JP2019066093A - 起爆雷管用ケース及び無線起爆雷管 - Google Patents
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Abstract
【課題】起爆雷管の組み立てを、より容易にするための起爆雷管用ケース、及び当該起爆雷管用ケースを用いた無線起爆雷管を提供する。【解決手段】爆薬を起爆する雷管を収容する起爆雷管用ケース5であって、一方端の側と他方端の側とが開口されている筒状の本体筒状部110と、本体筒状部に収容されているとともに一方端の側にホルダ部90を収容するホルダ収容部71が形成されて他方端の側が開口されている筒状の中間筒状部70と、中間筒状部の一方端の側に収容されているとともに雷管を支持する雷管支持部が形成されているホルダ部90と、雷管の起爆を制御する起爆制御電子回路を収容可能であるとともに一方端の側に底面部を有して他方端の側に開口部104を有する筒状であって開口部104の側が中間筒状部70の一方端に取り付けられている本体キャップ部100と、を有する。【選択図】図4
Description
本発明は、トンネルの掘削等にて使用する爆薬を起爆する雷管を収容する起爆雷管用ケース、及び当該起爆雷管用ケースを用いた無線起爆雷管に関する。
従来より、トンネルの掘削現場等における爆破作業では、掘削面である切羽面において掘削方向に向けて、例えば径が数[cm]、深さが数[m]程度の装薬孔を複数削孔し、各装薬孔に、有線または無線で制御する起爆雷管と爆薬とを装填し、切羽面から離れた遠隔位置から、起爆操作機等を用いて制御信号及び起爆信号を送信して爆破している。
例えば特許文献1には、筒状の形状を有する無線起爆雷管が開示されている。図19の断面図に示すように、特許文献1に記載の無線起爆雷管501では、ベース筒体510の外周に筒状磁性体515が配置されている。筒状磁性体515の外周には、X軸回りに導電線が巻回されたX軸用コイル512Xと、Z軸回りに導電線が巻回されたZ軸用コイル512Zと、Y軸回りに導電線が巻回されたY軸用コイル512Yと、が配置されている。そして筒状磁性体515とX軸用コイル512XにてX軸用受信アンテナ511Xが構成され、筒状磁性体515とZ軸用コイル512ZにてZ軸用受信アンテナ511Zが構成され、筒状磁性体515とY軸用コイル512YにてY軸用受信アンテナ511Yが構成され、X軸用受信アンテナ511XとZ軸用受信アンテナ511ZとY軸用受信アンテナ511Yにて起爆側受信アンテナ511が構成されている。また、ベース筒体510と起爆側受信アンテナ511とが一体とされた中間筒状体が、筒状の保護ケース530内に収容されている。そして保護ケース530の一方端の側の隔壁531には、緩衝材538と起爆制御電子回路522と起爆部514(雷管)と制御ケース520とが一体とされた制御ユニット528が固定されている。そして保護ケース530の他方端の側の開口部から、爆薬536が差し込まれ、差し込まれた爆薬536の先端に起爆部514が差し込まれている。
特許文献1に記載されている無線起爆雷管は、図19の断面図に示すように、制御ケース520内に起爆制御電子回路522と緩衝材538を収容するとともに、起爆部514が制御ケース520の外部に突出するように、制御ユニット528を一体的に成型する必要がある。従って、制御ユニット528の構成が複雑であり、制御ユニット528の製造に手間がかかり、無線起爆雷管501の製造に手間がかかる点で好ましくない。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、起爆雷管の組み立てを、より容易にするための起爆雷管用ケース、及び当該起爆雷管用ケースを用いた無線起爆雷管を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、爆薬を起爆する雷管を収容する起爆雷管用ケースであって、一方端の側と他方端の側とが開口されている筒状の本体筒状部と、前記本体筒状部に収容されているとともに一方端の側にホルダ部を収容するホルダ収容部が形成されて他方端の側が開口されている筒状の中間筒状部と、前記中間筒状部の一方端の側に収容されているとともに前記雷管を支持する雷管支持部が形成されている前記ホルダ部と、前記雷管の起爆を制御する起爆制御電子回路を収容可能であるとともに一方端の側に底面部を有して他方端の側に開口部を有する筒状であって、前記開口部の側が前記中間筒状部の一方端に取り付けられている本体キャップ部と、を有する、起爆雷管用ケースである。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る起爆雷管用ケースであって、前記ホルダ部の前記雷管支持部に支持する前記雷管を覆って前記雷管に静電気が伝わることを防止する雷管キャップ部を有する、起爆雷管用ケースである。
次に、本発明の第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係る起爆雷管用ケースであって、前記本体キャップ部の前記底面部は、前記本体キャップ部の一方端の側に向かって凸となる半球状の形状を有している、起爆雷管用ケースである。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係る起爆雷管用ケースと、前記中間筒状部に形成されているアンテナ支持部に支持されているアンテナと、前記ホルダ部の前記雷管支持部に支持されている前記雷管と、前記本体キャップ部に収容されている前記起爆制御電子回路と、を有する、無線起爆雷管である。
第1の発明によれば、起爆雷管用ケースを、本体筒状部と中間筒状部とホルダ部と本体キャップ部と、の4つの部品でシンプルに構成することができる。また、中間筒状部の一方端の側には、雷管を支持するホルダ部が収容され、当該中間筒状部の一方端には、起爆制御電子回路を収容可能な本体キャップ部が取り付けられている。従って、雷管と起爆制御電子回路を一体的に成型する必要がなく、ホルダ部に雷管を支持し、本体キャップ部に起爆制御電子回路を収容すればよいので、起爆雷管の組み立てを、より容易にすることができる。
第2の発明によれば、雷管キャップ部にて雷管を静電気から保護することができるので、安全性をより向上させることができる。
第3の発明によれば、本体キャップ部の先端を、いわゆるラウンド形状(丸形状)とすることで、本体キャップ部の耐圧を向上させることができる。例えば、複数の起爆雷管を用いて所定の時間間隔で順番に起爆させるいわゆる段発の際、起爆を遅らせた起爆雷管の起爆制御電子回路を適切に保護することができる。
第4の発明によれば、起爆雷管用ケースを用いて、アンテナと、雷管と、起爆制御電子回路と、を適切な位置に保持して容易に組み立てることができる無線起爆雷管を、適切に実現することができる。
以下に本発明を実施するための形態を図面を用いて説明し、トンネルの掘削現場を例として説明する。なお、X軸とY軸とZ軸が記載されている場合、X軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸方向は鉛直上方を示し、Z軸方向はトンネルの堀削方向(水平方向)とは反対方向を向く装薬孔40の軸方向を示している。また、起爆雷管は、無線式でもよいし有線式でもよいが、本実施の形態では、無線式の起爆雷管である無線起爆雷管を例として説明する。
