JP2019100134A - 車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高いラッチ機構の支持剛性を確保すること。【解決手段】ブラケット40は、ラッチ機構30を保持するラッチ保持部41を有してドア1に固定されるベースプレート42と、そのラッチ保持部41に交差する方向に延びる延伸プレート46と、を備える。更に、延伸プレート46には、ドア1の厚み方向から当該ドア1に延伸プレート46を締結するための締結孔56と、その延伸プレート46の延伸方向に延びる複数の第1のビード形状部61と、この第1のビード形状部61に交差する方向に延びる複数の第2のビード形状部62と、が設けられる。そして、この延伸プレート46は、これら第1及び第2のビード形状部61,62が格子状に配置された構造を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、車両用ドアロック装置に関するものである。
一般に、車両用のドアロック装置は、車体に設けられたストライカに係合するラッチ機構を備えている。そして、このラッチ機構の係合力に基づいて、例えば、全閉位置に移動したドアを移動不能な状態で車体に拘束する構成になっている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、図9に示すように、車両前後方向(図9中、左右方向)に移動するスライドドア70としての構成を有するドア71は、その外表面71sを形成するアウタパネル72と、このアウタパネル72の内側(図9中、上側)に位置するインナパネル73と、を備えている。即ち、これらアウタパネル72及びインナパネル73は、そのドア幅方向となる車両前後方向に延びている。更に、インナパネル73は、そのドア幅方向の端部位置において、ドア71の厚み方向(図9中、上下方向)に延びる端壁部73bを有している。尚、この端壁部73bが設けられた幅方向の端部位置近傍には、リインフォース74が設けられている。そして、ラッチ機構75は、ブラケット80に保持された状態で、このブラケット80がインナパネル73の端壁部73bに固定されることにより、そのアウタパネル72とインナパネル73との間に配置されている。
詳述すると、図9及び図10に示すように、ブラケット80は、ラッチ保持部81を有したベースプレート82を備えている。また、このブラケット80は、そのラッチ保持部81にラッチ機構75を保持する状態で、ベースプレート82がインナパネル73の端壁部73bに固定されるようになっている。そして、そのベースプレート82には、このベースプレート82がドア71に固定された状態において、そのドア71の閉動作方向(図9中、上側及び右側)に開口するスリット84が形成されている。
具体的には、ベースプレート82には、そのラッチ保持部81に交差して延びる折曲部83が設けられている。そして、上記スリット84は、これらのラッチ保持部81及び折曲部83を有して断面略L字状に形成されたベースプレート82のコーナー部分を切り欠くかたちで設けられている。
即ち、ブラケット80は、ドア71が全閉位置に移動することにより、その車体93側に設けられたストライカ95がベースプレート82のスリット84内に進入する構成になっている。そして、このドアロック装置91は、これにより、その車体93側のストライカ95に対してドア71側に支持されたラッチ機構75が係合する構成になっている。
また、ブラケット80は、その折曲部83を延長するかたちでベースプレート82に固定された延伸プレート86を備えている。更に、この延伸プレート86には、図示しないドアハンドルから延びるワイヤーケーブル87の係止部88と、このワイヤーケーブル87に引張されることにより回動するオープンレバー89と、が設けられている。そして、このドアロック装置91は、このオープンレバー89の回動によりラッチ機構75がアンラッチ動作することで、そのラッチ機構75とストライカ95との係合が解除される構成になっている。
特開2016−108777号公報
