ぶように配置されている例について説明したが、これに限定されない。検出部10は、例えば、第1振動センサ部12Aおよび第2振動センサ部14AがX軸方向に沿って並ぶように配置された構成となっていてもよい。これによると、各振動センサ部12A、14Aの厚み方向であるZ軸方向、および厚み方向に直交する面内のX軸方向といった異なる方向に作用する機器TDの振動を同時に検出することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態では、検出部10における4つの振動センサ部12B、14B、16B、18Bが占める領域の形状が略円形状となっている例について説明する。なお、図10では、説明の便宜上、基板100の表側保護部材120の図示を省略している。
次に、第3実施形態について、図10を参照して説明する。本実施形態では、検出部10における4つの振動センサ部12B、14B、16B、18Bが占める領域の形状が略円形状となっている例について説明する。なお、図10では、説明の便宜上、基板100の表側保護部材120の図示を省略している。
図10に示すように、本実施形態の検出部10には、同様の内部構造を有する各振動センサ部12B、14B、16B、18Bが、マトリックス状(すなわち、2行2列)に並ぶように、互いに適宜の間隔をあけて配置されている。
具体的には、各振動センサ部12B、14B、16B、18Bは、第1振動センサ部12Bと第3振動センサ部16BとがX軸方向に沿って並ぶと共に、第2振動センサ部14Bと第4振動センサ部18BとがX軸方向に沿って並ぶように配置されている。
また、各振動センサ部12B、14B、16B、18Bは、第1振動センサ部12Bと第2振動センサ部14BとがY軸方向に沿って並ぶと共に、第3振動センサ部16と第4振動センサ部18とがY軸方向に沿って並ぶように配置されている。
本実施形態の各振動センサ部12B、14B、16B、18Bは、それぞれ扇形状となっている。具体的には、各振動センサ部12B、14B、16B、18Bは、それぞれ半円をさらに半分に分割した形状となっている。そして、各振動センサ部12B、14B、16B、18Bは、検出部10における各振動センサ部12B、14B、16B、18Bが占める領域の形状が略円形状となるように配置されている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の振動検出器1は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。すなわち、本実施形態の如く、検出部10における4つの振動センサ部12B、14B、16B、18Bが占める領域の形状が略円形状となっている構成においても、互いに直交するX、Y、Zといった3軸方向の振動成分を同時に検出することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図11を参照して説明する。本実施形態では、検出部10に、3つの振動センサ部12C、14C、16Cが設けられている例について説明する。なお、図11では、説明の便宜上、基板100の表側保護部材120の図示を省略している。
次に、第4実施形態について、図11を参照して説明する。本実施形態では、検出部10に、3つの振動センサ部12C、14C、16Cが設けられている例について説明する。なお、図11では、説明の便宜上、基板100の表側保護部材120の図示を省略している。
図11に示すように、本実施形態の検出部10には、同様の内部構造を有する第1〜第3振動センサ部12C、14C、16Cが、互いに適宜の間隔をあけて配置されている。本実施形態の各振動センサ部12C、14C、16Cは、それぞれ扇形状となっている。具体的には、各振動センサ部12C、14C、16Cは、円を略均等に3分割した形状となっている。そして、各振動センサ部12C、14C、16Cは、検出部10における各振動センサ部12C、14C、16Cが占める領域の形状が略円形状となるように配置されている。
各振動センサ部12C、14C、16Cは、第1振動センサ部12Cが第2振動センサ部14Cおよび第3振動センサ部16CそれぞれとX軸方向に沿って並ぶように配置されている。また、第2振動センサ部14Cおよび第3振動センサ部16Cは、Y軸方向に沿って並ぶように配置されている。なお、第2振動センサ部14Cと第3振動センサ部16Cとの隙間がX軸方向に沿って延びている。
本実施形態の検出部10では、機器TDがZ方向に振動すると、各振動センサ部12C、14C、16Cに生ずる起電力が同極性となる。すなわち、各振動センサ部12C、14C、16Cは、それぞれ同極性の起電力をセンサ出力として制御部50に出力する。このため、制御部50では、各振動センサ部12C、14C、16Cのセンサ出力の合算値をZ軸方向の振動成分として検出することが可能となる。
また、本実施形態の検出部10では、機器TDがX軸方向やY軸方向に振動すると、各振動センサ部12C、14C、16Cに起電力が発生する。この際、各振動センサ部12C、14C、16Cに生ずる起電力の極性は、X軸方向およびY軸方向に対する各振動センサ部12C、14C、16Cの配置に依存する。
このため、制御部50では、各振動センサ部12C、14C、16Cのセンサ出力に対して予め定めた係数を乗算し、その乗算結果に基づいて、X軸方向およびY軸方向の振動成分を検出する。なお、各振動センサ部12C、14C、16Cのセンサ出力における係数は、X軸方向およびY軸方向に機器TDが振動した際の各振動センサ部12C、14C、16Cのセンサ出力やセンサ出力の極性を測定し、その測定結果に基づいて設定すればよい。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の振動検出器1は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。すなわち、本実施形態の如く、検出部10における3つの振動センサ部12C、14C、16Cが占める領域の形状が略円形状となっている構成においても、互いに直交するX、Y、Zといった3軸方向の振動成分を同時に検出することができる。