●[無線起爆システム1の全体構成(図1)と、装薬孔40への親ダイ36Aと増ダイ36Bの装填状態(図2)]
図1に示すように、無線起爆システム1は、無線起爆雷管が取り付けられて切羽面41(被爆破個所)に削孔された装薬孔40に装填される爆薬である親ダイ36Aと増ダイ36B(図2参照)と、起爆操作機50と、中継装置51と、起爆操作機側送信アンテナ60と、起爆操作機側受信アンテナ65と、にて構成されている。
図1に示すように、無線起爆システム1は、無線起爆雷管が取り付けられて切羽面41(被爆破個所)に削孔された装薬孔40に装填される爆薬である親ダイ36Aと増ダイ36B(図2参照)と、起爆操作機50と、中継装置51と、起爆操作機側送信アンテナ60と、起爆操作機側受信アンテナ65と、にて構成されている。
起爆操作機50は、装薬孔40から離れた遠隔位置に配置されて、発破母線62と中継装置51と補助母線61を介して起爆操作機側送信アンテナ60に電流を供給して、起爆操作機側送信アンテナ60の周囲に磁界を発生させるとともに制御信号(例えば、ID要求信号や電子回路準備開始信号に相当)や起爆信号を重畳している。従って、起爆操作機50は、起爆操作機側送信アンテナ60を介して無線方式で、起爆制御電子回路120の駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)と、制御信号及び起爆信号を、無線起爆雷管2に受け渡す。無線起爆雷管2は、起爆側受信アンテナ11(図3参照)を介して無線方式で、起爆制御電子回路120の駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)と、制御信号及び起爆信号を受け取る。なお、前記駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)を受け渡すために起爆操作機側送信アンテナ60に流れる電流の周波数、及び制御信号や起爆信号の周波数である操作周波数は、例えば100[KHz]以上、500[KHz]以下に設定されている。
また起爆操作機50は、無線起爆雷管2の起爆側送信アンテナ18(図3参照)からの無線の応答信号を、起爆操作機側受信アンテナ65と起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル66と中継装置51と発破母線62を介して受信する。
中継装置51は、同調回路を有しており、起爆操作機50と起爆操作機側送信アンテナ60との間、及び起爆操作機50と起爆操作機側受信アンテナ65との間、に設けられている。中継装置51は、発破母線62を介して起爆操作機50に接続され、補助母線61を介して起爆操作機側送信アンテナ60に接続され、起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル66を介して起爆操作機側受信アンテナ65に接続されている。中継装置51は、起爆操作機50から無線起爆雷管2に向けて、起爆制御電子回路120の駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)と、制御信号及び起爆信号を受け渡す場合、起爆操作機50からの駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)を含む制御信号及び起爆信号を、補助母線61を介して起爆操作機側送信アンテナ60に出力する。また中継装置51は、無線起爆雷管2から起爆操作機50に向けて送信された応答信号を受け取る場合、無線起爆雷管2からの応答信号を、起爆操作機側受信アンテナ65と起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル66を介して受け取って、起爆操作機50へと受け渡す。
起爆操作機側送信アンテナ60は、切羽面41(装薬孔)の近傍であって切羽あるいは切羽の外周に張り巡らされ、切羽面41から例えば0〜1[m]程度の距離L1だけ離れた位置に、洞床42、洞側壁43、洞天井44に沿ってループ状に張られている。中継装置51から切羽面41までの距離L3は、例えば50[m]程度である。また中継装置51から起爆操作機50までの距離L4は、例えば100〜300[m]程度である。なお、起爆操作機側送信アンテナ60と補助母線61は、爆破する毎に新たに張られる。
起爆操作機側受信アンテナ65は、例えばポール状のアンテナであり、切羽面41(被爆破個所)から距離L2程度離れた位置に配置されている。例えば距離L2は、0[m]〜100[m]に設定されている。無線起爆雷管2から受信する応答信号の応答周波数は例えば100[MHz]以上、1[GHz]以下であるので、起爆操作機側送信アンテナ60とは大きく形状が異なり、ループ状に大きく巻回する必要は無い。
爆薬である親ダイ36Aと増ダイ36Bは、図2に示すように、装薬孔40に装填されて爆薬ユニット20を構成する。装薬孔40は、例えば径D1が5[cm]程度、深さD2が2[m]程度に削孔された孔であるが、この数値に限定されるものではない。そして図2に示すように装薬孔40内には、親ダイ36Aと増ダイ36Bが装填され、粘土等の封止物45にて蓋がされている。なお、親ダイ36Aは、この場合において、装薬孔40に装填される際の先頭となる爆薬であって無線起爆雷管2が取り付けられた爆薬である。また増ダイ36Bは、この場合において、親ダイ36Aに対して適宜増減される爆薬である。
●[無線起爆雷管2の外観(図3)]
次に図3を用いて、無線起爆雷管2の外観等について説明する。無線起爆雷管2は、筐体となる筒状の起爆雷管用ケース5(図4参照)内に、雷管14と、起爆制御電子回路120と、起爆側受信アンテナ11(X軸用受信アンテナ11X、Y軸用受信アンテナ11Y、Z軸用受信アンテナ11Z)と、起爆側送信アンテナ18等を有している。起爆雷管用ケース5(図4参照)によって、雷管14と、起爆制御電子回路120と、起爆側受信アンテナ11(X軸用受信アンテナ11X、Y軸用受信アンテナ11Y、Z軸用受信アンテナ11Z)と、起爆側送信アンテナ18等が、適切な位置に、適切な状態で保持されている。
次に図3を用いて、無線起爆雷管2の外観等について説明する。無線起爆雷管2は、筐体となる筒状の起爆雷管用ケース5(図4参照)内に、雷管14と、起爆制御電子回路120と、起爆側受信アンテナ11(X軸用受信アンテナ11X、Y軸用受信アンテナ11Y、Z軸用受信アンテナ11Z)と、起爆側送信アンテナ18等を有している。起爆雷管用ケース5(図4参照)によって、雷管14と、起爆制御電子回路120と、起爆側受信アンテナ11(X軸用受信アンテナ11X、Y軸用受信アンテナ11Y、Z軸用受信アンテナ11Z)と、起爆側送信アンテナ18等が、適切な位置に、適切な状態で保持されている。
