JP2019092113A - 発音装置 - Google Patents

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Daishi Numata
大志 沼田
秀星 小宮
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秀星 小宮
明広 土屋
Akihiro Tsuchiya
明広 土屋
隆則 中島
Takanori Nakajima
隆則 中島
大悟 青木
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大悟 青木
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Abstract

【課題】全高調波歪みの安定性を確保しつつ、装置の小型化が可能な発音装置を提供する。【解決手段】振動板と、磁性材料で形成されたアーマチュアと、アーマチュアを間に挟み所定間隔を形成して対向する一対の磁石と、一対の磁石を支持するヨークと、コイルと、アーマチュアの振動を振動板に伝達する伝達体とを備え、ヨークは、一対の磁石の間隔を規定し、一対の磁石を外部へ突出させて保持する第1ヨークと、第1ヨークから突出する磁石を受け入れる収容空間を形成した第2ヨークとを有し、第2ヨークの収容空間は一対の磁石の間隔方向において一対の磁石よりも大きく形成されてなる。【選択図】図4

Description

本発明は、アーマチュアの振動によって振動板が駆動されて発音する発音装置に関する。
特許文献1に記載の電気音響変換器は、筐体内にアーマチュア、ヨーク、コイル、一対のマグネットなどを配設してなり、上記アーマチュアはアーマチュア可動部を備え、このアーマチュア可動部の可動方向で、アーマチュア可動部とコイルの内周面で形成される空間の少なくとも一方に、可動な箔部材もしくは線部材が設けられている。
特許文献2に記載の電磁トランスデューサーは、(1)作用空間の両側に配置された一対の永久磁石の磁極面の間の方向に拡張する磁束場を形成する永久磁石手段と、(2)電気信号コイルと、(3)このコイルを通って拡張し、一方の端で支持され、他方の端が作用空間内に拡張する細長の電機子であって、上記他方の端が磁極面の間の方向に振動性を持ち、ダイアフラムへ接続されるように構成された電機子と、(4)磁石手段に対して固定されたスナッパー手段であって、電機子の磁極面の間の方向に垂直な方向の変位を制御する表面をもったスナッパー手段とを備える。
特開2007−074499号公報 特開2004−529767号公報
一般に、発音装置において全高調波歪(THD(Total Harmonic Distortion))を安定させるには、アーマチュアを一対の磁石間の中心位置に精度良く配置することが必要となる。これに対して、特許文献1に記載の電気音響変換器では、アーマチュアの側板部の内側面がヨークの外側面に溶接又は接着により固定される構成をとっており、これによってアーマチュアの位置を調整可能としている。また、特許文献2に記載の電磁トランスデューサーでは、電機子の外側アームが橋部によって支持されており、この橋部が溶接等によって磁石用片に溶接された羽部又はパッドと一体的に形成される構成としており、これによって電機子の位置を調整可能としている。
しかしながら、特許文献1のアーマチュアでは、側板部がヨークの外側面に固定され、また、特許文献2の電機子では、これを支持する橋部が、羽部又はパッドと一体化されて磁石用片の外側面に固定されている。したがって、側板部や、羽部又はパッドの分だけ側方に大きくなるため、発音装置として側方のサイズの小型化が困難となっていた。
また、発音装置に設けられる一対の磁石の間隔のばらつきは音圧レベル(SPL)のばらつきにつながる。これに対して、従来の発音装置においては、ヨークの内部空間内に一対の磁石を収容させる構成であることから、上記内部空間内で磁石の位置を微調整することによって磁石間距離のばらつきを制御するには複雑な工程が必要となっていた。
そこで本発明は、全高調波歪みの安定性を確保しつつ、装置の小型化が可能な発音装置を提供することを目的とする。また、本発明は、一対の磁石間距離のばらつきを簡便に抑えることができる発音装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の発音装置は、振動板と、磁性材料で形成されたアーマチュアと、アーマチュアを間に挟み所定間隔を形成して対向する一対の磁石と、一対の磁石を支持するヨークと、コイルと、アーマチュアの振動を振動板に伝達する伝達体とを備え、ヨークは、一対の磁石の間隔を規定し、一対の磁石を外部へ突出させて保持する第1ヨークと、第1ヨークから突出する磁石を受け入れる収容空間を形成した第2ヨークとを有し、第2ヨークの収容空間は一対の磁石の間隔方向において一対の磁石よりも大きく形成されてなることを特徴としている。
