本開示の一形態に係る取引管理システムは、第1の者と第2の者との間で物品を授受する取引を管理する取引管理システムであって、前記物品に取り付けられ、電子的な処理により開閉される第1鍵であって開錠後に取り外すことができる第1鍵と、電子的な処理により開閉される第2鍵が付された物品格納器であって、前記物品を物理的に格納することができる物品格納器と、前記第1鍵を開閉させることができる第1鍵開錠権利および前記第2鍵を開閉させることができる第2鍵開錠権利を管理する鍵管理部と、前記物品に関する取引を管理する取引管理部とを備え、前記鍵管理部は、前記第1鍵開錠権利および前記第2鍵開錠権利が前記第1の者に属することを登録させる管理を行うことで、前記第1の者が前記物品格納器に付された前記第2鍵を開けて前記物品格納器から前記物品を取り出すこと、および、前記物品に取り付けられた前記第1鍵を開けて前記第1鍵を前記物品から取り外すことを可能にし、前記取引管理部は、前記物品が格納されている前記物品格納器の前記第2鍵が開けられことが前記物品格納器から取得されたとき、前記第1の者が前記第2の者から前記物品を一時的に受け取る第1取引が成立したとして管理し、前記第1鍵が開けられたことが前記第1鍵から取得されたとき、前記第1の者が前記物品を吟味後に真に受け取る第2取引が成立したとして管理する。
この構成によれば、電子的な処理により開閉される第1鍵および第2鍵の開閉履歴を物品の授受の取引履歴として利用することにより、物品を受ける第1の者が不適な物品を受け取ってしまうことを抑止できる。また、たとえ、第1の者が不適な物品を受け取ってしまった場合でも、物品の授受の取引履歴が電子的な証拠で確実に残っているので、物品の授けた第2の者に対して返品または交換処理等を適切に行うことができる。つまり、この構成によれば、対面することなしに適正な物品の授受の取引をより確実に行うことができる。それにより、物品を偽装したり授受取引を偽装したりすることを抑制できるので、偽装に用いられる物品そのものを減らしたり、返品または交換処理等にかかるエネルギー消費を減らしたりするなどの省エネを図ることができる。
ここで、例えば、前記第1鍵の開閉の履歴および前記第2鍵の開閉の履歴は、前記取引管理部または前記鍵管理部により台帳に記録され、前記取引管理部は、前記物品が格納されている前記物品格納器の前記第2鍵が開けられことが前記物品格納器から取得され、前記第2鍵が開けられたことが前記台帳に記録されたとき、前記第1取引が成立したとして管理し、前記第1鍵が開けられたことが前記台帳に記録されたときに、前記第2取引が成立したとして管理する。
また、例えば、前記台帳は、ブロックチェーンの基盤上で構築される同一内容の台帳が複数存在する分散台帳であり、前記鍵管理部は、前記第1鍵開錠権利および前記第2鍵開錠権利の登録を履歴として蓄積することで前記第1鍵開錠権利および前記第2鍵開錠権利を管理するとしてもよい。
また、例えば、さらに、前記第1鍵が破壊されたか否かを検知する鍵破壊検知部を有し、前記取引管理部は、前記鍵破壊検知部から前記第1鍵が破壊されたことが取得され、前記第1鍵が開けられたことが前記台帳に記録されたとき、前記第2取引が成立したこととして管理するとしてもよい。
また、例えば、前記物品は、前記第1取引後、前記第1の者により吟味された結果前記第1の者に真に受け取られない場合には、前記第2の者に返却され、前記取引管理部は、前記第1取引が成立したことを管理後、前記第1鍵が開けられず、かつ、前記物品が第2の者に返却されない期間が所定の期間を経過した場合、前記第2取引が成立したこととして管理するとしてもよい。
また、例えば、前記第1鍵は、付け札の形状であり、前記物品に括りつけられることで、前記物品に取り付けられるとしてもよい。
また、例えば、前記取引管理部は、前記第1取引が成立したことを管理後、前記第1鍵が開けられず、かつ、前記物品が前記物品格納器に物理的に格納されて前記第2鍵が閉じられた場合、前記第2取引が成立しなかったとして管理するとしてもよい。
また、例えば、前記物品格納器は、さらに、RFIDリーダを備え、前記第1鍵または前記物品には、さらに、当該物品を示すRFIDが付されており、前記取引管理部は、前記第1取引が成立したことを管理後、前記物品格納器が前記RFIDリーダにより前記RFIDを読み取ることで前記物品が前記物品格納器に物理的に格納されたことを確認したこと、かつ、前記第2鍵が閉じられたことを前記物品格納器から取得され、前記第1鍵が開けられていない場合には、前記第2取引が成立しなかったとして管理するとしてもよい。
また、例えば、前記第1の者は、買い手であり、前記第2の者は、売り手であり、前記物品は、前記第2の者が提供する商品であり、前記物品を一時的に受け取る取引は、前記商品の購入決定前に前記商品が前記第1の者が所望した商品であるか否かを確認するための取引であり、前記物品を真に受け取る取引は、前記商品の購入決定を行った取引であるとしてもよい。
また、例えば、さらに、前記買い手の電磁的な方法による支払金を一時的に預かる預託金管理部を備え、前記預託金管理部は、前記取引管理部により前記第2取引が成立したことが管理された場合には、前記売り手に前記支払金を送金し、前記取引管理部により前記第2取引が成立しなかったことが管理された場合には、前記買い手に前記支払金を返金するとしてもよい。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
(実施の形態)
以下では、図面を参照しながら、実施の形態における取引管理システム1について説明する。
[取引管理システム1の構成]
図1は、本実施の形態における取引管理システム1の構成の一例を示す図である。
取引管理システム1は、図1に示すように、記憶装置21と接続するサーバ装置2と、第2鍵31が付された物品格納器3と、物品50に取り付けられる第1鍵4を備える。サーバ装置2および物品格納器3と、サーバ装置2および第1鍵4とはネットワーク5を介して接続されている。ここで、物品50は、商品などの実体的な物品である。例えば、物品50は、絵画、宝石などの原物品であってもよいし、ゲーム機器などの電子機器であってもよい。つまり、物品50は、外観を見るだけでは適正な物品であることがわからない商品である。なお、物品50は、外観を見るだけで適正な物品とわかる商品であってもよい。
取引管理システム1は、第1の者と第2の者との間で物品50を授受する取引を管理する。本実施の形態では、取引管理システム1は、第1鍵4の開閉の履歴と、第2鍵31の開閉の履歴とから、物品50の授受する取引を電子的な証拠として残すことができる。これにより、取引管理システム1は、物品の受け取りの保証などを行うことができる。
[サーバ装置2]
図2は、図1に示すサーバ装置2の構成の一例を示すブロック図である。図3は、図2に示す管理部201の詳細構成の一例を示すブロック図である。図4は、図2に示す認証部202の詳細構成の一例を示すブロック図である。
サーバ装置2は、メモリを有するコンピュータ等で実現され、図2に示すように管理部201と、認証部202と、通信部203とを備え、記憶装置21と接続する。サーバ装置2は、記憶装置21とネットワーク5を介して接続されていてもよいし、内部に記憶装置21を備えてもよい。記憶装置21は、電子的に記録することができる台帳211を有する。
<管理部201>
管理部201は、記憶装置21が有する台帳211を管理する。また、管理部201は、第1鍵4を開閉させることができる第1鍵開錠権利と、第2鍵31を開閉させることができる第2鍵開錠権利と、物品50に関する取引とを管理し、第1鍵4の開閉の履歴と、第2鍵31の開閉の履歴とを台帳211に記録する。本実施の形態では、管理部201は、例えば図3に示すように、鍵管理部2011と、取引管理部2012と、預託金管理部2013と、を備える。なお、管理部201は、預託金管理部2013を備えなくてもよい。
≪鍵管理部2011≫
鍵管理部2011は、第1鍵4を開閉させることができる第1鍵開錠権利および第2鍵31を開閉させることができる第2鍵開錠権利を管理する。鍵管理部2011は、第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利が第1の者に属することを登録させる管理を行う。これにより、鍵管理部2011は、第1の者が物品格納器3に付された第2鍵31を開けて物品格納器3から物品50を取り出すこと、および、物品50に取り付けられた第1鍵4を開けて第1鍵4を物品50から取り外すことを可能にする。より具体的には、鍵管理部2011は、第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利の登録または移動を履歴として蓄積することで第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利を管理する。また、鍵管理部2011は、第1鍵4および第2鍵31が開けられたことまたは閉じられたことを管理する。例えば、鍵管理部2011は、認証部202が後述する認証処理を行った後に、第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利を有する者であるユーザを台帳211に記録することで、第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利を有する者の登録または移動を履歴として蓄積する。
本実施の形態では、鍵管理部2011は、第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利を有する者の登録または移動を台帳211に履歴として蓄積する。例えば、鍵管理部2011は、取引要求受付部2022から、第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利を有する者の発送処理要求、仮受取要求または本受取要求など、物品50を授受する取引の要求が通知されたとする。すると、鍵管理部2011は、第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利を有する者を台帳211に記録したり、第1鍵開錠権利および第2鍵開錠権利を有する者の登録または移動を台帳211に記録したりする。
