JP2019085471A - 土壌改良材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の土壌改良材の製造方法は、凝集剤として用いられたアルミニウムを含んで堆積した汚泥を乾燥させる汚泥乾燥工程と、汚泥乾燥工程で乾燥させた汚泥に、酸化カルシウム又は水酸化カルシウムを混合するカルシウム混合工程と、カルシウム混合工程の後に、粘土鉱物を加えて固形化する固形化工程と、固形化工程で固形化した固形物を乾燥させる固形物乾燥工程と、固形物乾燥工程で乾燥させた固形物を焼成する焼成工程とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
特許文献1は、このような汚泥を吸着剤として利用することを開示している。
特許文献1では、脱水汚泥を、150〜250℃の温度で且つ短い時間で乾燥し、その後冷却工程により水分を5%以下として、得られた乾燥物を必要な大きさに粉砕して吸着剤とするものである。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の土壌改良材の製造方法において、前記汚泥乾燥工程では、前記汚泥より粒子の大きな固形粒子を混合する固形粒子混合工程と、前記固形粒子混合工程で前記固形粒子を混合した前記汚泥をマイクロ波で加熱する加熱工程とを有し、前記カルシウム混合工程では、含水率を30%〜50%の範囲とした前記汚泥を用いることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の土壌改良材の製造方法において、前記カルシウム混合工程では、前記汚泥乾燥工程で乾燥させた前記汚泥に対して、体積比で30%〜40%の前記酸化カルシウム又は前記水酸化カルシウムを混合することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記固形化工程では、前記カルシウム混合工程の後の前記汚泥に対して、体積比で10%〜20%の前記粘土鉱物を混合し、前記固形化工程では、前記粘土鉱物を混合した前記汚泥の含水率を25%〜30%の範囲とすることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記固形物乾燥工程では、前記固形物を、25℃〜50℃の範囲の温度で乾燥させる一次固形物乾燥工程と、前記一次固形物乾燥工程で、含水率を15%〜20%の範囲とした前記固形物を、100℃以下の温度で乾燥させる二次固形物乾燥工程とを有することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程では、400℃以下の温度で120分以内とすることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物に木酢液を含浸させることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物に木炭粉末を付着させることを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物に水溶性肥料を含浸させることを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物に珪藻土粉末を付着させることを特徴とする。
請求項11記載の本発明は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物にナノシルバーを含浸させることを特徴とする。
図1は本発明の一実施例による土壌改良材の製造方法による工程図である。
ステップ1における固形粒子混合工程によって、汚泥の中に空間を生じさせることができる。
ステップ1における固形粒子混合工程後に、自重で固液分離させる方法も1つの脱水法である。
ステップ1における固形粒子混合工程後、又は更に自重で固液分離させた後に、外熱や内熱の加熱法にて乾燥させる方法があるが、微細な粒子の塊の内部には、熱が伝わりにくい。
ステップ2における加熱工程では、汚泥内部にマイクロ波が届くことで粒子の塊の内部の水分が高温化し、固形粒子の混合によって生じた空間から蒸発させることで均一な乾燥を行える。
汚泥乾燥工程は、ステップ1における固形粒子混合工程とステップ2における加熱工程とによって行うことが好ましく、凝集剤として用いられたアルミニウムを含んで堆積した汚泥を乾燥させる。
カルシウム混合工程では、汚泥乾燥工程で乾燥させた汚泥に対して、体積比で30%〜40%の酸化カルシウム又は水酸化カルシウムを混合する。汚泥乾燥工程の後に汚泥をアルカリ化することでアルミニウムの溶け出しを防ぐことができる。
ステップ4における固形化工程では、カルシウム混合工程の後の汚泥に対して、体積比で10%〜20%の粘土鉱物を混合する。粘土鉱物としては、ゼオライトやベントナイトを用いることができる。
固形化工程では、粘土鉱物を混合した汚泥の含水率を25%〜30%の範囲とする。粘土鉱物を混合することで、カルシウムの溶解速度の調整を行うことができる。
固形化工程によって汚泥を固形化して造粒する。
アンモニアや硫化水素ガス等の吸収性を高めるためには、酸化鉄、塩化アルミニウム、酸化アルミニウムを添加する。浄水場の汚泥には、汚泥を凝集するために凝集剤として塩化アルミニウムや酸化アルミニウムを使用しているため、これらの混合量は、既に含有しているアルミニウムの量を考慮して調整する。
固形化工程では造粒の形状にはこだわらず、固形化することを目的とする。
ステップ5における一次固形物乾燥工程では、固形物を、25℃〜50℃の範囲の温度で乾燥させる。一次固形物乾燥工程は、自然乾燥でもよい。
ステップ6における二次固形物乾燥工程では、一次固形物乾燥工程で、含水率を15%〜20%の範囲とした固形物を、100℃以下の温度で30分〜120分の間にて乾燥させる。