これにより、一対の磁石のそれぞれからの突出部分が第2ヨークの収容空間内に挿入された状態で、第2ヨークに対する第1ヨークの相対位置を調整することができる。したがって、この収容空間を、アーマチュアを一対の磁石の間隔方向の中心位置に位置合わせする際の調整しろとすることができる。そして、第1ヨークと第2ヨークとは、それぞれの背面と前面での接着や、側面同士の溶接によって互いに固定することができる。このようにして位置調整とヨーク同士の固定を行うため、アーマチュアを、一対の磁石の間隔方向における中心位置に精度良く配置することができ、これにより、発音装置の全高調波歪を安定化させることができる。さらに、従来の発音装置のようにアーマチュアにヨーク側面への被固定部を設ける必要がないため、その分のアーマチュア材の省材化ができ、ヨーク側面方向における装置の小型化が可能となる。また、一対の磁石が第1ヨークから突出しているため、第1ヨークに対する一対の磁石の組み付け性が高くなり、これにより、一対の磁石間の距離のばらつきを簡便に抑えることができる。
本発明の発音装置において、第1ヨーク及び第2ヨークはそれぞれ、上部ヨークと下部ヨークとを備え、一対の磁石は、第1ヨークの上部ヨークと下部ヨークにそれぞれ保持されることが好ましい。
これにより、一対の磁石の相対位置を容易かつ精度良く調整することができる。
第1ヨークの下部ヨークは、一対の磁石の間隔方向と交差する方向に延び、この交差方向において一対の磁石の一方の下面全体を支持することが好ましい。
これにより、下部ヨークに支持される磁石の第1ヨークへの固定が容易となり、また、この下部ヨークが第2ヨークの下部ヨークと係合するため、第1ヨークと第2ヨークとの固定や、一対の磁石の間隔方向における位置調整が容易となる。
本発明によると、全高調波歪みの安定性を確保しつつ、装置の小型化が可能な発音装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る発音装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る発音装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態における構造体の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態における構造体の分解斜視図である。 図3のV−V’線における断面図である。 図5のVI−VI’線における断面図である。 本発明の実施形態における構造体において第1ヨークが分離された状態を示す断面図である。 変形例における構造体において、第1ヨークが分離された状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る発音装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本実施形態に係る発音装置11の構成を示す斜視図、図2は発音装置11の分解斜視図である。図3は本実施形態における構造体11Aの構成を示す斜視図、図4は構造体11Aの分解斜視図である。図5は図3のV−V’線における断面図、図6は、図5のVI−VI’線における断面図である。図7は、構造体11Aにおいて第1ヨーク30が分離された状態を示す断面図である。ここで、図7は、図3のV−V’線における断面図であって、ホルダ60の図示を省略している。
以下の説明においては、各図の上下方向(Z方向)を上下方向又は高さ方向とし、図2のY方向の発音ノズル15側を前側、基板16側を後側とし、図2のX方向を左右方向とそれぞれ称する。なお、それぞれの方向は本発明の発音装置の姿勢に応じて任意に定めることができる。また、上下方向に沿って上側から下側を見たときの状態を平面視と呼ぶ場合がある。
図1に示すように、発音装置11はケース12を有している。図1と図2に示すように、ケース12は下ケース13と上ケース14とから構成されている。下ケース13と上ケース14は樹脂材料又は非磁性材料もしくは磁性の金属材料を使用しダイキャスト法で形成されている。あるいは、非磁性又は磁性の金属板を使用してプレス加工で形成されている。