なお、鍵管理部2011は、第1鍵4を識別するための情報である第1鍵識別情報を台帳211に記録する。さらに、鍵管理部2011は、物品50を一意に識別するために付された識別子を台帳211に記録してもよい。また、鍵管理部2011は、第2鍵31を、第2鍵31を一意に識別するために付された識別子により一意に識別してもよいし、第2鍵31が付された物品格納器3を一意に識別するために付された識別子を介して一意に識別してもよい。
また、鍵管理部2011は、第1鍵4および第2鍵31が開けられたことまたは閉じられたことを管理してもよい。例えば、鍵管理部2011は、後述する第1鍵4の第1鍵制御部401からの通知を受けたとき、第1鍵4が開けられたことまたは閉じられたことを履歴として蓄積することで第1鍵4の開閉履歴を管理してもよい。また、鍵管理部2011は、後述する物品格納器3の第2鍵制御部302からの通知を受けたとき、第2鍵31が開けられたことまたは閉じられたことを履歴として蓄積することで第2鍵31の開閉履歴を管理してもよい。なお、閉開履歴は、開錠履歴のみであってもよい。
このように、鍵管理部2011は、台帳211に記録する台帳手続きを実施することで、第1鍵開錠権利を有する者および第2鍵開錠権利を有する者を管理する。鍵管理部2011は、さらに、第1鍵4の開閉履歴および第2鍵31の開閉履歴を管理してもよい。なお、鍵管理部2011は、台帳211を用いて第2鍵31の開錠履歴を管理することに限らない。鍵管理部2011は、記憶装置21に格納される別の台帳または記憶装置21の領域に、第2鍵31が開けられたことまたは閉じられたことを台帳211に記録することで第2鍵31の開錠履歴を管理してもよい。
≪取引管理部2012≫
取引管理部2012は、物品50に関する取引を管理する。取引管理部2012は、物品50が格納されている物品格納器3の第2鍵31が開けられことが物品格納器3から取得されたとき、第1の者が第2の者から物品50を一時的に受け取る第1取引が成立したとして管理する。また、取引管理部2012は、第1鍵4が開けられたことを第1鍵4から取得されたとき、第1の者が物品50を吟味後に真に受け取る第2取引が成立したとして管理する。なお、取引管理部2012は、第1取引が成立したことを管理後、第1鍵4が開けられず、かつ、物品50が物品格納器3に物理的に格納されて第2鍵31が閉じられた場合、第2取引が成立しなかったとして管理してもよい。
より具体的には、取引管理部2012は、物品50が格納されている物品格納器3の第2鍵31が開けられことが物品格納器3から取得され、第2鍵31が開けられたことが台帳211に記録されたとき、第1取引が成立したとして管理する。また、取引管理部2012は、第1鍵4が開けられたことが台帳211に記録されたときに、第2取引が成立したとして管理する。
ここで、物品50は、第1取引および第2取引を経て第1の者に受け取られる。より具体的には、物品50は、一時的に第1の者により受け取られる第1取引が行われた後、第1の者により不適な物品であるか否かを吟味される。その結果、第1の者が真に受け取れると判断した場合には、物品50は、第1の者により真に受け取られる第2取引が行われる。第1の者が真に受け取れないと判断した場合には、物品50は、第2の者に返却され、第2取引は行われない。
本実施の形態では、取引管理部2012は、第2鍵31および第1鍵4が開けられたことまたは閉じられたことを台帳211に記録することで、第1取引および第2取引が成立したか否かを管理する。例えば、取引管理部2012は、後述する第1鍵4の第1鍵制御部401から、第1鍵4が開けられたことが通知され、第1鍵4が開けられたことを台帳211に記録したときに、第2取引が成立したとして管理する。また、取引管理部2012は、後述する物品格納器3の第2鍵制御部302から、第2鍵31が開けられたことが通知され、第2鍵31が開けられたことを台帳211に記録したときに、第1取引が成立したとして管理する。なお、取引管理部2012は、鍵管理部2011により第1鍵4が開けられたことが台帳211に記録されたときに、第2取引が成立したとして管理してもよい。同様に、取引管理部2012は、鍵管理部2011により第2鍵31が開けられたことが台帳211に記録されたときに、第1取引が成立したことを管理してもよい。また、取引管理部2012は、第1鍵4が開けられたことの記録に続いて第1取引が成立したことを台帳211に記録してもよい。同様に、取引管理部2012は、第2鍵31が開けられたことの記録に続いて第2取引が成立したことを台帳211に記録してもよい。
取引管理部2012は、上述したように、第2鍵31を、第2鍵31を一意に識別するために付された識別子により一意に識別してもよいし、第2鍵31が付された物品格納器3を一意に識別するために付された識別子を介して一意に識別してもよい。
また、取引管理部2012は、記憶装置21に予め用意された領域または台帳211に物品50の所有権を管理してもよい。より具体的には、取引管理部2012は、物品504の所有権の登録または移動を履歴として蓄積することで物品50の所有権を管理してもよい。なお、取引管理部2012は、第1鍵4が付された物品50を、物品50を識別するための情報により管理する。物品50を識別するための情報は、例えば物品50を一意に識別するために付された識別子または第1鍵4を一意に識別するために付された識別子であればよい。
また、取引管理部2012は、記憶装置21に予め用意された領域または台帳211に、物品50に関する情報を記録することで、物品50に関する情報である物品50の物品情報を管理してもよい。ここで、例えば、物品50の物品情報は、物品50が電子機器Aであり1以上の部品Bからなること、製造元がB社であること、第2の者がCであること等を示す情報である。つまり、物品50の物品情報とは、物品の授受に関して必要となる物品50の属性を含む情報である。なお、取引管理部2012は、物品50を識別するための物品識別情報を物品50の物品情報に含めて管理してもよい。物品50を識別するための情報は、上述したように、例えば物品50を一意に識別するために付された識別子または第1鍵4を一意に識別するために付された識別子であればよい。
また、取引管理部2012は、第2の者による物品50の発送処理が終了した場合、第2の者が物品50を運送業者などにより発送する手配を終え、物品が発送される旨を示す物品発送通知情報を管理してもよい。発送通知情報は、第2の者による操作により生成されてもよいし、第2の者による物品50の発送準備が終了したときに所定の操作が行われることで生成されてもよい。
このように、取引管理部2012は、電子的な処理により開閉される第1鍵および第2鍵の開閉履歴を、物品の授受の取引履歴として利用する。なお、取引管理部2012は、台帳211に、上記の第1取引および第2取引以外の第1鍵4が付された物品50の取り扱いまたは取引に関する記録をさらに行うとしてもよい。
なお、取引管理部2012は、第1取引が成立したことを管理後、第1鍵4が開けられず、かつ、物品50が第1の者から第2の者に返却されない期間が所定の期間を経過した場合、第2取引が成立したこととして管理してもよい。また、取引管理部2012は、第1鍵4が破壊されたことが取得され、第1鍵4が開けられたことが前記台帳に記録されたとき、第2取引が成立したこととして管理してもよい。
≪預託金管理部2013≫
預託金管理部2013は、物品50の授受の取引に金銭のやり取りが伴う場合、第1の者の電磁的な方法による支払金を一時的に預かる管理を行う。預託金管理部2013は、取引管理部2012により第2取引が成立したことが管理された場合には、第2の者に支払金を送金する。一方、預託金管理部2013は、取引管理部2012により第2取引が成立しなかったことが管理された場合には、第1の者に支払金を返金する。
なお、物品50の授受の取引が、物品50の売買による物品50の授受の取引である場合には、物品50の授受の取引に金銭のやり取りが伴う。一方、預託金管理部2013は、例えば、物品50の授受の取引に金銭のやり取りが伴わない場合には不要である。つまり、預託金管理部2013は、必須の構成ではない。
<認証部202>
認証部202は、物品50を授受する取引を要求するユーザが正しい取引ユーザであるかの認証処理を少なくとも行う。本実施の形態では、認証部202は、例えば図4に示すように、取引ユーザ認証部2021と、取引要求受付部2022とを備える。なお、認証処理は、ユーザが使用または携帯する端末を通じてサーバ装置2に対して発送処理要求、配送処理要求、第1鍵開錠要求、第2鍵開錠要求、第1鍵閉錠要求、第2鍵閉錠要求、仮受取要求、本受取要求などが行われた際に実行される。また、認証処理は、例えば公開鍵および秘密鍵を利用するPKI(Public Key Infrastructure)等を用いて実行されるとよい。端末は、例えばパソコンであってもよいし、タブレット、スマートホン等の携帯端末であってもよい。なお、以下では、取引ユーザを単にユーザと称する。
≪取引ユーザ認証部2021≫
取引ユーザ認証部2021は、正しい取引ユーザであるかの認証処理すなわち物品50を授受する取引を要求するユーザが正しい取引ユーザであるかの認証を行う。ここで、取引ユーザすなわちユーザは、例えば物品50の送り手である第2の者であったり、物品50の受けてである第1の者であったり、物品50を配送させる配送業者であったりする。また、物品50を授受する取引は、第1鍵4を物品50を付して閉錠したり物品情報を登録したり、第1鍵開錠権利を登録したり、物品50を一時的に受け取ったり、物品50を真に受け取ったりするなどの取引である。物品50を授受する取引には、物品格納器3に付された第2鍵31を開錠したり閉錠したりする取引を含めてもよい。