ところで、車両においては、より高い安全性の確保が追求されている。このため、上記のようなドアロック装置についてもまた、その車両の安全性について、より一層の貢献が求められている。即ち、例えば、ドアを車内側から押圧した場合、そのドアの厚み方向から印加された荷重が、車体側のストライカに係合したラッチ機構に集中することになる。そして、これにより、そのラッチ機構をドアに支持する部分について、高い支持剛性が要求されることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より高いラッチ機構の支持剛性を確保することのできる車両用ドアロック装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置は、車体に設けられたストライカに係合するラッチ機構と、前記ラッチ機構を車両のドアに支持するブラケットと、を備え、前記ブラケットは、前記ラッチ機構を保持するラッチ保持部を有して前記ドアに固定されるベースプレートと、前記ラッチ保持部に交差する方向に延びる延伸プレートと、を備え、前記延伸プレートには、前記ドアの厚み方向から該ドアに前記延伸プレートを締結するための締結孔と、前記延伸プレートの延伸方向に延びる第1のビード形状部と、前記第1のビード形状部に交差する方向に延びる第2のビード形状部と、が設けられるとともに、複数の前記第1のビード形状部と複数の前記第2のビード形状部とが格子状に配置される。
上記構成によれば、例えば、ドアが車室側から押圧された場合に、このドアの厚み方向から印加された荷重を、そのドアに対して厚み方向から固定された延伸プレートで受けることができる。更に、この延伸プレートに対し、当該延伸プレートの延伸方向及びこの延伸方向に交差する方向に延びる第1及び第2のビード形状部を格子状に配置することで、効果的に、その延伸プレートの剛性を高めることができる。そして、これにより、ドアの厚み方向から過大な荷重が印加された場合であっても、そのラッチ機構を支持する部分の変形を抑えて、より高い安全性を確保することができる。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置において、前記締結孔は、前記ラッチ保持部から前記延伸プレートの延伸方向に離間した該延伸プレートの端部位置に設けられることが好ましい。
上記構成によれば、効果的に、その厚み方向からドアに印加された荷重を、この延伸プレートで受けることができる。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置は、少なくとも1つの前記第1のビード形状部について、他の前記第1のビード形状部及び第2のビード形状部よりも太いビード形状が設定されることが好ましい。
上記構成によれば、ドアの厚み方向において、その延伸プレートの寸法を抑えつつ、効果的に、その延伸プレートの剛性を高めることができる。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置は、前記延伸プレートの延伸方向に対して交差する方向における該延伸プレートの中央部分に位置する前記第1のビード形状部について、前記太いビード形状が設定されることが好ましい。
上記構成によれば、より効果的に、その延伸プレートの剛性を高めることができる。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置は、前記ストライカに対して前記ラッチ機構が係合する位置と前記締結孔とを結ぶ直線が形成される領域に長手方向の端部位置を有する前記第1のビード形状部について、前記太いビード形状が設定されることが好ましい。
即ち、その厚み方向からドアに印加された荷重によって、延伸プレートには、そのベースプレートに保持されたラッチ機構がストライカに係合する位置とドアに対する延伸プレートの固定部を形成する締結孔とを結ぶ方向に沿って、この延伸プレートを撓ませる力が働くことになる。しかしながら、上記構成によれば、このような延伸プレートに作用する力に対応して、効果的に、その延伸プレートの剛性を高めることができる。
上記課題を解決する車両用ドアロック装置において、前記第1及び第2のビード形状部は、前記ドアに対する前記延伸プレートの固定面とは反対側に凸となるビード形状を有することが好ましい。
上記構成によれば、ドアに延伸プレートが固定された状態における当該延伸プレートの占有スペースを小さく抑えることができる。
本発明によれば、より高いラッチ機構の支持剛性を確保することができる。
車両のドア(スライドドア)に設けられたドアロック装置の概略構成図。 ラッチ機構の平面図(アンラッチ状態)。 ラッチ機構の平面図(ハーフラッチ状態)。 ラッチ機構の平面図(フルラッチ状態)。 ラッチ機構を保持するブラケットの側面図(ドアの厚み方向外側視)。 ラッチ機構を保持するブラケットの側面図(ドアの厚み方向内側視)。 ドアに固定されたブラケット及びラッチ機構の側面図(ドアの厚み方向外側視)。 ラッチ機構を保持するブラケットが固定されたドアの断面図(図6におけるVIII-VIII断面)。 ラッチ機構を保持するブラケットが固定されたドアの断面図(従来技術)。 ラッチ機構を保持するブラケットの側面図(従来技術、ドアの厚み方向外側視)。