雷管14は、点火されて自身が起爆することによって、無線起爆雷管2内に差し込まれた親ダイ36A(図2参照)を起爆させるための装置である。起爆制御電子回路120は、雷管14の起爆を制御する制御装置である。X軸用受信アンテナ11Xは、種々の方向に磁界を発生させる起爆操作機側送信アンテナ60(図1参照)からのX軸方向の磁界に対して、起爆制御電子回路120の駆動用のエネルギー(点火エネルギーを含む)と制御信号及び起爆信号等を効率よく受け取ることができるアンテナである。同様にY軸用受信アンテナ11Yは、起爆操作機側送信アンテナ60(図1参照)からのY軸方向の磁界に対して、起爆制御電子回路120の駆動用のエネルギー(点火エネルギーを含む)と制御信号及び起爆信号等を効率よく受け取ることができるアンテナである。同様にZ軸用受信アンテナ11Zは、起爆操作機側送信アンテナ60(図1参照)からのZ軸方向の磁界に対して、起爆制御電子回路120の駆動用のエネルギー(点火エネルギーを含む)と制御信号及び起爆信号等を効率よく受け取ることができるアンテナである。起爆側送信アンテナ18は、起爆側受信アンテナ11を介して起爆制御電子回路120の駆動用のエネルギー(点火エネルギーを含む)と制御信号等を受け取った起爆制御電子回路120から、起爆操作機50(図1参照)に向けて送信するべき応答信号を無線方式で送信するためのアンテナである。
●[起爆雷管用ケース5の全体構成(図4)]
図4に示すように、起爆雷管用ケース5は、本体筒状部110と、中間筒状部70と、ホルダ部90と、雷管キャップ部80と、本体キャップ部100と、にて構成されている。なお、雷管キャップ部80は省略されていてもよい。以下、それぞれの詳細等について説明する。
図4に示すように、起爆雷管用ケース5は、本体筒状部110と、中間筒状部70と、ホルダ部90と、雷管キャップ部80と、本体キャップ部100と、にて構成されている。なお、雷管キャップ部80は省略されていてもよい。以下、それぞれの詳細等について説明する。
●[本体筒状部110の詳細(図4、図5)]
本体筒状部110は、樹脂等にて形成されており、図5の断面図に示すように、一方端の側と他方端の側とが開口されている筒状の形状を有している。本体筒状部110は、図4及び図5に示すように、一方端の側にテーパ部113を有して開口部111が設けられ、他方端の側には開口部112が設けられている。本体筒状部110におけるテーパ部113を除いた部分は、径がほぼ一定とされており、テーパ部113にて径が徐々に小さくなるように形成されている。本体筒状部110におけるテーパ部113を除いた部分の内径110Aは、中間筒状部70の外径70Aよりもやや大きく設定されており、開口部112から差し込まれた中間筒状部70を収容可能である。差し込まれた中間筒状部70は、テーパ部113に突き当たって位置決めされる。
本体筒状部110は、樹脂等にて形成されており、図5の断面図に示すように、一方端の側と他方端の側とが開口されている筒状の形状を有している。本体筒状部110は、図4及び図5に示すように、一方端の側にテーパ部113を有して開口部111が設けられ、他方端の側には開口部112が設けられている。本体筒状部110におけるテーパ部113を除いた部分は、径がほぼ一定とされており、テーパ部113にて径が徐々に小さくなるように形成されている。本体筒状部110におけるテーパ部113を除いた部分の内径110Aは、中間筒状部70の外径70Aよりもやや大きく設定されており、開口部112から差し込まれた中間筒状部70を収容可能である。差し込まれた中間筒状部70は、テーパ部113に突き当たって位置決めされる。
●[中間筒状部70の詳細(図4〜図7)]
中間筒状部70は、樹脂等にて形成されており、図5の断面図に示すように、一方端の側にホルダ部90(及び雷管キャップ部80)を収容可能なホルダ収容部71が形成されており、他方端の側が開口されて(開口部72を有して)、筒状の形状を有している。また中間筒状部70は、図4及び図5に示すように、一方端の側(前端の側)から、テーパ部73、前端大径部74、中間小径部75、後端大径部76、フランジ部77、を有している。なお、組み付けられた無線起爆雷管2(図15参照)において、中間筒状部70は、本体筒状部110に収容されている。
中間筒状部70は、樹脂等にて形成されており、図5の断面図に示すように、一方端の側にホルダ部90(及び雷管キャップ部80)を収容可能なホルダ収容部71が形成されており、他方端の側が開口されて(開口部72を有して)、筒状の形状を有している。また中間筒状部70は、図4及び図5に示すように、一方端の側(前端の側)から、テーパ部73、前端大径部74、中間小径部75、後端大径部76、フランジ部77、を有している。なお、組み付けられた無線起爆雷管2(図15参照)において、中間筒状部70は、本体筒状部110に収容されている。
テーパ部73の外周の形状とサイズは、本体筒状部110のテーパ部113の内周の形状とサイズとほぼ一致するように設定されている。図9の断面図に示すように、本体筒状部110に収容された中間筒状部70のテーパ部73の外周面は本体筒状部110のテーパ部113の内周面に接触している。
前端大径部74及び後端大径部76の外径70A(図5参照)は、中間小径部75の外径よりも大きな外径とされており、本体筒状部110の内径110A(図5参照)よりもやや小さく設定されている。従って、本体筒状部110に中間筒状部70を収容させた場合、図9に示すように、前端大径部74の外周面、及び後端大径部76の外周面は、本体筒状部110の内周面に接触または近接しており、本体筒状部110内において中間筒状部70の位置を安定的に保持する。また前端大径部74には、外周面から内周面に貫通する貫通孔74Bを有しており、中間小径部75の外周面から貫通孔74Bへと至る溝である外部溝74Aを有している。
中間小径部75は、アンテナ支持部に相当しており、前端大径部74と後端大径部76に対して外周面が凹状に凹んでおり、図11に示すように、シート状磁性体15と、X軸用コイル12Xと、Z軸用コイル12Zと、Y軸用コイル12Yと、が取り付けられる部分である。また中間小径部75の内径70B(図5参照)は、差し込まれる親ダイ36A(図2参照)の外径よりもやや大きな径に設定されている。また図5に示すように、フランジ部77の外径70Cは、本体筒状部110の内径110Aよりも大きな径に設定されている。
ホルダ収容部71は、図6及び図7に示すように、収容内周面71A、第1ホルダ突き当て面71B、第2ホルダ突き当て面71C、雷管挿通孔71D、中間案内部材74C等を有している。収容内周面71Aは、図8に示すホルダ部90及び雷管キャップ部80を収容した場合、ホルダ部90におけるホルダフランジ部92の外周面と接触あるいは近接する面である。また第1ホルダ突き当て面71Bは、図8に示すホルダ部90のホルダフランジ部92の端面であるホルダ端面92C(図13参照)の外周近傍の縁部が接触または近接する面である。また第2ホルダ突き当て面71Cは、図8に示す雷管キャップ部80のフランジ部83の端面である雷管キャップ端面83C(図13参照)が接触または近接する面である。雷管挿通孔71Dは、雷管キャップ部80の小径部81及び大径部82が差し込まれて大径部82を保持する貫通孔である。