ここで、本実施形態では、第2振動センサ部14Cおよび第3振動センサ部16CがY軸方向に並ぶように配置されている例について説明したが、これに限定されない。検出部10は、例えば、第2振動センサ部14Cおよび第3振動センサ部16CがX軸方向に並ぶように配置されていてもよい。また、検出部10は、例えば、第1振動センサ部12Cと第2振動センサ部14Cまたは第3振動センサ部16CとがX軸方向またはY軸方向に並ぶように配置された構成となっていてもよい。
また、本実施形態では、制御部50において、各振動センサ部12C、14C、16Cのセンサ出力に対して予め定めた係数を乗算し、その乗算結果に基づいて、X軸方向およびY軸方向の振動成分を検出する例について説明したが、これに限定されない。
制御部50は、例えば、予め各振動センサ部12C、14C、16Cのセンサ出力とX軸方向およびY軸方向の振動成分とを規定した制御マップを参照して、X軸方向およびY軸方向の振動成分を検出する構成となっていてもよい。なお、制御マップは、X軸方向およびY軸方向に機器TDが振動した際の各振動センサ部12C、14C、16Cのセンサ出力やセンサ出力の極性を測定することで作成可能である。この制御マップは、制御部50が適宜参照可能なようにデータとしてメモリに記憶しておけばよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図12、図13を参照して説明する。本実施形態では、振動検出器1が、4つの検出部10A、10B、10C、10Dを有している例について説明する。なお、図18では、説明の便宜上、基板100A、100B、100C、100Dの表側保護部材120の図示を省略している。
次に、第5実施形態について、図12、図13を参照して説明する。本実施形態では、振動検出器1が、4つの検出部10A、10B、10C、10Dを有している例について説明する。なお、図18では、説明の便宜上、基板100A、100B、100C、100Dの表側保護部材120の図示を省略している。
図12、図13に示すように、各検出部10A、10B、10C、10Dは、4つに分割された基板100A、100B、100C、100Dで構成されている。各検出部10A、10B、10C、10Dそれぞれには、単一の振動センサ部12、14、16、18が設けられている。なお、各検出部10A、10B、10C、10Dの振動センサ部12、14、16、18それぞれは同様に構成されている。
本実施形態の振動検出器1は、内部構造が第1実施形態と同様に構成された各振動センサ部12、14、16、18が、異なる基板100A、100B、100C、100Dの内部に構成されている点が、第1実施形態と相違している。そして、本実施形態の振動検出器1では、各振動センサ部12、14、16、18を構成する電極122、123が異なる保護部材で覆われている。また、本実施形態の錘40は、上述した第1実施形態の変形例と同様に、各振動センサ部12、14、16、18それぞれの間に対応する部位に切欠部41が設けられている。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態の振動検出器1は、第1実施形態と共通の構成から奏される作用効果を第1実施形態と同様に得ることができる。すなわち、本実施形態の如く、4つに分割された基板100A、100B、100C、100Dに各振動センサ部12、14、16、18が設けられた構成においても、互いに直交するX、Y、Zといった3軸方向の振動成分を同時に検出することができる。
ここで、本実施形態では、錘40に対して切欠部41を設ける例について説明したが、これに限定されない。錘40は、例えば、切欠部41が設けられていない構成となっていてもよい。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の各実施形態では、制御部50が異なる方向の振動成分を機器TDの振動に関する情報として表示装置に出力する例について説明したが、これに限定されない。制御部50は、例えば、機器TDを制御する機器側制御装置に対して、異なる方向の振動成分を機器TDの振動に関する情報として出力する構成となっていてもよい。
上述の各実施形態では、振動検出部10の表面に直に錘40が配置される例について説明したが、これに限定されない。振動検出器1は、例えば、振動検出部10と錘40との間に、振動検出部10を保護するためにゴム等を介在させる構成になっていてもよい。
但し、振動検出部10と錘40との間にゴム等を介在させる場合、ゴム内部の粘性抵抗による焦電効果が生ずることで、振動検出部10における振動検出精度が低下することが懸念される。このため、振動検出器1は、振動検出部10と錘40との間にゴム等を介在させない構成になっていることが望ましい。
上述の各実施形態では、各振動センサ部12、14、16、18に対して、ピエゾ素子121として、ポリフッ化ビニリデンを主体とする圧電素子を採用する例について説明したが、これに限定されない。ピエゾ素子121は、振動を電圧に変換して出力可能な素子であれば、上述の素子以外のものが採用されていてもよい。
