JP2019059558A - クレーン - Google Patents

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Toshiyuki Miyajima
俊幸 宮嶋
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Abstract

【課題】ロープの垂れ下がりを小さくして、ロープがクレーン作業の障害物となることが防止されたクレーンを提供する。【解決手段】ラフテレーンクレーン1は、前後方向に起伏可能なブーム30と、ブーム30の上端に設けられ、ブーム30に対して前傾可能なジブ40と、ブーム30に一端が固定され、ジブ40に他端が固定された状態で、ジブ40が前傾した状態から後傾することを防止するロープ60と、ジブ40の外周面に沿った螺旋の曲線上に配置され、外周面に設けられて、ロープ60の一部又は全部をジブ40に螺旋の曲線の形状に巻き付けることが可能な掛止部71A−71Gと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明はクレーンに関する。
クレーンには、ブームの上端にジブが設けられたものがある。このようなクレーンには、前傾したジブが、突風、急な吊り荷の着地等の不意の力によって後傾することを防ぐため、ブームとジブの間に、あおり止めロープ(以下、単にロープという)が架設されることがある。
ロープを架設する場合、ロープが垂れ下がって、クレーン作業の障害物となり、ブーム及びジブの下側の作業スペースが狭くなることがある。そこで、ロープのたるみを小さくするため、ブームとジブの間に架設された支柱でロープの中間部を支えるクレーンが開発されている。
例えば、特許文献1には、ブームから下方へ延在する支柱を備えるクレーンが開示されている。このクレーンでは、支柱の下端にロープの中間部を止めることで、ロープの垂れ下がりを防止している。
特許文献2には、ジブから下方へ延在する支柱を備え、その支柱の下端にロープの中間部を止めたクレーンが開示されている。
特開平6−219688号公報 特開2008−44724号公報
特許文献1及び2に記載のクレーンでは、支柱がブーム又はジブから下方へ延在する。このため、その支柱が、クレーン作業の障害物となるおそれがある。その結果、ブーム又はジブの下側に作業スペースを十分に確保できないおそれがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、ロープの垂れ下がりを小さくして、ロープがクレーン作業の障害物となることが防止されたクレーンを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るクレーンは、
前後方向に起伏可能なブームと、
前記ブームの上端に設けられ、前記ブームに対して前傾可能なジブと、
前記ブームに一端が固定され、前記ジブに他端が固定された状態で、前記ジブが前傾した状態から後傾することを防止するロープと、
前記ジブの外周面に沿った螺旋の曲線上に配置され、前記外周面に設けられて、前記ロープの一部又は全部を前記ジブに前記螺旋の曲線の形状に巻き付けることが可能な掛止部と、
を備える。
前記掛止部は、前記ロープが挿通することで前記ロープが掛止する複数のリング状部材で構成され、
前記複数のリング状部材は、前記螺旋の曲線上に別々に配置されてもよい。
前記掛止部は、前記外周面から前記ロープが掛止可能に突出する複数の突起で構成され、
前記複数の突起は、前記螺旋の曲線上に別々に配置されてもよい。
前記掛止部は、前記外周面から螺旋の形状に突出する螺旋状の板状部材であってもよい。
前記掛止部は、前記外周面に形成され、螺旋の形状に凹んだ溝であってもよい。
前記ジブは、中空箱形に形成され、
前記掛止部は、前記ジブの外周面を貫通し、前記ロープが挿通可能な複数の貫通孔であり、
前記複数の貫通孔は、前記螺旋の曲線上に別々に形成されてもよい。
本発明の構成によれば、掛止部がジブの外周面に沿った螺旋の曲線上に配置されているので、ロープの一部又は全部を掛止部に掛止させて、ロープをジブに螺旋の曲線状に巻き付けることができる。その結果、ロープの垂れ下がりを小さくして、ロープがクレーン作業の障害物となることを防止することができる。