中間案内部材74Cは、図7に示すように、第1ホルダ突き当て面71Bから収容内周面71Aに沿って軸方向に延びる四角柱状の形状を有し、図8に示すホルダ部90の切欠部92Aに対応する形状とされている。また貫通孔74Bは、前端大径部74を貫通しているとともに、中間案内部材74Cも貫通している。そして内部溝74Dは、中間案内部材74Cの内周側面74Eに形成された溝であり、貫通孔74Bから中間筒状部70の前端に向かって形成されている。
●[ホルダ部90と雷管キャップ部80の詳細(図5、図8)]
ホルダ部90は、樹脂等にて形成されており、図5及び図8に示すように、雷管14を支持する雷管支持部91、ホルダフランジ部92を有している。雷管支持部91は、ホルダフランジ部92とは反対側が開口した筒状であり、雷管14の一部を支持する空洞部である雷管保持空間91Aを有している。図8に示すように、雷管保持空間91Aには雷管14の一部が収容されて支持される。また雷管支持部91は、図13に示すように、雷管キャップ部80の大径部82に収容される。なお、図15に示すように、組み付けられた無線起爆雷管2において、ホルダ部90は、中間筒状部70の一方端の側(ホルダ収容部)に収容されている。
ホルダ部90は、樹脂等にて形成されており、図5及び図8に示すように、雷管14を支持する雷管支持部91、ホルダフランジ部92を有している。雷管支持部91は、ホルダフランジ部92とは反対側が開口した筒状であり、雷管14の一部を支持する空洞部である雷管保持空間91Aを有している。図8に示すように、雷管保持空間91Aには雷管14の一部が収容されて支持される。また雷管支持部91は、図13に示すように、雷管キャップ部80の大径部82に収容される。なお、図15に示すように、組み付けられた無線起爆雷管2において、ホルダ部90は、中間筒状部70の一方端の側(ホルダ収容部)に収容されている。
ホルダフランジ部92は、図8に示すように、外周側に切欠部92Aが形成された円板状の形状を有し、軸方向において雷管保持空間91Aへと貫通する貫通孔92Bが形成されている。なお、貫通孔92Bの径は、雷管保持空間91Aの径よりも小さい。また切欠部92Aに隣接した内周側の位置には、軸方向に沿って延びる四角柱状のホルダ案内部材93が形成されている。そしてホルダ案内部材93における外周側面93Bには、軸方向に沿って形成された溝である案内溝93Aが形成されている。
雷管キャップ部80は、静電気の帯電が防止された材質で形成されており、図8に示すように、小径部81、大径部82、フランジ部83を有している。雷管キャップ部80は、ホルダ部90の雷管支持部91に支持する雷管14を覆って、雷管14に静電気が伝わることを防止する。小径部81は、雷管14の一部を収容して保持する空洞部である雷管保持空間81Aを有している。大径部82は、ホルダ部90の雷管支持部91を収容する空洞部である収容空間82Aを有している。中間筒状部70のホルダ収容部71(図7参照)に、内周側面74E(図7参照)と外周側面93B(図8参照)とが対向するようにホルダ部90(及び雷管キャップ部80)を収容した際、フランジ部83は第2ホルダ突き当て面71C(図7参照)に突き当たり、ホルダフランジ部92は第1ホルダ突き当て面71Bに突き当たる。
●[本体キャップ部100の詳細(図4、図5)]
本体キャップ部100は、樹脂等にて形成されており、図4及び図5に示すように、先端部101、中間大径部102、後端小径部103を有している。本体キャップ部100は、一方端の側(先端の側)に、底面部に相当する先端部101を有し、他方端の側に、開口部104を有する筒状の形状を有している。なお図5に示すように、本体キャップ部100の内部には、雷管の起爆を制御する起爆制御電子回路120及び緩衝材38(図14参照)を収容可能な電子回路収容空間100Kを有している。なお、組み付けられた無線起爆雷管2(図15参照)において、本体キャップ部100は、開口部104の側が、中間筒状部70の一方端に(ホルダ収容部に)取り付けられている。
本体キャップ部100は、樹脂等にて形成されており、図4及び図5に示すように、先端部101、中間大径部102、後端小径部103を有している。本体キャップ部100は、一方端の側(先端の側)に、底面部に相当する先端部101を有し、他方端の側に、開口部104を有する筒状の形状を有している。なお図5に示すように、本体キャップ部100の内部には、雷管の起爆を制御する起爆制御電子回路120及び緩衝材38(図14参照)を収容可能な電子回路収容空間100Kを有している。なお、組み付けられた無線起爆雷管2(図15参照)において、本体キャップ部100は、開口部104の側が、中間筒状部70の一方端に(ホルダ収容部に)取り付けられている。
先端部101(底面部に相当)は、本体キャップ部100の一方端の側(先端側)に向かって凸となる半球状の形状を有しており、先端部101の外周面は中間大径部102の外周面と滑らかに連続するようにつながっている。
図5に示すように、後端小径部103の外径103Bは、中間大径部102の外径よりも小さな径に設定されており、後端小径部103の外径103Bは、中間筒状部70のホルダ収容部71の内径71Eよりも少し小さな径に設定されている。図9に示すように、後端小径部103は、ホルダ収容部71に収容される。また図4に示すように、後端小径部103には、ホルダ収容部71の中間案内部材74Cとの干渉を回避する切欠部103Aが形成されている。
●[起爆雷管用ケース5のみを組み立てた状態(図9、図10)]
以上に説明した、本体筒状部110、中間筒状部70、雷管キャップ部80、ホルダ部90、本体キャップ部100、を組み付けた起爆雷管用ケース5(ケースのみ)の断面図を、参考として図9に示す。起爆雷管用ケース5(ケースのみ)を組み立てる場合、まず、ホルダ部90の雷管支持部91に雷管キャップ部80を取り付けて、雷管キャップ部80を中間筒状部70のホルダ収容部71の雷管挿通孔71D(図6参照)に挿通するとともに、ホルダ部90のホルダ案内部材93(図8参照)と、中間筒状部70のホルダ収容部71の中間案内部材74C(図7参照)と、が対向するようにしてホルダ部90をホルダ収容部71に嵌め込む。
以上に説明した、本体筒状部110、中間筒状部70、雷管キャップ部80、ホルダ部90、本体キャップ部100、を組み付けた起爆雷管用ケース5(ケースのみ)の断面図を、参考として図9に示す。起爆雷管用ケース5(ケースのみ)を組み立てる場合、まず、ホルダ部90の雷管支持部91に雷管キャップ部80を取り付けて、雷管キャップ部80を中間筒状部70のホルダ収容部71の雷管挿通孔71D(図6参照)に挿通するとともに、ホルダ部90のホルダ案内部材93(図8参照)と、中間筒状部70のホルダ収容部71の中間案内部材74C(図7参照)と、が対向するようにしてホルダ部90をホルダ収容部71に嵌め込む。
次に、中間筒状部70のホルダ収容部71の中間案内部材74Cと、本体キャップ部100の切欠部103A(図4参照)との位置を合わせて、中間筒状部70のホルダ収容部71に、本体キャップ部100の後端小径部103を嵌め込む。これにより、ホルダ部90と雷管キャップ部80は、軸方向において、中間筒状部70(ホルダ収容部71)と、本体キャップ部100の後端小径部103と、に挟まれて固定される。