以下、ドアロック装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のドア1は、車両前後方向に移動することにより、図示しない車両の側面に設けられたドア開口部を開閉可能なスライドドア2としての構成を有している。具体的には、このドア1は、車両前方側(図1中、左側)に移動することにより、そのドア開口部を閉塞する全閉状態となり、車両後方側(図1中、右側)に移動することにより、そのドア開口部を介して乗員が乗降可能な全開状態となるように構成されている。そして、ドア1には、このドア1を開閉操作するためのドアハンドル3(アウトサイドドアハンドル及びインサイドドアハンドル)が設けられている。
また、ドア1には、このドア1を移動不能な状態で車体に拘束するロック装置10が設けられている。具体的には、このドア1には、当該ドア1を全閉位置で拘束する全閉ロックとしてのフロントロック10a及びリアロック10bが設けられている。更に、このドア1には、ドア1を全開位置で拘束するための全開ロック10cが設けられている。そして、これらの各ロック装置10は、ドアハンドル3を操作することにより、そのドア1を移動不能に車体に拘束する状態を解除することが可能になっている。
詳述すると、本実施形態のドア1において、これらの各ロック装置10は、ワイヤーケーブルやリンク等の伝達部材15を介してドアハンドル3と機械的に接続されている。そして、本実施形態のドア1は、これにより、そのドアハンドル3に入力された解除操作が各ロック装置10に伝達される構成になっている。
また、ドアハンドル3と各ロック装置10との間には、これらの伝達部材15が形成する操作伝達系Xを接断(切断及び再接続)することが可能なリモコン(リモートコントロール装置)20が設けられている。即ち、ドア1は、このリモコン20の動作に基づきドアハンドル3に入力された解除操作が全閉ロックを構成する各ロック装置10(10a,10b)に伝達されなくなることにより、その全閉位置に拘束された施錠状態(ドアロック状態)となる。また、このドアロック状態は、そのリモコン20の動作に基づき操作伝達系Xが再び接続状態となることにより解除される(解錠状態)。そして、このドア1が設けられた車両においては、これにより、そのドア1を施解錠するためのドアロック装置21が形成されている。
尚、本実施形態のリモコン20は、ドア1の内側に設けられたロックノブ22、或いはドア1の外側に開口するシリンダーキー(図示略)が操作されることにより、そのドアハンドル3と全閉ロックを構成する各ロック装置10(10a,10b)との間の操作伝達系Xを接断する。そして、このリモコン20は、車室内に設けられた操作スイッチに対する操作入力や無線通信を用いた遠隔操作等によっても、その操作伝達系Xを接断することが可能となっている。
さらに詳述すると、図2〜図4に示すように、本実施形態のロック装置10は、車体23側に設けられたストライカ25に係合することにより、このストライカ25を脱離不能に拘束することが可能なラッチ機構30を備えている。そして、このストライカ25に対するラッチ機構30の係合力に基づいて、そのドア1を移動不能に拘束する構成になっている。
具体的には、本実施形態のラッチ機構30は、それぞれ、その支軸31x,32x周りに回動可能なラッチ31及びポール32を備えている。本実施形態のラッチ機構30において、ラッチ31は、その外周面に開口するストライカ係合溝33を有した略平板状の外形を成している。また、このラッチ31は、図示しないラッチ付勢バネによって、各図中、時計回り方向に回動付勢されている。更に、このラッチ31は、図示しないストッパ部に当接することにより、車体23側に設けられたストライカ25に対し、そのストライカ係合溝33の開口端が臨む位置において、ラッチ付勢バネの付勢力に基づく回動が規制されるようになっている。そして、本実施形態のラッチ機構30は、これにより、ドア1の閉動作に伴って、そのラッチ31のストライカ係合溝33にストライカ25が係合する構成になっている。
一方、ポール32は、図示しないポール付勢バネによって、各図中、反時計回り方向に回動付勢されている。また、本実施形態のポール32は、このポール付勢バネの付勢力に基づき回動することにより、その先端部32aがラッチ31の外周面に摺接する構成になっている。更に、このポール32は、ストライカ係合溝33にストライカ25が係合した状態において、その先端部32aがラッチ31の外周面に係合するように構成されている。そして、本実施形態のラッチ機構30は、これにより、そのラッチ31のストライカ係合溝33に対してストライカ25が係合する状態を保持することが可能になっている。