より具体的には、取引ユーザ認証部2021は、ユーザがスマートホンなどの端末からサーバ装置2に、物品50を授受する取引を要求した場合に、当該ユーザが正しい取引ユーザであるかの認証を行う。一例を挙げると、取引ユーザ認証部2021は、物品50に付した第1鍵4の閉錠および第1鍵開錠権利の登録など物品50を発送するために行う発送処理要求を行ったユーザが鍵管理部2011により管理される所有権を有するユーザであるかを認証する。ここで、所有権を有するユーザとは、物品50の所有権を有するユーザであり、物品50を識別するための情報を介して一意に特定できる物品50の所有権を有するユーザである。そして、取引ユーザ認証部2021は、当該ユーザが正しい取引ユーザであると認証したとき、物品50を授受する取引の要求を取引要求受付部2022に通知する。
なお、物品50を授受する取引を要求は、上述した発送処理要求に限らず、物品50を配送させるために行う配送処理要求、物品50を一時的に受け取るために行う仮受取要求または物品50を真に受け取るために行う本受取要求であってもよく、以下で説明する他の要求であってもよい。
≪取引要求受付部2022≫
取引要求受付部2022は、取引ユーザ認証部2021により物品50を授受する取引の要求が通知された場合、物品50に対する取引の要求を受け付ける受付処理を行う。一例を挙げると、取引要求受付部2022は、物品50を発送するために行う発送処理要求を受け付ける受付処理を行う。取引要求受付部2022は、受付処理を行った物品50を授受する取引の要求を、鍵管理部2011に通知したり、取引管理部2012に通知したり、後述する物品格納器3に通知したり、第1鍵4に通知したりする。
<通信部203>
通信部203は、プロセッサおよび通信I/F等により実現され、物品50に付された第1鍵4と通信したり、物品50が格納される物品格納器3と通信したり、ユーザが用いる端末と通信したりする機能を有する。本実施の形態では、通信部203は、例えば有線LANなどの有線通信もしくは無線通信により、後述する物品格納器3の通信部303と通信したり、第1鍵4の通信部403と通信したり、ユーザが用いる端末と通信したりする。無線通信を実現する技術としては、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)、LPWA(Low Power Wide Area)などが挙げられ、4G(第4世代移動通信システム)または5G(第5世代移動通信システム)であってもよい。
[物品格納器3]
図5は、図1に示す物品格納器3の一例の外観を観念的に示す図である。図6は、本実施の形態における物品格納器3の別の一例の外観を観念的に示す図である。図7は、本実施の形態における物品格納器3の詳細構成の一例を示すブロック図である。
物品格納器3は、電子的な処理により開閉される第2鍵31が付され、商品50を物理的に格納することができる。物品格納器3は、第1の者が一時受け取りに容易に行ける場所または地点に設置されていてもよいし、物品50を格納したままで配送されてもよい。換言すると、物品格納器3は、電子的な処理により開閉される第2鍵31が付され設置された設置物であってもよいし、配送される梱包物であってもよい。
ここで、物品格納器3は、例えば図5に示すように例えばケースまたはボックスである。この場合、物品格納器3は、閉錠された第1鍵4が取り付けられた物体50を格納した梱包物であってもよいし、第1の者の自宅または集合住宅の所定場所に設置された第1の者専用の宅配ボックスであってもよい。物品格納器3が梱包物である場合、配送業者などにより配送され第1の者に届けられてもよい。
なお、物品格納器3は、第2鍵31が閉じられたままで物品50を確認できるように、透明のケース、または、格子状もしくは柵状で構成された非透明のケースで構成されていてもよい。また、物品格納器3は、第2鍵31により物品50が取り出しまたは格納できる梱包材で構成されていればよく、例えばビニール、段ボール、プラスチック、または布などで構成されてもよい。もちろん、物品格納器3は、鉄、アルミなどで構成されてもよい。第2鍵31が付することのできる梱包材料であり、第2鍵31により物品50を取り出しまたは格納できればよい。
また、物品格納器3は、例えば図6に示すように、例えば複数の宅配ボックスからなる構造物のうちの一つの宅配ボックスであってもよい。この場合、物品格納器3は、それぞれ電子的な処理により開閉される第2鍵31が付された1以上の格納場所を有する物品受取のための設備のうちの一つの格納場所であり、駅、コンビニなど第1の者が受け取りに容易に行ける場所または地点に設置される。
本実施の形態では、物品格納器3は、第1の者が受け取りに容易に行ける場所または地点に設置される一つの宅配ボックスとして説明する。
物品格納器3は、さらに、図7に示すように物品認識部301と、第2鍵制御部302と、通信部303とを備える。なお、物品格納器3は、物品認識部301を備えなくてもよい。
<物品認識部301>
物品認識部301は、センサーを用いて物品格納器3に物品50が格納されているか否かを認識する。当該センサーは、重量センサーであってもよいし、光電センサーであってもよい。
物品認識部301は、当該センサーが重量センサーである場合、物品格納器3の底部に設けられた重量センサーが重さを検知するか否かにより、物品格納器3に物品50が格納されているか否かを認識すればよい。なお、物品認識部301は、物品格納器3に物品50が格納され、第2鍵31が閉錠されたときに重量センサーが検知する重量を基準として、当該重量と異なる重量を検知したか否かにより物品格納器3に物品が格納されているか否かを認識してもよい。
また、物品認識部301は、当該センサーが光電センサーである場合、物品格納器3の内部に投光器および受光器を対向するよう設けられてもよい。この場合、物品認識部301は、投光器および受光器の間の光軸を物体50が遮るか否かにより、物品格納器3に物品50が格納されているか否かを認識することができる。
なお、物品認識部301は、RFIDを用いて物品格納器3に物品50が格納されているか否かを認識してもよい。より具体的には、物品50又はそれに取りつけられる第1鍵4にはRFIDが付属され、物品認識部301がRFIDリーダーを保有するとしてもよい。この場合、物品認識部301が保有するRFIDリーダーでそのRFIDを読み取ることができるか否かにより、物品格納器3に物品50が格納されているか否かを認識することができる。
<第2鍵制御部302>
第2鍵制御部302は、第2鍵31を開ける第2鍵開錠処理または第2鍵31閉じる第2鍵閉錠処理を実行することができる。また、第2鍵制御部302は、第2鍵31を開けたことまたは第2鍵31を閉じたことを、管理部201に通知する。例えば、第2鍵制御部302は、第2鍵31の開錠要求をしたユーザと第2鍵開錠権利があるユーザとが一致したときに、第2鍵31を開けて物品格納器3から物品50を取り出し可能にする。これと同時に、第2鍵制御部302は、第2鍵31を開けたことを、管理部201に通信により通知する。同様に、第2鍵制御部302は、第2鍵31の閉錠要求をしたユーザと第2鍵開錠権利があるユーザとが一致したときに、第2鍵31を閉めて物品格納器3から物品50を取り出し不可にする。これと同時に、第2鍵制御部302は、第2鍵31を閉じたことを、管理部201に通信により通知する。
本実施の形態では、第2鍵制御部302は、第2鍵31の開錠要求をしたユーザである第1の者に第2鍵開錠権利があることが判定された場合、第2鍵31を開ける。これと同時に、第2鍵制御部302は、通信部303を介して、第2鍵31を開けたことを管理部201に通知し、管理部201に第2鍵31を開けたことを履歴として台帳211に記録させる。同様に、第2鍵制御部302は、第2鍵31の閉錠要求をしたユーザである配送業者または第2の者に第2鍵開錠権利があることが判定された場合、第2鍵31を閉じる。これと同時に、第2鍵制御部302は、通信部303を介して、第2鍵31を閉じたことを管理部201に通知し、管理部201に第2鍵31を閉じたことを履歴として台帳211に記録させる。
なお、第2鍵制御部302は、第2鍵31の開錠要求または閉錠要求を行ったユーザに、第2鍵開錠権利があるかを通信により管理部201に問い合わせることにより判定してもよい。この場合、第2鍵制御部302は、開錠要求または閉錠要求をしたユーザに、第2鍵開錠権利があること示す情報を含む判定結果とともに、第2鍵31を開いたことまたは閉じたことを管理部201に通知してもよい。
<通信部303>
通信部303は、プロセッサおよび通信I/F等により実現され、サーバ装置2と通信する機能を有する。本実施の形態では、通信部303は、例えば無線通信により、サーバ装置2の通信部203と通信する。無線通信を実現する技術は上述した通りである。
[第1鍵4]
図8は、図1に示す物品50に付された第1鍵4の一例の外観を観念的に示す図である。図9は、図8に示す第1鍵4の詳細構成の一例を示すブロック図である。
第1鍵4は、物品50に取り付けられ、電子的な処理により開閉される。第1鍵4は、開錠後には、物品50から取り外すことができる。ここで、第1鍵4は、付け札(タグ)の形状であり、物品50に括りつけられることで、物品50に取り付けられてもよい。なお、第1鍵4は、物品50に取り付けられていても、物品50の機能を発揮させる妨げにならない。つまり、物品50は、第1鍵4が取り付けられていても、動作確認等、物品50の機能を発揮させることができる。
本実施の形態では、第1鍵4は、さらに、図9に示すように第1鍵制御部401と、鍵破壊検知部402と、通信部403とを備える。なお、第1鍵4は、鍵破壊検知部402を備えなくてもよい。