その後、ホルダ部90と雷管キャップ部80と中間筒状部70と本体キャップ部100とが一体とされた中間組み立て体における本体キャップ部100の側を、本体筒状部110の後端の側から差し込むことで、組み立てられた起爆雷管用ケース5(図9参照)の状態となる。
図9に示すように、組み立てられた起爆雷管用ケース5(ケースのみ)は、雷管キャップ部80内とホルダ部90内に、雷管14(図15参照)を収容可能な雷管収容空間90Kが形成されている。また組み立てられた起爆雷管用ケース5は、中間筒状部70の中間小径部75の外周面と、本体筒状部110の内周面と、の間に、シート状磁性体15とX軸用コイル12XとZ軸用コイル12ZとY軸用コイル12Y(図15参照)と、を収容可能な受信アンテナ収容空間110Kが形成されている。また組み立てられた起爆雷管用ケース5は、中間筒状部70内に、親ダイ36A(図2参照)を収容可能な親ダイ収容空間70Kを有している。また組み立てられた起爆雷管用ケース5は、本体キャップ部100内に、起爆制御電子回路120と緩衝材38(図15参照)を収容可能な電子回路収容空間100Kが形成されている。また組み立てられた起爆雷管用ケース5は、ホルダ部90に形成された貫通孔92B(図8参照)にて、雷管収容空間90Kと電子回路収容空間100Kとを連通する雷管配線挿通空間92Kが形成されている。また組み立てられた起爆雷管用ケース5は、中間筒状部70の外部溝74A、貫通孔74B、内部溝74D(図7参照)と、ホルダ部90の案内溝93A(図8参照)にて、受信アンテナ収容空間110Kと電子回路収容空間100Kとを連通するアンテナ配線挿通空間74K(図10参照)が形成されている。
以下に、図9に示した起爆雷管用ケース5(本体筒状部110、中間筒状部70、雷管キャップ部80、ホルダ部90、本体キャップ部100)を用いて、無線起爆雷管2(図3及び図15参照)を組み立てる手順等について説明する。
●[無線起爆雷管2の組み立て手順(図11〜図16)]
無線起爆雷管2(図3、図15、図16参照)は、例えば、以下の[手順1]〜[手順7]の順番にて組み立てられる。
[手順1]中間筒状部70への起爆側受信アンテナ11の組み付けとアンテナ配線12Cの引き出し(図11、図12)。
[手順2]雷管キャップ部80及びホルダ部90への雷管14の組み付けと雷管配線14Cの引き出し(図13)。
[手順3]中間筒状部70のホルダ収容部71への、ホルダ部90(及び雷管キャップ部80と雷管14)の組み付け。
[手順4]起爆制御電子回路120への、起爆側受信アンテナ11のアンテナ配線12Cの取り付けと、雷管14の雷管配線14Cの取り付け(図14)。
[手順5]本体キャップ部100内への、起爆制御電子回路120と緩衝材38の収容(図14)。
[手順6]中間筒状部70への、本体キャップ部100の組み付け。
[手順7]本体筒状部110への、中間筒状部70及び本体キャップ部100の組み付け(図15)。
無線起爆雷管2(図3、図15、図16参照)は、例えば、以下の[手順1]〜[手順7]の順番にて組み立てられる。
[手順1]中間筒状部70への起爆側受信アンテナ11の組み付けとアンテナ配線12Cの引き出し(図11、図12)。
[手順2]雷管キャップ部80及びホルダ部90への雷管14の組み付けと雷管配線14Cの引き出し(図13)。
[手順3]中間筒状部70のホルダ収容部71への、ホルダ部90(及び雷管キャップ部80と雷管14)の組み付け。
[手順4]起爆制御電子回路120への、起爆側受信アンテナ11のアンテナ配線12Cの取り付けと、雷管14の雷管配線14Cの取り付け(図14)。
[手順5]本体キャップ部100内への、起爆制御電子回路120と緩衝材38の収容(図14)。
[手順6]中間筒状部70への、本体キャップ部100の組み付け。
[手順7]本体筒状部110への、中間筒状部70及び本体キャップ部100の組み付け(図15)。
[手順1]において、作業者は、図11に示すように、中間筒状部70の中間小径部75(図4参照)に、シート状磁性体15を少なくとも1周分、巻回する。そして作業者は、コイルを巻回する装置等を用いて、シート状磁性体15の上から導電線を巻回して中間筒状部70における軸方向の中央周辺にZ軸用コイル12Zを形成し、Z軸回りに巻回されたZ軸用コイル12Zとシート状磁性体15にて、Z軸用受信アンテナ11Z(図12参照)を形成する。さらに作業者は、Z軸用コイル12Zと後端大径部76との間に、シート状磁性体15の上から、Y軸回りにコイルが巻回された状態となるように、Y軸用コイル12Yを貼り付け、Y軸回りに巻回されたY軸用コイル12Yとシート状磁性体15にて、Y軸用受信アンテナ11Yを形成する。さらに作業者は、Z軸用コイル12Zと前端大径部74との間に、シート状磁性体15の上から、X軸回りにコイルが巻回された状態となるように、X軸用コイル12Xを貼り付け、X軸回りに巻回されたX軸用コイル12Xとシート状磁性体15にて、X軸用受信アンテナ11Xを形成する。以上により、作業者は、中間筒状部70の中間小径部75(図4参照)に、X軸用受信アンテナ11XとY軸用受信アンテナ11YとZ軸用受信アンテナ11Zを有する起爆側受信アンテナ11を組み付ける。そして作業者は、Y軸用コイル12Yのアンテナ配線12Cと、Z軸用コイル12Zのアンテナ配線12Cと、X軸用コイル12Xのアンテナ配線12Cとを、外部溝74Aから貫通孔74Bへと挿通し、内部溝74Dへとアンテナ配線12Cを引き出す(図12参照)。
[手順2]において、作業者は、図8に示すように、ホルダ部90の貫通孔92Bに雷管14の雷管配線14Cを挿通して雷管配線14Cを貫通孔92Bから引き出し、雷管支持部91に雷管14を組み付ける。そして作業者は、雷管支持部91に組み付けられた雷管14に、雷管キャップ部80を被せ、大径部82内に雷管支持部91を収容させる。以上の手順にて、雷管14と雷管キャップ部80が組み付けられたホルダ部90の状態は、図13の断面図に示す状態となる。
[手順3]において、作業者は、[手順1]にて組み付けた中間筒状部70(及び起爆側受信アンテナ11)のホルダ収容部71(図4参照)に、[手順2]にて組み付けたホルダ部90(及び雷管キャップ部80と雷管14)を組み付ける。組み付けの際、作業者は、ホルダ収容部71の中間案内部材74C(図7参照)と、ホルダ部90のホルダ案内部材93(図8参照)と、が対向するように位置決めして組み付ける。これにより、アンテナ配線12Cは、中間案内部材74Cの内部溝74D(図7参照)と、ホルダ案内部材93の案内溝93A(図8参照)にて形成されたアンテナ配線挿通空間74K内に収められる(図16参照)。
[手順4]において、作業者は、図14に示すように、アンテナ配線12Cの端部を起爆制御電子回路120の所定端子に取り付け(例えばハンダ付けして)、雷管配線14Cの端部を起爆制御電子回路120の所定端子に取り付ける(例えばハンダ付けする)。
[手順5]において、作業者は、図14に示すように、起爆制御電子回路120を緩衝材38で覆って、起爆制御電子回路120及び緩衝材38を、本体キャップ部100内に押し込んで収容する。緩衝材38は、例えばスポンジ等の弾性体である。