即ち、図2及び図3に示すように、ストライカ係合溝33に係合したストライカ25は、ラッチ31を押圧しつつ、そのストライカ係合溝33内を奥側に向かって相対移動する。そして、これにより、そのラッチ付勢バネの付勢力に抗して、各図中、反時計回り方向にラッチ31が回動することになる。
また、このとき、ポール32の先端部32aは、ポール付勢バネの付勢力に基づきラッチ31の外周面に押し当てられた状態で、見かけ上、その当接するラッチ31の外周面上を摺動する。更に、ポール32の先端部32aは、これにより、そのラッチ31の外周面に形成されたラッチ31の第1係合部31aに係合する(ハーフラッチ状態)。そして、本実施形態のラッチ機構30は、これにより、そのラッチ付勢バネによる付勢方向、つまりはストライカ係合溝33からストライカ25が排出される各図中、時計回り方向のラッチ31の回動を規制することで、そのラッチ31に対してストライカ25が係合した状態を保持する構成になっている(ハーフラッチ状態)。
更に、図3及び図4に示すように、本実施形態のラッチ機構30において、ラッチ31は、このようなハーフラッチ状態に対応する回動位置から、そのラッチ付勢バネの付勢力に抗して更に回動(各図中、反時計回り方向)することが可能になっている。そして、本実施形態のラッチ機構30は、このハーフラッチ位置を超えたラッチ31の回動により、そのラッチ31の周面に形成された第2係合部31bにポール32が係合する状態となることで、そのストライカ係合溝33に係合したストライカ25を、より確実に拘束可能なフルラッチ状態に移行する構成になっている。
また、本実施形態のラッチ機構30は、上記のようにドアハンドル3に入力された解除操作が操作伝達系Xを介してロック装置10に伝達されることにより、そのポール32がポール付勢バネの付勢力に抗して、各図中、時計回り方向に回動する構成になっている。即ち、これによりラッチ31に対するポール32の係合が解除されることで、ラッチ付勢バネの付勢力に基づきラッチ31がリリース方向(各図中、時計回り方向)に回動する。そして、本実施形態のロック装置10は、これにより、そのラッチ機構30が車体23側のストライカ25に係合しないアンラッチ状態に移行することで、車体23に対するドア1の拘束を解除する構成になっている。
(ラッチ機構の支持構造)
次に、そのドア1に対するラッチ機構30の支持構造について説明する。
図5及び図6に示すように、本実施形態のドア1において、全閉ロックを構成する各ロック装置10(10a,10b)は、そのラッチ機構30を保持するブラケット40を備えている。そして、このブラケット40がドア1に固定されることにより、そのラッチ機構30をドア1に支持する構成になっている。
詳述すると、本実施形態のブラケット40は、ラッチ機構30を保持するためのラッチ保持部41を有したベースプレート42を備えている。また、このベースプレート42は、そのラッチ保持部41に交差して延びる折曲部43を有している。尚、本実施形態のベースプレート42は、金属製の板材を塑性加工することにより形成されている。そして、これにより、そのラッチ保持部41及び折曲部43が断面略L字状の外形を形成する構成になっている。
また、ベースプレート42には、その断面略L字形状のコーナー部42cを切り欠くかたちでスリット44が形成されている。更に、本実施形態のブラケット40は、ドア1が全閉位置に移動する際、このスリット44に対し、車体23側に設けられたストライカ25が進入する位置において、そのドア1に固定される。そして、本実施形態のロック装置10は、これにより、そのブラケット40を介してドア1側に支持されたラッチ機構30が車体23側のストライカ25に係合する構成になっている。
更に、本実施形態のブラケット40は、その折曲部43を延長するかたちでベースプレート42に固定されることによりラッチ保持部41に交差する方向に延びる延伸プレート46を備えている。また、この延伸プレート46には、上記操作伝達系Xを構成するワイヤーケーブル47の係止部48と、このワイヤーケーブル47に引張されることにより回動するオープンレバー49と、が設けられている。そして、本実施形態のロック装置10は、このオープンレバー49の回動に基づいて、そのラッチ機構30がアンラッチ動作する構成になっている。
さらに詳述すると、図5〜図8に示すように、ドア1は、その外表面1sを構成するアウタパネル52と、このアウタパネル52の内側に位置するインナパネル53と、を備えている。そして、本実施形態のロック装置10は、このドア1のインナパネル53に対し、そのブラケット40が車幅方向外側から固定されることにより、そのアウタパネル52とインナパネル53との間に配置される構成になっている。