<第1鍵制御部401>
第1鍵制御部401は、第1鍵4を開ける第1鍵開錠処理または第1鍵4を閉じることを実行することができる。また、第1鍵制御部401は、第1鍵4を開けたことまたは第1鍵4を閉じたことを、管理部201に通知する。例えば、第1鍵制御部401は、第1鍵4の開錠要求をしたユーザと第1鍵開錠権利があるユーザとが一致したときに、第1鍵4を開けて物品50から取り外し可能にする。これと同時に、第1鍵制御部401は、第1鍵4を開けたことを、管理部201に通信により通知する。同様に、第1鍵制御部401は、閉錠要求をしたユーザと第1鍵開錠権利があるユーザとが一致したときに、第1鍵4を閉めて物品50から取り外し不可にする。これと同時に、第1鍵制御部401は、第1鍵4を閉じたことを、管理部201に通信により通知する。
本実施の形態では、第1鍵制御部401は、第1鍵4の開錠要求をしたユーザである第1の者に第1鍵開錠権利があることが判定された場合、第1鍵4を開ける。これと同時に、第1鍵制御部401は、通信部403を介して、第1鍵4を開けたことを管理部201に通知し、管理部201に第1鍵4を開けたことを履歴として台帳211に記録させる。同様に、第1鍵制御部401は、第1鍵4の閉錠要求をしたユーザである第2の者に第1鍵開錠権利があることが判定された場合、第1鍵4を閉じる。これと同時に、第1鍵制御部401は、通信部403を介して、第1鍵4を閉じたことを管理部201に通知し、管理部201に第1鍵4を閉じたことを履歴として台帳211に記録させる。
なお、第1鍵制御部401は、第1鍵4の開錠要求または閉錠要求を行ったユーザに、第1鍵開錠権利があるかを通信により管理部201に問い合わせることにより判定してもよい。この場合、第1鍵制御部401は、第1鍵4の開錠要求または閉錠要求をしたユーザに、第1鍵開錠権利があること示す情報を含む判定結果とともに第1鍵4を開いたことまたは閉じたことを管理部201に通知してもよい。
<鍵破壊検知部402>
鍵破壊検知部402は、センサーなどを用いて第1鍵4が破壊されたか否かを検知する。当該センサーは、第1鍵4にかかる衝撃を測定するセンサーであってもよいし、第1鍵4を含む付け札が切断されたか否かを検知する切断センサーであってもよい。
鍵破壊検知部402は、第1鍵4が破壊されたことを検知した場合、通信部403を介して、第1鍵4が破壊されたことを管理部201に通知する。
<通信部403>
通信部403は、プロセッサおよび通信I/F等により実現され、サーバ装置2と通信する機能を有する。本実施の形態では、通信部403は、例えば無線通信により、サーバ装置2の通信部203と通信する。無線通信を実現する技術は上述した通りである。
[取引管理システム1の動作等]
上述のように構成された取引管理システム1の動作について以下説明する。
図10は、本実施の形態における取引管理システム1の動作を概念的に説明するための図である。図11は、図10に示す状況における取引ユーザ、開錠権利および開錠履歴等を示す図である。図10および図11では、第2の者が第1の者へ物品50を発送し、第1の者が受け取る場合が示されている。以下では、物品50が電子機器Aであり、物品格納器3が第1の者が受け取りに行ける距離にある1つの宅配ボックスであるとして説明する。なお、図11では、物品50を識別するための情報である物品識別情報として、第1鍵4の識別子が台帳211に記録されている場合が示されている。
まず、第2の者は、第1の者との間で物品50を授受することを取り決めた場合、物品50の発送処理を行う。より具体的には、物品50の所有者である第2の者は、図10の(a)に示すように、電子機器Aである物品50に第1鍵4を取り付ける。そして、第2の者は、取引管理システム1を利用して、図10の(a)に対応する図11の状況1に示す内容となるようにして物品発送の取引を行う。すなわち、取引ユーザが第2の者であり、物品50の物品情報が電子機器Aであり、物品識別情報が第1鍵4の識別子であり、第1鍵開錠権利が第1の者、第2鍵開錠権利が第2の者または配送業者となるように登録する取引を行う。また、第2の者は、取引管理システム1を利用して、物品50に取り付けた第1鍵4を閉じる取引を行う。第2の者は、物品50の発送準備が終了すると、取引管理システム1を利用して、物品50を発送する手続きを行う取引を行う。
なお、図11の状況1において、第2の者は、物品50の配送処理のため物品50に取り付けた第1鍵4を閉じただけであり、第1鍵4を開けていないので、第1鍵開錠履歴はなしとなっている。また、第1鍵4を取り付けた物品50は、第2の者の手元にあり、物品格納器3に格納される前であるため、第2鍵開錠履歴もなしとなっている。
次に、第2の者または配送業者は、図10の(b)に示すように、物品50の配送処理を行う。より具体的には、まず、第2の者または配送業者は、閉錠されている第1鍵4が取り付けられている物品50を、物品格納器3まで配送する。次いで、第2の者または配送業者は、配送した第1鍵4が取り付けられている物品50を物品格納器3に格納する。そして、第2の者または配送業者は、取引管理システム1を利用して、当該物品50が格納された物品格納器3の第2鍵31を閉じる取引を行う。また、第2の者または配送業者は、取引管理システム1を利用して、図10の(b)に対応する図11の状況2に示すように、第2鍵開錠権利が第1の者となるように第2鍵開錠権利の移動の登録を行う取引を行う。なお、その他は、状況1に示す内容のままである。すなわち取引ユーザが第2の者または配送業者であり、物品50の物品情報が電子機器Aであり、物品識別情報が第1鍵4の識別子であり、第1鍵開錠権利が第1の者のままである。また、図11の状況2において、第2の者または配送業者は、当該物品50を配送して物品格納器3に格納し、第2鍵31を閉める配送処理を行ったに過ぎず、第1鍵4を開けていないので、第1鍵開錠履歴はなしとなっている。ここで、図11では、物品格納器3の開錠状態が通常の状態であるとしている。この場合には、第2鍵31を閉める配送処理を行ったに過ぎず、第2鍵31を開けていないので、第2鍵開錠履歴はなしとなっている。一方、物品格納器3の閉錠状態が通常の状態であってもよい。この場合には、第2の者または配送業者は、第2鍵31を一旦開錠して当該物品を格納後、第2鍵31を閉める配送処理を行えばよい。そして、この場合には、第2鍵31を一旦開けたことになるので、第2鍵開錠履歴はありとなる。
次に、第1の者は、図10の(c)に示すように、物品50が格納された物品格納器3の第2鍵31を開けて物品50を一時的に受け取る第1取引を行う。より具体的には、第1の者は、取引管理システム1を利用して、物品50が格納された物品格納器3の第2鍵31を開ける取引を行う。なお、第1の者は、図10の(c)に対応する図11の状況3において、物品格納器3に付された第2鍵31の開錠を行ったので、第2開錠履歴はありとして台帳211に記録されている。一方、図11の状況3において、第1の者は、第1鍵4を開けていないので、第1鍵開錠履歴はなしとなっている。これにより、第1の者は、閉錠された第1鍵4が取り付けられたままの物品50を一時的に受け取ることができる。それにより、第1の者は、自宅などの所定の場所に当該物品を持ち帰り、閉錠された第1鍵4が取り付けられた状態の電子機器Aである物品50が動作するか否かを確認できるので、物品50が不適であるか否かを吟味することができる。
次に、第1の者は、図10の(d)に示すように、物品50に取り付けられた第1鍵4を開けて物品50を真に受け取る第2取引を行う。より具体的には、第1の者は、物品50が動作し、物品50が適切であることを吟味すると、取引管理システム1を利用して、物品50に取り付けされた第1鍵4を開ける取引を行う。なお、第1の者は、図10の(d)に対応する図11の状況4において、物品50に取り付けられた第1鍵4の開錠を行ったので、第1開錠履歴はありとして台帳211に記録されている。一方、図11の状況4において、第1の者は、第2鍵31を開けていないので、第2鍵開錠履歴はなしとなっている。これにより、第1の者は、物品50に取り付けられた第1鍵4を開錠し、取り外すことができるので物品50を真に受け取ることができ、自分のものにすることができる。
図12は、本実施の形態における取引管理システム1の特徴的な動作の一例を説明するためのフローチャートである。図12には、第1鍵4が開かれたことと、第2鍵31が開かれたことを、物品50の授受する取引の電子的な証拠として利用する処理を示すフローチャートが示されている。
まず、取引管理システム1のコンピュータは、第1鍵開錠権利と第2鍵開錠権利とが第1の者に属することを登録する(S11)。例えば、図10の(a)で説明したように、取引管理システム1の取引ユーザである第2の者は、端末などを利用して、取引管理システム1にログインし、第1鍵開錠権利が第1の者に属することを登録する。また、図10の(b)で説明したように、第2の者または配送業者は、端末などを利用して、取引管理システム1にログインし、第2鍵開錠権利が第1の者に属することを登録する。このように、第1鍵開錠権利と第2鍵開錠権利とが第1の者に属することを登録させる管理を行うことで、第1の者が物品格納器3に付された第2鍵31を開けて物品格納器3から物品50を取り出すこと、および、物品50に取り付けられた第1鍵4を開けて第1鍵4を物品50から取り外すことを可能にする。
次に、取引管理システム1のコンピュータは、第2鍵31が開けられたか否かを判定する(S12)。取引管理システム1のコンピュータは、例えば図10の(c)で説明したように、第1の者が、端末などを利用して、物品格納器3に第2鍵31を開けさせたかどうかを判定している。なお、物品格納器3は、第1の者から第2鍵31の開錠要求があったとき、取引管理システム1のコンピュータすなわちサーバ装置2に、取引ユーザである第1の者に第2鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第2鍵31を開錠する。