[手順6]において、作業者は、起爆制御電子回路120と緩衝材38とが収容された本体キャップ部100の後端小径部103(図4参照)を、中間筒状部70のホルダ収容部71(図4参照)に嵌め込む。嵌め込む際、作業者は、後端小径部103の切欠部103A(図4参照)と、ホルダ収容部71の中間案内部材74C(図7参照)と、の位置を合わせて、切欠部103A内に中間案内部材74Cが配置されるように、嵌め込む。
[手順7]において、作業者は、[手順6]にて組み付けられた本体キャップ部100及び中間筒状部70を、本体筒状部110の後端の開口部112(図4参照)から挿通し、本体筒状部110の先端の開口部111(図4参照)から本体キャップ部100を突出させ、無線起爆雷管2の組み立て(組み付け)が完了する。
上記の[手順1]〜[手順7]によって組み付けられた無線起爆雷管2の断面図を図15に示し、図15におけるホルダ部90の周囲の拡大図を図16に示す。図9及び図10に示した起爆雷管用ケース5のみを組み付けた状態と比較して、図9における受信アンテナ収容空間110Kには、シート状磁性体15とY軸用コイル12YとZ軸用コイル12ZとX軸用コイル12Xとが収容されている(図15参照)。また図10におけるアンテナ配線挿通空間74Kには、アンテナ配線12Cが挿通されている(図15、図16参照)。また図9における雷管収容空間90Kには、雷管14が収容されている(図15参照)。また図9における雷管配線挿通空間92Kには、雷管配線14Cが挿通されている(図15、図16参照)。また図9における電子回路収容空間100Kには、起爆制御電子回路120と緩衝材38が収容されている(図15参照)。
●[無線起爆雷管2の回路ブロック(図17)]
次に図17を用いて、無線起爆雷管2の回路について説明する。図17に示すように、無線起爆雷管2の回路は、起爆側受信アンテナ11、起爆側送信アンテナ18、起爆制御電子回路120、雷管14に分けられている。以下、それぞれの回路について説明する。
次に図17を用いて、無線起爆雷管2の回路について説明する。図17に示すように、無線起爆雷管2の回路は、起爆側受信アンテナ11、起爆側送信アンテナ18、起爆制御電子回路120、雷管14に分けられている。以下、それぞれの回路について説明する。
起爆側受信アンテナ11は、X軸用コイル12Xとシート状磁性体15(図11参照)によるX軸用受信アンテナ11Xと、Z軸用コイル12Zとシート状磁性体15(図11参照)によるZ軸用受信アンテナ11Zと、Y軸用コイル12Yとシート状磁性体15(図11参照)によるY軸用受信アンテナ11Yと、にて構成されている。X軸用受信アンテナ11Xは、可変コンデンサ等にて構成された同調回路121を介して3軸合成回路124に接続されている。同様に、Z軸用受信アンテナ11Zは、可変コンデンサ等にて構成された同調回路122を介して3軸合成回路124に接続されている。同様に、Y軸用受信アンテナ11Yは、可変コンデンサ等にて構成された同調回路123を介して3軸合成回路124に接続されている。
起爆側送信アンテナ18は、図18に示すように、導電体がプリント等されたアンテナ部182にて構成されている。そしてアンテナ部182は、配線パターン153(または導電線)にて送信回路134に接続されている。また、CPU131が応答信号を送信する場合、CPU131からの応答信号は、変調回路133及び送信回路134を経由して配線パターン153(または導電線)を介して起爆側送信アンテナ18から送信される。
起爆制御電子回路120は、同調回路121、122、123、3軸合成回路124、CPU131、検波・復調回路125、整流回路126、蓄電装置127、レギュレータ128、ID記憶装置132、変調回路133、送信回路134、起爆用スイッチ回路138等にて構成されている。なお、同調回路121、122、123、のそれぞれは、対応するX軸用受信アンテナ11X、Z軸用受信アンテナ11Z、Y軸用受信アンテナ11Y、の共振周波数を調整するための可変コンデンサ等にて構成されている。
3軸合成回路124は、CPU131からの制御信号154にて制御され、X軸用受信アンテナ11X、Y軸用受信アンテナ11Y及びZ軸用受信アンテナ11Zから同調回路121、122、123を介して入力される起爆制御電子回路120の駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)や制御信号及び起爆信号を合成し、経路151及び経路152に出力する。なお、経路151は、受信した制御信号や起爆信号を取り込むルートであり、経路152は、受け取ったエネルギーを整流、蓄電、定電圧化するルートである。そして、経路151及び検波・復調回路125を介して受信された無線の制御信号(ID要求信号や電子回路準備開始信号等)及び起爆信号は、CPU131に取り込まれ、経路152及びレギュレータ128(定電圧回路)を経由した起爆制御電子回路120の駆動エネルギー(点火エネルギーを含む)は、CPU131等の電子回路の電源として使用されるとともに蓄電装置127に蓄電される。
ID記憶装置132には、無線起爆雷管2に固有の識別情報が記憶されている。CPU131は、ID要求信号(制御信号)を受信すると、ID記憶装置132から読み出した識別情報を含む応答信号を送信する。
CPU131は、起爆実行信号(起爆信号)を受信すると、制御信号156にて、起爆用スイッチ回路138を開状態から短絡状態へと制御して、蓄電装置127に蓄えたエネルギー(起爆制御電子回路の駆動エネルギー)を点火回路141に出力して起爆を実行する。
雷管14は、点火回路141、点火玉142、起爆薬143、添装薬144等を有している。点火回路141は、起爆用スイッチ回路138が短絡されると、蓄電装置127から電力(この場合、点火エネルギー)が供給されて点火玉142が着火される。そして点火玉142が点火されると、起爆薬143と添装薬144が点火され、雷管14が点火される。そして雷管14が点火されると、図2に示す親ダイ36Aが起爆される。
●[起爆制御電子回路120と起爆側送信アンテナ18とを一体化した例(図18)]
起爆側送信アンテナ18は、数[cm]程度の導電体のアンテナ部を、絶縁体にプリント等すればよいので、起爆制御電子回路120を構成する電子回路基板上に、起爆側送信アンテナ18を形成することが可能である。従って、図18の例に示すように、絶縁体の板状(あるいはシート状)の電子回路基板129の一部に、アンテナ部182をプリント等することが可能である。このため、起爆制御電子回路120と起爆側送信アンテナ18とを電子回路基板129上に一体化した起爆制御電子回路120とすることが可能であり、小型化、組み付け容易性、をより向上させることができる。そして一体化されて小型化された起爆制御電子回路120は、図14に示すように、本体キャップ部100内に容易に収容できるサイズとなる。