図2に示すように、下ケース13は、底部13aと、4つの側面を囲む側壁部13bと、側壁部13bの上端の開口端部13cを有している。上ケース14は、天井部14aと、4つの側面を囲む側壁部14bと、側壁部14bの下端の開口端部14cを有している。下ケース13の内部空間は、上ケース14の内部空間よりも広く、上ケース14は下ケース13の蓋体として機能している。下ケース13の開口端部13cと上ケース14の開口端部14cは、平面視における形状が互いに対応する略矩形状をなしている。下ケース13と上ケース14は、それぞれの開口端部13c、14cの平面視における位置が互いに一致するように配置され、レーザー溶接によって開口端部13c、14cを互いに溶接することによって固定される。このように固定することによって、下ケース13内に収容された構成部材と、上ケース14内に収容された構成部材とが所定の関係で位置決めされる。
振動板21はアルミニウムやSUS304などの薄い金属材料で形成されており、必要に応じて曲げ強度を増強するためのリブ21dがプレス成形されている。可撓性シート22は振動板21よりも撓み変形しやすいものであり、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)やナイロンあるいはポリウレタンなどの樹脂シート(樹脂フィルム)で形成されている。
振動板21は可撓性シート22の下面に接着されて固定され、可撓性シート22の外周縁部22aが、接着フィルム23によって上ケース14の内面(不図示)に接着固定されている。その結果、振動板21は、可撓性シート22を介して上ケース14に振動動作自在に支持されている。振動板21は、可撓性シート22の撓みと弾性によって、支点側端部21cを支点として、自由端21bがZ方向へ変位するように振動可能である。
図2に示すように、発音装置11は構造体11Aを備え、この構造体11Aは下ケース13内に導入され、底部13a上に配置される。図3と図4に示すように、構造体11Aは、一対の磁石34、35と、これらの磁石34、35を支持するヨーク100と、コイル37と、端末部38と、コイル37が巻き付けられたボビン40と、アーマチュア51と、ホルダ60とを備える。
図4に示すように、ヨーク100は、一対の磁石34、35を内部に保持する第1ヨーク30と、第1ヨーク30の後方に配置される第2ヨーク130とを備える。
図4に示すように、第1ヨーク30は、上部ヨーク31と下部ヨーク32とを有している。第2ヨーク130も、上部ヨーク131と下部ヨーク132とを有している。第2ヨーク130の上部ヨーク131は第1ヨーク30の上部ヨーク31と同様にX方向に延びる長板状の形状を備え、第2ヨーク130の下部ヨーク132は第1ヨーク30の下部ヨーク32と同様に上が開いたU字状の形状を備える。第2ヨーク130は、第1ヨーク30の上部ヨーク31の後方に上部ヨーク131が位置し、第1ヨーク30の下部ヨーク32の後方に下部ヨーク132が位置するように配置される。
第1ヨーク30の上部ヨーク31と下部ヨーク32、及び、第2ヨーク130の上部ヨーク131と下部ヨーク132は、磁性材料で形成されており、例えばSPCCに代表される冷間圧延鋼板などの鋼板やNi−Fe合金などで形成されている。
図3、図4、及び図6に示すように、第1ヨーク30において、下部ヨーク32は上が開いたU字形状に曲げられており、底面部32aと、そのX方向の両側で上向きに折り曲げられた一対の側面部32bとを備える。側面部32bの上端部が、平板形状の上部ヨーク31の内面31aに接合され、レーザースポット溶接などで、上部ヨーク31と下部ヨーク32とが互いに固定されている。上部ヨーク31と下部ヨーク32とが固定されると、下部ヨーク32の底面部32aの内面と、上部ヨーク31の内面31aとが平行に対向する。上部ヨーク31の幅寸法は、X方向の両端部が、下部ヨーク32の側面部32bの両側の外面よりも両側へ突出するように形成されている。第1ヨーク30においては、上部ヨーク31と下部ヨーク32とで囲まれる収容空間30cが形成される。
図4に示すように、第2ヨーク130において、下部ヨーク132は上が開いたU字形状に曲げられており、底面部132aと、そのX方向の両側で上向きに折り曲げられた一対の側面部132bとを備える。第1ヨーク30と同様に、側面部132bの上端部が、平板形状の上部ヨーク131の内面131a(図5参照)に接合され、レーザースポット溶接などで、上部ヨーク131と下部ヨーク132とが互いに固定されている。上部ヨーク131と下部ヨーク132とが固定されると、下部ヨーク132の底面部132aの内面と、上部ヨーク131の内面131aとが平行に対向する。上部ヨーク131の幅寸法は、X方向の両端部が、下部ヨーク132の側面部132bの両側の外面よりも両側へ突出するように形成されている。第2ヨーク130においては、上部ヨーク131と下部ヨーク132とで囲まれる収容空間130cが形成される。