ステップS12において、第2鍵31が開けられたと判定された場合(S12でYes)、取引管理システム1のコンピュータは、物品50を一時的に受け取る第1取引が成立したとして管理する(S13)。より具体的には、取引管理システム1のコンピュータは、物品50が格納されている物品格納器3の第2鍵31が開けられことを物品格納器3から取得したとき、第1の者が第2の者から物品50を一時的に受け取る第1取引が成立したとして管理する。なお、本実施の形態では、取引管理システム1は、第2鍵31が開けられたことを台帳211に記録することで、第1取引が成立したとして管理する。
次に、取引管理システム1のコンピュータは、第1鍵4が開けられたか否かを判定する(S14)。取引管理システム1のコンピュータは、例えば図10の(d)で説明したように、第1の者が、端末などを利用して、物品50に取り付けられている第1鍵4を開けさせたかどうかを判定している。なお、第1鍵4は、第1の者から開錠要求があったとき、取引管理システム1のコンピュータすなわちサーバ装置2に、取引ユーザである第1の者に第1鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第1鍵4を開錠する。
ステップS14において、第1鍵4が開けられたと判定された場合(S14でYes)、取引管理システム1のコンピュータは、物品50を真に受け取る第2取引が成立したとして管理する(S15)。より具体的には、取引管理システム1のコンピュータは、第1鍵4が開けられたことを第1鍵4から取得したとき、第1の者が物品50を吟味後に真に受け取る第2取引が成立したとして管理する。なお、本実施の形態では、取引管理システム1は、第1鍵4が開けられたことを台帳211に記録することで、第2取引が成立したとして管理する。
続いて、本実施の形態における取引管理システム1の詳細動作について説明する。
図13Aおよび図13Bは、本実施の形態における取引管理システム1の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。図13Aには、第2の者が物品50を第1の者に発送する準備を行う発送処理を示す状況1と、配送業者または第2の者が、所定の場所にある物品格納器3に配送し、物品格納器3に物体50を格納して第2鍵31を閉錠する配送処理を示す状況2とが示されている。図13Bには、第1の者が物品格納器3から物品50を一時的に受け取る第1取引を行うまでの状況3と、第1の者が物品50に取り付けられた第1鍵4を外して物品50を真に受け取る第2取引を行うまでの状況4が示されている。
最初に、状況1について説明する。
第2の者は、第1の者との間で物品50を授受することを取り決めた場合、物品50の発送処理を行う。より具体的には、第2の者は、物品50に第1鍵4を取り付けた後、端末などを利用して、取引管理システム1にログインして、発送処理要求を行う。
すると、まず、取引管理システム1において、認証部202は、第2の者が正しい取引ユーザであるかの認証を行うユーザ認証処理を行う(S101)。ステップS101において、第2の者が正しい取引ユーザであることが認証されると、認証部202は、当該発送処理要求を受け付ける受付処理を行う(S102)。次いで、認証部202は、当該発送処理要求を、管理部201に通知する。
次に、管理部201は、当該発送処理要求が通知されると、第1鍵4に第1鍵開錠要求を通知する。また、管理部201は、端末を介して第2の者により入力された物品50の物品情報を台帳211に記録する物品情報登録を行う(S103)。ここで、物品50の物品情報は、例えば物品50が電子機器Aであることを示す情報と、物品50の物品識別情報が第1鍵4の識別子であることを示す情報とである。
次に、第1鍵4の第1鍵制御部401は、当該第1鍵開錠要求が通知されると、サーバ装置2に、取引ユーザである第2の者に第1鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第1鍵4を閉錠する第1鍵閉錠処理を行う(S104)。第1鍵4の第1鍵制御部401は、第1鍵閉錠処理を行った後、管理部201に第1鍵4を閉錠した旨を示す第1鍵閉錠情報を通知する。なお、ステップS103およびステップS104の順序は、逆でもよく問われない。また、以下では、第1鍵4の識別子を利用して物品50を特定するとして説明するが、これに限らない。物品50の識別子そのものを利用して物品50を特定してもよい。この場合、物品50の物品識別情報には、物品50の識別子を示す情報が記録される。
次に、管理部201は、当該第1鍵閉錠情報が通知されると、第1鍵4が閉錠されたことを示す第1鍵閉錠履歴を台帳211に記録する(S105)。次いで、管理部201は、端末を介した第2の者の操作入力に応じて第1鍵開錠権利が第1の者に属すること、第2鍵開錠権利が第2の者または配送業者に属することを台帳211に記録することで開錠権利を登録する(S106)。次いで、管理部201は、第2の者による物品50の発送準備が終了し、物品50を発送する手続きを行う取引を行った旨を示す物品発送通知情報を作成し(S107)、第1の者に通知する。なお、管理部201は、作成した物品発送通知を示す情報を、さらに配送業者が用いるシステムに通知してもよい。
続いて、状況2について説明する。
配送業者または第2の者は、物品50の配送処理を行う。より具体的には、配送業者または第2の者は、まず、閉錠されている第1鍵4が取り付けられている物品50を、物品格納器3まで配送する。次いで、第2の者または配送業者は、配送した第1鍵4が取り付けられている物品50を物品格納器3に格納する。その後、配送業者または第2の者は、端末などを利用して、取引管理システム1にログインして、配送処理要求を行う。
すると、まず、取引管理システム1において、認証部202は、配送業者または第2の者が正しい取引ユーザであるかの認証を行うユーザ認証処理を行う(S108)。ステップS108において、配送業者または第2の者が正しい取引ユーザであることが認証されると、認証部202は、当該配送処理要求を受け付ける受付処理を行う(S109)。次いで、認証部202は、当該第2鍵開錠要求を、物品格納器3に通知する。
次に、物品格納器3は、当該第2鍵開錠要求が通知されると、まず、物品格納器3に物品が格納されているか否かを認識する物体認識を行う(S110)。次いで、物品格納器3は、サーバ装置2に、取引ユーザである配送業者または第2の者に第2鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第2鍵31を閉錠する第2鍵閉錠処理を行う(S111)。物品格納器3は、第2鍵閉錠処理を行った後、管理部201に第2鍵31を閉錠した旨を示す第2鍵閉錠情報を通知する。
次に、管理部201は、当該第2鍵閉錠情報が通知されると、第2鍵31が閉錠されたことを示す第2鍵閉錠履歴を台帳211に記録する(S112)。次いで、管理部201は、端末を介した第2の者の操作入力に応じて第2鍵開錠権利が第1の者に属することを台帳211に記録することで第2鍵開錠権利の移動を登録する(S113)。次いで、管理部201は、配送業者または第2の者による物品50の配送が終了し、物品格納器3に物品50を格納する取引を行った旨を示す物品配送通知情報を作成し(S114)、第1の者に通知する。
続いて、状況3について説明する。
第1の者は、物品50が格納された物品格納器3の第2鍵31を開けて物品50を一時的に受け取る第1取引を行う。より具体的には、第1の者は、まず、物品格納器3の設置場所まで移動する。その後、第1の者は、端末などを利用して、取引管理システム1にログインして、仮受取要求を行う。
すると、まず、取引管理システム1において、認証部202は、第1の者が正しい取引ユーザであるかの認証を行うユーザ認証処理を行う(S115)。ステップS115において、第1の者が正しい取引ユーザであることが認証されると、認証部202は、当該仮受取要求を受け付ける受付処理を行う(S116)。次いで、認証部202は、当該第2鍵開錠要求を、物品格納器3に通知する。
次に、物品格納器3は、当該第2鍵開錠要求が通知されると、まず、サーバ装置2に、取引ユーザである第1の者に第2鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第2鍵31を開錠する第2鍵開錠処理を行う(S117)。これにより、第1の者は、閉錠された第1鍵4が取り付けられた物品50を物品格納器3から取り出して、一時的に受け取る仮受取を行うことができる。次いで、物品格納器3は、第2鍵開錠処理を行った後、物品格納器3に物品が格納されているか否かを認識する物体認識を行う(S118)。ステップS118において、物品格納器3に物品が格納されていないことを認識すると、物品格納器3は、管理部201に第2鍵31を開錠した旨を示す第2鍵開錠情報を通知する。
次に、管理部201は、当該第2鍵開錠情報が通知されると、第2鍵31が開錠されたことを示す第2鍵開錠履歴を台帳211に記録し(S119)、第1取引が成立したとして管理する(S120)。
最後に、状況4について説明する。
第1の者は、仮受取した物品50が適切な物品であることを吟味すると、物品50に取り付けられた第1鍵4を開けて物品50を真に受け取る第2取引を行う。より具体的には、第1の者は、物品50が動作し、物品50が適切であることを吟味すると、端末などを利用して、取引管理システム1にログインして、本受取要求を行う。
すると、まず、取引管理システム1において、認証部202は、第1の者が正しい取引ユーザであるかの認証を行うユーザ認証処理を行う(S121)。ステップS121において、第1の者が正しい取引ユーザであることが認証されると、認証部202は、当該本受取要求を受け付ける受付処理を行う(S122)。次いで、認証部202は、当該第1鍵開錠要求を、第1鍵4に通知する。