本発明の実施の形態1に係るラフテレーンクレーンの側面図である。 図1に示すII領域を拡大した拡大図である。 実施の形態1に係るラフテレーンクレーンが備えるジブと掛止部の概念図である。 実施の形態1に係るラフテレーンクレーンが備えるジブが前傾した状態とジブが前傾した状態からあおられた状態とを示す概念図である。 実施の形態2に係るラフテレーンクレーンが備えるジブと掛止部の概念図である。 実施の形態3に係るラフテレーンクレーンが備えるジブと掛止部の概念図である。 実施の形態4に係るラフテレーンクレーンが備えるジブと掛止部の概念図である。 実施の形態5に係るラフテレーンクレーンが備えるジブと掛止部の断面図である。 ジブと掛止部の変形例の断面図である。 ジブと掛止部の他の変形例の概念図である。
以下、本発明の実施の形態に係るクレーンについて図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るクレーンは、ブームと、ブームに対して前傾可能なジブと、ブームとジブとの間に架設された、ジブのあおり止め用のロープと、を備えるラフテレーンクレーンである。このラフテレーンクレーンは、ロープの垂れ下がりを防止するため、ジブに、ロープの中間部を掛止する掛止部を備える。
まず図1及び図2を用いて、ラフテレーンクレーンの構成について説明する。続いて、図3を用いてジブに設けられた掛止部について説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係るラフテレーンクレーン1の側面図である。図2は図1に示すII領域を拡大した拡大図である。なお、図1では、理解を容易にするため、下部走行体、上部旋回体の詳細な構成を省略し、その外形だけが示されている。また、図1は、ブーム30が下部走行体10の前方に向けられた状態を示している。以下の説明では、下部走行体10ではなく、ブーム30に対する左右方向を、単に左右方向といい、ブーム30に対する前後方向(すなわち、図1に示す矢印Fが示す方向を前、矢印Bが示す方向を後ろとした方向)を単に、前後方向という。
図1に示すように、ラフテレーンクレーン1は、下部走行体10と、下部走行体10に対して旋回可能な上部旋回体20と、上部旋回体20に対して起伏可能に設けられたブーム30と、ブーム30に対して前傾可能に設けられたジブ40と、で構成されている。ブーム30とジブ40との間には、図2に示すように、ロープ60が架設されている。
下部走行体10は、2軸4輪駆動式の車両で構成されている。そして、車両のフレームには、図1に示すクレーン作業時に車両を安定させるためのアウトリガー11と、ボールベアリング式またはローラ式の、図示しない旋回支持体と、が設けられている。旋回支持体は、上部旋回体20を回転可能に支持している。
上部旋回体20には、図1に示すように、ブーム30を起伏させる起伏シリンダ21と、ブーム30を伸縮させる、図示しない伸縮装置と、が設けられている。なお、図示しないが、上部旋回体20には、吊り荷を吊り上げるための巻き上げ装置、及びラフテレーンクレーン1を操縦するための操縦席等が設けられている。
ブーム30は、箱形構造かつ伸縮式ブームで構成されている。そして、ブーム30の下端は、上部旋回体20に設けられ、左右方向に延在する図示しないピンによって、回動可能に支持されている。これにより、ブーム30は、上部旋回体20に対して前後方向に起伏可能に設けられている。一方、ブーム30の上端の後方部には、図2に示すように、テンションロッド50を架設するためのピン31が設けられている。また、ブーム30の上端の前方部には、ジブ40の下端を回動可能に支持するピン32と、ロープ60の端部を固定するための、固定金具35が設置されている。
ジブ40は、ピン32を支点にして前傾可能である。ジブ40には、図示しないチルト用シリンダが設けられている。そして、ジブ40は、そのチルト用シリンダの伸縮によって、所望のオフセット角度に前傾可能に設けられている。また、ジブ40は、図示しない伸縮シリンダによって伸縮する、箱形構造かつ伸縮式ジブで構成されている。ここで、箱形構造かつ伸縮式ジブとは、中空箱形のジブに他の中空箱形のジブが進退可能に挿入された複数段の箱形ジブのことである。ジブ40には、複数段の箱形ジブのうち、1段目の箱形ジブに、すなわち、ベースジブに、ジブ40が前傾した状態で、ジブ40にかかる荷重を支えるテンションロッド50の上端を固定するためのピンが設けられている。また、ジブ40には、ロープ60の端部を固定するための、固定金具が設置されている。