固形物乾燥工程として、一次固形物乾燥工程と二次固形物乾燥工程を有することで、固形物の内部まで十分に乾燥させることができる。
ステップ7における焼成工程では、400℃以下の温度で120分以内とする。焼成工程における温度と時間は、使用目的に応じて設定するが、最大温度は400℃とし、120分以内とする。固形物は、400℃以下の温度で120分以内で焼成することで、大きなポーラスを多数形成させることができる。
ステップ8における機能性付加工程として、焼成工程で焼成した焼成品に木酢液を含浸させる。固形物に木酢液を含浸させる方法として噴霧による方法でもよい。焼成品に木酢液を含浸させることで、動物や昆虫に対する忌避効果を持たせることができ、作物の保護及び育成効果を高めることができる。このように、木酢液によって、青果物への動物や昆虫による被害や障害、更には動物や昆虫を媒体とした病原菌の侵入を防ぐことができ、臭気の少ない高品質の土壌改良材を得ることができる。
ステップ8における機能性付加工程として、焼成工程で焼成した焼成品に水溶性肥料を含浸させることもできる。水溶性肥料を含浸させることで、肥料効果を高めることができる。
ステップ8における機能性付加工程として、焼成工程で焼成した焼成品に珪藻土粉末を付着させることもできる。珪藻土粉末を付着させることで、作物の育成効果を高めることができる。
ステップ8における機能性付加工程として、焼成工程で焼成した焼成品にナノシルバー(HAg)を含浸させることもできる。ナノシルバーを含浸させることで、防臭効果を高め、抗菌性を持たせることができる。
このように、ステップ8における機能性付加工程では、木酢液、木炭粉末、水溶性肥料、珪藻土粉末、ナノシルバー、及び水酸化カルシウムの少なくともいずれかを、球状又は円錐状に造粒した焼成品に噴霧して含浸させることで、各種の機能性を付加することができる。
特許文献1は、このような汚泥を吸着剤として利用することを開示している。
特許文献1では、脱水汚泥を、150〜250℃の温度で且つ短い時間で乾燥し、その後冷却工程により水分を5%以下として、得られた乾燥物を必要な大きさに粉砕して吸着剤とするものである。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の土壌改良材の製造方法において、前記汚泥乾燥工程では、前記汚泥より粒子の大きな固形粒子を混合する固形粒子混合工程と、前記固形粒子混合工程で前記固形粒子を混合した前記汚泥をマイクロ波で加熱する加熱工程とを有し、前記カルシウム混合工程では、前記含水率を30%〜50%の範囲とした前記汚泥を用いることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の土壌改良材の製造方法において、前記カルシウム混合工程では、前記汚泥乾燥工程で乾燥させた前記汚泥に対して、体積比で30%〜40%の前記酸化カルシウム又は前記水酸化カルシウムを混合することを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記固形化工程では、前記カルシウム混合工程の後の前記汚泥に対して、体積比で10%〜20%の前記粘土鉱物を混合し、前記固形化工程では、前記粘土鉱物を混合した前記汚泥の前記含水率を25%〜30%の範囲とすることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程では、400℃以下の温度で120分以内とすることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物に木酢液を含浸させることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物に木炭粉末を付着させることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物に水溶性肥料を含浸させることを特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物に珪藻土粉末を付着させることを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法において、前記焼成工程で焼成した前記固形物にナノシルバーを含浸させることを特徴とする。
図1は本発明の一実施例による土壌改良材の製造方法による工程図である。
ステップ1における固形粒子混合工程によって、汚泥の中に空間を生じさせることができる。
ステップ1における固形粒子混合工程後に、自重で固液分離させる方法も1つの脱水法である。
ステップ1における固形粒子混合工程後、又は更に自重で固液分離させた後に、外熱や内熱の加熱法にて乾燥させる方法があるが、微細な粒子の塊の内部には、熱が伝わりにくい。
ステップ2における加熱工程では、汚泥内部にマイクロ波が届くことで粒子の塊の内部の水分が高温化し、固形粒子の混合によって生じた空間から蒸発させることで均一な乾燥を行える。
汚泥乾燥工程は、ステップ1における固形粒子混合工程とステップ2における加熱工程とによって行うことが好ましく、凝集剤として用いられたアルミニウムを含んで堆積した汚泥を乾燥させる。
カルシウム混合工程では、汚泥乾燥工程で乾燥させた汚泥に対して、体積比で30%〜40%の酸化カルシウム又は水酸化カルシウムを混合する。汚泥乾燥工程の後に汚泥をアルカリ化することでアルミニウムの溶け出しを防ぐことができる。
ステップ4における固形化工程では、カルシウム混合工程の後の汚泥に対して、体積比で10%〜20%の粘土鉱物を混合する。粘土鉱物としては、ゼオライトやベントナイトを用いることができる。
固形化工程では、粘土鉱物を混合した汚泥の含水率を25%〜30%の範囲とする。粘土鉱物を混合することで、カルシウムの溶解速度の調整を行うことができる。
固形化工程によって汚泥を固形化して造粒する。