図5と図6に示すように、第1ヨーク30では、上部ヨーク31の内面31aに上部磁石34が固定され、下部ヨーク32の底面部32aの内面32cに下部磁石35が固定されている。これにより、第1ヨーク30の収容空間30c内に一対の磁石34、35の前側の一部が収容される。図6に示すように、Z方向において、上部磁石34の下面34aと下部磁石35の上面35aとの間にはギャップgが形成されている。上部磁石34と下部磁石35は、上部磁石34の下面34aと下部磁石35の上面35aとが互いに逆の極性となるように、それぞれ着磁されている。
図4、図5、及び、図7に示すように、第1ヨーク30の上部ヨーク31と下部ヨーク32にそれぞれ固定されることで保持された、一対の磁石34、35は、後端側の一部34b、35b(突出部分)(図7参照)がそれぞれ第1ヨーク30から外部へ突出している。このような構成にすることにより、ヨーク内に一対の磁石の全体がそれぞれ挿入される従来の構成に比べて、一対の磁石34、35のそれぞれを扱いやすくなり、その位置調整が容易となるため、一対の磁石34、35の距離の調整のための複雑な操作が不要となり、この距離の発音装置ごとのばらつきを容易に制御することが可能となる。
第2ヨーク130の収容空間130cは、Y方向に沿って見たときに、第1ヨーク30の収容空間30cと略同一の形状を有している。よって、第2ヨーク130の収容空間130cは、Y方向に沿って見ると、ギャップgを介して対向しあう一対の磁石34、35に対応する形状を有しており、別言すると、一対の磁石34、35よりも大きく形成されている。このような構成にすることにより、第1ヨーク30に保持された一対の磁石34、35において第1ヨーク30から突出した部分34b、35b(突出部分)が、第2ヨーク130の収容空間130cへ収容可能となる。また、図5に示すように、第2ヨーク130の収容空間130cは、Y方向において、第1ヨーク30からの突出部分34b、35bをすべて収容可能な長さを有する。よって、Y方向に沿って、第1ヨーク30の後側の背面30aと、第2ヨーク130の前面130bとを、接着や溶着によって互いに固定すると、第1ヨーク30から後側へ突出した一対の磁石34、35の突出部分34b、35bがギャップgを維持したまま第2ヨーク130内に収納される。
図4と図5に示すように、Y方向において第1ヨーク30及び第2ヨーク130と並ぶ位置にコイル37が設けられている。コイル37は、Y方向に延びる巻き軸を中心として導線が周回するように、ボビン40に巻かれている。ボビン40は非磁性材料の樹脂材料で形成されている。
図4と図5に示すように、ボビン40の前側に向く端面が、被当接部としての接合面41となっており、この接合面41が第2ヨーク130の上部ヨーク131と下部ヨーク132のY方向に向く背面130aに接着剤などで固定される。このとき、コイル37の巻き中心線が、第2ヨーク130の収容空間130cに挿入された、上部磁石34と下部磁石35とのギャップgの中心に一致するように位置決めされて互いに固定される。
図5に示すように、ボビン40は、コイル37の巻き中心線が含まれる空間42を備えており、この空間42には、アーマチュア51の可動部51aが挿入される。よって、コイル37の導線はアーマチュア51の可動部51aの周囲を周回するように巻かれている。また、コイル37の巻き軸は、ボビン40の空間42のZ方向の中心に略一致する。
図5に示すように、コイル37の導線の端末部38は、ボビン40の背面43から後方へ延出している。
図2に示すように、発音装置11にはアーマチュア51が設けられている。アーマチュア51は磁性材料の板材で形成されており、例えば、Ni−Fe合金で形成されている。アーマチュア51はプレス加工され、図4に示すように、可動部51aと固定部51bと曲げ部51cを有するU字形状に曲げ加工されている。可動部51aと固定部51bは、Z方向に間隔を空けて互いに平行に対向している。アーマチュア51の可動部51aのY方向に向く先部51dはX方向の幅寸法が可動部51aよりも小さくなっている。
図5に示すように、アーマチュア51の固定部51bは、第2ヨーク130の上部ヨーク131の上向きの外面である接合面131bに固定されている。また、アーマチュア51の可動部51aは、ボビン40の空間42の内部に挿入され、さらに、第2ヨーク130の収容空間130cに挿入された、上部磁石34と下部磁石35との間のギャップg内に挿入されている。そして、アーマチュア51の先部51dは、前記ギャップg内からY方向の前方に延出している。