ロープ60は、鋼線を撚り合わせて形成されている。ロープ60の一端は、ブーム30の固定金具35に固定されている。そして、ロープ60は、ジブ40から垂れ下がることを防止するために、ジブ40に巻き付けられている。一方、ロープ60の他端は、ジブ40の固定金具に固定されている。ジブ40は、巻き付けられたロープ60がジブ40から外れて垂れ下がることを防ぐため、ロープ60の中間部を掛止させるための掛止部71A−71Gを備えている。次に、ロープ60と、ジブ40に設けられた掛止部71A−71Gについて、図3を参照して説明する。
図3は実施の形態1に係るラフテレーンクレーン1が備えるジブ40と掛止部71A−71Gの概念図である。図3において、(A)がジブ40の断面図、(B)がジブ40の側面図である。なお、(A)では、理解を容易にするため、ロープ60の図示が省略されている。また、(B)では、ジブ40のうち、上述したベースジブの一部だけが示されている。(B)において、矢印Uが示す方向がジブ40の上端側である。
図3(A)に示すように、ジブ40の外周面に、複数個の掛止部71A−71Gが設けられている。掛止部71A−71Gそれぞれは、中央に貫通孔が形成されたリング状部材で構成されている。リング状部材は、例えばアイボルトである。
掛止部71A−71Gそれぞれは、図3(B)に示すように、ジブ40の外周面上に、ジブ40の基準線Cを中心とする螺旋の曲線を描いたと仮定した場合の、その螺旋の曲線上に別々に配置されている。詳細には、掛止部71A−71Gは、71A、71B、71C・・の順で、ジブ40の上端側(すなわち、矢印Uが示す方向)に向かって一定の距離毎に、基準線Cに対して90°ずつ、ずれて配置されている。ずれる方向は、矢印Uが示す方向に向いて反時計回りの方向である。
掛止部71A−71Gには、ロープ60が通されている。これにより、掛止部71A−71Gの貫通孔の内壁には、ロープ60の中間部が掛止されている。その結果、ロープ60は、上記の螺旋の曲線状、かつ矢印Uが示す方向に対して反時計回りにジブ40に巻き付けられている。
次に、図4を参照して、掛止部71A−71Gの作用について説明する。
図4は実施の形態1に係るラフテレーンクレーン1が備えるジブ40が前傾した状態とジブ40が前傾した状態から後へあおられた状態とを示す概念図である。図4において(A)は、ジブ40が前傾した状態、(B)は、(A)に示すジブ40が前傾した状態から後へあおられた状態を示している。
以下の説明では、ロープ60の長さが、図4(B)に示すジブ40が前傾した状態から後へあおられたときの、固定金具35と掛止部71Aとを結ぶ線分と、掛止部71Aから71Gまでの螺旋の曲線と、掛止部71Gと固定金具45とを結ぶ線分と、を足しあわせて得た長さとほぼ同じであるものとする。
図4(A)に示すジブ40が前傾した状態では、ブーム30の固定金具35からジブ40の固定金具45までの距離が、図4(B)に示す後へあおられたときの、固定金具35から固定金具45までの距離よりも小さい。このため、図4(A)に示す状態では、図4(B)に示す状態よりも、ロープ60が緩んだ状態となる。このとき、ロープ60は、掛止部71A−71Gに通されて掛止部71A−71Gに中間部が掛止しているので、垂れ下がりにくい。その結果、ロープ60がクレーン作業の障害物となりにくく、ジブ40の下側に十分な作業スペースを確保することができる。
図4(A)に示すジブ40が前傾した状態で、ジブ40が突風によってあおられて、ジブ40が後へあおられると、固定金具35から固定金具45までの距離が大きくなる。図4(B)に示すジブ40が図4(A)に示す前傾した状態から後へあおられた状態では、ロープ60が上述した長さに形成されているため、ロープ60は、ジブ40を締まり付ける状態となる。このとき、掛止部71A−71Gがリング状部材で構成され、そのリングにロープ60が通されているので、ロープ60が外れることがない。また、掛止部71A−71Gが螺旋の曲線上に配置されているので、ロープ60が偏りにくい。さらに、ロープ60がブーム30の固定金具35とジブ40の固定金具45との間に架設されているので、ロープ60がジブ40を締め付ける以上に、ジブ40が後傾しない。このため、ロープ60によってジブ40の後傾が停止することになる。
以上のように、実施の形態1に係るラフテレーンクレーン1では、複数の掛止部71A−71Gがジブ40の外周面に沿った螺旋の曲線上に配置されているので、ロープ60をジブ40に螺旋状に巻き付けることができる。このため、ジブ40からのロープ60の垂れ下がりを小さくすることができる。その結果、ロープ60がクレーン作業の障害物となりにくく、ブーム30及びジブ40の下側に十分な作業スペースを確保することができる。