起爆側送信アンテナ18は、数[cm]程度の導電体のアンテナ部を、絶縁体にプリント等すればよいので、起爆制御電子回路120を構成する電子回路基板上に、起爆側送信アンテナ18を形成することが可能である。従って、図18の例に示すように、絶縁体の板状(あるいはシート状)の電子回路基板129の一部に、アンテナ部182をプリント等することが可能である。このため、起爆制御電子回路120と起爆側送信アンテナ18とを電子回路基板129上に一体化した起爆制御電子回路120とすることが可能であり、小型化、組み付け容易性、をより向上させることができる。そして一体化されて小型化された起爆制御電子回路120は、図14に示すように、本体キャップ部100内に容易に収容できるサイズとなる。
●[本発明の効果等]
本実施の形態にて説明した起爆雷管用ケース5は、図4に示すように、本体筒状部110、中間筒状部70、雷管キャップ部80、ホルダ部90、本体キャップ部100の5つの部品にてシンプルに構成することができる。なお、雷管キャップ部80を省略した場合は4つの部品にて非常にシンプルに構成することができる。そして、雷管14と起爆制御電子回路120とを一部のケースと一体的に成型する必要が無く、雷管14をホルダ部90に支持し、そのホルダ部90を中間筒状部70のホルダ収容部71に取り付け、起爆制御電子回路120を収容した本体キャップ部100を中間筒状部70に取り付ければよい。従って、雷管と起爆制御電子回路とを一部のケースと一体的に成型する場合と比較して、起爆雷管の組み立てを、より容易にすることができる。また、雷管14を支持したホルダ部90を中間筒状部70に組み付ける際、筒状の中間筒状部70の奥ではなく先端に形成されたホルダ収容部71に、当該先端の側からホルダ部90を組み付ければよいので、組み付けが容易である。
本実施の形態にて説明した起爆雷管用ケース5は、図4に示すように、本体筒状部110、中間筒状部70、雷管キャップ部80、ホルダ部90、本体キャップ部100の5つの部品にてシンプルに構成することができる。なお、雷管キャップ部80を省略した場合は4つの部品にて非常にシンプルに構成することができる。そして、雷管14と起爆制御電子回路120とを一部のケースと一体的に成型する必要が無く、雷管14をホルダ部90に支持し、そのホルダ部90を中間筒状部70のホルダ収容部71に取り付け、起爆制御電子回路120を収容した本体キャップ部100を中間筒状部70に取り付ければよい。従って、雷管と起爆制御電子回路とを一部のケースと一体的に成型する場合と比較して、起爆雷管の組み立てを、より容易にすることができる。また、雷管14を支持したホルダ部90を中間筒状部70に組み付ける際、筒状の中間筒状部70の奥ではなく先端に形成されたホルダ収容部71に、当該先端の側からホルダ部90を組み付ければよいので、組み付けが容易である。
雷管キャップ部80を有する場合、静電気の帯電を防止する材質で雷管キャップ部80を形成することで、雷管14を静電気から保護することができるので、安全性をより向上させることができる。
また起爆雷管用ケース5は、起爆制御電子回路120を収容している本体キャップ部100の先端部(底面部)が半球状のラウンド形状(丸形状)とされていることで、先端部(底面部)が平面状とされている場合と比較して、耐圧が向上されている。例えば図1に示す複数の装薬孔40に無線起爆雷管2を用いた場合、所定の時間間隔で順番に起爆させる、いわゆる段発を行う場合がある。当該段発を行う際は、起爆を遅らせた無線起爆雷管の起爆制御電子回路120を、適切に保護することができる。
また図15に示すように、筒状の起爆側受信アンテナ11(X軸用受信アンテナ11XとY軸用受信アンテナ11YとZ軸用受信アンテナ11Z)が中間筒状部70に適切に保持され、雷管14がホルダ部90(及び雷管キャップ部80)に適切に保持され、起爆側送信アンテナ18を有する起爆制御電子回路120(及び緩衝材38)が本体キャップ部100内に適切に保持されている。そして、中間筒状部70とホルダ部90と本体キャップ部100とが組み付けられることで、起爆側受信アンテナ11、雷管14、起爆制御電子回路120、のそれぞれが適切な位置に保持される。そして、起爆側受信アンテナ11を保護する本体筒状部110が、中間筒状部70を覆うように組み付けられている。つまり、起爆雷管用ケース5は、無線起爆雷管2の組み付けを容易にするとともに、起爆側受信アンテナ11と雷管14と起爆制御電子回路120とを適切に保護することができる。
本発明の起爆雷管用ケース5、及び無線起爆雷管2は、本実施の形態にて説明した外観、構造、構成、形状等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態の説明では、無線式の起爆雷管を例として起爆雷管用ケース5、無線起爆雷管2を説明したが、有線式の起爆雷管に起爆雷管用ケース5を適用することができる。
また、本実施の形態の説明では、中間筒状部70の先端側から後端側に向かって、X軸用受信アンテナ11X、Z軸用受信アンテナ11Z、Y軸用受信アンテナ11Yの順に配置したが、どのような順で配置してもよい。また起爆制御電子回路120は、図17の例に示す回路ブロックに限定されるものではない。また起爆側送信アンテナ18の形状は、図18の例に示すアンテナ部182の形状に限定されるものではなく、種々の形状とすることができる。
また本実施の形態にて説明した無線起爆雷管2、無線起爆システム1は、トンネルの掘削現場に限定されず、種々の現場の爆破に適用することが可能である。
また、本実施の形態の説明に用いた数値は一例であり、この数値に限定されるものではない。
1 無線起爆システム
2 無線起爆雷管
5 起爆雷管用ケース
11 起爆側受信アンテナ
11X X軸用受信アンテナ
11Y Y軸用受信アンテナ
11Z Z軸用受信アンテナ
12C アンテナ配線
12X X軸用コイル
12Y Y軸用コイル
12Z Z軸用コイル
14 雷管
14C 雷管配線
15 シート状磁性体
18 起爆側送信アンテナ
20 爆薬ユニット
36 爆薬
36A 親ダイ
36B 増ダイ
38 緩衝材
40 装薬孔
41 切羽面(被爆破個所)
42 洞床
43 洞側壁
44 洞天井
45 封止物
50 起爆操作機
51 中継装置
60 起爆操作機側送信アンテナ
61 補助母線
62 発破母線
65 起爆操作機側受信アンテナ
66 起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル
70 中間筒状部
70A、70C 外径
70B 内径
70K 親ダイ収容空間
71 ホルダ収容部
71A 収容内周面
71B 第1ホルダ突き当て面
71C 第2ホルダ突き当て面
71D 雷管挿通孔
71E 内径
72 開口部
73 テーパ部
74 前端大径部
74A 外部溝
74B 貫通孔
74C 中間案内部材
74D 内部溝
74K アンテナ配線挿通空間
75 中間小径部(アンテナ支持部)
76 後端大径部
77 フランジ部
80 雷管キャップ部
81 小径部
81A 雷管保持空間
82 大径部
83 フランジ部
83C 雷管キャップ端面
90 ホルダ部
90K 雷管収容空間
91 雷管支持部
91A 雷管保持空間
92 ホルダフランジ部
92A 切欠部
92B 貫通孔
92C ホルダ端面
92K 雷管配線挿通空間
93 ホルダ案内部材
93A 案内溝
93B 外周側面
100 本体キャップ部
100K 電子回路収容空間
101 先端部
102 中間大径部
103 後端小径部
103A 切欠部
104 開口部