振動板21の自由端21bと、アーマチュア51の先部51dは伝達体52で連結されている。伝達体52は金属又は合成樹脂で形成された部材であり、例えばSUS202のピン材で形成されている。伝達体52の上端部52aは振動板21に形成された取り付け穴21eに挿入されて、さらに、取り付け穴21eのZ方向上方において、可撓性シート22に設けた孔部22eに挿入されている。振動板21及び可撓性シート22と伝達体52とは、接着剤で互いに固定されている。
伝達体52の下端部52bは、アーマチュア51の先部51dの先端面51eに対して、レーザー溶接、接着、又は、半田付けによって固定されている。
支持部材としてのホルダ60は、厚さ寸法が均一な非磁性材料の金属板材で形成されている。図4に示すように、ホルダ60は、底板61の左右方向(X方向)の両端が上下方向(Z方向)の上側へ折り曲げ加工され、互いに対向しあう一対の側壁部が形成されている。この側壁部は、左右一対の第1側壁部62aと、左右一対の第2側壁部62bとを備える。第1側壁部62aと第2側壁部62bは、前後方向(Y方向)に連なっており、その上下方向の高さは、第2側壁部62bよりも第1側壁部62aの方が高く形成されている。
図5に示すように第1ヨーク30と第2ヨーク130をホルダ60内の前側の所定位置に配置すると、図6に示すように第1ヨーク30の下部ヨーク32の側面部32b、及び、第2ヨーク130の下部ヨーク132の側面部132bにおいて、外側の両側面は、左右方向において、一対の保持部としての第1側壁部62aにそれぞれ接触する。これによって第1ヨーク30と第2ヨーク130がホルダ60に保持される。
このとき、前後方向においては、第1ヨーク30の上部ヨーク31と下部ヨーク32のY方向に向く背面30aが、第2ヨーク130の上部ヨーク131と下部ヨーク132のY方向に向く前面130bに対して接着や溶接によって固定される。さらに、第2ヨーク130の上部ヨーク131と下部ヨーク132のY方向に向く背面130aがボビン40の接合面41に対して接着剤などで固定され、これによって位置決めされる(図5参照)。
図2に示すように、下ケース13の後側の側壁部13bの上部には、ボビン40から延出する、コイル37の一対の端末部38に対応する位置に、2つの配線穴13eが設けられている。
下ケース13内にホルダ60を配置することにより、ホルダ60が下ケース13内で位置決めされた状態で組み込まれる。この位置決めによって、ボビン40の背面43から延出された2つの端末部38が側壁部13bの2つの配線穴13eから外部へそれぞれ延出される。
振動板21と可撓性シート22が内部に配置された上ケース14と、第1ヨーク30、第2ヨーク130、一対の磁石34、35、アーマチュア51、伝達体52、及び、コイル37が巻かれたボビン40を保持したホルダ60が内部に配置された下ケース13とが互いに固定されると、振動板21と可撓性シート22とによって、ケース12の内部の空間が上下に区分される。振動板21及び可撓性シート22よりも上側であって上ケース14の内部の空間が発音側空間であり、発音側空間は、上ケース14の前側の側壁部14bに形成された発音口14dから外部空間に通じている。図2に示すように、ケース12の前方の外側には、前記発音口14dに通じる発音ノズル15が固定される。
図2に示すように、下ケース13の後方の側壁部13bには一対の配線穴13eが開口しており、ボビン40の背面43から延出した一対の端末部38が、一対の配線穴13eからそれぞれ外部に引き出される。ケース12の後方の側壁部の外部には基板16が固定され、端末部38が基板16に形成された小穴内を通過しこの小穴が半田付けによって塞がれ、さらに、基板16の外周を樹脂で封止することによって、配線穴13eが外側から閉鎖されている。
発音装置11の組立作業は以下の通りである。
発音装置11は、各部品が組み込まれた上ケース14と下ケース13を、それぞれの開口端部13c、14cが平面視において互いに一致するように固定される。上ケース14においては、振動板21と可撓性シート22が位置決め固定される。下ケース13においては、ホルダ60に対してボビン40を位置決めした後に、第1ヨーク30、第2ヨーク130、アーマチュア51、及び、伝達体52がそれぞれ位置決めされ、さらに、この状態のホルダ60が下ケース13に対して位置決めされる。