次に、第1鍵4の第1鍵制御部401は、当該第1鍵開錠要求が通知されると、まず、サーバ装置2に、取引ユーザである第1の者に第1鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第1鍵4を開錠する第1鍵開錠処理を行う(S123)。第1鍵4の第1鍵制御部401は、第1鍵開錠処理を行った後、管理部201に第1鍵4を開錠した旨を示す第1鍵開錠情報を通知する。これにより、第1の者は、物品50に取り付けられた第1鍵4を開錠し、取り外すことができ、物品50を真に受け取る本受取を行うことができる。つまり、物品50を自分のものとすることができる。
次に、管理部201は、当該第1鍵開錠情報が通知されると、第1鍵4が開錠されたことを示す第1鍵開錠履歴を台帳211に記録し(S124)、第2取引が成立したとして管理する(S125)。
[効果等]
以上のように、本実施の形態の取引管理システム1等では、電子的な処理により開閉される第1鍵4および第2鍵31の開閉履歴を物品50の授受の取引履歴として利用することにより、物品50を受ける第1の者が不適な物品50を受け取ってしまうことを抑止できる。また、たとえ、第1の者が不適な物品50を受け取ってしまった場合でも、物品50の授受の取引履歴が電子的な証拠で確実に残っているので、物品50の授けた第2の者に対して返品または交換処理等を適切に行うことができる。つまり、本実施の形態の取引管理システム1等によれば、対面することなしに適正な物品50の授受の取引をより確実に行うことができる。それにより、物品50を偽装したり授受取引を偽装したりすることを抑制できるので、偽装に用いられる物品50そのものを減らしたり、返品または交換処理等にかかるエネルギー消費を減らしたりするなどの省エネを図ることができる。
さらに、本実施の形態の取引管理システム1等は、電子的な処理により開閉される第1鍵4および第2鍵31の開閉履歴を台帳211に記録し蓄積する。これにより、本実施の形態の取引管理システム1等によれば、対面することなしに適正な物品50の授受の取引をより確実に行うことができる。
(変形例1)
上記実施の形態では、説明の便宜のため台帳211が一つであるとして説明したが、これに限らない。台帳211は、複数の同一内容の台帳211からなる分散台帳であってもよいし、ブロックチェーンの基盤上で構築される同一内容の台帳が複数存在する分散台帳であってもよい。以下、この場合を変形例1として、上記実施の形態と異なる点を中心に説明する。
[サーバ装置2]
図14は、変形例1におけるサーバ装置2の構成の一例を示す図である。図1等と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図14に示すサーバ装置2は、複数のサーバ装置2A、2B、…、2Nで構成される。複数のサーバ装置2A、2B、…、2Nは、互いにネットワーク5を介して接続されており、記憶装置21A、21B、…、21Nと接続している。記憶装置21A、21B、…、21Nは、それぞれ同一内容の台帳211を有する。
本変形例では、複数のサーバ装置2A、2B、…、2Nのうちの一つのサーバ装置の管理部201が、当該一つのサーバ装置に接続される記憶装置が有する台帳211の記録を行ったとする。この場合、当該一つのサーバ装置を除く他の複数のサーバ装置の管理部201も、当該記憶装置が有する台帳211に記録された内容と同一内容を記憶装置21A、21B、…、21Nが有する台帳211に記録する。なお、台帳211のそれぞれは、ブロックチェーンの基盤上で構築されていてもよい。
複数のサーバ装置2A、2B、…、2Nの構成は、上記実施の形態で図2〜図4を用いて説明した通りであるので、説明を省略するが、複数のサーバ装置2A、2B、…、2Nは、パーソナルコンピュータで実現されてもよいし、クラウドで実現されてもよい。
[効果等]
以上のように、本変形例の取引管理システム1等によれば、管理部201は、ブロックチェーンの基盤上で構築される同一内容の台帳211が複数存在する分散台帳に、電子的な処理により開閉される第1鍵4および第2鍵31の開閉履歴を蓄積する。これにより、物品50の授受取引である第1取引および第2取引を電子的な証拠により確実に管理することができる。このように、第1鍵4および第2鍵31の開閉履歴が、分散して存在する台帳211に蓄積されることになるので、第1鍵4および第2鍵31の開閉履歴の改ざん困難性を上げることができる。その結果、台帳211に記録された物品50の授受取引である第1取引および第2取引が成立したことを示す電子的な証拠の信頼性が向上するので、対面することなしに適正な物品の授受の取引をより確実に行うことができる。
(変形例2)
上記実施の形態および変形例1では、物品50の受け手である第1の者が取引管理システム1を利用して物品格納器3の第2鍵31および物品50に取り付けられた第1鍵4を開錠するとして説明したが、これに限らない。第1の者が所持する携帯端末を物品格納器3の第2鍵31および物品50に取り付けられた第1鍵4にタッチまたはかざす等の近接無線通信を行うことで、当該第2鍵31および第1鍵4を開けてもよい。以下、この場合を変形例2として、上記実施の形態および変形例1と異なる点を中心に説明する。
[携帯端末]
携帯端末は、プロセッサおよびメモリを有し、物品格納器3に付された第2鍵31および物品50に取り付けられた第1鍵4と近接無線可能な端末である。携帯端末としては、例えばタブレット、スマートホン等の携帯端末が挙げられる。
携帯端末は、第1の者の操作により、物品格納器3の第2鍵31へ第2鍵開錠要求および物品50に取り付けられた第1鍵4へ第1鍵開錠要求を行うことができる。本変形例では、携帯端末は、第1の者の操作により、第2鍵31にタッチまたはかざされることにより、第2鍵開錠要求を物品格納器3に伝達するとともに、第2鍵開錠要求を行う取引ユーザが第1の者であることを伝達する。これにより、物品格納器3は、取引管理システム1すなわちサーバ装置2と通信し、第2鍵開錠要求を行う取引ユーザである第1の者が第2鍵開錠権利を有するか否かを判定し、第1の者が有していれば、第2鍵31を開けることができる。つまり、当該携帯端末は、第2鍵開錠要求に対する応答として、物品格納器3に第2鍵31を開けさせることができる。また、携帯端末は、第1の者の操作により、第1鍵4にタッチまたはかざされることにより第1鍵開錠要求を第1鍵4に伝達するとともに、第1鍵開錠要求を行う取引ユーザが第1の者であることを伝達する。これにより、第1鍵4は、取引管理システム1すなわちサーバ装置2と通信し、第1鍵開錠要求を行う取引ユーザである第1の者が第1鍵開錠権利を有するか否かを判定し、第1の者が有していれば、開錠することができる。つまり、当該携帯端末は、第1鍵開錠要求に対する応答として、第1鍵4を開けさせることができる。このようにして、当該携帯端末は、第1の者の操作により、第1鍵4にタッチまたはかざされることにより、第1鍵4を開けることができる。また、携帯端末は、第1の者の操作により、第2鍵31にタッチまたはかざされることにより、第2鍵31を開けることができる。
(実施例)
本実施例では、第1の者と第2の者との間で行う物品50を授受する取引が、個人間で行われる売買取引である場合について説明する。以下、上記実施の形態および変形例1と異なる点を中心に説明する。
図15は、本実施例における物品50を授受する取引の概要を概念的に説明するための図である。ここで、売り手61は上述した第2の者に該当し、買い手62は上述した第1の者に該当し、電子機器などの商品50aは、上述した第2の者が提供する物品50に該当する。また、物品格納器3aは、買い手である第1の者が受け取りに行ける距離にある宅配ボックスの一つであるとして説明する。
まず、売り手61と買い手62との間で商品50aを売買することを取り決めたとする。すなわち、買い手62が、売り手61が出品する商品50aを購買したいと考え、買取要求を取引管理システム1に行い、クレジットカードまたは銀行振込等の電子的な方法による支払金を取引管理システム1に一時的に預託する。すると、売り手61は、商品50aに第1鍵4aを取り付け、第1鍵4aを閉錠した後、配送業者70に商品50aを配送してもらう発送の取引を行い、その旨を取引管理システム1に登録する。
次に、配送業者70は、閉錠されている第1鍵4aが取り付けられている商品50aを、物品格納器3まで配送し、当該商品50aを物品格納器3aに格納する。次いで、配送業者70は、取引管理システム1を利用して第2鍵31aを閉錠する。
次に、買い手62は、物品格納器3aまで移動し、取引管理システム1を利用して、物品格納器3aの第2鍵31を開けて当該商品50aを一時的に受け取る第1取引を行う。これにより、買い手62は、当該商品50aを自宅などの所定の場所に持ち帰り、当該商品50aが動作するか否かを確認できる。つまり、買い手62は、第1鍵4aを取り付けたまま商品50aの動作確認を行うことで、当該商品50aが不適であるか否かを吟味することができる。
次に、買い手62は、当該商品50aが動作し、当該商品50aが適切であることを吟味し、手元にある商品50aに問題がないことを確認すると、取引管理システム1を利用して、商品50aに取り付けされた第1鍵4aを開ける取引を行う。これにより、買い手62は、当該商品50aに取り付けられた第1鍵4aを開錠し、取り外すことができるので商品50aを真に受け取ることができる。そして、取引管理システム1は、一時的に預託していた買い手62の支払金を、売り手61に送金する取引を行う。このようにして、売り手61と買い手62との間で商品50aを売買し、授受する取引を安全かつ確実に行うことができる。
続いて、本実施の形態における取引管理システム1の詳細動作について説明する。