掛止部71A−71Gが、ロープ60が挿通されたリング状部材で構成されているので、ロープ60が外れることがなく、ロープ60がジブ40から垂れ下がりにくい。
(実施の形態2−3)
実施の形態1では、掛止部71A−71Gがリング状部材で構成されている。しかし、本発明はこれに限定されない。本発明では、掛止部71A−71Gは、ロープ60をジブ40に螺旋の曲線の形状に巻き付けることが可能な掛止部であればよい。例えば、掛止部71A−71Gは、ロープ60が掛止可能な、ジブ40の外周面から突出する突起であってもよい。
実施の形態2に係るラフテレーンクレーン1では、掛止部がジブ40の外周面から突出する鈎状部材で構成されている。また、実施の形態3に係るラフテレーンクレーン1では、掛止部がジブ40の外周面から突出する一対のピンで構成されている。以下に、図5及び図6を参照して実施の形態2−3に係るラフテレーンクレーン1のジブ40に設けられた掛止部の構成について説明する。実施の形態2−3では、実施の形態1と異なる構成について説明する。
図5は実施の形態2に係るラフテレーンクレーン1が備えるジブ40と掛止部72A−72Fの概念図である。図6は実施の形態3に係るラフテレーンクレーン1が備えるジブ40と掛止部73A−73Fの概念図である。なお、図5及び図6において、(A)がジブ40の断面図、(B)がジブ40の側面図である。また、図5において(C)は掛止部72A−72Fの拡大図である。(A)では、理解を容易にするため、ロープ60の図示が省略されている。また、(B)では、ジブ40のうち、ベースジブの一部だけが示されている。(B)において、矢印Uが示す方向がジブ40の上端側である。(C)において、矢印Jが示す方向がジブ40側である。
図5(A)に示すように、実施の形態2に係るラフテレーンクレーン1では、掛止部72A−72Fが、ジブ40に固定された円柱状の基部721と、基部721から90°に折れ曲がった方向に延在する先端部722と、を有する鈎状部材で構成されている。掛止部72A−72Fは、鈎の内側にロープ60を掛止させるため、基部721の長さL1と先端部722の長さL2とが、ロープ60の軸径よりも大きい。また、ロープ60が外れることを防ぐため、基部721がジブ40の外周面に対して垂直に延在している。そして、掛止部72A−72Fは、図5(B)に示すように、実施の形態1で説明した螺旋の曲線上に分散して別々に配置されている。掛止部72A−72Fの先端部722は、ロープ60が自重で下方に移動してジブ40から外れることを防止するため、矢印Uが示す方向に螺旋の曲線が向かうに従い屈曲する方向と同じ方向に向けられている。すなわち、先端部722は、矢印Uが示す方向に対して反時計回りの方向に向けられている。
これに対して、実施の形態3に係るラフテレーンクレーン1では、図6(A)に示すように、掛止部73A−73Fが、一対の円柱状のピンで構成されている。掛止部73A−73Fそれぞれでは、ピンは、ロープ60を掛止させるため、ジブ40の外周面に対して垂直方向に延在し、その垂直方向の長さは、ロープ60の軸径よりも長い。また、一対の、ピンとピンの隙間にロープ60が挿通可能にするため、ピンの隙間がロープ60の軸径よりもやや大きい。そして、一対の、ピンとピンは、図6(B)に示すように、実施の形態1で説明した螺旋の曲線に沿う位置に、換言すると、螺旋の曲線を挟む位置に、実施の形態1の掛止部71A−71Gと同様に分散して配置されている。
以上のように、実施の形態2−3に係るラフテレーンクレーン1では、掛止部72A−72F、73A−73Fが、共に、ジブ40の外周面から突出し、ロープ60を掛止可能である。そして、ジブ40の外周上に位置する螺旋の曲線上又は螺旋の曲線に沿って配置されている。このため、ロープ60をジブ40に、螺旋状に巻き付けることができる。その結果、ジブ40からのロープ60の垂れ下がりを小さくして、ブーム30及びジブ40の下側に十分な作業スペースを確保することができる。
(実施の形態4−5)
上述したように、本発明では、実施の形態1−3に示す掛止部71A−71G、72A−72F、73A−73Fの通り、ロープ60をジブ40に螺旋の曲線の形状に巻き付けることが可能な掛止部であればよい。このため、掛止部の個数は任意である。実施の形態4−5に係るラフテレーンクレーン1は、掛止部が1つだけ設けられたジブ40を備えている。以下に、図7−図9を参照して実施の形態4−5に係るラフテレーンクレーン1のジブ40に設けられた掛止部の構成について説明する。実施の形態4−5では、実施の形態1−3と異なる構成について説明する。