本実施形態のドア1において、インナパネル53は、そのスライドドア2としての構成を有したドア1のドア幅方向、即ち車両前後方向(各図中、左右方向)に延びるアウタパネル52と略平行に配置される本体部53aと、そのドア幅方向の端部位置においてドア1の厚み方向(図8中、上下方向)に延びる端壁部53bと、を備えている。更に、これらの本体部53aと端壁部53bとが交わるインナパネル53のコーナー部53cには、スリット状の開口部54が設けられている。そして、本実施形態のロック装置10は、このインナパネル53に設けられた開口部54に対し、ブラケット40を構成するベースプレート42に形成されたスリット44が重なる位置において、そのブラケット40がインナパネル53に固定される構成になっている。
具体的には、本実施形態のブラケット40は、そのベースプレート42に設けられたラッチ保持部41が、インナパネル53の端壁部53bに固定される。また、本実施形態のブラケット40は、このインナパネル53の端壁部53bに固定されたベースプレート42のラッチ保持部41に対して交差する方向に延びる延伸プレート46が、そのインナパネル53の本体部53aに沿う状態で配置される構成になっている。更に、この延伸プレート46は、そのベースプレート42のラッチ保持部41から延伸プレート46の延伸方向、つまりは車両前後方向に離間した端部位置46aに、図示しない締結部材(ボルト)が挿通される締結孔56を有している。そして、本実施形態のブラケット40は、この締結孔56を用いることにより、ドア1の厚み方向から、この延伸プレート46がインナパネル53の本体部53aに固定される構成になっている。
尚、本実施形態のドア1において、このインナパネル53に対してブラケット40が固定される部分には、リインフォース58が設けられている。そして、本実施形態のドア1は、これにより、そのブラケット40を介してラッチ機構30を支持する部分の強度を確保する構成になっている。
また、図5及び図6に示すように、本実施形態の延伸プレート46には、仮組み用の孔部57が設けられている。具体的には、本実施形態の延伸プレート46において、仮組み用の孔部57は、上記締結孔56が設けられた端部位置46aから当該延伸プレート46の延伸方向に対して交差する方向(各図中、上下方向)に離間した端部位置46b、及びベースプレート42の折曲部43に対して接続された部位の近傍に設けられている。更に、本実施形態のブラケット40は、これらの仮組み用の孔部57を用いることにより、その締結孔56が設けられた延伸プレート46の端部位置46aを車両の下側(各図中、下側)に向けた状態で、そのインナパネル53の本体部53aに係止される。そして、この状態で、そのインナパネル53の本体部53aに対する延伸プレート46の固定、及びインナパネル53の端壁部53bに対するベースプレート42の固定を行う構成になっている。
さらに詳述すると、本実施形態のブラケット40において、この延伸プレート46には、そのインナパネル53の本体部53aに沿って車両前後方向に延びる延伸プレート46の延伸方向に延設された湾曲断面形状、つまりはビード形状を有する複数のビード形状部(第1のビード形状部61)が形成されている。更に、この延伸プレート46には、その延伸プレート46の延伸方向に交差する方向、つまりは車両上下方向に延びる複数のビード形状部(第2のビード形状部62)が形成されている。そして、本実施形態の延伸プレート46は、これらの第1及び第2のビード形状部61,62が格子状に配置された構成となっている。
具体的には、本実施形態の延伸プレート46は、4本の第1のビード形状部61と、2本の第2のビード形状部62と、を有している。また、これら第1及び第2のビード形状部61,62は、そのインナパネル53の本体部53aに対する延伸プレート46の固定面46sとは反対側、つまりは、そのワイヤーケーブル47の係止部48やオープンレバー49が設けられた延伸プレート46の表面S側に凸となるビード形状を有している(図8参照)。そして、本実施形態のブラケット40は、これら第1及び第2のビード形状部61,62の形成によって、その延伸プレート46の剛性を高める構成となっている。
また、本実施形態の延伸プレート46においては、4本の第1のビード形状部61のうち、その延伸プレート46の延伸方向に対して交差する方向(各図中、上下方向)における当該延伸プレート46の中央部分に位置する一本(61A)が、他の第1のビード形状部61及び第2のビード形状部62よりも太いビード形状を有している。換言すると、この太いビード形状を有した第1のビード形状部61Aは、ブラケット40がインナパネル53に固定された状態において、その車両前後方向に延びる延伸プレート46における車両上下方向の略中央部分に位置している。更に、この太いビード形状を有した第1のビード形状部61Aは、上記のように車体23側のストライカ25に対してラッチ機構30が係合する位置Pxと延伸プレート46の端部位置46aに設けられた締結孔56とを結ぶ直線Nが形成される領域αに、その長手方向の端部61xを有している。そして、本実施形態のブラケット40は、これにより、その延伸プレート46に、より高い剛性が付与された構成になっている。