図16Aおよび図16Bは、本実施例における取引管理システム1の動作の一例を説明するためのシーケンス図である。図17は、本実施例における取引履歴および開錠権利者の一例を示す図である。ここでは、取引管理システム1は、第1鍵4aおよび第2鍵31aの開錠以外の取引も取引履歴として台帳211に記録するとして説明する。
最初に、図16Aに示す第2の者である売り手61の出品処理について説明する。
売り手61は、サーバ装置2が管理するWEBで閲覧可能な出品リストに商品50aを出品する。すなわち、売り手61は、サーバ装置2にログインして、商品50aを出品リストに登録するための出品要求を行う。すると、まず、サーバ装置2は、認証部202で、売り手61が正しい取引ユーザであるかの認証を行うユーザ認証処理を行い、売り手61が正しい取引ユーザであることが認証されると、当該出品要求を受け付ける受付処理を行う。次いで、サーバ装置2は、管理部201で、売り手61により通知された商品50aを出品リストに登録する出品登録を実行し、図17に示すように、売り手61が商品50aを出品リストに登録した旨を示す取引履歴を台帳211に記録する。ここで、出品リストには、商品50aの物品情報も登録される。
次に、図16Aに示す第1の者である買い手62の出品参照処理および買取開始処理について説明する。
買い手62は、まず、サーバ装置2にログインして、サーバ装置2が管理する出品リストを参照するための出品リスト参照要求を行う。すると、まず、サーバ装置2は、認証部202で、買い手62が正しい取引ユーザであるかの認証を行うユーザ認証処理を行い、買い手62が正しい取引ユーザであることが認証されると、当該出品リスト参照要求を受け付ける受付処理を行う。次いで、サーバ装置2は、管理部201で、当該出品リスト参照要求に基づき、買い手62に出品リストの参照を許可する。これにより、買い手62は取引管理システム1が管理する出品リストを参照することができる。
ここで、買い手62は、当該出品リストのうち、売り手61が出品する商品50aを購買したいと考えたとする。この場合、買い手62は、商品50aを買い取るための買取要求をサーバ装置2に行うとともに、買取開始の取引として買取クレジットカードまたは銀行振込等の電子的な方法による支払金をサーバ装置2に預かり金として一時的に預託する。ここで、支払金は、商品50aを買い取るために必要な金額であり、配送代金を含むとしてもよい。すると、サーバ装置2は、図17に示すように、買い手62が商品50aの買い取りを開始した旨を示す取引履歴を台帳211に記録する。
次に、図16Aに示す第2の者である売り手61の発送処理について説明する。
売り手61は、取引管理システム1から、商品50aの買取要求の通知を受けると、取引管理システム1を利用して、発送処理を行う。すなわち、売り手61は、サーバ装置2から、商品50aの買取要求の通知を受けると、まず、商品50aに第1鍵4aを取り付ける。その後、売り手61は、端末などを利用して、サーバ装置2にログインして、商品50aの商品識別情報と第1鍵開錠権利、第2鍵開錠権利を登録するとともに、第1鍵4に第1鍵開錠要求を通知する。ここで、サーバ装置2は、図17に示すように、売り手61が商品50aに取り付けた第1鍵4aの第1鍵開錠権利を登録した旨を示す取引履歴を台帳211に記録する。第1鍵4は、当該第1鍵開錠要求が通知されると、サーバ装置2に、取引ユーザである売り手61に第1鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第1鍵4を閉錠する。なお、サーバ装置2は、商品50aに取り付けた第1鍵4aが閉錠されたことも取引履歴として台帳211に記録してもよい。
次いで、売り手61は、サーバ装置2にログインして、物品50を発送する手続きを行う取引を行った旨を示す商品発送開始通知を作成するとともに、商品50aを物品格納器3aまで配送する依頼を示す商品配送依頼を行う。すると、サーバ装置2は、図17に示すように、売り手61が商品50aの発送を開始した旨を示す取引履歴を台帳211に記録する。また、サーバ装置2は、当該商品配送依頼を、配送業者70が用いるシステムの例えば商品運送部71に出力する。これにより、配送業者70に商品50aを物品格納器3aまで配送させる取引を行うことができる。また、商品発送開始通知は商品配送依頼を兼ねているとしてもよい。
次に、図16Aに示す配送業者70の配送処理について説明する。
まず、配送業者70は、商品運送部71で商品配送依頼を受けると、宅配ボックスが有する複数の物品格納器3のうち空いている一つの物品格納器3aの予約管理部に、予約をする。次いで、配送業者70は、閉錠されている第1鍵4aが取り付けられている商品50aを、当該物品格納器3aまで配送する。次いで、配送業者70は、配送した第1鍵4aが取り付けられている商品50aを物品格納器3aに格納する。その後、配送業者70は、端末などを利用して、サーバ装置2にログインして、物品格納器3aに付された第2鍵31を閉錠する第2鍵閉錠要求を行う。すると、物品格納器3は、自身に物品が格納されているか否かを認識する物体認識を行い、格納されていれば、配送業者70に第2鍵開錠権利が属しているか否かを確認する。物品格納器3aは、配送業者70に第2鍵開錠権利が属している場合に第2鍵31aを閉錠する第2鍵閉錠処理を行う。配送業者70は、物品格納器3aの第2鍵31aが閉錠されたことを確認後、商品運送部71を介して、サーバ装置2に商品配送完了通知を登録する。サーバ装置2は、商品配送完了通知が登録されると、買い手62に商品50aが物品格納器3aに配送された旨を示す商品配送完了通知を行うとともに、第2鍵開錠権利を買い手62に移動する登録を行う。なお、サーバ装置2は、当該商品配送完了通知ともに、物品格納器3aから第2鍵31aを閉錠した旨を示す第2鍵閉錠情報を通知された場合に、商品配送完了通知および第2鍵開錠権利の移動の登録を行うとしてもよい。また、サーバ装置2は、第2鍵閉錠情報を通知された場合に商品配送完了通知および第2鍵開錠権利の移動の登録を行うとしてもよい。さらに、サーバ装置2は、商品配送完了通知等を行うとともに、図17に示すように、配送業者70が物品格納器3aに商品50aを格納した旨を示す取引履歴を台帳211に記録し、第2鍵開錠権利を買い手62に移動する登録を行う。
次に、図16Bに示す第1の者である買い手62の商品仮受取処理について説明する。
買い手62は、まず、物品格納器3aの設置場所まで移動し、サーバ装置2にログインして、商品50aの仮受取要求を行う。すると、まず、サーバ装置2は、認証部202で、買い手62が正しい取引ユーザであるかの認証を行うユーザ認証処理を行い、買い手62が正しい取引ユーザであることが認証されると、第2鍵開錠要求を、物品格納器3aに通知する。物品格納器3aは、当該第2鍵開錠要求が通知されると、まず、サーバ装置2に、買い手62に第2鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第2鍵31aを開錠する第2鍵開錠処理を行う。これにより、買い手62は、閉錠された第1鍵4aが取り付けられた商品50aを物品格納器3aから取り出して、一時的に受け取る仮受取を行うことができる。次いで、物品格納器3aは、第2鍵開錠処理を行った後、物品格納器3aに物品が格納されているか否かを認識する物体認識を行う。物品格納器3aは、物品が格納されていないことを認識すると、サーバ装置2に第2鍵31aを開錠した旨を示す第2鍵開錠情報を通知する。サーバ装置2は、第2鍵開錠情報が通知されると、図17に示すように、買い手62が物品格納器3aに格納された商品50aを一時的に受け取り、第1取引が成立した旨を示す取引履歴を台帳211に記録する。
次に、図16Bに示す第1の者である買い手62の商品吟味OK処理について説明する。
買い手62は、商品50aが動作し、商品50aが適切であることを吟味すると、端末などを利用して、サーバ装置2にログインして、商品OK通知を行う。商品OK通知は、上記の実施の形態で説明した本受取要求に該当する。すると、サーバ装置2は、認証部202で、買い手62が正しい取引ユーザであるかの認証を行い、買い手62が正しい取引ユーザであることが認証されると、第1鍵開錠要求を、第1鍵4aに通知する。第1鍵4aは、当該第1鍵開錠要求が通知されると、まず、サーバ装置2に、買い手62に第1鍵開錠権利が属しているか否かを確認し、属している場合に第1鍵4aを開錠する第1鍵開錠処理を行う。第1鍵4aは、第1鍵開錠処理の後、サーバ装置2に第1鍵4aを開錠した旨を示す第1鍵開錠情報を通知する。これにより、買い手62は、当該商品50aに取り付けられた第1鍵4aを開錠し、取り外すことができるので商品50aを真に受け取ることができる。そして、サーバ装置2は、第1鍵開錠情報が通知されると、図17に示すように、買い手62が商品50aに取り付けられていた第1鍵4aを開錠し、第2取引が成立した旨を示す取引履歴を台帳211に記録する。また、サーバ装置2は、買い手62の預かり金を、売り手61に送金する。
なお、買い手62は、買い手62が有する携帯端末を第1鍵4aおよび物品格納器3aの第2鍵31aにタッチまたはかざして第1鍵4aおよび物品格納器3aの第2鍵31aを開けてもよい。この場合、買い手62は、物品格納器3aの場所に行く前に、サーバ装置2にログインし、登録した買い手62自身を示す情報を携帯端末に取得させればよい。そして、携帯端末を第1鍵4aおよび物品格納器3aの第2鍵31aにタッチまたはかざすことで、買い手62自身を示す情報とともに、第1鍵開錠要求または第2鍵開錠要求を近接無線により伝達できればよい。
一方、図16Bに示す第1の者である買い手62の商品吟味NG処理について説明する。