上述の各実施形態では、2〜4つの振動センサ部が設けられた振動検出器1について説明したが、これに限定されない。振動検出器1は、5つ以上の振動センサ部が設けられた構成となっていてもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、振動検出器は、ピエゾ素子を含む複数の振動センサ部が、機器における所定の設置面に対して互いに隣り合うように配置されている。そして、振動検出器は、複数の振動センサ部それぞれのセンサ出力の合算値に基づいて厚み方向の振動成分を検出し、複数の振動センサ部のセンサ出力の出力分布に基づいて厚み方向に直交する面内の少なくとも一方向の振動成分を検出する構成になっている。
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、振動検出器は、ピエゾ素子を含む複数の振動センサ部が、機器における所定の設置面に対して互いに隣り合うように配置されている。そして、振動検出器は、複数の振動センサ部それぞれのセンサ出力の合算値に基づいて厚み方向の振動成分を検出し、複数の振動センサ部のセンサ出力の出力分布に基づいて厚み方向に直交する面内の少なくとも一方向の振動成分を検出する構成になっている。
第2の観点によれば、振動検出器は、設置面に3つ以上の振動センサ部が隣り合うように配置されている。そして、検出処理部は、複数の振動センサ部それぞれのセンサ出力の合算値に基づいて厚み方向の振動成分を検出する構成になっている。さらに、検出処理部は、複数の振動センサ部のセンサ出力の出力分布に基づいて一方向の振動成分、並びに、厚み方向および一方向の双方に直交する他方向の振動成分を検出する構成になっている。
これによると、機器の振動を互いに直交する3軸方向の振動成分に切り分けて検出することができるので、例えば、各々検出した振動成分から機器の振動の方向や大きさ等を把握することも可能になる。
第3の観点によれば、振動検出器は、複数の振動センサ部のうち一部の振動センサ部が、複数の振動センサ部のうち一部の振動センサ部を除く他の振動センサ部の一部と一方向および他方向に重なり合うように配置されている。これによると、機器の振動を面方向において互いに直交する2軸方向の振動成分に切り分けて検出し易くなる。
第4の観点によれば、振動検出器は、ピエゾ素子がポリフッ化ビニリデンを含む可撓性を有する圧電素子で構成されている。これによると、仮に、機器の設置面に段差等がある場合であっても、各振動センサ部を機器に設置し易くなるといった利点がある。
第5の観点によれば、振動検出器は、複数の振動センサ部が、電気絶縁性を有する保護部材を有している。そして、複数の振動センサ部を構成する電極は、共通の保護部材によって覆われている。このように、各振動センサ部を構成する電極が共通の保護部材に覆われている構成では、製造時に各振動センサ部の位置が保護部材によって規定されるので、使用時における各振動センサ部の位置ズレ等を抑えることができる。このため、各振動センサ部のセンサ出力に基づく振動検出の精度の向上を図ることができる。
12 第1振動センサ部
121 ピエゾ素子
122、123 一対の電極
14 第2振動センサ部
16 第3振動センサ部
18 第4振動センサ部
40 錘
50 制御部(検出処理部)
TD 機器
IS 設置面
121 ピエゾ素子
122、123 一対の電極
14 第2振動センサ部
16 第3振動センサ部
18 第4振動センサ部
40 錘
50 制御部(検出処理部)
TD 機器
IS 設置面
Claims (5)
- 振動が生ずる機器(TD)を検出対象とする振動検出器であって、
フィルム状のピエゾ素子(121)および前記ピエゾ素子の厚み方向の両面に配置されたフィルム状の一対の電極(122、123)を含む複数の振動センサ部(12、14、16、18)と、
前記複数の振動センサ部の前記厚み方向の一方の面に配置された錘(40)と、
前記複数の振動センサ部からのセンサ出力に基づいて、前記機器の振動に関する情報の検出処理を行う検出処理部(50)と、を備え、
前記複数の振動センサ部は、前記機器における所定の設置面(IS)に対して互いに隣り合うように配置されており、
前記検出処理部は、前記複数の振動センサ部それぞれのセンサ出力の合算値に基づいて前記厚み方向の振動成分を検出し、前記複数の振動センサ部のセンサ出力の出力分布に基づいて前記厚み方向に直交する面内の少なくとも一方向の振動成分を検出する構成になっている振動検出器。 - 前記設置面には、3つ以上の前記振動センサ部が隣り合うように配置されており、
前記検出処理部は、前記複数の振動センサ部それぞれのセンサ出力の合算値に基づいて前記厚み方向の振動成分を検出し、前記複数の振動センサ部のセンサ出力の出力分布に基づいて前記一方向の振動成分、並びに、前記厚み方向および前記一方向の双方に直交する他方向の振動成分を検出する構成になっている請求項1に記載の振動検出器。 - 前記複数の振動センサ部のうち一部の振動センサ部は、前記複数の振動センサ部のうち前記一部の振動センサ部を除く他の振動センサ部の一部と前記一方向および前記他方向に重なり合うように配置されている請求項2に記載の振動検出器。
- 前記ピエゾ素子は、ポリフッ化ビニリデンを含む可撓性を有する圧電素子で構成されている請求項1ないし3のいずれか1つに記載の振動検出器。
- 前記複数の振動センサ部は、電気絶縁性を有する保護部材(120、130)を有しており、
前記複数の振動センサ部を構成する前記電極は、共通の前記保護部材によって覆われている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の振動検出器。
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