110 本体筒状部
110K 受信アンテナ収容空間
111、112 開口部
113 テーパ部
114 内径
120 起爆制御電子回路
121、122、123 同調回路
124 3軸合成回路
125 検波・復調回路
126 整流回路
127 蓄電装置
128 レギュレータ(定電圧回路)
129 電子回路基板
131 CPU
132 ID記憶装置
133 変調回路
134 送信回路
138 起爆用スイッチ回路
141 点火回路
142 点火玉
143 起爆薬
144 添装薬
151、152 経路
153 配線パターン
154 制御信号
156 制御信号
2 無線起爆雷管
5 起爆雷管用ケース
11 起爆側受信アンテナ
11X X軸用受信アンテナ
11Y Y軸用受信アンテナ
11Z Z軸用受信アンテナ
12C アンテナ配線
12X X軸用コイル
12Y Y軸用コイル
12Z Z軸用コイル
14 雷管
14C 雷管配線
15 シート状磁性体
18 起爆側送信アンテナ
20 爆薬ユニット
36 爆薬
36A 親ダイ
36B 増ダイ
38 緩衝材
40 装薬孔
41 切羽面(被爆破個所)
42 洞床
43 洞側壁
44 洞天井
45 封止物
50 起爆操作機
51 中継装置
60 起爆操作機側送信アンテナ
61 補助母線
62 発破母線
65 起爆操作機側受信アンテナ
66 起爆操作機側受信アンテナ用ケーブル
70 中間筒状部
70A、70C 外径
70B 内径
70K 親ダイ収容空間
71 ホルダ収容部
71A 収容内周面
71B 第1ホルダ突き当て面
71C 第2ホルダ突き当て面
71D 雷管挿通孔
71E 内径
72 開口部
73 テーパ部
74 前端大径部
74A 外部溝
74B 貫通孔
74C 中間案内部材
74D 内部溝
74K アンテナ配線挿通空間
75 中間小径部(アンテナ支持部)
76 後端大径部
77 フランジ部
80 雷管キャップ部
81 小径部
81A 雷管保持空間
82 大径部
83 フランジ部
83C 雷管キャップ端面
90 ホルダ部
90K 雷管収容空間
91 雷管支持部
91A 雷管保持空間
92 ホルダフランジ部
92A 切欠部
92B 貫通孔
92C ホルダ端面
92K 雷管配線挿通空間
93 ホルダ案内部材
93A 案内溝
93B 外周側面
100 本体キャップ部
100K 電子回路収容空間
101 先端部
102 中間大径部
103 後端小径部
103A 切欠部
104 開口部
110 本体筒状部
110K 受信アンテナ収容空間
111、112 開口部
113 テーパ部
114 内径
120 起爆制御電子回路
121、122、123 同調回路
124 3軸合成回路
125 検波・復調回路
126 整流回路
127 蓄電装置
128 レギュレータ(定電圧回路)
129 電子回路基板
131 CPU
132 ID記憶装置
133 変調回路
134 送信回路
138 起爆用スイッチ回路
141 点火回路
142 点火玉
143 起爆薬
144 添装薬
151、152 経路
153 配線パターン
154 制御信号
156 制御信号
Claims (4)
- 爆薬を起爆する雷管を収容する起爆雷管用ケースであって、
一方端の側と他方端の側とが開口されている筒状の本体筒状部と、
前記本体筒状部に収容されているとともに一方端の側にホルダ部を収容するホルダ収容部が形成されて他方端の側が開口されている筒状の中間筒状部と、
前記中間筒状部の一方端の側に収容されているとともに前記雷管を支持する雷管支持部が形成されている前記ホルダ部と、
前記雷管の起爆を制御する起爆制御電子回路を収容可能であるとともに一方端の側に底面部を有して他方端の側に開口部を有する筒状であって、前記開口部の側が前記中間筒状部の一方端に取り付けられている本体キャップ部と、
を有する、
起爆雷管用ケース。 - 請求項1に記載の起爆雷管用ケースであって、
前記ホルダ部の前記雷管支持部に支持する前記雷管を覆って前記雷管に静電気が伝わることを防止する雷管キャップ部を有する、
起爆雷管用ケース。 - 請求項1または2に記載の起爆雷管用ケースであって、
前記本体キャップ部の前記底面部は、前記本体キャップ部の一方端の側に向かって凸となる半球状の形状を有している、
起爆雷管用ケース。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の起爆雷管用ケースと、
前記中間筒状部に形成されているアンテナ支持部に支持されているアンテナと、
前記ホルダ部の前記雷管支持部に支持されている前記雷管と、
前記本体キャップ部に収容されている前記起爆制御電子回路と、
を有する、
無線起爆雷管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017190875A JP2019066093A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 起爆雷管用ケース及び無線起爆雷管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017190875A JP2019066093A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 起爆雷管用ケース及び無線起爆雷管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019066093A true JP2019066093A (ja) | 2019-04-25 |
Family
ID=66340451
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017190875A Pending JP2019066093A (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 起爆雷管用ケース及び無線起爆雷管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019066093A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US12359896B2 (en) | 2022-07-29 | 2025-07-15 | DynaEnergetics Europe GmbH | Detonator including a multidimensional circuit board |
-
2017
- 2017-09-29 JP JP2017190875A patent/JP2019066093A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US12359896B2 (en) | 2022-07-29 | 2025-07-15 | DynaEnergetics Europe GmbH | Detonator including a multidimensional circuit board |
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