アンモニアや硫化水素ガス等の吸収性を高めるためには、酸化鉄、塩化アルミニウム、酸化アルミニウムを添加する。浄水場の汚泥には、汚泥を凝集するために凝集剤として塩化アルミニウムや酸化アルミニウムを使用しているため、これらの混合量は、既に含有しているアルミニウムの量を考慮して調整する。
固形化工程では造粒の形状にはこだわらず、固形化することを目的とする。
ステップ5における一次固形物乾燥工程では、固形物を、25℃〜50℃の範囲の温度で乾燥させる。一次固形物乾燥工程は、自然乾燥でもよい。
ステップ6における二次固形物乾燥工程では、一次固形物乾燥工程で、含水率を15%〜20%の範囲とした固形物を、100℃以下の温度で30分〜120分の間にて乾燥させる。
固形物乾燥工程として、一次固形物乾燥工程と二次固形物乾燥工程を有することで、固形物の内部まで十分に乾燥させることができる。
ステップ7における焼成工程では、400℃以下の温度で120分以内とする。焼成工程における温度と時間は、使用目的に応じて設定するが、最大温度は400℃とし、120分以内とする。固形物は、400℃以下の温度で120分以内で焼成することで、大きなポーラスを多数形成させることができる。
ステップ8における機能性付加工程として、焼成工程で焼成した焼成品に木酢液を含浸させる。固形物に木酢液を含浸させる方法として噴霧による方法でもよい。焼成品に木酢液を含浸させることで、動物や昆虫に対する忌避効果を持たせることができ、作物の保護及び育成効果を高めることができる。このように、木酢液によって、青果物への動物や昆虫による被害や障害、更には動物や昆虫を媒体とした病原菌の侵入を防ぐことができ、臭気の少ない高品質の土壌改良材を得ることができる。
ステップ8における機能性付加工程として、焼成工程で焼成した焼成品に水溶性肥料を含浸させることもできる。水溶性肥料を含浸させることで、肥料効果を高めることができる。
ステップ8における機能性付加工程として、焼成工程で焼成した焼成品に珪藻土粉末を付着させることもできる。珪藻土粉末を付着させることで、作物の育成効果を高めることができる。
ステップ8における機能性付加工程として、焼成工程で焼成した焼成品にナノシルバー(HAg)を含浸させることもできる。ナノシルバーを含浸させることで、防臭効果を高め、抗菌性を持たせることができる。
このように、ステップ8における機能性付加工程では、木酢液、木炭粉末、水溶性肥料、珪藻土粉末、ナノシルバー、及び水酸化カルシウムの少なくともいずれかを、球状又は円錐状に造粒した焼成品に噴霧して含浸させることで、各種の機能性を付加することができる。
Claims (11)
- 凝集剤として用いられたアルミニウムを含んで堆積した汚泥を乾燥させる汚泥乾燥工程と、
前記汚泥乾燥工程で乾燥させた前記汚泥に、酸化カルシウム又は水酸化カルシウムを混合するカルシウム混合工程と、
前記カルシウム混合工程の後に、粘土鉱物を加えて固形化する固形化工程と、
前記固形化工程で固形化した固形物を乾燥させる固形物乾燥工程と、
前記固形物乾燥工程で乾燥させた前記固形物を焼成する焼成工程と
を有する
ことを特徴とする土壌改良材の製造方法。 - 前記汚泥乾燥工程では、
前記汚泥より粒子の大きな固形粒子を混合する固形粒子混合工程と、
前記固形粒子混合工程で前記固形粒子を混合した前記汚泥をマイクロ波で加熱する加熱工程と
を有し、
前記カルシウム混合工程では、含水率を30%〜50%の範囲とした前記汚泥を用いる
ことを特徴とする請求項1に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記カルシウム混合工程では、前記汚泥乾燥工程で乾燥させた前記汚泥に対して、体積比で30%〜40%の前記酸化カルシウム又は前記水酸化カルシウムを混合する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記固形化工程では、前記カルシウム混合工程の後の前記汚泥に対して、体積比で10%〜20%の前記粘土鉱物を混合し、
前記固形化工程では、前記粘土鉱物を混合した前記汚泥の含水率を25%〜30%の範囲とする
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記固形物乾燥工程では、
前記固形物を、25℃〜50℃の範囲の温度で乾燥させる一次固形物乾燥工程と、
前記一次固形物乾燥工程で、含水率を15%〜20%の範囲とした前記固形物を、100℃以下の温度で乾燥させる二次固形物乾燥工程と
を有する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記焼成工程では、400℃以下の温度で120分以内とする
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記焼成工程で焼成した前記固形物に木酢液を含浸させる
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記焼成工程で焼成した前記固形物に木炭粉末を付着させる
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記焼成工程で焼成した前記固形物に水溶性肥料を含浸させる
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記焼成工程で焼成した前記固形物に珪藻土粉末を付着させる
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法。 - 前記焼成工程で焼成した前記固形物にナノシルバーを含浸させる
ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の土壌改良材の製造方法。
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