図7は実施の形態4に係るラフテレーンクレーン1が備えるジブ40と掛止部74の概念図である。図8は実施の形態5に係るラフテレーンクレーン1が備えるジブ40と掛止部75の概念図である。図9は、ジブ40と掛止部74A−74Hの変形例の断面図である。なお、図7及び図8において、(A)がジブ40の断面図、(B)がジブ40の側面図である。理解を容易にするため、(A)及び(B)では、ロープ60の図示が省略されている。また、図9においてもロープ60の図示が省略されている。図7及び図8の(B)において、矢印Uが示す方向がジブ40の上端側である。
図7(A)及び(B)に示すように、実施の形態4に係るラフテレーンクレーン1では、掛止部74が、螺旋状に屈曲した板状部材で構成されている。詳細には、掛止部74は、実施の形態1で説明した螺旋の曲線上に、ジブ40の外壁面に対して垂直、かつ螺旋の曲線上から一定の長さでジブ40の外側に向かって突出する板面を有している。板面が外壁面から突出する長さは、ロープ60の軸径よりも大きい。これにより、掛止部74では、ロープ60を掛止部74に沿って掛止させて、ロープ60をジブ40に螺旋状に巻き付けることができる。
なお、ロープ60をより確実に掛止させるためには、板面は、螺旋の曲線が、矢印Uが示す方向に向かうに従い屈曲する方向と同じ方向に、すなわち、矢印Uが示す方向に対して反時計回りの方向に傾いてもよい。
これに対して、実施の形態5に係るラフテレーンクレーン1では、掛止部75が、図8(A)及び(B)に示すように、螺旋状に延在する溝で構成されている。螺旋の形状は、実施の形態1で説明した螺旋の曲線と同じである。そして、溝の幅及び深さは、ロープ60を掛止させるため、ロープ60の軸径よりも大きい。これにより、掛止部75では、ロープ60を掛止部75の溝に嵌め込み、その溝に沿わせることによって、ロープ60をジブ40に螺旋状に巻き付けることができる。
以上のように、実施の形態4−5に係るラフテレーンクレーン1では、ジブ40に螺旋の曲線の形状に形成された掛止部74、75が設けられている。このため、ロープ60を掛止部74、75に掛止することで、ジブ40にロープ60を螺旋状に巻き付けることができる。その結果、ロープ60を垂れ下がらない状態にして、ブーム30及びジブ40の下側に十分な作業スペースを確保することができる。
なお、実施の形態4に係るラフテレーンクレーン1では、ジブ40に螺旋状に屈曲した板状部材が1つだけ形成されているが、図9に示すように、螺旋状に屈曲した板状部材は、分割され、その一部だけが複数の掛止部74A−74Hとして設けられてもよい。この場合においても、ジブ40にロープ60を螺旋状に巻き付けることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、実施の形態1−5では、掛止部71A−71G、72A−72F、73A−73F、74、74A−74H及び75(以下、単に71−75と記載する)がジブ40の外周面に形成されている。しかし、本発明は、これに限定されない。本発明では、掛止部71−75は、ジブ40に形成され、ロープ60の一部又は全部をジブ40に螺旋の曲線の形状に巻き付けることが可能である限り、その位置は任意である。
図10はジブ40と掛止部71−75の他の変形例の概念図である。なお、図10において、(A)がジブ40の断面図、(B)がジブ40の側面図である。(B)では、ジブ40のうち、ベースジブの一部だけが示されている。(B)において、矢印Uが示す方向がジブ40の上端側である。
図10(A)及び(B)に示すように、掛止部76A−76Fは、ジブ40が上述した中空箱形のジブである場合に、ジブ40の箱外壁部を貫通する貫通孔で構成されてもよい。この場合、掛止部76A−76Fの孔径は、ロープ60を挿通可能とするため、ロープ60の軸径よりも大きい。そして、掛止部76A−76Fは、実施の形態1で説明した螺旋の曲線上に分散して複数個、別々に形成されるとよい。ロープ60は、ジブ40の外側から掛止部76Aを介してジブ40の内側に通され、さらに、ジブ40の内側から掛止部76Bを介してジブ40の外側へ通されるとよい。そして、ロープ60は、掛止部76C、76D・・・の順で、ジブ40の外側から内側へ、そして、ジブ40の内側から外側へという通し方の順序で、掛止部76C−76Fに通されるとよい。これにより、ロープ60の一部をジブ40に螺旋状に巻き付けることができる。