買い手62は、商品50aが動作しないまたは商品50aが買取要求(注文)したものと異なるなど商品50が適切でないことを吟味すると、商品50aを物品格納器3aに戻し、端末などを利用して、サーバ装置2にログインして、商品NG通知を行う。すると、サーバ装置2は、認証部202で、買い手62が正しい取引ユーザであるかの認証を行い、買い手62が正しい取引ユーザであることが認証されると、第2鍵閉錠要求を、物品格納器3aに通知する。物品格納器3aは、当該第2鍵閉錠要求が通知されると、物品が格納されているか否かを認識する物体認識を行い、物品が格納されていることを認識すると、第2鍵閉錠処理を行う。物品格納器3aは、第2鍵閉錠処理を行った後、サーバ装置2に第2鍵31aを閉錠した旨を示す第2鍵閉錠情報を通知する。サーバ装置2は、第2鍵閉錠情報が通知されると、図17に示すように、買い手62が商品50aを物品格納器3aに戻した旨を示す取引履歴を台帳211に記録する。また、サーバ装置2は、配送業者70が用いるシステムの例えば商品運送部71に、返送依頼を出力するとともに、買い手62の預かり金をキャンセル料などの手数料を引いた額で返金する。
配送業者70は、商品運送部71で返送依頼を受けると、物品格納器3aが設置されている場所まで移動し、物品格納器3aから商品50aを取り出し、売り手61まで返送する。サーバ装置2は、商品運送部71から返送完了した旨の通知を受けると、配送業者70が商品50aを売り手61に返送した旨を示す取引履歴を台帳211に記録し、キャンセル料などの手数料を売り手61に送金する。
このようにして、売り手61と買い手62との間で第1鍵4aが取り付けられた商品50aを授受することで、配送業者70を経由しても売り手61から買い手62に確かなものを送付することが可能となる。つまり、売り手61と買い手62との間における商品50aを売買し、授受する取引を安全かつ確実に行うことができる。
なお、買い手62の商品吟味NG処理において、買い手62が商品50aを物品格納器3aに戻した際には、商品50aに第1鍵4aが取り付けられていることを物品格納器3aがさらに確認してもよい。
例えば物品格納器3aは、第1鍵4aと通信することで第1鍵4aが開錠されていないことを認証する方法が挙げられる。さらに、第1鍵4aに、商品50aそのものの特定を可能とする機能部を備えさせてもよい。これにより、第1鍵4aを別の商品50aに取り付けられたこと、重量偽装された商品50aと別の物体に取り付けられたこと、または、商品50aと同種の壊れた商品に取り付けされるといった偽装を容易に検知できる。
なお、機能部は、上述した各種のセンサ−でもよいし、RFIDリーダーであってもよいが、これに限らない。機能部は、その他の商品50aそのものを特定できるものであればよい。
また、機能部は、上述したRFIDリーダーであり、商品吟味NG処理のときにRFIDを用いて物品格納器3に物品50が格納されているか否かを認識してもよい。より具体的には、物品格納器3aは、さらに、RFIDリーダを備え、第1鍵4aまたは物品50aには、さらに、当該物品50aを示すRFIDが付されていてもよい。この場合、取引管理部2012は、第1取引が成立したことを管理後、物品格納器3aがRFIDリーダによりRFIDを読み取ることで物品50aが物品格納器3aに物理的に格納されたことを確認したこと、かつ、第2鍵31aが閉じられたことを物品格納器3aから取得され、第1鍵4aが開けられていない場合には、第2取引が成立しなかったとして管理すればよい。
また、例えば、物品格納器3aは、商品50ではなく代替の偽装品が置かれて、扉がクローズされた場合には、警報音を鳴らし、当該扉をオープンすることで、返送手続きの継続を拒否してもよい。
また、買い手62の商品吟味NG処理において、買い手62は、仮受取時と同じ物品格納器3aに戻さず、代わりの物品格納器3を利用してもよい。これにより、物品格納器3aは、商品50aの仮受取から契約成立すなわち第1取引および第2取引が成立するまでの期間、占有化されることが回避できるので、宅配ボックスの一つとして有効活用が可能となる。
なお、図17に示す鍵の開錠権利者の移動は、売り手61または配送業者70等が行わず、発送処理、配送処理といった取引内容に応じて、プログラムで自動実行されてもよい。
[効果等]
以上のように、本実施の形態の取引管理システム1等によれば、第1の者は、買い手62であり、第2の者61は、売り手であり、物品50は、第2の者が提供する商品50aであってもよい。この場合、物品50を一時的に受け取る取引は、商品50aの購入決定前に商品50aが第1の者が所望した商品であるか否かを確認するための取引であり、物品50を真に受け取る取引は、商品50aの購入決定を行った取引であればよい。
このように、本実施の形態の取引管理システム1等では、電子的な処理により開閉される第1鍵4aおよび第2鍵31aの開閉履歴を商品50aの取引履歴として利用することにより、商品50aを受ける買い手62が不適な商品を受け取ってしまうことを抑止できる。また、たとえ、買い手62が不適な商品を受け取ってしまった場合でも、商品50aの取引履歴が電子的な証拠で確実に残っているので、商品50aを授けた売り手61に対して返品または交換処理等を適切に行うことができる。つまり、本実施の形態の取引管理システム1等によれば、対面することなしに適正な商品50aの授受の取引をより安全かつ確実に行うことができる。それにより、物品50を偽装したり授受取引を偽装したりすることを抑制できるので、偽装に用いられる物品50そのものを減らしたり、返品または交換処理等にかかるエネルギー消費を減らしたりするなどの省エネを図ることができる。
る。
なお、台帳211は、ブロックチェーンの基盤上で構築される同一内容の台帳が複数存在する分散台帳であってもよい。これにより、第1鍵4および第2鍵31の開閉履歴の改ざん困難性を上げることができる。その結果、台帳211に記録された物品50の授受取引である第1取引および第2取引が成立したことを示す電子的な証拠の信頼性が向上するので、対面することなしに適正な物品の授受の取引をより確実に行うことができる。
また、ブロックチェーンにより実現する機能の中にスマートコントラクトというものがある。ここでスマートコントラクトは、取引条件が記述されたプログラムが、取引条件が成立すると、実行するといった1条件1実行の契約記述である。
本実施例によれば、第1取引の成立を第2鍵31が開けられたこと、第2取引の成立を第1鍵4が開けられたことにより確認できるので、物品の買取取引をスマートコントラクトで扱えることができる。つまり、第1鍵4および第2鍵31を用いることで、物品の買取取引に関するスマートコントラクトが成立する条件である物理的なトリガーを電子的に検知することにより実現できる。
なお、買い手62が商品50aの仮受取処理後すなわち第1取引の成立後、一定期間経過しても、商品50aを返送もせず、かつ、第1鍵4aも開錠しない場合には、サーバ装置2は、物品50aの売買契約が成立すなわち第2取引が成立したと契約成立としてもよい。
また、買い手62が商品50aの仮受取処理後すなわち第1取引の成立後、第1鍵4aを電子的に開錠せず、破壊的行動により開錠した場合には、サーバ装置2は、物品50aの売買契約が成立すなわち第2取引が成立したと契約成立としてもよい。この場合、第1鍵4aは、鍵破壊検知部402を有している。これにより、破壊的行動により開錠され、商品50aから取り外された第1鍵4aのみを返送することで、第2取引の成立を阻む行動を抑止できる。
また、商品50aに衝撃センサーを付属し、商品50aそのものに危害が加えられていないかどうかを判断する機構を追加してもよい。この場合、契約不成立すなわち第2取引が成立せず、返送された場合、当該機構から取得される情報を利用して、返金額を設定してもよい。これにより、買取側すなわち買い手62の不注意により商品50aを破損等してしまったのにかかわらず、商品50aが買い取られずすなわち第2取引が成立されず、商品50aが返送されてしまう場合に対処することが可能になる。ここで、配送業者70が第3者的に、配送時および返送時の商品50aの写真を残し、証拠能力を向上させることも考えられる。しかし、写真に写る商品50aを画像解析するなどの電子的検査が機能しないと主観的なアナログ評価となってしまうので、スマートコントラクトといったプログラム実行が困難となる。
(他の実施態様の可能性)
以上、実施の形態において本開示の取引管理システム等について説明したが、各処理が実施される主体や装置に関しては特に限定しない。ローカルに配置された特定の装置内に組み込まれたプロセッサなど(以下に説明)によって処理されてもよい。またローカルの装置と異なる場所に配置されているクラウドサーバなどによって処理されてもよい。
また、本開示の取引管理システムは、買い取り側、受け取り側など、第1の者および第2の者双方について記入された相手方に対する評価を蓄積して、閲覧させる機能を有していてもよい。これにより、第1の者および第2の者が悪意のある者であるかどうかを、事前に確認することが可能になるので、対面することなしに適正な物品の授受の取引をより安全かつ確実に行うことができる。
なお、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本明細書において記載した構成要素を任意に組み合わせて、また、構成要素のいくつかを除外して実現される別の実施の形態を本開示の実施の形態としてもよい。また、上記実施の形態に対して本開示の主旨、すなわち、請求の範囲に記載される文言が示す意味を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例も本開示に含まれる。
また、本開示は、さらに、以下のような場合も含まれる。
(1)上記の装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)また、本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
(5)また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。