次に、本実施形態の作用・効果について説明する。
(1)車両のドア1において、そのドアロック装置21を構成する各ロック装置10(10a,10b)は、車体23側に設けられたストライカ25に係合するラッチ機構30と、このラッチ機構30を車両のドア1に支持するブラケット40と、を備える。また、ブラケット40は、ラッチ機構30を保持するラッチ保持部41を有してドア1に固定されるベースプレート42と、そのラッチ保持部41に交差する方向に延びる延伸プレート46と、を備える。更に、延伸プレート46には、ドア1の厚み方向から当該ドア1に延伸プレート46を締結するための締結孔56と、その延伸プレート46の延伸方向に延びる複数の第1のビード形状部61と、この第1のビード形状部61に交差する方向に延びる複数の第2のビード形状部62と、が設けられる。そして、この延伸プレート46は、これら第1及び第2のビード形状部61,62が格子状に配置された構造を有する。
上記構成によれば、例えば、ドア1が車室側から押圧された場合に、この厚み方向からドア1に印加された荷重を、そのドア1に対して厚み方向から固定された延伸プレート46で受けることができる。更に、この延伸プレート46に対し、当該延伸プレート46の延伸方向及びこの延伸方向に交差する方向に延びる第1及び第2のビード形状部を格子状に配置することで、効果的に、その延伸プレート46の剛性を高めることができる。そして、これにより、ドア1の厚み方向から過大な荷重が印加された場合であっても、そのラッチ機構30を支持する部分の変形を抑えて、より高い安全性を確保することができる。
(2)締結孔56は、ベースプレート42に設けられたラッチ保持部41から延伸プレート46の延伸方向に離間した当該延伸プレート46の端部位置46aに設けられる。これにより、効果的に、その厚み方向からドア1に印加された荷重を、この延伸プレート46で受けることができる。
(3)延伸プレート46に設けられた第1のビード形状部61のうち、その延伸プレート46の延伸方向に対して交差する方向における当該延伸プレート46の中央部分に位置する一本(61A)が、他の第1のビード形状部61及び第2のビード形状部62よりも太いビード形状を有する。これにより、ドア1の厚み方向において、その延伸プレート46の寸法を抑えつつ、より効果的に、その延伸プレート46の剛性を高めることができる。
(4)太いビード形状を有した第1のビード形状部61Aは、車体23側のストライカ25に対してラッチ機構30が係合する位置Pxと延伸プレート46に設けられた締結孔56とを結ぶ直線Nが形成される領域αに、その長手方向の端部61xを有する。
即ち、その厚み方向からドア1に印加された荷重によって、延伸プレート46には、そのベースプレート42に保持されたラッチ機構30がストライカ25に係合する位置Pxとドア1に対する延伸プレート46の固定部を形成する締結孔56とを結ぶ方向に沿って、この延伸プレート46を撓ませる力が働くことになる。しかしながら、上記構成によれば、このような延伸プレート46に作用する力に対応して、効果的に、その延伸プレート46の剛性を高めることができる。
(5)第1及び第2のビード形状部61,62は、ドア1に対する延伸プレート46の固定面46sとは反対側に凸となるビード形状を有する。これにより、ドア1に延伸プレート46が固定された状態における当該延伸プレート46の占有スペースを小さく抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、ドア1は、車両前後方向に移動することにより車両の側面に設けられたドア開口部を開閉可能なスライドドア2としての構成を有することとしたが、スイングドアやバックドア等、その他の形式を有した車両用のドアにおいてドアロック装置を構成するラッチ機構の支持構造に具体化してもよい。
・上記実施形態では、延伸プレート46には、4本の第1のビード形状部61と、2本の第2のビード形状部62とが設けられることとしたが、これら第1及び第2のビード形状部61,62の数は、任意に変更してもよい。
・更に、他の第1のビード形状部61及び第2のビード形状部62よりも太いビード形状を設定する第1のビード形状部61Aの数及びその設定位置についてもまた、任意に変更してもよい。