上ケース14側については、振動板21を可撓性シート22の下面に重ねて接合し、可撓性シート22の外周縁部22aを上ケース14の内面(不図示)の所定位置に配置し接着フィルム23によって接着固定する。
下ケース13側については、図4に示すように、上部ヨーク31の内面31aに上部磁石34を接合し、下部ヨーク32の底面部32aの内面32c(上面)に下部磁石35を接合し、上部ヨーク31と下部ヨーク32とをレーザースポット溶接などで固定する。
一方、第2ヨーク130の背面130aとボビン40の接合面41とが接着等によって互いに固定される。次に、ホルダ60に対して、互いに固定された、第2ヨーク130とボビン40が組み付けられる。ボビン40に対しては、予め、Y方向に延びる巻き軸を中心として導線が周回するように、コイル37が巻き付けられる。
アーマチュア51は、プレス加工で形成し、可動部51aと固定部51bとがZ方向で平行に、又は、ほぼ平行に対向できるように曲げ部51cを加工する。そして、可動部51aをボビン40の空間42及び第2ヨーク130の収容空間130cに挿入した後に、固定部51bを、上部ヨーク131の上面である接合面131bに直接突き当ててレーザースポット溶接などで固定する。
つづいて、ボビン40が組み付けられたホルダ60に対して第1ヨーク30を組み付ける。第1ヨーク30は、側面部32bの左右方向の外側の側面がホルダ60の一対の第1側壁部62aに接触するようにホルダ60内に配置される。そして、第1ヨーク30は、すでに固定された一対の磁石34、35のZ方向における中心位置に、アーマチュア51の可動部51aが位置するようにZ方向で調整される。さらに、上部磁石34の突出部分34bと下部磁石35の突出部分35bが第2ヨーク130の収容空間130c内へ挿入されるようにY方向後側へ移動される。このようにして一対の磁石34、35のZ方向における中心位置にアーマチュア51の可動部51aを一致させたところで、第1ヨーク30の背面30aと第2ヨーク130の前面130bとを接着や溶着によって互いに固定する。
次に、アーマチュア51の先部51dの先端面51eに対して、レーザー溶接、接着、又は、半田付けによって、伝達体52の下端部52bを固定する。以上の工程により、ホルダ60に対して、コイル37が巻かれたボビン40、第1ヨーク30、第2ヨーク130、アーマチュア51、及び、伝達体52が位置決められ、これらを下ケース13内へ収容させる。これによって、ボビン40の背面43から延出された2つの端末部38は、下ケース13の側壁部13bの2つの配線穴13eから外部へそれぞれ延出される。
次に、上述のように各部品が組み込まれた、上ケース14と下ケース13とを、それぞれの開口端部13c、14cが平面視において互いに一致するように固定させる。固定は、レーザースポット溶接や接着で行う。また、伝達体52の上端部52aが振動板21に形成された取り付け穴21eに挿入されて、さらに、取り付け穴21eの上方に位置する可撓性シート22に設けた孔部22eに挿入される。振動板21及び可撓性シート22と伝達体52とは接着剤又は半田付けで固定される。
ここで、振動板21に形成された取り付け穴21eと可撓性シート22に設けた孔部22eを、伝達体52との間で隙間を形成できるように大きくしておくことで、下ケース13と上ケース14を結合させるときに、Y方向への相対位置調整を行うことなく、伝達体52を取付けることができる。
最後に、下ケース13の配線穴13eを基板16で覆い、下ケース13の配線穴13eから延出した、コイル37の端末部38を基板16に半田付けする。さらに、上ケース14の前面において、発音口14dに対応した位置に発音ノズル15を固定して組立を完了する。
次に、発音装置11の動作を説明する。
発音装置11の動作は、ボイス電流がコイル37に与えられると、アーマチュア51に磁界が誘導される。アーマチュア51に誘導される磁界と、上部磁石34と下部磁石35とのギャップg内に生成される磁界とで、アーマチュア51の可動部51aにZ方向への振動が発生する。この振動は伝達体52を介して振動板21に伝達される。このとき、可撓性シート22で支持されている振動板21は、支点側端部21cを支点として自由端21bがZ方向へ振れて振動する。振動板21の振動により、上ケース14の内部の発音空間に音圧が生成され、この音圧が発音口14dから発音ノズル15を経て外部へ出力される。
この発音装置11は、アーマチュア51がU字形状であり、固定部51bがY方向に長いため、固定部51bのうちの上部ヨーク31に固定されていない部分も振動部として機能する。よって、振動部分の自由長を長くでき、低音域での発音エネルギーを大きくすることが可能である。