本発明では、実施の形態1−5が組み合わされてもよい。例えば、ジブ40に、実施の形態1で説明したリング状部材で構成された掛止部71A−71Gと、実施の形態2で説明した鈎状部材で構成された掛止部72A−72Fが、混在して設けられてもよい。この場合、掛止部71A−71Gと掛止部72A−72Fが実施の形態1で説明した螺旋の曲線上に分散して配置されるとよい。
実施の形態1−5では、螺旋の曲線がジブ40の上端側に向かって反時計回りに延在する曲線であるが、本発明では、螺旋の曲線が、ジブ40の上端側に向かってどの方向に延在するかは任意である。また、螺旋の曲線のピッチも任意である。このため、例えば、螺旋の曲線のピッチが途中で変化してもよい。本発明では、ロープ60が螺旋状に少なくとも1回転以上、望ましくは2回転以上巻き付けられるとよい。このため、螺旋の曲線はジブ40の周りに1回転以上、望ましくは2回転以上、回転した形状であればよい。
掛止部71−75が複数個、別々に設けられる場合、それらは、螺旋の曲線上に配置、又は螺旋の曲線に沿って配置されている限り、その配置は任意である。例えば、実施の形態1−3では、掛止部71−73がジブ40の上端側に向かって一定の距離毎に、基準線Cに対して90°ずつ、ずれて配置されている。しかし、掛止部71−73が基準線Cに対してずれる角度は任意である。本発明では、掛止部71−73の個数とジブ40の長さに応じて、角度が決定されるとよい。
実施の形態1−5では、ロープ60が鋼線によって形成されているが、本発明ではロープ60の材質は任意である。例えば、ロープ60は、天然繊維、合成繊維等で構成される繊維ロープであってもよい。
実施の形態1−5では、ラフテレーンクレーン1を例に説明しているが、本発明は、クレーン全般に適用可能である。例えば、オールテレーンクレーン、トラッククレーン等にも適用可能である。このため、ブーム30及びジブ40の形式は任意である。例えば、ブーム30、ジブ40の一方又は両方がラチス式であるクレーンにも適用できる。
1 ラフテレーンクレーン
10 下部走行体
11 アウトリガー
20 上部旋回体
21 起伏シリンダ
30 ブーム
31、32 ピン
35、45 固定金具
40 ジブ
50 テンションロッド
60 ロープ
71A−71G、72A−72F、73A−73F、74、74A−74H、75、76A−76F 掛止部
721 基部
722 先端部
B、F、J、U 矢印
C 基準線
L1、L2 長さ

Claims (6)

  1. 前後方向に起伏可能なブームと、
    前記ブームの上端に設けられ、前記ブームに対して前傾可能なジブと、
    前記ブームに一端が固定され、前記ジブに他端が固定された状態で、前記ジブが前傾した状態から後傾することを防止するロープと、
    前記ジブの外周面に沿った螺旋の曲線上に配置され、前記外周面に設けられて、前記ロープの一部又は全部を前記ジブに前記螺旋の曲線の形状に巻き付けることが可能な掛止部と、
    を備える、
    クレーン。
  2. 前記掛止部は、前記ロープが挿通することで前記ロープが掛止する複数のリング状部材で構成され、
    前記複数のリング状部材は、前記螺旋の曲線上に別々に配置されている、
    請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記掛止部は、前記外周面から前記ロープが掛止可能に突出する複数の突起で構成され、
    前記複数の突起は、前記螺旋の曲線上に別々に配置されている、
    請求項1に記載のクレーン。
  4. 前記掛止部は、前記外周面から螺旋の形状に突出する螺旋状の板状部材である、
    請求項1に記載のクレーン。
  5. 前記掛止部は、前記外周面に形成され、螺旋の形状に凹んだ溝である、
    請求項1に記載のクレーン。
  6. 前記ジブは、中空箱形に形成され、
    前記掛止部は、前記ジブの外周面を貫通し、前記ロープが挿通可能な複数の貫通孔であり、
    前記複数の貫通孔は、前記螺旋の曲線上に別々に形成されている、
    請求項1に記載のクレーン。
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