・ブラケット40に保持されるラッチ機構30の構成については、任意に変更してもよい。そして、延伸プレート46の外形形状(輪郭)についてもまた、任意に変更してもよい。
・上記実施形態では、ブラケット40は、その断面略L字状の外形を有するベースプレート42の折曲部43に対して延伸プレート46が固定される。そして、これにより、その延伸プレート46が、ベースプレート42のラッチ保持部41に交差する方向に延びる構成とした。しかし、これに限らず、例えば、金属製の板材を塑性加工する等により、その延伸プレート46がベースプレート42のラッチ保持部41と一体に形成される構成であってもよい。
1…ドア、1s…外表面、2…スライドドア、3…ドアハンドル、10…ロック装置、10a…フロントロック、10b…リアロック、15…伝達部材、X…操作伝達系、20…リモコン、21…ドアロック装置、22…ロックノブ、23…車体、25…ストライカ、30…ラッチ機構、31…ラッチ、31a…第1係合部、31b…第2係合部、31x…支軸、32…ポール、32a…先端部、32x…支軸、33…ストライカ係合溝、40…ブラケット、41…ラッチ保持部、42…ベースプレート、42c…コーナー部、43…折曲部、44…スリット、46…延伸プレート、46a,46b…端部位置、46s…固定面、S…表面、47…ワイヤーケーブル、48…係止部、49…オープンレバー、52…アウタパネル、53…インナパネル、53a…本体部、53b…端壁部、53c…コーナー部、54…開口部、56…締結孔、57…孔部、61,61A…第1のビード形状部、61x…端部、62…第2のビード形状部、70…スライドドア、71…ドア、71s…外表面、72…アウタパネル、73…インナパネル、73b…端壁部、75…ラッチ機構、80…ブラケット、81…ラッチ保持部、82…ベースプレート、83…折曲部、84…スリット、86…延伸プレート、87…ワイヤーケーブル、88…係止部、89…オープンレバー、91…ドアロック装置、93…車体、95…ストライカ、Px…位置、N…直線、α…領域。

Claims (6)

  1. 車体に設けられたストライカに係合するラッチ機構と、
    前記ラッチ機構を車両のドアに支持するブラケットと、を備え、
    前記ブラケットは、
    前記ラッチ機構を保持するラッチ保持部を有して前記ドアに固定されるベースプレートと、
    前記ラッチ保持部に交差する方向に延びる延伸プレートと、を備え、
    前記延伸プレートには、
    前記ドアの厚み方向から該ドアに前記延伸プレートを締結するための締結孔と、
    前記延伸プレートの延伸方向に延びる第1のビード形状部と、
    前記第1のビード形状部に交差する方向に延びる第2のビード形状部と、
    が設けられるとともに、
    複数の前記第1のビード形状部と複数の前記第2のビード形状部とが格子状に配置された車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記締結孔は、前記ラッチ保持部から前記延伸プレートの延伸方向に離間した該延伸プレートの端部位置に設けられること、を特徴とする車両用ドアロック装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアロック装置において、
    少なくとも1つの前記第1のビード形状部について、他の前記第1のビード形状部及び第2のビード形状部よりも太いビード形状が設定されること、
    を特徴とする車両用ドアロック装置。
  4. 請求項3に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記延伸プレートの延伸方向に対して交差する方向における該延伸プレートの中央部分に位置する前記第1のビード形状部について、前記太いビード形状が設定されること、
    を特徴とする車両用ドアロック装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記ストライカに対して前記ラッチ機構が係合する位置と前記締結孔とを結ぶ直線が形成される領域に長手方向の端部位置を有する前記第1のビード形状部について、前記太いビード形状が設定されること、を特徴とする車両用ドアロック装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の車両用ドアロック装置において、
    前記第1及び第2のビード形状部は、前記ドアに対する前記延伸プレートの固定面とは反対側に凸となるビード形状を有すること、を特徴とする車両用ドアロック装置。
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