本実施形態の発音装置11においては、一対の磁石34、35のそれぞれの後端側の一部34b、35b(突出部分)を突出させて保持する第1ヨーク30と、突出した一対の磁石34、35を収容する収容空間130cを設けた第2ヨーク130とでヨーク100を構成し、かつ、一対の磁石34、35の間隔方向(Z方向)において、第2ヨーク130の収容空間130cを一対の磁石34、35よりも大きく形成している。これにより、一対の磁石34、35のそれぞれの突出部分34b、35bが第2ヨーク130の収容空間130c内に挿入された状態でも、第2ヨーク130に対する第1ヨーク30のZ方向における相対位置を調整することができる。したがって、この収容空間130cを、アーマチュア51を一対の磁石34、35の間隔方向の中心位置に位置合わせする際の調整しろとすることができる。
そして、第1ヨーク30と第2ヨーク130とは、それぞれの背面30aと前面130bでの接着や、側面同士の溶接によって固定することができる。そのため、アーマチュア51を、一対の磁石34、35の間隔方向(Z方向)における中心位置に精度良く配置できることから、発音装置11の全高調波歪を安定化させることができる。さらに、従来の発音装置のようにアーマチュアにヨーク側面への被固定部を設ける必要がないため、その分のアーマチュア材の省材化ができ、ヨーク側面方向における装置の小型化が可能となる。
以下に変形例について説明する。
図8は、変形例における構造体において、第1ヨーク230が分離された状態を示す断面図である。ここで、図8は、変形例における構造体において、図3のV−V’線に対応する切断線における断面図であって、ホルダ60の図示を省略している。
図8に示す変形例においては、上記実施形態の第1ヨーク30に代えて第1ヨーク230を用い、上記実施形態の第2ヨーク130に代えて第2ヨーク330を用いている。これらの第1ヨーク230と第2ヨーク330は、上記実施形態の第1ヨーク30と第2ヨーク130と同じ材料で構成する。
変形例における第1ヨーク230は、上部ヨーク231と下部ヨーク232を有しており、レーザースポット溶接などによって互いに固定されている。上部ヨーク231は、上記実施形態における第1ヨーク30の上部ヨーク31と同じ形状を備えており、その内面231aに上部磁石34が固定され、後端側の一部34b(突出部分)が外部へ突出する。
これに対して、下部ヨーク232は、上記実施形態の下部ヨーク32と同様に上が開いたU字形状に曲げられており、底面部232aと、そのX方向の両側で上向きに折り曲げられた一対の側面部232bとを備えるが、Y方向において底面部232aが側面部232bよりも後側へ長く延びている点が異なる。言い換えると、この底面部232aは、一対の磁石34、35の間隔の方向(Z方向)と交差する方向に延びている。底面部232aのY方向における長さは、上記実施形態の第1ヨーク30の下部ヨーク32と第2ヨーク130の下部ヨーク132とをY方向において互いに固定したときの長さと等しくされている。このため、底面部232aの内面232cに下部磁石35を固定すると、下部磁石35の下面35cの全体が底面部232aによって支持される。
第2ヨーク330は、上部ヨーク331と下部ヨーク332を有しており、レーザースポット溶接などによって互いに固定されている。上部ヨーク331は、上記実施形態における第2ヨーク130の上部ヨーク131と同じ形状を備えている。一方、下部ヨーク332は、一対の側面部332bのみを有しており、底面部を有していないため、底部が開放されている。第2ヨーク330においては、上部ヨーク331と下部ヨーク332によって収容空間330cが形成される。
このような構成の第2ヨーク330は、上記実施形態の第2ヨーク130と同様に、ボビン40に固定されてホルダ60に組み付けられる。そして、アーマチュア51の可動部51aをボビン40の空間42及び第2ヨーク330の収容空間330cに挿入した後に、固定部51bを、上部ヨーク331の上面に直接に突き当ててレーザースポット溶接などで固定する。次に、ボビン40が組み付けられたホルダ60に対して、上記実施形態の第1ヨーク30と同様に、一対の磁石34、35のZ方向における中心位置にアーマチュア51の可動部51aを一致させるように、第1ヨーク230を組み付ける。この組み付けにおいては、第2ヨーク330の側面部332bの下方の開放された領域に第1ヨーク230の底面部232aの延出部分が配置され、底面部232aの後端面がボビン40の接合面41に当接する。別言すると、第2ヨーク330の側面部332bの下方の開放された領域に第1ヨーク230の底面部232aが係合する。これによって、第2ヨーク330の収容空間330cが閉じられる。したがって、この変形例によれば、磁石35を第1ヨーク230の下部ヨーク232へ固定する操作が容易となり、さらに、この下部ヨーク232が第2ヨーク330の下部ヨーク332と係合するため、第1ヨーク230と第2ヨーク330とを互いに固定する操作や、一対の磁石34、35の間隔方向における位置調整が容易となる。
なお、上記変形例においては、第1ヨーク230の下部ヨーク232の底面部232aのY方向における長さを、下部磁石35の下面全体を支持する長さとしていたが、この長さはこれより短くてもよい。この長さを、例えば、下部磁石35の下面のY方向の長さの半分以上を支持する長さとすれば、下部磁石35が底面部上で安定するため、第1ヨーク230への固定が容易となる。この構成においては、第2ヨーク330の下部ヨーク332に、第1ヨーク230の底面部の長さに対応した長さを有する底面部を設け、第1ヨーク230と第2ヨーク330が互いに固定されたときに収容空間330cが閉じられるようにすることが好ましい。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の思想の範囲内において改良又は変更が可能である。
以上のように、本発明に係る発音装置は、全高調波歪みの安定性を確保しつつ、装置の小型化が可能な点で有用である。
11 発音装置
11A 構造体
12 ケース
13 下ケース
13a 底部
13b 側壁部
13c 開口端部
13e 配線穴
14 上ケース
14a 天井部
14b 側壁部
14c 開口端部
14d 発音口
15 発音ノズル
16 基板
21 振動板
21b 自由端
21c 支点側端部
21d リブ
21e 取り付け穴
22 可撓性シート
22a 外周縁部
22e 孔部
23 接着フィルム
30 第1ヨーク
30a 背面
30c 収容空間
31 上部ヨーク
31a 内面
32 下部ヨーク
32a 底面部
32b 側面部
32c 内面
34 上部磁石
34a 下面
34b 突出部分
35 下部磁石
35a 上面
35b 突出部分
35c 下面
37 コイル
38 端末部
40 ボビン
41 接合面
42 空間
43 背面
51 アーマチュア
51a 可動部
51b 固定部
51c 曲げ部
51d 先部
51e 先端面
52 伝達体
52a 上端部
52b 下端部
60 ホルダ
61 底板
62a 第1側壁部
62b 第2側壁部
100 ヨーク
130 第2ヨーク
130a 背面
130b 前面
130c 収容空間
131 上部ヨーク
131a 内面
131b 接合面
132 下部ヨーク
132a 底面部
132b 側面部
230 第1ヨーク
231 上部ヨーク
232 下部ヨーク
232a 底面部
232b 側面部
330 第2ヨーク
330c 収容空間
331 上部ヨーク
332 下部ヨーク
332b 側面部

Claims (3)

  1. 振動板と、
    磁性材料で形成されたアーマチュアと、
    前記アーマチュアを間に挟み所定間隔を形成して対向する一対の磁石と、
    前記一対の磁石を支持するヨークと、
    コイルと、
    前記アーマチュアの振動を前記振動板に伝達する伝達体とを備え、
    前記ヨークは、
    前記一対の磁石の間隔を規定し、前記一対の磁石を外部へ突出させて保持する第1ヨークと、
    前記第1ヨークから突出する磁石を受け入れる収容空間を形成した第2ヨークとを有し、
    前記第2ヨークの収容空間は前記一対の磁石の間隔方向において前記一対の磁石よりも大きく形成されてなることを特徴とする発音装置。
  2. 前記第1ヨーク及び前記第2ヨークはそれぞれ、上部ヨークと下部ヨークとを備え、
    前記一対の磁石は、前記第1ヨークの上部ヨークと下部ヨークにそれぞれ保持される請求項1に記載の発音装置。
  3. 前記第1ヨークの下部ヨークは、前記一対の磁石の間隔方向と交差する方向に延び、この交差方向において前記一対の磁石の一方の下面全体を支持する請求項2に記載の発音装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116347300A (zh) * 2021-12-23 2023-06-27 美商楼氏电子有限公司 在平衡电枢接收器中实现的冲击保护
WO2023125401A1 (zh) * 2021-12-27 2023-07-06 华为技术有限公司 扬声器单元及电子设备

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